JP7537601B2 - 投射装置、制御方法、およびプログラム - Google Patents

投射装置、制御方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本開示は、空間光通信に用いられる投射装置等に関する。
空間を伝播する光信号(空間光信号とも呼ぶ)を送受信する光空間通信を用いれば、大容量でセキュアな通信を実現できる。
特許文献1には、空間光変調素子を含む投影装置について開示されている。信号処理手段は、映像信号を空間位相情報に変換する。空間光変調素子は、表示したい映像の画素列数よりも大きい区画列数を有する。
特許文献2には、レーザビームを走査して画像を表示する走査型画像表示装置について開示されている。特許文献2の装置は、2軸共振型MEMS(Micro-Electro-Mechanical-System)ミラーを用いたリサージュ走査によって画像を表示させる。
特許文献3には、複数の画素をライン状に配列した光変調素子と、該光変調素子からの光束を走査する光走査手段と、該光走査手段からの光束をスクリーン面上に斜方向から投射する投射レンズと、を有する投射型表示装置について開示されている。光走査手段は、投射レンズの瞳面またはその近傍に配置される。特許文献3の装置は、光走査手段の光走査により、スクリーン面上に2次元画像を表示させる。特許文献3の装置は、光変調素子の各画素のサンプリング方法を異ならしめて、スクリーン面上に表示される投射画像の寸法を調整する。
国際公開第2008/087691号 国際公開第2011/135848号 特開2001-154263号公報
特許文献1の手法では、映像表示を行う回折光と0次光とを分離することによって、投射レンズが省略された構成でありながら、高精細の映像を投影できる。特許文献1の手法を空間光通信に適用した場合、投射光によって形成される画像を構成する複数のドットの間に隙間が発生する。そのため、特許文献1の手法では、ドット間に入り込んだ通信対象とは通信できなかった。
特許文献2の手法では、2軸共振型MEMSミラーを用いたリサージュ走査によって、投射光によって形成される画像を構成する複数のドットの間に発生しうる隙間を、なくすことができる。しかしながら、特許文献2の手法では、ドット間の隙間を埋めるために、機械的に作動する2軸共振型MEMSミラーを駆動させる必要があった。
特許文献3の手法では、光変調素子からの光束を光走査手段で走査することによって、スクリーン面上に表示される投射画像を構成する複数のドットの間に発生しうる隙間をなくすことができる。しかしながら、特許文献2の手法では、ドット間の隙間を埋めるために、光走査手段を駆動させる必要があった。
本開示の目的は、機械的に作動する機構を用いずに、投射光によって表示される画像を構成するドット間の隙間を補完できる投射装置等を提供することにある。
本開示の一態様の投射装置は、平行光を出射する光源と、光源から出射された平行光の位相を変調する変調部を有する空間光変調器と、投射光によって表示される画像に対応する位相画像が設定される少なくとも二つの解像度のタイルを変調部にタイリングし、タイリングされた複数のタイルの各々に位相画像を設定し、位相画像が設定された変調部に向けて平行光が照射されるように光源を制御する制御部と、空間光変調器によって変調された光を投射光として投射する投射光学系と、を備える。
本開示の一態様の制御方法においては、投射光によって表示される画像に対応する位相画像が設定される少なくとも二つの解像度のタイルを空間光変調器の変調部にタイリングし、タイリングされた複数のタイルの各々に位相画像を設定し、位相画像が設定された変調部に向けて、平行光が照射されるように光源を制御する。
本開示の一態様のプログラムは、投射光によって表示される画像に対応する位相画像が設定される少なくとも二つの解像度のタイルを空間光変調器の変調部にタイリングする処理と、タイリングされた複数のタイルの各々に位相画像を設定する処理と、位相画像が設定された変調部に向けて、平行光が照射されるように光源を制御する処理と、をコンピュータに実行させる。
本開示によれば、機械的に作動する機構を用いずに、投射光によって表示される画像を構成するドット間の隙間を補完できる投射装置等を提供することが可能になる。
第1の実施形態に係る投射装置の構成の一例を示す概念図である。 第1の実施形態に係る投射装置の空間光変調器の変調部のタイリングについて説明するための概念図である。 第1の実施形態に係る投射装置の空間光変調器の変調部における、比較例1のタイリングの一例について説明するための概念図である。 第1の実施形態に係る投射装置の空間光変調器の変調部に比較例1の条件でタイルが設定された一例を示す概念図である。 第1の実施形態に係る投射装置の空間光変調器の変調部に比較例1の条件でタイルが設定された場合に投射された投射光によって表示される画像の一部分の光の強度分布の一例を示すグラフである。 第1の実施形態に係る投射装置の空間光変調器の変調部に比較例1の条件でタイルが設定された場合に投射される投射光によって表示される画像の一部分を示す概念図である。 第1の実施形態に係る投射装置の空間光変調器の変調部における比較例2のタイリングの一例について説明するための概念図である。 第1の実施形態に係る投射装置の空間光変調器の変調部に比較例2の条件でタイルが設定された一例を示す概念図である。 第1の実施形態に係る投射装置の空間光変調器の変調部に比較例2の条件でタイルが設定された場合に投射された投射光によって表示される画像の一部分の光の強度分布の一例を示すグラフである。 第1の実施形態に係る投射装置の空間光変調器の変調部に比較例2の条件でタイルが設定された場合に投射される投射光によって表示される画像の一部分を示す概念図である。 第1の実施形態に係る投射装置の空間光変調器の変調部におけるタイリング例1について説明するための概念図である。 第1の実施形態に係る投射装置の空間光変調器の変調部にタイリング例1の条件でタイルが設定された一例を示す概念図である。 第1の実施形態に係る投射装置の空間光変調器の変調部にタイリング例1の条件でタイルが設定された場合に投射された投射光によって表示される画像の一部分の光の強度分布の一例を示すグラフである。 第1の実施形態に係る投射装置の空間光変調器の変調部にタイリング例1の条件でタイルが設定された場合に投射された投射光によって実際に表示される画像の一部分の光の強度分布の一例を示すグラフである。 第1の実施形態に係る投射装置の空間光変調器の変調部にタイリング例1の条件でタイルが設定された場合に投射される投射光によって表示される画像の一部分を示す概念図である。 第1の実施形態に係る投射装置の空間光変調器の変調部におけるタイリング例2について説明するための概念図である。 第1の実施形態に係る投射装置の空間光変調器の変調部にタイリング例2の条件でタイルが設定された一例を示す概念図である。 第1の実施形態に係る投射装置の空間光変調器の変調部にタイリング例2の条件でタイルが設定された場合に投射される投射光によって表示される画像の一部分を示す概念図である。 第1の実施形態に係る投射装置の空間光変調器の変調部におけるタイリング例3について説明するための概念図である。 第1の実施形態に係る投射装置の空間光変調器の変調部にタイリング例3の条件でタイルが設定された一例を示す概念図である。 第1の実施形態に係る投射装置の空間光変調器の変調部にタイリング例3の条件でタイルが設定された場合に投射される投射光によって表示される画像の一部分を示す概念図である。 第2の実施形態に係る投射装置の構成の一例を示す概念図である。 第2の実施形態に係る投射装置の投射光学系の構成について説明するための概念図である。 第2の実施形態に係る投射装置の空間光変調器の変調部にタイリング例1の条件でタイルが設定された場合に投射される投射光によって表示される画像の一部分を示す概念図である。 第3の実施形態に係る投射装置の一例を示す概念図である。 第3の実施形態に係る投射装置から投射された投射光によって形成される画像を構成する複数のドットの位置を変更する一例を示す概念図である。 第3の実施形態に係る投射装置の空間光変調器の変調部のタイリングを変更する一例について説明するための概念図である。 第3の実施形態に係る投射装置の空間光変調器の変調部のタイリングを変更する一例について説明するための概念図である。 第4の実施形態に係る投射装置の一例を示す概念図である。 各実施形態に係る投射装置の制御部を実現するハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい限定がされているが、発明の範囲を以下に限定するものではない。なお、以下の実施形態の説明に用いる全図においては、特に理由がない限り、同様箇所には同一符号を付す。また、以下の実施形態において、同様の構成・動作に関しては繰り返しの説明を省略する場合がある。また、図面中の矢印の向きは、一例を示すものであり、ブロック間の信号の向きを限定するものではない。
以下の実施形態の説明に用いる全図において、図面中の矢印の向きは、一例を示すものであり、光や信号の向きを限定するものではない。また、図面中の光の軌跡を示す線は概念的なものであり、実際の光の進行方向や状態を正確に表すものではない。例えば、以下の図面においては、空気と物質との界面における屈折や反射、拡散などによる光の進行方向や状態の変化を省略したり、光束を一本の線で表現したりすることもある。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態に係る投射装置について図面を参照しながら説明する。本実施形態の投射装置は、光ファイバなどの媒体を用いずに、空間を伝播する光信号(以下、空間光信号とも呼ぶ)を送受信し合う光空間通信や、投射面における画像の表示、測距等に用いられる。本実施形態の投射装置は、空間光を投射する用途であれば、光空間通信や、画像表示、測距以外の用途に用いられてもよい。
(構成)
図1は、本実施形態の投射装置10の構成の一例を示す概念図である。投射装置10は、光源11、空間光変調器13、制御部15、および投射光学系17を有する。光源11、空間光変調器13、および投射光学系17は、投射部100を構成する。図1は、投射装置10の内部構成を横方向から見た図である。図1には、光の軌跡を示す線を図示する。図1は、概念的なものであり、各構成要素間の位置関係や、光の進行方向などを正確に表したものではない。
光源11は、出射器111とコリメータ112を含む。光源11は、出射器111から出射されたレーザ光101を、コリメータ112で平行光102に変換して出射する。光源11から出射された平行光102は、空間光変調器13の変調部130に向けて進行する。
出射器111は、制御部15の制御に応じて、所定の波長帯のレーザ光101を出射する。光源11から出射されるレーザ光101の波長は、特に限定されない。例えば、出射器111は、可視や赤外の波長帯のレーザ光101を出射する。例えば、800~900ナノメートル(nm)の近赤外線であれば、レーザクラスを上げられるので、他の波長帯よりも1桁くらい感度を向上できる。例えば、ガリウムヒ素(GaN)系レーザ光源を用いれば、1.55マイクロメートル(μm)の波長帯の赤外線のレーザ光101を出射できる。1.55μmの波長帯の赤外線ならば、100ミリワット(mW)程度の高出力のレーザ光源を用いることができる。レーザ光101の波長が長い方が、回折角を大きくでき、高いエネルギーに設定できる。
コリメータ112は、出射器111から出射されたレーザ光101を平行光102に変換する。出射器111から出射されたレーザ光101は、コリメータ112によって平行光102に変換され、光源11から出射される。
図1のように、平行光102の入射角は、空間光変調器13の変調部130に対して非垂直に設定される。光源11から出射される平行光102の出射軸は、空間光変調器13の変調部130に対して斜めである。空間光変調器13の変調部130に対して平行光102の出射軸を斜めにすれば、ビームスプリッタを用いなくても平行光102を入射できる。そのため、光の利用効率を向上させることができる。また、空間光変調器13の変調部130に対して、平行光102の出射軸を斜めに設定すれば、投射部100の大きさをコンパクトにできる。
空間光変調器13は、平行光102が照射される変調部130を有する。空間光変調器13の変調部130には、制御部15の制御に応じて、表示される画像に応じたパターン(位相画像とも呼ぶ)が設定される。空間光変調器13の変調部130に照射された平行光102は、変調部130に設定された位相画像に応じて変調されて、変調部130で反射される。変調部130で変調された光(変調光103)は、投射光学系17に向けて進行する。例えば、空間光変調器13は、強誘電性液晶やホモジーニアス液晶、垂直配向液晶などを用いた空間光変調器によって実現される。例えば、空間光変調器13は、LCOS(Liquid Crystal on Silicon)によって実現できる。また、空間光変調器13は、MEMS(Micro Electro Mechanical System)によって実現されてもよい。
位相変調型の空間光変調器13では、投射光107を投射する箇所を切り替えるように動作させることによって、エネルギーを像の部分に集中することができる。そのため、位相変調型の空間光変調器13を用いる場合、光源11の出力が同じであれば、その他の方式と比べて画像を明るく表示させることができる。
図2は、一般的な、空間光変調器13の変調部130の領域分け(タイリングとも呼ぶ)について説明するための概念図である。図2の例は、変調部130を複数の正方形の領域(タイルとも呼ぶ)に分割するタイリングに関する。言い換えると、図2の例において、変調部130は、横縦のアスペクト比が1:1の複数の領域に分割される。変調部130には、反復フーリエ変換等によって生成された位相画像が割り当てられる複数のタイルが設定される。図2の例の場合、空間光変調器13の変調部130には、解像度の同じ複数の位相画像がタイリングされる。複数のタイルの各々は、複数の画素によって構成される。例えば、複数のタイルの各々は、m行×n列の複数の画素によって構成される(m、nは自然数)。以下において、m行×n列の複数の画素を、m×n画素と表記することがある。なお、図2の例において、変調部130の右端と下端のタイルには、十分な画素数が割り当てられていないが、それらのタイルにも同様の位相画像が設定される。また、図2の例においては、左端を起点として複数のタイルを変調部130に配置しているが、複数のタイルを変調部130に配置する方法は図2の例に限定されない。
複数のタイルの各々には、投射される画像に対応する位相画像が表示される。例えば、複数のタイルの各々は、256×256画素や、512×512画素で構成される。一般的なタイリングでは、位相画像の計算速度を向上するために、タイルを構成する画素数は2のn乗の解像度に設定される(nは自然数)。
変調部130に割り当てられた複数のタイルの各々には、位相画像がタイリングされる。例えば、複数のタイルの各々には、予め生成された位相画像が表示される。複数のタイルに位相画像が設定された状態で、変調部130に平行光102が照射されると、各タイルの位相画像に対応する画像を形成する変調光103が出射される。
制御部15は、光源11および空間光変調器13を制御する。制御部15は、空間光変調器13の変調部130に設定されたタイリングに合わせて、投射される画像に対応する位相画像を変調部130に設定する。例えば、制御部15は、画像表示や通信、測距など、用途に応じた画像に対応する位相画像を、変調部130に設定する。例えば、投射される画像の位相画像は、図示しない記憶部に予め記憶させておく。投射される画像の形状や大きさには、特に限定を加えない。制御部15は、投射される画像に対応する位相画像が変調部130に設定された状態で、光源11の出射器111を駆動させる。その結果、空間光変調器13の変調部130に位相画像が設定されたタイミングに合わせて、光源11から出射された平行光102が空間光変調器13の変調部130に照射される。空間光変調器13の変調部130に照射された平行光102は、空間光変調器13の変調部130において変調される。空間光変調器13の変調部130において変調された変調光103は、空間光変調器13の変調部130に表示されたパターンに対応する投射光107として投射される。
制御部15は、空間光変調器13の変調部130に照射される平行光102の位相と、変調部130で反射される変調光103の位相との差分を決定づけるパラメータが変化するように、空間光変調器13を駆動する。位相変調型の空間光変調器13の変調部130に照射される平行光102の位相と、変調部130で反射される変調光103の位相との差分を決定づけるパラメータは、例えば、屈折率や光路長などの光学的特性に関するパラメータである。例えば、制御部15は、空間光変調器13の変調部130に印可する電圧を変化させることによって、変調部130の屈折率を変化させる。変調部130の屈折率を変化させれば、変調部130に照射された平行光102は、変調部130の各部の屈折率に基づいて適宜回折される。すなわち、位相変調型の空間光変調器13の変調部130に照射された平行光102の位相分布は、変調部130の光学的特性に応じて変調される。制御部15による空間光変調器13の駆動方法は、空間光変調器13の変調方式に応じて決定される。
投射光学系17は、空間光変調器13の変調部130において変調された変調光103を、投射光107として投射する光学系である。図1のように、投射光学系17は、フーリエ変換レンズ171、アパーチャ173、および投射レンズ175を有する。
フーリエ変換レンズ171は、空間光変調器13によって変調された変調光103を無限遠に投射した際に形成される像を、アパーチャ173の近傍の焦点位置に結像させる光学レンズである。なお、フーリエ変換レンズ171の代わりに、仮想レンズを用いてもよい。仮想レンズを用いる場合は、投射装置10から投射される投射光107によって形成される画像に対応する位相画像と、アパーチャ173の近傍の焦点位置に変調光103を集光させる仮想レンズ画像との合成画像を、変調部130に設定すればよい。仮想レンズを用いる場合、フーリエ変換レンズ171は省略される。仮想レンズを用いる場合、0次光を除去する0次光除去部を構成することが好ましい。
アパーチャ173は、フーリエ変換レンズ171によって集束された光に含まれる高次光を遮蔽し、表示領域の外縁を制限する枠である。アパーチャ173の開口部は、アパーチャ173の位置における表示領域の外周よりも小さく開口され、アパーチャ173の位置における画像の周辺領域を遮るように設置される。例えば、アパーチャ173の開口部は、矩形状や円形状に形成される。アパーチャ173は、フーリエ変換レンズ171の焦点位置に設置されることが好ましい。なお、高次光を遮蔽でき、表示領域を制限できれば、アパーチャ173は、フーリエ変換レンズ171の焦点位置からずれていても構わない。また、アパーチャ173の開口部の内側に、変調光103に含まれる0次光を遮蔽する部分を設けてもよい。
投射レンズ175は、フーリエ変換レンズ171によって集束された光を、投射される画像に対応させて拡大する光学レンズである。投射レンズ175は、単一のレンズで構成されてもよいし、複数のレンズを組み合わせたレンズで構成されてもよい。例えば、投射レンズ175は、自由曲面レンズを含む。投射レンズ175によって投射された投射光107は、任意の対象に向けて投射される。
〔タイリング〕
続いて、空間光変調器13の変調部130に設定されるタイリングについて、いくつか例をあげて説明する。以下においては、一般的なタイリング(比較例)と、本実施形態に係るタイリング(タイリング例)とについて説明する。
<比較例1>
図3は、一般的なタイリングの一例(比較例1)について説明するための概念図である。図3は、変調部130の一部分のタイリングに関する。図3の例では、全てのタイルが、256×256画素に設定される。図4は、1080×1920画素の変調部130に、256×256画素の複数のタイルが設定された例である。図4の例において、変調部130の右端と下端のタイルには、十分な画素数が割り当てられていないが、それらのタイルにも同様の位相画像が設定される。また、図4の例においては、左端を起点として複数のタイルを変調部130に配置しているが、複数のタイルを変調部130に配置する方法は図4の例に限定されない。
図5は、空間光変調器13の変調部130に256×256画素の複数のタイルが設定された状態で投射された投射光107によって、投射面に表示された画像の一部分の光の強度分布の一例である。図6は、図5のように設定された条件で投射された投射光107によって表示される画像の一部分の概念図である。図5および図6の例では、四つのドットが投射面に表示される。図6のように、四つのドット間には、隙間ができる。このように、256×256画素程度の比較的解像度が低い場合、空間光変調器13の変調部130に割り当てられた複数のタイルの各々に同じ解像度の位相画像を設定すると、表示される画像を構成するドット間に隙間ができる。
<比較例2>
図7は、一般的なタイリングの別の一例(比較例2)について説明するための概念図である。比較例2では、解像度を上げることによって、ドット間の隙間の補完を試みる。図7は、変調部130の一部分のタイリングに関する。図7の例では、全てのタイルが、比較例1(256×256画素)と比べて高解像度(512×512画素)に設定される。図8は、1080×1920画素の変調部130に、512×512画素のタイルが設定された例である。図8の例において、変調部130の右端と下端のタイルには、十分な画素数が割り当てられていないが、それらのタイルにも同様の位相画像が設定される。また、図8の例においては、左端を起点として複数のタイルを変調部130に配置しているが、複数のタイルを変調部130に配置する方法は図8の例に限定されない。
図9は、空間光変調器13の変調部130に512×512画素の複数のタイルが設定された状態で投射された投射光107によって、投射面に表示された画像の一部分の光の強度分布の一例である。図10は、図9のように設定された条件で投射された投射光107によって表示される画像の一部分の概念図である。図9および図10の例では、七つのドットが投射面に表示される。図10のように、解像度を上げても、七つのドット間には、隙間ができる。また、図10のように、解像度を上げると、ドットの周辺が不鮮明になる傾向がある。これは、主に、解像度を上げることによって、空間光変調器13の変調部130に設定されるタイルの数が減少することに起因する。また、解像度を上げすぎると、予測不可能な箇所にダークスポットが形成されることもある。すなわち、単純に解像度を上げても、ドット間の隙間の補完をすることは難しい。
<タイリング例1>
図11は、本実施形態に係るタイリングの一例(タイリング例1)について説明するための概念図である。図11は、変調部130の一部分のタイリングに関する。図11の例では、空間光変調器13の変調部130に、256行の画素からなるタイルと、253行の画素からなるタイルとが交互に設定される。すなわち、変調部130には、256×256画素のタイルのと、253×256画素のタイルのとが、交互に設定される。本タイリング例においては、256×256画素のタイルを第1解像度のタイルと呼び、253×256画素のタイルを第2解像度のタイルと呼ぶ。図12は、1080×1920画素の変調部130に、256×256画素(第1解像度)のタイルの行と、253×256画素(第2解像度)のタイルの行とが、交互に設定された例である。図12の例において、変調部130の右端と下端のタイルには、十分な画素数が割り当てられていないが、それらのタイルにも同様の位相画像が設定される。また、図12の例においては、左端を起点として複数のタイルを変調部130に配置しているが、複数のタイルを変調部130に配置する方法は図12の例に限定されない。


図13は、256×256画素(第1解像度)の複数のタイルと253×256画素(第2解像度)の複数のタイルが、空間光変調器13の変調部130に設定された状態で投射された投射光107によって、投射面に表示された画像の一部分の光の強度分布の一例である。図13の例では、256×256画素(第1解像度)のタイルに由来するベースドットの波形を実線で示し、253×256画素(第2解像度)のタイルに由来する補完ドットの波形を破線で示す。図14は、256×256画素(第1解像度)のタイルに由来するベースドットの波形(実線)と、253×256画素(第2解像度)のタイルに由来する補完ドットの波形(破線)とを合成した波形を示す。図14には、ベースドット(実線)と補完ドット(破線)の位相を合成した波形を、一点鎖線で示す。図15は、図14のように設定された条件で投射された投射光107によって表示される画像の一部分の概念図である。図15の例では、256×256画素(第1解像度)のタイルに由来するベースドットが、253×256画素(第2解像度)のタイルに由来する補完ドットによって補完され、ベースドット間の隙間が埋められている。その結果、ベースドット間の隙間が補完ドットによって補完され、垂直方向において隙間の無い画像が表示される。このように、図11~図15の例によれば、第1解像度と第2解像度の位相画像を空間光変調器13の変調部130にタイリングすることによって、表示される画像を構成するドット間の隙間を埋めることができる。
<タイリング例2>
図16は、本実施形態に係るタイリングの別の一例(タイリング例2)について説明するための概念図である。図16は、変調部130の一部分のタイリングに関する。図16の例では、空間光変調器13の変調部130に、256列の画素からなるタイルと、253列の画素からなるタイルとが交互に設定される。すなわち、変調部130には、256×256画素のタイルの列と、256×253画素のタイルの列とが、交互に設定される。以下においては、256×256画素のタイルを第1解像度のタイルと呼び、256×253画素のタイルを第3解像度のタイルと呼ぶ。図17は、1080×1920画素の変調部130に、256×256画素(第1解像度)のタイルの列と、256×253画素(第3解像度)のタイルの列とが、交互に設定された例である。図17の例において、変調部130の右端と下端のタイルには、十分な画素数が割り当てられていないが、それらのタイルにも同様の位相画像が設定される。また、図17の例においては、左端を起点として複数のタイルを変調部130に配置しているが、複数のタイルを変調部130に配置する方法は図17の例に限定されない。
図18は、図17のように設定された条件で投射された投射光107によって表示される画像の一部分の概念図である。図18の例では、256×256画素(第1解像度)のタイルに由来するベースドットが、256×253画素(第3解像度)のタイルに由来する補完ドットによって補完され、ベースドット間の隙間が埋められている。その結果、ベースドット間の隙間が補完ドットによって補完され、水平方向において隙間の無い画像が表示される。このように、図16~図18の例によれば、第1解像度と第3解像度の位相画像を空間光変調器13の変調部130にタイリングすることによって、表示される画像を構成するドット間の隙間を埋めることができる。
<タイリング例3>
図19は、本実施形態に係るタイリングの別の一例(タイリング例3)について説明するための概念図である。図19は、変調部130の一部分のタイリングに関する。図19の例では、空間光変調器13の変調部130に、256行の画素からなるタイルと、253行の画素からなるタイルとが交互に設定される。また、図19の例では、空間光変調器13の変調部130に、256列の画素からなるタイルと、253列の画素からなるタイルとが交互に設定される。すなわち、変調部130には、256×256画素のタイル、256×253画素のタイル、253×256画素のタイル、253×253画素のタイルが設定される。以下においては、256×256画素のタイルを第1解像度のタイル、253×256画素のタイルを第2解像度のタイル、256×253画素のタイルを第3解像度のタイル、253×253画素のタイルを第4解像度のタイルと呼ぶ。図20は、1080×1920画素の変調部130に、256×256画素(第1解像度)のタイル、253×256画素(第2解像度)のタイル、256×253画素(第3解像度)のタイル、253×253画素(第4解像度)のタイルが設定された例である。図20の例において、変調部130の右端と下端のタイルには、十分な画素数が割り当てられていないが、それらのタイルにも同様の位相画像が設定される。また、図20の例においては、左端を起点として複数のタイルを変調部130に配置しているが、複数のタイルを変調部130に配置する方法は図20の例に限定されない。
図21は、図19のように設定された条件で投射された投射光107によって表示される画像の一部分の概念図である。図21の例では、256×256画素(第1解像度)のタイルに由来するベースドットが、253×256画素(第2解像度)、256×253画素(第3解像度)、および253×253画素(第4解像度)のタイルに由来する補完ドットによって補完され、ベースドット間の隙間が埋められている。その結果、ベースドット間の隙間が補完ドットによって補完され、水平方向および垂直方向において隙間が低減された画像が表示される。このように、図19~図21の例によれば、第1~第4解像度の位相画像を空間光変調器13の変調部130にタイリングすることによって、表示される画像を構成するドット間の隙間を低減することができる。
以上のように、本実施形態の投射装置は、光源、空間光変調器、制御部、および投射光学系を有する。光源、空間光変調器、および投射光学系は、投射部を構成する。光源は、平行光を出射する。空間光変調器は、光源から出射された平行光の位相を変調する変調部を有する。制御部は、投射光によって表示される画像に対応する位相画像が設定される少なくとも二つの解像度のタイルを変調部にタイリングする。制御部は、タイリングされた複数のタイルの各々に位相画像を設定する。制御部は、位相画像が設定された変調部に向けて平行光が照射されるように光源を制御する。投射光学系は、空間光変調器によって変調された光を投射光として投射する。
本実施形態の投射装置によれば、空間光変調器に設定される複数のタイルの解像度を調整することによって、機械的に作動する機構を用いずに、投射光によって表示される画像を構成するドット間の隙間を補完できる。
本実施形態の一態様において、制御部は、行数と列数が同じである第1解像度の複数のタイルと、第1解像度とは行数が異なる第2解像度の複数のタイルとを、空間光変調器の変調部に設定する。本態様によれば、投射光によって表示される画像を構成するドット間の垂直方向の隙間を補完できる。
本実施形態の一態様において、制御部は、行数と列数が同じである第1解像度の複数のタイルと、第1解像度とは列数が異なる第3解像度の複数のタイルとを、空間光変調器の変調部に設定する。本態様によれば、投射光によって表示される画像を構成するドット間の水平方向の隙間を補完できる。
本実施形態の一態様において、制御部は、第1解像度の複数のタイル、第2解像度の複数のタイル、第3解像度の複数のタイル、および第4解像度の複数のタイルを、空間光変調器の変調部に設定する。第1解像度の複数のタイルは、行数と列数が同じである。第2解像度の複数のタイルは、第1解像度とは行数が異なる。第3解像度の複数のタイルは、第1解像度とは列数が異なる。第4解像度の複数のタイルは、第1解像度とは行数および列数が異なる。本態様によれば、投射光によって表示される画像を構成するドット間の垂直方向および水平方向の隙間を補完できる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る投射装置について図面を参照しながら説明する。本実施形態の投射装置は、水平方向と垂直方向とで異なる拡大率で投射光を拡大して投射する投射レンズを備える。以下においては、二つのシリンドリカルレンズを組み合わせる例について説明する。
(構成)
図22は、本実施形態の投射装置20の構成の一例を示す概念図である。投射装置20は、光源21、空間光変調器23、制御部25、および投射光学系27を有する。光源21、空間光変調器23、および投射光学系27は、投射部200を構成する。図22は、投射装置20の内部構成を横方向から見た図である。図22には、光の軌跡を示す線を図示する。図22は、概念的なものであり、各構成要素間の位置関係や、光の進行方向などを正確に表したものではない。
光源21は、出射器211とコリメータ212を含む。光源21、出射器211、およびコリメータ212の各々は、第1の実施形態の光源11、出射器111、およびコリメータ112の各々と同様の構成である。出射器211は、制御部25の制御に応じて、所定の波長帯のレーザ光201を出射する。コリメータ212は、出射器211から出射されたレーザ光201を平行光202に変換する。出射器211から出射されたレーザ光201は、コリメータ212によって平行光202に変換され、光源21から出射される。光源21から出射された平行光202は、空間光変調器23の変調部230に向けて進行する。
空間光変調器23は、平行光202が照射される変調部230を有する。空間光変調器23は、第1の実施形態の空間光変調器13と同様の構成である。空間光変調器23の変調部230は、表示される画像の解像度に応じて領域分け(タイリングとも呼ぶ)される。変調部230に設定された複数のタイルの各々には、制御部25の制御に応じて、表示される画像に応じたパターン(位相画像とも呼ぶ)が設定される。
制御部25は、光源21および空間光変調器23を制御する。制御部25は、第1の実施形態の制御部15と同様の構成である。制御部25は、空間光変調器23の変調部230に設定されたタイリングに合わせて、投射される画像に対応する位相画像を変調部230に設定する。言い換えると、制御部25は、投射レンズ275によって投射される投射光によって表示される画像が拡張される方向に対して垂直な方向の画素数が調整された複数のタイルを、空間光変調器23の変調部230に設定する。制御部25は、投射される画像に対応する位相画像が変調部230に設定された状態で、光源21の出射器211を駆動させる。その結果、空間光変調器23の変調部230に位相画像が設定されたタイミングに合わせて、光源21から出射された平行光202が空間光変調器23の変調部230に照射される。空間光変調器23の変調部230に照射された平行光202は、空間光変調器23の変調部230において変調される。空間光変調器23の変調部230において変調された変調光203は、空間光変調器23の変調部230に表示されたパターンに対応する投射光207として投射される。
投射光学系27は、空間光変調器23の変調部230において変調された変調光203を、投射光207として投射する光学系である。投射光学系27は、空間光変調器23の変調部230に設定された位相画像によって形成される画像のアスペクト比を変更して投射する。図22のように、投射光学系27は、フーリエ変換レンズ271、アパーチャ273、および投射レンズ275を有する。
フーリエ変換レンズ271は、空間光変調器23によって変調された変調光203を無限遠に投射した際に形成される像を、アパーチャ273の近傍の焦点位置に結像させる光学レンズである。フーリエ変換レンズ271は、第1の実施形態のフーリエ変換レンズ171と同様の構成である。
アパーチャ273は、フーリエ変換レンズ271によって集束された光に含まれる高次光を遮蔽し、表示領域の外縁を制限する枠である。アパーチャ273は、第1の実施形態のアパーチャ173と同様の構成である。
投射レンズ275は、フーリエ変換レンズ271によって集束された光を、水平方向と垂直方向で異なる拡大率で拡大する光学レンズである。言い換えると、投射レンズ275は、空間光変調器23の変調部230に設定された位相画像によって形成される画像のアスペクト比を変更して投射する。図23の例では、水平方向に細長い投射光207が投射される。投射レンズ275は、第1レンズL21および第2レンズL22を有する。
図23は、投射レンズ275について説明するための概念図である。図23は、投射光学系27を斜め上方の視座から見下ろした図である。投射レンズ275を構成する第1レンズL21と第2レンズL22は、シリンドリカルレンズである。図22には、投射レンズ275を2つのシリンドリカルレンズで構成する例を示すが、投射レンズ275は、3つ以上のレンズを組み合わせて構成されてもよい。また、図22には、平凸シリンドリカルレンズを組み合わせる例を示すが、投射レンズ275は、平凹レンズを含んでもよい。投射レンズ275は、少なくとも一つのシリンドリカルレンズを含めばよい。なお、水平方向と垂直方向において異なる拡大率で拡大することができれば、投射レンズ275は、単一のレンズで構成されてもよい。例えば、投射レンズ275は、自由曲面レンズや液晶レンズによって実現されてもよい。
第1レンズL21は、水平面内に曲率中心を有する円柱状の形状である。第1レンズL21のシリンダー軸は、水平面に対して垂直である。第1レンズL21は、曲面が入射面になり、その曲面に対向する平面が出射面になるように配置される。第1レンズL21の曲面(入射面)は、空間光変調器23に向けられる。第1レンズL21の平面(出射面)は、第2レンズL22に向けられる。入射面から第1レンズL21に入射した光は、水平面内で拡大されて、出射面から出射される。第1レンズL21の出射面から出射された光は、第2レンズL22の入射面に向けて進行する。
第2レンズL22は、水平面内に対して垂直な面内に曲率中心を有する円柱状の形状である。第2レンズL22のシリンダー軸は、水平面内にあり、第1レンズL21のシリンダー軸と直交する。第2レンズL22は、曲面に対向する平面が入射面になり、曲面が出射面になるように配置される。第2レンズL22の平面(入射面)は、第1レンズL21に向けられる。第2レンズL22の曲面(出射面)は、投射光207の投射方向に向けられる。入射面から第2レンズL22に入射した光は、水平面に対して垂直な面内で、垂直方向に圧縮され、出射面から出射される。第2レンズL22の出射面から出射された光は、水平方向に拡大され、垂直方向に圧縮されて、投射光207として投射される。すなわち、第2レンズL22の出射面から出射された光は、水平方向と垂直方向において異なる拡大率で拡大されて、投射光207として投射される。
図24は、第1の実施形態のタイリング例1(図11~図15)の条件で投射された投射光207によって表示される画像の一部分の概念図である。図24の例では、256×256画素(第1解像度)のタイルに由来するベースドットが、253×256画素(第2解像度)のタイルに由来する補完ドットによって補完され、ベースドット間の隙間が埋められている。さらに、図24の例では、ベースドットと補完ドットの合成ドットが、水平方向に引き伸ばされる。その結果、ベースドット間の隙間が補完ドットによって補完されるとともに、水平方向に引き伸ばされ、垂直方向において隙間の無い画像が表示される。このように、本実施形態によれば、ドット間の隙間が埋められた画像が、一軸方向に引き伸ばされて表示される。すなわち、本実施形態によれば、垂直方向において一次元的にドット間を補完するとともに、水平方向に投射角を拡大することによって、ドット間の隙間を二次元的に補完できる。
以上のように、本実施形態の投射装置は、光源、空間光変調器、制御部、および投射光学系を有する。光源、空間光変調器、および投射光学系は、投射部を構成する。光源は、平行光を出射する。空間光変調器は、光源から出射された平行光の位相を変調する変調部を有する。制御部は、投射光によって表示される画像に対応する位相画像が設定される少なくとも二つの解像度のタイルを変調部にタイリングする。制御部は、タイリングされた複数のタイルの各々に位相画像を設定する。制御部は、投射レンズによって投射される投射光によって表示される画像が拡張される方向に対して垂直な方向の画素数が調整された複数のタイルを、空間光変調器の変調部に設定する。制御部は、位相画像が設定された変調部に向けて平行光が照射されるように光源を制御する。投射光学系は、空間光変調器の変調部に設定された位相画像によって形成される画像のアスペクト比を変更して投射する投射レンズを含む。投射光学系は、空間光変調器によって変調された光を投射光として投射する。
本実施形態の投射装置によれば、垂直方向において一次元的にドット間を補完するとともに、水平方向に投射角を拡大することによって、ドット間の隙間を二次元的に補完できる。また、本実施形態の投射装置によれば、シリンドリカルレンズの組み合わせや配置を変更することによって、水平方向において一次元的にドット間を補完するとともに、垂直方向に投射角を拡大することによって、ドット間の隙間を二次元的に補完することもできる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係る投射装置について図面を参照しながら説明する。本実施形態の投射装置は、空間光変調器の変調部に設定されるタイルの解像度を調節することによって、投射光の投射方向を制御する。
(構成)
図25は、本実施形態の投射装置30の構成の一例を示す概念図である。投射装置30は、光源31、空間光変調器33、制御部35、および投射光学系37を有する。光源31、空間光変調器33、および投射光学系37は、投射部300を構成する。図25は、投射装置30の内部構成を横方向から見た図である。図25には、光の軌跡を示す線を図示する。図25は、概念的なものであり、各構成要素間の位置関係や、光の進行方向などを正確に表したものではない。
光源31は、出射器311とコリメータ312を含む。光源31、出射器311、およびコリメータ312の各々は、第1の実施形態の光源11、出射器111、およびコリメータ112の各々と同様の構成である。出射器311は、制御部35の制御に応じて、所定の波長帯のレーザ光301を出射する。コリメータ312は、出射器311から出射されたレーザ光301を平行光302に変換する。出射器311から出射されたレーザ光301は、コリメータ312によって平行光302に変換され、光源31から出射される。光源31から出射された平行光302は、空間光変調器33の変調部330に向けて進行する。
空間光変調器33は、平行光302が照射される変調部330を有する。空間光変調器33は、第1の実施形態の空間光変調器13と同様の構成である。空間光変調器33の変調部330は、表示される画像の解像度に応じて領域分け(タイリングとも呼ぶ)される。変調部330に設定された複数のタイルの各々には、制御部35の制御に応じて、表示される画像に応じたパターン(位相画像とも呼ぶ)が設定される。
制御部35は、光源31および空間光変調器33を制御する。制御部35は、第1の実施形態の制御部15と同様の構成である。制御部35は、空間光変調器33の変調部330に設定されたタイリングに合わせて、投射される画像に対応する位相画像を変調部330に設定する。制御部35は、投射される画像に対応する位相画像が変調部330に設定された状態で、光源31の出射器311を駆動させる。その結果、空間光変調器33の変調部330に位相画像が設定されたタイミングに合わせて、光源31から出射された平行光302が空間光変調器33の変調部330に照射される。空間光変調器33の変調部330に照射された平行光302は、空間光変調器33の変調部330において変調される。空間光変調器33の変調部330において変調された変調光303は、空間光変調器33の変調部330に表示されたパターンに対応する投射光307として投射される。
また、制御部35は、同じ位相分布が表示される条件で、空間光変調器33の変調部330に設定される複数のタイルの解像度を変更することによって、投射光307の投射方向を変更する。言い換えると、制御部35は、複数のタイルの解像度を変更することによって、画像が表示される位置を変更する。例えば、制御部35は、変調部330に設定された複数のタイルの解像度を、256×256画素から253×253画素に切り替えることによって、投射光307が投射される方向を変更する。
図26は、空間光変調器33の変調部330に割り当てられた複数のタイルの各々に同じ位相分布が表示される条件で、複数のタイルの解像度を256×256画素から253×253画素に切り替えることによって、画像を構成するドットの位置が変更される一例を示す概念図である。
図27Aおよび図27Bは、変調部330の全体で一括して解像度を変更する例である。図27Aの初期状態の解像度(256×256画素)から、図27Bの変更後の解像度(253×253画素)に切り替えることによって、複数のタイルが全体的に変調部330の左上に移動する。図27Aおよび図27Bの例の場合、空間光変調器33の変調部330の全体におけるアドレス指定で、各画素を制御できる。図27Aおよび図27Bの例において、変調部330の右端と下端のタイルには、十分な画素数が割り当てられていないが、それらのタイルにも同様の位相画像が設定される。また、図27Aおよび図27Bの例においては、左端を起点として複数のタイルを変調部330に配置しているが、複数のタイルを変調部330に配置する方法は、図27Aおよび図27Bの例に限定されない。
例えば、制御部35は、同じ画像に対応する位相画像が設定された複数のタイルを同じ解像度に変更する。そのように解像度を変更すれば、投射光307によって表示される画像全体の位置が変更される。例えば、投射光307によって形成される画像を検出する装置の時間分解能を超える程度に高速で解像度を切り替えることができれば、画像を構成する複数のドット間の隙間が検出されにくくなる。
例えば、制御部35は、同じ画像に対応する位相画像が設定された複数のタイルの各々を異なる解像度に変更する。そのように解像度を変更すれば、投射光307によって表示される画像を構成するドット間の隙間が補完される。例えば、投射光307によって形成される画像を検出する装置の空間分解能を超える程度の精度で解像度を切り替えることができれば、画像を構成する複数のドット間の隙間が検出されにくくなる。
投射光学系37は、空間光変調器33の変調部330において変調された変調光303を投射光307として投射する光学系である。投射光学系37は、フーリエ変換レンズ371、アパーチャ373、および投射レンズ375を有する。フーリエ変換レンズ371、アパーチャ373、および投射レンズ375は、第1の実施形態のフーリエ変換レンズ171、アパーチャ173、および投射レンズ175と同様の構成である。
以上のように、本実施形態の投射装置は、光源、空間光変調器、制御部、および投射光学系を有する。光源、空間光変調器、および投射光学系は、投射部を構成する。光源は、平行光を出射する。空間光変調器は、光源から出射された平行光の位相を変調する変調部を有する。制御部は、投射光によって表示される画像に対応する位相画像が設定される少なくとも二つの解像度のタイルを変調部にタイリングする。制御部は、タイリングされた複数のタイルの各々に位相画像を設定する。制御部は、位相画像が設定された変調部に向けて平行光が照射されるように光源を制御する。投射光学系は、空間光変調器によって変調された光を投射光として投射する。制御部は、空間光変調器の変調部に設定された複数のタイルの解像度を変更して、投射光によって表示される画像の表示位置を変更させる。例えば、制御部は、空間光変調器の変調部に設定された複数のタイルの解像度を一括して変更する。例えば、制御部は、空間光変調器の変調部に設定された複数のタイルの内部で解像度を変更する。
本実施形態によれば、空間光変調器の変調部に設定された複数のタイルの解像度を変更することによって、投射光によって表示される画像の表示位置を変更できる。
本態様の一態様において、制御部は、同じ画像に対応する前記位相画像が設定された複数のタイルを同じ解像度に変更する。本態様によれば、投射光によって形成される画像を検出する装置の時間分解能を超える程度に高速で解像度を切り替えることで、画像を構成する複数のドット間の隙間が検出されにくくなる。
本態様の一態様において、制御部は、同じ画像に対応する前記位相画像が設定された複数のタイルの各々を異なる解像度に変更する。本態様によれば、投射光によって形成される画像を検出する装置の空間分解能を超える程度の精度で解像度を切り替えれば、画像を構成する複数のドット間の隙間が検出されにくくなる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態に係る投射装置について図面を参照しながら説明する。本実施形態の投射装置は、第1~第3の実施形態の投射装置を簡略化した構成である。
(構成)
図28は、本実施形態の投射装置40の構成の一例を示すブロック図である。投射装置40は、光源41、空間光変調器43、制御部45、および投射光学系47を有する。光源41、空間光変調器43、および投射光学系47は、投射部400を構成する。図28は、投射装置40の内部構成を横方向から見た図である。図28には、光の軌跡を示す線を図示する。図28は、概念的なものであり、各構成要素間の位置関係や、光の進行方向などを正確に表したものではない。
光源41は、平行光402を出射する。空間光変調器43は、光源から出射された平行光402の位相を変調する変調部430を有する。制御部45は、投射光407によって表示される画像に対応する位相画像が設定される少なくとも二つの解像度のタイルを変調部430にタイリングする。制御部45は、タイリングされた複数のタイルの各々に位相画像を設定する。制御部45は、位相画像が設定された変調部430に向けて平行光402が照射されるように光源41を制御する。投射光学系47は、空間光変調器43によって変調された光を投射光407として投射する。
本実施形態の投射装置によれば、空間光変調器に設定される複数のタイルの解像度を調整することによって、機械的に作動する機構を用いずに、投射光によって表示される画像を構成するドット間の隙間を補完できる。
(ハードウェア)
ここで、本開示の各実施形態に係る制御部の処理を実行するハードウェア構成について、図29の制御装置90を一例として挙げて説明する。例えば、制御装置90は、マイクロコンピュータの形態で実現される。なお、図29の制御装置90は、各実施形態の制御部の処理を実行するための構成例であって、本開示の範囲を限定するものではない。
図29のように、制御装置90は、プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、入出力インターフェース95、および通信インターフェース96を備える。図29においては、インターフェースをI/F(Interface)と略記する。プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、入出力インターフェース95、および通信インターフェース96は、バス98を介して、互いにデータ通信可能に接続される。また、プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、および入出力インターフェース95は、通信インターフェース96を介して、インターネットやイントラネットなどのネットワークに接続される。
プロセッサ91は、補助記憶装置93等に格納されたプログラムを、主記憶装置92に展開する。プロセッサ91は、主記憶装置92に展開されたプログラムを実行する。本実施形態においては、制御装置90にインストールされたソフトウェアプログラムを用いる構成とすればよい。プロセッサ91は、本実施形態に係る制御部による処理を実行する。
主記憶装置92は、プログラムが展開される領域を有する。主記憶装置92には、プロセッサ91によって、補助記憶装置93等に格納されたプログラムが展開される。主記憶装置92は、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性メモリによって実現される。また、主記憶装置92として、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)などの不揮発性メモリが構成/追加されてもよい。
補助記憶装置93は、プログラムなどの種々のデータを記憶する。補助記憶装置93は、ハードディスクやフラッシュメモリなどのローカルディスクによって実現される。なお、種々のデータを主記憶装置92に記憶させる構成とし、補助記憶装置93を省略することも可能である。
入出力インターフェース95は、規格や仕様に基づいて、制御装置90と周辺機器とを接続するためのインターフェースである。通信インターフェース96は、規格や仕様に基づいて、インターネットやイントラネットなどのネットワークを通じて、外部のシステムや装置に接続するためのインターフェースである。入出力インターフェース95および通信インターフェース96は、外部機器と接続するインターフェースとして共通化してもよい。
制御装置90には、必要に応じて、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力機器が接続されてもよい。それらの入力機器は、情報や設定の入力に使用される。なお、タッチパネルを入力機器として用いる場合は、表示機器の表示画面が入力機器のインターフェースを兼ねる構成としてもよい。プロセッサ91と入力機器との間のデータ通信は、入出力インターフェース95に仲介させればよい。
また、制御装置90には、情報を表示するための表示機器を備え付けてもよい。表示機器を備え付ける場合、制御装置90には、表示機器の表示を制御するための表示制御装置(図示しない)が備えられていることが好ましい。表示機器は、入出力インターフェース95を介して制御装置90に接続すればよい。
また、制御装置90には、ドライブ装置が備え付けられてもよい。ドライブ装置は、プロセッサ91と記録媒体(プログラム記録媒体)との間で、記録媒体からのデータやプログラムの読み込み、制御装置90の処理結果の記録媒体への書き込みなどを仲介する。ドライブ装置は、入出力インターフェース95を介して制御装置90に接続すればよい。
以上が、本発明の各実施形態に係る制御部を可能とするためのハードウェア構成の一例である。なお、図29のハードウェア構成は、各実施形態に係る制御部の演算処理を実行するためのハードウェア構成の一例であって、本発明の範囲を限定するものではない。また、各実施形態に係る制御部に関する処理をコンピュータに実行させるプログラムも本発明の範囲に含まれる。さらに、各実施形態に係るプログラムを記録したプログラム記録媒体も本発明の範囲に含まれる。記録媒体は、例えば、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などの光学記録媒体で実現できる。記録媒体は、USB(Universal Serial Bus)メモリやSD(Secure Digital)カードなどの半導体記録媒体によって実現されてもよい。また、記録媒体は、フレキシブルディスクなどの磁気記録媒体、その他の記録媒体によって実現されてもよい。プロセッサが実行するプログラムが記録媒体に記録されている場合、その記録媒体はプログラム記録媒体に相当する。
各実施形態の制御部の構成要素は、任意に組み合わせてもよい。また、各実施形態の制御部の構成要素は、ソフトウェアによって実現されてもよいし、回路によって実現されてもよい。
以上、実施形態を参照して本発明を説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2021年3月22日に出願された日本出願特願2021-047562を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
10、20、30、40 投射装置
11、21、31、41 光源
13、23、33、43 空間光変調器
15、25、35、45 制御部
17、27、37、47 投射光学系
111、211、311 出射器
112、212、312 コリメータ
171、271、371 フーリエ変換レンズ
173、273、373 アパーチャ
175、275、375 投射レンズ

Claims (10)

  1. 平行光を出射する光源と、
    前記光源から出射された前記平行光の位相を変調する変調部を有する空間光変調器と、
    投射光によって表示される画像に対応する位相画像が設定される少なくとも二つの解像度のタイルを前記変調部にタイリングし、前記タイリングされた複数のタイルの各々に前記位相画像を設定し、前記位相画像が設定された前記変調部に向けて前記平行光が照射されるように前記光源を制御する制御手段と、
    前記空間光変調器によって変調された光を前記投射光として投射する投射光学系と、を備える投射装置。
  2. 前記制御手段は、
    行数と列数が同じである第1解像度の複数のタイルと、前記第1解像度とは行数が異なる第2解像度の複数のタイルとを、前記空間光変調器の前記変調部に設定する請求項1に記載の投射装置。
  3. 前記制御手段は、
    行数と列数が同じである第1解像度の複数のタイルと、前記第1解像度とは列数が異なる第3解像度の複数のタイルとを、前記空間光変調器の前記変調部に設定する請求項1に記載の投射装置。
  4. 前記制御手段は、
    行数と列数が同じである第1解像度の複数のタイルと、前記第1解像度とは行数が異なる第2解像度の複数のタイルと、前記第1解像度とは列数が異なる第3解像度の複数のタイルと、前記第1解像度とは行数および列数が異なる第4解像度の複数のタイルとを、前記空間光変調器の前記変調部に設定する請求項1に記載の投射装置。
  5. 前記投射光学系は、
    前記空間光変調器の前記変調部に設定された前記位相画像によって形成される画像のアスペクト比を変更して投射する投射レンズを含み、
    前記制御手段は、
    前記投射レンズによって投射される前記投射光によって表示される画像が拡張される方向に対して垂直な方向の画素数が調整された複数のタイルを、前記空間光変調器の前記変調部に設定する請求項1乃至4のいずれか一項に記載の投射装置。
  6. 前記制御手段は、
    前記空間光変調器の前記変調部に設定された複数のタイルの解像度を変更して、前記投射光によって表示される画像の表示位置を変更させる請求項1乃至5のいずれか一項に記載の投射装置。
  7. 前記制御手段は、
    同じ画像に対応する前記位相画像が設定された複数のタイルを同じ解像度に変更する請求項6に記載の投射装置。
  8. 前記制御手段は、
    同じ画像に対応する前記位相画像が設定された複数のタイルの各々を異なる解像度に変更する請求項6に記載の投射装置。
  9. コンピュータが、
    投射光によって表示される画像に対応する位相画像が設定される少なくとも二つの解像度のタイルを空間光変調器の変調部にタイリングし、
    タイリングされた複数の前記タイルの各々に前記位相画像を設定し、
    前記位相画像が設定された前記変調部に向けて、平行光が照射されるように光源を制御する制御方法。
  10. 投射光によって表示される画像に対応する位相画像が設定される少なくとも二つの解像度のタイルを空間光変調器の変調部にタイリングする処理と、
    タイリングされた複数の前記タイルの各々に前記位相画像を設定する処理と、
    前記位相画像が設定された前記変調部に向けて、平行光が照射されるように光源を制御する処理と、をコンピュータに実行させるプログラ
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