JP7804080B2 - フェロクロムを用いた高強度チタン合金の製造方法及び高強度チタン合金 - Google Patents

フェロクロムを用いた高強度チタン合金の製造方法及び高強度チタン合金

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Description

本発明は、高強度チタンの製造方法に関する。より詳細は、本発明は、フェロクロムを用いた高強度チタン合金の製造方法に関する。
また、本発明は、良好な延伸率と共に高強度を示すことができるチタン合金に関する。
チタンは、優れた比強度を始め、耐食性と生体適合性に優れて、航空宇宙、国防、エネルギー産業、医療、及び生活消費財などのような広範囲な産業分野に広く活用されている。
通常、チタン合金の種類は、常温での安定性を基準に純チタン、α合金、α-β合金、β合金に区分される。このうちα合金は、クリープ強さと溶接性などに優れ、β合金の場合、加工性が増加することが知られている。
純チタンは、コストの側面から他のチタン合金に比べて安値であり、成形性、溶接性、加工性、耐食性に優れている。但し、純チタンは、強度が低くて、応用分野における限界を有する。チタンを適用する分野では、ほとんど高強度特性を要求しており、この場合、合金元素を多量添加することから高価化する恐れを引き起こしている。
よって、コスト上昇を最小化しつつ、優れた強度、成形性、溶接性、加工性、耐食性、生体適合性などの特性を制御することができる、比較的に安値の元素からなるチタン合金とその製造方法に関する開発が要求される。
本発明が解決しようとする課題は、フェロクロムを用いた高強度チタン合金の製造方法を提供することである。特に、本発明では、フェロクロムを合金添加材として用いて、チタン合金の製造コストを下げることができるだけでなく、強度及び延伸率を確保する側面からも有利な高強度チタン合金の製造方法を提供することである。
また、本発明が解決しようとする課題は、良好な延伸率と共に高強度を有するチタン合金を提供することである。
本発明の課題は、以上で言及した課題に限らず、言及していない本発明の他の課題及び長所は、下記の説明によって理解することができ、本発明の実施例によってより明らかに理解することができる。また、本発明の課題及び長所は、請求の範囲に示した手段及びその組み合わせによって実現できることが容易に理解できる。
前記の課題を解決するため本発明の実施例による高強度チタン合金の製造方法は、(a)純チタン(Ti)にクロム(Cr)、鉄(Fe)、シリコン(Si)、及び炭素(C)を含むフェロクロムを添加する段階と、(b)上記(a)段階の結果物を溶解させた後に冷却して、チタン合金母材を形成する段階と、(c)チタン合金母材を熱間成形する段階と、を含み、チタン合金全体の重量に対して、前記フェロクロムを4重量%未満添加することを特徴とする。
本発明の高強度チタン合金の製造方法は、(a)純チタン(Ti)にクロム(Cr)、鉄(Fe)、シリコン(Si)、及び炭素(C)を含むフェロクロムを添加する段階と、(b)上記(a)段階の結果物を溶解させた後に冷却して、チタン合金母材を形成する段階と、(c)チタン合金母材を熱間成形する段階と、を含み、前記フェロクロムは、鉄(Fe):20~35重量%、シリコン(Si):1~4重量%、炭素(C):0.15重量%以下を含み、残部クロム(Cr)および不可避不純物からなり、チタン合金全体の重量に対して、前記フェロクロムを4重量%未満添加することを特徴とする。この場合、製造されるチタン合金は、クロム(Cr):0.1~3.0重量%、鉄(Fe):0.1~1.0重量%、シリコン(Si):0.01~0.1重量%、酸素(O):0.4重量%以下を含み、残部チタン(Ti)および不可避不純物からなり、861~1165MPaの引張強度を有するものである。
前記チタン合金全体の重量に対して、前記フェロクロムを0.5~2重量%添加するのが好ましい。
前記熱間成形は、800~850℃で、90%以下の成形率で行うことができる。
前記の課題を解決するため本発明の実施例による高強度チタン合金は、クロム(Cr):0.1~3.0重量%、鉄(Fe):0.1~1.0重量%、シリコン(Si):0.01~0.1重量%、酸素(O):0.4重量%以下を含み、残部チタン(Ti)および不可避不純物からなることを特徴とする。
本発明の好ましい実施例による高強度チタン合金は、クロム(Cr):0.1~3.0重量%、鉄(Fe):0.1~1.0重量%、シリコン(Si):0.01~0.1重量%、酸素(O):0.4重量%以下を含むものの、クロム(Cr)の含量が鉄(Fe)の含量よりもさらに大きく、残部チタン(Ti)および不可避不純物からなり、861~1165MPaの引張強度を有することを特徴とする。
前記クロムの含量は、前記鉄の含量の1.7~4倍であってもよい。
前記チタン合金は、以下の式1で表されるモリブデン当量([Mo]eq.)が5以下であり、840~930℃のβ変態点を有するものであってもよい(式1における[]は、該成分の重量%)。
[式1]
[Mo]eq.=[Mo]+0.2[Ta]+0.28[Nb]+0.4[W]+0.67[V]+1.25[Cr]+1.25[Ni]+1.7[Mn]+1.7[Co]+2.5[Fe]
前記チタン合金は、460~1280MPaの降伏強度及び95~105GPaのヤング率を有する。
本発明による高強度チタン合金の製造方法によれば、人体に無害な元素(Cr、Fe、Siなど)からなる低炭素フェロクロム(low-carbon ferrochrome)を純チタン(c)の添加合金材として活用することで、Cr、Fe、Siなどのような個別元素に添加することに比べて、原材料コストの側面、かつ、工程の側面からコストを下げることができるだけでなく、強度及び延伸率を確保する側面からも有利な効果を提供することができる。
上述した効果並びに本発明の具体的な効果は、以下の発明を実施するための形態を説明すると共に記述する。
純チタン(Ti-0.05O)試片の相分率を示した図である。 純チタン(Ti-0.05O)にフェロクロムを4重量%添加した試片の相分率を示した図である。 純チタン(Ti-0.05O)にフェロクロムを0.5重量%添加した試片の相分率を示した図である。 純チタン(Ti-0.39O)試片の相分率を示した図である。 純チタン(Ti-0.39O)にフェロクロムを4重量%添加した試片の相分率を示した図である。 純チタン(Ti-0.39O)にフェロクロムを0.5重量%添加した試片の相分率を示した図である。 比較例の試片1、3及び実施例の試片1~4に対する機械的特性を示した図である。 比較例の試片2、4及び実施例の試片5~8に対する機械的特性を示した図である。
前述した目的、特徴及び長所は、詳細に後述し、これによって、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想を容易に実施することができる。本発明の説明にあたり、本発明に係る公知の技術に関する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にすると判断される場合には、詳細な説明を省略する。以下では、添付の図面を参照して、本発明による好ましい実施例を詳説することとする。
以下では、本発明の幾つかの実施例によるフェロクロムを用いた高強度チタン合金の製造方法及び高強度チタン合金について説明することとする。
純チタンの強度を増加する方法では、合金元素を添加して強度を高める方法と、塑性加工及び熱処理によって内部の結晶粒を小さくして強度を高める方法と、がある。しかし、これらの方法は、合金元素を添加して、別途結晶粒の微細化工程が加わるため、コスト上昇の原因になる。また、塑性加工及び熱処理によって結晶粒を微細化する方法の場合、工程に応じて製造されるチタン合金の機械的特性の変化が大きく発生して、実際の生産工程に直接適用しにくい工程が導出し得る短所がある。
よって、塑性加工及び熱処理によって結晶粒を微細化する方法よりは、合金元素を添加する方法がさらに有利であると言える。特に、安値の合金元素を選択して合金化することが、コスト上昇を最小化して、強度を増加させるのに最も好ましい方法であると言える。さらに、生体安定性を確保するため、毒性のある元素であるCo、Cu、Ni、Vなどを添加していないものが好ましく、本発明によるチタン合金にはこれら元素が含まれておらず、例外的に不純物として不可避に含まれることはある。
本発明者らは、長い研究の結果、純チタンに対して毒性がなく、溶解しやすいFe、Cr、Siなどが含まれているフェロクロム(Ferrochrome)を添加して合金化する方法を開発した。特に、フェロクロム(Ferrochrome)に含まれている元素であるSiの場合、溶解の際、核生成サイトを提供して、溶解されたインゴットの結晶粒を微細化する特徴をさらに期待することができる。これによって、純チタンを基地とした新しいTi-Cr-Fe-Si合金を開発した。
以下では、フェロクロムを用いた高強度チタン合金の製造方法についてより詳説することとする。
本発明による高強度チタン合金の製造方法は、純チタン(Ti)にクロム(Cr)、鉄(Fe)、シリコン(Si)、及び炭素(C)を含むフェロクロムを添加する段階と、純チタンとフェロクロムを溶解させた後に冷却して、チタン合金母材を形成する段階と、チタン合金母材を熱間成形する段階と、を含む。
純チタンとフェロクロムの溶解は、真空溶解法、電子ビーム溶解法、プラズマアーク溶解法、非消耗電極式アーク溶解法または誘導スカル溶解法などのような公知の様々な方法を用いることができる。熱間成形は、熱間圧延、熱間鍛造などの方式で行うことができる。熱間成形は、800~850℃で、90%以下の成形率(forming ratio)で行うことができる。成形率は、圧延の場合、圧下率に表することができる。本発明の場合、以下で説明するように、フェロクロムを4重量%未満添加し、その結果、800~850℃で、90%の成形率で成形を行っても、クラックが発生しない効果を提供することができる。
熱間成形後、冷却は、水冷、空冷、炉冷などのような様々な方法を用いることができる。冷却方式は、熱間成形後、さらなる熱間工程の有無によって決定することができるが、例えば、さらなる熱間工程が存在しないと、熱間成形後、水冷を行うことができる。熱間成形後は、均質化処理、溶体化処理、時効処理などの熱処理をさらに行うことができる。
フェロクロムの溶解に係る1つの特徴は、フェロクロムを溶解する際の温度がクロム、鉄、シリコンなどを個別溶解する際よりも顕著に低くて、チタンの融点と類似である点である。これによって、フェロクロムは、相対的に低い温度で、純チタンと共に溶解可能であり、これによって、チタン合金の製造コストを低減することができる。
本発明では、フェロクロムの添加量は、チタン合金全体の重量に対して、4重量%未満であるのが好ましい。より好ましくは、3重量%以下であり、最も好ましくは、0.5~2重量%である。フェロクロムを添加すると、純チタンに比べて強度が増加し得る。但し、フェロクロムの添加量が4重量%以上である場合は、延伸率が非常に低くて、クラックが発生する恐れがある。
フェロクロムは、鉄(Fe):20~35重量%、シリコン(Si):1~4重量%、炭素(C):0.15重量%以下を含み、残部クロム(Cr)および不可避不純物からなるものであってもよい。フェロクロムの特徴は、Crの含量がFeの含量よりもさらに多い点である。フェロクロムにおけるCrの含量は、Feの含量の1.7~4倍、例えば、2~4倍であってもよい。
クロム(Cr)は、毒性のない元素であって、チタン合金におけるモリブデン(Mo)よりも高いβ相安定化元素である。純チタンにクロムを添加すると、固溶強化効果により強度が増加し得る。但し、クロムを添加しすぎると、Laves Phase(TiCr)相の形成により、成形工程で破断する可能性が大きい。例えば、Ti-33Zr-3Fe-2Cr合金、Ti-33Zr-5Fe-2Cr合金、Ti-33Zr-7Fe-2Cr合金のようなチタン合金におけるCrの添加時、Laves相を形成し、その結果、(圧縮試験時)クラック挙動をすることが知られている。
鉄(Fe)は、クロム(Cr)と同じく毒性がないし、モリブデンよりも高いβ相安定化元素である。純チタンに鉄を添加すると、固溶強化効果により強度が増加し得る。但し、鉄を2重量%以上添加したチタン合金を溶解するとき、マクロまたはミクロ偏析を誘導することができ、一定温度で熱処理する場合、非常に弱い相であるTiFe相を形成することができる。
シリコン(Si)は、毒性のない元素であって、チタン合金を溶解するとき、核生成サイトを多く形成して、結晶粒の微細化を誘導する。また、シリコンは、チタン合金の静的強度(static strength)を増加させることに寄与する。但し、シリコンの含量が0.25重量%を超えると、脆性の強いシリサイドの形成により、クラックの発生を促進させることができる。
フェロクロムの含量が4重量%未満である場合、チタン合金における上記のようなクロム、鉄、シリコンの好ましい含量の範囲を満たすことができる。
本発明によるチタン合金には、酸素(O)がチタン合金全体の重量に対して、0.4重量%以下で含まれていてもよい。酸素は、侵入型元素であって、腐食抵抗性に大きな影響を及ぼさない、かつ、格子を強化させる固溶強化合金元素である。但し、酸素が0.4重量%を超えて含まれすぎると、低温での双晶変形を抑制させることで、衝撃抵抗を急激に減少させることができる。
上記のような方法によって本発明は、クロム(Cr):0.1~3.0重量%、鉄(Fe):0.1~1.0重量%、シリコン(Si):0.01~0.1重量%、酸素(O):0.4重量%以下を含み、残部チタン(Ti)および不可避不純物からなることを特徴とする、高強度チタン合金を提供することができる。本発明による高強度チタン合金におけるCr、Fe及びSiの含量は、フェロクロムの添加量によって決定され、フェロクロムの添加量が4重量%未満、より好ましくは、3.0重量%以下、最も好ましくは、0.5~2.0重量%であることによって、上記のようなCr、Fe及びSiの含量を満たすことができる。
本発明による高強度チタン合金は、以下の式1で表されるモリブデン当量([Mo]eq.)が5以下であってもよい(式1における[]は、該成分の重量%)。
[式1]
[Mo]eq.=[Mo]+0.2[Ta]+0.28[Nb]+0.4[W]+0.67[V]+1.25[Cr]+1.25[Ni]+1.7[Mn]+1.7[Co]+2.5[Fe]
また、本発明による高強度チタン合金は、840~930℃のβ変態点を有するものであってもよい。
さらに、実験の結果、本発明による高強度チタン合金は、861~1165MPaの引張強度、460~1280MPaの降伏強度、及び95~105GPaのヤング率を有する。
実施例
以下では、本発明の好ましい実施例によって本発明の構成及び作用をより詳説することとする。但し、これは、本発明の好ましい例示として挙げられたものであり、いずれの意味でも、これによって本発明が制限されるとは解釈されない。以下の実施例に記載していない内容は、この技術分野における熟練者であれば、技術的に十分類推することができるため、その説明を省略することとする。
1.フェロクロムの分析
3個のフェロクロム試片について、次のように成分分析を行った。10mm×10mmサイズの各試片の3か所(Left、Center、Right)についてそれぞれ3回ずつEDS分析を行い、その結果を表1に示した。
3個の試片は、いずれも約66重量%のCrと、約31%のFeと、約3重量%のSiを含有し、成分の含量差は大きくないことが分かる。
以下では、フェロクロム試片#1を対象に実験を行った。
フェロクロム試片#1の表面酸化層を除去した後、EDSによってO、N、Cの含量を分析した結果を表2に示した。
フェロクロムは、炭素の含量によって低炭素フェロクロム、中炭素フェロクロム、高炭素フェロクロムに区分されるが、このうち低炭素フェロクロムは、炭素の含量が0.2重量%以下または0.15重量%以下であることを意味する。上記で分析されたフェロクロム試片#1の場合、炭素の含量が約0.1重量%であり、クロムの含量が約67%であるところ、低炭素フェロクロムに相当する。
Cr、Fe及びSiの融点は、それぞれ1907℃、1538℃及び1414℃であるものの、炭素の含量が0.15重量%以下である低炭素フェロクロムの融点は、約1620℃であることが知られている。また、チタンの融点は、1668℃である。
チタンにおけるO、N、C、Hなどは、破壊延性を低下させる主な元素であって、特別な管理が要求される。純チタンにおけるこれら元素は、表3に示されている重量%以下に管理しなければならない(国家別許容値の極少量差あり)。特に、Hは、少量の添加時にも、破壊延性を低下させるため、他の元素に比べて特別な管理が要求される。
上記で分析されたフェロクロム試片#1の場合、低炭素フェロクロムであって、表3のO、N、C、Hなどの元素に対する最大重量%以下を満たしている。
チタン合金試片の製造
純チタン(Ti-0.05O及びTi-0.39O)と表4記載の含量のフェロクロムを誘導スカル溶解炉で溶解し、チタン合金を形成した後に冷却して、幅10mm×長さ30mm×厚さ10mmのインゴットを製造した。
インゴットを830℃±20℃で、表4記載の約90%の成形率(forming ratio)で圧延した後に水冷して、比較例1~2実施例1~5及び参考例1~3によるチタン合金試片を製造した。
表4は、比較例1~2実施例1~5及び参考例1~3に従って製造されたチタン合金試片において、フェロクロム含量によるMo当量とβ変態点を示したものである。そして、表5は、実施例1~5及び参考例1~3に従うチタン合金試片で添加されたフェロクロムによるCr、Fe及びSiの含量を示したものである。
図1aは、純チタン(Ti-0.05O)試片である比較例1による試片の相分率を示したものである。図1bは、純チタン(Ti-0.05O)にフェロクロムを4重量%添加して製造されたチタン合金試片の相分率を示したものである。図1cは、純チタン(Ti-0.05O)にフェロクロムを0.5重量%添加して製造されたチタン合金試片の相分率を示したものである。
図1a~図1cに用いた純チタン(Ti-0.05O)は、酸素の含量が約0.05重量%であるGrade1またはGrade2に相当する。
表4及び図1aを参照すると、純チタン(Ti-0.05O)の場合、約890℃以上の高温では、β相で存在し、その以下の低温では、実際はα相のみで存在することが分かる。
しかし、表4及び図1bを参照すると、フェロクロムを4重量%添加して製造されたチタン合金試片の場合、約850℃以上の高温では、β相で存在し、600~850℃では、β相とα相で共存し、約600℃以下では、α相で存在することが分かる。特に、図1bを参照すると、高温β相から低温α相に相変態する途中、600~650℃の区間でTiCrが析出していることが分かる。これらのTiCrが多すぎると、成形工程で破断する可能性がある。
一方、図1cを参照すると、フェロクロムを0.5重量%添加して製造されたチタン合金試片の場合、図1bとは異なり、析出物がほとんど形成されておらず、成形工程でより有利であると言える。
図2aは、純チタン(Ti-0.39O)試片である比較例2による試片の相分率を示したものである。図2bは、純チタン(Ti-0.39O)にフェロクロムを4重量%添加して製造されたチタン合金試片の相分率を示したものである。図2cは、純チタン(Ti-0.39O)にフェロクロムを0.5重量%添加して製造されたチタン合金試片の相分率を示したものである。
図2a~図2cに用いられた純チタン(Ti-0.39O)は、酸素の含量が約0.39重量%であるGrade4に相当すると言える。
表4及び図2aを参照すると、純チタン(Ti-0.39O)の場合、約930℃以上の高温では、β相で存在し、その以下の低温では、実際はα相のみで存在することが分かる。
しかし、表4及び図2bを参照すると、フェロクロムを4重量%添加して製造されたチタン合金試片の場合、約910℃以上の高温では、β相で存在し、600~910℃では、β相とα相が共存し、600℃以下では、α相で存在することが分かる。特に、図2bを参照すると、高温β相から低温α相に相変態する途中、約600~650℃で、TiCrが析出していることが分かる。
一方、図2cを参照すると、フェロクロムを0.5重量%添加して製造されたチタン合金試片の場合、図2bとは異なり、析出物がほとんど形成されていないことが分かる。
図3a及び図3bは、比較例の試片1~4実施例の試片1~5及び参考例の試片1~3に対する機械的特性を示したものである。
比較例3による試片は、純チタン(Ti-0.05O)にフェロクロムを4重量%添加して製造されたチタン合金試片であり、比較例4による試片は、純チタン(Ti-0.39O)にフェロクロムを4重量%添加して製造されたチタン合金試片である。
機械的特性は、各チタン合金試片について常温で、変形速度1.5mm/minの条件で引張試験を行って得た。
比較例の試片1~2及び実施例の試片1~5及び参考例の試片1~3に対する機械的特性を表6に示した。
図3a、図3b及び表6を参照すると、フェロクロムを添加していない比較例1~2による純チタン試片の場合、418~758MPaの引張強度と352~672MPaの降伏強度を示すことが分かる。これに反して、純チタンにフェロクロムを3.0重量%以下添加して製造されたチタン合金試片の場合、540~1370MPaの引張強度と460~1280MPaの降伏強度を有することが分かる。すなわち、フェロクロムを添加して製造されたチタン合金の場合、純チタンに比べて強度が上昇することが分かる。特に、表6を参照すると、実施例1~5の場合、861~1165MPaの引張強度を有し、かつ、良好な延伸率を有することが分かる。
表7は、比較例1~4による試片と実施例1~5による試片と参考例1~3の試片の延伸率の測定結果及びクラック発生の観察結果を示したものである。
図3a、図3b及び表7を参照すると、比較例1、実施例1~4及び比較例3を比較するとき、そして、比較例2、実施例5~8及び比較例4を比較するとき、純チタン試片にフェロクロムを添加することによって、延伸率は減少する傾向を示す。
しかし、比較例3~4の場合、酸素濃度が0.05~0.39重量%含まれた純チタンにフェロクロムを4.0重量%添加した場合、延伸率は、1.1~1.4に急激に減少するものの、実施例1~5及び参考例1~3の場合、酸素濃度が0.05~0.39重量%で含まれた純チタンにフェロクロムを4.0重量%未満、より具体的には、3.0重量%以下添加した場合、急激な延伸率の減少なしに延伸率の範囲が2.2~16.8%と表された。すなわち、参考例1~2、実施例1~及び比較例3を比較するとき、そして、実施例3~5、参考例3及び比較例4を比較するとき、4重量%未満のフェロクロムの添加は、急激な延伸率の減少をもたらすことはないが、4重量%またはそれ以上のフェロクロムを添加する場合、急激な延伸率の減少をもたらすことが分かる。
さらに、参考例1~2と実施例と実施例、実施例3~5参考例3を比較すると、フェロクロムの添加量が0.5~2.0重量%である場合に比べて、フェロクロムの添加量が3.0重量%である場合、延伸率の低下度合いがさらに大きく示されることが分かる。よって、強度及び延伸率を考慮すると、フェロクロムの添加量は、0.5~2.0重量%であるのが最も好ましいと言える。
また、表7を参照すると、比較例4によるチタン合金試片の場合、クラックが発生しているが、参考例1~3及び実施例1~によるチタン合金試片の場合、クラックが発生していないことが分かる。
以上のように、本発明について例示の図面を参照して説明したが、本発明は、本明細書に開示の実施例と図面によって限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内における通常の技術者にとって様々な変形を行えることは明らかである。さらに、本発明の実施例を前述しながら、本発明の構成による作用効果を明示的に記載して説明しなかったとしても、該構成によって予測可能な効果も認めるべきであることは当然である。

Claims (6)

  1. (a)純チタン(Ti)にフェロクロムを添加する段階と、
    (b)上記(a)段階の結果物を溶解させた後に冷却して、チタン合金母材を形成する段階と、
    (c)チタン合金母材を熱間成形する段階と、
    を含み、
    前記フェロクロムは、鉄(Fe):20~35重量%、シリコン(Si):1~4重量%、炭素(C):0.15重量%以下を含み、残部クロム(Cr)および不可避不純物からなり、
    チタン合金全体の重量に対して、前記フェロクロムを4重量%未満添加して、
    製造されるチタン合金は、クロム(Cr):0.1~3.0重量%、鉄(Fe):0.1~1.0重量%、シリコン(Si):0.01~0.1重量%、酸素(O):0.4重量%以下を含み、残部チタン(Ti)および不可避不純物からなり、861~1165MPaの引張強度を有することを特徴とする、
    高強度チタン合金の製造方法。
  2. 前記チタン合金全体の重量に対して、前記フェロクロムを0.5~2重量%添加することを特徴とする、
    請求項1に記載の高強度チタン合金の製造方法。
  3. 前記熱間成形は、800~850℃で、90%以下の成形率で行われることを特徴とする、
    請求項1に記載の高強度チタン合金の製造方法。
  4. クロム(Cr):0.1~3.0重量%、鉄(Fe):0.1~1.0重量%、シリコン(Si):0.01~0.1重量%、酸素(O):0.4重量%以下を含むものの、クロム(Cr)の含量が鉄(Fe)の含量よりもさらに大きく、残部チタン(Ti)および不可避不純物からなり、861~1165MPaの引張強度を有し、
    460~1280MPaの降伏強度及び95~105GPaのヤング率を有することを特徴とする、
    高強度チタン合金。
  5. 前記クロムの含量は、前記鉄の含量の1.7~4倍であることを特徴とする、
    請求項に記載の高強度チタン合金。
  6. 前記チタン合金は、以下の式1で表されるモリブデン当量([Mo]eq.)が5以下であり、840~930℃のβ変態点を有することを特徴とする、
    請求項に記載の高強度チタン合金。
    [式1]
    [Mo]eq.=[Mo]+0.2[Ta]+0.28[Nb]+0.4[W]+0.
    67[V]+1.25[Cr]+1.25[Ni]+1.7[Mn]+1.7[Co]+
    2.5[Fe]
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