JP7538068B2 - 連続鋳造設備の可変装置 - Google Patents
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Description
本実施形態による連続鋳造設備の可変装置(可変装置)は、連続鋳造設備の鋳型をなす一対の短辺鋳型同士の間隔を変更するものである。連続鋳造設備20の上面図である図1に示すように、連続鋳造設備20は、一対の長辺鋳型21と、一対の長辺銅板22と、一対の短辺鋳型23と、一対の短辺銅板24と、を有している。なお、図1では、長辺鋳型21および長辺銅板22の右半分しか図示していない。よって、短辺鋳型23および短辺銅板24は1つずつしか図示していない。
図1のA-A断面図である図2に示すように、可変装置1は、主進退軸2と、主進退軸支持筒3と、副進退軸4と、副進退軸支持筒5と、を有している。これらは、一対の長辺鋳型21同士の間に配置されている。
なお、凸部19を中心に、副進退軸支持筒5が、上下方向に揺動可能に主進退軸支持筒3に支持された構成に限定されず、以下の構成であってもよい。即ち、副進退軸支持筒5は、上下方向に揺動可能に長辺鋳型21に支持されていてもよい。例えば、副進退軸支持筒5の長手方向の中央部において、副進退軸支持筒5の両側面から突出した円柱状の凸部の各々が、長辺鋳型21に形成された凹部に嵌ることで、凸部を中心に副進退軸支持筒5が上下方向に揺動する構成であってよい。一対の長辺鋳型21同士の間隔が変更されない場合には、このような構成であっても、副進退軸4に、短辺鋳型23にかかる対向方向の負荷だけを受け持たせることができる。
以上に述べたように、本実施形態に係る可変装置1によると、主進退軸2は、断面形状が上下方向に縦長であって、鋳片の引き抜き方向における剛性が副進退軸4よりも高くされている。そのため、鋳片の引き抜き方向を引き抜き方向、短辺鋳型23同士が対向する方向を対向方向とすると、主進退軸2に、短辺鋳型23にかかる引き抜き方向および対向方向の負荷をそれぞれ受け持たせる一方で、副進退軸4に、短辺鋳型23にかかる対向方向の負荷だけを受け持たせることができる。すると、副進退軸4は、短辺鋳型23にかかる引き抜き方向の負荷を受け持つ必要がないので、副進退軸4の断面積を小さくすることができる。副進退軸4の断面積を小さくすることで、空いたスペースを利用して、主進退軸2の断面積を大きくすることができる。その結果、引き抜き方向における主進退軸2の剛性を高めることができる。これにより、鋳片の厚みが薄く、短辺鋳型23同士の間隔の変更量が大きい鋳型においても、鋳片の引き抜き方向における進退軸の剛性を十分に確保することができる。
2 主進退軸
3 主進退軸支持筒
4 副進退軸
5 副進退軸支持筒
6 シリンダ(移動手段)
11,12 送りねじ
14,15 ピン(接続部材)
16 ライナープレート
17 ベアリング
18 フランジ
19 凸部
20 連続鋳造設備
21 長辺鋳型
22 長辺銅板
23 短辺鋳型
23a,23b ブラケット
24 短辺銅板
31~34 プレート部材
36 空間
Claims (4)
- 連続鋳造設備の鋳型をなす一対の短辺鋳型同士の間隔を変更する、連続鋳造設備の可変装置において、
前記短辺鋳型同士が対向する方向である対向方向に前記短辺鋳型を進退させる主進退軸と、
前記対向方向に進退可能に前記主進退軸を支持する主進退軸支持筒と、
前記主進退軸よりも上側または下側に配置され、前記対向方向に前記短辺鋳型を進退させる副進退軸と、
前記対向方向に進退可能に前記副進退軸を支持する副進退軸支持筒と、
を有し、
前記主進退軸は、断面形状が上下方向に縦長であって、前記副進退軸よりも断面積が大きく、前記副進退軸よりも鋳片の引き抜き方向における剛性が高くされ、
前記主進退軸の先端部、および、前記副進退軸の先端部の各々は、前記引き抜き方向および前記対向方向にそれぞれ直交する方向に延びる接続部材で前記短辺鋳型に接続され、
前記主進退軸支持筒は、前記鋳型をなす長辺鋳型に支持され、
前記副進退軸支持筒は、前記引き抜き方向および前記対向方向にそれぞれ直交する方向を回転中心として前記上下方向に揺動可能に前記主進退軸支持筒に支持され、
前記短辺鋳型は、前記主進退軸支持筒に対する前記主進退軸の進出長さと、前記副進退軸支持筒に対する前記副進退軸の進出長さとを異ならせることで、前記引き抜き方向および前記対向方向にそれぞれ直交する方向を回転中心として傾斜可能とされていることを特徴とする連続鋳造設備の可変装置。 - 連続鋳造設備の鋳型をなす一対の短辺鋳型同士の間隔を変更する、連続鋳造設備の可変装置において、
前記短辺鋳型同士が対向する方向である対向方向に前記短辺鋳型を進退させる主進退軸と、
前記対向方向に進退可能に前記主進退軸を支持する主進退軸支持筒と、
前記主進退軸よりも上側または下側に配置され、前記対向方向に前記短辺鋳型を進退させる副進退軸と、
前記対向方向に進退可能に前記副進退軸を支持する副進退軸支持筒と、
を有し、
前記主進退軸は、断面形状が上下方向に縦長であって、前記副進退軸よりも断面積が大きく、前記副進退軸よりも鋳片の引き抜き方向における剛性が高くされ、
前記主進退軸の先端部、および、前記副進退軸の先端部の各々は、前記引き抜き方向および前記対向方向にそれぞれ直交する方向に延びる接続部材で前記短辺鋳型に接続され、
前記主進退軸支持筒は、前記鋳型をなす長辺鋳型に支持され、
前記副進退軸支持筒は、前記引き抜き方向および前記対向方向にそれぞれ直交する方向を回転中心として前記上下方向に揺動可能に前記長辺鋳型に支持され、
前記短辺鋳型は、前記主進退軸支持筒に対する前記主進退軸の進出長さと、前記副進退軸支持筒に対する前記副進退軸の進出長さとを異ならせることで、前記引き抜き方向および前記対向方向にそれぞれ直交する方向を回転中心として傾斜可能とされていることを特徴とする連続鋳造設備の可変装置。 - 連続鋳造設備の鋳型をなす一対の短辺鋳型同士の間隔を変更する、連続鋳造設備の可変装置において、
前記短辺鋳型同士が対向する方向である対向方向に前記短辺鋳型を進退させる主進退軸と、
前記対向方向に進退可能に前記主進退軸を支持する主進退軸支持筒と、
前記主進退軸よりも上側または下側に配置され、前記対向方向に前記短辺鋳型を進退させる副進退軸と、
前記対向方向に進退可能に前記副進退軸を支持する副進退軸支持筒と、
を有し、
前記主進退軸は、断面形状が上下方向に縦長であって、前記副進退軸よりも断面積が大きく、前記副進退軸よりも鋳片の引き抜き方向における剛性が高くされ、
前記主進退軸の先端部、および、前記副進退軸の先端部の各々は、前記引き抜き方向および前記対向方向にそれぞれ直交する方向に延びる接続部材で前記短辺鋳型に接続され、
前記主進退軸支持筒および前記副進退軸支持筒の各々は、前記鋳型をなす長辺鋳型に支持され、
前記短辺鋳型は、前記副進退軸の先端部と前記短辺鋳型との接続部分における前記上下方向に長い長孔に前記接続部材を刺し通すことにより前記副進退軸の先端部に対して前記上下方向に移動可能にされ、
前記短辺鋳型は、前記主進退軸支持筒に対する前記主進退軸の進出長さと、前記副進退軸支持筒に対する前記副進退軸の進出長さとを異ならせることで、前記引き抜き方向および前記対向方向にそれぞれ直交する方向を回転中心として傾斜可能とされていることを特徴とする連続鋳造設備の可変装置。 - 前記主進退軸支持筒および前記副進退軸支持筒の各々を、前記鋳型をなす一対の長辺鋳型同士が対向する方向に移動させることが可能な移動手段を有することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の連続鋳造設備の可変装置。
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JP2021036063A JP7538068B2 (ja) | 2021-03-08 | 2021-03-08 | 連続鋳造設備の可変装置 |
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JP2013220468A (ja) | 2012-04-19 | 2013-10-28 | Jp Steel Plantech Co | 連続鋳造設備のモールド可変装置 |
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2021
- 2021-03-08 JP JP2021036063A patent/JP7538068B2/ja active Active
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