JP7621632B2 - 冷菓製造装置 - Google Patents
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Description
本発明は、弁の開閉により蒸発器における冷媒の蒸発圧力を制御する場合と比べて、冷菓の温度を正確に調整することを目的とする。
ここで、前記原料を収容するシリンダと、回転駆動される回転軸と、前記回転軸の回転に伴って前記シリンダ内を回転移動し原料を攪拌するブレードとをさらに備え、前記制御部は、前記冷菓を製造する際の負荷として前記回転軸の回転負荷に応じて、前記圧縮機の運転周波数を制御しても良い。
また、前記制御部は、前記冷菓を製造する際の負荷が予め定められた値より大きい場合に、前記圧縮機の運転周波数を低下させても良い。
また、前記制御部は、前記冷菓を製造する際の負荷が予め定められた値より小さい場合に、前記圧縮機の運転周波数を上昇させても良い。
また、前記圧縮機から排出された高温気体状の冷媒を前記蒸発器に供給する供給部をさらに備え、前記供給部は、前記蒸発器にて蒸発された気体状の冷媒の圧力に応じて、前記高温気体状の冷媒の供給量を制御しても良い。
また、冷媒として二酸化炭素を用いても良い。
図1は、本実施の形態が適用される冷菓製造装置1の概略構成の一例を示す図である。
冷菓製造装置1は、アイスクリーム類や氷菓等の冷菓を製造するために用いられる。本実施の形態の冷菓製造装置1は、冷菓の原料と空気との混合物である原料ミックスを攪拌および冷却する攪拌装置100を備えている。なお、攪拌装置100の構成については、後段にて詳述する。
冷菓製造装置1では、冷媒として、二酸化炭素冷媒(以下、「CO2冷媒」と表記する場合がある。)を用いる。CO2冷媒は、フルオロカーボン系の冷媒と比べて、地球温暖化係数が小さい。冷菓製造装置1では、CO2冷媒を用いることで、他の冷媒を用いる装置よりも環境負荷の削減を図っている。
また、冷菓製造装置1は、分岐路52上に、圧縮機2にて圧縮された高温・高圧の気体状の冷媒(以下、「ホットガス」と表記する場合がある。)が蒸発器5に流入する量を調節するホットガス用弁9を備えている。
また、冷菓製造装置1は、圧縮機2から流出した冷媒から、圧縮機2を潤滑するための油を分離する周知の分離機11と、分離機11にて分離された油中の異物を取り除くフィルタを有する周知の戻し部12と、を備えている。
また、冷菓製造装置1は、蒸発器5に混入した油を圧縮機2へ戻す油供給装置20を備えている。
また、冷菓製造装置1は、アキュムレータ6内の冷媒の圧力が予め定めた上限値を超えた場合に、冷媒を冷菓製造装置1の外部に放出する低圧側安全弁35と、受液器8内の冷媒の圧力が予め定めた上限値を超えた場合に、冷媒を冷菓製造装置1の外部に放出する高圧側安全弁36とを備えている。
さらに、冷菓製造装置1は、冷菓製造装置1の各部の制御を行う制御装置60を備えている。
以下に、冷菓製造装置1を構成する要素についてより具体的に説明する。
アキュムレータ6は、蒸発器5で蒸発した気体状の冷媒と液体状の冷媒とを分離する。そして、アキュムレータ6は、分離した液体状の冷媒を蒸発器5へ戻し、液体状の冷媒が圧縮機2へ流入することを抑制する。
受液器8は、凝縮器3で凝縮された液体状の冷媒の一部を貯留するとともに、貯留する冷媒を膨張弁4に供給する。
受液器圧力センサ33は、受液器8内の圧力を検知することで、受液器8内の液体状の冷媒の圧力を検知する。
液面レベルセンサ32による検知結果は、制御装置60に出力される。
具体的に説明すると、冷菓製造装置1では、圧縮機2にて圧縮され吐出部2bから吐出された高温高圧の気体状の冷媒は、凝縮器3へ流入する。そして、冷媒は、凝縮器3において、予め定めた温度に冷却されたチラー水と熱交換されて凝縮液化され、凝縮器3から吐出される。凝縮器3から吐出された高圧液体状の冷媒は、受液器8、分離用熱交換器22および熱交換器7を通過する。なお、受液器8から熱交換器7へ流入した冷媒は、アキュムレータ6から圧縮機2に向かう冷媒を加熱・気化するために用いられる。次いで、熱交換器7から吐出された高圧液体状の冷媒は、膨張弁4にて減圧され、低温低圧の気液2相の冷媒となった後、蒸発器5へ流入する。そして、冷媒は、蒸発器5において、原料ミックスと熱交換されて蒸発気化され、蒸発器5から吐出される。蒸発器5から吐出された低圧気体状の冷媒は、アキュムレータ6および熱交換器7を通過した後、吸入部2aから圧縮機2に吸入され、再び圧縮される。
続いて、攪拌装置100の構成について説明する。図2(a)~(b)は、本実施の形態が適用される攪拌装置100の構成の一例を示した図である。図2(a)は、攪拌装置100を側方から見た図であり、図2(b)は、図2(a)におけるIIB-IIB部での断面図である。
図2(a)~(b)に示すように、攪拌装置100は、冷菓の原料ミックスが供給される円筒状のシリンダ内筒110と、シリンダ内筒110の外側に設けられ、シリンダ内筒110との間に形成された空間に冷媒が供給される円筒状のシリンダ外筒120とを備えている。また、攪拌装置100は、シリンダ内筒110の内部空間に設けられ、シリンダ内筒110の内部空間に供給された原料ミックスを攪拌する攪拌部130を備えている。
また、本実施の形態の攪拌装置100では、シリンダ内筒110およびシリンダ外筒120は、中心軸がほぼ水平となるように配置されている。
シリンダ内筒110は、軸方向の一方の端部に設けられ、原料ミックスが空間S1に向けて供給される原料供給口111と、軸方向の他方の端部に設けられ、製造された冷菓が空間S1から排出される冷菓排出口112とを有している。原料ミックスは、不図示の原料タンクに保存されており、原料供給ポンプにより、原料供給口111を介して空間S1に供給される。また、空間S1にて製造された冷菓は、排出ポンプにより、シリンダ内筒110内の圧力を一定に保ちながら、空間S1から冷菓排出口112を介して不図示の冷菓タンクに排出される。
ここで、本実施の形態の攪拌装置100では、攪拌部130の中心軸とシリンダ内筒110の中心軸とが略一致するように配置されている。付言すると、攪拌装置100では、シリンダ内筒110の略中央に、攪拌部130が配置されている。
油供給装置20は、圧縮機2に流入する冷媒の中に油を供給する。ここで、冷菓製造装置1に用いられている冷媒はCO2冷媒であるため、空間S2内に存在するときの温度領域では、油が冷媒の中に完全に溶け込んでしまい、油と冷媒とを分離することが難しいという特性がある。また、空間S2内の冷媒の中に含まれる油の量が多いと、油を多く含んだ冷媒と、シリンダ内筒110内の原料ミックスとの間の熱交換が阻害されるおそれがある。
油供給装置20は、上記事項に鑑みて、冷菓製造装置1内に設けられたものであり、空間S2内の冷媒を油が混ざった状態でシリンダ外筒120外に引っ張り出すとともに、冷媒と油とを分離して、油を圧縮機2に流入する冷媒の中に供給する。
図3は、制御装置60の概略構成の一例を示す図である。
制御装置60は、CPU(Central Processing Unit)(不図示)、ROM(Read Only Memory)(不図示)、RAM(Random Access Memory)(不図示)等を有している。ROMには、CPUにより実行される基本プログラム(オペレーションシステム)や各種の設定等が記憶されている。CPUは、RAMを作業エリアに使用し、ROMや、半導体メモリやHDD(Hard Disk Drive)等の記憶部(不図示)から読み出したアプリケーションプログラムを実行する。CPUがプログラムを実行することにより、以下に述べる、制御装置60の機能が実現される。
制御装置60は、圧縮機2の運転周波数である周波数Fを制御する制御部の一例としての圧縮機制御部61と、ホットガス用弁9の開度を制御する供給部の一例としてのホットガス制御部62と、膨張弁4の開度を制御する膨張弁制御部63と、を備えている。
(製造時の制御)
冷菓製造装置1では、圧縮機2の運転周波数を大きくすると、気体状の冷媒が蒸発器5およびアキュムレータ6から圧縮機2へ流入することで、蒸発器5において冷媒の圧力が低下する。また、圧縮機2の運転周波数を小さくすると、気体状の冷媒が蒸発器5およびアキュムレータ6から圧縮機2へ流入することが抑制され、蒸発器5において冷媒の圧力が上昇する。
また、蒸発器5では、冷媒は、圧力が高くなると温度も高くなり、圧力が低くなると温度も低くなる性質を有している。
本実施の形態の冷菓製造装置1では、このような関係から、蒸発圧力センサ31が検出した蒸発器5およびアキュムレータ6における冷媒の圧力に基づいて圧縮機2の周波数を制御し、あわせてホットガス用弁9の開度を制御することで、冷媒の温度を予め定められた範囲に制御している。
但し、圧縮機制御部61は、予め定められた周波数範囲内で圧縮機2を回転させる。
一方、ホットガス制御部62は、蒸発圧力センサ31が検出した圧力Pが設定蒸発圧力Pxより小さい場合にはホットガス用弁9の開度を上昇させる。その後、ホットガス制御部62は、蒸発圧力センサ31が検出した圧力Pが設定蒸発圧力Pxと等しくなったときに、ホットガス用弁9の開度を維持する。
圧縮機制御部61は、周波数変更処理を、予め設定された一定時間(例えば1ミリ秒)ごとに繰り返し実行する。
圧縮機制御部61は、蒸発圧力センサ31が検出した圧力Pが設定蒸発圧力Pxと等しいか否かを判断する(S401)。圧力Pが設定蒸発圧力Pxと等しくない場合(S401でNo)、圧縮機制御部61は、蒸発圧力センサ31が検出した圧力Pが設定蒸発圧力Pxより大きいか否かを判断する(S402)。圧力Pが設定蒸発圧力Pxより大きい場合(S402でYes)、圧縮機制御部61は、圧縮機2の周波数Fを上昇させる(S403)。その後、圧縮機制御部61は、S401の処理を行う。
圧力Pが設定蒸発圧力Pxと等しい場合(S401でYes)、圧縮機制御部61は、圧縮機2の周波数Fを維持する(S405)。
ホットガス制御部62は、開度変更処理を、予め設定された一定時間(例えば1ミリ秒)ごとに繰り返し実行する。
ホットガス制御部62は、蒸発圧力センサ31が検出した圧力Pが設定蒸発圧力Pxと等しいか否かを判断する(S501)。圧力Pが設定蒸発圧力Pxと等しくない場合(S501でNo)、ホットガス制御部62は、蒸発圧力センサ31が検出した圧力Pが設定蒸発圧力Pxより大きいか否かを判断する(S502)。圧力Pが設定蒸発圧力Pxより大きい場合(S502でYes)、ホットガス制御部62は、ホットガス用弁9の開度を低下させる(S503)。その後、ホットガス制御部62は、S501の処理を行う。
圧力Pが設定蒸発圧力Pxと等しい場合(S501でYes)、ホットガス制御部62は、ホットガス用弁9の開度を維持する(S505)。
ここで、蒸発器5内の液体状の冷媒が多いと、冷菓の冷却が促進され易くなり、蒸発器5内の液体状の冷媒が少ないと、冷菓の冷却が促進され難くなる。仮に、膨張弁4が、オフであるときに冷媒の流路を全閉とし、オンとなったときに冷媒の流路を全開とするソレノイドバルブである場合を考える。膨張弁4がソレノイドバルブである場合、オフであり冷媒の流路が全閉である状態から、オンとなり流路が全開となると、多量の液体状の冷媒が一気に蒸発器5に流入する。他方、ソレノイドバルブがオンであり冷媒の流路が全開である状態から、オフとなり流路が全閉となると、液体状の冷媒が蒸発器5に流入しなくなる。その結果、ソレノイドバルブのオンとオフとが切り替えられることによる蒸発器5内に流入する液体状の冷媒の量の変動が激しくなり、冷菓の温度の変動が大きくなり易くなる。
これに対して、本実施の形態に係る冷菓製造装置1においては、膨張弁4の開度が徐々に変化するので、蒸発器5内に流入する液体状の冷媒の量が徐々に変動する。その結果、冷菓の温度の変動も小さい。
製造終了時には、蒸発器5に存在する冷媒を受液器8に回収する。
製造中にユーザにより製造を終了するための所定の操作が行われると(例えば停止ボタンが押されると)、制御装置60は、膨張弁4を閉じ、原料供給ポンプおよび排出ポンプを停止させる。また、制御装置60は、圧縮機2を予め定められた周波数で運転継続させる。また、制御装置60は、攪拌装置100を予め定められた一定周波数で運転継続させる。
そして、制御装置60は、液面レベルセンサ32が検出した検出高さhが、予め定められた高さに到達するまで低下した場合に、ホットガス用弁9を閉じる。
また、制御装置60は、蒸発圧力センサ31が検出した蒸発器5およびアキュムレータ6における冷媒の圧力が、予め定められた圧力まで下がった場合には、圧縮機2を停止させるとともに、攪拌装置100を停止させる。
なお、冷菓の製造を停止した後、シリンダ内筒110内の原料ミックスが溶けるまで、ホットガス制御部62は、ホットガス用弁9の開度を0よりも大きくして、ホットガスを攪拌装置100内に供給してもよい。
圧縮機制御部61は、冷媒の回収が終了した後、蒸発圧力センサ31が検出したアキュムレータ6における気体状の冷媒の圧力Pに基づいて、圧縮機2を制御する。より具体的には、圧縮機制御部61は、上述したように、冷媒の回収が終了した後、モータ2cの回転を停止している。そして、圧縮機制御部61は、蒸発圧力センサ31が検出した圧力Pが予め定められた上限圧力Pyより大きくなった場合に、モータ2cの回転を行う。そして、圧縮機制御部61は、蒸発圧力センサ31が検出した圧力Pが予め定めた下限圧力Pm以下となったら、モータ2cの回転を停止する。
圧縮機制御部61は、以上の制御を、冷菓の製造を停止している期間、継続して行う。
また、製造停止時には、シリンダ内筒110の空間S1に対し予め定めた温度に加熱された殺菌水を供給して洗浄する所謂CIP(Cleaning In Place)洗浄を行う場合がある。CIP洗浄に用いる殺菌水の温度は、約85℃と高温であるため、蒸発器5に冷媒が残存していると、冷媒の圧力が急激に上昇する場合がある。
そして、冷媒の圧力が過度に高くなった場合には、低圧側安全弁35を介して冷媒が冷菓製造装置1の外部へ放出されるおそれがある。
また、蒸発圧力センサ31が検出した圧力Pが予め定めた下限圧力Pmよりも低くなった場合には、圧縮機2の運転を停止することで、製造停止時の電力消費が抑制される。
具体的には、圧縮機制御部61は、冷菓温度センサ115により測定される冷菓の温度が、予め定められた温度より低い場合に、圧縮機2の運転周波数を低下させる。一方、圧縮機制御部61は、冷菓温度センサ115により測定される冷菓の温度が、予め定められた温度より高い場合に、圧縮機2の運転周波数を上昇させる。
また、圧縮機制御部61は、インバータ136により検知される回転軸133の回転負荷が予め定められた値より大きい場合に、圧縮機2の運転周波数を低下させる。一方、圧縮機制御部61は、インバータ136により検知される回転軸133の回転負荷が予め定められた値より小さい場合に、圧縮機2の運転周波数を上昇させる。
Claims (6)
- 冷媒を圧縮する圧縮機と、
前記圧縮機にて圧縮された冷媒を凝縮する凝縮器と、
前記凝縮器で凝縮された冷媒を膨張させる膨張弁と、
前記膨張弁で膨張された冷媒と原料との間で熱交換を行い冷菓を製造する蒸発器と、
前記冷菓の温度が予め定められた温度となるように、前記圧縮機の運転周波数を制御する制御部と
を備え、
前記制御部は、前記冷菓を製造する際の負荷に応じて、前記圧縮機の運転周波数を制御することを特徴とする冷菓製造装置。 - 前記原料を収容するシリンダと、
回転駆動される回転軸と、
前記回転軸の回転に伴って前記シリンダ内を回転移動し原料を攪拌するブレードと
をさらに備え、
前記制御部は、前記冷菓を製造する際の負荷として前記回転軸の回転負荷に応じて、前記圧縮機の運転周波数を制御する請求項1に記載の冷菓製造装置。 - 前記制御部は、前記冷菓を製造する際の負荷が予め定められた値より大きい場合に、前記圧縮機の運転周波数を低下させることを特徴とする請求項1または2に記載の冷菓製造装置。
- 前記制御部は、前記冷菓を製造する際の負荷が予め定められた値より小さい場合に、前記圧縮機の運転周波数を上昇させることを特徴とする請求項1または2に記載の冷菓製造装置。
- 前記圧縮機から排出された高温気体状の冷媒を前記蒸発器に供給する供給部をさらに備え、
前記供給部は、前記蒸発器にて蒸発された気体状の冷媒の圧力に応じて、前記高温気体状の冷媒の供給量を制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の冷菓製造装置。 - 冷媒として二酸化炭素を用いることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の冷菓製造装置。
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