JP7529449B2 - ダクト側ガスケット、排煙筒付き建築物、排煙構造及び排煙筒取付方法 - Google Patents
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Description
排煙設備は、屋外に接続されるファンと、ファンに接続される流路を形成するダクトと、ダクトに接続されて室内に連通する排煙筒と、によって構成される。
この空間が封止されていなければ、火及び煙が生じていない部屋の空気をファンで吸ってしまうことになるため、設計された排煙量や吸引圧力を確保するために吸引能力の大きいファンを用意しなければならなかった。
この空間を封止する従来の工法においては、排煙口から排煙筒の中に頭と手を入れて排煙筒の取付部のシールをするので、特に排煙口が小さい場合に作業が困難となり、手しか入らない状態で目視せずにシールをすることもあった。
より具体的には、ガスケットは、排煙筒の側面に穴を開け、押さえ板で排煙筒の外側面に押さえつけられた状態で、押さえ板及びガスケットをネジに貫通させて、ネジを穴に螺合させることによって、排煙筒の四周に取り付けられている。
また、初期状態において排煙筒にボルト穴が設けられていたとしても、排煙筒のサイズによってボルト穴のサイズ、位置が異なるので、ガスケットを排煙筒に取り付けるのは難しい。
前記ダクトに対する固定部と、
柔軟に形成され、前記ダクトと前記排煙筒との間の少なくとも一部の空間を塞ぐシール部と、を備え、
該シール部は、前記排煙筒が取り付けられたときに、前記排煙筒の側面に対向する前記ダクトの側面に当接して、圧縮された状態で前記空間を塞ぐことを特徴とする。
前記ダクトと、
前記排煙筒と、をそれぞれ備える。
前記ダクトの前記開口の内部に、前記ダクト側ガスケットを取り付けるガスケット取付工程と、
該ガスケット取付工程の後に、前記排煙筒を前記ダクトに取り付ける排煙筒取付工程と、を備えることを特徴とする。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する設備、機器の種類、個数等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。なお、図面は、本発明を説明するためのものであり、図面に示された各部材の寸法、比率、形状等は、本発明の趣旨の範囲で適宜変更可能である。
まず、図1から図3を参照して、本発明の概要について説明する。
図1は、第1実施形態に係るダクト2及びダクト2に取り付けられたガスケット3を示す斜視図、図2は、排煙構造Y及び排煙筒付き建築物Xを模式的に示して説明する説明図である。図3(a)は、ダクト2に排煙筒1を取り付ける前の状態を模式的に示す部分断面図、(b)は、ダクト2に排煙筒1を取り付けた後の状態を模式的に示す部分断面図である。
ダクト側ガスケット3は、図3に示すように、ダクト2に対する固定部(外側面3a)と、柔軟に形成され、ダクト2と排煙筒1との間の少なくとも一部の空間を塞ぐシール部(内側部3b)と、を備える。
内側部3bは、排煙筒1が取り付けられたときに、排煙筒1の側面1bに対向するダクト2の側面2dに当接して、圧縮された状態で空間4を塞ぐ。
つまり、「シール部」としての内側部3bは、ダクト2の外側面に当接する部位を内側面に含む。
また、本実施形態における「固定部」は、固定する部位の意味であり、不図示の接着剤でダクト2に固定する外側面3aが相当する。この「固定部」は、接着剤等によって間接的に固定されるものの他、ダクト2の縁に係止することによってガスケット3を固定する部位であってもよい。
なお、ダクト2の製造者又は販売者が、ダクト2にダクト側ガスケット3を取り付けた状態で、これを流通させるようにしてもよい。この場合、現場の施工者の作業負担をさらに抑えることができる。
そして、シール部(内側部3b)により排煙口1aからの吸気ではない、排煙筒1とダクト2との間の空間4からの漏気を抑制することが可能となることで、ファンを省力化することができる。
次に、第1実施形態に係るダクト側ガスケット3、排煙筒付き建築物X及び排煙構造Yの各部の構成について、図1から図3を参照して詳細に説明する。
排煙筒1は、四角筒状に形成されており、開閉可能な排煙口1aを下面に有する。排煙筒1は、排煙口1a部分が図2に示す天井10の表面と高さが一致するように、ダクト2に取り付けられる。
ダクト2は、ファン5側に延在する四角筒状の横架材2aと、横架材2aの内部空間に連通して、上下方向に延在する四角筒状の縦材2bと、を備える。縦材2bの下端部の開口2cに排煙筒1が挿入されて、縦材2b(ダクト2)に取り付けられる。
なお、横架材2aとしては、煙を通すことができればその形状は限定されず、四角筒状のものに限定されず、例えば丸筒状のものであってもよい。
図3に示すように、全ねじボルト7は、ダクト2の内側面にL型鋼8を介して取り付けられている。
ガスケット3は、難燃材料(不燃材料を含む。)で形成され、柔軟性を有して弾性変形可能な材料(本実施形態においては岩綿)によって形成されている。
排煙筒1とダクト2との間の隙間(空間4)が大きくても、ダクト2に取り付けられたガスケット3が自然状態において排煙筒1に触れることが可能な大きさ及び配置にあれば、ガスケット3により空間4を封止することができる。
つまり、ガスケット3が岩綿等の柔軟性を有して弾性変形可能な材料によって形成されていることによって、各種排煙筒1とダクト2との間の隙間が異なる広さであっても、広い範囲で当該隙間を封止することができる。
なお、ガスケット3は、テープによってダクト2に取り付ける場合と比較して、接着剤によって接合する場合は、その接着面を確保するために、必然的にガスケット3は上下方向の長さが長くなる。なお、取付手段が不図示のボルト・ナットである場合には、ガスケットの封止部よりも奥(上方)又は手前(下方)で、ボルト・ナットを取り付ける必要があるため、必然的にガスケット3は上下方向の長さが長くなる。
なお、排煙筒付き建築物Xは、排煙構造Yを備える建築物ともいえる。
上記構成に係る排煙筒付き建築物X(排煙構造Y)は、ダクト側ガスケット3に係る発明の効果を享受できる。
ダクト2の開口2cの内部に、ダクト側ガスケット3を取り付けるガスケット取付工程と、ガスケット取付工程の後に、排煙筒1をダクト2に取り付ける排煙筒取付工程と、を備える。
上記構成によれば、排煙筒1を取り付ける前に、排煙筒1のダクト2への取り付けよりも先に、ダクト2にガスケット3を取り付けることで、ガスケット3の取付状態の目視が容易にでき、取付施工が容易となり、施工者の作業負担を軽減することができる。
次に、図4を主に参照して、第2実施形態に係るダクト側ガスケット13について説明する。図4は、第2実施形態に係るガスケット13及びダクト2のそれぞれの一部を示す断面図である。
折返し部13cは、ダクト2の開口2cの縁2eを挟み込むように配置されて、縁2eに係合可能である。
より具体的には、折返し部13cがダクト2の縁2eを挟み込みこんだ状態において、後述するガスケット13の外側部13fがダクト2において縁2eよりも外側に位置し、内側部13g及びその他の部位が縁2eよりも内側に位置している。
本実施形態に係るガスケット13においては、折返し部13cがダクト2の下端部にある開口2cの縁2eを挟み込んで係合可能であることにより、ガスケット13がダクト2から離脱することを抑制できる。より具体的には、排煙の際にファン5が動作することによりガスケット13に屋外向き(上方)への圧力が加わったとしても、ガスケット13がダクト2から離脱することを抑制できる。
また、ガスケット13とダクト2とをテープや接着剤で追加的に接続してもよい。この場合でも同様に、上記構成に係るガスケット13は、仮にテープが剥がれたり、接着剤の接着能力が低下したとしても、ファン5に吸い込まれにくい。
外皮13eは、折返し部13cを含み、ダクト2の開口2cの外部に配設される外側部13fと、外側部13fに折返し部13cを介して接続されて、ダクト2の開口2cの内部に配設される内側部13gと、を備える。
外皮13eの折返し部13cにおける折返されて重なる部位は、互いに縫い合わせられていることにより、折返し部13cが開かない構成となっている。このような構成は、経年劣化による剥離することがある接着剤による接着する構成と比較して好適である。
このような構成によれば、排煙筒1を押し込む際に、ガスケット13が排煙筒1からの摩擦力が付加されることで回動しようとしたときに、外側部13fの上端がダクト2の下端を越えて、ガスケット13が開口2cに入り込むことを抑制することができる。
内側末端部13jは、ガスケット13がダクト2に取り付けられたときに、延在部13hにおけるダクト2の内面に対向する表面に対して逆側にある表面に重ねられて固定(具体的には、縫合)されている。
つまり、ダクト2の縦材2bよりも内側に位置する内側末端部13jは、上方に延在する延在部13hよりも内側(ダクト2の軸線側)に位置し、縦材2bに接する外側に位置していない。
このため、折返し部13cとダクト2の開口2cの縁2eとの接触面積を大きくすることができ、折返し部13cのぐらつきを抑制でき、折返し部13cによるダクト2の開口2cの縁2eへの係合状態を安定させることができる。
特に、内側末端部13jは、クッション材13dを巻き込むように上方に折り返されるように配設されるのではなく、下方に(折返し部13c側に)延在するように配設された状態で、延在部13hに縫合されている。
したがって、ガスケット3、13は、ダクト2の縁2eの大きさにガスケット3、13のサイズを現場で調整することができるため現場施工性に優れ、汎用性に優れるため多くの現場で使用することができる。
しかしながら、ダクト2の開口2cにおける四隅部分のそれぞれに合う形状を有する別個の底面視L字状のガスケットを追加的に取り付けるようにしてもよい。
(1)
排煙口が下端に形成された筒状の排煙筒と、該排煙筒が接続される開口を有する筒状のダクトと、の間に取り付けられるガスケットであって、
前記ダクトに対する固定部と、
柔軟に形成され、前記ダクトと前記排煙筒との間の少なくとも一部の空間を塞ぐシール部と、を備え、
該シール部は、前記排煙筒が取り付けられたときに、前記排煙筒の側面に対向する前記ダクトの側面に当接して、圧縮された状態で前記空間を塞ぐことを特徴とするダクト側ガスケット。
(2)
折返し部を更に備え、
該折返し部は、前記ダクトの前記開口の縁を挟み込むように配置されて、前記縁に係合可能である(1)に記載のダクト側ガスケット。
(3)
前記シール部に設けられたクッション材と、
該クッション材の少なくとも一部を覆う外皮と、を備え、
該外皮は、前記折返し部を含み、前記ダクトの開口の外部に配設される外側部と、該外側部に前記折返し部を介して接続されて、前記ダクトの開口の内部に配設される内側部と、を備える(2)に記載のダクト側ガスケット。
(4)
前記内側部は、前記折返し部から前記クッション材に向けて延在する延在部と、該延在部に連続して前記クッション材を覆う被覆部と、該被覆部に連続して前記延在部に固定される内側末端部と、を備え、
該内側末端部は、前記ガスケットが前記ダクトに取り付けられたときに、前記延在部における前記ダクトの内面に対向する表面に対して逆側にある表面に重ねられて固定されている(3)に記載のダクト側ガスケット。
(5)
(1)から(4)のいずれか一項に記載のダクト側ガスケットと、
前記ダクトと、
前記排煙筒と、を備える排煙筒付き建築物。
(6)
(1)から(4)のいずれか一項に記載のダクト側ガスケットと、
前記ダクトと、
前記排煙筒と、を備える排煙構造。
(7)
開口を有する筒状のダクトと、排煙筒との間にダクト側ガスケットを配設する排煙筒取付方法であって、
前記ダクトの前記開口の内部に、前記ダクト側ガスケットを取り付けるガスケット取付工程と、
該ガスケット取付工程の後に、前記排煙筒を前記ダクトに取り付ける排煙筒取付工程と、を備えることを特徴とする排煙筒取付方法。
Y 排煙構造
1 排煙筒
1a 排煙口
1b 側面
2 ダクト
2a 横架材
2b 縦材
2c 開口
2d 側面(内面)
2e 縁
3 ガスケット(ダクト側ガスケット、第1実施形態)
3a 外側面(固定部)
3b 内側部(シール部)
4 空間
5 ファン
6 流路
7 全ねじボルト
8 L型鋼
10 天井
13 ガスケット(ダクト側ガスケット、第2実施形態)
13c 折返し部
13d クッション材(シール部)
13e 外皮
13f 外側部
13g 内側部
13h 延在部
13i 被覆部
13j 内側末端部
Claims (7)
- 排煙口が下端に形成された筒状の排煙筒と、該排煙筒が接続される開口を有する筒状のダクトと、の間に取り付けられるガスケットであって、
前記ダクトに対する固定部と、
柔軟に形成され、前記ダクトと前記排煙筒との間の少なくとも一部の空間を塞ぐシール部と、
折返し部と、を備え、
前記シール部は、前記排煙筒が取り付けられたときに、前記排煙筒の側面に対向する前記ダクトの側面に当接して、圧縮された状態で前記空間を塞ぎ、
前記折返し部は、前記ダクトの前記開口の縁を挟み込むように配置されて、前記縁に係合可能であることを特徴とするダクト側ガスケット。 - 前記開口に前記排煙筒が挿入される前記ダクトに取付けられる前記ガスケットであって、
前記ガスケットが前記ダクトに取付けられたとき、前記シール部は、前記ダクトの内側かつ前記折返し部の内側に配置されている、請求項1に記載のダクト側ガスケット。 - 前記シール部に設けられたクッション材と、
該クッション材の少なくとも一部を覆う外皮と、を備え、
該外皮は、前記折返し部を含み、前記ダクトの開口の外部に配設される外側部と、該外側部に前記折返し部を介して接続されて、前記ダクトの開口の内部に配設される内側部と、を備え、
前記折返し部は、前記ダクトの前記開口よりも下方において折り返されて横方向に重なっている部位を有し、当該部位は互いに縫い合わせられている、請求項1または2に記載のダクト側ガスケット。 - 前記シール部に設けられたクッション材と、
該クッション材の少なくとも一部を覆う外皮と、を備え、
該外皮は、前記折返し部を含み、前記ダクトの開口の外部に配設される外側部と、該外側部に前記折返し部を介して接続されて、前記ダクトの開口の内部に配設される内側部と、を備え、
前記内側部は、前記折返し部から前記クッション材に向けて延在する延在部と、該延在部に連続して前記クッション材を覆う被覆部と、該被覆部に連続して前記延在部に固定される内側末端部と、を備え、
該内側末端部は、前記ガスケットが前記ダクトに取り付けられたときに、前記延在部における前記ダクトの内面に対向する表面に対して逆側にある表面に重ねられて固定されている請求項2に記載のダクト側ガスケット。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載のダクト側ガスケットと、
前記ダクトと、
前記排煙筒と、を備える排煙筒付き建築物。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載のダクト側ガスケットと、
前記ダクトと、
前記排煙筒と、を備える排煙構造。 - 開口を有する筒状のダクトと、排煙筒との間にダクト側ガスケットを配設する排煙筒取付方法であって、
前記ダクトの前記開口の内部に、折返し部を備えた前記ダクト側ガスケットを取り付けるガスケット取付工程と、
該ガスケット取付工程の後に、前記排煙筒を前記ダクトに取り付ける排煙筒取付工程と、を備え、
前記ガスケット取付工程において、前記折返し部を、前記ダクトの前記開口の縁を挟み込むように配置して、前記縁に係合させることを特徴とする排煙筒取付方法。
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