JP7841300B2 - 発電システム - Google Patents

発電システム

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Description

本開示は、発電システムに関する。
従来、需要家施設に設けられ、発電した電力の余剰分または全電力を電力系統に逆潮流させる発電システムが知られている。例えば、特許文献1には、電力会社等が設置したサーバと通信可能に接続され、サーバから発電出力に関する出力関連情報(出力抑制情報)を取得し、その情報に応じて電力系統への出力を調整して発電を行う発電システムが記載されている。
特開2017-118610号公報
上述した発電システムにおいて、運転中に電源喪失して、取得済みの出力関連情報が消失する場合がある。その場合、復帰後にサーバとの通信を介して出力関連情報を再取得することは可能である。一方で、サーバと接続されておらず、需要家施設に設けられたリモコンの操作に基づいて出力関連情報を取得する発電システムでは、リモコンの操作が行われない限り再取得することができない。このため、電源の供給が遮断されてもデータを保持する不揮発性のメモリを備え、出力関連情報を取得する度に不揮発性のメモリに保存することが考えられる。しかし、不揮発性のメモリを備える発電システムがサーバと接続されている場合、出力関連情報がサーバから頻繁に送信されることがあり、書き込み動作が頻繁に行われて不揮発性のメモリが劣化したり破損する可能性がある。
本開示は、不揮発性のメモリの劣化や破損を防止しつつ、電源喪失後の復帰時に適切に発電運転を行うことを主目的とする。
本開示は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本開示の発電システムは、
管理サーバおよびリモートコントロール装置の少なくとも一方から受信した設定指示情報に基づいて、複数の運転モードのいずれかを設定して発電装置を運転させる発電システムであって、
不揮発性のメモリと、
所定条件が成立した場合に電源喪失後の復帰時の運転モードとして前記複数の運転モードのいずれかを前記メモリに保存させる一方、少なくとも前記管理サーバから前記設定指示情報を受信した場合には該設定指示情報を前記メモリに保存させない保存処理部と、
電源喪失後の復帰時に前記メモリに保存された前記復帰時の運転モードを読み出し、該復帰時の運転モードで前記発電装置が運転するように設定する設定部と、
を備えることを要旨とする。
本開示の発電システムでは、所定条件が成立した場合に電源喪失後の復帰時の運転モードを不揮発性のメモリに保存させる。一方、少なくとも管理サーバから運転モードの設定指示情報を受信した場合にはその情報をメモリに保存させない。このため、管理サーバから設定指示情報が頻繁に送信されても、不揮発性のメモリへの書き込み動作を頻繁に行わないから、不揮発性のメモリの劣化や破損を防止することができる。そして、電源喪失後の復帰時に、不揮発性のメモリから復帰時の運転モードを読み出し、その運転モードで発電装置が運転するように設定するから、適切に発電運転を行うことができる。
本開示の発電システムにおいて、前記保存処理部は、前記発電装置の運転時間が所定時間に到達した場合に前記所定条件が成立したとして、運転中に設定されていた時間が最も長いか設定された回数が最も多い前記運転モードを前記復帰時の運転モードとして前記メモリに保存させる一方、前記管理サーバおよび前記リモートコントロール装置から前記設定指示情報を受信した場合には該設定指示情報を前記メモリに保存させないものとしてもよい。こうすれば、運転中に最も長く設定されたか最も高頻度で設定された運転モードで復帰時の運転を適切に行うことができる。また、管理サーバやリモートコントロール装置から受信した設定指示情報を不揮発性のメモリに保存させないから、頻繁な書き込み動作を防止してメモリの破損を防ぐことができる。
本開示の発電システムにおいて、前記保存処理部は、前記リモートコントロール装置から前記設定指示情報を受信した場合に前記所定条件が成立したとして、該設定指示情報で指示される前記運転モードを前記復帰時の運転モードとして前記メモリに保存させる一方、前記管理サーバから前記設定指示情報を受信した場合には該設定指示情報を前記メモリに保存させないものとしてもよい。こうすれば、リモートコントロール装置で設定指示された運転モードで復帰時の運転を適切に行うことができる。また、管理サーバから受信した設定指示情報を不揮発性のメモリに保存させないから、頻繁な書き込み動作を防止してメモリの破損を防ぐことができる。
本開示の発電システムにおいて、前記設定指示情報とは別に定期的に定期情報を送信する前記管理サーバと通信接続の有無を設定可能であり、前記保存処理部は、所定期間内に前記定期情報の受信履歴がない状態で前記設定指示情報を受信した場合に前記所定条件が成立したとして、該設定指示情報で指示される前記運転モードを前記復帰時の運転モードとして前記メモリに保存させる一方、前記所定期間内に前記定期情報の受信履歴がある状態で前記設定指示情報を受信した場合には該設定指示情報を前記メモリに保存させないものとしてもよい。ここで、定期情報の受信履歴がない状態は、管理サーバと通信接続が設定(確立)されておらず、設定指示情報がリモートコントロール装置から送信される状態といえる。このため、設定指示情報に含まれる運転モードを不揮発性のメモリに保存させることで、リモートコントロール装置で設定指示された運転モードで復帰時の運転を適切に行うことができる。また、定期情報の受信履歴がある状態は、管理サーバと通信接続が設定されており、設定指示情報が頻繁に送信される可能性がある状態といえる。このため、設定指示情報を不揮発性のメモリに保存させないことで、頻繁な書き込み動作を防止してメモリの破損を防ぐことができる。
管理サーバ10と燃料電池システム20の接続関係の一例を示す説明図である。 燃料電池システム20の構成の概略を示す構成図である。 電源復帰関連処理の一例を示すフローチャートである。 復帰時モード保存処理の一例を示すフローチャートである。 変形例の復帰時モード保存処理を示すフローチャートである。 変形例の復帰時モード保存処理を示すフローチャートである。
次に、本開示の実施形態を図面を用いて説明する。図1は、管理サーバ10と燃料電池システム20の接続関係の一例を示す説明図である。図2は、燃料電池システム20の構成の概略を示す構成図である。管理サーバ10は、電力系統1から電力が供給される住居2や事業所などの複数の需要家が有する燃料電池システム20とネットワーク12を介して接続されることで電力調整システムを構成し、各需要家間での電力の需給バランスを調整するための管理を行う。例えば、管理サーバ10は、燃料電池システム20に発電出力に関連する出力関連情報や時刻情報などをネットワーク12を介して燃料電池システム20に送信する。燃料電池システム20は、ネットワーク12を介して管理サーバ10と通信接続が設定(確立)されているもの(図1の20A,20B)と、管理サーバ10と通信接続が設定されていないもの(図1の20C)とがあるが、両者は同様に構成されているため、特に区別することなく説明する。
燃料電池システム20は、図2に示すように、システム全体をコントロールする制御装置21と、燃料ガス(改質ガス)と酸化剤ガス(エア)との供給を受けて発電する燃料電池スタック31を含む発電ユニット30と、発電ユニット30の発電に伴って生成される熱を湯として回収するための貯湯タンク71を含む排熱回収装置70とを備えるコージェネレーションシステムとして構成される。また、例えば住居2内に、居住者などが燃料電池システム20の操作を行うためのリモコン(リモートコントロール装置)100(図2参照)が設置されている。
燃料電池スタック31は、本実施形態では、固体酸化物形燃料電池スタックとして構成されており、アノードに供給される燃料ガスに含まれる水素とカソードに供給される酸化剤ガスに含まれる酸素とによる電気化学反応によって発電する。本実施形態では、カソードには、酸化剤ガスとしてエアブロワ51からのエアが供給される。燃料電池スタック31の出力端子には、DC/DCコンバータやインバータを含むパワーコンディショナ(図示せず)が接続され、リレー(図示せず)を介して電力系統1と連系して住居2内の負荷に電力を供給する。
発電ユニット30は、燃料電池スタック31の他に、改質水を蒸発させて水蒸気を生成する気化器32と、原燃料ガス(例えば天然ガスやLPガス)と水蒸気とから燃料ガス(改質ガス)を生成して燃料電池スタック31のアノードへ供給する改質器33とを有する。気化器32には、ガスポンプ41によりガス供給源からの原燃料ガスが電磁弁42および脱硫器43を介して供給されると共に、水ポンプ61により改質水タンク62からの改質水が供給される。燃料電池スタック31と気化器32と改質器33とを収容する断熱性のユニットケース38内には、燃焼部34が設けられている。燃焼部34には点火ヒータ35が設けられ、燃料電池スタック31を通過した燃料オフガス(アノードオフガス)と酸化剤オフガス(カソードオフガス)との混合ガスを点火して燃焼させることにより、燃焼熱を燃料電池スタック31や気化器32、改質器33に供給する。燃料オフガスおよび酸化剤オフガスの燃焼により生成される燃焼排ガスは、燃焼触媒36を介して熱交換器72へ供給される。
排熱回収装置70は、貯湯水を貯留する貯湯タンク71と、貯湯タンク71と熱交換器72とを接続する循環配管73と、循環配管73に設けられた循環ポンプ74とを有する。排熱回収装置70は、循環ポンプ74により貯湯水を循環させることにより、貯湯タンク71の下部から貯湯水を取り出して熱交換器72にて燃焼排ガスとの熱交換により加温すると共に加温した貯湯水を貯湯タンク71の上部へ戻すことにより排熱を回収する。熱交換器72は水精製器が設けられた凝縮水配管78を介して改質水タンク62に接続されており、熱交換器72に供給された燃焼排ガスは、貯湯水との熱交換によって冷却され、水蒸気成分が凝縮されて改質水タンク62に回収される。
制御装置21は、CPU21aを中心としたマイクロプロセッサとして構成されており、CPU21aの他に、処理プログラムを記憶するROM21bと、データを一時的に記憶するRAM21cと、電源の供給が遮断されてもデータを保持する不揮発性のメモリであるEEPROM21dと、図示しない入出力ポートとを備える。制御装置21には、各種センサ(図示せず)からの検出信号などが入力されている。一方、制御装置21からは、点火ヒータ35やガスポンプ41、電磁弁42、エアブロワ51、水ポンプ61、循環ポンプ74等への駆動信号が出力ポートを介して出力されている。
管理サーバ10は、電力事業者の発電状況や発電計画、現在の消費電力量、将来の消費電力予測量などに基づいて、燃料電池システム20A,20Bの制御装置21に、発電出力(発電増量や発電抑制)に関する出力関連情報を送信する。出力関連情報は、燃料電池システム20(発電ユニット30)の運転モード(運転パターン)の設定指示を含み、設定指示情報に該当する。また、管理サーバ10は、正確な日時を示す時刻情報(定期情報)を燃料電池システム20A,20Bの制御装置21に定期的(所定期間毎)に送信する。例えば管理サーバ10は、毎日所定時刻(例えば0時0分0秒)になると、日時(年、月、日、時、分、秒)を示す時刻情報を生成して、制御装置21に送信する。
リモコン100は、居住者などの操作に基づいて出力関連情報を制御装置21に送信する。リモコン100からの出力関連情報には、管理サーバ10からの出力関連情報と同様に、発電出力の指示や運転モードの設定指示などを含む。また、リモコン100は、制御装置21から燃料電池システム20の運転状況などの情報を受信すると、リモコン100の表示パネルに表示する。
燃料電池システム20の制御装置21は、管理サーバ10やリモコン100から出力関連情報を受信すると、出力関連情報に含まれる各情報、即ち、発電出力の指示や運転モードの設定指示を少なくともRAM21cに記憶し、それらの各指示に基づいて運転するように発電ユニット30や各補機を制御する。燃料電池システム20の運転モードは、複数の運転モードがあればよく、例えば、逆潮あり一定出力運転モードと、逆潮あり負荷追従運転モードと、逆潮なし負荷追従運転モードの3つの運転モードがある。逆潮あり一定出力運転モードは、例えば定格出力などの一定の出力で発電ユニット30を運転しながら余剰電力を電力系統1に逆潮流させるモードである。逆潮あり負荷追従運転モードは、負荷の消費電力に追従するように発電ユニット30を運転しながら余剰電力が生じた場合に電力系統1に逆潮流させるモードである。逆潮なし負荷追従運転モードは、逆潮流させない(余剰電力が生じない)ように所定量の電力を買電しつつ、所定量分を減じた負荷の消費電力に追従するように発電ユニット30を運転するモードである。電力系統1に対して逆潮流が許容された燃料電池システム20では、3つの運転モードのうちいずれかを設定して運転を行う。また、電力系統1に対して逆潮流が許容されていない燃料電池システム20では、3つの運転モードのうち逆潮なし負荷追従運転モードを設定して運転を行う。
次に、こうして構成された燃料電池システム20の動作、特に停電などによる電源喪失後に復帰するための動作を説明する。図3は電源復帰関連処理の一例を示すフローチャートである。電源復帰関連処理では、制御装置21のCPU21aは、復帰時の運転モードである復帰時モードを保存するための復帰時モード保存処理を実行する(S100)。
図4は、復帰時モード保存処理の一例を示すフローチャートである。CPU21aは、当該燃料電池システム20が逆潮流の許容されたシステムであるか否かを判定し(S200)、逆潮流が許容されていないと判定すると、復帰時モードが未保存(未設定)であるか否かを判定する(S210)。CPU21aは、復帰時モードが未保存であると判定すると、逆潮なし負荷追従運転モードを復帰時モードとしてEEPROM21dに保存して(S220)、S280に進む。CPU21aは、S220の処理を行った以降は、復帰時モードが未保存ではないと判定し、S220をスキップしてS280に進む。
また、CPU21aは、S200で逆潮流が許容されていると判定すると、運転時間Tと各運転モードが設定されていた設定時間とを取得し(S230)、運転時間Tが所定時間Trefに到達したタイミング(初期保存タイミング)であるか否かを判定する(S240)。運転時間Tは、燃料電池システム20が発電運転を開始してからの累積時間である。所定時間Trefは、例えば200時間や300時間などの数百時間に定められている。CPU21aは、運転時間Tが所定時間Trefに到達したと判定すると、それまでの運転時間Tで設定されていた時間が最も長い運転モードを復帰時モードとしてEEPROM21dに保存して(S250)、S280に進む。このため、復帰時モードは、運転開始から所定時間Trefに到達するまでの間で最も長い時間に亘って用いられ、燃料電池システム20の運転状況(運転モード)を反映させたモードとなる。
一方、CPU21aは、S240で運転時間Tが所定時間Tref未満であるか所定時間Trefを超えるため所定時間Trefに到達したタイミングでないと判定すると、運転時間Tが所定時間Trefのn倍(nは2以上の整数)に到達したタイミング(更新タイミング)であるか否かを判定する(S260)。CPU21aは、運転時間Tが所定時間Trefのn倍に到達したタイミングでないと判定すると、S270をスキップしてS280に進む。この場合、復帰時モード保存処理が実行されても、復帰時モードがEEPROM21dに保存されず、既にEEPROM21dに保存された復帰時モードが維持されたり、デフォルトの復帰時モードが維持されることになる。なお、デフォルトの運転モードは、例えば逆潮あり一定出力運転モードとなっている。
また、CPU21aは、運転時間Tが所定時間Trefのn倍に到達したタイミングであると判定すると、復帰時モードの前回の保存(設定)から所定時間Trefの間に設定されていた時間が最も長い運転モードにEEPROM21d内の復帰時モードを更新して(S270)、S280に進む。これにより、S250で復帰時モードを初期保存してから次に所定時間Trefとなるまでの間に、設定されていた時間が最も長い運転モードが復帰時モードとなる。また、S270で復帰時モードを更新した以降も、運転時間Tが所定時間Trefのn倍になる度に、前回の更新時から設定されていた時間が最も長い運転モードに復帰時モードが更新される。このため、燃料電池システム20の運転状況(運転モード)が変化すれば、EEPROM21d内の復帰時モードも変化するため、運転状況をより適切に反映させた復帰時モードをEEPROM21dに保存させることができる。
そして、CPU21aは、管理サーバ10またはリモコン100から出力関連情報を受信したか否かを判定し(S280)、出力関連情報を受信していないと判定すると、復帰時モード保存処理を終了する。一方、CPU21aは、出力関連情報を受信したと判定すると、出力関連情報に含まれる運転モードなどの各情報をEEPROM21dに保存することなくRAM21cに保存して(S290)、復帰時モード保存処理を終了する。
図3の電源復帰関連処理では、CPU21aは、S100の復帰時モード保存処理を実行すると、停電などによる電源喪失後の電源復帰タイミングとなったか否かを判定する(S110)。CPU21aは、電源復帰タイミングでないと判定すると、S100に戻り処理を行う。一方、CPU21aは、電源復帰タイミングであると判定すると、EEPROM21dから復帰時モードを読み出し、読み出した復帰時モードを電源復帰時の運転制御に反映させるように設定して(S120)、電源復帰関連処理を終了する。
ここで、S290でRAM21cに記憶される運転モードなどの情報は、電源喪失に伴って消失するが、本実施形態では復帰時モードをEEPROM21dに保存させるから、電源喪失後の復帰時に読み出すことが可能である。これにより、電源復帰時の運転制御が、復帰時モードで行われる。なお、電源復帰すると、燃料電池システム20の起動処理が行われ、その後に運転制御(発電処理)が行われる。起動処理では、対応する補機類を順次制御して、脱硫器43に燃料成分を吸着させて混合ガスの空燃比ずれを抑制する燃料吸着処理、燃焼部34のパージ処理、燃焼部34におけるオフガスの着火処理、水蒸気改質処理等が実行され、数時間程度の時間を要することがある。なお、燃料電池システム20の構成や補機類の状態等によっては、これらの処理のいずれかを省略してもよい。
以上説明した燃料電池システム20は、運転時間Tが所定時間Trefに到達した際に復帰時モードをEEPROM21dに保存させ、管理サーバ10やリモコン100から受信した出力関連情報をEEPROM21dに保存させない。そして、電源喪失後の復帰時に、EEPROM21dから復帰時モードを読み出して電源復帰時の運転制御に設定する。このため、管理サーバ10などから出力関連情報が頻繁に(例えば10分や15分などの数十分に1回程度)送信されても、EEPROM21dへの書き込みを頻繁に行わないから、EEPROM21dの劣化や破損を防止することができる。また、運転時間Tが所定時間Trefに到達した際に復帰時モードをEEPROM21dに保存させるから、運転状況を反映させた適切な運転モードで電源復帰時の運転を行うことができる。
また、所定時間Trefは、ある程度運転が継続されて運転モードの傾向を把握できる時間として、200時間や300時間などの数百時間に設定されているから、EEPROM21dへの復帰時モードの保存が頻繁に繰り返されるのを防止することができる。また、最も長い時間設定されていた運転モードを復帰時モードとするから、運転モードの設定の傾向を復帰時モードに適切に反映させることができる。また、運転時間Tが所定時間Trefに到達する度に復帰時モードを更新するから、運転状態(運転モード)の傾向の変化を適切に反映させることができる。
上述した実施形態では、運転時間Tが所定時間Trefに到達する度に、それまでの所定時間Trefの間における運転モードの設定状況(設定時間)に応じて復帰時モードを更新(保存)したが、これに限られない。例えば、運転時間Tが所定時間Trefに到達する度に、運転開始からの運転時間T(累積時間)における運転モードの設定状況(設定時間)に応じて復帰時モードを更新してもよい。あるいは、運転時間Tが最初に所定時間Trefに到達した際に復帰時モードをEEPROM21dに保存し、以降はその復帰時モードを維持してもよい。
実施形態では、設定されていた時間が最も長い運転モードを復帰時モードとしたが、これに限られず、設定された回数(頻度)が最も多い運転モードを復帰時モードとしてもよい。あるいは、運転モードの設定状況に応じて復帰時モードを保存するものに限られず、以下の変形例のようにしてもよい。図5,図6は、変形例の復帰時モード保存処理を示すフローチャートである。変形例では、図4のS200~S220、即ち逆潮流が許容されていないシステムの処理を省略しているが、その処理を同様に実行すればよい。
図5の変形例では、CPU21aは、出力関連情報を受信したか否かを判定し(S300)、出力関連情報を受信していないと判定すると、復帰時モード保存処理を終了する。この変形例では、出力関連情報に、送信元が管理サーバ10かリモコン100のいずれであるかを示す送信元フラグ(送信元情報)が含まれているものとする。CPU21aは、出力関連情報を受信したと判定すると、出力関連情報に含まれる送信元フラグに基づいて、リモコン100からの出力関連情報であるか否かを判定する(S310)。
CPU21aは、リモコン100からの出力関連情報であると判定すると、出力関連情報に含まれる運転モードを復帰時モードとしてEEPROM21dに保存して(S320)、復帰時モード保存処理を終了する。一方、CPU21aは、リモコン100ではなく管理サーバ10からの出力関連情報であると判定すると、出力関連情報(運転モード)をEEPROM21dに保存することなくRAM21cに保存して(S330)、復帰時モード保存処理を終了する。なお、S320でも必要な情報はRAM21cに保存される。
このように図5の変形例では、リモコン100から受信した出力関連情報に含まれる運転モードを復帰時モードとしてEEPROM21dに保存させる一方、管理サーバ10から受信した出力関連情報をEEPROM21dに保存させないのである。このため、リモコン100で設定指示された運転モードで復帰時の運転を適切に行うことができる。また、管理サーバ10から受信した出力関連情報が、頻繁に書き込まれるの防止してEEPROM21dの劣化や破損を防ぐことができる。なお、電源復帰後の起動処理中に管理サーバ10との通信接続が確立すれば、管理サーバ10からの出力関連情報で指示された運転モードで電源復帰時の運転制御を行うことは可能である。
また、図6の変形例では、CPU21aは、出力関連情報を受信したか否かを判定し(S400)、出力関連情報を受信していないと判定すると、復帰時モード保存処理を終了する。一方、CPU21aは、出力関連情報を受信したと判定すると、所定期間内に時刻情報の受信履歴があるか否かを判定する(S410)。上述したように、管理サーバ10と通信接続が設定(確立)された燃料電池システム20A,20Bでは、管理サーバ10から定期的(例えば1日1回)に時刻情報を受信するため、例えば1日や2日などの数日の所定期間内に時刻情報の受信履歴があるものとなる。一方で、管理サーバ10と通信接続が設定されていない燃料電池システム20Cでは、そのような時刻情報を受信しないため、所定期間内に時刻情報の受信履歴がないものとなる。
CPU21aは、時刻情報の受信履歴がない即ち管理サーバ10との通信接続が設定されていないと判定すると、出力関連情報に含まれる運転モードを復帰時モードとしてEEPROM21dに保存して(S420)、復帰時モード保存処理を終了する。一方、CPU21aは、時刻情報の受信履歴がある即ち管理サーバ10との通信接続が設定されていると判定すると、出力関連情報(運転モード)をEEPROM21dに保存することなくRAM21cに保存して(S430)、復帰時モード保存処理を終了する。なお、S420でも必要な情報はRAM21cに保存される。
このように図6の変形例では、時刻情報の受信履歴がある場合には、出力関連情報が管理サーバ10から頻繁に送信される可能性があるため、出力関連情報をEEPROM21dに保存させない。一方で、時刻情報の受信履歴がない場合には、出力関連情報はリモコン100から送信されており、通常は管理サーバ10のように頻繁に送信されないため、出力関連情報に含まれる運転モードを復帰時モードとしてEEPROM21dに保存させる。このため、リモコン100で設定指示された運転モードで復帰時の運転を適切に行うことができる。また、EEPROM21dへの頻繁な書き込み動作を防止してEEPROM21dの劣化や破損を防ぐことができる。また、図5と同様に、電源復帰後の起動処理中に管理サーバ10との通信接続が確立すれば、管理サーバ10からの出力関連情報で指示された運転モードで電源復帰時の運転制御を行うことは可能である。なお、管理サーバ10から定期的に送信される定期情報として時刻情報を例示したが、定期的に送信される情報であれば如何なる情報としてもよい。
実施形態や変形例の形態に限られず、所定条件が成立した場合に復帰時モードをEEPROM21dに保存させる一方、少なくとも管理サーバ10から受信した出力関連情報(設定指示情報)をEEPROM21dに保存させないものであればよい。所定条件は、実施形態や変形例の形態に限られず、例えば、リモコン100で復帰時モードの専用の設定操作が行われた場合に成立する条件でもよいし、燃料電池システム20の設置作業を行う作業者によって復帰時モードの初期設定作業が行われた場合に成立する条件でもよい。
実施形態では、図4のS200~S220の処理を含めることで、逆潮流が許容されていないシステムでも復帰時モードの保存処理を行ったが、これに限られず、図4の処理は逆潮流が許容されているシステムのみで行われ、S200~S220の処理を省略してもよい。また、逆潮流が許容されていないシステムでは、逆潮流が許容されない旨の設定がされた際に、復帰時モードとして逆潮なし負荷追従運転モードが保存されればよい。
実施形態では、本開示の発電システムを燃料電池システム20に適用して説明したが、これに限られず、管理サーバおよびリモートコントロール装置の少なくとも一方から受信した設定指示情報に基づいて、複数の運転モードのいずれかを設定して発電装置を運転させるものであれば、如何なる発電システムに適用してもよい。なお、リモートコントロール装置は、専用のリモコンに限られず、スマートフォンなどの携帯端末などにリモートコントロール機能を付加したものでもよい。
実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した本開示の主要な要素との対応関係について説明する。実施形態のEEPROM21dが本開示の「不揮発性のメモリ」に相当し、電源復帰関連処理のS100(図4,図5,図6)を実行する制御装置21のCPU21aが「保存処理部」に相当し、同処理のS120を実行する制御装置21のCPU21aが「設定部」に相当する。
なお、実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した本開示の主要な要素との対応関係は、実施形態が課題を解決するための手段の欄に記載した本開示を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した本開示の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した本開示についての解釈はその欄の記載に基づいて行われるべきものであり、実施形態は課題を解決するための手段の欄に記載した本開示の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本開示を実施するための形態について説明したが、本開示はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本開示は、発電システムの製造産業などに利用可能である。
1 電力系統、2 住居、10 管理サーバ、12 ネットワーク、20,20A,20B,20C 燃料電池システム、21 制御装置、21a CPU、21b ROM、21c RAM、21d EEPROM、30 発電ユニット、31 燃料電池スタック、32 気化器、33 改質器、34 燃焼部、35 点火ヒータ、36 燃焼触媒、38 ユニットケース、41 ガスポンプ、42 電磁弁、43 脱硫器、51 エアブロワ、61 水ポンプ、62 改質水タンク、70 排熱回収装置、71 貯湯タンク、72 熱交換器、73 循環配管、74 循環ポンプ、78 凝縮水配管、100 リモコン(リモートコントロール装置)。

Claims (3)

  1. 管理サーバおよびリモートコントロール装置の少なくとも一方から受信した設定指示情報に基づいて、複数の運転モードのいずれかを設定して発電装置を運転させる発電システムであって、
    不揮発性のメモリと、
    所定条件が成立した場合に電源喪失後の復帰時の運転モードとして前記複数の運転モードのいずれかを前記メモリに保存させる一方、少なくとも前記管理サーバから前記設定指示情報を受信した場合には該設定指示情報を前記メモリに保存させない保存処理部と、
    電源喪失後の復帰時に前記メモリに保存された前記復帰時の運転モードを読み出し、該復帰時の運転モードで前記発電装置が運転するように設定する設定部と、
    を備え、
    前記保存処理部は、前記発電装置の運転時間が所定時間に到達した場合に前記所定条件が成立したとして、運転中に設定されていた時間が最も長いか設定された回数が最も多い前記運転モードを前記復帰時の運転モードとして前記メモリに保存させる一方、前記管理サーバおよび前記リモートコントロール装置から前記設定指示情報を受信した場合には該設定指示情報を前記メモリに保存させない
    発電システム。
  2. 管理サーバおよびリモートコントロール装置の少なくとも一方から受信した設定指示情報に基づいて、複数の運転モードのいずれかを設定して発電装置を運転させる発電システムであって、
    不揮発性のメモリと、
    所定条件が成立した場合に電源喪失後の復帰時の運転モードとして前記複数の運転モードのいずれかを前記メモリに保存させる一方、少なくとも前記管理サーバから前記設定指示情報を受信した場合には該設定指示情報を前記メモリに保存させない保存処理部と、
    電源喪失後の復帰時に前記メモリに保存された前記復帰時の運転モードを読み出し、該復帰時の運転モードで前記発電装置が運転するように設定する設定部と、
    を備え、
    前記保存処理部は、前記リモートコントロール装置から前記設定指示情報を受信した場合に前記所定条件が成立したとして、該設定指示情報で指示される前記運転モードを前記復帰時の運転モードとして前記メモリに保存させる一方、前記管理サーバから前記設定指示情報を受信した場合には該設定指示情報を前記メモリに保存させない
    発電システム。
  3. 管理サーバおよびリモートコントロール装置の少なくとも一方から受信した設定指示情報に基づいて、複数の運転モードのいずれかを設定して発電装置を運転させる発電システムであって、
    不揮発性のメモリと、
    所定条件が成立した場合に電源喪失後の復帰時の運転モードとして前記複数の運転モードのいずれかを前記メモリに保存させる一方、少なくとも前記管理サーバから前記設定指示情報を受信した場合には該設定指示情報を前記メモリに保存させない保存処理部と、
    電源喪失後の復帰時に前記メモリに保存された前記復帰時の運転モードを読み出し、該復帰時の運転モードで前記発電装置が運転するように設定する設定部と、
    を備え、
    前記設定指示情報とは別に定期的に定期情報を送信する前記管理サーバと通信接続の有無を設定可能であり、
    前記保存処理部は、所定期間内に前記定期情報の受信履歴がない状態で前記設定指示情報を受信した場合に前記所定条件が成立したとして、該設定指示情報で指示される前記運転モードを前記復帰時の運転モードとして前記メモリに保存させる一方、前記所定期間内に前記定期情報の受信履歴がある状態で前記設定指示情報を受信した場合には該設定指示情報を前記メモリに保存させない
    発電システム。
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