JP7841174B1 - 方向情報提供装置 - Google Patents

方向情報提供装置

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Abstract

【課題】高いユーザビリティを有するとともに、方向に関する情報を高精度で提供可能な方向情報提供装置を提供する。
【解決手段】
使用者Sが目を閉じた状態、または網膜に鮮明な像を結ぶことが困難な視覚状態において、使用者Sの位置を基準とした方向に関する情報(以下、方向情報)を、使用者Sに対して提供する方向情報提供装置100である。方向情報提供装置100は、使用者Sが知覚可能な所定の照射位置に可視光を照射可能な光照射部10と、光照射部10を制御する制御システム20とを備え、制御システム20にける制御コンピュータは、可視光の照射位置、照射強度、および照射方向の少なくとも一つを時系列的に変化させるように、光照射部10の動作を制御するための動作信号を生成し出力する動作信号生成出力部を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光によって使用者に方向情報を提供する方向情報提供装置に関する。
従来、視覚障害者をナビゲーションするために使用される技術として、音声を用いるもの、振動を用いるもの、および触覚を用いるもの等が一般に知られている。
音声を用いた技術としては、例えば特許文献1に記載されているようにスマートフォンと連動して道案内を行う装置が挙げられる。
また振動を用いる技術としては、例えば特許文献2に記載されているように、障害者の使用する杖を振動させ歩行に関する情報の通知を行う装置が挙げられる。
また触覚を用いる技術としては点字による情報提示が挙げられる。
特開2025-51869号公報 特開2023-34404号公報
しかしながら音声を用いる方法の場合は騒音環境化での利用が難しいだけでなく、周囲への音漏れによるプライバシー問題、さらには聴覚情報の過負荷といった問題が生じ得る。また振動を用いる方法では身体への負担が大きくなることに加え、複雑な情報伝達が困難であるといった問題が生じ得る。さらに触覚を用いる方法では事前に学習が必要となるため障害者の負担が大きく、また、携帯デバイスで実現することが困難であるため使用性が良くなく、情報量にも限界がある。
そこで本発明は、高いユーザビリティを有するとともに、方向に関する情報を高精度で提供可能な方向情報提供装置を提供する。
本発明の一態様に係る方向情報提供装置は、使用者が目を閉じた状態、または網膜に鮮明な像を結ぶことが困難な視覚状態において、前記使用者の位置を基準とした方向に関する情報(以下、方向情報)を、該使用者に対して提供する方向情報提供装置であって、前記使用者が知覚可能な所定の照射位置に可視光を照射可能な光照射部と、前記光照射部を制御する制御コンピュータと、を備え、前記制御コンピュータは、前記可視光の照射位置、照射強度、および照射方向の少なくとも一つ(以下、照射パターン)を時系列的に変化させるように、前記光照射部の動作を制御するための動作信号を生成し出力する動作信号生成出力部を有する。
上記方向情報提供装置は、前記使用者の頭部に固定されるヘッドマウント型の方向情報提供装置であって、前記光照射部および前記制御コンピュータを設けたフレームをさらに備えてもよい。
上記方向情報提供装置は、前記使用者をナビゲーションするための方向情報提供装置であって、前記使用者の現在地を検知する位置検知センサと、前記使用者の動作状態を検知する状態検知センサと、前記位置検知センサおよび前記状態検知センサからの検知信号に基づき所定の処理を行う前記制御コンピュータと、前記位置検知センサおよび前記状態検知センサと前記制御コンピュータとの間で通信を行う通信機と、によって構成された制御システムを備え、前記制御コンピュータは、前記位置検知センサの検知信号を受信し、前記使用者の位置情報を取得する位置情報取得部と、前記状態検知センサからの検知信号を受信し、前記使用者の動作状態を取得する状態情報取得部と、事前に設定されたナビゲーション情報に基づき、前記使用者の進行方向を設定する進行方向設定部と、前記進行方向設定部で設定された前記使用者の進行方向に基づき、前記照射パターンを設定する照射パターン設定部と、前記照射パターン設定部で設定された前記照射パターンで可視光を照射するような前記動作信号を生成し出力する前記動作信号生成出力部と、を有してもよい。
上記方向情報提供装置は、睡眠状態の前記使用者に覚醒を促すため、または明晰夢を誘発するための方向情報提供装置であって、前記制御コンピュータにおける前記動作信号生成出力部は、事前に設定された可視光の前記照射パターンで可視光を照射するような前記動作信号を生成し出力してもよい。
睡眠状態の前記使用者に覚醒を促すため、または明晰夢を誘発するための上記方向情報提供装置は、前記使用者の状態を検知する状態検知センサをさらに備え、前記制御コンピュータは、前記状態検知センサからの検知信号を受信し、前記使用者の状態を取得する状態情報取得部と、前記状態情報取得部で取得された前記使用者の状態情報に基づき、前記照射パターンを設定する照射パターン設定部と、前記照射パターン設定部で設定された前記照射パターンで可視光を照射するような前記動作信号を生成し出力する前記動作信号生成出力部と、を有してもよい。
上記方向情報提供装置では、前記光照射部は、互いに異なる位置に配置された複数の光源を有し、前記制御コンピュータにおける動作信号生成出力部は、前記可視光の照射位置を変化させるように、前記複数の光源の動作を制御するための前記動作信号を生成し出力する動作信号生成出力部を有してもよい。
上記方向情報提供装置では、前記光照射部は、少なくとも一つの光源と、前記少なくとも一つの光源を移動させる光源移動機構と、を有し、前記制御コンピュータにおける前記動作信号生成出力部は、前記可視光の照射位置を変化させるように、前記光源移動機構の動作を制御するための前記動作信号を生成し出力してもよい。
上記方向情報提供装置では、前記光照射部は、少なくとも一つの光源と、前記少なくとも一つの光源からの前記可視光の照射方向を変化させる方向調整機構と、を有し、前記制御コンピュータにおける前記動作信号生成出力部は、前記可視光の照射方向を変化させるように、前記方向調整機構の動作を制御するための前記動作信号を生成し出力してもよい。
上記方向情報提供装置では、前記光照射部は、外光または照明光を取り込む光取込口と、前記光取込口を開閉する開閉機構と、を有し、前記制御コンピュータにおける前記動作信号生成出力部は、前記可視光の照射位置を変化させるように、前記開閉機構の動作を制御するための前記動作信号を生成し出力してもよい。
上記方向情報提供装置では、前記光照射部は、外光または照明光を取り込む光取込口と、前記光取込口を遮光する遮光機構と、を有し、前記制御コンピュータにおける前記動作信号生成出力部は、前記可視光の照射位置および/または照射強度を変化させるように、前記遮光機構の動作を制御して前記光取込口からの光透過率を変化させるための前記動作信号を生成し出力してもよい。
上記方向情報提供装置では、前記光照射部は、互いに異なる位置に配置された複数の光源を有し、前記制御コンピュータにおける前記動作信号生成出力部は、前記複数の光源各々の強度を順次変化させるように、前記複数の光源の動作を制御するための前記動作信号を生成し出力してもよい。
上記方向情報提供装置では、前記光照射部による前記可視光の照射位置は、第一位置と、該第一位置に対して前記使用者から見て左側に位置する第二位置と、該第一位置に対して前記使用者から見て右側に位置する第三位置と、を含み、前記第二位置および前記第三位置は、前記第一位置に対して上側または下側の位置となっていてもよい。
上記方向情報提供装置では、前記光照射部による前記可視光の照射位置は、少なくとも、第一位置と、該第一位置に対して下側に位置する第二位置と、前記使用者から見て該第一位置および該第二位置に対して左側に位置する第三位置と、前記使用者から見て該第一位置および該第二位置に対して右側に位置する第四位置と、の四つの位置を含んでもよい。
上記方向情報提供装置では、前記光照射部による前記可視光の照射位置は、少なくとも、第一位置と、該第一位置に対して下側に位置する第二位置と、前記使用者から見て前記第一位置に対して左側に位置する第三位置と、前記使用者から見て前記第二位置に対して左側に位置するとともに前記第三位置の下側に位置する第四位置と、の四つの位置を含んでもよい。
上記方向情報提供装置では、前記光照射部による前記可視光の照射位置は、仮想曲線上に互いに間隔をあけて並ぶ複数の位置であり、前記制御コンピュータにおける前記動作信号生成出力部は、前記照射位置を順次変化させるような前記動作信号を生成し出力することで、前記方向情報として回転方向の情報を提供可能としてもよい。
上記方向情報提供装置では、前記光照射部は、光源として、前記使用者の環境に設置された照明器具を有し、前記制御コンピュータにおける前記動作信号生成出力部は、前記照明器具の動作を制御するための前記動作信号を生成し出力してもよい。
上記方向情報提供装置では、前記制御コンピュータは、外部情報を取得する外部情報取得部をさらに有し、前記動作信号生成出力部は、取得した外部情報に基づいて前記動作信号を生成してもよい。
上記方向情報提供装置では、前記制御コンピュータにおける前記外部情報取得部は、前記外部情報を、サーバからネットワークを介して取得してもよい。
上記方向情報提供装置は、所定の指示に基づく指示情報をネットワークを介して前記サーバに伝達する情報伝達機器をさらに備え、前記制御コンピュータにおける前記外部情報取得部は、前記サーバに送信される前記指示情報をもとに生成された前記外部情報を取得してもよい。
上記の方向情報提供装置によれば、高いユーザビリティを有するとともに、方向に関する情報を高精度で提供可能である。
本発明の第一実施形態に係る方向情報提供装置を示す図であって、(a)は使用者が方向情報提供装置を装着した様子を示す全体図であり、(b)は方向情報提供装置を正面から見た概略図である。 上記第一実施形態に係る方向情報提供装置の光照射部を使用者の側から見た概略図であって、(a)は第一の配置パターン、(b)は第二の配置パターン、(c)は第三の配置パターン、(d)は第四の配置パターン、(e)は第五の配置パターンでLED光源を配置した場合を示す。 上記第一実施形態に係る方向情報提供装置の光照射部を使用者の側から見た概略図であって、(a)は第六の配置パターン、(b)は第七の配置パターンでLED光源を配置した場合を示す。 上記第一実施形態に係る方向情報提供装置の制御システムの構成を示すブロック図である。 上記第一実施形態に係る方向情報提供装置の光照射部において第一の配置パターンを採用した際に、使用者に方向情報を提供する手順を示す図であって、(a)~(f)にそれぞれ異なる方向情報を提供する手法を示す。 上記第一実施形態に係る方向情報提供装置の光照射部において第二の配置パターンを採用した際に、使用者に方向情報を提供する手順を示す図であって、(a)~(f)にそれぞれ異なる方向情報を提供する手法を示す。 上記第一実施形態に係る方向情報提供装置の光照射部において第二の配置パターンを採用した際に、使用者に方向情報を提供する他の手順を示す図であって、(a)~(d)にそれぞれ異なる方向情報を提供する手法を示す。 上記第一実施形態に係る方向情報提供装置の光照射部において第三の配置パターンを採用した際に、使用者に方向情報を提供する手順を示す図であって、(a)~(f)にそれぞれ異なる方向情報を提供する手法を示す。 上記第一実施形態に係る方向情報提供装置の光照射部において第三の配置パターンを採用した際に、使用者に方向情報を提供する他の手順を示す図であって、(a)~(d)にそれぞれ異なる方向情報を提供する手法を示す。 上記第一実施形態に係る方向情報提供装置の光照射部において第四の配置パターンを採用した際に、使用者に追加情報を提供する手順を示す図であって、(a)~(b)にそれぞれ異なる追加情報を提供する手法を示す。 上記第一実施形態に係る方向情報提供装置の制御システムの変形例の構成を示すブロック図である。 本発明の第二実施形態に係る方向情報提供装置の光照射部を使用者の側から見た概略図である。 本発明の第三実施形態に係る方向情報提供装置の光照射部を上側から見た概略図である。 本発明の第四実施形態に係る方向情報提供装置の光照射部を使用者の側から見た概略図であって、時系列に(a)から(b)に開閉機構を動作させた様子を示す図である。 本発明の第五実施形態に係る方向情報提供装置の光照射部を使用者の側から見た概略図であって、時系列に(a)から(b)に遮光機構を動作させた様子を示す図である。 第六実施形態に係る方向情報提供装置の光照射部において第二の配置パターンを採用した際に、使用者に方向情報を提供する他の手順を示す図であって、(a)~(d)にそれぞれ異なる方向情報を提供する手法を示す。 第七実施形態に係る方向情報提供装置の概略図である。 上記第七実施形態に係る方向情報提供装置の制御システムの構成を示すブロック図である。 上記第八実施形態に係る方向情報提供装置の制御システムの構成を示すブロック図である。
<第一実施形態>
以下、本発明の第一実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(全体構成)
図1に示すように本実施形態の方向情報提供装置100は、使用者Sが目を閉じた状態、または網膜に鮮明な像を結ぶことが困難な視覚状態において、使用者の位置を基準とした方向に関する情報(以下、方向情報)を、使用者に対して提供し、使用者Sをナビゲーションするための装置となっている。本実施形態において方向情報提供装置100はヘッドマウントディスプレイ型の装置となっており、使用者Sの頭部に固定されるフレーム1と、フレーム1に支持された光照射部10および制御システム20を備えている。
なお、方向情報提供装置100はヘッドマウントディスプレイ型の装置である場合に限定されず、眼鏡フレームと一体化されたものや、既存の眼鏡フレームに着脱可能に取り付けられるようなものであってもよい。
ここで「網膜に鮮明な像を結ぶことが困難な視覚状態」とは、以下の概念を含むものである。
(1)光覚弁レベル(Light Perception: LP):光の有無および明暗の変化が識別できる視力状態」
(2)手動弁レベル(Hand Motion:HM):眼前で手を動かした際にその動きが認識できる状態
(3)指数弁レベル(Counting Fingers:CF):眼前の指の数が識別できる状態
すなわち本発明のターゲットとなる使用者Sは、光覚弁レベルよりも障害の軽い状態の視覚障害者となる。なお「光覚なし(No Light Perception:NLP)」も分類として存在するが、光を感知できないため本発明の対象外となる。
(フレーム)
フレーム1は、使用者Sの頭部に固定するための固定構造1x、および詳しく後述する光照射部10、制御システム20を内側に収容する空間を画成するディスプレイパネル1y等によって構成されているが、その構造は特に限定されるものではない。フレーム1の重量は300g以下であるとよく、最大200g以下であるとさらによい。
(光照射部)
図2および図3に示すように光照射部10は、互いに異なる位置に配置された複数のLED光源11によって構成されており、使用者Sが知覚可能な所定の照射位置に可視光を照射可能となっている。ここで「使用者Sが知覚可能」とは、使用者Sの視野範囲および視野範囲近傍を示す概念である。本実施形態では視野角45度~90度の範囲に可視光が照射されるようになっている。LED光源11は使用者Sの前方に、使用者Sから所定距離離れた位置に配置される。
LED光源11の波長は適宜選択可能である。例えば赤色光(波長:630nm~700nm)を選択した場合、まぶた透過率が最も高くなる。また橙色光(波長:590nm~630nm)を選択した場合には、まぶた透過と視認性のバランスが良好であり、温かみのある光質で長時間使用に適している。緑色光(波長:500nm~570nm)を選択した場合には、明るい環境での視感度が最も高いため、自然光や照明がある状況での使用に適している。また色覚異常者にも認識しやすい。青色光(波長:450nm~500nm)を選択した場合には、後述するように本発明の方向情報提供装置100Gを睡眠時情報提供装置として使用する際に好適である。白色光は、汎用性が高く様々な環境で使用可能であり、色温度の調整によって用途別に最適化が可能となる。
次に光照射部10での各LED光源11の配置について説明する。LED光源11の配置パターンは複数あり、図2(a)に示す第一の配置パターンP1は、三個のLED光源11が設けられたパターンとなる。具体的に第一の配置パターンP1では、三個のLED光源11を第一位置L11と、第一位置L11に対して使用者から見て左側に位置する第二位置L12と、第一位置L11に対して使用者から見て右側に位置する第三位置L13とに配置されている。第二位置L12および第三位置L13は、第一位置L11に対して下側(上側でもよい)の位置となっており、略同じ高さ位置に配置されている。よって第一の配置パターンP1では、使用者から見て三個のLED光源11が三角形の角に配置されていることになる。この第一の配置パターンP1を採用することで、光照射部10は詳しく後述する制御コンピュータ24によって制御されて第一位置L11、第二位置L12、および第三位置L13の三つの照射位置に可視光を照射可能となっている。第一の配置パターンP1は、省スペースや、コストダウンの観点で優位である。
また図2(b)に示す第二の配置パターンP2では、四個のLED光源11が設けられたパターンとなる。具体的に第二の配置パターンP2では、第一位置L21と、第一位置L21に対して下側に位置する第二位置L22と、使用者Sから見て第一位置L21に対して左側に位置する第三位置L23と、使用者から見て第二位置L22に対して左側に位置するとともに第三位置L23の下側に位置する第四位置L24とに配置されている。第一位置L21と第三位置L23とは略同じ高さ位置に、第二位置L22と第四位置L24とは略同じ高さ位置に配置されている。また、第一位置L21と第二位置L22とは略同じ装置幅方向(使用者Sの幅方向に一致する方向)の位置に配置され、第三位置L23と第四位置L24とは略同じ装置幅方向の位置に配置されている。よって第二の配置パターンP2では、使用者Sから見て四個のLED光源11が方形の角に配置されていることになる。この第二の配置パターンP2を採用することで、光照射部10は詳しく後述する制御コンピュータ24によって制御されて第一位置L21、第二位置L22、第三位置L23、および第四位置L24の四つの照射位置に可視光を照射可能となっている。なお第二の配置パターンP2では四個のLED光源11が方形ではなく平行四辺形、台形、または逆台形の角に配置されるようにしてもよい。
また図2(c)に示す第三の配置パターンP3では、四個のLED光源11が設けられたパターンとなる。具体的に第三の配置パターンP3では、第一位置L31と、第一位置L31に対して下側に位置する第二位置L32と、使用者Sから見て第一位置L31および第二位置L32に対して左側に位置する第三位置L33と、使用者Sから見て第一位置L31および第二位置L32に対して右側に位置する第四位置L34とに配置されている。第一位置L31と第二位置L32とは略同じ装置幅方向の位置に配置されている。第三位置L33と第四位置L42とは略同じ高さ位置に配置され、かつ第一位置L31よりも下側で第二位置L32よりも上側の位置に配置されている。よって第三の配置パターンP3では、使用者から見て四個のLED光源11がひし形の角に配置されていることになる。この第三の配置パターンP3を採用することで、光照射部10は詳しく後述する制御コンピュータ24によって制御されて第一位置L31、第二位置L32、第三位置L33、および第四位置L34の四つの照射位置に可視光を照射可能となっている。なお第三の配置パターンP3では第三位置L33および第四位置L34の高さ位置は特に限定されず、必ずしもLED光源11がひし形の角に配置されるようにしなくともよい。
また図2(d)に示す第四の配置パターンP4では、五個のLED光源11が設けられたパターンとなる。具体的に第四の配置パターンP4では、第二の配置パターンP2の第一位置L21、第二位置L22、第三位置L23、および第四位置L24に加え、第五位置L45にもLED光源11が配置されている。第五位置L45は、角に第一位置L21、第二位置L22、第三位置L23、および第四位置L24が配置された方形の内側の位置であって、例えば方形の中心の位置となる。光照射部10は詳しく後述する制御コンピュータ24によって制御されて第一位置L21、第二位置L22、第三位置L23、第四位置L24、および第五位置L45の五つの照射位置に可視光を照射可能となっている。
また図2(e)に示す第五の配置パターンP5では、八個のLED光源11が設けられたパターンとなる。具体的に第五の配置パターンP5では、第二の配置パターンP2の第一位置L21、第二位置L22、第三位置L23、および第四位置L24に加え、第一位置L21と第二位置L22との間の第五位置L55、第一位置L21と第三位置L23との間の第六位置L56、第二位置L22と第四位置L24との間の第七位置L57、および第三位置L23と第四位置L24との間の第八位置L58にもLED光源11が配置されている。光照射部10は詳しく後述する制御コンピュータ24によって制御されて第一位置L21、第二位置L22、第三位置L23、第四位置L24、第五位置L55、第六位置L56、第七位置L57、および第八位置L58の八つの照射位置に可視光を照射可能となっている。
また図3(a)に示す第六の配置パターンP6は、第五の配置はパターンと同様に八個のLED光源11が設けられたパターンとなる。第六の配置パターンP6では、八個のLED光源11を仮想円VCの円周上に等間隔(45度間隔)で配置したものとなっている。なお、第六の配置パターンP6ではLED光源11の数量は限定されず、配置可能な範囲でいくつ(例えば12個以上)設けてもよい。なお第六の配置パターンP6では、仮想円VCの円周の一部、すなわち曲線(仮想曲線)上に互いに間隔をあけて並ぶように三個以上のLED光源11を設けてもよい。なお仮想的な三角形や四角形(多角形)の角にLED光源11を配置した上記の各配置パターンP1~P5についても同様に、仮想曲線上に三個以上のLED光源11を設けたものと言える。
また図3(b)に示す第七の配置パターンP7では、第六の配置パターンP6のように仮想円VCの円周上に等間隔で設けられたLED光源11に加え、仮想円VCの中心にLED光源11を配置したパターンである。
LED光源11は、片眼の視野毎に一セットずつ上記の配置パターンP1~P7で設けられてもよいし、両眼の視野に対して上記の配置パターンP1~P7で一セットのみを設けてもよい。
(制御システム)
図4に示すように制御システム20は、位置検知センサ(例えばGPS(Global Positioning System)モジュール等)21と、状態検知センサ22と、通信機23と、制御コンピュータ24と、光源駆動回路25と、バッテリ26とを有している。
位置検知センサ21は、人工衛星からの信号を受信し、使用者Sの現在地を検知する。
状態検知センサ22は、例えば加速度センサやジャイロセンサによって構成され、使用者の動作状態を検知する。
通信機23は、位置検知センサ21および状態検知センサ22と、詳しく後述する制御コンピュータ24との間で無線または有線で通信を行う機器である。無線通信の方式としては、Bluetooth(商標登録)、BLE(Bluetooth Low Energy)、Wi-Fi(登録商標)、Wi-Fi Direct、NFC、UWB、Zigbee、Thread、Matter、5G/LTE等のセルラー通信、 可視光通信、赤外線通信等が挙げられる。
制御コンピュータ24はマイクロコンピュータによって構成されており、位置情報取得部201と、状態情報取得部202と、ナビゲーション情報記憶部203と、進行方向設定部204と、照射パターン設定部205と、動作信号生成出力部206と、反応判定部207と、照射パターンフィードバック部208とを有している。
位置情報取得部201は、通信機23を介して位置検知センサ21から使用者の位置情報を取得する。
状態情報取得部202は、通信機23を介して状態検知センサ22から使用者の動作状態に関する情報となる動作状態情報を取得する。動作状態情報には、例えば使用者Sの進行方向、移動速度、加速度、姿勢、頭部の向き等が含まれる。
ナビゲーション情報記憶部203は地図、目的地、および目的地までの経路の情報を含むナビゲーション情報を記憶している。ナビゲーション情報は、例えば事前に使用者S等の外部情報端末(携帯端末やPC等)から取得される。
進行方向設定部204は、ナビゲーション情報と、使用者Sの位置情報と、使用者Sの動作状態情報とに基づき、使用者Sの進行方向を決定、設定する。
照射パターン設定部205は、進行方向設定部204で設定された使用者Sの進行方向に基づき、光照射部10の各LED光源11の発光パターンを設定する。発光パターンはすなわち照射パターンであって、本実施形態では可視光の照射位置を時系列的に変化させるように設定した照射パターンとなっている。照射パターン設定部205は、例えば、使用者Sの進行方向に応じた照射パターンの組み合わせに関するデータテーブル等を記憶している。なお照射パターンには、時系列的に照射位置が変化する際の照射位置間の移動速度や照射強度(輝度)も含まれる。照射パターン設定部205において照射位置間の移動速度、照射強度は事前に設定されて照射パターン設定部205に記憶されている。照射位置間の移動速度、すなわち隣接する照射位置の切り替え時間間隔は10ms以上1000ms以下であるとよく、好ましくは50ms以上300ms以下であるとよい。
動作信号生成出力部206は、照射パターン設定部205において設定された照射パターンで各LED光源11を発光させて可視光を使用者に照射するように、光照射部10を動作させる動作信号を生成し出力する。
反応判定部207は、位置検知センサ21および状態検知センサ22からの信号を取得し、動作信号生成出力部206から動作信号が出力されてから使用者が進行方向を変えるまでの時間、すなわち反応時間tが事前に設定された設定時間tsに対して大きいか否かを判定する。
照射パターンフィードバック部208は、反応判定部207において反応時間tが設定時間tsよりも大きいと判定された際に、照射パターン設定部205で設定する可視光の照射強度および/または照射位置の移動速度を変化させるようにフィードバック信号を照射パターン設定部205へ送信し、照射パターン設定部205で記憶されている照射位置間の移動速度および照射強度の値を更新(最適化)する。反応時間tが設定時間tsよりも大きい場合、照射パターンフィードバック部208は例えば照射位置間の移動速度を段階的に遅くし、照射強度を段階的に大きくするような制御を行う。
光源駆動回路25は、制御コンピュータ24の動作信号生成出力部206から出力された動作信号によって光照射部10の各LED光源11を駆動する。光源駆動回路25には例えば位相制御回路やPWM制御回路が含まれている。
このような構成により、制御コンピュータ24は光源駆動回路25を通じて、使用者Sに対して方向情報を提供可能としている。
(方向情報の提供方法)
次に図5~図10を参照して、照射パターン設定部205で設定される照射パターン毎に、方向情報、追加情報を使用者Sに提供する方法について説明する。
図2(a)に示す第一の配置パターンP1においては、下記の手順によってLED光源11を点灯させ、照射位置を変化させ、使用者に方向情報(進行方向情報および回転方向情報)を提供する。
(1)左回りの回転動作(図5(a)参照)
第一位置L11→第二位置L12→第三位置L13→第一位置L11の順でLED光源11を点灯させる。
(2)右回りの回転動作(図5(b)参照)
第一位置L11→第三位置L13→第二位置L12→第一位置L11の順でLED光源11を点灯させる。
(3)前方への進行動作(図5(c)参照)
第一位置L11のLED光源11のみを点灯させる。
(4)後方への進行動作(図5(d)参照)
第二位置L12および第三位置L13のLED光源11を同時点灯させる。
(5)左方への進行動作(図5(e)参照)
第二位置L12のLED光源11のみを点灯させる。
(6)右方への進行動作(図5(f)参照)
第三位置L13のLED光源11のみを点灯させる。
また図2(b)に示す第二の配置パターンP2においては、下記の手順によってLED光源11を点灯させ、使用者に方向情報を提供する。
(1)左回りの回転動作(図6(a)参照)
第一位置L21→第三位置L23→第四位置L24→第二位置L22→第一位置L21の順でLED光源11を点灯させる。
(2)右回りの回転動作(図6(b)参照)
第一位置L21→第二位置L23→第四位置L24→第三位置L23→第一位置L21の順でLED光源11を点灯させる。
(3)前方への進行動作(図6(c)参照)
第二位置L22→第一位置L21の順でLED光源11を点灯させるとともに、同じタイミングで第四位置L24→第三位置L23の順でLED光源11を点灯させる。
(4)後方への進行動作(図6(d)参照)
第一位置L21→第二位置L22の順でLED光源11を点灯させるとともに、同じタイミングで第三位置L23→第四位置L24の順でLED光源11を点灯させる。
(5)左方への進行動作(図6(e)参照)
第一位置L21→第三位置L23の順でLED光源11を点灯させるとともに、同じタイミングで第二位置L22→第四位置L24の順でLED光源11を点灯させる。
(6)右方への進行動作(図6(f)参照)
第三位置L23→第一位置L21の順でLED光源11を点灯させるとともに、同じタイミングで第四位置L24→第二位置L22の順でLED光源11を点灯させる。
(7)左斜め前方(対角方向)への進行動作(図7(a)参照)
第二位置L22→第三位置L23の順でLED光源11を点灯させる。
(8)右斜め前方(対角方向)への進行動作(図7(b)参照)
第四位置L24→第一位置L21の順でLED光源11を点灯させる。
(9)左斜め後方(対角方向)への進行動作(図7(c)参照)
第一位置L21→第四位置L24の順でLED光源11を点灯させる。
(10)右斜め後方(対角方向)への進行動作(図7(d)参照)
第三位置L23→第二位置L22の順でLED光源11を点灯させる。
また図2(c)に示す第三の配置パターンP3においては、下記の手順によってLED光源11を点灯させ、使用者Sに方向情報を提供する。
(1)左回りの回転動作(図8(a)参照)
第一位置L31→第三位置L33→第二位置L32→第四位置L34→第一位置L31の順でLED光源11を点灯させる。
(2)右回りの回転動作(図8(b)参照)
第一位置L31→第四位置L34→第二位置L32→第三位置L33→第一位置L31の順でLED光源11を点灯させる。
(3)前方への進行動作(図8(c)参照)
第二位置L32→第一位置L31の順でLED光源11を点灯させる。
(4)後方への進行動作(図8(d)参照)
第一位置L31→第二位置L32の順でLED光源11を点灯させる。
(5)左方への進行動作(図8(e)参照)
第四位置L34→第三位置L33の順でLED光源11を点灯させる。
(6)右方への進行動作(図8(f)参照)
第三位置L33→第四位置L34の順でLED光源11を点灯させる。
(7)左斜め前方(対角方向)への進行動作(図9(a)参照)
第四位置L34→第一位置L31の順でLED光源11を点灯させるとともに、同じタイミングで第二位置L32→第三位置L33の順でLED光源11を点灯させる。
(8)右斜め前方(対角方向)への進行動作(図9(b)参照)
第三位置L33→第一位置L31の順でLED光源11を点灯させるとともに、同じタイミングで第二位置L32→第四位置L34の順でLED光源11を点灯させる。
(9)左斜め後方(対角方向)への進行動作(図9(c)参照)
第一位置L31→第三位置L33の順でLED光源11を点灯させるとともに、同じタイミングで第四位置L34→第二位置L32の順でLED光源11を点灯させる。
(10)右斜め後方(対角方向)への進行動作(図9(d)参照)
第一位置L31→第四位置L34の順でLED光源11を点灯させるとともに、同じタイミングで第三位置L33→第二位置L32の順でLED光源11を点灯させる。
また図2(d)に示す第四の配置パターンP4においては、上記の第二の配置パターンP2による方向情報の提供手順に加え、下記の手順によってLED光源11を点灯させ、使用者Sに追加情報を提供可能となっている。
(1)注意喚起
第五位置L45→第一位置L21、第二位置L22、第三位置L23、および第四位置L24へ放射状に光が広がるようにLED光源11を点灯させる(図10(a)参照)。
(2)目的地到達
第一位置L21、第二位置L22、第三位置L23、および第四位置L24→第五位置L45へ光が収束するようにLED光源11を点灯させる(図10(b)参照)。
また図2(e)~図2(g)に示す配置パターンP5、P6、P7、では、滑らかな回転動作(周方向に点灯位置移動)、より精密な方向指示、複合的な動きパターンを実現可能である。
(バッテリ)
図4に戻ってバッテリ26は、位置検知センサ21、状態検知センサ22、通信機23、制御コンピュータ24、および光源駆動回路25へ電力を供給する。バッテリ26は交換式となっていてもよいし、フレーム1に設けられたコネクタ(USB等)を通じて商用電源やモバイルバッテリから充電する可能となっていてもよい。
(作用効果)
以上説明した本実施形態の方向情報提供装置100によれば、光照射部10を制御し、所定の照射パターンで可視光を使用者Sの眼に照射するといった簡易な構造により、容易に、かつ高精度で方向情報を使用者Sに提供できる。使用者Sは特段の学習等が必要なく、しかもヘッドマウント型であれば方向情報提供装置100を容易に携帯することができるため、ユーザビリティも非常に高い。
また制御システム20によって使用者Sの位置や動作状態を検知し、これにあわせて方向情報を提供することで、正確に使用者Sを所定の目的地までナビゲーションすることが可能となる。
また光照射部10を互いに異なる位置に配置された複数のLED光源11によって構成することで、照射パターンを容易に変化させ、様々な方向情報を使用者Sに提供できる。特に三個以上、好ましくは四個以上のLED光源11を設けることで、上下左右だけでなく回転方向の方向情報も提供可能となり、確実に使用者Sを所定の目的地までナビゲーションすることが可能となる。
なお本実施形態では、制御システム20における位置検知センサ21には、GNSS(全球測位衛星システム)、基地局情報、5G測位、Wi-Fi測位、Bluetooth測位、UWB(超広帯域無線)測位、ビーコン測位、LiDAR、 地磁気センサ、加速度センサ、ジャイロセンサ、気圧センサ、 カメラベース測位、SLAM(自己位置推定と環境地図作成)等を用いてもよい。
そしてLiDAR等を用いて障害物回避を行ってもよい。すなわち制御コンピュータ24が障害物情報取得部をさらに備え、使用者Sが障害物に近接または接触した際に警告に関する追加情報(図10(a)参照)を提供するようにしてもよい。
また図11に示すように制御システム20は外部情報端末と接続し、通信機23を介して外部情報端末から送信されるナビゲーション情報(外部情報)を取得してもよい。この場合、制御コンピュータ24は、ナビゲーション情報記憶部203に代えて外部ナビゲーション情報取得部(外部情報取得部)213を有する。なお外部情報端末は、例えばスマートフォン、タブレット、パーソナルコンピューター、専用コントローラー、スマートウォッチ、スマートグラス、AR/VRヘッドセット、スマートスピーカ、車載端末、IoTゲートウェイ等である。
また方向情報提供装置100においてフレーム1にスピーカを設けることで音声ナビゲーションを併用してもよいし、フレーム1に振動発生装置を設けることで振動によるナビゲーションを併用してもよいし、フレーム1にヒータ等の温調装置を設けることで温度変化によるナビゲーションを併用してもよい。
<第二実施形態>
次に本発明の第二実施形態に係る方向情報提供装置100Aについて説明する。第一実施形態と同一の構成は同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
(構成)
図12に示すように、本実施形態の方向情報提供装置100Aでは光照射部10Aの構成が上記第一実施形態とは異なっている。すなわち光照射部10Aは、一つのLED光源11と、LED光源11を移動させる光源移動機構12とを有している。なおLED光源11は少なくとも一つ設けられればよく、すなわち複数設けてもよい。
光源移動機構12は、詳細な図示は省略するが、例えばステッピングモータと、制御コンピュータ24からの動作信号に基づきステッピングモータを制御するモータドライバとを有している。
制御コンピュータ24の動作信号生成出力部206は、設定された照射パターンで可視光を照射するように、すなわち、LED光源11による可視光の照射位置を変化させるように、光源移動機構12によってLED光源11を移動させるための動作信号を生成し出力する。LED光源11は回転方向情報を提供する場合には円弧状に、進行方向情報を提供する場合には直線状に移動させられ、移動速度は例えば10mm/s~1000mm/sとなるような動作信号が生成される。
LED光源11の配置位置(点灯位置)、すなわち光照射部10による可視光の照射位置は、例えば第一実施形態で説明したLED光源11の各配置パターンP1~P7におけるLED光源11に配置位置と同じ位置となる。
(作用効果)
以上説明した本実施形態の方向情報提供装置100Aによれば、第一実施形態と比べてLED光源11の数量を抑えることができ、LED光源11の設置スペースを削減しつつ、使用者Sに対して方向情報を高精度で提供可能である。
<第三実施形態>
次に本発明の第三実施形態に係る方向情報提供装置100Bについて説明する。第一、第二実施形態と同一の構成は同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
(構成)
図13に示すように、本実施形態の方向情報提供装置100Bでは、光照射部10Bの構成が上記第一および第二実施形態とは異なっている。すなわち光照射部10Bは、一つのLED光源11と、LED光源11からの可視光の照射方向を変化させる方向調整機構13とを有している。なおLED光源11は少なくとも一つ設けられればよく、すなわち複数設けてもよい。
方向調整機構13は、詳細な図示は省略するが、例えば固定位置に配置されたLED光源11からの可視光を受光する可動ミラーと、可動ミラーを動作させるサーボモータと、制御コンピュータ24からの動作信号に基づき、サーボモータを制御するモータドライバとを有している。
制御コンピュータ24の動作信号生成出力部206は、設定された照射パターンで可視光を照射するように、すなわち、LED光源11による可視光の照射位置を変化させるように可動ミラーの方向(角度)を変化させるための動作信号を生成し出力する。可視光の照射角度は水平方向に±60度、垂直方向に±45度の範囲内で制御される。また照射方向の変更時間は50ms以下であるとよい。
光照射部10Bによる可視光の照射位置は、例えば第一実施形態で説明したLED光源11の各配置パターンP1~P7で複数のLED光源11を配置して可視光を照射する場合と同じ状態となるように制御される。
(作用効果)
以上説明した本実施形態の方向情報提供装置100Bによれば、第二実施形態と同様に、第一実施形態と比べてLED光源11の数量を抑えることができ、LED光源11の設置スペースを削減しつつ、使用者Sに対して方向情報を高精度で提供可能である。
<第四実施形態>
次に本発明の第四実施形態に係る方向情報提供装置100Cについて説明する。第一~第三実施形態と同一の構成は同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
(構成)
図14(a)および図14(b)に示すように、本実施形態の方向情報提供装置100Cでは、光照射部10Cの構成が上記第一~第三実施形態とは異なっている。すなわち光照射部10Cは、外光(自然光)または照明光を取り込む光取込口14と、光取込口14を開閉する開閉機構15とを有している。
光取込口14は、例えば上記第一実施形態におけるLED光源11の配置パターンP1~P7と同じ位置に形成された開口である。具体的には例えば光取込口14以外の部位から光が使用者に届かないよう、フレーム1(図1(b)参照)には遮光パネルが設けられ、この遮光パネルに光取込口14が形成される。
開閉機構15は、ステッピングモータと、制御コンピュータ24からの動作信号に基づき、ステッピングモータを制御するモータドライバと、ステッピングモータによって移動させられる遮光体とを有している。
制御コンピュータ24の動作信号生成出力部206は、設定された照射パターンで可視光を照射するように、すなわち、光取込口14からの可視光の照射位置を変化させるように開閉機構15の遮光体を移動させるための動作信号を生成し出力する。
(作用効果)
以上説明した本実施形態の方向情報提供装置100Cによれば、第一~第三実施形態のようなLED光源11を設けることなく、外部の光を用いて使用者Sに方向情報を高精度で提供することができる。
<第五実施形態>
次に本発明の第五実施形態に係る方向情報提供装置100Dについて説明する。第一~第四実施形態と同一の構成は同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
(構成)
図15に示すように、本実施形態の方向情報提供装置100Dでは、光照射部10Dの構成が上記第一~第四実施形態とは異なっている。すなわち光照射部10Dは、外光(自然光)または照明光を取り込む光取込口14と、光取込口14を遮光する遮光機構16と、を有する。
遮光機構16は、詳細な図示は省略するが、例えば印加される電圧の変化によって光透過性が変化する液晶シャッター(光フィルター)と、制御コンピュータ24からの動作信号に基づき、液晶シャッターを制御するドライバとを有する。
制御コンピュータ24の動作信号生成出力部206は、設定された照射パターンで可視光を照射するように、すなわち、光取込口14からの可視光の照射位置を変化させるように遮光機構16の動作を制御して光取込口14からの光透過率を変化させるための動作信号を生成し出力する。
(作用効果)
以上説明した本実施形態の方向情報提供装置100Dによれば、第四実施形態と同様に、LED光源11を設けることなく、外部の光を用いて使用者Sに方向情報を高精度で提供することができる。
なお本実施形態では、遮光機構16による光透過率制御により、可視光の照射位置だけでなく、照射強度も適宜変更可能である。
<第六実施形態>
次に本発明の第六実施形態に係る方向情報提供装置100Eについて説明する。第一~第四実施形態と同一の構成は同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
(構成)
図16に示すように、本実施形態の方向情報提供装置100Eでは、制御コンピュータ24による光照射部10(図2および図3参照)の制御手法が上記第一実施形態とは異なっている。すなわち制御コンピュータ24の動作信号生成出力部206は、複数のLED光源11各々の強度を順次変化させるように、複数のLED光源11の動作を制御するための動作信号を生成し出力する。
例えば上記第二の配置パターンP2を採用する場合、下記の手順で方向情報を表現する。
(1)前方への進行動作(図16(a)に示す状態から図16(b)に示す状態に変化)
第二位置L22のLED光源11の強度(輝度)を段階的に小さくしつつ、第一位置L21のLED光源11の強度を段階的に大きくする。これと同時に、第四位置L24のLED光源11の強度を段階的に小さくしつつ、第三位置L23のLED光源11の強度を段階的に大きくする。
(2)後方への進行動作(図16(b)に示す状態から図16(a)に示す状態に変化)
第一位置L21のLED光源11の強度(輝度)を段階的に小さくしつつ、第二位置L22のLED光源11の強度を段階的に大きくする。これと同時に、第三位置L23のLED光源11の強度を段階的に小さくしつつ、第四位置L24のLED光源11の強度を段階的に大きくする。
(3)左方への進行動作(図16(c)に示す状態から図16(d)に示す状態に変化)
第一位置L21のLED光源11の強度(輝度)を段階的に小さくしつつ、第三位置L23のLED光源11の強度を段階的に大きくする。これと同時に、第二位置L22のLED光源11の強度を段階的に小さくしつつ、第四位置L24のLED光源11の強度を段階的に大きくする。
(4)右方への進行動作(図16(d)に示す状態から図16(c)に示す状態に変化)
第三位置L23のLED光源11の強度(輝度)を段階的に小さくしつつ、第一位置L21のLED光源11の強度を段階的に大きくする。これと同時に、第四位置L24のLED光源11の強度を段階的に小さくしつつ、第二位置L22のLED光源11の強度を段階的に大きくする。
なお本実施形態では、アナログ的(連続的)にLED光源11の強度を変化させるように制御されるため、複数のLED光源11が照射強度が異なる状態で同時に点灯している時間が存在するが、デジタル的(ON/OFF制御)に変化させる場合は第一実施形態のように点灯させるLED光源11を変化させていく場合(例えば一方のLED光源11を消灯してから他方のLED光源11を点灯させる場合)と同様の制御となる。
(作用効果)
以上説明した本実施形態の方向情報提供装置100Eによれば、LED光源11の強度を変化させることで方向情報を使用者Sに提供するため、より重度の障害者(例えば光覚弁レベルの使用者S)に対しても方向情報を確実に認識させることができる。
なお本実施形態に第五実施形態の光照射部10Dを組み合わせ、遮光機構16による遮光量を段階的に変化させることで可視光の照射強度を変化させてもよい。また、第二実施形態の光照射部10A(単一光源の位置制御)や第三実施形態の光照射部10B(単一光源の角度制御)と本実施形態の強度制御とを組み合わせてもよい。
<第七実施形態>
次に本発明の第七実施形態に係る方向情報提供装置100Fについて説明する。第一~第六実施形態と同一の構成は同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
(構成)
図17に示すように、本実施形態の方向情報提供装置100Fでは、光照射部10Fの構成が上記第一~第六実施形態とは異なっている。すなわち光照射部10Fは、光源として使用者の環境に設置された照明器具17を有する。すなわち光源としての照明器具17はフレーム1には設けられていない。
照明器具17は、住宅やホテル等に設置されたの既設の各種照明器具となっており、例えば天井照明(シーリングライト、ダウンライト、ペンダントライト、スポットライト)、 壁面照明(ブラケットライト、間接照明)、補助照明(フロアライト、スタンドライト、デスクライト、ベッドサイドライト)、安全照明(フットライト、常夜灯)、可変照明(LED照明テープ、スマートライト)等が挙げられる。
そして図18に示すように、制御システム20Fにおける制御コンピュータ24Fの動作信号生成出力部206は、照明器具17の動作を制御するための動作信号を生成し出力するように構成されている。そして制御コンピュータ24Fは、上記第一実施形態のナビゲーション情報記憶部203に代えて外部情報取得部223を有する。
また本実施形態の方向情報提供装置100Fはさらに、室内に設置されたスマートスピーカ等の情報伝達機器18を備え、情報伝達機器18を通じて、使用者Sが指示した指示情報がネットワークを介してサーバコンピュータSBに送信された際に、この指示情報に基づいてサーバコンピュータSBにて、目的場所、および目的場所までの経路を含むナビゲーション情報(外部情報)が生成される。具体的には、使用者等が「トイレへ案内して」とスマートスピーカへ所定の指示を行うと、サーバコンピュータSBが目的場所をトイレとしたナビゲーション情報を生成する。
外部情報取得部223は、サーバコンピュータSBで生成されたナビゲーション情報をネットワーク、通信機23を介して取得し、この信号に基づいて実際に照明器具17を動作させるための動作信号を生成し、照明器具17へ送信し、照明器具17から照射される可視光の照射位置、照射強度、および照射方向のうちの少なくとも一つ(照射パターン)を変化させることで方向情報を使用者に提供する。
(作用効果)
以上説明した本実施形態の方向情報提供装置100Fによれば、ヘッドマウント型の装置に光源を組み込むことなく、既設の照明を制御することで方向情報を使用者Sに提供でき、使用者が携帯する装置の構成をシンプルにでき、ユーザビリティを向上できる。
なお第一~第六実施形態本実施形態においても、サーバコンピュータSBで生成された外部情報(ナビゲーション情報)をネットワークを介して受信し、これに基づいて生成した動作信号を用いて光照射部10~10Eを制御するようにしてもよい。またこの場合、スマートスピーカ等の情報伝達機器18は、フレーム1に支持することによりヘッドマウントディスプレイ型の方向情報提供装置100~100Eに内蔵してもよい。同様に本実施形態でも情報伝達機器18をフレーム1に支持してもよい。
<第八実施形態>
次に本発明の第八実施形態に係る方向情報提供装置100Gについて説明する。第一~第七実施形態と同一の構成は同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
(構成)
図19に示すように、本実施形態の方向情報提供装置100Gは、睡眠時情報提供装置の一例としての明晰夢誘発装置となっている点で上述した方向情報提供装置100~100Fとは異なっている。すなわち本実施形態の方向情報提供装置100Gの使用者Sは、網膜に鮮明な像を結ぶことが困難な視覚状態を有する視覚障害者に限定されず、目を閉じた状態(例えば睡眠状態)の健常者も対象となっている。
ここで「明晰夢」とは、自分が夢を見ていると自覚しながら見る夢のことを示し、明晰夢誘発装置とは、使用者の睡眠中に明晰夢を誘発するための装置である。このような明晰夢誘発装置は、例えば米国特許明細書第5507716号明細書に記載されている。ところがこの米国特許明細書第5507716号明細書に記載されている装置では、二個のLED光源による点滅制御を採用しており、空間認識や方向情報の表現は構造的に不可能であった。このため、明晰夢誘発が上手くいかないケースが想定される。
この点、本実施形態の方向情報提供装置100Gを明晰夢誘発装置に用いることで、使用者の睡眠時に複雑な情報を可視光で表現、提供可能となる。
具体的に方向情報提供装置100Gが上記第一~第七実施形態と異なる点は、制御システム20Gの構成である。すなわち制御システム20Gは、制御コンピュータ24Gと、光源駆動回路25と、バッテリ26とを有しており、上記の位置検知センサ21は有していない。一方、状態検知センサ22Gは使用者の睡眠状態を検知するための脳波センサや眼球運動センサ等によって構成されている。なお状態検知センサ22Gに代えて、通信機23を通じて外部情報端末(スマートフォンやスマートウォッチ等)と連携して使用者Sの状態を検知してもよい。
制御コンピュータ24Gは、状態情報取得部231と、照射パターン設定部232と、動作信号生成出力部233とを有している。
状態情報取得部231は、通信機23を介して状態検知センサ22Gから使用者の状態に関する情報となる状態情報を取得する。状態情報には、例えば使用者Sの睡眠状態(レム睡眠であるかノンレム睡眠であるか等)や、眼球の運動情報が含まれる。
照射パターン設定部232は、状態情報取得部231で取得された使用者Sの状態情報に基づき、光照射部10の各LED光源11の発光パターン(照射パターン)を設定する。
動作信号生成出力部233は、照射パターン設定部232で設定された照射パターンで各LED光源11を発光させて可視光を使用者に照射するように、光照射部10(図1参照)を動作させる動作信号を生成し出力する。なお動作信号生成出力部233は、光源移動機構12(図12)、方向調整機構13(図13)、開閉機構15(図14)、遮光機構16(図5)、照明器具17(図7)を動作させるための動作信号を生成し出力するようにしてもよい。
なお本実施形態ではLED光源11の波長としては、まぶた透過率が最も高くなる赤色光(波長:630nm~700nm)、まぶた透過と視認性のバランスが良好であり温かみのある光質で長時間使用に適している橙色光(波長:590nm~630nm)を採用するとよい。
(作用効果)
以上説明した本実施形態の方向情報提供装置100Gによれば、複数の方向情報を使用者Sに提供することで、単なる光源の点滅等では表現が難しい複雑な情報を使用者Sに提供できるため、効果的に明晰夢を誘発させることができる。
また、本実施形態の方向情報提供装置100Gを明晰夢誘発装置ではなく、覚醒装置に用いてもよい。すなわち方向情報提供装置100Gによって、眼を閉じた状態で可視光を照射することで、使用者Sを睡眠状態から覚醒させる起床支援に使用したり、時差ボケ調整に使用したり、日中の覚醒維持に使用したり、体内時計のリセット支援に使用したり、睡眠障害や精神疾患の治療に使用したりすることが可能である。このような用途に方向情報提供装置100Gを使用する場合には、光照射部10には、青色光(波長:450nm~500nm)のLED光源11を採用することが好ましい。
また本実施形態においては、使用者Sが睡眠時に動いた場合であっても確実に可視光を照射できるようにするため、LED光源11は睡眠用アイマスクや枕カバー等に組み込むようにしてもよい。
またホテル等の宿泊施設や休憩施設では、光源として壁面照明や天井照明等の照明器具を制御するようにするとよい。この場合、例えばベッドフレームやヘッドボードに光源を配置してもよい。また光源として壁や天井への投光による反射光を利用してもよい。また光源に照明器具とLED光源11の両者を使用し連動させてもよい。
また使用者Sの状態を状態検知センサ22で検知することなく(状態検知センサ22を備えず)、スマートフォンやスマートウォッチと連動して使用者Sの睡眠時の姿勢を検出し、姿勢に応じて照射パターンを変化させてもよい。また状態検知センサ22で検知することなく(状態検知センサ22を備えず)、予め設定した照射パターンで、所定のタイミング(起床時間等)で可視光の照射を行うようにしてもよい。
ここで本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、上記各実施形態、変形例の構成は適宜組み合わせて実施してもよい。
以下、本発明の効果について検証した実験の結果について説明する。
<実験条件>
〔被験者〕
健常成人2名(被験者A:視力正常(両眼1.5以上)、被験者B:近視)
〔使用機器〕
・機器1
120ルーメンLEDライト(ECLAT LHP-R12B7(株式会社オーム電機製)
・機器2
20ルーメンLEDライト(KFL-32N(東芝ライフスタイル株式会社製)
・機器3
10ルーメン以下程度のLEDライト(機器2を、ニッケル水素充電池(1.2V)とダミー電池(0V)とを直列で使用した低電圧駆動により減光したもの)
ダミー電池とは、電池収納部に装着可能な電池と同一外形を有し、両端の端子間を電気的に短絡させた導電性部品であり、実質的に0Vの電圧降下素子として機能するものである。
〔実験環境〕
カーテンを閉めた室内、消灯環境
〔実験時間〕
被験者一人あたり一連の実験で約15分
〔実験方法〕
上記機器1~3それぞれを手持ちで被験者の顔面周囲に移動させ、顔面への光の照射位置を変化させる。光の照射距離は被験者から約50cmの距離とした。また被験者の反応確認方法は被験者による指さし確認とした。実験項目としては、光の(1)左右位置認識、(2)上下位置認識、(3)回転認識、(4)左右移動認識、(5)上下移動認識の5項目とした。(4)、(5)の移動認識の実験では、開始位置で1秒間光を照射した後に消灯し、その後終了位置で1秒間光を照射した。
<実験結果>
上記条件の元で実験を行った結果を以下の表1に示す。なお表1には被験者A、Bの結果を合計したものを示している。
各機器での実験回数に対する正解数(正解数/実験回数)の内訳は以下の通りである。
・機器1(120ルーメン)
(1)左右位置認識:8回/8回
(2)上下位置認識:7回/8回(被験者A:4回/4回、被験者B:3回/4回)
(3)回転認識:8回/8回
(4)左右移動認識:4回/4回
(5)上下移動認識:2回/4回(被験者A:1回/2回、被験者B:1回/2回)
・機器2(20ルーメン)
(1)左右位置認識:8回/8回
(2)上下位置認識:0回/0回
(3)回転認識:4回/4回
(4)左右移動認識:8回/8回
(5)上下移動認識:0回/0回
・機器3(10ルーメン以下程度)
(1)左右位置認識:4回/4回
(2)上下位置認識:0回/0回
(3)回転認識:4回/4回
(4)左右移動認識:4回/4回
(5)上下移動認識:0回/0回
なお機器2、3を用いた実験では、機器1を用いた実験において認識精度が高かった「(1)左右位置認識」、「(3)回転認識」、「(4)左右移動認識」のみを実施した。
上記の表1に示すように、照射強度を下げても「(1)左右位置認識」、「(3)回転認識」、「(4)左右移動認識」の効果は十分に得られることが確認できた。なお被験者A、Bの結果に差異は無く、視力による影響は少ないものと考えられる。なお機器1を用いた実験において「(2)上下位置認識」、「(5)上下移動認識」で不正解となったケースも存在するが、これはライトを手持ちすることによる実験精度の確保が難しいといった事情によるものも考えられる。この点、「(2)上下位置認識」では被験者Aの正答率が100%であり、また「(5)上下移動認識」でも両被験者とも50%の正答率が得られたことから、「上下」の認識に関してもある程度の効果は得られると考えられることからも、一定の効果はあるものと考えられる。
ここで機器1(120ルーメン)を用いた実験では、後述するように「やや眩しい」との主観評価が得られたため、機器2(20ルーメン)前後(例えば25ルーメン以下)の照射強度が適していると判断できる。また機器3(10ルーメン以下程度)でも左右位置(移動)認識、および回転認識が十分であっため、これを採用すれば照射強度を抑えられることで省電力設計が可能であり、睡眠中の使用にも適すると考えられる。
ここで各機器1~3による実験において被験者A、Bの主観評価は以下の通りとなった。
・機器1(120ルーメン)
やや眩しいが許容範囲であり、説明なしで理解可能であった。疲労度も問題なし。
・機器2(20ルーメン)
明るさは快適であり、機器1より認識しやすい。
・機器3(10ルーメン以下程度)
十分認識できる明るさであり、睡眠時にはこの程度の明るさが良さそう。
なお被験者B(近視者)の感想として、いずれの機器1~3を使用した場合であっても眼鏡なしでも問題なく認識可能であるとの結果が得られた。また被験者A、Bの両者とも一連の実験(約15分間)を通じて疲労感なしとの評価が得られた。
また本実験により、移動認識には以下の二つの光照射方法が有効であることが確認された。
〔離散照射型〕
各照射位置での照射時間を例えば1秒程度とすることで、使用者が二つの位置を独立して認識できるようにする照射方法である。
具体的には、開始位置で照射(例:1秒)→消灯→終了位置で照射(例:1秒)とする。
この方法では脳が二つの位置を比較することで方向性をより明確に認識できるため、方向認識の精度が向上し、ナビゲーションや、明確な指示伝達に効果的である。
〔連続照射型〕
開始位置から終了位置まで連続的に照射する。すなわち各照射位置での照射時間を短く(例えば300ms以下)設定し、照射位置を順次移動させる。
この方法ではなめらかな移動感覚を提供可能であるため、視覚的演出が可能であり、リラックス効果が期待できる。
本発明の方向情報提供装置によれば、高いユーザビリティを有するとともに、方向に関する情報を高精度で提供可能である。
1…フレーム
10、10A、10B、10C、10D、10F…光照射部
11…LED光源
12…光源移動機構
13…方向調整機構
14…光取込口
15…開閉機構
16…遮光機構
17…照明器具
18…情報伝達機器
20、20F、20G…制御システム
21…位置検知センサ
22,22G…状態検知センサ
23…通信機
24、24F、24G…制御コンピュータ
100、100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G…方向情報提供装置
201…位置情報取得部
202、231…状態情報取得部
203…ナビゲーション情報記憶部
204…進行方向設定部
205、232…照射パターン設定部
206、233…動作信号生成出力部
207…反応判定部
208…照射パターンフィードバック部
213…外部ナビゲーション情報取得部(外部情報取得部)
223…外部情報取得部
231…情報記憶部
S…使用者
SB…サーバコンピュータ

Claims (19)

  1. 使用者が目を閉じた状態、または網膜に鮮明な像を結ぶことが困難な視覚状態において、前記使用者の位置を基準とした方向に関する情報(以下、方向情報)を、該使用者に対して提供する方向情報提供装置であって、
    前記使用者が知覚可能な所定の照射位置に可視光を照射可能な光照射部と、
    前記光照射部を制御する制御コンピュータと、
    を備え、
    前記制御コンピュータは、前記可視光の照射位置、照射強度、および照射方向の少なくとも一つ(以下、照射パターン)を時系列的に変化させるように、前記光照射部の動作を制御するための動作信号を生成し出力する動作信号生成出力部を有する方向情報提供装置。
  2. 前記使用者の頭部に固定されるヘッドマウント型の方向情報提供装置であって、
    前記光照射部および前記制御コンピュータを設けたフレームをさらに備える請求項1に記載の方向情報提供装置。
  3. 前記使用者をナビゲーションするための方向情報提供装置であって
    記使用者の現在地を検知する位置検知センサと、
    前記使用者の動作状態を検知する状態検知センサと、
    前記位置検知センサおよび前記状態検知センサからの検知信号に基づき所定の処理を行う前記制御コンピュータと、
    前記位置検知センサおよび前記状態検知センサと前記制御コンピュータとの間で通信を行う通信機と
    よって構成された制御システムを備え、
    前記制御コンピュータは、
    前記位置検知センサの検知信号を受信し、前記使用者の位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記状態検知センサからの検知信号を受信し、前記使用者の動作状態を取得する状態情報取得部と、
    事前に設定されたナビゲーション情報に基づき、前記使用者の進行方向を設定する進行方向設定部と、
    前記進行方向設定部で設定された前記使用者の進行方向に基づき、前記照射パターンを設定する照射パターン設定部と、
    前記照射パターン設定部で設定された前記照射パターンで可視光を照射するような前記動作信号を生成し出力する前記動作信号生成出力部と、
    を有する請求項1に記載の方向情報提供装置。
  4. 睡眠状態の前記使用者に覚醒を促すため、または明晰夢を誘発するための方向情報提供装置であって、
    前記制御コンピュータにおける前記動作信号生成出力部は、事前に設定された可視光の前記照射パターンで可視光を照射するような前記動作信号を生成し出力する請求項1に記載の方向情報提供装置。
  5. 前記使用者の状態を検知する状態検知センサをさらに備え、
    前記制御コンピュータは、
    前記状態検知センサからの検知信号を受信し、前記使用者の状態を取得する状態情報取得部と、
    前記状態情報取得部で取得された前記使用者の状態情報に基づき、前記照射パターンを設定する照射パターン設定部と、
    前記照射パターン設定部で設定された前記照射パターンで可視光を照射するような前記動作信号を生成し出力する前記動作信号生成出力部と、
    を有する請求項4に記載の方向情報提供装置。
  6. 前記光照射部は、互いに異なる位置に配置された複数の光源を有し、
    前記制御コンピュータにおける動作信号生成出力部は、前記可視光の照射位置を変化させるように、前記複数の光源の動作を制御するための前記動作信号を生成し出力する動作信号生成出力部を有する請求項1から5のいずれか一項に記載の方向情報提供装置。
  7. 前記光照射部は、
    少なくとも一つの光源と、
    前記少なくとも一つの光源を移動させる光源移動機構と、
    を有し、
    前記制御コンピュータにおける前記動作信号生成出力部は、前記可視光の照射位置を変化させるように、前記光源移動機構の動作を制御するための前記動作信号を生成し出力する請求項1から5のいずれか一項に記載の方向情報提供装置。
  8. 前記光照射部は、
    少なくとも一つの光源と、
    前記少なくとも一つの光源からの前記可視光の照射方向を変化させる方向調整機構と、
    を有し、
    前記制御コンピュータにおける前記動作信号生成出力部は、前記可視光の照射方向を変化させるように、前記方向調整機構の動作を制御するための前記動作信号を生成し出力する請求項1から5のいずれか一項に記載の方向情報提供装置。
  9. 前記光照射部は、
    外光または照明光を取り込む光取込口と、
    前記光取込口を開閉する開閉機構と、
    を有し、
    前記制御コンピュータにおける前記動作信号生成出力部は、前記可視光の照射位置を変化させるように、前記開閉機構の動作を制御するための前記動作信号を生成し出力する請求項1から5のいずれか一項に記載の方向情報提供装置。
  10. 前記光照射部は、
    外光または照明光を取り込む光取込口と、
    前記光取込口を遮光する遮光機構と、
    を有し、
    前記制御コンピュータにおける前記動作信号生成出力部は、前記可視光の照射位置および/または照射強度を変化させるように、前記遮光機構の動作を制御して前記光取込口からの光透過率を変化させるための前記動作信号を生成し出力する請求項1から5のいずれか一項に記載の方向情報提供装置。
  11. 前記光照射部は、互いに異なる位置に配置された複数の光源を有し、
    前記制御コンピュータにおける前記動作信号生成出力部は、前記複数の光源各々の強度を順次変化させるように、前記複数の光源の動作を制御するための前記動作信号を生成し出力する請求項1から5のいずれか一項に記載の方向情報提供装置。
  12. 前記光照射部による前記可視光の照射位置は、第一位置と、該第一位置に対して前記使用者から見て左側に位置する第二位置と、該第一位置に対して前記使用者から見て右側に位置する第三位置と、を含み、
    前記第二位置および前記第三位置は、前記第一位置に対して上側または下側の位置となっている請求項1から5のいずれか一項に記載の方向情報提供装置。
  13. 前記光照射部による前記可視光の照射位置は、少なくとも、第一位置と、該第一位置に対して下側に位置する第二位置と、前記使用者から見て該第一位置および該第二位置に対して左側に位置する第三位置と、前記使用者から見て該第一位置および該第二位置に対して右側に位置する第四位置と、の四つの位置を含む請求項1から5のいずれか一項に記載の方向情報提供装置。
  14. 前記光照射部による前記可視光の照射位置は、少なくとも、第一位置と、該第一位置に対して下側に位置する第二位置と、前記使用者から見て前記第一位置に対して左側に位置する第三位置と、前記使用者から見て前記第二位置に対して左側に位置するとともに前記第三位置の下側に位置する第四位置と、の四つの位置を含む請求項1から5のいずれか一項に記載の方向情報提供装置。
  15. 前記光照射部による前記可視光の照射位置は、仮想曲線上に互いに間隔をあけて並ぶ複数の位置であり、
    前記制御コンピュータにおける前記動作信号生成出力部は、前記照射位置を順次変化させるような前記動作信号を生成し出力することで、前記方向情報として回転方向の情報を提供可能とする請求項1から5のいずれか一項に記載の方向情報提供装置。
  16. 前記光照射部は、光源として、前記使用者の環境に設置された照明器具を有し、
    前記制御コンピュータにおける前記動作信号生成出力部は、前記照明器具の動作を制御するための前記動作信号を生成し出力する請求項1に記載の方向情報提供装置。
  17. 前記制御コンピュータは、外部情報を取得する外部情報取得部をさらに有し、
    前記動作信号生成出力部は、取得した外部情報に基づいて前記動作信号を生成する請求項1に記載の方向情報提供装置。
  18. 前記制御コンピュータにおける前記外部情報取得部は、前記外部情報を、サーバからネットワークを介して取得する請求項17に記載の方向情報提供装置。
  19. 所定の指示に基づく指示情報をネットワークを介して前記サーバに伝達する情報伝達機器をさらに備え、
    前記制御コンピュータにおける前記外部情報取得部は、前記サーバに送信される前記指示情報をもとに生成された前記外部情報を取得する請求項18に記載の方向情報提供装置。
JP2025202531A 2025-11-25 方向情報提供装置 Active JP7841174B1 (ja)

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