JP7842367B2 - 光学フィルム用樹脂フィルムおよび光学フィルム用樹脂フィルムの製造方法 - Google Patents
光学フィルム用樹脂フィルムおよび光学フィルム用樹脂フィルムの製造方法Info
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Description
(式中、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は、同一または異なり、それぞれ、水素原子、炭素数1~4のアルキル基、炭素数1~4のアルコキシ基、炭素数1~4のアルコキシカルボニル基、炭素数1~4のハロゲン化アルキル基またはハロゲン原子を示す。R7は、水素原子、炭素数1~4のアルキル基、炭素数1~4のアルケニル基、炭素数1~4のアルコキシ基、炭素数1~4のアルコキシカルボニル基または炭素数1~4のハロゲン化アルキル基を示す。)
最初に本開示にかかる光学フィルム用樹脂フィルムおよびその製造方法の実施形態を列挙して説明する。なお、本明細書においては、特記しない限り、数値範囲を表す「A~B」は「A以上、B以下」を意味する。
前記光学フィルム用樹脂フィルムは、負の複屈折を示す。
前記非晶質樹脂のガラス転移点以上の温度で、前記樹脂組成物にせん断力を与えながら成形する工程と、
前記成形する工程から継続してせん断力を与えながら冷却する工程と、
を含む。
本開示にかかる樹脂フィルムは、フィルムを構成する基体となる樹脂として負の複屈折を有する非晶質樹脂を含有する。非晶質樹脂は、負の複屈折を有し、用途に応じた透明度を有するものであれば特に制限されない。生産性やコストの観点から、負の複屈折を有する樹脂として、ポリスチレン樹脂、(メタ)アクリレート樹脂、ポリエステル樹脂およびポリイミド樹脂からなる群から選択される少なくとも1種を含むことが好ましい。
Δn=nx-ny
前記式において、nxは遅相軸の屈折率、nyは進相軸の屈折率を表す。樹脂フィルムが正の複屈折を有する場合、nx>nyとなり、流動または変形方向の遅相軸の屈折率がそれと垂直な方向の進相軸の屈折率よりも高い。樹脂フィルムが負の複屈折を有する場合、nx<nyとなり、進相軸の屈折率のほうが遅相軸の屈折率よりも高い。
樹脂フィルムの複屈折は、例えば偏光顕微鏡を用いて公知の方法に準じて測定できる。具体的な複屈折の測定方法は実施例に詳述される。
本明細書において、「複屈折が負の方向に調整されている」とは、式(1)で特定されるアセタール化合物を含まない樹脂フィルムの複屈折の値(Δn0)に対して、式(1)で特定されるアセタール化合物を含む樹脂フィルムの複屈折の値(Δnad)が小さいことを意味している。
基の炭素数が1~4であるメタクリル酸アルキルエステルがより好ましく、メタクリル酸メチルがさらに好ましい。
質量%以下である。
本開示にかかる光学フィルム用樹脂フィルムは、式(1)で表されるジアセタール化合物を含有することを特徴とする。このジアセタール化合物は、フィルムの光学特性を調整する光学調整剤として機能する。本開示によれば、特定構造のジアセタール化合物を含有することによって、負の複屈折を示す結晶または会合状態が繊維状に析出し、負の複屈折を示す樹脂フィルムが得られる。
1,3:2,4-ビス-O-ベンジリデン-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(o-メチルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(m-メチルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(p-メチルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(o-エチルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(m-エチルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(p-エチルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(o-イソプロピルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(m-イソプロピルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(p-イソプロピルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(o-n-プロピルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(m-n-プロピルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(p-n-プロピルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(o-n-ブチルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(m-n-ブチルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(p-n-ブチルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(o-tert-ブチルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(m-tert-ブチルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(p-tert-ブチルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(2’,3’-ジメチルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(2’,4’-ジメチルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(2’,5’-ジメチルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(3’,4’-ジメチルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(3’,5’-ジメチルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(2’,3’-ジエチルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(2’,4’-ジエチルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(2’,5’-ジエチルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(3’,4’-ジエチルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(3’,5’-ジエチルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(2’,4’,5’-トリメチルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(3’,4’,5’-トリメチルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(2’,4’,5’-トリエチルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(3’,4’,5’-トリエチルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(o-メトキシベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(m-メトキシベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(p-メトキシベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(o-エトキシベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(m-エトキシベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(p-エトキシベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(o-イソプロポキシベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(m-イソプロポキシベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(p-イソプロポキシベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(o-n-プロポキシベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(m-n-プロポキシベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(p-n-プロポキシベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(o-メトキシカルボニルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(m-メトキシカルボニルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(p-メトキシカルボニルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(o-エトキシカルボニルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(m-エトキシカルボニルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(p-エトキシカルボニルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(o-イソプロポキシカルボニルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(m-イソプロポキシカルボニルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(p-イソプロポキシカルボニルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(o-n-プロポキシカルボニルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(m-n-プロポキシカルボニルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(p-n-プロポキシカルボニルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(o-フルオロベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(m-フルオロベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(p-フルオロベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(o-クロロベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(m-クロロベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(p-クロロベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(o-ブロモベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(m-ブロモベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(p-ブロモベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3-O-ベンジリデン-2,4-O-(p-メチルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3-O-(p-メチルベンジリデン)-2,4-O-ベンジリデン-D-ソルビトール、
1,3-O-ベンジリデン-2,4-O-(p-エチルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3-O-(p-エチルベンジリデン)-2,4-O-ベンジリデン-D-ソルビトール、
1,3-O-ベンジリデン-2,4-O-(p-クロロベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3-O-(p-クロロベンジリデン)-2,4-O-ベンジリデン-D-ソルビトール、
1,3-O-ベンジリデン-2,4-O-(2’,4’-ジメチルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3-O-(2’,4’-ジメチルベンジリデン)-2,4-O-ベンジリデン-D-ソルビトール、
1,3-O-ベンジリデン-2,4-O-(3’,4’-ジメチルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3-O-(3’,4’-ジメチルベンジリデン)-2,4-O-ベンジリデン-D-ソルビトール、
1,3-O-(p-メチルベンジリデン)-2,4-O-(p-エチルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3-O-(p-エチルベンジリデン)-2,4-O-(p-メチルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3-(p-メチルベンジリデン)-2,4-O-(3’,4’-ジメチルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3-O-(3’,4’-ジメチルベンジリデン)-2,4-O-(p-メチルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3-(p-エチルベンジリデン)-2,4-O-(3’,4’-ジメチルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3-O-(3’,4’-ジメチルベンジリデン)-2,4-O-(p-エチルベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3-O-(p-メチルベンジリデン)-2,4-O-(p-クロロベンジリデン)-D-ソルビトール、
1,3-O-(p-クロロベンジリデン)-2,4-O-(p-メチルベンジリデン)-D-ソルビトール等が挙げられる。
1,3:2,4-ビス-O-ベンジリデン-1-メチルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(p-メチルベンジリデン)-1-メチルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(p-エチルベンジリデン)-1-メチルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(p-n-プロピルベンジリデン)-1-メチルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(2’,3’-ジメチルベンジリデン)-1-メチルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(2’,4’-ジメチルベンジリデン)-1-メチルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(2’,5’-ジメチルベンジリデン)-1-メチルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(3’,4’-ジメチルベンジリデン)-1-メチルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(3’,5’-ジメチルベンジリデン)-1-メチルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(3’-メチル-4’-メトキシベンジリデン)-1-メチルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(3’,4’-ジクロロベンジリデン)-1-メチルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(p-メトキシカルボニルベンジリデン)-1-メチルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(3’-メチル-4’-フルオロベンジリデン)-1-メチルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(3’-ブロモ-4’-エチルベンジリデン)-1-メチルソルビトール等が挙げられる。
1,3:2,4-ビス-O-ベンジリデン-1-エチルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(p-メチルベンジリデン)-1-エチルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(p-エチルベンジリデン)-1-エチルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(p-n-プロピルベンジリデン)-1-エチルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(2’,3’-ジメチルベンジリデン)-1-エチルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(2’,4’-ジメチルベンジリデン)-1-エチルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(2’,5’-ジメチルベンジリデン)-1-エチルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(3’,4’-ジメチルベンジリデン)-1-エチルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(3’,5’-ジメチルベンジリデン)-1-エチルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(3’-メチル-4’-メトキシベンジリデン)-1-エチルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(3’,4’-ジクロロベンジリデン)-1-エチルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(p-メトキシカルボニルベンジリデン)-1-エチルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(3’-メチル-4’-フルオロベンジリデン)-1-エチルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(3’-ブロモ-4’-エチルベンジリデン)-1-エチルソルビトール等が挙げられる。
1,3:2,4-ビス-O-ベンジリデン-1-n-プロピルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(p-メチルベンジリデン)-1-n-プロピルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(p-エチルベンジリデン)-1-n-プロピルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(p-n-プロピルベンジリデン)-1-n-プロピルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(2’,3’-ジメチルベンジリデン)-1-n-プロピルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(2’,4’-ジメチルベンジリデン)-1-n-プロピルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(2’,5’-ジメチルベンジリデン)-1-n-プロピルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(3’,4’-ジメチルベンジリデン)-1-n-プロピルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(3’,5’-ジメチルベンジリデン)-1-n-プロピルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(3’-メチル-4’-メトキシベンジリデン)-1-n-プロピルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(3’,4’-ジクロロベンジリデン)-1-n-プロピルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(p-メトキシカルボニルベンジリデン)-1-n-プロピルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(3’-メチル-4’-フルオロベンジリデン)-1-n-プロピルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(3’-ブロモ-4’-エチルベンジリデン)-1-n-プロピルソルビトール等が挙げられる。
1,3:2,4-ビス-O-ベンジリデン-1-アリルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(p-メチルベンジリデン)-1-アリルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(p-エチルベンジリデン)-1-アリルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(p-n-プロピルベンジリデン)-1-アリルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(2’,3’-ジメチルベンジリデン)-1-アリルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(2’,4’-ジメチルベンジリデン)-1-アリルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(2’,5’-ジメチルベンジリデン)-1-アリルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(3’,4’-ジメチルベンジリデン)-1-アリルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(3’,5’-ジメチルベンジリデン)-1-アリルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(3’-メチル-4’-メトキシベンジリデン)-1-アリルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(3’,4’-ジクロロベンジリデン)-1-アリルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(p-メトキシカルボニルベンジリデン)-1-アリルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(3’-メチル-4’-フルオロベンジリデン)-1-アリルソルビトール、
1,3:2,4-ビス-O-(3’-ブロモ-4’-エチルベンジリデン)-1-アリルソルビトール等が挙げられる。
ビス-1,3:2,4-(4’-エチル-2’-メチルベンジリデン)ソルビトール、
ビス-1,3:2,4-(4’-ノルマルプロピル-2’-メチルベンジリデン)ソルビトール、
ビス-1,3:2,4-(4’-イソプロピル-2’-メチルベンジリデン)ソルビトール、
ビス-1,3:2,4-(4’-ノルマルブチル-2’-メチルベンジリデン)ソルビトール、
ビス-1,3:2,4-(4’-イソブチル-2’-メチルベンジリデン)ソルビトール、
ビス-1,3:2,4-(4’-ターシャリーブチル-2’-メチルベンジリデン)ソルビトール、
ビス-1,3:2,4-(4’-セックブチル-2’-メチルベンジリデン)ソルビトール、
ビス-1,3:2,4-(4’-ノルマルペンチル-2’-メチルベンジリデン)ソルビトール、
ビス-1,3:2,4-(4’-イソペンチル-2’-メチルベンジリデン)ソルビトール、
ビス-1,3:2,4-(4’-ネオペンチル-2’-メチルベンジリデン)ソルビトール、
ビス-1,3:2,4-(4’-ターシャリーペンチル-2’-メチルベンジリデン)ソルビトール、
ビス-1,3:2,4-(4’-セックペンチル-2’-メチルベンジリデン)ソルビトール等が挙げられる。
本開示にかかる樹脂フィルムにおいて、非晶質樹脂に対するジアセタール化合物である光学調整剤の質量割合は、光学調整剤を結晶または会合状態として存在させ、また、結晶または会合状態のジアセタール化合物の分散性を高める観点から、好ましくは1質量%以上、より好ましくは5質量%以上であり、分散性を維持し、フィルムを形成する観点から、好ましくは20質量%以下、より好ましくは10質量%以下である。本開示にかかる樹脂フィルムに含有される光学調整剤の少なくとも一部は、フィルム中に結晶または会合状態として存在する。ジアセタール化合物は、典型的には繊維状の結晶または会合状態であり、例えば針状結晶、柱状結晶、板状結晶等のアスペクト比が高い結晶を含んでもよい。このジアセタール化合物によって、負の方向に複屈折が調整される。
本開示にかかる樹脂フィルムは、非晶質樹脂および光学調整剤を混合し、非晶質樹脂の軟化温度以上の温度、かつ非晶質樹脂の分解温度以下の温度である第1の温度に加熱し、混合して得られる混合物を特定の方法で成形することによって得られる。製造方法は、負の複屈折を有する非晶質樹脂と、式(1)で表されるジアセタール化合物とを前記非晶質樹脂の軟化点以上の温度で加熱混合し、ジアセタール化合物を非晶質樹脂に溶解させることによって、樹脂組成物を得る工程と、前記樹脂組成物をフィルム状に成形する工程と、前記非晶質樹脂のガラス転移点以上の温度で、前記樹脂組成物にせん断力を与えながら成形する工程と、せん断力を与えながら冷却する工程と、を含む。
ポリスチレン樹脂(PS、CR-2500、DIC社製、ガラス転移温度 約98℃)と1,3:2,4-ビス-O-(4-メチルベンジリデン)-D-ソルビトール(BMDS、新日本理化株式会社製)との重量比が95:5となるように調整し、インターナルミキサー(ラボプラストミル、型式10S100、株式会社東洋精機製作所製)にて混練を行った。まず、230℃、5rpmにて5分間、原料の投入を行い、その後、同温度で、30rpm、5分間混練し、樹脂組成物を得た。尚、混練前に60℃で4時間、ポリスチレン樹脂の真空乾燥を行った。ポリスチレン樹脂のガラス転移温度は、動的粘弾性測定によりE’’(損失弾性率)を求め、そのピークトップをガラス転移温度とした。
得られたフィルムを偏光顕微鏡に付属したせん断機能付きホットステージに設置し、240℃に昇温した。続いて1から30s-1のせん断を与えながら10℃/minで200℃まで降温し、その間に直交偏光子系で光線透過率(DLI)を測定した。光検出器にはカラーフィルターを設置した。平行円板のギャップは500μmとした。測定にて得られたDLIを用い、下記の式に従って複屈折Δnを算出した。
Δnの符号は、偏光顕微鏡による複屈折の測定後、偏光顕微鏡へ1/4波長板を差込むことで決定した。nx>nyの場合は複屈折を「正」、nx<nyの場合は複屈折を「負」とした。
[表1]、[表3]に示すせん断応力の測定は、レオメータ(アントンパール社製、型式302e)を用い、せん断応力を測定した。パラレルプレートを用い、プレート間のギャップは1mmとした。定常流測定においてせん断応力を200℃、せん断速度1から30s-1にて測定した。[表2]に示すせん断応力の測定は、キャピラリーレオメータ(ネッチ社製、型式RH-7)を用い、L/D=16/1(mm)の円筒ダイにて測定した。
偏光顕微鏡により算出した複屈折Δn、レオメータにより算出したせん断応力(σ)により、下記の式を用いて応力光学係数(CR)を計算した。
CR[×10-9Pa-1]=Δn[×104]/σ[Pa]
ジアセタール化合物が結晶または会合状態で存在しているフィルムと、ジアセタール化合物が結晶または会合状態とならずに存在しているフィルムとでは粘弾性特性が異なることから、レオメータ(アントンパール社製、型式302e)を用いて、析出の確認をした。パラレルプレートを用い、プレート間のギャップは1mmとし、周波数依存性測定において200℃で測定した。得られた結果を横軸に角周波数(logω)、縦軸に貯蔵弾性率(logG’)とし、logωの範囲が0から-1の時のlogG’の値から傾きを算出した(logG’/logω)。ジアセタール化合物を含むフィルムのlogG’/logωの、基体樹脂のみからなるフィルムのlogG’/logωに対する比(表中、「logG’/logω比」と示す)が0.8以下となった場合、析出を〇とした。
ポリスチレン樹脂(CR-2500、DIC社製)と1,3:2,4-ビス-O-(p-メチルベンジリデン)-D-ソルビトール(BMDS、新日本理化株式会社製)との割合を90:10とした以外は実施例1と同様に、樹脂組成物を得た。
得られた樹脂組成物を、手動油圧加熱プレス機(型式IMS-481E型、株式会社井元製作所製)にて280℃、1MPaで3分間プレスした後に20MPaで3分間プレスした。次いで、25℃で2分間冷却し、厚み約500μmのフィルムを得た。
得られたフィルムについて、実施例1と同様に評価した。
ジアセタール化合物として、1,3:2,4-ビス-O-(3,4-ジメチルベンジリデン)-D-ソルビトール(BDMDS、新日本理化株式会社製)を用いた以外は実施例1と同様に、樹脂組成物を得た。
得られた樹脂組成物を、手動油圧加熱プレス機(型式IMS-481E型、株式会社井元製作所製)にて260℃、1MPaで3分間プレスした後に20MPaで3分間プレス、25℃で2分間冷却し、厚み約500μmのフィルムを得た。
得られたフィルムについて、実施例1と同様に評価した。
ジアセタール化合物として、1,3:2,4-ビス-O-(3,4-ジメチルベンジリデン)-D-ソルビトール(BDMDS、新日本理化株式会社製)を用いた以外は実施例2と同様に、樹脂組成物を得た。
得られた樹脂組成物を、手動油圧加熱プレス機(型式IMS-481E型、株式会社井元製作所製)にて280℃、1MPaで3分間プレスした後に20MPaで3分間プレス、25℃で2分間冷却し、厚み約500μmのフィルムを得た。得られたフィルムについて上述の方法で凍結切片を作製し、TEM観察を行った。TEM画像を[図1]に示す。
得られたフィルムについて、実施例1と同様に評価した。
ジアセタール化合物を混合せず、ポリスチレン樹脂を実施例1と同様に加熱混練し、樹脂組成物を得た。
得られた樹脂組成物を、手動油圧加熱プレス機(型式IMS-481E型、株式会社井元製作所製)にて260℃、1MPaで3分間プレスした後に20MPaで3分間プレス、25℃で2分間冷却し、厚み約500μmのフィルムを得た。
〇(良好):Δn値が-0.6未満で応力光学係数が-5.0以上
◎(極めて良好):Δn値が-5.0以下でかつ、応力光学係数が-10以下。
ポリスチレン樹脂(CR-2500、DIC社製)と、1,3:2,4-ビス-O-ベンジリデン-D-ソルビトール(BDS、新日本理化株式会社製)との重量比が90:10となるように重量を調整し、実施例1と同様に樹脂組成物を作製した。
得られた樹脂組成物を手動油圧加熱プレス機(型式IMS-481E型、株式会社井元製作所製)にて240℃、1MPaで3分間プレスした後に20MPaで3分間プレスした。次いで、25℃で2分間冷却し、厚み約500μmのフィルムを得た。
比較例1と同様にフィルムを作製し、実施例5と同様に評価を行った。
〇(良好):Δn値が-0.6未満で応力光学係数が-5.0以上
◎(極めて良好):Δn値が-5.0以下でかつ、応力光学係数が-10以下。
実施例5および比較例2のフィルムのそれぞれを10×20mmの短冊状に切り出すことにより、試験片を得た。動的粘弾性測定によるlogE’(Pa)の値が8.5(Pa)となる温度に設定し、測定用試験片を、引張機(型式DVE-3 S1000; UBM株式会社製)に設置し、クランプ間の初期距離は10mmとして、0.05s-1のひずみ速度で引き伸ばした。1.5倍に引き伸ばしたフィルムを冷気の吹き付けによって直ちに急冷し、波長分散測定用の試験片を得た。波長分散の測定は、位相差測定装置(型式KOBRA-WPR、王子計測機器株式会社製)を用いた。各測定波長(449.9nm、498.0nm、548.0nm、588.8nm、628.8nm、751.0nm)における位相差(R449.9nm、R498.0nm、R548.0nm、R588.8nm、R628.8nm、R751.0nm)を測定した。各波長で測定した位相差を、引き伸ばしたフィルムの厚みで割ることによって各波長における複屈折(Δn)を計算した。各波長における複屈折(Δn)と、波長588.8nmの複屈折(Δn588.8nm)との比(Δn/Δn588.8nm)を算出した。
ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA、アクリペットVH、三菱ケミカル社製、ガラス転移温度約117℃)と、1,3:2,4-ビス-O-(3,4-ジメチルベンジリデン)-D-ソルビトール(BDMDS、新日本理化株式会社製)と重量比が90:10になるように重量を調整し、インターナルミキサー(ラボプラストミル 型式10S100、株式会社東洋精機製作所製)にて混練を行った。まず、200℃、3rpmにて5分間、原料の投入を行い、その後、同温度で、30rpm、3分間混練し、樹脂組成物を得た。なお、混練前に60℃で3時間、真空乾燥を行った。ポリメタクリル酸メチル樹脂のガラス転移温度は、動的粘弾性測定によりE’’(損失弾性率)を求め、そのピークトップをガラス転移温度とした。
得られた樹脂組成物を、手動油圧加熱プレス機(型式IMS-481E型、株式会社井元製作所製)にて260℃、1MPaで3分間プレスした後に、20MPaで3分間プレスした。次いで25℃で2分間冷却し、厚み約500μmのフィルムを得た。
ジアセタール化合物を混合せず、ポリメタクリル酸メチル樹脂を実施例6と同様に加熱混練し、樹脂組成物を得た。実施例6と同様に、厚み500μmのフィルムを作製した。
ポリメタクリル酸メチル樹脂と、1,3:2,4-ビス-O-(3,4-ジメチルベンジリデン)-D-ソルビトールと重量比が95:5になるようにした以外は実施例6と同様に、厚み500μmのフィルムを作製した。
〇(良好):Δn値が-0.2以下でかつ、応力光学係数が-0.2以下。
×(不良):ジアセタールを添加しない例と差がない。
Claims (5)
- 負の複屈折を有する非晶質樹脂と、
式(1)で表されるジアセタール化合物と、
を含有するフィルムであって、
前記フィルム中で前記ジアセタール化合物は負の複屈折を示す結晶または会合状態として析出しており、
負の複屈折を示す、
光学フィルム用樹脂フィルム。
(式中、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は、同一または異なり、それぞれ、水素原子、炭素数1~4のアルキル基、炭素数1~4のアルコキシ基、炭素数1~4のアルコキシカルボニル基、炭素数1~4のハロゲン化アルキル基またはハロゲン原子を示す。R7は、水素原子、炭素数1~4のアルキル基、炭素数1~4のアルケニル基、炭素数1~4のアルコキシ基、炭素数1~4のアルコキシカルボニル基または炭素数1~4のハロゲン化アルキル基を示す。) - 前記ジアセタール化合物は、前記非晶質樹脂に対して1質量%以上20質量%以下含有される、
請求項1に記載の光学フィルム用樹脂フィルム。 - 前記非晶質樹脂が、ポリスチレン樹脂およびポリメチルメタクリレート樹脂からなる群から選択される1種または2種以上である、
請求項1に記載の光学フィルム用樹脂フィルム。 - 負の複屈折を有する非晶質樹脂と、式(1)で表されるジアセタール化合物とを前記非晶質樹脂の軟化点以上の温度で加熱混合し、ジアセタール化合物を非晶質樹脂に溶解させることによって、樹脂組成物を得る工程と、
前記樹脂組成物を加熱し、溶融状態としてせん断力を与えながら成形する工程と、
前記成形する工程から継続してせん断力を与えながら冷却する工程と、
を含み、
前記ジアセタール化合物が結晶または会合状態として析出し、前記ジアセタール化合物が負の方向に複屈折を調整している、光学フィルム用樹脂フィルムの製造方法。
(式中、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は、同一または異なり、それぞれ、水素原子、炭素数1~4のアルキル基、炭素数1~4のアルコキシ基、炭素数1~4のアルコキシカルボニル基、炭素数1~4のハロゲン化アルキル基またはハロゲン原子を示す。R7は、水素原子、炭素数1~4のアルキル基、炭素数1~4のアルケニル基、炭素数1~4のアルコキシ基、炭素数1~4のアルコキシカルボニル基または炭素数1~4のハロゲン化アルキル基を示す。) - 前記光学フィルム用樹脂フィルム中で前記ジアセタール化合物が結晶または会合状態として析出し、かつ、流動方向に配向し、
前記ジアセタール化合物が負の方向に複屈折を調整している、
請求項4に記載の光学フィルム用樹脂フィルムの製造方法。
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