JP7542991B2 - 食品の付着低減剤 - Google Patents
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Description
本発明の目的は、食品の付着低減剤を提供することである。
(1)固形成分が10質量%以上70質量%以下であり、該固形成分中に油脂を35質量%以上、乳化剤を20質量%以下含む水中油型乳化油脂組成物であって、メディアン径が0.2~1.5μmである、食品の付着低減剤。
(2)油脂を35質量%以上、乳化剤を20質量%以下含む粉末油脂組成物であって、再溶解時のメディアン径が0.2~1.5μmである、食品の付着低減剤。
(3)請求項1または2に記載の付着低減剤が使用された食品
本発明において、付着低減剤の水中油型乳化物、粉末油脂に使用される油脂としては、液体、固体の動植物油脂、硬化した動植物油脂、動植物油脂のエステル交換油、分別した液体油又は固体脂等、食用に適するものであれば特に限定されない。具体的には、ナタネ油、コーン油、大豆油、綿実油、サフラワー油、パーム油、ヤシ油、米糠油、米油、ゴマ油、カカオ脂、シア脂、サル脂、マンゴー油、イリッペ脂、オリーブ油、パーム核油等の植物性油脂、魚油、豚脂、牛脂、鶏脂、乳脂等の動物性油脂、およびこれらの油脂の水素添加油またはエステル交換油、あるいはこれらの油脂を分別して得られる液体油、固体脂等が挙げられ、これらは1種単独で使用してもよく2種以上を併用してもよい。
また付着低減剤が粉末油脂組成物である場合、油脂の配合量は、35質量%以上であり、好ましくは50~75質量%である。油脂量がこの範囲であると、食品の付着抑制を向上させることができる。
また付着低減剤が、粉末油脂組成物である場合、乳化剤量は、粉末油脂組成物全体に対して、20質量%以下、好ましくは、3~7質量%の範囲を例示することができる。乳化剤の含有量がこの範囲であると、付着低減剤の乳化性が安定化すると共に、食品に用いた際の付着性を抑制させることができる。
具体的には、油、乳化剤や後述する蛋白質、デンプン分解物などを挙げることができる。
固形成分は、水中油型乳化油脂組成物に対して10質量%以上70質量%であり、好ましくは、40質量%以上60質量%以下である。
また粉末油脂組成物である場合は、粉末油脂全体に対して0.5~20質量%であることが好ましく、1~10質量%であることがより好ましい。蛋白質の配合量がこの範囲であると、効果的に食品の付着性を低減させることができる。
本発明の付着低減剤に配合されるデンプン加水分解物は、DEが5~40である。DE(Dextrose Equivalent)とは、デキストリンの構成単位であるグルコース残基の鎖長の指標となるものであり、デキストリン中の還元糖の含有量(%)を示す値である。値が大きいほどデキストリンの鎖長は短くなる。DE値はウィルシュテッターシューデル法により測定することができる。デンプン加水分解物のDEが5~40であると、酸化安定性、乳化安定性および作業性を向上させることができる。また、デンプン加水分解物のDEは、5~30であることがより好ましい。
また粉末油脂組成物である場合は、付着低減剤の固形成分全体に対して5~40質量%であることが好ましく、10~30質量%であることがより好ましい。デンプン加水分解物の配合量がこの範囲であると、付着低減剤の乳化安定性および食品に用いた際の付着性を抑制させることができる。
その他の成分としては、例えば、抗酸化剤、着色料、増粘多糖類、フレーバー、ビタミンまたは関連栄養素、ミネラルなどを例示することができる。
以下に、本発明である付着低減剤の製造方法の一例について説明する。
本発明の付着低減剤は、油脂、乳化剤、蛋白質、デンプン加水分解物を含む水中油型乳化物を作製、または該乳化物を乾燥粉末化した態様として得ることができる。
乳化工程では、各原材料を乳化機の撹拌槽に投入して撹拌混合する。水とその他の原材料の配合比は、特に限定されないが、例えば、油脂、カゼインナトリウム、デンプン加水分解物およびその他の原材料を含む水以外の原材料の合計量100質量%に対して水50~200質量%の範囲内にすることができる。各原材料の配合手順は、特に限定されないが、例えば、カゼインナトリウム、デンプン加水分解物などの水溶性成分を水に室温で分散後、加熱下に攪拌し、あるいは当該水溶性成分を加熱した水に分散、攪拌して完全に溶解させた後、撹拌槽に設置されたホモミキサーなどの攪拌装置で攪拌しながら、加熱溶解させた油相成分を滴下して乳化することができる。
・メディアン径
メディアン径は、レーザー回折式粒子径分布測定装置(商品名「SALD-2300」、株式会社島津製作所製)を用いて測定した。
また、粉末化した際のメディアン径は、粉末油脂を10質量%濃度で溶解した際のメディアン径とした。
・付着性
ゲル組成物の付着性の測定は20度に調温したゲル組成物を直径40mm、高さ15mmの容器に充填し、直径20mmのプランジャーを用いて速度10mm/sec、クリアランス5mmで2回圧縮試験を行なった。
測定は株式会社島津製作所社製 テクスチャーアナライザー「EZ-SX200N」を用いて測定した。
表1に示す配合で、水に乳蛋白質、デンプン加水分解物を添加し水相とした。油脂に乳化剤を添加し油相とした。なお乳化剤の加工デンプンに関しては水相に添加した。
水相と油相を65℃に加温し、水相に油相を添加し攪拌して乳化した後、高圧ホモジナイザーで均質化した。その後、1~5℃まで急冷し、さらに、攪拌しながら冷蔵下で10時間エージングし、水中油型乳化物を得た。
以下の各評価においてパネルは五味(甘味、酸味、塩味、苦味、うま味)の識別テスト、味の濃度差識別テスト、食品の味の識別テスト、基準嗅覚テストを実施し、その各々のテストで適合と判断された20~40代の男性9名、女性11名を選抜した。
評価を実施するにあたりパネル全体で討議し、各評価項目の特性に対してすり合わせを行って、各パネルが共通認識を持つようにした。また、官能評価におけるパネルの偏りを排除し、評価の精度を高めるために、サンプルの試験区番号や内容はパネルに知らせず、ランダムに提示した。
上記のようにして得られた水中油型乳化物60質量%、水38質量%、ゼラチン2質量%を混合した。90度まで加熱した水にゼラチンを入れ完全に溶解した後、60度に調温した水中油型乳化物を混合し、10度まで冷却しゲル組成物を作製した。得られたゲル組成物を用い付着性及び官能評価を行なった。
(1)付着性
◎+:付着性が500J/m3未満
◎ :付着性が500J/m3以上800J/m3未満
○ :付着性が800J/m3以上1500J/m3未満
△ :付着性が1500J/m3以上2000J/m3未満
× :付着性が2000J/m3以上
(2)食べやすさ
◎+:平均値が8点以上
◎ :平均値が7点以上8点未満
○ :平均値が5点以上7点未満
△ :平均値が4点以上5点未満
× :平均値が4点未満
実施例1、5、17、比較例2で得られた水中油型乳化物を、ノズル式スプレードライヤーを用いて25ml/minの流量で噴霧乾燥し、水分が約1質量%の粉末油脂を得た(噴霧乾燥条件:入口温度180℃)。尚、実施例5の水中油型乳化物を噴霧乾燥した粉末油脂を水にて50%希釈したものを実施例18とした。また、同様に実施例1、17、比較例2の粉末油脂を水にて10%希釈した際の再溶解メディアン軽はそれぞれ1.42μm、0.55μm、2.3μmであった。
実施例1、5、17、比較例2の粉末油脂を、マッシュポテト、ミキサー食、おから煮、パン粥へ添加し、評価を行なった。
得られた粉末油脂を表3の比率で混合しマッシュポテトを得た。得られたマッシュポテトにて、評価を行なった。
(1)口の中での付着性
◎:平均値が8点以上
○:平均値が6点以上8点未満
△:平均値が5点以上6点未満
×:平均値が5点未満
(2)食べやすさ
◎:平均値が8点以上
○:平均値が6点以上8点未満
△:平均値が5点以上6点未満
×:平均値が5点未満
得られた粉末油脂を表4の配合比率で混合し、ミキサー食を得た後、評価を行なった。
詳しくは、鶏むね肉(蒸し)、出汁、ゲル化剤、粉末油脂を混合し、ペースト状になるまでミキサーにかけた。その後90℃、3分加熱し、型に入れて室温(20℃)で冷却し、得られたミキサー食にて評価を行なった。
(1)口の中での付着性
◎:平均値が8点以上
○:平均値が6点以上8点未満
△:平均値が5点以上6点未満
×:平均値が5点未満
(2)食べやすさ
◎:平均値が8点以上
○:平均値が6点以上8点未満
△:平均値が5点以上6点未満
×:平均値が5点未満
得られた粉末油脂を表5の配合比率で、市販のおから煮と混合した。得られたおから煮にて評価を行なった。尚、粉末油脂の代わりに、なたね油を使用したものを参考例1とした。
(1)口の中での付着性
◎:平均値が8点以上
○:平均値が6点以上8点未満
△:平均値が5点以上6点未満
×:平均値が5点未満
(2)食べやすさ
◎:平均値が8点以上
○:平均値が6点以上8点未満
△:平均値が5点以上6点未満
×:平均値が5点未満
得られた粉末油脂を表6の配合比率で混合し、パン粥を得た後、評価を行なった。詳しくは、食パン(耳なし)を細かくカットし、牛乳、上白糖、ゲル化剤、粉末油脂を混ぜ合わせ、煮立つまで加熱した。室温(20℃)まで冷却し、得られたパン粥にて評価した。尚、粉末油脂の代わりに、なたね油を使用したものを参考例2とした。
(1)口の中での付着性
◎:平均値が8点以上
○:平均値が6点以上8点未満
△:平均値が5点以上6点未満
×:平均値が5点未満
(2)食べやすさ
◎:平均値が8点以上
○:平均値が6点以上8点未満
△:平均値が5点以上6点未満
×:平均値が5点未満
Claims (4)
- 固形成分が10質量%以上70質量%以下であり、該固形成分中に油脂を35質量%以上、乳化剤を20質量%以下含む水中油型乳化油脂組成物であって、メディアン径が0.2~1.5μmである、食品の付着低減剤。
- 油脂を35質量%以上、乳化剤を20質量%以下含む粉末油脂であって、再溶解時のメディアン径が0.2~1.5μmである、食品の付着低減剤。
- 乳化剤の含有量が12.5質量%以下であり、油脂の含有量が50~75質量%である、請求項2に記載の食品の付着低減剤。
- 請求項1~3のいずれか1項に記載の食品の付着低減剤が使用された食品。
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| JP2020086559A JP7542991B2 (ja) | 2020-05-18 | 2020-05-18 | 食品の付着低減剤 |
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