JP7511177B2 - 集合施設管理システム、統合システム、集合施設管理方法及びプログラム - Google Patents

集合施設管理システム、統合システム、集合施設管理方法及びプログラム Download PDF

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本開示は、一般に集合施設管理システム、統合システム、集合施設管理方法及びプログラムに関し、より詳細には、集合施設に導入されているインターホンシステムと連携可能な集合施設管理システム、統合システム、集合施設管理方法及びプログラムに関する。
特許文献1には、マンション等の集合施設(集合住宅)に導入されるインターホンシステムが記載されている。特許文献1に記載のインターホンシステムは、集合施設のエントランスに設置される集合玄関機と、管理室に設置される管理室親機と、各住戸内に設置される複数の居室親機と、制御機と、を備えている。特許文献1に記載のインターホンシステムでは、来訪者と居住者との間の通話だけではなく、管理人と居住者との間や、管理人と来訪者との間の通話も可能である。
さらに、特許文献1には、管理室親機から居室親機を呼び出す際、管理室にやって来た来訪者の姿を居室親機のモニタに表示させることが記載されている。これにより、宅配業者等の来訪者が届け先の部屋番号が分からない等の理由で管理室にやって来た場合、居住者は、モニタに表示された来訪者の容姿を自分の目で確認した上で応対の可否等について判断することができる。
特開2012-124849号公報
しかし、特許文献1に記載のようなインターホンシステムでは、管理人の業務に係る報告については何ら触れられておらず、管理人が行った業務を管理人が管理会社等に報告する場合、管理人の負担となる可能性がある。
本開示は上記事由に鑑みてなされており、集合施設の管理人の負担の軽減を図ることができる集合施設管理システム、統合システム、集合施設管理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る集合施設管理システムは、管理対象である集合施設に導入されているインターホンシステムと連携可能な集合施設管理システムである。前記集合施設管理システムは、取得部と、出力部と、を備える。前記取得部は、前記集合施設に関する情報であって、前記インターホンシステムからの情報、及び、前記集合施設の管理人が情報端末を操作して入力した情報を含む入力情報を取得する。前記出力部は、前記取得部で取得された前記入力情報に基づいて、前記集合施設の前記管理人の業務に係る管理報告に関する報告情報を出力する。
本開示の一態様に係る統合システムは、前記集合施設管理システムと、前記集合施設管理システムと連携可能な前記インターホンシステムと、を備える。
本開示の一態様に係る集合施設管理方法は、取得処理と、出力処理と、を有する。前記取得処理では、管理対象である集合施設に関する情報であって、前記集合施設に導入されているインターホンシステムからの情報、及び、前記集合施設の管理人が情報端末を操作して入力した情報を含む入力情報を取得する。前記出力処理では、前記取得処理で取得された前記入力情報に基づいて、前記集合施設の前記管理人の業務に係る管理報告に関する報告情報を出力する。
本開示の一態様に係るプログラムは、前記集合施設管理方法を、1以上のプロセッサに実行させるためのプログラムである。
本開示によれば、集合施設の管理人の負担の軽減を図ることができる、という利点がある。
図1は、実施形態1に係るシステムの全体構成を示す概略図である。 図2は、同上のシステムの要部の構成を示す概略図である。 図3は、実施形態1に係る集合施設管理方法における処理の一例を表すフローチャートである。 図4は、同上の集合施設管理方法にて出力される報告情報の一例を示す概略図である。 図5は、実施形態2に係るシステムの要部の構成を示す概略図である。
(実施形態1)
(1)概要
まず、本実施形態に係る集合施設管理システム1、統合システム100、集合施設管理方法及びプログラムの概要について、図1及び図2を参照して説明する。
本実施形態に係る集合施設管理システム1は、図1に示すように、管理対象である集合施設2に導入されているインターホンシステム10と連携可能である。この集合施設管理システム1は、管理対象である集合施設2の管理人20の支援用のシステムである。すなわち、集合施設管理システム1は、管理対象である集合施設2のインターホンシステム10と連携して、集合施設2の管理人20を支援し、管理対象である集合施設2の管理に係る管理人20の負担の軽減を図る。
特に、本実施形態に係る集合施設管理システム1は、管理人20が管理対象である集合施設2の管理のために行った業務の報告の支援を行う。一例として、管理人20が集合施設2への(業者等の)来訪者の受付け等の業務を行った場合、管理人20は、この業務を、例えば、管理会社4等の報告先に対して報告することが求められる。このような報告がなされることにより、管理対象である集合施設2の管理人20による管理の記録が残ることとなり、報告先(管理会社4)としても管理人20の管理が容易になる。従来、このような業務の報告は、例えば、業務日報等の報告書に、管理人20が業務に係る事項を記入することによって行われる。しかしながら、業務日報等の報告書を管理人20が作成するとすれば、管理人20には、通常の業務に係る負担に加えて、業務の報告(報告書の作成)に係る負担が掛かることとなり、管理人20の負担が大きくなる。
そこで、本実施形態に係る集合施設管理システム1は、以下の構成を採用することにより、業務の報告に係る管理人20の負担の軽減を図る。
すなわち、本実施形態に係る集合施設管理システム1は、図2に示すように、管理対象である集合施設2に導入されているインターホンシステム10と連携可能であって、取得部101と、出力部102と、を備える。取得部101は、入力情報D1を取得する。入力情報D1は、集合施設2に関する情報である。入力情報D1は、インターホンシステム10からの情報を含む。出力部102は、取得部101で取得された入力情報D1に基づいて、報告情報D10を出力する。報告情報D10は、集合施設2の管理人20の業務に係る管理報告に関する情報である。
この構成によれば、取得部101は、集合施設2に関する情報であって、インターホンシステム10からの情報を含む入力情報D1を取得する。そして、出力部102では、取得部101で取得された入力情報D1に基づいて、報告情報D10が出力される。報告情報D10は、管理対象である集合施設2の管理人20の業務に係る管理報告に関する情報であって、一例として、管理人20が集合施設2への(業者等の)来訪者の受付け等の業務を行った場合に、この業務を報告する情報である。このような報告情報D10は、例えば、管理人20が業務に係る事項を記入することによって作成される業務日報等の報告書に相当する。すなわち、集合施設管理システム1は、いわゆる電子日報(又はデジタル日報)等のデータ化された報告書を、報告情報D10として出力するので、管理人20が報告書を一から作成する場合に比較して、業務の報告に係る管理人20の負担を低減しやすい。結果的に、集合施設2の管理人20の負担の軽減を図ることができる。
また、本実施形態に係る集合施設管理システム1は、インターホンシステム10と共に、統合システム100を構成する。すなわち、本実施形態に係る統合システム100は、集合施設管理システム1と、集合施設管理システム1と連携可能なインターホンシステム10と、を備えている。このような統合システム100によれば、集合施設2の管理人20の負担の軽減を図ることができる。
また、本実施形態に係る集合施設管理システム1は、本実施形態に係る集合施設管理方法を具現化する一態様である。すなわち、本実施形態に係る集合施設管理方法は、取得処理と、出力処理と、を有している。取得処理では、入力情報D1を取得する。入力情報D1は、管理対象である集合施設2に関する情報である。入力情報D1は、集合施設2に導入されているインターホンシステム10からの情報を含む。出力処理では、取得処理で取得された入力情報D1に基づいて、報告情報D10を出力する。報告情報D10は、集合施設2の管理人20の業務に係る管理報告に関する情報である。このような集合施設管理方法によれば、集合施設2の管理人20の負担の軽減を図ることができる。
また、本実施形態に係る集合施設管理方法は、プログラムによって具現化可能である。すなわち、本実施形態に係るプログラムは、集合施設管理方法を、1以上のプロセッサに実行させるためのプログラムである。このようなプログラムによれば、集合施設2の管理人20の負担の軽減を図ることができる。
(2)詳細
以下、本実施形態に係る集合施設管理システム1及び統合システム100の構成の詳細について、図1及び図2を参照して説明する。
(2.1)前提
本開示でいう「連携可能」とは、複数の主体が、互いに連絡をとり、協力し合って物事を行うこと、を意味する。そのため、連携可能な複数の主体間においては、通信その他の手段により、直接的又は間接的に、情報を授受できる。よって、インターホンシステム10と連携可能な集合施設管理システム1は、通信その他の手段により、直接的又は間接的に、管理対象である集合施設2に導入されているインターホンシステム10との間で情報を授受可能である。
具体的には、集合施設管理システム1は、インターホンシステム10に含まれるいずれかの装置(例えば、管理室親機11)と、直接的又は間接的に通信可能に構成されている。本開示でいう「通信可能」とは、有線通信又は無線通信の適宜の通信方式により、直接的、又はネットワーク若しくは中継器等を介して間接的に、情報を授受できることを意味する。
また、本開示でいう「集合施設」は、複数の施設の集合体であって、1つの建物内に複数の施設が含まれているような建造物を意味する。本開示でいう「施設」は、居住用途で用いられる住宅施設、並びに店舗(テナント)、オフィス、福祉施設、教育施設、病院及び工場等の非住宅施設を含む。非住宅施設には、飲食店、遊技場、ホテル、旅館、幼稚園、保育所及び公民館等も含む。つまり、集合施設2は、マンション等の集合住宅であってもよいし、オフィスビル等の非住宅の施設であってもよい。さらに、集合施設2は、例えば、低層階が店舗で高層階が住戸というように、住宅施設と非住宅施設とが混在する態様の施設も含む。本実施形態では一例として、集合施設2が、複数の住戸を含む集合住宅(マンション等)である場合を想定する。集合住宅においては、ロビー、駐車場、キッズルーム、又は、ごみ収集場等が共用部22となり、複数の住戸のそれぞれが専有部23となる。
また、本実施形態では、1つの集合施設2が複数の棟を含む場合を想定する。具体的には、集合住宅としての集合施設2には、1棟、2棟、3棟…というように複数の棟(建物)が含まれていることとする。この集合施設2を管理対象とする管理人20は、集合施設2の全体、つまり複数の棟を管理対象としてもよいし、集合施設2に含まれる複数の棟の少なくとも1つを管理対象としてもよい。
本実施形態では、1つの管理対象(1つの集合施設2、又は1以上の棟)に、少なくとも1つの管理室21と、少なくとも1つの共用部22と、複数の専有部23と、が含まれていることとする。ここでいう管理室21は、管理対象である集合施設2(又は1以上の棟)を管理するための設備(例えば、管理室親機11等)が設置されており、管理人20が、入居者の不在時における来訪者の受付け等の管理業務を行うための場所である。管理室21は、管理事務所及び管理人室等を含む。
本開示でいう「管理人」は、集合施設2の管理を行う者であって、警備を兼ねた守衛等を含み、個人と法人とのいずれであってもよいし、複数の個人又は法人の集合からなる団体(組織)であってもよい。本実施形態では一例として、管理人20が、集合施設2の管理を任された個人である場合を想定する。
また、本開示でいう「報告先」は、管理人20が行った業務を報告すべき相手、つまり管理人20が行った業務の報告を受ける者であって、個人と法人とのいずれであってもよいし、複数の個人又は法人の集合からなる団体(組織)であってもよい。管理人20に対して管理対象(集合施設2)の管理業務を委託する主体が報告先となることが多く、例えば、集合施設2の管理を受託した管理会社4、集合施設2の管理組合、集合施設2のオーナ等が、報告先となる。本実施形態では一例として、管理人20を雇用している管理会社4が報告先である場合を想定する。
(2.2)インターホンシステムの構成
まず、本実施形態に係る集合施設管理システム1と連携可能である、インターホンシステム10の構成について、図1を参照して説明する。
図1では、管理対象である集合施設2に含まれる複数の棟のうち、1つの棟に構築されたインターホンシステム10のみを図示している。また、それぞれ住戸からなる複数の専有部23については同様の装置(居室親機12等)が導入されるが、図1では、1つの専有部23(住戸)についてのみ導入される装置を示し、それ以外の専有部23については導入される装置の図示を省略する。
インターホンシステム10は、図1に示すように、管理室親機11と、居室親機12と、ロビーインターホン13と、制御装置14と、を備えている。また、本実施形態では、インターホンシステム10は、管理室子機15と、通信アダプタ16と、居室子機17と、感知器18と、カメラ19と、を更に備えている。このうち、管理室親機11、管理室子機15及び通信アダプタ16は、管理室21に設置されている。ロビーインターホン13、制御装置14及びカメラ19は、共用部22に設置されている。居室親機12、居室子機17及び感知器18は、各専有部23に設置されている。つまり、複数の専有部23を有する集合施設2においては、インターホンシステム10は、居室親機12、居室子機17及び感知器18を複数台ずつ備えることになる。
インターホンシステム10は、管理室21に設置される扉211及び収納装置212、並びに、ロビー(共用部22)に設置される扉221及び収容システム222を、更に備えている。管理室21の扉211、収納装置212、ロビーの扉221及び収容システム222は、それぞれ、インターホンシステム10に含まれるいずれかの装置(例えば、管理室親機11)と、直接的又は間接的に通信可能である。
管理室21の扉211(又は扉211に設けられた電気錠)は、管理室親機11と電気的に接続されており、管理室親機11にて制御可能であるので、インターホンシステム10の構成要素に含まれる。これにより、インターホンシステム10では、管理室親機11にて、管理室21の扉211の開閉又は施解錠を制御することが可能である。つまり、扉211が自動扉である場合には、管理室親機11は、デフォルトで閉じた状態にある扉211を開放するように扉211を制御できる。
さらには、管理室21の入り口付近に設けられた収納装置212は、管理室親機11と電気的に接続されており、管理室親機11にて制御可能であるので、インターホンシステム10の構成要素に含まれる。これにより、インターホンシステム10では、管理室親機11にて、収納装置212の開閉又は施解錠を制御することが可能である。収納装置212は、管理対象(集合施設2)における所定の錠を解錠するための鍵を収納する、キーボックスである。ここでいう「所定の錠」は、例えば、管理対象の所定の空間の出入口の錠である。一例として、収納装置212に収納される鍵は、管理室21の扉211の鍵、共用部22に含まれる共用施設の出入口の鍵、又は、内覧等のために用いられるいずれかの専有部23(住戸)の出入口の鍵等である。つまり、収納装置212に収納されているこれらの鍵を取り出して用いることで、管理対象の所定の空間への出入りが可能になる。
同様に、ロビー(共用部22)の扉221(又は扉221に設けられた電気錠)は、ロビーインターホン13と電気的に接続されており、ロビーインターホン13にて制御可能であるので、インターホンシステム10の構成要素に含まれる。これにより、インターホンシステム10では、ロビーインターホン13にて、ロビー(共用部22)の扉221の開閉又は施解錠を制御することが可能である。つまり、扉221が自動扉である場合には、ロビーインターホン13は、デフォルトで閉じた状態にある扉221を開放するように扉221を制御できる。
さらには、ロビー(共用部22)に設けられた収容システム222は、制御装置14と電気的に接続されており、制御装置14にて制御及び監視可能であるので、インターホンシステム10の構成要素に含まれる。これにより、インターホンシステム10では、例えば、管理室親機11にて、収容システム222の開閉又は施解錠を制御することが可能である。さらに、インターホンシステム10では、例えば、管理室親機11にて、収容システム222における荷物の出し入れ(収容及び取出し)の状況、つまり収容システム222の利用状況を監視可能である。収容システム222は、受取人が留守のときに、宅配便又は郵便物等の荷物の受取りを代行するロッカー型の設備であって、宅配ボックス(delivery locker)ともいう。本実施形態では特に、収容システム222は、共用部22(ロビー)に設置された宅配ボックスであって、特定の住戸の入居者(専有部23の居住者)用の設備ではなく、不特定の住戸の入居者(専有部23の居住者)用の設備である。つまり、収容システム222は、荷物を収容可能であって、集合施設2の利用者の共用に係るシステム(ここでは設備)である。ここでは一例として、収容システム222は、個別に施解錠が可能な複数の収容個を有し、制御装置14は、各収容庫の施解錠の制御及び施解錠の状態の監視を行うことと仮定する。
管理室親機11は、管理室21の室内空間に設置されている。管理室子機15は、管理室親機11と電気的に接続されており、例えば、管理室21の玄関の外に設置される玄関子機である。つまり、管理室親機11と管理室子機15とは、互いに通信(通話を含む)可能に構成されている。さらに、本実施形態では、管理室子機15は撮影部(カメラ)を有しており、管理室子機15の撮影部で撮影された来訪者の画像を管理室親機11にて表示することができる。
ロビーインターホン13は、例えば、集合施設2のロビー等の共用部22において、扉221の外側(集合施設2の外部と通じる側)に設置されている。カメラ19は、例えば、共用部22のうち、ロビー、駐車場、キッズルーム、又は、ごみ収集場等の特定の空間が撮影視野に収まるように、共用部22の適当な位置に設置されている。本実施形態では、カメラ19は、ロビー、駐車場、キッズルーム、及び、ごみ収集場の4カ所に対応するように、4台設置されている。これら複数台(ここでは4台)のカメラ19は、いずれもロビーインターホン13に電気的に接続されている。これにより、ロビーインターホン13では、カメラ19の撮影画像、つまり共用部22を撮影した撮影画像を取得可能である。ここでいう「撮影画像」は、カメラ19にて集合施設2の共用部22を撮影して得られる画像(画像データ)を意味し、動画、静止画及びコマ送りの画像を含む。
居室親機12は、各専有部23(住戸)の室内空間に設置されている。居室子機17は、居室親機12と電気的に接続されており、例えば、各専有部23の玄関の外に設置される玄関子機である。つまり、居室親機12と居室子機17とは、互いに通信(通話を含む)可能に構成されている。さらに、本実施形態では、居室子機17は撮影部(カメラ)を有しており、居室子機17の撮影部で撮影された来訪者の画像を居室親機12にて表示することができる。
管理室親機11、複数台の居室親機12、及びロビーインターホン13は、いずれも制御装置14に対して電気的に接続されている。そのため、管理室親機11と各居室親機12とロビーインターホン13とは、制御装置14を介して互いに通信(通話を含む)可能である。すなわち、管理室親機11と各居室親機12とは互いに通信可能である。さらに、管理室親機11とロビーインターホン13とは互いに通信可能であって、各居室親機12とロビーインターホン13とは互いに通信可能である。
ロビーインターホン13は、管理室親機11又は居室親機12を呼び出すための呼出信号を、管理室親機11又は居室親機12に送信する。さらに、ロビーインターホン13は、撮影部(カメラ)を有しており、ロビーインターホン13の撮影部で撮影された来訪者の画像は、管理室親機11又は居室親機12に送信される。これにより、ロビーインターホン13の撮影部で撮影された来訪者の画像は、管理室親機11又は居室親機12にて表示可能となる。
感知器18は、一例として、火災感知器又はガス感知器等の防災機器である。図1の例では、1つの専有部23に対して1台の感知器18が設置されているが、実際には、1つの専有部23に対して複数台の感知器18が設置されていてもよい。感知器18は、居室親機12と通信可能に構成されている。感知器18は、例えば、火災等の異常の発生を検知すると、居室親機12に報知信号を送信することによって異常の発生を報知する。
また、通信アダプタ16は、管理室親機11に対して電気的に接続されている。通信アダプタ16は、管理室親機11を、インターネット等の集合施設2の外部のネットワークNT1に接続するための装置である。すなわち、インターホンシステム10は、集合施設2内でローカルネットワークを構成するのみならず、通信アダプタ16を介して、インターネット等の外部のネットワークNT1にも接続される。
具体的には、通信アダプタ16は、管理室21に設置されたHUB装置201を介して、インターネット設備202に接続されている。インターネット設備202は、ゲートウェイ203を介して、集合施設2の外部のネットワークNT1に接続されている。さらに、インターネット設備202は、複数の専有部23の各々にも接続可能である。インターネット設備202及びゲートウェイ203は、例えば、集合施設2内のMDF(Main Distribution Frame)室24に設置されている。
このように、インターホンシステム10は、管理室親機11が通信アダプタ16経由で、管理対象である集合施設2の外部のネットワークNT1に接続可能である。そのため、インターホンシステム10は、例えば、ネットワークNT1を介して外部のサーバ(例えば、気象サーバ等)にアクセスし、外部のサーバから情報を取得可能である。
ここで、図1に示すように、ネットワークNT1には、集合施設管理システム1が接続されている。また、ネットワークNT1には、管理会社4に設置された上位システム41が接続される。さらに、ネットワークNT1には、管理人20が所有する情報端末3が接続される。具体的には、情報端末3は、例えば、通信事業者が提供する携帯電話網204(キャリア網)又は公衆無線LAN(Local Area Network)等を介してネットワークNT1に接続されてもよい。携帯電話網204には、例えば、3G(第3世代)回線、LTE(Long Term Evolution)回線、4G(第4世代)回線又は5G(第5世代)回線等がある。これにより、情報端末3は、集合施設2の外部であっても、携帯電話網204に接続可能な環境であれば、携帯電話網204を介してネットワークNT1に接続可能となる。
その結果、ネットワークNT1には、集合施設管理システム1、インターホンシステム10、上位システム41及び情報端末3のいずれもが接続可能となる。したがって、集合施設管理システム1とインターホンシステム10と上位システム41と情報端末3とは、ネットワークNT1を介して互いに通信(通話を含む)可能である。すなわち、集合施設管理システム1とインターホンシステム10とは互いに通信可能である。さらに、集合施設管理システム1と情報端末3とは互いに通信可能であって、インターホンシステム10と情報端末3とは互いに通信可能である。また、集合施設管理システム1と上位システム41とは互いに通信可能であって、情報端末3と上位システム41とは互いに通信可能である。さらには、集合施設管理システム1が中継装置として機能することで、インターホンシステム10と情報端末3とは、集合施設管理システム1を介して間接的に通信することも可能である。
ところで、管理室親機11は、入居者の不在時における来訪者の受付け等の管理業務に際して、管理人20が利用する装置である。そのため、管理室親機11は、専有部23に設置された居室親機12とは異なり、管理業務を行う管理人20向けの機能を有している。管理室親機11は、例えば、複数台の居室親機12のうちの任意の居室親機12を呼び出す機能、感知器18の発報状況を確認する機能、及び、カメラ19で撮影された共用部22の撮影画像を表示する機能等を有している。さらに、管理室親機11は、管理室21の扉211及び/又は収納装置212の開閉又は施解錠を制御する機能、及び複数台の居室親機12に対して一斉に放送する機能等を有している。このように、管理室親機11に備わっている管理人20向けの機能を、以下では「管理機能」ともいう。
一例として、複数台の居室親機12のうちの任意の居室親機12を呼び出す管理機能によれば、管理人20は、管理対象である集合施設2において、来訪者を任意の入居者(専有部23の居住者)に取り次ぐことができる。また、感知器18の発報状況を確認する管理機能によれば、管理人20は、管理対象である集合施設2の発報状況を随時確認することができる。カメラ19で撮影された共用部22の撮影画像を表示する管理機能によれば、管理人20は、共用部22の様子を随時確認することができる。管理室21の扉211及び/又は収納装置212の開閉又は施解錠を制御する管理機能によれば、一例として、管理人20は、業者等の来訪時に、来訪者を管理室21に招き入れ、又は収納装置212を開けることで、必要な専有部23の鍵を渡すことが可能になる。複数台の居室親機12に対して一斉に放送する管理機能によれば、管理人20は、複数人の入居者(専有部23の居住者)に一斉に伝達すべき防災情報等の情報を、まとめて伝達することができる。
このように、管理室親機11は、管理人20による管理対象(集合施設2)の管理業務を支援する管理機能を1つ以上有している。したがって、インターホンシステム10が導入されている集合施設2においては、管理室親機11を利用することで、管理人20による管理業務がサポートされ、管理人20の負担が少なからず軽減されることになる。ただし、ここで挙げた管理機能は一例に過ぎず、その他、管理人20による管理業務を支援するような様々な管理機能が、管理室親機11に備わっていてもよい。
(2.3)集合施設管理システムの構成
次に、本実施形態に係る集合施設管理システム1の構成について、図1及び図2を参照して説明する。
集合施設管理システム1は、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するコンピュータシステムを主構成とする。集合施設管理システム1では、1以上のプロセッサがメモリに記録されているプログラムを実行することにより、集合施設管理システム1の各部の機能が実現される。プログラムはメモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
集合施設管理システム1は、集合施設2の外部に設置されたサーバ装置又はクラウドコンピューティング等で実現される。本実施形態では一例として、集合施設2の外部に設置されたサーバ装置が集合施設管理システム1である場合を想定する。集合施設管理システム1は、少なくとも通信機能を有しており、上述したように、ネットワークNT1に接続されることで、インターホンシステム10、上位システム41及び情報端末3の各々と通信可能となる。
集合施設管理システム1は、図2に示すように、取得部101、出力部102、期間設定部103、入力受付部104及び記憶部105を備えている。
取得部101は、上述したように、入力情報D1を取得する取得処理を実行する。入力情報D1は、集合施設2に関する情報であって、インターホンシステム10からの情報を含む。つまり、集合施設管理システム1は、取得部101にて、ネットワークNT1を介してインターホンシステム10から入力情報D1を受信することが可能である。さらに、本実施形態では、取得部101によって取得される入力情報D1は、インターホンシステム10からの情報だけでなく、情報端末3からの情報も含んでいる。そのため、集合施設管理システム1は、取得部101にて、ネットワークNT1を介して情報端末3からも入力情報D1を受信することが可能である。
出力部102は、上述したように、取得部101で取得された入力情報D1に基づいて、報告情報D10を出力する出力処理を実行する。報告情報D10は、集合施設2の管理人20の業務に係る管理報告に関する情報である。出力部102の出力の態様には、例えば、データの出力、送信、表示、音声出力、非一時的記録媒体への記録(書き込み)及び印刷(プリントアウト)等が含まれる。本実施形態では一例として、出力部102は、「報告先」としての管理会社4に設置されている上位システム41に対して、報告情報D10を送信することをもって、報告情報D10を出力する。つまり、集合施設管理システム1は、出力部102にて、ネットワークNT1を介して上位システム41に対して報告情報D10を送信することが可能である。
期間設定部103は、対象期間を設定する設定処理を実行する。出力部102は、期間設定部103で設定された対象期間における管理報告に関する情報を、報告情報D10として出力する。すなわち、期間設定部103にて設定される対象期間は、出力部102が管理報告に関する情報を、報告情報D10としてまとめて出力することになる期間である。言い換えれば、集合施設2の管理人20の業務に係る管理報告は、対象期間ごとに報告情報D10として出力部102から出力される。具体的には、期間設定部103は、記憶部105に、対象期間を記録(登録)することによって、対象期間を設定する。
入力受付部104は、人の操作に起因した各種の入力を受け付ける。本実施形態では、集合施設管理システム1は、管理人20が所有する情報端末3と互いに通信可能である。そのため、入力受付部104は、例えば、管理人20が情報端末3を操作して入力した情報を、情報端末3との通信により受け付けることが可能である。入力受付部104は、例えば、操作により情報端末3で発生する信号を受信することで入力を受け付けてもよいし、情報端末3のWebブラウザ機能で表示部31に表示される集合施設管理システム1からの配信画面上での操作による入力を受け付けてもよい。
記憶部105は、取得部101で取得された入力情報D1、及び期間設定部103で設定された対象期間等を含む、様々なデータを記憶(蓄積)する。また、記憶部105は、取得部101、出力部102、期間設定部103及び入力受付部104等での演算に必要な情報を更に記憶する。記憶部105は、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)のような書き換え可能な不揮発性メモリを含む。
以上説明した集合施設管理システム1の各部の動作の詳細については、「(3)集合施設管理方法」の欄で説明する。
(2.4)情報端末及び上位システムの構成
次に、本実施形態に係る情報端末3及び上位システム41の構成について、図1~図2を参照して説明する。
情報端末3は、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するコンピュータシステムを主構成とする。情報端末3では、1以上のプロセッサがメモリに記録されているプログラムを実行することにより、情報端末3の各部の機能が実現される。プログラムはメモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
情報端末3は、集合施設2の管理人20が所有するスマートフォン若しくはタブレット端末等の携帯端末、又はパーソナルコンピュータ等で実現される。本実施形態では一例として、集合施設2の管理人20に携帯されるスマートフォンが情報端末3である場合を想定する。情報端末3は、少なくとも通信機能を有しており、上述したように、携帯電話網204等を介してネットワークNT1に接続されることで、インターホンシステム10、集合施設管理システム1及び上位システム41の各々と通信可能となる。
情報端末3は、図2に示すように、表示部31、操作部32及び音声インタフェース33を有している。本実施形態では、上述したように情報端末3は汎用のスマートフォンである。この情報端末3は、専用のアプリケーションソフト(プログラム)をインストールし、このアプリケーションソフトを起動することにより、情報端末3として機能する。
表示部31は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)を含んでいる。表示部31は、少なくとも集合施設管理システム1又は上位システム41からコンテンツとして配信(送信)されるデータを、映像として表示するWebブラウザとして機能する。
操作部32は、人(管理人20)の操作を受け付けて、人(管理人20)の操作に応じた信号を出力する。本実施形態では情報端末3は汎用のスマートフォンであるので、操作部32は表示部31と一体化され、タッチパネルディスプレイを構成する。タッチパネルディスプレイにおいては、情報端末3は、表示部31に表示される各画面上でのボタン等のオブジェクトの操作(タップ、スワイプ又はドラッグ等)が操作部32で検出されることをもって、ボタン等のオブジェクトが操作されたことと判断する。つまり、表示部31及び操作部32は、各種の表示に加えて、人(管理人20)からの操作入力を受け付けるユーザインタフェースとして機能する。
音声インタフェース33は、音声入力機能及び音声出力機能を有している。つまり、音声インタフェース33は、マイクロホンにて人(管理人20)の音声を受付け、かつスピーカにて音声を出力する。このような音声インタフェース33により、管理人20においては、情報端末3を用いた通話が可能となる。さらに、音声インタフェース33によれば、管理人20は、音声入力により情報端末3の操作を行うことができ、音声出力により情報端末3から情報の提示を受けることができる。
上位システム41は、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するコンピュータシステムを主構成とする。上位システム41では、1以上のプロセッサがメモリに記録されているプログラムを実行することにより、上位システム41の各部の機能が実現される。プログラムはメモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
上位システム41は、管理会社4に設置されたサーバ装置又はパーソナルコンピュータ等で実現される。本実施形態では一例として、管理会社4に設置されたサーバ装置が上位システム41である場合を想定する。上位システム41は、少なくとも通信機能を有しており、上述したように、ネットワークNT1に接続されることで、インターホンシステム10、集合施設管理システム1及び情報端末3の各々と通信可能となる。
ここで、上位システム41の「上位」は、単に、上位システム41を他のシステムと区別するためのラベルとして用いているのであって、他のシステムとの関係性(地位及び順位等)を特定する意味ではない。
上位システム41は、報告情報D10を保存(記憶)する保存機能と、報告情報D10の閲覧を可能とする閲覧機能と、を有している。
すなわち、本実施形態に係る集合施設管理システム1では、上述したように、出力部102は、「報告先」としての管理会社4に設置されている上位システム41に対して、報告情報D10を送信する。そのため、上位システム41は、集合施設管理システム1から受信した報告情報D10を保存する(保存機能)。上位システム41は、複数の管理人20の報告情報D10を受信するので、管理人20、集合施設2(管理対象)又は地域等の項目ごとに分類して、報告情報D10を時系列に沿って保存する。
また、上位システム41は、保存している報告情報D10について、ユーザ(管理会社4のスタッフ又は管理人20等)による閲覧を可能とする(閲覧機能)。具体的には、上位システム41は、ユーザからの閲覧要求を受けて、閲覧要求で指定された報告情報D10を、モニタ(ディスプレイ)又はプリンタ等のデバイスに出力することにより、ユーザ(管理会社4のスタッフ等)に報告情報D10を提示する。また、上位システム41は、情報端末3からの閲覧要求を受けて、閲覧要求で指定された報告情報D10を情報端末3に送信(配信)することにより、ユーザ(管理人20)に報告情報D10を提示する。
(3)集合施設管理方法
次に、本実施形態に係る集合施設管理方法の詳細について、図3及び図4を参照して説明する。本実施形態に係る集合施設管理方法は、集合施設管理システム1にて具現化されるので、以下では、集合施設管理システム1の動作をもって、集合施設管理方法を説明する。
ここで、本実施形態に係る集合施設管理システム1は、情報端末3に対して、データを送信(配信)することによって、情報端末3のWebブラウザ機能にて、設定画面及び入力画面等の画面を表示部31に表示させる。この状態で、情報端末3に対する人(管理人20)の操作があると、集合施設管理システム1は、入力受付部104にて、人(管理人20)の操作に起因した入力を受け付ける。つまり、集合施設管理システム1は、情報端末3を、人(管理人20)への情報の提示(表示)及び人(管理人20)の操作入力の受付けを行うユーザインタフェースとして機能させる。
言い換えれば、集合施設管理方法の少なくとも一部は、コンピュータシステム(ここでは情報端末3)のグラフィカルユーザインタフェース(GUI:Graphical User Interface)上で用いられる。つまり、コンピュータシステムを主構成とする情報端末3は、1以上のプロセッサが、グラフィカルユーザインタフェース上において、本実施形態に係る集合施設管理方法の少なくとも一部を実行し、表示部31に設定画面及び入力画面等の画面の表示を行う。さらに、情報端末3は、グラフィカルユーザインタフェース上において、1以上のプロセッサが、設定画面及び入力画面等の画面上での管理人20の操作を受け付ける。本開示でいう設定画面等の「画面」は、情報端末3の表示部31に映し出される像(テキスト、グラフ及びアイコン等を含む)である。
(3.1)基本動作
図3は、本実施形態に係る集合施設管理システム1の基本動作(集合施設管理方法)の一例を示すフローチャートである。
集合施設管理システム1は、まず、期間設定部103にて対象期間を設定する設定処理を実行する(S1)。具体的には、集合施設管理システム1は、対象期間を設定するための設定画面を情報端末3の表示部31に表示させる。この状態で、集合施設管理システム1は、入力受付部104にて、設定画面上での管理人20の操作に起因した入力を受け付けることにより、設定画面において管理人20が指定した対象期間の情報を受け付ける。
本実施形態では、対象期間は、対象期間の始点と終点とで指定される。対象期間は、1時間単位、1日単位、1週間単位又は1か月単位等、任意の長さで設定される。一例として、始点が「0時0分」、終点が「24時0分」であれば、0時0分から24時0分までの1日(24時間)が対象期間となる。この場合の報告情報D10は、1日の業務の報告書である「業務日報」に相当する。他の例として、始点が「月初」、終点が「月末」であれば、月初(1日)から月末(28日、30日又は31日)までの1カ月が対象期間となる。この場合の報告情報D10は、1か月の業務の報告書である「業務月報」に相当する。
次に、集合施設管理システム1は、入力情報D1が発生したか否かを判定する(S2)。入力情報D1は、上述したように、集合施設2に関する情報であって、かつインターホンシステム10からの情報を含む。何らかの入力情報D1が発生すると(S2:Yes)、集合施設管理システム1は、取得部101にて、入力情報D1を取得する取得処理を実行する(S3)。集合施設管理システム1は、取得した入力情報D1を記憶部105に蓄積(記憶)する(S4)。
本実施形態では一例として、入力情報D1には、インターホンシステム10からの情報、及び情報端末3からの情報が含まれ得る。情報端末3からの情報については、例えば、管理人20が、情報端末3に表示される入力画面上で入力することが可能である。具体的には、集合施設管理システム1は、入力情報D1を入力するための入力画面を情報端末3の表示部31に表示させた状態で、入力受付部104にて、入力画面上での管理人20の操作に起因した入力を受け付ける。このようにして、集合施設管理システム1は、情報端末3からの入力情報D1を取得する。
さらに、インターホンシステム10からの情報の中でも、取得部101がインターホンシステム10から自動的に取得する情報と、管理人20等の操作をトリガにして取得部101がインターホンシステム10から取得する情報と、がある。また、入力情報D1には、定期的に取得する情報、及び不定期に取得する情報が含まれている。このように、入力情報D1は、集合施設2に関する情報であって、かつ少なくともインターホンシステム10からの情報を含んでいればよく、様々な情報を含み得る。入力情報D1について詳しくは、「(3.2)入力情報の具体例」の欄で説明する。
入力情報D1を蓄積すると(S4)、集合施設管理システム1は、対象期間が満了したか否かを判定する(S5)。対象期間は、設定処理(S1)にて設定された期間であって、一例として、0時0分から24時0分までの1日(24時間)が対象期間として設定されていれば、現在時刻が対象期間の終点(24時0分)となることをもって、対象期間は満了する(S5:Yes)。
対象期間が満了すると(S5:Yes)、集合施設管理システム1は、出力部102にて、入力情報D1に基づいて報告情報D10を生成する(S6)。報告情報D10は、上述したように、集合施設2の管理人20の業務に係る管理報告に関する情報である。対象期間の満了時には、対象期間内に取得処理(S3)にて取得された入力情報D1が蓄積されているので、出力部102は、蓄積されている対象期間分の入力情報D1に基づいて、報告情報D10を生成する。
報告情報D10は、入力情報D1に基づく情報であればよく、入力情報D1がそのまま、つまり特に加工(改変)されずに、報告情報D10として用いれてもよいし、入力情報D1に対して適宜加工(改変)が行われて、報告情報D10が生成されてもよい。入力情報D1に対する加工には、例えば、事象ごと、時間帯ごと、又は管理人20若しくは管理対象(集合施設2)ごとの、入力情報D1の分類(グルーピング)及び並べ替え等が含まれる。さらに、入力情報D1に対する加工には、書式に合わせたデータ形式又は内容の変更、及び、ある条件を満たす入力情報D1を削除するフィルタリング等が含まれる。報告情報D10について詳しくは、「(3.3)報告情報の具体例」の欄で説明する。
集合施設管理システム1は、生成した報告情報D10を、出力部102にて出力する出力処理を実行する(S7)。本実施形態では、上述したように、集合施設管理システム1は「報告先」としての管理会社4に設置されている上位システム41に対して、出力部102にて報告情報D10を送信することをもって、報告情報D10を出力する。上位システム41においては、受信した報告情報D10を保存する。
一方、入力情報D1が発生しなければ(S2:No)、集合施設管理システム1は、処理S3,S4をスキップし、対象期間が満了したか否かを判定する処理(S5)に移行する。また、対象期間が満了しなければ(S5:No)、集合施設管理システム1は、処理S6には移行せず、入力情報D1が発生したか否かを判定する処理(S2)に戻る。
また、図3に示すフローチャートは、一例に過ぎず、処理の順番が適宜変更されてもよいし、処理が適宜追加又は削除されてもよい。
(3.2)入力情報の具体例
次に、取得部101にて取得される入力情報D1の具体例について説明する。
入力情報D1は、上述したように、集合施設2に関する情報であって、かつ少なくともインターホンシステム10からの情報を含んでいればよく、情報端末3からの情報等の様々な情報を含み得る。
ここで、インターホンシステム10からの情報であっても、取得部101がインターホンシステム10から自動的に取得する情報と、管理人20等の操作をトリガにして取得部101がインターホンシステム10から取得する情報と、がある。つまり、入力情報D1は、取得部101がインターホンシステム10から自動的に取得する情報を含む。インターホンシステム10から自動的に取得される情報(以下「自発情報」ともいう)は、入力情報D1として扱われることが予め定められており、かつインターホンシステム10にて取得可能な情報である。この種の自発情報としては、例えば、専有部23に設置された火災感知器又はガス感知器等の感知器18の発報動作のように、管理対象である集合施設2の警報に関する情報がある。言い換えれば、入力情報D1は、インターホンシステム10の警報動作に関する情報を含んでいる。さらに、管理室親機11に備わっている管理人20向けの機能に関連する情報も、入力情報D1のうちの自発情報に含まれる。
また、入力情報D1は、集合施設2で発生した事象に関するイベント情報を含む。本開示でいう「事象」は、定期的又は不定期に発生する種々の事象を含み、基本的には、管理人20の業務に係る管理報告として報告情報D10に含まれ得る情報である。
さらに、イベント情報に係る事象が発生した場合、事象の発生時刻に関する時刻情報についても、入力情報D1に含まれることが好ましい。つまり、入力情報D1は、事象の発生時刻に関する時刻情報を更に含む。時刻情報は、事象の発生時刻に関する情報であればよく、事象が発生した時刻を厳密に表す情報に限らず、例えば、事象が発生したと推定される時刻を表す情報、又は事象が発生した時間帯(「朝方」、「夕方」又は「夜間」等)を表す情報であってもよい。さらに、事象が、ある程度の時間継続する場合には、事象の開始時刻及び終了時刻の両方に関する情報を、時刻情報が含んでいてもよい。
本実施形態では、イベント情報に係る事象、つまり集合施設2で発生する事象は、以下に説明する第1の事象~第8の事象を少なくとも含む。
第1の事象は、集合施設2で実行された管理人20の作業である。本開示でいう「作業」は、管理人20が主体となって、管理対象である集合施設2の管理業務のために行う作業である。この種の作業としては、例えば、入居者の不在時における来訪者の受付け、管理室21への来訪者の応対、設備の点検、清掃、外部業者の作業の立会い、用品(はしご、脚立、発電装置等)の貸出し等がある。つまり、イベント情報に係る事象は、集合施設2で実行された管理人20の作業を含む。第1の事象に関するイベント情報は、例えば、管理人20が情報端末3を操作して入力し、情報端末3から入力情報D1として取得部101にて取得される。
第2の事象は、集合施設2に対する来訪者の訪問である。ここでいう「来訪者」は、集合施設2を訪問する全ての者を含み、個人と法人とのいずれであってもよいし、複数の個人又は法人の集合からなる団体(組織)であってもよい。例えば、入居者(専有部23の居住者)を訪れた来訪者、管理室21への来訪者、何らかの作業のために集合施設2を訪れた外部業者等が、全て来訪者に含まれる。つまり、イベント情報に係る事象は、集合施設2に対する来訪者の訪問を含む。第2の事象に関するイベント情報は、例えば、インターホンシステム10の管理室親機11、ロビーインターホン13又はカメラ19等から、入力情報D1として取得部101にて取得される。第2の事象に関する入力情報D1(イベント情報)は、来訪者の有無だけでなく、来訪者と管理人20との通話時の映像データ、音声データ又はテキストデータ等を含んでいてもよい。
第3の事象は、集合施設2における異常である。本開示でいう「異常」は、火災又は地震等の災害、集合施設2の不法侵入等の犯罪、集合施設2の設備(インターホンシステム10又はエレベータ等)の故障等を含む。つまり、イベント情報に係る事象は、集合施設2における異常を含む。第3の事象に関するイベント情報は、例えば、インターホンシステム10の管理室親機11、制御装置14、感知器18又はカメラ19等から、入力情報D1として取得部101にて取得される。
第4の事象は、インターホンシステム10における一斉放送である。本開示でいう「一斉放送」は、インターホンシステム10において、複数の相手に対して一斉に行われる放送(通話)を意味し、例えば、管理室親機11から複数台の居室親機12に対して行われる。さらに、一斉放送には、例えば、「緊急放送」、「一般放送」、「録音放送」及び「管理メッセージ」等の種別がある。つまり、イベント情報に係る事象は、インターホンシステム10における一斉放送を含む。第4の事象に関するイベント情報は、例えば、インターホンシステム10の管理室親機11又は制御装置14等から、入力情報D1として取得部101にて取得される。さらに、第4の事象に関する入力情報D1(イベント情報)は、一斉放送の有無だけでなく、一斉放送の内容を表す映像データ、音声データ又はテキストデータ等を含んでいてもよい。
第5の事象は、インターホンシステム10から集合施設2の外部への通報である。本開示でいう「通報」は、インターホンシステム10のいずれかの装置(例えば、管理室親機11又は居室親機12)から、集合施設2の外部の通報先に対して行われる通知(通話)を意味する。この種の通報先としては、管理会社4、消防機関又は警備会社等がある。つまり、イベント情報に係る事象は、インターホンシステム10から集合施設2の外部への通報を含む。第5の事象に関するイベント情報は、例えば、インターホンシステム10の管理室親機11、居室親機12又は制御装置14等から、入力情報D1として取得部101にて取得される。さらに、第5の事象に関する入力情報D1(イベント情報)は、通報の有無だけでなく、通報先、及び通報の内容を表す映像データ、音声データ又はテキストデータ等を含んでいてもよい。
第6の事象は、管理室親機11に対する呼出、及び管理室親機11からの呼出の少なくとも一方である。管理室親機11に対する呼出は、例えば、管理室子機15、居室親機12又はロビーインターホン13等から、管理室親機11を呼び出すことを意味し、呼出し後の通話を含んでもよい。管理室親機11からの呼出は、管理室親機11から、例えば、管理室子機15、居室親機12又はロビーインターホン13等を呼び出すことを意味し、呼出し後の通話を含んでもよい。つまり、イベント情報に係る事象は、インターホンシステム10における管理室親機11に対する呼出、及び管理室親機11からの呼出の少なくとも一方を含む。第6の事象に関するイベント情報は、例えば、インターホンシステム10の管理室親機11等から、入力情報D1として取得部101にて取得される。
第7の事象は、収容システム222に対する荷物の収容及び取出し、並びに収容システム222の解錠及び施錠の少なくとも1つである。本実施形態では、宅配ボックスとしての収容システム222は、インターホンシステム10にて制御及び監視が可能である。そのため、インターホンシステム10では、例えば、収容システム222に荷物が収容される、又は収容システム222から荷物が取出されることをもって、第7の事象の発生を検知できる。あるいは、インターホンシステム10では、例えば、収容システム222の解錠又は施錠が行されることをもって、第7の事象の発生を検知できる。つまり、イベント情報に係る事象は、荷物を収容可能であって集合施設2の利用者の共用に係る収容システム222に対する荷物の収容及び取出し、並びに収容システム222の解錠及び施錠の少なくとも1つを含む。第7の事象に関するイベント情報によれば、例えば、集合施設2の利用者の共用に係る収容システム222が、特定の利用者によって長期間占有されている等、収容システム222の好ましくない利用状況等を推定可能である。第7の事象に関するイベント情報は、例えば、インターホンシステム10の管理室親機11又は制御装置14等から、入力情報D1として取得部101にて取得される。
第8の事象は、管理人20と集合施設2の管理組合との間のやりとりである。管理人20と集合施設2の管理組合との間のやりとりには、例えば、管理室親機11から掲示板の居室親機12への配信、及び管理室親機11と居室親機12との間で授受されるアンケート等がある。つまり、イベント情報に係る事象は、管理人20と集合施設2の管理組合との間のやりとりを含む。第8の事象に関するイベント情報は、例えば、インターホンシステム10の管理室親機11等から、入力情報D1として取得部101にて取得される。
また、本実施形態では、集合施設2で発生した事象に限らず、集合施設2以外で発生した事象に関する外部イベント情報も、入力情報D1に含んでいる。外部イベント情報に係る事象、つまり集合施設2の外部で発生する事象としては、例えば、集合施設2の周辺の天候、集合施設2の周辺(近隣)での工事、火事、事故及び事件等、並びに、集合施設2には直接的な関係がない大規模災害(地震又は津波等)がある。このように、集合施設2で発生した事象に関する情報(イベント情報)のみならず、集合施設2の管理に何かしら関連性がある情報については、入力情報D1に含まれることが好ましい。
また、本実施形態では、入力情報D1は、インターホンシステム10における管理室親機11の動作モードに関する情報を含む。すなわち、管理室親機11は、複数の動作モードを有している。管理室親機11の動作モードは、一例として「在室モード」、「巡回モード」及び「勤務外モード」等を含む複数のモードから、択一的に選択される。「在室モード」は管理人20が管理室21に居るときの動作モード、「巡回モード」は管理人20が勤務中であるが管理室21に居ないときの動作モード、「勤務外モード」は管理人20が勤務時間外(非番)であるときの動作モードである。動作モードの選択、つまり動作モードの切り替えは、例えば、管理人20が管理室親機11を操作することで行われる。そのため、管理室親機11の動作モードに関する情報からは、管理人20の勤務状態が推定可能である。管理室親機11の動作モードに関する情報は、例えば、インターホンシステム10の管理室親機11から、入力情報D1として取得部101にて取得される。
ところで、上述したように、入力情報D1のうち情報端末3からの情報については、例えば、管理人20が、情報端末3に表示される入力画面上で入力することが可能である。これにより、集合施設管理システム1は、情報端末3からの入力情報D1を取得する。ここで、情報端末3に対する入力形式は、複数の選択肢の中からいずれかを選択する選択形式、定型文を用いて文章を作成する定型文形式、及び自由にテキスト(文字)を入力可能な入力形式(フリーテキスト形式)のいずれであってもよい。
(3.3)報告情報の具体例
次に、出力部102にて出力される報告情報D10の具体例について、図4を参照して説明する。
報告情報D10は、上述したように、入力情報D1に基づく情報であって、集合施設2の管理人20の業務に係る管理報告に関する情報であればよく、入力情報D1に応じて様々な情報を含み得る。
図4は、報告情報D10の一例を示す概略図であって、報告情報D10を報告書形式で表している。本実施形態では、上位システム41の閲覧機能により、報告情報D10について、ユーザ(管理会社4のスタッフ又は管理人20等)による閲覧を可能としているので、報告情報D10は、一例として、図4に示すような形式で閲覧(表示)可能である。ただし、図4は、無体物のデータからなる報告情報D10を概念的に示しているに過ぎず、報告情報D10の表示態様(又は印刷態様)を限定する趣旨ではない。また、図4では、参照符号及び引出し線は説明のために表記しているに過ぎず、実際には、これらの参照符号及び引出し線は報告情報D10に含まれない。さらに、図4では、日時等の表記に関しては、丸、三角、バツといった記号を用いているが、実際には、これらの記号に代えて日時の情報が入ることになる。
図4に例示する報告情報D10は、複数(ここでは9つ)の項目欄を有する表形式のデータである。ここでは一例として、報告情報D10は、第1~第9の項目欄C1~C9を有している。また、ここでは0時0分から24時0分までの1日(24時間)が対象期間に設定されている場合の報告情報D10、つまり1日の業務の報告書である「業務日報」に相当する報告情報D10を例示する。
第1の項目欄C1は、対象期間を表す情報を含んでいる。第1の項目欄C1は、対象期間における、集合施設2がある地域の天候に関する情報を更に含んでいてもよい。
第2の項目欄C2は、管理人20の出勤状況(勤務状況)に関する情報を含んでいる。管理人20の出勤状況に係る管理報告は、例えば、「氏名」、「時間」及び「備考」等の小項目を含んでいる。このように、本実施形態では、報告情報D10は、管理人20の勤怠に関する情報を含む。ここでいう「勤怠」は、勤務時間(出勤時刻及び退勤時刻を含む)、宿直/明番、又は、出勤/欠勤等を含む。管理人20の勤怠に関する報告情報D10は、例えば、インターホンシステム10における管理室親機11の動作モードに関する入力情報D1に基づいて生成される。
第3の項目欄C3は、管理人20が行った点検の業務に係る管理報告の情報を含んでいる。点検の業務に係る管理報告は、例えば、「氏名(実施者)」、「時間」、「場所」及び「内容」等の小項目を含んでいる。図4の例では、管理人20としての「AA」が、「階段」の点検(目視点検)を行ったことを表している。さらに、図4の例では、管理人20としての「BB」が、「駐車場」の点検(目視点検)を行ったことを表している。
第4の項目欄C4は、管理人20が行った清掃の業務に係る管理報告の情報を含んでいる。清掃の業務に係る管理報告は、例えば、「氏名(実施者)」、「時間」、「場所」及び「内容」等の小項目を含んでいる。図4の例では、管理人20としての「AA」が、「階段」の「通常清掃」を行ったことを表している。さらに、図4の例では、管理人20としての「BB」が、「ゴミ置き場」で「可燃物のゴミ出し」を行ったことを表している。さらに、図4の例では、管理人20としての「CC」が、「集会所」の「通常清掃」を行ったことを表している。
第5の項目欄C5は、管理人20が行った立会いの業務に係る管理報告の情報を含んでいる。立会いの業務に係る管理報告は、例えば、「業者名」、「時間」、「場所」及び「内容」等の小項目を含んでいる。図4の例では、外部業者(「DD工事社」)による「エレベータ」の「定期点検」に、管理人20が立ち会ったことを表している。
第6の項目欄C6は、管理人20が行った来訪者の受付けの業務に係る管理報告の情報を含んでいる。受付けの業務に係る管理報告は、例えば、「氏名(来訪者)」、「時間」、「場所」及び「内容」等の小項目を含んでいる。
第7の項目欄C7は、管理組合に関連する業務に係る管理報告の情報を含んでいる。管理組合に関連する業務としては、例えば、掲示物又は回覧物の各種報告等がある。図4の例では、「総会案内の掲示」になっているが、第7の項目欄C7は、例えば、フリーテキスト形式で管理人20が自由にテキスト(文字)を入力可能である。管理組合に関連する業務に係る報告情報D10は、例えば、管理人20と集合施設2の管理組合との間のやりとりに係るイベント情報(入力情報D1)に基づいて生成される。
第8の項目欄C8は、管理人20が行った警報確認の業務に係る管理報告の情報を含んでいる。警報確認の業務としては、例えば、インターホンシステム10で発生した警報の内容確認及びその対処等がある。警報確認の業務に係る管理報告は、例えば、「氏名(実施者)」、「時間」、「場所」及び「内容」等の小項目を含んでいる。図4の例では、管理人20としての「AA」が、「301号室」での発報を「誤報」と確認したことを表している。さらに、図4の例では、管理人20としての「BB」が、「304号室」での発報を受けて「警備会社通報」との対処を行ったことを表している。
第9の項目欄C9は、管理人20の業務に係る特記事項(その他連絡事項)の情報を含んでいる。特記事項としては、例えば、居住者又は駐車場の移動、事故、行事又は各種報告等がある。図4の例では、空欄になっているが、第9の項目欄C9は、例えば、フリーテキスト形式で管理人20が自由にテキスト(文字)を入力可能である。
さらに、例えば、管理人20が行った受付け等の業務に係る管理報告の報告情報D10は、来訪者の有無だけでなく、来訪者と管理人20との通話時の映像データ、音声データ又はテキストデータ等の詳細情報を含んでいてもよい。あるいは、報告情報D10は、これらの詳細情報へのリンクを含んでいてもよい。
ここで、本実施形態では、管理対象である1つの集合施設2が複数の棟を含む場合を想定している。この場合において、報告情報D10は、棟ごとに出力されてもよいし、複数棟のうちの2以上の棟分をまとめて出力されてもよい。前者の場合、ある棟についての報告情報D10は、この棟についての入力情報D1に基づいて生成され出力される。後者の場合、つまり2以上の棟に係る報告情報D10をまとめて出力する場合、報告情報D10は、2以上の棟についての入力情報D1に基づいて生成され出力される。
以上説明したように、本実施形態に係る集合施設管理方法によれば、入力情報D1に基づく情報であって、集合施設2の管理人20の業務に係る管理報告に関する様々な情報が、報告情報D10として出力可能である。特に、本実施形態では、このような報告情報D10は、「報告先」としての管理会社4に設置されている上位システム41に対して、出力部102にて送信されるので、管理人20においては、報告書の作成及び提出に係る負担が軽減されることになる。
また、出力部102にて出力された報告情報D10は、例えば、上位システム41又は情報端末3において、編集可能であってもよい。ここでいう「報告情報D10の編集」には、報告情報D10を生成するための入力情報D1の入力及び修正、並びに、出力された報告情報D10の修正及び削除等の処理を含む。
また、同一の報告情報D10であっても、閲覧に際して、報告情報D10の再分類が可能である。したがって、例えば、対象期間を1日として出力された報告情報D10であっても、1か月分がまとめられることにより、1か月の業務の報告書である「業務月報」に相当する報告情報D10となる。同様に、報告情報D10は、管理人20、集合施設2(管理対象)又は地域等の項目ごとに再分類することも可能である。
ところで、報告情報D10は、閲覧以外の用途にも利用可能である。
一例として、上位システム41に保存された大量の報告情報D10を、ビッグデータとして用いて、機械学習を行うことも可能である。このような機械学習によれば、例えば、集合施設2に関する情報を入力として、管理人20の適正人数等を推定する学習済みモデルを生成可能である。
他の例として、三交代制のように複数人の管理人20が、時間帯ごとに入れ替わる場合には、上位システム41に保存された報告情報D10は、先の管理人20から後の管理人20への、業務の引継ぎにも利用可能である。この場合、報告情報D10から、後の管理人20への業務指示を自動的に生成してもよい。
(4)変形例
実施形態1は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。実施形態1は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。実施形態1に係る集合施設管理システム1と同様の機能は、集合施設管理方法、(コンピュータ)プログラム、又はプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。
以下、実施形態1の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
本開示におけるインターホンシステム10、集合施設管理システム1、上位システム41及び情報端末3は、例えば、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示におけるインターホンシステム10、集合施設管理システム1、上位システム41又は情報端末3としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
また、インターホンシステム10、集合施設管理システム1、上位システム41又は情報端末3における複数の機能が、1つの筐体内に集約されていることは必須の構成ではない。インターホンシステム10、集合施設管理システム1、上位システム41又は情報端末3の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。さらに、インターホンシステム10、集合施設管理システム1、上位システム41又は情報端末3の少なくとも一部の機能は、クラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
反対に、実施形態1において、複数の装置に分散されているインターホンシステム10、集合施設管理システム1、上位システム41又は情報端末3の少なくとも一部の機能が、1つの筐体内に集約されていてもよい。例えば、上位システム41と情報端末3とに分散されている一部の機能が、全て情報端末3に集約されてもよく、この場合、上位システム41が省略可能である。
また、集合施設管理システム1の用途は複数の住戸を含む集合住宅に限らず、集合住宅以外の集合施設2に集合施設管理システム1が適用されてもよい。例えば、店舗(テナント)、オフィス、福祉施設、教育施設、病院及び工場等の非住宅施設において、集合施設管理システム1が適用されてもよい。
また、情報端末3は、管理人20に携帯されるスマートフォンに限らず、例えば、タブレット端末等の携帯端末、又はパーソナルコンピュータ等で実現されてもよい。
また、情報端末3は、インターホンシステム10を介さずに、管理室21の扉211、又はカメラ19等に接続される構成であってもよい。この場合、情報端末3は、管理室親機11を介さずに管理室21の扉211と通信し、扉211の開閉又は施解錠を制御することが可能である。また、情報端末3は、管理室親機11、ロビーインターホン13及び制御装置14を介さずにカメラ19と通信し、カメラ19で撮影された画像を表示することが可能である。
また、情報端末3は、制御装置14に接続された外線アダプタを介して、インターホンシステム10に接続される構成であってもよい。この場合、情報端末3は、例えば、携帯電話網204(キャリア網)を介して外線アダプタに接続され、外線アダプタ経由で、インターホンシステム10のうち、例えば、管理室親機11、居室親機12、ロビーインターホン13又は制御装置14等に接続される。
また、インターホンシステム10は、制御装置14にてネットワークNT1に接続されていてもよい。この場合、制御装置14は、例えば、ネットワークNT1を介して外部のサーバ(例えば、気象サーバ等)にアクセスし、外部のサーバから情報を取得可能である。このような構成においては、管理室親機11は、制御装置14経由でもネットワークNT1に接続可能になる。この場合、情報端末3は、ネットワークNT1を介して制御装置14と接続されることにより、通信アダプタ16を介さずとも、インターホンシステム10との間で情報の授受が可能である。よって、通信アダプタ16は適宜省略可能である。
また、インターホンシステム10は、更に他の経路で情報端末3と通信可能に構成されていてもよい。例えば、インターホンシステム10に含まれる複数台の居室親機12の少なくとも1台が、ネットワークNT1に接続されることにより、インターホンシステム10は、居室親機12にて情報端末3との間で情報の授受が可能であってもよい。
また、実施形態1で説明した入力情報D1は一例に過ぎず、上述した例に限らず、入力情報D1は様々な情報を含み得る。例えば、イベント情報に係る事象、つまり集合施設2で発生する事象は、上記第1の事象~第8の事象を全て含むことは必須ではなく、上記第1の事象~第8の事象のうちの少なくとも1つの事象を含まなくてもよい。さらに、入力情報D1は、イベント情報と、管理室親機11の動作モードに関する情報との少なくとも一方を含まなくてもよい。入力情報D1は、情報端末3からの情報を含まなくてもよい。
また、実施形態1で説明した報告情報D10は一例に過ぎず、上述した例に限らず、報告情報D10は様々な情報を含み得る。例えば、報告情報D10は、管理人20の勤怠に関する情報を含まなくてもよい。
また、期間設定部103は、対象期間の始点と終点とで対象期間を指定する構成に限らず、例えば、対象期間の長さ(1日、1週間又は1か月等)を指定することで、対象期間を設定してもよい。さらに、対象期間が固定である場合には、期間設定部103は省略されてもよい。
また、インターホンシステム10は、管理室21の扉211、収納装置212、ロビー(共用部22)の扉221及び収容システム222の少なくとも1つを、構成要素に含まなくてもよい。例えば、収容システム222は、インターホンシステム10に含まれるいずれかの装置(例えば、管理室親機11)と、直接的又は間接的に通信することで、インターホンシステム10と連携可能であればよい。さらに、管理室21の扉211、収納装置212、ロビー(共用部22)の扉221及び収容システム222の少なくとも1つは、適宜省略されてもよい。
(実施形態2)
本実施形態に係る集合施設管理システム1Aは、図5に示すように、遠隔制御部106を備える点で、実施形態1に係る集合施設管理システム1と相違する。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
遠隔制御部106は、実行画面Im1を情報端末3の表示部31に表示させることで、インターホンシステム10又は集合施設管理システム1Aにおける特定動作を、遠隔の管理人20にて実行可能とする。本開示でいう「遠隔」とは離れた場所を意味し、例えば、集合施設2の敷地外のように集合施設2の外部は、集合施設2の遠隔に当たる。
実行画面Im1は、管理対象(集合施設2)の管理人20向けの特定動作を、インターホンシステム10又は集合施設管理システム1Aに実行させるための画面である。本開示でいう「特定動作」は、インターホンシステム10又は集合施設管理システム1Aにおける管理人20向け動作、つまり管理人20による管理対象(集合施設2)の管理業務に係るインターホンシステム10又は集合施設管理システム1Aの動作を意味する。例えば、入居者の不在時における来訪者の受付け、又は管理室21の扉211の解錠等が、特定動作に含まれる。
要するに、本実施形態に係る集合施設管理システム1Aによれば、図5に示すような実行画面Im1を、情報端末3の表示部31に表示することができる。情報端末3がアプリケーションソフトを実行することで、情報端末3の表示部31には、実行画面Im1が表示可能となる。
この実行画面Im1は、管理室親機11における管理機能、つまり、管理人20による管理対象(集合施設2)の管理業務を支援する機能の少なくとも一部を、情報端末3にて実現可能とするための画面である。すなわち、本実施形態に係る集合施設管理システム1Aによれば、管理人20は、管理対象である集合施設2の外部に存在する情報端末3を用いることで、実行画面Im1上で管理対象(集合施設2)の管理業務を実行できる。したがって、管理人20は、管理対象である集合施設2の外に居ながらにして、情報端末3を用いることで、管理対象(集合施設2)の管理業務を行うことができる。例えば、入居者の不在時における来訪者の受付け等の特定動作について、管理人20は、情報端末3を用いて集合施設2の遠隔から実現できる。結果的に、管理人20は、例えば、居室親機12を呼び出したりする特定動作を遠隔から行うことで、集合施設2の管理室21に待機する必要がなく、集合施設2の管理人20の負担の軽減を図ることができる。
図5に示す実行画面Im1は、本実施形態に係る集合施設管理システム1Aにて表示部31に表示される画面の中で基本となる画面であって、いわゆるホーム画面(又はトップ画面)に相当する。
実行画面Im1は、図5に示すように、第1領域R1と、第2領域R2と、第3領域R3と、を含んでいる。第1領域R1は、アプリケーションソフトのタイトル等を表示する領域であって、一例として「遠隔管理支援アプリ」という文字列が表示されている。第2領域R2は、管理対象としての集合施設2の名称等を表示する領域であって、一例として「2丁目マンション 選択中」という文字列が表示されている。第3領域R3は、1つ以上の業務オブジェクトB31~B38を表示する領域である。
本実施形態では、実行画面Im1を縦方向(実行画面Im1の長辺に沿った方向)に3つの領域に分割したときに、上から順に、第1領域R1、第2領域R2、第3領域R3となるように、第1領域R1、第2領域R2及び第3領域R3が設定されている。ここでは、図5に示すように、第1領域R1の方が、第2領域R2に比べて、実行画面Im1の縦方向の寸法が大きく、第3領域R3の方が、第1領域R1に比べて、実行画面Im1の縦方向の寸法が更に大きい。具体的には、実行画面Im1の縦方向においては、実行画面Im1の半分以上を第3領域R3が占めている。
実行画面Im1について更に詳しく説明すると、第3領域R3には、複数(図5の例では8つ)の業務オブジェクトB31~B38が表示されている。
業務オブジェクトB31~B38の各々は、実行画面Im1の横方向に長い角丸の長方形状の外形を有する。業務オブジェクトB31~B38の各々は、管理対象(集合施設2)の管理人20向けのいずれかの特定動作に対応付けられている。業務オブジェクトB31~B38の各々は、人(管理人20)の操作(タップ)を受け付けるためのオブジェクトであって、対応する特定動作の実行に際して操作(タップ)される。一例として、業務オブジェクトB31は、管理室親機11の動作モードの変更という特定動作に対応付けられており、管理人20は、管理室親機11の動作モードの変更に際して業務オブジェクトB31を操作(タップ)する。
業務オブジェクトB31~B38の各々は、対応する特定動作を特定するための特定情報を含み、一例として、対応する特定動作を特定する文字列(テキスト)を特定情報として含んでいる。業務オブジェクトB31であれば「管理室親機モード切替」という文字列、業務オブジェクトB32であれば「呼出」という文字列を、それぞれ特定情報として含んでいる。業務オブジェクトB33であれば「共用部モニタ」という文字列、業務オブジェクトB34であれば「警報確認」という文字列を、それぞれ特定情報として含んでいる。業務オブジェクトB35であれば「管理室解錠」という文字列、業務オブジェクトB36であれば「お知らせ送信」という文字列を、それぞれ特定情報として含んでいる。
さらに、業務オブジェクトB37であれば「業務日報」という文字列を特定情報として含んでいる。業務オブジェクトB37は、報告情報D10の編集という特定動作に対応付けられており、管理人20は、報告情報D10の編集に際して業務オブジェクトB37を操作(タップ)する。ここでいう「報告情報D10の編集」には、報告情報D10を生成するための入力情報D1の入力及び修正、並びに、出力された報告情報D10の修正及び削除等の処理を含む。すなわち、業務オブジェクトB37が操作されると、情報端末3の表示部31には、入力情報D1の入力及び修正等の処理を行うための編集画面が表示される。
業務オブジェクトB38であれば「日報閲覧」という文字列を特定情報として含んでいる。業務オブジェクトB38は、報告情報D10の閲覧という特定動作に対応付けられており、管理人20は、報告情報D10の閲覧に際して業務オブジェクトB38を操作(タップ)する。ここでいう「報告情報D10の閲覧」には、最新の報告情報D10の閲覧、及び過去の報告情報D10の閲覧等の処理を含む。すなわち、業務オブジェクトB38が操作されると、情報端末3の表示部31には、最新の報告情報D10、又は過去の報告情報D10を含む閲覧画面が表示される。
また、本実施形態では、実行画面Im1は、第1領域R1にログアウトボタンB11を含み、第2領域R2にプルダウンボタンB21を含んでいる。ログアウトボタンB11には「ログアウト」という文字列が表示され、プルダウンボタンB21には逆三角形のアイコンが表示されている。ログアウトボタンB11が操作(タップ)されると、表示部31に表示される画面は、実行画面Im1からログイン画面に遷移する。
また、実行画面Im1を表示するためには、ログイン画面において、ユーザID及びパスワードの入力が必要である。つまり、情報端末3は、ログイン画面においてユーザID及びパスワードの入力を受け付けることにより、ユーザ(管理人20)の認証を可能とする。そして、実行画面Im1にて実行可能な特定動作は、ユーザIDに対応する管理権限によって制限される。例えば、管理室親機11の動作モードの変更という特定動作であれば、ある管理人20のユーザIDにより、実行画面Im1にて実行可能な特定動作は、この管理人20が管理権限を持つ集合施設2の管理室親機11の動作モードの変更に制限される。同様に、報告情報D10の編集又は閲覧という特定動作であれば、ある管理人20のユーザIDにより、実行画面Im1にて実行可能な特定動作は、この管理人20が管理権限を持つ集合施設2の報告情報D10の編集又は閲覧に制限される。
以上説明したような実行画面Im1によれば、管理人20は、情報端末3を用いて、第3領域R3内のいずれかの業務オブジェクトB31~B38を操作(タップ)することで、これに対応する特定動作を実行することができる。すなわち、本実施形態に係る集合施設管理システム1Aによれば、情報端末3にて選択された業務オブジェクトB31~B38に対応する特定動作を、インターホンシステム10に実行させることが可能である。しかも、実行画面Im1に表示される複数の業務オブジェクトB31~B38の中には、報告情報D10の編集及び閲覧という特定動作に対応する業務オブジェクトB37,B38が含まれている。したがって、管理人20は、例えば、居室親機12を呼び出したりする特定動作を遠隔から行うだけでなく、報告情報D10の編集及び閲覧といった業務の報告に係る特定動作についても遠隔から行うことができる。結果的に、管理人20は、集合施設2の管理室21に待機する必要がなく、集合施設2の管理人20の負担の軽減を図ることができる。
また、実施形態2において、例えば、集合施設管理システム1Aの少なくとも一部の機能が、情報端末3に設けられていてもよい。例えば、遠隔制御部106の機能が、情報端末3に設けられていてもよい。
実施形態2で説明した種々の構成(変形例を含む)は、実施形態1で説明した種々の構成(変形例を含む)と適宜組み合わせて採用可能である。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様に係る集合施設管理システム(1,1A)は、管理対象である集合施設(2)に導入されているインターホンシステム(10)と連携可能なシステムである。集合施設管理システム(1,1A)は、取得部(101)と、出力部(102)と、を備える。取得部(101)は、集合施設(2)に関する情報であって、インターホンシステム(10)からの情報を含む入力情報(D1)を取得する。出力部(102)は、取得部(101)で取得された入力情報(D1)に基づいて、集合施設(2)の管理人(20)の業務に係る管理報告に関する報告情報(D10)を出力する。
この態様によれば、取得部(101)は、集合施設(2)に関する情報であって、インターホンシステム(10)からの情報を含む入力情報(D1)を取得する。そして、出力部(102)では、取得部(101)で取得された入力情報(D1)に基づいて、報告情報(D10)が出力される。報告情報(D10)は、管理対象である集合施設(2)の管理人(20)の業務に係る管理報告に関する情報であって、一例として、管理人(20)が集合施設(2)への来訪者の受付け等の業務を行った場合に、この業務を報告する情報である。このような報告情報(D10)は、例えば、管理人(20)が業務に係る事項を記入することによって作成される業務日報等の報告書に相当する。すなわち、集合施設管理システム(1,1A)は、データ化された報告書を、報告情報(D10)として出力するので、管理人(20)が報告書を一から作成する場合に比較して、業務の報告に係る管理人(20)の負担を低減しやすい。結果的に、集合施設(2)の管理人(20)の負担の軽減を図ることができる。
第2の態様に係る集合施設管理システム(1,1A)では、第1の態様において、入力情報(D1)は、取得部(101)がインターホンシステム(10)から自動的に取得する情報を含む。
この態様によれば、入力情報(D1)の少なくとも一部は、取得部(101)がインターホンシステム(10)から自動的に取得するので、入力情報(D1)の入力に係る管理人(20)の負担を軽減しやすい。
第3の態様に係る集合施設管理システム(1,1A)では、第1又は2の態様において、入力情報(D1)は、集合施設(2)で発生した事象に関するイベント情報を含む。
この態様によれば、集合施設(2)で発生した事象のように、管理人(20)の業務に係る管理報告の中でも特に有用な情報を、報告情報(D10)に反映させやすい。
第4の態様に係る集合施設管理システム(1,1A)では、第3の態様において、入力情報(D1)は、上記事象の発生時刻に関する時刻情報を更に含む。
この態様によれば、集合施設(2)で発生した事象の発生時刻のように、管理人(20)の業務に係る管理報告の中でも特に有用な情報を、報告情報(D10)に反映させやすい。
第5の態様に係る集合施設管理システム(1,1A)では、第3又は4の態様において、上記事象は、集合施設(2)で実行された管理人(20)の作業を含む。
この態様によれば、集合施設(2)で実行された管理人(20)の作業のように、管理人(20)の業務に係る管理報告の中でも特に有用な情報を、報告情報(D10)に反映させやすい。
第6の態様に係る集合施設管理システム(1,1A)では、第3~5のいずれかの態様において、上記事象は、集合施設(2)に対する来訪者の訪問を含む。
この態様によれば、集合施設(2)に対する来訪者の訪問のように、管理人(20)の業務に係る管理報告の中でも特に有用な情報を、報告情報(D10)に反映させやすい。
第7の態様に係る集合施設管理システム(1,1A)では、第3~6のいずれかの態様において、上記事象は、集合施設(2)における異常を含む。
この態様によれば、集合施設(2)における異常のように、管理人(20)の業務に係る管理報告の中でも特に有用な情報を、報告情報(D10)に反映させやすい。
第8の態様に係る集合施設管理システム(1,1A)では、第3~7のいずれかの態様において、上記事象は、インターホンシステム(10)における一斉放送を含む。
この態様によれば、インターホンシステム(10)における一斉放送のように、管理人(20)の業務に係る管理報告の中でも特に有用な情報を、報告情報(D10)に反映させやすい。
第9の態様に係る集合施設管理システム(1,1A)では、第3~8のいずれかの態様において、上記事象は、インターホンシステム(10)から集合施設(2)の外部への通報を含む。
この態様によれば、インターホンシステム(10)から集合施設(2)の外部への通報のように、管理人(20)の業務に係る管理報告の中でも特に有用な情報を、報告情報(D10)に反映させやすい。
第10の態様に係る集合施設管理システム(1,1A)では、第3~9のいずれかの態様において、上記事象は、インターホンシステム(10)における管理室親機(11)に対する呼出、及び管理室親機(11)からの呼出の少なくとも一方を含む。
この態様によれば、管理室親機(11)に対する呼出、又は管理室親機(11)からの呼出のように、管理人(20)の業務に係る管理報告の中でも特に有用な情報を、報告情報(D10)に反映させやすい。
第11の態様に係る集合施設管理システム(1,1A)では、第3~10のいずれかの態様において、上記事象は、収容システム(222)に対する荷物の収容及び取出し、並びに収容システム(222)の解錠及び施錠の少なくとも1つを含む。収容システム(222)は、荷物を収容可能であって集合施設(2)の利用者の共用に係るシステムである。
この態様によれば、収容システム(222)に対する荷物の収容及び取出し、又は収容システム(222)の解錠及び施錠のように、管理人(20)の業務に係る管理報告の中でも特に有用な情報を、報告情報(D10)に反映させやすい。
第12の態様に係る集合施設管理システム(1,1A)では、第1~11のいずれかの態様において、入力情報(D1)は、インターホンシステム(10)における管理室親機(11)の動作モードに関する情報を含む。
この態様によれば、管理室親機(11)の動作モードのように、管理人(20)の業務状況を推定可能な情報を、報告情報(D10)に反映させやすい。
第13の態様に係る集合施設管理システム(1,1A)は、第1~12のいずれかの態様において、対象期間を設定する期間設定部(103)を更に備える。出力部(102)は、期間設定部(103)で設定された対象期間における管理報告に関する情報を報告情報(D10)として出力する。
この態様によれば、報告情報(D10)として管理報告をまとめる期間が、設定可能となる。
第14の態様に係る集合施設管理システム(1,1A)では、第1~13のいずれかの態様において、報告情報(D10)は、管理人(20)の勤怠に関する情報を含む。
この態様によれば、管理人(20)の勤怠のように、管理人(20)の業務に係る管理報告の中でも特に有用な情報を、報告情報(D10)として出力できる。
第15の態様に係る統合システム(100)は、第1~14のいずれかの態様に係る集合施設管理システム(1,1A)と、集合施設管理システム(1,1A)と連携可能なインターホンシステム(10)と、を備える。
この態様によれば、集合施設(2)の管理人(20)の負担の軽減を図ることができる。
第16の態様に係る集合施設管理方法は、取得処理と、出力処理と、を有する。取得処理では、管理対象である集合施設(2)に関する情報であって、集合施設(2)に導入されているインターホンシステム(10)からの情報を含む入力情報(D1)を取得する。出力処理では、取得処理で取得された入力情報(D1)に基づいて、集合施設(2)の管理人(20)の業務に係る管理報告に関する報告情報(D10)を出力する。
この態様によれば、集合施設(2)の管理人(20)の負担の軽減を図ることができる。
第17の態様に係るプログラムは、第16の態様に係る集合施設管理方法を、1以上のプロセッサに実行させるためのプログラムである。
この態様によれば、集合施設(2)の管理人(20)の負担の軽減を図ることができる。
上記態様に限らず、実施形態1及び実施形態2に係る集合施設管理システム(1,1A)の種々の構成(変形例を含む)は、集合施設管理方法又はプログラムにて具現化可能である。
第2~14の態様に係る構成については、集合施設管理システム(1,1A)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
100 統合システム
1,1A 集合施設管理システム
101 取得部
102 出力部
103 期間設定部
2 集合施設
20 管理人
10 インターホンシステム
11 管理室親機
222 収容システム
D1 入力情報
D10 報告情報

Claims (17)

  1. 管理対象である集合施設に導入されているインターホンシステムと連携可能な集合施設管理システムであって、
    前記集合施設に関する情報であって、前記インターホンシステムからの情報、及び、前記集合施設の管理人が情報端末を操作して入力した情報を含む入力情報を取得する取得部と、
    前記取得部で取得された前記入力情報に基づいて、前記集合施設の前記管理人の業務に係る管理報告に関する報告情報を出力する出力部と、を備える、
    集合施設管理システム。
  2. 前記入力情報は、前記取得部が前記インターホンシステムから自動的に取得する情報を含む、
    請求項1に記載の集合施設管理システム。
  3. 前記入力情報は、前記集合施設で発生した事象に関するイベント情報を含む、
    請求項1又は2に記載の集合施設管理システム。
  4. 前記入力情報は、前記事象の発生時刻に関する時刻情報を更に含む、
    請求項3に記載の集合施設管理システム。
  5. 前記事象は、前記集合施設で実行された前記管理人の作業を含む、
    請求項3又は4に記載の集合施設管理システム。
  6. 前記事象は、前記集合施設に対する来訪者の訪問を含む、
    請求項3~5のいずれか1項に記載の集合施設管理システム。
  7. 前記事象は、前記集合施設における異常を含む、
    請求項3~6のいずれか1項に記載の集合施設管理システム。
  8. 前記事象は、前記インターホンシステムにおける一斉放送を含む、
    請求項3~7のいずれか1項に記載の集合施設管理システム。
  9. 前記事象は、前記インターホンシステムから前記集合施設の外部への通報を含む、
    請求項3~8のいずれか1項に記載の集合施設管理システム。
  10. 前記事象は、前記インターホンシステムにおける管理室親機に対する呼出、及び前記管理室親機からの呼出の少なくとも一方を含む、
    請求項3~9のいずれか1項に記載の集合施設管理システム。
  11. 前記事象は、荷物を収容可能であって前記集合施設の利用者の共用に係る収容システムに対する前記荷物の収容及び取出し、並びに前記収容システムの解錠及び施錠の少なくとも1つを含む、
    請求項3~10のいずれか1項に記載の集合施設管理システム。
  12. 前記入力情報は、前記インターホンシステムにおける管理室親機の動作モードに関する情報を含む、
    請求項1~11のいずれか1項に記載の集合施設管理システム。
  13. 対象期間を設定する期間設定部を更に備え、
    前記出力部は、前記期間設定部で設定された前記対象期間における前記管理報告に関す
    る情報を前記報告情報として出力する、
    請求項1~12のいずれか1項に記載の集合施設管理システム。
  14. 前記報告情報は、前記管理人の勤怠に関する情報を含む、
    請求項1~13のいずれか1項に記載の集合施設管理システム。
  15. 請求項1~14のいずれか1項に記載の集合施設管理システムと、
    前記集合施設管理システムと連携可能な前記インターホンシステムと、を備える、
    統合システム。
  16. 管理対象である集合施設に関する情報であって、前記集合施設に導入されているインターホンシステムからの情報、及び、前記集合施設の管理人が情報端末を操作して入力した情報を含む入力情報を取得する取得処理と、
    前記取得処理で取得された前記入力情報に基づいて、前記集合施設の前記管理人の業務に係る管理報告に関する報告情報を出力する出力処理と、を有する、
    集合施設管理方法。
  17. 請求項16に記載の集合施設管理方法を、1以上のプロセッサに実行させるためのプログラム。
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