JP7842613B2 - 低発塵性ペット用排尿処理材 - Google Patents

低発塵性ペット用排尿処理材

Info

Publication number
JP7842613B2
JP7842613B2 JP2022065244A JP2022065244A JP7842613B2 JP 7842613 B2 JP7842613 B2 JP 7842613B2 JP 2022065244 A JP2022065244 A JP 2022065244A JP 2022065244 A JP2022065244 A JP 2022065244A JP 7842613 B2 JP7842613 B2 JP 7842613B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
urine treatment
dust
treatment material
water
soluble organic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022065244A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2023155740A (ja
Inventor
英昭 黒▲崎▼
拓也 吉田
雄希 長井
悌治 佐藤
Original Assignee
黒崎白土工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 黒崎白土工業株式会社 filed Critical 黒崎白土工業株式会社
Priority to JP2022065244A priority Critical patent/JP7842613B2/ja
Publication of JP2023155740A publication Critical patent/JP2023155740A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7842613B2 publication Critical patent/JP7842613B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Housing For Livestock And Birds (AREA)

Description

本発明はペット用排尿処理材に関するものであり、より詳細には、発塵抑制能に優れ、搬送等で衝撃を受けた場合でも発塵抑制能が低下しにくい低発塵性ペット用排尿処理材とその製造方法に関する。
従前から、ペットの排尿処理に用いられるペット用排尿処理材(猫砂、トイレ砂等とも呼ばれる)というものが知られており、これは排尿用トレイ等のペット用トイレ容器に敷き詰められて使用されるものである。このようなペット用排尿処理材が敷き詰められたトイレでペットが排尿すると尿は排尿処理材に吸収され、飼い主は尿を吸収した使用済み箇所のみをスコップ等で取り除いて減った分を順次補って使用される。ペット用排尿処理材の原材料や構成は商品毎に多種多様であるが、代表的なものとしては、粘土原料のもの、木材原料のもの、紙原料のもの、などがあり、必要とされる性質としては、吸水性、凝集固化性、脱臭性、消臭性等がある。
さて、数十年程度前までは、ペット用のトイレは土間等の多少汚れても大丈夫な箇所に置かれることが多かったが、近年では住宅事情の変遷によりマンションやアパート等の集合住宅が増えることでペットを室内飼いする人も増えており、必然的にペット用トイレも室内に置かれることが増加している。このようにペット用トイレが室内に置かれるようになったことで、ペット用排尿処理材をペット用トイレ容器に移し容れる際に包装袋から舞う微粉がトイレ容器の周囲に散らばることによる衛生面の問題や、散らばった微粉を人やペットが吸うことによる健康面の問題等にも注目が集まり、従前はペット用排尿処理材においてそれほど重要視されなかった発塵抑制効果も求められるようになってきている。
ペット用排尿処理材の原料としては、従来より
(1)天然のベントナイト、または該ベントナイトを原料とし、アルカリ成分を含んだ活性ベントナイトからなる粘土質系原料、
(2)木粉(おが屑)または木片(微細チップ)等の木材由来素材からなる木質系原料、
(3)再生紙または再生パルプ等の紙材由来素材からなる紙質系原料、
等が知られており、これらに加えて近年では、
(4)おから等の大豆やとうもろこし等由来の植物繊維質系原料、
を利用したものが増えており、ペット用排尿処理材はこれら(1)~(4)のいずれかを主原料とした基材から成るものが多い。
そしてこれらの基材は、
(1)を主原料とする(A)粘土質系基材、
(2)~(4)のいずれかを主原料とする(B)植物由来のセルロース質系基材、
の2種類に大別され、本発明の発塵抑制処理が対象とする排尿処理材基材も、この(A)または(B)の分類の何れかに属する基材である。
微粉の発生の程度はペット用排尿処理材の形状や原料によっても異なるが、ある程度の大きさを有する造粒物やフレーク状のペット用排尿処理材であっても、輸送時の振動や衝撃等によりその一部が欠けたり崩れたりするなどして包装袋内に粉末化した製品が混ざることがままある。商品の搬送は様々な業者の手を経るものであるから、搬送工程での扱いを改善することで微粉の発生を抑制することは現実的に困難である。
このような発塵抑制効果に着目した発明として、特許文献1には水膨潤性粘土鉱物から形成された粒状成型体の表面を、ポリアルキレングリコール、パラフィンワックス、高級脂肪酸等で処理することで、該粒状成型体の粉化防止性を改善した技術が示されている。また特許文献2には、石炭灰、木粉、粘土等のいずれかを含む造粒物に、セルロース、吸水性高分子粉末、繊維状体、石膏等を塗すことで造粒物を飛散しにくくする技術が示されている。また特許文献3には、排尿処理材基材の表面を、ケイ酸ナトリウムと、グリセリンと、ジオール型またはトリオール型のポリプロピレングリコールとを含む発塵抑制剤で表面処理する技術が示されている。
特開2006-42798号公報 特開2005-211018号公報 特開2015-84727号公報
しかしながら、引用文献1~3に記載された発明では製造直後の状態での粉立ち等はある程度抑制されるものの、ペット用排尿処理材が衝撃を受けた場合に発塵抑制能が著しく低下することがあった。すなわち、ペット用排尿処理材は製造後に袋詰めされて倉庫や販売店等に搬送されるが、搬送時の振動や、購入された後に袋が保管場所に投げ置かれる等の衝撃により、実際に家庭で使用される際には発塵抑制能が低下していることが少なくなかった。
本発明はこのような問題点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、優れた発塵抑制機能を有し、搬送等により衝撃を受けた場合でも発塵抑制能が低下しにくい低発塵性ペット用排尿処理材を提供することにある。
また、本発明の他の目的とするところは、上述の性能を有する低発塵性ペット用排尿処理材の製造方法を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、低発塵性ペット用排尿処理材に用いられる発塵抑制剤を提供することにある。
本発明の他の目的並びに作用効果については、以下の記述を参照することにより、当業者であれば容易に理解されるであろう。
本願発明者らは、本商品の供給者の立場から現在乃至将来的ニーズに応え、顧客の満足度を一層高めるべく、ペット用排尿処理材に要求される重要な発塵抑制性能において更なる改良に努め、本発明に到った。
すなわち、本発明に係る低発塵性ペット用排尿処理材は、排尿処理材基材の表面に表面処理剤としての発塵抑制剤を有する低発塵性ペット用排尿処理材であって、前記発塵抑制剤は、少なくとも、多価金属の無機塩と、水溶性有機物を含むことを特徴とする。
そして、このような構成によれば、優れた発塵抑制能を有し、搬送等により衝撃を受けた場合でも発塵抑制能が低下しにくいペット用排尿処理材が得られる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記多価金属の無機塩が、塩化マグネシウム、塩化カルシウム又は塩化アルミニウムの少なくともいずれか一つであることが好ましい。このような構成によれば、より発塵抑制効果に優れた低発塵性ペット用排尿処理材が得られる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記水溶性有機物が、水100gに対して30g以上の溶解度を有することが好ましい。このような構成によれば、より発塵抑制効果に優れた低発塵性ペット用排尿処理材が得られる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記水溶性有機物が、ヒドロキシ基を有することが好ましい。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記ヒドロキシ基を有する水溶性有機物が、糖類であることが好ましい。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記糖類が、グルコースであることが好ましい。このような構成によれば、より発塵抑制効果に優れた低発塵性ペット用排尿処理材が得られる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記排尿処理材基材は、
(A)天然のベントナイト、または該ベントナイトを原料とし、アルカリ成分を含んだ活性ベントナイトからなる粘土質系原料、
(B)おから、パルプ、木粉等の植物由来のセルロース質系原料、
の(A)と(B)のいずれかまたは双方の原料を含むことが好ましい。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記発塵抑制剤は、前記多価金属の無機塩を5~30重量パーセントの濃度で、前記水溶性有機物を10~55重量パーセントの濃度で、且つ、該多価金属の無機塩と該グルコースを重量比で1:0.33~1:11の割合で含有しており、
前記排尿処理材基材が(A)天然のベントナイト、または該ベントナイトを原料とし、アルカリ成分を含んだ活性ベントナイトからなる粘土質系原料である場合には、前記排尿処理材基材100重量部に対して0.1~2重量部の範囲で用いられ、
前記排尿処理材基材が(B)おから、パルプ、木粉等の植物由来のセルロース質系原料である場合には、前記排尿処理材基材100重量部に対して0.1重量部以上の範囲で用いられることが好ましい。
また、本願発明は、発塵抑制剤の発明としても捉えることができる。
本発明に係る発塵抑制剤はペット用排尿処理材基材に用いられる発塵抑制剤であって、多価金属の無機塩を5~30重量パーセントの濃度で、水溶性有機物を10~55重量パーセントの濃度で、且つ、前記多価金属の無機塩と前記水溶性有機物を重量比で1:0.33~1:11の割合で含有し、前記水溶性有機物は水100gに対して30g以上の溶解度を有し、前記ペット用排尿処理材基材100重量部に対して0.1重量部以上の範囲で用いられることを特徴とするものである。
そしてこのような構成によれば、天然のベントナイト等の粘土質系基材、おから製基材、パルプ製基材等に用いることで高い発塵抑制効果が得られる発塵抑制剤が得られる。
また、本願発明は、低発塵性ペット用排尿処理材の製造方法としても捉えることができる。
本発明に係る低発塵性ペット用排尿処理材の製造方法は、
排尿処理材基材を用意するステップと、
発塵抑制剤を用意するステップと、
前記排尿処理材基材の表面を前記発塵抑制剤で表面処理するステップを有し、
前記排尿処理材基材は、
(A)天然のベントナイト、または該ベントナイトを原料とし、アルカリ成分を含んだ活性ベントナイトからなる粘土質系原料、
(B)おから、パルプ、木粉等の植物由来のセルロース質系原料、
の(A)と(B)のいずれかまたは双方の原料を含むものであり、
前記発塵抑制剤は、少なくとも、多価金属イオンと、水溶性有機物とを含み、前記多価金属イオンはマグネシウム、カルシウム又はアルミニウムのイオンであり、前記水溶性有機物は水100gに対して30g以上の溶解度を有することを特徴とする。
本発明に係るペット用排尿処理材は、優れた発塵抑制能を有し、搬送等により衝撃を受けた場合でも発塵抑制能が低下しにくいものである。
実施例1の構成と発塵量を示す図表である。 実施例2の構成と発塵量を示す図表である。 実施例3における振動前後の発塵量の増減を示す図表である。 容器投入後の発塵量の変化を示す図表(その1)である。 容器投入後の発塵量の変化を示す図表(その2)である。 振動試験に用いる振動機の一例を示す図である。 発塵抑制剤の調製手順の検証結果を示すグラフである。 多価金属塩についての検証結果を示すグラフである。 水溶性有機物についての検証結果を示すグラフである。 配合割合についての検証結果を示すグラフである。 基材についての検証結果を示すグラフ(その1)である。 基材についての検証結果を示すグラフ(その2)である。
以下において、本発明に係る低発塵性ペット用排尿処理材の好適な実施形態を詳細に説明する。
先にも述べたように、本発明に係る低発塵性ペット用排尿処理材は、排尿処理材用基材を発塵抑制剤で表面処理してなるものである。
[発塵抑制剤]
先ずはじめに、発塵抑制剤について説明を行う。本発明において用いる発塵抑制剤は、少なくとも、多価金属の無機塩と水溶性有機物とを含むものである。多価金属の無機塩はそれ単独では発塵抑制効果を持たず、水溶性有機物は一部それ単独でも発塵抑制効果を有するものもあるが、両者を併用することで水溶性有機物を単独で用いる場合よりも発塵抑制効果が向上する。多価金属の無機塩と水溶性有機物とを併用するとどのような作用機序で発塵抑制効果が向上するのかは現時点では不明である。
本発明においては、発塵抑制剤に多価金属の無機塩を用いる。詳細は後述するが、本願発明者らの検証によれば、金属塩であってもリチウム、ナトリウム、セシウムなどによる一価の金属塩は水溶性有機物と併用しても水溶性有機物由来の発塵抑制効果しか得られず、相乗効果は見られなかった。また、有機酸塩についても同様であり、水溶性有機物と多価金属の有機酸塩を併用したことによる発塵抑制効果の向上は見られなかった。
本発明で用いる多価金属の無機塩は特に限定しないが、入手や取り扱いの容易性、被覆表面の無着色性などから塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硝酸マグネシウム、塩化アルミニウム、硝酸アルミニウムなどが好ましい。また、作用機序は不明であるが、潮解性を有する多価金属の無機塩は水溶性有機物と併用した際に発塵抑制効果が顕著に向上する例が多い。
多価金属の無機塩の配合量としては、発塵抑制剤100重量部あたり5~30重量部の範囲であることが好ましく、20~30重量部の範囲であればより好ましい。
本発明においては、発塵抑制剤に水溶性有機物を用いる。ここで用いる水溶性有機物は特に限定しないが、エタノール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、グルコース、ソルビトール、ε-カプロラクタム、糖類、その他ヒドロキシ基を有する化合物などが好ましい。
本発明において、水溶性有機物は水100gに対して30g以上の溶解度を有することが好ましい。また、水溶性有機物の配合量としては、発塵抑制剤100重量部あたり10~55重量部の範囲であることが好ましく、30~45重量部の範囲であればより好ましい。
また、本発明において多価金属の無機塩と水溶性有機物の配合割合は、多価金属の無機塩:水溶性有機物=1:0.3~11の範囲で配合することが好ましい。
本発明の発塵抑制剤においては、発明の目的を損なわない範囲で多価金属の無機塩と水溶性有機物以外の原料を添加してもよい。
また、本発明において発塵抑制剤の添加は、発塵抑制剤を排尿処理材基材の原料に練り込むよりも、排尿処理材基材の表面に吹き付ける等の発塵抑制剤を排尿処理材基材の表面に偏在させることが出来る方法で行うことが好ましい。
[排尿処理材用基材]
次に、排尿処理材用基材について説明を行う。本発明のペット用排尿処理材に用いる排尿処理材基材としては、発塵のおそれがある様々なタイプの排尿処理材基材を用いることができ、具体的には、(A)天然のベントナイト、または該ベントナイトを原料とし、アルカリ成分を含んだ活性ベントナイトからなる粘土質系原料、(B)おから、パルプ、木粉等の植物由来のセルロース質系原料、等の原料を成型して得られた排尿処理材基材を用いることができる。
また、原料として粘土質系原料を用いる場合には、天然のベントナイト、または該ベントナイトをアルカリ処理した活性ベントナイトからなるものが用いられる。該粘土質原料を構成する天然ベントナイトや活性ベントナイトは、天然原料から製せられたものであることと、敢えて吸水性や凝集固化性をより発現できるといった面からも、おのずと天然のCa型スメクタイトを原料とすることが多く、またその方が好ましいことが多い。ここでCa型スメクタイトとは、一般的にスメクタイト系粘土鉱床の中位層に存在する粘土鉱物であり、スメクタイト構造の層間に交換性陽イオンであるCaイオン、Mgイオン等が多く存在している粘土のことである。この様なCa型スメクタイトを主原料とする排尿処理材基材は、吸水性や凝集固化性といった性質に優れている反面、脆く欠けやすいという問題がある。本発明の発塵抑制剤で表面処理を行うことで、このような脆い原材料からなる排尿処理材基材であっても発塵を抑制することができる。
[製造方法]
次に、本発明に係る低発塵性ペット用排尿処理材の製造方法の一例について説明する。発塵抑制剤については、多価金属塩を所定量の水に投入し、加熱しながら攪拌する。多価金属塩が溶解したところで水溶性有機物を加えてさらに加熱攪拌を行うことで発塵抑制剤である水溶液が得られる。水溶性有機物を先に投入し、溶解したところで多価金属塩を加えるという順番でも効果に差異はない。用いる多価金属塩と水溶性有機物の種類にもよるが、粘調な無色透明溶液であることが多い。得られた液状の発塵抑制剤を排尿処理材基材の表面に吹き付けることで、本発明に係る低発塵性ペット用排尿処理材が得られる。
発塵抑制剤の吹き付け量としては、排尿処理材基材が粘土質系原料である場合には排尿処理材基材100重量部に対して発塵抑制剤溶液を0.1~2重量部の範囲で用いることが好ましく、排尿処理材基材が植物由来のセルロース質系原料である場合には排尿処理材基材100重量部に対して発塵抑制剤溶液を0.1重量部以上の範囲で用いることが好ましい。これは、粘土質系原料の排尿処理材の場合、固化性が重要視されている為、固化性を阻害しない範囲での使用が好ましい。その反面、植物由来のセルロース質系原料は粘土質系原料ほど固化性が重要視されていなかったり、元々固化性を有していないものが一般的であり、吹き付け量が増えた場合でも固化性等への影響がほとんど見られない為、吹き付け量を増やして発塵抑制効果を持たせることが可能である。なお、ここでいう吹き付け量には水分の重量も含まれる。
[表面処理の工程について]
次に、本発明において、排尿処理材基材を発塵抑制剤で表面処理する工程について説明する。発塵抑制剤による表面処理としては、排尿処理材基材に液状の発塵抑制剤を吹き付けてのち、ケースに入れて振り混ぜる、等の一般的な塗工方法を適宜用いることができるが、排尿処理材基材の表面に発塵抑制剤を満遍なく付着させるという観点から、容器に入れた排尿処理材基材全体を振り混ぜながら、其処へ液状の発塵抑制剤を滴下し、または吹き付けて、必要に応じて適当な容器に移し入れて振動乃至回転により均質に処理する方法が好ましい。一例としては、次のような手順で表面処理を行うことができる。ステンレス製ドラムをポットミル回転台に乗せ、このステンレス製ドラムに排尿処理材基材を入れ、5~30rpm程度の速度で回転させて全体を振り混ぜながら水溶液状の発塵抑制剤を滴下する。ステンレス製ドラムを密閉した後に、所定の回転速度で30秒~5分程度回転させることで、排尿処理材基材の表面に適量の発塵抑制剤を付着させることが出来る。
先にも述べたように、本発明に係る低発塵性ペット用排尿処理材は、製造直後の発塵量が少ないことに加えて、衝撃を与えた後の発塵抑制能の低下も少ないことを特徴とするものである。これら双方を評価するために、本発明においては発塵量と発塵量の変化量とを見ることとした。
本発明において、発塵量の測定方法については後述するが、発塵量が100cpm以下であれば、殆どの人に粉塵の発生が感じられず、発塵量が100~300cpm程度であれば、殆どの人にとって粉塵が気にならないレベルであり、発塵量が300~500cpm程度であれば、多少の粉塵が感じられるレベルである。従って、本発明においては、ペット用排尿処理材の発塵量は300cpm以下であることが好ましく、100cpm以下であればより好ましい。一般的なサイズのペット用トイレを使用している場合には、ペット用排尿処理材の1回あたりの補充量は100~250g程度が一般的であるから、1kg当たりの発塵量が400cpm以下であれば補充時の発塵量は100cpm以下となり、殆どの人に粉塵の発生が感じられないレベルであると考えられる。
本発明において、発塵抑制剤は、粘土質系原料である場合には排尿処理材基材100重量部に対して0.1~2重量部の範囲で用いることが好ましく、0.4~1.2重量部の範囲であればより好ましい。上述の範囲で発塵抑制剤を用いることで、ペット用排尿処理材としての吸尿固化性等は損なわれずに、十分な発塵抑制能が得られる。
一方、排尿処理材基材が植物由来のセルロース質系原料である場合には排尿処理材基材100重量部に対して発塵抑制剤溶液を0.1重量部以上の範囲で用いることが好ましく、0.1~2重量部の範囲であればより好ましい。これは、植物由来のセルロース質系原料は嵩比重が軽く、排尿処理材基材100重量部での容積が大きくなってしまう為に十分な効果を得るには粘土質系原料よりも多めに吹き付けることが好ましいためである。
[ペット用排尿処理材としての基本性能]
先にも述べたように本発明に係る低発塵性ペット用排尿処理材は発塵抑制を主目的としたものであるが、その一方で吸水能(吸尿能)、固化強度、といったペット用排尿処理材としての基本的な性能も満たすように構成されている。
ここでペット用排尿処理材の固化強度とは吸尿後の固化塊状物の強度を意味し、固化強度が高ければ吸尿後に固化塊状物を取り除くときに自壊したりせず、またこの際に誤って床等に取り落としてもそのままの形状が維持されるため、吸尿後の固化塊状物を衛生的に取り除ける。更に、ペット用排尿処理材の吸水能が高ければ、少ない量のペット用排尿処理材で速やかに尿を吸収することができるため下方に流れにくいことに加え、1回あたりの使用量が減り経済的にも好ましい。
以下において本発明の実施例について述べるが、本発明は以下の構成に限定されるものではない。
[排尿処理材基材の製造]
新潟県新発田市所在のサブベントナイト鉱床から採掘したジオクタヘドラル型スメクタイト系粘土を原料とし、必要に応じて水を添加し、水分含有率が33%の粗砕物を得た。150℃乾物換算で10kgの該粗砕物と活性ベントナイト化剤の炭酸ナトリウム粉末をNaCOとして300g(=5.7当量)を同一ポリエチレン製袋に入れてよく振り混ぜてから、孔径10mmの成形板の付いた単軸式横型押出造粒機に3回かけて混合・捏和する。該粗造粒物を孔径3mmの成形板の付いたデスクペレッター(回転ロール式縦型押出造粒機)を用いて造粒し、回転式小型乾燥炉により170℃で乾燥し、解砕機と篩分機にかけて自己接着性を有する排尿処理材基材を得た。
[発塵抑制剤の製造]
水100gに対して、塩化マグネシウムを無水物換算で247.09gを投入し加熱しながら攪拌して溶解させ、次いでエタノール231.4gを投入してさらに加熱攪拌を行うことで実施例1-1に係る水溶液状の発塵抑制剤が得られた。
[低発塵性ペット用排尿処理材の製造]
ステンレス製ドラム(直径300mm×高さ200mm)をポットミル回転台に乗せ、このステンレス製ドラムに排尿処理材基材2kgを入れ、10rpm程度の速度で回転させて全体を振り混ぜながら発塵抑制剤20g(1.0重量パーセント)を滴下する。次いで10rpm程度の回転速度で1分程度回転させることで、排尿処理材基材の表面に発塵抑制剤を1.0重量パーセント添着させた実施例1-1に係る低発塵性ペット用排尿処理材が得られた。
次に、実施例1-1において一部の配合を図1に記載の構成に変更することで、実施例1-2~1-12、及び比較例1-1,1-2に係る低発塵性ペット用排尿処理材を得た。なお、実施例1及び以降の各実施例において、EtOHはエタノール、PEGはポリエチレングリコール、PGはプロピレングリコール、GLはグリセリン、Glcはグルコース、Sorはソルビトール、CPLはε-カプロラクタムを表し、PEGの種類名に記載された数字は平均分子量を表す。
[発塵量の測定:1分後測定]
各実施例及び比較例による低発塵性ペット用排尿処理材について、発塵抑制剤を吹き付けた後一晩以上放置して発塵抑制剤を馴染ませたものを2kgを用意して試料とする。内部に円形平底のバットを設置し、粉塵計と連結させた高さ約45cm、縦約35cm、横約35cmの、木製の自製粉塵測定用準密閉容器と、底部に直径5cmの手動開閉式円孔を設けた丸底型容器とを用意し、丸底型容器に試料1kgを移し入れ、自製粉塵測定用準密閉容器内で丸底型容器の底部円孔を開いて試料全量を円形平底のバットまで30~40cmの距離を自然落下させる。そのまま1分間静置後、粉塵計(光散乱方式、デジタル粉塵測定機LD-5D、柴田科学(株)製)にて自製粉塵測定用準密閉容器内部の雰囲気を1分間吸引して得られた粉塵量(単位:cpm)を測定する。この測定を2回行い、その平均値を発塵量(cpm)とした。なお、ここでの粉塵量は厳密には粉塵質による散乱光量(cpm値)で表したものであるが、粉塵質による散乱光量は、空気中に浮遊している粉塵濃度(単位空間当たりの数量)に比例するものであることから、これをもって各試料の発塵性を表す発塵量(cpm/kg)とした。なお、後述の「直後測定」では落下後の1分間静置を行わずに即座に粉塵量の測定を行う。
[発塵抑制率]
各実施例及び比較例の低発塵性ペット用排尿処理材による発塵量が、ブランク試料に相当する各実施例及び比較例の添着前の発塵量と比べてどの程度減少しているかを表す発塵抑制率I(%)は以下の式で示される。なお、ここで、DXは対象となる試料の発塵量(添着後)、DBは未処理物(添着前)の発塵量を示す。
I=(1-DX/DB)×100 ・・・式(1)
即ち、上記式(1)により得られる発塵抑制率が発塵抑制の割合を示し、Iが60であれば、未処理時の発塵量のうち60%が抑制されており当該試料の発塵量は未処理物発塵量DBの40%の値であることを意味する。
[振動試験]
この振動試験では、予め所定の試料を輸送した後の発塵量を測定し、同一の試料にどの程度の振動を与えれば輸送後と同程度の発塵量となるかの比較試験を行った上で、比較試験の結果に基づいて振動処理条件を設定した。すなわち、振動試験後の各試料は、輸送後と同程度の振動が与えられたものである。
振動試験に用いる振動機の構造が図6に示されている。同図において、1は自製振動機、2は振動発生装置(小形電磁フィーダCF-2、神鋼電機(株)製)、3はコントローラ(小形電磁フィーダ用コントローラC8-1VF、神鋼電機(株)製)、4は載置台、5は試料袋である。各実施例及び比較例に係る低発塵性ペット用排尿処理材を試料とし、それぞれ2kgずつを市販のナイロンポリ袋(縦330mm×横260mm×厚み0.095mm、外層ナイロン/内層ポリエチレン)に入れ、ナイロンポリ袋の口を閉じて試料袋5とする。試料袋5を載置台4に乗せ、半波駆動方式で、出力電圧190V、振動周波数50Hzで10分間振動を与えた後に発塵量を測定してこれを振動後発塵量(cpm)とする。
[実施例1についての検証結果]
実施例1は、多価金属の無機塩である塩化マグネシウムと様々な水溶性有機物とを用いた実施例でありその結果が図1に示されている。図1に示されるように、発塵抑制剤として塩化マグネシウムのみを用いた比較例1-1は表面処理後の方が発塵量が増加しているのに対して、発塵抑制剤として塩化マグネシウムと種々の水溶性有機物とを併用した実施例1-1~1-12ではいずれも発塵量が大幅に低下している。また、実施例1-1~1-12の発塵抑制効果は、いずれも出願人の従来技術である比較例1-2よりも高かった。
[実施例2に係る低発塵性ペット用排尿処理材の製造]
実施例1-1において、多価金属の無機塩と水溶性有機物の配合を図2に記載の構成に変更することで、実施例2-1~2-6、及び比較例2-1~2-5に係る低発塵性ペット用排尿処理材を得た。
[実施例2についての検証結果]
実施例2は、塩化マグネシウム以外の各種金属の無機塩と様々な水溶性有機物とを用いた実施例でありその結果が図2に示されている。図2に示されるように、実施例2-1~2-5ではいずれも発塵量が大幅に低下している。一価の金属の無機塩を用いた比較例2-1~2-4はいずれも発塵量が低下しているものの実施例1,2-1~2-5と比べると減少幅が少なく、水溶性有機物単体で用いた比較例1-2,2-5とほとんど差のない結果となった。この結果から、一価の金属の無機塩は水溶性有機物と併用しても発塵抑制の相乗効果が得られないものと考えられる。
[実施例3に係る低発塵性ペット用排尿処理材の製造]
実施例1-10において、発塵抑制剤中のグルコースの配合量を図3に記載の構成に変更することで、実施例3-1,3-2に係る低発塵性ペット用排尿処理材を得た。また、比較例3-1は発塵抑制剤を使用していない所謂ブランク試料である。
[実施例3についての検証結果]
実施例3は、低発塵性ペット用排尿処理材に振動を与えた際の振動処理前後での発塵量の変化を検証するための実施例である。図3には振動処理前後での発塵量の変化が示されている。ブランク試料である比較例3-1は振動処理後に発塵量が著しく増加した。これに対して、本発明に係る実施例3-1,3-2の試料は、振動処理前の状態でも発塵量が少ないことに加えて、振動処理後であっても発塵量の増加が比較的抑制されており、輸送等で振動が与えられた場合であっても発塵抑制能が低下しにくく、利用者の手元に届いた段階でもある程度の発塵抑制効果が維持されていると推測される。図4,5には実際に利用者が低発塵性ペット用排尿処理材を利用する際の粉立ちを検証した結果が示されており、発塵量の測定を行う際に前述の「直後測定」において、投入直後から30秒毎に発塵量の測定を行うことで検証したものである。振動処理を行う前の低発塵性ペット用排尿処理材の発塵量が図4に、振動処理を行った後の低発塵性ペット用排尿処理材の発塵量が図5にそれぞれ示されている。発塵量は一般的に100cpm以下であれば人が気にならないレベルであるとされているが、本発明に係る低発塵性ペット用排尿処理剤である実施例3-2は、振動処理前は投入直後から気にならない程度の粉立ちであり、振動処理後であっても30秒程度で気にならないレベルの粉立ちとなっている。これに対して無添着である比較例3-1については、粉立ちが落ち着くまで振動処理前は180秒、振動処理後は210秒程度と本発明品よりも長い時間を要している。
[実施例4に係る低発塵性ペット用排尿処理材の製造]
実施例3-1の発塵抑制剤の調製手順において、グルコースを先に加えて溶解した後に塩化マグネシウムを加えるという手順で調製することで実施例4-1に係る低発塵性ペット用排尿処理材を得た。
[実施例4についての検証結果]
実施例4は、発塵抑制剤の調製時に多価金属の無機塩と水溶性有機物を添加する順により発塵抑制剤の効果に差が生じるのかを検証するための実施例である。実施例4の結果が図7に示されている。実施例3-1と4-1で発塵量はほぼ同程度であり、多価金属の無機塩と水溶性有機物を添加する順番は発塵抑制剤の性能に影響を与えないものと考えられる。
[実施例5に係る低発塵性ペット用排尿処理材の製造]
実施例3-1において、添着量を0.8重量パーセントに変更した以外は実施例3-1と同様にして実施例5-1に係る低発塵性ペット用排尿処理材を得た。実施例5-1おいて、発塵抑制剤中の塩化マグネシウム20重量パーセントを酢酸マグネシウム20重量パーセントに変更することで比較例5-1に係る低発塵性ペット用排尿処理材を得た。
[実施例5についての検証結果]
実施例5は、多価金属の無機塩の発塵抑制効果を多価金属の有機酸塩の効果と比較検証するための実施例である。実施例5の結果が図8に示されている。理由は定かではないが、多価金属の無機塩である塩化マグネシウムは水溶性有機物と併用することで高い発塵抑制効果が得られるが(実施例5-1)、多価金属の有機酸塩である酢酸マグネシウムでは発塵抑制効果が得られず(比較例5-1)、ブランク試料である比較例3-1と同程度の結果であった。この結果から、本発明においては多価金属の無機塩を用いることとした。
[実施例6に係る低発塵性ペット用排尿処理材の製造]
実施例5-1において、発塵抑制剤中のグルコースをフルクトースに変更することで実施例6-1に係る低発塵性ペット用排尿処理材を得た。実施例5-1において、発塵抑制剤中のグルコース30重量パーセントをラクトース20重量パーセントに変更し、添着量を1.0重量パーセントに変更することで比較例6-1に係る低発塵性ペット用排尿処理材を得た。ラクトースの配合量がグルコース、フルクトースよりも少ないのは、ラクトースの溶解度が低いため30重量パーセントの配合が不可能だったことによる。
[実施例6についての検証結果]
実施例6は、水溶性有機物の種類や溶解度の違いによる発塵抑制効果への影響を検証するための実施例である。実施例6の結果が図9に示されている。グルコースとフルクトースはいずれも水への溶解度が高い糖類であり、どちらも多価金属の無機塩との併用で高い発塵抑制効果を示した(実施例5-1,6-1)。一方、ラクトースを配合した比較例6-1は発塵量が低下しているものの実施例5-1,6-1よりも劣る結果であった。これはラクトースの水への溶解度が20℃で16.4g/100gと低いことにより配合量を増やせないことも一因であると考えられる。実施例6の結果より、本発明に用いる水溶性有機物としては水への溶解度が室温で30g/100gを超える水溶性有機物が本発明の目的を達しやすく好ましいと考えられる。
[実施例7に係る低発塵性ペット用排尿処理材の製造]
実施例1-10において、発塵抑制剤中の塩化マグネシウムとグルコースの配合量を図10に記載の構成に変更することで、実施例7-1~7-8に係る低発塵性ペット用排尿処理材を得た。
[実施例7についての検証結果]
実施例7は、多価金属の無機塩と水溶性有機物の適切な配合割合を検証するための実施例である。実施例7の結果が図10に示されている。塩化マグネシウム:グルコース=30:10の比率で用いた実施例7-4と、塩化マグネシウム:グルコース=5:55の比率で用いた実施例7-7は従来技術である比較例1-2と比べて顕著な発塵抑制効果を示した。一方、塩化マグネシウムを35重量パーセント配合した実施例7-5は塩化マグネシウムが溶解しきらず実用に供し得ないものであった。また、グルコースを60重量パーセント配合した実施例7-8はグルコースが一度溶解したもののその後析出し、こちらも実用に供し得ないものであった。これらの結果から、多価金属の無機塩の配合割合は5~30重量パーセントの範囲とし、水溶性有機物の配合割合は10~55重量パーセントの範囲とした。また、多価金属の無機塩と水溶性有機物の適切な配合割合の範囲は1:0.333~1:11の範囲とした。
[実施例8に係る低発塵性ペット用排尿処理材の製造]
おから製ペット用排尿処理材(おからの猫砂グリーン、常陸化工(株)製)を90℃に設定した乾燥機で一晩乾燥させた後、ペット用排尿処理材1kgに対して実施例3-1と同様の構成の発塵抑制剤を、実施例8-1:0重量パーセント、実施例8-2:0.2重量パーセント、実施例8-3:0.4重量パーセント、実施例8-4:0.6重量パーセント、実施例8-5:0.8重量パーセント、実施例8-6:1.0重量パーセント、を添着させることで実施例8に係る低発塵性ペット用排尿処理材を得た。なお本実施例で使用したおから製のペット用排尿処理材は、吸尿しても固化せずに使用後にトイレに流す形態のものである。
なお実施例8と後述の実施例9においては、発塵量の測定を行う際に前述の「1分後測定」に加えて「直後測定」も行った。これは、おから製の基材やパルプ製の基材を用いた実施例8,9では、粘土製の基材を用いた他の実施例と比較して粉塵が舞い上がっている時間が短いために、1分間の静置を行うと計測の際には粉塵がほぼ治まっており差が付きにくかったためである。
[実施例8についての検証結果]
実施例8は、おから製ペット用排尿処理材に本発明に係る発塵抑制剤を用いた際の効果を検証するための実施例である。実施例8の結果が図11に示されている。図11に示された結果から明らかなように、本発明に係る発塵抑制剤を用いることでおから製のペット用排尿処理材についても発塵抑制効果が得られた。また添着量については、0.2~1.0重量パーセントの範囲では添着量が増えるほど発塵抑制効果も向上した。
[実施例9に係る低発塵性ペット用排尿処理材の製造]
パルプ製ペット用排尿処理材(デオサンド複数ねこ用紙砂、ユニ・チャーム(株)製)を90℃に設定した乾燥機で一晩乾燥させた後、ペット用排尿処理材1kgに対して実施例3-1と同様の構成の発塵抑制剤を、実施例9-1:0重量パーセント、実施例9-2:0.2重量パーセント、実施例9-3:0.4重量パーセント、実施例9-4:0.6重量パーセント、実施例9-5:0.8重量パーセント、実施例9-6:1.0重量パーセント、を添着させることで実施例9に係る低発塵性ペット用排尿処理材を得た。なお本実施例で使用したパルプ製のペット用排尿処理材は、吸尿後に固化する形態のものである。
[実施例9についての検証結果]
実施例9は、パルプ製ペット用排尿処理材に本発明に係る発塵抑制剤を用いた際の効果を検証するための実施例である。実施例9の結果が図12に示されている。図12に示された結果から明らかなように、本発明に係る発塵抑制剤を用いることでパルプ製のペット用排尿処理材についても発塵の抑制効果が得られた。また添着量については、0.6重量パーセントまでは添着量が増えるほど発塵抑制効果も向上したが、それ以降は頭打ちであった。
以上説明したように、本発明に係る低発塵性ペット用排尿処理材は、搬送などによりペット用排尿処理材に衝撃が与えられた場合であっても発塵抑制能の低下が少なく、優れた発塵抑制能が期待できるものである。

Claims (5)

  1. 排尿処理材基材の表面に表面処理剤としての発塵抑制剤を有するペット用排尿処理材であって、
    前記排尿処理材基材は、
    (A)天然のベントナイト、または該ベントナイトを原料とし、アルカリ成分を含んだ活性ベントナイトからなる粘土質系原料と、
    (B)おから、パルプ、木粉等の植物由来のセルロース質系原料、
    のいずれかまたは双方の原料を含み、
    前記発塵抑制剤は、少なくとも、5~30重量パーセントの濃度である多価金属の無機塩と、10~55重量パーセントの濃度である水溶性有機物とを、重量比で1:0.33~1:11の割合で含み、
    前記多価金属の無機塩は、少なくとも塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硝酸マグネシウム、塩化アルミニウム、硝酸アルミニウムのうちいずれか一つを含み、
    前記水溶性有機物は、ヒドロキシ基を有し、少なくともエタノール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、グルコース、ソルビトール、ε-カプロラクタムのうちいずれか一つを含む、ことを特徴とする、ペット用排尿処理材。
  2. 前記水溶性有機物が、水100gに対して30g以上の溶解度を有することを特徴とする、請求項1に記載のペット用排尿処理材。
  3. 前記発塵抑制剤は、
    前記排尿処理材基材が前記(A)粘土質系原料である場合には、前記排尿処理材基材100重量部に対して0.1~2重量部の範囲で用いられ、
    前記排尿処理材基材が前記(B)植物由来のセルロース質系原料である場合には、前記排尿処理材基材100重量部に対して0.1重量部以上の範囲で用いられることを特徴とする請求項1に記載のペット用排尿処理材。
  4. ペット用排尿処理材基材に用いられる発塵抑制剤であって、多価金属の無機塩を5~30重量パーセントの濃度で、水溶性有機物を10~55重量パーセントの濃度で、且つ、前記多価金属の無機塩と前記水溶性有機物を重量比で1:0.33~1:11の割合で含
    前記多価金属の無機塩は、少なくとも塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硝酸マグネシウム、塩化アルミニウム、硝酸アルミニウムのうちいずれか一つを含み、
    前記水溶性有機物は、ヒドロキシ基を有し、少なくともエタノール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、グルコース、ソルビトール、ε-カプロラクタムのうちいずれか一つを含み、
    前記水溶性有機物は水100gに対して30g以上の溶解度を有し、前記ペット用排尿処理材基材100重量部に対して0.1重量部以上の範囲で用いられることを特徴とする発塵抑制剤。
  5. 排尿処理材基材を用意するステップと、
    発塵抑制剤を用意するステップと、
    前記排尿処理材基材の表面を前記発塵抑制剤で表面処理するステップを有し、
    前記排尿処理材基材は、
    (A)天然のベントナイト、または該ベントナイトを原料とし、アルカリ成分を含んだ活性ベントナイトからなる粘土質系原料
    (B)おから、パルプ、木粉等の植物由来のセルロース質系原料、
    のいずれかまたは双方の原料を含
    前記発塵抑制剤は、少なくとも、5~30重量パーセントの濃度である多価金属の無機塩と、10~55重量パーセントの濃度である水溶性有機物とを、重量比で1:0.33~1:11の割合で含み、
    前記多価金属の無機塩は、少なくとも塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硝酸マグネシウム、塩化アルミニウム、硝酸アルミニウムのうちいずれか一つを含み、
    前記水溶性有機物は、ヒドロキシ基を有し、少なくともエタノール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、グルコース、ソルビトール、ε-カプロラクタムのうちいずれか一つを含み、
    前記水溶性有機物は水100gに対して30g以上の溶解度を有することを特徴とする、低発塵性ペット用排尿処理材の製造方法
JP2022065244A 2022-04-11 2022-04-11 低発塵性ペット用排尿処理材 Active JP7842613B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022065244A JP7842613B2 (ja) 2022-04-11 2022-04-11 低発塵性ペット用排尿処理材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022065244A JP7842613B2 (ja) 2022-04-11 2022-04-11 低発塵性ペット用排尿処理材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2023155740A JP2023155740A (ja) 2023-10-23
JP7842613B2 true JP7842613B2 (ja) 2026-04-08

Family

ID=88417982

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022065244A Active JP7842613B2 (ja) 2022-04-11 2022-04-11 低発塵性ペット用排尿処理材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7842613B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004305141A (ja) 2003-04-09 2004-11-04 Sanyo Chem Ind Ltd 動物の排泄物用処理材
JP2004313179A (ja) 2003-03-31 2004-11-11 Pet Club:Kk ペット用排泄物処理材
JP2005211018A (ja) 2004-01-30 2005-08-11 Electric Power Dev Co Ltd ペット等の排泄物処理材及び排泄物処理材組成物並びに排泄物処理材の製造方法
JP2006042798A (ja) 2004-06-28 2006-02-16 Kurosaki Hakudo Kogyo Kk ペット用トイレ砂
JP2015084727A (ja) 2013-10-31 2015-05-07 黒崎白土工業株式会社 低発塵性ペット用排尿処理材
US20150296740A1 (en) 2012-10-26 2015-10-22 The Andersons, Inc. Cementitious clumping material

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004313179A (ja) 2003-03-31 2004-11-11 Pet Club:Kk ペット用排泄物処理材
JP2004305141A (ja) 2003-04-09 2004-11-04 Sanyo Chem Ind Ltd 動物の排泄物用処理材
JP2005211018A (ja) 2004-01-30 2005-08-11 Electric Power Dev Co Ltd ペット等の排泄物処理材及び排泄物処理材組成物並びに排泄物処理材の製造方法
JP2006042798A (ja) 2004-06-28 2006-02-16 Kurosaki Hakudo Kogyo Kk ペット用トイレ砂
US20150296740A1 (en) 2012-10-26 2015-10-22 The Andersons, Inc. Cementitious clumping material
JP2015084727A (ja) 2013-10-31 2015-05-07 黒崎白土工業株式会社 低発塵性ペット用排尿処理材

Also Published As

Publication number Publication date
JP2023155740A (ja) 2023-10-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2656624C2 (ru) Композиции дражированного наполнителя для животных низкой плотности
US9549533B2 (en) Organically based animal litter and manufacturing process
CA2957925A1 (en) Ultra lightweight clay and polymer high performance clumping cat litter
CN106793766A (zh) 动物用卫生砂及其制造方法
US20060201438A1 (en) Clumping, non-dusting calcium carbonate-based animal litter
JP5824496B2 (ja) 低発塵性ペット用排尿処理材
JP7068358B2 (ja) ペット用排尿処理材
EP4218405B1 (en) Low dusting, small clumping highly absorptive animal litter
JP7842613B2 (ja) 低発塵性ペット用排尿処理材
US20250000050A1 (en) Near neutral ph white clumping litter
JP5681664B2 (ja) ペット用排尿処理材及びその製造方法
CA3219194A1 (en) Animal litter made from renewable resources with performance better than bentonite clay
JPS63219323A (ja) 家畜の糞尿用床砂粒組成物
JP7274285B2 (ja) 動物用排泄物処理剤
JPH036767B2 (ja)
JP7660250B1 (ja) 動物用排泄物処理材
ES2976044T3 (es) Arenas para mascotas de baja densidad y métodos para fabricar y utilizar dichas arenas para mascotas
CN221576427U (zh) 膨润土颗粒及动物垫料
JP2004033081A5 (ja)
JP7418990B2 (ja) ペット用排尿処理材
HK40100694A (zh) 由可再生资源制造的性能优於膨润土粘土的动物垫料
WO2026080309A1 (en) Formed block of cat litter
HK40088841A (en) Low dusting, small clumping highly absorptive animal litter
WO2026034218A1 (ja) 動物用排泄物処理材
JP2026035548A (ja) 動物用トイレ砂

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20220411

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20250306

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20251112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20251210

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20260205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20260304

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20260327

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7842613

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150