JP7842613B2 - 低発塵性ペット用排尿処理材 - Google Patents
低発塵性ペット用排尿処理材Info
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Description
(1)天然のベントナイト、または該ベントナイトを原料とし、アルカリ成分を含んだ活性ベントナイトからなる粘土質系原料、
(2)木粉(おが屑)または木片(微細チップ)等の木材由来素材からなる木質系原料、
(3)再生紙または再生パルプ等の紙材由来素材からなる紙質系原料、
等が知られており、これらに加えて近年では、
(4)おから等の大豆やとうもろこし等由来の植物繊維質系原料、
を利用したものが増えており、ペット用排尿処理材はこれら(1)~(4)のいずれかを主原料とした基材から成るものが多い。
そしてこれらの基材は、
(1)を主原料とする(A)粘土質系基材、
(2)~(4)のいずれかを主原料とする(B)植物由来のセルロース質系基材、
の2種類に大別され、本発明の発塵抑制処理が対象とする排尿処理材基材も、この(A)または(B)の分類の何れかに属する基材である。
(A)天然のベントナイト、または該ベントナイトを原料とし、アルカリ成分を含んだ活性ベントナイトからなる粘土質系原料、
(B)おから、パルプ、木粉等の植物由来のセルロース質系原料、
の(A)と(B)のいずれかまたは双方の原料を含むことが好ましい。
前記排尿処理材基材が(A)天然のベントナイト、または該ベントナイトを原料とし、アルカリ成分を含んだ活性ベントナイトからなる粘土質系原料である場合には、前記排尿処理材基材100重量部に対して0.1~2重量部の範囲で用いられ、
前記排尿処理材基材が(B)おから、パルプ、木粉等の植物由来のセルロース質系原料である場合には、前記排尿処理材基材100重量部に対して0.1重量部以上の範囲で用いられることが好ましい。
排尿処理材基材を用意するステップと、
発塵抑制剤を用意するステップと、
前記排尿処理材基材の表面を前記発塵抑制剤で表面処理するステップを有し、
前記排尿処理材基材は、
(A)天然のベントナイト、または該ベントナイトを原料とし、アルカリ成分を含んだ活性ベントナイトからなる粘土質系原料、
(B)おから、パルプ、木粉等の植物由来のセルロース質系原料、
の(A)と(B)のいずれかまたは双方の原料を含むものであり、
前記発塵抑制剤は、少なくとも、多価金属イオンと、水溶性有機物とを含み、前記多価金属イオンはマグネシウム、カルシウム又はアルミニウムのイオンであり、前記水溶性有機物は水100gに対して30g以上の溶解度を有することを特徴とする。
先ずはじめに、発塵抑制剤について説明を行う。本発明において用いる発塵抑制剤は、少なくとも、多価金属の無機塩と水溶性有機物とを含むものである。多価金属の無機塩はそれ単独では発塵抑制効果を持たず、水溶性有機物は一部それ単独でも発塵抑制効果を有するものもあるが、両者を併用することで水溶性有機物を単独で用いる場合よりも発塵抑制効果が向上する。多価金属の無機塩と水溶性有機物とを併用するとどのような作用機序で発塵抑制効果が向上するのかは現時点では不明である。
次に、排尿処理材用基材について説明を行う。本発明のペット用排尿処理材に用いる排尿処理材基材としては、発塵のおそれがある様々なタイプの排尿処理材基材を用いることができ、具体的には、(A)天然のベントナイト、または該ベントナイトを原料とし、アルカリ成分を含んだ活性ベントナイトからなる粘土質系原料、(B)おから、パルプ、木粉等の植物由来のセルロース質系原料、等の原料を成型して得られた排尿処理材基材を用いることができる。
次に、本発明に係る低発塵性ペット用排尿処理材の製造方法の一例について説明する。発塵抑制剤については、多価金属塩を所定量の水に投入し、加熱しながら攪拌する。多価金属塩が溶解したところで水溶性有機物を加えてさらに加熱攪拌を行うことで発塵抑制剤である水溶液が得られる。水溶性有機物を先に投入し、溶解したところで多価金属塩を加えるという順番でも効果に差異はない。用いる多価金属塩と水溶性有機物の種類にもよるが、粘調な無色透明溶液であることが多い。得られた液状の発塵抑制剤を排尿処理材基材の表面に吹き付けることで、本発明に係る低発塵性ペット用排尿処理材が得られる。
次に、本発明において、排尿処理材基材を発塵抑制剤で表面処理する工程について説明する。発塵抑制剤による表面処理としては、排尿処理材基材に液状の発塵抑制剤を吹き付けてのち、ケースに入れて振り混ぜる、等の一般的な塗工方法を適宜用いることができるが、排尿処理材基材の表面に発塵抑制剤を満遍なく付着させるという観点から、容器に入れた排尿処理材基材全体を振り混ぜながら、其処へ液状の発塵抑制剤を滴下し、または吹き付けて、必要に応じて適当な容器に移し入れて振動乃至回転により均質に処理する方法が好ましい。一例としては、次のような手順で表面処理を行うことができる。ステンレス製ドラムをポットミル回転台に乗せ、このステンレス製ドラムに排尿処理材基材を入れ、5~30rpm程度の速度で回転させて全体を振り混ぜながら水溶液状の発塵抑制剤を滴下する。ステンレス製ドラムを密閉した後に、所定の回転速度で30秒~5分程度回転させることで、排尿処理材基材の表面に適量の発塵抑制剤を付着させることが出来る。
先にも述べたように本発明に係る低発塵性ペット用排尿処理材は発塵抑制を主目的としたものであるが、その一方で吸水能(吸尿能)、固化強度、といったペット用排尿処理材としての基本的な性能も満たすように構成されている。
新潟県新発田市所在のサブベントナイト鉱床から採掘したジオクタヘドラル型スメクタイト系粘土を原料とし、必要に応じて水を添加し、水分含有率が33%の粗砕物を得た。150℃乾物換算で10kgの該粗砕物と活性ベントナイト化剤の炭酸ナトリウム粉末をNa2CO3として300g(=5.7当量)を同一ポリエチレン製袋に入れてよく振り混ぜてから、孔径10mmの成形板の付いた単軸式横型押出造粒機に3回かけて混合・捏和する。該粗造粒物を孔径3mmの成形板の付いたデスクペレッター(回転ロール式縦型押出造粒機)を用いて造粒し、回転式小型乾燥炉により170℃で乾燥し、解砕機と篩分機にかけて自己接着性を有する排尿処理材基材を得た。
水100gに対して、塩化マグネシウムを無水物換算で247.09gを投入し加熱しながら攪拌して溶解させ、次いでエタノール231.4gを投入してさらに加熱攪拌を行うことで実施例1-1に係る水溶液状の発塵抑制剤が得られた。
ステンレス製ドラム(直径300mm×高さ200mm)をポットミル回転台に乗せ、このステンレス製ドラムに排尿処理材基材2kgを入れ、10rpm程度の速度で回転させて全体を振り混ぜながら発塵抑制剤20g(1.0重量パーセント)を滴下する。次いで10rpm程度の回転速度で1分程度回転させることで、排尿処理材基材の表面に発塵抑制剤を1.0重量パーセント添着させた実施例1-1に係る低発塵性ペット用排尿処理材が得られた。
各実施例及び比較例による低発塵性ペット用排尿処理材について、発塵抑制剤を吹き付けた後一晩以上放置して発塵抑制剤を馴染ませたものを2kgを用意して試料とする。内部に円形平底のバットを設置し、粉塵計と連結させた高さ約45cm、縦約35cm、横約35cmの、木製の自製粉塵測定用準密閉容器と、底部に直径5cmの手動開閉式円孔を設けた丸底型容器とを用意し、丸底型容器に試料1kgを移し入れ、自製粉塵測定用準密閉容器内で丸底型容器の底部円孔を開いて試料全量を円形平底のバットまで30~40cmの距離を自然落下させる。そのまま1分間静置後、粉塵計(光散乱方式、デジタル粉塵測定機LD-5D、柴田科学(株)製)にて自製粉塵測定用準密閉容器内部の雰囲気を1分間吸引して得られた粉塵量(単位:cpm)を測定する。この測定を2回行い、その平均値を発塵量(cpm)とした。なお、ここでの粉塵量は厳密には粉塵質による散乱光量(cpm値)で表したものであるが、粉塵質による散乱光量は、空気中に浮遊している粉塵濃度(単位空間当たりの数量)に比例するものであることから、これをもって各試料の発塵性を表す発塵量(cpm/kg)とした。なお、後述の「直後測定」では落下後の1分間静置を行わずに即座に粉塵量の測定を行う。
各実施例及び比較例の低発塵性ペット用排尿処理材による発塵量が、ブランク試料に相当する各実施例及び比較例の添着前の発塵量と比べてどの程度減少しているかを表す発塵抑制率I(%)は以下の式で示される。なお、ここで、DXは対象となる試料の発塵量(添着後)、DBは未処理物(添着前)の発塵量を示す。
I=(1-DX/DB)×100 ・・・式(1)
即ち、上記式(1)により得られる発塵抑制率が発塵抑制の割合を示し、Iが60であれば、未処理時の発塵量のうち60%が抑制されており当該試料の発塵量は未処理物発塵量DBの40%の値であることを意味する。
この振動試験では、予め所定の試料を輸送した後の発塵量を測定し、同一の試料にどの程度の振動を与えれば輸送後と同程度の発塵量となるかの比較試験を行った上で、比較試験の結果に基づいて振動処理条件を設定した。すなわち、振動試験後の各試料は、輸送後と同程度の振動が与えられたものである。
振動試験に用いる振動機の構造が図6に示されている。同図において、1は自製振動機、2は振動発生装置(小形電磁フィーダCF-2、神鋼電機(株)製)、3はコントローラ(小形電磁フィーダ用コントローラC8-1VF、神鋼電機(株)製)、4は載置台、5は試料袋である。各実施例及び比較例に係る低発塵性ペット用排尿処理材を試料とし、それぞれ2kgずつを市販のナイロンポリ袋(縦330mm×横260mm×厚み0.095mm、外層ナイロン/内層ポリエチレン)に入れ、ナイロンポリ袋の口を閉じて試料袋5とする。試料袋5を載置台4に乗せ、半波駆動方式で、出力電圧190V、振動周波数50Hzで10分間振動を与えた後に発塵量を測定してこれを振動後発塵量(cpm)とする。
実施例1は、多価金属の無機塩である塩化マグネシウムと様々な水溶性有機物とを用いた実施例でありその結果が図1に示されている。図1に示されるように、発塵抑制剤として塩化マグネシウムのみを用いた比較例1-1は表面処理後の方が発塵量が増加しているのに対して、発塵抑制剤として塩化マグネシウムと種々の水溶性有機物とを併用した実施例1-1~1-12ではいずれも発塵量が大幅に低下している。また、実施例1-1~1-12の発塵抑制効果は、いずれも出願人の従来技術である比較例1-2よりも高かった。
実施例1-1において、多価金属の無機塩と水溶性有機物の配合を図2に記載の構成に変更することで、実施例2-1~2-6、及び比較例2-1~2-5に係る低発塵性ペット用排尿処理材を得た。
実施例2は、塩化マグネシウム以外の各種金属の無機塩と様々な水溶性有機物とを用いた実施例でありその結果が図2に示されている。図2に示されるように、実施例2-1~2-5ではいずれも発塵量が大幅に低下している。一価の金属の無機塩を用いた比較例2-1~2-4はいずれも発塵量が低下しているものの実施例1,2-1~2-5と比べると減少幅が少なく、水溶性有機物単体で用いた比較例1-2,2-5とほとんど差のない結果となった。この結果から、一価の金属の無機塩は水溶性有機物と併用しても発塵抑制の相乗効果が得られないものと考えられる。
実施例1-10において、発塵抑制剤中のグルコースの配合量を図3に記載の構成に変更することで、実施例3-1,3-2に係る低発塵性ペット用排尿処理材を得た。また、比較例3-1は発塵抑制剤を使用していない所謂ブランク試料である。
実施例3は、低発塵性ペット用排尿処理材に振動を与えた際の振動処理前後での発塵量の変化を検証するための実施例である。図3には振動処理前後での発塵量の変化が示されている。ブランク試料である比較例3-1は振動処理後に発塵量が著しく増加した。これに対して、本発明に係る実施例3-1,3-2の試料は、振動処理前の状態でも発塵量が少ないことに加えて、振動処理後であっても発塵量の増加が比較的抑制されており、輸送等で振動が与えられた場合であっても発塵抑制能が低下しにくく、利用者の手元に届いた段階でもある程度の発塵抑制効果が維持されていると推測される。図4,5には実際に利用者が低発塵性ペット用排尿処理材を利用する際の粉立ちを検証した結果が示されており、発塵量の測定を行う際に前述の「直後測定」において、投入直後から30秒毎に発塵量の測定を行うことで検証したものである。振動処理を行う前の低発塵性ペット用排尿処理材の発塵量が図4に、振動処理を行った後の低発塵性ペット用排尿処理材の発塵量が図5にそれぞれ示されている。発塵量は一般的に100cpm以下であれば人が気にならないレベルであるとされているが、本発明に係る低発塵性ペット用排尿処理剤である実施例3-2は、振動処理前は投入直後から気にならない程度の粉立ちであり、振動処理後であっても30秒程度で気にならないレベルの粉立ちとなっている。これに対して無添着である比較例3-1については、粉立ちが落ち着くまで振動処理前は180秒、振動処理後は210秒程度と本発明品よりも長い時間を要している。
実施例3-1の発塵抑制剤の調製手順において、グルコースを先に加えて溶解した後に塩化マグネシウムを加えるという手順で調製することで実施例4-1に係る低発塵性ペット用排尿処理材を得た。
実施例4は、発塵抑制剤の調製時に多価金属の無機塩と水溶性有機物を添加する順により発塵抑制剤の効果に差が生じるのかを検証するための実施例である。実施例4の結果が図7に示されている。実施例3-1と4-1で発塵量はほぼ同程度であり、多価金属の無機塩と水溶性有機物を添加する順番は発塵抑制剤の性能に影響を与えないものと考えられる。
実施例3-1において、添着量を0.8重量パーセントに変更した以外は実施例3-1と同様にして実施例5-1に係る低発塵性ペット用排尿処理材を得た。実施例5-1おいて、発塵抑制剤中の塩化マグネシウム20重量パーセントを酢酸マグネシウム20重量パーセントに変更することで比較例5-1に係る低発塵性ペット用排尿処理材を得た。
実施例5は、多価金属の無機塩の発塵抑制効果を多価金属の有機酸塩の効果と比較検証するための実施例である。実施例5の結果が図8に示されている。理由は定かではないが、多価金属の無機塩である塩化マグネシウムは水溶性有機物と併用することで高い発塵抑制効果が得られるが(実施例5-1)、多価金属の有機酸塩である酢酸マグネシウムでは発塵抑制効果が得られず(比較例5-1)、ブランク試料である比較例3-1と同程度の結果であった。この結果から、本発明においては多価金属の無機塩を用いることとした。
実施例5-1において、発塵抑制剤中のグルコースをフルクトースに変更することで実施例6-1に係る低発塵性ペット用排尿処理材を得た。実施例5-1において、発塵抑制剤中のグルコース30重量パーセントをラクトース20重量パーセントに変更し、添着量を1.0重量パーセントに変更することで比較例6-1に係る低発塵性ペット用排尿処理材を得た。ラクトースの配合量がグルコース、フルクトースよりも少ないのは、ラクトースの溶解度が低いため30重量パーセントの配合が不可能だったことによる。
実施例6は、水溶性有機物の種類や溶解度の違いによる発塵抑制効果への影響を検証するための実施例である。実施例6の結果が図9に示されている。グルコースとフルクトースはいずれも水への溶解度が高い糖類であり、どちらも多価金属の無機塩との併用で高い発塵抑制効果を示した(実施例5-1,6-1)。一方、ラクトースを配合した比較例6-1は発塵量が低下しているものの実施例5-1,6-1よりも劣る結果であった。これはラクトースの水への溶解度が20℃で16.4g/100gと低いことにより配合量を増やせないことも一因であると考えられる。実施例6の結果より、本発明に用いる水溶性有機物としては水への溶解度が室温で30g/100gを超える水溶性有機物が本発明の目的を達しやすく好ましいと考えられる。
実施例1-10において、発塵抑制剤中の塩化マグネシウムとグルコースの配合量を図10に記載の構成に変更することで、実施例7-1~7-8に係る低発塵性ペット用排尿処理材を得た。
実施例7は、多価金属の無機塩と水溶性有機物の適切な配合割合を検証するための実施例である。実施例7の結果が図10に示されている。塩化マグネシウム:グルコース=30:10の比率で用いた実施例7-4と、塩化マグネシウム:グルコース=5:55の比率で用いた実施例7-7は従来技術である比較例1-2と比べて顕著な発塵抑制効果を示した。一方、塩化マグネシウムを35重量パーセント配合した実施例7-5は塩化マグネシウムが溶解しきらず実用に供し得ないものであった。また、グルコースを60重量パーセント配合した実施例7-8はグルコースが一度溶解したもののその後析出し、こちらも実用に供し得ないものであった。これらの結果から、多価金属の無機塩の配合割合は5~30重量パーセントの範囲とし、水溶性有機物の配合割合は10~55重量パーセントの範囲とした。また、多価金属の無機塩と水溶性有機物の適切な配合割合の範囲は1:0.333~1:11の範囲とした。
おから製ペット用排尿処理材(おからの猫砂グリーン、常陸化工(株)製)を90℃に設定した乾燥機で一晩乾燥させた後、ペット用排尿処理材1kgに対して実施例3-1と同様の構成の発塵抑制剤を、実施例8-1:0重量パーセント、実施例8-2:0.2重量パーセント、実施例8-3:0.4重量パーセント、実施例8-4:0.6重量パーセント、実施例8-5:0.8重量パーセント、実施例8-6:1.0重量パーセント、を添着させることで実施例8に係る低発塵性ペット用排尿処理材を得た。なお本実施例で使用したおから製のペット用排尿処理材は、吸尿しても固化せずに使用後にトイレに流す形態のものである。
実施例8は、おから製ペット用排尿処理材に本発明に係る発塵抑制剤を用いた際の効果を検証するための実施例である。実施例8の結果が図11に示されている。図11に示された結果から明らかなように、本発明に係る発塵抑制剤を用いることでおから製のペット用排尿処理材についても発塵抑制効果が得られた。また添着量については、0.2~1.0重量パーセントの範囲では添着量が増えるほど発塵抑制効果も向上した。
パルプ製ペット用排尿処理材(デオサンド複数ねこ用紙砂、ユニ・チャーム(株)製)を90℃に設定した乾燥機で一晩乾燥させた後、ペット用排尿処理材1kgに対して実施例3-1と同様の構成の発塵抑制剤を、実施例9-1:0重量パーセント、実施例9-2:0.2重量パーセント、実施例9-3:0.4重量パーセント、実施例9-4:0.6重量パーセント、実施例9-5:0.8重量パーセント、実施例9-6:1.0重量パーセント、を添着させることで実施例9に係る低発塵性ペット用排尿処理材を得た。なお本実施例で使用したパルプ製のペット用排尿処理材は、吸尿後に固化する形態のものである。
実施例9は、パルプ製ペット用排尿処理材に本発明に係る発塵抑制剤を用いた際の効果を検証するための実施例である。実施例9の結果が図12に示されている。図12に示された結果から明らかなように、本発明に係る発塵抑制剤を用いることでパルプ製のペット用排尿処理材についても発塵の抑制効果が得られた。また添着量については、0.6重量パーセントまでは添着量が増えるほど発塵抑制効果も向上したが、それ以降は頭打ちであった。
Claims (5)
- 排尿処理材基材の表面に表面処理剤としての発塵抑制剤を有するペット用排尿処理材であって、
前記排尿処理材基材は、
(A)天然のベントナイト、または該ベントナイトを原料とし、アルカリ成分を含んだ活性ベントナイトからなる粘土質系原料と、
(B)おから、パルプ、木粉等の植物由来のセルロース質系原料、
のいずれかまたは双方の原料を含み、
前記発塵抑制剤は、少なくとも、5~30重量パーセントの濃度である多価金属の無機塩と、10~55重量パーセントの濃度である水溶性有機物とを、重量比で1:0.33~1:11の割合で含み、
前記多価金属の無機塩は、少なくとも塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硝酸マグネシウム、塩化アルミニウム、硝酸アルミニウムのうちいずれか一つを含み、
前記水溶性有機物は、ヒドロキシ基を有し、少なくともエタノール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、グルコース、ソルビトール、ε-カプロラクタムのうちいずれか一つを含む、ことを特徴とする、ペット用排尿処理材。 - 前記水溶性有機物が、水100gに対して30g以上の溶解度を有することを特徴とする、請求項1に記載のペット用排尿処理材。
- 前記発塵抑制剤は、
前記排尿処理材基材が前記(A)粘土質系原料である場合には、前記排尿処理材基材100重量部に対して0.1~2重量部の範囲で用いられ、
前記排尿処理材基材が前記(B)植物由来のセルロース質系原料である場合には、前記排尿処理材基材100重量部に対して0.1重量部以上の範囲で用いられることを特徴とする請求項1に記載のペット用排尿処理材。 - ペット用排尿処理材基材に用いられる発塵抑制剤であって、多価金属の無機塩を5~30重量パーセントの濃度で、水溶性有機物を10~55重量パーセントの濃度で、且つ、前記多価金属の無機塩と前記水溶性有機物を重量比で1:0.33~1:11の割合で含み、
前記多価金属の無機塩は、少なくとも塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硝酸マグネシウム、塩化アルミニウム、硝酸アルミニウムのうちいずれか一つを含み、
前記水溶性有機物は、ヒドロキシ基を有し、少なくともエタノール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、グルコース、ソルビトール、ε-カプロラクタムのうちいずれか一つを含み、
前記水溶性有機物は水100gに対して30g以上の溶解度を有し、前記ペット用排尿処理材基材100重量部に対して0.1重量部以上の範囲で用いられることを特徴とする発塵抑制剤。 - 排尿処理材基材を用意するステップと、
発塵抑制剤を用意するステップと、
前記排尿処理材基材の表面を前記発塵抑制剤で表面処理するステップを有し、
前記排尿処理材基材は、
(A)天然のベントナイト、または該ベントナイトを原料とし、アルカリ成分を含んだ活性ベントナイトからなる粘土質系原料と、
(B)おから、パルプ、木粉等の植物由来のセルロース質系原料、
のいずれかまたは双方の原料を含み、
前記発塵抑制剤は、少なくとも、5~30重量パーセントの濃度である多価金属の無機塩と、10~55重量パーセントの濃度である水溶性有機物とを、重量比で1:0.33~1:11の割合で含み、
前記多価金属の無機塩は、少なくとも塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硝酸マグネシウム、塩化アルミニウム、硝酸アルミニウムのうちいずれか一つを含み、
前記水溶性有機物は、ヒドロキシ基を有し、少なくともエタノール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、グルコース、ソルビトール、ε-カプロラクタムのうちいずれか一つを含み、
前記水溶性有機物は水100gに対して30g以上の溶解度を有することを特徴とする、低発塵性ペット用排尿処理材の製造方法。
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