JP7842290B1 - 負極活物質及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 負極活物質粒子を有する負極活物質であって、前記負極活物質粒子は、母材である多孔質炭素の構造体を含み、前記多孔質炭素の構造体は、内部に形成された細孔の一部が、他の細孔に連通する構造を有しており、前記多孔質炭素の構造体の内部に、アモルファス状の低価数ナノシリコン化合物が分散されており、前記低価数ナノシリコン化合物の少なくとも一部にSi-C結合が存在し、前記多孔質炭素の構造体と前記低価数ナノシリコン化合物が剥離可能に接合している負極活物質。
【選択図】 図1
Description
2SiO(Si+SiO2) + 6.85Li+ + 6.85e-
→ 1.4Li3.75Si + 0.4Li4SiO4 + 0.2SiO2
反応式ではケイ素酸化物を構成するSiとSiO2がLiと反応し、LiシリサイドとLiシリケート、一部未反応であるSiO2にわかれる。
まず、本発明の負極活物質について説明する。上記負極活物質は、多孔質炭素の構造体の内部にアモルファス状の低価数ナノシリコン酸化物が分散されているものであるため、多孔質炭素の構造体の存在により、内部の低価数ナノシリコン酸化物の膨張による悪影響を軽減することができる。
・あいちシンクロトロン光センター、BL6N1ラインを使用
・サンプルは、Ar雰囲気で非大気で仕上げ、トランスファーベッセルに格納し、BL6N1ラインに接続して下記条件で測定
・加速エネルギー: 1.2GeV
・蓄積電流値: 300mA
・単色化条件: ベンディングマグネットからの白色X線を二結晶分光器により単色化し、測定に利用
・集光条件: Niコートしたベンドシリンドリカルミラーによる縦横方向の集光
・上流スリット開口: 水平方向10.0mm×垂直3.0mm
・ビームサイズ: 水平方向2.0mm×垂直1.0mm
・試料への入射角: 45度入射(入射角45度)、蛍光収量も同時測定するため
・エネルギー校正: K2SO4のS-K端でのピーク位置を2481.70eVに校正
・測定方法: 試料電流を計測することによる全電子収量法、蛍光X線
・I0測定方法: XANES測定時 Au-mesh
EXAFS測定時 Cu-mesh
XRD測定
・装置 :ブルカー社製D2 PHASER
・X線源 :Cu
・発散スリット:0.5°
・入射側ソラー:4°
・受光側ソラー:4°
結晶子サイズの算出
・解析ソフト :DIFFRAC.TOPAS
・解析方法 :ピークフィッテイング法
・Emission Profile:CuKa5.lam
・関数 :FP(First Principle)関数
・Refinement Option:”Caluculate Error”, “Use Extrapolation”を選択
29Si MAS NMR(マジック角回転核磁気共鳴)
・装置: Bruker社製700NMR分光器、
・プローブ: 4mmHR-MASローター 50μL、
・試料回転速度: 10kHz、
・測定環境温度: 25℃
XPS
・装置: X線光電子分光装置、
・X線源: 単色化Al Kα線、
・X線スポット径: 100μm、
・Arイオン銃スパッタ条件: 0.5kV 2mm×2mm。
次に、本発明の負極活物質を含む非水電解質二次電池用負極(以下、「負極」とも呼称する)の構成について説明する。
図1は、本発明の負極活物質を含む負極の断面図を表している。図1に示すように、負極10は、負極集電体11の上に負極活物質層12を有する構成になっている。この負極活物質層12は負極集電体11の両面、又は、片面だけに設けられていても良い。さらに、本発明の非水電解質二次電池の負極においては、負極集電体11はなくてもよい。
負極集電体11は、優れた導電性材料であり、かつ、機械的な強度に長けた物で構成される。負極集電体11に用いることができる導電性材料として、例えば銅(Cu)やニッケル(Ni)が挙げられる。この導電性材料は、リチウム(Li)と金属間化合物を形成しない材料であることが好ましい。
負極活物質層12は、本発明のケイ素系活物質粒子の他に炭素系活物質などの複数の種類の負極活物質を含んでいて良い。さらに、電池設計上、増粘剤(「結着剤」、「バインダー」とも呼称する)や導電助剤等の他の材料を含んでいてもよい。
続いて、本発明の非水電解質二次電池の負極活物質及びこれを用いた負極の製造方法の一例を説明する。
・島津製作所トライスターII Plusを使用しガス吸着法に基づく定容法により比表面積/細孔分布を測定する。条件は以下の通りである。
・使用ガス:窒素
・環境:液体窒素下
・圧力動作範囲:P/P0
・吸着 0~0.998
・脱着 0.998~0.10
・前処理 真空 200℃ 1時間
本発明で使用可能な多孔質炭素は生物由来、樹脂由来、石油由来があり、その中でも生物由来または樹脂由来が好ましい。
次に、上記した本発明の負極活物質を用いた非水電解質二次電池の具体例として、ラミネートフィルム型のリチウムイオン二次電池について説明する。
図2に示すラミネートフィルム型のリチウムイオン二次電池30は、主にシート状の外装部材35の内部に巻回電極体31が収納されたものである。この巻回電極体31は正極、負極間にセパレータを有し、巻回されたものである。また正極、負極間にセパレータを有し積層体を収納した場合も存在する。どちらの電極体においても、正極に正極リード32が取り付けられ、負極に負極リード33が取り付けられている。電極体の最外周部は保護テープにより保護されている。
負極は、上記した図1のリチウムイオン二次電池用負極10と同様の構成を有し、例えば、集電体の両面に負極活物質層を有している。この負極は、正極活物質剤から得られる電気容量(電池としての充電容量)に対して、負極充電容量が大きくなることが好ましい。これにより、負極上でのリチウム金属の析出を抑制することができる。
セパレータは正極と負極を隔離し、両極接触に伴う電流短絡を防止しつつ、リチウムイオンを通過させるものである。このセパレータは、例えば合成樹脂、あるいはセラミックからなる多孔質膜により形成されており、2種以上の多孔質膜が積層された積層構造を有してもよい。合成樹脂として例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンなどが挙げられる。
活物質層の少なくとも一部、又は、セパレータには、液状の電解質(電解液)が含浸されている。この電解液は、溶媒中に電解質塩が溶解されており、添加剤など他の材料を含んでいてもよい。
以下のようにして負極活物質を製造した。まず、多孔質炭素において、賦活処理を行った、表面積(BET比表面積)1940m2/g、細孔容積1.00cm3/g、粒径(D50)=7.5μmの多孔質炭素材(多孔質の炭素構造体)を準備した。次に、この多孔質炭素材を空気中に置き、OH基を含ませた。この多孔質炭素材を真空容器に格納し、窒素置換して、窒素をフローした状態で外部ヒーターを使用し、400℃まで加熱した。このとき、COガス及びCO2ガスが検出されない(検出限界以下)状態であった。このように一酸化炭素ガス及び二酸化炭素ガスが排気工程で検出されない状態で、加熱容器内にモノシランガスを流しはじめた。さらに、多孔質炭素の細孔部にOH基を含んだ状態で容器内の圧力を10kPaに制御しながらシランガスを流し、シリコンを堆積させた。シラン反応前の乾燥時、COガスが検出されない(検出限界以下)状態で、シランの分解反応(シランの吸着熱分解反応)を行う(400℃)事で、バルク内部に非晶質のケイ素を形成した。
負極活物質粒子のXRDによる結晶子サイズの算出を、上記ブルカー社製D2 PHASERを用いたXRD測定により行った。
負極活物質粒子のバルク部の低価数ナノシリコン酸化物と、表層部の低価数ナノシリコン酸化物が、異なるSiの相構造を有することを、XANES測定により特定した。具体的には、XANES Si-k edgeスペクトルから得られる、全電子収量法(TEY)が50nmまでの表層部を示し、蛍光エックス線(PFY)法が、約5μm程度のバルク内部の情報を検出する。
シリコンのダングリングボンド数の測定は、ESRを用いて行った。
上記のようにして作製した負極活物質(CVD-SiOx-Cを含む活物質)、グラファイト、導電助剤1(カーボンナノチューブ、CNT)、導電助剤2(メジアン径が約50nmの炭素微粒子)、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース(以下、CMCと称する)を、9.3:83.7:1:1:4:1の乾燥質量比で混合した後、純水で希釈し負極合剤スラリーとした。
次に、溶媒エチレンカーボネート(EC)及びジメチルカーボネート(DMC)を混合した後、電解質塩(六フッ化リン酸リチウム:LiPF6)を溶解させて電解液を調製した。この場合には、溶媒の組成を体積比でEC:DMC=30:70とし、電解質塩の含有量を溶媒に対して1mol/kgとした。添加剤として、ビニレンカーボネート(VC)とフルオロエチレンカーボネート(FEC)をそれぞれ、1.0質量%、2.0質量%の量で添加した。
初回効率は以下の条件で測定した。まず、作製した初回効率試験用のコイン電池に対し、充電レートを0.03C相当とし、CCCVモードで充電(初回充電)を行った。CVは0Vで終止電流は0.04mAとした。次に、放電レートを同様に0.03Cとし、放電終止電圧を1.2Vとして、CC放電(初回放電)を行った。
得られた初期データから、負極の利用率が95%となるように対正極を設計した。利用率は、対極Liで得られた正負極の容量から、下記式に基づいて算出した。
利用率=(正極容量-負極ロス)/(負極容量-負極ロス)×100
この設計に基づいて実施例及び比較例の各々のリチウムイオン二次電池(図2に示したようなリチウムイオン二次電池)を製造した。実施例及び比較例の各々のリチウムイオン二次電池について、電池評価を行った。
比較例2は、比較例1に対して、シリコンの堆積を、シラン単分子熱分解反応を使用して行った。この時の分解温度は375℃で行った。酸化工程は、比較例1と同じだが、吸着熱分解に対して、形成されたケイ素グレインが低密度であり、酸化工程で、一部低価数Siの生成が可能となる。
比較例2と同様としたが、ただし、反応圧力を50kPaに変更し、また、シラン反応前の乾燥時、COガスが約7500ppm検出されている状態で、シラン分解反応を行った。この時、分解反応は350~375℃度の範囲と、シランの分解反応以下で行うことができる。これは、槽内を陽圧に制御する事で、細孔内部にシランが導入されると共に、シリレンの生成が多くなり、分子構造が歪み、活性化エネルギーが低くなることで、反応速度が速くなり、低温分解を実現できると共に、分解時に多孔質炭素に付着している酸素成分を取り込み、Si-O結合を作る事ができる。反応後は室温に戻し、窒素中1%濃度の酸素ガスを使用し、-95kPa雰囲気に減圧し、その後、-10kPaになるまで希釈した酸素ガスを導入する。投入したガス量から消費量を見積もり、粗予定の重量増になるまで、繰り返した。
実施例2~6では、実施例1と同様の製造方法とし、ただし酸化処理後に熱処理を行い、一部のSiを結晶化させた。これによる狙いとして、Si-H結合の低減を試みたが、大きな減少が見られなかった。Si-H結合は、CP/MAS-NMRで確認している。結晶性が高くなると、Liの受け入れ性が悪化し、電池特性がやや悪化する。ただし、一度温度を上げるとその後の粉の取り扱いが良くなることを考慮すると、5nm以下の結晶子が望ましい。電池特性は最も良くなるのは、実質的に非晶質(0.8nmはシェラーの式で算出しており、実質的に非晶質と考える)である。
実施例7~11では、実施例1と同様の製造方法とし、ただし酸化量を変化させた。酸素量が少ないと、アセチレンCVD時に、Si-C結合が多く生成する傾向にあり、電池容量が少し低減する。大きく落ちない酸化量が0.3wt%以上であった。また酸素量が多すぎると、SiO2が生成し始めるため、酸素量の最適範囲が存在する。
実施例12~14では、実施例1と同様の製造方法とし、ただし、シランガス導入時の圧力を変化させた。シランガス導入時に圧力が低いと、細孔奥までシランガスが届かず、空隙が生じる。その分だけ、シリコンを充填できないため、電池容量が低下する。さらに、加圧雰囲気で分解堆積したシリコンは、シリレンを含むラジカルの生成が圧力の2乗に比例して増加する事から、より緻密にシリコンを形成する事ができる。
アセチレンCVDを行う時、500度の低温で1時間、その後580度に熱を上げる事で、拡散層を意図的に作らないと、電池のサイクル特性がやや低下する。
実施例1と同様の製造方法とし、ただし、準備する多孔質炭素の賦活処理の程度を少なくした。賦活処理の程度の大きさは、実施例1、実施例16、実施例17、比較例3の順序で小さくなる。比較例3では、多孔質炭素の構造体は枝分かれ構造であり、連通構造を有していなかった。実施例1、実施例16、実施例17、比較例3の順に、バッファータンク部が少なくなると、細孔の再結合も低下していく。最終的には枝分かれ構造(比較例3)となり、電池特性を低下させる結果となる。水蒸気賦活時の圧力を低減させると枝状の賦活処理になる。
[1]: 負極活物質粒子を有する負極活物質であって、前記負極活物質粒子は、母材である多孔質炭素の構造体を含み、前記多孔質炭素の構造体は、内部に形成された細孔の一部が、他の細孔に連通する構造を有しており、前記多孔質炭素の構造体の内部に、アモルファス状の低価数ナノシリコン化合物が分散されており、前記低価数ナノシリコン化合物の少なくとも一部にSi-C結合が存在し、前記多孔質炭素の構造体と前記低価数ナノシリコン化合物が剥離可能に接合していることを特徴とする負極活物質。
[2]: 前記負極活物質粒子の表面から50nmの範囲における前記低価数ナノシリコン酸化物は、前記負極活物質粒子の表面から50nmよりも深いバルク部におけるSiの相構造と異なる構造を有する上記[1]の負極活物質。
[3]: 前記低価数ナノシリコン酸化物は、実質的に0価、1価、2価、3価の複合状態である上記[1]又は上記[2]の負極活物質。
[4]: 前記多孔質炭素の構造体における細孔の細孔径は、非連続的な変化を有するとともに、窒素ガスを使用したBJH法による細孔径分布測定で、直径1.8以上2nm以下のマイクロ孔がもつ細孔容積Aと、直径10.0以上22.0nm以下のメソ孔がもつ細孔容積Bと、直径25.0nm以上42.0nm以下のメソ孔がもつ細孔容積Cと、直径50.0nm以上102nm以下のマクロ孔がもつ細孔容積Dと関係が、比B/Aが0.03以上であり、比C/Aが0.01以上であり、比D/Aが0.01以上である上記[1]から上記[3]のいずれかの負極活物質。
[5]: 前記負極活物質粒子は、表面の一部または全部が、前記母材である多孔質炭素とは別の炭素層を有し、その界面は、C=OまたはC-O結合が形成されている上記[1]から上記[4]のいずれかの負極活物質。
[6]: 前記負極活物質粒子をX線回折測定により測定したピークからシェラーの式を用いて算出した、前記低価数ナノシリコン酸化物を構成する0価のSiのグレインサイズは、0.8nm~5nmの範囲である上記[1]から上記[5]のいずれかの負極活物質。
[7]: 前記負極活物質粒子の前記低価数ナノシリコン酸化物は実質的に非晶質である上記[6]の負極活物質。
[8]: 前記負極活物質粒子全体に含まれる酸素量は、0.3wt%以上、8wt%以下の範囲である上記[1]から上記[7]のいずれかの負極活物質。
[9]: 負極活物質粒子を有する負極活物質を製造する方法であって、母材である多孔質炭素の構造体を準備するステップと、前記多孔質炭素の構造体に含まれる活性点に、OH基を含ませるステップと、前記多孔質炭素の構造体を加熱容器内に載置するステップと、前記多孔質炭素の構造体を前記加熱容器内で加熱してガス流下に置き、該加熱下で、前記活性点に含まれる酸素原子由来の一酸化炭素ガス又は二酸化炭素ガスが、排気工程で検出されることを確認するステップと、前記酸素原子由来の一酸化炭素ガス又は二酸化炭素ガスが排気工程で検出される状態で、前記加熱容器内にモノシランガスを流して、25kPa以上80kPa以下の陽圧雰囲気でモノシランガスを分解させることにより、ケイ素酸化物をダングリングボンドを含んだ状態で堆積させ、前記多孔質炭素の構造体内部に、前記多孔質炭素が有する前記酸素原子と一部結合したケイ素酸化物を堆積させるステップと、前記堆積させたケイ素酸化物のうち、前記多孔質炭素の表層に存在する前記ケイ素酸化物に含まれるSiの少なくとも一部を減圧雰囲気で酸化する工程と、前記酸化の後に、炭化水素ガスを用い、600℃以下で炭素層を堆積するステップとを含む負極活物質を製造することを特徴とする負極活物質の製造方法。
[10]: 前記モノシランガスの分解により前記低価数ナノシリコン化合物を形成する際、前記モノシランガスが気相中で単分子熱分解反応によって、シリレンを経由した反応をする上記[9]の負極活物質の製造方法。
30…リチウムイオン二次電池(ラミネートフィルム型)、 31…電極体、
32…正極リード(正極アルミリード)、
33…負極リード(負極ニッケルリード)、
34…密着フィルム、 35…外装部材。
Claims (10)
- 負極活物質粒子を有する負極活物質であって、
前記負極活物質粒子は、母材である多孔質炭素の構造体を含み、
前記多孔質炭素の構造体は、内部に形成された細孔の一部が、他の細孔に連通する構造を有しており、
前記多孔質炭素の構造体の内部に、アモルファス状の低価数ナノシリコン化合物が分散されており、
前記低価数ナノシリコン化合物の少なくとも一部にSi-C結合が存在し、
前記多孔質炭素の構造体と前記低価数ナノシリコン化合物が剥離可能に接合していることを特徴とする負極活物質。 - 前記負極活物質粒子の表面から50nmの範囲における前記低価数ナノシリコン化合物は、前記負極活物質粒子の表面から50nmよりも深いバルク部におけるSiの相構造と異なる構造を有することを特徴とする請求項1に記載の負極活物質。
- 前記低価数ナノシリコン化合物は、実質的に0価、1価、2価、3価の複合状態であることを特徴とする請求項1に記載の負極活物質。
- 前記多孔質炭素の構造体における細孔の細孔径は、非連続的な変化を有するとともに、窒素ガスを使用したBJH法による細孔径分布測定で、
直径1.8以上2nm以下のマイクロ孔がもつ細孔容積Aと、
直径10.0以上22.0nm以下のメソ孔がもつ細孔容積Bと、
直径25.0nm以上42.0nm以下のメソ孔がもつ細孔容積Cと、
直径50.0nm以上102nm以下のマクロ孔がもつ細孔容積Dと
の関係が、
比B/Aが0.03以上であり、
比C/Aが0.01以上であり、
比D/Aが0.01以上であることを特徴とする請求項1に記載の負極活物質。 - 前記負極活物質粒子は、表面の一部または全部が、前記母材である多孔質炭素とは別の炭素層を有し、その界面は、C=OまたはC-O結合が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の負極活物質。
- 前記負極活物質粒子をX線回折測定により測定したピークからシェラーの式を用いて算出した、前記低価数ナノシリコン化合物を構成する0価のSiのグレインサイズは、0.8nm~5nmの範囲であることを特徴とする請求項1に記載の負極活物質。
- 前記負極活物質粒子の前記低価数ナノシリコン化合物は実質的に非晶質であることを特徴とする請求項6に記載の負極活物質。
- 前記負極活物質粒子全体に含まれる酸素量は、0.3wt%以上、8wt%以下の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の負極活物質。
- 負極活物質粒子を有する負極活物質を製造する方法であって、
母材である多孔質炭素の構造体を準備するステップと、
前記多孔質炭素の構造体に含まれる活性点に、OH基を含ませるステップと、
前記多孔質炭素の構造体を加熱容器内に載置するステップと、
前記多孔質炭素の構造体を前記加熱容器内で加熱してガス流下に置き、該加熱下で、前記活性点に含まれる酸素原子由来の一酸化炭素ガス又は二酸化炭素ガスが、排気工程で検出されることを確認するステップと、
前記酸素原子由来の一酸化炭素ガス又は二酸化炭素ガスが排気工程で検出される状態で、前記加熱容器内にモノシランガスを流して、25kPa以上80kPa以下の陽圧雰囲気でモノシランガスを分解させることにより、低価数ナノシリコン化合物をダングリングボンドを含んだ状態で堆積させ、前記多孔質炭素の構造体内部に、前記多孔質炭素が有する前記酸素原子と一部結合した低価数ナノシリコン化合物を堆積させるステップと、
前記堆積させた低価数ナノシリコン化合物のうち、前記多孔質炭素の表層に存在する前記低価数ナノシリコン化合物に含まれるSiの少なくとも一部を減圧雰囲気で酸化する工程と、
前記酸化の後に、炭化水素ガスを用い、600℃以下で炭素層を堆積するステップと
を含む負極活物質を製造することを特徴とする負極活物質の製造方法。 - 前記モノシランガスの分解により前記低価数ナノシリコン化合物を形成する際、前記モノシランガスが気相中で単分子熱分解反応によって、シリレンを経由した反応をすることを特徴とする請求項9に記載の負極活物質の製造方法。
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