JP7515859B2 - 光周波数コム生成のための変調信号源、光周波数コム装置、変調信号生成方法、及び光周波数コム生成方法 - Google Patents

光周波数コム生成のための変調信号源、光周波数コム装置、変調信号生成方法、及び光周波数コム生成方法 Download PDF

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Description

本発明は、光周波数コムを生成するために用いられる変調信号を生成する技術に関する。
従来、図1(a)に模式的に示すように、安定化狭線幅レーザを、1つの信号源が生成する変調信号で、光変調器により変調することによって、光周波数コムを生成していた。このような光周波数コムは、図1(b)に模式的に示すように、周波数軸上で、安定化狭線幅レーザの周波数を中心として等間隔に線スペクトル(光周波数コムの成分(コム成分)とも呼ぶ)が並ぶようになる。しかしながら、図1(b)でも示すように、信号源の雑音により、高次成分の線幅(安定化狭線幅レーザの周波数から両脇方向の線スペクトルの線幅)が徐々に太くなってしまう。この様子を図1(c)に模式的に拡大して示す。図1(c)では、図1(b)で示した全線スペクトルを重ねて示しており、安定化狭線幅レーザの周波数における線スペクトルaは細くなっているが、その隣の線スペクトルbはやや広がり、さらに隣の線スペクトルcはさらに広がり、さらに隣の線スペクトルdはさらに広がってしまう。
このため、図2(a)に模式的に示すように、光周波数コム生成のための安定化狭線幅レーザ1に加えて、安定化狭線幅レーザ2を導入し、線幅が太くなってしまった、光周波数コムのコム成分と、安定化狭線幅レーザ2とからビート信号を生成し、当該ビート信号に基づき信号源の周波数を制御する、というような手法を採用していた。
このような手法では、線幅を細くする能力は、信号源における周波数の制御帯域に依存する。図2(b)に模式的に示すように、点線が制御前の線スペクトルであるとすると、制御帯域内にある周波数成分については中心部分に集められるが、制御帯域外の成分については制御できずに残るため、完全には対応できない。
制御帯域外の成分を減らすには、フリーラン時に低位相雑音の信号源を用いるか、制御帯域を広げることが考えられる。前者の場合、低位相雑音には限界があり、後者の場合にも、変調信号の周波数が低ければある程度広い制御帯域の信号源を得られるが、変調信号の周波数が高くなると位相雑音の大きさに比して十分な制御帯域を有する信号源がない、という問題がある。
なお、以下に示す従来技術は、実質的に1つの信号源にて変調信号を生成しているので、線スペクトルの線幅を細くすることには限界がある。
特開2015-225328号公報 特開2019-39972号公報
Ishizawa, A., Nishikawa, T., Goto, T., Hitachi, K., Sogawa, T., & Gotoh, H. (2016). Ultralow-phase-noise millimetre-wave signal generator assisted with an electro-optics-modulator-based optical frequency comb. Scientific Reports, 6(1), 24621 Carlson, D. R., Hickstein, D. D., Zhang, W., Metcalf, A. J., Quinlan, F., Diddams, S. A., & Papp, S. B. (2018). Ultrafast electro-optic light with subcycle control. Science, 361(6409), 1358-1363. Beha, K., Cole, D. C., Del’Haye, P., Coillet, A., Diddams, S. A., & Papp, S. B. (2017). Electronic synthesis of light. Optica, 4(4), 406. Kuse, N., Schibli, T. R., & Fermann, M. E. (2016). Low noise electro-optic comb generation by fully stabilizing to a mode-locked fiber comb. Optics Express, 24(15)
従って、本発明の目的は、一側面として、光周波数コム生成のために用いられる変調信号の周波数が高くなっても変調信号の信号源における制御帯域を広げられるようにするための技術を提供することである。
本発明において光周波数コム生成のための変調信号源は、(A)第1の周波数の第1の信号を生成する第1の発振器と、(B)第1の周波数よりも低い第2の周波数の第2の信号を生成し、第2の周波数の調整が可能な第2の発振器と、(C)第1の信号と第2の信号とから、第1の周波数と第2の周波数との差又は和の周波数の変調信号を生成する変調信号生成部とを有する。
本発明において光周波数コム装置は、(A)第1の周波数の第1の信号を生成する第1の発振器と、第1の周波数よりも低い第2の周波数の第2の信号を生成し、第2の周波数の調整が可能な第2の発振器と、第1の信号と第2の信号とから、第1の周波数と第2の周波数との差又は和の周波数の変調信号を生成する変調信号生成部とを有する変調信号源と、(B)変調信号源が生成した変調信号に基づき光周波数コムを生成する光周波数コム生成部と、(C)生成された光周波数コムに応じて、第2の発振器の第2の周波数の調整を行う制御部とを有する。
一側面によれば、光周波数コム生成のために用いられる変調信号の周波数が高くなっても変調信号の信号源における制御帯域を広げられるようになる。
図1は、従来技術の問題を説明するための図である。 図2は、従来技術の問題を説明するための図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る変調信号源の構成を示す図である。 図4は、実施の形態に係る変調信号源の効果を説明するための図である。 図5は、第1の実施の形態における光周波数コム装置の構成を示す図である。 図6は、第1の実施の形態における制御の概要を示す図である。 図7は、第2の実施の形態における光周波数コム装置の構成を示す図である。 図8は、分散付与部の作用を説明するための図である。 図9は、広帯域化部の作用を説明するための図である。 図10は、第3の実施の形態における光周波数コム装置の構成を示す図である。 図11は、第3の実施の形態における制御の概要を示す図である。 図12は、第4の実施の形態における光周波数コム装置の構成を示す図である。 図13は、第4の実施の形態における制御の概要を示す図である。 図14は、第5の実施の形態におけるビート検出器の構成を示す図である。 図15は、自己参照干渉を説明するための図である。 図16は、第5の実施の形態における制御の概要を示す図である。 図17は、第6の実施の形態における変調型光コム生成部の構成を示す図である。 図18は、第6の実施の形態における制御の概要を示す図である。 図19は、第7の実施の形態における変調型光コム生成部の構成を示す図である。 図20は、第7の実施の形態における制御の概要を示す図である。 図21は、本発明の実施例に係る光周波数コム装置の構成を示す図である。 図22は、実施例におけるインループビート信号の幅を示すための図である。 図23は、狭線幅LDの出力と1535nmにおける199次コム成分との間の、制御時におけるインループビート信号のスペクトラムを示す。
[本発明の実施の形態に係る基本的な考え方]
上でも述べたように、低周波数の信号源については低雑音で制御帯域が広い信号源が存在しているが、高周波数の信号源については低位相雑音で且つ制御帯域が十分に広いものが存在していない。そこで、高周波数の信号源と低周波数で制御帯域が広い信号源とを組み合わせることで、高周波数で制御帯域が広い信号源を構成する。より好ましくは、高周波数で低位相雑音の信号源と低周波数で制御帯域が広い信号源とを組み合わせることにより、高周波数で制御帯域が広い信号源を構成する。
具体的には、図3に示すように、本実施の形態に係る変調信号源100は、高周波数である第1周波数の第1信号の信号源である第1発振器110と、第1周波数より低周波数である第2周波数の第2信号の信号源である第2発振器120と、第1発振器110からの第1信号と第2発振器120からの第2信号とを乗算する乗算器130と、乗算器130からの信号において所望の周波数の信号を抽出し、それ以外の周波数帯域の信号を除去するフィルタ140とを有する。なお、第1発振器110及び第2発振器120の位相雑音は低いほど好ましい。
本実施の形態では、第1発振器110については周波数の制御を行わず、第2発振器120については外部から周波数の調整のための制御ができるようになっている。
乗算器130は、第1周波数(ω1)と第2周波数(ω2)の和(ω1+(ω2))及び差(ω1-(ω2))の信号を生成する。例えば、cos(ω1t)とcos(ω2t)とを乗ずると、1/2[cos((ω1+ω2)t)+cos((ω1-ω2)t)]が得られるためである。
このため、フィルタ140は、第1周波数と第2周波数との差の周波数の信号を利用する場合(すなわち第1周波数と第2周波数との和の周波数の信号が不要な場合)、当該差の周波数の信号を抽出してそれ以外の周波数帯域の信号を除去する。一方、第1周波数と第2周波数との和の周波数の信号を利用する場合(すなわち第1周波数と第2周波数との差の周波数の信号が不要な場合)、当該和の周波数を抽出してそれ以外の周波数帯域の周波数の信号を除去する。例えば、第1周波数が10.9GHzで第2周波数が0.9GHzであるとすると、それらの差の周波数は10.0GHzとなり、和の周波数は11.8GHzとなる。10.0GHzの変調信号を用いる場合には、第1周波数と第2周波数との差の周波数10.0GHzの信号を抽出して、第1周波数と第2周波数との和の周波数11.8GHzを含む他の周波数帯域の信号を除去する。なお、フィルタ140には、例えばバンドパスフィルタを用いるが、乗算器130の出力に応じて他の形態のフィルタであっても良い。
このようにすると、第2発振器120の制御帯域を保持したまま、高周波数の変調信号を生成することができる。模式的に示すと、図4の上段に示すように、第2発振器120の制御帯域は広く、第2周波数(<第1周波数)の信号を出力するが、第1発振器110が出力する信号の周波数を制御できなくてもよい。第1信号と第2信号とを乗算器130にて乗算してフィルタ140で和周波のみ又は差周波のみを抽出することで、図4の下段のように、広い制御帯域を保持しつつ高周波の変調信号を生成することができる。これによって、第2発振器120の制御帯域を活用して周波数の調整制御を行うことで、光周波数コムにおける線スペクトルの細線化も実現される。
なお、以下では、光周波数コムを、光コムと略記する場合もある。
[実施の形態1]
図5に、本実施の形態に係る変調信号源を含む光周波数コム装置1000の構成例を示す。
光周波数コム装置1000は、変調信号源200と、変調型光コム生成部300と、ビート検出器400と、変調信号安定化部500とを有する。
変調信号源200は、高周波数である第1周波数の第1信号を安定的に生成する第1発振器210と、第1周波数より低周波数である第2周波数の第2信号を生成する第2発振器220と、第1信号及び第2信号から変調信号を生成する変調信号生成部230とを有する。変調信号生成部230は、第1信号と第2信号との乗算を行う乗算器231と、乗算器231からの出力から所望の帯域の信号のみを抽出するバンドパスフィルタ(BPF:Band-Pass Filter)232とを有する。第2発振器220の制御帯域は広く、第1発振器210及び第2発振器220の位相雑音は小さい方が好ましい。
上で述べたように、第1発振器210については、周波数制御を行わず、第2発振器220については、広い制御帯域を有しており、変調信号安定化部500からの制御出力に応じて周波数の調整が可能となっている。なお、第1発振器210は、例えばクライオサファイア発振器のような極低位相雑音で周波数が固定のものでも良い。また、第2発振器220は、電圧制御発振器であってもよい。
また、上でも述べたように、乗算器231は、第1周波数と第2周波数との差及び和の信号を生成するので、BPF232によって、所望の周波数の信号を抽出し、それ以外の周波数の信号を除去する。これによって、第1周波数と第2周波数との差又は和の周波数を有する変調信号が生成され、変調型光コム生成部300に出力される。
変調型光コム生成部300は、連続発振(CW:Continuous Wave)レーザであるレーザ1を出力する第1レーザ発振器310と、第1レーザ発振器310の出力したレーザ1を、変調信号源200からの変調信号で駆動する光変調器320とを有する。光変調器320は、複数の変調器を含む場合もある。このようにして、変調型光コム生成部300は、変調信号の周波数間隔で線スペクトルが並ぶ光周波数コムを出力する。
ビート検出器400は、高安定且つ高フィネスの光共振器410と、レーザ1の周波数とは離れた周波数のレーザ2を出力する第2レーザ発振器420と、フォトダイオード(PD:Photo Diode)430とを有する。第2レーザ発振器420は、光共振器410の急峻な透過スペクトルにレーザをロックして周波数の安定化を図っている。すなわち、レーザ2の周波数はレーザ1に比して安定化されている。PD430は、変調型コム生成部300が出力した光周波数コムにおける特定のコム成分とレーザ2とのビート信号(マイクロ波)を検出する。このビート信号は、変調信号源200の逓倍化された位相雑音の情報を含んでおり、変調信号安定化部500に出力される。
変調信号安定化部500は、参照信号を生成する参照信号源510と、参照信号源510からの参照信号とPD430からのビート信号とを比較して、その位相差が一定となるように第2発振器220を制御する制御回路520とを有する。
本実施の形態の制御の概要を図6を用いて説明する。図6は、コム成分の間隔が変調信号の周波数となっている光周波数コムを表しており、レーザ1の光周波数から離れているが、特定のコム成分の近傍にレーザ2の光周波数がある。本実施の形態におけるレーザ1は安定化されていないが、レーザ2の光周波数近傍の特定のコム成分とレーザ2とのビート信号に基づき、特定のコム成分が固定されるように、変調信号の周波数、すなわちコム成分の間隔が制御される。
本実施の形態に係る変調信号源200を採用することで、変調信号の周波数が高周波数になっても、上記のような制御を十分に行うことができるような制御帯域を確保できる。
[実施の形態2]
図5に示した光周波数コム装置1000よりも、光周波数が安定的で広帯域化された光周波数コムを生成するための構成を図7に示す。
本実施の形態に係る光周波数コム装置1000bは、第1の実施の形態と同じ変調信号源200と、光共振器330が追加された変調型光コム生成部300bと、分散付与部600と、広帯域化部700と、第1の実施の形態と同じビート検出器400と、第1の実施の形態と同じ変調信号安定化部500とを有する。
本実施の形態に係る変調型光コム生成部300bは、第1の実施の形態においても設けられていた第1レーザ発振器310及び光変調器320に対して、光共振器330が追加されている。この光共振器330は、光共振器410と同様に、高安定且つ高フィネスの光共振器であり、第1レーザ発振器310は、本光共振器330の急峻な透過スペクトルにレーザをロックして周波数が安定化されたレーザ1を出力する。
分散付与部600は、後段の広帯域化部700のために、周波数チャープを調整して、光パルスを短パルス化してピーク強度を強くする。分散付与部600は、例えば、回折格子対、光ファイバ、フーリエ変換信号処理器などである。分散付与部600の概要を図8を用いて説明する。図8の左側は、変調型光コム生成部300bから出力された光パルスの強度(左の縦軸)を時間軸に沿って表している。光パルスを時間的に細くするためには、光周波数スペクトルでは広い帯域を持っており、且つ光スペクトルの成分(今回の場合には光コムの周波数成分)同士の位相が揃って重なるようにする。しかし、図8の左側のように、光パルス内に光周波数の時間的変化(光周波数チャープ)があると光周波数成分の位相がお互いにずれているため、光パルスに時間的な広がりができてしまう。図8の左側の右縦軸は、光周波数を表しており、その時点における光パルススペクトルの中心周波数は、この例では直線的に時間変化している。これに対して、分散付与部600は、図8の右側に示すように、より短パルス化してピーク強度を高めるように作用する。すなわち、光パルス内の光周波数の時間変化が生じないようにしている。なお、変調型光コム生成部300bからの出力された光パルスの強度が十分に高い場合には、分散付与部600を設けない場合もある。
広帯域化部700は、光増幅器710と、非線形素子720とを有する。光増幅器710は任意である。非線形素子720は、高非線形ファイバや細線光導波路といった、光の閉じ込めを強くしてエネルギーが集中する細い導波構造を有する素子であって、光強度に応じて屈折率が変化し、光パルス自身に変調がかかるものである。
模式的には、図9の左側に示すように、変調型光コム生成部300bからの出力における光周波数コムの帯域が十分に広くない場合に、広帯域化部700により、図9の右側に示すように、その帯域を広げるものである。これによって、レーザ1の光周波数から十分に離れたコム成分を生成して、レーザ2とのビート信号を生成できるようにする。これによって、変調信号の位相雑音が十分に逓倍されるようになる。
本実施の形態では、第1の実施の形態とは異なって、レーザ1は安定化されており、ほとんどふらつくことはないが、変調信号の周波数がふらつくと、コム成分の間隔が変化する。本実施の形態でも、レーザ2近傍の特定のコム成分とレーザ2とのビート信号に基づき、特定のコム成分が固定されるように、変調信号の周波数、すなわちコム成分の間隔が制御される。
本実施の形態に係る変調信号源200を採用することで、変調信号の周波数が高周波数になっても、上記のような制御を十分に行うことができるような制御帯域を確保できる。さらに、上記のような制御を行うことで、変調信号の位相雑音を低減できるようになるので、光周波数コムの各コム成分の細線化が実現できる。
なお、制御のために参照するのは、中心の光周波数成分(レーザ1の周波数)から変調信号周波数の何倍も離れ、位相雑音も同倍された高次の光コム成分である。これを基に変調信号を制御するので、この制御によって、変調信号自体の位相雑音が低減される。よって、参照した高次のコム成分だけではなく、変調型光周波数コムの全てのコム成分の線幅を狭くできる。
[実施の形態3]
第2の実施の形態は、例えば、本実施の形態に係る光周波数コム装置1000cのように変形できる。
図10に、本実施の形態に係る光周波数コム装置1000cの構成を示す。光周波数コム装置1000cは、第1の実施の形態と同じ変調信号源200と、変調型光コム生成部300cと、第2の実施の形態と同じ分散付与部600及び広帯域化部700と、第1の実施の形態と同じビート検出器400と、第1の実施の形態と同じ変調信号安定化部500と、光源安定化部340とを有する。
第2の実施の形態では、光共振器330が第1レーザ発振器310の光源安定化部として機能していたが、本実施の形態では、第2レーザ発振器420とファイバコム341とが光源安定化部340として機能する。
ファイバコム341は、広帯域で制御性が良く、光共振器410で安定化された第2レーザ発振器420からのレーザ2を参照して安定化される。そして、このファイバコム341からの出力を参照して、第1レーザ発振器310が出力するレーザ1も安定化される。
このようなレーザ間の参照関係を図11に模式的に示す。図11の下段はファイバコム341が出力する光周波数コムのスペクトルを表し、図11の上段は、本実施の形態に係る光周波数コム装置1000cの出力である光周波数コムのスペクトルを表している。なお、ファイバコム341が出力する光周波数コムにおける繰り返し周波数をfrep_fiberと表し、オフセットをfCEO_fiberと表し、光周波数コム装置1000cの出力である光周波数コムの繰り返し周波数をfrep_EOMと表し、オフセットをfCEO_EOMと表す。
本実施の形態では、ファイバコム341が出力する光周波数コムは、光共振器410を参照して安定化されたレーザ2に対して固定される。なお、図11では示していないがファイバコム341のfCEO_fiberは後に説明するf-2f干渉により安定化される。さらに、レーザ1は、ファイバコム341から出力される光周波数コムの特定のコム成分に対して固定化される。そうすると、変調型光コム生成部300cは、当該レーザ1に基づき光周波数コムを安定的に生成する。ビート検出器400は、安定化されたレーザ2と、光周波数コム装置1000cの出力である光周波数コムの特定のコム成分とのビート信号を検出する。そうすると、変調信号安定化部500は、当該ビート信号に基づき、レーザ2との関係が固定化され、線スペクトルの細線化が実現されるように変調信号源200を制御する。
このような光周波数コム装置1000cにおいても、変調信号源200が有効に作用するようになっている。
[実施の形態4]
第3の実施の形態では、第1レーザ発振器310の光共振330の代わりにファイバコム341を導入する例を示したが、ビート検出器400における光共振器410の代わりにファイバコムを導入することも可能である。
本実施の形態に係る光周波数コム装置1000dの構成を図12に示す。
光周波数コム装置1000dは、第1の実施の形態と同じ変調信号源200と、第2の実施の形態と同じ変調型光コム生成部300bと、第2の実施の形態と同じ分散付与部600及び広帯域化部700と、ビート検出器400bと、第1の実施の形態と同じ変調信号安定化部500とを有する。
ビート検出器400bは、第1レーザ発振器310からのレーザ1を参照するファイバコム440と、ファイバコム440の出力を参照する第2レーザ発振器420と、第2レーザ発振器420が出力するレーザ2と広帯域化部700が出力する光周波数コムとのビート信号を検出するPD430とを有する。
ファイバコム440は、第1レーザ発振器310からのレーザ1を参照して安定化された光周波数コムを第2レーザ発振器420に出力する。第2レーザ発振器420は、ファイバコム440からの光周波数コムを参照して、安定化されたレーザ2を出力する。
このようなレーザ間の参照関係を図13に模式的に示す。図13の下段はファイバコム440が出力する光周波数コムのスペクトルを表し、図13の上段は、本実施の形態に係る光周波数コム装置1000dの出力である光周波数コムのスペクトルを表している。なお、ファイバコム440の光周波数コムにおける繰り返し周波数をfrep_fiberと表し、オフセットをfCEO_fiberと表し、光周波数コム装置1000dの出力である光周波数コムの繰り返し周波数をfrep_EOMと表し、オフセットをfCEO_EOMと表す。
ファイバコム440が出力する光周波数コムは、高安定な光共振器330を参照することで安定化されているレーザ1に対して固定化される。なお、図13では示していないがファイバコム341のfCEO_fiberは後に説明するf-2f干渉により安定化される。さらに、レーザ2は、ファイバコム440が出力する光周波数コムの特定のコム成分に対して固定化される。そうすると、ビート検出器400bは、このレーザ2と、光周波数コム装置1000dの出力である光周波数コムの特定のコム成分とのビート信号を検出し、変調信号安定化部500は、当該ビート信号に基づき、レーザ2との関係が固定化され、線スペクトルの細線化が実現されるように変調信号源200を制御する。
このような光周波数コム装置1000dにおいても、変調信号源200が有効に作用するようになっている。
[実施の形態5]
第1及び第2の実施の形態におけるビート検出器400については、例えば図14に示すようなビート検出器400cに変更することも可能である。
ビート検出器400cは、自己参照干渉計450と、PD430とを含む。
自己参照干渉について図15を用いて説明する。繰り返し周波数をfrep、オフセット周波数をfCEO=v0としたとき、vN=Nfrep+fCE0となる。また、v2N=2Nfrep+fCEOとなる。一方、vNの第2高調波を発生させると、その周波数2v2は、2vN=2Nfrep+2fCEOとなる。これらのヘテロダイン干渉から、2vN-v2N=fCEOが得られるようになる。これをf-2f干渉と呼ぶ。
f-2f干渉では1オクターブ以上の帯域が必要となるが、2/3オクターブ以上あれば、2f-3f干渉によりfCEOを得ることができる。このようなf-2f干渉、2f-3f干渉を総じて自己参照干渉と呼ぶ。
図16に示すように、ある周波数vNのコム成分に対して第2高調波を生成し、周波数v2Nとのf-2f干渉を生じさせて、そのビート信号をPD430に検出させるようにする。
このような態様でも、変調信号安定化部500は、当該ビート信号に基づき、線スペクトルの細線化が実現されるように変調信号源200を制御する。
このような光周波数コム装置においても、変調信号源200が有効に作用するようになっている。
なお、本実施の形態及び第2の実施の形態においても、第3の実施の形態のように、レーザ2を参照するファイバコムを用いてレーザ1を安定化させるようにしてもよい。
[実施の形態6]
第2の実施の形態における変調型光コム生成部300bは、例えば図17に示すような変調型光コム生成部300dに変更することも可能である。
本実施の形態に係る変調型光コム生成部300dは、直接変調型レーザ発振器350と、光源安定化部340bとを有する。直接変調型レーザ発振器350は、変調信号生成部230からの変調信号を参照して光周波数コムを生成する。
光源安定化部340bは、光のバンドパスフィルタ343と、光共振器342とを有する。バンドパスフィルタ(BPF)343は、直接変調型レーザ発振器350からの光周波数コムの特定のコム成分のみを通過させ、他のコム成分を除去する。光共振器342は、高安定且つ高フィネスの光共振器であり、バンドパスフィルタ343から出力された光周波数コムの特定のコム成分を参照して、直接変調型レーザ発振器350の出力を安定化する。
図18に示したように、直接変調型レーザ発振器350から出力された光周波数コムの1本のコム成分(中心でなくても良い)をバンドパスフィルタ343で抽出し、それを光共振器342で参照して光周波数コムの安定化を図ると共に、レーザ2と、広帯域化部700の出力である光周波数コムの特定のコム成分とのビート信号に基づき、レーザ2との関係が固定化され、線スペクトルの細線化が実現されるように変調信号源200を制御する。
また、光共振器342に代わって、ファイバコムを導入するようにしてもよい。この場合、このファイバコムは、第2の実施の形態におけるビート検出器400に含まれる第2レーザ発振器420のレーザ2と、バンドパスフィルタ343から出力された光周波数コムの特定のコム成分とのビート信号に基づき、直接変調型レーザ発振器350を安定化させる。
[実施の形態7]
第2の実施の形態における変調型光コム生成部300bは、例えば図19に示すような変調型光コム生成部300eに変更することも可能である。
本実施の形態に係る変調型光コム生成部300eは、強制モード同期レーザ発振器360と、光源安定化部340bとを有する。強制モード同期レーザ発振器360は、変調信号生成部230からの変調信号を参照して光周波数コムを生成する。
光源安定化部340bは、光のバンドパスフィルタ345と、光共振器342とを有する。バンドパスフィルタ(BPF)345は、強制モード同期レーザ発振器360からの光周波数コムの特定のコム成分のみを通過させ、他のコム成分を除去する。光共振器342は、高安定且つ高フィネスの光共振器であり、バンドパスフィルタ345から出力された光周波数コムの特定のコム成分を参照して、強制モード同期レーザ発振器360の出力を安定化する。
図20に示したように、強制モード同期レーザ発振器360から出力された光周波数コムの1本のコム成分(中心でなくても良い)をバンドパスフィルタ345で抽出し、それを光共振器342で参照して光周波数コムの安定化を図ると共に、レーザ2と、広帯域化部700の出力である光周波数コムの特定のコム成分とのビート信号に基づき、レーザ2との関係が固定化され、線スペクトルの細線化が実現されるように変調信号源200を制御する。
また、光共振器342に代わって、ファイバコムを導入するようにしてもよい。この場合、このファイバコムは、第2の実施の形態におけるビート検出器400に含まれる第2レーザ発振器420のレーザ2と、バンドパスフィルタ345から出力された光周波数コムの特定のコム成分とのビート信号に基づき、強制モード同期レーザ発振器360を安定化させる。
[その他の形態]
第2の実施の形態のように、光共振器330で第1レーザ発振器310から出力されたレーザ1を参照してレーザ1の安定化を図るようにしてもよいが、光周波数コム(変調型光コム生成部の出力または広帯域化部の出力)の特定のコム成分を参照してレーザ1の安定化を図るようにしてもよい。
[実施例]
図21に、実施例に係る光周波数コム装置の構成を示す。変調信号生成部は、10.09GHzの信号を発振する発振器と、0.09GHzの信号を発振する電圧制御発振器(VCO:Voltage-Controlled Oscillator)と、乗算器(例えば、DBM(Double-Balanced Mixer)と、バンドパスフィルタとを含み、10GHzの変調信号を変調型光コム生成部に出力する。10.09GHzの信号を発振する発振器については、発振周波数を変更できるが高速に周波数制御ができないものであり、電圧制御発振器は、広い制御帯域を有する。10.09GHzの信号を発振する発振器は水素メーザからの10MHzの参照信号を用いている。
変調型光コム生成部は、1551nmの波長のレーザを出力するレーザダイオードと、強度変調器と、位相変調器とを含み、強度変調器及び位相変調器とが変調信号生成部からの変調信号を用いてレーザダイオードからのレーザを変調する。
光源安定化部は、1535nmの波長のCWレーザを出力する周波数安定化狭線幅LD(Laser Diode)と、Erファイバコム(Erbium-doped fiber based comb)と、周波数安定化狭線幅LDからのレーザとErファイバコムからの光周波数コムとのビート信号を検出するPDと、当該PDの出力に基づきErファイバコムの位相同期制御を行う位相同期制御回路と、Erファイバコムからの光周波数コムと変調型光コム生成部のレーザダイオードからのレーザとのビート信号を検出するPDと、当該PDの出力に基づき、変調型光コム生成部のレーザダイオードの位相同期制御を行う位相同期回路とを有する。
これによって、Erファイバコムからの光周波数コムは、1535nmの波長のCWレーザにロックされる。さらに、1551nmの波長のレーザは、Erファイバコムからの光周波数コムにロックされる。図21には示していないが、Erファイバコムは上で述べたf-2f干渉によりfCEOが安定化されている。
分散付与部及び広帯域化部は、第2の実施の形態で述べたものと同様であるが、広帯域化部の後段に光のバンドパスフィルタ(BPF)が設けられている。このバンドパスフィルタは、ビート検出器用である。分散付与部では、2.5ピコ秒幅のパルスが生成される。広帯域化部では、erbium-doped fiber 増幅器により120mWに増幅され、広帯域化のため310mの高非線形ファイバに入力される。
ビート検出器は、1535nmの波長のCWレーザを出力する周波数安定化狭線幅LDと、当該周波数安定化狭線幅LDの出力とBPFの出力とのビート信号を検出するPDとを含む。PDは、0.1GHzのビート信号を出力する。
変調信号安定化部は、PDの出力を10分周する分周回路と、制御回路と、0.01GHzの参照信号を出力する参照信号源とを有する。制御回路は、VCOに対して、変調信号の位相雑音を減ずるように出力電圧を決定し、VCOで周波数が調整される。
図22に、広帯域化部(高非線形ファイバ)の出力と、位相変調器の出力(変調器出力)の周波数特性を示す。なお、周波数安定化狭線幅LDの出力は、安定化レーザ2として示されている。分散付与部及び広帯域化部により広帯域化されていることが分かる。
また、図23に、狭線幅LDの出力と1535nmにおける199次コム成分との間の、制御時におけるインループビート信号のスペクトラムを示す。このように、ビート信号の線幅は測定に使用したスペクトラムアナライザの測定分解能に制限されており、その線幅は1Hz以下であることが分かった。
以上のことから、実施例において光周波数コムにおける線スペクトルの細線化が図られた。
以上述べた実施の形態をまとめると以下のようになる。
本実施の形態において、光周波数コム生成のための変調信号源は、(A)第1の周波数の第1の信号を生成する第1の発振器と、(B)第1の周波数よりも低い第2の周波数の第2の信号を生成し、第2の周波数の調整が可能な第2の発振器と、(C)第1の信号と第2の信号とから、第1の周波数と第2の周波数との差又は和の周波数の変調信号を生成する変調信号生成部とを有する。
このような構成を採用することで、第1の周波数よりも低い第2の周波数の第2の信号を生成する第2の発振器の制御帯域を、第1の周波数と第2の周波数との差又は和の周波数において活用できるようになる。低周波数の発振器の方が制御帯域が広いものを採用することが容易であるので、変調信号源全体としての制御帯域を容易に広げることができるようになる。
なお、上で述べた変調信号生成部は、(c1)第1の信号と第2の信号との乗算を行う乗算器と、(c2)第1の周波数と第2の周波数との差又は和の周波数の信号を抽出するフィルタとを有するようにしても良い。乗算器によって第1の周波数と第2の周波数との差の信号及び和の信号が生成されるので、変調信号として用いない一方の周波数の信号を除去して、変調信号として用いる他方の周波数の信号を抽出して出力するものである。
また、本実施の形態において、光周波数コム装置は、(A)第1の周波数の第1の信号を生成する第1の発振器と、第1の周波数よりも低い第2の周波数の第2の信号を生成し、第2の周波数の調整が可能な第2の発振器と、第1の信号と第2の信号とから、第1の周波数と第2の周波数との差又は和の周波数の変調信号を生成する変調信号生成部とを有する変調信号源と、(B)変調信号源が生成した変調信号に基づき光周波数コムを生成する光周波数コム生成部と、(C)生成された光周波数コム(例えば、生成された光周波数コムの位相雑音。具体的には、あるコム成分の位相雑音、又はfCEOの位相雑音。)に応じて、第2の発振器の第2の周波数の調整を行う制御部とを有する。
上で述べた変調信号源を用いることで、制御部による変調信号の調整が容易になり、光周波数コムのコム成分の細線化が容易に実現できるようになる。なお、周波数コム生成部の構成については、変調信号を用いるものであれば実施の形態で述べたように様々な態様を採用可能である。
また、制御部が、制御の基礎として用いる光周波数コムのコム成分は、光周波数コムの中心周波数から離れたものをものであるから、変調信号の位相雑音も大きくなっている。この大きくなった位相雑音を基に、制御部は第2の周波数の調整を行えば、光周波数コムの全コム成分の細線化が図られる。
本実施の形態における光周波数コム生成のための変調信号生成方法は、(A)第1の周波数の第1の信号を生成し、(B)第1の周波数よりも低い第2の周波数の第2の信号を生成し、(C)第1の信号と第2の信号とから、第1の周波数と第2の周波数との差又は和の周波数の変調信号を生成する工程を含む。
第1の周波数よりも低い第2の周波数の第2の信号を用いることで、第2の信号を生成する発振器の制御帯域を、第1の周波数と第2の周波数との差又は和の周波数において活用できるようになる。第2の信号を生成する発振器に制御帯域が広いものを採用すれば、全体としての制御帯域を広げることができるようになる。
なお、上で述べた変調信号の生成が、(c1)第1の信号と第2の信号との乗算を行い、(c2)第1の周波数と第2の周波数との差又は和の周波数の信号を抽出する工程を含むようにしてもよい。
なお、本実施の形態における光周波数コム生成方法は、(A)第1の周波数の第1の信号を生成し、(B)第1の周波数よりも低い第2の周波数の第2の信号を生成し、(C)第1の信号と第2の信号とから、第1の周波数と第2の周波数との差又は和の周波数の変調信号を生成し、(D)生成された変調信号に基づき光周波数コムを生成し、(D)生成された光周波数コムに応じて、第2の周波数の調整を行う工程を含む。
このようにすることで、変調信号の調整が容易になされるようになり、光周波数コムのコム成分の細線化が容易に実現できるようになる。
100 変調信号源
110 第1発振器
120 第2発振器
130 乗算器
140 フィルタ

Claims (10)

  1. 第1の周波数の第1の信号を生成する第1の発振器と、前記第1の周波数よりも低い第2の周波数の第2の信号を生成し、前記第2の周波数の調整が可能な第2の発振器と、前記第1の信号と前記第2の信号とから、前記第1の周波数と前記第2の周波数との差又は和の周波数の変調信号を生成する変調信号生成部とを有する調信号源と、
    前記変調信号源が生成した変調信号に基づき光周波数コムを生成する光周波数コム生成部と、
    生成された前記光周波数コムに応じて、前記第2の発振器の前記第2の周波数の調整を行う制御部と、
    を有する光周波数コム装置
  2. 前記変調信号生成部が、
    前記第1の信号と前記第2の信号との乗算を行う乗算器と、
    前記第1の周波数と前記第2の周波数との差又は和の周波数の信号を抽出するフィルタと
    を有する請求項1記載の光周波数コム装置
  3. 第1の周波数の第1の信号を生成し、
    前記第1の周波数よりも低い第2の周波数の第2の信号を生成し、
    前記第1の信号と前記第2の信号とから、前記第1の周波数と前記第2の周波数との差又は和の周波数の変調信号を生成し、
    生成された前記変調信号に基づき光周波数コムを生成し、
    生成された前記光周波数コムに応じて、前記第2の周波数の調整を行う
    工程を含む光周波数コム生成方法。
  4. 前記変調信号の生成が、
    前記第1の信号と前記第2の信号との乗算を行い、
    前記第1の周波数と前記第2の周波数との差又は和の周波数の信号を抽出する
    工程を含む請求項記載の光周波数コム生成法。
  5. 前記第2の発振器は、前記第1の発振器よりも発振周波数の制御帯域が広い
    請求項1又は2記載の光周波数コム装置
  6. 記制御部が、
    前記第2の発振器の前記第2の周波数の調整を、生成された前記光周波数コムの位相雑音に応じて行う
    請求項1、2又は5記載の光周波数コム装置。
  7. 前記第1の信号の生成が、第1の発振器により行われ、
    前記第2の信号の生成が、前記第1の発振器よりも発振周波数の制御帯域が広い第2の発振器により行われる
    請求項3又は4記載の光周波数コム生成方法。
  8. 記第2の周波数の調整を、生成された前記光周波数コムの位相雑音に応じて行う
    請求項3、4又は7記載の光周波数コム生成方法。
  9. 前記制御部が、
    生成された前記光周波数コムの各コム成分を細線化するように前記第2の周波数を調整す
    請求項1、2又は記載の光周波数コム装置
  10. 前記制御部が、
    前記変調信号の位相雑音を低減するように前記第2の周波数調整
    請求項1、2又は記載の光周波数コム装置
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