JP7843429B2 - 空間浄化装置 - Google Patents

空間浄化装置

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Description

本発明は、空間浄化装置に関するものである。
特許文献1には、塩化ナトリウム水溶液を電気分解することにより生成した次亜塩素酸を用いて、空気中に含まれる細菌、真菌、ウイルス、臭いなどの除去を行う空気浄化装置が開示されている。
特開2019-174032号公報
ところで、空間浄化装置にて塩化ナトリウム水溶液の電気分解によって次亜塩素酸水を生成する際に強アルカリ性である水酸化ナトリウムが生成される場合がある。このような空間浄化装置を小型化し、業者が所定の設置場所に対して設置を行う場合、当該業者が使用後の空間浄化装置を取り外したり、取り外した後の輸送時などに空間浄化装置を横転させたり落下させたりすることが予想される。この場合、生成された強アルカリ性である水酸化ナトリウムが空間浄化装置の外部に漏洩する可能性があるという問題があった。
本発明は上記の問題を鑑みてなされたものであり、供給槽に貯留された水溶液の電気分解後の強アルカリ化を抑制し、より安全性を高めた空間浄化装置を提供するものである。
本発明に係る空間浄化装置は、塩化物イオンを含む第1水溶液を貯留し第1水溶液を無隔膜電気分解して次亜塩素酸を生成するための電解槽と、第1水溶液より高濃度の塩化物イオンを含む第2水溶液を貯留し第1水溶液に塩化物イオンを供給するための供給槽と、電解槽と供給槽との間に印加された電圧に基づいて陰イオンを透過可能に電解槽と供給槽とを連結する陰イオン交換膜と、を備える。外部空間から導入される空気が電解槽を流通して次亜塩素酸と共に外部空間に放出されることによって、外部空間の空間浄化が行われる。第2水溶液は、金属イオンと塩化物イオンとを含む金属塩化物水溶液であり、陰イオン交換膜を介した有隔膜電気分解を行うことによって、無隔膜電気分解により減少した第1水溶液に含まれる塩化物イオンを補うように、供給槽に貯留された第2水溶液に含まれる塩化物イオンを、陰イオン交換膜を透過させて電解槽に貯留された第1水溶液に供給し、供給槽内にて、第2水溶液に含まれる金属イオンと有隔膜電気分解によって生成された水酸化物イオンとを反応させて金属水酸化物の沈殿を形成する。
本発明により、水溶液の電気分解後の強アルカリ化を抑制し、より安全性を高めた空間浄化装置を提供できる。
図1は、実施の形態に係る空間浄化装置を示す斜視図である。 図2は、図1の空間浄化装置を示す正面部分断面図である。 図3は、無隔膜電解部において生じる反応式の一覧である。 図4は、無隔膜電解部に流れる電流と有隔膜電解部に流れる電流の割合を含めた反応式である。 図5は、有隔膜電解部において生じる反応式の一覧である。 図6は、実施の形態に係る電流制御部を示すブロック図である。
以下、本発明の具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、図に示した右手系xyz座標は、構成要素の位置関係を説明するための便宜的なものである。特に言及のない限り、z軸プラス向きが鉛直上向きである。また、xy平面が水平面であり、図面間で共通である。
<実施の形態>
図1は、実施の形態に係る空間浄化装置1の概略を示す斜視図である。空間浄化装置1は、後述する電解槽10において塩化物イオンを含む第1水溶液L1の電気分解を行い、次亜塩素酸を生成し揮発させる。空間浄化装置1は、揮発した次亜塩素酸を、空間浄化装置1を構成する筐体Bの外部空間へ流出させることにより、空間浄化装置1の外部空間の空気中に含まれる細菌、真菌、ウイルス、臭いなどの除去を行う。
空間浄化装置1は、室内に設置される。空間浄化装置1の設置場所は、空気の流れが生じ得る場所であることが好ましい。より具体的には、空間浄化装置1の設置場所には、例えば空気調和機であるいわゆるエアコン内部、扇風機の周囲、サーキュレーターの周囲、天井扇の周囲、加湿装置の内部、空気清浄機の内部等が含まれる。
空間浄化装置1は、筐体B、電解槽10、供給槽20、陰イオン交換膜30及び電流制御部40を備える。
筐体Bは、電解槽10、供給槽20、陰イオン交換膜30及び電流制御部40を格納する。すなわち、空間浄化装置1は筐体Bによって一体化されたユニットであってもよい。筐体Bの形状は、空間浄化装置1を設置する場所に応じて適宜変更可能であり、例えば直方体状又は円筒状であってもよい。空間浄化装置1は、例えばエアコンの内部に格納可能な小型の大きさを有し、例えば10cm×7cm×4cm程度である。
電解槽10は、塩化物イオンを含む第1水溶液L1を貯留するための槽である。電解槽10の形状は例えば箱状の形状を有する。図1では、電解槽10に第1水溶液L1が貯留された状態を示している。第1水溶液L1は、例えば通電性を有する電解質が溶解した水溶液であり、具体的には所定の塩化物イオン濃度を有する希薄塩化物水溶液である。より具体的には、第1水溶液L1は、例えば塩化ナトリウム水溶液や希薄塩化カリウム水溶液である。
第1水溶液L1の有する「所定の塩化物イオン濃度」とは、所定の数値範囲を有する塩化物イオン濃度と、所定の数値を有する塩化物イオン濃度の両方を含む。より具体的には、第1水溶液L1の塩化物イオン濃度は、例えば1g/L~50g/Lであってもよく、10g/Lであってもよい。換言すると、例えば希薄塩化ナトリウム水溶液や希薄塩化カリウム水溶液の質量パーセント濃度が、0.1%~5%であってもよく、5%であってもよい。所定の塩化物イオン濃度を当該数値範囲又は数値とすることによって、空間浄化に必要な次亜塩素酸を発生しつつ、同時に発生し得る塩素の発生を抑制することができる。
供給槽20は、塩化物イオンを含む第2水溶液L2を貯留するための槽である。供給槽20の第2水溶液L2に含まれる塩化物イオンが陰イオン交換膜30を透過して電解槽10の第1水溶液L1に供給される。
供給槽20は、塩化物イオンを含む第2水溶液L2を貯留し、第1水溶液L1に塩化物イオンを供給するための槽である。図1では、供給槽20に第2水溶液L2が貯留された状態を示している。第2水溶液L2の塩化物イオン濃度は第1水溶液L1の塩化物イオン濃度より高濃度である。第2水溶液L2の溶質としては、漏洩時の安全確保のためにGHS(Globally Harmonized System of Classification and Labelling of Chemicals)区分が塩化ナトリウムと同程度の安全性を有する物質が好ましい。具体的には、第2水溶液L2は、金属イオンと塩化物イオンとを含む金属塩化物水溶液である。第2水溶液L2は、後述する有隔膜電気分解を行うことによって、第2水溶液L2に含まれる塩化物イオンと、有隔膜電気分解によって生成された水酸化物イオンとが反応して金属水酸化物の沈殿を形成する。好ましくは、第2水溶液L2は、高濃度塩化マグネシウム水溶液又は飽和塩化マグネシウム水溶液である。第2水溶液L2として塩化マグネシウム水溶液を使用する場合、塩化マグネシウム水溶液の質量パーセント濃度は、例えば10%~35%である。
電解槽10と供給槽20の各体積は、1年間毎日8時間の継続的な使用を想定した場合、例えば、電解槽10の体積に対して供給槽20の体積が約12倍以上とすることが好ましい。このような体積比とすることにより、供給槽20は電解槽10の第1水溶液L1に供給が必要な十分量の塩化物イオンを含む第2水溶液L2を貯留できる。よって、供給槽20に貯留された第2水溶液L2から電解槽10に貯留された第1水溶液L1に対し安定的に塩化物イオンを供給することができる。電解槽10に貯留される第1水溶液L1の量は、例えば約2~10mLである。
陰イオン交換膜30は、電解槽10と供給槽20との間に印加された電圧に基づいて、陰イオンを透過可能に電解槽10と供給槽20とを連結する膜状部材である。より具体的には、後述する電解槽側陽極板11と供給槽側陰極板21との間に電圧が印加されると、陰イオン交換膜30を介した有隔膜電気分解が行われる。電解槽側陽極板11及び供給槽側陰極板21を用いた有隔膜電気分解によって、第2水溶液L2に含まれる塩化物イオンが陰イオン交換膜30を透過して第1水溶液L1へ供給される(x軸負方向、黒太矢印で示す)。
本実施の形態における陰イオン交換膜30は、電気を使用せず浸透圧により陰イオンが透過する種類の陰イオン交換膜ではない。また、陰イオン交換膜30は陽イオンであるナトリウムイオンは透過しない。より具体的には、電解槽側陽極板11及び供給槽側陰極板21を用いた有隔膜電気分解によって第2水溶液L2に含まれる塩化物イオンが陰イオン交換膜30を透過して第1水溶液L1へ供給される際に、陽イオンであるナトリウムイオンは陰イオン交換膜30を透過しない。陰イオン交換膜30は例えば、炭化水素系の陰イオン交換膜であり、一価陰イオン選択透過性、耐アルカリ性、耐高温の特性を有する膜などが含まれる。
陰イオン交換膜30は、電解槽10と供給槽20との間に配置されている。例えば、電解槽10が供給槽20と対向する面(x軸正側のyz平面)と、供給槽20が電解槽10と対向する面(x軸負側のyz平面)とが、それぞれ枠状部材で形成されていてもよい。電解槽10と供給槽20がそれぞれ対向する面が枠状部材で形成されている場合、当該枠状部材に陰イオン交換膜30を嵌め込むように配置してもよい。
電流制御部40は、無隔膜電気分解と有隔膜電気分解とに用いられる電流を制御する。より具体的には、電流制御部40は、電解槽10に配置された一対の電解槽側陽極11及び電解槽側陰極12を用いて行われる無隔膜電気分解に用いられる電流を制御する。また、電流制御部40は、電解槽10と供給槽20とにわたって、一対の電解槽側陽極11及び供給槽側陰極21を用いた陰イオン交換膜30を介して行われる有隔膜電気分解に用いられる電流を制御する。電解槽側陽極11は、無隔膜電気分解と有隔膜電気分解の両方に
使用される。すなわち、本実施の形態に係る空間浄化装置1は、1本の陽極と2本の陰極を備え、合計3本の電極を備える。供給槽20は陰極のみを備えるため、供給槽20内では、後述する化学反応によって塩素が発生しない。
以下、図1及び図2を用いて、各構成の詳細についてより具体的に説明する。
図1に示すように、電解槽10は、電解槽側陽極11、電解槽側陰極12、配線13、配線14、流入口15、混合空間16及び流出口17を備える。
電解槽側陽極11と電解槽側陰極12は、第1水溶液L1の電気分解に用いる一対の電極である。図1に示すように、電解槽側陽極11と電解槽側陰極12との間にはイオン交換膜等の隔膜を備えない。すなわち、一対の電解槽側陽極11と電解槽側陰極12を用いて行われる第1水溶液L1の電気分解は、無隔膜電気分解である。一対の電解槽側陽極11と電解槽側陰極12を用いて行われる第1水溶液L1の無隔膜電気分解によって、空間浄化に用いられる次亜塩素酸が生成される。
電解槽側陽極11及び電解槽側陰極12は、それぞれ板状の形状を備える。すなわち、電解槽側陽極11は板状の形状を備える電解槽側陽極板11であり、電解槽側陰極12は板状の形状を備える電解槽側陰極板12である。板状の形状には、矩形状や長方形状が含まれる。以下、電解槽側陽極11を電解槽側陽極板11とも呼ぶ。また、電解槽側陰極12を電解槽側陰極板12とも呼ぶ。
一例として、電解槽側陽極板11及び電解槽側陰極板12の板状の形状が長方形である場合について説明する。電解槽側陽極板11及び電解槽側陰極板12は、長方形における短手方向が鉛直方向(z軸方向)に沿って配置されている。当該配置によって、各電極の長方形における両面に化学反応によって発生した気泡が付着することを抑制できる。また、長方形における長手方向を鉛直方向(z軸方向)に沿って配置した場合に比べて、短手方向を鉛直方向(z軸方向)に沿って配置した場合は、電解槽側陽極板11及び電解槽側陰極板12の下部(z軸負側)で発生した気泡が、電解槽側陽極板11及び電解槽側陰極板12の上部(z軸正側)に付着することを抑制できる。
また、電解槽側陽極板11及び電解槽側陰極板12は、長方形における長手方向が水平方向(y軸方向)に沿って配置されている。換言すると、電解槽側陽極板11及び電解槽側陰極板12は、それぞれが備える長方形の平面(yz平面)が所定の間隔を有して互いに対向して配置されている。所定の間隔とは、一対の電解槽側陽極板11と電解槽側陰極板12を用いて行われる電気分解に適した間隔である。
電解槽側陽極板11は、電解槽側陽極板浸漬部11a及び電解槽側陽極板突出部11bを備える。同様に、電解槽側陰極板12は、電解槽側陰極板浸漬部12a及び電解槽側陰極板突出部12bを備える。
電解槽側陽極板11及び電解槽側陰極板12は、電解槽10の外部から内部に向かって挿入されている。図1では一例として、電解槽側陽極板11及び電解槽側陰極板12は、電解槽10の側方(y軸負側のxz平面側)から水平方向(y軸方向)に向かって挿入されている。電解槽10に挿入された電解槽側陽極板浸漬部11a及び電解槽側陰極板浸漬部12aは、電解槽10の内部側に配置され、全体が第1水溶液L1に浸漬されている。換言すると、第1水溶液L1は、電解槽側陽極板浸漬部11a及び電解槽側陰極板浸漬部12aの全体が浸漬されるように、電解槽10に貯留されている。すなわち、電解槽側陽極板浸漬部11a及び電解槽側陰極板浸漬部12aの上端部(z軸正側の端部)を第1水溶液L1の液面S1が上回るように、第1水溶液L1は電解槽10に貯留されている。
電解槽側陽極板突出部11b及び電解槽側陰極板突出部12bは、電解槽10の外部側に配置されている。配線13及び配線14は、電流が流れる線である。電解槽側陽極板突出部11bは配線13を介して、電解槽側陰極板突出部12bは配線14を介して、それぞれ電流制御部40に電気的に接続されている。
電解槽側陽極板11及び電解槽側陰極板12として、例えば白金イリジウムチタン電極、白金電極、ルテニウムチタン電極、又は酸化イリジウムチタン電極等を用いてもよい。
流入口15は、筐体Bの外部空間の空気が流入するための開口部である。すなわち、流入口15は、空間浄化装置1の外部空間の空気が流入するための開口部である。図1では、一例として電解槽10の上面(z軸正側のxy平面)に流入口15を設けているが、第1水溶液L1の液面S1より上方に配置されていればよい。流入口15の形状は、例えば図1に示すように円筒状であってもよいし、角筒状であってもよい。電解槽10の上面(z軸正側の面)が筐体Bの天井面と近接する場合は、流入口15は電解槽10の上面の一部に設けられた孔状の開口部であってもよい。また、流入口15と筐体Bの上面(z軸正側の面)とが一体化されて形成されていてもよい。
混合空間16は、電解槽10に第1水溶液L1が貯留された状態において、電解槽10の上方側(z軸正側)に形成された空間である。混合空間16は、一対の電解槽側陽極板11と電解槽側陰極板12を用いて行われる第1水溶液L1の無隔膜電気分解によって生成された次亜塩素酸と、流入口15から流入した外部空間の空気とを混合する空間である。無隔膜電気分解によって生成される次亜塩素酸には、揮発してガス化した次亜塩素酸ガスと、第1水溶液L1中に溶け込んだ状態の次亜塩素酸が含まれる。次亜塩素酸ガスは、流入口15から流入した空気に含まれ、後述する流出口17から外部空間へと流出する。第1水溶液L1中に溶け込んだ状態の次亜塩素酸は、流入口15から流入した空気と気液接触することによって、後述する流出口17から外部空間へと流出する。
流出口17は、流入口15から流入した空気と第1水溶液L1の無隔膜電気分解により発生した次亜塩素酸と混合された混合空気が筐体Bの外部空間へ流出するための開口部である。すなわち、流出口17は、空間浄化装置1の外部空間へ混合空気が流出するための開口部である。図1では、流入口15と同様に一例として電解槽10の上面(z軸正側のxy平面)に流出口17を設けているが、第1水溶液L1の液面より上方に配置されていればよい。流出口17の形状は、流入口15と同様であり、例えば図1に示すように円筒状であってもよいし、角筒状であってもよい。電解槽10の上面(z軸正側の面)が筐体Bの天井面と近接する場合は、流出口17は電解槽10の上面の一部に設けられた孔状の開口部であってもよい。また、流出口17と筐体Bの上面(z軸正側の面)とが一体化されて形成されていてもよい。
流入口15と流出口17は開閉可能又は着脱可能な蓋部(不図示)を備えていてもよい。蓋部は、空間浄化装置1を輸送、移動、設置する際には閉じた状態であり、空間浄化装置1の使用時に開放または取り外せるような構成としてもよい。また、流入口15と流出口17は別の構成として記載したが、流入口15と流出口17は空間浄化装置1へ流入する風向きに応じて、それぞれが流入口及び流出口の両方の役割を果たしてもよい。
流出口17から空間浄化装置1の外部空間へと流出した次亜塩素酸を含む空気によって、外部空間の空間浄化が行われる。すなわち、次亜塩素酸を含む空気によって、筐体Bの外部空間の空気中に含まれる細菌、真菌、ウイルス、臭いなどの除去が行われる。
供給槽20は、供給槽側陰極21、配線22及び排出口23を備える。供給槽側陰極21は、電解槽側陽極11と一対として第2水溶液L2の電気分解に用いる電極である。図
1に示すように、電解槽側陽極11と供給槽側陰極21との間には陰イオン交換膜30が配置されている。すなわち、一対の電解槽側陽極11と供給槽側陰極21を用いて行われる第2水溶液L2の電気分解は、有隔膜電気分解である。つまり、電解槽側陽極11は、無隔膜電気分解と有隔膜電気分解の両方に用いられる。一対の電解槽側陽極11と供給槽側陰極21を用いて行われる第2水溶液L2の有隔膜電気分解によって、第2水溶液L2から第1水溶液L1へと塩化物イオンが供給される。
供給槽側陰極21は板状の形状を備える供給槽側陰極板21である。板状の形状には、矩形状や長方形状が含まれる。以下、供給槽側陰極21を供給槽側陰極板21とも呼ぶ。
一例として、電解槽側陽極板11と同様、供給槽側陰極板21も板状の形状が長方形である場合について説明する。図1に示すように、供給槽側陰極板21は、長方形における短手方向が鉛直方向(z軸方向)に沿って配置されている。また、供給槽側陰極板21は、長方形における長手方向が水平方向(y軸方向)に沿って配置されている。
電解槽側陽極板11及び供給槽側陰極板21は、陰イオン交換膜30にそれぞれ近接している。本明細書における「近接」には、電解槽側陽極板11及び供給槽側陰極板21が所定の間隔を有した状態で陰イオン交換膜30に接近している状態と、電解槽側陽極板11及び供給槽側陰極板21が陰イオン交換膜30に接触している状態の両方を含むものとする。
電解槽側陽極板11の陰イオン交換膜30側の板状の長方形における平面(x軸正側のyz平面)を平面P1とする。供給槽側陰極板21の陰イオン交換膜30側の板状の長方形における平面(x軸負側のyz平面)を平面P2とする。平面P1と平面P2とが、陰イオン交換膜30を介して互いに対向して配置されている。当該配置により、電解槽側陽極板11と供給槽側陰極板21との間の電界を均一に生じさせることができる。
電解槽側陽極板11は、電解槽側陰極板12と陰イオン交換膜30との間に配置されている。当該配置により、電解槽側陽極板11と電解槽側陰極板12との間の電位差と、電解槽側陽極板11と供給槽側陰極板21との間の電位差を小さく保つことができる。
供給槽側陰極板21は、供給槽側陰極板浸漬部21a及び供給槽側陰極板突出部21bを備える。供給槽側陰極板21は、電解槽10の外部から内部に向かって挿入されている。図1では一例として、供給槽側陰極板21は、電解槽10の側方(y軸負側のxz平面側)から水平方向(y軸方向)に向かって挿入されている。供給槽20に挿入された供給槽側陰極板浸漬部21aは、供給槽20の内部側に配置され、全体が第2水溶液L2に浸漬されている。換言すると、第2水溶液L2は、供給槽側陰極板浸漬部21aの全体が浸漬されるように、供給槽20に貯留されている。すなわち、供給槽側陰極板浸漬部21aの上端部(z軸正側の端部)を第2水溶液L2の液面S2が上回るように、第2水溶液L2は供給槽20に貯留されている。
図1に示すように、供給槽側陰極板突出部21bは、供給槽20の外部側に配置されている。配線22は、電流が流れる線である。供給槽側陰極板突出部21bは配線22を介して電流制御部40に電気的に接続されている。
供給槽側陰極板21として、例えば白金イリジウムチタン電極、白金電極、ルテニウムチタン電極、又は酸化イリジウムチタン電極等を用いてもよい。
排出口23は、第2水溶液L2の有隔膜電気分解により生成された水素ガスを、筐体Bの外部空間へ排出するための開口部である。排出口23は、例えば逆止弁であってもよい
。排出口23として逆止弁を用いる場合、供給槽20内部の水素ガスは外部空間へ排出されるが、外部空間からの空気等の気体の流入を抑制できる。第2水溶液L2の有隔膜電気分解が繰り返されると水素ガスが供給槽20の内部に溜まり、供給槽20の内部圧力が上昇する。当該圧力によって逆止弁が開口し、水素ガスが供給槽20の外部空間へと排出される。
図2は、図1の空間浄化装置1を示す正面部分断面図である。図2では、図1に示した筐体Bは省略している。図2に示すように、空間浄化装置1は水位検出部18と、水供給部19とをさらに備えてもよい。水位検出部18は、第1水溶液L1における液面S1の位置を検出する。水位検出部18は、例えば水位センサである。水位検出部18は、少なくとも電解槽側陽極板浸漬部11a、電解槽側陰極板浸漬部12a及び供給槽側陰極板浸漬部21aの各上端部(z軸正側の部分)より上側(z軸正側)に配置される。
水供給部19は、水位検出部18が検出した液面S1の位置に基づいて電解槽10に水を供給する。より具体的には、電解槽側陽極板浸漬部11a、電解槽側陰極板浸漬部12a及び供給槽側陰極板浸漬部21aの各上端部(z軸正側の部分)を下回らないように、水供給部19は電解槽10に水を供給する。水供給部19は、例えば、空気中に含まれる水分を冷却し結露させ水滴化することができるペルチェ素子や水を貯留可能な水タンク等であってもよい。水供給部19は電解槽10に対し水を供給可能な位置に配置されていればよく、電解槽10の上部側に配置されてもよいし、側部側や底部側に配置されてもよい。
空間浄化装置1が水位検出部18と水供給部19を備える場合、電解槽側陽極板浸漬部11a及び電解槽側陰極板浸漬部12aは第1水溶液L1に浸漬された状態を維持できる。よって、第1水溶液L1の減少に伴う電解槽側陽極板浸漬部11a及び電解槽側陰極板浸漬部12aの空気への露出を抑制し、無隔膜電気分解の電解効率を維持できる。
図2に示すように、本実施の形態に係る空間浄化装置1は、無隔膜電解部E1と有隔膜電解部E2を備える。電流制御部40は、無隔膜電解部E1に流す第1電流と、有隔膜電解部E2に流す第2電流とを制御することによって、無隔膜電解部E1で起こる化学反応と、有隔膜電解部E2で起こる化学反応を制御することができる。
無隔膜電解部E1は、電解槽10に設けられている。無隔膜電解部E1は、電解槽側陽極11と電解槽側陰極12との間に第1電流を流すことによって、第1水溶液L1を無隔膜電気分解して次亜塩素酸を生成する。換言すると、無隔膜電解部E1は、電解槽側陽極11と電解槽側陰極12とを備える。
有隔膜電解部E2は、電解槽10と供給槽20とにわたって設けられている。電解槽側陽極11と供給槽側陰極21との間に第2電流を流すことによって、陰イオン交換膜30を介して有隔膜電気分解を行う。換言すると、有隔膜電解部E2は、電解槽側陽極11、供給槽側陰極21及び陰イオン交換膜30を備える。
ここで、電解槽10に設けられた無隔膜電解部E1で起こる化学反応と、電解槽10と供給槽20とにわたって設けられた有隔膜電解部E2で起こる化学反応の詳細について説明する。以下は、塩化物イオンを含む第1水溶液L1が塩化ナトリウム水溶液、第2水溶液L2が塩化マグネシウム水溶液である場合について説明する。
[無隔膜電解部E1(電解槽10)]
図3は、無隔膜電解部E1において生じる反応式の一覧である。塩化ナトリウム水溶液に含まれる塩化ナトリウム(NaCl)は、水中でナトリウムイオン(Na)と塩化物
イオン(Cl)に電離する。無隔膜電解部E1に所定の電圧を印加すると、電流が流れ、電子が移動し、図3に示す化学反応が起こる。
・反応式図3(a):電解槽側陽極11(塩素発生反応)
電解槽側陽極11において、水中で電離した塩化物イオン(Cl)は電子(e)を失い、塩素(Cl)が発生する。
・反応式図3(b):電解槽側陰極12(水素発生反応)
電解槽側陰極12において、第1水溶液L1の水(HO)が電子(e)を受け取り、水素(H)と水酸化物イオン(OH)が発生する。
・反応式図3(c):電解槽側陽極11(酸素発生反応)
電解槽側陽極11において、第1水溶液L1の水(HO)から電子(e)が奪われ、酸素(O)と水素イオン(H)が発生する。
・反応式図3(d):第1水溶液L1内(次亜塩素酸発生反応)
電解槽10の第1水溶液L1内では、図3(a)で発生した塩素(Cl)が、第1水溶液L1の水(HO)と加水分解反応を生じ、塩酸(HCl)と次亜塩素酸(HClO)が発生する。塩酸(HCl)は水溶液中では電離し、水素イオン(H)と塩化物イオン(Cl)として存在する。
・図3(e):陰イオン交換膜30
有隔膜電解部E2に電圧が印加され電流が流れると、電解槽10に貯留された第1水溶液L1が反応に伴い電子(e)を失う。電子(e)を失った第1水溶液L1において電気的中性を保つ力が働き、負の電荷を帯びた塩化物イオン(Cl)が、供給槽20に貯留された第2水溶液L2から陰イオン交換膜30を透過して電解槽10に貯留された第1水溶液L1へと供給される。第1水溶液L1中では、変化前における電子(e)が変化後に塩化物イオン(Cl)になると言える。
・反応式図3(f):次亜塩素酸発生反応(平衡反応式)
次亜塩素酸発生反応の平衡反応式を示す。第2水溶液L2から供給されるClの増減に応じて、平衡状態が右に偏る場合と左に偏る場合が生じ得る。電解槽10内のClが見かけ上増減しないように、後述する電流制御を行う。
・式図3(g):電解時の塩化物イオン変化式
反応式図3(a)によって生成された塩素(Cl)が反応式図3(d)に従い塩酸(HCl)と次亜塩素酸(HClO)へと変化する。これを一つの式で表すと式図3(g)となる。
図4は、無隔膜電解部E1に流れる電流と有隔膜電解部E2に流れる電流の割合を含めた反応式である。ここで、電解槽側陽極11を流れる電流のうち、反応式図3(a)の塩素発生反応に使用される電流の割合を「x」、反応式図3(c)の酸素発生反応に使用される電流の割合を「1-x」と置く。また、電解槽側陽極11を流れる電流のうち、無隔膜電解部E1を由来とする電流の割合を「y」、有隔膜電解部E2を由来とする電流の割合を「1-y」と置く。反応式図3(b)+(c)+(g)に対し、上記x及びyを当てはめ、かつ図3(e)で示される変化を考慮すると、反応式図4(a)となる。
無隔膜電解部E1で無隔膜電気分解が行われると、電解槽10内の塩化物イオンが消費されるため減少するが、本実施の形態に係る空間浄化装置1では供給槽20に貯留された第2水溶液L2から電解槽10に貯留された第1水溶液L1へと塩化物イオンが供給される。
ここで、供給槽20に貯留された第2水溶液L2から電解槽10に貯留された第1水溶液L1へ、無隔膜電気分解によって消費された量の塩化物イオン(Cl)が供給され、電解槽10内で塩化物イオン(Cl)が見かけ上増減しない条件は、以下の通りである。本反応では、次亜塩素酸(HClO)はガスとして揮発するため、図4に示す反応式(b)~(g)には示していない。
・反応式図4(b):Clが見かけ上増減しない条件を示す。
・式図4(c):反応式図4(b)から変形した係数xおよびyの条件式を示す。
・反応式図4(d):式図4(c)を反応式図4(a)に代入すると、反応式図4(d)となる。
・反応式図4(e):反応式図4(d)の変形を示す。
反応式図4(e)より、例えば無隔膜電解部E1に電子が2個流れた場合、次亜塩素酸(HClO)が1個生成される。例えば無隔膜電解部E1に電子が4個流れた場合、酸素が1個生成される。例えば無隔膜電解部E1に電子が2個流れた場合、水素が1個生成される。
また、次亜塩素酸(HClO)の酸解離定数は約7.5であるため、第1水溶液L1のpHが変化しないように維持する必要がある。反応式図4(e)では、pHの変化の要因である水酸化物イオンと水素イオンは反応して水となり、反応式上からは消えている。よって、供給槽20に貯留された第2水溶液L2から電解槽10に貯留された第1水溶液L1へ、無隔膜電気分解によって消費された量の塩化物イオン(Cl)が供給され、電解槽10内でClが見かけ上増減しない条件のとき、pHの増減も抑制できる。
上記のように無隔膜電解部E1に流れる電子の数が変わると、すなわち無隔膜電解部E1に流れる電流と有隔膜電解部E2に流れる電流の割合が変化すると、供給槽20から電解槽10へ供給される塩化物イオンの供給量に変化が生じる。例えば、無隔膜電気分解に使用される電流の割合が、供給槽20から塩化物イオン(Cl)が供給され電解槽10内でClが見かけ上増減しない条件の電流の割合より大きい場合(反応式図4(f))、供給槽20から電解槽10へ供給されるClの供給量が減少し、電解槽10内のClが減少する。
電解槽10内のClが減少すると、無隔膜電気分解の電解効率が低下する。電解効率が低下した状態で無隔膜電気分解を継続すると、徐々に電解槽10内のClは増加し、電解槽10内でClが見かけ上増減しない量に達する。
一方、無隔膜電気分解に使用される電流量が、供給槽20から塩化物イオン(Cl)が供給され電解槽10内でClが見かけ上増減しない条件の電流量より大きい場合(下記反応式図4(g))、供給槽20から電解槽10へ供給されるClの供給量が増加し、電解槽10内のClが増加する。
電解槽10内の塩化物イオン(Cl)が増加すると、無隔膜電気分解の電解効率が上昇する。電解効率が上昇した状態で無隔膜電気分解を継続すると、徐々に電解槽10内のClは減少し、電解槽10内でClが見かけ上増減しない量に達する。
また、電解槽10内のClが増加すると、反応式図3(f)の平衡が左に偏り、塩素の発生量が増加する。換言すると、電解槽10内のClが見かけ上増減しないように、無隔膜電解部E1に流す電流と有隔膜電解部E2に流す電流とを調整すると、塩素の発生を抑制しつつ、次亜塩素酸を生成することができる。
[有隔膜電解部E2]
図5は、有隔膜電解部E2において生じる反応式の一覧である。供給槽20内における第2水溶液L2中の反応について説明する。供給槽20に配置されている電極は供給槽側陰極21のみである。有隔膜電解部E2に所定の電圧を印加すると、電流が流れ、電子が移動し、図5に示す化学反応が起こる。
・反応式図5(a):電解槽側陰極12(水素発生反応)
供給槽側陰極21において、第2水溶液L2の水(HO)が電子(e)を受け取り、水素(H)と水酸化物イオン(OH)が発生する。水素はガスとして揮発し、水酸化物イオンは後述する反応式図5(c)に用いられる。
・図5(b):陰イオン交換膜30
有隔膜電解部E2に電圧が印加され電流が流れると、供給槽20に貯留された第2水溶液L2に含まれる塩化物イオン(Cl)が陰イオン交換膜30を透過して第1水溶液L1へ供給され、第2水溶液L2は供給槽側陰極21を通じて電子(e)を得る。換言すると、第2水溶液L2中では、変化前における塩化物イオン(Cl)が変化後に電子(e)になると言える。
・反応式図5(c):第2水溶液L2内(水酸化マグネシウム沈殿反応)
第2水溶液L2である塩化マグネシウムに含まれるマグネシウムイオン(Mg2+)と、反応式図5(a)で発生した水酸化物イオン(OH)とが反応して、金属水酸化物の沈殿である水酸化マグネシウム(Mg(OH))沈殿が生成される。水酸化マグネシウム(Mg(OH))の溶解度積はKsp=1.2×10-11(mol/L)であり、pHが中性からアルカリ性の水溶液に極めて難溶な物質である。例えば、pHが10の弱アルカリ性水溶液に溶解可能な水酸化マグネシウムは、僅か1.2×10-3mol/Lである。供給槽20の第2水溶液L2内では、反応式図5(a)で発生した水酸化物イオン(OH)が水酸化マグネシウム沈殿の生成に使用されることで、第2水溶液L2内で水酸化物イオン(OH)の濃度上昇を抑制し、第2水溶液L2のpHの増加を抑制できる。
また、第2水溶液L2として塩化マグネシウム水溶液を用いた場合、有隔膜電気分解後に生成される、水酸化マグネシウムが飽和状態となった水酸化マグネシウム飽和水溶液のpHは溶解度積から求めたpH10.36である。よって、長期間にわたって有隔膜電気分解を行った後も、第2水溶液L2のpHを最大10.36以下の弱アルカリ性の状態で維持できる。すなわち、第2水溶液L2として塩化マグネシウム水溶液を用いた場合、第2水溶液L2のpHがpH11以上の強アルカリ性となることを抑制できる。よって、第2水溶液L2の強アルカリ化を抑制し、より安全性を高めた空間浄化装置を提供できる。
また、例えば、本実施の形態に係る空間浄化装置1の設置を業者が行う場合がある。空間浄化装置1の使用後、設置された当該空間浄化装置を業者が取り外す際や、取り外した後の輸送時などに空間浄化装置1を横転させたり落下させたりする場合がある。ここで、第2水溶液L2として塩化マグネシウム水溶液を用いた場合、電気分解反応後の第2水溶液L2は弱アルカリ性の水酸化マグネシウム水溶液である。したがって、横転や落下により、第2水溶液L2が空間浄化装置1の外部に漏洩した場合であっても、第2水溶液L2として塩化ナトリウム水溶液を用いた空間浄化装置に比べ安全性をより高めることができる。
以上が電解槽10に設けられた無隔膜電解部E1で起こる化学反応と、電解槽10と供給槽20とにわたって設けられた有隔膜電解部E2で起こる化学反応の詳細である。
電流制御部40は、上記化学反応を制御する。より具体的には、無隔膜電解部E1における無隔膜電気分解により減少した第1水溶液L1に含まれる塩化物イオンを補うように、第2電流を制御する。第2電流の制御によって、第2水溶液L2に含まれる塩化物イオンを、陰イオン交換膜30を透過させて第1水溶液L1に供給する。以下、図6を参照して詳細を説明する。
図6は、実施の形態に係る電流制御部40を示すブロック図である。図6に示すように
、電流制御部40は、電圧取得部41、算出部42及び推定部43を備える。
電圧取得部41は、電解槽側陽極11と電解槽側陰極12との間の電圧を取得する。電圧取得部41は、例えば電圧計である。算出部42は、電圧取得部41が取得した電圧に基づいて、第1水溶液L1の導電率を算出する。推定部43は、算出部42が算出した第1水溶液L1の導電率に基づき、第1水溶液L1の塩化物イオン濃度を推定する。
電流制御部40は、第1水溶液L1の塩化物イオン濃度を所定の濃度で維持するように、図6に示した無隔膜電解部E1に流す第1電流と、有隔膜電解部E2に流す第2電流とを制御する。以下、電流制御部40による電流の制御例について3例説明する。
[1.第1電流と第2電流を同時に流す場合]
電流制御部40が、第1電流と第2電流とを同時に流す場合、以下の(1)~(3)の制御を行う。
(1)推定部43が推定した第1水溶液L1の塩化物イオン濃度が所定の濃度より低濃度の場合:第2水溶液L2から陰イオン交換膜30を透過して第1水溶液L1に供給される塩化物イオンの量が増加するように、第1電流と第2電流の電流割合を変更する。より具体的には、第1電流の電流割合を減少し、第2電流の電流割合を増加させる。
(2)推定部43が推定した第1水溶液L1の塩化物イオン濃度が所定の濃度より高濃度の場合:第2水溶液L2から陰イオン交換膜30を透過して第1水溶液L1に供給される塩化物イオンの量が減少するように、第1電流と第2電流の電流割合を変更する。より具体的には、第1電流の電流割合を増加し、第2電流の電流割合を減少させる。
(3)推定部43が推定した第1水溶液L1の塩化物イオン濃度が所定の濃度の場合:第1電流と第2電流の電流割合を変更しない。
[2.第1電流を所定の値で流すと同時に第2電流を制御する場合]
電流制御部40が、第1電流を所定の値で流すと同時に第2電流を制御する場合、以下の(1)~(3)の制御を行う。
(1)推定部43が推定した第1水溶液L1の塩化物イオン濃度が所定の濃度より低濃度の場合:第2水溶液L2から陰イオン交換膜30を透過して第1水溶液L1に供給される塩化物イオンの量が増加するように第2電流を流す。
(2)推定部43が推定した第1水溶液L1の塩化物イオン濃度が所定の濃度より高濃度の場合:第2水溶液L2から第1水溶液L1への塩化物イオンの供給が停止するように、第2電流を停止する。
(3)推定部43が推定した第1水溶液L1の塩化物イオン濃度が所定の濃度の場合:第1電流と第2電流を変更しない。
[3.第1電流又は第2電流を流す場合]
電流制御部40が、第1電流又は第2電流を流す場合、以下の(1)~(3)の制御を行う。
(1)推定部43が推定した第1水溶液L1の塩化物イオン濃度が所定の濃度より低濃度の場合:第2水溶液L2から陰イオン交換膜30を透過して第1水溶液L1に供給される塩化物イオンの量が増加するように、第1電流を停止すると同時に第2電流を流す。
(2)推定部43が推定した第1水溶液L1の塩化物イオン濃度が所定の濃度より高濃度の場合:第2水溶液L2から第1水溶液L1への塩化物イオンの供給が停止するように、第2電流を停止すると同時に第1電流を流す。
(3)推定部43が推定した第1水溶液L1の塩化物イオン濃度が所定の濃度の場合:第1電流と第2電流を変更しない。
上述のように電流制御部40が第1電流と第2電流の制御を行うことにより、電解槽1
0の第1水溶液L1に必要量の塩化物イオンを供給し、第1水溶液L1の塩化物イオン濃度を所定の濃度で維持することができる。
上記「1.第1電流と第2電流を同時に流す場合」は、第1水溶液L1の塩化物イオン濃度に増減があった場合に、第1電流と第2電流の電流割合を変更する。第1電流と第2電流を同時に流しているため、第1水溶液L1の塩化物イオン濃度の増減を最小限に抑え、最適な所定の濃度で維持することができる。
上記「2.第1電流を所定の値で流すと同時に第2電流を制御する場合」は、第1水溶液L1の塩化物イオン濃度に増減があった場合に、主に第2電流を流すか停止する。「3.第1電流又は第2電流を流す場合」は、第1水溶液L1の塩化物イオン濃度に増減があった場合に、第1電流と第2電流の一方を流し、他方を停止する。したがって、第1水溶液L1の塩化物イオン濃度を所定の濃度で維持することができる。上記2,3の場合は、第1電流と第2電流のいずれかの制御を行えばよいため、電流の制御が容易である。
以上のように、第1水溶液L1が消費した塩化物イオンを第2水溶液L2から適宜供給できるため、所望の量の次亜塩素酸ガスを安定的に発生させることが可能な空間浄化装置1を提供できる。よって、例えば1年間などの長期間にわたって外部からの塩化物イオンを含む水溶液を供給することなく、所望の量の次亜塩素酸ガスを安定的に発生させることができる空間浄化装置1を提供できる。
なお、電流制御部40を複数設け、第1電流と第2電流を別々に制御してもよい。
また、図2では、流入口15と流出口17は電解槽10を平面視したときに手前左側(y軸負側かつx軸負側)と奥右側(y軸正側かつx軸正側)に配置されているが、配置はこれに限定されるものではない。例えば、流入口15と流出口17の位置が逆になっていてもよいし、流入口15と流出口17とがx軸状で同位置にあってもよいし、流入口15と流出口17とがy軸上で同位置にあってもよい。ただし、流入口15と流出口17を配置した際に、xy平面上で最も離れた位置になるように配置することが好ましい。このような配置とすることにより、流入した空気と次亜塩素酸が混合空間16において混合される時間が長くなるため、次亜塩素酸を混合空気中により多く含ませることができる。
また、電解槽側陽極板11の陰イオン交換膜30側の板状の長方形における平面P1(x軸正側のyz平面)と、供給槽側陰極板21の陰イオン交換膜30側の板状の長方形における平面P2(x軸負側のyz平面)が互いに対向しない場合について説明する。各長方形における平面がxy平面と平行に配置された場合、電解槽側陽極板11と供給槽側陰極板21との間に不均一な電界が生じ得る。電解槽側陽極板11と供給槽側陰極板21との間に不均一な電界が生じると、電解槽側陽極板11と供給槽側陰極板21との間の電流の分布も不均一となる。
電解槽側陽極板11と供給槽側陰極板21との間の電流の分布が不均一になると、電流密度が高い領域と低い領域が発生する。電流密度が高い部分は、電解槽側陽極板11及び供給槽側陰極板21(以下、各電極板とも呼ぶ)表面の触媒層の劣化が進みやすく、電流密度が低い部分は各電極板表面の触媒層の劣化が進みにくい。すなわち、電解槽側陽極板11と供給槽側陰極板21との間に不均一な電界が生じると、電流の分布が不均一となり、電流密度の異なる領域が同一電極板上に同時に存在し得る。よって、各電極板の使用による触媒層の劣化が不均一に生じ得る。各電極板の表面における触媒層の劣化度合いが異なると、繰り返し電気分解を行った場合に、ある時点で各電極板上に電極として使用可能な領域と、劣化が進んだ結果使用できなくなる領域が同時に存在し得る。電極として使用できない領域を含む各電極板で電気分解を行った場合、電解効率が低下しやすいというお
それがある。
これに対し、本実施の形態に係る空間浄化装置1は、平面P1と平面P2とが、陰イオン交換膜30を介して互いに対向して配置されている。当該配置により、電解槽側陽極板11と供給槽側陰極板21との間の電界を均一に生じさせることができるため、両電極の間の電流も均一に分布する。よって、各電極板の表面における触媒層の劣化が均一に生じるため、繰り返し電気分解を行った場合であっても、不均一な電界に起因する各電極板表面の触媒層の不均一な劣化を抑制できる。したがって、電解効率の低下を抑制できる。
なお、常温常圧下において電解槽で無隔膜電気分解を行った場合に、第1水溶液L1の電解質は、電気分解に使用されず陽極から主に酸素及び塩素が生成され、次亜塩素酸と反応することによって次亜塩素酸の濃度低下を生じさせず、各電極、電解槽及び陰イオン交換膜と反応性を有さない通電性を有する電解質であればよい。より具体的には、上述した第1水溶液以外に、例えば、金属塩化物水溶液、水酸化物塩水溶液、酸性塩水溶液、リン酸塩水溶液、又はこれらの組み合わせなどであってもよい。金属塩化物水溶液としては、例えば、希薄塩化カルシウム水溶液又は希薄塩化マグネシウム水溶液であってもよい。水酸化物塩水溶液としては、例えば、0.4重量%(0.1mol/L)以下の希薄水酸化ナトリウム水溶液又は希薄水酸化カリウム水溶液であってもよい。酸性塩水溶液としては、例えば、0.4重量%(0.1mol/L)以下の希薄塩酸水溶液であってもよい。リン酸塩水溶液としては、例えば、リン酸水素二ナトリウム水溶液、リン酸二水素ナトリウム水溶液、リン酸水素二カリウム水溶液又はリン酸二水素カリウム水溶液であってもよい。第1水溶液の組み合わせの具体例としては、希薄塩化ナトリウム水溶液と希薄水酸化ナトリウム水溶液とを組み合わせることによって、pHの調整を行ってもよい。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
本開示の一態様の概要は、次の通りである。
(項目1)
塩化物イオンを含む第1水溶液を貯留するための電解槽と、
前記第1水溶液より高濃度の塩化物イオンを含む第2水溶液を貯留し前記第1水溶液に塩化物イオンを供給するための供給槽と、
前記電解槽に設けられた電解槽側陽極及び電解槽側陰極と、
前記供給槽に設けられた供給槽側陰極と、
前記電解槽側陽極と前記供給槽側陰極との間に印加された電圧に基づいて陰イオンを透過可能に前記電解槽と前記供給槽とを連結する陰イオン交換膜と、
前記電解槽に設けられ、前記電解槽側陽極と前記電解槽側陰極との間に第1電流を流すことによって、前記第1水溶液を無隔膜電気分解して次亜塩素酸を生成する無隔膜電解部と、
前記電解槽と前記供給槽とにわたって設けられ、前記電解槽側陽極と前記供給槽側陰極との間に第2電流を流すことによって、前記陰イオン交換膜を介して有隔膜電気分解を行う有隔膜電解部と、を備え、
前記第2水溶液は、金属イオンと前記塩化物イオンとを含む金属塩化物水溶液であり、
前記有隔膜電気分解を行うことによって、
前記無隔膜電気分解により減少した前記第1水溶液に含まれる塩化物イオンを補うように、前記供給槽に貯留された前記第2水溶液に含まれる前記塩化物イオンを、前記陰イオン交換膜を透過させて前記電解槽に貯留された前記第1水溶液に供給し、
前記供給槽内にて、前記第2水溶液に含まれる金属イオンと前記有隔膜電気分解によって生成された水酸化物イオンとを反応させて金属水酸化物の沈殿を形成する、
空間浄化装置。
(項目2)
前記第2水溶液は、塩化マグネシウム水溶液である、
項目1に記載の空間浄化装置。
(項目3)
前記無隔膜電気分解により減少した前記第1水溶液に含まれる塩化物イオンを補うように前記第2電流を制御することによって、前記第2水溶液に含まれる塩化物イオンを、前記陰イオン交換膜を透過させて前記第1水溶液に供給する電流制御部を備え、
前記電流制御部が前記第1電流と前記第2電流を所定の割合で流すことによって、前記第1水溶液の塩化物イオン濃度を所定の濃度で維持する、
項目1に記載の空間浄化装置。
(項目4)
前記電流制御部は、
前記電解槽側陽極と前記電解槽側陰極との間の電圧を取得する電圧取得部と、
前記電圧取得部が取得した前記電圧に基づき前記第1水溶液の導電率を算出する算出部と、
前記算出部が算出した前記導電率に基づき前記第1水溶液の濃度を推定する推定部と、を備え、
前記電流制御部は、
前記第1電流と前記第2電流とを同時に流し、
前記第1水溶液の塩化物イオン濃度が所定の濃度より低濃度の場合は、前記第2水溶液から前記陰イオン交換膜を透過して前記第1水溶液に供給される塩化物イオンの量が増加するように、前記第1電流と前記第2電流の電流割合を変更し、
前記第1水溶液の塩化物イオン濃度が前記所定の濃度より高濃度の場合は、前記第2水溶液から前記陰イオン交換膜を透過して前記第1水溶液に供給される塩化物イオンの量が減少するように、前記第1電流と前記第2電流の電流割合を変更する、
項目3に記載の空間浄化装置。
(項目5)
前記第1水溶液の塩化物イオン濃度が前記所定の濃度の場合は、前記第1電流と前記第2電流の電流割合を変更しない、
項目4に記載の空間浄化装置。
(項目6)
前記電解槽側陽極と前記電解槽側陰極との間の電圧を取得する電圧取得部と、
前記電圧取得部が取得した前記電圧に基づき前記第1水溶液の導電率を算出する算出部と、
前記算出部が算出した前記導電率に基づき前記第1水溶液の濃度を推定する推定部と、を備え、
前記電流制御部は、
前記第1電流を所定の値で流すと同時に前記第2電流を制御し、
前記第2電流の制御は、
前記第1水溶液の塩化物イオン濃度が所定の濃度より低濃度の場合は、前記第2水溶液から前記陰イオン交換膜を透過して前記第1水溶液に供給される塩化物イオンの量が増加するように前記第2電流を流し、
前記第1水溶液の塩化物イオン濃度が前記所定の濃度より高濃度の場合は、前記第2水溶液から前記第1水溶液への塩化物イオンの供給が停止するように、前記第2電流を停止する、
項目3に記載の空間浄化装置。
(項目7)
前記電解槽側陽極と前記電解槽側陰極との間の電圧を取得する電圧取得部と、
前記電圧取得部が取得した前記電圧に基づき前記第1水溶液の導電率を算出する算出部
と、
前記算出部が算出した前記導電率に基づき前記第1水溶液の濃度を推定する推定部と、を備え、
前記電流制御部は、
前記第1水溶液の塩化物イオン濃度が所定の濃度より低濃度の場合は、前記第2水溶液から前記陰イオン交換膜を透過して前記第1水溶液に供給される塩化物イオンの量が増加するように、前記第1電流を停止すると同時に前記第2電流を流し、
前記第1水溶液の塩化物イオン濃度が所定の濃度より高濃度の場合は、
前記第2水溶液から前記第1水溶液への塩化物イオンの供給が停止するように、前記第2電流を停止すると同時に前記第1電流を流す、
項目3に記載の空間浄化装置。
(項目8)
前記電解槽側陽極、前記電解槽側陰極、及び前記供給槽側陰極は、それぞれ板状の形状を備える電解槽側陽極板、電解槽側陰極板及び供給槽側陰極板であり、
前記電解槽側陽極板及び前記電解槽側陰極板は前記電解槽の外部から前記電解槽の内部に挿入され、前記供給槽側陰極板は前記供給槽の外部から前記供給槽の内部に挿入されており、
前記電解槽側陽極板は、前記電解槽の内部側に配置された電解槽側陽極板浸漬部と、前記電解槽の外部側に配置された電解槽側陽極板突出部と、を備え、
前記電解槽側陰極板は、前記電解槽の内部側に配置された電解槽側陰極板浸漬部と、前記電解槽の外部側に配置された電解槽側陰極板突出部と、を備え、
前記供給槽側陰極板は、前記供給槽の内部側に配置された供給槽側陰極板浸漬部と、前記供給槽の外部側に配置された供給槽側陰極板突出部と、を備え、
前記電解槽側陽極板浸漬部及び前記電解槽側陰極板浸漬部の全体は、
前記第1水溶液に浸漬され、
前記供給槽側陰極板浸漬部の全体は、
前記第2水溶液に浸漬されている、
項目1に記載の空間浄化装置。
(項目9)
前記第1水溶液における液面の位置を検出する水位検出部と、
前記水位検出部が検出した前記液面の位置が前記電解槽側陽極板浸漬部及び前記電解槽側陰極板浸漬部の上端部を下回らないように水を前記電解槽に供給する水供給部と、を備える、
項目7又は8に記載の空間浄化装置。
(項目10)
前記無隔膜電解部は、
前記電解槽側陽極と、
前記電解槽側陰極と、を備え、
前記有隔膜電解部は、
前記電解槽側陽極と、
前記供給槽側陰極と、
前記陰イオン交換膜と、を備える、
項目1に記載の空間浄化装置。
(項目11)
前記電解槽と前記供給槽とを格納する筐体と、
前記筐体内にて前記電解槽に貯留された前記第1水溶液の液面より上方に配置され、前記筐体の外部空間からの空気が流入する流入口と、
揮発した前記次亜塩素酸と前記流入口から流入した前記空気とを混合する混合空間と、
前記混合した空気が前記外部空間へ流出する流出口と、を備える、
項目1に記載の空間浄化装置。
1 空間浄化装置
10 電解槽
11 電解槽側陽極
11a 電解槽側陽極板浸漬部
11b 電解槽側陽極板突出部
12 電解槽側陰極
12a 電解槽側陰極板浸漬部
12b 電解槽側陰極板突出部
13 配線
14 配線
15 流入口
16 混合空間
17 流出口
18 水位検出部
19 水供給部
20 供給槽
21 供給槽側陰極
21a 供給槽側陰極板浸漬部
21b 供給槽側陰極板突出部
22 配線
23 排出口
30 陰イオン交換膜
40 電流制御部
41 電圧取得部
42 算出部
43 推定部
B 筐体
L1 第1水溶液
L2 第2水溶液
S1 液面
S2 液面

Claims (6)

  1. 塩化物イオンを含む第1水溶液を貯留し前記第1水溶液を無隔膜電気分解して次亜塩素酸を生成するための電解槽と、
    前記第1水溶液より高濃度の塩化物イオンを含む第2水溶液を貯留し前記第1水溶液に塩化物イオンを供給するための供給槽と、
    前記電解槽と前記供給槽との間に印加された電圧に基づいて陰イオンを透過可能に前記電解槽と前記供給槽とを連結する陰イオン交換膜と、を備え、
    外部空間から導入される空気が前記電解槽を流通して前記次亜塩素酸と共に前記外部空間に放出されることによって、前記外部空間の空間浄化が行われ、
    前記第2水溶液は、金属イオンと前記塩化物イオンとを含む金属塩化物水溶液であり、
    前記陰イオン交換膜を介した有隔膜電気分解を行うことによって、
    前記無隔膜電気分解により減少した前記第1水溶液に含まれる塩化物イオンを補うように、前記供給槽に貯留された前記第2水溶液に含まれる前記塩化物イオンを、前記陰イオン交換膜を透過させて前記電解槽に貯留された前記第1水溶液に供給し、
    前記供給槽内にて、前記第2水溶液に含まれる金属イオンと前記有隔膜電気分解によって生成された水酸化物イオンとを反応させて金属水酸化物の沈殿を形成する、
    空間浄化装置。
  2. 前記第2水溶液は、塩化マグネシウム水溶液である、
    請求項1に記載の空間浄化装置。
  3. 前記無隔膜電気分解は第1電流を流すことによって行われ、
    前記有隔膜電気分解は第2電流を流すことによって行われ、
    前記無隔膜電気分解により減少した前記第1水溶液に含まれる塩化物イオンを補うように前記第2電流を制御することによって、前記第2水溶液に含まれる塩化物イオンを、前記陰イオン交換膜を透過させて前記第1水溶液に供給する電流制御部を備え、
    前記電流制御部が前記第1電流と前記第2電流を所定の割合で流すことによって、前記第1水溶液の塩化物イオン濃度を所定の濃度で維持する、
    請求項1に記載の空間浄化装置。
  4. 前記電流制御部は、
    前記電解槽に印加される電圧を取得する電圧取得部と、
    前記電圧取得部が取得した前記電圧に基づき前記第1水溶液の導電率を算出する算出部と、
    前記算出部が算出した前記導電率に基づき前記第1水溶液の濃度を推定する推定部と、を備え、
    前記電流制御部は、
    前記第1電流と前記第2電流とを同時に流し、
    前記第1水溶液の塩化物イオン濃度が所定の濃度より低濃度の場合は、前記第2水溶液から前記陰イオン交換膜を透過して前記第1水溶液に供給される塩化物イオンの量が増加するように、前記第1電流と前記第2電流の電流割合を変更し、
    前記第1水溶液の塩化物イオン濃度が前記所定の濃度より高濃度の場合は、前記第2水溶液から前記陰イオン交換膜を透過して前記第1水溶液に供給される塩化物イオンの量が減少するように、前記第1電流と前記第2電流の電流割合を変更する、
    請求項3に記載の空間浄化装置。
  5. 前記第1水溶液の塩化物イオン濃度が前記所定の濃度の場合は、前記第1電流と前記第2電流の電流割合を変更しない、
    請求項4に記載の空間浄化装置。
  6. 前記電解槽と前記供給槽とを格納する筐体と、
    前記筐体内にて前記電解槽に貯留された前記第1水溶液の液面より上方に配置され、前記筐体の外部空間からの空気が流入する流入口と、
    揮発した前記次亜塩素酸と前記流入口から流入した前記空気とを混合する混合空間と、
    前記混合した空気が前記外部空間へ流出する流出口と、を備える、
    請求項1に記載の空間浄化装置。
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