JP7843564B2 - 盤、配線システム及び配線方法 - Google Patents

盤、配線システム及び配線方法

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Description

本発明は、例えば壁等に設置されて用いられる盤、配線システム及び配線方法に関するものである。
例えば壁等に設置されて用いられる盤に電線を配線する配線工事は、一般に、次のような工程により行われる。すなわち、天井や床を沿って、引き込み線や分岐線などの電線を、盤の設置予定位置まで配線する。次に、盤を設置予定位置に設置する。そして、設置された盤内に電線を通線する。その後、盤内に通線した電線を盤本体に接続する。
なお、下記特許文献1には、分電盤と共に用いられる入線ダクトの構造が開示されている。
特開2010-41775号公報
従来の一般的な方法による配線工事よりも工期を短縮することができる分電盤等の盤の設置工法が望まれていた。
この発明は、設置する工期を短縮することができる盤、配線システム及び配線方法を提供することを目的としている。
本第一の発明の盤は、床と天井との少なくとも一方の近傍から延びるように配置されるガタースペース延長部材とともに用いられる盤であって、ガタースペース延長部材に沿って配線される電線が接続される盤本体と、盤本体を収容するケースとを備え、ケースは、盤本体の外周を囲む外周部と、ケースの外周部の一部に設けられており、ガタースペース延長部材の長手方向においてガタースペース延長部材が貫通可能な開口部とを有し、ケースの内部にガタースペース延長部材の一部が収容されるようにしてガタースペース延長部材とケースとを配置可能となるように構成されている、盤である。
かかる構成により、ガタースペース延長部材に電線を配線した状態で盤を配置することができ、盤を設置する工期を短縮することができる。
また、本第二の発明の盤は、第一の発明に対して、開口部は、背方に開口している、盤である。
かかる構成により、ガタースペース延長部材に電線を配線した状態で盤を配置することで、電線を盤内部に引き込むことができ、より容易に配線システムを設置する工事を実施することができる。
また、本第三の発明の盤は、第一の発明に対して、ガタースペース延長部材は、長手方向に沿って開放されている部位を有する延長部材本体と、延長部材本体の開放されている部位を覆うように延長部材本体に配置される上側部材とを含み、開口部の端縁は、盤及びガタースペース延長部材が配置された状態で延長部材本体の外周面に近接するように形成されている、盤である。
かかる構成により、開口部が設けられていることによりケースとガタースペース延長部材との間で生じる隙間を狭くすることができる。異物がケースの内部に入りこむことを防止することができる。また、配線システムの外観をすっきりとさせることができ、デザイン性を向上させることができる。
また、本第四の発明の配線システムは、床と天井との少なくとも一方の近傍から延びるように配置されて電線を収容するガタースペース延長部材と、盤とを備え、盤は、ガタースペース延長部材に沿って配線される電線が接続される盤本体と、盤本体を収容するケースとを備え、ケースは、盤本体の外周を囲む外周部と、ケースの外周部の一部に設けられており、ガタースペース延長部材の長手方向においてガタースペース延長部材が貫通可能な開口部とを有し、ケースの内部にガタースペース延長部材の一部が収容されるようにしてガタースペース延長部材とケースとを配置可能である、配線システムである。
かかる構成により、ガタースペース延長部材に電線を配線した状態で盤を配置することができ、配線システムを設置する工期を短縮することができる。
また、本第五の発明の配線方法は、電線を収容するガタースペース延長部材と、電線が接続される盤本体を有する盤とを用いて電線の盤本体への配線を行う配線方法であって、盤を収容するケースの外周部の一部に、ガタースペース延長部材が貫通可能な開口部が設けられており、ガタースペース延長部材を床と天井との少なくとも一方の近傍から延びるように配置するステップと、電線をガタースペース延長部材に収容するステップと、ガタースペース延長部材の一部が開口部を貫通するようにしてケースを配置するステップと、ガタースペース延長部材に収容された電線を盤本体に接続するステップとを含む、配線方法である。
かかる構成により、ガタースペース延長部材に電線を配線した状態で盤を配置することができ、配線システムを設置する工期を短縮することができる。
本発明による盤によれば、ガタースペース延長部材に電線を配線した状態で盤を配置することができ、配線システムを設置する工期を短縮することができる。
本発明の実施の形態の1つに係る分電盤を備える配線システムの正面図 本実施の形態に係る配線システムの側面図 図1のA-A線断面図 本実施の形態に係る配線システムの斜視図 本実施の形態に係る配線システムの分解斜視図 本実施の形態における配線システムを用いた配線方法を説明する第一の図 同配線方法を説明する第二の図 同配線方法を説明する第三の図 本実施の形態の一変形例に係る配線システムの正面図 本実施の形態の変形例に係る配線システムの側面図 本発明の実施の形態2に係る分電盤を備える配線システムの分解斜視図 実施の形態2に係る分電盤の斜視図 実施の形態2に係る分電盤の分離状態を示す斜視図 本発明の実施の形態2に係る分電盤の取付構造の一例を説明する断面図 上述の実施の形態2の一変形例に係る分電盤の構成を説明する正面図 同分電盤の取付構造の一例を説明する断面図
以下、盤等の実施形態について図面を参照して説明する。ここで盤とは、電気設備の盤をいい、具体的には、例えば、分電盤、配電盤、制御盤などが盤に該当しうる。
なお、以下の説明において、図面において示される座標は、各図同士で共通している。座標のZ方向は、水平面に対して垂直な方向である。X方向は、Z方向に対して垂直な方向である。Y方向は、Z方向に垂直な方向であって、X方向に垂直な方向である。なお、Z方向を上下方向(原点から見てZ軸で正となる方向が上)ということがあり、Y方向を前後方向(原点から見てX軸で正となる方向が前)ということがあり、Y方向を左右方向ということがある。盤について、スイッチ等を操作するユーザに通常対向する面を前面(正面)といい、そのユーザが向く方向(ユーザから盤に向かう方向を背方ということがある。
以下において、このようにある方向を示して各部の形状や位置関係を説明することがあるが、方向の明示はあくまで説明の便宜のためのものに過ぎず、本発明に係る盤等の使用時における向きや姿勢などを限定するものではない。また、方向を示す表現や、水平、垂直、直交などの状態を示す表現は、大まかにそのように理解できることを示しているだけであり、必ずしも厳密にその表現の通りであると解されるべきであるとは限らない。
以下において、床とは、例えば屋内の部屋の床を指すが、これに限られない。床とは、空間において下側にある面をいい、略水平な平面に限られず、斜面、曲面や、若干の段差がある2以上の面を床として捉えてもよい。また、天井とは、例えば屋内の部屋の天井を指すが、これに限られない。天井とは、空間において上側にある面をいい、略水平な平面に限られず、斜面、曲面や、若干の段差がある2以上の面を天井として捉えてもよい。また、壁とは、例えば屋内の部屋を区画する壁面を有する壁を指すが、これに限られない。壁とは、空間において、床の上方又は天井の下方にある、床や天井とは異なる方向に延びて空間の一部を仕切る面を言ってもよい。壁(壁面)は、略垂直な平面に限られず、斜面であってもよいし、曲面を有する面であってもよいし、若干の段差がある2以上の面を壁として捉えてもよい。
以下の実施形態において、盤やそれを備える配線システムは、床及び天井を有する屋内の空間において配置されるものである。また、配線システムは、壁に沿って配置されるものである。壁に沿って配置されるとは、壁に接するようにして配置されることであってもよいし、壁からわずかに離れるようにして配置されることを含んでいてもよい。壁に沿って配置されるとは、壁の近傍に配置されることを含んでもよいし、壁の近傍に配置されることのうち特に壁に近接するようにして配置されることを言ってもよい。配線システムの少なくとも一部の構成要素が壁によって支持されていることを壁に沿って配置されていると解釈するようにしてもよい。
なお、配線システムはこれに限られない。屋外や、外気に面する空間において配置されるものであってもよい。また、配線システムは、壁に沿って配置されるものに限られず、例えば、床に自立するように配置されるものであってもよいし、天井から吊り下げられるように配置されるものであってもよい。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態の1つに係る分電盤20を備える配線システム1の正面図である。図2は、本実施の形態に係る配線システム1の側面図である。図3は、図1のA-A線断面図である。図4は、本実施の形態に係る配線システム1の斜視図である。図5は、本実施の形態に係る配線システム1の分解斜視図である。
図3、図4及び図5においては、説明の便宜のため、配線システム1の盤本体や電線等の図示が省かれている。また、細部について簡略化されて図示されている。
図に示されるように、配線システム1は、大まかに、ダクト10(ガタースペース延長部材の一例)及び分電盤20(盤の一例)を備える。分電盤20は、ダクト10と共に用いられ、ダクト10と共に配線システム1を構成する。
本実施の形態において、ダクト10は、床と天井との間に、壁5に沿うようにして配置される。ダクト10は、上下方向に延びる、全体として柱状の構成要素である。ダクト10は、例えば、ダクト本体11(延長部材本体の一例)と、上側部材13と、支持部材15とを備えている。
ダクト本体11は、本実施の形態において、床から天井まで略垂直方向に直線状に延びる部材である。図3に示されるように、ダクト本体11は、長手方向に対して垂直な断面の形状がコ字状(チャンネル状、C字状)を有している。換言すると、ダクト本体11は、四角柱状のパイプのうち前方にある1つの面がない形状を有している。ダクト本体11は、前方に開放されている部位を有するダクトであると言ってもよい。また、ダクト本体11は、長手方向に沿って開放されている部位を有すると言ってもよい。このような断面形状を有していることにより、ダクト本体11は、電線40を内部に収納するための空間を形成しつつ、構造的な強度を維持することができる。なお、ダクト本体11は、金属又は樹脂製の柱状部材であり、これに限らず、他の材料でも構成可能である。ダクト本体11は、押し出し材、一枚の板を折り曲げた板金部材、又は複数の部材を組み合わせて柱状に形成されたもので構成されてもよい。長手方向において分割された複数の部材を接続して1つのダクト本体11が構成されるようにしてもよい。また、ダクト本体11に設けられている、長手方向に沿って開放されている部位は、壁5に対向する方向とは異なる方向から見て開放されていればよく、例えば、左右いずれかに開放されていてもよい。
上側部材13は、ダクト本体11の前方に、支持部材15を介して組みつけられる。上側部材13は、ダクト本体11の前方の開放部位を左右方向すなわちダクト本体11の長手方向に対して垂直な方向に跨がるように配置される部材である。上側部材13は、本実施の形態において帯状の金属製又は樹脂製の部材であるが、材質は問わない。上側部材13は、ダクト本体11の長手方向において複数の異なる箇所にそれぞれ取り付けられている。上側部材13が設けられていることにより、ダクト本体11の内部に収容した電線40がダクト本体11の開放部から外側にはみ出ることを防止することができる。
支持部材15は、例えば、ダクト本体11の一部から前方に突出するように設けられた部材であり、ダクト本体11の前方に上側部材13を位置させて、ダクト本体11に対して上側部材13を支持するように構成されている。支持部材15は、例えばダクト本体11にねじ止めされて固定されうるが、固定方法はこれに限られない。
なお、支持部材15と上側部材13は、一体となった1つの部材として設けられることも可能である。この場合、支持部材15と上側部材13が一体で成形されることで、部品点数が削減され、組み立ての簡便化が図られる。
本実施の形態において、ダクト10は、壁5に沿って配置されるが、これに限られない。ダクト10は、床等に自立するようにして配置されてもよい。ダクト10は、例えば、JIS規格等でいう盤内部のガタースペース部分を天井、床、左右に延長するための構造物である、ガタースペース延長部材と言うことができる。本実施の形態におけるダクト10を、延長ガタースペース(又は、単にガタースペース)と言ってもよい。
分電盤20は、ダクト10とともに用いられる。分電盤20は、ケース21内に収容され、電線40が接続される盤本体26を備える。電線40は、後述するように、ダクト10を経由して分電盤20に収容されて、盤本体26に接続可能な位置まで配線されるようになっている。ケース21は、その外周部22に開口部23を有し、この開口部23を通じてダクト10がケース21の外部から内部に貫通する構造となっている。
分電盤20は、スリット盤(S盤)とも呼ばれ、配線システム1の一部として機能する。分電盤20は、壁5に沿って配置されるが、これに限らず、自立して配置されるようにしてもよい。
本実施の形態において、分電盤20は、ケース21、ケースカバー25、盤本体26、スイッチ28、及び盤カバー29を備える。分電盤20は、全体として直方体形状を有する箱形の装置であり、その背面が壁5に沿うようにして配置される。なお、分電盤20の形状はこれに限られない。また、分電盤20の背面は、全体として背方に開放されていてもよい。すなわち、分電盤20の背面を構成する部材が設けられていてもよいし、設けられていなくてもよい。
ケース21は、分電盤20の外表面の一部を構成する。ケース21は、例えば、金属製である。本実施の形態において、ケース21は、外周部22を有している。外周部22は、背面に対して垂直な部位であり、本実施の形態においては、左右の両側面と、上面と、底面とを含んでいる。外周部22は、壁面5に平行な方向すなわち背面に平行な方向においてケース21の内部と外部とを区画する部位であると言ってもよい。
ケース21の正面は、全体として前方に開放されている。なお、正面の一部を覆うようにケース21が形成されていてもよい。すなわち、分電盤20の正面を構成するケース21の部位があってもよいし、なくてもよい。
ここで、本実施の形態において、ケース21は、開口部23を有している。開口部23は、ケース21の外周部22の一部に設けられており、ダクト10の長手方向においてダクト10が貫通可能となるように設けられている。本実施の形態において、開口部23は、外周部22のうち上面と底面とのそれぞれに形成されている。上側の開口部23と下側の開口部23とは、上下方向から見て重なる位置に形成されている。これにより、開口部23を通して、ダクト10が上下方向にケース21を貫通し、ダクト10の一部をケース21の内部に位置させることができるようになっている。
図3に示されるように、本実施の形態において、開口部23は、ケース21の背面側すなわち壁5の近傍に設けられている。開口部23は、背方に開口している。開口部23は背面側に開口していると言ってもよいし、壁5側に開口していると言ってもよい。開口部23は、外周部22に、背面から前方に延びる2つの端縁24と、その前端部で左右方向に延びる1つの端縁24とが設けられていることにより形成されている。すなわち、開口部23を形成するように外周部23に設けられている端縁24は、ケース21の背面から前方に延びる2つの部位と、背面よりも前方において当該2つの部位を左右に繋ぐ部位とを有している。換言すると、開口部23は、本実施の形態においては、ダクト10の長手方向とは異なる方向に向けて開放するコの字状(チャンネル状)の開口部23が形成されているといえる。
ここで、本実施の形態において、開口部23の端縁24は、分電盤20及びダクト10が配置された状態で、ダクト本体11の外周面に近接するように形成されている。すなわち、端縁24と、ダクト本体11の外周面との間の隙間は比較的狭くなるようになっている。換言すると、本実施の形態のようにダクト本体11とケース21とが共に平面状の壁5に沿うようにして設けられる場合、開口部23の形状は、ダクト本体11の長手方向に対して垂直な断面形状よりもわずかに大きくなっていればよい。このように開口部23が設けられていることによる隙間が狭くなっていることにより、異物が当該隙間からケース21の内部に入りこむことを防止することができる。
ケースカバー25は、本実施の形態において、ケース21の正面のうち、ダクト10の前方(ガタースペースの前方)を覆うように配置されている。ケース21の正面の他の一部を覆うようにケースカバー25が設けられていてもよい。また、ケース21の正面の全面を覆うようにケースカバー25が設けられていてもよい。ケースカバー25が設けられていることにより、ケース21の内部を保護することができる。
盤本体26は、ケース21の内部に収容されている。外周部22は、正面から見て、盤本体26の外周を囲むように形成されていると言ってもよい。本実施の形態において、盤本体26は、ケース21の内部において、ダクト10が位置する部位すなわちガタースペースに隣接するように配置される。
盤本体26には、リレーやブレーカー等などのスイッチ28や、その他の分電盤20の機能を実現するための素子等が配置されている。盤本体26には、電線40が接続される。盤本体26の前方には、盤本体26を覆うように盤カバー29が配置される。盤カバー29は、一部のスイッチ28が正面側から操作可能となるように正面に露出させるように構成されている。これにより、一般ユーザが、必要に応じて、安全にスイッチ28を操作することができるようになっている。
本実施の形態において、電線40は、天井や床から分電盤20に引き込まれる。電線40は、ダクト本体11に収容されて天井や床から分電盤20に向かい、ダクト本体11と共に開口部23を貫通してケース21の内部に配線されている。ケース21の内部において、電線40は、盤本体26に接続されている。
次に、以上のように構成された配線システム1の設置方法すなわち配線方法の一例について説明する。配線方法は、電線40を収容するダクト10と、電線40が接続される盤本体26を有する分電盤20とを用いて、電線40の盤本体26への配線を行う方法であるということができる。
図6は、本実施の形態における配線システム1を用いた配線方法を説明する第一の図である。図7は、同配線方法を説明する第二の図である。図8は、同配線方法を説明する第三の図である。
図6に示すように、まず、ダクト10を、床と天井との少なくとも一方の近傍から延びるように配置する(ステップS11;ダクト取付ステップ)。本実施の形態では、ダクト本体11が、床と天井との間に、上下方向に延びるようにして配置される。ダクト本体11は、壁5に沿うようにして配置される。
次に、図7に示すように、壁5に沿うように配置されたダクト10に、電線40を収容する(ステップS12;入線ステップ)。例えば床や天井に沿うように配線された電線40が、それぞれダクト本体11の内部に収容されて、分電盤20が設置される位置の近傍まで配線される。ここで、例えば、床から配線される電線40は、例えば、分電盤20の上面が位置する位置(盤上面)を目安としてダクト本体11の内部を通るようにして引き込まれる。また、天井から配線される電線40は、例えば、分電盤20の底面が位置する位置を目安として、ダクト本体11の内部を通るようにして引き込まれる。このように、ダクト10において所定の位置に到達するまでの長さを目安として各電線40を引き込めばよいので、電線40の引き込み長さが短すぎる状態になったり、長すぎる状態になったりすることを防止しつつ、容易に電線40の引き込み長さを決定して、引き込み作業を行うことができる。
次に、図8に示すように、ダクト10の一部が開口部23を貫通するようにしてケース21を配置する(ステップS13;盤取付ステップ)。本実施の形態においては、開口部23は、ケース21の上面と底面に、それぞれ背方に開口するように形成されている。そのため、開口部23にダクト本体11が嵌まるようにして、ケース21を前方から背方に移動させて壁5に取り付けることにより、この作業を容易に行うことができる。
このようにケース21を配置した状態で、ダクト10と共に、その内部に収容された電線40が、ケース21の内部のガタースペース内に引き込まれている状態となる。そうすると、ケース21の内部に盤本体26を取り付けて、ダクト10に収容された電線40すなわちガタースペースにある電線40を、盤本体26に接続する作業を行う(接続ステップ)。
盤本体26に電線40を接続する作業が完了すると、その他の部材、例えばケースカバー25や盤カバー29、必要に応じて上側部材13等を取り付けることにより、図1に示されるような状態にすることができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、以下のような利点がある。
すなわち、従来の一般的な方法による配線工事には、以下のような問題があった。すなわち、電線を設置予定位置まで配線する場合に、その後の工程において確実に作業を行うことができるように、盤の設置予定位置まで配線する電線の長さを長めにしておく必要があった。そうすると、結果的に盤本体に接続するために必要な電線の長さよりも長い部分の電線は余剰となり、比較的多くの廃棄物が生じるという問題があった。また、盤の設置予定位置まで配線した電線を盤に通線する作業に時間がかかったり、盤に通線するまでの間に電線が邪魔になったりするため、作業を効率的に行うことができない場合があるという問題があった。
このような問題に対して、本実施の形態によれば、配線システム1により、電線40の配線作業を容易に行うことができる。すなわち、電線40を配線するルートに、予め、ダクト10を設置することでガタースペースを延長しておき、ダクト10に電線40が収容されるように電線40を分電盤20の設置予定位置近くまで配線しておくことができるので、電線40の無駄が生じないように、かつ電線40が邪魔にならないようにすることができる。また、そのようにダクト10に電線40を通して配線した状態で、開口部23をダクト10が貫通するようにして分電盤20を設置することで、分電盤20の設置作業と電線40のケース21内への引き込み作業とを一度に行うことができる。ガタースペースを前もって確保し、先に電線40を配線することができると言ってもよい。従って、配線システム1を用いた配線作業を効率的に行うことができ、従来よりも分電盤20の設置のための工数を削減することができる。
特に、本実施の形態では、開口部23はケース21の背方に開口しているため、ダクト10に対して前方から後方に向けてケース21を移動させるだけの容易な作業で、分電盤20の設置作業を行うことができる。したがって、従来よりも分電盤20の設置のための工数を大幅に削減することができる。
なお、上記の実施の形態について、以下のように変形してもよい。
図9は、本実施の形態の一変形例に係る配線システム201の正面図である。図10は、本実施の形態の変形例に係る配線システム201,301,401の側面図である。
本変形例に係る配線システム201は、ダクト10が、上側部材213を有している点や、分電盤20が、ケース21の正面の全面を覆うケースカバー25を有している点で、上記の実施の形態に係る配線システム1と相違する。その他の構成は上記の実施の形態と同様である。
図に示されるように、上側部材213は、ダクト本体11の開放されている部位を覆うようにダクト本体11に配置される。上側部材213を、ガタースペースカバー、又はダクトカバーと呼んでもよい。上側部材213は、例えば、上述の実施の形態と同様にしてダクト本体11の長手方向において並ぶように複数設けられた支持部材15により支持されて、ダクト本体11に対して固定されるようになっている。なお、上側部材213の固定方法はこれに限られず、例えば、ダクト本体11と上側部材213とのそれぞれに互いに係合する係合部及び被係合部が設けられていることによりダクト本体11に上側部材213が取り付けられるようになっていてもよい。
ダクト本体11の開放部が上側部材213によって覆われるので、電線40を収容した後に、外部からの衝撃や異物の侵入を防止することができる。また、上側部材213で電線40が外部に露出することが防止されるので、配線システム201の見た目を整然とした印象を与えるものにすることができる。
また、図10において示される配線システム301,401のように、本実施の形態において、ダクト10や分電盤20は、その一部が壁5よりも背方に埋め込まれて設置されるようにしてもよい。例えば配線システム301は、壁5の表面よりも背方にダクト10と分電盤20の一部とが埋め込まれた半埋め込み形のものである。また、例えば配線システム401は、壁5の表面よりも背方にダクト10と分電盤20のケース21が埋め込まれた全埋め込み形のものである。このように一部又は全部が壁5に埋め込まれて設置される場合にも、配線システム301,401は壁5に沿うようにして配置されているということができる。この場合においても、壁5の位置にかかわらず、ダクト10とケース21との位置関係に応じて開口部23が設けられていることにより、上述の実施の形態と同様に、分電盤20の設置のための工数を削減することができるという利点を得ることができる。
(実施の形態2)
上記に説明した実施の形態を以下では実施の形態1と呼ぶ。以下に、本発明の実施の形態2について、図面を参照して説明する。本実施の形態2は、分電盤のケースの構成が上記実施の形態1と異なる。その他の構成は上記実施の形態1と同様であるため、同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図11は、本発明の実施の形態2に係る分電盤1020を備える配線システム1001の分解斜視図である。図12は、実施の形態2に係る分電盤1020の斜視図である。
実施の形態2においても、説明の便宜のため、配線システム1001の盤本体や電線等の図示を省くことがある。また、細部の構造については、適宜簡略化されて図示されている。
分電盤1020のケース1021は、上述の実施の形態1に係るケース21と同様に、盤本体(図示せず)を囲って内側に収容するように形成されている。ケース1021は、少なくとも正面側に開口を有する箱状に形成されているが、これに限られない。分電盤1020のケース1021には、ケース21と同様に、ダクト10が貫通可能な開口部23が設けられている。すなわち、分電盤1020は、基本的には、上述の実施の形態1と同様の手順や方法で利用することができるようになっている。
ケース1021は、ダクト10が配置されない部位すなわち開口部23が形成されていない部位において、背面側を覆う底部1121を有している。分電盤1020は、底部1121が壁面に沿うようにして配置可能であるが、配置方法はこれに限れない。また、底部1121が設けられていなくてもよい。
ケース1021は、大まかに、第一フレーム1022と第二フレーム1222とが組み合わされて構成された部位を有している。
第一フレーム1022は、正面から見てダクト10に隣接するように配置される。第一フレーム1022の外周部は、正面から見て、ダクト10側の一辺がない矩形状、すなわちダクト10に向けて開口するコ字状(C字状、U字状などと呼んでもよい)をなすように構成されている。第一フレーム1022は、盤本体の外周の少なくとも一部を囲うように構成されている。第一フレーム1022は、本実施の形態2において、盤本体の3つの側方(上、左、下)を囲むように形成された外周部を有していると言ってもよい。第一フレーム1022の外周部は、ダクト10から略水平に延びる上面部及び下面部と、上面部及び下面部を繋ぐ左側面部とを有していると言える。
第二フレーム1222は、正面から見てダクト10が位置する領域の少なくとも一部を覆うように配置されている。すなわち、第二フレーム1222は、電線40をダクト内に収容する側から見て、ダクト10の少なくとも一部を覆うように配置されている。第二フレーム1222の外周部は、正面から見て、第一フレーム1022側の一辺がない矩形上、すなわち第一フレーム1022に向けて開口するコ字状をなすように構成されている。第二フレーム1222の外周部のうち、上面部と下面部は、開口部23を除く部位であると言ってもよい。第二フレーム1222の外周部は、ダクト10が通る開口部23の部分を除いた部位にある上面部及び下面部と、上面部及び下面部を繋ぐ右側面部とを有していると言える。第二フレーム1222は、ダクト10に収容される電線40を跨ぐように配置される1以上の部位を有していると言える。ダクト10に収容される電線40を跨ぐように配置される、とは、ダクト10を跨ぐように配置されると言ってもよい。
本実施の形態2において、第二フレーム1222の上面部は、上から見てL字状をなしている。また、第一フレーム1022の上面部は、ダクト10の左側面に近接している。すなわち、第二フレーム1222の上面部に設けられている開口部23は、ダクト10の前方にある第二フレーム1222の端縁24と、ダクト10の右側面に近接する第二フレーム1222の端縁24と、ダクト10の左側面に近接する第一フレーム1022の端縁24とで画定されている。分電盤1020の下部を下から見た場合も、同様に、開口部23が、第一フレーム1022の1つの端縁と、第二フレーム1222の2つの端縁とで画定されている。
図13は、実施の形態2に係る分電盤1020の分離状態を示す斜視図である。
第一フレーム1022と第二フレーム1222とは、前後方向において上面部同士及び下面部同士でそれぞれ互いに重なる部位を有するように構成されている。当該箇所には、第一フレーム1022側の結合部1422と第二フレーム1222側の結合部1522とが形成されている。第一フレーム1022と第二フレーム1222とは、上下それぞれの結合部1422,1522に結合部材1322が取り付けられて結合されることにより1つのケース1022をなすように組み合わされている。図13に示されるように、第一フレーム1022と第二フレーム1222とは、上下2ヶ所の結合部材1322が解除される(例えば、取り外される)ことで、互いに分離可能になっている(分離状態)。
なお、本実施の形態2において、結合部材1322はねじであり、結合部1422はねじ穴であり、結合部1522は貫通孔である。ねじが、第二フレーム1222側の貫通孔を通して第一フレーム1022側のねじ穴にねじ込まれて、第一フレーム1022と第二フレーム1222とが結合される。なお、結合手段の具体的構成はこれに限られず、例えば、その他のスナップ構造を用いたファスナ等で第一フレーム1022と第二フレーム1222とに設けられた結合部同士が結合される構造などを採用してもよい。すなわち、第一フレーム1022と第二フレーム1222とのそれぞれの結合部同士が結合部材(第一フレーム1022又は第2フレーム1222自体の一部であってもよい)により解除可能に結合される構造が用いられていればよい。
本実施の形態2において、第二フレーム1222の正面側には、カバー1025が着脱可能に取り付けられる。第二フレーム1222はダクト10の正面側に配置されているところ、カバー1025は、ダクト10の正面側を覆うように配置されているといえる。カバー1025が取り付けられることにより、ダクト10の内部から盤本体に配線される電線40等が分電盤1020の内部から外部に露出しないようになっている。なお、必要な場合には、カバー1025が取り外されることにより、電線40に対して作業等を行うことができる。
カバー1025は、例えば平板状の部材である。カバー1025は、第二フレーム1222に形成された結合部1422のねじ穴に、固定ねじ1026を結合することにより第二フレーム1222に固定されている。なお、カバー1025の固定方法はこれに限られない。例えば、第二フレーム1222に回転軸を介して接続されており、第二フレーム1222の正面側を覆ったり開放したりするように開閉可能な扉をなすように構成されていてもよい。
本実施の形態2において、カバー1025は、全体として第二フレーム1222部分の形状に合わせた矩形状であるが、結合部材1322が結合される上下2ヶ所の部位には、結合部1522を覆わないように切欠部1325が形成されている。すなわち、カバー1025が第二フレーム1222に固定されている状態で、結合部材1322を用いて第一フレーム1022と第二フレーム1222とを結合したり、その結合を解除して両者を分離したりすることができるようになっている。これにより、多様な段取りで分電盤1020の設置作業やその他の配線作業、メンテナンス作業等を行うことができるようになっている。
以上説明したように、本実施の形態2によれば、分電盤1020のケース1021が、分離可能な第一フレーム1022と第二フレーム1222とで構成されている。これにより、分電盤1020の設置時において、ケース1021の側方に大きな開口部を形成することができるので、作業者は、この開口部を利用して、広い作業スペースを確保しつつ、電線40の盤本体26への接続作業等を容易に行うことができる。1ヶ所あたりの分電盤1020の設置作業が短くなるため、電工作業の作業者のリソースを利用する延べ日数を短くして工期を短縮することができる。
例えば、分電盤1020の設置時において、作業者は、次の手順を取ることができる。すなわち、まず、第一フレーム1022と第二フレーム1222とが結合されている状態で、予め内部に電線40が配線されている状態とされているダクト10の上から分電盤1020を取り付ける。次に、図13に示されるように、第一フレーム1022と第二フレーム1222とを分離させて、第一フレーム1022をそのままに、第二フレーム1222を取り外してダクト10を露出させる。そして、ダクト10に配線された電線40を盤本体26に接続する。作業が完了すると、第二フレーム1222をダクト10上に被せ、第一フレーム1022と第二フレーム1222とを結合し、図12に示されるような状態に戻す。
実施の形態1の構造では、ケース21が一体構造であるため、ケース21の内部に電線40を引き込む際の作業スペースが狭くなる。特に、太い幹線ケーブルの取り回しを行う必要がある場合には、このような問題は顕著になり得る。また、例えば、予めダクト10に配線した電線40が長過ぎた場合には、ケース21をダクト10の上から取り付けた後では、電線40の端部をケース21の内部に引き入れるために開口部23を通す必要があり、配線作業が煩雑になる可能性がある。
これに対して、実施の形態2の構造では、上述したように、第一フレーム1022と第二フレーム1222とを分離状態として、ダクト10に沿って配線された電線40を盤本体26に引き回す作業を遮る部材を除去することができる。したがって、太い幹線ケーブルや長すぎた電線40等の取り回しが容易となり、配線作業の自由度が大幅に向上し、作業効率が飛躍的に改善される。また、予めダクト10に配線する電線40を一旦、盤の側方に引き出して寝かせておくことなども可能となり、作業性の大きな改善が実現される。
(その他)
図14は、本発明の実施の形態2に係る分電盤1020の取付構造の一例を説明する断面図である。
図14においては、ダクト10の長手方向に対して垂直な、結合部1522付近の平面における、配線システム1001のダクト10の周辺部位の断面が示されている。図14においては、カバー1025等の図示は省略されており、図示される内容は模式的なものと考えればよい。
分電盤1020は、例えば、壁5に対してねじ止めなどの方法で取り付けられ得るが、分電盤1020の取付構造はこれに限られない。例えば、図14に示されるように、ダクト10の一部に固定される固定金具1012によりケース1021が壁5に対して押し付けられた状態にしてもよい。これにより、ダクト10以外の部分での壁5への侵襲を小さくすることができ、また、分電盤1020の取外しや交換も容易に行うことができる。
なお、図に示される固定金具1012は、例えば、ダクト10左右両側それぞれに、正面側から背方に向けてケース1021の一部を押さえつけるようにして、固定される。なお、上述の通り、ケース1021は第一フレーム1022と第二フレーム1222とに分離可能であり、固定金具1012は、第一フレーム1022と第二フレーム1222とのそれぞれに対して作用するように設けられる。分電盤1020が設置されている状態においては、第二フレーム1222に係合する固定金具1012を取外し、結合部材1322を取り外すことにより、容易に第二フレーム1222を第一フレーム1022から分離させることができる。
なお、このような構造のほか、ダクト10の一部にケース1021が係合するように構成されていてもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものである。
上述の各実施の形態の構成そのものに限られず、上述の各実施の形態や変形例のそれぞれの構成要素について、適宜、他の形態の構成要素と置換してもよい。また、上述の各実施の形態や変形例のうち、一部の構成要素が省略されていてもよい。例えば、上側部材等や、盤カバー等が設けられていなくてもよい。また、配線システムは、分電盤に限られず、配電盤や制御盤など、電線が接続される盤本体を有する盤を用いたものとすることができる。
上述の各実施の形態において、ダクトは、天井から床まで上下方向に延びるように配置されるものであるが、これに限られない。床又は天井の近傍から上下方向に延びるようにダクトが配置されていてもよい。すなわち、配線システムは、床と天井との少なくとも一方の近傍から延びるように配置されるダクトと、盤とを備え、盤のケースに開口部が設けられていることによりケースの内部にダクトの一部が収容されるようにしてダクトとケースとが配置可能に構成されているものであればよい。
また、上述したように、ダクトはガタースペースとしての役割を果たすところ、盤本体の数やレイアウトに応じて、ケースのうち開口部を設ける場所すなわちガタースペースを設ける場所を適宜設定すればよい。例えば、上述の実施の形態1のように1つの盤本体を設ける場合には、ケースの上下左右の4方のうち、盤本体に電線を接続しやすくなる側にガタースペースが設けられるように開口部の位置を決定すればよい。また、2つの盤本体を設ける場合すなわち2連結盤の場合には、連結の中央部にガタースペースを配置するようにすればよい。
図15は、上述の実施の形態2の一変形例に係る分電盤2020の構成を説明する正面図である。図16は、同分電盤2020の取付構造の一例を説明する断面図である。
図16においては、図14と同様の図示方法で、取付構造が模式的に示されている。
本変形例に係る分電盤2020は、上述した2連結盤のものである。ダクト10すなわちガタースペースの左右それぞれに、上述の実施の形態1における盤本体26が配置されている。分電盤2020のケース2021は、左右両側でそれぞれ盤本体26が収容される2つの第一フレーム1022と、2つの第一フレーム1021同士を接続する第二フレーム2222とで構成されている。第一フレーム1022はコ字状であるため、その上部同士、下部同士をそれぞれ接続するように、2つの第二フレーム2222が用いられている。各第二フレーム2222は、例えば左右方向に延びる部材であり、ダクト10内に収容される電線40を跨ぐように配置されている。すなわち、各第二フレーム2222は、ダクト10を跨ぐように配置されている。
なお、図16に示されるように、このような2連結盤の分電盤2020においても、そのケース2021は、ダクト10に固定される固定金具1012を用いて壁5に固定されるようにしてもよい。
第二フレーム2222は、結合部材1322により、それぞれ第一フレーム1022の結合部1422に結合されている。分電盤2020が配置されている状態で、結合部材1322を取外し、第二フレーム2222を各第一フレーム1022から分離することができる。したがって、上述の実施の形態2と同様の効果を得ることができる。
以上のように、本発明にかかる盤は、ガタースペース延長部材に電線を通した状態で盤を配置することができ、配線システムを設置する工期を短縮することができるという効果を有し、盤等として有用である。
(付記)
上述の発明に係る盤に関し、ケースは、盤本体の外周の少なくとも一部を囲う第一フレームと、正面から見てガタースペース延長部材が位置する領域の少なくとも一部を覆うように配置される第二フレームと、を備え、第一フレームと第二フレームとは、結合部材を介して着脱自在に結合されており、結合部材の解除によって、互いに分離可能であってもよい。このような構成により、配線作業時に盤の側面を大きく開放することで、作業スペースを十分に確保し、配線作業の効率を大幅に向上させることができる。
また、開口部は、第一フレームの端縁と第二フレームの端縁とによって画定されているようにしてもよい。このような構成により、第一フレームと第二フレームとの分離時に配線作業を容易に行うことができる。
また、第二フレームには、第二フレームの正面側を覆うカバーが着脱自在に設けられ、カバーは、カバーを装着した状態で第一フレームと第二フレームとの結合及び分離が可能となるように、第一フレームと第二フレームとの結合部を避けた部分に配置されていてもよい。このような構成により、カバーを取り付けたままフレームの分離・結合が可能となり、作業手順の自由度を高め、全体の作業効率を向上させることができる。
また、上述の配線方法に関し、ケースは、盤本体の外周の少なくとも一部を囲う第一フレームと、正面から見てガタースペース延長部材が位置する領域の少なくとも一部を覆うように配置される第二フレームとが、結合部材を介して着脱自在に結合され、結合部材の解除によって互いに分離可能に構成されており、配線方法は、ケースを配置するステップの後で、結合部材の解除により第二フレームを第一フレームから分離するステップと、第二フレームを第一フレームから分離した状態で、ガタースペース延長部材に収容された電線を盤本体に接続するステップと、電線が盤本体に接続された状態で、第二フレームを第一フレームに結合するステップとを含むようにしてもよい。このような構成により、配線作業時に盤の側面を大きく開放することで、作業スペースを十分に確保し、太い電線の取り回しなどを容易にして、配線作業の効率を大幅に向上させることができる。
1,1001 配線システム
5 壁
10 ダクト(ガタースペース延長部材の一例)
11 ダクト本体(延長部材本体の一例)
13,213 上側部材
15 支持部材
20,1020,2020 分電盤(盤の一例)
21,1021,2021 ケース
22 外周部
23 開口部
24 端縁
25 ケースカバー
26 盤本体
28 スイッチ
29 盤カバー
40 電線
1012 固定金具
1022 第一フレーム
1025 カバー
1121 底部
1222,2222 第二フレーム
1322 結合部材
1325 切欠部
1422,1522 結合部

Claims (9)

  1. 床と天井との少なくとも一方の近傍から延びるように配置されるガタースペース延長部材とともに用いられる盤であって、
    前記ガタースペース延長部材に沿って配線される電線が接続される盤本体と、
    前記盤本体を収容するケースとを備え、
    前記ケースは、
    前記盤本体の外周を囲む外周部と、
    前記ケースの外周部の一部に設けられており、背方に開口しており、前記ガタースペース延長部材の長手方向において前記ガタースペース延長部材が貫通可能な開口部とを有し、
    前記ケースの内部に前記ガタースペース延長部材の一部が収容されるようにして前記ガタースペース延長部材と前記ケースとを配置可能となるように構成されている、盤。
  2. 前記ガタースペース延長部材は、
    長手方向に沿って開放されている部位を有する延長部材本体と、
    前記延長部材本体の開放されている部位を覆うように前記延長部材本体に配置される上側部材とを含み、
    前記開口部の端縁は、前記盤及び前記ガタースペース延長部材が配置された状態で前記延長部材本体の外周面に近接するように形成されている、請求項1に記載の盤。
  3. 前記ケースは、
    前記盤本体の外周の少なくとも一部を囲う第一フレームと、
    正面から見て前記ガタースペース延長部材が位置する領域の少なくとも一部を覆うように配置される第二フレームと、を備え、
    前記第一フレームと前記第二フレームとは、結合部材を介して着脱自在に結合されており、前記結合部材の解除によって、互いに分離可能である、請求項1に記載の盤。
  4. 床と天井との少なくとも一方の近傍から延びるように配置されるガタースペース延長部材とともに用いられる盤であって、
    前記ガタースペース延長部材に沿って配線される電線が接続される盤本体と、
    前記盤本体を収容するケースとを備え、
    前記ケースは、
    前記盤本体の外周を囲む外周部と、
    前記ケースの外周部の一部に設けられており、前記ガタースペース延長部材の長手方向において前記ガタースペース延長部材が貫通可能な開口部とを有し、
    前記ケースの内部に前記ガタースペース延長部材の一部が収容されるようにして前記ガタースペース延長部材と前記ケースとを配置可能となるように構成されており、
    前記ケースは、
    前記盤本体の外周の少なくとも一部を囲う第一フレームと、
    正面から見て前記ガタースペース延長部材が位置する領域の少なくとも一部を覆うように配置される第二フレームと、を備え、
    前記開口部は、前記第一フレームの端縁と前記第二フレームの端縁とによって画定されており、
    前記第一フレームと前記第二フレームとは、結合部材を介して着脱自在に結合されており、前記結合部材の解除によって、互いに分離可能である、盤。
  5. 前記第二フレームには、前記第二フレームの正面側を覆うカバーが着脱自在に設けられ、前記カバーは、前記カバーを装着した状態で前記第一フレームと前記第二フレームとの結合及び分離が可能となるように、前記第一フレームと前記第二フレームとの結合部を避けた部分に配置されている、請求項4に記載の盤。
  6. 前記開口部は、背方に開口している、請求項4に記載の盤。
  7. 床と天井との少なくとも一方の近傍から延びるように配置されて電線を収容するガタースペース延長部材と、
    盤とを備え、
    前記盤は、
    前記ガタースペース延長部材に沿って配線される前記電線が接続される盤本体と、
    前記盤本体を収容するケースとを備え、
    前記ケースは、
    前記盤本体の外周を囲む外周部と、
    前記ケースの外周部の一部に設けられており、背方に開口しており、前記ガタースペース延長部材の長手方向において前記ガタースペース延長部材が貫通可能な開口部とを有し、
    前記ケースの内部に前記ガタースペース延長部材の一部が収容されるようにして前記ガタースペース延長部材と前記ケースとを配置可能である、配線システム。
  8. 電線を収容するガタースペース延長部材と、前記電線が接続される盤本体を有する盤とを用いて前記電線の前記盤本体への配線を行う配線方法であって、
    前記盤本体を収容するケースの外周部の一部に、背方に開口しており、前記ガタースペース延長部材が貫通可能な開口部が設けられており、
    前記ガタースペース延長部材を床と天井との少なくとも一方の近傍から延びるように配置するステップと、
    電線を前記ガタースペース延長部材に収容するステップと、
    前記開口部に前記ガタースペース延長部材の一部が嵌まるように前記ケースを前方から背方に移動させ、前記ガタースペース延長部材の一部が前記開口部を貫通するように前記ケースを配置するステップと、
    前記ガタースペース延長部材に収容された前記電線を前記盤本体に接続するステップとを含む、配線方法。
  9. 電線を収容するガタースペース延長部材と、前記電線が接続される盤本体及び前記盤本体を収容するケースを有する盤とを用いて前記電線の前記盤本体への配線を行う配線方法であって、
    前記ケースは、前記盤本体の外周の少なくとも一部を囲う第一フレームと、正面から見て前記ガタースペース延長部材が位置する領域の少なくとも一部を覆うように配置される第二フレームとが、結合部材を介して着脱自在に結合され、前記結合部材の解除によって互いに分離可能に構成されており、
    ケースの外周部の一部に、前記ガタースペース延長部材が貫通可能な開口部が設けられており、
    前記ガタースペース延長部材を床と天井との少なくとも一方の近傍から延びるように配置するステップと、
    電線を前記ガタースペース延長部材に収容するステップと、
    前記ガタースペース延長部材の一部が前記開口部を貫通するようにして前記ケースを配置するステップと、
    前記ケースを配置するステップの後で、前記結合部材の解除により前記第二フレームを前記第一フレームから分離するステップと、
    前記第二フレームを前記第一フレームから分離した状態で、前記ガタースペース延長部材に収容された前記電線を前記盤本体に接続するステップと
    前記電線が前記盤本体に接続された状態で、前記第二フレームを前記第一フレームに結合するステップとを含む、配線方法。
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