JP7841343B2 - 制御装置 - Google Patents

制御装置

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Description

本発明は、複数のボイラからなるボイラ群の燃焼状態を制御するために設定される、複数個の台数制御パラメータグループを生成する制御装置に関する。
従来、複数のボイラからなるボイラ群の燃焼状態を蒸気使用設備における要求負荷のパターンに応じて制御するために選択される台数制御パラメータグループの生成に際しては、ボイラ全台がフル燃焼したときの前記ボイラ群のボイラ負荷率を100%とした場合、例えば、ボイラ負荷率の最大使用蒸気量(上限負荷率値)を均等に割り振ることがなされている。
図4Aは、台数制御パラメータグループの従来例を示す図である。ここでは、ボイラ群が5台の段階値制御ボイラ20を備え、各ボイラ20の最大燃焼量を2000kg/h、中燃焼量を1000kg/h、低燃焼量を500kg/hとするボイラ群を例示する。
図4Aに示すように、ボイラ群のボイラ負荷率を100%とした場合、最大使用蒸気量(上限負荷率)を均等に、20%、40%、60%、80%、100%と5つに割り振ることで、ボイラ負荷率の有効範囲を、0~100%、0から80%、0~60%、0から40%、0~20%に5分割し、それに伴い、ボイラ負荷率20%、40%、60%、80%、100%のそれぞれに対応した、5つの台数制御パラメータグループを生成した。
簡単のため、0~100%、0から80%、0~60%、0から40%、及び0~20%のそれぞれに対応した台数制御パラメータグループ(「台数制御PG」ともいう)のIDをID1、ID2、ID3、ID4、ID5とする。例えば最大使用蒸気量は、ID1、ID2、ID3、ID4、及びID5において、それぞれ10000kg/h、8000kg/h、6000kg/h、4000kg/h、2000kg/hとなる。
そうすることで、蒸気使用設備の要求負荷の最大使用蒸気量が、例えば1000kg/h未満の低負荷であった場合、ユーザは、ID5の台数制御パラメータグループを選択して、ID5の台数制御パラメータグループに基いてボイラ群を燃焼制御させることができる。逆に、蒸気使用設備の要求負荷の最大使用蒸気量が、例えば9000kg/h前後の高負荷であった場合、ユーザは、ID1の台数制御パラメータグループを選択して、ID1の台数制御パラメータグループに基いてボイラ群を燃焼制御させることができる。
なお、1台以上の段階値制御ボイラからなるボイラ群により構成されるボイラシステムにおいて、各段階値制御ボイラの燃焼状態を制御する場合、予め最大設定圧力値と制御幅を設定することで、ヘッダ圧力を安定させる制御圧力帯域を決定し、ボイラ群により生成された蒸気を集合させる蒸気ヘッダの内部の蒸気圧力値(以下、「ヘッダ圧力値」ともいう)が、制御圧力帯域に収まるように制御対象のボイラの燃焼量を制御する。
具体的には、段階値制御ボイラ群においては、例えば比例分配制御方式を適用して、ヘッダ圧力値に基づいて必要蒸気量を算出することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
なお、複数個の台数制御パラメータグループを生成する場合、台数制御パラメータグループに含まれる比例分配設定圧力(「最大設定圧力値」ともいう)及び比例分配制御幅(「制御幅」ともいう)については、それぞれ、全ての台数制御パラメータグループに共通の値が設定されている。すなわち、台数制御パラメータグループID1から台数制御パラメータグループID5に含まれる比例分配設定圧力(最大設定圧力値)には、共通の比例分配設定圧力値が設定され、また台数制御パラメータグループID1から台数制御パラメータグループID5に含まれる比例分配制御幅(制御幅)には、共通の比例分配制御幅が設定される。
そうすると、例えば、ID1の台数制御パラメータグループをボイラ群に対して適用した場合、他の台数制御パラメータグループに比較して、ゲインは比較的大きくなるが、ボイラ負荷率が大きい場合は、圧力振れリスクは少なくなること、ボイラを高燃焼とする必要があること等から、特に問題はないと言える。
しかしながら、ID5に対応する台数制御パラメータグループをボイラ群に対して適用する場合、例えば、上記の例で、仮に、蒸気使用設備の要求負荷の最大使用蒸気量が1000kg/h未満の低負荷であった場合に、最大使用蒸気量が2000kg/hのID5の台数制御パラメータグループを選択した場合、圧力変化に対するゲインが上がる可能性があり、そうすると圧力変化に対して過剰に蒸気出力量を操作するため、例えばハンチングが発生しやすいという問題がある。このため、蒸気使用設備の要求負荷が低い場合のボイラ群に対して適用する台数制御パラメータグループについては、ゲインが小さくなり、圧力変動に対する蒸気出力量の増減が緩慢になるような台数制御パラメータグループを選択できることが望まれる。
特開2011-208817号公報
蒸気使用設備の要求負荷が低い場合のボイラ群に対して適用する台数制御パラメータグループについては、ゲインが小さくなり、圧力変動に対する蒸気出力量の増減が緩慢になるような台数制御パラメータグループを選択できる、複数個の台数制御パラメータグループを生成し、台数制御装置に提供することができる制御装置が望まれる。
本発明は、複数のボイラを有するボイラ群を備えるボイラシステムにおいて、蒸気使用設備の要求負荷が低い場合のボイラ群に対して適用する台数制御パラメータグループについては、ゲインが小さくなり、圧力変動に対する蒸気出力量の増減が緩慢になるような台数制御パラメータグループを選択できる、複数個の台数制御パラメータグループを生成し、台数制御装置に提供することを目的とする。
本発明は、複数のボイラからなるボイラ群の制御に用いる台数制御パラメータグループを設定可能な制御装置であって、
ボイラ全台がフル燃焼したときの前記ボイラ群のボイラ負荷率を100%とした場合、上限率100%を含む、重複しない複数個(n個)の上限負荷率を設定する上限負荷率設定部と、
前記上限負荷率に対応するボイラ負荷率帯域として、最小の上限負荷率に対応して0%から最小の上限負荷率の範囲、及び各上限負荷率に対応して当該上限負荷率から当該上限負荷率よりも大きい上限負荷率であって当該上限負荷率に最も近い上限負荷率の範囲を設定することで、前記上限負荷率と同数のボイラ負荷率帯域に分割する負荷率範囲分割部と、
前記負荷率範囲分割部により生成される各ボイラ負荷率帯域に対応して、台数制御パラメータグループの設定値を登録する台数制御パラメータグループ登録部と、
を含み、
前記上限負荷率設定部は、さらに、
各上限負荷率に対応するボイラ負荷率帯域の幅が、当該上限負荷率よりも小さい上限負荷率であって当該上限負荷率に最も近い上限負荷率に対応するボイラ負荷率帯域の幅以上の広さになるようにするとともに、少なくともボイラ負荷率100%を含むボイラ負荷率帯域となるボイラ負荷率帯域の幅が、ボイラ負荷率0%を含むボイラ負荷率帯域より広くなるように複数個(n個)の上限負荷率を設定することで、ボイラ負荷率帯域が低負荷の場合にゲインをより小さくすることを可能とする制御装置に関する。
また、前記台数制御パラメータグループ登録部は、さらに、
前記ボイラ負荷率帯域に対応する台数制御パラメータグループに登録する最大使用蒸気量として、前記ボイラ負荷率帯域における前記上限負荷率の負荷を満たす蒸気量を登録することができる。
また、前記台数制御パラメータグループは、前記ボイラ負荷率帯域の範囲に基づいて、ベースとなる蒸気量を供給するボイラと、蒸気量変化に対応するボイラと、を規定することを可能とすることができる。
また、前記制御装置は、入力部を備え、
前記上限負荷率設定部は、
前記入力部から入力される複数の上限負荷率の値に基づいて、複数の上限負荷率を設定するようにしてもよい。
また、前記制御装置において、前記上限負荷率設定部は、
0%を含むボイラ負荷率帯域の幅が10%となるように上限負荷率を設定するようにしてもよい。
また、前記制御装置において、前記上限負荷率設定部は、
0%を含むボイラ負荷率帯域の幅が10%となるように上限負荷率を設定するようにしてもよい。
また、前記制御装置は前記ボイラ群の燃焼状態を制御する台数制御部を含むようにしてもよい。
本発明によれば、複数のボイラを有するボイラ群を備えるボイラシステムにおいて、ボイラ負荷率が低いときには、ゲインを小さくし、圧力変動に対する蒸気出力量の増減が緩慢になるように構成される台数制御パラメータグループを生成し、台数制御装置に提供することができる。
本発明の一実施形態に係る台数制御パラメータグループ生成機能付きボイラシステムの概略を示す図である。 上記実施形態の台数制御装置の構成を示す機能ブロック図である。 上記実施形態の台数制御パラメータグループ生成装置6の構成を示す機能ブロック図である。 台数制御パラメータグループの従来例を示す図である。 上記実施形態の台数制御パラメータグループの一例を示す図である。 上記実施形態の台数制御パラメータグループ生成装置6の動作を説明するフローチャートを示す図である。
以下、本発明の台数制御パラメータグループ生成機能付きボイラシステムの好ましい一実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る台数制御パラメータグループ生成機能付きボイラシステム100の概略を示す図である。図1に示すように、台数制御パラメータグループ生成機能付きボイラシステム100は、ボイラシステム1、台数制御部としての台数制御装置3、及び制御装置としての台数制御パラメータグループ生成装置6を含む。
なお、台数制御装置3、及び台数制御パラメータグループ生成装置6は、それぞれ所定の機能の動作を実現するために、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置を備えるととともに、各種の制御用プログラムを格納したROM(Read Only Memory)やHDD等の図示しない補助記憶装置や、演算処理装置がプログラムを実行する上で一時的に必要とされるデータを格納するためのRAMといった図示しない主記憶装置を備える。そして、演算処理装置が補助記憶装置からOSやアプリケーションソフトウェアを読み込み、読み込んだOSやアプリケーションソフトウェアを主記憶装置に展開させながら、これらのOSやアプリケーションソフトウェアに基づいた演算処理を行う。この演算結果に基づいて、それぞれの装置が各ハードウェアを制御する。これにより、それぞれの装置の備える機能は、ハードウェアとソフトウェアが協働することにより実現することができる。
以下の説明においては、ボイラとして段階値制御ボイラを例示して説明する。しかしながら、台数制御装置3を、連続制御ボイラを制御する台数制御装置に置き換えるとともに、台数制御パラメータグループ生成装置6については、連続制御ボイラに対してそのまま適用することで、台数制御パラメータグループ生成機能付きボイラシステム100は、連続制御ボイラを複数有するボイラ群を備えるボイラシステムにも適用できる。
次に、ボイラシステム1について簡単に説明する。
図1に示すように、ボイラシステム1は、複数の段階値制御ボイラ20を含むボイラ群2と、これら複数の段階値制御ボイラ20において生成された蒸気を集合させる蒸気ヘッダ4と、蒸気ヘッダ4の内部の圧力(以下「ヘッダ圧力」ともいう)を測定する、蒸気圧測定手段としての蒸気圧センサ5と、ボイラ群2の燃焼状態を制御する制御部30を有する台数制御装置3と、を備える。
ボイラ群2は、負荷機器としての蒸気使用設備18に供給する蒸気を発生する。
台数制御装置3は、台数制御パラメータグループ生成装置6と図示しない接続インタフェースを介して互いに直接接続されてもよい。また、台数制御装置3は、台数制御パラメータグループ生成装置6と、LAN(Local Area Network)やインターネット等の図示しないネットワークを介して相互に接続されていてもよい。この場合、台数制御装置3、及び台数制御パラメータグループ生成装置6は、かかる接続によって相互に通信を行うための図示しない通信部を備えている。なお、後述するように、台数制御装置3は、台数制御パラメータグループ生成装置6、又は後述する台数制御パラメータグループ生成装置6の備える少なくとも1つ以上の機能部を含むようにしてもよい。
複数の段階値制御ボイラ20のそれぞれは、燃焼が行われるボイラ本体21と、段階値制御ボイラ20の燃焼位置を制御するローカル制御部22と、を備える。
本実施形態では、段階値制御ボイラ20として
1)燃焼停止位置(第1燃焼位置:0%)、
2)低燃焼位置L(第2燃焼位置:例えば最大燃焼量の5~35%で設定される、本実施形態では20%)、
3)中燃焼位置M(第3燃焼位置:例えば最大燃焼量の40~60%で設定される、本実施形態では50%)、
4)高燃焼位置H(第4燃焼位置:100%(最大燃焼量))の段階的な燃焼位置を有する段階値制御ボイラ(以下、「4位置制御ボイラ」ともいう)を例示する。
本実施形態の段階値制御ボイラ20は、中燃焼位置が運転効率の高い特性を有するボイラとする。すなわち、各段階値制御ボイラ20は、中燃焼位置を高効率燃焼位置とする。
複数の段階値制御ボイラ20には、それぞれ優先順位が設定されている。優先順位は、燃焼指示や燃焼停止指示を行う段階値制御ボイラ20を選択するために用いられる。優先順位は、例えば整数値を用いて、数値が小さいほど優先順位が高くなるよう設定することができる。なお、この優先順位は、後述の制御部30の制御により、所定の時間間隔(例えば、24時間間隔)で変更してもよい。
なお、段階値制御ボイラ20は、4位置ボイラに限られない。任意の多位置ボイラとしてもよい。
ボイラ本体21は、水管やバーナを備え、図示せぬ水源(給水タンク)から供給された缶水を水管内で加熱し、蒸気を生成する。
ローカル制御部22は、蒸気消費量に応じて段階値制御ボイラ20の燃焼位置を変更させる。具体的には、ローカル制御部22は、信号線16を介して台数制御装置3から送信される台数制御信号に基づいて、段階値制御ボイラ20の燃焼位置を制御する。また、ローカル制御部22は、台数制御装置3で用いられる信号を、信号線16を介して台数制御装置3に送信する。台数制御装置3で用いられる信号としては、段階値制御ボイラ20の実際の燃焼位置、負荷率又は出力蒸気量、及びその他のデータ等が挙げられる。
蒸気ヘッダ4は、蒸気管11を介してボイラ群2を構成する複数の段階値制御ボイラ20に接続されている。蒸気ヘッダ4の下流側は、蒸気管12を介して蒸気使用設備18に接続されている。
蒸気ヘッダ4は、ボイラ群2で生成された蒸気を集合させて貯留する。蒸気ヘッダ4は、燃焼させる1又は複数の段階値制御ボイラ20の相互の圧力差及び圧力変動を調整し、蒸気圧力値が一定に調整された蒸気を蒸気使用設備18に供給する。
蒸気圧センサ5は、信号線13を介して、台数制御装置3に電気的に接続されている。蒸気圧センサ5は、蒸気ヘッダ4の蒸気圧力値(以下、「ヘッダ圧力値」ともいう)を測定し、その蒸気圧力値に対応する蒸気圧信号を、台数制御装置3に送信する。
次に、台数制御装置3について説明する。
台数制御装置3は、図1に示すように複数の段階値制御ボイラ20と通信可能に電気的に接続されている。台数制御装置3は、蒸気圧センサ5により測定される蒸気ヘッダ4の蒸気圧力値に基づいて要求負荷に応じたボイラ群2の必要蒸気量を算出し、該算出された必要蒸気量に基づいて、ボイラ群2の内、制御対象となる段階値制御ボイラ20(以下「制御対象ボイラ」ともいう)の燃焼位置を制御する。
ボイラシステム1においては、ボイラ群2の内、制御対象でない段階値制御ボイラ20(以下、「予備ボイラ」ともいう)を設けることができる。そして、台数制御装置3は、制御対象ボイラ20の燃焼状態に応じて、予備ボイラ20を制御対象に追加して制御対象ボイラ20に変更、又は制御対象ボイラ20を制御対象から外して予備ボイラ20に変更することができる。
図2は、台数制御装置3の構成を示す機能ブロック図である。図2に示すように、制御手段としての制御部30と、記憶部32と、を備える。制御部30の構成を説明する前に、最初に記憶部32について説明する。
記憶部32は、例えばROM、RAM、HDD等であり、各種の制御用プログラムとともに、台数制御装置3(制御部30)の制御により各段階値制御ボイラ20に対して行われた指示の内容や、各段階値制御ボイラ20から受信した燃焼位置等の情報、優先順位の設定情報、優先順位の変更(ローテーション)に関する設定の情報を記憶する。
また、記憶部32は、図2に示すように、台数制御パラメータグループ記憶部324、及び台数制御パラメータグループID記憶部325と、を含む。
台数制御パラメータグループ記憶部324には、後述するように複数(n)個の台数制御パラメータグループ(i)(1≦i≦n)が登録され、記憶される。
ここで、後述する台数制御パラメータグループ生成装置6が生成する台数制御パラメータグループについて説明する。なお、本実施形態の説明においては、添え字iを上限負荷率の大きいほうから順に付与する例を説明したが、これに限られない。逆に添え字iを上限負荷率の小さいほうから順に付与するにしてもよい。
まず、上限負荷率、有効負荷率範囲について説明する。
ボイラ全台がフル燃焼したときのボイラ群2の全体負荷率を100%として、予めボイラ群2の全体負荷率を0から100%の間で、重複しない複数個(n個)の上限負荷率(i)(1≦i≦n)が、
上限負荷率(1) = 100%
上限負荷率(i)> 上限負荷率(i+1) 1≦i≦n-1
上限負荷率(n)> 0
と設定される。
これにより、n個の有効負荷率範囲(i)(1≦i≦n)が、
有効負荷率範囲(i)=0%~上限負荷率(i)(1≦i≦n)
として設定されて登録される。なお、有効負荷率範囲を有効負荷率帯域ともいう。
台数制御パラメータグループ(i)が設定された場合、台数制御装置3は、ボイラ群2を有効負荷率範囲(i)内で燃焼制御するように制御する。
次に、適正負荷率範囲について説明する。
前述した上限負荷率に基づいて、
適正負荷率範囲(i)=上限負荷率(i+1)%~上限負荷率(i)(1≦i≦n)
として設定される。ここでは、便宜上、上限負荷率(n+1)=0とする。なお、適正負荷率範囲を適正負荷率帯域ともいう。
台数制御パラメータグループ(i)が設定された場合、台数制御装置3は、ボイラ群2を適正負荷率範囲(i)内においては、例えば最も性能を発揮することができるように燃焼制御するように制御する。
また、適正負荷率範囲(i)に対応する最大使用蒸気量(i)として上限負荷率(i)%を登録するとともに、適正負荷率範囲(i)に対応する平均蒸気量(i)として、例えば、適正負荷率範囲(i)における中間の負荷率となる出力蒸気量を登録するようにしてもよい。
このように設定登録された台数制御パラメータグループを識別するために、例えば、上限負荷率(i)を含む台数制御パラメータグループを、台数制御パラメータグループ(i)(以下、簡単のため、「制御パターン(i)」ともいう)ということができる。
なお、後述するように、台数制御パラメータグループ生成装置6からの指示により、例えば台数制御パラメータグループ(i)が選択され、台数制御パラメータグループID記憶部325に設定された場合、台数制御装置3は、ボイラ群2を、有効負荷率範囲(i)内で燃焼制御するとともに、適正負荷率範囲(i)において、最も性能を発揮することができるように、ボイラ群2を台数制御する。
台数制御パラメータグループは、前述した上限負荷率、有効負荷率範囲、適正負荷率範囲以外に、台数制御パターンを設定するパラメータ値(例えば、比例分配設定圧力、比例分配制御幅、最大使用蒸気量、平均蒸気量、変動蒸気量、燃焼優先制御モード等のパラメータ値)を含む。
最大使用蒸気量は、ボイラ群2が給蒸する出力蒸気量の最大値である最大蒸気使用量(すなわち、蒸気使用設備(要求負荷)において消費される蒸気量の最大蒸気使用量)を意味する。平均蒸気使用量(「平均蒸気量」ともいう)は、ボイラ群2が給蒸する出力蒸気量の平均値を意味する。変動蒸気量は、ボイラ群2における蒸気供給量の変動に対応する変動蒸気量であって、通常、変動蒸気量=最大使用蒸気量-平均蒸気量と設定される。
また、前述したように、比例分配設定圧力及び比例分配制御幅は、全ての台数制御パラメータグループにおいて、それぞれ共通の値が設定されるものとする。
また、台数制御パラメータグループに含まれる燃焼優先制御モード値として、例えば効率優先モード、又は応答優先モードを設定することができる。
台数制御パラメータグループに含まれる燃焼優先制御モード値として、効率優先モードが設定されている場合、台数制御装置3は、適正負荷率範囲において、最も効率の良い燃焼状態(例えば中燃焼状態)で、平均蒸気量分の出力蒸気量を確保できるように、制御対象とするボイラ及び台数を決定するとともに、変動蒸気量分の蒸気の余力量を確保できるように、燃焼ボイラを順次増やしながら、ボイラを最も効率の良い燃焼状態としていくように制御する。すなわち、平均蒸気量を超える負荷に対して、機能停止しているボイラを起動するとロスが生じるため、台数制御装置3は、新たにボイラを起動せずに、効率燃焼しているボイラを一時的に上位の燃焼状態にするように制御する。
他方、台数制御パラメータグループに含まれる燃焼優先制御モード値として、応答優先モードが設定されている場合、台数制御装置3は、平均蒸気量と変動蒸気量の合計量分の出力蒸気量を確保できるように、制御対象とするボイラ及び台数を決定するとともに、ボイラを可能な限り待機状態としないことで、応答性を高めるように制御する。すなわち、台数制御装置3は、負荷が増加時にはボイラを順に中燃焼とし、負荷が減少時には低燃焼ボイラを優先的に確保することで、ボイラを可能な限り待機状態としないように制御することで応答性を高める制御を行う。
以上、台数制御パラメータグループについて説明した。
台数制御パラメータグループID記憶部325は、ユーザにより予め設定され、その後、後述する台数制御パラメータグループ生成装置6からの指示により変更される台数制御パラメータグループIDを記憶する。そうすることで、台数制御装置3は、当該台数制御パラメータグループIDに対応する台数制御パラメータグループに含まれるパラメータ値(有効負荷率範囲、適正負荷率範囲等)に基づいてボイラ群2に最適な燃焼制御をすることができる。なお、台数制御パラメータグループID記憶部325は、過去に設定された台数制御パラメータグループIDの設定変更履歴を含むようにしてもよい。
以上のように、台数制御パラメータグループは、予めユーザにより複数個設定され、それぞれの台数制御パラメータグループには、識別情報(「台数制御パラメータグループID」)が付与され、複数個の台数制御パラメータグループから、台数制御パラメータグループIDを指定することで、蒸気使用設備の要求負荷(例えば、最大使用蒸気量)に応じて、台数制御に適切な台数制御パラメータグループを選択することができる。
次に制御部30について説明する。図2に示すように、制御部30は、台数制御機能部301と、台数制御パラメータグループ記録部302と、台数制御パラメータ設定部303と、を含む。
台数制御機能部301は、当業者にとって公知の機能部であって、蒸気圧センサ5により測定される蒸気ヘッダ4の蒸気圧力値に基づいて要求負荷に応じたボイラ群2の必要蒸気量を算出し、該算出された必要蒸気量に基づいて、ボイラ群2の内、制御対象となる段階値制御ボイラ20(以下「制御対象ボイラ」ともいう)の燃焼位置を制御する機能部である。
例えば、台数制御機能部301は、蒸気圧センサ5により測定される蒸気ヘッダ4の蒸気圧力値に基づいて要求負荷に応じたボイラ群2の必要蒸気量を算出し、該算出された必要蒸気量に基づいて、ボイラ群2の内、制御対象となる段階値制御ボイラ20(以下「制御対象ボイラ」ともいう)の燃焼位置を制御する。例えば、制御部30は、比例分配制御方式による台数制御を行うようにしてもよい。
具体的には、台数制御機能部301は、予め設定される比例分配制御圧力と比例分配制御幅の2つの設定値により定める制御圧力帯を制御対象となるボイラ台数やボイラ種別に基づき複数の圧力帯に分割し、分割した圧力帯毎に、ヘッダ圧力が低くなるにつれてボイラ燃焼量が増加するように、予めボイラ燃焼台数及び燃焼状態を割り当てる。そうすることで、制御部30は、ヘッダ圧力の変動に伴い、ヘッダ圧力値の含まれる分割した圧力帯に応じて、ボイラ燃焼台数及び燃焼状態を変化するように台数制御することができる。
台数制御機能部301は、前述したように、複数個の台数制御パラメータグループ(i)の中から、予め設定された台数制御パラメータグループIDに基づいて、台数制御を行う。
台数制御パラメータグループ記録部302は、後述する台数制御パラメータグループ生成装置6により生成された、複数(n)個の台数制御パラメータグループ(i)(1≦i≦n)を台数制御パラメータグループ記憶部324に登録する。
台数制御パラメータ設定部303は、ボイラシステム1を稼働したときは、ユーザにより予め設定された台数制御パラメータグループIDが設定され、その後、ユーザによる台数制御パラメータグループIDの変更指示に基づいて、台数制御パラメータグループID等を変更する。
そうすることで、台数制御装置3は、ボイラシステム1の稼働後、蒸気使用設備の要求負荷に応じて、ボイラ群を適切な台数制御パラメータグループ(i)に基づいて、燃焼制御することができる。
以上、台数制御部としての台数制御装置3について説明した。
次に、制御装置としての台数制御パラメータグループ生成装置6について説明する。図3に、台数制御パラメータグループ生成装置6の構成を示す機能ブロック図を示す。
台数制御パラメータグループ生成装置6は、前述したように、台数制御装置3と接続インタフェースを介して互いに直接接続、又はLAN(Local Area Network)やインターネット等の図示しないネットワークを介して相互に接続される装置である。
図3に示すように、台数制御パラメータグループ生成装置6は、制御部60と、記憶部62と、を備える。制御部60の構成を説明する前に、最初に記憶部62について説明する。
記憶部62は、例えばROM、RAM、HDD等であり、各種の制御用プログラムとともに、図3に示すように、台数制御パラメータグループ記憶部624を含む。
台数制御パラメータグループ記憶部624には、後述するように台数制御パラメータグループ生成装置6により生成される、複数(n)個の台数制御パラメータグループ(i)(1≦i≦n)に含まれるパラメータ値が、台数制御パラメータグループIDに対応づけて記憶される。
次に制御部60について説明する。図3に示すように、制御部60は、上限負荷率設定部601と、負荷率範囲分割部602と、台数制御パラメータグループ登録部603と、を備える。
まず、上限負荷率設定部601について、説明する。
上限負荷率設定部601は、
ユーザからの入力に基づいて、3以上の数字n、及びボイラ全台がフル燃焼したときのボイラ群2の全体負荷率100%を含む、重複しない複数個(n個)の上限負荷率(i)(1≦i≦n)が指定されると、予めボイラ群2の全体負荷率を0から100%の間で、重複しない複数個(n個)の上限負荷率(i)(1≦i≦n)が、
上限負荷率(1) = 100%
上限負荷率(i)> 上限負荷率(i+1) 1≦i≦n-1
上限負荷率(n)> 0
となるように、複数個(n個)の上限負荷率(i)(1≦i≦n)を生成する。
なお、上限負荷率設定部601は、上限負荷値(i)が、
全てのi(1≦i≦n-1)について、以下の条件1及び条件2を満たすように生成する。
(条件1)
(上限負荷率(i)-上限負荷率(i+1))
≧ (上限負荷率(i+1)-上限負荷率(i+2)) (条件1)
ここで、上限負荷率(n+1)=0とする。

(条件2)
(上限負荷率(1)-上限負荷率(2))
> (上限負荷率(n)-上限負荷率(n+1))
ここで、上限負荷率(n+1)=0とする。
上限負荷率設定部601は、複数個(n個)の上限負荷率(i)(1≦i≦n)が、条件1及び条件2を満たさない場合、上限負荷率設定部601は、アラームを出力するようにしてもよい。
なお、変形例として、上限負荷率設定部601は、条件1及び条件2に加えて、さらに条件3を満たすように生成するようにしてもよい。
(条件3)
(上限負荷率(1)-上限負荷率(2))
> (上限負荷率(2)-上限負荷率(3))
負荷率範囲分割部602は、n個の有効負荷率範囲(i)(1≦i≦n)を、それぞれ、有効負荷率範囲(i)=0%~上限負荷率(i)(1≦i≦n)
として生成する。以下、「有効負荷率範囲」を「有効負荷率帯域」ともいう。
そうすることで、台数制御パラメータグループ(i)が設定された場合、台数制御装置3は、ボイラ群2を有効負荷率範囲(i)内で燃焼制御するように制御する。
また、ボイラ負荷率が小さい側で有効負荷率範囲を細かく分割することで、制御上の問題の発生を最小限にすることができる。
このようにして、ボイラ負荷率が低いときには、ゲインを小さくし、圧力変動に対する蒸気出力量の増減が緩慢になるように構成される台数制御パラメータグループを生成することができる。
具体的には、ボイラ負荷率が低負荷の場合に、圧力変動に対する蒸気出力量に対して小さな蒸気変化量の変化となることで、低負荷時のハンチング等の発生を最小限にすることができる。
負荷率範囲分割部602は、n個の適正負荷率範囲(i)(1≦i≦n)を、
適正負荷率範囲(i)=上限負荷率(i+1)%~上限負荷率(i)(1≦i≦n)
として生成する。なお、記載の便宜上、上限負荷率(n+1)=0とする。以下、「適正負荷率範囲」を「適正負荷率帯域」ともいう。
さらに、負荷率範囲分割部602は、ユーザからの指定に基づいて、燃焼優先制御モード値(i)を生成する。
そうすることで、台数制御パラメータグループ(i)が設定された場合、台数制御装置3は、ボイラ群2を適正負荷率範囲(i)内において、例えば指定された燃焼優先モードに基づいて、最も性能を発揮することができるように燃焼制御する。
さらに、負荷率範囲分割部602は、各適正負荷率範囲(i)における最大使用蒸気量(i)及び平均蒸気量(i)を生成する。例えば、最大使用蒸気量(i)として上限負荷率(i)を最大使用蒸気量(i)としてもよい。また、平均蒸気量(i)として負荷率帯域(i)における中間値の負荷率に基づいて、平均蒸気量(i)を算出してもよい。また、負荷変動量(i)として、最大使用蒸気量(i)から平均蒸気量(i)を減算した値としてもよい。
以上のように生成される台数制御パラメータグループ(i)を識別する「台数制御パラメータグループID」(「制御パターン番号」ともいう)として番号iを用いるようにしてもよい。
次に、本発明において生成される複数個の台数制御パラメータグループの例を説明する。図4Aと同様に、ボイラ群が5台の段階値制御ボイラ20を備え、各ボイラ20の最大燃焼量を2000kg/h、中燃焼量を1000kg/h、低燃焼量を500kg/hとするボイラ群を例として説明する。
図4Bは、負荷率が高いほど、適正負荷率範囲の幅を広くし、負荷率が低いほど、適正負荷率範囲の幅を狭くする台数制御パラメータグループの一例を示す図である。
図4Bに示すように、例えば、ボイラ群2の全体負荷率を、有効負荷率範囲0%-100%、適正負荷率範囲60%-100%(「台数制御パラメータグループ(1)」という)、有効負荷率範囲0%-60%、適正負荷率範囲40%-60%(「台数制御パラメータグループ(2)」という)、有効負荷率範囲0%-40%、適正負荷率範囲20%-40%(「台数制御パラメータグループ(3)」という)、有効負荷率範囲0%-20%、適正負荷率範囲10%-20%(「台数制御パラメータグループ(4)」という)、及び有効負荷率範囲0%-10%、適正負荷率範囲0%-10%(「台数制御パラメータグループ(5)」という)に分割した、5つの負荷率範囲を設定するようにしてもよい。
そして、予め、各適正負荷率範囲における最大蒸気使用量及び平均蒸気使用量を、図4Bに示すように、それぞれ設定してもよい。
なお、それぞれの適正負荷率範囲(i)(1≦i≦5)における燃焼ベースについては、前述したように、予め設定されたパラメータ(燃焼優先制御モード値)と、負荷に基づいて、自動的に算出される。
例えば、前記パラメータとして効率優先モードが設定されている場合、最も効率の良い燃焼状態(例えば中燃焼状態)で出力蒸気量を確保できるように、制御対象とするボイラ及び台数を自動的に決定する。この場合、平均蒸気量を超える負荷に対しては、新たにボイラを起動せずに、効率燃焼しているボイラを一時的に上位の燃焼状態にするように制御する。
他方、前記パラメータとして、応答優先モードが設定されている場合、ボイラを可能な限り、待機状態としないように、制御対象とするボイラ及び台数を決定するように制御する。
例えば、図4Bに示す台数制御パラメータグループ(4)において、効率優先モードが設定されている場合、1台中燃焼+1台低燃焼をベースとして、平均蒸気量を超える負荷に対しては、新たにボイラを起動せずに、効率燃焼しているボイラを一時的に上位の燃焼状態にするように自動的に制御する。他方、台数制御パラメータグループ(4)において、応答優先モードが設定されている場合、3台低燃焼ベースとして制御される。
なお、本実施形態では、負荷率をヘッダ圧力値に基づいて算出しているが、これに限られない。負荷率を例えばAIにより予測することができる場合、予測値を用いるようにしてもよい。
図4Bに示すように、上限負荷率設定部601は、100%を含む適正負荷率帯域(1)の幅が40%以上となるように上限負荷率(2)を生成してもよい。
また、上限負荷率設定部601は、0%を含む適正負荷率帯域(5)の幅が10%となるように、上限負荷率(n)を生成してもよい。
このようにすることで、ボイラ負荷率が低いときには、ゲインを小さくし、圧力変動に対する蒸気出力量の増減が緩慢になるように構成される台数制御パラメータグループを生成することができる。
台数制御パラメータグループ登録部603は、ユーザからの指定に基づいて、台数制御パラメータグループ(i)(1≦i≦n)に含まれる他のパラメータ値を生成する。台数制御パラメータグループ登録部603は、生成された台数制御パラメータグループ(i)(1≦i≦n)に含まれるパラメータ値を台数制御パラメータグループIDに紐づけて、台数制御装置3(台数制御パラメータグループ記録部302)に出力する。
そうすることで、台数制御装置3(台数制御パラメータグループ記録部302)は、台数制御パラメータグループ生成装置により生成された台数制御パラメータグループ(i)(1≦i≦n)を台数制御パラメータグループ記憶部324に登録する。
その後、台数制御装置3において、例えばユーザの指定に基づいて、1つの台数制御パラメータグループ(j)が選択され、台数制御パラメータグループID記憶部325に設定されることで、台数制御装置3は、台数制御パラメータグループID記憶部325に設定された台数制御パラメータグループ(j)に基づいて、ボイラ群2を燃焼制御することができる。
以上、台数制御パラメータグループ生成装置6について説明した。
次に、本実施形態に係る台数制御パラメータグループ生成装置6による台数制御パラメータグループの生成処理に係る動作について説明する。
図5は、台数制御パラメータグループ生成装置6の処理について説明するフローチャートである。
ステップS10において、上限負荷率設定部601は、ユーザからの入力に基づいて、ボイラ全台がフル燃焼したときのボイラ群2の全体負荷率100%を含む、重複しない複数個(n個)の上限負荷率(i)(1≦i≦n)が指定される。
ステップS11において、上限負荷率設定部601は、複数個(n個)の上限負荷率(i)(1≦i≦n)が条件1及び条件2の2つの条件を満たすことを判定する。条件1及び条件2の2つの条件を満たす場合(Yesの場合)ステップS12に移る。条件1及び条件2の2つの条件を満たさない場合(Noの場合)アラームを出力し、ステップS10に移る。
ステップS12において、負荷率範囲分割部602は、ユーザからの指定に基づいて、n個の有効負荷率範囲(i)及び、n個の適正負荷率範囲(i)(1≦i≦n)を生成する。
ステップS13において、負荷率範囲分割部602は、ユーザからの指定に基づいて、各適正負荷率範囲(i)における最大使用蒸気量(i)及び平均蒸気量(i)を生成する。
ステップS14において、台数制御パラメータグループ登録部603は、ユーザからの指定に基づいて、台数制御パラメータグループ(i)(1≦i≦n)に含まれる他のパラメータ値を生成する。
ステップS15において、台数制御パラメータグループ登録部603は、生成された台数制御パラメータグループ(i)(1≦i≦n)に含まれるパラメータ値を台数制御パラメータグループIDに紐づけて、台数制御装置3(台数制御パラメータグループ記録部302)に出力する。
以上により、台数制御パラメータグループ生成機能付きボイラシステム100において、台数制御パラメータグループ生成装置6は、複数個の台数制御パラメータグループであって、蒸気使用設備の要求負荷が低い場合のボイラ群に対して適用する台数制御パラメータグループについては、ゲインが小さくなり、圧力変動に対する蒸気出力量の増減が緩慢になるような台数制御パラメータグループを選択できる、複数個の台数制御パラメータグループを生成することができる。
以上、一の実施形態について説明したが、台数制御パラメータグループ生成機能付きボイラシステム100は、上述の実施形態に限定されるものではなく、目的を達成できる範囲での変形、改良等が含まれる。
<変形例1>
上述の実施形態では、制御装置としての台数制御パラメータグループ生成装置6は、台数制御部としての台数制御装置3と異なる装置として例示したが、台数制御パラメータグループ生成装置6の一部又は全部の機能を、台数制御装置3が備えるようにしてもよい。あるいは、クラウド上で仮想サーバ機能等を利用して、台数制御パラメータグループ生成装置6の一部又は全部の機能を実現してもよい。
<変形例2>
本実施形態では、台数制御装置3は、蒸気ヘッダ4の内部の蒸気圧が予め設定された設定圧力範囲におさまるように、ボイラ群2の各段階値制御ボイラ20の燃焼制御を実行しているが、この比例分配制御方式に限定されない。
例えば、蒸気ヘッダの内部の蒸気圧を予め設定された目標蒸気圧力値に保つように、台数制御装置3は、ボイラ群2の燃焼対象となる段階値制御ボイラ20の燃焼状態を制御するようにしてもよい。
<変形例3>
また、前述したように、ボイラは、段階値制御ボイラに限られない。連続制御ボイラからなるボイラ群に対しても適用することができる。
具体的には、例えば、前述したように台数制御装置3は、当業者にとって公知の連続制御ボイラ群を台数制御する台数制御装置3Aに置き換えるとともに、例えば、平均蒸気量を出力する際に、燃焼ボイラの燃焼率がエコ運転ゾーンの範囲内になるように例えば設定する、制御パラメータを設定してもよい。
以上説明した本実施形態の台数制御パラメータグループ生成機能付きボイラシステム100に含まれる台数制御パラメータグループ生成装置6によれば、以下のような効果を奏する。
(1)本実施形態の制御装置としての台数制御パラメータグループ生成装置6は、複数のボイラからなるボイラ群の制御に用いる台数制御パラメータグループを設定可能な制御装置であって、
ボイラ全台がフル燃焼したときの前記ボイラ群のボイラ負荷率を100%とした場合、上限率100%を含む、重複しない複数個(n個)の上限負荷率を設定する上限負荷率設定部601と、
各上限負荷率に対応するボイラ負荷率帯域として、最小の上限負荷率に対応して0%から最小の上限負荷率の範囲、及び各上限負荷率に対応して当該上限負荷率から当該上限負荷率よりも大きい上限負荷率であって当該上限負荷率に最も近い上限負荷率の範囲を設定することで、上限負荷率と同数のボイラ負荷率帯域に分割する負荷率範囲分割部602と、
負荷率範囲分割部602により生成される各ボイラ負荷率帯域に対応して、台数制御パラメータグループの設定値を登録する台数制御パラメータグループ登録部603と、
を含み、
上限負荷率設定部601は、さらに、
各上限負荷率に対応するボイラ負荷率帯域の幅が、当該上限負荷率よりも小さい上限負荷率であって当該上限負荷率に最も近い上限負荷率に対応するボイラ負荷率帯域の幅以上の広さになるようにするとともに、少なくともボイラ負荷率100%を含むボイラ負荷率帯域となるボイラ負荷率帯域の幅が、ボイラ負荷率0%を含むボイラ負荷率帯域より広くなるように、複数個(n個)の上限負荷率を設定することで、ボイラ負荷率帯域が低負荷の場合にゲインをより小さくすることを可能とする。
そうすることで、ボイラ負荷率が小さい側で全体負荷率帯域幅を細かく分割することで、制御上の問題の発生を最小限にすることができる。具体的には、ボイラ負荷率が低負荷の場合に、自動的に圧力変動に対するゲインを小さくすることができ、低負荷時のハンチング等の発生を最小限にすることができる。
(2)本実施形態において、台数制御パラメータグループ登録部603は、さらに、
ボイラ負荷率帯域に対応する台数制御パラメータグループに登録する最大使用蒸気量として、当該ボイラ負荷率帯域における上限負荷率の負荷を満たす蒸気量を登録することができる。
そうすることで、台数制御パラメータグループが選択され、当該台数制御パラメータグループを複数のボイラからなるボイラ群の燃焼状態を制御する台数制御装置3に適用することで、ボイラ群2の制御において、自動的に最大使用蒸気量を規定することができる。
(3)本実施形態において、台数制御パラメータグループは、ボイラ負荷率帯域の範囲に基づいて、ベースとなる蒸気量を供給するボイラと、蒸気量変化に対応するボイラと、を規定することを可能とするようにしてもよい。
そうすることで、台数制御パラメータグループが選択され、当該台数制御パラメータグループを複数のボイラからなるボイラ群の燃焼状態を制御する台数制御装置3に適用することで、台数制御パラメータグループにより設定されたボイラ負荷率範囲において、ベースとなる蒸気量を供給するボイラと、蒸気量変化に対応するボイラと、を例えば、ボイラ台数及び/又はボイラの燃焼位置を自動的に規定することができる。
(4)本実施形態の台数制御パラメータグループ生成装置6は、入力部63を備え、
上限負荷率設定部601は、入力部63から入力される複数の上限負荷率を設定するようにしてもよい。
そうすることで、ユーザは、入力部63を介して、複数の上限負荷率の値を入力することで、複数の台数制御パラメータグループを作成することができる。
(5)本実施形態において、上限負荷率設定部601は、
上限負荷率100%を含むボイラ負荷率帯域の幅が40%以上となるように上限負荷率を設定するようにしてもよい。
そうすることで、ボイラ負荷率100%を含むボイラ負荷率帯域の幅を最も広くすることができる。
(6)本実施形態において、上限負荷率設定部601は、0%を含むボイラ負荷率帯域の幅が10%となるように上限負荷率を設定するようにしてもよい。
そうすることで、ボイラ負荷率0%を含むボイラ負荷率帯域の幅を最も狭くすることができる。
(7)本実施形態の台数制御パラメータグループ生成装置6は、台数制御部としての台数制御装置3を含むようにしてもよい。
そうすることで、台数制御装置3と、台数制御パラメータグループ生成装置6と、を1つの装置とすることで、別装置とする場合に比べて、設置スペース、設置のために要する工数等を削減することができる。
100 台数制御パラメータグループ生成機能付きボイラシステム
1 ボイラシステム
2 ボイラ群
20 段階値制御ボイラ
3 台数制御装置
30 制御部
301 台数制御機能部
302 台数制御パラメータグループ記録部
303 台数制御パラメータ設定部
32 記憶部
324 台数制御パラメータグループ記憶部
325 台数制御パラメータグループID記憶部
4 蒸気ヘッダ
5 蒸気圧センサ
6 台数制御パラメータグループ生成装置
60 制御部
601 上限負荷率設定部
602 負荷率範囲分割部
603 台数制御パラメータグループ登録部
62 記憶部
624 台数制御パラメータグループ記憶部
63 入力部

Claims (7)

  1. 複数のボイラからなるボイラ群の制御に用いる台数制御パラメータグループを設定可能な制御装置であって、
    ボイラ全台がフル燃焼したときの前記ボイラ群のボイラ負荷率を100%とした場合、上限率100%を含む、重複しない複数個(n個)の上限負荷率を設定する上限負荷率設定部と、
    前記上限負荷率に対応するボイラ負荷率帯域として、最小の上限負荷率に対応して0%から最小の上限負荷率の範囲、及び各上限負荷率に対応して当該上限負荷率から当該上限負荷率よりも大きい上限負荷率であって当該上限負荷率に最も近い上限負荷率の範囲を設定することで、前記上限負荷率と同数のボイラ負荷率帯域に分割する負荷率範囲分割部と、
    前記負荷率範囲分割部により生成される各ボイラ負荷率帯域に対応して、台数制御パラメータグループの設定値を登録する台数制御パラメータグループ登録部と、
    を含み、
    前記上限負荷率設定部は、さらに、
    各上限負荷率に対応するボイラ負荷率帯域の幅が、当該上限負荷率よりも小さい上限負荷率であって当該上限負荷率に最も近い上限負荷率に対応するボイラ負荷率帯域の幅以上の広さになるようにするとともに、少なくともボイラ負荷率100%を含むボイラ負荷率帯域となるボイラ負荷率帯域の幅が、ボイラ負荷率0%を含むボイラ負荷率帯域より広くなるように複数個(n個)の上限負荷率を設定することで、ボイラ負荷率帯域が低負荷の場合に圧力変動に対して蒸気出力量がどの程度変化するかを示すゲインをより小さくすることを可能とする、制御装置。
  2. 前記台数制御パラメータグループ登録部は、さらに、
    前記ボイラ負荷率帯域に対応する台数制御パラメータグループに登録する最大使用蒸気量として、前記ボイラ負荷率帯域における前記上限負荷率の負荷を満たす蒸気量を登録する、請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記台数制御パラメータグループは、前記ボイラ負荷率帯域の範囲に基づいて、ベースとなる蒸気量を供給するボイラと、蒸気量変化に対応するボイラと、を規定することを可能とする、請求項1又は請求項2に記載の制御装置。
  4. 入力部を備え、
    前記上限負荷率設定部は、
    前記入力部から入力される複数の上限負荷率の値に基づいて、複数の上限負荷率を設定する、請求項1又は請求項2に記載の制御装置。
  5. 前記上限負荷率設定部は、
    上限負荷率100%を含むボイラ負荷率帯域の幅が40%以上となるように上限負荷率を設定する、請求項1又は請求項2に記載の制御装置。
  6. 前記上限負荷率設定部は、
    0%を含むボイラ負荷率帯域の幅が10%となるように上限負荷率を設定する、請求項1又は請求項2に記載の制御装置。
  7. 前記制御装置は前記ボイラ群の燃焼状態を制御する台数制御部を含む、請求項1又は請求項2に記載の制御装置。
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