JP7526616B2 - 測定装置、及びその異常判定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、被測定物の測定を行う測定ユニットを備えた測定装置に関する。
従来、例えば特許文献1,2に開示されるように、ウェーハの裏面を研削して薄化し、ダイシングにより個片化されたチップについて、チップの抗折強度を測定することが知られている。
抗折強度は、チップを破壊することで測定されるものであるが、破壊する前の試験片の表面粗さや、チップ側面のチッピングが強度に影響するため、チップの破壊前にこれら表面粗さやチッピングの測定が行われている。
特開2020-057710号公報 特開2000-288881号公報
表面粗さやチッピングの測定においては、その測定装置によって得られる測定値の信頼性を確保すべく、定期的に校正が行われるものである。
しかしながら、校正が行わる間のタイミングで、測定装置に何らかの異常が生じる恐れがあり、異常が生じた状態で測定を行っても正確な測定値が得られないこととなってしまう。
本発明は、以上の問題に鑑み、表面粗さやチッピングの測定において、測定値の信頼性をより高めることを可能とする技術を提案するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
本発明の一態様によれば、
被測定物を保持する保持部と、
該保持部で保持された該被測定物の測定を行う測定機構と、
少なくとも該測定機構を制御するコントローラと、を有して構成される測定装置であって、
該コントローラは、
該保持部で保持された該被測定物の同一箇所に対して複数回の測定を行うよう該測定機構を制御する制御部と、
複数回の測定で得られた複数の測定値を比較して該測定値のばらつきを示すパラメータを算出するとともに、該パラメータと基準値の差分を算出する算出部と、
該基準値、及び、該差分の許容値を記憶する記憶部と、
該差分が該許容値を超えた場合に該測定機構が異常であると判定する異常判定部と、
を備えた測定装置とするものである。
また、本発明の一態様によれば、
該コントローラは、異常判定部により異常判定がされた場合に、警報を発令する警報発令部を備える、
測定装置とするものである。
また、本発明の一態様によれば、
該被測定物は、板状物を個片化して形成された被測定物であり、
測定される測定値は、該被測定物の表面粗さ、及び/又は、該被測定物側面のチッピングのサイズである、
測定装置とするものである。
また、本発明の一態様によれば、
被測定物を保持する被測定物保持ステップと、
該被測定物の被測定箇所に測定機構を対向させる対向配置ステップと、
該被測定物の該被測定箇所の同一箇所を測定機構で複数回測定する測定ステップと、
複数回の測定で得られた複数の測定値を比較して該測定値のばらつきを示すパラメータを算出し、該パラメータと予め規定された基準値との差分を算出する差分算出ステップと、
該差分と該許容値とを比較して異常の判定を行う異常判定ステップと、
を有する測定装置の異常判定方法とするものである。
また、本発明の一態様によれば、
該異常判定ステップにより異常判定がされた場合に、警報を発令する警報発令ステップを備える、
測定装置の異常判定方法とするものである。
また、本発明の一態様によれば、
該被測定物は、板状物を個片化して形成された被測定物であり、
測定される測定値は、該被測定物の表面粗さ、及び/又は、該被測定物側面のチッピングのサイズである、
測定装置の異常判定方法とするものである。
本発明の一態様によれば、測定値のばらつきが大きいことを検出することが可能となり、測定装置に何らかの異常が発生したことを検出することができる。
また、本発明の一態様によれば、オペレータ等に測定装置の異常の発生を認識させることができ、必要な対策を図ることができる。
また、本発明の一態様によれば、チップの表面粗さやチッピングの測定装置の異常を発生を検出することができ、測定の信頼性を高めることができる。
ピックアップ装置の構成について一部構成を省略した斜視図である。 ピックアップ装置の構成について一部構成を省略した斜視図である。 切削加工された後のウェーハを保持するウェーハユニットの構成について説明する図である。 ウェーハ撮像カメラによるウェーハの撮像について説明する図である。 (A)は突き上げ機構の上方に配置されたウェーハユニットを示す断面図である。(B)は突き上げ機構の一部を拡大して示す断面図である。 ピックアップ機構を示す斜視図である。 (A)は突き上げ機構によってテープが吸引された状態のウェーハユニットを示す断面図である。(B)は突き上げ機構によってチップが突き上げられた状態のウェーハユニットを示す断面図である。(C)はコレットによってチップがピックアップされた状態のウェーハユニットを示す断面図である。 (A)は下面観察機構を示す斜視図である。(B)はアームの第二支持部を保持する下面観察機構を示す斜視図である。 (A)はチップの下面を撮像する撮像ユニットを示す正面図である。(B)はチップの側面を撮像する撮像ユニットを示す正面図である。 (A)は裏面撮像ユニットの構成例について示す図である。(B)は干渉対物レンズユニットの模式図を示す図である。 (A)はチップ反転機構を示す斜視図である。(B)はチップを保持するチップ反転機構を示す斜視図である。(C)はチップを反転させたチップ反転機構を示す斜視図である。 (A)はチップを強度測定機構にセットした状態について説明する図である。(B)は圧子でチップを押圧する状態について説明する図である。(C)はチップが破壊された状態について説明する図である。 コントローラの構成について示す図である。 異常判定方法の流れを説明するフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1、及び、図2は、ピックアップ装置2の構成について示す図である。
ピックアップ装置2は、ピックアップ装置2を構成する各構要素を支持する基台4を備える。基台4の一側角部にはカセット載置台5が設けられており、カセット載置台5にはカセット5aが載置される。ピックアップ装置2は、各種動作部がコントローラ1(図1)により制御される。
カセット5aには、図3に示すように、切削加工などによってチップ23に個片化された状態のウェーハ13をテープ19を介して環状フレーム21で保持したウェーハユニット11が、複数枚収容される。ウェーハ13は、シリコンウェーハ、シリコンカーバイドウェハー、サファイアウェーハー等の半導体チップの製造に用いられるものである。
図1に示すカセット載置台5に隣接する位置には、ウェーハユニットを二段で仮置き可能な仮置き機構10が設けられている。仮置き機構10は、互いに平行に配置された一対のガイドレール12を備える。一対のガイドレール12はそれぞれ、二段の棚を形成すべく構成され、X軸方向(第一水平方向、左右方向)及びY軸方向(第二水平方向、前後方向)と概ね平行な第一支持面12a及び第二支持面12bを備える。
図1に示すように、第一支持面12aはそれぞれ、第二支持面12bの上方で第二支持面12bと重なるように配置されている。そして、一対の第一支持面12aと一対の第二支持面12bとはそれぞれ、ウェーハユニットの端部(環状フレーム21)の下面側を支持する。例えば、一対の第一支持面12aはカセット載置台5から搬送されたウェーハユニットを支持し、一対の第二支持面12bは後述のフレーム固定機構14から搬送されたウェーハユニットを支持する。
図1に示すように、仮置き機構10に隣接する位置には、フレーム固定機構14が設けられる。フレーム固定機構14は、環状フレーム21の下面側を支持するフレーム支持部16と、フレーム支持部16の上方に配置され環状フレーム21の上面側と接触するフレーム押さえ部18とを備える。フレーム支持部16とフレーム押さえ部18とはそれぞれ、環状フレーム21の形状に対応して環状に形成され、互いに重なるように配置される。
図1に示すフレーム支持部16は、Z軸方向(鉛直方向、上下方向)に沿って移動可能に構成されている。環状フレーム21がフレーム支持部16によって支持されるようにウェーハユニットを配置した状態で、フレーム支持部16を上方に移動させると、環状フレーム21がフレーム支持部16とフレーム押さえ部18とによって挟まれて固定される。
なお、環状フレーム21がフレーム固定機構14によって適切に固定されているか否かは、例えば、フレーム支持部16とフレーム押さえ部18とが環状フレーム21を介して導通しているか否かを検出することによって確認される。
また、図1に示すように、仮置き機構10及びフレーム支持部16の上方には、カセット載置台5とフレーム固定機構14との間でウェーハユニット11を搬送する搬送機構(搬送手段)20が設けられている。搬送機構20は、Y軸方向及びZ軸方向に沿って移動可能に構成されており、ウェーハユニット11の環状フレーム21を上下から把持する第一把持部22a及び第二把持部22bを備える。なお、第一把持部22aは搬送機構20のカセット載置台5側に設けられており、第二把持部22bは搬送機構20のフレーム固定機構14側に設けられている。
図1に示すように、カセット載置台5からウェーハユニット11を搬出する際は、カセット載置台5に収容されたウェーハユニット11の端部を第一把持部22aで把持した状態で、搬送機構20をY軸方向に沿って仮置き機構10側に移動させる。これにより、ウェーハユニット11がカセット載置台5から引き出され、仮置き機構10が備える一対の第一支持面12a上(上段)に配置される。その後、第一把持部22aによる把持を解除する。
次に、ウェーハユニット11のカセット載置台5側の端部を搬送機構20の第二把持部22bで把持した状態で、搬送機構20をY軸方向に沿ってフレーム固定機構14側に移動させる。これにより、ウェーハユニット11がフレーム支持部16とフレーム押さえ部18との間に搬送され、環状フレーム21がフレーム支持部16によって支持される。
なお、図1及び図2に示すように、フレーム押さえ部18の仮置き機構10側には、フレーム押さえ部18が切り欠かれて形成された切り欠き部18aが設けられている。この切り欠き部18aは、搬送機構20が通過可能な大きさで構成されている。これにより、ウェーハユニット11がフレーム固定機構14に搬送される際に、搬送機構20がフレーム押さえ部18と接触することを防止できる。
その後、図1に示すように、第二把持部22bによる把持を解除し、フレーム支持部16を上方に移動させる。これにより、環状フレーム21がフレーム支持部16とフレーム押さえ部18とによって挟まれて固定される。
図1及び図2に示すように、フレーム固定機構14は、フレーム固定機構14の位置を制御する位置付け機構30に支持されている。位置付け機構30は、フレーム固定機構14をX軸方向に沿って移動させるX軸移動機構32と、フレーム固定機構14をY軸方向に沿って移動させるY軸移動機構42とを備える。X軸移動機構32及びY軸移動機構42により、フレーム固定機構14の水平方向における位置が制御される。
X軸移動機構32は、基台4上にX軸方向に沿って配置された一対のガイドレール34を備える。一対のガイドレール34の間には、一対のガイドレール34と概ね平行に配置されたボールねじ36が設けられている。また、ボールねじ36の一端部には、ボールねじ36を回転させるパルスモータ38が連結されている。
一対のガイドレール34上には、移動ブロック40がスライド可能に配置されている。移動ブロック40の下面側(裏面側)にはナット部(不図示)が設けられており、このナット部はボールねじ36に螺合されている。パルスモータ38によってボールねじ36を回転させると、移動ブロック40が一対のガイドレール34に沿ってX軸方向に移動する。
Y軸移動機構42は、移動ブロック40上にY軸方向に沿って配置された一対のガイドレール44を備える。一対のガイドレール44の間には、一対のガイドレール44と概ね平行に配置されたボールネジ46が設けられている。また、ボールネジ46の一端部には、ボールネジ46を回転させるパルスモータ48が連結されている。
図1に示すように、一対のガイドレール44上には、フレーム固定機構14がスライド可能に配置されている。フレーム固定機構14の支持部14fにはナット部(不図示)が設けられており、このナット部はボールネジ46に螺合されている。パルスモータ48によってボールネジ46を回転させると、フレーム固定機構14が一対のガイドレール44に沿ってY軸方向に移動する。
図1及び図2に示すように、移動ブロック40は、板状にて構成されており、フレーム固定機構14の下方の位置において、上下方向に貫通する開口部41が形成される。この開口部41を通じて後述する突き上げ機構50による下方からの突き上げが可能となる。
基台4において一対のガイドレール36によって挟まれた領域には、矩形状の開口4bが設けられている。この開口4bの内部には、ウェーハユニット11のウェーハ13に含まれるチップ23を下面側から上方に向かって突き上げる円筒状の突き上げ機構50が設けられている。突き上げ機構50は、エアシリンダ等で構成される昇降機構(不図示)と接続されており、Z軸方向に沿って昇降する。
ウェーハユニット11の環状フレーム21をフレーム固定機構14によって固定した状態で、位置付け機構30によってフレーム固定機構14をX軸方向に沿って移動させると、ウェーハユニット11が開口4b上に位置付けられる。
図1、図2、及び図4に示すように、フレーム固定機構14を突き上げ機構50の上方までに移動させる経路には、フレーム固定機構14によって固定された環状フレーム21に貼着されたウェーハ13の上面を撮像する撮像手段としてのウェーハ撮像カメラ60が設けられる。
ウェーハ撮像カメラ60による撮像は、フレーム固定機構14に固定された状態で行われることとする他、フレーム固定機構14に固定される前の搬送機構20によって搬送されるタイミング、仮置き機構10に載置されたタイミング、カセット載置台5に載置されたタイミングなど、であってもよい。また、ウェーハ撮像カメラ60の配置も、各タイミングに対応する適切な位置に応じて設計されることができる。
図1及び図2に示すように、開口4bの上方に位置付けられたフレーム固定機構14は、図5に示すように、ピックアップするチップ23の位置を突き上げ機構50の真上に位置合わせするために、位置付け機構30(図1,図2)によって位置調整がされる。
図5(A)は、突き上げ機構50の上方に配置されたウェーハユニット11を示す断面図であり、突き上げ機構50は、中空の円柱状に形成された外層部52と、外層部52の内部に配置された四角柱状の突き上げ部54とを備える。
図5(B)は、突き上げ機構50の一部を拡大して示す断面図である。外層部52の上面52a側には、外層部52の周方向に沿って同心円状に形成された複数の吸引溝52bが形成されている。吸引溝52bはそれぞれ、突き上げ機構50の内部に形成された吸引路(不図示)及びバルブ56(図5(A))を介して、エジェクタ等でなる吸引源58に接続されている。
また、突き上げ部54は、四角柱状に形成された第一突き上げピン54aと、中空の四角柱状に形成され第一突き上げピン54aを囲繞する第二突き上げピン54bと、中空の四角柱状に形成され第二突き上げピン54bを囲繞する第3突き上げピン54cと、中空の四角柱状に形成され第3突き上げピン54cを囲繞する第4突き上げピン54dとを備える。第一突き上げピン54a、第二突き上げピン54b、第3突き上げピン54c、第4突き上げピン54dはそれぞれ、モータ等で構成される昇降機構(不図示)と接続されており、Z軸方向に沿って昇降する。
ウェーハユニット11が突き上げ機構50の上方に位置付けられた状態で、突き上げ機構50を上昇させると、突き上げ機構50と重なる位置に配置されたチップ23が突き上げられる。なお、突き上げ機構50の寸法は、チップ23のサイズに応じて適宜調整される。
図2に示すように、突き上げ機構50によって突き上げられたチップ23は、ピックアップ機構70によってピックアップされる。ピックアップ機構70は、突き上げ機構50によって突き上げられたチップ23をピックアップするコレット76を備えるとともに、コレット76の位置を制御するコレット移動機構80に接続されている。
図6は、ピックアップ機構70を示す斜視図である。ピックアップ機構70は、コレット移動機構80に接続される移動基台72と、移動基台72からコレット移動機構80とは反対側に向かってX軸方向に沿うように配置され、コレット76とコレット移動機構80とを接続する柱状のアーム74とを備える。アーム74は、移動基台72を介してコレット移動機構80と接続された第一支持部74aと、第一支持部74aの先端部から下方に向かって突出する第二支持部74bとを備える。
なお、第一支持部74aと第二支持部74bとは、互いに結合及び分離可能に構成されている。例えば、第一支持部74a及び第二支持部74bは、ツールチェンジャー等によって互いに着脱自在に構成される。また、第一支持部74aはX軸方向移動機構74dによりX軸方向に移動するように構成されており、これにより、第二支持部74bがX軸方向に移動可能に構成される。これにより、後述するチップ収容具501内への収容に際し、X軸方向の収容位置が選択可能となる。
図6に示すように、第二支持部74bの下端側には、チップ23(図3)を保持するコレット76が固定されている。コレット76の下面は、チップ23を吸引保持する吸引面76aを構成する。吸引面76aは、コレット76の内部に形成された吸引路(不図示)を介して吸引源(不図示)と接続されている。コレット76の吸引面76aにチップ23を接触させた状態で、吸引面76aに吸引源の負圧を作用させることにより、チップ23がコレット76によって吸引保持される。
図2に示すように、ピックアップ機構70は、コレット移動機構80に接続されている。コレット移動機構80は、ピックアップ機構70をY軸方向に沿って移動させるY軸移動機構82と、ピックアップ機構70をZ軸方向に沿って移動させるZ軸移動機構92とを備える。Y軸移動機構82及びZ軸移動機構92により、コレット76のY軸方向及びZ軸方向における位置が制御される。
Y軸移動機構82は、Y軸方向に沿って配置された一対のガイドレール84を備える。一対のガイドレール84の間には、一対のガイドレール84と概ね平行に配置されたボールねじ86が設けられている。また、ボールねじ86の一端部には、ボールねじ86を回転させるパルスモータ88が連結されている。
一対のガイドレール84には、移動ブロック90がスライド可能に装着されている。また、移動ブロック90にはナット部(不図示)が設けられており、このナット部はボールねじ86に螺合されている。パルスモータ88によってボールねじ86を回転させると、移動ブロック90が一対のガイドレール84に沿ってY軸方向に移動する。
図2及び図6に示すように、Z軸移動機構92は、移動ブロック90の側面にZ軸方向に沿って配置された一対のガイドレール94を備える。一対のガイドレール94の間には、一対のガイドレール94と概ね平行に配置されたボールねじ96が設けられている。また、ボールねじ96の一端部には、ボールねじ96を回転させるパルスモータ98が連結されている。
図6に示すように、一対のガイドレール94には、ピックアップ機構70の移動基台72がスライド可能に装着されている。また、移動基台72にはナット部(不図示)が設けられており、このナット部はボールねじ96に螺合されている。パルスモータ98によってボールねじ96を回転させると、移動基台72が一対のガイドレール94に沿ってZ軸方向に移動する。
以上のように構成されたピックアップ機構70により、突き上げ機構50によって突き上げたチップ23をピックアップする。以下、ウェーハ13から所定のチップ23をピックアップする際の突き上げ機構50及びコレット76の動作例について説明する。
図5(A)に示すように、まず、フレーム固定機構14によって固定されたウェーハユニット11を位置付け機構30によって移動させ、突き上げ機構50の上方に配置する。次いで、ウェーハ撮像カメラ60により撮像された撮像画像に基づいて、ピックアップされる所定のチップ23が突き上げ機構50の位置と重なるように、フレーム固定機構14の位置を調整する。なお、このときピックアップ機構70のコレット76は、突き上げ機構50の上面50aと対向する位置(重なる位置)に配置される(図7(A)参照)。
次に、図7(A)に示すように、突き上げ機構50を上方に移動させ、突き上げ機構50の上面50aをチップ23の裏面側に貼着されたテープ19に接触させる。この状態で、バルブ56を開き、図5(A)(B)に示すように、吸引溝52bを介して外層部52の上面52aに吸引源58の負圧を作用させる。これにより、テープ19の突き上げ機構50と接触する領域が吸引される。図7(A)は、突き上げ機構50によってテープ19が吸引された状態のウェーハユニット11を示す断面図である。
次に、図7(B)に示すように、突き上げ機構50の突き上げ部54を上方に移動させ、テープ19を介してチップ23の下面側を上方に向かって突き上げる。このとき、図5(B)に示すように、突き上げ部54を構成する第一突き上げピン54a、第二突き上げピン54b、第3突き上げピン54c、第4突き上げピン54dはそれぞれ、上端が突き上げ機構50の中心に近いほど上方に配置されるように移動する。図7(B)に示すように突き上げ機構50によって突き上げられたチップ23は、他のチップ23よりも上方に配置された状態となる。
次に、図7(C)に示すように、ピックアップ機構70を下方に移動させ、突き上げられたチップ23と重なるように配置されたコレット76の吸引面76aを、突き上げ機構50によって突き上げられたチップ23の上面側に接触させる。そして、コレット76の吸引面76aとチップ23とが接触した状態で、吸引面76aに負圧を作用させる。これにより、チップ23がコレット76によって吸引保持される。この状態でピックアップ機構70を上方に移動させると、チップ23がテープ19から剥離され、コレット76によってピックアップされる。
なお、テープ19が紫外線の照射によって接着力が低下する性質を有する場合、突き上げ機構50の上面50a側(図5)には紫外線を照射する光源が備えられていてもよい。この場合、突き上げ機構50をテープ19と接触させる際に(図7(A)参照)、テープ19のうちピックアップされるチップ23の下側に位置する領域のみに紫外線を照射し、テープ19の接着力を部分的に弱めることができる。これにより、所定のチップ23のピックアップが容易になるとともに、テープ19の紫外線が照射されていない領域の接着力によって他のチップ23の配置が維持される。
また、突き上げ機構50の上面50a側、又はコレット76の吸引面76a側には、チップ23にかかる荷重を測定するためのロードセルが設けられていてもよい。この場合、チップ23をピックアップする際にチップ23にかかる荷重をロードセルによって測定できる。そして、ロードセルによって測定された荷重に基づき、例えば、チップ23がピックアップ時に破損したか否かを確認したり、ピックアップの条件(チップ23をピックアップする際のコレット76の高さ等)を適切に変更したりすることが可能となる。
次に、以上のようにピックアップされたチップの検査を行うための装置構成について説明する。
まず、図1及び図2に示すチップ観察機構100による観察について説明する。
図1及び図2に示すチップ観察機構100は、チップ23の裏面を観察する裏面測定機構102と、チップ23の側面を観察する側面測定機構112とを備える。裏面測定機構102と側面測定機構112とはそれぞれ、チップ23を撮像するための撮像ユニット(カメラ)を備える。
図8(A)は、裏面測定機構102を示す斜視図である。裏面測定機構102は、直方体状の支持基台104と、支持基台104の一端側の上面から上方に向かって配置された柱状の支持構造106とを備える。また、支持基台104の他端側の上面には、チップ23の裏面を撮像するための裏面撮像ユニット108が設けられている。
また、基台4と支持基台104との間には、例えば防振ゴム等の防振材で構成される防振部110が設けられており、裏面撮像ユニット108はこの防振部110上に配置されている。防振部110によって、基台4から裏面撮像ユニット108への振動の伝達が抑制される。
アーム74の第一支持部74aと第二支持部74bとは、互いに結合及び分離可能に構成されている。そして、支持構造106の上面は、第一支持部74aと分離された第二支持部74bの下面74cを保持する保持部106aを構成する。
図8(B)は、アーム74の第二支持部74bを保持した状態の裏面測定機構102を示す斜視図である。第一支持部74aから分離された第二支持部74bの下面74cが、保持部106aによって支持される。
保持部106aは、例えば吸引源(不図示)と接続され、第二支持部74bの下面74cを吸引することによって第二支持部74bを保持する。ただし、第二支持部74bを保持する方法に制限はない。例えば、保持部106aを磁石によって構成し、磁性材料でなる第二支持部74bの下面74cを磁力によって保持してもよい。
裏面撮像ユニット108は、第一支持部74aから分離された第二支持部74bが保持部106aで保持された状態で、コレット76に保持されたチップ23の裏面を撮像する。ここでは、コレット移動機構80(図6)の動作等に起因する第一支持部74aの振動がチップ23に伝達することが防止された状態となるため、裏面撮像ユニット108によるチップ23の撮像をすることができ、撮像の精度を向上させることができる。
図9(A)は、チップ23の裏面を撮像する裏面撮像ユニット108を示す正面図である。図9(A)に示すように、チップ23は裏面撮像ユニット108と重なるように位置付けられ、その裏面側(下面側)が裏面撮像ユニット108によって観察される。
裏面撮像ユニット108は、例えば、図10(A)に示す干渉対物レンズを備える構成を採用することができる。この裏面撮像ユニット108では、チップ23の裏面に形成された加工痕(ソーマーク等)の微細な凹凸、即ち、裏面粗さを測定することができる。
図10(A)に示すように、裏面撮像ユニット108のハウジング108aには、干渉対物レンズユニット108b、撮像素子部(カメラ)108c及び白色LEDからなる光照射部108dが配設されている。更に、ハウジング108a内にはハーフミラー108eが配設されている。
108fは圧電素子であり、電源108gから供給される可変電圧に応じてその長さが変位(伸長)する。従って、圧電素子108fの変位量に応じて、干渉対物レンズユニット108bの高さ位置(Z座標)が変化する。
図10(B)は、干渉対物レンズユニット108bの模式図を示す。干渉対物レンズユニット108bは、対物レンズ109aと、ガラス板109bに配設された参照ミラー109cと、ハーフミラー109dとを有している。
ハーフミラー109dに対して、対物レンズ109aの焦点位置と対称位置に参照ミラー109cを配設する。このように構成された干渉対物レンズユニット108bにはミラウ(ミロー)型、マイケルソン型、リニク型等がある。
図10(A)(B)に示すように、白色光源108hから出射された白色光は、ハーフミラー108eで反射されて干渉対物レンズユニット108bを介して被撮像面(チップ23の裏面23b)に照射される。被撮像面からの反射光と参照ミラー109cから反射した光が干渉すると、対物レンズ109aの焦点が合っている位置では両方が重なり合って干渉光(干渉信号)が発生し、鮮明な干渉縞が生じる。
以上の構成において、裏面撮像ユニット108を被撮像面に対向配置させ、圧電素子108fに印加する電圧を変化させつつ、干渉対物レンズユニット108bを通して被撮像面を撮像素子部108cで撮像することにより、測定対象物の焦点が合った位置で光が強く干渉し、干渉縞を含む撮像画像が得られる。そして、この干渉縞に基づいて、被撮像面であるチップ23の裏面23bの裏面粗さを測定することができる。
図1及び図2に示すように、裏面測定機構102の隣には側面測定機構112が設けられている。図11(A)に示すように、側面測定機構112は、チップ23を保持する柱状のチップ保持台114と、チップ23の側面を撮像する側面撮像ユニット116とを備える。
図9(B)に示すように、チップ保持台114の上面は概ね水平に形成されており、チップ23を支持する保持面114aを構成する。また、チップ保持台114は回転駆動源(不図示)と接続されており、Z軸と概ね平行な回転軸の周りに回転する。そして、側面撮像ユニット116は、保持面114a上に配置されたチップ23の側面を撮影可能な位置に配置されている。
図9(B)に示すように、コレット76によってピックアップされたチップ23は、チップ保持台114の保持面114a上に配置される。なお、ピックアップ装置2では、コレット76の移動経路と重なる領域にチップ保持台114が設けられているため、コレット76によってチップ23をチップ保持台114上に配置できる。
そして、チップ保持台114によって支持されたチップ23の一つの側面23cを側面撮像ユニット116によって撮像する。一つの側面について撮像した後に、チップ保持台114を所定の角度回転させることで、側面撮像ユニット116によってチップ23の他の側面を撮像することができる。このようにして、チップ23の側面(例えば、チップ23の4辺の側面)が観察され、チップ23の厚さや、チップ23の側面23cに形成されたチッピング(欠損)のサイズ等が測定される。チッピングのサイズ(例えば、画像上に現れる特徴領域の面積)は、撮像される画像を周知の解析方法により解析することで算出することができ、特に限定されるものではない。なお、側面撮像ユニット116において、干渉対物レンズを備える干渉計等を備えてもよく、その場合はチップ23の側面23cの微細な凹凸、即ち、側面粗さを測定することができる。
また、図1、図2に示す側面測定機構112のチップ保持台114の上方には、チップ23の向きを上下に反転させるチップ反転機構150が設けられている。チップ反転機構150は、先端部でチップ23を保持した状態で、X軸方向と概ね平行な回転軸の回りを180°回転可能に構成されている。
図11(A)には、チップ反転機構150が示される。チップ反転機構150は、Y軸方向及びZ軸方向と概ね平行に配置された板状の基底部150aと、基底部150aの側面からX軸方向に沿うようにチップ保持台114及び側面撮像ユニット116側に向かって配置された板状の接続部150bとを備える。
接続部150bの先端部には、接続部150bの上面から上方に突出する矩形状のチップ保持部150cが設けられている。チップ保持部150cは、チップ23の形状に対応して矩形状に形成されており、その上面はチップ23を吸引保持する保持面150dを構成する。
基底部150aは、X軸方向に概ね平行な回転軸の周りに180°回転可能に構成されている。また、チップ保持部150cは、基底部150aが回転してチップ保持部150cが接続部150bの下方に配置される際(図11(B)参照)に、チップ保持台114の保持面114aと対向する(重なる)位置に形成される。
チップ23の向きを上下に反転させる際は、まず、基底部150aを第一方向(側面撮像ユニット116側から見て反時計回り)に180°回転させ、チップ反転機構150の上下を反転させる。これにより、チップ保持部150cがチップ保持台114で支持されたチップ23と対向し、チップ23の上面と接触する。そして、チップ保持部150cの保持面150dに負圧を作用させ、チップ23をチップ保持部150cによって吸引保持する。図11(B)は、チップ23を保持するチップ反転機構150を示す斜視図である。
次に、チップ23をチップ保持部150cで保持した状態で、基底部150aを第二方向(側面撮像ユニット116側から見て時計回り)に180°回転させ、チップ反転機構150の上下を反転させる。これにより、チップ23の裏面側(下面側(ウェーハ13の裏面13b側に相当))が上方に露出した状態となり、チップ23が上下反転する。図11(C)は、チップ23を反転させたチップ反転機構150を示す斜視図である。
そして、上方に露出したチップ23の裏面側を、コレット76によって保持する。これにより、チップ23の裏面側を上向きにした状態で、チップ23を強度測定機構200(図1)に搬送できる。このように、チップ反転機構150によって、強度測定機構200に搬送されるチップ23の上下方向の向きが変更される。
図2に示すように、コレット76によって抗折強度(曲げ強度)の測定対象となるチップが強度測定機構200に搬送される。強度測定機構200は、図12(A)に示すように、間隔を開けて配置される支持部208によって指示されるチップ23に対し、図12(B)(C)に示すように、圧子238の先端部を押し付けることで、チップ23の3点曲げ試験を実施するものである。
図12(A)に示すように、支持部208の上面には、チップ23の裏面側(下面側)と接触するための柔軟な素材にて構成される接触部材211が設けられ、この接触部材211にてチップ23の裏面を保持することで、支持部208bとの間に隙間が形成され、支持部208bによるチップ23の損傷が防がれる。
図12(B)(C)に示すように、圧子238を徐々に押し下げると、チップ23の裏面側(下面側)が両側の支持部208bに当接して下側から支持されつつ、チップ23の上面側が圧子238により押圧されることで、3点曲げ試験を実施することができる。チップ23の押圧によって圧子238にかかる荷重(Z軸方向の力)は、図示せぬ荷重計測器によって測定され、この測定値に基づいて、チップ23の抗折強度(曲げ強度)の算出が行われる。
図12(C)に示すように、チップ23が破壊された際には、チップ23の破片23aが飛散し、圧子238の表面に付着することになる。この破片23aが圧子238に付着したままであると、試験精度に悪影響が出るため、圧子238の近傍に、圧子238の側面に対しエアーを吹き付けて、破片23aを吹き飛ばすためのエアーノズル239が設けられる。試験開始前には、都度、エアーノズル239から圧子238に対しエアーを吹き付けてエアーブローすることが好ましい。
次に、以上の装置構成において、裏面測定機構102(裏面撮像ユニット108)により測定される表面粗さの測定値の信頼性、及び、側面測定機構112(側面撮像ユニット116)により測定されるチッピングの測定値の信頼性を高めるための方法について説明する。
まず、裏面測定機構102(裏面撮像ユニット108)での測定に関して説明する。
図9(A)に示すように、裏面測定機構102の裏面撮像ユニット108がチップ23の裏面23bに対向して配置され、コントローラ300の制御により裏面23bが撮像される。なお、このコントローラ300は、単体で構成されるものとする他、図1に示すピックアップ装置2の全体を制御するコントローラ1に組み込まれることができる。
図13に示すように、コントローラ300は、制御部301により裏面撮像ユニット108を制御し、予め規定された所定回数の撮像を連続的に行い、順次撮像される画像Ga1,Ga2・・・を記憶部302に記憶する。
なお、予め規定された所定回数とは、2回を最低値とするものであり、好ましくは、3回~5回とすることが考えられる。この回数の設定は、オペレータにより任意に設定可能とすることが好ましい。
図13に示すように、コントローラ300の算出部303は、各画像Ga1,Ga2・・・について表面粗さHa1,Ha2・・・を算出するとともに、各表面粗さHa1,Ha2・・・のばらつきを示す第1パラメータPaを求める。求めた第1パラメータPaは、記憶部302に記憶される。撮像された画像や、算出された各種数値は、適宜表示ユニット(モニター)220(図1)に表示される。
ここで、ばらつきを示す第1パラメータPaとは、例えば、分散(平均からの差の二乗の平均(Variance))の数値を用いることができる。また、所定の回数が2回であって、表面粗さが2つだけ算出される場合には、2つの表面粗さの差を第1パラメータPaとすることができる。
図13に示すように、コントローラ300の記憶部302には、第1パラメータPaと比較される基準値Kaと、第1パラメータPaと基準値Kaの差分Saの許容値A1と、が記憶されている。
コントローラ300の算出部303は、第1パラメータPaと基準値Kaの差分Saを算出する。
コントローラ300の異常判定部304は、差分Saが許容値A1の値を超える場合には、裏面測定機構102に異常が生じたものと判定する。つまり、第1パラメータPaの値が大きく、測定値のばらつきが大きいことを意味するものであり、同一箇所の短時間での連続測定にもかかわらず、ばらつきが大きいということは、何らかの異常が生じたものと認定するものである。
異常の内容としては特に限定されるものではないが、例えば、裏面撮像ユニット108の故障、ケーブル類の接続不良、チップの保持不良、などが考えられる。
コントローラ300の警報発令部305は、異常判定部304により異常判定がされた場合に、警報を発令する。この警報は、例えば、図1に示す表示ユニット(モニター)220への表示や、図示せぬ音声装置(スピーカー)からの警告音などにより実現される。
次に、側面測定機構112(側面撮像ユニット116)での測定に関して説明する。
図9(B)に示すように、側面測定機構112の側面撮像ユニット116がチップ23の側面23cに対向して配置され、コントローラ300の制御により側面23cが撮像される。なお、このコントローラ300は、単体で構成されるものとする他、図1に示すピックアップ装置2の全体を制御するコントローラ1に組み込まれることができる。
図13に示すように、コントローラ300は、制御部301により側面撮像ユニット116を制御し、予め規定された所定回数の撮像を連続的に行い、順次撮像される画像Gb1,Gb2・・・を記憶部302に記憶する。
なお、予め規定された所定回数とは、2回を最低値とするものであり、好ましくは、3回~5回とすることが考えられる。この回数の設定は、オペレータにより任意に設定可能とすることが好ましい。
図13に示すように、コントローラ300の算出部303は、各画像Gb1,Gb2・・・についてチッピングサイズ(例えば、チッピング箇所の面積)Hb1,Hb2・・・を算出するとともに、各チッピングサイズHb1,Hb2・・・のばらつきを示す第2パラメータPbを求める。求めた第2パラメータPbは、記憶部302に記憶される。算出された各種数値は、適宜表示ユニット(モニター)220(図1)に表示される。
ここで、ばらつきを示す第2パラメータPbとは、例えば、分散(平均からの差の二乗の平均(Variance))の数値を用いることができる。また、所定の回数が2回であって、チッピングサイズが2つだけ算出される場合には、2つのチッピングサイズの差を第2パラメータPbとすることができる。
図13に示すように、コントローラ300の記憶部302には、第2パラメータPbと比較される基準値Kbと、第2パラメータPbと基準値Kbの差分Sbの許容値A2と、が記憶されている。
コントローラ300の算出部303は、第2パラメータPbと基準値Kbの差分Sbを算出する。
コントローラ300の異常判定部304は、差分Sbが許容値A2の値を超える場合には、裏面測定機構102に異常が生じたものと判定する。つまり、第2パラメータPbの値が大きく、測定値のばらつきが大きいことを意味するものであり、同一箇所の短時間での連続測定にもかかわらず、ばらつきが大きいということは、何らかの異常が生じたものと認定するものである。
異常の内容としては特に限定されるものではないが、例えば、側面撮像ユニット116の故障、ケーブル類の接続不良、チップの保持不良、などが考えられる。
コントローラ300の警報発令部305は、異常判定部304により異常判定がされた場合に、警報を発令する。この警報は、例えば、図1に示す表示ユニット(モニター)220への表示や、図示せぬ音声装置(スピーカー)からの警告音などにより実現される。
以上のようにして本発明を実施することができる。
即ち、図9(A)、及び、図13に示すように、
チップ23(被測定物)を保持するコレット76(保持部)と、
コレット76で保持されたチップ23の測定を行う裏面測定機構102(測定機構)と、
少なくとも裏面測定機構102を制御するコントローラ300と、を有して構成される測定装置であって、
コントローラ300は、
コレット76で保持された被測定物の同一箇所に対して複数回の測定を行うよう裏面測定機構102を制御する制御部301と、
複数回の測定で得られた複数の測定値(表面粗さHa1,Ha2)を比較して測定値のばらつきを示す第1パラメータPa(パラメータ)を算出するとともに、第1パラメータPaと基準値Kaの差分Saを算出する算出部303と、
基準値Ka、及び、差分Saの許容値A1を記憶する記憶部302と、を有し、
差分Saが許容値A1を超えた場合に測定機構が異常であると判定する異常判定部304と、を備えた測定装置とするものである。
また、同様に、図9(B)、及び、図13に示すように、
チップ23(被測定物)を保持するチップ保持台114(保持部)と、
チップ保持台114で保持されたチップ23の測定を行う側面測定機構112(測定機構)と、
少なくとも側面測定機構112を制御するコントローラ300と、を有して構成される測定装置であって、
コントローラ300は、
チップ保持台114で保持された被測定物の同一箇所に対して複数回の測定を行うよう側面測定機構112を制御する制御部301と、
複数回の測定で得られた複数の測定値(Hb1,Hb2)を比較して第2パラメータPb(パラメータ)を算出するとともに、第2パラメータPbと基準値Kbの差分Sbを算出する算出部303と、
基準値Kb、及び、差分Sbの許容値A2を記憶する記憶部302と、を有し、
差分Sbが許容値A2を超えた場合に測定機構が異常であると判定する異常判定部304と、を備えた測定装置とするものである。
また、以上の装置構成において、図14に示すように、
チップ(被測定物)を保持するチップ保持ステップS1と、
チップの被測定箇所に測定機構(裏面測定機構102(図9(A))、側面測定機構112(図9(B)))を対向させる対向配置ステップS2と、
チップの被測定箇所の同一箇所を測定機構で複数回測定する測定ステップS3と、
複数回の測定で得られた複数の測定値を比較して該測定値のばらつきを示すパラメータを算出し、パラメータと予め規定された基準値との差分を算出する差分算出ステップS4と、
差分と予め規定された許容値とを比較して異常の判定を行う異常判定ステップS5と、
を有する測定装置の異常判定方法とするものである。
以上の構成により、測定値のばらつきが大きいことを検出することが可能となり、測定装置に何らかの異常が発生したことを検出することができる。なお、この異常判定方法は、全てのチップに対して行うこととする他、任意のタイミングで特定のチップに対して行うこととしてもよい。また、抗折強度の測定対象となるウェーハのチップの抗折強度を測定する前や、定期検査として一定期間ごとに専用のワーク(例えば、デバイスが形成されていないダミーワーク(ミラーウェーハを個片化したチップ))を用いて、実施することとしてもよい。
また、図10に示すように、コントローラは、異常判定部304により異常判定がされた場合に、警報を発令する警報発令部305を備えることとする(警報発令ステップS6(図14))。
これにより、オペレータ等に測定装置の異常の発生を認識させることができ、必要な対策を図ることができる。
また、図9(A)(B)に示すごとく、被測定物は、板状物を個片化して形成されたチップであり、測定される測定値は、チップの表面粗さ、及び/又は、チップ側面のチッピングのサイズである。
これにより、チップの表面粗さやチッピングの測定装置の異常を発生を検出することができ、測定の信頼性を高めることができる。さらに、後にチップの抗折強度が測定される場合において、チップの表面粗さやチッピングと、抗折強度の相関性が検討される際の信頼性を高めることができる。
13 ウェーハ
70 ピックアップ機構
76 コレット
76a 吸引面
100 チップ観察機構
102 裏面測定機構
108 裏面撮像ユニット
112 側面測定機構
114 チップ保持台
116 側面撮像ユニット
200 強度測定機構
208 支持部
208b 支持部
300 コントローラ
301 制御部
302 記憶部
303 算出部
304 異常判定部
305 警報発令部
501 チップ収容具
A1 許容値
A2 許容値
Ga1 画像
Gb1 画像
Ha1 表面粗さ
Hb1 チッピングサイズ
Ka 基準値
Kb 基準値
Pa 第1パラメータ
Pb 第2パラメータ
Sa 差分
Sb 差分

Claims (4)

  1. 被測定物を保持する保持部と、
    該保持部で保持された該被測定物の測定を行う測定機構と、
    少なくとも該測定機構を制御するコントローラと、を有して構成される測定装置であって、
    該コントローラは、
    該保持部で保持された該被測定物の同一箇所に対して複数回の測定を行うよう該測定機構を制御する制御部と、
    複数回の測定で得られた複数の測定値を比較して該測定値のばらつきを示すパラメータを算出するとともに、該パラメータと基準値の差分を算出する算出部と、
    該基準値、及び、該差分の許容値を記憶する記憶部と、
    該差分が該許容値を超えた場合に該測定機構が異常であると判定する異常判定部と、
    を備えた測定装置であって、
    該被測定物は、半導体チップであり、
    以下の(A)(B)の少なくとも一つを実施する、測定装置。
    (A)該測定機構は、該半導体チップの表面を撮像するための撮像ユニットを有して構成され、測定される該測定値は、該半導体チップの表面粗さであり、該表面粗さは表面の加工痕の凹凸に基づいて測定される。
    (B)
    該測定機構は、該半導体チップの側面を撮像するための撮像ユニットを有して構成され、測定される該測定値は、該半導体チップの側面のチッピングのサイズであり、該チッピングのサイズは画像上に現れる特徴領域の面積に基づいて測定される。
  2. 該コントローラは、異常判定部により異常判定がされた場合に、警報を発令する警報発令部を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  3. 被測定物を保持する被測定物保持ステップと、
    該被測定物の被測定箇所に測定機構を対向させる対向配置ステップと、
    該被測定物の該被測定箇所の同一箇所を測定機構で複数回測定する測定ステップと、
    複数回の測定で得られた複数の測定値を比較して該測定値のばらつきを示すパラメータを算出し、該パラメータと予め規定された基準値との差分を算出する差分算出ステップと、
    該差分と許容値とを比較して異常の判定を行う異常判定ステップと、
    を有する測定装置の異常判定方法であって、
    該被測定物は、半導体チップであり、
    以下の(A)(B)の少なくとも一つを実施する、測定装置の異常判定方法。
    (A)該測定機構は、該半導体チップの表面を撮像するための撮像ユニットを有して構成され、測定される該測定値は、該半導体チップの表面粗さであり、該表面粗さは表面の加工痕の凹凸に基づいて測定される。
    (B)
    該測定機構は、該半導体チップの側面を撮像するための撮像ユニットを有して構成され、測定される該測定値は、該半導体チップの側面のチッピングのサイズであり、該チッピングのサイズは画像上に現れる特徴領域の面積に基づいて測定される。
  4. 該異常判定ステップにより異常判定がされた場合に、警報を発令する警報発令ステップを備える、
    ことを特徴とする請求項に記載の測定装置の異常判定方法。
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