JP7588967B2 - 対話制御装置、対話制御システム、プログラム、及び対話制御方法 - Google Patents

対話制御装置、対話制御システム、プログラム、及び対話制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、対話制御装置、対話制御システム、プログラム、及び対話制御方法に関する。
自然災害等の危機状況において、企業等の事業体では、事業継続を企図した早急な対応が望まれる。
特許文献1には、危機対応支援装置に関する技術が開示されている。段落[0019]において、「危機対応支援装置10は、進捗管理に関するメッセージの送受信処理において、送信元の端末2Aに、ワークフローに対応する雛形メッセージを送信し、雛形メッセージに必要な記載を入力するのみで、送信先の端末2Bへのメッセージ作成を可能とする。」と記載されている。また、段落[0029]には、「雛形メッセージDB142は、各ワークフローに対応付けられ、各所間でやりとりする連絡用のメッセージの雛形である雛形用メッセージを複数記憶する。雛形メッセージは、送信元の端末2Aに、メッセージ作成時の雛形として提示される。」と記載されている。
特開2019-16291号公報
特許文献1に示す危機対応支援装置では、危機対応支援装置により、送信元の端末から送信先の端末へと送信するメッセージの雛形が提示される。送信元の端末では、雛形に必要事項を記入したメッセージが作成される。送信元端末の操作者は、送信先端末の操作者に直接送信されるメッセージを作成するため、様々な事情を考慮しなければならず、煩雑であるだけでなく、迅速な対応が望まれる危機状況において、適切とは言い難い。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、危機状況において、迅速で適切な対応を支援する技術の提供を目的とする。
本願は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その例を挙げるならば、以下の通りである。
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る対話制御装置は、情報処理装置との間の対話を制御する対話制御部と、前記情報処理装置を有する社員の危機状況における役割に対し、提示する対話と提示条件とが関連付けられた対話情報を記憶する記憶部と、を備え、前記対話制御部は、ある役割を有する前記社員の入力操作に係る情報を取得すると、前記対話情報において前記入力操作に係る前記提示条件と関連する前記対話として、前記危機状況での所定の行動指示を所定の前記役割を有する前記社員に提示することを特徴とする。
前記対話制御部は、所定の前記役割の社員による所定の入力操作に係る情報を取得した場合に、前記対話情報において前記入力操作と関連付けられた前記所定の行動指示を、前記役割を除く他の役割を有する前記社員に提示することを特徴としてもよい。
前記対話制御装置は、前記社員の中から責任者を決定する責任者決定部を備え、前記記憶部は、1又は複数の責任者候補を含む責任者候補情報を記憶しており、前記責任者決定部は、前記情報処理装置からの応答有無又は応答内容に基づいて、前記責任者候補の中から1の責任者を決定することを特徴としてもよい。
前記対話制御装置は、前記社員の位置情報を取得する位置情報取得部を備え、前記責任者決定部は、前記責任者候補の前記位置情報を用いて、前記責任者候補が業務遂行可能か否かを判定し、業務遂行可能である前記責任者候補を前記責任者に決定することを特徴としてもよい。
前記責任者決定部は、意思決定者候補からの応答有無又は応答内容に基づいて、前記責任者として1の意思決定者を決定するとともに、前記対話制御部が前記意思決定者から調査要の応答を受け付ける場合に、事業責任者候補からの応答有無又は応答内容に基づいて、前記責任者として1の事業責任者を決定し、
前記対話制御部は、前記意思決定者に対し、調査要否の入力操作を受け付ける画面を表示させ、応答として調査要又は調査不要を示す情報の入力操作を示す情報を取得することを特徴としてもよい。
前記対話制御装置は、前記意思決定者から調査要の応答を受け付ける場合に、前記社員に対し安否情報を問い合わせる対話を送信し、応答として前記安否情報を取得する安否情報取得部を備えることを特徴としてもよい。
前記対話制御部は、前記意思決定者から調査要の応答を受け付ける場合に、前記責任者決定部により決定された前記事業責任者に対し、事業所の被災状況の入力操作を受け付ける画面を表示させ、応答として前記事業所の被災状況を示す情報を取得することを特徴としてもよい。
前記対話制御部は、前記責任者決定部により決定された意思決定者に対し、前記事業責任者により入力された前記事業所の被災状況を提示し、BCP宣言の発動要否の入力操作を受け付ける画面を表示させ、応答として前記意思決定者によるBCP宣言の発動要否を示す情報を取得することを特徴としてもよい。
前記対話制御装置は、他の装置から危機情報を取得する危機情報取得部と、事業所の復旧に関する調査結果と前記危機情報とを用いて、前記事業所の復旧を継続するか否かを判定する復旧継続判定部を備え、前記対話制御部は、事業所の責任者として決定された事業責任者の有する前記情報処理装置から調査結果を示す情報を取得することを特徴としてもよい。
また、上記課題を解決するため、本発明の他の態様に係る対話制御システムは、社員の有する複数の情報処理装置と、前記情報処理装置の各々と通信可能に接続された対話制御装置と、を有する対話制御システムであって、前記情報処理装置の各々は、前記対話制御装置から送信される対話及び前記社員により入力される対話を表示する対話表示部と、前記社員からの入力操作を受け付ける対話入力受付部と、を備え、前記対話制御装置は、前記情報処理装置との間の対話を制御する対話制御部と、前記情報処理装置を有する社員の危機状況における役割に対し、提示する対話と提示条件とが関連付けられた対話情報を記憶する記憶部と、を備え、前記対話制御部は、ある役割を有する前記社員の入力操作を示す情報を取得すると、前記対話情報において前記入力操作に係る前記提示条件と関連する前記対話として、前記危機状況での所定の行動指示を所定の前記役割を有する前記社員に提示することを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明の他の態様に係るプログラムは、コンピューターの処理部に対話制御方法を実行させるプログラムであって、情報処理装置との間の対話を制御する対話制御手順を実行させ、前記対話制御手順において、ある役割を有する社員の前記情報処理装置に対する入力操作を示す情報を取得すると、前記社員の危機状況における役割に対し、提示する対話と提示条件とが関連付けられた対話情報を参照し、前記入力操作に係る前記提示条件と関連する前記対話として、前記危機状況での所定の行動指示を所定の前記役割を有する前記社員に提示することを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明の他の態様に係る対話制御方法は、対話制御装置による対話制御方法であって、情報処理装置との間の対話を制御する対話制御手順を備え、前記対話制御手順において、ある役割を有する社員の前記情報処理装置に対する入力操作を示す情報を取得すると、前記社員の危機状況における役割に対し、提示する対話と提示条件とが関連付けられた対話情報を参照し、前記入力操作に係る前記提示条件と関連する前記対話として、前記危機状況での所定の行動指示を所定の前記役割を有する前記社員に提示することを特徴とする。
本発明によれば、危機状況において、迅速で適切な対応を支援する技術を提供することができる。
上記した以外の課題、構成、及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
対話制御システムの概要の一例を示す図である。 管理情報のデータ構造の一例を示す図である。 対話情報のデータ構造の一例を示す図である。 応答情報のデータ構造の一例を示す図である。 責任者候補情報のデータ構造の一例を示す図である。 対話制御装置のハードウェア構成例を示す図である。 対話制御システムのBCP発動支援処理の一例を示すシーケンス図である。 意思決定者決定処理の一例を示すフローチャートである。 事業責任者決定処理の一例を示すフローチャートである。 対話制御システムのBCP発動後処理の一例を示すシーケンス図である。 一般社員装置のチャット画面の一例を示す図である。図11(A)は、安否情報の問い合わせのメッセージを含むチャット画面の一例である。図11(B)は、安否情報の応答のメッセージを含むチャット画面の一例である。 事業責任者装置のチャット画面の一例を示す図(その1)である。図12(A)は、調査結果の問い合わせのメッセージを含むチャット画面の一例である。図12(B)は、調査結果の応答のメッセージを含むチャット画面の一例である。 事業責任者装置のチャット画面の一例を示す図(その2)である。 意思決定者装置のチャット画面の一例を示す図である。図14(A)は、被災状況及びBCP宣言の発動要否の入力を促すメッセージを含むチャット画面の一例である。図14(B)は、BCP宣言の発動要否の応答のメッセージを含むチャット画面の一例である。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態の例を説明する。図1は、対話制御システム1の概要の一例を示す図である。本実施形態における対話制御システム1は、対話制御装置100と、複数の情報処理装置(200、300、400)とを有する。対話制御装置100と、複数の情報処理装置の各々とは、ネットワークNを介して通信可能に接続される。
対話制御システム1は、危機状況において対話制御装置100と各情報処理装置との間の対話を実施することにより、危機状況への迅速な対応を促進する。対話は、例えばいわゆるチャットにより実現される。その場合、対話制御装置100は、いわゆるチャットボットとしての機能を有し、情報処理装置との間でチャットを用いた対話が行われる。
対話制御装置100は、サーバーコンピューター、又はPC等であって、例えば危機状況対応サービスを提供する事業者が有する装置である。情報処理装置は、PC、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、ノートパソコン、又はタブレット端末等の装置である。
ある情報処理装置は、企業内において、BCP(Business Continuity Plan)に基づく事業継続対応の責任者である意思決定者により操作される。意思決定者により操作される情報処理装置を、意思決定者装置200として説明する。意思決定者は、BCPに基づく活動全般を統括する役割を有する。意思決定者は、必要に応じて、BCPに基づいた事業継続活動を行うことを宣言する。意思決定者による宣言により、BCPが発動するとみなされる。
本実施形態では、BCP発動前において、対話制御装置100が、各事業所の被災状況の情報を集約する。集約した情報に基づいてBCPが発動されると、各事業所に対して被災状況に基づいた対策が通知される。
また、ある情報処理装置は、企業内において、事業の責任者である事業責任者により操作される。事業責任者により操作される情報処理装置を、事業責任者装置300として説明する。事業責任者は、事業所と、事業所の所属する社員とを統括する役割を有する。
また、ある情報処理装置は、一般社員により操作される。一般社員により操作される情報処理装置を、一般社員装置400として説明する。なお、意思決定者装置200と、事業責任者装置300と、一般社員装置400とは、各々他の情報処理装置の機能を有していてもよい。例えば、意思決定者装置200は、ある場合において、事業責任者装置300として機能してもよい。なお、以下において、「情報処理装置」について説明する場合、当該説明は意思決定者装置200、事業責任者装置300、及び一般社員装置400に関して適用される。
対話制御装置100は、処理部110と、記憶部120と、入力部130と、出力部140と、通信部150とを備える。処理部110は、対話制御装置100の全体を統括的に制御する。記憶部120は、処理部110の処理に必要な情報を記憶する。入力部130は、後述する入力IF14を介して接続された入力装置から、対話制御装置100への情報の入力を受け付ける。出力部140は、後述する出力IF15を介して接続された出力装置へ、対話制御装置100に記憶された情報の出力を行う。通信部150は、意思決定者装置200、事業責任者装置300、及び一般社員装置400との情報の送信及び受信を仲介する。
処理部110は、危機情報取得部111と、対話制御部112と、責任者決定部113と、安否情報取得部114と、位置情報取得部115と、復旧継続判定部116と、BCP判定部117とを備える。危機情報取得部111は、ネットワークNを介して接続される図示しないサーバー装置から、危機情報を取得する。危機情報とは、危機の発生と、危機の度合とを示す情報とを含む。例えば地震が発生した場合、危機情報取得部111は、発生時刻と、震源地と、震度とを含む危機情報を取得する。
なお、危機情報取得部111の取得する危機情報は、例えば行政や民間の事業者により運営されるサーバー装置から通知される、災害アラート等の情報である。
対話制御部112は、対話制御装置100と情報処理装置との間の対話を制御する。一例として、対話制御部112は、チャットアプリケーション(以下、「チャットアプリ」と表記する)を介して、情報処理装置との対話を制御する。対話制御部112は、チャットボットとして、情報処理装置に送信するメッセージを自動生成し、情報処理装置に送信する。
対話制御部112は、ある役割を有する社員の入力操作を示す情報を取得すると、後述する対話情報122において当該入力操作に係る提示条件と関連する対話として、危機状況での所定の行動指示を、所定の役割を有する社員に提示する。また、対話制御部112は、所定の役割の社員により所定の入力操作を示す情報を取得した場合に、対話情報122において当該入力操作と関連付けられた所定の行動指示を、当該役割を除く他の役割を有する社員に提示する。例えば対話制御部112は、責任者としての役割を有する者からの所定の入力操作を示す情報を取得した場合に、所定の役割を有する社員に所定の行動指示を提示する。
対話制御部112は、行動指示として、例えば意思決定者に調査要否の入力操作を受け付ける画面を表示させ、入力操作を促すメッセージを表示する。対話制御部112は、応答として入力された、調査要又は調査不要を示す情報を取得する。対話制御部112は、調査要を示す情報を取得すると、事業責任者に対し、事業所の被災状況の入力操作を受け付ける画面を表示させ、入力操作を促すメッセージを表示する。対話制御部112は、応答として事業所の被災状況を示す情報を取得する。
また、対話制御部112は、意思決定者に対し、事業責任者から入力操作を受け付けた事業所の被災状況を提示し、BCPの発動要否の入力操作を受け付ける画面を表示させ、入力操作を促すメッセージを表示する。対話制御部112は、応答として意思決定者によるBCPの発動要否を示す情報を取得する。
また、対話制御部112は、事業責任者からの事業所の調査結果の入力操作を示す情報を取得すると、後述する復旧継続判定部116による判定結果を応答として提示する。また、対話制御部112は、行動指示として、各社員の有する一般社員装置400に対し、安否情報の入力操作を促すメッセージを表示する。対話制御部112は、応答として入力された、各社員の安否情報を取得する。
責任者決定部113は、社員の中から責任者を決定する。責任者決定部113は、情報処理装置からの応答有無又は応答内容に基づいて、責任者候補の中から1の責任者を決定する。責任者決定部113は、例えば責任者候補の位置情報を用いて、責任者候補が業務遂行可能か否かを判定し、業務遂行可能である責任者候補を責任者に決定する。
例えば、責任者決定部113は、意思決定者候補からの応答有無又は応答内容に基づいて、責任者として1の意思決定者を決定する。また、責任者決定部113は、対話制御部112が意思決定者から調査要の応答を受け付ける場合に、事業責任者候補からの応答有無又は応答内容(例えば位置情報)に基づいて、事業責任者候補の中から1の事業責任者を責任者に決定する。
安否情報取得部114は、意思決定者から調査要の応答を受け付けると、社員に対し安否を問い合わせる対話を送信し、応答として安否情報を取得する。なお、安否情報取得部114は、後述するBCP判定部117がBCPを発動すると判定する場合に、社員に安否情報を問い合わせるものであってもよい。
位置情報取得部115は、社員の位置情報を取得する。位置情報取得部115は、例えば情報処理装置に位置情報を問い合わせ、応答として位置情報を取得する。なお、位置情報取得部115は、情報処理装置から安否情報を受信した場合に、安否情報に含まれる位置情報を取得してもよい。
復旧継続判定部116は、事業所の復旧に関する調査結果と危機情報とを用いて、事業所の復旧を継続するか否かを判定する。復旧継続判定部116は、調査結果と危機情報とが後述する復旧継続条件情報125に含まれる復旧継続条件を満たすか否かを判定することにより、復旧を継続するか否かを判定する。例えば復旧継続判定部116は、事業責任者から受信した調査結果から推定される復旧状況が所定値以上の割合である場合に、復旧を継続すると判定する。
なお、復旧継続判定部116は、危機情報を用いて復旧継続条件情報125に含まれる危機基準情報を参照し、危機状況が継続するか否かを判定し、判定結果に応じて復旧を継続するか否かを判定してもよい。例えば復旧継続判定部116は、最も新しい災害アラートが発生したタイミングから一定期間が経過した場合に、危機状況が継続しないと判定することができる。
BCP判定部117は、意思決定者からの応答を用いて、BCPを発動するか否かを判定する。BCP判定部117は、意思決定者からBCP発動の入力操作を受け付けると、BCPを発動すると判定する。また、BCP判定部117は、記憶部120の図示しない領域に記憶されたBCP解除条件を参照し、事業所の復旧状況がBCP解除条件を満たすか否かを判定する。
記憶部120は、管理情報121と、対話情報122と、応答情報123と、責任者候補情報124と、復旧継続条件情報125とを記憶する。管理情報121は、社員と役割とを管理する情報である。なお、社員は事業所に所属し、事業所毎に事業責任者が定められている。また、1又は複数の事業所に対し、各事業所のBCPによる事業継続活動を統括する意思決定者が定められている。
対話情報122は、危機状況における社員の各役割に対し、当該役割の社員に提示する対話と提示条件とが関連付けられた情報である。応答情報123は、情報処理装置から受け付けた応答から抽出される情報である。責任者候補情報124は、1又は複数の責任者候補を含む情報であって、責任者候補の中から責任者が決定される。復旧継続条件情報125は、復旧を継続するか否かの条件を含む情報であって、例えば調査結果と危機情報との基準値を復旧継続条件として含んでいる。
意思決定者装置200は、処理部210と、入力部220と、出力部230と、通信部240とを備える。処理部210は、意思決定者装置200の全体を統括的に制御する。入力部220は、入力IFを介して接続された入力装置から、意思決定者装置200への情報の入力を受け付ける。出力部230は、出力IFを介して接続された出力装置へ、意思決定者装置200に記憶された情報の出力を行う。通信部240は、対話制御装置100との情報の送信及び受信を仲介する。
処理部210は、対話表示部211と、対話入力受付部212とを備える。対話表示部211は、対話制御装置100から受信した対話と、意思決定者により入力される対話とを表示する。例えば対話表示部211は、対話制御装置100の対話制御部112がチャットボットとして生成したメッセージと、後述する対話入力受付部212により入力されたメッセージとを、チャット画面に区別可能に表示する。
対話入力受付部212は、チャット画面に対する意思決定者によるメッセージの入力を受け付ける。
事業責任者装置300は、処理部310と、入力部320と、出力部330と、通信部340とを備える。処理部310は、事業責任者装置300の全体を統括的に制御する。入力部320と、出力部330と、通信部340とは、各々入力部220と、出力部230と、通信部240と同様であるため、説明を省略する。
処理部310は、対話表示部311と、対話入力受付部312とを備える。対話表示部311は、対話表示部211と同様に、対話制御装置100から受信した対話と、事業責任者により入力される対話とを表示する。対話入力受付部312は、対話入力受付部212と同様に、チャット画面に対する事業責任者によるメッセージの入力を受け付ける。
一般社員装置400は、処理部410と、入力部420と、出力部430と、通信部440とを備える。処理部410は、一般社員装置400の全体を統括的に制御する。入力部420と、出力部430と、通信部440とは、各々入力部220と、出力部230と、通信部240と同様であるため、説明を省略する。
処理部410は、対話表示部411と、対話入力受付部412とを備える。対話表示部411は、対話表示部211と同様に、対話制御装置100から受信した対話と、一般社員により入力される対話とを表示する。対話入力受付部412は、対話入力受付部212と同様に、チャット画面に対する一般社員によるメッセージの入力を受け付ける。
図2は、管理情報121のデータ構造の一例を示す図である。管理情報121は、意思決定者ID121aと、意思決定者職位121bと、事業責任者ID121cと、事業責任者職位121dと、事業所ID121eと、社員ID121fとを含む。意思決定者ID121aは、意思決定者の役割を有する社員を特定する識別情報である。意思決定者職位121bは、意思決定者ID121aにより特定される意思決定者の役職等の職位を特定する情報である。」
事業責任者ID121cは、意思決定者ID121aにより特定される意思決定者が統括する事業所において、事業責任者の役割を有する社員を特定する識別情報である。事業責任者職位121dは、事業責任者ID121cにより特定される事業責任者の役職等の職位を特定する情報である。
事業所ID121eは、事業所を特定する識別情報である。社員ID121fは、社員を特定する識別情報である。社員ID121fにより特定される社員は、事業責任者ID121cにより特定される事業責任者の事業所であって、事業所ID121eにより特定される事業所に所属する。
なお、意思決定者ID121aにより特定される意思決定者、又は事業責任者ID121cにより特定される事業責任者が業務遂行不可能と判定される場合には、他の意思決定者又は事業責任者が決定される。即ち、管理情報121に含まれる意思決定者及び事業責任者等の責任者は、後述する意思決定者決定処理や事業責任者決定処理等の責任者決定処理が行われるまでの暫定的な責任者といえる。
図3は、対話情報122のデータ構造の一例を示す図である。対話情報122は、役割122aと、対話内容122bと、提示条件122cとを含む。役割122aは、社員の役割を示す情報である。役割122aには、例えば「意思決定者」、「事業責任者」、又は「一般社員」といった役割を示す情報が含まれる。
対話内容122bは、役割122aにより特定される役割の社員に対して提示する対話の内容を示す情報である。提示条件122cは、対話内容122bに含まれる対話を提示する条件を示す情報である。提示条件122cに含まれる条件が充足される場合、役割122aにより特定される役割の社員の情報処理装置において、対話内容122bに含まれる対話が表示される。
図4は、応答情報123のデータ構造の一例を示す図である。応答情報123は、事業所ID123aと、意思決定者ID123bと、事業責任者ID123cと、事業所被災状況123dと、人員被災状況123eと、BCP発動有無123fと、復旧状況123gと、を含む。事業所ID123aは、事業所を特定する識別情報である。意思決定者ID123bは、事業所ID123aにより特定される事業所について、後述する意思決定者決定処理により意思決定者に決定された社員を特定する識別情報である。
事業責任者ID123cは、事業所ID123aにより特定される事業所について、後述する事業責任者決定処理により事業責任者に決定された社員を特定する識別情報である。事業所被災状況123dは、事業所ID123aにより特定される事業所の被災状況及び復旧状況を示す情報である。事業所被災状況123dは、事業責任者ID123cに含まれる情報により特定される事業責任者が調査結果として入力した情報である。
人員被災状況123eは、事業所ID123aにより特定される事業所に所属する社員の被災状況を示す情報である。BCP発動有無123fは、事業所ID123aにより特定される事業所について、BCPが発動されたか否かを示す情報である。あるレコードのBCP発動有無123fが、BCPが発動されたことを示す情報である場合、当該レコードの意思決定者ID123bにより特定される意思決定者が、事業所ID123aにより特定される事業所についてBCPを発動したことを示している。
なお、意思決定者は、統括する事業所毎にBCPを発動してもよいし、統括する事業所すべてにBCPを発動するか否かを決定するものであってもよい。
図5は、責任者候補情報124のデータ構造の一例を示す図である。責任者候補情報124は、責任者候補ID124aと、役割124bと、事業所ID124cとを含む。責任者候補ID124aは、責任者候補である社員を特定する識別情報である。役割124bは、役割を示す情報である。本実施形態において、役割124bには、意思決定者であるか、又は事業責任者であるかといった責任者の役割を示す情報が含まれる。
例えば図5において、役割124bが「1」である場合、「意思決定者」を示し、役割124bが「2」である場合、「事業責任者」を示す。役割124bが「1」であるレコードに含まれる責任者候補ID124aにより特定される社員は、意思決定者候補として取り扱われる。役割124bが「2」であるレコードに含まれる責任者候補ID124aにより特定される社員は、事業責任者候補として取り扱われる。
事業所ID124cは、責任者候補ID124aにより特定される社員が責任者である場合に、統括する事業所を特定する識別情報である。
なお、役割124bと事業所ID124cとの組み合わせが同じである責任者候補情報124のレコードについて、異なる複数の責任者候補ID124aが含まれる場合、責任者候補情報124を参照することにより、責任者候補の優先順位を特定することができる。例えば図5に示す責任者候補情報124は、上のレコードほど優先順位が高い。
図5に示す例において、責任者候補ID124aが「xxa」、「xxb」、及び「xxc」であるレコードは、いずれも役割124bが「1」であり、事業所ID124cが「a1aa10・aa1aa11・a1aa12・・・」である。これは、識別情報が「a1aa10・aa1aa11・a1aa12・・・」である事業所の意思決定者候補が、優先順位の高い順に「xxa」、「xxb」、及び「xxc」の識別情報により特定される社員であることを示している。
同様に、責任者候補ID124aが「yya」、「yyb」、及び「yyc」であるレコードは、いずれも役割が「2」であり、事業所ID124cが「a1aa10」である。これは、識別情報が「a1aa10」である事業所の事業責任者候補が、優先順位の高い順に「yya」、「yyb」、及び「yyc」の識別情報により特定される社員であることを示している。
なお、責任者候補情報124は、事業所と役割との組み合わせ毎に、責任者候補が特定可能なものであればよい。例えばある役割に対する責任者候補は、図2に示す管理情報121に含まれる職位に基づいて決定されてもよい。
一例として、「意思決定者」の役割は、「事業部長」の職位を有する社員が担うものと予め定められている場合、ある事業所の「事業部長」の職位の社員は、当該事業所の意思決定者の役割に関し、最も優先順位の高い責任者候補として取り扱われる。即ち、管理情報121の事業所ID121eにより特定される事業所と関連する意思決定者ID121aにより特定される社員は、意思決定者の役割に関し、最も優先順位の高い責任者候補として取り扱われる。
また、管理情報121の意思決定者職位121bが「事業部長」である他の社員が、次に優先順位の高い責任者候補として取り扱われる。「事業部長」の職位を有する他の社員の優先順位については、事業所の位置等、予め定められた条件に基づいて定められるものであればよい。
以上例示したように、管理情報121を参照することにより、事業所と役割との組み合わせに応じて責任者候補が特定可能である場合、管理情報121は責任者候補情報124として機能するといえる。
図6は、対話制御装置100のハードウェア構成例を示す図である。対話制御装置100は、演算装置11と、メモリ12と、外部記憶装置13と、入力IF(Interface)14と、出力IF15と、通信IF16と、記憶媒体駆動装置17とを備え、各構成要素はバスにより接続されている。
演算装置11はCPU(Central Processing Unit)等の処理装置であり、メモリ12又は外部記憶装置13に記録されたプログラムに従って処理を実行する。対話制御装置100では、メモリ12又は外部記憶装置13上に読み出されたプログラムに従って動作する演算装置11により処理が行われる。処理部110は、演算装置11がプログラムを実行することにより各々の機能を実現する。
メモリ12は、RAM(Random Access Memory)又はフラッシュメモリ等の記憶装置であり、プログラムやデータが一時的に読み出される記憶エリアとして機能する。外部記憶装置13は、例えばHDD(Hard Disk Drive)や、CD-R(Compact Disc- Recordable)、DVD-RAM(Digital Versatile Disk-Random Access Memory)等の書き込み及び読み出し可能な記憶メディア及び記憶メディア駆動装置等である。記憶部120は、メモリ12又は外部記憶装置13によりその機能が実現される。なお、記憶部120は、通信IF16を介して接続される記憶装置によってその機能が実現されてもよい。
入力IF14は、操作者からの入力操作を受け付けるためのインターフェイスであり、例えばタッチパネル、キーボード、マウス、マイク等の入力装置が接続される。出力IF15は、対話制御装置100に内蔵されたLCD(Liquid Crystal Display)ディスプレイ等の出力装置に対して情報を出力するためのインターフェイスである。
通信IF16は、対話制御装置100をネットワークNに接続するためのインターフェイスであって、例えばLAN(Local Area Network)カード等の通信デバイスである。記憶媒体駆動装置17は、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)等の可搬性のメディア18から情報を入出力する装置である。
なお、対話制御装置100の各構成要素の処理は、1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。また、対話制御装置100の各構成要素の処理は、1つのプログラムで実現されてもよいし、複数のプログラムで実現されてもよい。
意思決定者装置200、事業責任者装置300、及び一般社員装置400のハードウェア構成は、対話制御装置100と同様であるため、説明を省略する。
図7は、対話制御システム1のBCP発動支援処理の一例を示すシーケンス図である。
まず、対話制御装置100の危機情報取得部111は、危機情報を取得する(ステップS01)。具体的には、危機情報取得部111は、ネットワークNを介して通信可能に接続された他のサーバー装置から、危機情報を取得する。
次に、責任者決定部113は、意思決定者決定処理を実行する(ステップS02)。
図8は、意思決定者決定処理の一例を示すフローチャートである。本フローチャートは、図7のステップS02において行われる処理の詳細を説明するものである。
まず、責任者決定部113は、最も優先順位の高い意思決定者候補を特定する(ステップS201)。具体的には、責任者決定部113は、図5に示す責任者候補情報124を参照し、役割124bが「1」であるレコードを抽出する。責任者決定部113は、抽出したレコードのうち、同じ事業所ID124cを含むレコード毎に、最も優先順位の高い責任者候補ID124aを特定する。
次に、責任者決定部113は、意思決定者候補に、決定可否を問い合わせる(ステップS202)。具体的には、責任者決定部113は、ステップS201で特定された意思決定者候補に対し、決定が可能か否かを問い合わせる。責任者決定部113は、意思決定者候補の有する意思決定者装置200に対し、対話制御部112を介してチャットアプリにより問い合わせを送信してもよいし、電子メールを用いて問い合わせを示す情報を送信してもよい。なお、電子メールを用いて問い合わせを送信する場合、当該電子メールには、チャットアプリのメッセージ表示画面へのリンク情報が含まれていてもよい。
次に、責任者決定部113は、一定期間内に決定可の応答があるか否かを判定する(ステップS203)。意思決定が可能である場合、問い合わせを受信した意思決定者装置200の対話入力受付部212は、決定可の入力操作を受け付ける。対話制御装置100の責任者決定部113は、ステップS202において決定可否を問い合わせてから一定期間内に、決定可であることを示す情報を意思決定者装置200から受信したか否かを判定する。
付言すれば、本実施形態において、一定期間内に決定可であることを示す情報を送信した意思決定者は、業務遂行が可能であるものと取り扱われる。なお、後述する事業責任者決定処理と同様に、責任者決定部113は、意思決定者候補の位置情報を用いて、意思決定者候補の業務遂行が可能か否かを判定してもよい。
責任者決定部113が、一定期間内に決定可の応答があったと判定する場合(ステップS203で「YES」の場合)、責任者決定部113は、意思決定者候補を意思決定者に決定する(ステップS204)。具体的には、責任者決定部113は、ステップS203において決定可の応答を送信した意思決定者装置200を有する意思決定者候補を、意思決定者に決定する。責任者決定部113は、責任者候補情報124において、意思決定者に決定した社員の責任者候補ID124aと関連する事業所ID124cを抽出する。責任者決定部113は、意思決定者のIDを意思決定者ID123bとし、抽出した事業所ID124cを事業所ID123aとして応答情報123のレコードを生成する。
その後、責任者決定部113は本フローチャートの処理を終了する。即ち、図7に示すステップS03の処理が引き続き実行される。
責任者決定部113が、一定期間内に決定可の応答がないと判定する場合(ステップS203で「NO」の場合)、責任者決定部113は、他の意思決定者候補を特定する(ステップS205)。具体的には、責任者決定部113は、責任者候補情報124に含まれるレコードのうち、役割が「1」であるレコードを抽出する。責任者決定部113は、同じ事業所ID124cを含むレコード毎に、既に特定した意思決定者候補の次に優先順位の高い責任者候補ID124aを特定する。その後、責任者決定部113は、処理をステップS202に移行する。即ち、次に優先順位の高い意思決定者候補に対し、決定可否の問い合わせが行われる。
説明を図7に戻す。ステップS202の意思決定者決定処理の次に、対話制御部112は、調査要否を問い合わせる(ステップS03)。具体的には、対話制御部112は、ステップS02で決定した意思決定者の意思決定者装置200に対し、チャットアプリ又は電子メール等により、調査要否を問い合わせる情報を送信する。調査要否を問い合わせる情報を、チャットアプリ以外の方法により意思決定者装置200に送信する場合、送信した情報にはチャットアプリの起動を促す情報が含まれる。
次に、意思決定者装置200の対話表示部211は、チャットアプリを起動する(ステップS04)。具体的には、意思決定者装置200の入力部220が、ステップS03の調査要否問い合わせに応じた意思決定者からのチャットアプリの起動操作を受け付け、対話表示部211がチャットアプリを起動する。なお、ステップS02の意思決定者決定処理において、既に意思決定者装置200においてチャットアプリが起動している場合、本処理は省略される。起動したチャットアプリの画面には、調査要否の入力操作を促す、チャットボットによるメッセージが表示される。
次に、対話入力受付部212は、調査要否の入力を受け付ける(ステップS05)。具体的には、対話入力受付部212は、チャット画面に対する意思決定者からの調査要否の入力を受け付ける。なお、対話入力受付部212は、対話制御装置100からのメッセージに応答する形で、危機状況の種別(例えば、地震、水害、台風等)の入力を受け付けてもよい。
次に、対話入力受付部212は、調査指示を対話制御装置100に送信する(ステップS06)。具体的には、ステップS05において、調査が必要であるとの入力を受け付けた場合、対話入力受付部212は、調査指示を示す情報を対話制御装置100に送信する。ステップS05において、調査が不要であるとの入力を受け付けた場合、対話入力受付部212は入力された情報を対話制御装置100に送信する。基本的に、対話制御装置100と意思決定者装置200との対話はチャットアプリを介して行われるため、対話入力受付部212が入力を受け付けた調査要否を示すメッセージが、対話制御装置100からの調査要否の入力を促すメッセージとは区別してチャット画面に表示される。
なお、対話入力受付部212が、調査不要を示す情報である場合、対話制御システム1は、本シーケンス図の処理を終了する。以下、対話入力受付部212が、調査が必要であることを示す情報の入力を受け付けたものとして説明する。
次に、対話制御装置100の安否情報取得部114は、意思決定者装置200と、事業責任者装置300と、一般社員装置400とに対し、安否情報を問い合わせる情報を送信する(ステップS07)。具体的には、安否情報取得部114は、対話制御部112を介してチャットアプリにより安否情報を問い合わせるメッセージを送信する。なお、安否情報取得部114は、電子メール等のチャットアプリ以外の方法で問い合わせを送信してもよい。その場合、問い合わせに対する応答をチャットアプリにより行うよう促す情報を送信してもよい。
ステップS09において行われる処理は、ステップS04において行われる処理と同様であるため、説明を省略する。
次に、意思決定者装置200の対話入力受付部212、事業責任者装置300の対話入力受付部312、及び一般社員装置400の対話入力受付部412は、安否情報の入力を受け付ける(ステップS10)。具体的には、対話入力受付部212・312・412は、チャット画面に表示された安否情報の問い合わせのメッセージに対する応答の入力を受け付ける。
図11は、一般社員装置400のチャット画面の一例を示す図である。図11(A)は、安否情報の問い合わせのメッセージを含むチャット画面の一例である。図11(B)は、安否情報の応答のメッセージを含むチャット画面の一例である。
一般社員装置400の対話表示部411により表示される一般社員装置画面450は、メッセージ表示領域451と、応答入力領域452とを含む。メッセージ表示領域451には、対話制御装置100のチャットボットによるメッセージと、一般社員により入力された情報を示すメッセージとが区別可能に表示される。
対話制御装置100の対話制御部112は、対話情報122を参照してチャットとして送信するメッセージを決定する。例えば、対話情報122には、役割122aが「意思決定者」、「事業責任者」、及び「一般社員」であって、対話内容122bが、「被災状況を報告してください 現在どこにいますか?」であって、提示条件122cが「安否情報の問い合わせ」であるレコードが含まれる。また、対話情報122には、役割122aが「意思決定者」、「事業責任者」、及び「一般社員」であって、対話内容122bが、「本人の被災状況を報告してください」であって、提示条件122cが「現在の所在地の応答」であるレコードが含まれる。
図11(A)には、対話制御装置100からの安否情報の問い合わせを示すメッセージとして、「被災状況を報告してください 現在どこにいますか?」、「本人の被災状況を報告してください」、「家族の被災状況を報告してください」といった文言が表示されている。対話制御部112は、情報処理装置に入力された情報が対話情報122の提示条件122cを充足するか否かを判定し、充足する提示条件122cと関連する対話内容122bを、役割122aに係る社員の情報処理装置に表示させる。
図11(A)及び図11(B)の一般社員装置画面450には、チャットボット(対話制御部112)のメッセージとして、「家族の被災状況を報告してください」というメッセージが表示され、当該メッセージへの応答として、一般社員装置400の入力による「被災(小)」を示すメッセージが表示されている。また、チャットボットのメッセージとして、「現在の場所:所属会社拠点 被災状況(本人):無事 被災状況(家族) 被災(小) でよろしいですか?」というメッセージが表示され、当該メッセージの応答として、「YES」というメッセージが表示されている。このように、一般社員装置画面450のメッセージ表示領域451には、対話制御部112によるメッセージと、一般社員により入力されたメッセージとが区別可能に表示される。
なお、本実施形態において、応答入力領域452には、チャットボットからの問い合わせに対する応答の類型が選択肢として表示される。応答入力領域452には、選択肢以外にも、メッセージの自由入力を受け付ける領域が表示されていてもよい。
図11(A)及び図11(B)は、一般社員装置400に安否情報を問い合わせる際の一般社員装置画面450の一例を示す図であるが、安否情報の問い合わせは意思決定者装置200及び事業責任者装置300に対しても行われる。従って、図11(A)及び図11(B)に示す画面は、意思決定者装置200及び事業責任者装置300にも表示される。
なお、一般社員装置画面450において、チャットボットのメッセージとして、上長との連絡を行うか否かの選択を促すメッセージを表示してもよい。対話制御装置100の対話制御部112は、一般社員装置400の対話入力受付部412が、上長との連絡を希望することを示す情報の入力を受け付けると、当該一般社員と上長とのチャットによる対話をメッセージ表示領域351に表示してもよい。
説明を図7に戻す。次に、対話入力受付部212・312・412は、安否情報の問い合わせに対する応答の入力を受け付ける(ステップS11)。具体的には、対話入力受付部212・312・412は、応答入力領域452(及び後述する応答入力領域252・352)に対する安否情報の入力を受け付ける。対話入力受付部212は、入力された応答を対話制御装置100に送信する。
なお、対話制御装置100の安否情報取得部114が、対話入力受付部212・312・412から送信された安否情報を取得すると、応答情報123の人員被災状況123eが更新される。安否情報取得部114は、安否情報を送信した情報処理装置を有する社員の所属する事業所ID123aに対応する人員被災状況123eを更新する。
付言すれば、先述したように、安否情報取得部114は、BCP判定部がBCPを発動する判定を行った場合に、安否情報を取得するものであってもよい。その場合、ステップS10及びステップS11において行われる処理は、後述するBCP発動後処理において実行される。
次に、対話制御装置100の位置情報取得部115は、事業責任者装置300に対して位置情報を問い合わせる(ステップS12)。位置情報取得部115は、事業責任者装置300のチャットアプリが取得する事業責任者装置300の位置情報を問い合わせる情報を、事業責任者装置300に送信する。
次に、事業責任者装置300の対話入力受付部312は、位置情報を対話制御装置100に送信する(ステップS13)。具体的には、対話入力受付部312は、事業責任者装置300が有する図示しない位置情報取得装置を用いて位置情報を取得し、対話制御装置100に送信する。位置情報取得装置は、例えばGPS(Global Positioning System)衛星等の衛星からの信号を受信し、移動体と衛星間の距離と距離の変化率とを3個以上の衛星に対して測定することで事業責任者装置300の現在地、進行速度および進行方位を測定する。なお、位置情報取得装置は、GPS衛星よりも高精度な現在位置算出に用いられる準天頂衛星システム等からの測位信号を受信してもよい。
付言すると、位置情報取得部115が位置情報を取得するタイミングは本シーケンス図に示すタイミングに限定されない。例えば、ステップS09において、事業責任者装置300のチャットアプリが起動されたタイミングで、位置情報取得部115が事業責任者装置300の位置情報を取得してもよい。その場合、ステップS12及びステップS13の処理は省略されてもよい。
次に、対話制御装置100の責任者決定部113は、事業責任者決定処理を実行する(ステップS14)。
図9は、事業責任者決定処理の一例を示すフローチャートである。本フローチャートは、図7のステップS14において行われる処理の詳細を説明するものである。
まず、責任者決定部113は、最も優先順位の高い事業責任者候補を特定する(ステップS141)。具体的には、責任者決定部113は、図5に示す責任者候補情報124を参照し、役割124bが「2」であるレコードを抽出する。責任者決定部113は、抽出したレコードのうち、同じ事業所ID124cを含むレコード毎に、最も優先順位の高い責任者候補ID124aを特定する。
次に、責任者決定部113は、事業責任者候補の安否情報を参照する(ステップS142)。具体的には、責任者決定部113は、特定した事業責任者候補について、図7のステップS11で取得した安否情報を特定する。
次に、責任者決定部113は、安否情報が安全であることを示しているか否かを判定する(ステップS143)。具体的には、責任者決定部113は、ステップS142で特定した安否情報が、安全であることを示しているか否かを判定する。
責任者決定部113が、安否情報が安全であることを示していると判定しない場合(ステップS143で「NO」の場合)、責任者決定部113は処理をステップS148に移行する。なお、事業責任者候補の事業責任者装置300から、安否情報の問い合わせに対する応答が送信されていない場合、責任者決定部113は、安否情報が安全であることを示していないと判定する。
責任者決定部113が、安否情報が安全であることを示していると判定する場合(ステップS143で「YES」の場合)、責任者決定部113は、位置情報が事業所から所定範囲内であるか否かを判定する(ステップS144)。具体的には、責任者決定部113は、管理情報121を参照し、事業責任者候補が所属する事業所を特定する。記憶部120の図示しない領域には、管理情報121に含まれる事業所の位置情報が記憶されている。責任者決定部113は、図7のステップS13において事業責任者候補の有する事業責任者装置300から送信された位置情報を用いて、事業責任者装置300が、事業所の所在地から所定範囲内に存在するか否かを判定する。
責任者決定部113が、位置情報が事業所から所定範囲内であると判定する場合(ステップS144で「YES」の場合)、責任者決定部113は、処理をステップS147に移行する。
責任者決定部113が、位置情報が事業所から所定範囲内でないと判定する場合(ステップS144で「NO」の場合)、責任者決定部113は、交通情報を参照する(ステップS145)。具体的には、責任者決定部113は、ネットワークNを介して接続された図示しないサーバー装置の有する交通情報を参照する。責任者決定部113は、交通情報を用いて、事業責任者候補が事業所に向かう場合の所要時間を決定する。責任者決定部113は、事業責任者候補の有する事業責任者装置300の位置情報と、事業所の位置情報とを用いて、所要時間を決定する。
なお、交通情報を用いた所要時間の決定方法については、公知の方法を使用するため、説明を省略する。例えばサーバー装置は、Web-APIによる交通情報サービスの事業者により管理され、事業責任者装置300の位置情報と、事業所の位置情報とを受信することにより、対話制御装置100に所要時間を通知する。
一例として、責任者決定部113は、公共交通機関を使用した場合の所要時間を決定する。責任者決定部113は、乗用車を用いた所要時間の算出を行うよう予め定められた事業所については、乗用車を使用した所要時間を決定してもよい。
次に、責任者決定部113は、事業責任者候補の現在地から事業所まで所定時間以内であるか否かを判定する(ステップS146)。具体的には、責任者決定部113は、ステップS145で決定した所要時間が、所定時間以内であるか否かを判定する。
責任者決定部113が、現在地から事業所まで所定時間以内であると判定する場合(ステップS146で「YES」の場合)、又は、ステップS144において、責任者決定部113が、位置情報が事業所から所定範囲内であると判定する場合、責任者決定部113は、事業責任者候補が業務遂行可能であるものとして、事業責任者候補を事業責任者に決定する(ステップS147)。その後、責任者決定部113は本フローチャートの処理を終了する。即ち、図7に示すステップS15の処理が引き続き実行される。
ステップS143において、責任者決定部113が、安否情報が安全であることを示していると判定しない場合、又は、ステップS146において、責任者決定部113が、現在地から事業所まで所定時間以内であると判定しない場合(ステップS146で「NO」の場合)、責任者決定部113は、事業責任者候補が業務遂行不可能であるものとして、他の事業責任者候補を特定する(ステップS148)。
具体的には、責任者決定部113は、責任者候補情報124に含まれるレコードのうち、役割が「2」であるレコードを抽出する。責任者決定部113は、同じ事業所ID124cを含むレコード毎に、既に特定した事業責任者候補の次に優先順位の高い責任者候補ID124aを特定する。その後、責任者決定部113は、処理をステップS142に移行する。即ち、次に優先順位の高い事業責任者候補に対し、決定可否の問い合わせが行われる。
なお、安否情報の取得がBCP発動後に行われる場合、ステップS142及びステップS143の処理を省略することができる。
説明を図7に戻す。ステップS14の事業責任者決定処理の次に、対話制御部112は、事業責任者に対し、調査結果を問い合わせる情報を送信する(ステップS15)。具体的には、対話制御部112は、ステップS14で決定した事業責任者の事業責任者装置300に対し、事業所の被災状況に関する調査結果の入力操作を受け付ける画面を表示させる。なお、その結果、事業責任者装置300のチャット画面には、調査結果の入力操作を促すメッセージが表示される。
次に、事業責任者の対話入力受付部312は、調査結果の入力を受け付ける(ステップS16)。具体的には、対話入力受付部312は、チャット画面に対する被災状況の入力操作を受け付ける。
図12は、事業責任者装置300のチャット画面の一例を示す図(その1)である。図12(A)は、調査結果の入力操作を促すメッセージを含むチャット画面の一例である。図12(B)は、調査結果の応答のメッセージを含むチャット画面の一例である。
事業責任者装置300の対話表示部311により表示される事業責任者装置画面350は、一般社員装置画面450と同様に、メッセージ表示領域351と、応答入力領域352とを含む。メッセージ表示領域351には、対話制御装置100のチャットボットによるメッセージと、事業責任者により入力された情報を示すメッセージとが区別可能に表示される。
対話制御部112は、対話情報122を参照し、役割122aが「事業責任者」であるレコードに含まれる提示条件122cを満たす場合に、当該提示条件122cと関連する対話内容122bをチャットボットのメッセージとして事業責任者装置画面350に表示する。
図12(A)の事業責任者装置画面350のメッセージ表示領域351には、災害発生を示す情報と、他の事業所に関する被災状況とが表示されている。また、メッセージ表示領域351には、行動指示として、調査結果の入力を促すメッセージである、「処理を選択してください」というメッセージが表示されている。
図12(B)の事業責任者装置画面350のメッセージ表示領域351には、チャットボットのメッセージに対し、事業責任者により入力されたメッセージである「拠点被災状況報告」、及び「千葉第2支店」を示すメッセージが表示されている。なお、一般社員装置画面450と同様に、応答入力領域352には、チャットボットからの問い合わせに対する応答の類型が選択肢として表示されるが、選択肢以外にも、メッセージの自由入力を受け付ける領域が表示されていてもよい。
図12(B)の応答入力領域352には、調査結果の選択肢として、「被災(大)」、「被災(中)」、「被災(小)」、「未確認」と表示されたボタンが選択可能に表示されている。
図13は、事業責任者装置300のチャット画面の一例を示す図(その2)である。図13に示すメッセージ表示領域351には、事業責任者により入力された被災状況として、「被災(中)」のメッセージが表示されている。
説明を図7に戻す。事業責任者装置300の対話入力受付部312は、調査結果として入力された情報を対話制御装置100に送信する(ステップS17)。なお、対話制御装置100の対話制御部112は、応答情報123を参照し、調査結果を送信した事業責任者装置300に係る事業責任者ID123cを有するレコードに対し、受信した調査結果を事業所被災状況123dに含め、応答情報123を更新する。
次に、対話制御装置100の対話制御部112は、事業責任者から送信された調査結果と、BCP発動要否を問い合わせる情報とを意思決定者装置200に送信する(ステップS18)。意思決定者装置200では、事業所の被災状況と、BCP宣言の発動要否の入力操作を促すメッセージとが、チャットボットによるメッセージとして表示される。
次に、意思決定者の対話入力受付部212は、BCP発動要否の判断結果の入力を受け付ける(ステップS19)。
図14は、意思決定者装置200のチャット画面の一例を示す図である。図14(A)は、被災状況及びBCP宣言の発動要否の入力を促すメッセージを含むチャット画面の一例である。図14(B)は、BCP宣言の発動要否の応答のメッセージを含むチャット画面の一例である。
意思決定者装置200の対話表示部211により表示される意思決定者装置画面250は、一般社員装置画面450と同様に、メッセージ表示領域251と、応答入力領域252とを含む。メッセージ表示領域251には、対話制御装置100のチャットボットによるメッセージと、意思決定者により入力された情報を示すメッセージとが区別可能に表示される。
対話制御部112は、対話情報122を参照し、役割122aが「意思決定者」であるレコードに含まれる提示条件122cを満たす場合に、当該提示条件122cと関連する対話内容122bをチャットボットのメッセージとして意思決定者装置画面250のメッセージ表示領域251に表示する。
図14(A)の意思決定者装置画面250のメッセージ表示領域251には、被災状況を示すメッセージと、次の入力操作を促すとメッセージとして、「処理を選択してください」というメッセージが表示されている。
図14(B)の意思決定者装置画面250のメッセージ表示領域251には、チャットボットのメッセージに対して意思決定者により入力された「BCP発動」を示す指示と、BCP宣言の発動を確認するメッセージに対して入力された「ON」を示すメッセージとが表示されている。また、意思決定者装置画面250には、意思決定者の入力によるメッセージの応答として、「BCPを発動しました!!事業責任者及び従業員にBCP発動が連絡されます。計画に従い対応を行ってください。」というメッセージ、及び「処理を選択してください」というチャットボットによるメッセージが表示されている。
なお、一般社員装置画面450と同様に、応答入力領域252には、チャットボットからの問い合わせに対する応答の類型が選択肢として表示されるが、選択肢以外にも、メッセージの自由入力を受け付ける領域が表示されていてもよい。
説明を図7に戻す。ステップS19において、応答入力領域252への意思決定者の判断結果の入力を受け付けると、意思決定者装置200の対話入力受付部212は、判断結果を対話制御装置100に送信する(ステップS20)。その後、対話制御システム1は本シーケンス図の処理を終了する。
なお、事業継続対応が必要な危機状況には、局地的なものも存在する。例えば、河川敷の特定の箇所の決壊から発生した水害など、特定の地域について事業継続対応を行えば足りる危機状況が存在する。対話制御部112は、危機情報に含まれる危機発生地域と危機の内容とを参照し、事業所毎に対応要否を判定してもよい。例えば、対話制御部112は、ステップS01で受信した危機情報を用いて、記憶部120の図示しない領域に記憶された対応事業所判定基準を満たすか否かを事業所毎に判定する。対話制御部112は、対応事業所判定基準を満たす事業所について、ステップS02以降の処理が行われるよう制御することができる。
以上、本実施形態により、危機状況において、事業継続に関し適切な行動を促進することができる。意思決定者、事業責任者、及び一般社員は、チャットボットのメッセージに応答することにより、事業継続に関する判断に必要な情報を適切に対話制御装置100に送信する。この際、対話制御装置100は、チャットボットにより社員の役割に応じて必要とされる情報を適切に収集する。これにより、ある役割を有する社員の判断が他の役割の社員の行動に影響を及ぼすなど、異なる役割の社員の判断又は行動に依存関係がある場合においても、適切な行動を行うよう導くことができる。
付言すれば、本実施形態では、例えば意思決定者の調査要否の判断によって、事業責任者が調査を行い報告するか否かが異なってくる。このような場合においても、ある役割の社員の入力操作に応じて、他の役割の社員に対して適切に行動指示を行うことができる。
また、本実施形態によれば、責任者が業務遂行に支障がある場合に、業務遂行可能な新たな責任者を効率的に決定することができ、危機状況に迅速に対応することが可能となる。
図10は、対話制御システム1のBCP発動後処理の一例を示すシーケンス図である。本シーケンス図の処理は、図7に示す対話制御システム1のBCP発動支援処理に引き続いて実行される。なお、意思決定者装置200において、BCPを発動しない旨の判断が入力された場合、本図に示す処理は実行されない。
まず、対話制御装置100のBCP判定部117は、BCPが発動されたものと判定する(ステップS31)。BCP判定部117は、図7に示すステップS20において、意思決定者装置200からBCP発動を示す判断結果を受信すると、BCP判定部117は、意思決定者のBCP発動に応じた事業所を特定し、当該事業所と関連する応答情報123のBCP発動有無123fを更新する。
次に、BCP判定部117は、調査結果に対して予め関連付けられた対策を意思決定者装置200及び事業責任者装置300に送信する(ステップS32)。具体的には、対話制御装置100の記憶部120の図示しない領域には、BCP発動時に各役割の社員に課せられた対策を含むBCPマニュアルが記憶されている。BCP判定部117は、当該領域を参照し、各役割に応じた行動指示を情報処理装置に送信する。BCP判定部117は、意思決定者装置200及び事業責任者装置300だけでなく、一般社員装置400にも行動指示を送信する。
なお、送信された行動指示は、各情報処理装置の有するチャットアプリにより、チャットボットのメッセージとして表示される。
次に、事業責任者装置300の対話入力受付部312は、対応後の状況を調査結果として対話制御装置100に報告する(ステップS33)。具体的には、事業責任者は、事業所の復旧状況を適宜調査し、チャット画面に調査結果を入力する。対話入力受付部312は、入力された情報を対話制御装置100に送信する。なお、図7のステップS15からステップS17において行われる、調査結果の問い合わせから調査結果の送信までの処理と同様に、対話制御部112はチャットボットのメッセージとして具体的に調査内容を指示することができる。事業責任者は、指示に応じてチャット画面に調査結果を入力する。
なお、対話制御部112による各社員への被災状況の問い合わせに応じて、一般社員装置400の対話入力受付部412は、各々の被災状況を一般社員装置画面450の応答入力領域452に入力してもよい。対話制御部112は、事業責任者装置300から受信した被災状況を用いて、応答情報123の事業所被災状況123dを更新する。また、対話制御部112は、受信した社員各々の被災状況を用いて、応答情報123の人員被災状況123eを更新する。
ステップS32において行われる、対話制御装置100からの対策の送信と、ステップS33において行われる、事業責任者及び一般社員からの被災状況の報告は、BCPマニュアルに則って、所定のタイミングで1又は複数回行われる。
次に、危機情報取得部111は、危機情報を取得する(ステップS34)。本ステップの処理は、図7のステップS01の処理と同様である。危機情報取得部111は、定期的に危機情報を取得してもよいし、危機状況に応じて突発的に発せられる危機情報を取得するものであってもよい。
次に、復旧継続判定部116は、事業所毎に復旧継続条件を満たすか否かを判定する(ステップS35)。具体的には、復旧継続判定部116は、ステップS33で取得した調査結果と、ステップS34で取得した危機情報とを用いて復旧継続条件情報125を参照し、復旧継続条件を満たすか否かを判定する。一例として、復旧継続条件は、事業所の復旧割合を示す値と、危機状況が継続するか否かの判定に用いられる危機基準情報とを含む。
例えば、復旧継続判定部116は、ステップS31のBCP発動から所定期間内に、所定値以上の割合が復旧している事業所については、復旧継続条件を満たすと判定する。また、復旧継続判定部116は、最も新しい災害アラートが発生したタイミングから一定期間が経過した場合に、危機基準情報を参照して危機状況が継続しないと判定し、復旧継続条件を満たすと判定する。復旧継続判定部116は、事業所の復旧割合と危機状況が継続するか否かの情報との双方を用いて、事業所の復旧を継続するか否かを総合的に判定してもよい。なお、復旧継続判定部116は、図示しない他のサーバー装置から気象情報を取得し、気象情報を用いて復旧継続条件を満たすか否かを判定してもよい。
次に、対話制御部112は、意思決定者装置200に対して、復旧継続について問い合わせる(ステップS36)。具体的には、対話制御部112は、ステップS35において復旧継続要否の判定に用いた被災状況と危機情報、及び復旧継続の判定結果とを含むメッセージを、意思決定者装置画面250に表示させる。また、対話制御部112は、意思決定者装置画面250に対し、復旧継続要否の入力操作を受け付けるようメッセージを表示する。
次に、意思決定者装置200の対話入力受付部212は、復旧継続に関する判断を含む情報を対話制御装置100に送信する(ステップS38)。具体的には、ステップS37で対話制御装置100から送信された判定結果と、被災状況と、危機情報とを参照した意思決定者が、意思決定者装置画面250の応答入力領域252に対し、復旧継続に関する判断結果を入力する。対話入力受付部212は、応答入力領域252に対する意思決定者の入力操作を受け付け、対話制御装置100に送信する。
次に、対話制御装置100の対話制御部112は、事業責任者装置300に対し、復旧継続要否を提示する。対話制御部112は、復旧継続しないと判断された事業所に対し、予め定められた次の対策を送信する(ステップS39)。具体的には、対話制御部112は、ステップS38において意思決定者から受信した判断結果を、復旧継続要否が判断された事業所の事業責任者に送信する。
ステップS38において、復旧継続しないと判断された事業所について、対話制御部112はBCPマニュアルを参照し、BCPマニュアルにおいて予め定められた次の対策を特定し、事業責任者装置300に送信する。一例として、復旧継続しないと判断された事業所の事業責任者装置300には、隣接する他の事業所を指定した復旧指示が送信される。対話制御部112により送信された復旧継続要否及び対策は、事業責任者装置画面350のメッセージ表示領域351に表示される。
なお、復旧継続に関して意思決定者の判断を必要としない場合、ステップS36~ステップS38の処理を省略することができる。その場合、対話制御部112は、ステップS35において復旧継続条件を満たさないと判定された事業所の事業責任者装置300に対し、ステップS39で次の対策を伝達する。また、対話制御部112は、管理情報121を参照して当該事業所を統括する意思決定者を特定する。対話制御部112は、特定した意思決定者の意思決定者装置200に対しても、ステップS39において復旧継続要否を提示するとともに、復旧継続しないと判定された事業所と、当該事業所の事業責任者に送信される対策とを提示し、意思決定者装置画面250のメッセージ表示領域251に表示させる。
なお、対話制御装置100と、復旧継続要否が判定された事業所の事業責任者装置300とは、BCPマニュアルに則って、判定後も必要に応じてステップS32及びステップS33の処理を実行する。
次に、BCP判定部117は、BCP解除条件を満たすか否かを判定する(ステップS40)。具体的には、BCP判定部117は、事業責任者装置300から送信された事業所の復旧状況を示す調査結果が、BCP解除条件を満たすか否かを判定する。BCP判定部117が、BCP解除条件を満たすと判定しない事業所については、BCP解除条件を満たす調査結果が事業責任者装置300から送信されるまで、本処理が繰り返し実行される。
次に、BCP判定部117は、BCP解除条件充足を意思決定者装置200に通知する(ステップS41)。具体的には、BCP判定部117は、BCP解除条件を満たす事業所を統括する意思決定者を管理情報121を参照して特定し、当該意思決定者の有する意思決定者装置200に対して、BCP解除条件を充足したことを示す情報を送信する。意思決定者装置200の対話表示部211は、意思決定者装置画面250のメッセージ表示領域251に、BCP解除条件を満たしたことを示すメッセージを表示する。
次に、意思決定者装置200の対話入力受付部212は、BCP解除要否の判断結果の入力を受け付ける(ステップS42)。具体的には、対話入力受付部212は、意思決定者装置画面250の応答入力領域252に対する、意思決定者によるBCP解除要否の判断結果の入力操作を受け付ける。
次に、対話入力受付部212は、ステップS42において入力操作を受け付けた判断結果を、対話制御装置100に送信する(ステップS43)。
なお、対話制御装置100に対して送信された判断結果が、BCPを解除しないとする判断である場合、対話制御システム1は、処理をステップS32に戻す。即ち、事業責任者装置300に対し、再度復旧の対策が送信される。なお、対話制御装置100は、処理をステップS32に戻さず、BCPを解除する判断結果が送信されるまで、ステップS41による通知を意思決定者装置200に再度行うものであってもよい。対話制御装置100に対して送信された判断結果が、BCPを解除する判断である場合、対話制御システム1は本シーケンス図の処理を終了する。
以上、本実施形態の対話制御システム1によれば、BCP発動後においても、役割に応じた判断を促すことができる。また、ある役割の社員の判断に応じて、他の役割の社員の行動が変化する場合においても、他の役割の社員に対して判断結果に応じて適切に行動指示をすることができる。
以上、本発明に係る各実施形態の説明を行ってきたが、本発明は、上記した実施形態の一例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態の一例は、本発明を分かり易くするために詳細に説明したものであり、本発明は、ここで説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、ある実施形態の一例の構成の一部を他の一例の構成に置き換えることが可能である。また、ある実施形態の一例の構成に他の一例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の一例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることもできる。また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、図中の制御線や情報線は、説明上必要と考えられるものを示しており、全てを示しているとは限らない。ほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
また、上記の対話制御装置100、意思決定者装置200、事業責任者装置300、及び一般社員装置400の機能構成は、理解を容易にするために、主な処理内容に応じて分類したものである。構成要素の分類の仕方や名称によって、本願発明が制限されることはない。上述に示す通り、対話制御装置100、意思決定者装置200、事業責任者装置300、及び一般社員装置400の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。
1:対話制御システム、11:演算装置、12:メモリ、13:外部記憶装置、14:入力IF、15:出力IF、16:通信IF、17:記憶媒体駆動装置、18:メディア、100:対話制御装置、110・210・310・410:処理部、111:危機情報取得部、112:対話制御部、113:責任者決定部、114:安否情報取得部、115:位置情報取得部、116:復旧継続判定部、117:BCP判定部、120:記憶部、121:管理情報、122:対話情報、123:応答情報、124:責任者候補情報、125:復旧継続条件情報、130・220・320・420:入力部、140・230・330・430:出力部、150・240・340・440:通信部、200:意思決定者装置、211・311・411:対話表示部、212・312・412:対話入力受付部、250:意思決定者装置画面、251・351・451:メッセージ表示領域、252・352・452:応答入力領域、300:事業責任者装置、350:事業責任者装置画面、400:一般社員装置、450:一般社員装置画面、N:ネットワーク

Claims (9)

  1. 社員の危機状況に関して前記社員の有する情報処理装置との間の対話を制御する対話制御部と、
    他の装置から危機情報を取得する危機情報取得部と、
    事業所の復旧に関する調査結果と前記危機情報とを用いて、前記事業所の復旧を継続するか否かを判定する復旧継続判定部を備え、
    前記対話制御部は、事業所の責任者として決定された事業責任者の有する前記情報処理装置から前記調査結果を示す情報を取得することを特徴とする、対話制御装置。
  2. 請求項1に記載の対話制御装置であって、
    1又は複数の責任者候補を含む責任者候補情報を記憶する記憶部と、
    前記情報処理装置からの応答有無又は応答内容に基づいて、前記責任者候補の中から1の意思決定者を決定する責任者決定部とを備えることを特徴とする、対話制御装置。
  3. 請求項に記載の対話制御装置であって、
    前記対話制御部は、前記意思決定者に対し、調査要否の入力操作を受け付ける画面を表示させ、応答として調査要又は調査不要を示す情報の入力操作を示す情報を取得することを特徴とする、対話制御装置。
  4. 請求項に記載の対話制御装置であって、
    前記意思決定者から調査要の応答を受け付ける場合に、前記社員に対し安否情報を問い合わせる対話を送信し、応答として前記安否情報を取得する安否情報取得部を備えることを特徴とする、対話制御装置。
  5. 請求項に記載の対話制御装置であって、
    前記責任者決定部は、前記対話制御部が前記意思決定者から調査要の応答を受け付ける場合に、事業責任者候補からの応答有無又は応答内容に基づいて、1の事業責任者を決定し、
    前記対話制御部は、前記意思決定者から調査要の応答を受け付ける場合に、前記責任者決定部により決定された事業責任者に対し、事業所の被災状況の入力操作を受け付ける画面を表示させ、応答として前記事業所の被災状況を示す情報を取得することを特徴とする、対話制御装置。
  6. 請求項に記載の対話制御装置であって、
    前記社員の位置情報を取得する位置情報取得部を備え、
    前記責任者決定部は、前記責任者候補の前記位置情報を用いて、前記責任者候補が業務遂行可能か否かを判定し、業務遂行可能である前記責任者候補を前記意思決定者に決定することを特徴とする、対話制御装置。
  7. 社員の有する複数の情報処理装置と、前記情報処理装置の各々と通信可能に接続された対話制御装置と、を有する対話制御システムであって、
    前記情報処理装置の各々は、
    前記対話制御装置から送信される対話及び前記社員により入力される対話を表示する対話表示部と、
    前記社員の危機状況に関して入力操作を受け付ける対話入力受付部と、を備え、
    前記対話制御装置は、
    前記情報処理装置との間の対話を制御する対話制御部と、
    他の装置から危機情報を取得する危機情報取得部と、
    事業所の復旧に関する調査結果と前記危機情報とを用いて、前記事業所の復旧を継続するか否かを判定する復旧継続判定部を備え、
    前記対話制御部は、事業所の責任者として決定された事業責任者の有する前記情報処理装置から前記調査結果を示す情報を取得することを特徴とする、対話制御システム。
  8. コンピューターの処理部に対話制御方法を実行させるプログラムであって、
    社員の危機状況に関して前記社員の有する情報処理装置との間の対話を制御する対話制御手順と、
    他の装置から危機情報を取得する危機情報取得手順と、
    事業所の復旧に関する調査結果と前記危機情報とを用いて、前記事業所の復旧を継続するか否かを判定する復旧継続判定手順と、を実行させ
    前記対話制御手順において、事業所の責任者として決定された事業責任者の有する前記情報処理装置から前記調査結果を示す情報を取得させることを特徴とする、プログラム。
  9. 対話制御装置による対話制御方法であって、
    社員の危機状況に関して前記社員の有する情報処理装置との間の対話を制御する対話制御手順と、
    他の装置から危機情報を取得する危機情報取得手順と、
    事業所の復旧に関する調査結果と前記危機情報とを用いて、前記事業所の復旧を継続するか否かを判定する復旧継続判定手順とを備え、
    前記対話制御手順において、事業所の責任者として決定された事業責任者の有する前記情報処理装置から前記調査結果を示す情報を取得することを特徴とする、対話制御方法。
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