JP7628472B2 - 万年筆 - Google Patents
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Description
しかしながら、単にペン体の肉厚を薄くして質量を小さくしただけでは、ペン体の弾力性が低くなって筆記感が悪くなってしまう虞がある。
また、単にペン体に窓部を設けて質量を小さくしただけでは、開口の存在によりペン体の変形が大きくなって、ペン体の弾力性が低くなってしまったり、軸筒の前方開口部に対して十分に固定されずに脱落し易くなってしまう虞がある。
「1.ペン体が、ペン芯を抱持するように重ねられ該ペン芯と共に軸筒の前方開口部に挿着される固定部と、前記固定部の前方に位置した先細形状を有する弾性部と、前記弾性部の先端のペンポイントと、前記ペンポイントから固定部に向かって軸心に沿って形成された切割溝とを有し、前記軸筒の前方開口部に、前記ペン体と前記ペン芯とを重ねて挿着する構造の万年筆において、
前記ペン体の固定部の後方であり前記軸筒の前方開口部に挿着される挿着部に、該ペン体の前記切割溝を中心軸にして対称に形成され軸心に沿った方向に長手を有する二つの矩形状の窓部が形成され、該矩形状の窓部の後方の角部のいずれか一方に、後方へ向かって前記窓部が延出する延出部が形成され、
前記軸筒の前方開口部に、前記ペン体と前記ペン芯とが重ねて挿着された状態で、前記窓部の内方に該ペン芯の外面に形成された櫛溝が位置し、該ペン体における前記窓部以外の挿着部が前記軸筒と前記ペン芯とで狭持され固定される構造の万年筆。
2.前記ペン体に形成された窓部の周縁部に、該ペン体の裏面側に突出するバリ部を有した構造の前記1項に記載の万年筆。
3.前記ペン体の固定部の後端縁に、前記ペン芯の表面に形成した係止凸部に係止して該ペン体の後退を規制し、且つ該ペン芯の中央に軸心に沿って形成されたインキ溝と該ペン体の中心とを一致させる係止溝が形成された前記1項又は2項に記載の万年筆。
4.前記ペン体の挿着部における前記窓部の外辺側の近傍を、前記ペン芯側に向かって曲折することで、前記軸筒の前方開口部に、前記ペン体と前記ペン芯とを重ねて挿着する際に、前記ペン体の挿着部における前記二つの矩形状の窓部の間に形成された懸架部が、前記軸筒の内面に摺接して該ペン体が挿着される前記1項ないし3項のいずれか1項に記載の万年筆。」である。
さらに、窓部の周縁部に、ペン体の裏面側に加工上で突出するバリ部を有することにより、延出部によって形成される突部がペン体の抜けや回転を防止することができる。
その他、筆記色の色替えなどで万年筆を水洗する場合においても、軸筒の内面と窓部の内周側とで構成された凹部が櫛溝に連通していることにより、水が凹部まで行き届き易く、洗浄し易いという利点がある。
なお、図面の説明においては、図面における筆記先端部側を前方と表現し、その反対側を後方と表現し、ペン芯に対してペン体がある側を上方と表現し、その反対側を下方と表現する。
ペン体5の固定部5aの後方であり軸筒4の前方開口部4aに挿着される挿着部5eには、ペン体5の切割溝5dを中心軸にして対称に形成され軸心に沿った方向に長手を有する二つの矩形状の窓部50が形成され、矩形状の窓部50の後方の外側の角部に、後方へ向かって窓部50が延出する延出部50aが形成されている。
また、筆記色の色替えなどで万年筆1を水洗する場合においても、軸筒4の内面と窓部50の内周側とで構成された凹部51が櫛溝6cに連通していることにより、洗浄する水が凹部51まで行き届き易く、インキを排出し易いという利点がある。
さらに、少なくとも軸筒4を構成する首筒3におけるペン体5の二つの窓部50の上方を、ペン体5及びペン芯6が視認できるよう透明に形成することにより、インキタンク7内の空気が暖められた際に生じる熱膨張でインキが過剰流出し、前記凹部51に貯留された状態を視認することで、インキが溢れ出す前に使用者が認識することができる。これにより、万年筆自体や紙面などの汚損を未然に防止することが可能となる。
また、ペン体5の垂設部5iに形成した段部5jは、ペン芯6の側面の前記突部5jと相対向するよう形成した段部6dに係止されることで、軸筒4の前方開口部4aに、ペン体5とペン芯6とが重ねて挿着された状態で、軸筒4の前方からペン体5が抜け落ち難い構造となる。
本実施形態のペン体5を、図3を用いて詳述すると、ペン体5の全長Lの長さを25.25mm、固定部5aの長さL1を7.75mm、弾性部5bの長さL2を17.5mmで形成してある。また、ペン体5は、固定部5aの内面の半径が3.0mmで一様に形成されており、弾性部5bの内面の孤状の半径は、固定部5a側が3.0mmで、そこから先端方向に向かって漸次大きくなるよう形成されており、最大幅の部分の半径が6.0mmで、最大幅の部分から先細形状の部分を至り、ペンポイント5c近傍で半径が7.0mmとなるよう形成してある。
また、ペン体5の肉厚は前方に向かって漸次厚くなるよう形成しており、後端は0.2mmで、前端は0.5mmで形成してある。
また、ペン体5における最も細い固定部5aの巾を5.35mmで形成し、窓部50の全長を固定部5aの巾より狭い4.85mmで形成したことから、複数のペン体5を、回転式バレル研磨機に投入して研磨する際にも、複数のペン体5同士が絡まり難い。
したがって、ペン体5に開口された二つの窓部50は、軸筒4内に没入していることから、筆記感に影響を及ぼすペン体5の弾力性の低下はない。特に、本実施形態では、ペン体5の挿着部5eにおける窓部50の外辺側の近傍に、ペン芯6側(下方)に向かって垂設する垂設部5iを設けてあることから、二つの窓部50による開口が大きくても、ペン体5の強度が得られ、結果、ペン体5の弾力性の低下はない。
図7に示すペン体5’は、図3に示すペン体5と同様にペン体5の挿着部5eには、ペン体5’の切割溝5dを中心軸にして対称に形成され軸心に沿った方向に長手を有する二つの矩形状の窓部50’が形成されている。図3に示すペン体5と主に異なる点は、矩形状の窓部50’の内側の後方の角部に、後方へ向かって窓部50’が延出する延出部50a’が形成されおり、延出部50aの外縁で形成される突部5g’は、軸心に沿った方向の垂直部分と、45度で傾斜する傾斜部分とを有している点だけで、他の点は同様である。
4…軸筒、4a…前方開口部、
5…ペン体、5a…固定部、5b…弾性部、5c…ペンポイント、
5d…切割溝、5e…挿着部、5f…係止溝、5g…突部、
5h…懸架部、5i…垂設部、5j…段部、
50…窓部、50a…延出部、51…凹部、
6…ペン芯、6a…係止凸部、6b…インキ溝、6c…櫛溝、
6d…段部、
7…インキタンク、
5’…ペン体、50’…窓部、50a’…延出部、5g’…突部。
Claims (4)
- ペン体が、ペン芯を抱持するように重ねられ該ペン芯と共に軸筒の前方開口部に挿着される固定部と、前記固定部の前方に位置した先細形状を有する弾性部と、前記弾性部の先端のペンポイントと、前記ペンポイントから固定部に向かって軸心に沿って形成された切割溝とを有し、前記軸筒の前方開口部に、前記ペン体と前記ペン芯とを重ねて挿着する構造の万年筆において、
前記ペン体の固定部の後方であり前記軸筒の前方開口部に挿着される挿着部に、該ペン体の前記切割溝を中心軸にして対称に形成され軸心に沿った方向に長手を有する二つの矩形状の窓部が形成され、該矩形状の窓部の後方の角部のいずれか一方に、後方へ向かって前記窓部が延出する延出部が形成され、
前記軸筒の前方開口部に、前記ペン体と前記ペン芯とが重ねて挿着された状態で、前記窓部の内方に該ペン芯の外面に形成された櫛溝が位置し、該ペン体における前記窓部以外の挿着部が前記軸筒と前記ペン芯とで狭持され固定される構造の万年筆。 - 前記ペン体に形成された窓部の周縁部に、該ペン体の裏面側に突出するバリ部を有した構造の請求項1に記載の万年筆。
- 前記ペン体の固定部の後端縁に、前記ペン芯の表面に形成した係止凸部に係止して該ペン体の後退を規制し、且つ該ペン芯の中央に軸心に沿って形成されたインキ溝と該ペン体の中心とを一致させる係止溝が形成された請求項1又は2に記載の万年筆。
- 前記ペン体の挿着部における前記窓部の外辺側の近傍を、前記ペン芯側に向かって曲折することで、前記軸筒の前方開口部に、前記ペン体と前記ペン芯とを重ねて挿着する際に、前記ペン体の挿着部における前記二つの矩形状の窓部の間に形成された懸架部が、前記軸筒の内面に摺接して該ペン体が挿着される請求項1ないし3のいずれか1項に記載の万年筆。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2021106168A JP7628472B2 (ja) | 2021-06-25 | 2021-06-25 | 万年筆 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2021106168A JP7628472B2 (ja) | 2021-06-25 | 2021-06-25 | 万年筆 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2023004486A JP2023004486A (ja) | 2023-01-17 |
| JP7628472B2 true JP7628472B2 (ja) | 2025-02-10 |
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ID=85100442
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
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| Country | Link |
|---|---|
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Citations (5)
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2021
- 2021-06-25 JP JP2021106168A patent/JP7628472B2/ja active Active
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| Publication number | Publication date |
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| JP2023004486A (ja) | 2023-01-17 |
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