JP7515694B2 - ヒータ及び該ヒータを含む喫煙具 - Google Patents

ヒータ及び該ヒータを含む喫煙具 Download PDF

Info

Publication number
JP7515694B2
JP7515694B2 JP2023507538A JP2023507538A JP7515694B2 JP 7515694 B2 JP7515694 B2 JP 7515694B2 JP 2023507538 A JP2023507538 A JP 2023507538A JP 2023507538 A JP2023507538 A JP 2023507538A JP 7515694 B2 JP7515694 B2 JP 7515694B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
coating
infrared
base
coupling portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2023507538A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2023537582A (ja
Inventor
胡瑞龍
陳偉
厳冬君
徐中立
李永海
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shenzhen FirstUnion Technology Co Ltd
Original Assignee
Shenzhen FirstUnion Technology Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from CN202021576262.XU external-priority patent/CN213848764U/zh
Application filed by Shenzhen FirstUnion Technology Co Ltd filed Critical Shenzhen FirstUnion Technology Co Ltd
Publication of JP2023537582A publication Critical patent/JP2023537582A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7515694B2 publication Critical patent/JP7515694B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年8月3日に中国特許局に提出された、出願番号202021576262.X、発明の名称「ヒータ及び該ヒータを含む喫煙具」の中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は参照によって本出願に組み込まれる。
本出願は、喫煙具の技術分野に関し、特に、ヒータ及び該ヒータを含む喫煙具に関する。
紙巻タバコや葉巻タバコ等の喫煙品は、使用中にタバコを燃焼させて煙を発生させるものである。燃焼せずに化合物を放出する製品を製造することによって、タバコを燃焼させるこれらの製品に代わるものを提供する試みがなされている。そのような製品の例として、タバコを燃焼ではなく加熱することによって化合物を放出するいわゆる加熱非燃焼式製品がある。
特許CN109846093Aには低温炙り式喫煙具が開示されており、該低温炙り式喫煙具は、第1導電モジュール、第2導電モジュール、第3導電モジュール及び第4導電モジュールを含み、第2導電モジュール内の第2円環部及び第4導電モジュール内の第4円環部は2つの遠赤外線コーティングの間に設けられ、即ち、加熱基体の中間位置にある。環状の電極接続部材との組み立ての際に、環状の電極接続部材を加熱基体の第1端又は第2端に嵌めて中間位置向きに移動する必要があるが、環状の電極接続部材の内径が加熱基体の外径よりもわずかに大きいため、移動過程が比較的困難であり、遠赤外線コーティングの擦傷又は損傷を招きやすく、組み立て効率が低い。
本出願の実施例は、既存の喫煙具に存在する組み立て効率が低く、遠赤外コーティングを傷つけたり損傷したりしやすいという問題を解決するために、ヒータ及び該ヒータを含む喫煙具を提供する。一態様では、本出願の実施例は、表面を有する基体であって、対向する第1端及び第2端を含み、前記表面が前記第1端から前記第2端まで延在する基体と、前記表面に間隔を置いて形成される第1赤外線電熱コーティング及び第2赤外線電熱コーティングを含む赤外線電熱コーティングであって、前記第1赤外線電熱コーティング及び前記第2赤外線電熱コーティングが、独立して電源の電力を受けて熱を発生させ、さらに赤外線を発生させて、エアロゾル形成基質の異なる部分を放射加熱することができるように構成される赤外線電熱コーティングと、前記基体に間隔を置いて設けられる第1電極、第2電極及び共通電極を含む導電素子と、を含み、前記第1電極、前記第2電極及び前記共通電極はいずれも結合部及び導電部を含み、前記第1電極の導電部は前記第1赤外線電熱コーティングと電気的接続を形成し、前記第2電極の導電部は前記第2赤外線電熱コーティングと電気的接続を形成し、前記共通電極の導電部は前記第1赤外線電熱コーティング及び前記第2赤外線電熱コーティングと電気的接続を形成し、前記第1電極の結合部は前記第1端に隣接して設けられ、前記第2電極の結合部は前記第2端に隣接して設けられ、前記共通電極の結合部は前記第1端又は前記第2端に隣接して設けられ、前記第1電極の結合部、前記第2電極の結合部及び前記共通電極の結合部は、前記電源に結合して前記電力を前記赤外線電熱コーティングに供給するためのものである、ヒータを提供する。
より好ましい実施形態において、前記表面は、コーティング領域、前記第1端に隣接して設けられる第1非コーティング領域、及び前記第2端に隣接して設けられる第2非コーティング領域を含み、前記第1電極の結合部、前記第2電極の結合部及び前記共通電極の結合部は前記第1非コーティング領域及び前記第2非コーティング領域内に設けられ、前記第1赤外線電熱コーティング及び前記第2赤外線電熱コーティングは前記コーティング領域内に設けられる。
より好ましい実施形態において、前記第1電極の結合部は前記第1非コーティング領域内に設けられ、前記第1電極の導電部は前記第1電極の結合部から前記第2端に向かって延在し、前記第2電極の結合部及び前記共通電極の結合部は前記第2非コーティング領域内に設けられ、前記第2電極の導電部は前記第2電極の結合部から前記第1端に向かって延在し、前記共通電極の導電部は前記共通電極の結合部から前記第1端に向かって延在する。
より好ましい実施形態において、前記第1赤外線電熱コーティング及び前記第2赤外線電熱コーティングは前記基体の軸方向に間隔を置いて設けられる。
より好ましい実施形態において、前記第1赤外線電熱コーティングと前記第2赤外線電熱コーティングとの間の軸方向間隔距離は0.4mm~1mmであるか、又は0.4mm~0.8mmであるか、又は0.5mmである。
より好ましい実施形態において、前記第1電極の導電部及び前記第2電極の導電部はいずれも前記共通電極の導電部と前記基体の中心軸に対称に設けられ、前記第2電極の結合部と前記共通電極の結合部は前記基体の中心軸に対称に設けられる。
より好ましい実施形態において、前記第1赤外線電熱コーティング及び前記第2赤外線電熱コーティングは前記基体の周方向に間隔を置いて設けられる。
より好ましい実施形態において、前記第1電極の結合部、前記第2電極の結合部及び前記共通電極の結合部はいずれも前記第1赤外線電熱コーティング及び前記第2赤外線電熱コーティングと隔てられている。
他の態様では、本出願の実施例は、ケーシングアセンブリと、エアロゾル形成基質を受け入れるためのキャビティと、前記エアロゾル形成基質を加熱してエアロゾルを発生するための前述したヒータと、を含む、喫煙具をさらに提供する。
より好ましい実施形態において、前記喫煙具は、電極接続部材と、前記電極接続部材を保持するためのベースと、をさらに含み、前記電極接続部材は接触部を含み、前記接触部の少なくとも一部は、前記導電素子に接触して電気的接続を形成するように前記基体の表面に向かって突出する。
より好ましい実施形態において、前記接触部は、本体と、前記本体に透かし彫りにより形成されるカンチレバーとを含み、前記カンチレバーは前記導電素子に弾性接触して電気的接続を形成する。
より好ましい実施形態において、前記カンチレバーは複数であり、且つ前記基体の周方向に間隔を置いて分布している。
より好ましい実施形態において、前記電極接続部材は延在部をさらに含み、前記延在部は前記接触部に対して前記基体から離れる位置に向かって延在し、前記延在部は電源に結合するためのものである。
本出願の実施例で提供されるヒータ及び該ヒータを含む喫煙具は、第1電極、第2電極及び共通電極の結合部を基体の両端に隣接して設けることで、組み立て時に赤外線電熱コーティングを損傷することを避け、組み立て効率を向上させる。
1つ又は複数の実施例についてはそれに対応する図面中の図によって例示的に説明するが、これらの例示的説明は実施例を限定するものではなく、図面において同じ参照用数字符号を付けた素子は類似的な素子であることを示し、特に断らない限り、図面中の図は比例を制限するものではない。
本出願の実施形態で提供される喫煙具の模式図である。 本出願の実施形態で提供される喫煙具の分解模式図である。 本出願の実施形態で提供されるヒータの模式図である。 本出願の実施形態で提供されるヒータの別の視角からの模式図である。 本出願の実施形態で提供される別のヒータの模式図である。 本出願の実施形態で提供される別のヒータの別の視角からの模式図である。 本出願の実施形態で提供される喫煙具の部分部品の分解模式図である。 本出願の実施形態で提供される喫煙具の部分部品の断面模式図である。 本出願の実施形態で提供される電極接続部材の模式図である。 本出願の実施形態で提供されるベースの模式図である。
本出願を容易に理解するために、以下、図面及び具体的な実施形態を参照しながら本出願をより詳しく説明する。
図1~図2は本出願の実施形態で提供される喫煙具100であり、該喫煙具100はケーシングアセンブリ6及びヒータを含み、ヒータはケーシングアセンブリ6内に設けられる。本実施例の喫煙具100は、基体11の外面に赤外線電熱コーティング及び赤外線電熱コーティングに導電接続される導電素子が設けられ、赤外線電熱コーティングは、赤外線を放出して基体11のキャビティ内のエアロゾル形成基質の異なる部分を放射加熱し、前記エアロゾル形成基質に対する段階的な加熱を実現することができる。
ケーシングアセンブリ6は、外部ケーシング61、固定ケーシング62、ベース及びボトムカバー64を含み、固定ケーシング62とベースはいずれも外部ケーシング61内に固定され、そのうち、ベースは基体11を固定するためのものであり、ベースは固定ケーシング62内に設けられ、ボトムカバー64は外部ケーシング61の一端に設けられ且つ外部ケーシング61に被せられる。
具体的に、ベースは基体11の第1端Aに嵌着されるベース15及び基体11の第2端Bに嵌着されるベース16を含み、ベース15及びベース16はいずれも固定ケーシング62内に設けられ、ボトムカバー64上に吸気管641が凸設され、ベース16のベース15から離反する一端は吸気管641に接続され、ベース15、基体11、ベース16及び吸気管641は同軸に設けられ、そして、基体11とベース15、ベース16との間は密封部材によって密封可能であり、ベース16と吸気管641とも密封可能であり、吸気管641は、ユーザが吸う際にスムーズに吸気できるように外気と連通している。
喫煙具100は、主制御回路基板3及びバッテリ7をさらに含む。固定ケーシング62はフロントケーシング621及びリアケーシング622を含み、フロントケーシング621とリアケーシング622とは固定接続され、主制御回路基板3及びバッテリ7はいずれも固定ケーシング62内に設けられ、バッテリ7は主制御回路基板3に電気的に接続され、ボタン4は外部ケーシング61に凸設され、ボタン4を押すことで、基体11表面上の赤外線電熱コーティングの通電又は断電を実現することができる。主制御回路基板3には充電インタフェース31がさらに接続され、充電インタフェース31はボトムカバー64に露出し、ユーザは、充電インタフェース31によって喫煙具100を充電又はアップグレードして、喫煙具100の持続的な使用を保証することができる。
喫煙具100は断熱管17をさらに含み、断熱管17は固定ケーシング62内に設けられ、断熱管17は基体11の外周に設けられ、断熱管17は、大量の熱が外部ケーシング61に伝達されてユーザの手をやけどすることを避けることができる。断熱管は断熱材料を含み、断熱材料は断熱ゴム、エアロゲル、エアロゲルフェルト、アスベスト、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、珪藻土、ジルコニア等であってもよい。前記断熱管は真空断熱管であってもよい。断熱管17内には、基体11上の赤外線電熱コーティングから放出された赤外線を反射して赤外線電熱コーティングへ戻し、加熱効率を向上させるように、赤外線反射コーティングが形成されてもよい。
喫煙具100は、基体11のリアルタイム温度を検出し、検出されたリアルタイム温度を主制御回路基板3に伝送するためのNTC温度センサのような温度センサ2をさらに含み、主制御回路基板3は該リアルタイム温度に応じて赤外線電熱コーティングを流れる電流の大きさを調整する。
具体的に、NTC温度センサにより基体11内のリアルタイム温度が比較的低いことが検出された場合、例えば、基体11内側の温度が150℃未満であることが検出された場合、主制御回路基板3は、バッテリ7を制御して導電素子に比較的高い電圧を出力し、さらに赤外線電熱コーティングに供給される電流を高め、エアロゾル形成基質の加熱電力を高め、最初の吸煙に必要なユーザの待ち時間を減らす。
NTC温度センサにより基体11の温度が150℃~200℃であることが検出された場合、主制御回路基板3は、バッテリ7を制御して導電素子に正常な電圧を出力する。
NTC温度センサにより基体11の温度が200℃~250℃であることが検出された場合、主制御回路基板3は、バッテリ7を制御して導電素子に比較的低い電圧を出力する。
NTC温度センサにより基体11内側の温度が250℃以上であることが検出された場合、主制御回路基板3は、バッテリ7を制御して導電素子への電圧出力を停止する。
図3~図4は本出願の実施形態で提供されるヒータであり、ヒータは、
内部にエアロゾル形成基質を収容するのに適するキャビティが形成されている基体11を含む。
具体的に、基体11は、第1端(又は近位端)Aと第2端(又は遠位端)B、及び前記第1端Aと前記第2端Bとの間で延在する表面を含む。基体11の内部には、エアロゾル形成基質を収容するのに適するキャビティが中空に形成されている。基体11は円柱状、角柱状、又は他の柱状であってもよい。基体11は、好ましくは円柱状であり、キャビティは即ち基体11の中部を貫通する円柱状孔であり、孔の内径は、エアロゾル形成製品をキャビティ内に置いて加熱することを容易にするために、エアロゾル形成製品の外径よりもわずかに大きい。
基体11は、石英ガラス、セラミックス又はマイカ等の高温に耐える透明な材料から作られてもよく、他の赤外線透過率の高い材料、例えば赤外線透過率が95%以上の耐高温材料から作られてもよく、具体的にここでは限定しない。
エアロゾル形成基質は、エアロゾルを形成可能な揮発性化合物を放出可能な基質である。このような揮発性化合物は、該エアロゾル形成基質を加熱することで放出することができる。エアロゾル形成基質は、固体であってもよく、液体であってもよく、固体及び液体成分を含むものであってもよい。エアロゾル形成基質は、担体又は支持体に吸着、塗布、含浸又は他の方式で搭載することができる。エアロゾル形成基質は、便利には、エアロゾル発生製品の一部であってもよい。
エアロゾル形成基質はニコチンを含んでもよい。エアロゾル形成基質は、タバコを含んでもよく、例えば、揮発性タバコ香味化合物を含有するタバコ含有材料を含んでもよく、加熱時に前記揮発性タバコ香味化合物はエアロゾル形成基質から放出される。好ましいエアロゾル形成基質は、均質化したタバコ材料、例えば、キャストリーフタバコを含んでもよい。エアロゾル形成基質は少なくとも1種のエアロゾル形成剤を含んでもよく、エアロゾル形成剤は任意の適切な既知の化合物又は化合物の混合物であってもよく、使用中に、前記化合物又は化合物の混合物は、エアロゾルの形成を緻密化及び安定化するのに有利であり、且つエアロゾル発生システムの操作温度での熱分解に対して実質的に耐性を有する。適切なエアロゾル形成剤は、当技術分野で周知のものであり、トリエチレングリコール、1,3-ブタンジオール及びグリセリンのような多価アルコールと、グリセリンモノ、ジ又はトリアセテートのような多価アルコールのエステルと、ジメチルドデカンジオエート及びジメチルテトラデカンジオエートのような一価、二価又は多価カルボン酸の脂肪酸エステルとを含むが、これらに限定されない。好ましいエアロゾル形成剤は、ポリヒドロキシアルコール又はその混合物、例えば、トリエチレングリコール、1,3-ブタンジオール及び最も好ましいグリセロールである。
赤外線電熱コーティングは基体11の表面に形成されている。赤外線電熱コーティングは基体11の外面に形成されてもよく、基体11の内面に形成されてもよい。
本例において、基体の外面は、コーティング領域(第1赤外線電熱コーティング121及び第2赤外線電熱コーティング122が位置する領域)、第1非コーティング領域111、第2非コーティング領域112及び非コーティング領域113を含む。第1非コーティング領域111は基体11の第1端Aに隣接して設けられ、第2非コーティング領域112は基体11の第2端Bに隣接して設けられ、非コーティング領域113は第1非コーティング領域111と第2非コーティング領域112との間に設けられる。一般的には、第1非コーティング領域111及び第2非コーティング領域112の軸方向の長さは2mm~3mmであり、非コーティング領域113の軸方向の長さは約0.4mm~1mmであり、好ましくは0.4mm~0.8mmであり、さらに好ましくは0.5mmである。
赤外線電熱コーティングは基体11の外面のコーティング領域に形成されている。具体的に、赤外線電熱コーティングは基体11の外面に形成される第1赤外線電熱コーティング121及び第2赤外線電熱コーティング122を含み、第1赤外線電熱コーティング121及び第2赤外線電熱コーティング122は、基体11の軸方向に分布しており、且つ非コーティング領域113により隔てられている。
赤外線電熱コーティングは、電力を受けて熱を発生させ、さらに一定波長の赤外線、例えば、8μm~15μmの遠赤外線を発生させるものである。赤外線の波長がエアロゾル形成基質の吸収波長と整合する場合、赤外線のエネルギーがエアロゾル形成基質に吸収されやすくなる。赤外線の波長は限定されず、0.75μm~1000μmの赤外線であってもよく、好ましくは1.5μm~400μmの遠赤外線である。本例において、第1赤外線電熱コーティング121及び第2赤外線電熱コーティング122は、独立して電源の電力を受けて熱を発生させ、さらに赤外線を発生させて、エアロゾル形成基質の異なる部分を放射加熱することができるように構成される。
赤外線電熱コーティングは、好ましくは、遠赤外線電熱インク、セラミックス粉末及び無機バインダーを十分に均一に撹拌した後に基体11の外面に塗布し、続いて一定の時間乾燥硬化させてなるものであり、赤外線電熱コーティングの厚さは30μm~50μmである。当然ながら、赤外線電熱コーティングは、さらに四塩化スズ、酸化スズ、三塩化アンチモン、四塩化チタン及び無水硫酸銅を一定の割合で混合撹拌した後に基体11の外面に塗布してなるものであってもよく、又は炭化ケイ素セラミックス層、炭素繊維複合層、ジルコニウムチタン系酸化物セラミックス層、ジルコニウムチタン系窒化物セラミックス層、ジルコニウムチタン系ホウ化物セラミックス層、ジルコニウムチタン系炭化物セラミックス層、鉄系酸化物セラミックス層、鉄系窒化物セラミックス層、鉄系ホウ化物セラミックス層、鉄系炭化物セラミックス層、希土類系酸化物セラミックス層、希土類系窒化物セラミックス層、希土類系ホウ化物セラミックス層、希土類系炭化物セラミックス層、ニッケルコバルト系酸化物セラミックス層、ニッケルコバルト系窒化物セラミックス層、ニッケルコバルト系ホウ化物セラミックス層、ニッケルコバルト系炭化物セラミックス層又は高シリコンモレキュラーシーブセラミックス層のうちの1種である。赤外線電熱コーティングは、さらに従来の他の材料コーティングであってもよい。
導電素子は、前記基体11上に間隔を置いて設けられる第1電極、第2電極及び共通電極を含み、前記電力を前記赤外線電熱コーティングに供給するために用いられる。
本例において、第1電極及び第2電極は正極、共通電極は負極として用いられる。第1電極が導通した後、電流は第1赤外線電熱コーティング121を介して共通電極に流れることができる。第2電極導電が導通した後、電流は第2赤外線電熱コーティング122を介して共通電極に流れることができる。
本例において、第1電極、第2電極及び共通電極はいずれも導電コーティングであり、導電コーティングは金属コーティング又は導電テープ等であってもよく、金属コーティングは銀、金、パラジウム、白金、銅、ニッケル、モリブデン、タングステン、ニオブ又は上記金属合金材料を含んでもよい。
本例において、第1電極は、結合部1311と、結合部1311から前記第2端Bの方向に向かって軸方向に延在する導電部1312とを含む。結合部1311は、基体11の周方向に延在して環状電極を形成し、且つ基体11の外面の第1非コーティング領域111内に設けられ、導電部1312の一部はコーティング領域内に位置して第1赤外線電熱コーティング121と電気的接続を形成し、結合部1311と第1赤外線電熱コーティング121とは隔てられている。説明すべきことは、他の例において、結合部1311は基体11の周方向に延在して弧状電極を形成してもよい点である。
第2電極は、結合部1321と、結合部1321から前記第1端Aの方向に向かって軸方向に延在する導電部1322とを含み、結合部1321は、基体11の周方向に延在して弧状電極を形成し、且つ基体11の外面の第2非コーティング領域112内に設けられ、導電部1322の一部はコーティング領域内に位置して第2赤外線電熱コーティング122と電気的接続を形成し、結合部1321と第2赤外線電熱コーティング122とは隔てられている。
共通電極は、結合部1331と、結合部1331から前記第1端Aの方向に向かって軸方向に延在する導電部1332とを含み、結合部1331は、基体11の周方向に延在して弧状電極を形成し、且つ基体11の外面の第2非コーティング領域112内に設けられ、導電部1332の一部はコーティング領域内に位置して第1赤外線電熱コーティング121及び第2赤外線電熱コーティング122の両方とも電気的接続を形成し、結合部1331と第2赤外線電熱コーティング122とは隔てられている。
導電部1312及び導電部1322はいずれも導電部1332と基体11の中心軸に対称に設けられ、結合部1321と結合部1331は基体11の中心軸に対称に設けられる。このように設けることによって、第1赤外線電熱コーティング121及び第2赤外線電熱コーティング122を流れる電流の分布を均一にすることができる。
以上から分かるように、結合部1311は基体11の第1端Aに隣接して設けられ、結合部1321は基体11の第2端Bに隣接して設けられ、結合部1331は基体11の第2端Bに隣接して設けられ、このようにして、電極接続部材と組み立てる際に、両端から中間位置まで移動する必要がなく、即ち、赤外線電熱コーティングを傷つけたり損傷したりすることがなく、組み立て効率も向上する。
さらに説明すべきことは、背景技術CN109846093Aに記載されているように、加熱基体の中間位置には第2円環部及び第4円環部を設ける必要があり、且つ第2円環部及び第4円環部はいずれも遠赤外コーティングと隔てられて設けられる必要があるため、加熱基体の長手方向では、第1長尺部と第2円環部との間の領域、第3長尺部と第4円環部との間の領域、及び第2円環部の軸方向の長さが大きくなり、即ち、2つの遠赤外コーティングは中間位置で遠く隔てられており(約2.5mm)、これにより、該領域に対応するエアロゾル形成基質の受けた熱が少なくなり、さらに熱を効果的に受けてエアロゾルを発生することができない点である。一方、本例で提供されるヒータでは、第1赤外線電熱コーティング121と第2赤外線電熱コーティング122との間には電極を設ける必要がなく、両者間の距離が小さく(非コーティング領域113の軸方向の長さは約0.4mm~1mmである)、従って、エアロゾル形成基質の受けた熱が少ないという問題を避けることができ、また、エアロゾル形成基質の上下に受けた熱を均一にして、吸煙過程での一致性を維持することができる。
図5~図6は本出願の実施形態で提供される別のヒータであり、図3~図4との違いは、第1赤外線電熱コーティング121及び第2赤外線電熱コーティング122が基体11の周方向に分布しており、且つ非コーティング領域113により隔てられていることである。結合部1311、結合部1321及び結合部1331もまた、いずれも基体11の第1端A及び第2端Bに隣接して設けられ、このようにして、電極接続部材と組み立てる際に、両端から中間位置まで移動する必要がなく、即ち、赤外線電熱コーティングを傷つけたり損傷したりすることがなく、組み立て効率も向上する。
図3~図4及び図7~図10を参照して理解すると、喫煙具100は電極接続部材14をさらに含み、電極接続部材14は、それぞれ第1電極、第2電極及び共通電極に電気的に接続され、且つそれぞれ第1電極、第2電極及び共通電極を基体11から離れる位置まで延在させる。
以下において、第2電極に電気的に接続される電極接続部材14を例として説明する。
電極接続部材14は接触部及び延在部142を含む。接触部の少なくとも一部は、結合部1321に接触して電気的接続を形成するように前記基体11の外面に向かって突出し、延在部142は接触部に対して基体11から離れる位置に向かって延在し、延在部142は電源に結合するためのものである。
接触部は、本体141と、本体141に透かし彫りにより形成される4つのカンチレバー1411とを含む。4つのカンチレバー1411は結合部1321に当接すると弾性力を発生させて、結合部1321との電気的接続を実現することができ、延在部142は本体141から、基体11から離れる位置に向かって延在する。
本体141は基体11の端部の形状と整合し、具体的に、本体141は弧状に形成されており、本体141は径方向に延在する当接部1412を有する。弧状の本体141は基体11の端部面に密着し、当接部1412は、接触部と基体11との相対的な位置を制限しさらにカンチレバー1411を結合部1321の位置に位置決めするために、基体11の端部に当接して位置制限を行う。
4つのカンチレバー1411は基体11の周方向に本体141に間隔を置いて設けられる。他の例において、カンチレバー1411の数も限定されず、4つ以上又は以下であってもよく、理解できるように、複数のカンチレバー1411は電極の信頼性の高い電気的接続に役立つが、加工コストを増加させることがあり、当業者であれば、必要に応じて選択することができる。
喫煙具100は第2端Bに嵌着されるベース16をさらに含み、ベース16は絶縁性の、高温に耐える断熱材質を選択して使用する。
具体的に、ベース16は内筒161及び外筒162を含み、基体11は内筒161の外壁と外筒162の内壁との間に取り外し可能に嵌設されている。
内筒161は中空管状であり、気流は内筒161を通って基体11のキャビティに流れる。内筒161の軸方向の長さは、エアロゾル形成製品が挿入時に電極接続部材14と接触することを避けるために、非コーティング領域112の軸方向の長さよりもわずかに大きい。
外筒162の外壁には、周方向に分布している、断熱管17に向かって延在する複数のボス1621があり、外筒162の端部には、径方向に延在する当接部1622があり、ボス1621及び当接部1622が設けられることにより、断熱管17と組み立てる際に、断熱管17の端部が当接部1622に当接でき、また、断熱管17の内壁と外筒162の外壁との間には冷気の流入を容易にする一定のギャップがあるようになる。外筒162の内壁には間隔を置いて分布している複数の保持部1623もあり、保持部1623は外筒162の内壁から内筒161の方向に向かって延在し、基体11がベース16に嵌設される場合、保持部1623は基体11の外面に当接して基体11の端部を保持する。
ベース16には、基体11の回動を阻止するための回り止め部も設けられ、回り止め部はベース16の基体11に向かう一側に凸設される位置決め突起163を含み、基体11の管壁には位置決め突起163に対応して嵌合する位置決め凹部が設けられている。基体11がベース16に嵌設されると、位置決め突起163は位置決め凹部に対応して係合し、基体11がベース16に対して周方向に回動することを阻止する。
ベース16には、電極接続部材14の延在部142を引き出すためのビアホール164も設けられる。
喫煙具100は、基体11の第1端Aに嵌着されるベース15をさらに含み、ベース15の材質及び構造については、前述したベース16の記載を参照することができる。
説明すべきことは、本出願の明細書及び図面には本出願の好ましい実施例が示されたが、本出願は本明細書に説明した実施例に限定されず、さらに、当業者であれば、上記説明に基づいて改良や変換を加えることができ、これらの改良や変換は全て本出願の添付する特許請求の範囲の保護範囲に属するものとする点である。

Claims (13)

  1. 表面を有する基体であって、対向する第1端及び第2端を含み、前記表面が前記第1端から前記第2端まで延在する基体と、
    前記表面に間隔を置いて形成される第1赤外線電熱コーティング及び第2赤外線電熱コーティングを含む赤外線電熱コーティングであって、前記第1赤外線電熱コーティング及び前記第2赤外線電熱コーティングが、独立して電源の電力を受けて熱を発生させ、さらに赤外線を発生させて、エアロゾル形成基質の異なる部分を放射加熱することができるように構成される赤外線電熱コーティングと、
    前記基体に間隔を置いて設けられる第1電極、第2電極及び共通電極を含む導電素子と、を含み、
    前記第1電極、前記第2電極及び前記共通電極はいずれも結合部及び導電部を含み、
    前記第1電極の導電部は前記第1赤外線電熱コーティングと電気的接続を形成し、前記第2電極の導電部は前記第2赤外線電熱コーティングと電気的接続を形成し、前記共通電極の導電部は前記第1赤外線電熱コーティング及び前記第2赤外線電熱コーティングと電気的接続を形成し、
    前記第1電極の結合部は前記第1端に隣接して設けられ、前記第2電極の結合部は前記第2端に隣接して設けられ、前記共通電極の結合部は前記第1端又は前記第2端に隣接して設けられ、前記第1電極の結合部、前記第2電極の結合部及び前記共通電極の結合部は、前記電源に結合して前記電力を前記赤外線電熱コーティングに供給するためのものであることを特徴とする、ヒータ。
  2. 前記表面は、コーティング領域、前記第1端に隣接して設けられる第1非コーティング領域、及び前記第2端に隣接して設けられる第2非コーティング領域を含み、
    前記第1電極の結合部、前記第2電極の結合部及び前記共通電極の結合部は前記第1非コーティング領域及び前記第2非コーティング領域内に設けられ、前記第1赤外線電熱コーティング及び前記第2赤外線電熱コーティングは前記コーティング領域内に設けられることを特徴とする、請求項1に記載のヒータ。
  3. 前記第1電極の結合部は前記第1非コーティング領域内に設けられ、前記第1電極の導電部は前記第1電極の結合部から前記第2端に向かって延在し、
    前記第2電極の結合部及び前記共通電極の結合部は前記第2非コーティング領域内に設けられ、前記第2電極の導電部は前記第2電極の結合部から前記第1端に向かって延在し、前記共通電極の導電部は前記共通電極の結合部から前記第1端に向かって延在することを特徴とする、請求項2に記載のヒータ。
  4. 前記第1赤外線電熱コーティング及び前記第2赤外線電熱コーティングは前記基体の軸方向に間隔を置いて設けられることを特徴とする、請求項2~3のいずれか1項に記載のヒータ。
  5. 前記第1赤外線電熱コーティングと前記第2赤外線電熱コーティングとの間の軸方向間隔距離は0.4mm~1mmであるか、又は0.4mm~0.8mmであるか、又は0.5mmであることを特徴とする、請求項4に記載のヒータ。
  6. 前記第1電極の導電部及び前記第2電極の導電部は前記共通電極の導電部と前記基体の中心軸に対称に設けられ、前記第2電極の結合部と前記共通電極の結合部は前記基体の中心軸に対称に設けられることを特徴とする、請求項5に記載のヒータ。
  7. 前記第1赤外線電熱コーティング及び前記第2赤外線電熱コーティングは前記基体の周方向に間隔を置いて設けられることを特徴とする、請求項2~3のいずれか1項に記載のヒータ。
  8. 前記第1電極の結合部、前記第2電極の結合部及び前記共通電極の結合部はいずれも前記第1赤外線電熱コーティング及び前記第2赤外線電熱コーティングと隔てられていることを特徴とする、請求項1に記載のヒータ。
  9. ケーシングアセンブリと、
    エアロゾル形成基質を受け入れるためのキャビティと、
    前記エアロゾル形成基質を加熱してエアロゾルを発生させるための請求項1~8のいずれか1項に記載のヒータと、を含むことを特徴とする、喫煙具。
  10. 電極接続部材と、前記電極接続部材を保持するためのベースと、をさらに含み、
    前記電極接続部材は接触部を含み、前記接触部の少なくとも一部は、前記導電素子に接触して電気的接続を形成するように前記基体の表面に向かって突出することを特徴とする、請求項9に記載の喫煙具。
  11. 前記接触部は、本体と、前記本体に透かし彫りにより形成されるカンチレバーとを含み、前記カンチレバーは前記導電素子に弾性接触して電気的接続を形成することを特徴とする、請求項10に記載の喫煙具
  12. 前記カンチレバーは複数であり、且つ前記基体の周方向に間隔を置いて分布していることを特徴とする、請求項11に記載の喫煙具
  13. 前記電極接続部材は延在部をさらに含み、
    前記延在部は前記接触部に対して前記基体から離れる位置に向かって延在し、前記延在部は電源に結合するためのものであることを特徴とする、請求項10~12のいずれか1項に記載の喫煙具
JP2023507538A 2020-08-03 2021-08-03 ヒータ及び該ヒータを含む喫煙具 Active JP7515694B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN202021576262.X 2020-08-03
CN202021576262.XU CN213848764U (zh) 2020-08-03 2020-08-03 加热器以及包括该加热器的烟具
PCT/CN2021/110377 WO2022028431A1 (zh) 2020-08-03 2021-08-03 加热器以及包括该加热器的烟具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2023537582A JP2023537582A (ja) 2023-09-04
JP7515694B2 true JP7515694B2 (ja) 2024-07-12

Family

ID=

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109846093A (zh) 2019-02-28 2019-06-07 深圳市合元科技有限公司 低温烘烤烟具
CN110384264A (zh) 2019-07-15 2019-10-29 深圳市合元科技有限公司 加热器及低温加热烟具

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109846093A (zh) 2019-02-28 2019-06-07 深圳市合元科技有限公司 低温烘烤烟具
CN110384264A (zh) 2019-07-15 2019-10-29 深圳市合元科技有限公司 加热器及低温加热烟具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2022012678A1 (zh) 加热器以及包括该加热器的烟具
WO2022048569A1 (zh) 气溶胶生成装置以及红外加热器
WO2021129679A1 (zh) 加热器以及包括该加热器的烟具
US20230284699A1 (en) Heater and cigarette device with the heater
CN113080520A (zh) 加热器以及包括该加热器的烟具
WO2021104472A1 (zh) 加热器以及包括该加热器的烟具
CN211910527U (zh) 加热器以及包括该加热器的烟具
WO2021139786A1 (zh) 气雾生成装置
WO2021104471A1 (zh) 加热器以及包含该加热器的烟具
CN219182820U (zh) 加热组件以及气溶胶生成装置
CN219781579U (zh) 加热器及气溶胶生成装置
CN215347048U (zh) 气溶胶生成装置以及红外加热器
CN211910528U (zh) 加热器以及包括该加热器的烟具
WO2024017059A1 (zh) 加热组件以及气溶胶生成装置
JP7515694B2 (ja) ヒータ及び該ヒータを含む喫煙具
WO2022028430A1 (zh) 加热器以及含有该加热器的烟具
CN219182821U (zh) 加热组件以及气溶胶生成装置
WO2022095899A1 (zh) 气溶胶生成装置
JP7510569B2 (ja) ヒータ及び該ヒータを含む喫煙具
CN112841740B (zh) 加热器以及包含该加热器的烟具
WO2024060982A1 (zh) 加热组件以及气溶胶生成装置
WO2022048568A1 (zh) 气溶胶生成装置以及电阻加热器
CN213344352U (zh) 加热器以及包含该加热器的烟具
WO2024120193A1 (zh) 加热器及其制作方法、气溶胶生成装置
WO2024120141A1 (zh) 加热器以及气溶胶生成装置