JP2021105499A - 製氷システム - Google Patents

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俊介 東矢
Shunsuke Higashiya
俊介 東矢
植野 武夫
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武夫 植野
啓介 中塚
Keisuke Nakatsuka
啓介 中塚
昇平 安田
Shohei Yasuda
昇平 安田
亮児 松江
Ryoji Matsue
亮児 松江
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Abstract

【課題】製氷装置を連続運転させて製氷効率を向上させることができる製氷システムを提供する。【解決手段】貯氷タンクTと、前記貯氷タンクTから供給される塩水を用いて氷を生成する製氷装置Iと、前記貯氷タンクT内の塩水を排出する、第1開閉弁91を有する排出路90と、前記貯氷タンクTに塩水又は水を供給する、第2開閉弁73を有する補給路70と、前記第1開閉弁91及び第2開閉弁73を制御する制御部とを備えた製氷システム。前記貯氷タンクTは、当該貯氷タンクT内の塩水の塩分濃度を検出する濃度検出手段92を有する。前記制御部は、前記濃度検出手段92により検出された塩分濃度が所定値を超えた場合、前記第1開閉弁91及び第2開閉弁73を制御する。【選択図】図1

Description

本開示は製氷システムに関する。
海水魚等を冷蔵するために海水等の塩水から生成されるシャーベット氷を用いる場合がある。製氷装置で生成されたシャーベット氷は貯氷タンクに貯留され、随時、ポンプによりユーザに供給される。
かかる製氷装置及び貯氷タンクを含む製氷システムでは、通常、製氷装置と貯氷タンクとの間で塩水又はシャーベット氷を循環させて、所望のIPF(Ice Packing Factor:全体の重量に対する氷の重量の割合)を有するシャーベット氷を生成するようにしている。そして、製氷装置による製氷運転が終わると、必要に応じて真水の注水により塩分濃度が調整された貯氷タンク内のシャーベット氷がユーザに供給される。シャーベット氷の供給が終わると、貯氷タンク内に残っている塩水を排出し、ついで新たな塩水を貯氷タンク内に供給してから製氷装置の運転を再開させている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−152248号公報
しかし、特許文献1記載の製氷システムの製氷装置はバッチ式の製氷運転であるため、製氷効率を上げることが難しい。
本開示は、製氷装置を連続運転させて製氷効率を向上させることができる製氷システムを提供することを目的としている。
本開示の製氷システムは、
(1)貯氷タンクと、前記貯氷タンクから供給される塩水を用いて氷を生成する製氷装置と、前記貯氷タンク内の塩水を排出する、第1開閉弁を有する排出路と、前記貯氷タンクに塩水又は水を供給する、第2開閉弁を有する補給路と、前記第1開閉弁及び第2開閉弁を制御する制御部とを備えた製氷システムであって、
前記貯氷タンクは、当該貯氷タンク内の塩水の塩分濃度を検出する濃度検出手段を有し、
前記制御部は、前記濃度検出手段により検出された塩分濃度が所定値を超えた場合、前記第1開閉弁及び第2開閉弁を制御する。
本開示の製氷システムでは、濃度検出手段により検出された貯氷タンク内の海水等の塩水の塩分濃度が所定値を超えた場合、制御部は、貯氷タンク内の塩水を排出する排出路の第1開閉弁及び貯氷タンクに塩水又は水を供給する補給路の第2開閉弁を制御する。製氷装置の運転を続けると貯氷タンク内の塩水の塩分濃度が高くなる。塩分濃度が高くなりすぎると製氷が難しくなり製氷効率が低下する。本開示の製氷システムでは、これを回避するために、貯氷タンク内の塩水の塩分濃度が所定値を超えた場合、貯氷タンク内の塩水の排出、及び、貯氷タンクへの塩水又は水の供給を行っている。これにより、製氷装置を連続して運転することができる。なお、本明細書における「水」には、実質的に塩分を含まない工業用水、水道水、真水が含まれる。
(2)前記(1)の製氷システムにおいて、前記制御部は、前記濃度検出手段により検出された塩分濃度が所定値を超えた場合、前記第1開閉弁を開放し、その後、第1所定条件を満たすと当該第1開閉弁を閉止し、前記第2開閉弁を開放することが望ましい。第1開閉弁を開放して第1所定条件が満たされるまで貯氷タンク内の塩水を排出し、その後、第2開閉弁を開放して当該貯氷タンクに塩水又は水を供給することで貯氷タンク内の塩水濃度を所定値未満にすることができる。これにより、製氷装置を連続して運転することができる。
(3)前記(1)又は(2)の製氷システムにおいて、前記制御部は、前記第1所定条件を満たした後、第2所定条件を満たすと、前記第2開閉弁を閉止することが望ましい。
(4)前記(1)〜(3)の製氷システムにおいて、前記濃度検出手段は温度センサであることが望ましい。塩水の温度と当該塩水の塩分濃度との間には相関関係が存在するので、温度センサにより検出された塩水の温度から間接的に当該塩水の塩分濃度を求めることができる。
本開示の製氷システムの一実施形態の説明図である。 図1に示される製氷システムにおける製氷機の説明図である。 図1に示される製氷システムにおける貯氷タンクを含む氷供給装置の説明図である。 図3に示される氷供給装置の制御装置の説明図である。 貯氷タンク内の平面説明図である。 貯氷タンク内の海水の塩分濃度を調整する制御の一例のフローチャートである。
以下、添付図面を参照しつつ、本開示の製氷システムを詳細に説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1は、本開示の一実施形態に係る製氷システムSの説明図であり、図2は、図1に示される製氷システムSにおける製氷機1の説明図であり、図3は、図1に示される製氷システムSにおける貯氷タンクTを含む氷供給装置Cの説明図である。
製氷システムSは、製氷装置Iと、氷供給装置Cとを備えている。製氷装置Iと、氷供給装置Cの構成要素である貯氷タンクTとは配管により接続されている。
〔製氷装置I〕
製氷装置Iは、冷媒との熱交換により被冷却媒体からシャーベット氷を生成する。本実施形態では、被冷却媒体として海水が用いられており、製氷装置Iは、海水を原料として微細な氷を生成し、生成した微細な氷と海水が混合した海水混合のシャーベット氷を貯氷タンクTに戻す。シャーベット氷は、スラリー氷、アイススラリー、スラリーアイス、スラッフアイス、リキッドアイスとも呼ばれる。なお、被冷却媒体としては、海水以外に、例えば水に塩分を含有させた塩水を用いることもできる。本明細書における「水」には、実質的に塩分を含まない工業用水、水道水、真水が含まれる。
製氷装置Iは、利用側熱交換器を構成する製氷機1以外に、圧縮機2、熱源側熱交換器3、四路切換弁4、利用側膨張弁5、熱源側膨張弁6、内部熱交換器7、及びレシーバ8を備えている。
製氷機1は、図1〜2に示されるように、内管11と外管12とからなる蒸発器13と、氷掻き取り部14とを備えている。製氷機1は、内管11及び外管12の各軸が水平になるように配置された横置き型の二重管式製製氷機である。蒸発器13は、内管11と外管12との間の環状スペース24の大部分を液冷媒が通過する。
内管11は、内部を被冷却媒体である海水が通過する要素であり、ステンレスや鉄等の金属材料で作製されている。内管11は円筒形状を呈しており、外管12内に配設される。内管11の両端は閉止されている。内管11の内部には、当該内管11の内周面に生成された氷を掻き上げて内管11内の海水中に分散させる氷掻き取り部14が配設されている。内管11の軸方向一端側に貯氷タンクT内の海水を当該内管11内に供給する海水配管15が接続されている。また、内管11の軸方向他端側に内管11からの海水を貯氷タンクTに戻すシャーベット配管16が接続されている。
外管12は円筒形状を呈しており、内管11と同様にステンレスや鉄等の金属材料で作製されている。外管12の下部には、利用側膨張弁5の下流側で分岐した複数(図示例では3つ)の冷媒入口管17が接続されている。また、外管12の上部には内部熱交換器7に至る冷媒出口管18が接続されている。本実施形態では、3つの冷媒入口管17が設けられているが、冷媒入口管17の数は2以下でもよいし、4以上であってもよい。また、冷媒出口管18の数は1であるが、2以上であってもよい。
氷掻き取り部14は、回転軸19と、支持バー20と、ブレード21と、モータ22とを備えている。回転軸19の軸方向の他端は内管11の軸方向他端に設けられたフランジ23から外部に延びて設けられ、回転軸19を駆動させるモータ22に接続されている。回転軸19の周面には所定間隔で支持バー20が立設されており、この支持バー20の先端にブレード21が取り付けられている。ブレード21は、例えば合成樹脂で作製された帯状の部材からなり、回転方向の前方側は先細形状とされている。
通常の製氷運転時には、四路切換弁4が、図1において実線で示される状態に保持される。圧縮機2から吐出された高温高圧のガス状冷媒は四路切換弁4を経て凝縮器として機能する熱源側熱交換器3に流入し、送風ファン10の作動により空気と熱交換して凝縮・液化する。液化した冷媒は、全開状態の熱源側膨張弁6、レシーバ8及び内部熱交換器7を経て利用側膨張弁5に流入する。冷媒は、利用側膨張弁5により所定の低圧に減圧され、冷媒入口管17から蒸発器13を構成する内管11と外管12との間の環状スペース24内に供給される。
環状スペース24内に噴出された冷媒は、内管11内に供給された海水と熱交換して蒸発する。冷媒の蒸発による冷却で生成された微細な氷を含む海水は、シャーベット配管16から流出して貯氷タンクTに戻る。製氷機1で蒸発して気化した冷媒は圧縮機2に吸い込まれる。その際、製氷機1で蒸発しきれずに液体を含んだ状態の冷媒が圧縮機2に入ると、急激な圧縮機シリンダー内部圧力上昇(液圧縮)や冷凍機油の粘度低下により圧縮機2が故障する原因となる。そこで、圧縮機2を保護するために製氷機1を出た低圧冷媒は、レシーバ8を通過した高圧冷媒と、内部熱交換器7において熱交換し、加熱されて圧縮機2に戻る。内部熱交換器7は二重管式であり、製氷機1を出た低圧冷媒は、内部熱交換器7の内管と外管との間のスペースを通る間に高圧冷媒との間で熱交換され、加熱されて、圧縮機2に戻る。
また、製氷機1の内管11内の海水の流れが滞り、内管11内に氷が蓄積される(アイスアキュームレーション)と、当該製氷機1の運転ができなくなる。この場合、内管11内の氷を溶かすためにデフロスト運転(暖房運転)が行われる。このとき、四路切換弁4は、図1において破線で示される状態に保持される。圧縮機2から吐出された高温高圧のガス状冷媒は四路切換弁4及び内部熱交換器7を経て製氷機1の内管11と外管12との間の環状スペース内に流入し、内管11内の氷を含む海水と熱交換して凝縮・液化する。液化した冷媒は、全開状態の利用側膨張弁5、内部熱交換器7及びレシーバ8を経て熱源側膨張弁6に流入し、当該熱源側膨張弁6により所定の低圧に減圧され、蒸発器として機能する熱源側熱交換器3に流入する。デフロスト運転時には蒸発器として機能する熱源側熱交換器3に流入した冷媒は、送風ファン10の作動により空気と熱交換して気化し、圧縮機2に吸い込まれる。
〔氷供給装置C〕
氷供給装置Cは、図3に示されるように、製氷装置Iにより生成されたシャーベット氷をユーザに供給する装置である。氷供給装置Cは、シャーベット氷を貯留する貯氷タンクTと、供給路31と、この供給路31に合流する、水が流れる水流路80とを備えている。供給路31は開閉弁を有している。開閉弁を開放することにより、ユーザにシャーベット氷が供給される。本実施形態では、開閉弁は電磁弁37であるが、ユーザが手動で開放する弁等でもよい。また、氷供給装置Cは、制御部である制御装置25を備えている。制御装置25は、図4に示されるように、CPU25aと、RAM、ROM等のメモリ25bと、外部の機器やセンサ等との受発信を行う受発信部25cとを備えている。制御装置25は、メモリ25bに格納されたコンピュータプログラムをCPU25aが実行することにより、氷供給装置Cの運転制御を含む、製氷システムSの運転に関する種々の制御を実現する。制御装置25は、電磁弁37、73(請求項の第2開閉弁に該当する。詳細は後述する)、91(請求項の第1開閉弁に該当する。詳細は後述する)、比例制御弁83、及びポンプ32、38等の駆動部ないしアクチュエータの駆動を制御する。また、制御装置25は、温度センサ84、92や水位センサ33からの検知信号を受発信部25cで受信する。また、制御装置25は、製氷装置Iの制御部27と通信可能に接続されており、当該制御部27を経由して製氷装置Iの運転を制御するとともに、当該制御部27を経由して製氷装置Iのセンサ等からの信号を受信する。なお、製氷システムSのメインの制御部を製氷装置I側に付設することもできる。
貯氷タンクTは、ステンレスや鉄等の金属材料で作製されている。貯氷タンクTは水平断面が矩形の角筒形状を呈している。貯氷タンクTは、蓋部を有する密閉された容器であるが、図1及び図3においては、貯氷タンクT内上部の構成を分かり易くするために、当該蓋部の図示は省略している。
貯氷タンクT内の底部近傍には、当該貯氷タンクT内の海水を海水配管15により製氷機1の内管11内に移送するポンプ32が配設されている。底面付近に配置されたポンプ32を駆動して、貯氷タンクT内の海水を製氷機1の内管11内に移送することで、当該貯氷タンクT内のシャーベット氷に流動性を与えることができる。
貯氷タンクT内には水位センサ33が設けられている。この水位センサ33からの検知信号に基づいて、後述する海水の補充や排出が行われる。水位センサ33は、貯氷タンクT内の複数の水位を検知することが可能となっており、例えば、貯氷タンクTの高さの下から90%、70%、45%、30%、25%の位置を検知することができるように配置されている。水位センサ33は、一般的に知られているセンサを用いることができる。また、貯氷タンクTの底部近傍に、当該貯氷タンクT内の海水を排出する排出路90が接続されている。排出路90は電磁弁91を有している。
供給路31は、製氷装置Iで生成され、貯氷タンクT内に貯留されているシャーベット氷をユーザに供給するための流路又は通路である。供給路31は、下流側端部に、貯氷タンクTから取り出したシャーベット氷を放出する供給口39を有している。供給路31としては、配管、ホース、又はそれらを組み合わせたものを用いることができる。供給路31にはポンプ38が配設されており、このポンプ38を駆動させることで貯氷タンクT内のシャーベット氷を吸引して外部に取り出すことができる。
フロート40は、貯氷タンクTの内壁30から離間して当該貯氷タンクT内に浮遊する部材である。本実施形態におけるフロート40は中空体であり、塩化ビニル樹脂(PVC)等の合成樹脂で作製することができる。フロート40は、平面視で正方形状を呈しており、側面視でほぼひし形形状を呈している。より詳細には、フロート40の上面40aは外縁から当該フロート40の中央に向かって液面から遠ざかるように傾斜する上傾斜面を有している。同様に、フロート40の底面40bは外縁から当該フロート40の中央に向かって液面から遠ざかるように傾斜する下傾斜面を有している。なお、フロート40の形状は、本開示において特に限定されず、平面視で円形状を呈するものや、三角形状を呈するものや、五角形以上の多角形状を呈するものを用いることもできる。また、フロート40の上面及び/又は底面を傾斜面とせずに、平坦な面とすることもできる。
フロート40のサイズは、本開示において特に限定されないが、平面視で内壁が矩形状の貯氷タンクT内に平面視が正方形のフロート40を浮かべる場合、貯氷タンクTの1辺の長さ(短い方の長さ)をWとすると、正方形のフロート40の1辺の長さを例えば0.3〜0.5Wとすることができる。また、平面視が円形の貯氷タンクT内に平面視が円形のフロート40を浮かべる場合、貯氷タンクTの内径をDとすると、円形のフロート40の外径を例えば0.3〜0.5Dとすることができる。
フロート40の中央(平面視における中央)には上下方向に貫通する開口41が形成されている。この開口41は平面視で円形状である。本実施形態では、供給路31の一部を構成するホース34の先端部34aが開口41内に挿入されてフロート40に固定されている。ホース34は、先端部34aの根元側に蛇腹部34bを有している。この蛇腹部34bは、ホース34の長手方向又は軸方向に沿って所定距離だけ伸縮自在である。また、蛇腹部34bの先端部34aと反対側の端部は供給路31を構成する配管35の端部の拡径部35aに接続されている。この配管35は、図示しない固定具によってその位置が固定されている。
正方形状のフロート40の4つの角部にはそれぞれチェーン36の一端が固定されている。チェーン36の他端は貯氷タンクTの内壁30に係止されている。各チェーン36の長さは、フロート40一定範囲内の上下動及び水平移動を許容する長さに設定されている。フロート40は、蛇腹部34bの存在により一定の範囲内で上下動が可能である。また、フロート40は、チェーン36の存在により一定の範囲を超える水平移動が規制される。
本実施形態では、前述した配管35、ホース34及び開口41により供給路31が構成されている。供給路31の先端部であるフロート40の開口41の先端(開口縁)が、貯氷タンクT内に貯留されているシャーベット氷を吸引して取り出すための取出口42として機能する。この取出口42は、フロート40の底面40bに位置している。換言すれば、タンク本体30内に貯留されているシャーベット氷の液面下に位置している。取出口42の上下方向の位置は、本開示において特に限定されないが、例えばシャーベット氷の液面Lより10〜40cm程度下方に位置するようにフロート40のサイズ、形状及び重量等を選定することができる。
氷は海水よりも比重が小さいことから浮力により上方に移動するので、貯氷タンクT内において液面付近のシャーベット氷は底面付近のシャーベット氷よりも高いIPFを有している。本実施形態では、供給路31の先端部の取出口42が、貯氷タンクTの上下方向において下部や中央部ではなく、その上部に配置されているので、IPFが高いシャーベット氷をユーザに供給することができる。その際、供給路31の先端部の取出口42がシャーベット氷の液面下に配置されているので、取出口42からシャーベット氷を吸引するに際し当該取出口42から空気が吸い込まれるのを抑制することができる。そして、吸い込まれた空気によってポンプ38が破損するのを抑制することができる。
また、フロート40の底面40bは、当該フロート40の外縁から取出口42に向かって液面から遠ざかるように傾斜する下傾斜面を有しているので、当該取出口42周辺の液中の空気を前記傾斜面に沿って上方に逃がすことができる。これにより、供給路31の先端部の取出口42からの空気の吸い込みをさらに抑制することができる。
本実施形態に係る氷供給装置Cは、供給路31に配設されたポンプ38の下流側において当該供給路31から分岐しており、貯氷タンクTにシャーベット氷を戻す還流路50を有している。還流路50は、製氷機1で生成された氷を含む海水を貯氷タンクTに戻すシャーベット配管16に接続されている。また、還流路50には安全弁51が配設されている。この安全弁51は、還流路50内の圧力が所定圧を超えて大きくなったときに、開放する。また、安全弁51は、供給路31に設けられた電磁弁37が故障し、供給口39からシャーベット氷の供給ができなくなったにもかかわらずポンプ38が駆動している場合に、当該供給路31から分岐している還流路50内の圧力が所定圧を超えて大きくなったときに、開放して、シャーベット氷を貯氷タンクT内に戻す役割も果たしている。このシャーベット氷は、貯氷タンクT内に貯留されているシャーベット氷の液面Lの上方に配設されている、後述する放出管の放出口から落下するので、液面付近のシャーベット氷を乱すことができる。また、シャーベット氷が凍結するのを抑制することができる。また、安全弁51が開放してシャーベット氷の流路内の圧力を下げることで、過大圧力によりポンプ38が故障するのを回避することができる。
なお、安全弁51に代えて開閉制御可能な電磁弁を用いることもできる。この場合、電磁弁は、制御装置25のCPU25aにより、供給路31の供給口39によってシャーベット氷のユーザへの供給が行われている場合に閉となるように制御され、排出路31の供給口39からシャーベット氷の供給が行われていない場合に開となるように制御される。シャーベット氷の供給が行われていない場合に、ポンプ38を作動させるとともに電磁弁が開となるように制御することで、シャーベット氷を貯氷タンクT内に戻すことができる。これにより、貯氷タンクT内に貯留されているシャーベット氷に流動性を与え、当該シャーベット氷が凍結するのを抑制することができる。
供給路31に配設されたポンプ38は、貯氷タンクT内のシャーベット氷を供給口39よりユーザに供給するためのポンプとして機能するとともに、当該供給路31から分岐する還流路50を介して貯氷タンクTから取り出したシャーベット氷を当該貯氷タンクTに戻すためのポンプとして機能することができる。シャーベット氷の供給用ポンプと還流用ポンプを共用化することができる。
制御装置25のCPU25aにより、ポンプ38の運転と、前述した開閉制御可能な電磁弁の開閉制御とを、連動させることで、貯氷タンクT内のシャーベット氷が凍結するのを抑制することができる。具体的に、製氷装置Cが運転している間、常時又は定期的にポンプ38を駆動させることで、常に又は定期的に貯氷タンクT内のシャーベット氷を還流路に流して循環させることができ、これにより製氷中に液面付近のシャーベット氷が凍結するのを抑制することができる。電磁弁の開閉は、ポンプ38の駆動と連動するように制御装置25のCPU25aにより制御される。なお、製氷装置Cが運転していないときに、常に又は定期的に貯氷タンクT内のシャーベット氷を還流路に流して循環させることにより、貯氷タンクT内のシャーベット氷が凍結することを抑制することもできる。
シャーベット配管16の下流側の端部は、図5に示されるように、4本の枝管60に分岐している。各枝管60の下流側の端部には放出管61が取り付けられている。放出管61の下面には複数(図5に示される例では6個)の放出口62が形成されている。枝管60及び放出管61は、貯氷タンクT内に貯留されているシャーベット氷の液面Lよりも上方に配置されている。シャーベット氷の液面Lより上方に位置する放出口62からシャーベット氷を落下させることで、液面付近のシャーベット氷に流動性を与えることができる。これにより、液面付近のシャーベット氷が凍結するのを抑制することができる。
本実施形態では、貯氷タンクTに海水を補給する海水補給管70の下流側の端部がシャーベット配管16に接続されている。図示しないポンプにより海水取得口から吸引された海水は、殺菌・ろ過装置72、及び電磁弁73を経由してシャーベット配管16に合流し、前述した放出管61の放出口62から貯氷タンクTに供給される。殺菌・ろ過装置72は、海水に含まれている異物を除去したり、海水中に含まれる菌を滅菌したりするための装置である。海水補給管70を用いた海水の貯氷タンクTへの補給は、前述した水位センサ33の検知信号に基づいて行うことができる。
また、本実施形態に係る製氷システムSは、貯氷タンクTからシャーベット氷を取り出す供給路31に合流する、水が流れる水流路80を有している。この水流路80は、貯氷タンクTからシャーベット氷を吸引して取り出すためのポンプ38よりもシャーベット氷の流れ方向上流側において供給路31に合流している。これにより、2台必要であったポンプの数を1台に減らすことができる。所定量のシャーベット氷をユーザに供給した後に、例えば、種類が異なる海水魚を保冷するためのシャーベット氷が必要になったときでも、供給路31に合流させる水流路からの水の流量を調整するだけでシャーベット氷の塩分濃度を調整することができるので、製氷システムの使い勝手がよくなる。なお、水に代えて、水に塩分を含有した塩水を用いることもできる。
本実施形態では、制御装置25に通信可能に接続された入力部26(図4参照)が設けられている。ユーザは、貯氷タンクTから取り出すシャーベット氷の塩分濃度及び量を入力することで、所望の塩分濃度を有するシャーベット氷を所望の量だけ供給口39から取り出すことができる。
本実施形態では、水タンク81に貯留されている水はポンプ38により吸引され、流量制御弁である比例制御弁83を経由して供給路31に合流する。また、水流路80と供給路31との合流部よりも下流側であり且つポンプ38の下流側にシャーベット氷の温度を検知する、第1温度センサである温度センサ84が設けられている。シャーベット氷の塩分濃度と温度の間には相関関係が存在するので、温度センサ84によりシャーベット氷の温度を検出することで、検出した温度から塩分濃度を演算することができる。この演算は、制御装置25のCPU25aで行うことができる。そして、演算された塩分濃度に基づいて、当該塩分濃度が目標値となるように制御装置25のCPU25aによって比例制御弁83の開度及び/又は開時間を調整することで、所望の塩分濃度を有するシャーベット氷を得ることができる。例えば、比例制御弁83の開度を全開とした場合、供給路31を流れるシャーベット氷の流量と水流路80を流れる流量がほぼ等しくなるように構成されている。これにより、電磁弁37から取り出すシャーベット氷の濃度を、貯氷タンクT内に貯留されているシャーベット氷の濃度の約半分の濃度とすることができる。また、例えば、比例制御弁83の開度を50%とした場合、供給路31を流れるシャーベット氷の流量と水流路80を流れる流量の比が、2対1となる。これにより、電磁弁37から取り出すシャーベット氷の濃度を、貯氷タンクT内に貯留されているシャーベット氷の濃度の約3分の2とすることができる。また、比例制御弁83を全開とする時間を、ポンプ38を運転している時間のうちの約半分の時間とした場合、電磁弁37から取り出すシャーベット氷の濃度を、貯氷タンクT内に貯留されているシャーベット氷の濃度の約3分の2とすることができる。なお、温度センサ84に代えて塩分濃度を検出する濃度センサ(第1濃度センサ)を用いてもよい。この場合、検出された塩分濃度に基づいて、当該塩分濃度が目標値となるように制御装置25によって比例制御弁83の開度及び/又は開時間を調整することができる。
また、本実施形態では、貯氷タンクT内に当該貯氷タンクT内のシャーベット氷の温度を検出する、第2温度センサである温度センサ92が配設されている。この温度センサ92により検出される運転前の海水の温度及び運転開始後のシャーベット氷の温度に基づいて、制御装置25のCPU25aによって当該シャーベット氷の塩分濃度を求めることができる。そして、制御装置25のCPU25aは、塩分濃度に基づいて、比例制御弁83の開度及び/又は開時間を変化させることにより、水流路80から供給路31に合流させる水の流量を調整する。これにより、ユーザに供給されるシャーベット氷の塩分濃度を調整することができる。なお、第2温度センサである温度センサ92の代わりに、第2濃度センサである濃度センサ92を用いることも可能である。この場合、制御装置25のCPU25aは、当該貯氷タンクT内のシャーベット氷の濃度を、濃度センサ92により得ることができる。
また、シャーベット氷の塩分濃度と温度との間には相関関係が存在するので、温度センサ92でシャーベット氷の温度を検出することで、当該検出した温度から制御装置25のCPU25aで塩分濃度を演算することができる。そして、制御装置25のCPU25aは、演算された塩分濃度が所定範囲内でない場合、貯氷タンクT内のシャーベット氷の取出操作を禁止する。貯氷タンクT内のシャーベット氷の塩分濃度が低すぎる場合、当該シャーベット氷のIPFも低く、シャーベット氷としての利用が不十分である。検出された塩分濃度が所定範囲内でない場合に、貯氷タンク内のシャーベット氷の取出操作を禁止することで、ユーザに不十分な状態のシャーベット氷が供給されるのを抑制することができる。なお、第2温度センサである温度センサ92の代わりに、第2濃度センサである濃度センサ92を用いる場合、制御装置25のCPU25aは、濃度センサ92により検出されたシャーベット氷の塩分濃度が所定範囲でない場合、貯氷タンクT内のシャーベット氷の取出操作を禁止する。
本実施形態では、濃度検出手段である温度センサ92により検出された温度に基づいて貯氷タンクT内の海水の塩分濃度を制御装置25のCPU25aによって算出している。これは、海水の塩分濃度と温度との間に相関関係が存在することに基づいている。制御装置25のCPU25aは、温度センサ92により検出された温度に基づいて算出された塩分濃度が所定値を超えていると判断すると、電磁弁91と電磁弁73を制御する。具体的に、制御装置25のCPU25aは、算出された塩分濃度が所定値を超えた場合、電磁弁91を開放する。これにより、貯氷タンクT内の海水を排出路90を経由して外部に排出する。そして、第1所定条件が満たされると、CPU25aは電磁弁91を閉止し、その後電磁弁73を開放して貯氷タンクTに海水を供給する。そして、第2所定条件が満たされると、CPU25aは、電磁弁73を閉止する。このように、貯氷タンクT内の海水の塩分濃度に基づいて当該貯氷タンクT内の海水の排出及び当該貯氷タンクTへの海水の供給を行うことで、貯氷タンクT内の海水の塩分濃度を所定値未満に下げることができ、その結果、製氷装置Iを連続して運転することができる。これにより、製氷システムSの製氷効率を向上させることができる。なお、貯氷タンクT内の海水の濃度を検出する手段として、塩分濃度センサを用いることもできる。
前述した「所定値」は、本開示において特に限定されないが、例えば7%とすることができる。貯氷タンクT内のシャーベット氷の塩分濃度が7%を超えると、製氷機1における製氷が難しくなり製氷効率が低下する恐れがある。所定値は、図示しない制御装置25の入力部を介して、適宜設定することが可能である。設定された所定値は、メモリ25bに記憶される。また、「第1所定条件」及び「第2所定条件」としては、例えば水と氷との分かれ目としての水位が一定位置まで下がったときとすることができる。第1所定条件では、制御装置25のCPU25aは、水位が第1位置まで下がったことを、水位センサ33により検知する。第1位置としては、例えば、前述した水位センサ33により検知される複数の水位のうち、タンク高さの下から45%の位置を選択することができる。氷だけを扱うとポンプが破損する可能性があることから、前述した水位が第1位置まで下がると、排水を止めて給水を始めるように構成されている。また、第2所定条件では、制御装置25のCPU25aは、水位が第2位置まで上がったことを、水位センサ33により検知する。第2位置としては、例えば、前述した水位センサ33により検知される複数の水位のうち、タンク高さの下から90%の位置を選択することができる。第1位置および第2位置は、図示しない制御装置25の入力部を介して、適宜設定することが可能である。設定された第1位置および第2位置は、メモリ25bに記憶される。本実施形態では、図6に示されるように、以下の様な制御フローが実行されている。制御装置25のCPU25aは、貯氷タンクT内に配設された温度センサ92により当該貯氷タンクT内のシャーベット氷の塩分濃度を検知する(ステップS1)。制御装置25のCPU25aは、当該塩分濃度が7%を超えているか否かを判断し(ステップS2)、塩分濃度が7%を超えていると判断するとステップS3に処理を進める。ステップS3で、CPU25aは、製氷装置Iの制御部27に対して、製氷装置Iの運転を停止するよう指令を送信する。CPU25aは、貯氷タンクTに接続されている排水路90に設けられた電磁弁91を開放する(ステップS4)。これにより、貯氷タンクTの底面付近の海水が排出される。なお、排出される海水は、多少シャーベット氷を含有していることもある。
ついでCPU25aは、ステップS5において、水位センサ33により検知される水位が、第1所定条件より低い水位まで下がったか否かを判断する。CPU25aは、ステップS5において、水位が、第1所定条件より低い水位まで下がったと判断すると、ステップS6に処理を進め、当該ステップS6において電磁弁91を閉止する。次に、CPU25aは、電磁弁73を開放する(ステップS7)。これにより、海水(塩分濃度約3.5%)が貯氷タンクT内に供給される。ついでCPU25aは、ステップS8において、水位センサ33により検知される水位が、第2所定条件より高い水位まで上がったか否かを判断する。CPU25aは、ステップS8において、水位が、第2所定条件より高い水位まで上がったと判断すると、ステップS9に処理を進め、当該ステップS9において電磁弁73を閉止する。その後、CPU25aは、ステップS10において、製氷装置Iの制御部に対して、製氷装置Iの運転を開始させる指令を送信する。ステップS10を行った後、ステップS1へ戻り、制御装置25のCPU25aは、貯氷タンクT内に配設された温度センサ92により当該貯氷タンクT内のシャーベット氷の塩分濃度の検知を行う。このようなステップS1からステップS10を繰り返すことによって、製氷装置Iを連続して運転することができる。貯氷タンクT内の目標塩分濃度としては、例えば3.5〜7%とすることができる。このような制御を行うことにより、製氷装置Iを連続して運転することができる。
なお、温度センサ92により検出された貯氷タンクTの海水の塩分濃度が所定値を超えた場合、制御装置25のCPU25aは、当該貯氷タンクT内の海水の塩分濃度が目標塩分濃度となるように、排出路90の電磁弁91及び海水補給管70の電磁弁73を制御するようにしてもよい。この場合の制御としては、以下のように制御することができる。制御装置25のCPU25aは、海水補給管70より供給される海水の塩分濃度を認識している。制御装置25のCPU25aは、貯氷タンクT内の海水の塩分濃度が所定値となったときに、貯氷タンクTから排出する海水の量および海水補給管70から供給される海水の量を演算することによって、貯氷タンクT内で異なる濃度の塩水が混ざったときの塩分濃度が目標塩分濃度となるように、電磁弁91及び電磁弁73を制御することができる。この場合、第1所定条件は、貯氷タンクTから排出する海水の量とすることができ、第2所定条件は、海水補給菅70から供給される海水の量とすることができる。
水タンク81には制御弁86を経由して水が供給される。水タンク81内にはフロートスイッチ87が配置されており、このフロートスイッチ87からの検知信号に基づいて制御弁86が開閉制御され、水タンク81への水の供給の開始及び停止操作が行われる。
〔実施形態の作用効果〕
前述した実施形態では、温度センサ92により検出された貯氷タンクTの海水の塩分濃度が所定値を超えた場合、制御装置25のCPU25aは、排出路90の電磁弁91及び海水補給管70の電磁弁73を制御して、当該貯氷タンクT内の塩水の塩分濃度を所定値未満に下げる運転を行っている。製氷装置Iの運転を続けると貯氷タンクT内の塩水の塩分濃度が高くなり、この塩分濃度が高くなりすぎると製氷が難しくなり製氷効率が低下する。本実施形態の製氷システムSでは、これを回避するために、前記のように貯氷タンクT内の塩水の塩分濃度が所定値を超えた場合、貯氷タンクT内の海水の排出、及び、貯氷タンクTへの海水の供給を行っている。これにより、製氷装置を連続して運転することができる。
また、前述した実施形態では、温度センサ92により検出された塩分濃度が所定値を超えた場合、制御装置25のCPU25aは、電磁弁91を開放し、その後、第1所定条件を満たすと当該電磁弁91を閉止し、電磁弁73を開放している。これにより、貯氷タンクT内の塩水の塩水濃度を所定値未満にすることができ、製氷装置を連続して運転することができる。
また、前述した実施形態では、制御装置25のCPU25aは、第1所定条件を満たした後、第2所定条件を満たすと、電磁弁73を閉止している。これにより、貯氷タンクT内の塩水の塩分濃度を所定値未満にすることができ、製氷装置を連続して運転することができる。
また、前述した実施形態では、貯氷タンクT内の海水の濃度を検出するために温度センサ92を用いている。海水の温度と当該海水の塩分濃度との間には相関関係が存在するので、温度センサ92により検出された海水の温度から間接的に当該海水の塩分濃度を求めることができる。
〔その他の変形例〕
本開示は前述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、前述した実施形態では、被冷却媒体として海水を用いているが、水に塩分を含有させた塩水を用いることもできる。この場合、貯氷タンクTに被冷却媒体を供給する補給路としては、塩水を供給する塩水補給管を用いることができる。また、貯氷タンクT内の海水又は塩水の塩分濃度を所定値未満に小さくするという観点からは、海水又は塩水に代えて真水等の水を補給路で当該貯氷タンクTに供給してもよい。
また、前述した実施形態では、貯氷タンクは、水平断面が矩形の角筒形状を呈しているが、本開示はこれに限定されない。貯氷タンクは、水平断面が円形の円筒形状を呈するタンクとしてもよいし、水平断面が多角形状を呈するタンクとしてもよい。
また、前述した実施形態の蒸発器の代わりに、例えば、内管と外管との間の環状スペース内にノズルで冷媒を噴出するタイプの蒸発器を用いることもできる。
また、前述した実施形態では、製氷機として、内管及び外管の各軸が水平になるように配置された横置き型の二重管式製製氷機を例示したが、製氷機の構成は本開示において特に限定されるものではなく、内管及び外管の各軸が垂直になるように配置された縦置き型の二重管式製製氷機等、種々の形状及び構造の製氷機を採用することができる。
また、前述した実施形態では、入力部26に入力された、ユーザに供給されるシャーベット氷の塩分濃度及び量の調整について例示されていないが、例えば、第1温度センサ84により検知される値が目標塩分濃度に対応した温度になるように比例制御弁83の開度を制御することで当該シャーベット氷の塩分濃度を調整することができる。また、電磁弁37の近傍に流量を測定することができるセンサ(図示せず)を設け、目標とする量のシャーベット氷が供給されるまでの時間、当該電磁弁37を開放することでシャーベット氷の供給量を調整することができる。
1 : 製氷機
2 : 圧縮機
3 : 熱源側熱交換器
4 : 四路切換弁
5 : 利用側膨張弁
6 : 熱源側膨張弁
7 : 内部熱交換器
8 : レシーバ
10 : 送風ファン
11 : 内管
12 : 外管
13 : 蒸発器
14 : 氷掻き取り部
15 : 海水配管
16 : シャーベット配管
17 : 冷媒入口管
18 : 冷媒出口管
19 : 回転軸
20 : 支持バー
21 : ブレード
22 : モータ
23 : フランジ
24 : 環状スペース
25 : 制御装置
26 : 入力部
27 : 制御部
30 : 内壁
31 : 供給路
32 : ポンプ
33 : 水位センサ
34 : ホース
34a: 先端部
34b: 蛇腹部
35 : 配管
36 : チェーン
37 : 電磁弁
38 : ポンプ
40 : フロート
40a: 上面
40b: 底面
41 : 開口
41a: 開口縁
42 : 取出口
44 : フロート
45 : 開口
47 : フロート
48 : 開口
50 : 還流路
51 : 安全弁
60 : 枝管
61 : 放出管
62 : 放出口
70 : 海水補給管(補給路)
71 : 開閉弁
72 : 殺菌・ろ過装置
73 : 電磁弁(第2開閉弁)
80 : 水流路
81 : 水タンク
82 : 電磁弁
83 : 比例制御弁
84 : 第1温度(濃度)センサ
85 : 開閉弁
86 : 制御弁
87 : フロートスイッチ
90 : 排出路
91 : 電磁弁(第1開閉弁)
92 : 第2温度(濃度)センサ
C : 氷供給装置
I : 製氷装置
L : 液面
S : 製氷システム
T : 貯氷タンク

Claims (4)

  1. 貯氷タンク(T)と、前記貯氷タンク(T)から供給される塩水を用いて氷を生成する製氷装置(I)と、前記貯氷タンク(T)内の塩水を排出する、第1開閉弁(91)を有する排出路(90)と、前記貯氷タンク(T)に塩水又は水を供給する、第2開閉弁(73)を有する補給路(70)と、前記第1開閉弁(91)及び第2開閉弁(73)を制御する制御部(25)とを備えた製氷システム(S)であって、
    前記貯氷タンク(T)は、当該貯氷タンク(T)内の塩水の塩分濃度を検出する濃度検出手段(92)を有し、
    前記制御部(25)は、前記濃度検出手段(92)により検出された塩分濃度が所定値を超えた場合、前記第1開閉弁(91)及び第2開閉弁(73)を制御する、製氷システム(S)。
  2. 前記制御部(25)は、前記濃度検出手段(92)により検出された塩分濃度が所定値を超えた場合、前記第1開閉弁(91)を開放し、その後、第1所定条件を満たすと当該第1開閉弁(91)を閉止し、前記第2開閉弁(73)を開放する、請求項1に記載の製氷システム(S)。
  3. 前記制御部(25)は、前記第1所定条件を満たした後、第2所定条件を満たすと、前記第2開閉弁(73)を閉止する、請求項1又は請求項2に記載の製氷システム(S)。
  4. 前記濃度検出手段(73)は温度センサである、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の製氷システム(S)。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102609498B1 (ko) * 2023-06-22 2023-12-05 주식회사 대일 아이스 슬러리 제빙기 자동 염분농도 조절장치

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