JP7652136B2 - コイル水冷設備、及びコイル水冷方法 - Google Patents
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Description
高温のコイルに水を掛けた場合、水が気化して蒸気となる。そして、発生した蒸気は室外に排気することが好ましい。
ここで、室内で発生した廃ガスの排出方法としては、例えば特許文献1に記載の方法がある。この方法では、インペラ(羽根車)をモーターで回転させることで、吸引ファンで室内の廃ガスをダクト内に吸引し、当該廃ガスを、ダクトを通じて外部に排出する。
このように、吸引ファンを用いて排気する場合、ダクト内への空気の強制的な吸引を行う必要があることから、ファンに所要の容量(動力)が要求される。この結果、吸引ファンが大型化して、高価な設備となる。
そして、この知見に基づき、本発明をなした。
また、本発明の態様によれば、コイルの水冷に発生した蒸気は上方へ移動するという特性を利用して、その上昇してきた蒸気を、誘導路を流れる送風流で外部に向けて誘導する。このため、本発明の態様によれば、送風機の容量(動力)を、蒸気の強制的な吸引方法に比べて大幅に小さくできるので、送風機を小型・軽量化することが可能となる。
また、送風を発生する送風機を小型化できることにより、排気のための稼働エネルギーも小さくすることが可能となる。
ここで、排気対象の蒸気に、他のガスや気化した溶剤等が混ざっていても良い。本開示によれば、蒸気への混入物も、蒸気と共に上方に移動すれば、蒸気と共に排出可能である。
本実施形態のコイル水冷設備1は、図1に示すように、コイル10を水冷する冷却装置と、コイル10から発生した蒸気11を誘導して外部に排出する蒸気排気機構を備える。蒸気排気機構は、図1に示すように、誘導路2と送風機3とを備える。
冷却装置は、コイル10の表面に冷却水を噴射する複数の冷却水ノズル12を備える。
冷却水ノズルから噴射される冷却水には、防錆材その他の添加剤が添加されていてもよい。
誘導路2は、コイル10の水冷に伴い上昇する蒸気11が通過可能な領域を横切るように配置されている。
本実施形態の誘導路2は、下方に開口2Aを有する凹部が横方向に延在してなる誘導溝からなる。誘導溝は、図2に示すように、開口を下方に向けた、U字状やコ字状の形状の断面となっている。
この場合には、図3のように、複数の誘導路2(誘導溝)を、幅方向に並列して設置すればよい。複数の誘導路は、個々の独立した部品から構成されていても良いし、図4に示すように、1つの部品から構成されていてもよい。個々の独立した部品である場合、コイル水冷設備1を設置する環境に応じて、必要な本数の誘導路2を、適宜、現場で選択して設置可能となる。
図4のように、複数の誘導路2(誘導溝)が1つの部品で構成する場合、隣り合う誘導路を区画する壁2Bが、整流板のような機能として働く。
送風機3は、誘導路2内に対し、誘導路2の延在方向に向けて空気を送風し、図5に示すように、誘導路2に沿った送風流Fを形成する装置である。そして、誘導路2は、送風機3からの送風の流れを規定するものである。
例えば、図2のように、送風機3の送風用開口や回転する羽根車3Aの全部が、誘導溝の断面内に位置するように設置する。
ここで、複数の誘導路2を設ける場合、図3のように、送風機3は、誘導路2毎に設置すれば良い。
コイル10に冷却水を吹き付けると、コイル10の熱によって冷却水は気化して蒸気となり、そのときの気化熱によってコイル10が冷却される。
コイル10の水冷に伴い発生した蒸気11は、大気よりも軽量であるので、上方に移動する。このため、送風機3を駆動していない状態では、コイル10の上方に設置した誘導路2における下方を向く開口2Aから、上昇してきた蒸気11が、誘導路2内に侵入する。つまり、上昇してきた蒸気11が、誘導路2内に導入されて当該誘導路2内に溜まる。なお、誘導路2の延在方向に上下の傾斜が付いている場合には、誘導路2内に溜まる蒸気は、その傾斜に沿って若干流れる。
また、図2,図5のように、誘導路2内において、送風流Fの下方に蒸気溜まり2Bが形成されている場合、より確実に誘導路2内の送風流Fで蒸気11を誘導しやすくなる。
図6に変形例1の構成を例示する
図6のように、誘導路2の開口2Aに連続して下方のコイル向けて延びる案内ダクト5を接続した例である。この案内ダクト5は、案内手段を構成する。
この場合、コイルから上昇する蒸気11が広がる前に、上昇する蒸気11が、案内ダクト5に案内されて誘導路2に向けて流れるようになる。
また、本例では、図6のように、案内ダクト5の上端部5bを、側面視で、誘導路2を流れる送風流Fの向きに沿った方向に傾斜させている。これは、案内ダクト5内を上昇してきた蒸気11を、送風流Fに沿って流れやすくするためである。もっとも、上端部5bを傾斜させなくてもよい。
なお、6・では、第2の送風機6を設けている。第2の送風機6は、送られてきた、蒸気11を含む送風流Fを、上方に誘導するためである。第2の送風機6は、無くてもよい。第2の送風機6も蒸気を吸引する意図はない。誘導路2を流れてきた送風流Fを、上方に誘導する目的で第2の送風機6を設置している。
変形例2の構成は、変形例1と同様であるが、図7のように、コイル10の上方に、横向きの気流(図7では紙面方向の気流)がある場合の例である。(図7は、ファン20で紙面方向の気流を有する例である。このファン20も案内手段を構成する。
すなわち、ファンによってコイル10の上方に気流がある結果、コイル10からの蒸気11が左右に分かれて流れる。このため、変形例2の構成は、左右方向にそれぞれ上記の案内ダクト5を設けた例である。
すなわち、変形例2は、上昇する蒸気11の流れが、蒸気発生源から左右にずれている例である。
上記説明では、ガス誘導路2に設ける、蒸気11が誘導可能な位置の開口として、下方に開口2Aを有する場合を例示したが、これに限定されない。すなわち、開口2Aは、蒸気11が誘導可能な位置、あるいは方向であれば、下方への開口に限定されない。例えば、図8、図9に示すように、開口2Aは、横方向を向いて開口していても良い。
この場合、ガス誘導路2を蒸気11の上昇位置からオフセットして配置可能となる。
本開示は、次の構成も取り得る。
(1)圧延にて製造されたコイルを冷却する設備であって、
コイルに冷却水を掛ける冷却装置と、
上記冷却水を掛けられた上記コイルから上昇する蒸気が通過可能な領域を横切る誘導路と、
上記誘導路に対し、誘導路の延在方向に向けて空気を送る送風機と、
を備え、
上記誘導路は、上記上昇する蒸気が通過可能な位置で、蒸気が誘導可能な位置が開口している。
(2)上記誘導路は、下方に開口し且つ横方向に延在する誘導溝からなる。
(3)上記上昇してきた蒸気を上記開口に誘導する案内手段を備える。
(4)圧延にて製造されたコイルに冷却水を掛けて冷却し、該冷却に伴って生じる上記コイルから上昇する蒸気が通過可能な位置に該蒸気を誘導可能な開口が形成された誘導路に沿って蒸気を移動させて排出するにあたり、
上記誘導路内を誘導路の延在方向に向けて流れる送風流によって、上記蒸気を移動させる。
(5)上記上昇してきた蒸気を上記開口に誘導する案内手段を備える。
2 誘導路(誘導溝)
2A 開口
3 送風機
5 案内ダクト
10 コイル
11 蒸気
F 送風流
Claims (4)
- 圧延にて製造されたコイルを冷却する設備であって、
コイルに冷却水ノズルから噴射される冷却水を掛ける冷却装置と、
上記冷却水を掛けられた上記コイルから上昇する蒸気が通過可能な領域を横切る誘導路と、
上記誘導路に対し、誘導路の延在方向に向けて空気を送る送風機と、
を備え、
上記誘導路は、上記上昇する蒸気が通過可能な位置で、蒸気が誘導可能な位置が開口し、
上記誘導路は、下方に開口し且つ横方向に延在する誘導溝からなり、
上記誘導路及び上記送風機が、上記冷却装置の上記冷却水ノズル及び上記コイルよりも上方に配置される、
ことを特徴とするコイル水冷設備。 - 上記上昇してきた蒸気を上記開口に誘導する案内手段を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載したコイル水冷設備。 - 圧延にて製造されたコイルに対し冷却水ノズルから噴射される冷却水を掛けて冷却し、該冷却に伴って生じる上記コイルから上昇する蒸気が通過可能な位置に該蒸気を誘導可能な開口が形成された誘導路に沿って蒸気を移動させて排出するにあたり、
上記誘導路内を誘導路の延在方向に向けて流れる送風流を形成する送風機によって、上記蒸気を移動させ、
上記誘導路及び上記送風機が、上記冷却水ノズル及び上記コイルよりも上方に配置される、
ことを特徴とするコイル水冷方法。 - 上記上昇してきた蒸気を上記開口に誘導する案内手段を備える、
ことを特徴とする請求項3に記載したコイル水冷方法。
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| JP2022088848A JP7652136B2 (ja) | 2022-05-31 | 2022-05-31 | コイル水冷設備、及びコイル水冷方法 |
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| JP2019150866A (ja) | 2018-03-06 | 2019-09-12 | 日本製鉄株式会社 | 線材コイルの水冷装置、及び、線材コイルの結束方法 |
| CN112501423A (zh) | 2020-11-30 | 2021-03-16 | 苏州中门子工业炉科技有限公司 | 气垫和辊子复合式铝带卷材的连续固溶热处理设备及工艺 |
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