JP7514709B2 - 浴槽用枕、浴槽装置 - Google Patents

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Description

本開示は、浴槽用枕、浴槽装置に関する。
従来、浴槽の上縁面に吐水装置を設け、入浴中の使用者に対して吐水する技術が知られている。吐水装置として、浴槽本体の上縁面に配置され、使用者の肩に吐水するように構成したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015-226628号公報
吐水口から吐水された水を、浴槽本体の内部に導くために吐水口の下方の前壁部をせり出すように構成すると、吐水される水の一部が前壁部に表面張力で意図しない方向に誘引される場合がある。
本開示は、浴槽本体の上縁面に配置され、使用者の頭部を載せることが可能な枕部本体と、前記枕部本体の内部に配置される内部機構と、を備え、前記内部機構は、湯水を吐水可能な吐水口及び前記枕部本体における前記浴槽本体の内壁面側に配置される前壁部を有し、前記前壁部は、平面視で前記内壁面の上縁が延びる方向に沿って横長に形成され、前記前壁部における中央部側よりも端部側が前記内壁面に向かってせり出すせり出し部を有し、前記せり出し部の中央部側の上端は、前記吐水口の下端よりも下方に位置している、浴槽用枕に関する。
本実施形態の吐水装置が設けられた浴槽装置を示す斜視図である。 本実施形態の浴槽装置を図1のA-A線で切断した部分縦断面図である。 本実施形態の浴槽装置を図1のB-B線で切断した部分縦断面図である。 本実施形態の吐水装置の分解斜視図である。 本実施形態の浴槽装置の部分平面図である。 本実施形態の浴槽装置を図1のA-A線で切断した部分縦断面図である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1に示すように、浴槽装置100は、浴槽本体110及び浴槽用枕1を有し、入浴中に使用者の首や肩等に吐水を行うことが可能な装置である。
浴槽本体110は、上部が開口した略直方体の形状を有し、湯水を貯水可能に形成される。浴槽本体110は、底面部111と、側壁部112と、背もたれ部115と、上縁面120と、を有する。底面部111は、略長方形で四隅が湾曲している。底面部111には、排水口(図示省略)が形成される。
側壁部112は、底面部111の四周から上方に延び、所定の厚みを有する。側壁部112のうち、浴槽本体110の一対の短手方向の側縁で、浴槽用枕1が設けられる側を背側側壁部112aと言う。本明細書の説明において、浴槽装置100の短手方向から浴槽用枕1を見た方向を正面とし、正面視の左右を結ぶ方向を浴槽用枕1の幅方向とする。さらに、幅方向に直交し、浴槽本体110の内側と外側とを結ぶ方向を浴槽用枕1の前後方向と言う。上下方向とは、浴槽装置100の設置される面と天井側とを結ぶ方向を言う。
側壁部112における浴槽本体110の内側の面は、内壁面1120である。図1及び図5に示すように、内壁面1120における短辺及び長辺それぞれの延びる方向の中央側は浴槽本体110の外側へ緩く膨出するように緩く湾曲している。少なくとも背側側壁部112aにおける内壁面1120の上端は、平面視で湾曲している。
背もたれ部115は、背側側壁部112aの内壁面1120の上部に形成される。背もたれ部115は、背側側壁部112aの内壁面1120が、底面部111から所定高さ上方に延びた位置から後方側の浴槽用枕1に向けて傾斜することで形成される。図2に示すように、背もたれ部115は、水平方向に対して45度以90度未満の角度θ1で傾斜する。
上縁面120は、浴槽本体110の上端から四周の外側へ延出する部分である。上縁面120は、概ね平坦に形成され、外側から浴槽本体110側に向かって排水勾配が形成されている。
浴槽用枕1は、入浴中に使用者が頭部を載せた状態で、使用者に吐水する装置である。浴槽用枕1は、浴槽装置100の上縁面120に配置される。詳細には、浴槽用枕1は、背側側壁部112a側の上部に形成される上縁面120の上に配置される。浴槽用枕1は、枕部本体2と、内部機構としての本体部3(図4参照)と、ベースプレート4(図4参照)と、給水機構5(図2~図4等参照)と、を有する。
本体部3は、図4に示すように、枕部本体2の下方内部に配置され、浴槽本体110に湯水を吐水する機構を備える。本体部3は、幅方向に延びる横長の形状を有する。本体部3は、第1吐水口31と、一対の第2吐水口32と、上ケース33と、下ケース34と、照明装置35と、整流こま36と、フロントカバー37と、を有する。
下ケース34は、上縁面120の上に固定され、本体部3の土台となる部分である。下ケース34は、上縁面120から上方に所定高さを有し、例えば本体部3の半分程度の高さを有する。図4に示すように、下ケース34は、凹部341と、前壁部342と、を有する。
凹部341は、長円を半分に割ったような形状に形成され、下ケース34の上面で周囲よりも所定高さ低く形成された面である。凹部341の底面には、さらに高さの異なる段差が形成されている。凹部341は、傾斜部341aと、整流こま設置部341bと、給水機構接続部341cと、を有する。
傾斜部341aは、凹部341の前方側が、凹部341の前後方向の略中央部から前端部まで上方に向かって傾斜する部分である。すなわち、凹部341の前方側は、下方から上方へ向かって傾斜する平坦な面に形成される。傾斜部341aは、後述する上ケース33の支持部332の下面に隙間を空けて対向して配置される。
整流こま設置部341bは、凹部341の後方側に配置される。整流こま設置部341bは、凹部341の底面から突出するリブ341dによって凹部341の他の部分と区切られる部分であり、後述する整流こま36がリブ341dの後方に固定される。
給水機構接続部341cは、凹部341の幅方向中央かつ後方側に形成される。給水機構接続部341cは、凹部341の底面の他の部分よりもより低く窪んでおり、概ね上部が開口した直方体状に窪んでいる。給水機構接続部341cの幅方向中央側には、後述する給水機構5の第1給水ホース51を接続可能な円筒状の突起が下方に向かって突出している。
前壁部342は、下ケース34の前壁を形成する部分であり、後述する枕部本体2の前側、すなわち浴槽本体110の内壁面1120側に配置される。前壁部342は、凹部341の底面から下方に延び、上縁面120を覆うように浴槽本体110の内壁面1120側へ突出する。前壁部342は、平面視で内壁面1120の上縁の延びる方向、すなわち本実施形態では浴槽本体110の短手方向に沿って、下ケース34の幅方向の一方から他方まで延びる横長の形状を有する。前壁部342は、浴槽本体110の内壁面1120の湾曲形状に沿って湾曲している。前壁部342は、せり出し部としての前壁部せり出し部3421と、立面部3422と、を有する。
前壁部せり出し部3421は、前壁部342の中央部側よりも端部側が内壁面1120に向かってせり出して形成されている。言い換えれば、図4に示すように、前壁部せり出し部3421は、端部側の方が中央部側よりも平面視で内壁面1120側に突出しており、突出する内壁面1120側の面が、中央部側から連続的に湾曲し、中央部側から端部側に向かうにしたがって徐々に内壁面1120に向かってせり出している。図6に示すように、前壁部せり出し部3421は、上部側より下部側が前方の内壁面1120側へ近くなるように傾斜している。側面視で、前壁部せり出し部3421は概ね三角形のようであり、前面が緩く外側に凸となるように湾曲している。前壁部せり出し部3421には、表面に凹凸を形成したシボ加工がなされている。前壁部せり出し部3421は、ざらざらとした表面を有し、表面に形成された凹部と凸部の高低差が低い。これにより、後述する照明装置35から光が照射されても、反射によって眩しくなることを防止することができる。
立面部3422は、前壁部せり出し部3421の上端から上下方向に延びる部分である。立面部3422は、前壁部せり出し部3421の上端と後述する第1吐水口31の下端との間で少なくとも1mm以上の長さ上方に起立する背の低い壁状の部分である。
整流こま36は、凹部341の上に取り付けられる。整流こま36は、下ケース34に沿って横長に形成され、凹部341側に向かって開口するとともに上面が閉じた蓋のような縦断面視略コの字形状を有する。整流こま36は、整流部361と、接続蓋部362と、水抜き孔363と、を有する。
整流部361は、縦断面視略コの字状の横長の部分が、本体部3の幅方向に沿って、二つ並んで配置される。凹部341に接する整流部361のそれぞれは、一対の側壁部361aと、上面部361bと、開口部361cと、を有する。一対の側壁部361aは、凹部341から上方へ起立し、整流こま36の前側と後側で互いに向き合うように配置される。前側と後側のそれぞれの側壁部361aは、整流こま36の幅方向の端部側で近づき、接続される。上面部361bは、一対の側壁部361a同士を接続し、上部に広がる平坦な面である。開口部361cは、上面部361bに形成される貫通孔であり、整流こま36の幅方向に沿って複数並んで形成される。
接続蓋部362は、下ケース34の凹部341に設けられた給水機構接続部341cを覆うように蓋状に形成されるとともに、蓋状に形成された部分の後側の幅方向の中央部が後方に突出し、二つ並んだ整流部361を凹部341の底面側で接続する。二つ並んだ整流部361と接続蓋部362は、一体に形成されている。
水抜き孔363は、二つ並ぶ整流部361同士の間で、接続蓋部362の後方に突出する部分に形成された貫通孔である。水抜き孔363は、接続蓋部362を貫通して形成され、下ケース34の凹部341の給水機構接続部341cの上方に位置する。水抜き孔363は、水を給水機構接続部341cへ通過させることができる。
上ケース33は、下ケース34の上部に配置されるとともに、下ケース34の後部を覆うように取り付けられる。上ケース33は、カバー面331と、支持部332と、中空部333と、を有する。
カバー面331は、本体部3の後方から、前後方向における中央部からやや手前まで延び、本体部3を覆う部分である。カバー面331は、本体部3の前端まで至らない。
支持部332は、カバー面331の前端から下方に延び、屈曲して前方側へ突出する。支持部332は、本体部3の幅方向に沿って形成される。支持部332には、後述する照明装置35が取り付けられる。支持部332は、下ケース34の幅方向の一方から他方まで略直線状に延びる形状を有する。
中空部333は、図2及び図3に示すように、上ケース33のカバー面331と下ケース34との間に形成される空間である。中空部333は、整流こま36の開口部361cを通って給水された湯水が流通する流路を構成する。
照明装置35は、上ケース33の前方にスペーサー38を介して取り付けられる。照明装置35は、本体部3に沿う横長の形状を有し、浴槽用枕1の幅方向の一方から他方まで略直線状に延びる形状を有する。照明装置35は樹脂製のケースの内部に光源が配置されて形成され、第1吐水口31から吐水される湯水を照らすように配置される。
フロントカバー37は、上ケース33の前端に上ケース33から連続するように取り付けられ、照明装置35の上部を覆う。フロントカバー37は、本体部3に沿う横長の形状を有し、浴槽用枕1の幅方向の一方から他方まで略直線状に延びる形状を有する。フロントカバー37は、本体部3の上部全面に、本体部3の幅方向に沿って取り付けられる。
第1吐水口31は、図示しない給水源から湯水を供給され、浴槽本体110の内部へ吐水可能な開口である。第1吐水口31は、図2に示すように、上ケース33の支持部332の下面と、下ケース34の上面、すなわち凹部341の傾斜部341aとの間の細い溝により構成される。第1吐水口31は、上ケース33の支持部332が略直線状に形成されていることから、前壁部342の上方で浴槽用枕1の幅方向の一方から他方まで略直線状に形成されている。第1吐水口31から吐水される湯水の吐水角度θ2は、第1吐水口31の上下方向の中心を通る上縁面120と平行な仮想線i1に対して-30度から+30度の範囲である。第1吐水口31から吐水される湯水の吐水速度は、0.5~5m/sである。第1吐水口31は、薄い膜状の湯水を使用者の方に向けて吐水する。
図6に示すように、第1吐水口31の下端よりも下方に前壁部せり出し部3421の上端が位置している。第1吐水口31の下端と、前壁部せり出し部3421の上端との間は、1mm以上の高さH、上下方向に離れている。詳細には、前壁部せり出し部3421の上端から上方に立面部3422が形成されているので、この立面部の高さによって、第1吐水口31の下端と、前壁部せり出し部3421の上端とが1mm以上離されている。このため、第1吐水口31から吐水された湯水が前壁部せり出し部3421に誘引されずに、前方の浴槽本体110の内壁面1120へ吐水される。
側面視で、前壁部せり出し部3421の表面と、前壁部せり出し部3421の上端から第1吐水口31の下端を結ぶ仮想線i3との間に形成される角度θ4は、90度以上である。立面部3422は、前壁部せり出し部3421の上端から第1吐水口31の下端を結ぶ仮想線i3上に沿うように形成されているため、前壁部せり出し部3421の表面と、立面部3422との間に形成される角度は、90度以上である。図4及び図5に示されるように、前壁部せり出し部3421は湾曲しているため、前壁部せり出し部3421が内壁面1120側へ突出する度合いは、前壁部せり出し部3421の中央部側と端部側で異なっている。しかし、前壁部せり出し部3421のいずれの位置においても、前壁部せり出し部3421の表面と立面部3422との角度は90度以上である。
第2吐水口32は、第1吐水口31とは異なる位置に形成され、浴槽本体110の内部に湯水を吐水可能な開口である。第2吐水口32は、第1吐水口31の下方に配置され、図4に示すように、本体部3における下ケース34の前壁部342に形成される。第2吐水口32は、第1吐水口31の下方で、前壁部342の幅方向中央側に、間を空けて二つ配置されている。第2吐水口32は、使用者の首に向けて吐水する吐水口である。第2吐水口32の内側には、第2吐水口32から吐出される水を波打つように発射するための首湯ユニット320が配置されている。首湯ユニット320は、下ケース34に取り付けられる。首湯ユニット320の前方の開口から吐出された湯水は、前壁部342に形成された開口である第2吐水口32を通って吐出されるように構成される。図2は、図1における第2吐水口32の幅方向の中心を通るA-A線で切断した部分縦断面図である。図2に示すように、第2吐水口32の上下方向の中心は、上縁面120から5mm~50mmの高さの範囲RH2内に位置する。第2吐水口32から吐水される湯水の吐水角度θ3は、第2吐水口32の上下方向の中心を通る上縁面120と平行な仮想線i2に対して-30度から+30度の範囲である。
枕部本体2は、使用者の頭部を載せることが可能な高さを有し、浴槽本体110の上縁面120に、上縁面120から凸となるように配置される。枕部本体2は、浴槽用枕1の外形を規定する部分であり、浴槽用枕1の他の要素を覆うように配置される。図1に示すように、枕部本体2は、浴槽用枕1の幅方向に沿う横長の形状である。枕部本体2は、浴槽本体110の内壁面1120の湾曲した形状に沿って湾曲して形成される。すなわち、図5に示すように、枕部本体2は、平面視で前方側から後方側へ向かって弧を形成するように湾曲する。さらに、枕部本体2は、正面視で上縁面120から上方に向かって弧を形成するように湾曲する。図2等に示すように、枕部本体2は、浴槽装置100の側面から視た縦断面視では、上縁面120から後方に向かってなだらかに湾曲しながら延び、枕部本体2の前後方向の中心よりも後方側で最高点に達する。枕部本体2は、最高点から上縁面120の後方に向かって湾曲しながら下り傾斜する。枕部本体2の前方側の方が、後方側よりも傾斜が緩やかであり、この緩やかな傾斜面に頭部が載せられる。
図3は、浴槽用枕1の幅方向の中心を通るB-B線で切断した部分縦断面図である。図3に示すように、枕部本体2の高さの最高点は、枕部本体2の幅方向の中央部21で、浴槽装置100の上縁面120から当該上縁面に対して直交する方向に30mm~150mmの高さの範囲RH1内の任意の位置にある。好ましくは、高さの範囲RH1は、上縁面120から50mm~100mmの範囲RH1であってよい。枕部本体2の最高点は、枕部本体2の前後方向の位置に関して、浴槽本体110の側壁部112における内壁面1120の上端と上縁面120との交点Pから、水平方向かつ枕部本体2の幅方向に直交する方向へ向かって30mm~250mmの距離の範囲RD内の任意の位置にある。距離は、交点Pから好ましくは50mm~150mmの範囲RDであってよい。枕部本体2の中央部21とは、図5に示すように、幅方向の中心から一対の第2吐水口32までの部分を指す。中央部21は、枕部本体2のうちで高さが最も高くなるように形成されている。中央部21に使用者の頭部が載せることで、首の付け根から頭部の背面を枕に載せやすくなる。そして、使用者の頭部の位置が上記の範囲に規定されることにより、肩や首等の適切な位置に吐水を行うことができる。使用者が背中を起こして入浴する場合と、枕部本体2から背もたれ部115にもたれて入浴する場合を考慮すると、枕部の最高点の高さ及び交点Pからの距離は、上記の範囲が好ましい。
枕部本体2は、幅方向の端部に枕部せり出し部22を有する。枕部せり出し部22は、中央部側よりも端部側が内壁面1120に向かってせり出すように突出して形成される。言い換えれば、図5に示すように、枕部せり出し部22は、幅方向の端部側の方が中央部側よりも平面視で内壁面1120側に突出している。枕部せり出し部22の前方側の端部は、前壁部せり出し部3421の前方側の端部よりも内壁面1120に近い前方側に位置している。枕せり出し部22の前方端部は、内壁面1120の上端から離れて上縁面120の後方側に位置している。
ベースプレート4は、図4に示すように、本体部3の下面と浴槽装置100の上縁面120との間に配置され、本体部3を固定するための板状の部材である。
給水機構5は、外部の給水源から本体部3に接続される第1給水ホース51、第2給水ホース52、ポンプ及び弁等(図示省略)を有する。第1給水ホース51は、上縁面120の裏側を介して本体部3の下方に接続され、第1吐水口31から吐水される湯水を供給される。第2給水ホースは、同様に本体部3の下方に接続される。第2給水ホース52は、首湯ユニット320に接続され、第2吐水口32から吐水される湯水を供給する。
本実施形態によれば、以下の効果が奏される。、浴槽用枕1を、浴槽本体110の上縁面120に配置され、使用者の頭部を載せることが可能な枕部本体2と、枕部本体2の内部に配置される本体部3と、を含んで構成した。本体部3を、湯水を吐水可能な第1吐水口31及び枕部本体2における浴槽本体110の内壁面1120側に配置される前壁部342を含んで構成した。前壁部342を、平面視で内壁面1120の上縁が延びる方向に沿って横長に形成され、前壁部342における中央部側よりも端部側が内壁面1120に向かってせり出す前壁部せり出し部3421を含んで構成し、前壁部せり出し部3421の中央部側の上端を、第1吐水口31の下端よりも下方に位置させた。前壁部せり出し部3421が浴槽本体110側へせり出すと、第1吐水口31から吐水される湯水が前壁部せり出し部3421の上端に表面張力で引っ張られ、吐水形状が乱れる懸念が生じる。しかし、前壁部せり出し部3421の少なくとも中央部側の上端を、第1吐水口31の下端よりも下方に位置させたので、第1吐水口31から吐水された湯水が、前壁部せり出し部3421に載って表面張力により前壁部せり出し部3421側へ誘引されて流れることが防止される。これにより、第1吐水口31から吐水される湯水を意図した通り吐水することが容易になる。
本実施形態によれば、前壁部せり出し部3421の上端と、第1吐水口31の下端とを、1mm以上、上下方向に離した。これにより、第1吐水口31から吐水された湯水が、前壁部せり出し部3421に載って表面張力により前壁部せり出し部3421側へ引っ張られて流れることを確実に防止することができる。
本実施形態によれば、側面視における前壁部せり出し部3421の表面と、前壁部せり出し部3421の上端から第1吐水口31の下端を結ぶ仮想線との間に形成される角度θ4を、90度以上に構成した。角度θ4を90度以上にすることで、前壁部せり出し部3421の表面と、第1吐水口31の下端との間に水が溜まらずに流れる。さらに、90度以上の角度にすることで、第1吐水口31と浴槽10の上縁面120との間を掃除する際に、第1吐水口31の下端及び前壁部せり出し部3421を拭きやすく、清掃性が向上する。
本実施形態によれば、前壁部342を、前壁部せり出し部3421の上端と第1吐水口31の下端との間に、上下方向に延びる立面部3422を含んで構成した。立面部3422を形成することで、確実に第1吐水口31の下端よりも下方に前壁部せり出し部3421を配置し、前壁部せり出し部3421の上端と、第1吐水口31との間を空けることができる。したがって、上記と同様の効果を奏する。
本実施形態によれば、前壁部せり出し部3421を、幅方向の中央部側から端部側に向かうにしたがって徐々に内壁面1120に向かってせり出させた。徐々に湾曲してせり出すことで、吐水された湯水の流れを堰き止めることなく、スムーズに浴槽本体110の内壁面1120側へと導くことができる。
本実施形態によれば、前壁部せり出し部3421を、上部より下部側が内壁面1120に近くなるように傾斜させた。吐水された湯水は重力により下方に落ちる。前壁部せり出し部3421の下部側が内壁面1120に近くなるように傾斜することで、前壁部せり出し部3421に落ちた湯水が傾斜を滑り落ちて浴槽本体110の内壁面1120側へ流れる。このため、前壁部342と上縁面120の間で湯水が滞留することを一層抑制することができる。
本実施形態によれば、浴槽装置100を、上述の浴槽用枕1及び浴槽本体110を含んで構成した。これにより、浴槽用枕1の第1吐水口31から吐水された水が、浴槽用枕1の前壁部342に表面張力で引っ張られて吐水形状を乱すことなく、均一に吐水可能な浴槽装置100が提供される。
本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、本開示の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本開示に含まれる。前壁部せり出し部3421の上端は、吐水された水が表面張力で前壁部せり出し部3421側へ引っ張られることを防止可能な程度に第1吐水口31の下端よりも下方に位置していればよく、前壁部せり出し部3421の上端と第1吐水口31の下端との間の寸法は限定されない。
上記実施形態では、前壁部せり出し部3421は、幅方向の全体が第1吐水口31の下方に位置している。前壁部せり出し部3421の、少なくとも幅方向の中央部が第1吐水口31の下方に位置していれば、端部側の構成が異なっていてもよい。前壁部せり出し部3421において、端部側へせり出す傾斜の緩い、すなわち比較的直線に近い中央部側を第1吐水口31の下方に位置させる。これにより、第1吐水口31から吐水される湯水が表面張力で前壁部せり出し部3421側へ引っ張られやすい部分で、吐水される湯水が乱れることを防止することできる。
上記実施形態では、前壁部せり出し部3421は、前壁部342の中央部側から端部側に向かって徐々にせり出し、湾曲して形成されている。しかし、前壁部せり出し部3421は、湾曲していなくてもよい。前壁部せり出し部は、中央部側から端部側まで直線的に、浅いV字状に形成されてもよい。前壁部せり出し部は、徐々にせり出さなくてもよく、端部側だけ突出するように形成されてもよい。さらに、前壁部せり出し部は、枕部本体2と別体の部品でなくてもよく、枕部本体2と一体に形成されていてもよく、枕部1全体が一つの部材であってよい。反対に、前壁部せり出し部は、取付部品であってもよい。すなわち、前壁部せり出し部は、前壁部を構成する部品の端部の前方側に凸となる別の部品を取り付けて構成してもよい。
枕部本体2の最高点や、第2吐水口32の上縁面120からの高さ、背もたれ部115の傾斜の角度θ1は上記の範囲内で適宜設定されてよい。
浴槽装置100は、上部が開口した略直方体の形状を有するものを例に説明した。浴槽の形状は、使用者が湯船につかるように湯水を貯水することができれば、開口部の形状は長円形や円形、正方形、その他の自由な形状を有していてよい。
1 浴槽用枕、 3 本体部(内部機構)、 31 第1吐水口(吐水口)、 100 浴槽装置、 110 浴槽本体、 120 上縁面、 342 前壁部、 1120 内壁面、 3421 前壁部せり出し部(せり出し部)、 3422 立面部


Claims (7)

  1. 浴槽本体の上縁面に配置され、使用者の頭部を載せることが可能な枕部本体と、
    前記枕部本体の内部に配置される内部機構と、を備え、
    前記内部機構は、湯水を吐水可能な吐水口及び前記枕部本体における前記浴槽本体の内壁面側に配置される前壁部を有し、
    前記前壁部は、平面視で前記内壁面の上縁が延びる方向に沿って横長に形成され、前記前壁部における中央部側よりも端部側が前記内壁面に向かってせり出すせり出し部を有し、
    前記せり出し部の中央部側の上端は、前記吐水口の下端よりも下方に位置している、浴槽用枕。
  2. 前記せり出し部の上端と、前記吐水口の下端とは、1mm以上、上下方向に離れている、請求項1に記載の浴槽用枕。
  3. 側面視における前記せり出し部の表面と、前記せり出し部の上端から前記吐水口の下端を結ぶ仮想線との間に形成される角度は、90度以上である、請求項1又は2に記載の浴槽用枕。
  4. 前記前壁部は、前記せり出し部の上端と前記吐水口の下端との間に、上下方向に延びる立面部を有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の浴槽用枕。
  5. 前記せり出し部は、幅方向の前記中央部側から前記端部側に向かうにしたがって徐々に前記内壁面に向かってせり出している、請求項1~4のいずれか1項に記載の浴槽用枕。
  6. 前記せり出し部は、上部より下部側が前記内壁面に近くなるように傾斜している、請求項1~5のいずれか1項に記載の浴槽用枕。
  7. 請求項1~6の何れか1項に記載の浴槽用枕と、
    前記浴槽本体と、
    を備える浴槽装置。
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