JP7514003B2 - 圧着端子と端子台との接続構造 - Google Patents

圧着端子と端子台との接続構造 Download PDF

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本発明は、電線を中継接続するための端子台及び圧着端子と端子台との接続構造に関する。
従来、電線を中継接続するための端子台が広く実用に供されている(例えば、特許文献1等参照。)。このような端子台は、例えば、電線が圧着された圧着端子の先端側に設けられる接続部を締結するための端子ネジと、端子ネジの足部を挿通可能な貫通穴を有する導電板と、導電板が固定される台座部及び台座部を挟んで左右両側に立設された一対の側壁部を有する絶縁性の基台とを備えて構成される。
中継接続用の端子台では、それぞれ電線が圧着された2個(すなわち一対)の圧着端子を導電板に対して1本の端子ネジで同心に接続して固定する場合がある。すなわち、一対の圧着端子を、各々の先端側の接続部同士を重ね合わせて導電板の同一の貫通穴に位置決めし、1本の端子ネジの足部を各圧着端子の端子穴にそれぞれ挿通して共締めすることにより導電板に固定される。
実用新案登録第3157637号公報
しかしながら、2個の圧着端子の接続部同士を重ね合わせて端子ネジで導電板に対して共締めした場合、1個の圧着端子のみ締結した場合と比較すると、使用中の振動や経時変化等に起因して圧着端子の固定に緩みが生じ易くなるという問題がある。
本発明は、一対の圧着端子を端子ネジで同心に接続して導電板へ緩みなく強固に固定できると共に、圧着端子の着脱が容易な圧着端子と端子台との接続構造を提供することを目的とする。
本発明に係る圧着端子と端子台との接続構造は、 電線が基端側に圧着され且つ端子穴を有する接続部が先端側に設けられる第1と第2の一対の圧着端子と、前記電線を中継接続する端子台との接続構造である。
また、前記端子台は、前記電線が圧着された圧着端子の先端側に設けられる接続部を締結するための端子ネジと、前記端子ネジの足部を挿通可能な貫通穴を有する導電板と、前記端子ネジに螺合するナットと、前記導電板が固定される台座部及び前記台座部を挟んで左右両側に立設された一対の側壁部を有する絶縁性の基台と、を備え、前記基台は、前記導電板の下方で上向きに開口して前記ナットを回り止め可能に収容する収容凹部が設けられ、前記台座部は、前記収容凹部の開口端面の高さ位置を基準として前記圧着端子の前記接続部の厚み分以上の高さに形成され、前記台座部に固定される前記導電板の下面と前記ナットを収容する前記収容凹部の前記開口端面との間に、前記圧着端子の前記接続部を前方又は後方から挿入可能な挿入空間が形成されている。
そして、前記第1の圧着端子は、その裏面を下向きにして前記導電板の上面にその接続部が接触するように配置され、前記第2の圧着端子は、前記導電板を挟んで前記第1の圧着端子と前記接続部同士が上下に対向する姿勢で前記端子台の前記挿入空間に挿入されて前記導電板の下面にその接続部が接触するように配置され、前記端子ネジは、前記第1の圧着端子の端子穴、前記導電板の貫通穴、及び前記第2の圧着端子の端子穴に前記足部を挿通させて前記ナットに螺合される。
この構成によれば、台座部に固定される導電板の下面とナットが収容される収容凹部の開口端面との間に形成される挿入空間は、圧着端子の接続部の厚み分以上の高さが確保されているので、導電板を基台から取り外すことなく、圧着端子の接続部を確実に挿脱することができる。そして、第1と第2の一対の圧着端子について、第1の圧着端子の接続部を導電板の上面に配置すると共に、第2の圧着端子の接続部を挿入空間へ挿入し導電板の下面に配置して端子ネジをナットに螺合することで、一対の圧着端子を同時に締結することができる。よって、一対の圧着端子を端子ネジで同心に接続して導電板へ緩みなく強固に固定できると共に、圧着端子の着脱が容易であるという効果を奏する。さらに、一対の圧着端子を端子ネジで同心に接続して導電板へ緩みなく強固に固定できると共に、圧着端子の着脱が容易であるという効果を奏する。また、一対の圧着端子は、導電板を挟んで上下に対向する姿勢で配置されるので、各々の基端側に圧着される一対の電線同士の干渉を回避して配線することができる。
また、前記第2の圧着端子は、前記導電板を挟んで前記第1の圧着端子と前記接続部の裏面同士が上下に対向する姿勢で前記端子台の前記挿入空間に挿入されて前記導電板の下面にその接続部が接触するように配置される。
この構成によれば、一対の圧着端子は、導電板を挟んで接続部の裏面同士が対向する姿勢で配置されるので、各々の基端側に圧着される一対の電線が互いに上下に離隔する側に位置し、電線同士の干渉を回避して配線することができる。
また、前記第1の圧着端子は、その先端側を後方に向けて前記端子台に配置され、前記第2の圧着端子は、その先端側を前方に向けて前記端子台に配置される。
この構成によれば、一対の圧着端子は、先端側が前後逆向きとなる姿勢で配置されるので、各々の基端側に圧着される一対の電線が互いに前後方向に離隔する側に位置し、電線同士の干渉を回避して配線することができる。
また、前記導電板は、一対の前記貫通穴が間隔を隔てて設けられ、前記各貫通穴の中間で固定具を介して前記台座部に固定される。
この構成によれば、導電板は、入力側と出力側の電線に対応して一対の貫通穴が間隔を隔てて設けられ、各貫通穴の中間で固定具を介して台座部に固定されるので、入力側及び出力側の圧着端子の接続の障害となることがなく、簡単な構造で導電板を台座部に固定することができる。
また、前記導電板は、前記固定具として1本の固定ネジを用いて前記台座部に固定される。この構成によれば、1本の固定ネジを用いた極めて簡単且つ安価な構造で導電板を台座部に固定できる。
また、前記基台は、前記台座部の後端に後壁部が立設され、前記後壁部は、前記挿入空間を臨んで開口する挿入窓が設けられる。この構成によれば、第1と第2の一対の圧着端子について、第1の圧着端子の接続部を導電板の上面に配置すると共に、第2の圧着端子 の接続部を基台の背面から後壁部の挿入窓を通して挿入空間へ挿入し導電板の下面に配置して端子ネジをナットに螺合することで、導電板を基台から取り外すことなく、一対の圧着端子を同時に締結することができる。
また、前記台座部は、前記収容凹部の前記開口端面の高さ位置を基準として前記接続部の厚み分より所定の隙間分大きい高さに設定される。この構成によれば、圧着端子の接続部を挿入空間に挿入した際に所定の隙間が確保されているので、接続部を円滑に挿入できると共に、接続部を挿入することで導電板の下面へ案内されるため容易に位置決めすることができる。
また、前記台座部は、前記収容凹部の前記開口端面の高さ位置を基準として前記ナットの厚み未満の高さに設定される。この構成によれば、端子ネジの回転によりナットが上昇して導電板の下面に当接する上限位置において、ナットの下部の少なくとも一部が収容凹部内で回り止めされているので、端子ネジの締結を確実に行うことができる。
本発明の第1実施形態に係る端子台を示す正面図である。 第1実施形態に係る端子台を示す平面図である。 図1に示す端子台におけるIII-III線断面図である。 図3に示す端子台におけるIV-IV線断面図である。 端子台の各部と圧着端子の接続部との関係を示す拡大断面図である。 端子台への圧着端子の取り付け方法を示す図3相当の説明図である。 圧着端子と端子台との接続構造の一例を示す平面図である。 圧着端子と端子台との接続構造の一例を示す断面図である。 圧着端子と端子台との接続構造の他の例を示す断面図である。 第2実施形態に係る端子台を示す正面図である。 第2実施形態に係る端子台を示す背面図である。 第2実施形態に係る端子台を示す平面図である。 図10に示す端子台におけるXIII-XIII線断面図である。 端子台への圧着端子の取り付け方法を示す図13相当の説明図である。 圧着端子と端子台との接続構造の一例を示す断面図である。
以下、本発明の端子台及び圧着端子と端子台との接続構造を具体化した各実施形態について図面を参照しつつ説明する。
[第1実施形態]
最初に、本発明の第1実施形態に係る端子台1の構成について、図1乃至図9を参照しつつ説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る端子台1を示す正面図である。図2は、第1実施形態に係る端子台1を示す平面図である。図3は、図1に示す端子台1におけるIII-III線断面図である。図4は、図3に示す端子台1におけるIV-IV線断面図である。図5は、端子台1の各部と圧着端子30の接続部30aとの関係を示す拡大断面図である。図6は、端子台1への圧着端子30の取り付け方法を示す図3相当の説明図である。図7は、圧着端子30と端子台1との接続構造の一例を示す平面図である。図8は、圧着端子30と端子台1との接続構造の一例を示す断面図である。図9は、圧着端子30と端子台1との接続構造の他の例を示す断面図である。
(1.端子台1の構成)
まず、本実施形態の端子台1の構成について、図1乃至図5を中心に参照しつつ説明する。端子台1は、電線を中継接続する端子台であって、図1等に示すように、端子ネジ2,2と、導電板3と、ナット4,4と、基台5とを備えて構成される。
端子ネジ2,2は、導電性材料(例えば、鉄等の金属)からなるネジ部材であって、図7に示すように、圧着端子30の接続部30aを導電板3に対して固定する。圧着端子30は、基端側の圧着部30bに電線Cの導体部が圧着され、先端側の接続部30aには端子ネジ2の足部2aを挿通可能な端子穴30cが形成されている。
尚、本明細書では、個々の電線を区別する必要がある場合は、第1の電線C1、第2の電線C2、第3の電線C3、又は第4の電線C4と表記し、区別する必要が無い場合は、単に電線Cと表記する。同様に、個々の圧着端子を区別する必要がある場合は、第1の圧着端子31、第2の圧着端子32、第3の圧着端子33、又は第4の圧着端子34と表記し、区別する必要が無い場合は単に圧着端子30と表記する。尚、接続部31a~34a、圧着部31b~34b、及び端子穴31c~34cは、第1の圧着端子31~第4の圧着端子34におけるそれぞれ同一部位である。
導電板3は、導電性材料(例えば、黄銅等の導電性に優れた金属)からなる長方形状の平板である。導電板3は、端子ネジ2,2の足部2a,2aを挿通可能な貫通穴3a,3aが長手方向(前後方向)の一方側と他方側とに互いに間隔を隔てて形成されている。導電板3は、さらに、固定ネジ6の足部6aを挿通可能な固定用穴3bが、長手方向(前後方向)中央における貫通穴3a,3aの中間に形成されている。
ナット4,4は、端子ネジ2,2に螺合する多角形型(本実施形態では正方形型)のナット部材であって、基台5の後述する収容凹部5d,5dに収容されている。
基台5は、絶縁性材料(例えば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等の樹脂)からなり、本体部5aと、導電板3が固定される台座部5bと、一対の側壁部5c,5cとを備えて構成される。本体部5aは、平面視長方形状の箱形に形成されている。台座部5bは、本体部5a上面の長手方向(前後方向)中央にて突設されている。台座部5bには、雌ネジ部材であるインサート金具6bが埋設されており、導電板3は固定ネジ6の足部6aを固定用穴3bに挿通してインサート金具6bに螺合させることで台座部5bに固定されている。一対の側壁部5c,5cは、台座部5bを挟んで本体部5aの左右両側に立設されている。
さらに、本体部5aには、台座部5bに固定される導電板3の下方で上向きに開口してナット4,4を回り止め可能に収容する収容凹部5d,5dが設けられている。台座部5bは、図5に示すように、収容凹部5d,5dの開口端面5e,5eの高さ位置を基準として圧着端子30の接続部30aの厚み分T1以上の高さHに形成されている。より詳細には、台座部5bは、接続部30aの厚み分T1より所定の隙間分T2大きい高さHに設定される(つまり、H=T1+T2の関係が成り立つ)。そして、台座部5bに固定される導電板3の下面とナット4,4を収容する収容凹部5d,5dの開口端面5e,5eとの間に、圧着端子30の接続部30aを前方又は後方から挿入可能な挿入空間5f,5fが形成される。すなわち、前方側の挿入空間5fへは接続部30aを基台5前方から、後方側の挿入空間5fへは接続部30aを基台5後方から、それぞれ挿入可能である。
ここで、所定の隙間分T2は、接続部30aを挿入空間5f,5fへ円滑に挿入するのに必要十分な大きさであり、例えば、1~3mm程度である。また、台座部5bの高さHは、収容凹部5d,5dの開口端面5e,5eの高さ位置を基準としてナット4,4の厚み分T3未満である(つまり、H<T3の関係が成り立つ)。
(2.圧着端子30と端子台1との接続方法並びに接続構造)
次に、圧着端子30の端子台1への接続方法並びに接続構造について、図6乃至図9を参照しつつ説明する。まず、図6に示すように、端子ネジ2を導電板3から取り外す。次に、入力側である第1の電線C1が圧着された第1の圧着端子31を、その裏面を下向きにして端子穴31cを貫通穴3aに位置合わせしつつ、導電板3の長手方向一端側(前後方向前側)の上面に接続部31aが接触するように配置する。同じく入力側である第2の電線が圧着された第2の圧着端子32を、導電板3を挟んで第1の圧着端子31と裏面同士が対向する姿勢で端子台1の挿入空間5fに挿入し、端子穴32cを貫通穴3aに位置合わせしつつ、導電板3の下面にその接続部31aが接触するように配置する。
続いて、端子ネジ2の足部2aを、第1の圧着端子31の端子穴31c、導電板3の貫通穴3a、及び第2の圧着端子32の端子穴32cに挿通させてナット4に螺合させる。多角形状のナット4は、僅かに大きい相似形状の空間を形成する収容凹部5d内に全体が収容されることによって回り止めされているため、端子ネジ2の締め付け時にナット4が連れ回りすることなく端子ネジ2の締め付けを行うことができる。よって、一対の圧着端子31,32を導電板3の上下両面に当接させて同時に締結することができる。
出力側である第3の電線C3が圧着された第3の圧着端子33、同じく出力側である第4の電線C4が圧着された第4の圧着端子34についても、第1の圧着端子31、第2の圧着端子32と同様の手順で、導電板3における長手方向(前後方向)他端側の上面と下面とにそれぞれ配置して端子ネジ2の締め付けを行う。このようにして、図7、図8に示すように、入力側の電線C1,C2及び出力側の電線C3,C4の4本の電線が、端子台1に接続される。
一方、入力側の電線C2の接続を行わず、入力側の電線C1及び出力側の電線C3,C4の3本を端子台1に接続する場合、圧着端子31等と端子台1との接続構造は、図9に示すとおりとなる。
この場合の接続手順としては、まず、端子ネジ2を導電板3から取り外し、次に入力側である第1の電線C1が圧着された第1の圧着端子31を、その裏面を下向きにして端子穴31cを貫通穴3aに位置合わせしつつ、導電板3の長手方向(前後方向)一端側の上面に接続部31aが接触するように配置する。続いて、端子ネジ2の足部2aを、第1の圧着端子31の端子穴31c、及び導電板3の貫通穴3aに挿通させてナット4に螺合させる。
そして、端子ネジ2の締め付けに伴って多角形状のナット4が上昇するが、台座部5bは、収容凹部5dの開口端面5eの高さ位置を基準としてナット4の厚み分T3未満の高さHに設定されているので、ナット4の上端が導電板3の下面に当接する上限まで上昇しても、ナット4の下部の少なくとも一部が収容凹部5d内で回り止めされているので、端子ネジ2の締結を確実に行うことができる。
さらに、出力側の第3、第4の電線C3,C4について、上述した手順と同様に、導電板3における長手方向(前後方向)他端側の上面と下面とにそれぞれ配置して端子ネジ2の締め付けを行う。このようにして、図9に示すように、入力側の電線C1及び出力側の電線C3,C4の3本の電線が、第1の圧着端子31、第3の圧着端子33及び第4の圧着端子34を介して端子台1に接続される。
(3.第1実施形態まとめ)
本実施形態に係る端子台1は、電線Cを中継接続する端子台であって、電線Cが圧着された圧着端子30の先端側に設けられる接続部30aを締結するための端子ネジ2と、端子ネジ2の足部2aを挿通可能な貫通穴3aを有する導電板3と、端子ネジ2に螺合するナット4と、導電板3が固定される台座部5b及び台座部5bを挟んで左右両側に立設された一対の側壁部5c,5cを有する絶縁性の基台5と、を備え、基台5は、導電板3の下方で上向きに開口してナット4を回り止め可能に収容する収容凹部5dが設けられ、台座部5bは、収容凹部5dの開口端面5eの高さ位置を基準として圧着端子30の接続部30aの厚み分T1以上の高さHに形成され、台座部5bに固定される導電板3の下面とナット4を収容する収容凹部5dの開口端面5eとの間に、圧着端子30の接続部30aを前方又は後方から挿入可能な挿入空間5fが形成されている。
この構成によれば、台座部5bに固定される導電板3の下面とナット4が収容される収容凹部5dの開口端面5eとの間に、圧着端子30の接続部30aの厚み分T1以上の高さHを有する挿入空間5fが形成されているので、導電板3を基台5から取り外すことなく、圧着端子30の接続部30aを確実に挿脱することができる。そして、第1と第2の一対の圧着端子31,32について、第1の圧着端子31の接続部31aを導電板3の上面に配置すると共に、第2の圧着端子32の接続部32aを挿入空間5fへ挿入し導電板3の下面に配置して端子ネジ2をナット4に螺合することで、一対の圧着端子31,32を同時に締結することができる。よって、一対の圧着端子31,32を端子ネジ2で同心に接続して導電板3へ緩みなく強固に固定できると共に、圧着端子32等の着脱が容易であるという効果を奏する。
また、導電板3は、一対の貫通穴3a,3aが間隔を隔てて設けられ、各貫通穴3a,3a同士の中間で固定具としての固定ネジ6を介して台座部5bに固定される。
この構成によれば、導電板3は、入力側の電線C1,C2と出力側の電線C3,C4とに対応して一対の貫通穴3a,3aが間隔を隔てて設けられ、各貫通穴3a,3a同士の中間で固定ネジ6を介して台座部5bに固定されるので、入力側及び出力側の圧着端子31~34の接続の障害となることがなく、簡単な構造で導電板3を台座部5bに固定することができる。特に、導電板3は、固定具として1本の固定ネジ6を用いて台座部5bに固定される。この構成によれば、1本の固定ネジ6を用いた極めて簡単且つ安価な構造で導電板3を台座部5bに固定できる。
また、台座部5bは、収容凹部5dの開口端面5eの高さ位置を基準として接続部の厚み分T1より所定の隙間分T2大きい高さHに設定される。この構成によれば、圧着端子30の接続部30aを挿入空間5fに挿入した際に所定の隙間分T2が確保されているので、接続部30aを円滑に挿入できると共に、接続部30aを挿入することで導電板3の下面へ案内されるため容易に位置決めすることができる。
また、台座部5bは、収容凹部5dの開口端面5eの高さ位置を基準としてナット4の厚み分T3未満の高さHに設定される。この構成によれば、端子ネジ2の回転によりナット4が上昇して導電板3の下面に当接する上限位置において、ナット4の下部の少なくとも一部が収容凹部5d内で回り止めされているので、端子ネジ2の締結を確実に行うことができる。
本発明に係る圧着端子30と端子台1との接続構造は、電線C1,C2が基端側に圧着され且つ端子穴31c,32cを有する接続部31a,32aが先端側に設けられる第1と第2の一対の圧着端子31,32と、端子台1との接続構造であって、第1の圧着端子31は、その裏面を下向きにして導電板3の上面にその接続部31aが接触するように配置され、第2の圧着端子32は、導電板3を挟んで第1の圧着端子31と接続部31a,32a同士が上下に対向する姿勢で端子台1の挿入空間5fに挿入されて導電板3の下面にその接続部32aが接触するように配置され、端子ネジ2は、第1の圧着端子31の端子穴31c、導電板3の貫通穴3a、及び第2の圧着端子32の端子穴32cに足部2aを挿通させてナット4に螺合される。
よって、一対の圧着端子31,32を端子ネジ2で同心に接続して導電板3へ緩みなく強固に固定できると共に、圧着端子32等の着脱が容易であるという効果を奏する。また、一対の圧着端子31,32は、導電板3を挟んで上下に対向する姿勢で配置されるので、各々の基端側に圧着される一対の電線C1,C2同士の干渉を回避して配線することができる。
また、第2の圧着端子32は、導電板3を挟んで第1の圧着端子31と接続部31a,32aの裏面同士が上下に対向する姿勢で端子台101の挿入空間5fに挿入されて導電板3の下面にその接続部32aが接触するように配置される。
この構成によれば、一対の圧着端子31,32は、導電板3を挟んで接続部31a,32aの裏面同士が対向する姿勢で配置されるので、各々の基端側に圧着される一対の電線C1,C2が互いに上下に離隔する側に位置し、電線C1,C2同士の干渉を回避して配線することができる。
[第2実施形態]
(4.端子台101の構成)
次に、本発明の第2実施形態に係る端子台101について、図10乃至図15を参照しつつ説明する。図10は端子台101を示す正面図、図11は背面図、図12は平面図である。図13は、図10に示す端子台101におけるXIII-XIII線断面図である。図14は、端子台101への圧着端子30の取り付け方法を示す図13相当の説明図である。図15は、圧着端子30と端子台101との接続構造の一例を示す断面図である。尚、第1実施形態と同一の部材又は対応する部材には同一の符号を付し、それらについての詳細な説明を省略する。
本実施形態に係る端子台101は、電線を中継接続する極数3の端子台であって、図10等に示すように、極数分(3個)の端子ネジ2、導電板3及びナット4と、1つの基台5とを備えて構成される。
基台5は、絶縁性材料(例えば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等の樹脂)からなり、本体部5aと、導電板3がそれぞれ配置される極数分(3つ)の台座部5bと、各台座部5bを挟んで左右両側に立設される4つの側壁部5cと、各台座部5bの後端に立設される3つの後壁部5gとを備えて構成される。各導電板3は、左右両側の側壁部5c下部に形成された横溝5iに左右両端部が嵌合されることにより基台5への固定が図られている。
各台座部5bは、第1実施形態と同様に、収容凹部5dの開口端面5eの高さ位置を基準として圧着端子30の接続部30aの厚み分T1以上の高さHに形成され、台座部5bに固定される導電板3の下面とナット4を収容する収容凹部5dの開口端面5eとの間に、圧着端子30の接続部30aを前方から挿入可能な挿入空間5fが形成されている。
また、本実施形態では、各後壁部5gには、挿入空間5fを臨んでスリット状に開口する挿入窓5hが設けられている。つまり、本実施形態の端子台101では、後壁部5gの挿入窓5hを通して、圧着端子30の接続部30aを基台5の背面側(すなわち後方)から挿入空間5fに挿入可能となっている。
(5.圧着端子30と端子台101との接続方法並びに接続構造)
次に、圧着端子30の端子台101への接続方法並びに接続構造について、図14、図15を参照しつつ説明する。まず、図14に示すように、端子ネジ2を導電板3から取り外す。次に、入力側である第1の電線C1が圧着された第1の圧着端子31を、その裏面を下向きにして端子穴31cを貫通穴3aに位置合わせしつつ、導電板3の上面に接続部31aが接触するように配置する。
次に、出力側である第2の電線C2が圧着された第2の圧着端子32を、後壁部5gの挿入窓5hを通して基台5後方から挿入空間5fに挿入させ、端子穴32cを貫通穴3aに位置合わせしつつ、導電板3の下面にその接続部32aが接触するように配置する。図14では、第2の圧着端子32が裏面を上向きの姿勢にして配置される例を示している。尚、本実施形態において、第2の圧着端子32は、基台5背面から前方向きに配置されるので、基台5に正面側から後方向きに配置される第1の圧着端子31とは、電線C1,C2同士の干渉が生じない。よって、第2の圧着端子32の裏面を下向きの姿勢にして配置することも可能である。
続いて、端子ネジ2の足部2aを、第1の圧着端子31の端子穴31c、導電板3の貫通穴3a、及び第3の圧着端子33の端子穴33cに挿通させてナット4に螺合させる。多角形状のナット4は、僅かに大きい相似形状の空間を形成する収容凹部5d内に全体が収容されることによって回り止めされているため、端子ネジ2の締め付け時にナット4が連れ回りすることなく端子ネジ2の締め付けを行うことができる。よって、一対の圧着端子31,33を導電板3の上下両面に当接させて同時に締結することができる。このようにして、図15に示すように、入力側の電線C1及び出力側の電線C3の2本の電線が、端子台101に接続される。
以上詳述したように、本実施形態によれば、基台5は、台座部5bの後端に後壁部5gが立設され、後壁部5gは、挿入空間5fを臨んで開口する挿入窓5hが設けられる。この構成によれば、第1と第2の一対の圧着端子31,32について、第1の圧着端子31の接続部31aを基台5前方から導電板3の上面に配置すると共に、第2の圧着端子32の接続部32aを基台5後方から後壁部5gの挿入窓5hを通して挿入空間5fへ挿入し導電板3の下面に配置して端子ネジ2をナット4に螺合することで、導電板3を基台5から取り外すことなく、一対の圧着端子31,32を同時に締結することができる。
また、第1の圧着端子31は、その先端側を後方に向けて端子台101に配置され、第2の圧着端子32は、その先端側を前方に向けて端子台101に配置される。この構成によれば、一対の圧着端子31,32は、先端側が前後逆向きとなる姿勢で配置されるので、各々の基端側に圧着される一対の電線C1,C2が互いに前後方向に離隔する側に位置し、電線同士の干渉を回避して配線することができる。
(6.変形例)
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々に変更を施すことが可能である。例えば、上記実施形態では、圧着端子30が丸穴の端子穴30cが形成される接続部30aを有する例を示したが、これには限られない。圧着端子30として、端子穴30cの先端側が開口して接続部30aがU字型又はY字型を呈する圧着端子を用いてもよい。
1 端子台
2 端子ネジ
2a 足部
3 導電板
3a 貫通穴
5 基台
5b 台座部
5c 側壁部
5d 収容凹部
5e 開口端面
5f 挿入空間
5g 後壁部
5h 挿入窓
6 固定ネジ(固定具)
30 圧着端子
30a 接続部
C 電線
H 台座部の高さ
T1 圧着端子の接続部の厚み分
T2 所定の隙間
T3 ナットの厚み分

Claims (8)

  1. 電線が基端側に圧着され且つ端子穴を有する接続部が先端側に設けられる第1と第2の一対の圧着端子と、前記電線を中継接続する端子台との接続構造であって、
    前記端子台は、
    前記電線が圧着された圧着端子の先端側に設けられる接続部を締結するための端子ネジと、
    前記端子ネジの足部を挿通可能な貫通穴を有する導電板と、
    前記端子ネジに螺合するナットと、
    前記導電板が固定される台座部及び前記台座部を挟んで左右両側に立設された一対の側壁部を有する絶縁性の基台と、を備え、
    前記基台は、前記導電板の下方で上向きに開口して前記ナットを回り止め可能に収容する収容凹部が設けられ、
    前記台座部は、前記収容凹部の開口端面の高さ位置を基準として前記圧着端子の前記接続部の厚み分以上の高さに形成され、
    前記台座部に固定される前記導電板の下面と前記ナットを収容する前記収容凹部の前記開口端面との間に、前記圧着端子の前記接続部を前方又は後方から挿入可能な挿入空間が形成されているものであり、
    前記第1の圧着端子は、その裏面を下向きにして前記導電板の上面にその接続部が接触するように配置され、
    前記第2の圧着端子は、前記導電板を挟んで前記第1の圧着端子と前記接続部同士が上下に対向する姿勢で前記端子台の前記挿入空間に挿入されて前記導電板の下面にその接続部が接触するように配置され、
    前記端子ネジは、前記第1の圧着端子の端子穴、前記導電板の貫通穴、及び前記第2の圧着端子の端子穴に前記足部を挿通させて前記ナットに螺合される、圧着端子と端子台との接続構造。
  2. 前記第2の圧着端子は、前記導電板を挟んで前記第1の圧着端子と前記接続部の裏面同士が上下に対向する姿勢で前記端子台の前記挿入空間に挿入されて前記導電板の下面にその接続部が接触するように配置される、請求項に記載の圧着端子と端子台との接続構造。
  3. 前記第1の圧着端子は、その先端側を後方に向けて前記端子台に配置され、
    前記第2の圧着端子は、その先端側を前方に向けて前記端子台に配置される、請求項に記載の圧着端子と端子台との接続構造。
  4. 前記端子台において、前記導電板は、前記貫通穴が一対互いに前後方向に間隔を隔てて設けられ、前記各貫通穴どうしの中間で固定具を介して前記台座部に固定される、請求項1乃至3の何れか一項に記載の圧着端子と端子台との接続構造。
  5. 前記端子台において、前記導電板は、前記固定具として1本の固定ネジを用いて前記台座部に固定される、請求項4に記載の圧着端子と端子台との接続構造。
  6. 前記端子台において、前記基台は、前記台座部の後端に後壁部が立設され、 前記後壁部は、前記挿入空間を臨んで開口する挿入窓が設けられる、請求項1乃至3の何れか一項に記載の圧着端子と端子台との接続構造。
  7. 前記端子台において、前記台座部は、前記収容凹部の前記開口端面の高さ位置を基準として前記接続部の厚み分より所定の隙間分大きい高さに設定される、請求項1乃至6の何れか一項に記載の圧着端子と端子台との接続構造。
  8. 前記端子台において、前記台座部は、前記収容凹部の前記開口端面の高さ位置を基準として前記ナットの厚み分未満の高さに設定される、請求項1乃至6の何れか一項に記載の圧着端子と端子台との接続構造。
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