JP7513252B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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本発明は冷蔵庫に関し、特に、引出式の断熱扉を有する冷蔵庫に関する。
図11は、背景技術に係る冷蔵庫1100を示す斜視図である。冷蔵庫1100は、断熱構造を有する断熱箱体1101の内部に複数の貯蔵室が形成されている。この貯蔵室として、上方から、冷蔵室1105、冷凍室1106および野菜室1107が形成されている。
冷蔵室1105の前面開口は、回転式の断熱扉1102により閉鎖されている。冷凍室1106の前面開口は、引出式の断熱扉1103により閉鎖されている。野菜室1107の前面開口は、引出式の断熱扉1104により閉鎖されている。
断熱扉1103の後面には、レール1108が取りつけられている。冷凍室1106に格納される収納容器1110は、レール1108により幅方向外側から支持されており、収納容器1110は断熱扉1103と共に引き出される。
断熱箱体1101の内側面には、レール溝部1109が形成されている。断熱扉1103の引出を行う際には、レール1108がレール溝部1109をスライドする。
特開2018-71900号公報
しかしながら、前述した冷蔵庫1100では、ユーザの利便性の観点から断熱扉1103のスライド機構には、改善の余地があった。
具体的には、ユーザが収納容器1110に収納された食品等の被貯蔵物を良好に視認するためには、収納容器1110を全体的に前方に引き出すフルオープンとすることが理想である。しかしながら、断熱箱体1101をフルオープンにしようとすると、レール1108を長く形成する必要がある。レール1108を長く形成すると、断熱扉1103を閉鎖状態とした際に、長いレール1108をレール溝部1109に収納することが困難になる。
また、レール1108として、多段階スライドを可能とする多段式スライドレールを採用すれば、断熱扉1103を閉鎖した際に、長いレール1108を冷凍室1106に収納されることもできる。しかしながら、多段レールを採用することは、レール構造が複雑となってコスト高を招く課題がある。
本発明は、前記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡素な構成で収納容器を十分に前方側に向けて引き出すことができる冷蔵庫を提供することにある。
本発明の冷蔵庫は、外箱と、内箱と、前記外箱と前記内箱との間に充填された断熱材と、を有する断熱箱体と、前記断熱箱体の内部に形成された貯蔵室と、前記貯蔵室の前方開口を閉鎖し、前後方向に引き出し可能な断熱扉と、前記貯蔵室の内部に配置されて被貯蔵物が収納され、前記断熱扉と共に引き出される収納容器と、前記断熱扉の後方側面に取りつけられて前後方向に沿って伸び、前記収納容器を支えるスライドレールと、前記内箱の側面に設けられ、前後方向に伸びるレール受部と、を具備し、前記スライドレールは、前方側に配置されて前記断熱扉に固定されるレール前部と、後方側に配置されて前記レール前部と回動可能に接続されるレール後部と、を有し、前記レール受部は、前方側に形成されて前後方向に沿って伸びるレール前方受部と、後方側に形成されて前記レール前方受部に連なり、前記レール前方受部に対して上下方向に傾斜して伸びるレール後方受部と、を有し、前記レール前部の上端部を幅方向に向かって曲折させることで、第1曲折部が形成され、前記レール後部の上端部を幅方向に向かって曲折させることで、第2曲折部が形成され、前記レール前部と前記レール後部との接続部には、前記第1曲折部と前記第2曲折部とがオーバーラップする重畳領域が形成され、前記断熱扉の開状態では、前記収納容器の後端が前記断熱箱体の前面よりも前方側に配置されると共に、前記レール前部と前記レール後部とは前後方向に沿って略直線状態となり、前記重畳領域において前記第1曲折部が前記第2曲折部に当接し、前記断熱扉の閉状態では、前記レール後方受部に沿って移動することにより、前記レール後部は、後方部分が上方に向かって傾斜するように配置され、前記重畳領域において、前記第2曲折部は前記第1曲折部の下方側に配置され、前記レール前部の後端側の側面に突起部を形成し、前記レール後部の前方側の側辺は、下方に向かって後方に傾斜する傾斜側辺であり、前記断熱扉を引き出した開状態において、前記レール後部の前記傾斜側辺が前記突起部に当接することを特徴とする。
本発明の冷蔵庫によれば、簡素な構成で収納容器を十分に前方側に向けて引き出すことができる冷蔵庫を提供することができる。
本発明の実施形態に係る冷蔵庫を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫を示す側方断面図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫を示す図であり、断熱扉およびスライドレール等を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫を示す図であり、(A)は断熱扉が引き出されている状態を示す側方断面図であり、(B)は断熱扉が引き出されている状態を示す切開斜視図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫のスライドレールを示す図であり、(A)はスライドレールを示す斜視図であり、(B)はレール前部とレール後部との接続部分を拡大して示す斜視図であり、(C)はスライドレールを別の角度からみた斜視図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の開状態に於けるスライドレールおよびレール受部等を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の閉鎖状態に於けるスライドレールおよびレール受部等を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫を示す図であり、(A)(B)および(C)は、開状態から閉鎖状態に移行するスライドレールの状況を示す側面図である。 本発明の他形態に係るスライドレール等を示す図であり、(A)はスライドレールを示す斜視図であり、(B)は開状態におけるスライドレールおよびレール受部を示す側面図である。 本発明の他形態に係るスライドレール等を示す図であり、(A)はスライドレールを示す斜視図であり、(B)は閉鎖状態に於けるスライドレールおよびレール受部を示す側面図である。 背景技術に係る冷蔵庫を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係る冷蔵庫10を、図面に基づき詳細に説明する。以下の説明では、同一の部材には原則的に同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。更に、以下の説明では、上下前後左右の各方向を適宜用いるが、左右とは冷蔵庫10を前方から見た場合の左右を示している。また、本実施形態では、冷蔵庫10として冷凍室および冷蔵室を有するものを例示するが、冷蔵庫10としては、冷凍室のみを有するもの、または、冷蔵室のみを有するものも採用できる。
図1は、本発明の実施形態に係る冷蔵庫10を、前方左側から見た斜視図である。冷蔵庫10は、断熱箱体11と、断熱箱体11の内部に形成された貯蔵室とを有している。冷蔵庫10は、貯蔵室として、上方側から、冷蔵室12および冷凍室13を有している。冷蔵室12の前方開口は、上段部分が断熱扉18で閉鎖され、下段部分が断熱扉19で閉鎖されている。冷凍室13の前方開口は、上段部分が断熱扉20で閉鎖され、下段部分が断熱扉21で閉鎖されている。断熱扉18は回転式の扉であり、断熱扉19、断熱扉20および断熱扉21は引出式の扉である。
図2は、冷蔵庫10を全体的に示す側方断面図である。断熱箱体11は、所定形状に曲折加工された鋼板からなる外箱111と、外箱111の内側に配置された合成樹脂板から成る内箱112と、外箱111と内箱112との間に充填された断熱材113とから構成されている。また、冷蔵室12と冷凍室13とは、断熱仕切壁28で断熱区画されている。
冷凍室13の後方には、冷却室115が形成されており、冷凍室13と冷却室115とは区画板17で区画されている。冷却室115の内部には、冷却器である蒸発器162が配設されている。また、冷蔵庫10の下端側後方には機械室14が区画形成され、機械室14には圧縮機161が配置されている。蒸発器162および圧縮機161は、冷媒圧縮式の冷凍サイクル16を形成している。具体的には、冷凍サイクル16は、圧縮機161、図示しない凝縮器、図示しない膨張手段および蒸発器162を備えている。冷凍サイクル16を運転することで、蒸発器162により冷却室115の内部の空気を冷却し、この冷気を送風機27によって各貯蔵室に送風し、各貯蔵室の庫内温度を所定の冷却温度帯域とする。冷凍サイクル16を構成する各構成機器は、銅管などの金属管から成る冷媒配管により相互に接続されている。
収納容器15は、冷凍室13の内部に配置され、食品等である被貯蔵物を収納するための容器である。収納容器15はスライドレール22により支持されている。収納容器15およびスライドレール22に関しては、図3を参照して後述する。
冷却室115の内部において、蒸発器162の上方側には送風機27が配置されている。送風機27は、軸流送風機または遠心送風機であり、蒸発器162が冷却した冷却室115の内部の冷気を、冷蔵室12および冷凍室13に向けて送風する。
冷却室115の内部であって、蒸発器162の下方には、除霜用加熱部117が配置される。除霜用加熱部117は、通電することで発熱する加熱ヒータである。
冷却室115から上方に向かって送風路118が形成されている。送風路118には、冷気を冷蔵室12に吹き出すための開口が形成されている。冷蔵室12を冷却した冷気は、ここでは図示しない帰還風路を経由して冷却室115に帰還し、これにより冷蔵室12は所定の冷蔵温度帯域に冷却される。
送風された冷気の一部は、区画板17の上部に形成された開口を介して冷凍室13に送風され、冷凍室13を冷却した冷気は、区画板17の下部に形成された開口から冷却室115に帰還する。これにより、冷凍室13は所定の冷凍温度帯域に冷却される。
冷凍サイクル16による冷蔵室12および冷凍室13の冷却を継続すると、蒸発器162に多くの着霜が生じて蒸発器162の伝熱および気流を阻害するので、定期的に蒸発器162の除霜運転を行う。除霜運転では、冷凍サイクル16による冷蔵室12および冷凍室13の冷却を停止し、送風機27による送風を停止し、除霜用加熱部117により冷却室115の内部の空気を加熱することで、蒸発器162を除霜する。除霜運転が終了した後は、前記した冷蔵室12および冷凍室13の冷却動作を再開する。
図3は、断熱扉20およびスライドレール22等を示す斜視図である。ここでは、図2に示した冷凍室13の上方部分を閉鎖する断熱扉20およびその支持構造を示している。
収納容器15は、前述した冷凍室13の内部において断熱扉20の後方側に配置され、被貯蔵物を収納する容器である。収納容器15はスライドレール22により、左右方向外側から支持されている。
スライドレール22は、断熱扉20の後面に固定された略板状の部材であり、断熱扉20の左方端部および右方端部に夫々取付けられている。スライドレール22は、所定形状に成形された金属板から成り、収納容器15を支持している。スライドレール22は、レール前部221とレール後部222とから成る。スライドレール22の具体的構成は、図5等を参照して後述する。
冷蔵庫10の使用状況下において、断熱扉20を前方に引き出すと、スライドレール22および収納容器15も断熱扉20と共に前方に引き出される。
図4(A)は断熱扉20が引き出されている状態を示す側方断面図であり、図4(B)は断熱扉20が引き出されている状態を示す切開斜視図である。
図4(A)を参照して、食品等の被貯蔵物の出し入れを行うため、ユーザが断熱扉20を前方に引き出すと、収納容器15およびスライドレール22も、断熱扉20と共に前方に引き出される。本実施形態は、収納容器15は全体的に前方に引き出される。具体的には、収納容器15の後端が、点線で示す断熱箱体11の前面よりも前方に配置される。このような状態はフルオープンとも称される。フルオープンにすることで、ユーザは、収納容器15に貯蔵された被貯蔵物を容易に目視確認でき、更に、収納容器15から容易に被貯蔵物を出し入れすることができる。
収納容器15をフルオープンにすることで、収納容器15を支えるスライドレール22は長く形成される。具体的には、スライドレール22の長さL11は、冷凍室13の前後方向に於ける長さL10よりも、長い。本実施形態では、長いスライドレール22を冷凍室13に収納させるために、断熱扉20の閉鎖状態において、スライドレール22の後端部であるレール後部222を傾斜させている。かかる事項については、図7等を参照して、後述する。
図4(B)を参照して、内箱112の側面を左右方向外側に向かって連続的に窪ませることで、溝状のレール受部23が形成されている。レール受部23は、スライドレール22を前後方向に沿ってスライドさせる部位である。レール受部23は、レール前方受部231およびレール後方受部232から成る。レール前方受部231は、略水平方向に沿って直線状に伸びる。レール後方受部232はレール前方受部231の後端と連続して略垂直方向に沿って直線状に伸びる。レール前方受部231とレール後方受部232との接続部分のレール受部23は湾曲形成されている。レール前方受部231の延在方向を示す延伸軸と、レール後方受部232の延在方向を示す延伸軸とが交わる角の角度θは、例えば90度である。ここでは、両延伸軸を一点鎖線で示している。レール後方受部232がこのように上方に向かって伸びることで、後述するように、断熱扉20を閉鎖状態にした際に、レール後部222をレール後方受部232に沿って傾斜させ、長いスライドレール22を冷凍室13の内部に収納することができる。
ローラ241およびローラ242は、スライドレール22をスライドさせるためのものである。
ローラ241は、断熱箱体11の前方側に回転可能に取りつけられている。具体的には、ローラ241は、レール受部23の前端側に、回転自在に配置されている。ローラ241は、スライドレール22に下方から当接している。
ローラ242は、ローラ241よりも後方側に配置され、スライドレール22のレール後部222の後端下部に回転自在に取り付けられている。ローラ242は、レール後方受部232の上面に当接している。かかる構成により、スライドレール22は、ローラ242およびローラ241で、前後方向に対して引き出し可能に支えられている。
図5(A)は、図2に示した断熱扉20の開状態に於けるスライドレール22を全体的に示す斜視図であり、図5(B)は、レール後部222とレール前部221との接続部分を拡大して示す斜視図であり、図5(B)はスライドレール22を別の角度から全体的に示す斜視図である。
図5(A)および図5(C)を参照して、スライドレール22は、レール前部221とレール後部222とを有する。スライドレール22は、曲折加工された鋼板から成る。レール前部221の後端部と、レール後部222の前端部とは回転可能に接続されている。
レール前部221の前端部を左右方向内側に向かって曲折させることで、固定部223が形成されている。固定部223は、図4(B)等に示した断熱扉20の後面に固定される。
レール前部221の上端部を左右方向外側に向かって略直角に曲折させることで、曲折部224が形成されている。曲折部224を形成することでレール前部221の機械的強度を高めることができる。後述するように、曲折部224は、レール前部221とレール後部222との接続部において、レール後部222の回動を規制することができる。更に、レール前部221の下端を左方に向かって曲折させることで曲折部225が形成されている。曲折部225の下面は、図4(B)に示したローラ241に当接する。
レール後部222は、レール前部221と同様に、所定形状に曲折加工された鋼板から成る。レール後部222の後端下端には、ローラ242が回転可能に取りつけられている。レール後部222の前方側辺は、下方に向かって直線状に後方に傾斜する傾斜側辺226とされている。
図5(B)を参照して、突起部26は、レール前部221の側面から左右方向に部分的に突出する部位である。突起部26は、例えば、レール前部221の孔部に挿入固定されたビスの頭部から成る。突起部26は、図5(B)に示す開状態においては、レール後部222の傾斜側辺226に当接している。このようにすることで、図6を参照して後述するように、断熱扉20の開状態において、断熱扉20の重量によりスライドレール22が折れ曲がることを抑制できる。
回転軸229は、レール前部221とレール後部222とを回動可能に接続する軸である。具体的には、回転軸229は、レール前部221の孔部およびレール後部222の孔部を貫通するシャフトから成る。
図5(B)に示すように、レール後部222には、その上端部を、左方側に向かって略直角に曲折させた曲折部227が形成されている。曲折部227を形成することでレール後部222の機械的強度を高めることができる。また、レール前部221の曲折部224と、レール後部222の曲折部227とは、重畳領域228において、密着するようにオーバーラップしている。重畳領域228では、曲折部227の前端部分は、レール前部221の曲折部224の後端部分の下方に配置されている。
このようにすることで、図4(A)に示したように断熱扉20を開状態にし、スライドレール22の前端に断熱扉20と収納容器15の重量が作用した場合でも、曲折部224と曲折部227とがオーバーラップするので、レール前部221とレール後部222との接続部分でスライドレール22が折れ曲がることを抑制できる。
レール後部222には、レール後部222の下端部を左右方向外側に向かって略直角に曲折させることで曲折部233が形成されている。曲折部233には、曲折部233を部分的に下方に向かって突出させることでストッパ30が形成されている。ストッパ30は、図4に示す断熱扉20を開状態とした際に、断熱箱体11側に取りつけられたローラ241が嵌まり込み、断熱扉20の過度な引出を抑制する部位である。
図6は、断熱扉20の開状態に於けるスライドレール22およびレール受部23等を示す側面図である。ここでは、レール受部23を点線で示し、収納容器15を一点鎖線で示している。
図6に示すように、断熱扉20の開状態において、スライドレール22を構成するレール前部221とレール後部222は、前後方向に沿って略直線状に配置されている。
断熱扉20を開状態にすると、断熱扉20および収納容器15の荷重が、スライドレール22に作用する。このとき、スライドレール22の中間部の下部に配置したローラ241は、レール前方受部231の下面に当接する。また、スライドレール22の後端部に配置したローラ242は、レール前方受部231の上面に当接する。また、レール後部222の傾斜側辺226は、レール前部221に形成された突起部26に後方から当接する。また、重畳領域228では、図5(B)を参照して説明したように、レール前部221の曲折部224に、レール後部222の曲折部227が下方から当接する。このようにすることで、断熱扉20を開状態にした場合に、スライドレール22が、レール前部221とレール後部222との接続箇所で折れ曲がることが防止され、断熱扉20および収納容器15をスライドレール22によって支持することができる。
図7は、断熱扉20の閉鎖状態に於けるスライドレール22およびレール受部23を示す側面図である。ここでは、レール受部23を点線で示し、収納容器15を一点鎖線で示している。
図7を参照して、ユーザが断熱扉20を奥側に押し込むと、同時にスライドレール22もレール受部23をスライドしながら後方に向かって移動する。レール受部23は、レール前方受部231とレール後方受部232とから成り、レール後方受部232は上方に屈曲して伸びている。よって、ローラ242が屈曲部にてレール後方受部232下辺に沿って上方に移動することで、レール後部222は、回転軸229周りに回転し、後方部分が上方に向かって傾斜するように配置される。このようにすることで、スライドレール22を、レール後部222で曲折させた状態で収納することができる。
図8(A)、図8(B)および図8(C)は、前述した断熱扉20を、開状態から閉鎖状態に移行する状況を示す際に於ける、レール後部222の変位状況を示す側面図である。
図8(A)を参照して、図4(A)に示した断熱扉20をユーザが後方に押すと、レール後部222の後端が、レール前方受部231の後端に到達する。そうなると、レール後部222の後端下部に取り付けられたローラ242が、レール前方受部231の後端の湾曲部に沿って、上方に向かって移動する。ローラ242が上方に移動すると、回転軸229周りに回転して、レール後部222の後方側が上方に持ち上がる。
図8(B)を参照して、更に、断熱扉20をユーザが後方に押すと、ローラ242は、レール後方受部232の後方側面に沿って、更に上昇する。ローラ242が更に上昇すると、レール後部222は、回転軸229を回転中心として、更に、後方部分が上方側に配置されるように傾斜するようになる。
図8(C)を参照して、更にまた、断熱扉20をユーザが後方に押すと、レール後方受部232の後面に沿ってローラ242が更に上昇し、レール後部222が更に傾斜するようになる。
前述したように、ユーザが断熱扉20を奥側に押し込むと、スライドレール22の後方部分であるレール後部222が、上方に向かって傾斜し、スライドレール22全体としては曲折した状態となる。よって、図4(A)に示したように、収納容器15をフルオープンにするためにスライドレール22を長く形成しても、断熱扉20の閉鎖状態において、スライドレール22を曲折した状態で冷凍室13にコンパクトに収納することができる。
図9および図10を参照して、他の形態に係るスライドレール22Aの構成および機能を説明する。ここで示すスライドレール22Aの基本的な構成は図5ないし図7を参照して説明したものと同様であるので、重複する部分の構成等の説明は割愛する。図9および図10に示すスライドレール22Aでは、レール前部221とレール後部222とを、付勢手段であるバネ蝶番25を介して接続している。
図9は、断熱扉20が開状態の場合のスライドレール22Aを示し、図10は断熱扉20が閉鎖状態の場合のスライドレール22Aを示している。
図9(A)はスライドレール22Aを示す斜視図であり、図9(B)はスライドレール22Aおよびレール受部23を示す側面図である。
図9(A)を参照して、レール前部221の後端部と、レール後部222の前端部とは、付勢手段であるバネ蝶番25を介して接続されている。
バネ蝶番25は、羽根部251、羽根部252およびピン253から成る。羽根部251と羽根部252とはピン253を介して回転可能に接続されている。また、ピン253には、図示しないバネが内蔵されており、そのバネが羽根部251および羽根部252を回転方向に付勢している。羽根部252は、レール前部221の後端下部に固定されている。羽根部251はレール後部222の前端下部に固定されている。ピン253は、レール前部221の後端と、レール後部222の前端との間に配置されている。このようにすることで、ピン253に内蔵されたバネの付勢力により、バネ蝶番25は、レール後部222を、ピン253を回転中心にして、時計回りに回転するように付勢している。即ち、バネ蝶番25は、スライドレール22Aが、後述する図10に示すような曲折状態となるように付勢している。
スライドレール22Aでは、レール後部222の前端上部を切り欠くことで、切欠部29が形成されている。切欠部29は、後述するように、レール後部222の曲折した際に、レール後部222の前端部がレール前部221の後端部と干渉しないように形成されている。
図9(B)に示す開状態では、レール前部221およびレール後部222は、前後方向に沿って略直線状に配置されている。ここでは、レール後部222の後端下部に回転可能に取りつけられたローラ242は、レール前方受部231の後端近傍に配置され、レール前部221の下部に回転可能に取りつけられたローラ243は、レール前方受部231の中間部に配置されている。また、レール前部221の中間部は、レール前方受部231の先端側に回転可能に配置されたローラ241に上方から接している。
ここでは図示しない断熱扉20の開状態においては、レール前部221の中間部が下方からローラ241により支持され、レール前部221の後端に取りつけられたローラ243がレール前方受部231の上面に当接している。かかる構成により、スライドレール22Aにより、断熱扉20を支持している。
図10は、閉鎖状態に於けるスライドレール22A等を示す図であり、図10(A)はスライドレール22Aを示す斜視図であり、図10(B)はスライドレール22Aおよびレール受部23を示す側面図である。
図10(A)を参照して、断熱扉20が閉鎖されている状態では、レール後部222がレール前部221に対して傾斜する状態となっている。また、レール後部222に切欠部29が形成されていることで、スライドレール22Aが曲折状態となっても、レール前部221の後端部が、レール後部222の前端部と干渉することがない。また、レール前部221とレール後部222とを接続するバネ蝶番25から発生している付勢力により、レール後部222はレール前部221に対して容易に傾斜することができる。また、バネ蝶番25の付勢力を利用して、スライドレール22Aを曲折させることで、断熱扉20の閉動作を補助できる。
図10(B)を参照して、スライドレール22Aのレール前部221およびレール後部222は、レール受部23のレール前方受部231およびレール後方受部232に沿って、曲折状態とされている。レール前部221の前端下部は、レール前方受部231の先端部に取り付けされたローラ241により支持されている。レール前部221の後端下部に取り付けられたローラ243は、レール前方受部231の後端側の下面に当接している。更に、レール後部222の後端下部に取り付けられたローラ242は、レール後方受部232の上端近傍に配置されている。
断熱扉20の閉鎖状態において、スライドレール22Aがこのような曲折状態になることで、断熱扉20をフルオープンにするために長く形成されたスライドレール22Aを、コンパクトに収納することができる。
本実施形態によれば、以下に記載する主要な効果を奏することができる。
図7を参照して、断熱扉20を閉鎖状態にした際に、レール後部222がレール後方受部232に沿って傾斜することで、簡素な構成で、スライドレール22を内箱112の側面に沿って収納することができる。また、図6に示すように、断熱扉20を開状態にするべく前方に引き出すと、レール後部222が前方に向かって移動することで、レール後部222とレール前部221とが略直線状態になり、スライドレール22を長く確保することができる。よって、収納容器15を断熱箱体11の前面よりも前方に引き出すことができ、収納容器15から被貯蔵物を容易に取り出すことができる。
図4(B)を参照して、レール前方受部231の延伸軸と、レール後方受部232の延伸軸とが交わる角度を略直角にすることで、断熱扉20を閉鎖状態にした際に、レール後部222をレール前部221に対して略直角に曲げることができる。よって、冷凍室13の奥行長さが短い場合でも、スライドレール22を長く確保し、断熱扉20の閉鎖状態において、スライドレール22を貯蔵室にコンパクトに格納できる。
図6を参照して、開状態において、レール後部222の前側辺が突起部26に当接することで、レール前部221とレール後部222との接続部を補強することができる。よって、スライドレール22を全体的に略直線状に保持することができ、スライドレール22により断熱扉20および収納容器15を支持することができる。
図9(A)を参照して、付勢手段であるバネ蝶番25により、レール前部221に対してレール後部222を容易に傾斜状態にすることができる。
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更実施が可能である。また、前記した各形態は相互に組み合わせることが可能である。
例えば、図4(B)を参照して、レール前方受部231の延伸方向とレール後方受部232の延伸方向とが交わる角の角度θは略90度であったが、この角度は90度以外でも良く、例えば鈍角や鋭角であっても良い。角度θを鈍角にすることで、断熱扉20を閉鎖状態にした際に、レール後部222がレール後方受部232に沿って容易に曲折できるようになる。
また、図4(B)を参照して、レール後方受部232はレール前方受部231の後端から上方に向かって伸びるが、レール後方受部232は下方に向かって伸びても良い。
更に、図4(A)等を参照して、前述した実施形態では、スライドレール22は、溝状のレール受部23とスライドすることで前後方向に移動したが、レール受部23の替わりに、内箱112の一部を壁状に突出させたレール壁部を採用することもできる。係る構成であっても、スライドレール22がレール壁部をスライドすることができる。
本発明の冷蔵庫によれば、簡素な構成で収納容器を十分に前方側に向けて引き出すことができる。具体的には、ユーザが断熱扉を閉鎖状態にした際に、レール後部がレール後方受部に沿って傾斜することで、長いスライドレールを内箱の側面に沿って収納することができる。また、断熱扉を開状態にするべく前方に引き出すと、レール後部が前方に向かって移動することで、レール後部とレール前部とが略直線状態になり、スライドレールを長く確保することができる。これらのことから、収納容器を断熱箱体の前面よりも前方に引き出すことができ、収納容器から被貯蔵物を容易に取り出すことができる。
また本発明によれば、レール前方受部の延伸軸と、レール後方受部の延伸軸とが交わる角度を略直角にすることで、断熱扉を閉鎖状態にした際に、レール後部をレール前部に対して略直角に曲げることができる。よって、貯蔵室の奥行長さが短い場合でも、スライドレールを長く確保し、断熱扉の閉鎖状態において、スライドレールを貯蔵室にコンパクトに格納できる。
また本発明によれば、開状態において、レール後部の前側辺が突起部に当接することで、レール前部とレール後部との接続部を補強することができる。よって、スライドレールを全体的に略直線状態に保持することができ、スライドレールにより断熱扉および収納容器を支持することができる。
また本発明によれば、付勢手段により、レール前部に対してレール後部を容易に傾斜状態にすることができる。
10 冷蔵庫
11 断熱箱体
111 外箱
112 内箱
113 断熱材
115 冷却室
117 除霜用加熱部
118 送風路
12 冷蔵室
13 冷凍室
14 機械室
15 収納容器
16 冷凍サイクル
161 圧縮機
162 蒸発器
17 区画板
18 断熱扉
19 断熱扉
20 断熱扉
21 断熱扉
22 スライドレール
22A スライドレール
221 レール前部
222 レール後部
223 固定部
224 曲折部
225 曲折部
226 傾斜側辺
227 曲折部
228 重畳領域
229 回転軸
23 レール受部
231 レール前方受部
232 レール後方受部
233 曲折部
241 ローラ
242 ローラ
243 ローラ
25 バネ蝶番
251 羽根部
252 羽根部
253 ピン
26 突起部
27 送風機
28 断熱仕切壁
29 切欠部
30 ストッパ
1100 冷蔵庫
1101 断熱箱体
1102 断熱扉
1103 断熱扉
1104 断熱扉
1105 冷蔵室
1106 冷凍室
1107 野菜室
1108 レール
1109 レール溝
1110 収納容器



Claims (2)

  1. 外箱と、内箱と、前記外箱と前記内箱との間に充填された断熱材と、を有する断熱箱体と、
    前記断熱箱体の内部に形成された貯蔵室と、
    前記貯蔵室の前方開口を閉鎖し、前後方向に引き出し可能な断熱扉と、
    前記貯蔵室の内部に配置されて被貯蔵物が収納され、前記断熱扉と共に引き出される収納容器と、
    前記断熱扉の後方側面に取りつけられて前後方向に沿って伸び、前記収納容器を支えるスライドレールと、
    前記内箱の側面に設けられ、前後方向に伸びるレール受部と、を具備し、
    前記スライドレールは、前方側に配置されて前記断熱扉に固定されるレール前部と、後方側に配置されて前記レール前部と回動可能に接続されるレール後部と、を有し、
    前記レール受部は、前方側に形成されて前後方向に沿って伸びるレール前方受部と、後方側に形成されて前記レール前方受部に連なり、前記レール前方受部に対して上下方向に傾斜して伸びるレール後方受部と、を有し、
    前記レール前部の上端部を幅方向に向かって曲折させることで、第1曲折部が形成され、
    前記レール後部の上端部を幅方向に向かって曲折させることで、第2曲折部が形成され、
    前記レール前部と前記レール後部との接続部には、前記第1曲折部と前記第2曲折部とがオーバーラップする重畳領域が形成され、
    前記断熱扉の開状態では、前記収納容器の後端が前記断熱箱体の前面よりも前方側に配置されると共に、前記レール前部と前記レール後部とは前後方向に沿って略直線状態となり、前記重畳領域において前記第1曲折部が前記第2曲折部に当接し、
    前記断熱扉の閉状態では、前記レール後方受部に沿って移動することにより、前記レール後部は、後方部分が上方に向かって傾斜するように配置され、
    前記重畳領域において、前記第2曲折部は前記第1曲折部の下方側に配置され、
    前記レール前部の後端側の側面に突起部を形成し、前記レール後部の前方側の側辺は、下方に向かって後方に傾斜する傾斜側辺であり、前記断熱扉を引き出した開状態において、前記レール後部の前記傾斜側辺が前記突起部に当接することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記レール前部と前記レール後部とは、付勢手段を介して接続されていることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
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