JP7828016B2 - 伝達関数推定装置、伝達関数推定方法及びプログラム - Google Patents

伝達関数推定装置、伝達関数推定方法及びプログラム

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Description

本発明は、伝達関数推定装置、伝達関数推定方法及びプログラムに関する。
光伝送の大容量化に向けて送受信機の不完全性補償の精度向上が求められている。特許文献1には、白色雑音と既知の信号系列を用いて送受信機の伝達関数を推定する方法が開示されている。特許文献2には、周波数オフセットを変化させる際に得られる送受信機の伝達関数を平均化することで、送受信機の伝達関数の推定において受信機側の位相特性が送信機側の位相特性に混入するのを低減する方法が開示されている。
しかし、特許文献1に開示された方法において、仮の受信側伝達関数を得るために送受信機とは別の白色雑音源が必要であり、仮の受信側伝達関数を求めたのちに送信側の伝達関数を求め、その後に受信側の伝達関数を精密に推定するため、処理ステップが多くなるという欠点がある。また、特許文献2に開示された方法においても受信機側の位相特性によっては、受信機側の位相特性と送信機側の位相特性とを完全に分離することは困難であった。
特許第6428881号公報 特許第6984784号公報
Umberto Mengali and Michele Morelli. 1997. " Data-aided frequency estimation for burst digital transmission" IEEE Transactions on Communications 45(1):23 - 25.
上記事情に鑑み、本発明は、より少ないステップで送信側の伝達関数と受信側の伝達関数を推定する技術の提供を目的としている。
本発明の一態様は、光送信機が送信する信号と、光受信機が受信する信号とに基づいて、前記光送信機において光変調部に入力される搬送波の周波数と前記光受信機において光復調部に入力される搬送波の周波数との差である周波数オフセットそれぞれにおける、前記光送信機が送信する信号に影響を与える送信伝達関数と前記光受信機が受信する信号に影響を与える受信伝達関数とを合成した合成伝達関数を算出する合成伝達関数算出部と、前記合成伝達関数の前記周波数オフセットへの依存性に基づいて、前記合成伝達関数から前記送信伝達関数と前記受信伝達関数とを算出する伝達関数分離部と、を備える伝達関数推定装置である。
本発明により、より少ないステップで送信側の伝達関数と受信側の伝達関数を推定することができる。
実施形態の送受信システム1の構成例を示す図である。 実施形態の伝達関数推定装置4の構成例を示す図である。 記憶部43に記録される合成伝達関数、周波数オフセット、振幅特性及び位相特性を示す図である。 伝達関数推定装置4の動作を示すフローチャートである。 伝達関数推定装置4により算出した送信伝達関数及び受信伝達関数の振幅特性及び位相特性を示す図である。
(実施形態)
図1は、実施形態の送受信システム1の構成例を示す図である。送受信システム1は、光送信機2、光受信機3、伝達関数推定装置4及び光伝送路100を備える。送受信システム1において、光送信機2が入力された送信データから光変調信号を生成し、光伝送路100を介して光受信機3に出力する。光受信機3は、光変調信号から受信データを生成し、出力する。伝達関数推定装置4は、光送信機2及び光受信機3により使用される伝達関数を推定する。
光送信機2は、変調信号生成部21、送信光源22及び光変調部23を備える。変調信号生成部21は入力される送信データをビットデータからシンボル系列に変換する。変調信号生成部21は、シンボル系列をデジタル信号処理し、送信波形系列s(t)を生成する。変調信号生成部21により行われるデジタル信号処理は、例えばスペクトル整形や光送信機2の伝達関数(以下、送信伝達関数と呼ぶ)の予等化である。送信伝達関数HTx(f)をうけた後の送信波形系列は、s(t)の周波数領域表現(フーリエ変換後)であるS(f)を用いると式(1)により表される。
ここでS’(f)は、送信伝達関数HTx(f)に影響をうけた送信波形系列の周波数領域表現である。変調信号生成部21は、S(f)を伝達関数推定装置4に出力する。
変調信号生成部21はデジタル信号処理された信号をデジタルアナログ変換し、ベースバンド領域における変調信号を生成する。光変調部23は、変調信号と送信光源22により出力される周波数fsigの搬送波に基づいて光変調信号を生成し、光受信機3に出力する。ベースバンド領域において周波数fsigの搬送波により変調される光変調信号の電界信号E(f)は式(2)により表される。
光受信機3は、局発光源31、光復調部32及び信号処理部33を備える。光復調部32は、光伝送路100を介して光送信機2から受信する光変調信号を、局発光源31により出力される周波数floの搬送波により、ベースバンド信号に変換する。光復調部32により生成されるベースバンド信号R(f)は、式(3)により表される。
ここで、Δfは送信光源22と局発光源31の周波数オフセットであり、Δf=fsig-floである。信号処理部33は、ベースバンド信号をアナログ信号からデジタル信号に変換し、デジタル信号処理を行う。信号処理部33により行われるデジタル信号処理は、例えばスペクトル整形や光受信機3の伝達関数(以下、受信伝達関数と呼ぶ)の等化である。受信伝達関数HRx(f)の影響を受けた信号であるR’(f)は、式(4)で表される。
信号処理部33は、ΔfをR(f)およびS(f)から推定する。信号処理部33は、例えば非特許文献1に開示されている方法である、ベースバンド信号をアナログ信号からデジタル信号に変換した後にr(t)と送信信号波形s(t)の位相関係の時間変化から周波数オフセットを推定する方法により、Δfを推定する。ここでr(t)は受信信号を逆フーリエ変換したものである。信号処理部33は、R’(f)を伝達関数推定装置4に出力する。信号処理部33は、R’(f)を受信データとして外部に出力してもよい。
図2は、実施形態の伝達関数推定装置4の構成例を示す図である。伝達関数推定装置4は、合成伝達関数算出部41、伝達関数分離部42及び記憶部43を備える。合成伝達関数算出部41は、周波数オフセットΔfを変化させ合成伝達関数を算出する。これらの構成要素は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。
以下、具体的な算出方法について説明する。合成伝達関数算出部41は、光受信機3から周波数オフセットΔfを取得する。合成伝達関数算出部41は、例えば信号処理部33と同様の手法によりΔfを推定することでΔfを取得してもよいし、光受信機3から信号処理部33により推定されたΔfを受信することで取得してもよい。合成伝達関数算出部41はΔfにより、R’(f)に対して補償を行う。合成伝達関数算出部41は、このとき光伝送路100の光ファイバ中で生じる波長分散や偏波モード分散、偏波回転を補償してもよい。また、合成伝達関数算出部41は、送信光源22と局発光源31の位相雑音についても補償してもよい。補正後の信号R’(f+Δf)は、式(5)により表される。
合成伝達関数算出部41は、R’(f+Δf)をS(f)で除算したHRx(f+Δf)HTx(f)を、合成伝達関数HTRx(f、Δf)として算出する。ここで周波数オフセットΔfは送信光源22または局発光源31の両方および一方の周波数設定値を変更することで変化させることができる。コンピュータや利用者などにより、周波数オフセットΔfの値を変化させ、合成伝達関数算出部41は、Δfにより異なる合成伝達関数を算出する。例えば、Δfの値がΔf、Δf、・・・Δfをとるとき、合成伝達関数算出部41は合成伝達関数HTRx(f、Δf)、HTRx(f、Δf)、・・・HTRx(f、Δf)を算出する。合成伝達関数算出部41は、算出した合成伝達関数を記憶部43に周波数オフセットと対応付けて記録する。
伝達関数分離部42は、合成伝達関数HTRx(f、Δf)における周波数オフセットΔfの依存性に基づいて、合成伝達関数HTRx(f、Δf)を送信伝達関数HTx(f)と受信伝達関数HRx(f)の推定値を算出する。以下、具体的な分離方法について説明する。
伝達関数分離部42は、振幅特性算出部421、位相特性算出部422、振幅特性分離部423、位相特性分離部424、光送信機伝達関数算出部425及び光受信機伝達関数算出部426を備える。振幅特性算出部421は、合成伝達関数HTRx(f、Δf)、HTRx(f、Δf)、・・・HTRx(f、Δf)の振幅特性を算出する。位相特性算出部422は、合成伝達関数HTRx(f、Δf)、HTRx(f、Δf)、・・・HTRx(f、Δf)の位相特性を算出する。振幅特性算出部421は、算出した振幅特性を記憶部43に記録し、位相特性算出部422は、算出した位相特性を記憶部43に記録する。図3は、記憶部43に記録される合成伝達関数、周波数オフセット、振幅特性及び位相特性を示す図である。記憶部43には、異なる周波数オフセットΔfに対する振幅特性及び位相特性が記録される。
振幅特性A(f)及び位相特性φ(f)は伝達関数H(f)により、式(6)及び(7)で定義される。
式(6)及びHTRx(f、Δf)=HRx(f+Δf)HTx(f)であることから、HTRx(f、Δf)の振幅特性ATRx(f、Δf)は、HRx(f+Δf)の振幅特性ARx(f+Δf)及びHTx(f)の振幅特性ATx(f)を用いた式(8)により表される。
また、式(7)及びHTRx(f、Δf)=HRx(f+Δf)HTx(f)であることから、φTRx(f、Δf)の位相特性φTRx(f、Δf)は、HRx(f+Δf)の位相特性φRx(f+Δf)及びHTx(f)の位相特性φTx(f)を用いた式(9)により表される。
式(8)は、合成伝達関数の振幅特性は、Δfの変化に対して受信機の伝達関数の振幅特性にのみ依存することを示す。式(9)は、合成伝達関数の位相特性は、Δfの変化に対して受信機の伝達関数の位相特性にのみ依存することを示す。
振幅特性分離部423は、合成伝達関数HTRx(f、Δf)、HTRx(f、Δf)、・・・HTRx(f、Δf)の振幅特性ATRx(f、Δf)、ATRx(f、Δf)、・・・ATRx(f、Δf)のΔfへの依存性に基づいて、送信伝達関数の振幅特性ATx(f)と受信伝達関数の振幅特性ARx(f)を算出する。振幅特性分離部423は、例えばATRx(f、Δf)をΔfに対して式(10)により多項式フィッティングを行う。
振幅特性分離部423は、記憶部43に記録された振幅特性ATRx(f、Δf)、ATRx(f、Δf)、・・・ATRx(f、Δf)を用いる。振幅特性分離部423は、式(10)により少なくともa(f)及びa(f)を算出する。
式(10)において、a(f)はΔf=0回りの偏微分であり、式(11)により表される。
式(11)は、式(8)により導出される。振幅特性分離部423は、a(f)を周波数fで積分することでARx(f)を算出する(式(12))。
式(12)においてCは積分定数である。振幅特性分離部423は、例えばARx(0)=0という制約条件を満たすように積分定数Cを仮定することで、ARx(f)を算出することができる。これは、光受信機3において直流成分における振幅が変化しないという制約条件に対応する。
振幅特性分離部423は、a(f)及びARx(f)に基づいてATx(f)を算出する。ATx(f)は式(13)により表される。
振幅特性分離部423は、積分定数Cを光送信機2における直流成分の振幅の変化を仮定して算出してもよい。また、振幅特性は周波数間の相対関係が重要であるから、積分定数C=0と仮定し、ATx(f)及びARx(f)した後に各々にC、Cを加算し、ATx(f)+C及びARx(f)+Cとし、光受信機3及び光送信機2において直流成分における振幅が変化しないという制約条件を与えて振幅特性を算出してもよい。以上より、振幅特性分離部423は、ATx(f)及びARx(f)を算出することができる。
位相特性分離部424は、ATx(f)及びARx(f)と同様にして位相特性φTx(f)及びφRx(f)を算出する。位相特性分離部424は、合成伝達関数HTRx(f、Δf)、HTRx(f、Δf)、・・・HTRx(f、Δf)の位相特性φTRx(f、Δf)、φTRx(f、Δf)、・・・φTRx(f、Δf)のΔfへの依存性に基づいて、送信伝達関数の位相特性φTx(f)と受信伝達関数の振幅特性φRx(f)を算出する。位相特性分離部424は、例えばφTRx(f、Δf)をΔfに対して式(14)により多項式フィッティングを行う。なお、位相特性においては、位相特性φTRx(f、Δf)、φTRx(f、Δf)、・・・φTRx(f、Δf)に対してアンラップ処理を適用した後に多項式フィッティングを行う。
位相特性分離部424は、記憶部43に記録された位相特性φTRx(f、Δf)、φTRx(f、Δf)、・・・φTRx(f、Δf)を用いる。位相特性分離部424は、式(14)により少なくともb(f)及びb(f)を算出する。
式(14)において、b(f)はΔf=0回りの偏微分であり、式(15)により表される。
式(15)は、式(9)により導出される。位相特性分離部424は、b(f)を周波数fで積分することでφRx(f)を算出する(式(16))。
式(16)においてDは積分定数である。位相特性分離部424は、b(f)及びφRx(f)に基づいてφTx(f)を算出する。b(f)は式(17)により表される。
そのため、位相特性分離部424は、式(16)及び(17)に基づいて式(18)によりφTx(f)を算出する。
位相特性分離部424は、ベースバンド領域では位相特性の直流成分は送信機および受信機において0であるためφTx(0)=0、φTx(0)=0を満たすようにDを定める。以上により、位相特性分離部424は、φTx(f)及びφRx(f)を算出することができる。
光送信機伝達関数算出部425は、ATx(f)及びφTx(f)に基づいて式(19)により送信伝達関数HTx(f)を算出する。
光受信機伝達関数算出部426は、ARx(f)及びφRx(f)に基づいて式(20)により光受信機の伝達関数HRx(f)を算出する。
図4は、伝達関数推定装置4の動作を示すフローチャートである。初めに、合成伝達関数算出部41は、光送信機2からS(f)を取得し、光受信機3からR’(f+Δf)を取得する(ステップS11)。合成伝達関数算出部41は、周波数オフセットΔfを光受信機3から取得する(ステップS12)。合成伝達関数算出部41は、R’(f+Δf)からS(f)を除算することで合成伝達関数を算出し、記憶部43に記録する(ステップS13)。振幅特性算出部421が合成伝達関数の振幅特性を算出し、位相特性算出部422が合成伝達関数の位相特性を算出し、算出した振幅特性と位相特性を記録する(ステップS14)。記憶部43に記録された周波数オフセットΔfにより異なる合成伝達関数の数が所定の数未満であるとき(ステップS15:NO)、送信光源22から出力される搬送波の周波数fsigと局発光源31から出力される搬送波の周波数floを調整することで周波数オフセットΔfを変更する(ステップS16)。周波数オフセットの調整は、コンピュータにより制御してもよいし、利用者が制御してもよい。
記憶部43に記録された周波数オフセットΔfにより異なる合成伝達関数の数が所定の数以上であるとき(ステップS15:NO)、振幅特性分離部423が、合成伝達関数の振幅特性を多項式フィッティングすることで、送信伝達関数及び受信伝達関数の振幅特性を算出する(ステップS17)。また、位相特性分離部424が、合成伝達関数の位相特性を多項式フィッティングすることで、送信伝達関数及び受信伝達関数の位相特性を算出する(ステップS18)。光送信機伝達関数算出部425が送信伝達関数の振幅特性及び位相特性から送信伝達関数を算出し、光受信機伝達関数算出部426が受信伝達関数の振幅特性及び位相特性から受信伝達関数を算出する(ステップS19)。
上記フローチャートにおいては、記憶部43に記録された周波数オフセットΔfにより異なる合成伝達関数の数が所定の数以上であるときに伝達関数分離部42が送信伝達関数及び受信伝達関数を算出するが、記憶部43に記録された周波数オフセットΔfにより異なる合成伝達関数の数によらず、伝達関数分離部42が送信伝達関数及び受信伝達関数を算出してもよい。また、伝達関数分離部42が送信伝達関数及び受信伝達関数を算出した後に周波数オフセットを変化させ、新たに合成伝達関数、合成伝達関数の振幅特性及び合成伝達関数の位相特性を算出し、新たに算出した合成伝達関数の振幅特性及び合成伝達関数の位相特性に基づいて再度送信伝達関数及び受信伝達関数を算出することで、送信伝達関数及び受信伝達関数を更新してもよい。
(実験例)
光送信機2がデジタル信号処理された信号を、サンプリング速度120GSa/sのデジタルアナログ変換器でデジタルアナログ変換し、変調速度120GBaudの変調信号を用いて光変調信号を生成し出力した。光受信機3が光伝送路100を通り受信した信号を256GSa/sのアナログデジタル変換器によって変換し、デジタル信号処理によって120GSa/sのサンプリング速度に変換した。周波数オフセットΔfを-3000MHzから500MHz間隔で3000MHzまで変更して、Δfにより異なる合成伝達関数を算出し、その後、送信伝達関数と受信伝達関数を算出した。光送信機2のデジタルアナログ変換器は振幅特性の約50GHzにカットオフを有し、光受信機3のアナログデジタル変換器は十分に広い周波数帯域を有し、位相特性は線形である。図5は、伝達関数推定装置4により算出した送信伝達関数及び受信伝達関数の振幅特性及び位相特性を示す図である。送信伝達関数における振幅特性に50GHz付近のカットオフが確認できる。また、受信伝達関数における振幅特性は、送信信号におけるカットオフである50GHzにおいて、おおよそ一定であり、また位相特性は線形を示している。以上より、送信伝達関数と受信伝達関数を各々算出することができることが分かる。
以上により、伝達関数推定装置4は、従来手法とは異なり白色雑音源なしに送信伝達関数と受信伝達関数を推定することができる。また、従来技術とは異なり仮の受信側伝達関数などを算出する必要がなく、より少ないステップで送信伝達関数と受信伝達関数を推定し、推定時間を短縮することができる。
また、合成伝達関数の振幅特性と位相特性が、周波数オフセットΔfの変化に対して受信機の振幅特性と位相特性にのみ依存することから、送信伝達関数の位相特性と受信伝達関数の位相特性とが混入することを防ぐことができる。
(他の実施形態)
合成伝達関数算出部41は、合成伝達関数HTRx(f、Δf)としてHRx(f+Δf)HTx(f)を算出するがこれに限られない。例えば、式(4)とS(f-Δf)により、HRx(f)HTx(f-Δf)を合成伝達関数として算出してもよい。合成伝達関数算出部41が合成伝達関数HTRx(f、Δf)としてHRx(f)HTx(f-Δf)を算出するとき、合成伝達関数の振幅特性は、Δfの変化に対して送信機の伝達関数の振幅特性にのみ依存し、合成伝達関数の位相特性は、Δfの変化に対して送信機の伝達関数の位相特性にのみ依存することから、伝達関数分離部42は、同様に多項式フィッティングを行う。その後、伝達関数分離部42は、ATx(f)を算出した後にARx(f)を算出し、φTx(f)を算出した後にφRx(f)を算出し、HTx(f)及びHRx(f)を算出する。
1 送受信システム、2 光送信機、21 変調信号生成部、22 送信光源、23 光変調部、3 光受信機、31 局発光源、32 光復調部、33 信号処理部、4 伝達関数推定装置、41 合成伝達関数算出部、42 伝達関数分離部、421 振幅特性算出部、422 位相特性算出部、423 振幅特性分離部、424 位相特性分離部、425 光送信機伝達関数算出部、426 光受信機伝達関数算出部、43 記憶部

Claims (5)

  1. 光送信機が送信する信号と、光受信機が受信する信号とに基づいて、前記光送信機において光変調部に入力される搬送波の周波数と前記光受信機において光復調部に入力される搬送波の周波数との差である周波数オフセットそれぞれにおける、前記光送信機が送信する信号に影響を与える送信伝達関数と前記光受信機が受信する信号に影響を与える受信伝達関数とを合成した合成伝達関数を算出する合成伝達関数算出部と、
    前記合成伝達関数の前記周波数オフセットへの依存性に基づいて、前記合成伝達関数から前記送信伝達関数と前記受信伝達関数とを算出する伝達関数分離部と、
    を備える伝達関数推定装置。
  2. 前記伝達関数分離部は、
    前記合成伝達関数の振幅特性を算出する振幅特性算出部と、
    前記合成伝達関数の位相特性を算出する位相特性算出部と、
    前記合成伝達関数の振幅特性の前記周波数オフセットへの依存性に基づいて、前記送信伝達関数の振幅特性及び前記受信伝達関数の振幅特性を算出する振幅特性分離部と、
    前記合成伝達関数の位相特性の前記周波数オフセットへの依存性に基づいて、前記送信伝達関数の位相特性及び前記受信伝達関数の位相特性を算出する位相特性分離部と、
    前記送信伝達関数の振幅特性及び位相特性に基づいて、前記送信伝達関数を算出する光送信機伝達関数算出部と、
    前記受信伝達関数の振幅特性及び位相特性に基づいて、前記受信伝達関数を算出する光受信機伝達関数算出部と、
    を備える請求項1に記載の伝達関数推定装置。
  3. 前記振幅特性分離部は、前記合成伝達関数の振幅特性を前記周波数オフセットに対して多項式フィッティングすることで前記送信伝達関数の振幅特性及び前記受信伝達関数の振幅特性を算出し、
    前記位相特性分離部は、前記合成伝達関数の位相特性を前記周波数オフセットに対して多項式フィッティングすることで前記送信伝達関数の位相特性及び前記受信伝達関数の位相特性を算出する、
    請求項2に記載の伝達関数推定装置。
  4. 光送信機が送信する信号と、光受信機が受信する信号とに基づいて、前記光送信機において光変調部に入力される搬送波の周波数と前記光受信機において光復調部に入力される搬送波の周波数との差である周波数オフセットそれぞれにおける、前記光送信機が送信する信号に影響を与える送信伝達関数と前記光受信機が受信する信号に影響を与える受信伝達関数とを合成した合成伝達関数を算出する合成伝達関数算出ステップと、
    前記合成伝達関数の前記周波数オフセットへの依存性に基づいて、前記合成伝達関数から前記送信伝達関数と前記受信伝達関数とを算出する伝達関数分離ステップと、
    を有するコンピュータによって実行される伝達関数推定方法。
  5. コンピュータを請求項1に記載の伝達関数推定装置として動作させるプログラム。
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