以下、本開示の一実施形態について、図を参照して説明する。
各図中、同一又は相当する部分には、同一符号を付している。本実施形態の説明において、同一又は相当する部分については、説明を適宜省略又は簡略化する。
図1を参照して、本実施形態に係る通信システム800の構成を説明する。
通信システム800は、下位システムの一例であるHEMS100と、エネルギー管理システム200と、下位システムの別の例であるBEMS300と、車両管理サーバ400と、通信網500と、電力網600と、証明システム700とを備える。「HEMS」は、home energy management systemの略語である。「BEMS」は、building energy management systemの略語である。エネルギー管理システム200は、通信網500を介して、HEMS100、BEMS300、車両管理サーバ400、及び証明システム700と通信可能である。エネルギー管理システム200は、通信網500を介して、データベース220とも通信可能である。車両管理サーバ400は、通信網500を介して、エネルギー管理システム200、複数の車両410、及び証明システム700と通信可能である。車両管理サーバ400は、通信網500を介して、データベース420とも通信可能である。
HEMS100は、BEVなどの車両410を充電する充電設備110と、再生可能エネルギーによって発電する発電設備130とが設置された住宅120において、電力などのエネルギーを管理する1つ以上の機器である。「BEV」は、battery electric vehicleの略語である。住宅120は、ユーザに帰属する住居又は施設である。充電設備110は、HEMS100に接続された車両410と電力の授受を行ってもよい。すなわち、充電設備110は、車両410を充電するだけでなく、車両410から給電されてもよい。充電設備110は、例えば、家庭用充電スタンドを含む。発電設備130は、例えば、ソーラーパネル及びパワーコンディショナーを含む。
エネルギー管理システム200は、データセンターなどの施設に設置され、電力などのエネルギーに関連するサービスを提供する事業者によって運用される。エネルギー管理システム200は、クラウドコンピューティングシステム又はその他のコンピューティングシステムに属するサーバなどの1つ以上のコンピュータである。
BEMS300は、BEVなどの車両410を充電する充電設備310と、再生可能エネルギーによって発電する発電設備330とが設置された大規模施設320において、電力などのエネルギーを管理する1つ以上の機器である。大規模施設320は、事業所又は店舗など、住宅120よりも大規模な施設である。充電設備310は、BEMS300に接続された車両410と電力の授受を行ってもよい。すなわち、充電設備310は、車両410を充電するだけでなく、車両410から給電されてもよい。充電設備310は、例えば、事業所用充電スタンド又は店舗用充電スタンドを含む。発電設備330は、例えば、ソーラーパネル及びパワーコンディショナーを含む。
車両管理サーバ400は、データセンターなどの施設に設置され、複数の車両410に関連するサービスを提供する事業者によって運用される。車両管理サーバ400は、クラウドコンピューティングシステム又はその他のコンピューティングシステムに属するコンピュータである。
通信網500は、インターネット、少なくとも1つのWAN、少なくとも1つのMAN、又はこれらの任意の組合せを含む。「WAN」は、wide area networkの略語である。「MAN」は、metropolitan area networkの略語である。通信網500は、少なくとも1つの無線ネットワーク、少なくとも1つの光ネットワーク、又はこれらの任意の組合せを含んでもよい。無線ネットワークは、例えば、アドホックネットワーク、セルラーネットワーク、無線LAN、衛星通信ネットワーク、又は地上マイクロ波ネットワークである。「LAN」は、local area networkの略語である。
電力網600は、発電所610から電力を買い取り、買い取った電力を住宅120又は大規模施設320などの需要家に供給するシステム、すなわち、電力系統である。発電所610には、ソーラーパネルなどの発電設備620が設置されている。
証明システム700は、データセンターなどの施設に設置され、行政機関などの公的機関によって運用される。証明システム700は、クラウドコンピューティングシステム又はその他のコンピューティングシステムに属するサーバなどの1つ以上のコンピュータである。
図1を参照して、本実施形態の概要を説明する。
証明システム700は、署名データGiを、通信網500を介してHEMS100又はBEMS300などの下位システムから受信する。あるいは、証明システム700は、署名データGiが下位システムからエネルギー管理システム200に転送される場合は、署名データGiを、通信網500を介してエネルギー管理システム200から受信してもよい。署名データGiは、詳細データDiが給電要素の秘密鍵と証明システム700の公開鍵とを用いて給電要素により暗号化されることで得られたデータである。詳細データDiは、発電設備130,330と、充電設備110,310と、車両410とを含む複数要素間の給受電の時刻及び電力量を示すデータである。給電要素は、複数要素のうち、他の要素に電力を供給する要素である。証明システム700は、受信した署名データGiを蓄積する。
エネルギー管理システム200は、電力データPiを、通信網500を介して下位システムから受信する。電力データPiは、複数要素に含まれる要素ごとに、少なくとも再生可能エネルギーによって発電された電力の供給量を示すデータである。エネルギー管理システム200は、受信した電力データPiをデータベース220に蓄積する。エネルギー管理システム200は、少なくとも再生可能エネルギーによって発電された電力の供給状況についての照会を受けると、データベース220に蓄積した電力データPiを参照して、照会への回答を返す。例えば、電力データPiで、発電設備130から充電設備110への電力の供給量が10kWhであり、充電設備110から車両410への電力の供給量が30kWhであることが示されていたとする。この場合、充電設備110から車両410への、再生可能エネルギーによって発電された電力の供給量についての照会に対しては「10kWh」という回答が返される。
本実施形態によれば、任意の要素から供給されて消費された電力が再生可能エネルギー由来であることを証明しやすくなる。すなわち、二酸化炭素をはじめとした温室効果ガスの発生を伴わずに電力を利用できたことを証明しやすくなる。
証明システム700は、署名データGjを、通信網500を介して下位システムから更に受信する。あるいは、証明システム700は、署名データGjが下位システムからエネルギー管理システム200に転送される場合は、署名データGjを、通信網500を介してエネルギー管理システム200から受信してもよい。署名データGjは、詳細データDjが受電要素の秘密鍵と証明システム700の公開鍵とを用いて受電要素により暗号化されることで得られたデータである。詳細データDjは、複数要素間の給受電の時刻及び電力量を示すデータである。受電要素は、複数要素のうち、他の要素から電力の供給を受ける要素である。証明システム700は、受信した署名データGjを蓄積する。
エネルギー管理システム200は、電力データPjを、通信網500を介して下位システムから更に受信する。電力データPjは、複数要素に含まれる要素ごとに、少なくとも再生可能エネルギーによって発電された電力の使用量を示すデータである。エネルギー管理システム200は、受信した電力データPjをデータベース220に蓄積する。エネルギー管理システム200は、少なくとも再生可能エネルギーによって発電された電力の使用状況についての照会を受けると、データベース220に蓄積した電力データPjを参照して、照会への回答を返す。例えば、電力データPjで、充電設備110での、車両410の充電のための、再生可能エネルギーによって発電された電力の使用量が10kWhであることが示されていたとする。この場合、充電設備110での、車両410の充電のための、再生可能エネルギーによって発電された電力の使用量についての照会に対しては「10kWh」という回答が返される。
本実施形態によれば、任意の要素で消費された電力が再生可能エネルギー由来であることを証明しやすくなる。すなわち、二酸化炭素をはじめとした温室効果ガスの発生を伴わずに電力を利用できたことを証明しやすくなる。
エネルギー管理システム200は、データベース220に蓄積した電力データPi,Pjを参照して、報告データRxを生成する。報告データRxは、少なくとも再生可能エネルギーによって発電された電力の供給状況及び使用状況を示すデータである。例えば、電力データPiで、発電設備130から充電設備110への電力の供給量が10kWhであり、充電設備110から車両410への電力の供給量が30kWhであることが示されていたとする。電力データPjで、充電設備110での、車両410の充電のための、再生可能エネルギーによって発電された電力の使用量が10kWhであることが示されていたとする。この場合、報告データRxでは、充電設備110から車両410への、再生可能エネルギーによって発電された電力の供給量が10kWhであること、及び充電設備110での、車両410の充電のための、再生可能エネルギーによって発電された電力の使用量が10kWhであることが示される。エネルギー管理システム200は、生成した報告データRxを、通信網500を介して証明システム700に送信する。
証明システム700は、報告データRxを、通信網500を介してエネルギー管理システム200から受信する。証明システム700は、報告データRxで示される供給状況及び使用状況の間の不整合を検知すると、蓄積した署名データGi,Gjをそれぞれ復号することで詳細データDi,Djを取得する。証明システム700は、取得した詳細データDi,Djを分析することで当該不整合の発生源を特定する。
本実施形態によれば、消費された電力が再生可能エネルギー由来であることについて疑義が生じた場合に、疑義を解明しやすくなる。
車両管理サーバ400は、車両410での電力の使用状況を監視する。具体的には、車両管理サーバ400は、暗号化データEkを、通信網500を介して車両410から受信する。暗号化データEkは、詳細データDkが車両410の秘密鍵と車両管理サーバ400の公開鍵とを用いて車両410により暗号化されることで得られたデータである。詳細データDkは、車両410での電力消費の時刻及び電力量を示すデータである。車両管理サーバ400は、受信した暗号化データEkを復号することで得られたデータを詳細データDkとしてデータベース420に蓄積する。
車両管理サーバ400は、署名データGkを、通信網500を介して車両410から受信する。署名データGkは、詳細データDkが車両410の秘密鍵と証明システム700の公開鍵とを用いて車両410により暗号化されることで得られたデータである。車両管理サーバ400は、受信した署名データGkを、通信網500を介して証明システム700に送信する。
証明システム700は、署名データGkを、通信網500を介して車両管理サーバ400から受信する。証明システム700は、受信した署名データGkを蓄積する。
エネルギー管理システム200は、データベース220に蓄積した電力データPiを参照して、報告データRyを生成する。報告データRyは、少なくとも再生可能エネルギーによって発電された電力の供給状況を示すデータである。例えば、電力データPiで、発電設備130から充電設備110への電力の供給量が10kWhであり、充電設備110から車両410への電力の供給量が30kWhであることが示されていたとする。この場合、報告データRyでは、充電設備110から車両410への、再生可能エネルギーによって発電された電力の供給量が10kWhであることが示される。エネルギー管理システム200は、生成した報告データRyを、通信網500を介して車両管理サーバ400及び証明システム700に送信する。
車両管理サーバ400は、報告データRyを、通信網500を介してエネルギー管理システム200から受信する。車両管理サーバ400は、報告データRyで示される供給状況と、車両410での電力の使用状況とに応じて、車両410での、少なくとも再生可能エネルギーによって発電された電力の使用状況を特定する。例えば、報告データRyで、充電設備110から車両410への、再生可能エネルギーによって発電された電力の供給量が10kWhであることが示されていたとする。データベース420に蓄積された詳細データDkから、車両410での電力の使用量が20kWhであることがわかるとする。この場合、車両410での、再生可能エネルギーによって発電された電力の使用量が10kWhであることが特定される。車両管理サーバ400は、報告データRzを生成する。報告データRzは、車両管理サーバ400により特定された使用状況を示すデータである。車両管理サーバ400は、生成した報告データRzを、通信網500を介して証明システム700に送信する。
証明システム700は、報告データRyを、通信網500を介してエネルギー管理システム200から受信する。証明システム700は、報告データRzを、通信網500を介して車両管理サーバ400から受信する。証明システム700は、受信した報告データRyで示される供給状況、及び受信した報告データRzで示される使用状況の間の不整合を検知すると、蓄積した署名データGi,Gkをそれぞれ復号することで詳細データDi,Dkを取得する。証明システム700は、取得した詳細データDi,Dkを分析することで当該不整合の発生源を特定する。
本実施形態によれば、消費された電力が再生可能エネルギー由来であることについて疑義が生じた場合に、疑義を解明しやすくなる。
車両管理サーバ400は、車両410での、少なくとも再生可能エネルギーによって発電された電力の使用状況についての照会を受けると、報告データRyで示される供給状況と、車両410での電力の使用状況とに応じて、車両410での、少なくとも再生可能エネルギーによって発電された電力の使用状況を特定する。車両管理サーバ400は、特定した使用状況についての回答を返す。例えば、車両410での、再生可能エネルギーによって発電された電力の使用量が10kWhであることが特定されたとすると、車両410での、再生可能エネルギーによって発電された電力の使用量についての照会に対しては「10kWh」という回答が返される。
本実施形態によれば、車両410で消費された電力が再生可能エネルギー由来であることを証明しやすくなる。すなわち、二酸化炭素をはじめとした温室効果ガスの発生を伴わずに電力を利用できたことを証明しやすくなる。
本実施形態では、エネルギー管理システム200は、暗号化データEiを、通信網500を介して下位システムから受信する。暗号化データEiは、電力データPiが下位システムの秘密鍵とエネルギー管理システム200の公開鍵とを用いて下位システムにより暗号化されることで得られたデータである。エネルギー管理システム200は、受信した暗号化データEiを復号することで得られたデータを電力データPiとしてデータベース220に蓄積する。
本実施形態では、エネルギー管理システム200は、暗号化データEjを、通信網500を介して下位システムから更に受信する。暗号化データEjは、電力データPjが下位システムの秘密鍵とエネルギー管理システム200の公開鍵とを用いて下位システムにより暗号化されることで得られたデータである。エネルギー管理システム200は、受信した暗号化データEjを復号することで得られたデータを電力データPjとしてデータベース220に蓄積する。
本実施形態によれば、セキュリティが向上する。
図2を参照して、本実施形態に係るエネルギー管理システム200の構成を説明する。
エネルギー管理システム200は、制御部201と、記憶部202と、通信部203とを備える。
制御部201は、少なくとも1つのプロセッサ、少なくとも1つのプログラマブル回路、少なくとも1つの専用回路、又はこれらの任意の組合せを含む。プロセッサは、CPU若しくはGPUなどの汎用プロセッサ、又は特定の処理に特化した専用プロセッサである。「CPU」は、central processing unitの略語である。「GPU」は、graphics processing unitの略語である。プログラマブル回路は、例えば、FPGAである。「FPGA」は、field-programmable gate arrayの略語である。専用回路は、例えば、ASICである。「ASIC」は、application specific integrated circuitの略語である。制御部201は、エネルギー管理システム200の各部を制御しながら、エネルギー管理システム200の動作に関わる処理を実行する。
記憶部202は、少なくとも1つの半導体メモリ、少なくとも1つの磁気メモリ、少なくとも1つの光メモリ、又はこれらの任意の組合せを含む。半導体メモリは、例えば、RAM、ROM、又はフラッシュメモリである。「RAM」は、random access memoryの略語である。「ROM」は、read only memoryの略語である。RAMは、例えば、SRAM又はDRAMである。「SRAM」は、static random access memoryの略語である。「DRAM」は、dynamic random access memoryの略語である。ROMは、例えば、EEPROMである。「EEPROM」は、electrically erasable programmable read only memoryの略語である。フラッシュメモリは、例えば、SSDである。「SSD」は、solid-state driveの略語である。磁気メモリは、例えば、HDDである。「HDD」は、hard disk driveの略語である。記憶部202は、例えば、主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能する。記憶部202には、エネルギー管理システム200の動作に用いられるデータと、エネルギー管理システム200の動作によって得られたデータとが記憶される。データベース220は、本実施形態では、通信部203が接続可能な外部のストレージに構築されるが、記憶部202に構築されてもよい。
通信部203は、少なくとも1つの通信用インタフェースを含む。通信用インタフェースは、例えば、Ethernet(登録商標)などの有線LAN通信規格、又はIEEE802.11などの無線LAN通信規格に対応したインタフェースである。「IEEE」は、Institute of Electrical and Electronics Engineersの略称である。通信部203は、HEMS100、BEMS300、車両管理サーバ400、及び証明システム700と通信を行う。通信部203は、エネルギー管理システム200の動作に用いられるデータを受信し、またエネルギー管理システム200の動作によって得られるデータを送信する。
エネルギー管理システム200の機能は、本実施形態に係るエネルギー管理プログラムを、制御部201としてのプロセッサで実行することにより実現される。すなわち、エネルギー管理システム200の機能は、ソフトウェアにより実現される。エネルギー管理プログラムは、エネルギー管理システム200の動作をコンピュータに実行させることで、コンピュータをエネルギー管理システム200として機能させる。すなわち、コンピュータは、エネルギー管理プログラムに従ってエネルギー管理システム200の動作を実行することによりエネルギー管理システム200として機能する。
プログラムは、非一時的なコンピュータ読取り可能な媒体に記憶しておくことができる。非一時的なコンピュータ読取り可能な媒体は、例えば、フラッシュメモリ、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、又はROMである。プログラムの流通は、例えば、プログラムを記憶したSDカード、DVD、又はCD-ROMなどの可搬型媒体を販売、譲渡、又は貸与することによって行う。「SD」は、Secure Digitalの略語である。「DVD」は、digital versatile discの略語である。「CD-ROM」は、compact disc read only memoryの略語である。プログラムをサーバのストレージに格納しておき、サーバから他のコンピュータにプログラムを転送することにより、プログラムを流通させてもよい。プログラムをプログラムプロダクトとして提供してもよい。
コンピュータは、例えば、可搬型媒体に記憶されたプログラム又はサーバから転送されたプログラムを、一旦、主記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、主記憶装置に格納されたプログラムをプロセッサで読み取り、読み取ったプログラムに従った処理をプロセッサで実行する。コンピュータは、可搬型媒体から直接プログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行してもよい。コンピュータは、コンピュータにサーバからプログラムが転送される度に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行してもよい。サーバからコンピュータへのプログラムの転送は行わず、実行指示及び結果取得のみによって機能を実現する、いわゆるASP型のサービスによって処理を実行してもよい。「ASP」は、application service providerの略語である。プログラムは、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるものを含む。例えば、コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータは、「プログラムに準ずるもの」に該当する。
エネルギー管理システム200の一部又は全ての機能が、制御部201としてのプログラマブル回路又は専用回路により実現されてもよい。すなわち、エネルギー管理システム200の一部又は全ての機能が、ハードウェアにより実現されてもよい。
図3を参照して、本実施形態に係る車両管理サーバ400の構成を説明する。
車両管理サーバ400は、制御部401と、記憶部402と、通信部403とを備える。
制御部401は、少なくとも1つのプロセッサ、少なくとも1つのプログラマブル回路、少なくとも1つの専用回路、又はこれらの任意の組合せを含む。プロセッサは、CPU若しくはGPUなどの汎用プロセッサ、又は特定の処理に特化した専用プロセッサである。プログラマブル回路は、例えば、FPGAである。専用回路は、例えば、ASICである。制御部401は、車両管理サーバ400の各部を制御しながら、車両管理サーバ400の動作に関わる処理を実行する。
記憶部402は、少なくとも1つの半導体メモリ、少なくとも1つの磁気メモリ、少なくとも1つの光メモリ、又はこれらの任意の組合せを含む。半導体メモリは、例えば、RAM、ROM、又はフラッシュメモリである。RAMは、例えば、SRAM又はDRAMである。ROMは、例えば、EEPROMである。フラッシュメモリは、例えば、SSDである。磁気メモリは、例えば、HDDである。記憶部402は、例えば、主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能する。記憶部402には、車両管理サーバ400の動作に用いられるデータと、車両管理サーバ400の動作によって得られたデータとが記憶される。データベース420は、本実施形態では、通信部403が接続可能な外部のストレージに構築されるが、記憶部402に構築されてもよい。
通信部403は、少なくとも1つの通信用インタフェースを含む。通信用インタフェースは、例えば、Ethernet(登録商標)などの有線LAN通信規格、又はIEEE802.11などの無線LAN通信規格に対応したインタフェースである。通信部403は、エネルギー管理システム200、複数の車両410、及び証明システム700と通信を行う。通信部403は、車両管理サーバ400の動作に用いられるデータを受信し、また車両管理サーバ400の動作によって得られるデータを送信する。
車両管理サーバ400の機能は、本実施形態に係る車両管理プログラムを、制御部401としてのプロセッサで実行することにより実現される。すなわち、車両管理サーバ400の機能は、ソフトウェアにより実現される。車両管理プログラムは、車両管理サーバ400の動作をコンピュータに実行させることで、コンピュータを車両管理サーバ400として機能させる。すなわち、コンピュータは、車両管理プログラムに従って車両管理サーバ400の動作を実行することにより車両管理サーバ400として機能する。
車両管理サーバ400の一部又は全ての機能が、制御部401としてのプログラマブル回路又は専用回路により実現されてもよい。すなわち、車両管理サーバ400の一部又は全ての機能が、ハードウェアにより実現されてもよい。
図4から図6を参照して、本実施形態に係る通信システム800の動作を説明する。この動作は、本実施形態に係る通信方法に相当する。
通信システム800の動作のうち、BEMS300に関連する動作については、HEMS100に関連する動作と同様であるため、説明を省略する。大規模施設320の充電設備310、発電設備330、及びその他設備、並びに充電設備310により充電される車両410に関連する動作についても、住宅120の充電設備110、発電設備130、及びその他設備、並びに充電設備110により充電される車両410に関連する動作と同様であるため、説明を省略する。
図4に示した各ステップにおいて、各要素は、自身が保持する署名用の秘密鍵に対応する公開鍵を、自身を示すIDとともに証明システム700に登録する。「ID」は、identifierの略語である。証明システム700は、各要素から共有されている公開鍵を用いて署名を検証することができる。各要素は、証明システム700のみが検証できる秘密鍵に対応する公開鍵を証明システム700から取得する。各ステップの具体的な処理について以下に示す。
ステップS01において、車両管理サーバ400の制御部401は、車両管理サーバ400のID及び公開鍵を、通信部403を介して証明システム700に送信することで、車両管理サーバ400の公開鍵を、車両管理サーバ400のIDとともに証明システム700に登録する。車両管理サーバ400の制御部401は、証明システム700の公開鍵を、通信部403を介して証明システム700から受信する。車両管理サーバ400の制御部401は、受信した公開鍵を記憶部402に記憶する。
ステップS02において、エネルギー管理システム200の制御部201は、エネルギー管理システム200のID及び公開鍵を、通信部203を介して証明システム700に送信することで、エネルギー管理システム200の公開鍵を、エネルギー管理システム200のIDとともに証明システム700に登録する。エネルギー管理システム200の制御部201は、証明システム700の公開鍵を、通信部203を介して証明システム700から受信する。エネルギー管理システム200の制御部201は、受信した公開鍵を記憶部202に記憶する。
ステップS03において、HEMS100は、HEMS100の公開鍵を、HEMS100のIDとともに証明システム700に登録する。HEMS100は、証明システム700の公開鍵を証明システム700から取得する。
ステップS04、ステップS06、及びステップS07において、住宅120の、充電設備110以外の電力を消費する設備、充電設備110、及び発電設備130は、それぞれ当該設備の公開鍵を、当該設備のIDとともに証明システム700に登録する。住宅120の、充電設備110以外の電力を消費する設備、充電設備110、及び発電設備130は、それぞれ証明システム700の公開鍵を証明システム700から取得する。
ステップS05において、車両410は、車両410の公開鍵を、車両410のIDとともに証明システム700に登録する。車両410は、証明システム700の公開鍵を証明システム700から取得する。
ステップS11において、エネルギー管理システム200の制御部201は、エネルギー管理システム200の公開鍵を、通信部203を介して車両管理サーバ400に送信する。車両管理サーバ400の制御部401は、エネルギー管理システム200の公開鍵を、通信部403を介してエネルギー管理システム200から受信する。車両管理サーバ400の制御部401は、受信した公開鍵を記憶部402に記憶する。車両管理サーバ400の制御部401は、車両管理サーバ400の公開鍵を、通信部403を介してエネルギー管理システム200に送信する。エネルギー管理システム200の制御部201は、車両管理サーバ400の公開鍵を、通信部203を介して車両管理サーバ400から受信する。エネルギー管理システム200の制御部201は、受信した公開鍵を記憶部202に記憶する。
ステップS12において、車両410は、車両410のID及び公開鍵を車両管理サーバ400に送信する。車両管理サーバ400の制御部401は、車両410のID及び公開鍵を、通信部403を介して車両410から受信する。車両管理サーバ400の制御部401は、受信したID及び公開鍵を記憶部402に記憶する。車両管理サーバ400の制御部401は、車両管理サーバ400の公開鍵を、通信部403を介して車両410に送信する。車両410は、車両管理サーバ400の公開鍵を車両管理サーバ400から取得する。
ステップS13において、HEMS100は、HEMS100のID及び公開鍵をエネルギー管理システム200に送信する。エネルギー管理システム200の制御部201は、HEMS100のID及び公開鍵を、通信部203を介してHEMS100から受信する。エネルギー管理システム200の制御部201は、受信したID及び公開鍵を記憶部202に記憶する。エネルギー管理システム200の制御部201は、エネルギー管理システム200の公開鍵を、通信部203を介してHEMS100に送信する。HEMS100は、エネルギー管理システム200の公開鍵をエネルギー管理システム200から取得する。
ステップS14、ステップS16、及びステップS17において、住宅120の、充電設備110以外の電力を消費する設備、充電設備110、及び発電設備130は、それぞれ当該設備の公開鍵を、当該設備のIDとともにHEMS100に登録する。住宅120の、充電設備110以外の電力を消費する設備、充電設備110、及び発電設備130は、それぞれHEMS100の公開鍵をHEMS100から取得する。
ステップS15において、車両410は、車両410の公開鍵を、車両410のIDとともにHEMS100に登録する。車両410は、HEMS100の公開鍵をHEMS100から取得する。
図5に示した各ステップの具体的な処理について以下に示す。
ステップS21において、住宅120の発電設備130は、再生可能エネルギーによって生成した電力量を集計する。発電設備130は、集計結果を発電設備130の秘密鍵とHEMS100の公開鍵とによって署名することで暗号化データE0を生成する。同様に、発電設備130は、集計結果を発電設備130の秘密鍵と証明システム700の公開鍵とによって署名することで署名データG0を生成する。発電設備130は、暗号化データE0及び署名データG0をHEMS100に渡す。発電設備130は、電力を住宅120の充電設備110へ受け渡すと、発電設備130のID、充電設備110のID、充電設備110へ受け渡した電力量、及び時刻を示す詳細データD1を生成する。発電設備130は、詳細データD1を発電設備130の秘密鍵とHEMS100の公開鍵とによって署名することで暗号化データE1を生成する。同様に、発電設備130は、詳細データD1を発電設備130の秘密鍵と証明システム700の公開鍵とによって署名することで署名データG1を生成する。発電設備130は、暗号化データE1及び署名データG1をHEMS100に渡す。
ステップS22において、住宅120の充電設備110は、充電設備110のID、住宅120の発電設備130のID、発電設備130より受け取った電力量、及び時刻を示す詳細データD2を生成する。充電設備110は、詳細データD2を充電設備110の秘密鍵とHEMS100の公開鍵とによって署名することで暗号化データE2を生成する。同様に、充電設備110は、詳細データD2を充電設備110の秘密鍵と証明システム700の公開鍵とによって署名することで署名データG2を生成する。充電設備110は、暗号化データE2及び署名データG2をHEMS100に渡す。
充電設備110が電力を車両410へ受け渡すと、ステップS31において、充電設備110は、充電設備110のID、車両410のID、車両410へ受け渡した電力量、及び時刻を示す詳細データD3を生成する。充電設備110は、詳細データD3を充電設備110の秘密鍵とHEMS100の公開鍵とによって署名することで暗号化データE3を生成する。同様に、充電設備110は、詳細データD3を充電設備110の秘密鍵と証明システム700の公開鍵とによって署名することで署名データG3を生成する。充電設備110は、暗号化データE3及び署名データG3をHEMS100に渡す。
ステップS32において、車両410は、車両410のID、住宅120の充電設備110のID、充電設備110より受け取った電力量、及び時刻を示す詳細データD4を生成する。車両410は、詳細データD4を車両410の秘密鍵とHEMS100の公開鍵とによって署名することで暗号化データE4を生成する。同様に、車両410は、詳細データD4を車両410の秘密鍵と証明システム700の公開鍵とによって署名することで署名データG4を生成する。車両410は、暗号化データE4及び署名データG4をHEMS100に渡す。
ステップS33において、車両410は、ステップS32で生成した詳細データD4と同じ内容の詳細データD5を車両410の秘密鍵と車両管理サーバ400の公開鍵とによって署名することで暗号化データE5を生成する。同様に、車両410は、詳細データD5を車両410の秘密鍵と証明システム700の公開鍵とによって署名することで署名データG5を生成する。車両410は、暗号化データE5及び署名データG5を車両管理サーバ400に渡す。
発電設備130が電力を住宅120の、充電設備110以外の電力を消費する設備である、その他設備へ受け渡すと、ステップS41において、発電設備130は、発電設備130のID、その他設備のID、その他設備へ受け渡した電力量、及び時刻を示す詳細データD6を生成する。発電設備130は、詳細データD6を発電設備130の秘密鍵とHEMS100の公開鍵とによって署名することで暗号化データE6を生成する。同様に、発電設備130は、詳細データD6を発電設備130の秘密鍵と証明システム700の公開鍵とによって署名することで署名データG6を生成する。発電設備130は、暗号化データE6及び署名データG6をHEMS100に渡す。
ステップS42において、その他設備は、その他設備のID、住宅120の発電設備130のID、発電設備130より受け取った電力量、及び時刻を示す詳細データD7を生成する。その他設備は、詳細データD7をその他設備の秘密鍵とHEMS100の公開鍵とによって署名することで暗号化データE7を生成する。同様に、その他設備は、詳細データD7をその他設備の秘密鍵と証明システム700の公開鍵とによって署名することで署名データG7を生成する。その他設備は、暗号化データE7及び署名データG7をHEMS100に渡す。
図6に示した各ステップの具体的な処理について以下に示す。
ステップS51及びステップS52において、HEMS100は、暗号化データE0,E1,E2,E3,E4,E6,E7を照合し、配下の要素間での電力のトランザクションが整合していることを検証する。その上で、HEMS100は、住宅120の発電設備130が再生可能エネルギーによって生成した電力量と、そのうち、電力網600に流れた残存電力量、住宅120の充電設備110が充電に使った電力量及びもしあれば再生可能エネルギーで賄われなかった電力量、並びに住宅120で使われた電力量及びもしあれば再生可能エネルギーで賄われなかった電力量とを示す電力データP1を生成する。HEMS100は、電力データP1をHEMS100の秘密鍵とエネルギー管理システム200の公開鍵とによって署名することで暗号化データE8を生成する。同様に、HEMS100は、電力データP1をHEMS100の秘密鍵と証明システム700の公開鍵とによって署名することで署名データG8を生成する。HEMS100は、暗号化データE8をエネルギー管理システム200に登録するとともに、署名データG0,G1,G2,G3,G4,G6,G7,G8を証明システム700に登録する。HEMS100は、暗号化データE8の代わりに、電力データP1をエネルギー管理システム200に渡してもよい。すなわち、HEMS100は、電力データP1を暗号化せずにエネルギー管理システム200に渡してもよい。
ステップS61において、エネルギー管理システム200の制御部201は、HEMS100から取得した電力データP1、及びBEMS300など、他の下位システムから同様に取得した電力データをデータベース220に蓄積する。エネルギー管理システム200の制御部201は、データベース220に蓄積した電力データを参照して、報告データR1を生成する。報告データR1は、例えば、各下位システムの配下の発電設備が再生可能エネルギーによって生成した電力量と、そのうち、電力網600に流れた残存電力量、各下位システムの配下の充電設備が充電に使った電力量及びもしあれば再生可能エネルギーで賄われなかった電力量、並びに各下位システムの配下のその他設備が消費した電力量及びもしあれば再生可能エネルギーで賄われなかった電力量とについての集計結果を含む。エネルギー管理システム200の制御部201は、報告データR1をエネルギー管理システム200の秘密鍵と証明システム700の公開鍵とによって署名することで暗号化データE9を生成する。エネルギー管理システム200の制御部201は、暗号化データE9を証明システム700に登録する。エネルギー管理システム200の制御部201は、暗号化データE9の代わりに、報告データR1を証明システム700に渡してもよい。すなわち、エネルギー管理システム200の制御部201は、報告データR1を暗号化せずに証明システム700に渡してもよい。エネルギー管理システム200の制御部201は、ユーザ、車両管理サーバ400、又はHEMS100若しくはBEMS300などの下位システムからの電力量の照会を受けると、データベース220に蓄積した電力データ、又は生成済みの報告データR1を参照して、回答を返す。
ステップS62において、車両管理サーバ400の制御部401は、エネルギー管理システム200から、ユーザに帰属する車両410への充電の電力量と、その供給源と、供給源ごとの供給割合とを示す報告データR2を取得する。
ステップS71において、車両管理サーバ400の制御部401は、署名データG5を証明システム700に登録する。
ステップS72において、車両管理サーバ400の制御部401は、車両410から、充電の電力量及び時刻を示す詳細データD5を受信しているため、報告データR2と詳細データD5とを照合し、車両410が再生可能エネルギーによって発電された電力で充電された割合、並びに走行などによって消費された電力を減算した残電力量に占める、再生可能エネルギーによって発電された電力の割合、及び供給源ごとの割合を算出する。車両管理サーバ400の制御部401は、算出結果を含む報告データR3を車両管理サーバ400の秘密鍵と証明システム700の公開鍵とによって署名することで暗号化データE10を生成する。車両管理サーバ400の制御部401は、暗号化データE10を証明システム700に登録する。車両管理サーバ400の制御部401は、暗号化データE10の代わりに、報告データR3を証明システム700に渡してもよい。すなわち、車両管理サーバ400の制御部401は、報告データR3を暗号化せずに証明システム700に渡してもよい。車両管理サーバ400の制御部401は、ユーザ又はエネルギー管理システム200からの電力量の照会を受けると、報告データR2と詳細データD5とを照合して、又は生成済みの報告データR3を参照して、回答を返す。
ステップS81において、証明システム700は、エネルギー管理システム200によるエネルギー管理の完全性を証明する。証明システム700は、自身しか検証できないトランザクションデータをエネルギー管理システム200から報告データR1として受け取っているため、報告データR1とエネルギー管理システム200の直接の配下のHEMS100などの下位システムのトランザクションとに差分があることを検知することができる。証明システム700は、どこで不一致が発生したのかも検証することができる。
ステップS82において、証明システム700は、車両管理サーバ400による車両410のエネルギー管理の完全性を証明する。証明システム700は、エネルギー管理システム200からの報告データR2と、車両管理サーバ400からの報告データR3とから、エネルギー管理システム200と車両管理サーバ400との報告内容の不整合を検知することができる。証明システム700は、どこで不一致が発生したのかも検証することができる。
上述のように、本実施形態では、証明システム700>エネルギー管理システム200>HEMS100>住宅120の充電設備110、発電設備130、及びその他設備という階層構造、証明システム700>エネルギー管理システム200>BEMS300>大規模施設320の充電設備310、発電設備330、及びその他設備という階層構造、並びに証明システム700>車両管理サーバ400>車両410という階層構造が形成されている。これらの階層構造において、設備及び車両410は、隣接要素間での電力生成及び利用をトランザクションとして記録しながら上位システムに登録する。各システムから送信される報告は、その上位で内容を検証可能であるとともに、その上位で不整合も検知可能であるため、処理負荷を抑えることができる。
本実施形態によれば、例えば、車両410の充電のための電力の供給源を証明する方法及びシステムを提供することができる。電力の発生と供給との経路上で隣接要素間での転送量を相互に署名し、上位システムへ登録することで改ざんの検出を可能とし、車両410の走行距離に対して再生可能エネルギー由来での走行割合を証明することができる。再生可能エネルギーによって発電する設備からの供給電力量を証明するとともに、車両410の充電に使用された電力の供給量と供給源とを証明し、改ざんを検出することが可能となる。
本開示は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、ブロック図に記載の2つ以上のブロックを統合してもよいし、又は1つのブロックを分割してもよい。フローチャートに記載の2つ以上のステップを記述に従って時系列に実行する代わりに、各ステップを実行する装置の処理能力に応じて、又は必要に応じて、並列的に又は異なる順序で実行してもよい。その他、本開示の趣旨を逸脱しない範囲での変更が可能である。