JP7509507B2 - 吐出容器用の吐出ヘッド - Google Patents

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本発明は、各種内容物(例えば消毒液など)の吐出容器に使用される吐出ヘッドに関し、特に、ポンプ式の吐出容器を取り付けて作動させて自動的に吐出させるオートディスペンサーとともに用いる場合に好適な吐出ヘッドに関する。
従来の吐出ヘッドとして、吐出容器に装着されるポンプ機構のステムへの連結部を有する吐出ヘッドの本体から側方へノズルを突設したものが知られている。このノズルは単一の吐出口を有する。
また、こうした吐出ヘッドを備えた吐出容器(ポンプ容器)の利用方法として、前述のオートディスペンサーに取り付けて使用することが提案されている(特許文献1)。
このオートディスペンサーは、吐出容器を載置するための底板の一部から支柱を起立し、この支柱の上部に吐出ヘッドを押し下げるための押圧部を上下動可能に取り付け、かつ押圧部を上下動させるためにカムを利用した駆動機構を本体に設け、カムの回転により、内容物の吐出動作を繰り返すものである。
実用新案登録第3222758号
特許文献1に開示された吐出ヘッドでは、単一の吐出口から内容物を吐出するために、広い範囲に対して内容物を吐出したいとき、或いは、隣接する2箇所に内容物を吐出したいときに、吐出ヘッドを押し下げる操作を繰り返す必要があり、使い勝手が悪かった。
また前述のオートディスペンサーに吐出ヘッド付きのポンプ容器を取り付けて消毒液などの内容物を吐出させるときには、前記吐出口の近くに一方の手の掌を差し出して内容物を受け、次に他方の手の掌を差し出して内容物を受ける必要があり、面倒であった。
本発明の目的は、狙った2箇所に広い範囲で内容物を吐出できて使い勝手がよい吐出ヘッドを提供することである。
第1の手段は、吐出容器90のポンプ本体94への連結部7を有する吐出ヘッド本体2と、
前記吐出ヘッド本体から前方へ突設されるとともに中間箇所Mで下方側へ屈曲するノズル管部材10と
を具備し、
前記ノズル管部材10は、先端側で二股状に分岐しており、その分岐点aから延びる分岐管路Paの先端に形成された左右一対の吐出口26を有する吐出容器用の吐出ヘッドにおいて、
前記一対の分岐管路Paの少なくとも出口側において、これら一対の分岐管路Paが前方から見てハの字形をなすように、各分岐管路Paの断面中心を通る中心線C同士がなす角度θを30°から50°とした
本手段では、図1(A)、図5(A)、及び図7(A)に示す如く、吐出容器90のポンプ本体94への連結部7を有する吐出ヘッド本体2と、吐出ヘッド本体から前方へ突設されるとともに中間箇所Mで下方側へ屈曲するノズル管部材10を具備している。
そしてノズル管部材10は、先端側で二股状に分岐しており、その分岐点aから延びる分岐管路Paの先端に形成された左右一対の吐出口26を有している。
この構成によれば、狙った2箇所に広い範囲で一度に内容物を吐出することができる。
また例えば吐出容器に装着させた吐出ヘッドの昇降操作を行う際に、一対の吐出口26の下に両手を差し出すことにより両手を同時に洗浄できる。従って使い勝手がよい。
また本手段では、図1(B)、図5(B)、及び図7(B)に示す如く、前記一対の分岐管路Paの少なくとも出口側において各分岐管路Paの断面中心を通る中心線C同士がなす角度θを30°から50°としている。
この構造では、左右一対の吐出口26の下に両手の掌を差し出すとともに容器体92に対して吐出ヘッド1を相対的に下降させたとき、にそれぞれの掌の中心付近に内容物を吐出することが容易であり、使い勝手がよい。
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ前記ノズル管部材10は、相互に別体として形成された上流側管体12と下流側管体16とを接続してなり、
これら上流側管体12と下流側管体16との一方を、前記中間箇所Mに位置する屈曲部bを含む曲がり管Bとし、他方を、前記分岐管路Paの分岐点aを含む二股管Aとした。
本手段では、図1(A)及び図5(A)に示す如く、前記ノズル管部材10は、相互に別体として形成された上流側管体12と下流側管体16とを接続してなる。
そしてこれら上流側管体12と下流側管体16との一方を、前記中間箇所Mに位置する屈曲部bを含む曲がり管Bとし、他方を、前記分岐管路Paの分岐点aを含む二股管Aとしている。
すなわち、図1(A)の例では、上流側管体12を二股管Aとするとともに下流側管体16を曲がり管Bとしており、逆に、図5(A)の例では、上流側管体12を曲がり管Bとするとともに下流側管体16を二股管Aとしている。
この構造によれば、屈曲部bを有する管と、分岐点aを有する管とを別々に成形して連結することでノズル管部材10を形成するから、二股管及び曲がり管を有するノズル管部材を一体成形する場合に比べて、各パーツを設計する際の自由度が増し、ノズル管部材10の形態のバリエーションを多様化することができる。従って、用途や使用状況に応じて、利用者にとって使い勝手の良い形のノズル管部材付き吐出ヘッドを提案できる。
第1の手段に係る発明によれば、吐出容器に用いられる吐出ヘッド本体から前方へ突設されるとともに中間箇所Mで下方側へ屈曲するノズル管部材10を具備し、このノズル管部材10は、先端側で二股状に分岐しており、その分岐点aから延びる分岐管路Paの先端に形成された左右一対の吐出口26を有するから、狙った2箇所に広い範囲で一度に内容物を吐出することができ、例えば吐出容器に装着させた吐出ヘッドの昇降操作を行う際に、一対の吐出口26の下に両手を差し出すことにより両手を同時に洗浄できるので、使い勝手がよい。
また第1の手段に係る発明によれば、前記一対の分岐管路Paの少なくとも出口側において各分岐管路Paの断面中心を通る中心線C同士がなす角度θを30°から50°としたから、左右一対の吐出口26の下に両手をかざして吐出ヘッドを押し下げたときにそれぞれの掌の中心付近に内容物を吐出することが容易であり、使い勝手がよい。
第2の手段に係る発明によれば、二股管A及び曲がり管Bを組み合わせることにより、設計上の自由度が高まり、ノズル管部材10の形態上のバリエーションを増え、利用者にとって使い勝手の良い形状のノズル管部材を備えた吐出ヘッドを提供できる。
本発明の第1実施形態に係る吐出ヘッドの構造を示す図であり、同図(A)は当該吐出ヘッドの側面図、同図(B)は吐出ヘッドの正面図、同図(C)は吐出ヘッドの斜視図である。 図1に示す吐出ヘッドのノズル管部材の構造を示す図であり、図2(A)は、ノズル管部材の下面図、図2(B)は、ノズル管部材を図1の符号II(B)- II(B)で示す方向から見た斜視図、図3(C)は、吐出管部材の分解斜視図である。 図2に示すノズル管部材の断面構造を示す図であり、図3(A)はノズル管部材を図1のIII (A)- III (A)方向から見た断面図、図3(B)はノズル管部材の先部を図2のIII (B)- III (B)方向から見た断面図である。 図1の吐出ヘッドを備えた吐出容器をオートディスペンサーに取り付けて使用する状態の説明図である。 本発明の第2実施形態に係る吐出ヘッドの構造を示す図であり、同図(A)は当該吐出ヘッドの側面図、同図(B)は吐出ヘッドの正面図、同図(C)は吐出ヘッドの斜視図である。 図5に示す吐出ヘッドのノズル管部材の構造を示す図であり、図6(A)はノズル管部材の下面図、図6(B)はノズル管部材の先部を図5のVI (B)- VI (B)方向から見た断面図、図6(C)はノズル管部材の分解斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る吐出ヘッドの構造を示す図であり、同図(A)は当該吐出ヘッドのノズル管部材の一部を切り欠いて示す側面図、同図(B)は吐出ヘッドの正面図、同図(C)は吐出ヘッドの斜視図である。
図1から図4は、本発明の第1実施形態に係る吐出ヘッド1を示している。
この吐出ヘッド1は、図1(A)に想像線で示す吐出容器90のパーツとして使用されるものである。
ここで、まず吐出容器90について簡単に説明する。
この吐出容器90は、図1(C)に示す如く、容器体92と、容器体の口部に装着キャップ95を介して装着され、ポンプ本体である吐出器94と、吐出器94の上方に上方付勢状態で昇降可能に配置された吐出ヘッド1とを具備する。
そして、容器体92に対する吐出ヘッド1の昇降により、容器体92の内容物を吸い上げて吐出ヘッド1の吐出口26から吐出することが可能に構成している。
図示の吐出器94は、上方付勢状態で起立するステム96を有し、このステム96の上端に前記吐出ヘッド1が付設されている。
吐出ヘッド1は、図1(B)に示す如く、吐出ヘッド本体2と、ノズル管部材10とで構成されている。これら各部材は、例えば合成樹脂で形成することができ、また金型で成形することができる。
本実施形態では、一体成形した場合に比べて、金型での成形を容易とするために、吐出ヘッド本体2とノズル管部材10とを別体として形成している。
吐出ヘッド本体2は、本実施形態では、図1(A)に示す如く、頂板4の周端から外周壁5を、その内側から内周壁6をそれぞれ垂設している。また頂板4の中央部からは、前記ステム96との連結部7である連結筒が垂設されている。
また前記ステム96の内部と連通させて、前記連結部7から内周壁6及び外周壁5を貫通して連通筒を兼ねる嵌合筒部8が前方へ突設されている。
なお、本明細書では、説明の便宜上、図1(A)の右側を“後”と、同図の左側を“前”と、紙面に直交する方向を“左右”と、それぞれ称する。後述の第2実施形態では図5(A)を基準として、また第3実施形態では図7(A)を基準として、この説明を援用する。
ノズル管部材10は、図1(A)に示すように、吐出ヘッド本体2から前方へ突設されるとともに、中間箇所Mに形成された屈曲部bを経て下方側(図示例では下前方)へ延びている。
ノズル管部材10の根元部分は、前記嵌合筒部8に嵌着して固定されている。
図示例では、図3(B)に示すように、屈曲部bにおいて管路が曲がる角度αを鈍角に形成している。もっともこの構造は適宜変更することができる。
具体的には、屈曲部bの角度αの好ましい数値は、90°から120°であり、最適な数値は105°である。
また前記ノズル管部材10は、図1(C)に示すように、前方側に向かって二股状に分岐している。そして、その分岐点aから延びる分岐管路Paの先端に左右一対の吐出口26が開口されている。
こうすることで、一対の吐出口26の下方へ差し出した両手の掌に同時に内容物を受けることができる。
図示例では、一対の分岐管路Paは、同じ長さ・同じ管径であり、左右対称に形成されている。こうすることにより、両手の掌に均等に内容物を吐出できる。
本実施形態では、図1(A)に示す如く、分岐点aは前記屈曲部bの上流側に配置されている。
このような配置とした利点としては、例えば図4で示す後述のオートディスペンサー(センサ118で手指の近接を検知して稼働するもの)に、本発明の吐出ヘッドを備えた吐出容器を取り付けて使用する場合に、ノズル管部材10がセンサ118の邪魔にならないようにすることが挙げられる。
さらに本実施形態のノズル管部材10は、図2(C)に示す如く、相互に別体として形成された上流側管体12と下流側管体16とを接続してなる。接続の手段としては、図示例では、上流側管体12から突出する上流側ジョイント部14を、下流側管体16内に嵌着させている。この上流側ジョイント部14の外面には、抜止め用リブrが周設されている。もっとも、これらの構造は適宜変更することができる。図示例では、下流側管体16をさらに2部品(主管部18及びカバー筒22)で形成しているが、これについては後述する。
そして、図2(A)に示す如く、上流側管体12は分岐点aを含む二股管Aに形成され、かつ下流側管体16は屈曲部bを含む曲がり管Bに形成されている。
分岐点及び屈曲部を有するノズル管を一体成形する場合と比較して、二股管と曲がり管とをそれぞれ成形することにより、技術的な制約(型抜きなど)が少なくなり、設計上の自由度が大きくなる。その結果として、さまざまなバリエーションでノズル管部材10を構成することができる。
本実施形態では、一対の分岐管路Paのうちで屈曲部bより上流側の部分は、図2(A)に示す如く、下方から見て略V字形であり、また屈曲部bより下流側の部分は、図1(B)に示す如く、前方から見て略ハの字形に形成されている。
前記分岐管路Paは、その中心線Cとして、図1(C)に示す如く、分岐点aより分岐管路Paに入って屈曲部bに至る区間の中心線(入側中心線Ci)と、屈曲部から吐出口26に至り分岐管路Paを出る区間の中心線(出側中心線Co)とを有する。
図2(A)において、入側中心線Ci同士がなす角度θiは、二股管Aを金型から無理なく型抜きができるように設定すれば良い。図示例のθiは30°程度である。
図1(B)において、出側中心線Co同士がなす角度θは、内容物を吐出しようと狙った場所をカバーできるように定める。
例えば、図4に示すように、左右一対の吐出口26の下に両手の掌を並べて差し出したときに、これらの掌から内容物がこぼれないように角度θを設計するとよい。図示例のθは鋭角に設計されている。より好ましい数値範囲は、30°≦θ≦50°であり、最適な角度は約40°である。
なお、出側中心線Co同士がなす角度θは、二股管Aに曲がり管Bを組み付けるときに適宜調整することができる。
離れた二カ所に内容物を吐出しようとするときには、角度θを直角又は鈍角にすることができる。
また図1(A)に示すように、前記ノズル管部材10の根元から屈曲部bまでの水平部分の長さLは、内容物を吐出させる場所に応じて、吐出作業の邪魔にならないように設計するとよい。
例えば、図4のように一対の吐出口26の下に両手の掌を差し出して、洗浄液を受けるようにする場合には、50~80mmの範囲とするとよい。
この範囲よりもノズル管部材10の水平部分の長さLが長い場合には、吐出容器の設置場所として徒に広いスペースが必要となり、また吐出ヘッド本体2から吐出口が離れ過ぎて使用しずらくなってしまうおそれがある。
また、その範囲よりもノズル管部材10の水平部分の長さLが短い場合には、差し出した手の指先が容器体に当たってしまう等、手を広げた状態で使用できない可能性があり、好ましくない。
より好適な水平部分の長さLは、65mm程度である。
図示例では、図3(B)に示す如く、ノズル管部材10の吐出口26の近傍に絞り部材30を内蔵させている。
この絞り部材30は、内容物を噴霧させるために用いられる。内容物がジェル状のもの等、噴霧させる必要がないときには、絞り部材30は省略できる。
前記絞り部材30は、小径筒部32から拡径部34を介して筒軸方向へ延出する大径筒部36を有する。この大径筒部36の先端部には、中央部に小径のオリフィス40を有する絞り板38が付設されている。そして、この絞り板38を前記端壁部24に突き当てた状態で前記大径筒部36をカバー筒22の先端部内に嵌着させている。
絞り部材30を内蔵させるために、下流側管体16を、先端側の部分(カバー筒22)と、残りの部分(主管部18)とに分割し、両者を着脱可能に形成している。具体的には、主管部18から延びる下流側ジョイント部20をカバー筒22内に嵌着させている。この下流側ジョイント部20の外面には、抜止め用リブrが周設されている。
カバー筒22は筒壁の先端側に端壁部24を設け、この端壁部24の中央に吐出口26を開口させている。
この吐出口26は、前記オリフィス40よりさらに小径であり、当該オリフィスと向かい合っている。内容液が吐出される行程では、前記大径筒部36内からオリフィス40を経て吐出口26を通過するときに、液体の流路が絞られ、吐出口26を経て外部空間に出るために液体が霧化して、噴霧される。
[実施例]
好適な一実施例として、図4を参照しながら、本発明の吐出ヘッド1を備えた吐出容器90を、出願人が新規に開発したオートディスペンサー100とともに使用する例を説明する。
このオートディスペンサーは、特許文献1に記載した従来技術のように容器体を静置させて吐出ヘッドを押し下げる代わりに、吐出ヘッド1が動かないようにして、容器体92を上下動させることで内容物を吐出させるように構成されている。
具体的には、前記オートディスペンサー100は、本体102と、容器体92を支えるための支持台122とで構成されている。
本体102は、水平方向(紙面に直交する方向)に横長の底部材104を有する。この底部材104の一方半部(図面の手前側)には前記支持台122を昇降可能に取り付けており、かつ、他方半部(図面の奥側)から柱状部106が立設されている。
そして柱状部106の上端から、支持台122の上方へ、庇状のトップ部108が突設されている。このトップ部108の下面109には、支持台122に載置された吐出容器90の吐出ヘッド1が突き当てられている。これにより、支持台122とともに容器体92が上昇したときに、その上昇力に抗して、吐出ヘッド1の動きを規制している。
前記底部材104は、一定の高さを有し、内部に収納空間を有する箱状である。
この収納空間に電源116と、モータなどの駆動部110と、駆動部110と連結されたギアボックスなどの伝動部112と、伝動部112が有する回転軸115に支承されたカム114とが収納されている。
このカム114の上方には、前記支持台122の容器体支持壁(上壁部)から垂下された被押上げ部124が形成されている。回転軸115を中心としてカム114が被押上げ部124を押し上げることで、支持台122が上下動を繰り返す。これにより、吐出容器を作動させて、内容物が吐出口26から吐出物が吐出される。
前記トップ部108には、駆動部110のオン・オフを切り替える押釦120と、利用者の手指の近接又は当接を検知するセンサ118とが設けられている。そして押釦120を押した状態で、センサ118に手指を近づけると、予め定めた時間中、駆動部110が稼働する。
このオートディスペンサー100とともに本発明の吐出ヘッド付きの吐出容器を使用すると、吐出ヘッド1が上下動しないため、吐出物の狙いが定め易いという利点があり、またノズル管部材10の吐出口26に不意に利用者の手指が触れてしまう可能性が少ない。
本発明の構成によれば、図4に示す、前記オートディスペンサーを利用した場合に、両手をノズル先端部の吐出部下方に広げて差し出すと、二つの吐出口26からほぼ同量の内容物が吐出されるので、両手全体にバランスよく吐出することが可能できる。
従来技術のように、吐出口が一つの場合、片手の掌の特定部分に多く吐出されてしまう可能性があるが、本発明の構成では、そうした不具合も改善できる。
またノズル管部材10を二股状に形成して一対の吐出口26を備えた構造とすると、吐出口が一つの構造に比べて、吐出ヘッド1の押圧が軽くなる。
なお、オートディスペンサーとの併用は、本発明の好適な一実施例に過ぎず、それ以外の使用方法をとることも可能である。
以下、本発明の他の実施形態を説明する。これらの説明において第1実施形態と同じ構造については解説を省略する。
図5から図6は、本発明の第2実施形態に係る吐出ヘッド1を示している。
本実施形態では、図5(A)に示す如く、分岐点aは前記屈曲部bの下流側に配置されている。
具体的には、本実施形態のノズル管部材10は、上流側管体12を曲がり管Bとするとともに、下流側管体16を二股管Aとして構成されている。
この組み合わせによれば、図5(A)、図5(B)及び図5(C)に示すノズル管部材10の形態を実現することができる。この形態では、二股管Aである下流管体16は、前方から見て逆Y字状の形状を有する。
本実施形態では、第1実施形態と同様に、二股管Aと曲がり管Bとを別々に成形するために、これら各管の形態を設計するときの自由度が大きく、これらを組み合わせてノズル管部材10の形態のバリエーションを多様化することができる。
本実施形態の場合にも、二股管Aの末端に一対の吐出口26が開口されるため、図4に示すような使用態様が可能であり、第1実施形態と同様に、両手の掌にバランスよく内容物を吐出させることができる。
図示例では、図5(A)に示す如く、前後方向に長い上流側管体12の先部側が屈曲部bを介して前下方へ突出されている。この前下方の突出部分に、図6(C)に示すように、上流側ジョイント部14が形成されている。
この上流側ジョイント部14には前記下流側管体16が取り付けられている。
下流側管体16は、分岐点aがあっても屈曲部bを有しておらず、図5(A)に示すように、中心線Cに沿って真っすぐに延びる形状である。
前記下流側管体16は、第1実施形態と同様に、主管部18とカバー筒22とで形成され、その内部に絞り部材30が配置されている。
図7は、本発明の第3実施形態に係る吐出ヘッド1を示している。
本実施形態では、一本の管に分岐点a及び屈曲部bを設けている。
図示例では、前後方向に長い一本の管の先部を分岐させ、かつその分岐点aのすぐ近くに屈曲部bを形成させている。
ノズル管部材10を金型で成形するときには、成形品の内部から金型を無理抜きすればよい。
本実施形態の場合にも、ノズル管部材10の末端に一対の吐出口26が開口されるため、図4に示すような使用態様が可能であり、第1実施形態と同様に、両手の掌にバランスよく内容物を吐出させることができる。
1…吐出ヘッド 2…吐出ヘッド本体 4…頂板 5…外周壁 6…内周壁
7…連結筒部(連結部) 8…嵌合筒部
10…ノズル管部材 12…上流側管体 14…上流側ジョイント部
16…下流側管体 18…主管部 20…下流側ジョイント部
22…カバー筒 24…端壁部 26…吐出口
30…絞り部材 32…小径筒部 34…拡径部 36…大径筒部 38…絞り板
40…オリフィス
90…吐出容器 92…容器体 94…吐出器(ポンプ本体) 95…装着キャップ
96…ステム
100…オートディスペンサー 102…本体 104…底部材 106…柱状部
108…トップ部 109…下面 110…駆動部 112…伝動部
114…カム 115…回転軸 116…電源 118…センサ
120…押釦 122…支持台 124…被押上げ部
A…二股管 a…分岐点 B…曲がり管 b…屈曲部
C…中心線 Cо…出側中心線 Ci…入側中心線 L…水平部分の長さ
M…中間箇所 Pa…分岐管路 r…抜止め用リブ


Claims (2)

  1. 吐出容器(90)のポンプ本体(94)への連結部(7)を有する吐出ヘッド本体(2)と、
    前記吐出ヘッド本体(2)から前方へ突設されるとともに中間箇所(M)で下方側へ屈曲するノズル管部材(10)と
    を具備し、
    前記ノズル管部材(10)は、先端側で二股状に分岐しており、その分岐点(a)から延びる分岐管路(Pa)の先端に形成された左右一対の吐出口(26)を有する吐出容器用の吐出ヘッドにおいて、
    前記一対の分岐管路(Pa)の少なくとも出口側において、これら一対の分岐管路(Pa)が前方から見てハの字形をなすように、各分岐管路(Pa)の断面中心を通る中心線(C)同士がなす角度(θ)を30°から50°としたことを特徴とする吐出容器用の吐出ヘッド。
  2. 前記ノズル管部材(10)は、相互に別体として形成された上流側管体(12)と下流側管体(16)とを接続してなり、
    これら上流側管体(12)と下流側管体(16)との一方を、前記中間箇所(M)に位置する屈曲部(b)を含む曲がり管(B)とし、他方を、前記分岐管路(Pa)の分岐点(a)を含む二股管(A)としたことを特徴とする、請求項1に記載の吐出容器用の吐出ヘッド。
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