JP7640100B2 - 電気回路遮断装置 - Google Patents

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Description

本願発明は、主に自動車等の電気回路に使用することができる電気回路遮断装置に関する。
従来から、電気回路遮断装置は、自動車等に搭載されている電気回路や、電気回路に接続されている各種電装品を保護するために用いられてきた。詳しくは、電気回路に異常が生じた場合に、電気回路遮断装置は電気回路の一部を切断して、物理的に電気回路を遮断していた。
そして、この電気回路遮断装置は様々な種類があり、例えば、特許文献1の電気回路遮断装置は、ハウジングと、当該ハウジング内に配置され、電気回路の一部を構成する被切断部(ヒューズエレメント)と、前記ハウジングの第一端部側に配置される動力源と、前記ハウジング内を、前記第一端部と、当該第一端部の反対側の第二端部との間で移動する移動体とを備えた、電気回路遮断装置であって、移動体が、前記動力源によって、前記第一端部から前記第二端部に向けて移動しつつ、当該移動体の一部が前記被切断部を切断して、電気回路を遮断している。
ところで、近年の自動車等の高性能化によって電気回路にかかる電圧や電流が大きくなる傾向にあるため、それに合わせて、被切断部(ヒューズエレメント)を複数利用する場合もある。しかしながら、移動体は、複数の被切断部(ヒューズエレメント)を切断しなければならないため、切断箇所の増加や、内部に収容された消弧材のせん断すべき面積が大きくなる。すると、移動体により被切断部を切断するための動力を大きくしなければならず、その結果、大きくなった動力(火薬の爆発力など)に耐えられるように、ハウジングの強度を更に向上させる必要がある。また、それに伴って、ハウジングが大きくなり、電気回路遮断装置の大型化や価格が上がるという問題がある。
特願2020-080298
そこで、本願発明は、上記問題に鑑み、被切断部(ヒューズエレメント)の増加にも対応可能であっても、動力源の動力が大きくなることを抑え、電気回路を容易に遮断できる電気回路遮断装置を提供する。
本願発明の電気回路遮断装置は、収容部と、両側の外部接続端子と、前記収容部内に収容されたヒューズエレメントと、消弧材とを備える、電気回路遮断装置であって、前記ヒューズエレメントの端部に引張力を加えて、前記ヒューズエレメントを分断させるように構成された、動力機構と、前記ヒューズエレメントが分断されるまで、前記ヒューズエレメントと前記外部接続端子との間の電気的接続を維持する電気接続維持構造を備えることを特徴とする。
上記特徴によれば、ヒューズエレメントに引張力を加えて分断させ、電気回路を遮断する構成なので、従来のように、ヒューズエレメントと共に消弧材をせん断する必要がない。また、ヒューズエレメントを複数備える場合であっても、ヒューズエレメントを分断させる力が大きくなるだけで、従来の電気回路遮断装置のように、消弧材のせん断すべき面積が大きくなることはないので、従来と比較して、引張力を発生させる動力機構の動力が小さくて済む。その結果、本願発明の電気回路遮断装置によれば、被切断部(ヒューズエレメント)の増加にも対応可能であっても、動力源の動力が大きくなることを抑え、電気回路を容易に遮断できる。
また、ヒューズエレメントの端部が移動しはじめ、ヒューズエレメントの分断により発生したアークが消弧するまで、電気回路を流れる電流は、電気接続維持構造によって安定して流れることができる。
本願発明の電気回路遮断装置は、前記ヒューズエレメントの端部に連結された可動部を備え、前記可動部は、動力機構によって移動させられ、移動させられた前記可動部によって、前記ヒューズエレメントの端部に引張力を加えて、前記ヒューズエレメントを分断させることを特徴とする。
上記特徴によれば、動力を可動部によって、ヒューズエレメントの端部に効率的に伝達でき、ヒューズエレメントを効率的に分断できる。
本願発明の電気回路遮断装置は、前記動力機構は、動力源と、前記動力源から発生した動力により移動する移動体とを備え、前記移動体は、前記可動部を移動させることを特徴とする。
上記特徴によれば、移動体によって、動力を可動部に効率的に伝達でき、ヒューズエレメントを効率的に分断できる。
本願発明の電気回路遮断装置は、前記移動体が移動する前は、前記移動体は前記可動部から離間しており、前記移動体が移動し始めた後に、前記移動体が前記可動部に当接して、前記可動部が移動することを特徴とする。
上記特徴によれば、移動体は、隙間を利用して加速することができ、移動体が可動部に当接する瞬間には、移動体が初速から最高速度付近まで十分に加速した状態となっている。すると、十分に加速した移動体が可動部を瞬時に側方へ移動させることができるので、可動部に連結されたヒューズエレメントも瞬時に分断させ、電気回路をより早く遮断できるのである。
本願発明の電気回路遮断装置は、前記電気接続維持構造は、相対する挟持板を備えており、前記可動部は、前記挟持板によって両側から挟み込まれて電気的に接続されたままで、前記挟持板の間を移動可能なスライド部を備えることを特徴とする。
上記特徴によれば、ヒューズエレメントの端部が移動しはじめ、ヒューズエレメントの分断により発生したアークが消弧するまで、電気回路を流れる電流は、挟持板を介して、電気接続維持構造によって確実かつ安定して流れることができる。
本願発明の電気回路遮断装置は、前記スライド部は、前記挟持板と電気的に接続可能な導通部と、当該導通部に隣接する絶縁部とを備え、前記可動部が移動する前は、前記導通部が前記挟持板の間に位置しており、前記可動部が移動した後は、前記絶縁部が前記挟持板の間に位置することを特徴とする。
上記特徴によれば、外部接続端子及び挟持板から流れてきた過電流(事故電流)は、絶縁部によって遮断されるので、ヒューズエレメントが切断された直後に発生するアークを素早く消弧できるのである。
本願発明の電気回路遮断装置は、前記電気接続維持構造は、塑性変形可能な導体から構成され、前記導体は、前記外部接続端子と前記可動部に連結されていることを特徴とする。
上記特徴によれば、上記特徴によれば、ヒューズエレメントの端部が移動しはじめ、ヒューズエレメントの分断により発生したアークが消弧するまで、電気回路を流れる電流は、塑性変形可能な導体から構成される電気接続維持構造によって確実かつ安定して流れることができる。
本願発明の電気回路遮断装置は、前記収容部には、前記消弧材を締め固めるための締固部が収容され、前記動力機構により、前記締固部が前記ヒューズエレメントの分断箇所周辺に向けて移動して、前記消弧材を締め固めることを特徴とする。
上記特徴によれば、ヒューズエレメントを分断させて過電流を遮断した際に、分断箇所周辺で発生するアークを、締固部によって再び締め固められた消弧材が、効果的に消弧できるのである。
本願発明の電気回路遮断装置は、前記ヒューズエレメントは、狭隘部を備えており、前記狭隘部に前記引張力を集中させて分断させる、引張補助部を備えることを特徴とする。
上記特徴によれば、引張補助部によって任意の狭隘部を分断箇所として設計通りに限定でき、分断時に発生するアークを効率的に消弧できるのである
上記のように、本願発明の電気回路遮断装置によれば、被切断部(ヒューズエレメント)の増加にも対応可能であっても、動力源の動力が大きくなることを抑え、電気回路を容易に遮断できる。
実施形態1に係る本願発明の電気回路遮断装置の全体斜視図である。 電気回路遮断装置の平面図である。 (a)は、図2のA―A断面図、(b)は、図2のB―B断面図である。 図2に示す状態から移動体が移動した状態を示した平面図である。 (a)は、図3(a)に示す状態からヒューズエレメントが分断された状態を示す断面図、(b)は、図3(b)に示す状態から、移動体が移動した状態の断面図である。 実施形態2に係る本願発明の電気回路遮断装置の動力機構と電気接続維持構造を分解して示した全体斜視図である。 電気回路遮断装置の平面図である。 (a)は、図7のC―C断面図、(b)は,図7のD―D断面図である。 図7に示す状態から移動体が移動した状態を示した平面図である。 (a)は、図8(a)に示す状態からヒューズエレメントが分断された状態を示す断面図、(b)は、図8(b)に示す状態から、移動体が移動した状態の断面図である。 実施形態3に係る本願発明の電気回路遮断装置を分解して示した全体斜視図である。 組み立てた状態の電気回路遮断装置の平面図である。 (a)は、図12のE―E断面図、(b)は,図12のF-F断面図である。 図12に示す状態から移動体が移動した状態を示した平面図である。 (a)は、図13(a)に示す状態からヒューズエレメントが分断された状態を示す断面図、(b)は、図13(b)に示す状態から、移動体が移動した状態の断面図である。 実施形態4に係る本願発明の電気回路遮断装置の平面図である。 動力機構の電磁コイル式引外装置の全体斜視図である。 電気回路遮断装置の動力機構と移動体を拡大して示した平面図である。 図16に示す状態から、移動体が移動した平面図である。 実施形態5に係る本願発明の電気回路遮断装置の全体斜視図である。 図20のG―G断面図である。 図21に示す状態から移動体が移動した状態を示した平面図である。 図22に示す状態から更に移動体が移動した状態を示した平面図である。 (a)は、実施形態6に係る本願発明のヒューズエレメントの側面図、(b)は、実施形態7に係る本願発明のヒューズエレメントの側面図、(c)は、実施形態8に係る本願発明のヒューズエレメントの側面図である。 実施形態9に係る本願発明の電気回路遮断装置の平面図である。 図25に示す状態から移動体が移動した状態を示した平面図である。
100 ヒューズエレメント
110 端部
200 収容部
290 消弧材
300 可動部3
900 電気回路遮断装置
910 外部接続端子
F 引張力
以下に、本願発明の各実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下で説明する実施形態における電気回路遮断装置の各部材の形状や材質等は、一例を示すものであって、これらに限定されるものではない。
<実施形態1>
まず、本願発明の実施形態1に係る電気回路遮断装置900を図1から図3に示す。なお、図1は、電気回路遮断装置900の全体斜視図、図2は、電気回路遮断装置900の平面図、図3(a)は、図2のA―A断面図、図3(b)は、図2のB―B断面図である。
図1から図3に示すように、電気回路遮断装置900は、外部の電気回路に電気的に接続するための外部接続端子910を両側に備える。そして、両側の外部接続端子910に電気的に接続されたヒューズエレメント100を複数備えている。各ヒューズエレメント100は、銅などの金属製の導電体からなる一枚の薄板状の金属板から成形されており、両側の端部110と、当該端部110の間に位置する溶断部120とを備える。図3(a)に示すように、溶断部120は、幅が狭くなったヒューズエレメント100の一部に複数の小孔121をあけて形成したもので、電気回路等に意図しない過電流が流れた際に、発熱して溶断し、過電流を遮断するものである。
また、各ヒューズエレメント100は、各収容部200内に2本ずつ収容されている。収容部200は、両端に開口部210を備えた筒型形状をしており、セラミックや合成樹脂等の様々な材質で構成できる。そして、収容部200内部に各ヒューズエレメント100が収容され、収容部200内部は、粒状の消弧材290で満たされている。なお、収容部200内部には、粒状の消弧材290が隙間無く充填されているが、図面上は見易さを考慮して、一部の消弧材290のみを図示している。
また、収容部200の一方の開口部210(図面上、左側)は、外部接続端子910の一部であるキャップ920によって塞がれている。このキャップ920とヒューズエレメント100の端部110は互いに連結固定されている。さらに、ヒューズエレメント100の端部110と外部接続端子910のキャップ920は電気的に接続された状態となっている。一方、収容部200の他方の開口部210(図面上、右側)は、外部接続端子910の一部である内キャップ930によって塞がれている。そして、ヒューズエレメント100の端部110は、内キャップ930に設けられた挿通孔931を通り、内キャップ930の外側へ突出している。ヒューズエレメント100の端部110は、内キャップ930の挿通孔931とは連結固定されておらず、ヒューズエレメント100の端部110は、後述するように挿通孔931に対してスライドできる。
また、内キャップ930の外側には、金属製の外キャップ940が嵌められている。この外キャップ940は、内キャップ930の外側に嵌められたままで、側方へスライド可能に構成され、スライド時においても、外キャップ940と内キャップ930とは互いの接触面で電気的に接続された状態となっている。そして、この内キャップ930と外キャップ940は、ヒューズエレメント100と外部接続端子910との間の電気的接続を維持する電気接続維持構造を構成している。また、ヒューズエレメント100の端部110は、外キャップ940に設けられた挿通孔941を通り、外キャップ940の外側へ突出している。ヒューズエレメント100の端部110は、外キャップ940の挿通孔941と連結固定されており、電気的にも接続されている。
そして、外キャップ940の外側へ突出したヒューズエレメント100の端部110は、可動部300に連結固定されている。この可動部300は、長尺状の金属製の板材となっており、各ヒューズエレメント100の端部110と電気的に接続されている。また、可動部300と外キャップ940も連結固定されており、互いに電気的に接続されている。この可動部300が側方へ移動することで、各ヒューズエレメント100の端部110及び外キャップ940も一体となって側方へ移動する。
次に、動力機構500の構成について説明する。動力機構500は、合成樹脂等の絶縁体で形成された略円柱体であり、内部に移動体600を収容可能な収容部510を備え、収容部510の第一端部511側には動力源501が設けられている。また、収容部510の第二端部512側には挿通孔502が設けられ、移動体600の突出部610が挿通している。移動体600は、合成樹脂等の絶縁体で形成されており、収容部510の内面に当接しながら摺動する摺動部620と、摺動部620から側方へ突出した突出部610を備える。また、摺動部620には窪み部621が設けられており、動力源501と相対するように設けられている。詳しくは後述するが、動力源501から生じた空気圧等の動力が移動体600へ伝わり、移動体600は収容部510内を第一端部511から第二端部512へ向けて移動するように構成されている。
そして、電気回路遮断装置900は、保護したい電気回路内に取り付けられて利用される。具体的には、電気回路の一部に電気回路遮断装置900の両側の外部接続端子910を接続する。通常時においては、電気回路から流れてきた電流Iは、外部接続端子910の内キャップ930から外キャップ940へと流れる。内キャップ930と外キャップ940はしっかりと電気的に接続されているので、電流Iは外部接続端子910から外キャップ940へと確実に流れる。そして、外キャップ940とヒューズエレメント100の端部110は固定されているので、外キャップ940からヒューズエレメント100の端部110へと電流Iが流れる。さらに、電流Iは、ヒューズエレメント100の一方の端部110(図面上、右側)から他方の端部110(図面上、左側)へ流れ、他方の端部110からキャップ920を介して外部接続端子910へと流れていく。
このようにして、通常時においては、電流Iは、電気回路遮断装置900を介して電気回路中を流れるようになっている。なお、通常時においては、動力機構500は動作しておらず、移動体600は移動していない。そのため、移動体600の突出部610の先端611は、可動部300に当接しておらず、離間した状態となっている。また、図1及び図2では、可動部300に合計4つのヒューズエレメント100が連結固定されているが、これに限定されず、ヒューズエレメント100を一つのみ可動部300に連結固定する、又は、2つ以上の任意の数のヒューズエレメント100を可動部300に連結固定してもよい。
ここで、電気回路中に、例えば、比較的高い異常電流が流れた場合は、電気回路遮断装置900のヒューズエレメント100の溶断部120が発熱して素早く溶断するので、電気回路を即座に遮断することができる。一方で、電気回路中に、例えば、比較的低い異常電流が流れた場合は、電気回路遮断装置900のヒューズエレメント100の溶断部120が発熱して溶断するまで時間がかかり、電気回路を即座に遮断できない、または、溶断部120が溶断せずに電気回路を遮断できない虞がある。
その場合は、外部の監視装置が、比較的低い異常電流が流れたことを検知し、電気回路遮断装置900の動力機構500の動力源501に異常信号を入力する。この動力源501は、外部の監視装置から異常信号が入力されると、例えば、動力源501の内部の火薬を爆発させて、その爆発による空気圧によって、移動体600を収容部510内で瞬時に押し出して移動させるものである。なお、動力源501は、移動体600を移動させる動力を発生させるものであれば、火薬を用いた動力源に限られず、その他の既知の動力源を用いても良い。また、外部の監視装置が、比較的低い異常電流が流れたことを検知し、電気回路遮断装置900の動力機構500の動力源501に異常信号を入力しているが、これに限定されない。電気回路中に、比較的高い異常電流が流れた場合でも、外部の監視装置が電気回路遮断装置900の動力機構500に異常信号を入力してもよく、その場合は、電気回路遮断装置900のヒューズエレメント100の溶断部120が発熱して溶断した後に、ヒューズエレメント100を更に分断させるので、より確実かつ素早く、電気回路を遮断できる。また、外部の監視装置は、比較的低い異常電流を検知した場合に限らず、遮断したい所定の異常電流が流れた際に、電気回路遮断装置900の動力機構500に異常信号を入力して、ヒューズエレメント100を分断させてもよい。
そして、動力源501の内部の火薬が爆発し、その爆発による空気圧が移動体600の窪み部621に伝わる。すると、図4及び図5に示すように、この空気圧によって、移動体600は、第一端部511から第二端部512に向けて勢いよく吹き飛ばされ、収容部510内を第二端部512に向けて瞬時に移動する。なお、図4は、図2に示す状態から移動体600が移動した状態を示した平面図、図5(a)は、図3(a)に示す状態からヒューズエレメント100が分断された状態を示す断面図、図5(b)は、図3(b)に示す状態から、移動体600が移動した状態の断面図である。
図4及び図5(b)に示すように、移動体600が第二端部512へ向けて移動すると、移動体600の突出部610の先端611が可動部300に当接する。そして、可動部300は移動体600に押圧されて、可動部300全体が側方へ移動するのである。すると、可動部300の両側において、ヒューズエレメント100の端部110が可動部300と連結固定されているので、可動部300が側方へ移動すると、可動部300に連結されているヒューズエレメント100は側方へ向けて引っ張られる。そして、この引張力Fによって、ヒューズエレメント100は左右に物理的に分断され、過電流Iを遮断するのである。その結果、比較的低い異常電流が流れた場合であっても、溶断部120の溶断の有無に係わらず、電気回路を即座に遮断することができる。なお、ヒューズエレメント100の幅が局所的に狭くなった溶断部120に、引張力Fが集中するので、溶断部120周辺が分断されている。また、ヒューズエレメント100の分断後に生じるアークは、消弧材290によって効果的に消弧される。
このように、本願発明の電気回路遮断装置900によれば、ヒューズエレメント100に引張力を加えて分断させ、電気回路を遮断する構成なので、ヒューズエレメント100と共に消弧材290をせん断する必要がない。そのため、従来の電気回路遮断装置のような、移動体により被切断部及び消弧材を切断する場合と比較して、ヒューズエレメント100を切断するための力が小さくて済み、その引張力を発生させる動力機構の動力も小さくてよい。特に、本願発明の電気回路遮断装置900によれば、ヒューズエレメント100を複数備える場合であっても、ヒューズエレメント100を分断させる力が大きくなるだけで、従来の電気回路遮断装置のように、消弧材のせん断すべき面積が大きくなることはないので、従来と比較して、引張力を発生させる動力機構の動力が小さくて済む。その結果、本願発明の電気回路遮断装置900によれば、被切断部(ヒューズエレメント)の増加にも対応可能であっても、動力源の動力が大きくなることを抑え、電気回路を容易に遮断できる。
また、ヒューズエレメント100が引張されている際は、ヒューズエレメント100の端部110が外部接続端子910の内キャップ930の挿通孔931内をスライドするため、ヒューズエレメント100と外部接続端子910との電気的接続が安定しない。さらに、ヒューズエレメント100の端部110が外部接続端子910の内キャップ930の挿通孔931内をスライド出来るように構成されているので、ヒューズエレメント100が引張される前の状態でも、ヒューズエレメント100の端部110と外部接続端子910の内キャップ930との電気的接続が安定しない場合がある。
しかしながら、図3(a)に示すように、ヒューズエレメント100が引張される前の状態では、外キャップ940が、内キャップ930の外側にしっかりと嵌まり込んで電気的及び物理的に接触した状態を強固に維持している。さらに、図5(b)に示すように、可動部300が移動してヒューズエレメント100の端部110がスライドしている間でも、可動部300と共に外キャップ940は側方へ移動するものの、電気接続維持構造を構成している外キャップ940と内キャップ930は、互いにしっかりと嵌まり込んで電気的及び物理的に接触した状態を維持している。そのため、ヒューズエレメント100の端部110が移動しはじめ、ヒューズエレメント100の分断により発生したアークが消弧するまで、電流Iは、外部接続端子910の内キャップ930から外キャップ940へ流れ、次に、外キャップ940に連結固定されたヒューズエレメント100へ流れて電気回路中を安定して流れることができる。
なお、図2及び図3(b)に示すように、異常電流が流れて動力機構500が動作する前の状態では、移動体600の先端611と可動部300の間に隙間Xがあり、互いに離間した状態となっている。そして、動力源501から発生した動力により、移動体600が移動し始めた後に、図5(b)に示すように、移動体600の先端611が可動部300に当接して可動部300を移動させる。そのため、移動体600は、隙間Xを利用して加速することができ、移動体600が可動部300に当接する瞬間には、移動体600が初速から最高速度付近まで十分に加速した状態となっている。すると、十分に加速した移動体600が可動部300を瞬時に側方へ移動させることができるので、可動部300に連結されたヒューズエレメント100も瞬時に分断させ、電気回路をより早く遮断できるのである。なお、動力機構500が動作する前の状態では、移動体600の先端611と可動部300の間に隙間Xがあり、互いに離間した状態となっているが、これに限定されない。例えば、動力機構500が動作する前の状態でも、移動体600の先端611と可動部300の間に隙間Xが存在せず、移動体600の先端611と可動部300が互いに接触した状態でもよい。移動体600を利用することによって、動力源501から発生した動力を可動部300に効率的に伝達でき、その結果、可動部300に連結されたヒューズエレメント100を効果的に素早く分断できる。
<実施形態2>
では次に、実施形態2に係る本願発明の電気回路遮断装置900Aについて、図6から図8を参照して説明する。なお、図6は、電気回路遮断装置900Aの動力機構500Aと電気接続維持構造を分解して示した全体斜視図、図7は、電気回路遮断装置900Aの平面図、図8(a)は、図7のC―C断面図、図8(b)は,図7のD―D断面図である。また、実施形態2に係る電気回路遮断装置900Aの構成は、電気接続維持構造の構成と可動部300Aがスライド部310Aを備えた点で、実施形態1に係る電気回路遮断装置900の構成と異なるが、その他の構成は、実施形態1に係る電気回路遮断装置900の構成と基本的に同一なので、同一の構成については説明を省略する。
可動部300Aは板状のスライド部310Aを備えており、スライド部310Aの突起311Aが、可動部300Aの固定穴301Aに嵌合して、スライド部310Aは可動部300Aにしっかりと連結固定されている。また、スライド部310Aは、金属製の導通部312Aと、絶縁部313Aとを備えており、導通部312Aと絶縁部313Aは隣接した状態で連結されている。そして、可動部300Aとスライド部310Aの導通部312Aは電気的に接続されているが、可動部300Aと絶縁部313Aは電気的に絶縁されている。
また、外部接続端子910Aには、一対の挟持板950Aが固定されている。この挟持板950Aは金属製であり、スライド部310Aをスライド可能に挟持している。そして、挟持板950Aは、スライド部310Aの導通部312Aと外部接続端子910Aに電気的に接続されている。この挟持板950Aは、ヒューズエレメント100Aと外部接続端子910Aとの間の電気的接続を維持する電気接続維持構造を構成している。
また、内キャップ930Aの外側には外キャップ940Aが嵌められており、外キャップ940Aは、内キャップ930の外側に嵌められたまま側方へスライド可能に構成されている。また、外キャップ940Aは絶縁体で構成されているので、内キャップ930Aと外キャップ940Aは電気的に接続されていない。ただ、外キャップ940Aの外側へ突出したヒューズエレメント100Aの端部110Aは、可動部300Aに連結固定されており、ヒューズエレメント100Aと可動部300Aは電気的に接続されている。
そして、電気回路遮断装置900Aは、保護したい電気回路内に取り付けられて利用される。具体的には、電気回路の一部に電気回路遮断装置900Aの両側の外部接続端子910Aを接続する。通常時においては、電気回路から流れてきた電流IAは、図8(b)に示すように、外部接続端子910Aから挟持板950Aへと流れる。挟持板950Aとスライド部310Aの導通部312Aは電気的に接続され、導通部312Aと可動部300Aも電気的に接続されているので、電流IAは、挟持板950Aから導通部312Aを介して可動部300Aへと確実に流れる。そして、図8(a)に示すように、可動部300Aとヒューズエレメント100Aの端部110Aは固定されているので、可動部300Aからヒューズエレメント100Aの端部110Aへと電流IAが流れるのである。さらに、電流IAは、ヒューズエレメント100Aの一方の端部110Aから他方の端部110Aへ流れ、他方の端部110Aからキャップ920Aを介して外部接続端子910Aへと流れていく。
このようにして、電流IAは、電気回路遮断装置900Aを介して電気回路中を流れるようになっている。なお、通常時においては、動力機構500Aは動作しておらず、移動体600Aは移動していない。そのため、移動体600Aの突出部610Aの先端611Aは、可動部300Aのスライド部310Aの絶縁部313Aに当接しておらず、離間した状態となっている。
次に、図9及び図10を参照して、外部の監視装置が、異常電流が流れたことを検知し、電気回路遮断装置900Aの動力機構500Aの動力源501Aに異常信号を入力した場合について説明する。なお、図9は、図7に示す状態から移動体600Aが移動した状態を示した平面図、図10(a)は、図8(a)に示す状態からヒューズエレメント100Aが分断された状態を示す断面図、図10(b)は、図8(b)に示す状態から、移動体600Aが移動した状態の断面図である。
図9及び図10(b)に示すように、動力源501Aの動力により、移動体600Aが第二端部512Aへ向けて移動すると、移動体600Aの突出部610Aの先端611Aが、可動部300Aのスライド部310Aに当接する。そして、可動部300Aは移動体600Aに押圧されて、可動部300A全体が側方へ移動するのである。可動部300Aが側方へ移動すると、可動部300Aに連結されているヒューズエレメント100Aの端部110Aは側方へ向けて引っ張られる。そして、この引張力FAによって、ヒューズエレメント100Aは左右に物理的に分断され、過電流IAを遮断するのである。
さらに、図8に示すように、ヒューズエレメント100Aが引張される前の状態では、挟持板950Aが、可動部300Aのスライド部310Aの導通部312Aをしっかりと挟持して、ヒューズエレメント100Aと外部接続端子910Aが電気的に接続された状態を強固に維持している。さらに、図8から図10に示すように、可動部300Aが移動してヒューズエレメント100Aの端部110Aがスライドしている間でも、電気接続維持構造を構成している挟持板950Aが、可動部300Aのスライド部310Aの導通部312Aをしっかりと挟持して、ヒューズエレメント100Aと外部接続端子910Aが電気的に接続された状態を強固に維持している。そのため、ヒューズエレメント100Aの端部110Aが移動しはじめ、ヒューズエレメント100Aの分断により発生したアークが消弧するまで、電流IAは、外部接続端子910Aから挟持板950A及び可動部300Aを介してヒューズエレメント100Aへ流れて、電気回路中を確実かつ安定して流れることができる。
さらに、図10(b)に示すように、ヒューズエレメント100が分断された後には、スライド部310Aの絶縁部313Aが、導通部312Aに入れ替わって、挟持板950Aの間に位置して挟持されている。そのため、外部接続端子910A及び挟持板950Aから流れてきた過電流IA(事故電流)は、絶縁部313Aによって遮断されるので、ヒューズエレメント100が切断された直後に発生するアークを素早く消弧できるのである。なお、スライド部310Aは、導通部312Aと絶縁部313Aを備えているが、これに限定されず、スライド部310Aは、絶縁部313Aを備えず、全体が導通部312Aで構成されてもよい。
<実施形態3>
では次に、実施形態3に係る本願発明の電気回路遮断装置900Bについて、図11から図13を参照して説明する。なお、図11は、電気回路遮断装置900Bを分解して示した全体斜視図、図12は、組み立てた状態の電気回路遮断装置900Bの平面図、図13(a)は、図12のE―E断面図、図13(b)は,図12のF-F断面図である。また、実施形態3に係る電気回路遮断装置900Bの構成は、電気接続維持構造の構成が異なる点、及び、収容部200Bと動力機構500Bが一体となっている点で、実施形態1に係る電気回路遮断装置900の構成と異なるが、その他の構成は、実施形態1に係る電気回路遮断装置900の構成と基本的に同一なので、同一の構成については説明を省略する。
図11に示すように、電気回路遮断装置900Bは、下側ハウジング980Bと上側ハウジング990Bとから構成されており、下側ハウジング980Bと上側ハウジング990Bを上下重ねて固定することで、内部にヒューズエレメント100Bと移動体600Bを収容した状態で組み付けることが出来る。具体的には、下側ハウジング980Bと上側ハウジング990Bによって上下が囲まれた収容部200Bによって、ヒューズエレメント100Bが内部に収容される。また、動力機構500Bでは、第一端部511B側に動力源501Bが固定され、下側ハウジング980Bと上側ハウジング990Bによって上下が囲まれた収容部510Bによって、移動体600Bが内部に収容される。このように、電気回路遮断装置900Bでは、下側ハウジング980Bと上側ハウジング990Bを上下に重ねることで、収容部200Bと動力機構500Bが一体化された状態で組み付けることができるので、電気回路遮断装置900Bの組み立てが容易となる。
また、一方の外部接続端子910B(図面上、左側)は、外部接続端子910Bから上方へ延出する接続プレート911Bを備えており、外部接続端子910Bは接続プレート911Bと電気的に接続されている。そして、一方の外部接続端子910Bの接続プレート911Bは、ヒューズエレメント100Bの一方の端部110Bと電気的及び物理的に連結固定されている。
また、他方の外部接続端子910B(図面上、右側)は、金属製の導体部970Bを備えている。この導体部970Bは、外部接続端子910Bに固定される基端部971Bと、湾曲状の塑性変形部972Bと、可動部300Bと連結固定される先端部973Bを備えている。そして、外部接続端子910Bと導体部970Bは電気的に接続され、導体部970Bと可動部300Bも電気的に接続されている。さらに、可動部300Bは、ヒューズエレメント100Bの他方の端部110Bと電気的及び物理的に連結固定されている。
なお、後述するように、導体部970Bの塑性変形部972Bは、可動部300Bが側方へスライドした際に、塑性変形可能な部分となっている。そのため、導体部970Bは、ヒューズエレメント100Bと外部接続端子910Bとの間の電気的接続を維持する電気接続維持構造を構成している。なお、導体部970Bは、塑性変形後は元の形状に戻ることはないため、導体部970Bに連結された可動部300Bがスライド前の元の位置に戻ることはない。
そして、電気回路遮断装置900Bは、保護したい電気回路内に取り付けられて利用される。具体的には、電気回路の一部に電気回路遮断装置900Bの両側の外部接続端子910Bを接続する。通常時においては、電気回路から流れてきた電流IBは、図13(b)に示すように、外部接続端子910Bから導体部970Bへと流れる。導体部970Bと可動部300Bは電気的に接続されているので、電流IBは、外部接続端子910Bから導体部970Bを介して可動部300Bへと確実に流れる。そして、図13(a)に示すように、可動部300Bとヒューズエレメント100Bの端部110Bは固定されているので、可動部300Bからヒューズエレメント100Bの端部110Bへと電流IBが流れるのである。そして、電流IBは、ヒューズエレメント100Bの一方の端部110Bから他方の端部110Bへ流れ、他方の端部110Bから接続プレート911Bを介して外部接続端子910Bへと流れていく。
このようにして、電流IBは、電気回路遮断装置900Bを介して電気回路中を流れるようになっている。なお、通常時においては、動力機構500Bは動作しておらず、移動体600Bは移動していない。そのため、移動体600Bの突出部610Bの先端611Bは、可動部300Bに当接しておらず、離間した状態となっている。
次に、図14及び図15を参照して、外部の監視装置が、異常電流が流れたことを検知し、電気回路遮断装置900Bの動力機構500Bの動力源501Bに異常信号を入力した場合について説明する。なお、図14は、図12に示す状態から移動体600Bが移動した状態を示した平面図、図15(a)は、図13(a)に示す状態からヒューズエレメント100Bが分断された状態を示す断面図、図15(b)は、図13(b)に示す状態から、移動体600Bが移動した状態の断面図である。
図14及び図15(b)に示すように、移動体600Bが第二端部512Bへ向けて移動すると、移動体600Bの突出部610Bの先端611Bが、可動部300Bに当接する。そして、可動部300Bは移動体600Bに押圧されて、可動部300B全体が側方へ移動するのである。可動部300Bが側方へ移動すると、可動部300Bに連結されているヒューズエレメント100Bの端部110Bは側方へ向けて引っ張られる。そして、この引張力FBによって、ヒューズエレメント100Bは左右に物理的に分断され、過電流IBを遮断するのである。
さらに、図13から図15に示すように、可動部300Bが移動してヒューズエレメント100Bの端部110Bがスライドしている間、電気接続維持構造を構成している導体部970Bが塑性変形して、導体部970Bは可動部300Bと外部接続端子910Bに、電気的及び物理的に連結されている状態を維持している。そのため、ヒューズエレメント100Bの端部110Bが移動しはじめ、ヒューズエレメント100Bの分断により発生したアークが消弧するまで、電流IBは、外部接続端子910Bから導体部970B及び可動部300Bを介してヒューズエレメント100Bへ流れて、電気回路中を安定して流れることができる。なお、導体部970Bは、塑性変形可能な態様であるが、これに限定されない。例えば、可動部300Bが移動している間、外部接続端子910Bと可動部300Bとの電気的接続を維持できるように、導体部970Bが変形できるのであれば、導体部970Bは任意の素材から構成されてもよい。
<実施形態4>
では次に、実施形態4に係る本願発明の電気回路遮断装置900Cについて、図16及び図17を参照して説明する。なお、図16は、電気回路遮断装置900Cの平面図、図17は、動力機構500Cの電磁コイル式引外装置800Cの全体斜視図、図18は、電気回路遮断装置900Cの動力機構500Cと移動体600Cを拡大して示した平面図である。また、実施形態4に係る電気回路遮断装置900Cの構成は、動力機構500Cと移動体600Cの構成が、実施形態3に係る電気回路遮断装置900Bの構成と異なるが、その他の構成は、実施形態3に係る電気回路遮断装置900Bの構成と基本的に同一なので、同一の構成については説明を省略する。
実施形態4に係る動力機構500Cは、実施形態3で示す動力機構500Bの動力源501Bの代わりに、電磁コイル式引外装置800C及び圧縮バネ540Cを備える。この電磁コイル式引外装置800Cは、従来から利用されている既存原理を利用するものであり、電磁コイル式引外装置800Cの構成について詳しく説明する。具体的には、図17に示すように、電磁コイル式引外装置800Cは、固定鉄心810Cと当該固定鉄心810Cに巻かれたコイル820Cと、作動鉄片830Cとを備える。図16に示すように、コイル820Cの一方の端部821Cは、一方の外部接続端子910Cと電気的に接続されている。また、コイル820Cの他方の端部822Cは、コネクタ960Cを介して可動部300Cと電気的に接続されている。
また、図17及び図18に示すように、作動鉄片830Cは、回転軸831Cによって基部801Cに軸支されており、作動鉄片830Cは、回転軸831Cを中心に回動できる。そして、作動鉄片830Cの末端832Cは、基部801Cに固定された引張バネ802Cによって引っ張られているので、末端832Cの反対側の先端833Cは、シャフト460Cの頭部461Cから離間している。
また、移動体600Cの頭部660Cには、シャフト460Cが連結されており、このシャフト460Cは、収容部510Cの第一仕切壁550Cの貫通孔551Cと、第二仕切壁560Cの貫通孔561Cを挿通している。また、このシャフト460Cの外周には圧縮バネ540Cが嵌められており、圧縮バネ540Cは、第一仕切壁550Cと移動体600Cの頭部660Cの間に挟まれて圧縮された状態となっている。そのため、圧縮バネ540Cにより、移動体600Cには、第二端部512Cへ向かう付勢力が働いている。
また、シャフト460Cの頭部461Cは、収容部510Cの第二仕切壁560Cに固定される固定板480Cに係止している。具体的には、固定板480Cは、頭部461Cよりも幅狭な係止孔481Cと、頭部461Cよりも幅広な挿通孔482Cとを備えている。この係止孔481Cと挿通孔482Cは連続しており、後述するように、頭部461Cが係止孔481C周辺に係止している状態から、頭部461Cが挿通孔482Cまで移動して、頭部461Cが挿通孔482Cを下方へ抜けて外れる状態へと変更できる。
なお、通常時においては、動力機構500Cの電磁コイル式引外装置800Cは動作していない。そのため、圧縮バネ540Cによって、第二端部512Cへ向けて付勢する力が移動体600Cに作用しているが、移動体600Cに固定されたシャフト460Cの頭部461Cが固定板480Cに係合しているので、移動体600Cは第二端部512Cへ向けて移動することがない。なお、移動体600Cの突出部610Cの先端611Cは、可動部300Cに当接しておらず、離間した状態となっている。
次に、図18及び図19を参照して、電気回路に過電流が流れる等の異常が生じた場合に、電気回路遮断装置900Cが電気回路を遮断する様子について説明する。なお、図19は、図16に示す状態から、移動体600Cが移動した平面図である。
電気回路から外部接続端子910Cに流れる過電流は、導体部970Cから可動部300Cへ流れる。そして、過電流の一部は、可動部300Cからコネクタ960Cを介して、コイル820Cに流れる。コイル820Cに流れた過電流が所定の閾値を超えると、固定鉄心810Cに発生した磁界によって、作動鉄片830Cが固定鉄心810Cに吸着される。この時の吸着力は、引張バネ802Cの引張力より強いので、作動鉄片830Cが、回転軸831Cを中心に固定鉄心810Cへ向けて回動する。すると、作動鉄片830Cの先端833Cが、シャフト460Cの頭部461Cに当接し、頭部461Cを係止孔481Cから挿通孔482Cへと移動させる。
そして、シャフト460Cの頭部461Cが、挿通孔482Cから貫通孔561C側へ抜けると、シャフト460Cと固定板480Cとの係合が外れる。すると、図19に示すように、圧縮バネ540Cによって、第二端部512Cへ向けて付勢する力が移動体600Cに作用しているので、移動体600Cは第二端部512Cへ向けて移動するのである。
移動体600Cが第二端部512Cへ向けて移動すると、移動体600Cの突出部610Cの先端611Cが、可動部300Cに当接する。そして、可動部300Cは移動体600Cに押圧されて、可動部300C全体が側方へ移動するのである。可動部300Cが側方へ移動すると、可動部300Cに連結されているヒューズエレメント100Cの端部110Cは側方へ向けて引っ張られる。そして、この引張力FCによって、ヒューズエレメント100Cは左右に物理的に分断され、過電流を遮断するのである。なお、可動部300Cが側方へ移動すると、コイル820Cに接続されているコネクタ960Cが可動部300Cから外れ、コイル820Cと可動部300Cは電気的に接続されていない状態となる。
このように、本願発明の電気回路遮断装置900Cによれば、ヒューズエレメント100Cに引張力を加えて分断させ、電気回路を遮断する構成なので、ヒューズエレメント100Cと共に消弧材290Cをせん断する必要がない。そのため、従来の電気回路遮断装置のような、移動体により被切断部及び消弧材を切断する場合と比較して、ヒューズエレメント100Cを切断するための力が小さくて済み、その引張力を発生させる動力機構の動力も小さくてよい。特に、本願発明の電気回路遮断装置900Cによれば、ヒューズエレメント100Cを複数備える場合であっても、ヒューズエレメント100Cを分断させる力が大きくなるだけで、従来の電気回路遮断装置のように、消弧材のせん断すべき面積が大きくなることはないので、従来と比較して、引張力を発生させる動力機構の動力が小さくて済む。その結果、本願発明の電気回路遮断装置900Cによれば、被切断部(ヒューズエレメント)の増加にも対応可能であっても、動力源の動力が大きくなることを抑え、電気回路を容易に遮断できる。
<実施形態5>
では次に、実施形態5に係る本願発明の電気回路遮断装置900Dについて、図20及び図21を参照して説明する。なお、図20は、電気回路遮断装置900Dの全体斜視図、図21は、図20のG―G断面図である。また、実施形態5に係る電気回路遮断装置900Dの構成は、締固部700Dを備えた点と、動力機構500D及び移動体600Dの形状が、実施形態1に係る電気回路遮断装置900の構成と異なるが、その他の構成は、実施形態1に係る電気回路遮断装置900の構成と基本的に同一なので、同一の構成については説明を省略する。
動力機構500Dは、実施形態1に係る電気回路遮断装置900の動力機構500と基本的な構成は同じであるが、実施形態1に係る動力機構500と形状が異なっている。具体的には、動力機構500Dは、合成樹脂等の絶縁体で形成された略直方体であり、内部に移動体600Dを収容可能な収容部510Dを備え、収容部510Dの第一端部511D側には動力源501Dが設けられている。また、収容部510Dの第二端部512D側には挿通孔502Dが設けられ、移動体600Dの突出部610Dが挿通している。さらに、収容部510Dの第二端部512D側には、挿通孔503Dが設けられ、締固部700Dが挿通している。移動体600Dの摺動部620Dは横幅が広く、移動体600Dが第二端部512Dへ向けて移動した際に、摺動部620Dは締固部700Dに当接して締固部700Dを移動させることが出来る。
また、締固部700Dは、合成樹脂等の絶縁体で形成された長尺の棒状体となっており、収容部200D内に収容され、ヒューズエレメント100Dに隣接するように配置されている。図21に示すように、締固部700Dの基端部710Dは、キャップ920の挿通孔921Dを貫通して動力機構500Dへと延出している。そして、基端部710Dは、動力機構500Dの挿通孔503Dを通り、収容部510D内へ突出している。一方、締固部700Dの先端部720Dは、ヒューズエレメント100Dの溶断部120D周辺に隣接している。この溶断部120D周辺は、ヒューズエレメント100Dの幅が狭くなっているので、後述するように、ヒューズエレメント100Dが引張された際にヒューズエレメント100Dが分断する箇所となる。
なお、通常時は、動力機構500Dは動作しておらず、移動体600Dは移動していない。そのため、移動体600Dの突出部610Dの先端611Dは、可動部300Dに当接しておらず、間隔L1で離間した状態となっている。また、移動体600Dの摺動部620Dは、締固部700Dの基端部710Dに当接しておらず、間隔L2で離間した状態となっている。
次に、図22及び図23を参照して、外部の監視装置が、異常電流が流れたことを検知し、電気回路遮断装置900Dの動力機構500Dの動力源501Dに異常信号を入力した場合について説明する。なお、図22は、図21に示す状態から移動体600Dが移動した状態を示した平面図、図23は、図22に示す状態から更に移動体600Dが移動した状態を示した平面図である。
図22に示すように、移動体600Dが第二端部512Dへ向けて移動すると、移動体600Dの突出部610Dの先端611Dが、可動部300Dに当接する。そして、可動部300Dは移動体600Dに押圧されて、可動部300D全体が側方へ移動するのである。可動部300Dが側方へ移動すると、可動部300Dに連結されているヒューズエレメント100Dの端部110Dは側方へ向けて引っ張られる。そして、この引張力FDによって、ヒューズエレメント100Dは左右に物理的に分断され、過電流を遮断するのである。ヒューズエレメント100Dの溶断部120D付近は局所的に幅が狭くなっており、引張力FDによって分断される分断箇所190Dとなっている。
また、図21に示すように、収容部200D内には消弧材290Dが充填されており、分断する前の溶断部120D周辺にもしっかりと消弧材290Dが充填されている。ただ、図22に示すように、溶断部120D周辺が分断されると、分断箇所190D周辺には、消弧材290Dが充填されてない空洞ができることになる。なお、図22に示す状態では、移動体600Dの摺動部620Dは、締固部700Dの基端部710Dに当接しておらず、締固部700Dは移動していない状態となっている。
次に、図23に示すように、移動体600Dが第二端部512Dへ向けて更に移動すると、移動体600Dの摺動部620Dは、締固部700Dの基端部710Dに当接する。すると、締固部700Dは、摺動部620Dに押されて移動し、締固部700Dの先端部720Dが分断箇所190D周辺向けて押し出されるように移動する。そのため、締固部700Dの先端部720D周辺の消弧材290Dが、分断箇所190D周辺の空洞を埋めるように押し出され、分断箇所190D周辺では、消弧材290Dが再び締め固められるのである。これにより、ヒューズエレメント100Dを分断させて過電流を遮断した際に、分断箇所190D周辺で発生するアークを、再び締め固められた消弧材290Dによって効果的に消弧できるのである。
なお、図21に示す間隔L1及び間隔L2を調節することで、締固部700Dの移動のタイミングや移動距離を適宜変更できる。これにより、分断箇所190D周辺の消弧材290Dの締め固めるタイミングや、締め固める力や量なども調節できることから、より効率的にアークを消弧できる。また、移動体600Dを移動させる動力として、動力源501Dを利用しているが、これに限定されず、動力源501Dの代わりに、動力機構500Dは、実施形態4に示す電磁コイル式引外装置800C及び圧縮バネ540Cを備えてもよい。
<実施形態6>
では次に、実施形態6に係る本願発明の電気回路遮断装置900Eのヒューズエレメント100Eについて、図24(a)を参照して説明する。なお、図24(a)は、ヒューズエレメント100Eの側面図である。また、実施形態6に係る電気回路遮断装置900Eの構成は、ヒューズエレメント100Eの構成が、実施形態1に係る電気回路遮断装置900の構成と異なるが、その他の構成は、実施形態1に係る電気回路遮断装置900の構成と基本的に同一なので、同一の構成については説明を省略する。
図24(a)に示すように、ヒューズエレメント100Eは、実施形態1に係るヒューズエレメント100の溶断部120を備えていない。溶断部120を備えないことで、ヒューズエレメント100Eの抵抗を低くし、電力損失を低く抑えることが出来る。具体的には、ヒューズエレメント100Eは、銅などの金属製の導電体からなる一枚の薄板状の金属板から成形されており、両側の端部110Eを備えている。そして、ヒューズエレメント100Eは、実施形態1に係るヒューズエレメント100のように過電流が流れた際に溶断部120が溶断して過電流を遮断する機能は有していないが、異常電流が流れた際に、可動部300Eが側方へ移動して、可動部300Eに連結された端部110Eが側方へ引張されることで、ヒューズエレメント100Eは任意の箇所で分断し、過電流を遮断出来る。さらに、ヒューズエレメント100Eの任意の箇所に切り込み101Eを設けて、他の部分よりも外力に対して脆弱な狭隘部102Eを任意に形成してもよい。狭隘部102Eを設けることで、端部110Eが側方へ引張された際の力を、狭隘部102Eに集中させて分断させることが出来るので、分断箇所を設計通りの特定の場所に限定できる。これにより、分断時に発生するアークを効率的に消弧できるのである。
<実施形態7>
では次に、実施形態7に係る本願発明の電気回路遮断装置900Fのヒューズエレメント100Fについて、図24(b)を参照して説明する。なお、図24(b)は、ヒューズエレメント100Fの側面図である。また、実施形態7に係る電気回路遮断装置900Fの構成は、ヒューズエレメント100Fの構成が、実施形態1に係る電気回路遮断装置900の構成と異なるが、その他の構成は、実施形態1に係る電気回路遮断装置900の構成と基本的に同一なので、同一の構成については説明を省略する。
図24(b)に示すように、ヒューズエレメント100Fは、銅などの金属製の導電体からなる一枚の薄板状の金属板から成形されており、両側の端部110Fと、当該端部110Fの間に位置する複数の狭隘部(溶断部)120Fと、中央の狭隘部120Fの両側に引張補助部150Fを備える。狭隘部120Fは、幅が狭くなったヒューズエレメント100Fの一部に複数の小孔121Fをあけて形成したもので、電気回路等に意図しない過電流が流れた際に、発熱して溶断し、過電流を遮断するものである。さらに、引張補助部150Fの先端151Fは、中央の狭隘部120Fに隣接するように連結されている。一方の引張補助部150Fの末端152Fは、ヒューズエレメント100Fが収容された収容部200Fの一部に固定され、他方の引張補助部150Fの末端152Fは可動部300Fに固定されている。
そして、異常電流が流れた際に、可動部300Fが側方へ移動して、可動部300Fに連結された端部110Fが側方へ引張されることで、ヒューズエレメント100Fの中央の狭隘部120F付近が分断されて、過電流を遮断出来る。その際、両側の引張補助部150Fによって、中央の狭隘部120Fが両側に引張されるので、引張力を、他の狭隘部120Fよりも、中央の狭隘部120Fに集中させて、中央の狭隘部120Fを優先的に分断させることが出来る。これにより、中央の狭隘部120Fを分断箇所として設計通りに限定でき、分断時に発生するアークを効率的に消弧できるのである。なお、中央の狭隘部120Fを分断箇所として限定しているが、これに限らず、任意の位置の狭隘部120Fの両側に引張補助部150Fを設ければ、その任意の位置の狭隘部120Fを分断箇所として限定できる。
<実施形態8>
では次に、実施形態8に係る本願発明の電気回路遮断装置900Gのヒューズエレメント100Gについて、図24(c)を参照して説明する。なお、図24(c)は、ヒューズエレメント100Gの側面図である。また、実施形態8に係る電気回路遮断装置900Gの構成は、ヒューズエレメント100Gの構成が、実施形態1に係る電気回路遮断装置900の構成と異なるが、その他の構成は、実施形態1に係る電気回路遮断装置900の構成と基本的に同一なので、同一の構成については説明を省略する。
図24(c)に示すように、ヒューズエレメント100Gは、銅などの金属製の導電体からなる一枚の薄板状の金属板から成形されており、両側の端部110Gと、当該端部110Gの間に位置する複数の狭隘部(溶断部)120Gを備える。この狭隘部120Gは、幅が狭くなったヒューズエレメント100Gの一部に複数の小孔121Gをあけて形成したもので、電気回路等に意図しない過電流が流れた際に、発熱して溶断し、過電流を遮断するものである。さらに、中央の狭隘部120Gの両側に引張補助部150Gが取り付けられている。この引張補助部150Gは、無機の紐状体となっており、引張補助部150Gの先端151Gは、中央の狭隘部120Gに隣接するように連結されている。一方の引張補助部150Gの末端152Gは、ヒューズエレメント100Gが収容された収容部200Gの一部に固定され、他方の引張補助部150Gの末端152Gは可動部300Gに固定されている。そして、引張補助部150Gは撓わないように張られた状態となっており、また、引張補助部150Gはヒューズエレメント100Gが引張された際に伸びない素材で構成されている。
そして、異常電流が流れた際に、可動部300Gが側方へ移動して、可動部300Gに連結された端部110Gが側方へ引張されることで、ヒューズエレメント100Gの中央の狭隘部120G付近が分断されて、過電流を遮断出来る。その際、両側の引張補助部150Gによって、中央の狭隘部120Gが両側に引張されるので、引張力を、他の狭隘部120Gよりも、中央の狭隘部120Gに集中させて優先的に分断させることが出来る。これにより、中央の狭隘部120Gを分断箇所として設計通りに限定でき、分断時に発生するアークを効率的に消弧できるのである。なお、中央の狭隘部120Gを分断箇所として限定しているが、これに限らず、任意の位置の狭隘部120Gの両側に引張補助部150Gを設ければ、その任意の位置の狭隘部120Gを分断箇所として限定できる。また、引張補助部150Gは、無機の紐状体に限定されず、任意の箇所の狭隘部120Gの両側を引っ張れる構成であれば、任意の素材で任意の形状とすることができる。
<実施形態9>
では次に、実施形態9に係る本願発明の電気回路遮断装置900Hについて、図25及び図26を参照して説明する。なお、図25は、電気回路遮断装置900Hの平面図、図26は、図25に示す状態から移動体600Hが移動した状態を示した平面図である。また、実施形態9に係る電気回路遮断装置900Hの構成は、電気接続維持構造を構成している導体部970Hの構成、及び、可動部300Hの構成が、実施形態3に係る電気回路遮断装置900Bの構成と異なるが、その他の構成は、実施形態3に係る電気回路遮断装置900Bの構成と基本的に同一なので、同一の構成については説明を省略する。
図25に示すように、電線で構成される金属製の導体部970Hは、基端部971Hが他方の外部接続端子910H(図面上、右側)に接続され、先端部973Hがヒューズエレメント100Hの端部110Hと、電気的及び物理的に連結固定されている。また、可動部300Hは、各ヒューズエレメント100Hの端部110Hに物理的に接続されているが、可動部300Hは樹脂などの絶縁体から構成されているので、各ヒューズエレメント100Hの端部110Hに電気的には接続されていない。
なお、後述するように、電線で構成される導体部970Hは、可動部300Hが側方へスライドした際に、撓むように変形可能となっている。そのため、導体部970Hは、ヒューズエレメント100Hと外部接続端子910Hとの間の電気的接続を維持する電気接続維持構造を構成している。
次に、図26を参照して、外部の監視装置が、異常電流が流れたことを検知し、電気回路遮断装置900Hの動力機構500Hの動力源501Hに異常信号を入力した場合について説明する。
図26に示すように、移動体600Hが第二端部512Hへ向けて移動すると、移動体600Hの突出部610Hの先端611Hが、可動部300Hに当接する。そして、可動部300Hは移動体600Hに押圧されて、可動部300H全体が側方へ移動するのである。可動部300Hが側方へ移動すると、可動部300Hに連結されているヒューズエレメント100Hの端部110Hは側方へ向けて引っ張られる。そして、この引張力FHによって、ヒューズエレメント100Hは左右に物理的に分断され、過電流を遮断するのである。
さらに、可動部300Hが移動してヒューズエレメント100Hの端部110Hがスライドしている間、電気接続維持構造を構成している導体部970Hが撓むものの、導体部970Hは、ヒューズエレメント100Hの端部110Hと外部接続端子910Hに、電気的及び物理的に連結されている状態を維持している。そのため、ヒューズエレメント100Hの端部110Hが移動しはじめ、ヒューズエレメント100Hの分断により発生したアークが消弧するまで、電流は、外部接続端子910Hから導体部970Hを介してヒューズエレメント100Hへ流れて、電気回路中を安定して流れることができる。
なお、可動部300Hは、樹脂などの絶縁体から構成されているが、これに限定されず、金属などの導体から構成されてもよい。可動部300Hが絶縁体であっても導体であっても、各ヒューズエレメント100Hの端部110Hを、同時にかつ均等な引張力で引っ張れるので、各ヒューズエレメント100Hを効率的に分断できる。また、導体部970Hは、撓むように変形可能な電線により構成されているが、これに限定されず、ヒューズエレメント100Hの端部110Hが引張されて分断されるまでの間、外部接続端子910Hとヒューズエレメント100Hの端部110Hとの電気的接続を維持できるように、導体部970Hが変形できるのであれば、導体部970Hは、柔軟性を備えたバスバーなど任意の態様であってもよい。
また、本願発明の電気回路遮断装置は、上記の実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲、実施形態の範囲で、種々の変形例、組み合わせが可能であり、これらの変形例、組み合わせもその権利範囲に含むものである。

Claims (9)

  1. 収容部と、両側の外部接続端子と、
    前記収容部内に収容されたヒューズエレメントと、消弧材とを備える、電気回路遮断装置であって、
    前記ヒューズエレメントの端部に引張力を加えて、前記ヒューズエレメントを分断させるように構成された、動力機構と、
    前記ヒューズエレメントが分断されるまで、前記ヒューズエレメントと前記外部接続端子との間の電気的接続を維持する電気接続維持構造と、
    前記ヒューズエレメントの端部に連結された可動部と、を備え、
    前記動力機構は、動力源と、前記動力源から発生した動力により移動する移動体とを備え、
    前記移動体は、前記可動部を移動させ、
    移動させられた前記可動部によって、前記ヒューズエレメントの端部に引張力を加えて、前記ヒューズエレメントを分断させ、
    前記移動体が移動する前は、前記移動体は前記可動部から離間しており、
    前記移動体が移動し始めた後に、前記移動体が前記可動部に当接して、前記可動部が移動する、ことを特徴とする電気回路遮断装置。
  2. 収容部と、両側の外部接続端子と、
    前記収容部内に収容されたヒューズエレメントと、消弧材とを備える、電気回路遮断装置であって、
    前記ヒューズエレメントの端部に引張力を加えて、前記ヒューズエレメントを分断させるように構成された、動力機構と、
    前記ヒューズエレメントが分断されるまで、前記ヒューズエレメントと前記外部接続端子との間の電気的接続を維持する電気接続維持構造と、
    前記ヒューズエレメントの端部に連結された可動部と、を備え、
    前記電気接続維持構造は、相対する挟持板を備えており、
    前記可動部は、前記挟持板によって両側から挟み込まれて電気的に接続されたままで、前記挟持板の間を移動可能なスライド部を備え、
    前記可動部は、前記動力機構によって移動させられ、
    移動させられた前記可動部によって、前記ヒューズエレメントの端部に引張力を加えて、前記ヒューズエレメントを分断させる、ことを特徴とする電気回路遮断装置。
  3. 前記スライド部は、前記挟持板と電気的に接続可能な導通部と、当該導通部に隣接する絶縁部とを備え、
    前記可動部が移動する前は、前記導通部が前記挟持板の間に位置しており、前記可動部が移動した後は、前記絶縁部が前記挟持板の間に位置することを特徴とする請求項2に記載の電気回路遮断装置。
  4. 収容部と、両側の外部接続端子と、
    前記収容部内に収容されたヒューズエレメントと、消弧材とを備える、電気回路遮断装置であって、
    前記ヒューズエレメントの端部に引張力を加えて、前記ヒューズエレメントを分断させるように構成された、動力機構と、
    前記ヒューズエレメントが分断されるまで、前記ヒューズエレメントと前記外部接続端子との間の電気的接続を維持する電気接続維持構造と、
    前記ヒューズエレメントの端部に連結された可動部と、を備え、
    前記電気接続維持構造は、塑性変形可能な導体から構成され、
    前記導体は、前記外部接続端子と前記可動部に連結されており、
    前記可動部は、前記動力機構によって移動させられ、
    移動させられた前記可動部によって、前記ヒューズエレメントの端部に引張力を加えて、前記ヒューズエレメントを分断させる、ことを特徴とする電気回路遮断装置。
  5. 収容部と、両側の外部接続端子と、
    前記収容部内に収容されたヒューズエレメントと、消弧材とを備える、電気回路遮断装置であって、
    前記ヒューズエレメントの端部に引張力を加えて、前記ヒューズエレメントを分断させるように構成された、動力機構と、
    前記ヒューズエレメントが分断されるまで、前記ヒューズエレメントと前記外部接続端子との間の電気的接続を維持する電気接続維持構造を備え、
    前記収容部には、前記消弧材を締め固めるための締固部が収容され、
    前記動力機構により、前記締固部が前記ヒューズエレメントの分断箇所周辺に向けて移動して、前記消弧材を締め固める、ことを特徴とする電気回路遮断装置。
  6. 前記ヒューズエレメントの端部に連結された可動部を備え、
    前記可動部は、動力機構によって移動させられ、
    移動させられた前記可動部によって、前記ヒューズエレメントの端部に引張力を加えて、前記ヒューズエレメントを分断させることを特徴とする請求項に記載の電気回路遮断装置。
  7. 前記動力機構は、動力源と、前記動力源から発生した動力により移動する移動体とを備え、
    前記移動体は、前記可動部を移動させることを特徴とする請求項に記載の電気回路遮断装置。
  8. 前記移動体が移動する前は、前記移動体は前記可動部から離間しており、
    前記移動体が移動し始めた後に、前記移動体が前記可動部に当接して、前記可動部が移動することを特徴とする請求項に記載の電気回路遮断装置。
  9. 前記ヒューズエレメントは、狭隘部を備えており、
    前記狭隘部に前記引張力を集中させて分断させる、引張補助部を備えることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の電気回路遮断装置。
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