JP7523495B2 - リスクマップ生成装置、リスクマップ生成方法及びプログラム - Google Patents

リスクマップ生成装置、リスクマップ生成方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、リスクマップ生成装置、リスクマップ生成方法及びプログラムに関する。
事故多発地点の周辺において、車両の走行状況(速度、車間距離、右折操作の有無等)を考慮した注意喚起を行う走行支援システムが提案されている(例えば特許文献1)。
特開2019-204231号公報
近年、車両の安全装置の普及が進んでいるが、特許文献1に記載のシステムでは、車両の装備に応じた注意喚起を行うことや、車両の装備に応じたリスクマップを生成することについては考慮されていなかった。
本発明は、上記実情に鑑みて成されたものであり、リスクマップを好適に生成できるリスクマップ生成装置等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のリスクマップ生成装置は、
複数の事故の発生場所と、事故車両の車種と、を対応付けて記憶する事故実績テーブルと、
車種毎に該車種が備える安全装置を記憶する車種特性テーブルと、
前記事故実績テーブルに基づいて、危険地点を示すリスクマップを生成するリスクマップ生成手段と、を備え、
前記リスクマップ生成手段は、
前記事故実績テーブルから特定の車種が起こした事故の発生場所を抽出して、特定の車種における前記リスクマップを生成可能であり、
前記車種特性テーブルから特定の前記安全装置を備える車種を抽出して、特定の前記安全装置を備える車種における前記リスクマップを生成可能であり、
前記事故実績テーブル及び前記車種特性テーブルに基づいて、特定の前記安全装置による事故の低減率を算出し、前記安全装置毎の事故の低減率を示す安全装置特性テーブルを生成する安全装置特性テーブル生成手段を備える
前記事故実績テーブルには、事故の種類がさらに対応付けられており、
前記安全装置特性テーブル生成手段は、前記安全装置毎の事故の種類に応じた事故の低減率を示す前記安全装置特性テーブルを生成可能であるようにしてもよい。
前記リスクマップ生成手段は、指定された前記安全装置を備える車両についての前記リスクマップを、前記安全装置特性テーブルが示す前記安全装置毎の事故の低減率と前記事故実績テーブルとに基づいて生成可能であるようにしてもよい。
車両が備える機器に対して、該車両に応じたリスクマップの情報を出力するリスクマップ情報出力手段を備えるようにしてもよい。
上記目的を達成するため、本発明のリスクマップ生成方法は、
リスクマップ生成装置が行うリスクマップ生成方法であって、
複数の事故の発生場所と、事故車両の車種と、を対応付けて記憶する事故実績テーブルに基づいて、危険地点を示すリスクマップを生成し、
前記事故実績テーブルから特定の車種が起こした事故の発生場所を抽出して、特定の車種における前記リスクマップを生成し、
車種毎に該車種が備える安全装置を記憶する車種特性テーブルから特定の前記安全装置を備える車種を抽出して、特定の前記安全装置を備える車種における前記リスクマップを生成し、
前記事故実績テーブル及び前記車種特性テーブルに基づいて、特定の前記安全装置による事故の低減率を算出し、前記安全装置毎の事故の低減率を示す安全装置特性テーブルを生成する。
上記目的を達成するため、本発明のプログラムは、
コンピュータに、
複数の事故の発生場所と、事故車両の車種と、を対応付けて記憶する事故実績テーブルに基づいて、危険地点を示すリスクマップを生成させ、
前記事故実績テーブルから特定の車種が起こした事故の発生場所を抽出して、特定の車種における前記リスクマップを生成させ、
車種毎に該車種が備える安全装置を記憶する車種特性テーブルから特定の前記安全装置を備える車種を抽出して、特定の前記安全装置を備える車種における前記リスクマップを生成させ
前記事故実績テーブル及び前記車種特性テーブルに基づいて、特定の前記安全装置による事故の低減率を算出して、前記安全装置毎の事故の低減率を示す安全装置特性テーブルを生成させる
本発明によれば、車両の装備に応じたリスクマップを好適に生成できる。
本実施の形態に係るリスクマップ生成装置の機能ブロック図である。 (A)~(C)は、本実施の形態に係るリスクマップ生成装置における各種テーブルの構成例を示す図である。 本実施の形態に係るリスクマップ生成装置のハードウェア構成例を示す図である。 リスクマップ生成処理の一例を示すフローチャートである。 リスクマップ出力処理の一例を示すフローチャートである。 リスクマップの表示例を示す図である。 安全装置特性分析処理の一例を示すフローチャートである。 条件指定リスクマップ生成処理の一例を示すフローチャートである。 本実施の形態に係るリスクマップ生成装置の活用例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態のリスクマップ生成装置10について、図面を参照しながら説明する。なお、図中同一または対応する部分には同一符号を付す。
本実施の形態のリスクマップ生成装置10は、過去に起こった交通事故の実績データに基づいて、事故多発地点等の危険地点を示すリスクマップを生成可能となっている。
近年車両の安全装置技術の普及が進み、衝突軽減(衝突回避)ブレーキ等の基本的なものから、完全自動運転まで、安全装置が多数現れている。この時、ある安全装置を搭載している車であれば危険を回避できるが、それ以外にとっては危険である地点等、安全装置の種類・有無によって危険地点のリスク評価が異なる可能性がある。
そこで、本実施の形態のリスクマップ生成装置10は、車種や車両が備える安全装置に応じたリスクマップを生成可能になっている。これにより、該リスクマップの基づいた危険地点の報知や、ルート選択が可能となる。
図1は、本実施の形態に係るリスクマップ生成装置10の機能構成を示す機能ブロック図である。リスクマップ生成装置10は、リスクマップ生成部101と、安全装置特性テーブル生成部102と、リスクマップ情報出力部103と、DB(データベース)110と、から構成される。
DB110は、不揮発性メモリ、HDD(Hard Disk Drive)及び/又はSSD(Solid State Drive)等の記憶装置から構成され、事故実績テーブル111、車種特性テーブル112、安全装置特性テーブル113、リスクマップデータ114を記憶する。
事故実績テーブル111は、図2(A)に示すように、事故日、事故地点(事故の発生場所の緯度・経度)、事故種別、車種を対応付けた事故実績データ1110を複数記憶する。事故種別は、図2(A)に示す「交差点右折時の事故」の他、追突、駐車事故、人身事故等、事故の種別を予め分類したものであればよい。車種は、メーカー、車名、グレード等を特定可能な情報であればよい。また、事故実績データ1110は他の情報を含んでいてもよい。事故実績データ1110は、事故情報を蓄積する外部のデータベース等から取得すればよく、随時追加されればよい。
車種特性テーブル112、図2(B)に示すように、車種と、該車種における各種安全装置有無を対応付けた車種特性データ1120を複数記憶する。安全装置の一例としては、図2(B)では、衝突軽減装置、車線保持装置、オートクルーズ、バックモニターを示しているが、他の安全装置を含んでいてもよい。また、車種特性データ1120は他の情報を含んでいてもよい。車種特性データ1120は、自動車メーカーから入手してもよいし、リスクマップ生成装置10のオペレーター等が入力するようにしてもよい。車種特性データ1120は、新たな車種が販売されるごと等に、随時追加されればよい。
安全装置特性テーブル113は、図2(C)に示すように、安全装置毎の各事故種別における事故の低減率を示す安全装置特性データ1130を記憶する。事故種別の一例としては、図2(C)では、衝突事故、右折事故、駐車事故、高速事故を示しているが、他の事故種別を含んでいてもよい。また、安全装置特性データ1130は、他の情報を含んでいてもよい。図2(C)では、衝突軽減装置により、衝突事故が70%軽減し、高速事故が50%軽減することを示している。安全装置特性テーブル113は、リスクマップ生成装置10において生成される。
リスクマップデータ114は、リスクマップ生成装置10が生成したリスクマップに対応するデータである。この実施の形態のリスクマップ生成装置10は、通常のリスクマップ、車種別のリスクマップ、安全装置別のリスクマップを生成可能であり、それぞれのリスクマップに対応したリスクマップデータ114を記憶する。
リスクマップ生成部101は、地図データと、事故実績テーブル111と、車種特性テーブル112と、安全装置特性テーブル113と、に基づいてリスクマップに対応したリスクマップデータ114を生成する。地図データは、インターネット等を通じて外部から入力されてもよいし、DB110に予め記憶されていてもよい。
具体的には、リスクマップ生成部101は、地図データに対して、事故実績テーブル111の事故実績データ1110に含まれる事故地点をプロットしてリスクマップ(通常のリスクマップ)を生成する。また、リスクマップ生成部101は、事故実績データ1110に含まれる車種毎のリスクマップも生成可能である。さらに、リスクマップ生成部101は、特定の安全装置を備える車種を車種特性テーブル112に基づいて抽出することで、特定の安全装置を備える車両のリスクマップも生成可能である。
また、リスクマップ生成部101は、安全装置特性テーブル113に示される事故の低減率に基づいて、特定の安全装置を備える架空の車両のリスクマップも生成可能である。
安全装置特性テーブル生成部102は、事故実績テーブル111と、車種特性テーブル112と、に基づいて、各安全装置の事故種別に応じた事故低減率を分析し、安全装置特性テーブル113を生成する。
リスクマップ情報出力部103は、リスクマップデータ114をリスクマップ生成装置10の表示装置や、リスクマップ生成装置10に接続された外部機器に出力する。
リスクマップ生成装置10は、メインフレームやワークステーション、あるいはパーソナルコンピュータ(PC)などの1又は複数の物理的な情報処理装置等から構成されていてもよいし、ハイパーバイザー(hypervisor)上で動作する仮想的な情報処理装置を用いて構成されていてもよいし、クラウドサーバを用いて構成されていてもよい。また、リスクマップ生成装置10は、専用の装置であってもよい。
図3は、リスクマップ生成装置10のハードウェア構成例を示す図である。リスクマップ生成装置10は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphical processing unit)等のプロセッサ11、メモリ、HDD及び/又はSSD等の記憶装置12、有線又は無線通信を行う通信インターフェース13、入力操作を受け付ける入力デバイス14、及び情報の出力を行う出力デバイス15を有する。入力デバイス14は、例えば、キーボード、タッチパネル、マウス及び/又はマイク等である。出力デバイス15は、例えば、ディスプレイ及び/又はスピーカ等である。
プロセッサ11が記憶装置12に記憶されるプログラムを読み込むことで、図1に示す各種機能部として動作する。また、記憶装置12は、図1に示すDB110として機能する。
続いて、リスクマップ生成装置10の動作について説明する。図4は、リスクマップ生成装置10のリスクマップ生成部101が実行するリスクマップ生成処理の一例を示すフローチャートである。リスクマップ生成処理は、リスクマップを生成するための処理であり、DB110(事故実績テーブル111,車種特性テーブル112)の更新の都度等に実行されればよい。このようにすることで、最新のリスクマップを生成できる。
リスクマップ生成処理において、リスクマップ生成部101は、先ず、事故実績テーブル111から全ての事故実績データ1110を取得する(ステップS11)。
続いて、リスクマップ生成部101は、実績データ1110に含まれる車種の安全装置情報(安全装置有無)を車種特性テーブル112から取得する(ステップS12)。
次いで、リスクマップ生成部101は、地図データを外部またはDB110から取り込む(ステップS13)。
そして、リスクマップ生成部101は、地図データに対して、事故実績データ1110に含まれる事故地点をプロットしてリスクマップ(通常のリスクマップ)を生成する(ステップS14)。
また、ステップS14において、リスクマップ生成部101は、事故実績データ1110に含まれる車種毎のリスクマップを生成する。具体的には、特定の車種毎の事故地点を抽出し、地図データにプロットして車種毎のリスクマップを生成すればよい。
さらに、ステップS14において、リスクマップ生成部101は、特定の安全装置を備える車種(例えば、衝突軽減装置が「あり」の車種)を車種特性テーブル112に基づいて抽出することで、特定の安全装置を備える車両のリスクマップを生成する。具体的には、特定の安全装置を備える車種の事故地点を抽出し、地図データにプロットして安全装置毎(安全装置別)のリスクマップを生成すればよい。
なお、リスクマップは、全ての事故地点をプロットしたものではなく、同一地点あるいは所定範囲内の事故件数が所定の閾値(例えば5件)以上の地点を事故多発地点と判定し、その事故多発地点をプロットしたものであってもよい。また、事故の発生日や発生した期間を考慮して事故多発地点を判定してもよい。事故多発地点を判定するための閾値は、車種毎のリスクマップや安全装置毎のリスクマップにおいては、通常のリスクマップの閾値よりも小さくしてもよい。このようにすることで、車種毎や安全装置毎の事故実績データ1110が少ない場合でも、好適に車種毎や安全装置毎のリスクマップを生成できる。
また、リスクマップは、事故地点のみを示すものではなく、急カーブ、急勾配、急操作の検出地点、見通しの悪い交差点、スクールゾーン、公園付近等の事故の可能性が高い危険地点を示すようにしてもよい。そのような危険地点のデータについては、インターネット等の外部から取得してもよいし、リスクマップ生成装置10のオペレーター等が入力するようにしてもよい。
ステップS14にて生成されたリスクマップに対応したリスクマップデータ114がDB110に記憶される。ステップS14の処理の後、リスクマップ生成処理を終了する。
図5は、リスクマップ生成装置10のリスクマップ情報出力部103が実行するリスクマップ出力処理の一例を示すフローチャートである。リスクマップ出力処理は、リスクマップをリスクマップ生成装置10の表示画面や外部の機器に出力するため処理である。
リスクマップ出力処理において、リスクマップ情報出力部103は、先ず、リスクマップ出力要求があったか否かを判定する(ステップS21)。リスクマップ出力要求は、リスクマップ生成装置10の入力デバイス14により所定の操作がなされたことや、通信インターフェース13を介して外部機器からリスクマップ出力要求を受信したときに、リスクマップ情報出力部103に入力される。リスクマップ出力要求がなければ(ステップS21;No)、リスクマップ出力処理を終了する。
リスクマップ出力要求があれば(ステップS21;Yes)、リスクマップ情報出力部103は、該要求が通常のリスクマップの出力要求であるか否かを判定する(ステップS22)。
要求が通常のリスクマップの出力要求であれば(ステップS22;Yes)、リスクマップ情報出力部103は、通常のリスクマップのリスクマップデータ114をDB110から取得し、要求元に出力する(ステップS23)。要求元がリスクマップ生成装置10の入力デバイス14であれば、出力デバイス15としての表示装置にリスクマップを表示し、要求元が外部機器であれば通信インターフェース13を介して外部機器にリスクマップデータ114を送信すればよい。
要求が通常のリスクマップの出力要求でなければ(ステップS22;No)、リスクマップ情報出力部103は、該要求が車種を指定したリスクマップの出力要求であるか否かを判定する(ステップS24)。
要求が車種を指定したリスクマップの出力要求であれば(ステップS24;Yes)、リスクマップ情報出力部103は、指定された車種のリスクマップのリスクマップデータ114をDB110から取得し、要求元に出力する(ステップS25)。要求元がリスクマップ生成装置10の入力デバイス14であれば、出力デバイス15としての表示装置にリスクマップを表示し、要求元が外部機器であれば通信インターフェース13を介して外部機器にリスクマップデータ114を送信すればよい。
要求が車種を指定したリスクマップの出力要求でなければ(ステップS24;No)、安全装置を指定したリスクマップの出力要求であると判定し、リスクマップ情報出力部103は、指定された安全装置を備える車両のリスクマップのリスクマップデータ114をDB110から取得し、要求元に出力する(ステップS26)。要求元がリスクマップ生成装置10の入力デバイス14であれば、出力デバイス15としての表示装置にリスクマップを表示し、要求元が外部機器であれば通信インターフェース13を介して外部機器にリスクマップデータ114を送信すればよい。
ステップS23、S25、S26の処理を後、リスクマップ出力処理を終了する。
なお、この実施の形態では、車種毎や安全装置毎のリスクマップを予め生成し、出力要求に応じて出力するようになっていた。これに限定されず、各事故地点に対して車種の情報を含むリスクマップ(通常のリスクマップ)を予め生成しておき、車種を指定したリスクマップの出力要求があった場合に、該通常のリスクマップから指定車種の事故地点(事故多発地点、危険地点)を抽出して、指定車種のリスクマップを生成して出力するようにしてもよい。また、安全装置を指定したリスクマップの出力要求があった場合に、指定安全装置を備える車種を車種特性テーブル112から特定し、特定した車種の事故地点(事故多発地点、危険地点)を該通常のリスクマップから抽出して、指定安全装置を備える車種のリスクマップを生成して出力するようにしてもよい。
図6は、リスクマップ生成装置10の出力デバイス15としての表示装置15aにおけるリスクマップ50の表示例を示している。リスクマップ50には、現在地表示51と、危険地点表示52と、が含まれる。図6では、省略しているがリスクマップ50には地図画像も含まれる。現在地表示51が示す現在地は、GPS(Global Positioning System)等により測位した位置であってもよいし、ユーザの操作で設定できるようにしてもよい。図6は、現在地付近に2箇所の事故多発地点があることを示している。
また、リスクマップ50として、全車種対応の通常のリスクマップ、車種指定(特定車種)のリスクマップ、安全装置指定(特定安全装置)のリスクマップのいずれかを表示するため選択肢53、及び、入力欄54が設けられている。該選択肢53の選択及び入力欄54への入力が、各リスクマップの出力要求となる。例えば、選択肢53において「特定車種」を選択肢、入力欄54へ車種名を入力することで、リスクマップ50として、該車種のリスクマップが表示される。入力欄54への入力項目は、プルダウンメニュー等で選択できるようにしてもよい。なお、複数の車種や安全装置を指定できるようにしてもよいし、車種及び安全装置を指定できるようにしてもよい。
なお、図6は一例であり、危険地点を好適に表示、報知できれば任意の表示方法、報知方法を採用可能である。
図7は、リスクマップ生成装置10の安全装置特性テーブル生成部102が実行する安全装置特性分析処理の一例を示すフローチャートである。安全装置特性分析処理は、事故実績テーブル111及び車種特性テーブル112に基づいて生成されたリスクマップデータ114に基づいて、安全装置別の特性を分析する処理である。具体的には、リスクマップデータ114に基づいて、安全装置別の事故の低減率を算出し、安全装置特性テーブル113を生成するための処理である。安全装置特性分析処理は、所定のタイミングやユーザの操作に応じて実行されればよい。
安全装置特性分析処理において、安全装置特性テーブル生成部102は、先ず、通常のリスクマップデータ114と安全装置別のリスクマップデータ114とをDB110から取得し、通常のリスクマップと安全装置別のリスクマップとを比較する(ステップS31)。
そして、安全装置特性テーブル生成部102は、事故種別毎の安全装置による事故低減率を算出する(ステップS32)。ステップS31、S32では、各事故地点において、ある事故種別の事故件数をある安全装置の装備有無で比較し、低減率を算出する。例えば、事故低減率は、100%-(ある事故種のある安全装置装備車両の事故件数/ある事故種の総事故件数)で算出する。なお、事故実績データの件数が少ない地点では、事故低減率が正確に算出できない可能性があるので、事故件数の多い地点のみで事故低減率を算出するようにしてもよい。なお、事故低減率の計算式は一例であり、安全装置装備車両の事故件数と安全装置非装備車両の事故件数とを比較して事故低減率を計算してもよい。
事故低減率を算出したら、安全装置特性テーブル生成部102は、算出した安全装置別の事故低減率を安全装置特性テーブル113に記憶、更新する(ステップS33)。その後、安全装置特性分析処理を終了する。
このように、この実施の形態では、事故実績テーブル111及び車種特性テーブル112に基づいて生成されたリスクマップデータ114に基づいて、安全装置別の事故の低減率を算出できるので、各安全装置の特性(有効度合い等)の分析や安全評価を行うことができる。この実施の形態では、安全装置別の事故の低減率を算出するが、安全装置の組合せによる事故の低減率を算出するようにしてもよい。
なお、通常のリスクマップと安全装置別のリスクマップとを比較することで、安全装置別の事故の低減率を算出し、安全装置特性テーブル113を生成しているが、事故実績テーブル111及び車種特性テーブル112に基づいて安全装置別の事故の低減率を算出するようにしてもよい。
また、各事故地点において、車種による事故低減率を算出し、車種毎の事故低減率(事故種別毎の事故低減率)を記憶、出力するようにしてもよい。車種毎の事故低減率は、安全装置による事故低減率と同様の計算式で算出すればよい。このようにすることで、車種の特性の分析や安全評価を行うことができる。
図8は、リスクマップ生成装置10のリスクマップ生成部101が実行する条件指定リスクマップ生成処理の一例を示すフローチャートである。条件指定リスクマップ生成処理は、安全装置有無の条件を指定した架空の車両のリスクマップを生成するための処理であり、ユーザの操作に応じて実行される。条件指定リスクマップ生成処理により、架空の車両のリスクマップのシミュレーションを行うことができる。
リスクマップ生成処理において、リスクマップ生成部101は、先ず、安全装置有無を指定した条件指定リスクマップ出力要求があったか否かを判定する(ステップS41)。条件指定リスクマップ出力要求は、リスクマップ生成装置10の入力デバイス14により所定の操作がなされたことや、通信インターフェース13を介して外部機器からリスクマップ出力要求を受信したときに、リスクマップ生成部101に入力される。条件指定リスクマップ出力要求がなければ(ステップS41;No)、条件指定リスクマップ出力処理を終了する。
条件指定リスクマップ出力要求があれば(ステップS41;Yes)、リスクマップ生成部101は、該要求により指定された安全装置を装備した車両(架空車両)の事故リスクを分析する(ステップS42)。
ステップS42では、例えば、各事故地点における事故件数に対して指定された安全装置の事故低減率を乗算し、その値が所定の閾値以上である地点を事故リスクの高い危険地点と判定する。この場合、安全装置の組み合わせによる事故低減率を考慮してもよい。
そして、事故リスクの分析により判定された危険地点を地図データにプロットした条件指定リスクマップを生成し、要求元へ出力する(ステップS43)。その後、条件指定リスクマップ出力処理を終了する。要求元がリスクマップ生成装置10の入力デバイス14であれば、出力デバイス15としての表示装置にリスクマップを表示し、要求元が外部機器であれば通信インターフェース13を介して外部機器にリスクマップデータ114を送信すればよい。
図9は、リスクマップ生成装置10の活用例を示す図である。リスクマップ生成装置10は、インターネット、移動体通信網等のネットワーク40に接続され、ネットワーク40を介して複数の通信端末20や、車両30に搭載された車載機器31と通信可能に接続される。
通信端末20は、リスクマップ生成装置10が提供するリスクマップを閲覧するための端末装置であり、パーソナルコピュータ、スマートフォン、タブレット端末等である。
車載機器31は、車両30に搭載される機器であり、リスクマップ生成装置10が提供するリスクマップの情報を出力するための機器である。車載機器31は、カーナビゲーション、ドライブレコーダー、スピーカー等である。車載機器31は、ドライバーの所有するスマートフォンであってもよい。
通信端末20のユーザは、通信端末20において所定の操作をすることで、リスクマップ生成装置10にリスクマップの取得要求が送信され、該要求に応じてリスクマップ生成装置10がリスクマップデータ114を送信する。通信端末20は、リスクマップデータを受信すると通信端末20にリスクマップを表示する。リスクマップの取得要求の送信や、リスクマップデータの受信は、ブラウザや専用のアプリケーションを介して行えばよい。通信端末20のユーザは、通信端末20にてリスクマップを閲覧することができ、例えば歩行者にとっての危険地点を把握することが可能になる。
車載機器31からは、手動または自動でリスクマップ生成装置10にリスクマップの取得要求が送信され、該要求に応じてリスクマップ生成装置10がリスクマップデータ114を送信する。車載機器31は、リスクマップデータを受信すると車載機器31の種類に応じた態様でリスクマップの情報を出力する。例えば、カーナビゲーションであれば、地図画像にリスクマップ(危険地点)を重畳して表示する。また、ドライブレコーダーやスピーカーであれば、リスクマップデータが示す危険地点に近づいた場合、その旨を音声により報知する。また、車載機器31から送信されるリスクマップの取得要求に、車両30の車種に関する情報を含ませて、リスクマップ生成装置10は、車種に応じたリスクマップデータ114を送信するようにしてもよい。このようにすることで、車両30に応じたリスクマップ情報を提供でき、ドライバーに対して好適に危険地点を報知することができる。
通信端末20や車載機器31からリスクマップの取得要求に車両30の現在地の情報が含ませて、リスクマップ生成装置10は該現在地に応じたリスクマップを送信するようにしてもよい。これにより、通信端末20や車両30の現在地に応じたリスクマップを提供することができる。
(変形例)
なお、この発明は、上記実施の形態に限定されず、様々な変形及び応用が可能である。例えば、上記実施の形態の一部の省略、置き換え、任意の構成の追加等が可能である。
上記実施の形態で示した安全装置は一例であり、安全装置は、自動(被害軽減)ブレーキ、ハンドル操作サポート、追従ドライブ支援機能、車線はみ出しアラート、自動ハイビーム、標識読み取りディスプレイ、先行車発進アラーム等の周知の安全装置であってもよい。また、安全装置は、一部自動運転や完全自動運転であってもよい。
リスクマップ生成装置10は、専用の装置によらず、通常のコンピュータを用いて実現可能である。例えば、コンピュータに上述のいずれかを実行するためのプログラムを格納した記録媒体から該プログラムをコンピュータにインストールすることにより、上述の処理を実行するリスクマップ生成装置10を構成してもよい。また、複数のコンピュータが協同して動作することによって、1つのリスクマップ生成装置10を構成しても良い。
また、コンピュータにプログラムを供給するための手法は、任意である。例えば、通信回線、通信ネットワーク、通信システム等を介して供給しても良い。
また、上述の機能の一部をOS(Operation System)が提供する場合には、OSが提供する機能以外の部分をプログラムで提供すれば良い。
以上説明した実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態で説明したフローチャート、シーケンス、実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
10…リスクマップ生成装置、11…プロセッサ、12…記憶装置、13…通信インターフェース、14…入力デバイス、15…出力デバイス、15a…表示装置、20…通信端末、30…車両、31…車載機器、40…ネットワーク、50…リスクマップ、101…リスクマップ生成部、102…安全装置特性テーブル生成部、103…リスクマップ情報出力部、110…DB、111…事故実績テーブル、112…車両特性テーブル、113…安全装置特性テーブル、114…リスクマップデータ

Claims (6)

  1. 複数の事故の発生場所と、事故車両の車種と、を対応付けて記憶する事故実績テーブルと、
    車種毎に該車種が備える安全装置を記憶する車種特性テーブルと、
    前記事故実績テーブルに基づいて、危険地点を示すリスクマップを生成するリスクマップ生成手段と、を備え、
    前記リスクマップ生成手段は、
    前記事故実績テーブルから特定の車種が起こした事故の発生場所を抽出して、特定の車種における前記リスクマップを生成可能であり、
    前記車種特性テーブルから特定の前記安全装置を備える車種を抽出して、特定の前記安全装置を備える車種における前記リスクマップを生成可能であり、
    前記事故実績テーブル及び前記車種特性テーブルに基づいて、特定の前記安全装置による事故の低減率を算出し、前記安全装置毎の事故の低減率を示す安全装置特性テーブルを生成する安全装置特性テーブル生成手段を備える
    ことを特徴とするリスクマップ生成装置。
  2. 前記事故実績テーブルには、事故の種類がさらに対応付けられており、
    前記安全装置特性テーブル生成手段は、前記安全装置毎の事故の種類に応じた事故の低減率を示す前記安全装置特性テーブルを生成可能である
    ことを特徴とする請求項1に記載のリスクマップ生成装置。
  3. 前記リスクマップ生成手段は、指定された前記安全装置を備える車両についての前記リスクマップを、前記安全装置特性テーブルが示す前記安全装置毎の事故の低減率と前記事故実績テーブルとに基づいて生成可能である
    ことを特徴とする請求項1に記載のリスクマップ生成装置。
  4. 車両が備える機器に対して、該車両に応じたリスクマップの情報を出力するリスクマップ情報出力手段を備える
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のリスクマップ生成装置。
  5. リスクマップ生成装置が行うリスクマップ生成方法であって、
    複数の事故の発生場所と、事故車両の車種と、を対応付けて記憶する事故実績テーブルに基づいて、危険地点を示すリスクマップを生成し、
    前記事故実績テーブルから特定の車種が起こした事故の発生場所を抽出して、特定の車種における前記リスクマップを生成し、
    車種毎に該車種が備える安全装置を記憶する車種特性テーブルから特定の前記安全装置を備える車種を抽出して、特定の前記安全装置を備える車種における前記リスクマップを生成し、
    前記事故実績テーブル及び前記車種特性テーブルに基づいて、特定の前記安全装置による事故の低減率を算出し、前記安全装置毎の事故の低減率を示す安全装置特性テーブルを生成する
    リスクマップ生成方法。
  6. コンピュータに、
    複数の事故の発生場所と、事故車両の車種と、を対応付けて記憶する事故実績テーブルに基づいて、危険地点を示すリスクマップを生成させ、
    前記事故実績テーブルから特定の車種が起こした事故の発生場所を抽出して、特定の車種における前記リスクマップを生成させ、
    車種毎に該車種が備える安全装置を記憶する車種特性テーブルから特定の前記安全装置を備える車種を抽出して、特定の前記安全装置を備える車種における前記リスクマップを生成させ、
    前記事故実績テーブル及び前記車種特性テーブルに基づいて、特定の前記安全装置による事故の低減率を算出して、前記安全装置毎の事故の低減率を示す安全装置特性テーブルを生成させる
    プログラム。
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