JP7538989B2 - 新規な紐締め装置及びそのバックストップ機構 - Google Patents

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Description

本願は、2022年1月21日に中国特許局に出願され、出願番号が202210068932.4であり、出願名称が「新規な紐締め装置及びそのバックストップ機構」である中国特許出願の優先権を主張し、その内容の全ては、参照により本願に組み込まれる。
本願は、紐締めシステムの分野に関し、具体的に、新規な紐締め装置及びそのバックストップ機構に関する。
現在、市販されている締付装置は、ハウジング歯-ラチェット構造を用いて締付機構の一方向回転を実現するものが多く、当該構造は、弾性アームの撓み変形を利用して一方向回転を実現し、材料の屈曲を防止するメカニズムを利用して逆転の防止を実現する。ラチェットアームに屈曲が生じると、構造が効かなくなってしまう。他のバックストップ機構にも、使用時の手触りが硬くて力を要するという問題があったり、逆転防止能力が悪いという問題があったりする。
そこで、使用時の手触りが良好であるとともに逆転防止の信頼性に優れた新規なバックストップ機構を有する締付装置が切望されている。
本願は、バックストップ機構として新規なスイングアーム-止めブロック機構を用いて、スイングアームのスイングアームヘッドと止めブロックの楔状ヘッド部とで逆方向のセルフロックを形成し、紐締め装置の逆転防止の信頼性を大幅に向上させることができる新規な紐締め装置及びそのバックストップ機構を提供する。
回転蓋、スプール及びハウジングを含み、前記回転蓋は、前記ハウジング上に回転可能に設けられ、前記スプールは、前記ハウジングによって支持され、前記ハウジングに対して回動可能である新規な紐締め装置であって、
前記回転蓋には、1つ又は複数の凹部が設けられており、
前記スプールは、引き締め方向に沿って回動すると、紐を巻き取り、緩め方向に沿って回動して紐を巻き出すように構成され、
前記ハウジングには、スイングアーム弾性アセンブリが設けられており、前記スイングアーム弾性アセンブリは、弾性部材と、円周に沿って設けられた1つ又は複数のスイングアームとを含み、前記スイングアームは、前記弾性部材を介して前記ハウジングに接続され、前記スイングアームは、スイングアームヘッド及びスイングアームビームを少なくとも含み、前記スイングアームビームは、前記1つ又は複数のスイングアームの位置する円周の径方向に沿って外方に放射状に延在し、前記スイングアームは、対向する第一側及び第二側を含み、前記スイングアームヘッドは、前記スイングアームが原位置にあるときに、前記回転蓋の凹部に接合可能に構成され、前記スイングアームビーム及び/又はスイングアームヘッドは、原位置からスイングアームの第一側又は第二側にオフセット可能に構成され、
前記ハウジングには、1つ又は複数の止めブロックが更に設けれており、且つ前記止めブロックは、前記スイングアームの第一側に位置し、前記止めブロックは、前記スイングアームヘッドに対応して設けられた楔状ヘッド部を含み、
引き締め方向に沿う外力を前記回転蓋が受けた場合、引き締め方向に沿った回転蓋の回動が許容されるように、前記止めブロック及び前記弾性部材は、前記スイングアームヘッドが前記回転蓋の凹部との接合から離脱されるまで前記スイングアームと前記回転蓋の凹部とが相対変位することを許容し、
緩め方向に沿う外力を回転蓋が受けた場合、緩め方向に沿う前記回転蓋の回動が防止されるように、緩め力により、前記回転蓋の凹部の側壁が前記スイングアームヘッドを付勢してそれをオフセットさせて、前記スイングアームヘッドの少なくとも一部を前記止めブロックの楔状ヘッド部に当接させることで、前記スイングアームヘッドと前記回転蓋の凹部との接合が常に保持される、新規な紐締め装置である。
前記オフセットには、振れ、揺動又は曲げが含まれ、オフセット運動により、スイングアームヘッドは、原位置に位置しなくなり、ある程度の傾き又は曲げが生じてしまう。
上記技術態様におけるスイングアームの第一側へのオフセットは、緩め方向に沿って回転蓋に力を加える方向と一致する。スイングアーム全体の第一側及び第二側は、スイングアームヘッド又はスイングアームビームの第一側及び第二側の方位定義と完全に一致し、スイングアームヘッドの歯部も第一側及び第二側を含み、歯部の第一側及び第二側は、スイングアーム又はスイングアームビームの第一側及び第二側の方位と一致する。例えば、スイングアームビームの中軸線を基準とした場合、中軸線より左は、第一側となり、中軸線より右は、第二側となり、同様に、スイングアームの歯部の中軸を基準とした場合も、中軸より左は、第一側となり、中軸より右は、第二側となる。別の言い方に変えれば、もしスイングアームの歯部と回転蓋の凹部とが接合されるときの位置を原位置と称する場合、緩め方向へ回転蓋をねじ込む方向をスイングアームの歯部、スイングアームのネック部、スイングアームビーム及びスイングアームの第一側と呼び、引き締め方向へ回転蓋をねじ込む方向をスイングアームの歯部、スイングアームのネック部、スイングアームビーム及びスイングアームの第二側と呼ぶ。前記第一側及び第二側は、原位置の両側にそれぞれ位置する。
「前記スイングアームビーム及び/又はスイングアームヘッドは、原位置からスイングアームの第一側にオフセット可能に構成されている」とは、前記スイングアームビーム及びスイングアームヘッドの両方がスイングアームの原位置からその第一側にオフセットする技術態様と、前記スイングアームビームがスイングアームの原位置からその第一側にオフセットする技術態様と、スイングアームヘッドがスイングアームの原位置からその第一側にオフセットする技術態様とのうち、少なくとも1つを含むことを指す。同様に、「前記スイングアームビーム及び/又はスイングアームヘッドは、原位置からスイングアームの第二側にオフセットする」とは、前記スイングアームビーム及びスイングアームヘッドの両方がスイングアームの原位置からその第二側にオフセットする技術態様と、前記スイングアームビームがスイングアームの原位置からその第二側にオフセットする技術態様と、スイングアームヘッドがスイングアームの原位置からその第二側にオフセットする技術態様とのうち、少なくとも1つを含むことを指す。
好ましくは、前記止めブロックと前記スイングアームとは、1対1で対応して設けられている。
好ましくは、前記止めブロックと前記スイングアームとは、離間して設けられている。
好ましくは、前記止めブロックは、前記スイングアームビームに対応して設けられた基部を更に含む。
外力を前記回転蓋が受けていない場合、前記スイングアームヘッドが前記回転蓋の凹部に接合されるとき、前記スイングアームは、原位置にあり、原位置にあるスイングアームは、自然に伸びた状態にあり(即ち、スイングアームビーム及びスイングアームヘッドの両方は、原位置にあるとともに、自然に伸びた状態にある)、外力を回転蓋が受けた場合、前記スイングアームビーム及び/又はスイングアームヘッドが原位置から第一側にオフセットするか又は原位置から第二側にオフセットする過程では、前記スイングアームビーム及び/又はスイングアームヘッドは、原位置からずれた状態にある。
好ましくは、前記スイングアームは、原位置にあるときに、前記止めブロックとの間に隙間が備えられるように配置される。
前記スイングアームは、原位置にあるときに、前記止めブロックとの間に隙間が備えられるように配置され、前記隙間により、引き締め方向に沿う外力を回転蓋が受けた場合に前記止めブロックがスイングアームの移動を阻害することがないため、スイングアームヘッドは、回転蓋の凹部との接合から離脱可能となる。止めブロックの楔状ヘッド部とスイングアームヘッドとの間の隙間は、スイングアームヘッドと凹部との離脱変位にとって非常に重要である。
引き締め方向に沿う外力を回転蓋が受けた場合、前記引き締め方向に沿う外力により、前記凹部の側壁が前記スイングアームヘッドを付勢し、前記付勢力がスイングアームを介して弾性部材に伝達され、前記凹部の側壁に印加される付勢力には、径方向分力及び周方向分力が含まれ、前記弾性部材は、径方向分力の作用の下で弾性変形することでスイングアームを径方向内方に移動させ、前記周方向分力は、主にスイングアームヘッドに作用し、且つその方向が引き締め方向に沿う外力の周方向分力と同じであり、それに、止めブロックがスイングアームの引き締め方向へのオフセットを阻害しないため、当該周方向分力により、スイングアームに周方向のオフセット(撓み変形、揺動又は振れを含む)が生じる。したがって、引き締め方向に沿う外力の作用の下で、スイングアームの変位には、径方向内方への変位成分と、引き締め方向に沿う周方向の変位成分とが含まれる。前記の「凹部の側壁が前記スイングアームヘッド(又はスイングアーム)を付勢する」とは、スイングアームヘッド(又はスイングアーム)が受ける圧力の作用点がスイングアームヘッド(又はスイングアーム)の軸心からずれて、スイングアームヘッド(又はスイングアーム)には、圧力を受けながら曲げられる状態を生じさせることを指す。
緩め力により、前記凹部の側壁が前記スイングアームヘッドを付勢してそれを前記第一側にオフセットさせて、前記スイングアームヘッドの少なくとも一部を前記止めブロックの楔状ヘッド部に当接させる。
好ましくは、前記スイングアームヘッドの少なくとも一部が前記止めブロックの楔状ヘッド部に当接されるとき、前記止めブロックの楔状ヘッド部からスイングアームヘッドに押圧力が印加され、前記押圧力には、径方向外方への分力が含まれ、前記径方向外方への分力により、スイングアームヘッドと回転蓋の凹部との当接が常に保持される。止めブロックの楔状ヘッド部からスイングアームヘッドに印加される押圧力も、付勢力の一種である。
好ましくは、前記スイングアームヘッドは、歯部及びネック部を含み、前記スイングアームが原位置にあるとき、前記スイングアームヘッドの歯部が前記回転蓋の凹部に接合される。
好ましくは、緩め方向に沿う外力を回転蓋が受けた場合、前記スイングアームヘッドのネック部の少なくとも一部が前記止めブロックの楔状ヘッド部に当接される。
好ましくは、前記スイングアームヘッドのネック部の少なくとも一部が前記止めブロックの楔状ヘッド部に当接されることは、前記スイングアームヘッドのネック部の第一側面が前記止めブロックの楔状ヘッド部に当接されるか、又は前記スイングアームヘッドのネック部の第一側面の一部が前記止めブロックの楔状ヘッド部に当接されることを含む。
スイングアームヘッドのネック部は、「前記ネック部」、「前記スイングアームのネック部」と略称されてもよく、スイングアームヘッドの歯部は、「前記歯部」、「前記スイングアームの歯部」と略称されてもよい。
前記「ネック部の第一側面」とは、ネック部の第一側に位置する側壁面を指す。緩め方向に沿う外力を回転蓋が受けた場合、前記緩め力により、前記凹部の側壁が前記スイングアームヘッドを付勢し、前記付勢力は、緩め力の方向とほぼ一致し、スイングアームヘッドに作用する曲げ力を構成し、当該付勢力により、スイングアームヘッドに緩め力の方向へのオフセットが生じることで、前記スイングアームヘッドのネック部の側面の少なくとも一部が前記止めブロックの楔状ヘッド部に当接され、更に前記止めブロックの楔状ヘッド部から前記スイングアームのネック部の側面に押圧力が印加され、当該押圧力には、径方向外方への分力と、周方向分力とが含まれ、前記周方向分力と、スイングアームヘッドが受ける付勢力とは、逆方向の力となるため、前記周方向分力は、スイングアームヘッドに作用する少なくとも一部の付勢力を打ち消すことができ、それに、径方向外方への分力により、スイングアームヘッドの歯部が回転蓋の凹部により密着されることで、前記スイングアームヘッドの歯部と前記回転蓋の凹部との接合を常に保持でき、緩め方向に沿う前記回転蓋の回動が防止される。
好ましくは、前記止めブロックの楔状ヘッド部の法面は、前記楔状ヘッド部の第二側に位置する。
好ましくは、前記止めブロックの楔状ヘッド部の法面は、前記スイングアームヘッドのネック部の第一側に隣設され、前記法面は、その法肩が法尻に対して楔状ヘッド部の第一側にオフセットされる。前記楔状ヘッド部の法尻は、前記止めブロックの基部に隣接している。
好ましくは、前記楔状ヘッド部の法面は、緩め方向の外力が前記回転蓋を受けた場合に、前記スイングアームヘッドがその第一側にオフセットされることで、前記ネック部の少なくとも一部第一側面が前記楔状ヘッド部の法面に当接されるように構成されている。
好ましくは、前記スイングアームヘッドのネック部は、扇環形又は台形に設けられている。
好ましくは、前記スイングアームヘッドのネック部は、前記楔状ヘッド部の法面に隣り合う一側が斜平面に設けられ、他側が弧状凹面に設けられている。
好ましくは、前記スイングアームヘッドのネック部及びスイングアームビームの全体は、略斧状に設けられている。
前記スイングアームのネック部の構造設計は、その1つの目的が、止めブロックの楔状ヘッド部の法面と協働する機能要件を満たすことであり、もう1つの目的が、歯部とスイングアームビームとのスムーズな移行を実現することである。これにより、各部品間がそれぞれの役割を十分に発揮できるとともに有機的に協働した全体を形成できることを保証される。
好ましくは、前記スイングアームヘッドは、1つ又は複数の歯部を含む。
更に好ましくは、各々のスイングアームヘッドは、何れも2つの歯部を含む。2つの歯部を有するスイングアームは、歯部を1つだけ有するスイングアームに比べて、逆転防止の効果がより良好となる。
スイングアームビームは、その良好な揺動弾性を保証できるように細長構造とされる必要がある一方で、歯部の数量が多いと、スイングアームの歯部が太くなる傾向にあるため、スイングアームの歯部を細長いスイングアームビームに円滑に移行させるには、ネック部による移行接続が必要となる。
好ましくは、前記スイングアームヘッドの歯部とネック部とは、一体成形して作製されている。
好ましくは、前記スイングアームヘッドとスイングアームビームとは、一体成形して作製されている。
好ましくは、前記ネック部の第一側面は、前記止めブロックの楔状ヘッド部の法面に平行である。
好ましくは、ネック部の第一側面は、前記スイングアームの位置する径方向の第一側にあり、且つ前記第一側面の頂部は、その底部に対してスイングアームの第一側にオフセットされる。ネック部の第一側面の頂部とは、ネック部と歯部との接続箇所を指し、底部とは、ネック部とスイングアームビームとの接続箇所を指す。このように設ければ、止めブロックの楔状ヘッド部がネック部の第一側面に当接されると、楔状ヘッド部からネック部の第一側面に印加される力には、径方向の分力が生じ、当該径方向の分力の作用の下で、スイングアームのヘッド部と凹部とは、逆方向のセルフロックが形成される。
好ましくは、前記ネック部の第一側面と各々の前記歯部の第一歯壁とは、垂直であるか、又はその夾角が60°~120°範囲内の何れかの角度である。前記第一歯壁とは、歯部の第一側に位置する側壁を指す。
好ましくは、スイングアームヘッドに1つ又は複数の歯部が含まれる場合、スイングアームヘッドのネック部の第一側面に隣接する歯部は、第一歯部となる。
更に好ましくは、前記ネック部の第一側面と前記第一歯部の第一歯壁とは、互いに垂直である。楔状ヘッド部の法面とネック部の側面との夾角の設計によれば、各々の歯部の第一歯壁が回転蓋の凹部から受ける付勢力は、止めブロックの楔状ヘッド部の法面に平行又はほぼ平行となり、当該付勢力の作用の下で弾性部材がスイングアームを径方向内方に移動させても、スイングアームヘッドのオフセット傾向が止めブロックの楔状ヘッド部の法面の傾向とほぼ一致し、スイングアームヘッドと楔状ヘッド部との間の隙間がほぼ変わらないため、止めブロックの楔状ヘッド部は、スイングアームヘッドのオフセット変位を阻害することがなく、その結果、スイングアームの歯部は、回転蓋の凹部との接合から離脱可能となる。スイングアームヘッド上の1つ又は複数の歯部の第一歯壁の夾角が小いさいため、第一歯部の第一歯壁とスイングアームのネック部の第一側面とが互いに垂直である場合、他の歯部の第一歯壁とスイングアームのネック部の第一側面ともほぼ垂直となり、その結果、残りの歯部の第一歯壁が回転蓋の凹部から受ける付勢力は、止めブロックの楔状ヘッド部の法面にほぼ平行となる。好ましくは、緩め方向に沿う外力を回転蓋が受けた場合、緩め方向に沿う前記回転蓋及びスプールの回動が防止されるように、前記緩め力により、前記凹部の側壁が前記スイングアームヘッドを付勢してそれをオフセットさせて、前記スイングアームヘッドの少なくとも一部を前記止めブロックの楔状ヘッド部に当接させるとともに、前記止めブロックの基部がスイングアームビームのその第一側へのオフセットを阻止することで、前記スイングアームの歯部と前記回転蓋の凹部との接合が常に保持される。
従来のスイングアーム弾性アセンブリ-止めブロック-凹部機構では、弾性部材は、変形能力が強くて、スイングアームを移動させて退避させるため、ユーザが回転蓋をねじ込むことで紐を締めるときにその操作が省力化され、使用時の手触りが良好である一方で、締付機構の逆転防止能力もそれに合わせて悪くなる。その理由は、従来のスイングアーム構造では、止めブロックの基部のみがスイングアームビームに対してオフセット制限役割を持っており、弾性部材の変形能力が強いことで、締付機構は、大きな緩め力の作用の下で、スイングアームと弾性部材との接続箇所に大幅のオフセット変位が発生し易くなり、その結果、スイングアームの歯部が回転蓋の凹部との接合から離脱され、締付機構は、大きな緩め力が作用される場合、逆転を防止できなくなり、締付機構の使用信頼性が大幅に低減される。
本願では、スイングアーム及び止めブロックは、何れも新規な構造設計を用いており、スイングアームヘッドのネック部と止めブロックの楔状ヘッド部とのセルフロック設計によれば、紐締め装置の逆転防止機能を更に強化することができる。緩め方向に沿う外力を回転蓋が受けた場合、前記回転蓋の凹部の側壁が前記スイングアームの歯部を付勢することで、スイングアームヘッドを原位置から前記第一側にオフセットさせるとともに、スイングアームビームには、原位置から前記第一側へオフセットする傾向を生じさせるが、スイングアームのネック部のオフセットにより、その第一側面が止めブロックの楔状ヘッド部に当接されると、楔状ヘッド部からの押圧力を受けることになり、当該押圧力により、スイングアームヘッドの歯部が回転蓋の凹部に更に突き当てられて、逆方向のセルフロックが形成され、即ち止めブロックの楔状ヘッド部とスイングアームヘッドのネック部とによって逆方向のセルフロックが形成され、その同時に、止めブロックの基部によってスイングアームビームのその第一側への揺動又はオフセットが制限され、逆方向のセルフロックと揺動に対する制限との二重作用により、スイングアームヘッドは、回転蓋の凹部との接合から離脱できないため、回転蓋とスプールとは、緩め方向に沿って回動できない。
好ましくは、前記ハウジングには、1つ又は複数のスイングアームが円周に沿って設けられており、前記スイングアームの歯部は、円周の径方向に沿って外方に突出している。前記「円周に沿って設けられた1つ又は複数のスイングアーム」とは、スイングアームの末端が同一円周上に位置することを指し、ここで、スイングアームの末端には、スイングアームビームの自由端の末端及び/又はスイングアームヘッドの歯部の末端が含まれる。
「前記スイングアームヘッドは、前記スイングアームが原位置にあるときに、前記回転蓋の凹部に接合可能に構成され、前記スイングアームビーム及び/又はスイングアームヘッドは、原位置からスイングアームの第一側又は第二側にオフセット可能に構成されている」とは、本願では、止めブロックがない場合、前記スイングアーム構造が原位置の両側にオフセット可能に構成されることで、凹部が締め方向に沿って回動可能であるとともに、緩め方向に沿って回動可能であることを指す。止めブロックがない場合、スイングアームが、揺動運動と類似するように原位置から両側にオフセット可能であるという理由につき、スイングアームと名付けられている。
好ましくは、前記1つ又は複数の凹部は、円周に沿って分布されている。本願の凹部は、頂部と、円周の内側に向く開口端とを含み、前記凹部の開口端は、2つの端点を有し、スイングアームの歯部の第一側に対応する端点が第一端点と称され、スイングアームの歯部の第二側に対応する端点が第二端点と称される。凹部の頂部に対応するスイングアームの歯先は、スイングアームヘッドの歯部の末端となる。
好ましくは、前記回転蓋には、歯が円周に沿って設けられており、前記歯は、円周の内部に突出して延在し、隣り合う歯間の隙間によって前記凹部が形成される。
好ましくは、各々の凹部の前記第一端点及び第二端点は、何れも同一円周上に位置する。以下、当該円周が「凹部の端点円周」と略称される。これは、いわゆる円周に沿って1つ又は複数の凹部が分布されていることである。
好ましくは、前記スイングアームの中軸線は、前記凹部の端点円周の或る半径に重なり合うか又は平行である。
好ましくは、前記凹部は、第一側壁及び第二側壁を含む非対称凹部である。
好ましくは、非対称凹部の第二側壁の位置する直線と、前記凹部の端点円周上の前記第二端点に対応する半径との夾角は、0°~10°である。
更に好ましくは、前記非対称凹部の第二側壁の位置する直線は、前記凹部の端点円周上の前記第二端点に対応する半径方向に沿って延在している。
本願では、前記凹部の第二側壁の位置する直線と前記凹部の端点円周上の前記第二端点に対応する半径との夾角が正の鋭角である場合、正の鋭角とは、第二側壁が当該円周半径の第二側に位置することを指す。
第二側壁と半径とは、重なり合うか又はその夾角が10°の範囲内とされることで、第二側壁からスイングアームの歯部に印加される力は、主に曲げ力となるか、又は径方向外方への分力が一部あり、緩め方向に沿う回転蓋の回動の防止に有利となり、その理由は、スイングアームの歯部を凹部に上向きに密着させるセルフロック力が生じるため、スイングアームヘッドの歯部と凹部の第二側壁との当接によって逆方向のセルフロックが構成されるからである。第二側壁と半径とは、重なり合うか又はその夾角が10°の範囲内とされるため、引き締め方向に沿って回転蓋をねじ込んだ場合に、第二側壁からスイングアームの歯部に上向きの抵抗力が逆方向に印加されても、当該抵抗力が非常に小さくて、凹部の第一側壁に沿う歯部のスライド移動を阻害するのに不十分であり、歯部が依然として凹部との接合から離脱でき、その結果、回転蓋は、依然として引き締め方向に沿って滑らかに回転できる。
好ましくは、前記凹部の第一側壁の位置する直線と、前記凹部の端点円周上の前記第一端点に対応する半径との夾角は、45°~80°である。前記第一側壁は、前記凹部円周上の第一端点に対応する半径の第二側に位置する。
非対称凹部については、第一側壁と前記第一端点に対応する半径とが大きな鋭角をなし、この場合、第一側壁からスイングアームヘッドの歯部に印加される付勢力の中では、径方向分力が比較的大きくなり、当該径方向分力がスイングアームに沿って弾性部材に伝達されると、弾性部材が変形してスイングアームを径方向内方に移動させる一方で、当該径方向分力に垂直な周方向分力により、スイングアームが第二側の方向にオフセットされるため、スイングアームヘッドの歯部は、凹部の第一側壁に沿って接合位置から接合離脱位置へスライド移動し、凹部が滑らかに回動可能となり、その結果、回転蓋及びスプールは、引き締め方向に沿って紐を締めることができる。それに、第二側壁を、前記第二端点に対応する半径と平行に設けることで、第二側壁から歯部の第二歯壁に印加される力には、径方向分力がほぼないため、スイングアームが径方向内方にスライド移動して退避することができず、また、止めブロックの楔状ヘッド部によってスイングアームヘッドの第一側への大幅のオフセットが阻止されるとともに、止めブロックの基部によってスイングアームビームの第一側へのオフセットが阻止されるため、スイングアームは、横にオフセットして退避することもできず、その結果、前記スイングアームヘッドの歯部と前記凹部との接合が常に保持され、前記回転蓋及びスプールが緩め方向に沿って回動できない。
スイングアームヘッドの歯部の歯壁の傾斜度の設計、特に第二歯壁の傾斜角度の設計により、歯部と凹部との接合によって緩め力の作用の下で逆方向のセルフロックが形成される。前述した内容によれば、スイングアームヘッドのネック部と止めブロックの楔状ヘッド部との当接によっても、緩め力の作用の下で逆方向のセルフロックが形成される。このように、緩め力の作用の下で、スイングアームヘッドの歯部と凹部と、ネック部と止めブロックの楔状ヘッド部とによって、二重の逆方向のセルフロックが形成され、紐締め装置の逆転防止機能が大幅に強化され、それに止めブロックの基部によるスイングアームビームのオフセット制限機能を加えて3つの機能を1つに纏めることで、弾性部材の変形能力が強い場合であっても、単一の止めブロックだけでは、効果的な逆転防止機能を実現可能である。そのバックストップ効果は、従来設計におけるスイングアーム-シングル止めブロック機構だけでなく、従来設計におけるスイングアーム-ダブル止めブロック機構よりも優れている。本願では、スイングアームヘッドと止めブロックの楔状ヘッド部との革新的な設計により、二重セルフロック機能が巧みに使用され、構造空間が節約されるだけでなく、バックストップ効果が向上され、弾性部材によるバックストップ効果の低下という問題が解決される。スイングアームヘッド-止めブロックの楔状ヘッド部の新規な設計に弾性部材の優秀な変形能力に加えることで、締付装置は、紐を締めるときにその操作が省力化され、手触りが極めて良好であるとともに、バックストップ効果もかなり確実である。
本願では、スイングアームヘッドのネック部と止めブロックの楔状ヘッド部とによって形成される逆方向のセルフロック効果は、歯部と凹部との接合によって緩め力の作用の下で形成される逆方向のセルフロック効果よりも遥かに強く、スイングアームヘッドのネック部と止めブロックの楔状ヘッド部との間で形成される逆方向のセルフロックは、スイングアーム-止めブロック-凹部機構の主な逆転防止メカニズムとなる。
好ましくは、前記弾性部材は、弾性ベース、又は、弾性ベースからなる弾性リングベースである。
本願では、前記「スイングアーム弾性アセンブリ」には、主に伸縮可能スイングアームと伸縮性スイングアームリングとの2形態が含まれ、以下、それぞれ紹介する。
好ましくは、前記スイングアーム弾性アセンブリは、1つ又は複数の伸縮可能スイングアームであるか、又は1つの伸縮性スイングアームリングである。前記伸縮可能スイングアームは、弾性ベースと、それに接続されたスイングアームとを含み、前記伸縮性スイングアームリングは、弾性リングベースと、それに接続された複数のスイングアームとを含む。前記伸縮性スイングアームリングは、複数の伸縮可能スイングアームがその弾性ベースを介して首尾で接続されたものである。
好ましくは、前記弾性ベースは、並列に接続された2つの蛇行弾性素子である。
好ましくは、前記弾性ベースは、一体成形して作製されている。
好ましくは、前記弾性ベースと前記スイングアームとは、1対1で対応して設けられ、前記弾性ベースにおける2つの並列に接続された蛇行弾性素子は、前記スイングアームのスイングアームビームに関して鏡像対称に設けられている。
好ましくは、前記弾性ベースと、対応するスイングアームとは、一体成形して作製されている。
好ましくは、前記2つの並列に接続された蛇行弾性素子の主な弾性力方向は、前記スイングアームの位置する円周の径方向に沿う。主な弾性力方向とは、弾性変形能力の強い方向を指し、それに垂直な方向も一定の変形性能を持っているが、変形能力が弱いか、又は変形させる外力の閾値が比較的大きい。
好ましくは、前記2つの並列に接続された蛇行弾性素子のうち、各々の弾性素子の尾部は、何れもスイングアームビームに接続されている。スイングアームビームにおける蛇行弾性素子に接続された一端は、「スイングアーム尾部」と呼ばれる。スイングアーム尾部の末端は、スイングアームビームの自由端の末端となる。
好ましくは、前記スイングアーム尾部と前記弾性ベースとの接続箇所は、三股状又は略逆Y字状構造をなす。
好ましくは、前記2つの並列に接続された蛇行弾性素子は、尾部同士が接続されている。
好ましくは、前記2つの並列に接続された蛇行弾性素子の尾部同士接続領域は、径方向外方に凸となる弾性力部波状構造として構成されている。
好ましくは、前記スイングアーム尾部は、前記弾性力部波状構造の波山位置に設けられている。前記径方向外方に凸となる波状構造は、波状スプリングの波山位置に似っている。
波状スプリングは、軸方向荷重を受けると、波山と波谷が軸方向の相対変位を生じて変形エネルギーを形成し、外部荷重がなくなると、変形エネルギーの作用の下で、元の形状に戻ることで、緩衝、衝撃吸収及び補償等の役割を果たす。波状スプリングは、主に、変形量及び軸方向空間の要件が小さい振動低減場合に使用される。波状スプリング荷重-歪み特性は、広がり角から大きな影響を受け、その具体的な表現として、大きな広がり角では、波状スプリングが圧縮されると、両端が急速に歪みに参与することで、荷重-歪み特性曲線が急速に立ち上がることである。広がり角とは、展開角度とも呼ばれ、本願では、正弦曲線における波山又は波谷位置での2つの線が成す角度を指す。
好ましくは、前記弾性力部波状構造の広がり角は、110°~160°である。
好ましくは、前記2つの並列に接続された蛇行弾性素子は、ヘッド部同士が比較的に離れている。
好ましくは、前記2つの並列に接続された蛇行弾性素子のヘッド部は、それぞれ前記ハウジング上に固設されている。
好ましくは、前記弾性ベースは、並列に接続された第一蛇行弾性素子及び第二蛇行弾性素子を含み、前記第一蛇行弾性素子及び第二蛇行弾性素子は、前記スイングアームビームの両側にそれぞれ設けられている。
好ましくは、複数の前記弾性ベースが接続されて弾性リングベースが形成され、前記弾性リングベースは、一体成形して作製されている。
前記第一蛇行弾性素子のヘッド部及び第二蛇行弾性素子のヘッド部の一方は、各々の弾性ベースの首部として定義されると、他方は、各々の弾性ベースの尾部として定義される。例えば、第一蛇行弾性素子のヘッド部は、各々の弾性ベースの首部として定義されると、第二蛇行弾性素子のヘッド部は、各々の弾性ベースの尾部として定義され、逆の場合も同様である。
更に好ましくは、隣り合う2つの弾性ベースは、首尾で接続されている。
好ましくは、隣り合うの弾性ベースが首尾で接続されて閉ループ構造の弾性リングベースが形成されている。
さらに、隣り合う2つの弾性ベースが首尾で接続された領域は、径方向外方に凸となる固定部波状構造として構成されている。
好ましくは、前記固定部波状構造に固定部が設けられており、前記弾性リングベースは、前記固定部を介して前記ハウジング上に固設されている。
好ましくは、弾性リングベースにおける各々の弾性力部波状構造の波山は、同一円周上に位置している。
好ましくは、弾性リングベースにおける各々の固定部波状構造の波山は、同一円周上に位置している。
引き締め方向に沿う外力を前記回転蓋が受けた場合、前記回転蓋の凹部の側壁は、前記スイングアームヘッドの歯部を付勢し、前記付勢力には、径方向内方への分力が含まれ、当該付勢力がスイングアーム尾部を介して弾性力部波状構造に伝達され、当該径方向内方への分力の作用の下で、弾性力部波状構造は、径方向内方に変形することでスイングアーム尾部を径方向内方に移動させる。この過程では、径方向内方への分力が弾性力部波状構造を介して、並列に接続された2つの蛇行弾性素子の弾性片にも伝達され、この外力の作用の下で、蛇行弾性素子は、径方向に変形して伸長し、蛇行弾性素子の弾性片と弾性力部波状構造とが一体構造になっているため、蛇行弾性素子の変形伸長により、弾性力部波状構造の変形能力が更に強化されて、その径方向変位の発生幅が増大される。
凹部の側壁からスイングアームに印加される外力が弾性部材に迅速に伝達され、弾性部材は、この外力を収縮又は伸張歪みによって変換することで、スイングアームは、径方向変位が生じるため、スイングアームの内部及び弾性部材の内部には、残存応力の発生がほぼなく、良好な使用信頼性及び耐久性を有する。しかも、弾性部材の歪みによってスイングアームに径方向変位を生じさせることで、スイングアームヘッドの退避がより省力化されるとともにスムーズになるため、紐を締める際の締付装置の使用時の手触りが効果的に改善される。
前記スイングアームビームが前記1つ又は複数のスイングアームの位置する円周の径方向に沿って外方に放射状に延在することは、前記スイングアームビームの正投影の対称軸線が1つ又は複数のスイングアームの位置する円周の径方向に沿って延在すると定義される。
前記の正投影とは、前記凹部又はスイングアームが位置する円周所在の面を投影面とし、前記投影面に垂直な平行投射線を前記凹部又は前記スイングアームに投射することにより得られた投影を指す。
好ましくは、前記ハウジングの一端面に環状プラットフォームが設けられており、前記1つ又は複数のスイングアームの尾部は、弾性部材を介して前記環状プラットフォーム上に接続されている。前記環状プラットフォームは、前記1つ又は複数のスイングアームを支持するために使用される。
好ましくは、前記弾性部材は、前記環状プラットフォーム上に固設されている。
好ましくは、前記弾性部材が前記環状プラットフォームに固設される方式には、分離可能な固定方式及び分離不能な固定方式が含まれる。
好ましくは、前記弾性部材は、係止構造を介して前記環状プラットフォーム上に分離可能に固設されている。
好ましくは、前記ハウジングには、収縮性スイングアームリングが設けられており、前記収縮性スイングアームリングは、収縮性弾性リングベースと、円周に沿って設けられた1つ又は複数のスイングアームとを含み、前記スイングアームは、スイングアームヘッド及びスイングアームビームを少なくとも含み、前記スイングアームビームは、前記円周の径方向に沿って外方に放射状に延在し、前記スイングアームは、前記弾性リングベースを介して前記ハウジングに接続されている。
好ましくは、前記収縮性弾性リングベースと1つ又は複数のスイングアームとが一体成形されて前記収縮性スイングアームリングが作製されている。
好ましくは、前記収縮性弾性リングベースは、複数の前記伸縮可能スイングアームが弾性ベースを介して首尾で接続されてなるものである。
好ましくは、前記弾性リングベースは、外リング部分及び内リング部分を含み、前記1つ又は複数のスイングアームは、前記内リング部分に設けられている。
好ましくは、1つ又は複数のスイングアームは、前記弾性リングベースの内リング部分の円周の径方向に沿って外方に延在している。
好ましくは、前記弾性リングベースは、係止構造を介して前記環状プラットフォーム上に固設され、前記1つ又は複数のスイングアームは、前記環状プラットフォームの端面に支持されている。
好ましくは、前記止めブロックと前記環状プラットフォームとは、一体成形して作製されている。
好ましくは、前記スイングアームヘッドの歯部は、前記環状プラットフォームの外周縁から延出している。前記歯部を環状プラットフォームの外周縁から延出させるのは、回転蓋の凹部に嵌入可能にして、スイングアームヘッドと前記凹部との接合を実現するためである。
好ましくは、前記1つ又は複数の止めブロックの楔状ヘッド部の前縁と前記環状プラットフォームの外周縁とは、略面一である。前記の「略面一」とは、前記楔状ヘッド部の前縁と環状プラットフォームの外周縁の間隔が±1mm範囲内であることを指す。
好ましくは、前記回転蓋は、係止位置付きの空洞を有し、前記空洞には、少なくとも前記凹部が設けられることが可能である。
好ましくは、前記凹部は、周凹部又はセグメント化された凹部である。
好ましくは、前記凹部と前記スイングアームとは、位置止め構造を介して、軸方向における接合及び分離が実現される。スイングアームのオフセット変位によって、前記凹部とスイングアームヘッドとの径方向における接合又は分離が実現され、前記凹部とスイングアームとが軸方向に接合されることは、凹部とスイングアームとの径方向における接合及び分離を実現するための基礎となる。軸方向に接合されるとは、前記凹部とスイングアームとが同一平面にあることを指す。本願では、前記凹部と前記スイングアームとが軸方向に接合されると、前記スイングアームの位置するの円周と前記凹部の位置する円周とは、同心円となる。前記位置止め構造は、少なくとも2つの止め位置を提供可能である。例えば、回転蓋を押し下げると、第一止め位置が生じされ、前記凹部と前記スイングアームヘッドの歯部とが接合され、回転蓋を引き上げると、第二止め位置が生じされ、前記凹部と前記スイングアームヘッドの歯部とが軸方向に分離される。
具体的に、回転蓋を押し下げると、回転蓋とスプールとが協働して接続され、回転蓋の凹部とハウジングのスイングアームヘッドの歯部とが接合され、このとき、紐締めシステムは、第一止め位置状態にあり、引き締め方向に沿って回転蓋をねじ込むと、紐は、締められる方向に向かってスプール上に巻き付けられ、当該止め位置状態では、止めブロックの拘束により、スイングアームヘッドの歯部が一方向にしか移動できず、回転蓋が逆方向に回動できないため、紐を締めて緩みを防ぐ機能が実現される。
回転蓋を引き上げると、回転蓋がスプールとの接続から離脱され、スイングアームヘッドと凹部とが軸方向に離脱され、両者が共面でなくなり、スイングアームも止めブロックによって拘束されなくなり、このとき、回転蓋及びスプールの両方が時計回り又は反時計回りに自由に回動可能となるため、紐を自動的に緩めることが実現される。
本願で言及されていない止め位置切替構造、スプール構造、及び、スプールと回転蓋との接続方式の好ましい実施形態については、実用新案文献CN208993976Uの内容を参照可能であり、当該実用新案の関連内容が全て本願に援用され、本願における回転蓋は、実用新案CN208993976Uにおける上蓋に相当し、本願におけるスプールは、実用新案CN208993976Uにおける糸巻き溝に相当する。
しかし、本願におけるスプール構造、止め位置切替構造は、実用新案文献CN208993976Uに開示の構造に限定されず、実用新案CN202121933315.3におけるリール-位置止め構造アセンブリも本願に適用可能であり、そのほかには、止め位置切替機能、紐巻取機能を実現可能な他のスプール構造も本願の紐締め装置に適用可能である。
好ましくは、前記ハウジングは、締めるべき物品上に直接固定される。前記締めるべき物品には、靴、衣服や帽子及び鞄等が含まれる。
好ましくは、前記紐締め装置は、台座を更に含み、前記ハウジングは、台座上に固定され、前記台座は、締めるべき物品に固定される。
好ましくは、前記スプールは、前記回転蓋と一体に作製されるか、又は前記回転蓋に固定接続又は分離可能に接続されることが可能である。前記スプールが前記回転蓋に接続されると、回転蓋の回動により、スプールが回動される。
本願は、スイングアーム-止めブロック-凹部のバックストップ機構に基づく新規な紐締め装置を開示しており、そのうち、スイングアーム及び止めブロックは、ハウジング上に位置し、凹部は、回転蓋上に位置し、回転蓋は、ハウジングに対して回動可能であり、即ち、凹部は、スイングアームに対して回動可能である。しかし、スイングアームが凹部に対して回動可能にしてもよく、この場合、スイングアーム及び止めブロックを回転蓋上に設け、凹部をハウジング上に設ければ、紐締め機能を実現することも可能となる。
本願は、新規な紐締め装置を更に提供しており、当該紐締め装置は、回転蓋、スプール及びハウジングを含み、前記回転蓋は、前記ハウジング上に回転可能に設けられ、前記スプールは、前記ハウジングによって支持され、前記ハウジングに対して回動可能であり、
前記ハウジングには、1つ又は複数の凹部が設けられており、
前記スプールは、引き締め方向に沿って回動すると、紐を巻き取り、緩め方向に沿って回動すると、紐を巻き出すように構成され、
前記回転蓋には、スイングアーム弾性アセンブリが設けられており、前記スイングアーム弾性アセンブリは、弾性部材と、円周に沿って設けられた1つ又は複数のスイングアームとを含み、前記スイングアームは、前記弾性部材を介して前記回転蓋に接続され、前記スイングアームは、スイングアームヘッド及びスイングアームビームを少なくとも含み、前記スイングアームビームは、前記1つ又は複数のスイングアームの位置する円周の径方向に沿って外方に放射状に延在し、前記スイングアームは、対向する第一側及び第二側を含み、前記スイングアームヘッドは、前記スイングアームが原位置にあるときに、前記ハウジングの凹部に接合可能に構成され、前記スイングアームビーム及び/又はスイングアームヘッドは、原位置からスイングアームの第一側又は第二側にオフセット可能に構成され、
前記回転蓋には、1つ又は複数の止めブロックが更に設けられており、かつ前記止めブロックは、前記スイングアームの第一側に位置し、前記止めブロックは、前記スイングアームヘッドに対応して設けられた楔状ヘッド部を含み、
引き締め方向に沿う外力を前記回転蓋が受けた場合、引き締め方向に沿う回転蓋の回動が許容されるように、前記止めブロック及び前記弾性部材は、前記スイングアームヘッドが前記ハウジングの凹部との接合から離脱されるまで前記スイングアームと前記ハウジングの凹部とが相対変位することを許容し、
緩め方向に沿う外力を回転蓋が受けた場合、緩め方向に沿う前記回転蓋の回動が防止されるように、前記緩め力により、前記ハウジングの凹部の側壁が前記スイングアームヘッドを付勢してそれをオフセットさせて、前記スイングアームヘッドの少なくとも一部を前記止めブロックの楔状ヘッド部に当接させることで、前記スイングアームヘッドと前記ハウジングの凹部との接合が常に保持される。
本態様では、緩め力が印加された時に凹部の側壁によるスイングアームヘッドへの付勢は、逆方向の付勢であり、「逆方向の付勢」となる原因としては、当該付勢力が緩め力の抵抗力から由来するものであり、付勢力又はその或る方向における分力が、印加された緩め力の方向とは逆になっているからである。順方向の付勢及び逆方向の付勢は、付勢の一種であり、順方向と逆方向とは、付勢力と外力との方向の一致性に応じた単純な区別に過ぎない。
緩め方向に沿う外力を回転蓋が受けた場合、前記緩め力により、スイングアームヘッドが前記ハウジングの凹部の側壁に当接され、前記当接力により、前記凹部の側壁が前記スイングアームヘッドを逆方向に付勢し、スイングアームヘッドは、当該逆方向の付勢力の作用の下でオフセットされることで、その少なくとも一部が止めブロックの楔状ヘッド部に当接され、更に、楔状ヘッド部からそれに当接されるスイングアームヘッドに押圧力が印加され、当該押圧力により、スイングアームヘッドは、更なるオフセット変位が生じされ難くなるため、前記ハウジングの凹部との接合を常に保持でき、緩め方向に沿う前記回転蓋の回動が防止される。
好ましくは、前記止めブロックは、前記スイングアームビームに対応して設けられた基部を更に含む。
好ましくは、緩め方向に沿う外力を回転蓋が受けた場合、緩め方向に沿う前記回転蓋の回動が防止されるように、前記緩め力により、前記凹部の側壁が前記スイングアームヘッドを逆方向に付勢してそれをオフセットさせて、前記スイングアームヘッドの少なくとも一部を前記止めブロックの楔状ヘッド部に当接させ、前記スイングアームビームを前記止めブロックの基部に当接させることで、前記スイングアームヘッドと前記ハウジングの凹部との接合が常に保持される。
スイングアームが回転する実施例において、スイングアームの第一側の位置する方向は、紐締め装置の引き締め方向となり、スイングアームの第一側に対向する第二側の位置する方向は、紐締め装置のバックストップ方向となる。本願が提供する新規なスイングアーム-止めブロック-凹部機構は、逆転防止機構であり、スイングアームの歯部と凹部とが接合されると、逆転防止機構は、引き締め方向に沿う紐締め装置の回転のみを許容し、緩め方向に沿う回転を不能にする。
スイングアームが回転する場合、スイングアームが原動節とされ、凹部がスイングアームヘッドの移動をブロックする役割を有するため、引き締め方向に沿って回転蓋をねじ込むと、スイングアームヘッドがハウジング上の凹部の抵抗力を受けることで、スイングアームヘッド及び/又はスイングアームビームは、スイングアームの第二側に移動して退避し、回転蓋及びスプールは、引き締め方向に沿って回転可能となるのに対して、緩め方向に沿って回転蓋をねじ込むと、凹部の側壁からスイングアームヘッドの歯部に印加される付勢抵抗力により、スイングアームヘッドは、第一側にややオフセットされることで、その少なくとも一部が止めブロックの楔状ヘッド部に当接されるとともに、止めブロックの基部がスイングアームビームに当接され、スイングアームビームが第一側にオフセットして退避することを阻止されるため、スイングアームの歯部と前記ハウジングの凹部との接合が常に保持され、回転蓋が緩め方向に沿って回動できず、その結果、逆転防止の役割が実現される。
本願は、紐締め装置用の新規なバックストップ機構であって、
円周に沿って設けられた1つ又は複数の凹部と、
弾性部材と、円周に沿って設けられた1つ又は複数のスイングアームとを含むスイングアーム弾性アセンブリであって、前記弾性部材は、前記スイングアームに接続され、前記スイングアームは、スイングアームヘッド及びスイングアームビームを少なくとも含み、前記スイングアームビームは、前記1つ又は複数のスイングアームの位置する円周の径方向に沿って外方に放射状に延在し、前記スイングアームは、対向する第一側及び第二側を含み、前記スイングアームヘッドは、前記スイングアームが原位置にあるときに、前記凹部に接合可能に構成され、前記スイングアームビーム及び/又はスイングアームヘッドは、原位置からスイングアームの第一側又は第二側にオフセット可能に構成されているスイングアーム弾性アセンブリと、
1つ又は複数の止めブロックであって、前記止めブロックは、前記スイングアームの第一側に位置し、前記止めブロックと前記スイングアームとは、同一部品に位置するとともに離間して設けられ、前記止めブロックには、前記スイングアームヘッドに対応して設けられた楔状ヘッド部と、前記スイングアームビームに対応して設けられた基部とが含まれる1つ又は複数の止めブロックとを含み、
引き締め方向に沿う外力を前記凹部が受けた場合、引き締め方向に沿う凹部の回動が許容されるように、前記止めブロック及び前記弾性部材は、前記スイングアームヘッドが前記凹部との接合から離脱されるまで前記スイングアームと前記凹部とが相対変位することを許容し、
緩め方向に沿う外力を前記凹部が受けた場合、緩め方向に沿う前記凹部の回動が防止されるように、前記緩め力により、前記凹部の側壁が前記スイングアームヘッドを付勢してそれをオフセットさせて、前記スイングアームヘッドの少なくとも一部を前記止めブロックの楔状ヘッド部に当接させることで、前記スイングアームヘッドと前記凹部との接合が常に保持される、バックストップ機構を更に提供している。
そのうち、スイングアームの第一側の位置する方向は、当該機構の逆転防止方向となり、つまり、紐締め装置の緩め方向となり、スイングアームの第二側の位置する方向は、紐締め装置の引き締め方向となる。
前記止めブロックと前記スイングアームとが同一部品に位置する場合に限って、止めブロック及びスイングアームが当該部品の回動に伴って回動することを保証可能であり、当該部品が静止している場合、止めブロック及びスイングアームも相対的に静止可能である(スイングアームのオフセット運動を除く)。
好ましくは、緩め方向に沿う外力を前記凹部が受けた場合、緩め方向に沿う前記凹部の回動が防止されるように、前記緩め力により、前記凹部の側壁が前記スイングアームヘッドを付勢してそれをオフセットさせて、前記スイングアームヘッドの少なくとも一部を前記止めブロックの楔状ヘッド部に当接させ、前記スイングアームビームを前記止めブロックの基部に当接させることで、前記スイングアームヘッドと前記凹部との接合が常に保持される。
好ましくは、前記スイングアーム弾性アセンブリは、伸縮可能スイングアーム又は伸縮性スイングアームリングである。
好ましくは、前記止めブロックと前記スイングアームとは、1対1で対応して設けられている。
好ましくは、前記スイングアームヘッドは、歯部及びネック部を含む。
好ましくは、前記スイングアームヘッドは、1つ又は複数の歯部を含む。
好ましくは、前記スイングアームヘッドのネック部の第一側面は、前記止めブロックの楔状ヘッド部の法面と平行に設けられている。
本願の有益効果としては、以下の5つがある。
1、スイングアーム-止めブロック-凹部に基づく新規なバックストップ機構が提供され、それを紐締め装置に適用することで、紐締め装置の種類が豊富となり、ユーザ選択の多様性が高められる。
2、止めブロックの楔状ヘッド部とスイングアームのネック部との巧妙な設計及び協働により、回転蓋は、緩め力の作用の下で逆方向のセルフロックを形成し、バックストップ機構の逆転防止性能が更に強化される。
3、止めブロックの楔状ヘッド部とスイングアームのネック部とのセルフロック、及びスイングアームの歯部と凹部の第二側壁とのセルフロックにより、緩め力の下での二重セルフロック効果が構成され、それに止めブロックの基部によるスイングアームビームの逆方向オフセットの制限を加えて3つの機能を1つに纏めることで、紐締め装置の逆転防止性能が大幅に強化され、1つの止めブロックだけで、2つの止めブロックが1つのスイングアームに対応する場合よりも優れたバックストップ効果を奏することができ、設計が巧妙であり、逆転防止効果が顕著である。
4、スイングアームヘッドと凹部との二重歯噛合により、機構のバックストップ効果が更に強化される。
5、スイングアーム弾性アセンブリにおける弾性部材の変形能力により、締付装置が紐を締める時の操作が省力化され、手触りが良く、スイングアーム-止めブロックの新規な構造設計により、弾性力の大きな弾性部材の逆転防止性能での劣位が補われることで、締付装置は、優れた逆転防止性能を兼備し、当該新規なバックストップ機構を使用して紐締め装置は、紐を締めるときの手触りが良好となるだけでなく、紐の不意な緩みを効果的に回避できる。
本願の新規なスイングアーム-止めブロック-凹部機構に基づく紐締め装置の一実施例の分解模式図である。 図1における伸縮性スイングアームリングの構造模式図である。 図1に示す紐締め装置におけるハウジング及び伸縮性スイングアームリングの組み合わせ構造の模式図である。 図1に示す紐締め装置におけるハウジング及び伸縮性スイングアームリングの組み合わせ構造の正投影図である。 図1に示す紐締め装置に引き締め方向に沿って外力が印加された時にスイングアームが移動して退避する過程の平面図(スイングアームの歯部と凹部とが接合される位置)である。 図5aにおけるA1箇所の部分拡大図である。 図1に示す紐締め装置に引き締め方向に沿って外力が印加された時にスイングアームが移動して退避する過程の平面図(スイングアームの退避途中位置)である。 図6aにおけるA2箇所の部分拡大図である。 図1に示す紐締め装置に引き締め方向に沿って外力が印加された時にスイングアームが移動して退避する過程の平面図(スイングアームの退避臨界位置)である。 図7aにおけるA3箇所の部分拡大図である。 図1に示す紐締め装置に引き締め方向に沿って外力が印加された時にスイングアームが移動して退避する別位置の平面図(スイングアームの歯部と凹部とが再接合される位置)である。 図8aにおけるA4箇所の部分拡大図である。 図1に示す紐締め装置に緩め方向に沿って外力が印加された時のスイングアーム-止めブロック-凹部機構の平面図である。 図9aにおけるC2箇所の部分拡大図及びそれに加えられる力の分析図である。 図1に示す実施例の一比較例におけるスイングアーム及び凹部が原位置にある構造模式図である。 図10aにおけるE箇所の部分拡大図である。 図10aに示す比較例におけるスイングアーム-止めブロック機構による逆転防止が効かない模式図である。 図11aにおけるE1位置の部分拡大図である。 図1に示す実施例から止めブロックを取り除いた後にスイングアームが逆方向に移動して退避する途中位置の平面図である。 図12aにおけるD2位置の部分拡大図である。 紐締め装置におけるスイングアームの別の実施形態の模式図である。 別の紐締め装置の実施例における引き締め方向に沿って外力が印加された時にスイングアームが移動して退避する途中位置の平面図である。 図14aにおけるB1箇所の部分拡大図である。 図14aに示す紐締め装置に緩め方向に沿って外力が印加された時のスイングアーム-止めブロック-凹部機構の平面図である。 図15aにおけるB2箇所の部分拡大図及びそれに加えられる力の分析図である。
以下、図面及び実施例を元に本願を更に説明する。そのうち、終始同一又は類似の符号は、同一又は類似の部品や同一又は類似の機能を有する部品を示す。図面を参照して次に説明される実施例は、例示的なものであり、本願を解釈するために使用されるが、本願に対する制限として理解されてはいけない。
理解されたいのは、本願の記述で使用される方位又は位置関係を指し示す「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」、「長さ」、「幅」、「水平」、「鉛直」、「頂」、「底」「内」、「外」等の用語は、何れも図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本願の説明を容易にし、説明を簡素化するために使用され、指し示される装置又は部品が特定の方位又は特定の位置関係を持たなければならないという制限として解釈されてはならない。
また、「第一」、「第二」という用語は、説明を区別する目的で使用され、相対的な重要性を意味するものではなく、技術的特徴の数量を指し示したり暗示したりするものでもない。したがって、「第一」、「第二」によって限定された特徴は、当該特徴を1つ又はそれ以上明示的又は暗示的に含み得る。本願の説明において、「複数」とは、明確な限定が別途にない限り、2つ又は2つ以上を意味する。
別途に規定のない限り、本願における「接続」、「固定」等の用語については、広い意味で理解されるべきであり、例えば、固定接続であってもよいし、着脱可能な接続であってもよい。又は、一体成形であってもよい。直接的な接続であってもよいし、中間媒介を介した間接的な接続であってもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて本願における上記用語の具体的な意味を理解することができる。
以下、図面及び具体的な実施例を元に、本願におけるスイングアーム-止めブロック-凹部に基づく新規な一方向バックストップ機構、及びそれを含む新規な紐締め装置について、詳しく説明する。
実施例1
図1に示すように、新規な紐締め装置は、台座1、ボビンアセンブリA、ハウジング4、伸縮性スイングアームリング5及び回転蓋6を含み、台座1は、靴のアッパー、シュータン、衣服や帽子又は鞄上に固設可能であり、ハウジング4の頂端の端面は、係止構造42を介してスイングアームリング5に固定接続され、ボビンアセンブリAは、弾性止めピン2及びスプール3を含み、ボビンアセンブリAの構造、及びそれと回転蓋6との接続方式については、実用新案文献CN202121933315.3の内容を参照可能である。
図2に示すように、伸縮性スイングアームリング5は、センターに設けられた収縮性の弾性リングベース51と、円周に沿って設けられた1つ又は複数のスイングアーム52とを含み、スイングアーム52は、スイングアームヘッド521及びスイングアームビーム522を含み、本実施例では、スイングアームが3つ設けられており、3つのスイングアームは、等間隔に設けられ、且つ各々のスイングアームビーム522は、弾性リングベースの円周の径方向に沿って延在している。図に示すように、スイングアームヘッド521は、2つの歯部5211、5212及び1つのネック部5213を含み、各々の歯部5211、5212の形状は、回転蓋上の凹部(図5bの6511、6512参照)形状と一致し、何れも角形であり、回転蓋6上の凹部との接合又は分離を実現可能であり、ネック部5213及びスイングアームビーム522の全体形状は、略斧状である。そのうち、弾性リングベース51は、3つの弾性ベース511を含み、各々の弾性ベース511は、第一蛇行弾性素子5111及び第二蛇行弾性素子5112を並列に接続して形成されたものであり、第一蛇行弾性素子5111と第二蛇行弾性素子5112とは、各々のスイングアーム52の両側にそれぞれ設けられて、スイングアームビーム522に関して鏡像対称に設けられており、2つの蛇行弾性素子5111、5112の主な弾性力方向は、おおよそ円周の径方向に沿う。2つの並列に接続された蛇行弾性素子5111、5112の尾部W1及びW2が接続されて径方向外方に凸となる弾性力部波状構造Eが形成される。スイングアーム52の尾部523は、前記弾性力部波状構造Eの波山位置に設けられ、その接続箇所が略逆Y字状構造をなす。弾性力部波状構造Eの広がり角は、120°である。2つの並列に接続された蛇行弾性素子のヘッド部H1、H2(弾性ベースの首部H1及び尾部H2でもある)は、比較的に離れており、且つそれぞれハウジング4上に固設されている。3つの弾性ベースが首尾で接続されて、閉じた環状の伸縮性の弾性リングベース51が形成され、弾性リングベース51は、一体成形して作製されている。弾性ベースの首尾で接続された箇所が径方向外方に凸出して固定部波状構造Sが形成され、当該固定部波状構造Sの波山位置の付近には、係止構造512が設けられ、ハウジング上には、対応する係止溝42が設けられており(図3を参照)、これらは、前記伸縮性の弾性リングベース51をハウジング4上に固定するためのものである。弾性力部波状構造Eが径方向外方に凸出しているため、波状構造の波山位置に径方向内方への圧力が加えられるとき、その変形能力が強い。
図3は、ハウジング及び伸縮性スイングアームリングの組み合わせ構造の模式図。図3に示すように、ハウジング4は、環状プラットフォーム43を含み、環状プラットフォームの中央が、弾性止めピン2を通すための貫通孔とされることで、スプール3の端面噛合歯が露出されて回転蓋の噛合歯と噛み合い易くなる。環状プラットフォーム43の端面の外周縁の近くには、1つ又は複数の止めブロック44が一体成形して設けられており、止めブロック44は、スイングアーム52と1対1で対応して設けられ、スイングアーム52の同じ側(時計回り側又は反時計回り側)、本実施では、反時計回り側(第一側ともいう)に隣設されており、止めブロック44は、スイングアームヘッド521に対応して設けられた楔状ヘッド部441と、スイングアームビーム522に対応して設けられた基部442とを含む。図4と併せて示すように、各々の歯部の第一歯壁TS1は、ネック部の第一側面NS1に垂直であり(α=90°)、止めブロックの楔状ヘッド部441の法面(スロープ)4411は、ネック部の第一側面NS1に平行である。他の好ましい実施例において、各々の歯部5211の第一歯壁TS1とネック部5213の第一側面との夾角αは、第一側面NS1が常にスイングアームの位置する径方向の第一側(反時計回り側)にあるとともに反時計回り方向にオフセットするようになれば、60°~120°範囲内の他の角度に設定されてもよい(図5bの説明も参照可能)。止めブロック44は、反時計回り方向(第一側の方向)へのスイングアーム52の移動を阻止することで、反時計回り方向への回転蓋の回動を阻止するためのものであり、当該新規な止めブロック-伸縮性スイングアームリング構造を使用した紐締め装置の時計回り方向が、紐を締める方向となるため、止めブロック44を設けることで、回転蓋及びスプールが緩め力の作用の下で反時計回り方向に回動することを防止でき、その結果、回避締め状態での紐の不意な外れが回避される。ハウジング4上には、更に係止位置突起41が一回り設けられており、それに合わせて、回転蓋6の空洞内壁上には、少なくとも1つの係止位置(不図示)が備えられており、回転蓋6がハウジングの周囲に押止めされて紐締め装置全体の閉鎖構造が形成される。
該紐締め装置の取り付けの際、先ず、ハウジング4の環状プラットフォーム43の端面と伸縮性スイングアームリング5とを係止させて固定し、次に、回転蓋6を、その噛合歯が固定された後にハウジング4上に押止めして、その後、ボビンアセンブリAをハウジング4の底部からハウジング4内(ハウジング4は、内部空洞を有する)に装着して、弾性止めピンの一端をハウジング4のセンターにおける貫通孔から通して、最後に紐を掛け、ハウジング4と台座1とを固定すると、紐締め装置の取り付けが完了する。
本紐締め装置の使用の際、回転蓋6を力強く押し下げて、「カチ」という音がすると、回転蓋6上の噛合歯とスプール3上の噛合歯とを噛み合わせ、このとき、回転蓋6の回転により、スプール3が一緒に回転される。締め方向に回転蓋6を回動して、「カチカチ」というパリパリとした音がすると、このとき、スイングアームヘッドの歯部5211と回転蓋上の凹部とが接合されて、回転蓋及びスプール上の端面噛合歯が噛み合い、回転蓋6によってスプール3が締め方向に回転され、紐が一回りずつスプール3の糸巻き溝内に巻き付けられ、締めるべき物品は、適切なきつさを感じるまで紐によって次第に締められる。きつすぎて締められていると感じた場合、回転蓋6を引き上げて、回転蓋及びスプール上の端面噛合歯の噛合を離脱させることが可能であり、このとき、タイトな紐によってスプールが逆転されて、物品が緩められることになり、回転蓋6を再度押し下げて、その前の締め動作を繰り返して、締めるべき物品を適切なきつさに調整する。
図5a~図8bを参照して、本実施例において、締め方向(時計回り方向)に沿って回転蓋をねじ込む時にスイングアームが移動して退避する過程は、以下の通りである。図5bに示すように、A1位置のとき、スイングアームの歯部5211、5212が回転蓋の凹部6511、6512に接合され、図5a及び図5bに示すように、回転蓋には、円周に沿って一回りの歯が設けられており、凹部6511、6512は、隣り合う歯間の隙間であり、スイングアームは、自然に伸びた状態にあり、このとき、スイングアームの位置するの径方向は、R(本実施例では、R方向が鉛直方向に設定される)となり、スイングアームのネック部の第一側面は、スイングアームの位置する径方向方向Rの第一側にあるとともに、その頂部T0が、その底部B0よりもスイングアームの第一側にオフセットされ、且つ第一側面とスイングアームの位置する径方向Rとの夾角は、β=30°であり、他の実施例において、当該夾角βは、他の鋭角であってもよく、時計回り方向に沿って回転蓋をねじ込むと、凹部は、時計回り方向に沿うねじ込み力を受け、何れかの歯部-凹部ペアを例として、凹部6512の第一側壁BL1がスイングアームの歯部5212を押圧して、スイングアームヘッド及びスイングアームビーム522を押圧力F1の方向にオフセットして退避させ、押圧力F1が第一側壁BL1に垂直であるとともに止めブロックの楔状ヘッド部441の法面4411に平行であるため、スイングアームヘッドは、当該押圧力F1の作用の下で、その移動傾向が止めブロックの楔状ヘッド部の法面4411に平行又は略平行となることで、止めブロックの楔状ヘッド部によって当該方向に沿うスイングアームヘッドの変位が阻害されることがなく、同時に、凹部6512の側壁BL1からスイングアームの歯部5212に印加される押圧力の一部がスイングアームビーム522に沿ってそれに接続された弾性ベース511に伝達されて当該弾性ベース511を弾性変形させることで、スイングアームビームが径方向内方に更に移動され、その結果、スイングアームの歯部5212の第一側壁TS1は、A1からA2への方向に沿って凹部6512の第一側壁BL1にてスライド移動可能であり、ねじ込み力を継続して印加すると、スイングアームの歯部5212は、凹部の第一側壁BL1に沿って凹部の第一端点DD1までスライド移動し、このとき、スイングアームヘッドは、そのオフセット退避幅が最大となって臨界位置A3に到達し、当該臨界位置が不安定であり、スイングアーム及び弾性ベース511の復元弾性力により、スイングアームの歯部5212は、迅速に次の凹部6513に接合され、再接合されるA4位置に到達すると、このとき、凹部は、時計回り方向に沿って1ステップ進んでおり、その前の締め動作を繰り返せば、回転蓋及びスプールの一回りずつの回動を実現できる。
図9a及び図9bを参照して、本実施例において、緩め方向(反時計回り方向)に沿って回転蓋をねじ込むと、凹部の第二側壁BL2がスイングアームの歯部を付勢し、図に示すように、スイングアームの2つの歯部は、それぞれ付勢力F2を受け、付勢力F2には、反時計回り方向の周方向分力F21と、上向きの径方向分力F22とが含まれ、周方向分力F21の作用の下で、スイングアームヘッドが反時計回り方向にオフセットされることで、スイングアームのネック部5213の第一側面NS1が止めブロックの楔状ヘッド部の法面4411に押し当てられ、スイングアームビームの一部が止めブロックの基部に押し当てられ、法面4411からネック部5212に斜め上向きの押圧力P1が印加され、止めブロックの基部からスイングアームビームに横方向の押圧力P2が印加され、押圧力P1は、スイングアームの歯部の第一側壁の方向と略一致し、上向きの径方向分力P12と、周方向分力P11とを有し、周方向分力P11は、付勢力F2の周方向分力の一部を打ち消すことができ、押圧力P1と付勢力F2との合力により、スイングアームの歯部が回転蓋の凹部に上向きに押し付けられ、即ち、止めブロックからスイングアームに印加される押圧力によって、スイングアームの歯部と回転蓋の凹部とを互いに接合させる第一セルフロック力が形成される。同時に、止めブロックの基部からスイングアームビームに印加される押圧力P2は、ほぼ周方向力であり、反時計回り方向側へのスイングアームの揺動を制限できる。各々の歯部が受ける付勢力F2の径方向分力における径方向は、各々の歯部の第二端点DD2の位置する径方向R1又はR2にそれぞれ対応し、法面4411からネック部5212に印加される押圧力P1の径方向分力における径方向とは、図5bにおけるR方向である。本実施例の説明では、同じ構造には、同じ符号が付けられており、或る単一の図面には、対応する符号がない場合、対応する構造の符号が付けられている図面を参照可能である。
一方、隣り合う2つの凹部の第二側壁の位置する直線BL2は、それぞれ、その第二端点DD2に対応する半径R1/R2との夾角がθ=10°である。そのため、凹部の第二側壁BL2からスイングアームの歯部に印加される付勢力F2には、第二端点DD2の位置する半径R1又はR2の方向に沿う上向きの径方向分力F22を持たせることになり、当該向上の径方向分力によっても、スイングアームの歯部が凹部の側壁に押し付けられ、スイングアームの歯部と回転蓋の凹部とを互いに接合させる第二セルフロック力が形成される。このように、二重セルフロック力と逆方向揺動の制限との3つの機能を1つに纏めることで、紐締め装置の逆転防止性能が大幅に強化され、1つの止めブロックだけで、2つの止めブロックが1つのスイングアームに対応する場合よりも優れたバックストップ効果を奏することができ、設計が巧妙であり、バックストップ効果が顕著である。
図10a及び10bには、スイングアーム-止めブロック-凹部機構の比較例が示されており、当該比較例において、凹部と弾性ベースとは、完全に同じ構造であるため、同じ符号が付けられており、両者の相違点がスイングアーム及び止めブロックの構造設計にある。より具体的に、図10bに示すように、当該比較例において、スイングアームヘッドには、歯部のみが含まれ、ネック部がなく、且つ歯部5212’が1つだけ備えられており、単一の歯部の構造は、実施例1における構造と同じであり、止めブロック44’には、楔状ヘッド部が設けられておらず、基部のみがスイングアームビーム522に隣接して設けられており、スイングアームビーム522の構造は、実施例1と同じである。
反時計回り方向に沿って回転蓋をねじ込むと、凹部6512の第二側壁BL2からスイングアームの歯部5212’の第二歯壁TS2’に押圧力が印加され、当該押圧力には、径方向外方への分力が存在するが、当該分力は小さく、その大部分が周方向分力であり、印加された緩め力が小さい場合、止めブロック44’の阻害作用により、スイングアームが凹部から離れるように移動できないため、回転蓋は、反時計回り方向に沿って回転できない。しかし、図11bを参照して、印加された緩め力が一定の閾値を超えると、当該緩め力の周方向分力により、スイングアームがオフセットされ、このとき、スイングアームが止めブロックに押し付けられ、止めブロックとスイングアームとの接触点によって構成レバーの支点Pが構成され、緩め力を更に増大すると、凹部の第一側壁BL1からも一定の押圧力がスイングアームの歯部に印加され、当該押圧力には、径方向内方への分力が備えられており、緩め力の継続的な増大につれて、径方向内方への押圧力の分力が弾性ベース511に伝達され、弾性ベースの変形能力が強いため、径方向内方への力が小さい場合であっても、弾性変形することになり、その結果、スイングアームの歯部と凹部の第二側壁との接触が徐々に点接触となり、回転蓋の凹部からスイングアームの歯部に印加される押圧力は、レバーの一端が受ける外部の圧力に相当し、レバーの原理に基づいて、当該力の作用及び弾性ベースが変形し易い特性により、スイングアームの尾部が浮き上がり、尾部の浮き上がり度合の増大につれて、止めブロックによるスイングアームへの阻害作用が徐々に小さくなり、スイングアームの歯部は、図11bに示す臨界位置になるまで徐々に凹部との接合から離脱され、歯部5212’は、頂点のみで凹部6512の第一端点DD1に接触することになり、この過程では、止めブロックとスイングアームとの接触点P(レバーの支点に相当)は、スイングアームのオフセット変位に伴って、スイングアーム上における位置が変化していく可能性がある。臨界位置が不安定であるため、スイングアーム及び弾性ベース511の復元弾性力により、スイングアームの歯部5212’が迅速に次の凹部6511に結合され、再接合が達成され、このとき、凹部は、反時計回り方向に沿って1ステップ進んでおり、大きな緩め力を継続して印加すれば、回転蓋及びスプールは、反時計回り方向に沿って一回りずつ回動可能となり、締付装置は、逆転防止の作用を失ってしまう。したがって、比較例では、止めブロック及びスイングアームヘッドの構造設置により、大きな緩め力(一定の閾値を超える緩め力)での紐の不意な緩みを防止できず、その理由は、緩め力が一定の閾値を超えると、当該スイングアーム-止めブロック-凹部機構は、逆転防止の機能を喪失してしまい、その結果、アウトドアで特別な状況に遭遇した場合、緩め力が不意に増大し、紐が外れるリスクがある。以上のことから、弾性ベース511が変形し易い特性は、紐を締める時の手触りの改善には、よい効果があるが、それに応じて、紐が緩んで外れてしまうリスクも増大する。比較例に用いられたスイングアーム-止めブロック-凹部機構は、スイングアームの歯部と凹部とによる上向きセルフロック効果及び止めブロックの基部による振れ防止作用のみを有し、この二重の作用は、小さな緩め力にしか対応できず、緩め力が一定の閾値を超えると、逆転防止の作用が喪失されるため、このような機構を使用した締付装置は、小さい緩め力のみに対して、紐が緩んで外れてしまうことを防止する効果がある。
図12a及び図12bは、図1に示す実施例から止めブロックを取り除いた後にスイングアームが逆方向に移動して退避する途中位置D2の平面図及び部分拡大図である。図5a~図8b及び図12a、図12bと併せて分かるように、本願が提供するスイングアーム構造は、止めブロックがない場合に、双方向の移動退避を実現可能であり、スイングアームの両側へのオフセットは、スイングアームビーム522自身のオフセットだけでなく、弾性ベース511の弾性変形も重要な役割を果たしており、弾性ベース511の優秀な変形能力により、スイングアームのオフセットの難易度が低減されており、ユーザの使用時の手触りの改善に有利である。スイングアームの移動退避には、スイングアームの両側へのオフセットだけでなく、スイングアームの径方向内方への移動退避も含まれており、スイングアームの径方向内方への移動の実現メカニズムは、弾性ベースの弾性によるものである。本実施例において、弾性ベースは、径方向に伸縮可能であるとともに、周方向にも局所的な捻れが発生することで、スイングアームは、径方向内方に移動されると同時に、両側へのオフセットも許容される。
他の好ましい実施例において、スイングアームヘッドには、歯部5211’が1つだけ含まれてもよいが、図13に示すように、2つの歯部を有するスイングアームヘッドに比べて、2つの歯部の方は、逆転防止効果がより良好となる。
他の好ましい実施例において、反時計回り方向を、紐を締める方向として設定し、時計回り方向を、紐を緩める方向として設定してもよく、この場合、止めブロックが時計回り方向へのスイングアームの揺動を阻止する必要があるため、実際の状況に応じて止めブロックの設置位置を合理的に設定する必要がある。
実施例2
本実施例は、実施例1とほぼ同じ構造であり、その相違点が、スイングアーム-止めブロックの設置位置と凹部の設置位置とを入れ替えたことのみにある。即ち、本実施例において、スイングアームX52-止めブロックX44機構が回転蓋上に設けられ、凹部K6511、K6512がハウジング上に設けられており、実際の使用の際、スイングアームX52-止めブロックX44構造は、回転蓋の回動に伴って回動するのに対して、凹部K6511、K6512が静止し、凹部K6511、K6512の側壁は、スイングアームの歯部の移動に対して抵抗力が生じ、当該抵抗力により、スイングアームは、曲げ変形することで揺動して退避する。図14bに示すように、矢印で示す時計回り方向は、紐を締める方向となり、時計回り方向に沿って回転蓋に外力を印加すると、凹部の側壁からスイングアームの歯部に逆方向の抵抗力F3が印加されることで、スイングアームX52(スイングアームヘッド及び/又はスイングアームビーム)が反時計回り方向にオフセットされ、止めブロックX44がスイングアームの時計回り方向に位置しているため、止めブロックX44は、スイングアームX52(スイングアームヘッド及び/又はスイングアームビーム)が反時計回り方向にオフセットして退避することを許容し、回転蓋は、時計回り方向に沿って回動可能である。図15bに示すように、回転蓋に反時計回り方向のねじ込み力を印加すると、スイングアームX52は、反時計回り方向に回動しようとすることになり、このとき、凹部K6511、K6512のもう1つの側壁からスイングアームの歯部に逆方向の抵抗力F4が印加されることで、スイングアームが時計回り方向に沿ってオフセットされるが、止めブロックX44がスイングアームX52の時計回り方向に位置しているため、止めブロックの基部X442は、スイングアームビームX522が時計回り方向にオフセットして退避することを阻害し、スイングアームヘッドだけは、そのネック部X5213が止めブロックの楔状ヘッド部X441に押し当てられるまで時計回り方向に少々オフセット可能となり、楔状ヘッド部X441の法面からスイングアームのネック部X5213に斜め上向きの押圧力P3が印加され、P3には、上向きの分力P31が含まれており、当該分力P31により、スイングアームの歯部と凹部との接合が常に保持されるため、スイングアームの歯部が凹部との接合から離脱できず、回転蓋が逆方向に回転できず、反時計回りがバックストップ方向となる。
本実施例と実施例1との相違点としては、本実施例において、回転蓋が回転可能な方向とスイングアームが揺動可能な方向とは、逆になっているのに対して、実施例1において、スイングアームが揺動して退避可能な方向と回転蓋が回転可能な方向とは、一致している。当該相違点の発生原因は、凹部及びスイングアームのうち、どの部品が原動節に設けられるかに関連しており、これは、スイングアームを横にオフセットさせる力が何れも凹部の側壁によるスイングアーム歯への圧力に由来するからであり、凹部が原動節に設けられる場合、当該圧力が、印加される外力とほぼ一致しているため、スイングアームのオフセット方向が、回転可能な方向と一致し、スイングアームが原動節に設けられる場合、当該圧力が逆方向の力となるため、スイングアームのオフセット方向が、回転可能な方向と逆になる。
本願において、スイングアーム及び凹部の第一側、第二側に対する説明は、一致しているものであり、当該方位の基礎は、回転蓋及びハウジングが組み立てられた状態に基づくものであり、換言すれば、スイングアーム-凹部構造の実際の使用状態での方位を基準としており、凹部の第一側は、スイングアームの第一側に対応し、凹部の第二側は、スイングアームの第二側に対応する。例えば、スイングアームの左側を第一側として見なすと、スイングアームの右側を第二側として見なすことができる。
他の好ましい実施例において、3つの伸縮可能スイングアームが離間して設けられ、各々の伸縮可能スイングアームが個別にハウジング又は回転蓋上に固定されるようにしてもよい。この場合、同様に良好な逆転防止効果を奏することができる。
上述したのは、本願の好適な実施例に過ぎず、具体的な好ましい実施形態を元に、本願を更に詳しく説明したものであり、本願の具体的な実施は、これらの説明に限定されると認定されてはならない。本願の精神及び原則内でなされた如何なる修正、同等の置換及び改良等は、全て本願の保護範囲内に含まれるべきである。

Claims (20)

  1. 回転蓋、スプール及びハウジングを含み、前記回転蓋は、前記ハウジング上に回転可能に設けられ、前記スプールは、前記ハウジングによって支持され、前記ハウジングに対して回動可能である着用可能な物品に用いる紐締め装置であって、
    前記回転蓋には、1つ又は複数の凹部が設けられており、
    前記スプールは、引き締め方向に沿って回動すると、紐を巻き取り、緩め方向に沿って回動すると、紐を巻き出すように構成され、
    前記ハウジングには、スイングアーム弾性アセンブリが設けられており、前記スイングアーム弾性アセンブリは、弾性部材と、1つ又は複数のスイングアームとを含み、前記スイングアームは、スイングアームヘッドを少なくとも含み、前記スイングアームは、対向する第一側及び第二側を含み、前記スイングアームヘッドは、前記スイングアームが原位置にあるときに、前記回転蓋の凹部に接合可能に構成され、前記スイングアームヘッドは、原位置からスイングアームの前記第一側又は前記第二側にオフセット可能に構成され、前記第一側所在の方向は紐締め装置の緩め方向であり、前記第二側所在の方向は前記引き締め方向であり、
    前記ハウジングには、1つ又は複数の止めブロックが更に設けられており、且つ前記止めブロックは、前記スイングアームの前記第一側に位置し、前記止めブロックは、前記スイングアームヘッドに対応して設けられた楔状ヘッド部を含み、
    前記引き締め方向に沿う外力を前記回転蓋が受けた場合、前記引き締め方向に沿った回転蓋の回動が許容されるように、前記止めブロック及び前記弾性部材は、前記スイングアームヘッドが前記回転蓋の凹部との接合から離脱されるまで前記スイングアームと前記回転蓋の凹部とが相対変位することを許容し、
    前記緩め方向に沿う外力を回転蓋が受けた場合、前記緩め方向に沿う前記回転蓋の回動が防止されるように、前記緩め方向に沿う外力により、前記回転蓋の凹部の側壁が前記スイングアームヘッドを押圧して前記スイングアームヘッド前記第一側へ向かってオフセットさせて、前記スイングアームヘッドの少なくとも一部を前記止めブロックの楔状ヘッド部に当接させることで、前記スイングアームヘッドと前記回転蓋の凹部との接合が常に保持される、ことを特徴とする紐締め装置。
  2. 前記スイングアームは、スイングアームビームを更に含み、前記止めブロックは、前記スイングアームビームに対応して設けられた基部を更に含む、ことを特徴とする請求項1に記載の紐締め装置。
  3. 前記スイングアームヘッドは、歯部及びネック部を含み、前記緩め方向に沿う外力を回転蓋が受けた場合、前記スイングアームヘッドのネック部の少なくとも一部が前記止めブロックの楔状ヘッド部に当接され、前記止めブロックの基部によって前記スイングアームビームのその第一側へのオフセットが阻止される、ことを特徴とする請求項2に記載の紐締め装置。
  4. 前記止めブロックの楔状ヘッド部は、前記スイングアームヘッドのネック部の第一側に隣設された法面を含み、前記法面は、その法肩が法尻に対して前記楔状ヘッド部の第一側にオフセットされ、前記楔状ヘッド部の法尻は、前記止めブロックの基部に隣接している、ことを特徴とする請求項3に記載の紐締め装置。
  5. 前記スイングアームヘッドは、1つ又は複数の歯部を含み、前記スイングアームが原位置にあるとき、前記スイングアームヘッドの歯部が前記回転蓋の凹部に接合される、ことを特徴とする請求項3に記載の紐締め装置。
  6. 各々の前記スイングアームヘッドには、2つの歯部が含まれる、ことを特徴とする請求項5に記載の紐締め装置。
  7. 前記スイングアームヘッドのネック部は、第一側面を有し、前記ネック部の第一側面と各々の前記歯部の第一歯壁との夾角は、60°~120°範囲内の何れかの角度である、ことを特徴とする請求項3に記載の紐締め装置。
  8. 前記スイングアームヘッドのネック部は、第一側面を有し、前記第一側面は、前記止めブロックの楔状ヘッド部の法面と平行に設けられている、ことを特徴とする請求項3に記載の紐締め装置。
  9. スイングアームヘッドのネック部の第一側面に隣接する歯部は、第一歯部となり、前記ネック部の第一側面と前記第一歯部の第一歯壁とは、互いに垂直である、ことを特徴とする請求項7に記載の紐締め装置。
  10. 前記止めブロックと前記スイングアームとは、離間して設けられるとともに1対1で対応して設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の紐締め装置。
  11. 前記弾性部材は、弾性ベース、又は、弾性ベースからなる弾性リングベースである、ことを特徴とする請求項1に記載の紐締め装置。
  12. 前記弾性部材は、少なくとも1つの前記スイングアームに接続される、ことを特徴とする請求項1に記載の紐締め装置。
  13. 前記1つ又は複数のスイングアームは、円周に沿って設けられ、前記スイングアームビームは、前記1つ又は複数のスイングアームの位置する円周の径方向に沿って延在する、ことを特徴とする請求項2に記載の紐締め装置。
  14. 前記スイングアーム弾性アセンブリは、収縮性スイングアームリングであり、前記収縮性スイングアームリングは、弾性リングベースと、前記弾性リングベースに接続された1つ又は複数のスイングアームとを含み、前記スイングアームは、スイングアームヘッド及びスイングアームビームを少なくとも含み、前記スイングアームビームは、前記弾性リングベースの位置する円周の径方向に沿って外方に放射状に延在し、前記スイングアームは、前記弾性リングベースを介して前記ハウジングに接続されている、ことを特徴とする請求項11に記載の紐締め装置。
  15. 回転蓋、スプール及びハウジングを含み、前記回転蓋は、前記ハウジング上に回転可能に設けられ、前記スプールは、前記ハウジングによって支持され、前記ハウジングに対して回動可能である着用可能な物品に用いる紐締め装置であって、
    前記ハウジングには、1つ又は複数の凹部が設けられており、
    前記スプールは、引き締め方向に沿って回動すると、紐を巻き取り、緩め方向に沿って回動すると、紐を巻き出すように構成され、
    前記回転蓋には、スイングアーム弾性アセンブリが設けられており、前記スイングアーム弾性アセンブリは、弾性部材と、1つ又は複数のスイングアームとを含み、前記スイングアームは、スイングアームヘッドを少なくとも含み、前記スイングアームは、対向する第一側及び第二側を含み、前記スイングアームヘッドは、前記スイングアームが原位置にあるときに、前記ハウジングの凹部に接合可能に構成され、前記スイングアームヘッドは、原位置からスイングアームの前記第一側又は前記第二側にオフセット可能に構成され、前記第一側所在の方向は紐締め装置の引き締め方向であり、前記第二側所在の方向は緩め方向であり、
    前記回転蓋には、1つ又は複数の止めブロックが更に設けられており、かつ前記止めブロックは、前記スイングアームの前記第一側に位置し、前記止めブロックは、前記スイングアームヘッドに対応して設けられた楔状ヘッド部を含み、
    前記引き締め方向に沿う外力を前記回転蓋が受けた場合、前記引き締め方向に沿う回転蓋の回動が許容されるように、前記止めブロック及び前記弾性部材は、前記スイングアームヘッドが前記ハウジングの凹部との接合から離脱されるまで前記スイングアームと前記ハウジングの凹部とが相対変位することを許容し、
    前記緩め方向に沿う外力を回転蓋が受けた場合、前記緩め方向に沿う前記回転蓋の回動が防止されるように、前記緩め方向に沿う外力により、前記ハウジングの凹部の側壁が前記スイングアームヘッドを押圧して前記スイングアームヘッド前記第一側へ向かってオフセットさせて、前記スイングアームヘッドの少なくとも一部を前記止めブロックの楔状ヘッド部に当接させることで、前記スイングアームヘッドと前記ハウジングの凹部との接合が常に保持される、ことを特徴とする着用可能な物品に用いる紐締め装置。
  16. 紐締め装置用のバックストップ機構であって、
    1つ又は複数の凹部と、
    弾性部材と、1つ又は複数のスイングアームとを含むスイングアーム弾性アセンブリであって、前記弾性部材は、少なくとも1つの前記スイングアームに接続され、前記スイングアームは、スイングアームヘッドを少なくとも含み、前記スイングアームは、対向する第一側及び第二側を含み、前記スイングアームヘッドは、前記スイングアームが原位置にあるときに、前記凹部に接合可能に構成され、前記スイングアームヘッドは、原位置からスイングアームの前記第一側又は前記第二側にオフセット可能に構成され、前記第一側所在の方向は紐締め装置の緩め方向であり、前記第二側所在の方向は前記引き締め方向であるスイングアーム弾性アセンブリと、
    1つ又は複数の止めブロックと、を含み、
    前記止めブロックは、前記スイングアームの前記第一側に位置し、前記止めブロックと前記スイングアームとは、同一部品に位置するとともに離間して設けられ、前記止めブロックには、前記スイングアームヘッドに対応して設けられた楔状ヘッド部が含まれ、
    前記引き締め方向に沿う外力を前記凹部が受けた場合、前記引き締め方向に沿う凹部の回動が許容されるように、前記止めブロック及び前記弾性部材は、前記スイングアームヘッドが前記凹部との接合から離脱されるまで前記スイングアームと前記凹部とが相対変位することを許容し、
    前記緩め方向に沿う外力を前記凹部が受けた場合、前記緩め方向に沿う前記凹部の回動が防止されるように、前記緩め方向に沿う外力により、前記凹部の側壁が前記スイングアームヘッドを押圧して前記スイングアームヘッド前記第一側へ向かってオフセットさせて、前記スイングアームヘッドの少なくとも一部を前記止めブロックの楔状ヘッド部に当接させることで、前記スイングアームヘッドと前記凹部との接合が常に保持される、ことを特徴とする紐締め装置用のバックストップ機構。
  17. 前記凹部は、開口端を含み、前記開口端は、2つの端点を含み、前記凹部は、第一側壁及び第二側壁を更に含み、前記第一側壁の開口端の端点は、第一端点となり、前記第二側壁の開口端の端点は、第二端点となり、各々の凹部の前記第一端点及び第二端点は、何れも凹部の端点円周上に位置し、各々の凹部における前記第二側壁の位置する直線と前記第二端点に対応する前記凹部の端点円周上の半径との夾角は、0°~10°である、ことを特徴とする請求項16に記載のバックストップ機構。
  18. 前記スイングアームヘッドは、歯部及びネック部を含み、前記スイングアームが原位置にあるとき、前記スイングアームヘッドの歯部が前記凹部に接合される、ことを特徴とする請求項17に記載のバックストップ機構。
  19. 前記スイングアームは、スイングアームビームを更に含み、前記止めブロックは、基部を更に含み、前記止めブロックの基部は前記スイングアームビームに対応して設けられる、ことを特徴とする請求項16に記載のバックストップ機構。
  20. 前記スイングアームヘッドのネック部は、扇環形又は台形に設けられている、ことを特徴とする請求項18に記載のバックストップ機構。
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