JP7533777B2 - アンテナ装置 - Google Patents
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Description
本開示は、アンテナ装置に関する。
アンテナ装置の使用可能な周波数帯域を広帯域化するため、又は複数の周波数帯域に対応するために、直接的又は間接的に結合する2つの放射素子を備えるアンテナ装置が用いられている。また、給電を行う一方の放射素子と、給電を行わない他方の放射素子とをトランスで結合させて、使用可能周波数帯域を広帯域化したアンテナ装置が国際公開第2019/208297号(特許文献1)に示されている。
特許文献1では、給電を行う一方の放射素子と、給電を行わない他方の放射素子とが共に線状アンテナで形成され、当該線状アンテナが形成される領域はGND電極を設けない領域である。しかし、MIMO(multiple-input and multiple-output)や第5世代移動通信システム(5G)が進展するに従い、アンテナ装置は、設ける線状アンテナの本数が増え、線状アンテナを設ける領域がGND電極を設けない領域に収まらず、GND電極の上にも線状アンテナが配置される場合がある。
GND電極の上に線状アンテナが配置されると線状アンテナに近接するGND電極に影像電流が流れるので、当該影像電流により線状アンテナからの放射がキャンセルされアンテナ特性が大きく劣化することになる。
そこで、本開示の目的は、GND電極を設けない領域を考慮することなく、使用可能な周波数帯域を広帯域化することができるアンテナ装置を提供することである。
本開示の一形態に係るアンテナ装置は、第1周波数帯、第2周波数帯および、第3周波数帯の信号を処理する給電回路と、第1の方向に対して第1周波数帯で共振し、第2の方向に対して第2周波数帯で共振することが可能なパッチ型の第1放射素子と、第3周波数帯で共振する第2放射素子と、給電回路と第1放射素子との間に接続される第1コイルと、第2放射素子に接続され、第1コイルに対して磁界結合される第2コイルと、を備え、第1周波数帯の中心周波数を第1中心周波数とし、第2周波数帯の中心周波数を第2中心周波数とし、第3周波数帯の中心周波数を第3中心周波数とするとき、第1中心周波数と第3中心周波数の差の絶対値は、第2中心周波数と第3中心周波数の差の絶対値よりも小さい。
本開示の別の一形態に係るアンテナ装置は、第1周波数帯、第2周波数帯および、第3周波数帯の信号を処理する給電回路と、第1の方向に対して第1周波数帯で共振し、第2の方向に対して第2周波数帯で共振することが可能なパッチ型の第1放射素子と、第3周波数帯で共振する第2放射素子と、給電回路と第1放射素子との間に接続される第1コイルと、第2放射素子に接続され、第1コイルに対して磁界結合される第2コイルと、を備え、第1放射素子は第1周波数帯の共振状態において、第1縁端と、第1縁端に対向する第2縁端とで生じる電界の極性が逆となり、第2放射素子は、第2縁端に比べて第1縁端に近接し、第3周波数の共振状態において第2放射素子に生じる電界の極性は第1放射素子の第1縁端に生じる電界の極性と同じである。
本開示の一形態によれば、パッチ型の第1放射素子に接続される第1コイルと第2放射素子に接続される第2コイルとを磁界結合するので、GND電極を設けない領域を考慮することなく、使用可能な周波数帯域を広帯域化することができる。
以下に、本開示に係るアンテナ装置について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
<実施の形態1>
まず、実施の形態1に係るアンテナ装置について図面を参照しながら説明する。図1は、実施の形態1に係るアンテナ装置100の平面図である。図2は、実施の形態1に係るアンテナ装置100の回路図である。ここで、図1の左右方向をX方向、図1の上下方向をY方向とする。
まず、実施の形態1に係るアンテナ装置について図面を参照しながら説明する。図1は、実施の形態1に係るアンテナ装置100の平面図である。図2は、実施の形態1に係るアンテナ装置100の回路図である。ここで、図1の左右方向をX方向、図1の上下方向をY方向とする。
アンテナ装置100は、第1周波数帯、第2周波数帯および、第3周波数帯の電波を送受信するように構成されている。もちろん、他の態様としてアンテナ装置100は、送信と受信の何れか一方のみに利用されてもよい。なお、第1周波数帯の中心周波数を第1中心周波数とし、第2周波数帯の中心周波数を第2中心周波数とし、第3周波数帯の中心周波数を第3中心周波数とする。
図1に示すようにアンテナ装置100は、パッチアンテナ10、アンテナ20、支持板30、アンテナ結合素子40を備えている。なお、支持板30に対してパッチアンテナ10が設けられている側を、アンテナ装置100の表側とし、支持板30に対してパッチアンテナ10が設けられていない側を、アンテナ装置100の裏側として説明する。
アンテナ装置100では、線状のアンテナではなく、パッチアンテナ10を採用することで、GND電極の上側にアンテナが配置されても、当該GND電極の影響が少なく高いアンテナ特性を実現することができる。つまり、アンテナ装置100は、パッチアンテナ10を採用することで、GND電極を設けない領域を考慮することなくアンテナを配置することができる。アンテナ装置100は、さらに、パッチアンテナ10と、アンテナ20とをアンテナ結合素子40で磁界結合することで、単一のパッチアンテナのみでは狭い周波帯域を広帯域化している。
パッチアンテナ10は、支持板30の表側に形成された矩形状の導体パターンである。パッチアンテナ10は、X方向(第1の方向)に対して第1周波数帯で共振し、Y方向(第2の方向)に対して第2周波数帯で共振することが可能なパッチ型の放射素子(第1放射素子)である。すなわち、第1周波数帯で共振する第1辺がL、第2周波数帯で共振する第2辺がWである。
パッチアンテナ10は、X方向に長い矩形状である。パッチアンテナ10の短辺Lに形成されるスリットS1(第1スリット)は、パッチアンテナ10の長辺Wに形成されるスリットS2(第2スリット)より長い。つまり、スリットS1を含めた短辺Lの外形の長さは、スリットS2を含めた長辺Wの外形の長さより長い。
アンテナ20は、支持板30の表側に形成された線状の導体パターンである。アンテナ20は、第3周波数帯で共振する放射素子(第2放射素子)である。
支持板30は、例えば樹脂など、所定の比誘電率を有する誘電体である。支持板30の裏側には、図示していないが銅などの導体を素材とする板状の導体部材があり、GND電極を構成している。GND電極は、例えば、プリント基板の裏面に電気メッキ等によって形成される。
パッチアンテナ10とアンテナ20とは、アンテナ結合素子40に接続されている。アンテナ結合素子40とパッチアンテナ10との接続点が、接続点12(第1接続点)であり、アンテナ結合素子40とアンテナ20との接続点が、接続点22(第2接続点)である。接続点12は、パッチアンテナ10と重なる位置に設けられ、接続点22は、アンテナ20のうちパッチアンテナ10の長辺Wに近い領域に設けられている。アンテナ結合素子40は、支持板30の裏側にあるプリント基板に設けられ、アンテナ結合素子40が設けられるプリント基板の領域には、GND電極が形成されていない。
図2に示すアンテナ装置100の回路図では、パッチアンテナ10が給電回路50と接続して給電素子を構成し、アンテナ20は給電回路50と接続せずに無給電素子を構成している。パッチアンテナ10とアンテナ20とは、アンテナ結合素子40により磁界結合している。アンテナ結合素子40は、互いに磁界結合する第1コイルL1および第2コイルL2を含む。なお、アンテナ結合素子40は、互いに磁界結合だけでなく、電界結合を含めた電磁界結合をしてもよい。アンテナ結合素子40は、例えば、セラミック多層基板で構成した直方体状のチップ部品である。第1コイルL1から接続点12の方向へ流れる電流によって第1コイルL1に生じる磁界の方向と、第2コイルL2から接続点22の方向へ流れる電流によって第2コイルL2に生じる磁界の方向とは同じである。図2中のドットマークはこの関係を示す。
給電回路50は、第1周波数帯、第2周波数帯および、第3周波数帯の信号を含む通信周波数帯の通信信号を入出力する。
図3は、実施の形態1に係るアンテナ装置100の反射係数の周波数特性を示す図である。図3において、横軸は周波数、縦軸は反射係数である。図4は、実施の形態1に係るアンテナ装置100の放射効率を示す図である。図4において、横軸は周波数、縦軸は放射効率(=放射される電力/アンテナに対して出力される電力)である。ここで、反射係数Rはアンテナ装置100の反射係数である。放射効率Gはアンテナ装置100の放射効率である。また、反射係数Rsは比較例のアンテナ装置の反射係数である。放射効率Gsは比較例のアンテナ装置の放射効率である。比較例のアンテナ装置は、パッチアンテナ10のみのアンテナ装置である。
図3および図4において、第1共振周波数f1は第1コイルL1を含むパッチアンテナ10の低い側の共振周波数であり、第2共振周波数f2は第1コイルL1を含むパッチアンテナ10の高い側の共振周波数である。第3共振周波数f3は第2コイルL2を含むアンテナ20の共振周波数である。図3および図4から分かるように、パッチアンテナ10の第1共振周波数f1の近くにアンテナ20の第3共振周波数f3が重ね合わすことで、第1共振周波数f1および第3共振周波数f3を含む周波数帯Fが使用可能な周波数帯域として広帯域化される。つまり、図4に示すように、放射効率Gは、第3共振周波数f3付近の放射効率が放射効率Gsに比べて持ち上げられたグラフとなる。なお、本実施形態では、第1周波数帯と第3周波数帯は3.3~3.8GHz(n78帯)と同一であり、第1中心周波数および第3中心周波数は3.55GHzである。また、第2周波数帯は4.4~5.0GHz(n79帯)であり、第2中心周波数は4.7GHzである。
次に、パッチアンテナ10に対するアンテナ20の配置と、アンテナ装置100の電界分布との関係を説明する。図5は、実施の形態1に係るアンテナ装置100の電界分布を示す図である。図5(a)は、第3共振周波数f3におけるアンテナ装置100の電界分布を示している。第3共振周波数f3におけるアンテナ装置100は、アンテナ20の接続点22から、接続点22と反対側のアンテナ20の開放端の方向に流れる電流が支配的になり、アンテナ装置100の裏側に向く電界E3がアンテナ20に生じる。なお、アンテナ20に流れる電流は、接続点22と開放端との間にλ/4の電流振幅を持つ。なお、λは、共振周波数の電波の波長である。
パッチアンテナ10には、Y方向の電流が流れ、スリットS1を跨ぐ方向の中心軸Iを挟んで接続点12側にアンテナ装置100の裏側に向く電界E1が生じ、接続点12の反対側にアンテナ装置100の表側に向く電界E2が生じる。
アンテナ装置100では、図5(a)に示すようにパッチアンテナ10の長辺W側にアンテナ20を配置し、アンテナ20の開放端を長辺Wから遠ざけることで、パッチアンテナ10の電界E2に対するアンテナ20の電界E3への影響を軽減している。
図5(b)は、第1共振周波数f1におけるアンテナ装置100の電界分布を示している。第1共振周波数f1におけるアンテナ装置100は、パッチアンテナ10のY方向に流れる電流が支配的になり、中心軸Iを挟んで接続点12側にアンテナ装置100の裏側に向く電界E1が生じ、接続点12の反対側にアンテナ装置100の表側に向く電界E2が生じる。なお、パッチアンテナ10に流れる電流は、一方の長辺Wから他方の長辺Wまでの間にλ/2の電流振幅を持つ。
図5(c)は、第2共振周波数f2におけるアンテナ装置100の電界分布を示している。第2共振周波数f2におけるアンテナ装置100は、パッチアンテナ10のX方向に流れる電流が支配的になり、スリットS2を跨ぐ方向の中心軸Jを挟んで接続点12側にアンテナ装置100の裏側に向く電界E1が生じ、接続点12の反対側にアンテナ装置100の表側に向く電界E2が生じる。なお、パッチアンテナ10に流れる電流は、一方の短辺Lから他方の短辺Lまでの間にλ/2の電流振幅を持つ。
パッチアンテナ10と第1コイルL1との接続点12は、パッチアンテナ10の中心軸Jに対して一方の方向にずれた位置に設けられることが好ましい。これは、パッチアンテナ10と第1コイルL1とのインピーダンス整合を取るためである。もちろん、パッチアンテナ10と第1コイルL1とのインピーダンス整合が別の手段で取れるのであれば、中心軸J上に接続点12を設けてもよい。
このようにアンテナ装置100は、第1共振周波数f1と第3共振周波数f3の差の絶対値が、第2共振周波数f2と第3共振周波数f3の差の絶対値よりも小さい。また、第1中心周波数の3.55GHzと第3中心周波数の3.55GHzとの差の絶対値は0であり、第2中心周波数の4.7GHzと第3中心周波数の3.55GHzとの差の絶対値1.15GHzよりも小さい。つまり、アンテナ20の第3中心周波数が、パッチアンテナ10の第1中心周波数に近くなるようなアンテナ20の形状を選択する。さらに、アンテナ装置100では、アンテナ20が、第1中心周波数に対して共振するパッチアンテナ10の短辺Lより、第2中心周波数に対して共振するパッチアンテナ10の長辺Wに近接して配置する。
このように、パッチアンテナ10の長辺W側にアンテナ20の配置することで、第3共振周波数f3では、アンテナ20に生じる電界と、アンテナ20に近い側のパッチアンテナ10に生じる電界とが同じ極性となる。図6は、実施の形態1に係るアンテナ装置100の構成を示す概略図である。図6に示すアンテナ装置100では、パッチアンテナ10の第1縁端に生じる電界E1と、パッチアンテナ10の第2縁端とに生じる電界E2とが逆の極性となることを模式的に示している。そして、アンテナ20は、図6に示すように、第3共振周波数f3においてパッチアンテナ10に生じる電界E3の極性と同じ極性となるパッチアンテナ10の第1縁端に近接して配置される。このように、アンテナ装置100は、パッチアンテナ10に対して磁界結合させたアンテナ20の配置を工夫することで、第1共振周波数f1および第3共振周波数f3を含む周波数帯Fを使用可能な周波数帯域として広帯域化することができる。
次に、アンテナ結合素子40を構成する第1コイルL1に生じる磁界の方向と、第2コイルL2に生じる磁界の方向とが同じ場合と異なる場合とで、広帯域化する周波数帯が変化することについて説明する。図2では、アンテナ結合素子40を構成する第1コイルL1に生じる磁界の方向と、第2コイルL2に生じる磁界の方向とが同じ場合が示されている。図2の場合、アンテナ20の第3共振周波数f3は、パッチアンテナ10の第1共振周波数f1に対して周波数の低い側に重ね合わされることになる。つまり、アンテナ結合素子40の第1コイルL1と第2コイルL2とがトランスを構成し、その極性が減極性となるので第1共振周波数f1に対して周波数の低い側に第3共振周波数f3が重ね合わされる。
一方、アンテナ結合素子を構成する第1コイルL1に生じる磁界の方向と、第2コイルL2に生じる磁界の方向とが異なる場合について説明する。図7は、第1コイルL1に生じる磁界の方向と、第2コイルL2に生じる磁界の方向とが異なる場合について説明するための図である。図7(a)は、第1コイルL1に生じる磁界の方向と、第2コイルL2に生じる磁界の方向とが異なるアンテナ結合素子40aを設けたアンテナ装置100の回路図である。なお、アンテナ結合素子40a以外の構成は、図2に示したアンテナ装置100の回路図と同じであるため、同じ構成に同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図7(a)のように、アンテナ結合素子40aを構成する第1コイルL1に生じる磁界の方向と、第2コイルL2に生じる磁界の方向とが異なる場合、アンテナ20の第3共振周波数f3は、パッチアンテナ10の第1共振周波数f1に対して周波数の高い側に重ね合わされることになる。つまり、アンテナ結合素子40aの第1コイルL1と第2コイルL2とがトランスを構成し、その極性が加極性となり減極性に対して電界の位相が反転するので第1共振周波数f1に対して周波数の高い側に第3共振周波数f3が重ね合わされる。
図7(b)は、アンテナ装置100の放射効率を示す図である。図7(b)において、横軸は周波数、縦軸は放射効率である。ここで、放射効率Gは減極性のアンテナ結合素子40aを有するアンテナ装置100の放射効率である。放射効率Gaは加極性のアンテナ結合素子40aを有するアンテナ装置100の放射効率である。図7(b)から分かるように、加極性のアンテナ結合素子40aを有するアンテナ装置100の放射効率Gaは、第3共振周波数f3aが第1共振周波数f1に対して周波数の高い側にある。
このように、アンテナ装置100では、アンテナ結合素子の極性を変えることで、使用可能な周波数帯域を調整することができる。
以上のように、実施の形態1に係るアンテナ装置100では、第1周波数帯、第2周波数帯および、第3周波数帯の信号を処理する給電回路50と、第1の方向に対して第1周波数帯で共振し、第2の方向に対して第2周波数帯で共振することが可能なパッチアンテナ10と、第3周波数帯で共振するアンテナ20と、給電回路50とパッチアンテナ10との間に接続される第1コイルL1と、アンテナ20に接続され、第1コイルL1に対して磁界結合される第2コイルL2と、を備える。第1周波数帯の中心周波数を第1共振周波数f1とし、第2周波数帯の中心周波数を第2共振周波数f2とし、第3周波数帯の中心周波数を第3共振周波数f3とする。第1共振周波数f1と第3共振周波数f3の差の絶対値は、第2共振周波数f2と第3共振周波数f3の差の絶対値よりも小さい。また、第1中心周波数の3.55GHzと第3中心周波数の3.55GHzとの差の絶対値は0であり、第2中心周波数の4.7GHzと第3中心周波数の3.55GHzとの差の絶対値1.15GHzよりも小さい。アンテナ20は、第1周波数帯に対して共振するパッチアンテナ10の短辺Lより、第2周波数帯に対して共振するパッチアンテナ10の長辺Wに近接して配置される。
これにより、実施の形態1に係るアンテナ装置100は、パッチアンテナ10に接続される第1コイルL1とアンテナ20に接続される第2コイルL2とを磁界結合するので、GND電極を設けない領域を考慮することなく、使用可能な周波数帯域を広帯域化することができる。
さらに、パッチアンテナ10は、第1周波数帯の共振状態において、第1縁端と、第1縁端に対向する第2縁端とで生じる電界の極性が逆となり、アンテナ20は、第2縁端に比べて第1縁端に近接し、第3周波数帯の共振状態においてアンテナ20に生じる電界の極性はパッチアンテナ10の第1縁端に生じる電界の極性と同じであることが好ましい。これにより、使用可能な周波数帯域を広帯域化することができる。
また、パッチアンテナ10は、短辺Lに対して長辺Wが長く、短辺Lに形成されるスリットS1は、長辺Wに形成されるスリットS2より長いことが好ましい。これにより、パッチアンテナ10は、短辺Lにおいて第1周波数帯で共振し、長辺Wにおいて第2周波数帯で共振することが可能となる。
さらに、パッチアンテナ10と第1コイルL1との接続点12は、パッチアンテナ10の中心軸Jに対して一方の方向にずれた位置に設けられることが好ましい。これにより、パッチアンテナ10と第1コイルL1とのインピーダンス整合を取ることができる。
また、アンテナ20と第2コイルL2との接続点22は、アンテナ20のうちのパッチアンテナ10に近接する側に配置されることが好ましい。これにより、アンテナ20と第2コイルL2とを接続する配線を短くすることができる。
さらに、接続点22から最も遠いアンテナ20の開放端は、接続点22に比べてパッチアンテナ10から離れた場所に配置されることが好ましい。これにより、パッチアンテナ10の電界E2に対するアンテナ20の電界E3への影響を軽減できる。
また、パッチアンテナ10は、第1縁端と、第1縁端に対向する第2縁端とで生じる電界の極性が逆となる。アンテナ20は、第3周波数帯においてアンテナ20に生じる電界の極性と同じ極性となるパッチアンテナ10の第1縁端に近接して配置される(例えば、図5(a))ことが好ましい。これにより、パッチアンテナ10に接続される第1コイルL1とアンテナ20に接続される第2コイルL2とを磁界結合するので、GND電極を設けない領域を考慮することなく、使用可能な周波数帯域を広帯域化することができる。
<実施の形態2>
実施の形態1では、アンテナ20が、パッチアンテナ10の短辺Lより、パッチアンテナ10の長辺Wに近接し、かつアンテナ20の開放端が長辺Wから遠くに配置される構成について説明した。しかし、アンテナ装置は、これに限定されず、アンテナ20の開放端が接続点22と同じく長辺Wに近接して配置されてもよい。特に、パッチアンテナ10の長辺W側のスペースを減らす必要がある場合に、アンテナ20の開放端を長辺Wに近接させる構成は有効である。図8は、実施の形態2に係るアンテナ装置100Dの平面図である。
実施の形態1では、アンテナ20が、パッチアンテナ10の短辺Lより、パッチアンテナ10の長辺Wに近接し、かつアンテナ20の開放端が長辺Wから遠くに配置される構成について説明した。しかし、アンテナ装置は、これに限定されず、アンテナ20の開放端が接続点22と同じく長辺Wに近接して配置されてもよい。特に、パッチアンテナ10の長辺W側のスペースを減らす必要がある場合に、アンテナ20の開放端を長辺Wに近接させる構成は有効である。図8は、実施の形態2に係るアンテナ装置100Dの平面図である。
アンテナ装置100Dは、アンテナ20が、パッチアンテナ10の短辺Lより、パッチアンテナ10の長辺Wに近接し、かつパッチアンテナ10の長辺Wに沿って設けられている。そのため、接続点22に対して反対側にあるアンテナ20の開放端は、接続点22と同じく長辺Wに近接して配置される。図8に示すアンテナ装置100Dは、アンテナ20の配置以外、図1に示すアンテナ装置100と同じ構成であるため、同じ構成については同じ符号を付して詳細な説明を繰り返さない。
アンテナ20は、図8に示すように開放端が図中右側に配置されている。そのため、アンテナ装置100Dでは、図5(a)に示す電界E3が生じるアンテナ20をパッチアンテナ10の図中右側に設けることになるので、アンテナ20に生じる電界E3が図5(c)に示す電界E2が生じるパッチアンテナ10の部分(中心軸Jの図中右側の部分)に近くになる。
そこで、図5(c)に示す電界E2が生じるパッチアンテナ10の部分からアンテナ20を遠ざける方が好ましい。図9は、実施の形態2に係る別のアンテナ装置100Eの平面図である。
アンテナ装置100Eは、アンテナ20が、パッチアンテナ10の短辺Lより、パッチアンテナ10の長辺Wに近接し、かつパッチアンテナ10の長辺Wに沿って設けられている。さらに、アンテナ20は、図9に示すように開放端が図中左側に配置されている。そのため、アンテナ20に生じる電界E3が図5(c)に示す電界E2が生じるパッチアンテナ10の部分から遠くなる。つまり、アンテナ20に生じる電界E3と同じ極性の図5(c)に示す電界E1が生じるパッチアンテナ10の部分側にアンテナ20の開放端を配置している。図9に示すアンテナ装置100Eは、アンテナ20の配置以外、図1に示すアンテナ装置100と同じ構成であるため、同じ構成については同じ符号を付して詳細な説明を繰り返さない。
以上のように、実施の形態2に係るアンテナ装置100D,100Eでは、接続点22から最も遠いアンテナ20の開放端が、パッチアンテナ10に近接して配置される。これにより、実施の形態2に係るアンテナ装置100D,100Eでは、アンテナ20の開放端が長辺Wから遠くに配置される場合に生じるデッドスペースを減らすことができる。
また、実施の形態2に係るアンテナ装置100Eでは、アンテナ20の開放端が、アンテナ20の開放端に生じる電界の極性と同じ極性を持つパッチアンテナ10の部分に近接して配置されることが好ましい。これにより、アンテナ20に生じる電界の極性と同じ極性のパッチアンテナ10の部分からの影響を低減できる。
<実施の形態3>
実施の形態1では、アンテナ20が、パッチアンテナ10の短辺Lより、パッチアンテナ10の長辺Wに近接して配置されるアンテナ装置100について説明した。しかし、アンテナ装置は、これに限定されず、アンテナ20が、パッチアンテナ10の長辺Wより、パッチアンテナ10の短辺Lに近接して配置されてもよい。特に、パッチアンテナ10のY軸方向のスペースを減らす必要がある場合に、アンテナ20をパッチアンテナ10の短辺L側に配置する構成が有効である。図10は、実施の形態3に係るアンテナ装置100Aの平面図である。図11は、実施の形態3に係るアンテナ装置100Aの放射効率を示す図である。
実施の形態1では、アンテナ20が、パッチアンテナ10の短辺Lより、パッチアンテナ10の長辺Wに近接して配置されるアンテナ装置100について説明した。しかし、アンテナ装置は、これに限定されず、アンテナ20が、パッチアンテナ10の長辺Wより、パッチアンテナ10の短辺Lに近接して配置されてもよい。特に、パッチアンテナ10のY軸方向のスペースを減らす必要がある場合に、アンテナ20をパッチアンテナ10の短辺L側に配置する構成が有効である。図10は、実施の形態3に係るアンテナ装置100Aの平面図である。図11は、実施の形態3に係るアンテナ装置100Aの放射効率を示す図である。
アンテナ装置100Aでは、アンテナ20が、パッチアンテナ10の長辺Wより、パッチアンテナ10の短辺Lに近接して配置されている。図10に示すアンテナ装置100Aは、アンテナ20の配置以外、図1に示すアンテナ装置100と同じ構成であるため、同じ構成については同じ符号を付して詳細な説明を繰り返さない。
アンテナ20は、支持板30の表側に形成された線状の導体パターンである。アンテナ結合素子40とアンテナ20との接続点22は、パッチアンテナ10の短辺L側に設けられている。また、アンテナ結合素子40とパッチアンテナ10との接続点12が、中心軸Iの図中下側に設けられているので、接続点22も中心軸Iの図中下側に設けられている。
また、アンテナ20は、パッチアンテナ10の短辺Lに沿って設けられている。そのため、接続点22に対して反対側にあるアンテナ20の開放端は、接続点22と同じく短辺Lに近接して配置される。
アンテナ装置100Aでは、図5(a)に示す電界E3が生じるアンテナ20をパッチアンテナ10の短辺Lに沿って設けることになるので、アンテナ20に生じる電界E3がパッチアンテナ10に生じる電界E2の近くになる。そのため、パッチアンテナ10の電界E2に対するアンテナ20の電界E3への影響がアンテナ装置100に比べて大きくなる。
パッチアンテナ10の電界E2に対するアンテナ20の電界E3の影響が大きくなることで、図11に示すように、アンテナ装置100Aの放射効率GAにおける第3共振周波数f3Aがアンテナ装置100の第3共振周波数f3と比べて周波数の低い側にずれる。
次に、アンテナ20をパッチアンテナ10の短辺Lに設ける場合であっても、アンテナ20の開放端を長辺Wから遠くに配置する構成について説明する。図12は、実施の形態3に係る別のアンテナ装置100Bの平面図である。図13は、実施の形態3に係る別のアンテナ装置100Bの放射効率を示す図である。
アンテナ装置100Bは、アンテナ20が、パッチアンテナ10の長辺Wより、パッチアンテナ10の短辺Lに近接して配置されている。さらに、アンテナ20は、パッチアンテナ10の短辺Lに対して直交する方向に設けられている。そのため、接続点22に対して反対側にあるアンテナ20の開放端は、接続点22に比べて短辺Lから遠くに配置される。図12に示すアンテナ装置100Bは、アンテナ20の配置以外、図1に示すアンテナ装置100と同じ構成であるため、同じ構成については同じ符号を付して詳細な説明を繰り返さない。
アンテナ装置100Bでは、図5(a)に示す電界E3が生じるアンテナ20をパッチアンテナ10の短辺Lに対して直交する方向に設けることになるので、アンテナ20の開放端側に生じる電界E3はパッチアンテナ10に生じる電界E2から遠くになるが、アンテナ20の接続点22側に生じる電界E3はパッチアンテナ10に生じる電界E2に近いままである。そのため、アンテナ装置100Bは、パッチアンテナ10の電界E2に対するアンテナ20の電界E3への影響がアンテナ装置100Aに比べて小さくなるが、アンテナ装置100に比べて大きい。
パッチアンテナ10の電界E2に対するアンテナ20の電界E3の影響が大きくなることで、図13に示すように、アンテナ装置100Bの放射効率GBは、第3共振周波数f3Bがアンテナ装置100の第3共振周波数f3と比べて周波数の低い側にずれる。
さらに、パッチアンテナ10の電界E2に対するアンテナ20の接続点22側に生じる電界E3の影響を軽減するのであれば、アンテナ20をパッチアンテナ10の中心軸Iの図中下側に設けることが好ましい。図14は、実施の形態3に係るさらに別のアンテナ装置100Cの平面図である。
アンテナ装置100Cは、アンテナ20が、パッチアンテナ10の中心軸Iの図中下側で、パッチアンテナ10の長辺Wより、パッチアンテナ10の短辺Lに近接して配置されている。さらに、アンテナ20は、パッチアンテナ10の短辺Lに対して直交する方向に設けられている。そのため、アンテナ20の接続点22は、パッチアンテナ10の短辺Lにおいて、電界E2が生じるパッチアンテナ10の部分から遠ざかる位置に配置される。図14に示すアンテナ装置100Cは、アンテナ20の配置以外、図1に示すアンテナ装置100と同じ構成であるため、同じ構成については同じ符号を付して詳細な説明を繰り返さない。
以上のように、実施の形態3に係るアンテナ装置100A~100Cでは、アンテナ20が、パッチアンテナ10の短辺Lに近接して配置されている。これにより、実施の形態3に係るアンテナ装置100A~100Cでは、パッチアンテナ10の長辺Wに近接してアンテナ20を配置した場合に生じるデッドスペースを減らすことができる。
<実施の形態4>
実施の形態1では、スリットS1,S2が形成されたパッチアンテナ10を備えるアンテナ装置100の構成について説明した。しかし、アンテナ装置は、これに限定されず、スリットが形成されていないパッチアンテナを備える構成でもよい。図15は、実施の形態4に係るアンテナ装置100Fの平面図である。アンテナ装置100Fは、スリットが形成されていないパッチアンテナ10Fを備えている。図15に示すアンテナ装置100Fは、パッチアンテナ10F以外、図1に示すアンテナ装置100と同じ構成であるため、同じ構成については同じ符号を付して詳細な説明を繰り返さない。
実施の形態1では、スリットS1,S2が形成されたパッチアンテナ10を備えるアンテナ装置100の構成について説明した。しかし、アンテナ装置は、これに限定されず、スリットが形成されていないパッチアンテナを備える構成でもよい。図15は、実施の形態4に係るアンテナ装置100Fの平面図である。アンテナ装置100Fは、スリットが形成されていないパッチアンテナ10Fを備えている。図15に示すアンテナ装置100Fは、パッチアンテナ10F以外、図1に示すアンテナ装置100と同じ構成であるため、同じ構成については同じ符号を付して詳細な説明を繰り返さない。
図16は、実施の形態4に係るアンテナ装置100Fの放射効率を示す図である。図16において、横軸は周波数、縦軸は放射効率である。ここで、放射効率GFはアンテナ装置100Fの放射効率である。また、放射効率Gtは比較例のアンテナ装置の放射効率である。比較例のアンテナ装置は、スリットが形成されていないパッチアンテナ10Fのみのアンテナ装置である。図16に示すように、放射効率GFは、周波数の低い部分において放射効率が放射効率Gtに比べて持ち上げられたグラフとなる。アンテナ装置100Fは、スリットが形成されていないパッチアンテナ10Fに接続される第1コイルL1と、アンテナ20に接続される第2コイルL2とを磁界結合することでも、GND電極を設けない領域を考慮することなく、使用可能な周波数帯域を広帯域化することができる。
<変形例>
本開示のアンテナ装置では、パッチアンテナ10に対してアンテナ20を直交に配置させる構成、またはパッチアンテナ10に対してアンテナ20を平行に配置させる構成について説明した。しかし、これに限られず、本開示のアンテナ装置は、パッチアンテナ10に対してアンテナ20を所定の角度で配置させる構成でもよい。
本開示のアンテナ装置では、パッチアンテナ10に対してアンテナ20を直交に配置させる構成、またはパッチアンテナ10に対してアンテナ20を平行に配置させる構成について説明した。しかし、これに限られず、本開示のアンテナ装置は、パッチアンテナ10に対してアンテナ20を所定の角度で配置させる構成でもよい。
本開示のアンテナ装置では、短辺LにスリットS1が形成され、長辺WにスリットS2が形成される構成について説明した。しかし、これに限られず、本開示のアンテナ装置は、短辺LにスリットS1のみが形成される構成であっても、長辺WにスリットS2のみが形成される構成であってもよい。
前述に記載するすべての実施の形態に表わされている構成要素の形態は、あくまでも例示である。また、構成要素の組み合わせは、各実施の形態における組み合わせのみに限定するものではなく、他の実施の形態に記載した構成要素を、別の実施の形態に適用してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10,10F パッチアンテナ、12,22 接続点、20 アンテナ、30 支持板、40,40a アンテナ結合素子、50 給電回路、100,100A~100F アンテナ装置。
Claims (10)
- 第1周波数帯、第2周波数帯および、第3周波数帯の信号を処理する給電回路と、
第1の方向に対して前記第1周波数帯で共振し、第2の方向に対して前記第2周波数帯で共振することが可能なパッチ型の第1放射素子と、
前記第3周波数帯で共振する第2放射素子と、
前記給電回路と前記第1放射素子との間に接続される第1コイルと、
前記第2放射素子に接続され、前記第1コイルに対して磁界結合される第2コイルと、を備え、
前記第1周波数帯の中心周波数を第1中心周波数とし、
前記第2周波数帯の中心周波数を第2中心周波数とし、
前記第3周波数帯の中心周波数を第3中心周波数とするとき、
前記第1中心周波数と前記第3中心周波数の差の絶対値は、前記第2中心周波数と前記第3中心周波数の差の絶対値よりも小さい、アンテナ装置。 - 前記第2放射素子は、前記第1周波数帯に対して共振する前記第1放射素子の第1辺より、前記第2周波数帯に対して共振する前記第1放射素子の第2辺に近接して配置される、請求項1に記載のアンテナ装置。
- 前記第1放射素子は、前記第1周波数帯の共振状態において、第1縁端と、前記第1縁端に対向する第2縁端とで生じる電界の極性が逆となり、
前記第2放射素子は、前記第2縁端に比べて前記第1縁端に近接し、
第3周波数の共振状態において前記第2放射素子に生じる電界の極性は前記第1放射素子の前記第1縁端に生じる電界の極性と同じである、請求項1または請求項2に記載のアンテナ装置。 - 前記第1放射素子は、前記第1辺に対して前記第2辺が長く、
前記第1辺に形成される第1スリットは、前記第2辺に形成される第2スリットより長い、請求項2に記載のアンテナ装置。 - 前記第1放射素子と前記第1コイルとの第1接続点は、前記第1放射素子の中心軸に対して一方の方向にずれた位置に設けられる、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
- 前記第2放射素子と前記第2コイルとの第2接続点は、前記第2放射素子のうちの前記第1放射素子に近接する側に配置される、請求項1~請求項5のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
- 前記第2接続点から最も遠い前記第2放射素子の開放端は、前記第2接続点に比べて前記第1放射素子から離れた場所に配置される、請求項6に記載のアンテナ装置。
- 前記第2接続点から最も遠い前記第2放射素子の開放端は、前記第1放射素子に近接して配置される、請求項6に記載のアンテナ装置。
- 前記第2放射素子の前記開放端は、前記第2放射素子の前記開放端に生じる電界の極性と同じ極性を持つ前記第1放射素子の部分に近接して配置される、請求項8に記載のアンテナ装置。
- 第1周波数帯、第2周波数帯および、第3周波数帯の信号を処理する給電回路と、
第1の方向に対して前記第1周波数帯で共振し、第2の方向に対して前記第2周波数帯で共振することが可能なパッチ型の第1放射素子と、
前記第3周波数帯で共振する第2放射素子と、
前記給電回路と前記第1放射素子との間に接続される第1コイルと、
前記第2放射素子に接続され、前記第1コイルに対して磁界結合される第2コイルと、を備え、
前記第1放射素子は前記第1周波数帯の共振状態において、第1縁端と、前記第1縁端に対向する第2縁端とで生じる電界の極性が逆となり、
前記第2放射素子は、前記第2縁端に比べて前記第1縁端に近接し、
第3周波数の共振状態において前記第2放射素子に生じる電界の極性は前記第1放射素子の前記第1縁端に生じる電界の極性と同じである、アンテナ装置。
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