JP7679573B2 - タイル張り出隅 - Google Patents

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Description

本発明は、タイル張り出隅に関する。
建築物の外壁の施工においては、外壁の下地材(下地コンクリート)に対して、モルタルや有機系接着剤等からなる接着層を介して湿式工法にてタイル張りが行われ、タイル張り外壁が施工される場合がある。タイル張り外壁は、多彩なデザイン性や高い耐久性を建築物に付与する外壁として採用されている。有機系接着剤からなる接着層を介してタイル張りを行う場合は、タイルと下地材との間に生じるディファレンシャルムーブメント(相対ひずみ)を接着層にて吸収することができるため、タイルの剥離や剥落の防止を期待することができ、耐久性の一層の向上と耐震安全性に優れたタイル張り外壁となることから、近年その普及が進んでいる。
タイル張り外壁の一般部においては、下地材の表面に複数の平物タイルが縦目地と横目地を介して上下左右に配設されることになり、タイル張り外壁の出隅においては、平面視L型の複数の役物タイルが横目地を介して上下に配設され、各役物タイルの左右の側方には縦目地を介して平物タイルが配設されるようになっている。
ここで、湿式タイル張り工法の一例として、特許文献1には、建物の外壁の出隅におけるタイル張りを、所要の品質を確保しつつ低コストで実施可能とした湿式タイル張り工法(ここでは、湿式タイル貼り工法)が提案されている。具体的には、建物の外壁用の型枠を組み立てる工程と、型枠内部の出隅に直角二等辺三角形の横断面を有する面取りスペーサを配置する工程を備え、面取りスペーサの斜辺は、出隅に貼るタイルの幅と実質的に等しくなるように選定されている。湿式タイル貼り工法はさらに、型枠内にコンクリートを打設する工程と、コンクリートの硬化後に型枠を取り外す工程と、コンクリート壁に接着モルタルを塗布する工程と、接着モルタルの上にタイルを貼る工程と、目地に入るようにタイル面に目地モルタルを塗布する工程と、タイル面に残った余分な目地モルタルを拭き取る工程をさらに備えている。
特開平11-152876号公報
例えば、上記するように有機系接着剤からなる接着層を介して下地材の表面にタイル張りを行う場合、接着剤の充填率や塗厚、接着強度がいずれも良好であるにも関わらず、出隅に設けられている役物タイルにひび割れが生じ得ることが本発明者等により特定されている。このことを、図1及び図2を参照して説明する。
図1は、従来のタイル張り出隅を説明する図であって、建築物の出隅の任意レベルで水平方向に切断した横断面図であり、図2は、図1のII方向矢視図であって、建築物の出隅の一部を屋外側から見た図である。図1及び図2に示す例では、相互に直交する二方向の側面11,12の幅方向である、Y方向とX方向のうち、例えば、X方向の側面12の壁幅に比べてY方向の側面11の壁幅が大きく、温度変化による変形量は側面11がX方向に変形する際の変形量が相対的に大きいものとして説明する。図1において、温度変形前の側面11,12を実線で示しており、温度変化後(ここでは温度低下後)の側面11,12を一点鎖線で示している。
コンクリート製(鉄筋コンクリート製)の下地材10における二つの側面11,12が交差する出隅D1において、下地材10の表面(側面11,12)に接着層40を介して役物タイル20と平物タイル30が貼り付けられることにより、タイル張り出隅80が形成される。出隅D1の隅角部においては、複数の平面視L型の役物タイル20が横目地52を介して上下方向に貼り付けられ、役物タイル20の二つの片21の左右側方には、縦目地51を介して複数の平物タイル30が貼り付けられている。従来一般の目地として、縦目地51は、セメント系材料であるモルタルが目地に塗布等されたモルタル目地51Aであり、横目地52もモルタル目地となっている。
タイルは一般に、石や土、粘土等を1000℃以上の高温で焼結することにより製作されるが、コンクリートに比べて線膨張係数は小さい。そのため、外気温等の温度変化の際の下地材10の変形量と役物タイル20及び平物タイル30の変形量には差が生じる。例えば、図示する温度低下時においては、下地材10と役物タイル20との間でX方向に変形差Δδ1(収縮量差分)が生じ得る。そして、役物タイル20の二つの片21はいずれも接着層40を介して下地材10に接着されており、さらには、モルタル目地51Aを介して側方の平物タイル30と接着されている。
従って、役物タイル20の一方の片21Aには、その背面が接着される側面11との変形差Δδ1に起因するX方向の引張力(もしくは拘束力)P1が作用する。そして、この引張力P1により、役物タイル20の一方の片21Aには曲げM1が生じ得る。
一方、役物タイル20の他方の片21Bには、下地材10との変形差Δδ1に起因して、モルタル目地51Aを介して側方の平物タイル30から突付け力(もしくは反力)P2が作用し、この突付け力P2と引張力P1により、役物タイル20の一方の片21Aにはさらにせん断力S1も生じ得る。
本発明者等は、これらの曲げM1やせん断力S1により、役物タイル20の一方の片21Aにおいて図1及び図2に示すような縦方向のひび割れCが発生することを特定している。尚、二方向の側面11,12の温度変化による変形量の相対的な大小関係が逆の場合は、生じる曲げやせん断力の向きが変化することにより、一方の片21Aに代わって他方の片21Bにひび割れが生じ得る。そして、上記特許文献1に記載の湿式タイル貼り工法を含めて、図1及び図2に示すような下地材10との間の変形差に起因して役物タイル20に生じ得るひび割れCを抑制もしくは抑止する技術はこれまでに存在していない。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、建築物の出隅において、相互に線膨張係数の異なる役物タイルと下地材の変形差に起因して役物タイルに生じ得るひび割れを抑制もしくは抑止できる、タイル張り出隅を提供することを目的としている。
前記目的を達成すべく、本発明によるタイル張り出隅の一態様は、
建築物を構成する二つの側面が交差する出隅の下地材の表面に、平面視L型の第一役物タイルと、平物タイルが貼り付けられている、タイル貼り出隅であって、
前記出隅の隅角部における前記下地材の二つの表面のうち、一方の前記表面には接着層を介して前記第一役物タイルの一方の片が貼り付けられ、他方の前記表面には前記第一役物タイルの他方の片が貼り付けられておらず、
前記第一役物タイルの左右の側方には縦目地を介して前記平物タイルが配設され、前記平物タイルは前記下地材の表面に接着層を介して貼り付けられていることを特徴とする。
本態様によれば、二つの側面が交差する出隅において、平面視L型の第一役物タイルの一方の片が下地材の一方の表面に接着層を介して貼り付けられ、他方の片が下地材の他方の表面に貼り付けられていないことにより、第一役物タイルと下地材の間に温度変化の際の変形差がある場合でも、この変形差によって下地材から他方の片に対して引張力が作用することが抑止されることにより、この引張力に起因する曲げやせん断力を解消できる。このことにより、第一役物タイルに生じる曲げやせん断力を抑制することができ、ひび割れの発生を抑制もしくは抑止することが可能になる。
下地材の一方の表面と第一役物タイルの一方の片とを接着する接着層には、セメント系材料(例えばモルタル)が適用されてもよいし、有機系接着剤が適用されてもよいが、上記するようにタイルの剥離や剥落防止性の観点から、有機系接着剤による接着層が好適である。
また、本発明によるタイル張り出隅の他の態様において、
左右の前記縦目地のうち、前記一方の片の側方の前記縦目地がモルタル目地であり、前記他方の片の側方の前記縦目地が、空目地、もしくは変形性能のあるシーリング目地であることを特徴とする。
本態様によれば、下地材の表面に貼り付けられていない第一役物タイルの他方の片の側方の縦目地が、空目地、もしくは変形性能のあるシーリング目地であることにより、他方の片が例えばモルタル目地を介して側方の平物タイルに拘束されることも解消される。すなわち、上記するように第一役物タイルの他方の片が下地材から受ける引張力を解消されることに加えて、当該他方の片がモルタル目地を介して側方の平物タイルからの拘束力も解消されることにより、当該他方の片におけるひび割れの発生をより一層抑制することが可能になる。
本明細書において、モルタルが塗り付けられている目地や、接着層を形成するモルタルに対してタイルを圧着した際にモルタルが盛り上がることにより形成される目地をモルタル目地と称し、セメント系材料による目地を意味している。一方、変形性能のあるシーリング目地とは、不定形の弾性シーリングや弾性シーラントが目地に充填されたり、定形の弾性シーリングが目地に嵌め込まれることにより形成される、防水性や機密性を備えている目地のことである。さらに、空目地とは、文字通り、モルタルや弾性シーリングを備えていない、隙間により形成される目地のことである。
また、本発明によるタイル張り出隅の他の態様において、
前記第一役物タイルの二つの片の側方のそれぞれの前記縦目地がモルタル目地であることを特徴とする。
本態様によれば、第一役物タイルの二つの片の側方のそれぞれの縦目地がモルタル目地であることにより、他の縦目地と同様の施工が可能であることから、施工性が良好になる。
また、本発明によるタイル張り出隅の他の態様において、
前記L型を形成する二つの片の一方が相対的に長く、他方の片が相対的に短いことを特徴とする。
本態様によれば、二つの片の長さが異なる平面視L型の複数の第一役物タイルを使用し、例えば、各第一役物タイルをそれぞれの長い片と短い片を交互に異ならせるようにして出隅の上下方向に配設することにより、変化のある外観意匠性を醸し出すタイル張り出隅を形成することができる。
また、本発明によるタイル張り出隅の他の態様において、
前記L型を形成する二つの片の長さが同じであることを特徴とする。
本態様によれば、二つの片の長さが同じである平面視L型の複数の第一役物タイルを使用し、これを出隅の上下方向に配設することにより、統一感のある外観意匠性を醸し出すタイル張り出隅を形成することができる。
また、本発明によるタイル張り出隅の他の態様において、
建築物を構成する三つの側面が交差する出隅の下地材の表面に、三つの片が相互に交差する第二役物タイルと、平物タイルもしくは平面視L型の第一役物タイルとが貼り付けられている、タイル貼り出隅であって、
前記出隅の隅角部における前記下地材の三面のうちの一面と前記第二役物タイルの一つの片が接着層を介して貼り付けられ、前記下地材の他の二面と前記第二役物タイルの他の二つの片は貼り付けられておらず、前記第二役物タイルの前記三つの片の側方には縦目地と横目地を介して前記平物タイルもしくは前記第一役物タイルが配設され、前記平物タイルもしくは前記第一役物タイルは前記下地材の表面に接着層を介して貼り付けられ、前記第二役物タイルの側方にある全ての前記縦目地と前記横目地がモルタル目地であることを特徴とする。
本態様によれば、三つの側面が交差する出隅において、三つの片が相互に交差する第二役物タイルの一つの片が接着層を介して下地材の一面に貼り付けられ、第二役物タイルの他の二つの片が下地材の他の二面に貼り付けられていないことにより、第二役物タイルと下地材の間に温度変化の際の変形差がある場合でも、この変形差によって下地材から二つの片(下地材に貼り付けられていない片)に対して引張力が作用することが抑止されることにより、この引張力に起因する曲げやせん断力を解消できる。このことにより、第二役物タイルに生じる曲げやせん断力を抑制することができ、ひび割れの発生を抑制もしくは抑止することが可能になる。ここで、第二役物タイルを構成する三つの片のうち、二つの片は壁の側面(鉛直面)に対応し、他の一つの片は壁の天井面に対応する。そして、この天井面においては見る方向によって縦目地と横目地が変化するため、一方の目地を縦目地とした際に、これに直交する目地を横目地とする。本態様においては、第二役物タイルの全周の目地がモルタル目地となっている。
また、本発明によるタイル張り出隅の他の態様において、
建築物を構成する三つの側面が交差する出隅の下地材の表面に、三つの片が相互に交差する第二役物タイルと、平物タイルもしくは平面視L型の第一役物タイルとが貼り付けられている、タイル貼り出隅であって、
前記出隅の隅角部における前記下地材の三面のうちの二面と前記第二役物タイルの二つの片が接着層を介して貼り付けられ、前記下地材の他の一面と前記第二役物タイルの他の一つの片は貼り付けられておらず、前記第二役物タイルの前記三つの片の側方には縦目地と横目地を介して前記平物タイルもしくは前記第一役物タイルが配設され、前記平物タイルもしくは前記第一役物タイルは前記下地材の表面に接着層を介して貼り付けられ、前記第二役物タイルの側方にある前記縦目地と前記横目地のうち、少なくとも前記他の一つの片に対応する前記縦目地と前記横目地が、空目地、もしくは変形性能のあるシーリング目地であることを特徴とする。
本態様によれば、三つの側面が交差する出隅において、三つの片が相互に交差する第二役物タイルの二つの片が接着層を介して下地材の二面に貼り付けられ、第二役物タイルの他の一つの片が下地材の他の一面に貼り付けられておらず、かつ、他の一つの片に対応する目地(縦目地もしくは横目地)が、空目地、もしくは変形性能のあるシーリング目地であることにより、第二役物タイルと下地材の間に温度変化の際の変形差によって下地材から一つの片(下地材に貼り付けられていない一つの片)に対して引張力が作用することが抑止されることにより、この引張力に起因する曲げやせん断力を解消でき、ひび割れの発生を抑制もしくは抑止することが可能になる。ここで、「少なくとも他の一つの片に対応する縦目地と横目地が、空目地、もしくは変形性能のあるシーリング目地である」とは、他の一つの片の周囲の目地のみが空目地等である形態、他の一つの片を含む二つの片の周囲の目地のみが空目地等である形態、第二役物タイルの全周の目地が空目地等である形態を含む意味である。
以上の説明から理解できるように、本発明のタイル張り出隅によれば、建築物の出隅において、相互に線膨張係数の異なる役物タイルと下地材の変形差に起因して役物タイルに生じ得るひび割れを、抑制もしくは抑止することができる。
従来のタイル張り出隅を説明する図であって、建築物の出隅の任意レベルで水平方向に切断した横断面図である。 図1のII方向矢視図であって、建築物の出隅の一部を屋外側から見た図である。 第1実施形態に係るタイル張り出隅の一部の斜視図である。 第2実施形態に係るタイル張り出隅の一部の斜視図である。 第3実施形態に係るタイル張り出隅の一部の斜視図である。 第4実施形態に係るタイル張り出隅の一部の斜視図である。
以下、各実施形態に係るタイル張り出隅の一例について、添付の図面を参照しながら説明する。尚、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く場合がある。
[第1実施形態に係るタイル張り出隅]
はじめに、図3を参照して、第1実施形態に係るタイル張り出隅の一例について説明する。ここで、図3は、第1実施形態に係るタイル張り出隅の一部の斜視図である。
タイル張り出隅90Aは、建築物を構成する二つの側面11,12が交差する出隅D1の下地材10(下地コンクリート)のうち、表面(側面11,12)に、接着層40を介して、複数の平面視L型の第一役物タイル20と、複数の平物タイル30が貼り付けられることにより形成されている。
出隅D1の隅角部において、複数の第一役物タイル20が横目地52を介して上下に配設され、各第一役物タイル20の左右の側方には、縦目地51を介して平物タイル30が配設されている。
図示例の第一役物タイル20は、L型を形成する二つの片21の長さが同じである形態であるが、二つの片の一方が相対的に長く、他方の片が相対的に短い形態であってもよい。
接着層40は、有機系接着剤により形成されており、この有機系接着剤には、変成シリコーン樹脂系接着剤や、変成シリコーン・エポキシ樹脂系接着剤等が適用される。尚、接着層40はモルタルにより形成されてもよいが、既述するように、タイルの剥離や剥落防止の観点から有機系接着剤により形成されるのが好ましい。
縦目地51と横目地52はいずれも、モルタル目地である。モルタル目地は、各第一役物タイル20と各平物タイル30を接着層40に接着した後、モルタルを横目地に塗布等することにより形成される。
第一役物タイル20の有する二つの片21のうち、一方の片21は接着層40を介して下地材10の側面12に貼り付けられている一方、他方の片21は非接着層45を介して下地材10の側面11には貼り付けられていない。
このように、第一役物タイル20の二つの片21のうちの一方の片21が下地材10の表面に貼り付けられていない構成により、図3に示すように、第一役物タイル20と下地材10の間に温度変化の際の変形差によって下地材10から一方の片21に対して引張力P(もしくは拘束力)が作用することが抑止され、この引張力Pに起因する曲げやせん断力を解消でき、第一役物タイル20に生じる曲げやせん断力が抑制される。このことにより、第一役物タイル20に生じ得るひび割れ(図1及び図2に示すひび割れC)の発生を、抑制もしくは抑止することが可能になる。
[第2実施形態に係るタイル張り出隅]
次に、図4を参照して、第2実施形態に係るタイル張り出隅の一例について説明する。ここで、図4は、第2実施形態に係るタイル張り出隅の一部の斜視図である。
タイル張り出隅90Bは、非接着層45を介して下地材10の側面11に貼り付けられていない一方の片21の側方の縦目地が空目地51Bである点において、図3に示すタイル張り出隅90Aと相違する。
一方の片21の側方の縦目地51が、例えば図3に示すモルタル目地51Aではない空目地51Bであることにより、一方の片21とその側方の平物タイル30とが完全に縁切りされることになり、第一役物タイル20の温度変化の際に側方の平物タイル30から拘束力を受けることが解消される。従って、一方の片21が下地材10の表面に貼り付けられていない構成によって下地材10から引張力Pが作用することが抑止されることに加えて、空目地51Bによって側方の平物タイル30から拘束力を受けることが解消されることにより、第一役物タイル20に生じ得るひび割れの発生抑制効果が一層高められる。
尚、空目地51Bに代わり、変形性能のあるシーリング目地が適用されてもよい。この形態では、平物タイル30から拘束力(引張力)をシーリング目地の変形によって吸収することが可能になり、空目地と同様に平物タイル30からの拘束力解消効果が期待できる。
[第3実施形態に係るタイル張り出隅]
次に、図5を参照して、第3実施形態に係るタイル張り出隅の一例について説明する。ここで、図5は、第3実施形態に係るタイル張り出隅の一部の斜視図である。
図3及び図4を参照して既に説明したタイル張り出隅90A,90Bと異なり、図5に示すタイル張り出隅90Cは、建築物を構成する三つの側面が交差する出隅D2の下地材(図示せず)の表面に、接着層(図示せず)を介して、三つの片71が相互に交差する第二役物タイル70と、複数の平面視L型の第一役物タイル20と、複数の平物タイル30が貼り付けられることにより形成されている。
出隅D2の隅角部に第二役物タイル70が配設され、第二役物タイル70の左右の側方と下方には、目地を介して第一役物タイル20が配設されている。
第二役物タイル70の全周の縦目地51や横目地52,第一役物タイル20と第一役物タイル20の間の目地、第一役物タイル20と平物タイル30の間の目地はいずれも、モルタル目地である。
第二役物タイル70の三つの片71のうち、二つの縦片71Aは非接着層45を介して下地材10の側面に貼り付けられておらず、他の一つの横片71Bは接着層(図示せず)を介して下地材10の側面に貼り付けられている。
このように、三つの側面が交差する出隅D2の隅角部にある第二役物タイル70の一つの片71Bが接着層を介して下地材10の一面に貼り付けられ、他の二つの片71Aが下地材の他の二面に貼り付けられていないことにより、第二役物タイル70と下地材10の間に温度変化の際の変形差がある場合でも、この変形差によって下地材10から二つの片71A(下地材10に貼り付けられている片)に対して引張力Pが作用することが抑止され、この引張力Pに起因する曲げやせん断力を解消でき、第二役物タイル70に生じる曲げやせん断力が抑制される。このことにより、第二役物タイル70に生じ得るひび割れの発生を、抑制もしくは抑止することが可能になる。
尚、非接着層45を介して下地材10の側面に貼り付けられない二つの片71は、図示例以外にも、横片71Bといずれか一方の縦片71Aであってもよい。
[第4実施形態に係るタイル張り出隅]
次に、図6を参照して、第4実施形態に係るタイル張り出隅の一例について説明する。ここで、図6は、第4実施形態に係るタイル張り出隅の一部の斜視図である。
タイル張り出隅90Dは、一つの片71(図示例は横片71B)が非接着層45を介して下地材10の側面に貼り付けられていない点、及び、この横片71Bの周囲の目地がモルタル目地に代わり空目地51Bである点において、図5に示すタイル張り出隅90Cと相違する。
このように、三つの側面が交差する出隅D2の隅角部にある第二役物タイル70の二つの片71Aが接着層を介して下地材10の一面に貼り付けられ、他の一つの片71Bが下地材の他の一面に貼り付けられていないこと、及び、この他の一つの片71Bの周囲の目地が空目地51Bであることにより、第二役物タイル70と下地材10の間に温度変化の際の変形差がある場合でも、この変形差によって下地材10から一つの片71B(下地材10に貼り付けられている片)に対して引張力Pが作用することが抑止され、この引張力Pに起因する曲げやせん断力を解消でき、第二役物タイル70に生じる曲げやせん断力が抑制される。このことにより、第二役物タイル70に生じ得るひび割れの発生を、抑制もしくは抑止することが可能になる。
尚、非接着層45を介して下地材10の側面に貼り付けられない一つの片71は、図示例以外にも、いずれか一方の縦片71Aであってもよく、その際は、当該縦片71Aの周囲の目地が空目地51Bとなる。また、空目地51Bに代わり、変形性能のあるシーリング目地が適用されてもよい。
上記実施形態に挙げた構成等に対し、その他の構成要素が組み合わされるなどした他の実施形態であってもよく、ここで示した構成に本発明が何等限定されるものではない。この点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
10:下地材
11,12:側面
20:第一役物タイル(役物タイル)
21,21A,21B:片
30:平物タイル
40:接着層
45:非接着層
51:縦目地
51A:モルタル目地(モルタル)
51B:空目地
52:横目地(モルタル目地)
70:第二役物タイル(役物タイル)
71:片
71A:縦片
71B:横片
80:タイル張り出隅
90A,90B,90C,90D:タイル張り出隅
D1:二つの側面が交差する出隅(出隅)
D2:三つの側面が交差する出隅(出隅)
C:ひび割れ
P1:引張力
P2:突付け力
S1:せん断力
M1:曲げ

Claims (7)

  1. 建築物を構成する二つの側面が交差する出隅の下地材の表面に、平面視L型の第一役物タイルと、平物タイルが貼り付けられている、タイル貼り出隅であって、
    前記出隅の隅角部における前記下地材の二つの表面のうち、一方の前記表面には接着層を介して前記第一役物タイルの一方の片が貼り付けられ、他方の前記表面には前記第一役物タイルの他方の片が空隙からなる非接着層の介在によって貼り付けられておらず、
    前記第一役物タイルの左右の側方には縦目地を介して前記平物タイルが配設され、前記平物タイルは前記下地材の表面に接着層を介して貼り付けられていることを特徴とする、タイル貼り出隅。
  2. 左右の前記縦目地のうち、前記一方の片の側方の前記縦目地がモルタル目地であり、前記他方の片の側方の前記縦目地が、空目地、もしくは変形性能のあるシーリング目地であることを特徴とする、請求項1に記載のタイル貼り出隅。
  3. 前記第一役物タイルの二つの片の側方のそれぞれの前記縦目地がモルタル目地であることを特徴とする、請求項1に記載のタイル貼り出隅。
  4. 前記L型を形成する二つの片の一方が相対的に長く、他方の片が相対的に短いことを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のタイル貼り出隅。
  5. 前記L型を形成する二つの片の長さが同じであることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のタイル貼り出隅。
  6. 建築物を構成する三つの側面が交差する出隅の下地材の表面に、三つの片が相互に交差する第二役物タイルと、平物タイルもしくは平面視L型の第一役物タイルとが貼り付けられている、タイル貼り出隅であって、
    前記出隅の隅角部における前記下地材の三面のうちの一面と前記第二役物タイルの一つの片が接着層を介して貼り付けられ、前記下地材の他の二面と前記第二役物タイルの他の二つの片は貼り付けられておらず、前記第二役物タイルの前記三つの片の側方には縦目地と横目地を介して前記平物タイルもしくは前記第一役物タイルが配設され、前記平物タイルもしくは前記第一役物タイルは前記下地材の表面に接着層を介して貼り付けられ、前記第二役物タイルの側方にある全ての前記縦目地と前記横目地がモルタル目地であることを特徴とする、タイル貼り出隅。
  7. 建築物を構成する三つの側面が交差する出隅の下地材の表面に、三つの片が相互に交差する第二役物タイルと、平物タイルもしくは平面視L型の第一役物タイルとが貼り付けられている、タイル貼り出隅であって、
    前記出隅の隅角部における前記下地材の三面のうちの二面と前記第二役物タイルの二つの片が接着層を介して貼り付けられ、前記下地材の他の一面と前記第二役物タイルの他の一つの片は貼り付けられておらず、前記第二役物タイルの前記三つの片の側方には縦目地と横目地を介して前記平物タイルもしくは前記第一役物タイルが配設され、前記平物タイルもしくは前記第一役物タイルは前記下地材の表面に接着層を介して貼り付けられ、前記第二役物タイルの側方にある前記縦目地と前記横目地のうち、少なくとも前記他の一つの片に対応する前記縦目地と前記横目地が、空目地、もしくは変形性能のあるシーリング目地であることを特徴とする、タイル貼り出隅。
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