以下、本開示を実施するための形態について、図面を参照して説明する。ここで、図1を含めた、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、以下に記載する実施の形態の全文において共通することとする。また、各実施の形態において、先行する実施の形態で説明した事項と同一もしくは均等である部分には、同一の参照符号を付し、その説明を省略する場合がある。そして、明細書全文に表わされている構成要素の形態は、あくまでも例示であって、明細書に記載された形態に限定するものではない。また、以下の実施の形態は、特に組み合わせに支障が生じない範囲であれば、特に明示していない場合であっても、各実施の形態同士を部分的に組み合わせることができる。
実施の形態1.
[蓄熱タンク6]
図1は、実施の形態1に係る蓄熱タンク6を示す概略図である。蓄熱タンク6は、熱源機で生成した熱を蓄えるタンクである。蓄熱タンク6は、一例として、後述する蓄熱空調給湯システム200において用いられる(図14参照)。蓄熱タンク6は、熱媒体タンク72と、高温配管81と、低温配管83と、中温配管82と、給湯用熱交換器74と、第1熱媒体ポンプ31c1と、第2熱媒体ポンプ31c2と、第1配管86と、第2配管87とを備える。また、蓄熱タンク6は、第1流路切替弁32a1と、第2流路切替弁32a2と、を備える。上述した蓄熱タンク6の各構成について、下記に説明する。
蓄熱タンク6は、熱媒体91を貯留する熱媒体タンク72を備える。熱媒体タンク72は、蓄熱及び放熱を行う熱媒体91を貯留する。熱媒体91には、水、不凍液、あるいは、エチレングリコール水溶液等を利用できる。熱媒体タンク72の上部72aは、熱媒体高温部であって、高温の熱媒体91が貯留している部分である。熱媒体タンク72の中央部72bは、熱媒体中温部であって、中温の熱媒体91が貯留している部分である。熱媒体タンク72の下部72cは、熱媒体低温部であって、低温の熱媒体91が貯留している部分である。通常、熱媒体タンク72の内部では、自然対流によって高温の流体は上昇し、低温の流体は下降しようとするため、上下方向の高さにより異なる温度分布の熱媒体91が貯留している。
蓄熱タンク6は、熱媒体タンク72の上部72aに接続された高温配管81と、熱媒体タンク72の下部72cに接続された低温配管83と、を備える。また、蓄熱タンク6は、熱媒体91が流れる配管であって、熱媒体タンク72の上下方向において、高温配管81と低温配管83との間で熱媒体タンク72に接続された中温配管82を備える。
高温配管81、中温配管82及び低温配管83は、内部を熱媒体91が流れる配管である。高温配管81、中温配管82及び低温配管83は、熱媒体タンク72において、3箇所の異なる高さの位置に接続している。蓄熱タンク6の内部において、熱媒体タンク72の上部72aに高温配管81が接続されており、熱媒体タンク72の中央部72bに中温配管82が接続されており、熱媒体タンク72の下部72cに低温配管83が接続されている。
高温配管81は、一方の端部が熱媒体タンク72の上部72aに接続されており、他方の端部が後述する熱媒体変換機3の配管と接続されている(図14参照)。また、高温配管81は、管路の途中に給湯用熱交換器74と、第1熱媒体ポンプ31c1とが接続されている。高温配管81は、後述する第1配管86によって管路の途中が分岐しており、第1配管86及び後述する第1流路切替弁32a1を介して中温配管82と接続されている。また、高温配管81は、第1配管86、第1流路切替弁32a1、第2配管87及び後述する第2流路切替弁32a2を介して低温配管83と接続されている。
中温配管82は、一方の端部が熱媒体タンク72の中央部72bに接続されており、他方の端部が後述する熱媒体変換機3の配管と接続されている(図14参照)。中温配管82は、後述する第1配管86によって管路の途中が分岐しており、第1配管86及び後述する第1流路切替弁32a1を介して高温配管81と接続されている。
低温配管83は、一方の端部が熱媒体タンク72の下部72cに接続されており、他方の端部が後述する熱媒体変換機3の配管と接続されている(図14参照)。また、低温配管83は、管路の途中に第2流路切替弁32a2と、第2熱媒体ポンプ31c2とが接続されている。低温配管83は、第1配管86、第1流路切替弁32a1、第2配管87及び後述する第2流路切替弁32a2を介して高温配管81と接続されている。
蓄熱タンク6は、高温配管81と水が流れる水配管78とに接続され、高温配管81を流れる熱媒体91と水配管78を流れる水とを熱交換させる給湯用熱交換器74を備える。給湯用熱交換器74は、高温配管81と接続されている。換言すれば、給湯用熱交換器74は、高温配管81に備えられている。また、給湯用熱交換器74は、水配管78と接続されている。給湯用熱交換器74は、給水口76から流入する水配管78を流れる水と、高温配管81から流入する熱媒体91とを熱交換させ、水を給湯温度まで加熱した後、給湯口77から流出させ水配管78を介して給湯する。水は、例えば、市水である。給湯温度は、使用者の使用に適した温度であり、例えば40℃である。
蓄熱タンク6は、熱媒体タンク72へ熱媒体91を流入させ、また、熱媒体タンク72から熱媒体91を流出させる第1熱媒体ポンプ31c1を備えている。第1熱媒体ポンプ31c1は、高温配管81に接続されている。換言すれば、第1熱媒体ポンプ31c1は、高温配管81に設けられている。第1熱媒体ポンプ31c1は、熱媒体タンク72の内部に貯留される熱媒体91を熱媒体91が流れる回路内で循環させる。
蓄熱タンク6は、熱媒体タンク72へ熱媒体91を流入させ、また、熱媒体タンク72から熱媒体91を流出させる第2熱媒体ポンプ31c2を備えている。第2熱媒体ポンプ31c2は、低温配管83に接続されている。換言すれば、第2熱媒体ポンプ31c2は、低温配管83に設けられている。第2熱媒体ポンプ31c2は、熱媒体タンク72の内部に貯留される熱媒体91を熱媒体91が流れる回路内で循環させる。
第1熱媒体ポンプ31c1及び第2熱媒体ポンプ31c2は、例えば、モータ(図示は省略)によって駆動され、圧力の働きによって熱媒体91を送る装置である。熱媒体91は、第1熱媒体ポンプ31c1及び第2熱媒体ポンプ31c2によって配管内を循環する。なお、蓄熱タンク6は、少なくとも第1熱媒体ポンプ31c1を有していればよく、第2熱媒体ポンプ31c2を有していなくてもよい場合がある。この場合、熱媒体91は、第1熱媒体ポンプ31c1、後述する第1熱媒体循環ポンプ31a、あるいは、後述する第2熱媒体循環ポンプ31b等によって配管内を循環する(図14参照)。
蓄熱タンク6は、高温配管81における、給湯用熱交換器74に対して熱媒体タンク72の配置側とは反対側の位置において、高温配管81と中温配管82とを接続する第1配管86を備える。第1配管86は、一方の端部が高温配管81と接続されており、他方の端部が中温配管82と接続されている。また、第1配管86は、管路の途中に第1流路切替弁32a1が接続されている。蓄熱タンク6は、第1配管86と低温配管83とを接続する第2配管87を備える。第2配管87は、一方の端部が第1流路切替弁32a1を介して第1配管86と接続されており、他方の端部が第2流路切替弁32a2を介して低温配管83と接続されている。
蓄熱タンク6は、第1配管86と第2配管87とに接続されており、熱媒体91が流れる流路を切り替える第1流路切替弁32a1を備える。また、蓄熱タンク6は、第2配管87と低温配管83とに接続されており、熱媒体91が流れる流路を切り替える第2流路切替弁32a2を備える。第1流路切替弁32a1及び第2流路切替弁32a2は、熱媒体91が流れる回路において熱媒体91の流れる方向を切り替える。
第1流路切替弁32a1及び第2流路切替弁32a2は、例えば、三方弁である。熱媒体91の流れる方向は、第1流路切替弁32a1及び第2流路切替弁32a2によって制御される。
第1流路切替弁32a1及び第2流路切替弁32a2は、例えば、熱媒体タンク72の上部72aと中央部72bとを熱媒体91が循環する回路と、上部72aと下部72cとを熱媒体91が循環する回路とを切り替える。
蓄熱タンク6は、第1流路切替弁32a1及び第2流路切替弁32a2を用いて、高温配管81、中温配管82及び低温配管83の内部を流れる熱媒体91の流路を切り替える。蓄熱タンク6は、第1流路切替弁32a1及び第2流路切替弁32a2を用いて熱媒体91の流路を切り替えることによって、低温の蓄熱運転、高温の蓄熱運転、放熱運転及びそれぞれの同時運転等を切り替える。すなわち、蓄熱タンク6は、第1流路切替弁32a1及び第2流路切替弁32a2を用いて熱媒体91の流れる方向を切り替えることによって、低温の蓄熱運転、高温の蓄熱運転、放熱運転及びそれぞれの同時運転等を切り替える。
図2は、実施の形態1に係る蓄熱タンク6の冷熱蓄熱時の循環媒体の流れ方向を示す回路図である。図2の矢印は、低温の蓄熱運転時の熱媒体91の流れる方向を示している。熱媒体タンク72内の熱媒体91は、中温配管82を通って蓄熱タンク6から流出し、後述する蓄熱空調給湯システム200の冷熱源101によって冷却される(図14参照)。冷熱源101によって冷却された熱媒体91は、低温配管83を通って熱媒体タンク72の下部72cに流入する。
蓄熱を利用して冷房運転を行う際は、それぞれ熱媒体91の流れる方向を逆にして、低温配管83から流出する熱媒体91は、冷熱源101ではなく室内機2bに供給される(図14参照)。なお、蓄熱を利用して運転を行うことを放熱運転と称する。蓄熱タンク6及び蓄熱空調給湯システム200は、蓄熱タンク6から室内機2bに低温の熱媒体91を供給し、利用側熱交換器30aによって、熱媒体91と室内空気とを熱交換することによって冷房運転を行う。
図3は、実施の形態1に係る蓄熱タンク6の温熱蓄熱時の循環媒体の流れ方向を示す回路図である。図3の矢印は、高温の蓄熱運転時の熱媒体91の流れる方向を示している。熱媒体タンク72の下部72cから流出した熱媒体91は、低温配管83を通って蓄熱タンク6から流出し、後述する蓄熱空調給湯システム200の熱源100によって加熱される(図14参照)。熱源100によって加熱された熱媒体91は、高温配管81を通って熱媒体タンク72の上部72aに流入する。熱媒体タンク72の内部を通った熱媒体91は、熱媒体タンク72の下部72cから流出する。
蓄熱を利用して暖房運転を行う際は、それぞれ熱媒体91の流れる方向を逆にして、高温配管81から流出する熱媒体91は、熱源100ではなく室内機2aに供給される(図14参照)。上述したように、蓄熱を利用して運転を行うことを放熱運転と称する。蓄熱タンク6及び蓄熱空調給湯システム200は、蓄熱タンク6から室内機2aに高温の熱媒体91を供給し、利用側熱交換器30aによって、熱媒体91と室内空気とを熱交換することによって暖房運転を行う。
また、蓄熱タンク6及び蓄熱空調給湯システム200は、冷熱利用温熱蓄熱運転時も図3と同じ方向で熱媒体91が流れる。蓄熱タンク6の低温配管83から流出した熱媒体91は、室内機2aを通って、空気を冷却し、室内機2aを流出した後、熱源100に供給される(図14参照)。熱源100によって加熱された熱媒体91は、高温配管81を通って熱媒体タンク72の上部72aに流入する。
図4は、実施の形態1に係る蓄熱タンク6の温熱蓄熱時の循環媒体の流れ方向を示す回路図である。図4の矢印は、熱媒体91の流れる方向を示している。蓄熱タンク6は、温熱を蓄熱する場合は、図4に示す高温の蓄熱運転を行う。熱媒体タンク72から流出した熱媒体91は、中温配管82を通って、蓄熱空調給湯システム200の熱源100によって加熱される(図14参照)。
加熱された熱媒体91は、高温配管81を通って熱媒体タンク72の上部72aに流入する。熱媒体タンク72の内部を通った熱媒体91は、熱媒体タンク72の中央部72bの中温配管82から流出する。これにより、蓄熱タンク6及び蓄熱空調給湯システム200は、熱媒体タンク72の下部72cを低温に保ったまま高温蓄熱運転が可能となる。
図5は、実施の形態1に係る蓄熱タンク6の冷温熱同時蓄熱時の循環媒体の流れ方向を示す回路図である。図5の矢印は、冷温同時蓄熱運転時の熱媒体91の流れる方向を示している。熱媒体タンク72から流出した熱媒体91は、中温配管82を通って、一部は蓄熱空調給湯システム200の熱源100に供給され、残りは蓄熱空調給湯システム200の冷熱源101に供給される(図14参照)。
一部の熱媒体91は、熱源100によって加熱された後、高温配管81を通って熱媒体タンク72の上部72aに流入する。一方、残りの熱媒体91は、冷熱源101によって冷却された後、低温配管83を通って熱媒体タンク72の下部72cに流入する。以上のように、蓄熱タンク6及び蓄熱空調給湯システム200は、熱媒体タンク72の内部の熱媒体91の一部を利用して高温蓄熱し、残りの熱媒体91を利用して低温蓄熱を行う冷温同時蓄熱運転が可能である。
一方、蓄熱タンク6及び蓄熱空調給湯システム200は、図5において熱媒体91の流れる方向を逆にすることで、蓄熱を利用して冷房運転と暖房運転とを同時に行う冷暖同時運転が可能になる。熱媒体タンク72から流出した熱媒体91は、高温配管81及び低温配管83を通って、熱源100及び冷熱源101ではなく、室内機2a及び室内機2bに供給される。
蓄熱タンク6及び蓄熱空調給湯システム200は、低温配管83から流出する低温の熱媒体91と、高温配管81から流出する高温の熱媒体91とを室内機2a及び室内機2bに供給することによって、冷暖同時運転が可能になる。室内機2a及び室内機2bの利用側熱交換器30aで熱交換された熱媒体91は、合流して中温配管82から熱媒体タンク72の中央部72bに流入する。
図6は、実施の形態1に係る蓄熱タンク6の給湯運転時の循環媒体の流れ方向を示す回路図である。図6の矢印は、蓄熱を利用して給湯運転を行う際の熱媒体91の流れる方向を示している。熱媒体タンク72の上部72aから流出した熱媒体91は、給湯用熱交換器74によって水配管78の水と熱交換する。給水口76から蓄熱タンク6に流入した水は、給湯用熱交換器74によって給湯温度にまで加熱された後、給湯口77から流出する。
夏季のように水の温度が高い場合(例えば30℃)、水と熱交換して給湯用熱交換器74で冷却された熱媒体91は、例えば40℃の中温となっているので、第1配管86を介して中温配管82を通り熱媒体タンク72の中央部72bへ流入する。ここで熱媒体91は、第1流路切替弁32a1によって流路が切り替えられ、高温配管81、第1配管86、中温配管82及び熱媒体タンク72を循環する。
一方、冬季のように水の温度が低い場合(例えば10℃)は、給湯用熱交換器74で冷却された熱媒体91は温度が低下している。温度が低下した後の熱媒体91は、熱媒体タンク72の中央部72bではなく、下部72cに流入して、熱媒体タンク72の下部72cに蓄熱することが望ましい。熱媒体タンク72の内部は、上下方向の高さにより異なる温度分布の熱媒体91が貯留しているからである。ここで熱媒体91は、第1流路切替弁32a1と第2流路切替弁32a2とによって流路が切り替えられ、高温配管81、第1配管86、第2配管87、低温配管83及び熱媒体タンク72を循環する。
[蓄熱タンク6の作用効果]
蓄熱タンク6は、熱媒体91を貯留する熱媒体タンク72と、熱媒体タンク72の上部72aに接続された高温配管81及び熱媒体タンク72の下部72cに接続された低温配管83と、を備える。また、蓄熱タンク6は、熱媒体タンク72の上下方向において、高温配管81と低温配管83との間で熱媒体タンク72に接続された中温配管82を備える。
また、蓄熱タンク6は、高温配管81に接続されており、熱媒体タンク72へ熱媒体91を流入させ、また、熱媒体タンク72から熱媒体91を流出させる第1熱媒体ポンプ31c1を備える。また、蓄熱タンク6は、低温配管83に接続されており、熱媒体タンク72へ熱媒体91を流入させ、また、熱媒体タンク72から熱媒体91を流出させる第2熱媒体ポンプ31c2を備える。また、蓄熱タンク6は、高温配管81と中温配管82とを接続する第1配管86と、第1配管86と低温配管83とを接続する第2配管87と、を備える。
また、蓄熱タンク6は、第1配管86と第2配管87とに接続されており、熱媒体91が流れる流路を切り替える第1流路切替弁32a1を備える。また、蓄熱タンク6は、第2配管87と低温配管83とに接続されており、熱媒体91が流れる流路を切り替える第2流路切替弁32a2を備える。
蓄熱タンク6は、第1流路切替弁32a1及び第2流路切替弁32a2を用いて、高温配管81、中温配管82、及び、低温配管83の内部を流れる熱媒体91の流路を切り替える。蓄熱タンク6は、高温配管81、中温配管82、及び、低温配管83の内部を流れる熱媒体91の流路を切り替えることによって、低温の蓄熱運転、高温の蓄熱運転、放熱運転、及び、それぞれの同時運転を切り替える。
従来、蓄熱タンクは、低温及び高温の蓄放熱には、熱媒体の往きと戻りのそれぞれに2つの配管、すなわち、合計4つの配管が必要である。実施の形態1に係る蓄熱タンク6は、高温配管81、中温配管82及び低温配管83を利用することによって、蓄放熱後の中温の熱媒体91の流路を1つに統合できるため、配管数を削減できる。蓄熱空調給湯システム200では、蓄熱タンク6、熱源機1a及び熱媒体変換機3が、それぞれ離れて設置される場合が多く、接続配管数を削減すると蓄熱タンク6及び蓄熱空調給湯システム200の設置時の施工が簡便になり、設置が容易となる。また、蓄熱タンク6は、上記構成により、1つの熱媒体タンク72内で温度分布を形成し、高温及び低温を蓄熱することができるため、蓄熱用のタンク数を減らすことで部品数を減らすことができる。
また、蓄熱タンク6は、高温配管81と水が流れる水配管78とに接続され、高温配管81を流れる熱媒体91と水配管78を流れる水とにおいて熱交換させる給湯用熱交換器74を備える。蓄熱タンク6及び蓄熱空調給湯システム200は、給湯用熱交換器74を備えているため、給湯用熱交換器74を利用して給湯運転を行うことができる。そのため、蓄熱タンク6及び蓄熱空調給湯システム200は、室外機1と熱媒体変換機3とによって冷房運転又は暖房運転を行うのと同時に給湯運転を行うことができる。
実施の形態2.
図7は、実施の形態2に係る蓄熱タンク6を示す概略図である。なお、図1~図6の蓄熱タンク6と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。実施の形態2に係る蓄熱タンク6は、高温蓄熱槽71及び低温蓄熱槽73を有する点で実施の形態1に係る蓄熱タンク6と異なるものである。以下、実施の形態2の蓄熱タンク6が実施の形態1の蓄熱タンク6と異なる構成を中心に説明するものとし、実施の形態2で説明されていない構成は実施の形態1と同様である。
蓄熱タンク6は、高温配管81において、給湯用熱交換器74と熱媒体タンク72との間に接続されている高温蓄熱槽71と、低温配管83において、第2流路切替弁32a2と熱媒体タンク72との間に接続されている低温蓄熱槽73と、を備える。高温蓄熱槽71は、高温配管81において、第1配管86の接続部分と熱媒体タンク72との間に接続されている。
高温蓄熱槽71は、熱媒体91と熱交換を行い熱媒体91よりも単位体積当たりの蓄熱量が大きい高温蓄熱材90aと、内部を熱媒体91が循環し、高温蓄熱材90aと熱交換する高温蓄熱熱交換器75aと、を内部に有する。また、低温蓄熱槽73は、熱媒体91と熱交換を行い熱媒体91よりも単位体積当たりの蓄熱量が大きい低温蓄熱材90bと、内部を熱媒体91が循環し、低温蓄熱材90bと熱交換する低温蓄熱熱交換器75bと、を内部に有する。蓄熱タンク6は、配管を介して高温蓄熱槽71と、熱媒体タンク72と、低温蓄熱槽73とが直列に接続されている。
高温蓄熱槽71及び低温蓄熱槽73の内部には、潜熱蓄熱材90が充填されており、潜熱蓄熱材90と熱媒体91とを熱交換する蓄熱熱交換器75が収納されている。潜熱蓄熱材90は、高温蓄熱材90a及び低温蓄熱材90bである。蓄熱熱交換器75は、高温蓄熱熱交換器75a及び低温蓄熱熱交換器75bである。高温蓄熱槽71の内部には、高温蓄熱材90aが充填されており、高温蓄熱材90aと熱媒体91とを熱交換する高温蓄熱熱交換器75aが収納されている。低温蓄熱槽73の内部には、低温蓄熱材90bが充填されており、低温蓄熱材90bと熱媒体91とを熱交換する低温蓄熱熱交換器75bが収納されている。
図7に示すように、蓄熱タンク6の内部では、高温蓄熱槽71と、熱媒体タンク72と、低温蓄熱槽73とがそれぞれ順に直列に接続されている。通常、熱媒体タンク72の内部では、自然対流によって高温の流体は上昇し、低温の流体は下降しようとするため、高温蓄熱槽71を熱媒体タンク72の上部に、低温蓄熱槽73を熱媒体タンク72の下部に配置することで、高温蓄熱槽71を高温のままに、低温蓄熱槽73を低温のままに保つことが容易となる。
一例として、低温蓄熱槽73内で、低温蓄熱材90bと熱交換した熱媒体91は、低温蓄熱槽73の上部に接続されている低温配管83から流出して、熱媒体タンク72の下部72c(図1参照)に流入する。そして、熱媒体タンク72の上部72a(図1参照)に接続されている高温配管81から流出した熱媒体91は、高温蓄熱槽71に流入し、高温蓄熱熱交換器75aによって高温蓄熱材90aと熱交換を行う。
高温蓄熱槽71は、高温蓄熱熱交換器75aにおいて熱媒体91と熱交換した高温蓄熱材90aに熱を蓄えることができる。高温蓄熱槽71内の潜熱蓄熱材90である高温蓄熱材90aには、給湯温度よりも高い温度(例えば40~80℃)に融点を持つ材料を利用でき、例えば、パラフィン、あるいは、酢酸ナトリウム三水和物等を利用することができる。
低温蓄熱槽73は、低温蓄熱熱交換器75bにおいて熱媒体91と熱交換した低温蓄熱材90bに熱を蓄えることができる。低温蓄熱槽73内の潜熱蓄熱材90である低温蓄熱材90bには、例えば0℃~20℃に融点を持つ材料を利用でき、氷、TBAB水溶液、あるいは、ペンタデカン等を利用できる。
蓄熱タンク6は、高温蓄熱槽71に高温配管81が接続されており、低温蓄熱槽73には低温配管83が接続されており、熱媒体タンク72に高温配管81と、中温配管82と、低温配管83とが接続されている。
高温配管81は、管路の途中に給湯用熱交換器74と、第1熱媒体ポンプ31c1と、高温蓄熱槽71とが接続されている。低温配管83は、管路の途中に第2流路切替弁32a2と、第2熱媒体ポンプ31c2と、低温蓄熱槽73とが接続されている。なお、上述したように、蓄熱タンク6は、少なくとも第1熱媒体ポンプ31c1を有していればよく、第2熱媒体ポンプ31c2を有していなくてもよい場合がある。この場合、熱媒体91は、第1熱媒体ポンプ31c1、後述する第1熱媒体循環ポンプ31a、あるいは、後述する第2熱媒体循環ポンプ31b等によって配管内を循環する(図15参照)。
図8は、実施の形態2に係る蓄熱タンク6の冷熱蓄熱時の循環媒体の流れ方向を示す回路図である。図8の矢印は、低温の蓄熱運転時の熱媒体91の流れる方向を示している。熱媒体タンク72内の熱媒体91は、中温配管82から流出し、後述する蓄熱空調給湯システム200の冷熱源101によって冷却される(図15参照)。
冷熱源101によって冷却された熱媒体91は、低温配管83を通って低温蓄熱槽73に流入する。低温蓄熱槽73に流入した熱媒体91は、低温蓄熱熱交換器75bを通って、低温蓄熱材90bを冷却した後、熱媒体タンク72の下部72c(図1参照)に流入する。
蓄熱を利用して冷房運転を行う際は、それぞれ熱媒体91の流れる方向を逆にして、低温配管83から流出する熱媒体91は、冷熱源101ではなく室内機2bに供給される(図15参照)。蓄熱タンク6及び蓄熱空調給湯システム200は、蓄熱タンク6から室内機2bに低温の熱媒体91を供給し、利用側熱交換器30aによって、熱媒体91と室内空気とを熱交換することによって冷房運転を行う。
図9は、実施の形態2に係る蓄熱タンク6の温熱蓄熱時の循環媒体の流れ方向を示す回路図である。図9の矢印は、高温の蓄熱運転時の熱媒体91の流れ方向を示している。熱媒体タンク72の下部72c(図1参照)から流出し、低温蓄熱槽73を通って低温蓄熱槽73から流出した熱媒体91は、低温配管83を通って蓄熱タンク6から流出し、後述する蓄熱空調給湯システム200の熱源100によって加熱される(図15参照)。
熱源100によって加熱された熱媒体91は、高温配管81を通って高温蓄熱槽71に流入する。高温蓄熱槽71に流入した熱媒体91は、高温蓄熱槽71内の高温蓄熱熱交換器75aを通って、高温蓄熱材90aを加熱した後、熱媒体タンク72の上部72a(図1参照)に流入する。熱媒体タンク72の内部を通った熱媒体91は、熱媒体タンク72の下部72cから流出し、低温蓄熱槽73に流入する。
蓄熱を利用して暖房運転を行う際は、それぞれ熱媒体91の流れる方向を逆にして、高温配管81から流出する熱媒体91は、熱源100ではなく室内機2aに供給される(図15参照)。蓄熱タンク6及び蓄熱空調給湯システム200は、蓄熱タンク6から室内機2aに高温の熱媒体91を供給し、利用側熱交換器30aによって、熱媒体91と室内空気とを熱交換することによって暖房運転を行う。
また、蓄熱タンク6及び蓄熱空調給湯システム200は、冷熱利用温熱蓄熱運転時も図9と同じ方向で熱媒体91が流れる。蓄熱タンク6の低温配管83から流出した熱媒体91は、室内機2aを通って、空気を冷却し、室内機2aを流出した後、熱源100に供給される(図15参照)。熱源100によって加熱された熱媒体91は、高温配管81を通って高温蓄熱槽71に流入し、その後、熱媒体タンク72の上部72a(図1参照)に流入する。
図10は、実施の形態2に係る蓄熱タンク6の温熱蓄熱時の循環媒体の流れ方向を示す回路図である。図10の矢印は、熱媒体91の流れる方向を示している。蓄熱タンク6は、温熱を蓄熱する場合は、図10に示す高温蓄熱運転を行う。熱媒体タンク72から流出した熱媒体91は、中温配管82を通って、蓄熱空調給湯システム200の熱源100によって加熱される(図15参照)。
加熱された熱媒体91は、高温配管81を通って高温蓄熱槽71に流入する。高温蓄熱槽71に流入した熱媒体91は、高温蓄熱槽71内の高温蓄熱熱交換器75aを通って、高温蓄熱材90aを加熱した後、熱媒体タンク72の上部72aに流入する。熱媒体タンク72の内部を通った熱媒体91は、熱媒体タンク72の中央部72bの中温配管82から流出する。これにより、蓄熱タンク6及び蓄熱空調給湯システム200は、低温蓄熱槽73の内部を熱媒体91が通過せず熱媒体91と低温蓄熱材90bとの熱交換が行われないため、低温蓄熱槽73の内部を低温に保ったまま高温蓄熱運転が可能となる。
図11は、実施の形態2に係る蓄熱タンク6の冷温熱同時蓄熱時の循環媒体の流れ方向を示す回路図である。図11の矢印は、冷温同時蓄熱運転時の熱媒体91の流れる方向を示している。熱媒体タンク72から流出した熱媒体91は、中温配管82を通って、一部は蓄熱空調給湯システム200の熱源100に供給され、残りは蓄熱空調給湯システム200の冷熱源101に供給される(図15参照)。
一部の熱媒体91は、熱源100によって加熱された後、高温配管81を通って高温蓄熱槽71に流入する。高温蓄熱槽71に流入した熱媒体91は、高温蓄熱槽71内の高温蓄熱熱交換器75aを通って、高温蓄熱材90aを加熱した後、熱媒体タンク72の上部72aに流入する(図1参照)。
一方、残りの熱媒体91は、冷熱源101によって冷却された後、低温配管83を通って低温蓄熱槽73に流入する。低温蓄熱槽73に流入した熱媒体91は、低温蓄熱槽73内の低温蓄熱熱交換器75bを通って低温蓄熱材90bを冷却した後、熱媒体タンク72の下部72cに流入する(図1参照)。以上のように、蓄熱タンク6及び蓄熱空調給湯システム200は、熱媒体タンク72の内部の熱媒体91の一部を利用して高温蓄熱し、残りの熱媒体91を利用して低温蓄熱を行う冷温同時蓄熱運転が可能である。
一方、蓄熱タンク6及び蓄熱空調給湯システム200は、図11において熱媒体91の流れる方向を逆にすることで、蓄熱を利用して冷房運転と暖房運転とを同時に行う冷暖同時運転が可能になる。熱媒体タンク72から流出した熱媒体91は、高温配管81及び低温配管83を通って、熱源100及び冷熱源101ではなく、室内機2a及び室内機2bに供給される。
蓄熱タンク6及び蓄熱空調給湯システム200は、低温配管83から流出する低温の熱媒体91と、高温配管81から流出する高温の熱媒体91とを室内機2a及び室内機2bに供給することによって、冷暖同時運転が可能になる。室内機2a及び室内機2bの利用側熱交換器30aで熱交換された熱媒体91は、合流して中温配管82から熱媒体タンク72の中央部72bに流入する。
図12は、実施の形態2に係る蓄熱タンク6の給湯運転時の循環媒体の流れ方向を示す回路図である。図12の矢印は、蓄熱を利用して給湯運転を行う際の熱媒体91、及び水の流れる方向を示している。熱媒体タンク72の上部72aから流出し、高温蓄熱槽71を通過して高温蓄熱槽71から流出した熱媒体91は、給湯用熱交換器74によって水配管78の水と熱交換する。給水口76から蓄熱タンク6に流入した水は、給湯用熱交換器74によって給湯温度にまで加熱されたあと、給湯口77から流出する。
夏季のように水の温度が高い場合(例えば30℃)、水と熱交換して給湯用熱交換器74で冷却された熱媒体91は、例えば40℃の中温となっているので、第1配管86を介して中温配管82を通り熱媒体タンク72の中央部72bへ流入する。ここで熱媒体91は、第1流路切替弁32a1によって流路が切り替えられ、高温配管81、第1配管86、中温配管82及び熱媒体タンク72を循環する。
一方、冬季のように水の温度が低い場合(例えば10℃)は、給湯用熱交換器74で冷却された熱媒体91は温度が低下している。温度が低下した後の熱媒体91は、熱媒体タンク72の中央部72bではなく、下部72cに流入して、熱媒体タンク72の下部72cに蓄熱することが望ましい。熱媒体タンク72の内部は、上下方向の高さにより異なる温度分布の熱媒体91が貯留しているからである。ここで熱媒体91は、第1流路切替弁32a1と第2流路切替弁32a2とによって流路が切り替えられ、高温配管81、第1配管86、第2配管87、低温配管83、低温蓄熱槽73、及び熱媒体タンク72を循環する。
[蓄熱タンク6の作用効果]
蓄熱タンク6は、高温配管81において、第1配管86の接続部分と熱媒体タンク72との間に接続されている高温蓄熱槽71と、低温配管83において、第2流路切替弁32a2と熱媒体タンク72との間に接続されている低温蓄熱槽73と、を備える。高温蓄熱槽71は、熱媒体91と熱交換を行い熱媒体91よりも単位体積当たりの蓄熱量が大きい高温蓄熱材90aと、内部を熱媒体91が循環し、高温蓄熱材90aと熱交換する高温蓄熱熱交換器75aと、を内部に有する。低温蓄熱槽73は、熱媒体91と熱交換を行い熱媒体91よりも単位体積当たりの蓄熱量が大きい低温蓄熱材90bと、内部を熱媒体91が循環し、低温蓄熱材90bと熱交換する低温蓄熱熱交換器75bと、を内部に有する。蓄熱タンク6は、高温蓄熱槽71と、熱媒体タンク72と、低温蓄熱槽73とが直列に接続されている。実施の形態2の蓄熱タンク6は、熱媒体91よりも単位体積当たりの蓄熱量の大きい高温蓄熱材90a及び低温蓄熱材90b等の蓄熱材を用いることにより、熱媒体タンク72を小型化でき、蓄熱タンク6を小型化できる。また、実施の形態2の蓄熱タンク6は、実施の形態1の蓄熱タンク6と同様の構造を有するため、実施の形態1の蓄熱タンク6と同様の効果を発揮できる。
実施の形態3.
図13は、実施の形態3に係る蓄熱タンク6を示す概略図である。なお、図1~図12の蓄熱タンク6と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。実施の形態3に係る蓄熱タンク6は、中温配管82の構成が実施の形態1及び実施の形態2に係る蓄熱タンク6と異なるものである。以下、実施の形態3の蓄熱タンク6が実施の形態1及び実施の形態2の蓄熱タンク6と異なる構成を中心に説明するものとし、実施の形態3で説明されていない構成は実施の形態1及び実施の形態2と同様である。
実施の形態3に係る蓄熱タンク6の中温配管82は、少なくとも2本に分岐して熱媒体タンク72に接続している。中温配管82は、分岐した部分において、中温配管切替弁84aを有している。蓄熱タンク6及び蓄熱空調給湯システム200は、中温配管切替弁84aを用いて、必要とされる温度の蓄熱量に応じて、蓄熱運転時の熱媒体91の流路における容積を変更することによって、低温蓄熱量と高温蓄熱量とを調整できる。
中温配管82は、中温配管切替弁84aによって熱媒体タンク72の異なる2カ所と接続する。中温配管切替弁84aは、例えば三方弁である。なお、中温配管切替弁84aは、三方弁に限定されるものではなく、中温配管82の分岐の数によって切替弁の構成が決定される。
例えば冷熱の利用量が多い夏季では、蓄熱空調給湯システム200は、冷熱蓄熱時に中温配管切替弁84aを用いて、熱媒体タンク72の上側から熱媒体91を流出することにより、熱媒体タンク72の大部分の熱媒体91を冷熱蓄熱に利用できる。一方、冷熱の利用量が少ない中間季では、蓄熱空調給湯システム200は、中温配管切替弁84aを用いて、熱媒体タンク72の下側から熱媒体91を流出し、冷熱蓄熱を行うことにより、熱媒体タンク72の上側の大部分の熱媒体91を温熱蓄熱に利用できる。
[蓄熱タンク6の作用効果]
蓄熱タンク6の中温配管82は、少なくとも2本に分岐して熱媒体タンク72に接続されており、分岐した部分において、中温配管切替弁84aを有している。蓄熱タンク6は、中温配管切替弁84aを用いて、必要とされる温度の蓄熱量に応じて、蓄熱運転時の熱媒体91の流路における容積を変更することによって、低温蓄熱量と高温蓄熱量とを調整する。蓄熱タンク6は、中温配管82の当該構成により、冬季あるいは夏季のように必要な蓄熱の温度帯が異なるときに熱媒体91の温度分布を高温又は低温に調節することができ、熱媒体タンク72を小型化できるため、蓄熱タンク6を小型化できる。すなわち、蓄熱タンク6は、中温配管切替弁84aを有する中温配管82によって、冷熱及び温熱の利用率に応じてそれぞれの蓄熱量を調整することができるため、蓄熱タンク6のスペースを有効に利用でき、全体をコンパクトにできる。また、実施の形態3の蓄熱タンク6は、実施の形態1及び実施の形態2の蓄熱タンク6と同様の構造を有するため、実施の形態1及び実施の形態2の蓄熱タンク6と同様の効果を発揮できる。
実施の形態4.
図14は、実施の形態4に係る蓄熱空調給湯システム200の第1例の概略図である。図15は、実施の形態4に係る蓄熱空調給湯システム200の第2例の概略図である。図14に示す第1例の蓄熱空調給湯システム200は、実施の形態1の蓄熱タンク6を備えた蓄熱空調給湯システム200である。図15に示す第2例の蓄熱空調給湯システム200は、実施の形態2の蓄熱タンク6を備えた蓄熱空調給湯システム200である。なお、実施の形態4に係る蓄熱空調給湯システム200は、実施の形態3に係る蓄熱タンク6を備えてもよい。
蓄熱空調給湯システム200の説明において、図1~図13の蓄熱タンク6と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。以下、実施の形態4の蓄熱空調給湯システム200を説明するものとし、実施の形態4で説明されていない構成は実施の形態1~実施の形態3と同様である。
蓄熱空調給湯システム200は、蓄熱タンク6と、複数の室内機2と、熱媒体循環回路10bと、暖房熱媒体間熱交換器14aと、冷房熱媒体間熱交換器14bと、第1熱媒体循環ポンプ31aと、第2熱媒体循環ポンプ31bと、を備える。また、蓄熱空調給湯システム200は、複数の熱媒体流路切替弁32aと、複数の熱媒体流量調整装置34aと、複数の熱媒体温度検出センサ35aと、を備える。
蓄熱空調給湯システム200は、複数の熱媒体温度検出センサ35aの検出情報に基づき、複数の熱媒体流路切替弁32aと、複数の熱媒体流量調整装置34aとを制御する。蓄熱空調給湯システム200は、複数の熱媒体流路切替弁32aと、複数の熱媒体流量調整装置34aとを制御することによって、冷房、暖房、冷熱蓄熱、温熱蓄熱、給湯及びそれらの組み合わせ運転を選択する。
より詳細には、蓄熱空調給湯システム200は、熱源機1aである室外機1と、熱媒体91を加熱及び冷却して熱媒体91の流路を切り替える熱媒体変換機3と、空調空気を供給する少なくとも1つ以上の室内機2と、を備える。更に蓄熱空調給湯システム200は、熱媒体91の熱を蓄え、また、熱媒体91と水配管78を流れる水とを熱交換させる蓄熱タンク6を備える。
室外機1は、蓄熱空調給湯システム200の熱源となる。室外機1は、圧縮機10と、冷媒流路切替装置11と、空気熱交換器12と、アキュムレーター16と、を有する。また、室外機1は、外気温度検出センサ37を有する。
圧縮機10は、後述する冷媒循環回路10aに設けられており、吸入した冷媒を圧縮して吐出する。圧縮機10は、低温低圧の冷媒を吸入し、吸入した冷媒を圧縮し、高温高圧の冷媒を吐出する。冷媒流路切替装置11は、冷媒循環回路10aにおいて冷媒の流れる方向を切り替える。冷媒流路切替装置11は、例えば四方弁である。冷媒流路切替装置11は、後述する制御装置50の指示に基づいて冷暖房に係る運転モードに対応した弁の切り替えを行い、冷媒の循環回路を切り替える。
空気熱交換器12は、冷媒循環回路10aに設けられており、空気と冷媒との間で熱交換を行わせる。より詳細には、空気熱交換器12は、空気熱交換器12の周囲の空気と空気熱交換器12の内部を流れる冷媒との間で熱交換を行わせる。
空気熱交換器12は、冷媒流路切替装置11による冷媒循環回路10aの切り替えにより、蒸発器又は凝縮器として機能する。アキュムレーター16は、余剰冷媒を貯留する冷媒貯留機能と、運転状態が変化する際に一時的に発生する液冷媒を滞留させることによる気液分離機能とを有している。外気温度検出センサ37は、外気の温度を検出する。
熱媒体変換機3は、暖房熱媒体間熱交換器14aと、冷房熱媒体間熱交換器14bと、第1膨張装置15aと、第2膨張装置15bと、第1熱媒体循環ポンプ31aと、第2熱媒体循環ポンプ31bと、を有する。また、熱媒体変換機3は、複数の熱媒体流路切替弁32aと、複数の熱媒体流量調整装置34aと、複数の熱媒体温度検出センサ35aと、を有する。
暖房熱媒体間熱交換器14a及び冷房熱媒体間熱交換器14bは、冷媒循環回路10aと熱媒体循環回路10bとに設けられており、冷媒循環回路10aを流れる冷媒と熱媒体循環回路10bを流れる熱媒体91との間で熱交換を行わせる。暖房熱媒体間熱交換器14a及び冷房熱媒体間熱交換器14bは、冷媒循環回路10aを流れる冷媒と、熱媒体循環回路10bを流れる熱媒体91との間で熱交換を行わせ、熱媒体91を加熱又は冷却する。
暖房熱媒体間熱交換器14aは、熱源機1aの熱源流体と、熱媒体循環回路10bを循環する熱媒体91との熱交換をして熱媒体91を加熱する。冷房熱媒体間熱交換器14bは、熱源機1aの熱源流体と、熱媒体循環回路10bを循環する熱媒体91との熱交換をして熱媒体91を冷却する。
熱媒体91は、熱媒体変換機3内の暖房熱媒体間熱交換器14aによって加熱され、冷房熱媒体間熱交換器14bによって冷却される。暖房熱媒体間熱交換器14a及び冷房熱媒体間熱交換器14bは、凝縮器又は蒸発器として機能する。
蓄熱空調給湯システム200は、暖房熱媒体間熱交換器14aが熱源100となり、熱媒体91を加熱することによって、蓄熱タンク6に温熱を蓄熱する。また、蓄熱空調給湯システム200は、冷房熱媒体間熱交換器14bが冷熱源101となり、熱媒体91を冷却することによって、蓄熱タンク6に冷熱を蓄熱する。
第1膨張装置15a及び第2膨張装置15bは、冷媒循環回路10aに設けられており、冷媒循環回路10aを流れる冷媒を減圧させる減圧装置である。第1膨張装置15a及び第2膨張装置15bは、例えば絞りの開度を調整することができる電子式膨張弁であり、開度を調整することによって空気熱交換器12、暖房熱媒体間熱交換器14a、又は、冷房熱媒体間熱交換器14bに流入する冷媒の圧力を制御する。
第1熱媒体循環ポンプ31a及び第2熱媒体循環ポンプ31bは、例えば、モータ(図示は省略)によって駆動され、圧力の働きによって熱媒体91を送る装置である。第1熱媒体循環ポンプ31a及び第2熱媒体循環ポンプ31bは、内蔵するモータ(図示せず)の回転数を一定の範囲内で変化させることで、熱媒体91を送り出す流量(吐出流量)を変化させる。
第1熱媒体循環ポンプ31aは、熱媒体循環回路10bにおいて、暖房熱媒体間熱交換器14aに対応して設けられている。第2熱媒体循環ポンプ31bは、熱媒体循環回路10bにおいて、冷房熱媒体間熱交換器14bに対応して設けられている。
熱媒体91は、熱媒体変換機3内の第1熱媒体循環ポンプ31a及び第2熱媒体循環ポンプ31bによって蓄熱空調給湯システム200を循環する。熱媒体91は、第1熱媒体循環ポンプ31a及び第2熱媒体循環ポンプ31bによって熱媒体循環回路10bを構成する配管内を循環する。
複数の熱媒体流路切替弁32aは、室内機2及び蓄熱タンク6と、暖房熱媒体間熱交換器14a及び冷房熱媒体間熱交換器14bとを接続する熱媒体循環回路10bに設けられている。複数の熱媒体流路切替弁32aは、熱媒体循環回路10bにおいて、暖房熱媒体間熱交換器14a及び冷房熱媒体間熱交換器14bに対して、室内機2及び蓄熱タンク6の接続先を切り替える。
複数の熱媒体流路切替弁32aは、例えば、三方弁である。熱媒体91の流れる方向は、複数の熱媒体流路切替弁32aによって制御される。複数の熱媒体流路切替弁32aは、蓄熱空調給湯システム200において、弁の制御により熱媒体91の流れる方向を切り替え、また、熱媒体91の流れる流路を切り替える。蓄熱空調給湯システム200は、室内機2に接続される複数の接続熱媒体配管5には、それぞれ熱媒体流路切替弁32aが備えられており、熱媒体流路切替弁32aによる流路の切り替えによって、熱媒体91の流れを暖房と冷房との切り替え等によって変更する。
例えば三方弁等である複数の熱媒体流路切替弁32aは、それぞれ利用側熱交換器30aの熱媒体流入口に配管接続されており、利用側熱交換器30aの入口側(熱媒体流入側)において流路の切り替えを行う。また、例えば三方弁等である複数の熱媒体流路切替弁32aは、それぞれ利用側熱交換器30aの熱媒体流出側に配管接続されており、利用側熱交換器30aの出口側(熱媒体流出側)において流路の切り替えを行う。これらの熱媒体流路切替弁32aは、冷房熱媒体間熱交換器14b及び暖房熱媒体間熱交換器14aにおいて加熱又は冷却された熱媒体91のどちらか一方を利用側熱交換器30aに循環させるために熱媒体循環回路10bの切り替えを行う。
複数の熱媒体流量調整装置34aは、室内機2及び蓄熱タンク6と、暖房熱媒体間熱交換器14a及び冷房熱媒体間熱交換器14bとを接続する熱媒体循環回路10bに設けられており、熱媒体循環回路10bを流れる熱媒体91の流量を制御する。
複数の熱媒体流量調整装置34aは、例えば、二方弁である。複数の熱媒体流量調整装置34aは、蓄熱空調給湯システム200において、熱媒体循環回路10bを流れる熱媒体91の流量を調整する。熱媒体流量調整装置34aは、後述する利用側熱交換器30aに接続した接続熱媒体配管5、並びに、蓄熱タンク6の高温配管81及び低温配管83に接続した接続熱媒体配管5等に接続されている。
例えば、二方弁である複数の熱媒体流量調整装置34aは、それぞれ、利用側熱交換器30aに流入する熱媒体91の流量を調整する。また、複数の熱媒体流量調整装置34aは、蓄熱タンク6に流入する熱媒体91の流量を調整する。
複数の熱媒体温度検出センサ35aは、熱媒体循環回路10bを流れる熱媒体91の温度を検出する。複数の熱媒体温度検出センサ35aは、室内機2及び蓄熱タンク6と、暖房熱媒体間熱交換器14a及び冷房熱媒体間熱交換器14bとを接続する熱媒体循環回路10bに設けられており、熱媒体循環回路10bを流れる熱媒体91の温度を検出する。
室内機2の利用側熱交換器30aに接続した接続熱媒体配管5には、それぞれ熱媒体温度検出センサ35aが備えられている。熱媒体温度検出センサ35aは、室内機2への往き及び戻りの熱媒体91の温度を計測する。すなわち、熱媒体温度検出センサ35aは、熱媒体変換機3から室内機2へ向かう熱媒体91の温度を計測する。また熱媒体温度検出センサ35aは、室内機2から熱媒体変換機3へ戻る熱媒体91の温度を計測する。
蓄熱タンク6の高温配管81、中温配管82及び低温配管83に接続した接続熱媒体配管5には、それぞれ熱媒体温度検出センサ35aが備えられている。熱媒体温度検出センサ35aは、蓄熱タンク6への往き及び戻りの熱媒体91の温度を計測する。すなわち、熱媒体温度検出センサ35aは、熱媒体変換機3から蓄熱タンク6へ向かう熱媒体91の温度を計測する。また、熱媒体温度検出センサ35aは、蓄熱タンク6から熱媒体変換機3へ戻る熱媒体91の温度を計測する。
室内機2は、空気と熱媒体91との熱交換を行う利用側熱交換器30aを有する。なお、図14及び図15には、室内機2の一例として室内機2a及び室内機2bを示している。室内機2は、室内機2a及び室内機2b等の総称である。図14及び図15では、室内機2a及び室内機2bの2つの室内機2を示しているが、蓄熱空調給湯システム200は、3つ以上でもよい。蓄熱空調給湯システム200は、少なくとも1つ以上の室内機2を備えていればよい。
利用側熱交換器30aは、熱媒体循環回路10bに設けられており、空気と熱媒体91との間で熱交換を行わせる。より詳細には、利用側熱交換器30aは、利用側熱交換器30aの周囲の室内空気と利用側熱交換器30aの内部を流れる熱媒体91との間で熱交換を行わせる。利用側熱交換器30aは、それぞれ室内機2において、熱媒体91と空調空間の空気とを熱交換させ、空調空間の空気を加熱又は冷却する。
蓄熱空調給湯システム200は、熱媒体91が複数の室内機2に供給され、利用側熱交換器30aによって空調空間の空気を加熱又は冷却することによって、空調空間の暖房運転又は冷房運転を行う。
蓄熱空調給湯システム200は、室外機1の冷媒循環回路10aを流れる冷媒と、熱媒体循環回路10bを流れる熱媒体91との間で熱交換を行うことによって熱媒体循環回路10bを流れる熱媒体91を加熱し又は冷却する。なお、冷媒は、蓄熱空調給湯システム200の熱源機1aである室外機1を流れる熱源流体の一例である。
冷媒循環回路10aは、圧縮機10、冷媒流路切替装置11、空気熱交換器12、第1膨張装置15a、冷房熱媒体間熱交換器14b、第2膨張装置15b、暖房熱媒体間熱交換器14a及びアキュムレーター16を順次接続して形成されている。冷媒循環回路10aは、冷媒が流れる流路を形成する。冷媒循環回路10aは、閉回路であり、環状に形成されている。冷媒は、冷媒循環回路10aの内部を循環するように流れている。
蓄熱空調給湯システム200は、冷媒配管18を有し、冷媒配管18と、冷媒配管18に接続された圧縮機10等の各種機器とによって冷媒循環回路10aを構成する。圧縮機10、冷媒流路切替装置11、空気熱交換器12、第1膨張装置15a、冷房熱媒体間熱交換器14b、第2膨張装置15b、暖房熱媒体間熱交換器14a及びアキュムレーター16は、冷媒配管18により接続されている。
冷媒循環回路10aにおける動作の一例を示す。冷媒循環回路10aにおいて、圧縮機10によって圧縮された冷媒は、室外機1から熱媒体変換機3に流入して暖房熱媒体間熱交換器14aに供給され、熱媒体91を加熱する。また、冷媒循環回路10aにおいて、熱媒体91を加熱した冷媒は、第2膨張装置15bにより膨張され、冷房熱媒体間熱交換器14bによって熱媒体91を冷却する。その後、冷媒は、熱媒体変換機3から室外機1に戻る。
熱媒体循環回路10bは、暖房熱媒体間熱交換器14a、第1熱媒体循環ポンプ31a、熱媒体流路切替弁32a、熱媒体流量調整装置34a、室内機2の利用側熱交換器30a及び蓄熱タンク6を接続して形成されている。また、熱媒体循環回路10bは、冷房熱媒体間熱交換器14b、第2熱媒体循環ポンプ31b、熱媒体流路切替弁32a、熱媒体流量調整装置34a、室内機2の利用側熱交換器30a及び蓄熱タンク6を接続して形成されている。熱媒体循環回路10bは、複数の室内機2の少なくとも1つと、蓄熱タンク6とを含む。
熱媒体循環回路10bは、熱媒体91が流れる流路を形成する。熱媒体循環回路10bは、環状に形成されている。熱媒体91は、熱媒体循環回路10b内で循環するように流れている。蓄熱空調給湯システム200は、熱媒体配管28を有し、熱媒体配管28と、熱媒体配管28に接続された暖房熱媒体間熱交換器14a及び冷房熱媒体間熱交換器14b等の各種機器とによって熱媒体循環回路10bを構成する。
暖房熱媒体間熱交換器14a、第1熱媒体循環ポンプ31a、熱媒体流路切替弁32a、熱媒体流量調整装置34a、室内機2の利用側熱交換器30a及び蓄熱タンク6は、熱媒体配管28により接続されている。冷房熱媒体間熱交換器14b、第2熱媒体循環ポンプ31b、熱媒体流路切替弁32a、熱媒体流量調整装置34a、室内機2の利用側熱交換器30a及び蓄熱タンク6は、熱媒体配管28により接続されている。
換言すれば、蓄熱空調給湯システム200は、熱媒体変換機3と利用側熱交換器30aとの間に、熱媒体91が循環する熱媒体循環回路10bが構成されている。蓄熱空調給湯システム200は、冷媒循環回路10aを循環する冷媒と、熱媒体循環回路10bを循環する熱媒体91とが暖房熱媒体間熱交換器14a及び冷房熱媒体間熱交換器14bにおいて熱交換する。
熱源機1aと熱媒体変換機3とは接続冷媒配管4で接続されている。また、熱媒体変換機3と室内機2a及び室内機2bとは接続熱媒体配管5を介して接続されている。すなわち、室内機2と暖房熱媒体間熱交換器14a及び冷房熱媒体間熱交換器14bとは、接続熱媒体配管5により接続されている。蓄熱空調給湯システム200は、接続熱媒体配管5を流れて室内機2へ供給される熱媒体91の流量が熱媒体流量調整装置34aによって調節される。接続冷媒配管4は、冷媒配管18を構成する配管の一部であり、接続熱媒体配管5は、熱媒体配管28を構成する配管の一部である。
蓄熱タンク6と熱媒体変換機3とは、接続熱媒体配管5を介して、高温配管81、中温配管82及び低温配管83で接続されている。すなわち、蓄熱タンク6と暖房熱媒体間熱交換器14a及び冷房熱媒体間熱交換器14bとは、高温配管81、中温配管82及び低温配管83を介して接続されている。蓄熱空調給湯システム200は、高温配管81及び低温配管83を流れて蓄熱タンク6へ供給される熱媒体91の流量が熱媒体流量調整装置34aによって調節される。高温配管81、中温配管82及び低温配管83は、熱媒体配管28を構成する配管の一部である。
蓄熱空調給湯システム200は、蓄熱空調給湯システム200全体の制御を統制する制御装置50を有する。制御装置50は、蓄熱空調給湯システム200を構成する各種装置の制御を行うことで、蓄熱空調給湯システム200を制御する。
制御装置50は、専用のハードウェア、又はメモリに格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)で構成される。
制御装置50が専用のハードウェアである場合、制御装置50は、例えば、単一回路、複合回路、ASIC(application specific integrated circuit)、FPGA(field-programmable gate array)、又はこれらを組み合わせたものが該当する。制御装置50が実現する各機能部のそれぞれを、個別のハードウェアで実現してもよいし、各機能部を1つのハードウェアで実現してもよい。
制御装置50がCPUの場合、制御装置50が実行する各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアやファームウェアはプログラムとして記述され、メモリに格納される。CPUは、メモリに格納されたプログラムを読み出して実行することにより、制御装置50の各機能を実現する。ここで、メモリは、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM等の、不揮発性又は揮発性の半導体メモリである。
なお、制御装置50の機能の一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェア又はファームウェアで実現するようにしてもよい。
制御装置50は、予め設定された内容により、蓄熱空調給湯システム200を制御する。あるいは、制御装置50は、ユーザーにより設定された内容により、蓄熱空調給湯システム200を制御する。また、制御装置50は、外気温度検出センサ37及び熱媒体温度検出センサ35aと通信し、外気温度検出センサ37及び熱媒体温度検出センサ35aに基づいて蓄熱空調給湯システム200を制御する。
制御装置50は、圧縮機10の周波数を制御して圧縮機10を制御する。制御装置50は、冷媒流路切替装置11を制御して、冷媒循環回路10aにおける冷媒の流れる向きを制御する。制御装置50は、第1膨張装置15a及び第2膨張装置15bの弁の開度を制御する。また、制御装置50は、第1熱媒体循環ポンプ31a、第2熱媒体循環ポンプ31b、第1熱媒体ポンプ31c1及び第2熱媒体ポンプ31c2等を制御し、熱媒体91の送出量を制御してもよい。
制御装置50は、熱媒体流路切替弁32a、第1流路切替弁32a1及び第2流路切替弁32a2の弁を制御し、熱媒体循環回路10bの流路を切り替え、また、熱媒体91の流れる方向を切り替える。制御装置50は、熱媒体流量調整装置34aの弁の開度を制御し、熱媒体循環回路10bの内部を流れる熱媒体91の流量を制御する。例えば、制御装置50は、複数の熱媒体温度検出センサ35aの検出情報に基づき、複数の熱媒体流量調整装置34aと複数の熱媒体流路切替弁32aとを制御することによって、冷房、暖房、冷熱蓄熱、温熱蓄熱、給湯及びそれらの組み合わせ運転を選択する。
図16は、実施の形態4に係る蓄熱空調給湯システム200の蓄熱利用冷暖房運転時における循環媒体の流れる方向を示す回路図である。図17は、蓄熱空調給湯システム200において、蓄熱タンク6を用いた冷房と暖房との同時運転おける熱媒体91の流れを示している。図16を用いて蓄熱空調給湯システム200の運転パターンの一例について説明する。なお、図16は、熱媒体91の流れを説明するために符号の一部を省略している。
図16は、図15を用いて熱媒体91の流れを説明しているが、図14で示す蓄熱空調給湯システム200においても同様の熱媒体91の流れとなる。点線で示す矢印は、冷房を行う熱媒体91の流れる方向を示しており、実線で示す矢印は、暖房を行う熱媒体91の流れる方向を示している。また、図16は、熱媒体91の流路及び分岐等を明確にするために、図15に示す熱媒体循環回路10bを、細かい点線と、粗い点線と、一点鎖線と、細い実線と、太い実線とに線種分けして示している。なお、図14に示す蓄熱空調給湯システム200の場合、以下に示す高温蓄熱槽71は、熱媒体タンク72の上部72aであり、低温蓄熱槽73は、熱媒体タンク72の下部72cである(図1参照)。
蓄熱空調給湯システム200は、高温蓄熱槽71から流出した高温の熱媒体91が高温配管81及び接続熱媒体配管5を通って、熱媒体変換機3に流入する。その後、熱媒体91は、暖房を行う室内機2aの利用側熱交換器30aに送られ、室内空気を加熱した後、接続熱媒体配管5及び中温配管82を通って熱媒体タンク72に流入する。
一方、蓄熱空調給湯システム200は、低温蓄熱槽73から流出した低温の熱媒体91が低温配管83及び接続熱媒体配管5を通って、熱媒体変換機3に流入する。その後、熱媒体91は、冷房を行う室内機2bの利用側熱交換器30aに送られ、室内空気を冷却した後、接続熱媒体配管5及び中温配管82を通って熱媒体タンク72に流入する。
図17は、実施の形態4に係る蓄熱空調給湯システム200の冷温熱同時蓄熱運転時における循環媒体の流れる方向を示す回路図である。図17は、蓄熱タンク6に冷熱と温熱とを同時に蓄熱する際の熱媒体91の流れを示している。図17を用いて蓄熱空調給湯システム200の運転パターンの一例について説明する。なお、図17は、熱媒体91の流れを説明するために符号の一部を省略している。
図17は、図15を用いて熱媒体91の流れを説明しているが、図14で示す蓄熱空調給湯システム200においても同様の熱媒体91の流れとなる。点線で示す矢印は、低温蓄熱を行う熱媒体91の流れる方向を示しており、実線で示す矢印は、高温蓄熱を行う熱媒体91の流れる方向を示している。また、図17は、熱媒体91の流路及び分岐等を明確にするために、図15に示す熱媒体循環回路10bを、点線と、一点鎖線と、細い実線と、太い実線とに線種分けして示している。なお、図14に示す蓄熱空調給湯システム200の場合、以下に示す高温蓄熱槽71は、熱媒体タンク72の上部72aであり、低温蓄熱槽73は、熱媒体タンク72の下部72cである(図1参照)。
蓄熱空調給湯システム200は、熱媒体タンク72から流出し、中温配管82及び接続熱媒体配管5を通過した熱媒体91の内、一部の熱媒体91が暖房熱媒体間熱交換器14aに供給される。暖房熱媒体間熱交換器14aによって加熱された熱媒体91は、接続熱媒体配管5及び高温配管81を通って高温蓄熱槽71に流入する。
蓄熱空調給湯システム200は、熱媒体タンク72から流出し、中温配管82及び接続熱媒体配管5を通過した熱媒体91の内、残りの熱媒体91が冷房熱媒体間熱交換器14bに供給される。冷房熱媒体間熱交換器14bによって冷却された熱媒体91は、接続熱媒体配管5及び低温配管83を通って低温蓄熱槽73に流入する。なお、暖房熱媒体間熱交換器14a及び冷房熱媒体間熱交換器14bの、それぞれの熱媒体熱交換器に供給される熱媒体91の量は、高温配管81及び低温配管83に接続した接続熱媒体配管5に備えられた熱媒体流量調整装置34aによって調整される。
図18は、実施の形態4に係る蓄熱空調給湯システム200の冷温熱同時蓄熱及び冷暖房同時運転時における循環媒体の流れる方向を示す回路図である。図18は、冷房、暖房、冷熱蓄熱、温熱蓄熱を同時に行う運転パターンにおける熱媒体91の流れを示している。図18を用いて蓄熱空調給湯システム200の運転パターンの一例について説明する。なお、図18は、熱媒体91の流れを説明するために符号の一部を省略している。
図18は、図15を用いて熱媒体91の流れを説明しているが、図14で示す蓄熱空調給湯システム200においても同様の熱媒体91の流れとなる。点線で示す矢印は、低温蓄熱及び冷房を行う熱媒体91の流れる方向を示しており、実線で示す矢印は、高温蓄熱及び暖房を行う熱媒体91の流れる方向を示している。また、図18は、熱媒体91の流路及び分岐等を明確にするために、図15に示す熱媒体循環回路10bを、細かい点線と、粗い点線と、一点鎖線と、細い実線と、太い実線とに線種分けして示している。なお、図14に示す蓄熱空調給湯システム200の場合、以下に示す高温蓄熱槽71は、熱媒体タンク72の上部72aであり、低温蓄熱槽73は、熱媒体タンク72の下部72cである(図1参照)。
蓄熱空調給湯システム200は、暖房熱媒体間熱交換器14aによって加熱された熱媒体91の一部が、暖房を行う室内機2aの利用側熱交換器30aに供給され空調空間の空気を加熱した後、再度、暖房熱媒体間熱交換器14aに戻るように構成されている。
蓄熱空調給湯システム200は、暖房熱媒体間熱交換器14aによって加熱された熱媒体91の内、残りの加熱された熱媒体91が、接続熱媒体配管5及び高温配管81を通って蓄熱タンク6内の高温蓄熱槽71に流入するように構成されている。高温蓄熱槽71に流入した熱媒体91は、高温蓄熱槽71内の高温蓄熱材90aと熱交換した後、熱媒体タンク72を経由して熱媒体タンク72を流出し、中温配管82及び接続熱媒体配管5を通って、再度、暖房熱媒体間熱交換器14aに戻る。
蓄熱空調給湯システム200は、冷房熱媒体間熱交換器14bによって冷却された熱媒体91の一部が、冷房を行う室内機2bの利用側熱交換器30aに供給され空調空間の空気を冷却した後、再度、冷房熱媒体間熱交換器14bに戻るように構成されている。
蓄熱空調給湯システム200は、冷房熱媒体間熱交換器14bによって冷却された熱媒体91の内、残りの冷却された熱媒体91が、接続熱媒体配管5及び低温配管83を通って蓄熱タンク6内の低温蓄熱槽73に流入するように構成されている。低温蓄熱槽73に流入した熱媒体91は、低温蓄熱槽73内の低温蓄熱材90bと熱交換した後、熱媒体タンク72を経由して熱媒体タンク72を流出し、中温配管82及び接続熱媒体配管5を通って、再度、冷房熱媒体間熱交換器14bに戻る。
なお、図14及び図15に示す蓄熱空調給湯システム200は、蓄熱タンク6内に備えられた第1熱媒体ポンプ31c1により熱媒体91を流動させることによって、上述したように、給湯用熱交換器74を利用して給湯運転を行うことができる。そのため、蓄熱空調給湯システム200は、室外機1と熱媒体変換機3とによって冷房運転又は暖房運転を行うのと同時に給湯運転を行うことができる。
[蓄熱空調給湯システム200の作用効果]
蓄熱空調給湯システム200は、実施の形態1~3に係る蓄熱タンク6と、空気と熱媒体91との熱交換を行う利用側熱交換器30aを有する複数の室内機2と、複数の室内機2の少なくとも1つと、蓄熱タンク6とを含む熱媒体循環回路10bと、を備える。また、蓄熱空調給湯システム200は、熱源機1aの熱源流体と、熱媒体循環回路10bを循環する熱媒体91との熱交換をして熱媒体91を加熱する暖房熱媒体間熱交換器14aを備える。また、蓄熱空調給湯システム200は、熱源機1aの熱源流体と、熱媒体循環回路10bを循環する熱媒体91との熱交換をして熱媒体91を冷却する冷房熱媒体間熱交換器14bを備える。
蓄熱空調給湯システム200は、熱媒体循環回路10bにおいて、暖房熱媒体間熱交換器14aに対応して設けられた第1熱媒体循環ポンプ31aと、冷房熱媒体間熱交換器14bに対応して設けられた第2熱媒体循環ポンプ31bと、を備える。また、蓄熱空調給湯システム200は、熱媒体循環回路10bに設けられており、暖房熱媒体間熱交換器14a及び冷房熱媒体間熱交換器14bに対して、室内機2及び蓄熱タンク6の接続先を切り替える複数の熱媒体流路切替弁32aを備える。また、蓄熱空調給湯システム200は、熱媒体循環回路10bに設けられており、熱媒体91の流量を制御する複数の熱媒体流量調整装置34aと、熱媒体91の温度を検出する複数の熱媒体温度検出センサ35aと、を備える。
蓄熱空調給湯システム200は、熱媒体温度検出センサ35aの検出情報に基づき、複数の熱媒体流路切替弁32aと、複数の熱媒体流量調整装置34aとを制御することにより、冷房、暖房、冷熱蓄熱、温熱蓄熱、給湯及びそれらの組み合わせ運転を選択する。蓄熱タンク6を有していない従来の蓄熱空調給湯システムは、空調利用時に熱源機を運転する必要があった。これに対し、蓄熱空調給湯システム200は、蓄熱タンク6内の熱を利用して空調を行うことができるため、安価な夜間電力あるいは沸上げ運転時の低温排熱を蓄熱して、必要な時間に冷房を行うことができる。これにより、蓄熱空調給湯システム200は、蓄熱タンク6を有していない従来の蓄熱空調給湯システムよりも空調に必要な消費電力料金を削減できる。また、蓄熱空調給湯システム200は、蓄熱タンク6を有するため、実施の形態1~実施の形態3の蓄熱タンク6と同様の効果を発揮する。