JP7546793B2 - 配光制御装置、前照灯装置、および、配光制御方法 - Google Patents

配光制御装置、前照灯装置、および、配光制御方法 Download PDF

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Description

本開示は、車両の前照灯の配光を制御する配光制御技術に関する。
前照灯の配光制御技術の中には、前照灯のハイビームが他車両の運転者に対してグレア(幻惑光)を与えてしまうことを抑制する技術がある。
特許文献1には、他車両である照射禁止対象へのハイビームの照射を抑制できる車両用ヘッドランプが開示されている。
具体的には、車両用ヘッドランプは、車両前方に配列される複数のハイビーム照射エリアのうち、照射禁止対象の存在を検出した時には照射禁止対象が存在しているハイビーム照射エリア用のハイビームユニットを消灯する。
特開2008-037240号公報
しかし、特許文献1に開示された車両用ヘッドランプは、複数のハイビーム照射エリアの各ハイビーム照射エリアにおいて、照射禁止対象とともに本来ハイビームで照射すべき障害物が存在した場合、当該障害物を照射しなくなってしまう、という課題がある。
本開示は、上記課題を解決するものであり、複数のハイビーム照射エリアの各ハイビーム照射エリアにおいて、照射禁止対象である遮光対象物とともに本来ハイビームで照射すべき障害物である照射対象物が存在している場合にも、照射対象物に対してハイビームを照射できる、配光制御装置を提供することを目的とする。
本開示の配光制御装置は、ハイビーム照射エリアを複数に分割可能なハイビームユニットを制御する配光制御装置であって、ハイビーム照射エリアにおいて、ハイビームを照射すべき照射対象物又はハイビームを遮光すべき遮光対象物が存在しているか否かを検出する物体検出部と、物体検出部が遮光対象物を検出した場合に、遮光対象物を遮光するための遮光領域を決定する遮光領域決定部と、遮光領域に照射対象物が含まれる場合に、当該照射対象物が遮光領域から外れるように、ハイビームユニットの光軸を調整するための光軸調整量を算出する光軸調整量算出部と、光軸調整量に基づいてハイビームユニットの光軸を制御する配光制御部と、を備えた。
本開示は、上記の通り構成したので、複数のハイビーム照射エリアの各ハイビーム照射エリアにおいて、照射禁止対象である遮光対象物とともに本来ハイビームで照射すべき障害物である照射対象物が存在している場合にも、照射対象物に対してハイビームを照射できる、配光制御装置を提供することができる。
本開示に係る配光制御装置を含む前照灯制御装置および前照灯装置の構成例を示す図である。 実施の形態1に係る配光制御装置の構成例を示す図である。 本開示に係る配光制御装置を含む前照灯制御装置および前照灯装置における一部処理の例を示すフローチャートである。 図4A、図4Bおよび図4Cは、実施の形態1に係る配光制御装置による配光制御処理の一例を示すフローチャートである。 図4のステップST170における処理の一例(第1の処理例)を示すフローチャートである。 図4のステップST170における処理の一例(第2の処理例)を示すフローチャートである。 図4のステップST170における処理の一例(第3の処理例)を示すフローチャートである。 図8Aおよび図8Bは、配光制御処理のステップ170において照射対象物が遮光領域内にないと判定される一例を示す図であって、図8Aは俯瞰図であり、図8Bは自車両側から前方を見た時のハイビーム照射エリアと遮光対象物および照射対象物との重なり方を示す図である。 図9Aおよび図9Bは、配光制御処理のステップ170において照射対象物が遮光領域内にあると判定される一例を示す図であって、図9Aは俯瞰図であり、図9Bは自車両側から前方を見た時のハイビーム照射エリアと遮光対象物および照射対象物との重なり方を示す図である。 図10Aおよび図10Bは、配光制御処理により光軸を調整した後の状態を示す図であって、図10Aは俯瞰図であり、図10Bは自車両側から前方を見た時のハイビーム照射エリアと遮光対象物および照射対象物との重なり方を示す図である。 実施の形態2に係る配光制御装置の構成例を示す図である。 実施の形態2に係る配光制御装置による配光制御処理の一例を示すフローチャートである。 図13Aおよび図13Bは、実施の形態1に係る配光制御処理により光軸を調整した後の状態を示す図であって、図13Aは俯瞰図であり、図13Bは自車両側から前方を見た時のハイビーム照射エリアと遮光対象物および照射対象物との重なり方を示す図である。 図14Aおよび図14Bは、実施の形態2に係る配光制御処理のイメージを説明するための図であって、図14Aは俯瞰図であり、図14Bは自車両側から前方を見た時のハイビーム照射エリアと遮光対象物および照射対象物との重なり方を示す図である。 実施の形態3に係る配光制御装置の構成例を示す図である。 図16Aおよび図16Bは、実施の形態3に係る配光制御装置による配光制御処理の一例を示すフローチャートである。 図17Aおよび図17Bは、ステップST171において照射対象物が複数あると判定される状況の一例を示す図であり、図17Aは俯瞰図であり、図17Bは自車両側から前方を見た時のハイビーム照射エリアと遮光対象物および照射対象物との重なり方を示す図である。 図18Aおよび図18Bは、ステップST171において照射対象物が複数あると判定され、さらに、ステップST174において自車線内に照射対象物がないと判定される状況の一例を示す図であって、図18Aは俯瞰図であり、図18Bは自車両側から前方を見た時のハイビーム照射エリアと遮光対象物および照射対象物との重なり方を示す図である。 実施の形態4に係る配光制御装置による配光制御処理の一例を示すフローチャートである。 図20Aおよび図20Bは、配光制御処理のステップ170において照射対象物が遮光領域内にあると判定される一例を示す図であって、図20Aは俯瞰図であり、図20Bは自車両側から前方を見た時のハイビーム照射エリアと遮光対象物および照射対象物との重なり方を示す図である。 図21Aおよび図21Bは、光軸を調整した後の状態を示す図であって、図21Aは俯瞰図であり、図21Bは自車両側から前方を見た時のハイビーム照射エリアと遮光対象物および照射対象物との重なり方を示す図である。 図22Aおよび図22Bは、さらに遮光領域を変更した後の状態を示す図であって、図22Aは俯瞰図であり、図22Bは自車両側から前方を見た時のハイビーム照射エリアと遮光対象物および照射対象物との重なり方を示す図である。 本開示に係る機能を実現するためのハードウェア構成の第1の例を示す図である。 本開示に係る機能を実現するためのハードウェア構成の第2の例を示す図である。
以下、本開示をより詳細に説明するために、本開示を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
本開示の実施の形態に係る配光制御技術は、自車両前方をハイビームで照射して視認性を保ちつつ、他車両(先行車、対向車)の運転者が照射光によって眩惑(グレア)しないために、他車両が存在する領域のみハイビームの照射を行わない(以降、遮光)技術に関する。
この遮光技術は、ADB(Adaptive Driving Beam)と呼ばれている。
ADBの方式の一つに、LEDアレイ方式がある。
これは、複数のLED(LEDモジュール)でハイビームを分割して照射する方式であって、それぞれのLEDが照射する領域と、遮光したい領域(他車両が存在する領域)とに応じて、各LEDの点灯または消灯を切り替える方式である。
各実施の形態では、本開示の配光制御技術を上記技術に適用したものを説明する。
実施の形態1.
実施の形態1では、照射対象物が遮光領域に含まれる場合、光軸を調整することで、遮光領域から照射対象物が出るようにする形態について説明する。
図1は、本開示に係る配光制御装置100を含む前照灯制御装置40および前照灯装置1の構成例を示す図である。
図2は、実施の形態1に係る配光制御装置100の構成例を示す図である。
図1に示す前照灯装置1は、ヘッドライト10、および、前照灯制御装置40、を含む。
ヘッドライト10は、自車両の前方を照らす照明器具である。
ヘッドライト10は、前照灯制御装置40による制御を受けて動作する。
ヘッドライト10は、図示しないロービームユニットと、ハイビームユニット20と、を含む。
ロービームユニットは、自車両を基準にして近方を照らし、ハイビームユニット20は、自車両を基準にして遠方を照らす。
図1に示すヘッドライト10は、2つのハイビームユニット20を備える。
2つのハイビームユニット20は、車両の前方に向かって左側と右側とに配置されている。
以下、2つのハイビームユニット20について、左右のハイビームユニット20を分けて説明する必要がある場合を除き、区別しないで説明する。
ハイビームユニット20は、複数のLED30、および、光軸調整部35、を備える。
複数のLED30は、それぞれハイビームの光源であり、各LED30は、例えばアレイ状に並べられたLEDアレイで構成されるLEDモジュールである。以降、図1に示すLED30は、「LEDモジュール30」と記載する。
複数のLEDモジュール30は、それぞれ個々に点灯または消灯できるように構成されている。
複数のLEDモジュール30は、それぞれを識別する識別情報であるLED番号が付されている。
LED番号は、各LEDモジュール30がハイビームを照射する領域である各ハイビーム照射エリアに個別に対応しており、配光制御処理に用いられる。
ハイビームユニット20は、LEDモジュール30ごとにそれぞれが対応する複数のハイビーム照射エリアに対してハイビームを照射する。
このように構成されるハイビームユニット20は、言い換えれば、ハイビーム照射エリアを複数に分割可能なハイビームユニットであり、分割した複数のハイビーム照射エリアをそれぞれ個々に点灯または消灯することができるものである。
なお、複数のハイビームユニット20を採用する場合、複数のハイビームユニット20それぞれにおけるLEDモジュール30によるハイビーム照射エリアの一部または全てが重複していてもよい。例えば、図1に示すハイビームユニット20-1におけるLEDモジュール30-1,30-2,30-3,・・・,30-n(nは任意の自然数)によるそれぞれのハイビーム照射エリアと、ハイビームユニット20-2における図示しない複数のLEDモジュール30によるそれぞれのハイビーム照射エリアとが、重複するように構成してもよい。
光軸調整部35は、配光制御装置100から、光軸調整量および調整方向を示す制御信号を受け、ハイビームユニット20の光軸を変化させることができるように構成されている。光軸調整部35は、少なくとも自車両を基準とした場合における左右方向へ光軸を変化させられる。光軸調整部35は、例えばハイビームユニット20自体を物理的に傾ける機構を有する。
前照灯制御装置40は、点灯制御装置50、配光制御装置100、を備える。
点灯制御装置50は、ヘッドライト10の点灯を制御する。点灯制御装置50は、例えば、ヘッドライト10のハイビームの点灯と消灯とを制御する。
配光制御装置100は、車外センサ60、車外カメラ70、および、ヘッドライト10のそれぞれと通信可能に接続されている。
配光制御装置100は、ヘッドライト10のハイビームの配光を制御する。
車外センサ60は、車両に搭載されるセンサである。車外センサ60は、車外の物体に関するセンサデータを出力する。
車外センサ60は、例えば、自車両の前方に存在する物体、当該物体の大きさ、当該物体の形状、自車両から当該物体までの距離などが得られるようなセンサデータ情報を検出する。
車外センサ60は、例えばミリ波レーダ、LiDAR(Light Detection And Ranging)である。
車外カメラ70は、車両に搭載されるカメラであり、搭載された車両の前方を撮像する。車外カメラ70は、自車両に搭載され、自車両の前方を撮像した画像である画像データを出力する。
車外カメラ70は、例えば車両前方を撮像するステレオカメラである。
配光制御装置100は、車外センサ60から出力されるセンサデータ、及び、車外カメラ70から出力される画像データを受け、センサデータ及び画像データを用いて配光制御処理を実行し、ヘッドライト10を制御する装置である。
配光制御装置100は、ヘッドライト10における、ハイビーム照射エリアを複数に分割可能なハイビームユニット20を制御する。
図2に示す配光制御装置100は、物体検出部110、遮光領域決定部120、光軸調整量算出部130、配光制御部140、を含む。
物体検出部110は、ハイビーム照射エリアにおいて、ハイビームを照射すべき照射対象物又はハイビームを遮光すべき遮光対象物が存在しているか否かを検出する。
遮光対象物は、ハイビームを照射するべきではない物体のことである。遮光対象物は、例えば、自車両前方にある先行車や対向車である。遮光対象物である先行車および対向車は、走行中の車両(以降、「走行車両」とも記載する)または灯火している一時停車中の車両(以降、「灯火停車車両」とも記載する)を含む。これらに対してハイビームを照射すると、先行車や対向車の乗員に対してグレアを発生させてしまう。
照射対象物は、ハイビームを照射するべき物体のことである。例えば、自車両前方の路肩に無灯火で停車している車両(以降、「無灯火停車車両」とも記載する)や、道路上の落下物である。これらを含む領域に対して遮光してしまうと、ユーザからの発見が遅れてしまい、衝突の危険性がある。
具体的には、物体検出部110は、車外センサ60からセンサデータを取得し、また、車外カメラ70から画像データを取得し、それらの情報を用いて、自車両の前方にある物体を検出する。
物体検出部110は、検出した物体の中から、遮光対象物であるか、また、照射対象物であるかを判別し、それぞれの情報(自車両の前方における位置または自車両からの距離、大きさなど)を取得する。
物体検出部110は、遮光対象物情報、および、照射対象物情報を出力する。
遮光対象物情報は、自車両と遮光対象物との位置関係および遮光対象物の大きさを含む。
照射対象物情報は、自車両と照射対象物との位置関係および照射対象物の大きさを含む。
位置関係を示す情報は、例えば、自車両からの距離、自車両を基準とした座標、といった形態である。
大きさを示す情報は、例えば、自車両から見た場合における面積、といった形態である。
さらに具体的には、物体検出部110は、例えばセンサデータと画像データとを、位置を合わせて比較する。センサデータと画像データとは、例えばそれぞれにおいて予め定められた座標ごとに対応させることで比較できる。物体検出部110は、センサデータに示される物体の領域に、画像データに示されるライト(他車両のヘッドライト、テールランプなど)の領域が重なるかを確認する。ライトの領域は、画像解析により求められる。
物体検出部110は、物体の領域とライトの領域とが重なる場合、すなわち、物体とライトとが同じ位置にある場合、走行中または灯火して停車中の他車両(先行車、対向車)といった遮光対象物であると判定する。物体検出部110は、判定した遮光対象物について遮光対象物情報を出力する。
物体検出部110は、物体の領域とライトの領域とが重ならない場合、すなわち、物体の位置にライトがない場合、駐車または無灯火で停車している他車両または落下物といった照射対象物であると判定する。物体検出部110は、判定した照射対象物について照射対象物情報を出力する。
さらに、物体検出部110は、上記に加え、センサデータまたは画像データに基づいてライトの光量を取得し、ライトの光量を用いる。
物体検出部110は、例えば、物体の領域とライトの領域とが重なる場合であって、かつ、ライトの光量が閾値(予め定められた光量)以上である場合、灯火して走行している他車両(走行車両)または灯火して停車中の他車両(灯火停車車両)と判定し、遮光対象物であると判定する。これにより、例えば信号待ち等により停車しているだけで、乗員が乗車している灯火停車車両を、遮光対象物と判定することができる。物体検出部110は、上記と同様に、判定した遮光対象物について遮光対象物情報を出力する。
物体検出部110は、例えば、物体の領域とライトの領域とが重なる場合であって、かつ、ライトの光量が閾値未満である場合、無灯火で停車中の他車両(無灯火停車車両)と判定し、照射対象物であると判定する。これにより、例えば、車両の後部のリフレクタ等により単に外光を反射しただけの無灯火停車車両を、照射対象物と判定することができる。物体検出部110は、上記と同様に、判定した照射対象物について照射対象物情報を出力する。
また、物体検出部110は、センサデータに示される物体および画像データに示される物体が動いている状態または止まっている状態であるかを判定し、当該判定結果を用いて遮光対象物であるか照射対象物であるかを判定してもよい。
なお、本開示においては、車両以外の物体のうち、人や動物などの生物を照射対象物として判定されるものを想定している。ただし、人を遮光対象物として判定するように構成してもよい。
遮光領域決定部120は、物体検出部110が遮光対象物を検出した場合に、遮光対象物を遮光するための遮光領域を決定する。
遮光領域決定部120は、物体検出部110から、遮光対象物情報を取得する。
遮光対象物情報には、自車両と遮光対象物との位置関係および遮光対象物の大きさが含まれる。
遮光領域決定部120は、それらの情報を用いて、消灯するべきLEDモジュール30の識別情報(遮光LED番号)と、それらが消灯することによって遮光される領域(遮光領域)とを取得する。
さらに、遮光領域決定部120は、遮光LED番号に該当しないLEDモジュール30が照射する領域(照射領域)を取得する。
遮光領域決定部120は、遮光LED番号を示す情報、遮光領域を示す情報、および、照射領域を示す情報を出力する。
光軸調整量算出部130は、遮光領域に照射対象物が含まれる場合に、当該照射対象物が遮光領域から外れるように、ハイビームユニット20の光軸を調整するための光軸調整量を算出する。
具体的には、光軸調整量算出部130は、物体検出部110から照射対象物情報および遮光対象物情報を取得し、遮光領域決定部120から遮光領域を取得する。
照射対象物情報には、自車両と照射対象物との位置関係および照射対象物の大きさが含まれている。
光軸調整量算出部130は、照射対象物情報と、遮光領域とを照らし合わせ、遮光領域に照射対象物が含まれるかどうかを判定する。
光軸調整量算出部130は、その判定結果に応じて、光軸調整量および調整方向を取得する。
光軸調整量算出部130は、光軸調整量および調整方向を示す調整情報を出力する。
調整情報は、例えば、正負を含む光軸調整量であってもよい。
より詳細には、光軸調整量算出部130は、例えば、遮光領域に照射対象物が含まれる度合いを算出し、当該度合いが予め定められた閾値以上の場合、光軸調整量を算出する。
また、光軸調整量算出部130は、例えば、遮光領域に照射対象物が含まれる場合であって、かつ、自車両と照射対象物との距離が予め定められた距離以下である場合、光軸調整量を算出する。
また、光軸調整量算出部130は、例えば、自車両が照射対象物に到達するまでの予想到達時間が、予め定められた到達時間閾値以下の場合、光軸調整量を算出する。
配光制御部140は、遮光領域決定部120が決定した遮光領域から照射対象物が外れるように、ハイビームユニット20を制御する。
具体的には、配光制御部140は、遮光領域決定部120から遮光LED番号を取得し、光軸調整量算出部130から光軸調整量および調整方向を取得する。配光制御部140は、取得したそれらの情報を用いて、ヘッドライト10のハイビームユニット20を制御するための制御信号を生成する。
配光制御部140は、生成した制御信号をヘッドライト10へ出力することで、ハイビームユニット20におけるLEDモジュール30ごとに消灯または点灯を指令するとともに、ハイビームユニット20の光軸を変化させるよう指令する。
さらに具体的には、配光制御部140は、遮光領域決定部120から遮光LED番号を取得すると、遮光LED番号に対応するLEDモジュール30を点灯状態から消灯状態にするよう指令する。
また、配光制御部140は、光軸調整量算出部130から光軸調整量および調整方向を示す調整情報を取得すると、光軸調整量および調整方向に基づいてハイビームユニット20の光軸を制御する。
配光制御装置100に係る処理を説明する。
図3は、本開示に係る配光制御装置100を含む前照灯制御装置40および前照灯装置1における一部処理の例を示すフローチャートである。
前照灯制御装置40は、例えば、前照灯が点灯されると、ハイビーム照射開始指令があるかを確認する(ステップST10)。
前照灯制御装置40における点灯制御装置50は、ハイビーム照射開始指令を受けると、ハイビーム点灯処理を実行するとともに、配光制御装置100に対し、配光制御処理指令(ステップST20)を行う。
配光制御装置100は、点灯制御装置50から配光制御処理指令を受けると、配光制御処理(ステップST30)を実行する。
配光制御装置100は、配光制御処理を実行するとともに、ハイビーム照射終了指令を受けたかを確認する(ステップST40)。
ハイビーム照射終了指令を受けていない場合(ステップST40“NO”)、配光制御装置100は、配光制御処理(ステップST30)を繰り返す。
ハイビーム照射終了指令を受けた場合(ステップST40“YES”)、処理を終了する。
配光制御処理の一例を説明する。
図4A、図4Bおよび図4Cは、実施の形態1に係る配光制御装置100による配光制御処理の一例を示すフローチャートである。
配光制御装置100は、配光制御処理を開始すると、まず、物体検出部110は、車外センサ60・車外カメラ70から情報を取得する(ステップST110)。
具体的には、物体検出部110は、車外センサ60からセンサデータを取得する。また、物体検出部110は、車外カメラ70から前方画像を示す画像データを取得する。
物体検出部110は、次に、自車両前方の物体を検出する(ステップST120)。
具体的には、物体検出部110は、センサデータおよび画像データを用いて、自車両の前方に存在する物体を検出する。検出方法は、既知の方法を用いればよく、詳細な例の説明は省略する。
物体検出部110は、次に、遮光対象物情報・照射対象物情報を取得する(ステップST130)。
具体的には、物体検出部110は、検出した物体の中から、遮光対象物(先行車、対向車など)と、照射対象物(路肩の無灯火停車車両、道路上の落下物など)とを判別し、それぞれの情報(位置、大きさなど)を取得する。
そして、物体検出部110は、遮光対象物情報を遮光領域決定部120および光軸調整量算出部130へ出力する。また、物体検出部110は、照射対象物情報を光軸調整量算出部130へ出力する。
次に、遮光領域決定部120は、遮光対象物があるかを判定する(ステップST140)。
具体的には、遮光領域決定部120は、物体検出部110から遮光対象物情報を取得し、取得した遮光対象物情報から、遮光対象物があるかどうかを判定する。
遮光領域決定部120において遮光対象物がないと判定された場合(ステップST140“NO”)、配光制御処理は終了する。
遮光領域決定部120において遮光対象物があると判定された場合(ステップST140“YES”)、遮光領域決定部120は、遮光LED番号を決定する(ステップST150)。
具体的には、遮光領域決定部120は、遮光対象物があると判定した場合、遮光対象物情報を用いて、遮光LED番号を決定する。さらに具体的には、各LEDモジュールの照射領域と、遮光対象物が存在する領域とが重なっているLEDの番号が、遮光LED番号に決定される。このように、遮光LED番号は、遮光対象物が存在する領域と、各LEDモジュール30の照射領域とから決定される。遮光対象物が存在する領域は、自車両と遮光対象物との位置関係および遮光対象物の大きさから取得される。遮光領域決定部120は、決定した遮光LED番号を、配光制御部140に出力する。
次に、遮光領域決定部120は、遮光領域・照射領域を取得する(ステップST160)。
具体的には、遮光領域決定部120は、遮光LED番号をもとにして、遮光領域を取得する。遮光領域は、ステップST150にて決定した遮光LED番号に該当するLEDモジュール30を消灯した場合に、照射されなくなる領域のことである。
また、遮光領域決定部120は、それと同時に、照射領域を取得する。照射領域は、遮光LED番号に該当しない番号のLEDモジュール30が照射する領域のことである。
そして、遮光領域決定部120は、取得した遮光領域および照射領域を、光軸調整量算出部130に出力する。
次に、光軸調整量算出部130は、遮光領域内に照射対象物があるかを判定する(ステップST170)。
具体的には、例えば、光軸調整量算出部130は、物体検出部110から取得した照射対象物情報と、遮光領域決定部120から取得した遮光領域をもとにして、遮光領域内に照射対象物があるかどうかを判定する。さらに具体的には、照射対象物情報に含まれる、自車両と照射対象物との位置関係および照射対象物の大きさから、自車両から見たときの照射対象物が存在する領域を取得し、遮光領域と重なっているかどうかを判定する。
光軸調整量算出部130において照射対象物が遮光領域内にあると判定された場合(ステップST170“YES”)、配光制御処理はステップST180へ進む。
光軸調整量算出部130において照射対象物が遮光領域内にないと判定された場合(ステップST170“NO”)、配光制御処理はステップST190へ進む。
次に、光軸調整量算出部130は、照射領域、遮光領域、照射対象物情報をもとにして、光軸調整量および調整方向を決定する(ステップST180)。
具体的には、例えば、光軸調整量算出部130は、照射対象物が遮光領域内にあると判定した場合(ステップST170“YES”)、遮光領域および照射領域と、照射対象物との位置関係から、光軸調整量および調整方向を取得する。
光軸調整方向は、照射対象物に最も近い照射領域が、照射対象物を照射するような、左右いずれかの方向である。
光軸調整量は、決定した方向に光軸を調整する場合に、照射対象物が照射領域に含まれるために必要な調整角度である。
そして、光軸調整量算出部130は、取得した光軸調整量および調整方向を、配光制御部140に出力する。
次に、配光制御部140は、制御信号を生成・出力する(ステップST190)。
具体的には、配光制御部140は、遮光領域決定部120から取得した遮光LED番号と、光軸調整量算出部130から取得した光軸調整量および調整方向をもとにして、制御信号を生成する。
さらに、具体的には、遮光LED番号は、ヘッドライト10のハイビームユニット20におけるLEDモジュール30それぞれについて、点灯または消灯のいずれかを示す制御信号として変換される。また、光軸調整量および調整方向は、ヘッドライト10のハイビームユニット20の光軸を、どちらの方向にどのくらい傾けるかを示す制御信号として変換される。
そして、配光制御部140は、生成した制御信号をヘッドライト10へ出力する。
ステップST190の処理が終了すると、配光制御処理は終了する。
ステップST170における、遮光領域内に照射対象物があるかを判定する処理の一例について、以下に、第1の処理例、第2の処理例、第3の処理例を説明する。
第1の処理例を説明する。
ステップST170における判定は、遮光領域内に照射対象物が含まれる面積に応じて判定する第1の処理例でもよい。これは、照射対象物全体が照射されていなくても、遮光されている面積が小さい場合は、ユーザが照射対象物を視認することが可能であると考えられるためである。
図5は、図4のステップST170における処理の一例(第1の処理例)を示すフローチャートである。
第1の処理例は、照射対象物が遮光領域内に含まれる面積の度合いに応じて、光軸調整するか否か決定する処理である。この処理は、照射対象物が遮光される領域が小さい場合は、光軸変更しなくても良い、という観点に基づく処理である。
配光制御装置100が配光制御処理を開始し、図4に示すステップST110からステップST160までの処理を実行すると、次に、光軸調整量算出部130は、遮光領域と、照射対象物の領域が重なっている面積を算出する(ステップST711)。
具体的には、光軸調整量算出部130は、自車両を基準として見た場合の照射対象物が存在する領域が、遮光領域と重なっている場合に、その重なり部分の面積を算出する。
光軸調整量算出部130は、算出した面積と閾値とを比較し、面積は閾値以上であるかを判定する(ステップST712)。これにより、遮光領域に照射対象物が含まれる度合いが予め定められた閾値以上であるかを判定できる。
光軸調整量算出部130において、面積は閾値以上であると判定した場合(ステップST712“YES”)、配光制御処理は、図4のステップST180の処理へ進む。
光軸調整量算出部130において、面積は閾値未満であると判定した場合(ステップST712“NO”)、配光制御処理は、図4のステップST190の処理へ進む。
ここでは、遮光領域との重なり部分の面積を用いることとして説明したが、照射対象物全体の面積に対する重なり部分の面積の割合を用いてもよい。
第2の処理例を説明する。
ステップST170における判定は、自車両から照射対象物までの距離を用いる第2の処理例でもよい。第2の処理例は、自車両から照射対象物までの距離に応じて、光軸調整するか否か決定する処理である。これは、照射対象物までの距離が遠い場合は、ユーザが照射対象物を視認できない場合でも、運転に支障がないと考えられるためである。
図6は、図4のステップST170における処理の一例(第2の処理例)を示すフローチャートである。
配光制御装置100が配光制御処理を開始し、図4に示すステップST110からステップST160までの処理を実行すると、次に、光軸調整量算出部130は、遮光領域内に照射対象物があるかを判定する(ステップST721)。
具体的には、上述した図4のステップST170と同様の処理を実施する。
光軸調整量算出部130において、遮光領域内に照射対象物がないと判定した場合(ステップST721“NO”)、配光制御処理は、図4のステップST190の処理へ進む。
光軸調整量算出部130において、遮光領域内に照射対象物があると判定した場合(ステップST721“YES”)、照射対象物までの距離を取得する(ステップST722)
具体的には、例えば、光軸調整量算出部130は、照射対象物情報に含まれる、自車両と照射対象物との位置関係から、照射対象物までの距離を取得する。
光軸調整量算出部130は、次に、距離は閾値以下であるかを判定する(ステップST723)。
光軸調整量算出部130において、距離は閾値以下でないと判定された場合(ステップST723“NO”)、配光制御処理は、図4のステップST190の処理へ進む。
光軸調整量算出部130において、距離は閾値以下であると判定された場合(ステップST723“YES”)、配光制御処理は、図4のステップST180の処理へ進む。
第3の処理例を説明する。
ステップST170における判定は、自車両から照射対象物までの予想到達時間を用いる第3の処理例でもよい。第3の処理例は、自車両が照射対象物に到達するまでの予想到達時間に応じて、光軸調整するか否か決定する処理である。これは、照射対象物までの予想到達時間が長い場合は、ユーザが照射対象物を視認できない場合でも、運転に支障がないと考えられるためである。以下、説明において、予想到達時間は、単に到達時間とも記載する。
図7は、図4のステップST170における処理(第3の処理例)の一例を示すフローチャートである。
配光制御装置100が配光制御処理を開始し、図4に示すステップST110からステップST160までの処理を実行すると、次に、光軸調整量算出部130は、遮光領域内に照射対象物があるかを判定する(ステップST731)。
具体的には、上述した図4のステップST170と同様の処理を実施する。
光軸調整量算出部130において、遮光領域内に照射対象物がないと判定された場合(ステップST731“NO”)、配光制御処理は、図4のステップST190の処理へ進む。
光軸調整量算出部130において、遮光領域内に照射対象物があると判定された場合(ステップST731“YES”)、照射対象物までの距離および自車両の車速を取得する(ステップST732)。具体的には、例えば、照射対象物情報に含まれる、自車両と照射対象物との位置関係から、照射対象物までの距離を取得する。それと同時に、自車両の車速を取得する。
光軸調整量算出部130は、次に、照射対象物までの到達時間(予想到達時間)を算出する(ステップST733)。具体的には、光軸調整量算出部130は、照射対象物までの距離と自車両の車速をもとにして、照射対象物までの到達時間を算出する。到達時間は、照射対象物までの距離を車速で割ったものである。
光軸調整量算出部130は、次に、到達時間と閾値とを比較し、到達時間は閾値以下であるかを判定する(ステップST734)。
光軸調整量算出部130において、到達時間は閾値以下でないと判定された場合(ステップST734“NO”)、配光制御処理は、図4のステップST190の処理へ進む。
光軸調整量算出部130において、到達時間は閾値以下であると判定された場合(ステップST734“YES”)、配光制御処理は、図4のステップST180の処理へ進む。
配光制御処理のイメージを説明する。
図8Aおよび図8Bは、配光制御処理のステップ170において照射対象物が遮光領域内にないと判定される一例を示す図である。
図8Aは俯瞰図である。
図8Bは自車両1000側から前方を見た時のハイビーム照射エリアと遮光対象物および照射対象物との重なり方を示す図である。
図8Bにおいて、ハイビームユニット20は、8つのLEDモジュール30でハイビーム1002を照射し、8つのハイビーム照射エリアに対して光を照射するものとしている。
それぞれのLEDモジュール30の番号(LED番号)は、左から順にLED1、LED2、LED3、LED4、LED5、LED6、LED7、LED8というように番号が付与されているものとする。LED1~LED8は、それぞれ異なる領域(ハイビーム照射エリア)にハイビーム1002を照射する。すなわち、LED番号(LED1~LED8)は、それぞれ異なるハイビーム照射エリアに対応する番号である。
図8Bに示すように、遮光対象物である先行車が存在するLED4およびLED5は、先行車の運転者のグレア防止のために消灯される。
そして、LED4およびLED5が消灯することにより、ハイビームで照らされなくなる領域は遮光領域1006となり、ハイビームで照らされる領域は照射領域1005となる。
図8に示す例では、照射対象物はLED2およびLED3の領域にのみ存在しており、遮光領域1006内にはないため、配光制御処理はステップST190へ進み、そのままの状態で制御信号が生成される。
このようにして、他車両が存在しない領域はハイビームを照射して視認性を保ち、他車両が存在する領域はハイビームを照射せず、他車両の運転者に対するグレアを防止することができる。
ここで、自車両1000が走行する走行中の道路には、先行車等の照射すべきでない対象物(以降、遮光対象物1003)および、障害物等の本来照射すべき対象物(以降、照射対象物1004)の両方が同時に存在する場合がある。
このとき、遮光対象物1003が存在する領域のLEDモジュール30を消灯することで、遮光領域1006内に照射対象物1004が含まれてしまう場合がある。
それにより、照射対象物1004がハイビーム1002で照射されず、視認性が悪くなり、ユーザからの発見が遅れてしまう可能性がある。
この場合、本開示によれば以下のように配光制御処理が実行される。
図9Aおよび図9Bは、配光制御処理のステップ170において照射対象物1004が遮光領域1006内にあると判定される一例を示す図である。
図9Aは俯瞰図である。
図9Bは自車両1000側から前方を見た時のハイビーム照射エリアにおける遮光領域1006と遮光対象物1003および照射対象物1004との重なり方を示す図である。
図9Bにおいて、ハイビームユニット20は、図8Bと同様に、8つのLEDモジュール30で8つのハイビーム照射エリアに対して光を照射するものとしている。
図9Bのように、遮光対象物1003である先行車が存在するLED4およびLED5は、先行車の運転者のグレア防止のために消灯される。
そして、LED4およびLED5が消灯することによりハイビーム1002で照らされなくなる領域が遮光領域1006となる。
それにより、本来であれば照射するべき無灯火停車車両が、ハイビームで照らされなくなるため、本開示に係る配光制御処理はステップST180へ進み、光軸の調整を行う。
図9では、無灯火停車車両(照射対象物1004)に最も近い照射領域は、LED3が照射する領域である。
よって、LED3が無灯火停車車両(照射対象物1004)を照射するように、光軸を調整すればよい。
LED3の照射領域1005は、無灯火停車車両(照射対象物1004)よりも左側にあるため、光軸の調整方向は右方向となる(矢印α)。
光軸調整量(矢印α)は、遮光領域1006と照射領域1005の境界線(LED3およびLED4の境界線)である線Bが、無灯火停車車両(照射対象物1004)の右端である線Aと重なるようにするために必要な、ハイビームユニット20の光軸を動かす量である。
図10Aおよび図10Bは、配光制御処理により光軸を調整した後の状態を示す図である。
図10Aは俯瞰図である。
図10Bは自車両1000側から前方を見た時のハイビーム照射エリア(照射領域および遮光領域)と遮光対象物1003および照射対象物1004との重なり方を示す図である。
図10Aおよび図10Bに示すように、ステップST180にて決定した光軸調整量および調整方向に応じて、ハイビームユニット20の光軸を動かしたことにより、無灯火停車車両(照射対象物1004)がある領域1007が遮光領域1006の外に出て、照射領域1005になり、ユーザが無灯火停車車両(照射対象物1004)を視認しやすくなる。
実施の形態1に説明した構成および処理により、照射するべき物体と遮光するべき物体とが遮光領域に含まれていた場合でも、物体に応じて適切に照射または遮光することができる。
なお、仮に、LEDの分割数を増やせば、これにより、遮光領域を細分化することが可能になり、上述のような問題は発生しづらくなるが、その分コストが増える。
本開示に係る配光制御装置100は、LEDの分割数を増やすことなく、上記した効果が得られる。
本開示に係る配光制御装置は、ハイビーム照射エリアを複数に分割可能なハイビームユニットを制御する配光制御装置であって、前記ハイビーム照射エリアにおいて、ハイビームを照射すべき照射対象物又はハイビームを遮光すべき遮光対象物が存在しているか否かを検出する物体検出部と、前記物体検出部が前記遮光対象物を検出した場合に、前記遮光対象物を遮光するための遮光領域を決定する遮光領域決定部と、前記遮光領域に前記照射対象物が含まれる場合に、当該照射対象物が前記遮光領域から外れるように、前記ハイビームユニットの光軸の方向を調整するための光軸調整量を算出する光軸調整量算出部と、前記光軸調整量に基づいて前記ハイビームユニットの光軸を制御する配光制御部と、を備えるように構成した。
これにより、複数のハイビーム照射エリアの各ハイビーム照射エリアにおいて、遮光対象物とともに照射対象物が存在している場合に、照射対象物に対してハイビームを照射できる、配光制御装置を提供することができる、という効果を奏する。
本開示に係る前照灯装置は、ハイビーム照射エリアを複数に分割可能なハイビームユニットと、前記ハイビーム照射エリアにおいて、ハイビームを照射すべき照射対象物又はハイビームを遮光すべき遮光対象物が存在しているか否かを検出する物体検出部と、前記物体検出部が前記遮光対象物を検出した場合に、前記遮光対象物を遮光するための遮光領域を決定する遮光領域決定部と、前記遮光領域に前記照射対象物が含まれる場合に、当該照射対象物が前記遮光領域から外れるように、前記ハイビームユニットの光軸の方向を調整するための光軸調整量を算出する光軸調整量算出部と、前記光軸調整量に基づいて前記ハイビームユニットの光軸を制御する配光制御部と、を備えるように構成した。
これにより、複数のハイビーム照射エリアの各ハイビーム照射エリアにおいて、遮光対象物とともに照射対象物が存在している場合に、照射対象物に対してハイビームを照射できる、前照灯装置を提供することができる、という効果を奏する。
本開示に係る配光制御方法は、ハイビーム照射エリアを複数に分割可能なハイビームユニットを制御する配光制御方法であって、物体検出部が、前記ハイビーム照射エリアにおいて、ハイビームを照射すべき照射対象物又はハイビームを遮光すべき遮光対象物が存在しているか否かを検出する物体検出ステップと、遮光領域決定部が、前記物体検出部が前記遮光対象物を検出した場合に、前記遮光対象物を遮光するための遮光領域を決定する遮光領域決定ステップと、前記遮光領域に前記照射対象物が含まれる場合に、光軸調整量算出部が、当該照射対象物が前記遮光領域から外れるように、前記ハイビームユニットの光軸の方向を調整するための光軸調整量を算出する光軸調整量算出ステップと、配光制御部が、前記光軸調整量に基づいて前記ハイビームユニットの光軸を制御する配光制御ステップと、を備えるようにした。
これにより、複数のハイビーム照射エリアの各ハイビーム照射エリアにおいて、遮光対象物とともに照射対象物が存在している場合に、照射対象物に対してハイビームを照射できる、配光制御方法が提供できる、という効果を奏する。
本開示に係る配光制御装置において、前記光軸調整量算出部は、前記遮光領域に前記照射対象物が含まれる度合いを算出し、当該度合いが予め定められた閾値以上の場合、前記光軸調整量を算出する、ように構成した。
これにより、ハイビームを照射すべき照射対象物の大部分がハイビームで照射されている場合は、光軸を調整することなく、本来ハイビームを照射すべき照射対象物の大部分が遮光領域に含まれている場合は、光軸を調整する、配光制御装置、を提供することができる。
その結果、本来ハイビームを照射すべき照射対象物が遮光領域に含まれて運転者に認識し難い状況になった場合でも、当該照射対象物をハイビームで照射することができる。
また、上記構成を前照灯装置または配光制御方法に適用した場合は、上記同様の効果を奏する前照灯装置および配光制御方法を実現できる。
本開示に係る配光制御装置において、前記遮光領域に前記照射対象物が含まれる場合であって、かつ、前記ハイビームユニットが搭載された車両と前記照射対象物との距離が予め定められた距離以下である場合、前記光軸調整量算出部は、前記光軸調整量を算出する、ように構成した。
これにより、自車両と照射対象物との距離が遠すぎる場合は、光軸を調整しない、配光制御装置を提供することができる、という効果を奏する。
また、上記構成を前照灯装置または配光制御方法に適用した場合は、上記同様の効果を奏する前照灯装置および配光制御方法を実現できる。
本開示に係る配光制御装置において、前記光軸調整量算出部は、前記ハイビームユニットが搭載された車両が前記照射対象物に到達するまでの予想到達時間が、予め定められた到達時間閾値以下の場合、前記光軸調整量を算出する、ように構成した。
これにより、自車両が照射対象物に到達するまでに時間を要する場合は、光軸を調整しない、配光制御装置を提供することができる、という効果を奏する。
また、上記構成を前照灯装置または配光制御方法に適用した場合は、上記同様の効果を奏する前照灯装置および配光制御方法を実現できる。
実施の形態2.
実施の形態2では、光軸を調整した後で、遮光領域を再度調整する形態について説明する。これは、光軸調整により照射範囲が広がることを考慮する形態である。
図11は、実施の形態2に係る配光制御装置100Aの構成例を示す図である。
図11において、実施の形態1にて説明した構成については、同じ符号を付し、ここでは、その説明を適宜省略する。具体的には、図11に示す物体検出部110は、照射対象物情報および遮光対象物情報を、遮光領域変更部150へ出力する以外において、既に説明した物体検出部110と同様である。図11に示す遮光領域決定部120は、既に説明した遮光領域決定部120と同様であり、図11に示す光軸調整量算出部130は、既に説明した光軸調整量算出部130、と同様である。
図11に示す配光制御装置100Aは、配光制御部140Aを備えている。
図11に示す配光制御装置100Aは、さらに、遮光領域変更部150を備えている。
遮光領域変更部150は、配光制御部140Aが光軸を調整した状態を考慮して、遮光領域決定部120が決定した遮光領域を調整する。
具体的には、遮光領域変更部150は、物体検出部110から、照射対象物情報および遮光対象物情報を取得する。また、光軸調整量算出部130から、光軸調整量および調整方向を取得する。遮光領域変更部150は、自車両と照射対象物および遮光対象物の位置関係と、光軸調整量および調整方向をもとにして、遮光領域を変更する。
遮光領域変更部150が遮光領域を調整するタイミングは、配光制御部140Aにより光軸が調整される前であっても、光軸が調整された後であってもよい。
配光制御部140Aは、さらに、遮光領域変更部150が調整した遮光領域に変更するようハイビームユニット20による配光を制御する。
具体的には、配光制御部140Aは、遮光領域変更部150から遮光LED番号を取得する。配光制御部140Aは、遮光領域変更部150から遮光LED番号を取得すると、遮光LED番号に対応するLEDモジュール30を点灯状態から消灯状態にするよう指令する。
実施の形態2に係る処理について、実施の形態1に説明した処理の説明を適宜省略し、実施の形態1に説明されていない処理を説明する。
実施の形態2においては、図4のステップST180において、光軸調整量および調整方向を決定し、その後で再度遮光領域を変更する。
この詳細な処理の一例を説明する。
図12は、実施の形態2に係る配光制御装置100Aによる配光制御処理の一例を示すフローチャートである。
配列制御処理においてステップST180の処理が開始されると、光軸調整量算出部130は、照射領域、遮光領域、照射対象物情報をもとにして、光軸調整量および調整方向を決定する(ステップST181)。
具体的には、光軸調整量算出部130は、実施の形態1と同様に、遮光領域および照射領域と、照射対象物との位置関係から、光軸調整量および調整方向を決定する。光軸調整量算出部130は、決定した光軸調整量および調整方向を、遮光領域変更部150および配光制御部140Aに出力する。
遮光領域変更部150は、光軸調整後の状態で遮光LED番号を変更する(ステップST182)。
ステップST182において、遮光領域変更部150は、物体検出部110から取得した遮光対象物情報と、光軸調整量および調整方向をもとにして、遮光LED番号を変更する。
具体的には、遮光領域変更部150は、光軸調整量および調整方向にハイビームユニット20の光軸を変更した後の各LEDモジュール30の照射領域と、遮光対象物情報とをもとにして、遮光LED番号を再度決定する。
さらに具体的には、遮光領域変更部150は、光軸を変更した後の各LEDモジュール30の照射領域と、遮光対象物が存在する領域(遮光対象物情報に含まれる遮光対象物の位置・大きさから取得できる領域)とを照らし合わせ、それらが重なる領域に対応するLEDモジュール30のLED番号を、遮光LED番号として決定する。
遮光領域変更部150は、変更後の遮光LED番号を、配光制御部140Aに出力する。
実施の形態2の処理のイメージを説明する。
図13Aおよび図13Bは、実施の形態1に係る配光制御処理により光軸を調整した後の状態を示す図である。
図13Aは俯瞰図である。
図13Bは自車両1000側から前方を見た時のハイビーム照射エリア(照射領域1005および遮光領域1006)と遮光対象物1003および照射対象物1004との重なり方を示す図である。
図13は、図10に示した状態と同じ状態を示しており、遮光対象物1003と照射対象物1004との位置関係をもとにして、光軸調整量および調整方向を取得し、光軸を変更した状態である。光軸変更により、LED5の照射領域1008が、遮光対象物1003である先行車が存在する領域から外れる。これにより、ステップST182で、変更後の遮光LED番号として”LED4”のみが選択される。
図14Aおよび図14Bは、実施の形態2に係る配光制御処理のイメージを説明するための図である。
図14Aは俯瞰図である。
図14Bは自車両1000側から前方を見た時のハイビーム照射エリア(照射領域1005および遮光領域1006)と遮光対象物1003および照射対象物1004との重なり方を示す図である。
図14は、図13に示す状態から、上記した処理により遮光領域1006を変更した後の状態を示している。遮光LED番号からLED5が外れたことにより、LED5に対応する領域1009が照射されるようになる。また、遮光領域1006は、LED4に対応する領域1010のみになる。
実施の形態2に説明した構成および処理により、光軸を調整した後でも、さらに遮光領域を適切に決定することができる。
本開示に係る配光制御装置において、前記配光制御部が前記光軸を調整した状態を考慮して、前記遮光領域決定部が決定した遮光領域を調整する、遮光領域変更部をさらに備えるように構成した。
これにより、光軸を調整した後の状態に応じて、適切に照射領域および遮光領域を調整する、配光制御装置を提供することができる、という効果を奏する。
また、上記構成を前照灯装置または配光制御方法に適用した場合は、上記同様の効果を奏する前照灯装置および配光制御方法を実現できる。
実施の形態3.
実施の形態3では、優先して照射するべき照射対象物を選択する形態について説明する。
この形態は、自車線内にある、もしくは自車線に近い物体ほど、運転操作に関係するため、早く発見できることが望ましく、優先的に照射する必要がある、という観点による形態である。
実施の形態3において、既に説明した構成については、同じ符号を付し、以下、その説明を適宜省略する。
図15は、実施の形態3に係る配光制御装置100Bの構成例を示す図である。
配光制御装置100Bは、さらに、位置測位システム80に接続されている。
配光制御装置100Bは、物体検出部110B、遮光領域決定部120B、光軸調整量算出部130B、配光制御部140B、車線情報取得部160、地図データベース165を備える。
遮光領域決定部120B、光軸調整量算出部130B、配光制御部140B、は、既に説明した遮光領域決定部120、光軸調整量算出部130、配光制御部140、と同様であるため、詳細な説明を省略する。
位置測位システム80は、例えば衛星測位システム(GPS:Global Positioning System)であり、自車両の位置情報(緯度、経度、高度)を取得可能である。
地図データベース165は、道路の車線情報を含む地図情報が格納されたデータベースである。
位置測位システム80と地図データベース165は、ユーザに道案内を行うカーナビゲーションシステムのように、配光制御装置とは別の装置であって同一の装置へ搭載されていてもよい。
車線情報取得部160は、車両の走行車線を示す車線情報を取得する。
車線情報取得部160は、地図データベース165から取得した地図情報と、位置測位システム80から取得した自車両の位置情報とを用いて、車線情報を取得する。
車線情報は、自車両が走行中の車線の位置である。
物体検出部110Bは、例えば、自車両が走行中の車線である自車線内にある物体を優先して、複数の照射対象物のいずれかを選択する。
また、物体検出部110Bは、例えば、自車線内に複数ある場合は、その中でも距離が近い物体を優先して、複数の照射対象物のいずれかを選択する。
また、物体検出部110Bは、例えば、複数の照射対象物がいずれも自車線内にない場合は、自車線から距離が近い方を優先して、複数の照射対象物のいずれかを選択する。
具体的には、物体検出部110Bは、遮光対象物と照射対象物を判別し、それぞれの情報(位置、大きさなど)を取得する。
物体検出部110Bは、照射対象物が複数存在する場合、車線情報に基づいて、1つの照射対象物を選定する。具体的には、物体検出部110Bは、自車両が走行中の車線の位置と、すべての照射対象物の位置とを照らし合わせて、自車線に最も関連する照射対象物を決定する。
物体検出部110Bは、決定した照射対象物について照射対象物情報を出力する。
ここで、最も関連する照射対象物とは、自車線内に存在するもののうち、最も近い照射対象物のことである。
また、いずれも自車線内に存在しない場合は、自車線の最も近くに存在する照射対象物である。
この自車線内にある物体または自車線の近くにある物体を照射対象物とする理由は、これらの物体が、自車両が走行する軌道内にある可能性が高く、これらの物体を優先的に照射するべきだからである。
実施の形態3に係る処理を説明する。
実施の形態3に係る処理について、既に説明した処理の説明を適宜省略し、これまでに説明されていない処理を説明する。
実施の形態3においては、図4のステップST170において、複数の照射対象物が存在する場合に、自車が走行する車線位置およびそれぞれの照射対象物の位置に応じて、照射対象物を選択する。
この詳細な処理の一例を説明する。
図16Aおよび図16Bは、実施の形態3に係る配光制御装置100Bによる配光制御処理の一例を示すフローチャートである。
まず、物体検出部110Bは、照射対象物は複数あるかを判定する(ステップST171)。
具体的には、物体検出部110Bは、照射対象物の個数を取得し、複数存在するかどうかを判定する。
物体検出部110Bにおいて照射対象物が1つ以下であると判定された場合(ステップST171“NO”)、処理はステップST179へ進む。
物体検出部110Bにおいて照射対象物が複数存在すると判定された場合(ステップST171“YES”)、車線情報取得部160は、自車両の位置情報・地図情報を取得する(ステップST172)。
具体的には、車線情報取得部160は、位置測位システム80から自車両の位置情報を取得し、地図データベース165から地図情報を取得する。
車線情報取得部160は、次に、車線情報を取得する(ステップST173)。
具体的には、車線情報取得部160は、自車両の位置情報と地図情報をもとにして、自車両が走行中の車線情報を取得する。
さらに具体的には、自車両の位置情報に含まれる、緯度、経度、高度に対応した地点における、道路の車線情報を、地図情報から取得する。そして、車線情報取得部160は、自車両が走行中の車線情報を、物体検出部110Bに出力する。
次に、物体検出部110Bは、自車線内に照射対象物があるかを判定する(ステップST174)。
具体的には、物体検出部110Bは、車線情報取得部160から自車両が走行中の車線情報を取得し、自車両が走行中の車線情報と物体検出部110Bが検出したすべての照射対象物の位置を比較して、自車線内に照射対象物があるかどうかを判定する。
さらに具体的には、物体検出部110Bは、自車両の進行方向に続く、自車両が走行中の車線の範囲と、照射対象物の位置情報とを比較し、車線の範囲と照射対象物の一部または全部とが重なっていれば、照射対象物は自車線内にあると判定する。物体検出部110Bは、同様の処理を、すべての照射対象物について行う。
物体検出部110Bにおいて、自車線内に照射対象物があると判定された場合(ステップST174“YES”)、物体検出部110Bは、さらに、自車線内に複数あるか判定する(ステップST175)。
具体的には、自車線内にあると判定された照射対象物が1つ以上あった場合、物体検出部110Bは、さらに、自車線内に存在すると判定された照射対象物の個数を取得し、複数存在するかどうかを判定する。
物体検出部110Bにおいて、照射対象物が自車線内に複数あると判定した場合(ステップST175“YES”)、物体検出部110Bは、さらに、距離が最も近いものを照射対象物に決定する(ステップST176)。
具体的には、自車線内に照射対象物が複数存在する場合、物体検出部110Bは、自車線内にあると判定された照射対象物それぞれについて、照射対象物情報に含まれる、自車両からの距離を取得し、距離が最も近いものを照射対象物に決定する。
物体検出部110Bは、照射対象物が自車線内に複数ないと判定した場合(ステップST175“NO”)、自車線内にあるものを照射対象物に決定する(ステップST177)。
物体検出部110Bにおいて、自車線内に照射対象物がないと判定された場合(ステップST174“NO”)、物体検出部110Bは、自車線に最も近いものを照射対象物に決定する(ステップST178)。具体的には、物体検出部110Bは、物体検出部110Bが検出した照射対象物それぞれについて、照射対象物の位置における、自車線と照射対象物との水平方向距離を取得し、最も近いものを照射対象物に決定する。
物体検出部110Bは、ステップST171“NO”、ステップST176、ステップST177、または、ステップST178の処理の次に、遮光領域内に照射対象物があるかを判定する(ステップST179)。
物体検出部110Bにおいて、遮光領域内に照射対象物があると判定した場合(ステップST179“YES”)、図4BのステップST180の処理へ進む。
物体検出部110Bにおいて、遮光領域内に照射対象物がないと判定した場合(ステップST179“NO”)、図4CのステップST190の処理へ進む。
図17Aおよび図17Bは、ステップST171において照射対象物が複数あると判定する場合の状況の一例を示す図である。
図17Aは俯瞰図である。
図17Bは自車両1000側から前方を見た時のハイビーム照射エリア(照射領域1005および遮光領域1006)と遮光対象物1003および照射対象物1004との重なり方を示す図である。
図17の例では、無灯火停車車両(照射対象物1004a)と道路落下物(照射対象物1004b)といった2つの照射対象物がある。図17Aに示すように、自車両1000が走行中の車線内(自車線1021内)に、無灯火停車車両の一部が重なって存在する。また、道路落下物(照射対象物1004b)は、自車線1021の外側に存在する。よって、この場合は、無灯火停車車両(照射対象物1004a)の方を照射対象物1020として選択する。
図17の例では、自車両1000が走行中の車線内(自車線1021内)に物体が1つであるため(ステップST175“NO”)、無灯火停車車両(照射対象物1004a)がそのまま照射対象物として選択される(ステップST177)。もし、自車両1000が走行中の車線内(自車線1021内)に照射対象物が2つ以上あった場合は(ステップST175“YES”)、物体までの距離が最も近いものを照射対象物として選択する(ステップST176)。仮に、図17Aに示す照射対象物1004b(道路上の落下物)が、自車両1000が走行中の自車線1021の内側にあった場合は、照射対象物1004aまたは照射対象物1004bのうち、自車両1000からの距離が近い方が照射対象物として選択される。
図18Aおよび図18Bは、ステップST171において照射対象物1004が複数あると判定され、さらに、ステップST174において自車線1021内に照射対象物1004がないと判定された(ステップST174“NO”)状況を示す図である。
図18Aは俯瞰図である。
図18Bは自車両1000側から前方を見た時のハイビーム照射エリア(照射領域1005および遮光領域1006)と遮光対象物1003および照射対象物1004との重なり方を示す図である。
図18の例では、道路設置物1004cと道路落下物1004dといった2つの照射対象物がある。図18Aに示すように、物体1(道路設置物1004c)と車線の距離βと、物体2(道路落下物1004d)と車線の距離βとを比較すると、距離βの方が小さい。つまり、物体2(道路落下物1004d)の方が自車線に近い位置にある。よって、この場合は、物体2(道路落下物1004d)が照射対象物1030として選択される。
実施の形態3に説明した構成および処理により、例えば照射対象物が複数ある場合であっても、照射するべき物体を選択することができる。
本開示に係る配光制御装置において、前記ハイビームユニットが搭載された車両の走行車線を示す車線情報を取得する車線情報取得部をさらに備え、前記物体検出部は、前記車線情報に基づいて照射対象物を選択する、ように構成した。
これにより、例えば照射対象物が複数ある場合であっても、自車両が走行中の車線情報に基づいて照射対象物を選択する、配光制御装置を提供することができる、という効果を奏する。
また、上記構成を前照灯装置または配光制御方法に適用した場合は、上記同様の効果を奏する前照灯装置および配光制御方法を実現できる。
実施の形態4.
実施の形態4では、光軸を調整する際に、照射対象物が照射されるようにしつつ、さらに、光軸調整量が小さくなるようにする形態について説明する。
この形態は、光軸調整量を小さくすることにより処理効率を向上させることを考慮した形態である。
実施の形態4に係る配光制御装置ついては、図11に示す構成部と同様の構成部を有するため、図示を省略して同じ符号を用いて説明し、既に説明した内容は適宜説明を省略する。
実施の形態4における光軸調整量算出部130は、さらに、光軸調整量がより小さくなるように光軸調整量および調整方向を決定する。
図19は、実施の形態4に係る配光制御装置100Cによる配光制御処理の一例を示すフローチャートである。
図19に示す処理は、図12に示したステップST181の処理におけるさらに詳細な処理の一例である。
図19に示す処理においては、遮光対象物の位置、照射対象物の位置に加えて、LEDモジュール30で照射する領域の境界位置をもとにして、光軸調整量および調整方向を取得する。
まず、光軸調整量算出部130は、遮光対象物と照射対象物の境界位置Aを取得する(ステップST281)
具体的には、光軸調整量算出部130は、照射対象物および遮光対象物の位置関係から、境界位置Aを取得する。境界位置Aは、遮光対象物と照射対象物との間にある領域の左右中央であって、遮光対象物と照射対象物とをちょうど分断する位置である。
光軸調整量算出部130は、次に、LEDモジュール30の照射領域の境界位置Bおよび境界位置Cを取得する(ステップST282)。
境界位置B、境界位置Cはそれぞれ、各LEDモジュール30の照射領域の境界のうち、照射対象物の左および右にある最も近い境界位置である。
光軸調整量算出部130は、次に、上記の境界位置A、境界位置Bおよび境界位置Cの位置関係から、左右それぞれの光軸調整量を算出する(ステップST283)。
具体的には、光軸調整量算出部130は、境界位置Aと境界位置B、または、境界位置Aと境界位置Cが重なるようにするための、光軸の変更角度を算出する。
光軸調整量算出部130は、次に、光軸調整量が小さい方の光軸調整量および調整方向を取得する(ステップST284)。
具体的には、光軸調整量算出部130は、左右それぞれの光軸調整量のうち、より光軸調整量が小さい方を選択し、その光軸調整量および調整方向を取得する。
図20Aおよび図20Bは、配光制御処理のステップ170において照射対象物が遮光領域内にある(ステップST170“YES”)と判定される一例を示す図である。
図20Aは俯瞰図である。
図20Bは自車両1000側から前方を見た時のハイビーム照射エリア(照射領域1005および遮光領域1006)と遮光対象物1003および照射対象物1004との重なり方を示す図である。
図20Bにおいては、照射対象物1004が存在する領域1040aが遮光領域に含まれている。
図9に説明した実施の形態1では、遮光領域1006と照射領域1005との境目である、LED3とLED4の境界位置Bのみ取得した。それに加えて、実施の形態4の配光制御処理では、図20Bに示すように、遮光領域内に含まれる、LED4とLED5の境界位置Cも取得する。
そして、実施の形態4の配光制御処理では、境界位置Bおよび境界位置Cと、境界位置Aとの距離γを取得し、より小さい方を選択する。図20では、境界位置Aと境界位置Bの距離γABよりも、境界位置Aと境界位置Cの距離γACの方が小さいため、境界位置Cを選択する。
そして、実施の形態4の配光制御処理では、境界位置Aと境界位置Cとの位置関係から、光軸調整量および調整方向を取得する。図20では、境界位置Aが境界位置Cよりも左側にあるため、光軸調整方向は左方向となる。光軸調整量は、境界位置Cが境界位置Aと重なるようになるために必要な、光軸の変更角度である。
図21Aおよび図21Bは、光軸を調整した後の状態を示す図である。
図21Aは俯瞰図である。
図21Bは自車両1000側から前方を見た時のハイビーム照射エリア(照射領域1005および遮光領域1006)と遮光対象物1003および照射対象物1004との重なり方を示す図である
図21は、図20の状態から光軸を調整した後の状態を示した図である。
ステップST281からステップST284までの処理で決定した光軸調整量および調整方向に基づいて、ハイビームユニット20の光軸を動かしている。
ただし、この状態では、照射対象物1004が存在する領域1040bは遮光領域1006内にあるため、照射対象物1004が照射されない。
図22Aおよび図22Bは、さらに遮光領域1006を変更した後の状態を示す図である。
図22Aは俯瞰図である。
図22Bは自車両1000側から前方を見た時のハイビーム照射エリア(照射領域1005および遮光領域1006)と遮光対象物1003および照射対象物1004との重なり方を示す図である。
図22は、図21の状態からさらに、遮光領域1006を変更した後の状態を示した図である。
ステップST182の処理により、元々は遮光LED番号に含まれていたLED4は、遮光対象物1003である先行車が存在する領域から外れる。よって、照射対象物1004が存在する領域1040cを含むLED4の照射領域は、遮光領域1006ではなくなる。
実施の形態4に説明した構成および処理により、照射対象物が照射されるようにしつつ、さらに、光軸調整量が最小となるように、光軸を調整することができる。
本開示に係る配光制御装置において、光軸調整量算出部は、さらに、光軸調整量がより小さくなるように調整する、ように構成した。
これにより、さらに、光軸調整量がより小さくなるように調整する、配光制御装置を提供することができる、という効果を奏する。
また、上記構成を前照灯装置または配光制御方法に適用した場合は、上記同様の効果を奏する前照灯装置および配光制御方法を実現できる。
ここで、本開示に係る配光制御装置100,100A,100Bの機能を実現するハードウェア構成を説明する。
図23は、本開示に係る機能を実現するためのハードウェア構成の第1の例を示す図である。
図24は、本開示に係る機能を実現するためのハードウェア構成の第2の例を示す図である。
本開示の配光制御装置100(または、配光制御装置100A、配光制御装置100B)は、図23または図24に示されるようなハードウェアにより実現される。
配光制御装置100(または、配光制御装置100A、配光制御装置100B)は、図23に示すように、プロセッサ10001、メモリ10002により構成される。
プロセッサ10001、メモリ10002は、例えば、コンピュータに搭載されているものである。
メモリ10002には、当該コンピュータを、物体検出部110(または、物体検出部110B)、遮光領域決定部120(または、遮光領域決定部120B)、光軸調整量算出部130(または、光軸調整量算出部130B)、配光制御部140(または、配光制御部140A、配光制御部140B)、遮光領域変更部150、車線情報取得部160、および、図示しない制御部として機能させるためのプログラムが記憶されている。メモリ10002に記憶されたプログラムをプロセッサ10001が読み出して実行することにより、物体検出部110(または、物体検出部110B)、遮光領域決定部120(または、遮光領域決定部120B)、光軸調整量算出部130(または、光軸調整量算出部130B)、配光制御部140(または、配光制御部140A、配光制御部140B)、遮光領域変更部150、車線情報取得部160、および、図示しない制御部の機能が実現される。
また、メモリ10002または図示しない他のメモリにより、地図データベース165が実現される。
プロセッサ10001は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ又はDSP(Digital Signal Processor)などを用いたものである。
メモリ10002は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)又はフラッシュメモリ等の不揮発性もしくは揮発性の半導体メモリであってもよいし、ハードディスク又はフレキシブルディスク等の磁気ディスクであってもよいし、CD(Compact Disc)又はDVD(Digital VersatileDisc)等の光ディスクであってもよいし、光磁気ディスクであってもよい。
プロセッサ10001とメモリ10002とは、相互にデータを伝送することが可能な状態に接続されている。また、プロセッサ10001とメモリ10002とは、入出力インタフェース10003を介して他のハードウェアと相互にデータを伝送することが可能な状態に接続されている。
または、物体検出部110(または、物体検出部110B)、遮光領域決定部120(または、遮光領域決定部120B)、光軸調整量算出部130(または、光軸調整量算出部130B)、配光制御部140(または、配光制御部140A、配光制御部140B)、遮光領域変更部150、車線情報取得部160、および、図示しない制御部の機能は、図24に示すように、専用の処理回路10004により実現されるものであっても良い。
処理回路10004は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、SoC(System-on-a-Chip)またはシステムLSI(Large-Scale Integration)等を用いたものである。
また、メモリ10005または図示しない他のメモリにより、地図データベース165が実現される。
メモリ10005は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)又はフラッシュメモリ等の不揮発性もしくは揮発性の半導体メモリであってもよいし、ハードディスク又はフレキシブルディスク等の磁気ディスクであってもよいし、CD(Compact Disc)又はDVD(Digital VersatileDisc)等の光ディスクであってもよいし、光磁気ディスクであってもよい。
処理回路10004とメモリ10005とは、相互にデータを伝送することが可能な状態に接続されている。また、処理回路10004とメモリ10005とは、入出力インタフェース10006を介して他のハードウェアと相互にデータを伝送することが可能な状態に接続されている。
なお、物体検出部110(または、物体検出部110B)、遮光領域決定部120(または、遮光領域決定部120B)、光軸調整量算出部130(または、光軸調整量算出部130B)、配光制御部140(または、配光制御部140A、配光制御部140B)、遮光領域変更部150、車線情報取得部160、および、図示しない制御部の機能をそれぞれ別の処理回路で実現しても良いし,まとめて処理回路で実現しても良い。
または、物体検出部110(または、物体検出部110B)、遮光領域決定部120(または、遮光領域決定部120B)、光軸調整量算出部130(または、光軸調整量算出部130B)、配光制御部140(または、配光制御部140A、配光制御部140B)、遮光領域変更部150、車線情報取得部160、および、図示しない制御部のうちの一部の機能がプロセッサ10001およびメモリ10002により実現され、かつ、残りの機能が処理回路10004により実現されるものであっても良い。
なお、本開示は、その開示の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、若しくは、実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
本開示に係る配置制御装置は、ハイビームを消灯した遮光領域に照射対象物が含まれている場合であっても、当該照射対象物に対してハイビームを照射できるように配光制御できるので、車両用のヘッドライト等に用いるのに適している。
1 前照灯装置、10 ヘッドライト、20 ハイビームユニット、30 LEDモジュール、35 光軸調整部、40 前照灯制御装置、50 点灯制御装置、60 車外センサ、70 車外カメラ、80 位置測位システム、100,100A,100B 配光制御装置、110,110B 物体検出部、120,120B 遮光領域決定部、130,130B 光軸調整量算出部、140,140A,140B 配光制御部、150 遮光領域変更部、160 車線情報取得部、165 地図データベース、1000 自車両、1001 ロービーム、1002 ハイビーム、1003 遮光対象物、1004 照射対象物、1004a,1004b 照射対象物,1004c 道路設置物、1004d 道路落下物、1005 照射領域、1006 遮光領域、1007 領域、1008 照射領域、1009 領域、1010 領域、1020 照射対象物、1021 自車線、1030 照射対象物、1040a,1040b,1040c 領域、10001 プロセッサ、10002 メモリ、10003 入出力インタフェース、10004 処理回路、10005 メモリ、10006 入出力インタフェース。

Claims (9)

  1. ハイビーム照射エリアを複数に分割可能なハイビームユニットを制御する配光制御装置であって、
    前記ハイビーム照射エリアにおいて、ハイビームを照射すべき照射対象物又はハイビームを遮光すべき遮光対象物が存在しているか否かを検出する物体検出部と、
    前記物体検出部が前記遮光対象物を検出した場合に、前記遮光対象物を遮光するための遮光領域を決定する遮光領域決定部と、
    前記遮光領域に前記照射対象物が含まれる場合に、当該照射対象物が前記遮光領域から外れるように、前記ハイビームユニットの光軸の方向を調整するための光軸調整量を算出する光軸調整量算出部と、
    前記光軸調整量に基づいて前記ハイビームユニットの光軸を制御する配光制御部と、
    を備えた配光制御装置。
  2. 前記光軸調整量算出部は、
    前記遮光領域に前記照射対象物が含まれる度合いを算出し、当該度合いが予め定められた閾値以上の場合、前記光軸調整量を算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の配光制御装置。
  3. 前記遮光領域に前記照射対象物が含まれる場合であって、かつ、前記ハイビームユニットが搭載された車両と前記照射対象物との距離が予め定められた距離以下である場合、前記光軸調整量算出部は、前記光軸調整量を算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の配光制御装置。
  4. 前記光軸調整量算出部は、
    前記ハイビームユニットが搭載された車両が前記照射対象物に到達するまでの予想到達時間が、予め定められた到達時間閾値以下の場合、前記光軸調整量を算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の配光制御装置。
  5. 前記配光制御部が前記光軸を調整した状態を考慮して、前記遮光領域決定部が決定した遮光領域を調整する、遮光領域変更部をさらに備えた、
    ことを特徴とする請求項1に記載の配光制御装置。
  6. 前記ハイビームユニットが搭載された車両の走行車線を示す車線情報を取得する車線情報取得部をさらに備え、
    前記物体検出部は、前記車線情報に基づいて照射対象物を選択する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の配光制御装置。
  7. 前記光軸調整量算出部は、さらに、前記光軸調整量がより小さくなるように調整する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の配光制御装置。
  8. ハイビーム照射エリアを複数に分割可能なハイビームユニットと、
    前記ハイビーム照射エリアにおいて、ハイビームを照射すべき照射対象物又はハイビームを遮光すべき遮光対象物が存在しているか否かを検出する物体検出部と、
    前記物体検出部が前記遮光対象物を検出した場合に、前記遮光対象物を遮光するための遮光領域を決定する遮光領域決定部と、
    前記遮光領域に前記照射対象物が含まれる場合に、当該照射対象物が前記遮光領域から外れるように、前記ハイビームユニットの光軸の方向を調整するための光軸調整量を算出する光軸調整量算出部と、
    前記光軸調整量に基づいて前記ハイビームユニットの光軸を制御する配光制御部と、
    を備えた前照灯装置。
  9. ハイビーム照射エリアを複数に分割可能なハイビームユニットを制御する配光制御方法であって、
    物体検出部が、前記ハイビーム照射エリアにおいて、ハイビームを照射すべき照射対象物又はハイビームを遮光すべき遮光対象物が存在しているか否かを検出する物体検出ステップと、
    遮光領域決定部が、前記物体検出部が前記遮光対象物を検出した場合に、前記遮光対象物を遮光するための遮光領域を決定する遮光領域決定ステップと、
    前記遮光領域に前記照射対象物が含まれる場合に、光軸調整量算出部が、当該照射対象物が前記遮光領域から外れるように、前記ハイビームユニットの光軸の方向を調整するための光軸調整量を算出する光軸調整量算出ステップと、
    配光制御部が、前記光軸調整量に基づいて前記ハイビームユニットの光軸を制御する配光制御ステップと、
    を備えた配光制御方法。
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