JP7838136B1 - 包装袋およびその製造方法 - Google Patents

包装袋およびその製造方法

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Abstract

【課題】包装袋に、剥離しやすい流路となる部分を任意に設定できる。
【解決手段】第一の包装用フィルム2と、第一の包装用フィルム2に積層されたレーザー印字性のインク組成物の第一のインク層30と、第一のインク層30と接する接着材層310と、を有するラミネート材を有し、第一のインク層30の一部に部分的に剥離し流路となる流路用部32を有する、包装袋。
【選択図】図5

Description

本発明は、接着性が調整された部分を有する包装袋に関する。また、その包装袋の製造方法に関する。
包装袋は、様々なものを包装する手段として利用されている。包装袋は、適宜、保管や運搬などのために、内容物を収容した状態で密閉等された状態とされる。一方で、使用時には、開封してその内容物を取り出すことができるように、その接着性なども設計されている。
この接着性についても、使用時に段階的に設計されている場合がある。例えば、レトルト食品などのように、電子レンジで加熱するとき、蒸気を通気するための部分を設けている場合がある。また、反応性の成分を、複数の保管部に分離して収容し、使用時に各保管部を接続する導通部が生じるものとして、これらを混合して用いる二室分離等を行っている場合がある。例えば、以下のような文献などが開示されている。
特許文献1は、底シール部4より上側部分の一部又は全部を包装袋本体1内面と底シール部の接着強度より小さい接着強度で接着して開口シール部5を形成すると共に、包装袋本体に対し通気孔3を通気孔上部が底シール部上端縁部と接する位置又はこの位置より上側位置にかつ常時は底部材2によって閉塞された状態で穿設してなり、包装袋内が所定圧力以上になると、底部材の開口用シール部が包装袋本体と剥離して通気孔を開口するように構成したことを特徴とする自動通気包装袋を開示している。
特許文献2は、一対のシート(1a、1b)を合わせて、その周囲を密封するとともに、隣接した一対の収容室(2,3)を形成すべく、その境界に弱シール部(1d)を形成してなる包装袋において、一方の収容室(3)において、片側のシート(1a)にガス抜き穴(3a)を形成するとともに、該ガス抜き穴(3a)を覆う、通気性フィルムで構成された蓋片(4)を接着したことを特徴とする包装袋を開示している。
特許文献3は、フィルム同士の周辺を融着し密封した袋のスペースを、複数に分割する分割シール部を設けた包装袋において、外周シール部には袋を構成するフィルムの融着樹脂層と親和性を有する材料の樹脂層を用い、分割シールの一部を開口部とし、開口部に上記融着樹脂と親和性の無い樹脂層を設けた事を特徴とする包装袋を開示している。
特開2000-159276号公報 公開実用新案公報平4-38951号公報 特開2013-166579号公報
特許文献1~3等にも示されているように、包装においては、接着性を調整した部分を設けることが求められる場合がある。このような接着強度は使用する材料などによって調整等されている。このような接着性の調整にあたっては、特殊なシール形状とすることや、繊細なシール条件調整が必要となる。そして、包装の仕様にあわせて、材料や、シール形状、シール条件により、部分的に接着性を低下させることができるが、その接着性の強弱をさらに調整することは難しい。しかし、内容物や、使用方法の変更などによって、適宜、接着性を調整することが求められる場合もあり、その際は全ての設計を見直す必要があり、適した条件を見出すことができない場合もある。かかる状況下、本発明は、剥離しやすい流路となる部分を任意に設定できる包装袋やその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、下記の発明が上記目的に合致することを見出し、本発明に至った。すなわち、本発明は、以下の発明に係るものである。
<1> 第一の包装用フィルムと、
前記第一の包装用フィルムに積層されたレーザー印字性のインク組成物の第一のインク層と、
前記第一のインク層と接する接着材層と、を有するラミネート材を用いる包装袋の製造方法であり、
前記第一のインク層に、レーザーを照射して接着性を低下させ、剥離させたとき流路となる流路用部を設ける工程、を有する包装袋の製造方法。
<2> 前記レーザー印字性のインク組成物が、酸化チタンと、発色剤を含有し、前記レーザーが、紫外線レーザーである、前記<1>に記載の包装袋の製造方法。
<3> 第一の包装用フィルムと、前記第一の包装用フィルムに積層されたレーザー印字性のインク組成物の第一のインク層と、前記第一のインク層と接する接着材層と、を有するラミネート材を有し、前記第一のインク層の一部に、レーザー照射により接着性を低下させ部分的に剥離させたとき流路となる流路用部を有する、包装袋。
本発明によれば、包装袋に、剥離しやすい流路となる部分を任意に設定できる。
実施形態にかかるラミネート材の概要図である。 実施形態にかかる他のラミネート材の概要図である。 実施形態にかかる他のラミネート材の概要図である。 実施形態にかかる包装袋の製造フロー図である。 実施形態にかかる包装状態を説明するための部分断面図である。 実施形態にかかる包装袋の概要図である。 実施形態にかかる他の包装袋の概要図である。 実施例の試験方法を説明するための包装袋の概要図である。 実施例の試験結果を示すグラフである。
以下に本発明の実施の形態を詳細に説明するが、以下に記載する構成要件の説明は、本発明の実施態様の一例(代表例)であり、本発明はその要旨を変更しない限り、以下の内容に限定されない。なお、本明細書において「~」という表現を用いる場合、その前後の数値を含む表現として用いる。
[本発明の包装袋]
本発明の包装袋は、第一の包装用フィルムと、前記第一の包装用フィルムに積層されたレーザー印字性のインク組成物の第一のインク層と、前記第一のインク層と接する接着材層と、を有するラミネート材を有し、前記第一のインク層の一部に接着性を低下させ剥離させたとき流路となる流路用部を有する。
[本発明の製造方法]
本発明の包装袋の製造方法は、第一の包装用フィルムと、前記第一の包装用フィルムに積層されたレーザー印字性のインク組成物の第一のインク層と、前記第一のインク層と接する接着材層と、を有するラミネート材を用いる包装袋の製造方法であり、前記第一のインク層に、レーザーを照射して接着性を低下させ、剥離させたとき流路となる流路用部を設ける工程、を有する。本発明の包装袋の製造方法を、単に「本発明の製造方法」と呼ぶ場合がある。
本発明の包装袋や、本発明の製造方法において、形成されている流路用部は、容易に部分的に剥離して、気体や液体等を通過させることができる流路を形成する部分となる。なお、本願において本発明の製造方法により本発明の包装袋を得ることもでき、本願においてそれぞれに対応する構成は相互に利用することができる。
本発明者らは、従来、包装袋に印字する技術として用いられているUVレーザー照射による印字用のインク層を利用することで、包装袋の接着部分の接着性を容易に変更できることを見出した。本発明は、かかる実験的な知見に基づく。
[ラミネート材]
図1は、実施形態にかかるラミネート材の概要図である。図2は、実施形態にかかる他のラミネート材の概要図である。図3は、実施形態にかかる他のラミネート材の概要図である。図4は、実施形態にかかる包装袋の製造フロー図である。図5は、実施形態にかかる包装状態を説明するための部分断面図である。図6、図7は、実施形態にかかる包装袋の概要図である。
本発明の包装袋は、ラミネート材を用いる。ラミネート材は、第一の包装用フィルムと、第一のインク層と、接着材層とを有する。なお、図1~3等では、第一の包装用フィルム、第一のインク層、接着材層の順で積層しているが、本発明の包装袋に用いるラミネート材は、第一の包装用フィルム、接着材層、第一のインク層の順のように、接着材層と第一のインク層とは、積層位置を入れ替えたものも含む。第一の包装用フィルムと第一のインク層とは、直接および/または間接に積層され、第一のインク層は積層されている接着材層と接している。接着材層と第一のインク層とが、第二の包装用フィルム等と積層されて、保管時等は接着して密封した状態とすることができる。接着材層は、十分に接着させるために第一のインク層を覆うように配置することが好ましい。この第一のインク層と接着材層との層に流路用部を設ける。この流路用部は、接着性が低下し、剥離しやすい状態となり、包装袋の使用時に流路を容易に形成させることができる。
[第一の包装用フィルム]
第一の包装用フィルムは、ラミネート材に用いる基材となる包装用のフィルムである。包装用フィルムは、熱可塑性樹脂のフィルムなどを用いることができる。熱可塑性樹脂としては、ポリエチレンや、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリカーボネート、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体などのフィルムを用いることができる。好ましくは、延伸されたポリプロピレンや、ポリエステル、ナイロンのフィルムを含むものを用いることが好ましい。フィルムは、特定の熱可塑性樹脂フィルム単体のものでもよく、複数の熱可塑性樹脂や他の材質との複合品である積層フィルムを用いてもよい。
本発明において、ラミネート材に対するレーザーの照射は、ラミネート材を、適宜貼り合わせ等を行った後、流路用部を設ける位置に対して、任意の方向から行うことができる。流路用部を設けるためのレーザーは、包装袋の形状や製造工程に応じて、適宜、第一の包装用フィルム側から照射してもよいし、第二の包装用フィルムなどの第一の包装用フィルムの反対側から照射してもよい。第一の包装用フィルム側から、レーザーを照射する場合もあるため、第一の包装用フィルムは、レーザーを透過するものであることが好ましい。第一の包装用フィルムは、包装の目的や採用する材質などに応じて、適宜、その厚みや形状などが設計される。厚みは、例えば、5μm~1000μmや、10~500μm、20~300μm程度とすることができる。
[第一のインク層]
第一のインク層は、第一の包装用フィルムに積層されたレーザー印字性のインク組成物の層である。レーザー印字性のインク組成物は、レーザーを照射することで印字することができるインク組成物である。このようなインク組成物は、包装用に汎用されており、例えば、特開2005-186507号公報のレーザー光線照射により発色する発色剤を含む樹脂や、特開2015-189008号公報のレーザーの照射により変色するインキ組成物、特開2007-168847号公報の発色剤含有インキ層と白色インキ層を積層した日付印刷インキ層などが開示されている。
本発明において、第一のインク層は、レーザー印字性のインク組成物を、印刷や塗布等により積層して設けられる層である。インク層は、単層構成であっても、2層以上積層した多層構成であってもよい。
レーザー照射により変色するインク組成物としては、白色インキ等の有色インキや、レーザー照射により発色する発色剤を含むレーザー発色性インキが使用される。インク層は、白色インキ等の有色インキのみからなる層であってよい。
好適に使用される有色インキとしては、無機酸化物およびバインダー樹脂を含むインク組成物であり、無機酸化物としては、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化珪素等、およびこれらの混合物を用いることができる。特に、白色顔料である酸化チタンを含む白色インキが好適に使用される。
インク組成物は、適宜バインダー樹脂を含むものとすることができる。バインダー樹脂は、従来公知の任意の樹脂を用いることができる。例えば、アクリル樹脂や、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、セルロース系樹脂、ポリウレタン樹脂、塩素化ポリプロピレン系樹脂等を単独で、または2種以上混合して使用することができる
インク組成物は、印刷下地として従来から使用される任意の白色インキを好適に使用することができる。その組成は、例えば、無機酸化物:バインダー樹脂の質量比が、70:30~90:10、より好ましくは75:25~85:15のものとすることができる。
これらの成分を、必要に応じて溶剤と混合し、第一の包装用フィルム等に、印刷または塗布することにより、第一のインク層を形成することができる。インク組成物に用いる溶剤としては、例えば、エタノールや、イソプロピルアルコール、酢酸メチル、酢酸n-プロピル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、1メトキシー2-プロパノール、トルエン、キシレン等の有機溶剤を用いることができる。
有色インキは、無機酸化物およびバインダー樹脂に加えてさらに、レーザー照射により発色する発色剤を含んでもよい。このような発色剤としては、例えば、フルオラン系や、フェノチアジン系、スピロピラン系、トリフェニルメタフタリド系、ローダミンラクタム系等のロイコ染料が挙げられる。ロイコ染料の具体例としては、3,3-ビス(p-ジメチルアミノフェニル)フタリドや、3,3-ビス(p-ジメチルアミノフェニル)-6-ジメチルアミノフタリド、3,3-ビス(p-ジメチルアミノフェニル)-6-アミノフタリド、3,3-ビス(p-ジメチルアミノフェニル)-6-ニトロフタリド、3,3-ビス(p-ジメチルアミノフェニル)フタリド、3,3-ビス(3ジメチルアミノ)-7-メチルフルオラン、3-ジエチルアミノ-7-クロロフラン、3-ジエチルアミノ-6-クロロ-7-メチルフルオラン、3-ジエチルアミノ-7-アニリノフルオラン、3-ジエチルアミノ-6-メチル-7-アニリノフルオラン、3-ピペリジノ-6-メチル-7-アニリノフルオラン等を挙げることができる。
また、発色剤としては、モリブデンや、鉄、銅、ニッケル、クロム、ジルコニウム、アンチモン、ビスマス等の金属を含む無機化合物、例えば酸化ビスマスが挙げられる
インク組成物が発色剤を含む場合、その含有量は、インク層の全質量に対して、固形分換算で0.1~95.0質量%の範囲で含有される。本発明においては、その発色材料の含有量は、1~30質量%であることが好ましい。含有量が少ない場合、接着性の調整効果が発揮されにくい場合がある。含有量を過度に多くする必要性は低く、周囲の層への影響や、レーザー照射の効果から上限を設けてもよい。
インク組成物は、必要に応じて、任意の添加剤を含んでよい。例えば、ラミネート強度を低下させるために、ブロッキング防止剤、硬化剤等を添加することが挙げられる。また、ラミネート強度を高めるために、シランカップリング剤を添加してもよい。その他、顔料分散剤や、消泡剤、レベリング剤、ワックス、防腐剤、防錆剤、可塑剤、難燃剤、顕色剤等の添加剤を加えてもよい。これら添加剤の種類や使用量は、印刷方法や塗布条件、基材、印刷条件、塗布条件等により適宜選択できる。
インク層の厚みは、適宜調整できるが、例えば、インク組成物の塗布量が、乾燥後の塗布量として1.0~10.0g/m2や、1.5~8.0g/m2ある。インク層が厚すぎる場合、周囲の層への影響が大きくなる恐れがある。インク層が薄すぎる場合、接着性の調整効果が不足する場合がある。
インク層の積層方法は、特に限定されないが、インクジェットや、浸漬、スピンコーティング、印刷等の方法を用いることができる。本発明においては印刷により積層する方法が好ましい。
[接着材層]
接着材層は、第一のインク層と接する接着成分を含む層である。接着材層は、第一の包装用フィルムを、第二の包装用フィルム等に接着するための層であり、包装用フィルムの積層に用いられるラミネート用接着剤などを用いて設けることができる。また、接着材層は、第一のインク層の周囲を覆うように設けることができる。
積層のために好適に使用されるラミネート用接着剤としては、エステル系接着剤や、ウレタン系接着剤、ビニル系接着剤、アクリル系接着剤、エポキシ系接着剤等を用いることができる。また、任意のヒートシール性樹脂を用いてもよい。
ラミネート材は、第一の包装用フィルムや、第一のインク層、接着材層の他に、任意のマスキング層や、バリア層、印字層、印刷層などの層を有するものとしてもよい。本発明の第一のインク層は、レーザー印字性のインク組成物を用いるが、流路用部を形成するために用いるために、他に、各種の情報を印字するため部分となる層を部分的に設けたり、包装の一般的な表示等を行うための印刷や、各種の部分を適宜強調したり塞ぐためのマスキングや、透過性を調整するバリア層などを設けてもよい。
[第二の包装用フィルム]
第二の包装用フィルムは、ラミネート材に貼り合わせられたフィルムである。第二の包装用フィルムは、ラミネート材と合わせて包装袋や、包装用のシール部材として用いるための構成として予め貼り合わせておいたり、包装袋の密封時に貼り合わせたものとしたりすることができる。
[接着部]
接着部は、ラミネート材を、第二の包装用フィルムや、包装の容器等に貼り合わせるための接着部である。接着部は、通常、インク組成物と接着材層とが十分にフィルムに密着し、十分な強度で接着している。また、流路用部よりも強い接着強度で接着している部分である。
[流路用部]
流路用部は、第一のインク層の一部に設けられ、周囲の接着性部よりも接着性を選択的に低下させ、剥離させたとき流路となる。この流路用部は、ラミネートフィルムの第一のインク層の少なくとも一部に、レーザーを照射して、接着材層の接着性を低下させた低接着性部を利用して形成した部分である。このような低接着性部を、包装袋の内部から流路を形成するように設けた部分が流路用部である。流路用部は、包装袋の通常の保管時は、接着性を有するため密封した状態とすることができる。
流路用部を流路とするための剥離は、流路用部を設けた周辺にかかる圧力などにより剥離する。例えば、包装袋を加圧や加熱したときに生じる蒸気圧や、内容物の移動、流路用部周辺のフィルムを離隔させるように引張などをおこなったときに、接着性が低いことから、流路用部は選択的に剥離する。これは、UVレーザーなどのレーザー印字を行ってインクの色を変化させたときに、変色したインク部が選択的にフィルムとの接着強度が低下することが判明し、この接着強度が低下することでヒートシール強度が低下していることを見出したことに基づく。
流路用部は、第一のインク層に、レーザーを照射して接着性を低下させ、剥離させたとき流路となる流路用部を設ける工程により形成することができる。流路用部を設けるためのレーザー照射は、レーザー印字性インク組成物に、レーザー照射で印字するときの条件に準じたものとすることができる。このような印字するときのレーザー照射と同等か、それ以上の照射強度や、照射時間でレーザー照射することで接着性を低下させることができる。
レーザー照射の条件は第一のインク層や、流路用部の剥離しやすさの設計などにより適宜設定できる。印字用のレーザー照射は、エネルギー量の微細なコントロールが可能で、かつ、透明フィルムに対する透過率が高いYVO4(イットリウム・バナデート)レーザー光線(波長ピーク1060nmおよび1064nm付近)、グリーンレーザ(波長ピーク532nm付近)、およびファイバーレーザ(波長ピーク1090nm付近)が広く用いられている。
レーザー照射は、ビームの中心一点にパワーのピークが集中するシングルモードであれば、効率よく接着性を低下させることができる。これらのレーザーは、透明体を透過する性質を有し、印字時の煙等の発生が抑えられ、また、発色濃度やフィルムに与える影響等を調整することができる。その結果、穴あき等がない流路用部を形成することができる。
流路用部は、流路とする部分として、線状や、帯状、ドット状などに、レーザー照射して形成した部分である。流路は、包装袋内から外部向けの流路や、接着部を介して隣接して設けられている包装の室内を連結する部分などに設けられる。
[ラミネートフィルムの利用]
本発明の包装袋は、食品や、医薬品、衣料品、化粧品、日用品、家電、精密機械、電子機器、工業品など任意のものを内容物として収容するものとして利用できる。
[包装袋]
包装袋は、ラミネート材を用いる任意の包装の形態のものを用いることができる。例えば、袋状や、トレイをラミネート材でシールするものなどとすることができる。袋状とする場合、適宜、第二の包装用フィルムや、他のフィルムなどと貼り合わせて、平袋や、ガゼット袋、ピロー包装袋、スタンディングパウチ等の用途に応じた内容物を収容する形状とする。
本発明の包装袋は、例えば、電子レンジ用包装袋や、保管時に分離され使用時に混合して用いる二室分離容器などに用いることができる。このような包装袋は、部分的にシール強度を低下させる必要がある。電子レンジ用包装材は、電子レンジで加熱したときに生じる蒸気を通気する通気口が設けられるが、本発明の包装袋の流路用部を、この通気口となるように設計することができる。また、二室分離容器の場合、保管時に分離されている各室を、使用時に流路を通して内容物を移動させて混合する包装に用いることができる。
図5は、実施形態にかかる包装状態を説明するための部分断面図である。第一の包装用フィルム2と、第一のインク層30と、接着材層310と、第二の包装用フィルム4とを積層したラミネート材に関する。第一のインク層30と接着材層310とが積層されている部分の少なくとも一部に、レーザー照射することで、流路用部32を形成することができる。レーザー照射部分は選択的に接着性が低下するため、第一のインク層30を設けた全体にレーザー照射して流路用部32としてもよいし、接着性を設計変更等するために部分的にレーザー照射して流路用部32を設けてもよい。なお、接着材層310が、第一のインク層30と積層されず、第一の包装用フィルム2と、第二の包装用フィルム4とが積層されている部分は、直接、第一の包装用フィルム2と第二の包装用フィルム4を接着している接着部となる。
図6は、ラミネート材を用いた包装袋の例である。図6(a)は包装体を平面視した概要図であり、図6(b)は側面視方向の略断面図である。包装袋11は、電子レンジ用包装袋等に用いることができる。第一の包装用フィルム2と、第二の包装用フィルム4とを、接着部31で接着させている。この接着部31の一部に、レーザー印字性のインク組成物の第一のインク層と接着材層とが積層された部分にレーザーを照射して形成した流路用部32を設けている。この包装袋11は、接着部31の内側に設けられている流路用部32の部分は、第一の包装用フィルム11に積層されたレーザー印字性のインク組成物の第一のインク層と、第一のインク層と接する接着材層と、を有するラミネート材を用いたものとなっている。なお、裏面に他の裏面用フィルム6を設けて、周囲を封止することで、内容物を収容するための包装に用いることができる。
包装袋11は、保管時に、第一の包装用フィルム2と、第二の包装用フィルム4を重ねた部分に帯状に接着部31を設けていることで、密封されている状態である。流路用部32は、接着性を低下させた部分を上下に流路とする部分として設けられている。流路用部32は、接着性が低下しているため、加熱等により蒸気を発生する内容物を収容しておくことで、電子レンジなどで処理したときに発生した気圧と、気体の流動性により、接着部31内の流路用部32の上下が選択的に剥離して、流路を形成する。この流路から、蒸気が噴き出すことで、包装袋11の破裂などを防止できる。
図7は、ラミネート材を用いた包装袋の例である。図7(a)は包装体を平面視した概要図であり、図7(b)は正面視方向の略断面図である。包装袋12は、二室分離型の包装に用いることができる。包装袋12は、表面に第一の包装用フィルム2を配置して、裏面に第二の包装用フィルム4を配置して、周囲を封止している。包装袋12の中央に、接着部33を設けて、第一の包装用フィルム2と第二の包装用フィルム4を、中央でも接着させている。これにより、包装袋12の内側は二室に分離され、図7の左側に第一室51が形成され、右側に第二室52が形成されている。接着材層33の内側の一部には、第一のインク層が積層されており、第一のインク層にレーザー照射して、流路用部34が形成されている。
包装袋12は、保管時等に、第一室51と第二室52が接着部33により分離されているため、それぞれに収容したものは接触せず、反応等も防止できる。一方、包装袋12は、流路用部34の接着性が低下して剥離しやすいものとなっているため、使用時に第一室51および/または第二室52を圧迫等して、各室に収容されているものを他方の室に押し流すような加圧をすると、流路用部34の周囲が選択的に剥離して、各室間の流路となり、包装袋12内で、各室に含まれていたものを混合させて、反応等させることができる。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を変更しない限り以下の実施例に限定されるものではない。
[ラミネート材の製造]
以下のフィルム(A1)、接着材(1)、フィルム(A2)、白インク、接着材(2)、フィルム(B1)の順に積層した部分を有するラミネート材を製造した。なお、フィルム(A1)、接着材(1)、フィルム(A2)を、まず予めラミネートして表側用ラミネートフィルムとした。この表側用ラミネートフィルムと、フィルム(B1)との間の一部に、白インクの塗工層と、接着材(2)の塗工層を設けて、接着させた部分を、後述する接着性の試験用の部分とした。
・フィルム(A1):「バリアNY#15(透明)」ユニチカ株式会社“HG(透明)”厚み15μm
・接着材(1):ロックペイント株式会社“RU40(主剤)/H-4S(硬化剤)”
・フィルム(A2):「NY#15(透明)」興人フィルム&ケミカルズ株式会社“ボニールW (透明)”厚み15μm
・白インク:サカタインクス株式会社“ベルカラー”酸化チタン含有
・接着材(2):ロックペイント株式会社“RU40(主剤)/H-4S(硬化剤)”
・フィルム(B1):「CPP#50(透明)」東レフイルム加工株式会社“ZK207(透明)”厚み50μm
[流路用部の形成]
加工機械としてキーエンス株式会社“FP1000”を用いて、白インク・接着材(2)を塗工している部分などに、以下のUVレーザー加工条件でレーザー照射した。
・周波数60kHz 90%
・スキャンスピード:2000mm/s
・バリアNY側より照射
・照射距離:30mm
なお、同条件は、一般的な印字条件よりも周波数が高くエネルギー強度が高いことが想定され、他の各条件も照射を強くすることを想定した条件である。
図8は、実施例の試験方法を説明するための包装袋の概要図である。接着強度を測定する部分として、図8(a)の上部に示すように、比較試験用のサンプルは、レーザー照射をせずにラミネートしたままのものを用いた。また、図8(b)の上部に示すように、本実施例用のサンプルは、白インク層と接着材(2)層を有する部分に、断続的に縦方向のレーザー照射を行った部分を設けて低接着性部とした、流路用部となる加工を行った。
また、白インク層を設けずに、接着材(2)のみで、表側用ラミネートフィルムと、フィルム(B1)をラミネートしたフィルムを、比較試験用に準備した(図8(a)下部)。この比較試験用のフィルムも、前述の本実施例用のサンプルに準じて、接着材(2)層を有する部分に、断続的に縦方向のレーザー照射を行った部分を設けた(図8(b)下部)。
[接着強度の測定]
株式会社島津製作所製“オートグラフ”を用いて、試験片:15mm幅、試験長約60~70mmで、表側用ラミネートフィルムと、フィルム(B1)を離隔させる方向に引っ張ったときの剥離力を測定した。
図9は、実施例の試験結果を示すグラフである。図9において横軸はストローク(mm)であり、縦軸は、剥離力(N)である。
上段のグラフAは、白インク層を設けたものである。レーザー照射を行なわない場合(UV照射無し)、接着強度は同等である。一方、本実施形例にかかるサンプルは、断続的に縦方向にレーザー照射を行った部分に沿って、選択的に接着強度が低下していることが確認された(UV照射有り)。
下段のグラフBは、白インク層が無いサンプルである。レーザー照射の有無(UV照射有り、UV照射無し)にかかわらず、接着性の差がなかった。
なお、白インク部に照射した部は黒色に近い色へ変化していた。この黒色部を視認できないものとする場合、レーザー照射後に、表側に黒色に近い色の印刷などを行うこともできる。このように、予め白インクなどを印刷した包装袋に、UVレーザーを照射し、その照射範囲の設計により、接着強度及びシール強度を部分的に制御することができる。
本発明は、包装に利用することができ、産業上有用である。
11、12 包装袋
2 第一の包装用フィルム
30 第一のインク層
310 接着材層
31、33 接着部
32、34 流路用部
4 第二の包装用フィルム
51 第一室
52 第二室
6 裏面用フィルム

Claims (3)

  1. 第一の包装用フィルムと、
    前記第一の包装用フィルムに積層されたレーザー印字性のインク組成物の第一のインク層と、
    前記第一のインク層と接する接着材層と、を有するラミネート材を用いる包装袋の製造方法であり、
    前記第一のインク層に、レーザーを照射して接着性を低下させ、部分的に剥離させたとき流路となる流路用部を設ける工程、を有する包装袋の製造方法。
  2. 前記レーザー印字性のインク組成物が、酸化チタンと、発色剤を含有し、前記レーザーが、印字用の紫外線レーザーである、請求項1に記載の包装袋の製造方法。
  3. 第一の包装用フィルムと、前記第一の包装用フィルムに積層されたレーザー印字性のインク組成物の第一のインク層と、前記第一のインク層と接する接着材層と、を有するラミネート材を有し、前記第一のインク層の一部に、レーザー照射により接着性を低下させ部分的に剥離させたとき流路となる流路用部を有する、包装袋。
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