JP7504493B2 - 基板処理システム、スケジュール作成方法、記録媒体、及び、スケジュール作成プログラム - Google Patents

基板処理システム、スケジュール作成方法、記録媒体、及び、スケジュール作成プログラム Download PDF

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Description

本発明は、基板処理システム、スケジュール作成方法、記録媒体、及び、スケジュール作成プログラムに関する。
基板処理装置の動作の内容を規定する複数のブロックを時系列に沿って配置し、基板処理装置の動作を時系列に沿って規定するスケジュールを作成するスケジュール作成装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1のスケジュール作成装置は、スループットが最も高いスケジュールを出力する。
特開2021-36582号公報
しかしながら、スループットよりも用力の使用量を抑えることを優先させたい場合がある。例えば、基板処理装置が設置されている地域において、所定の時間に電力又は水の供給が制限される場合や、基板の処理に用いる処理流体の原料(例えば、薬液の原料や、不活性ガス)が不足している場合である。基板処理装置の各種設定値(各種パラメータ)の値を調整して、用力の使用量を抑えることもできるが、多大な手間がかかる。また、設定値を変更すると、基板処理の品質が低下するおそれがある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、用力の使用量を抑えることができる基板処理システム、スケジュール作成方法、記録媒体、及び、スケジュール作成プログラムを提供することにある。
本発明の一局面によれば、基板処理システムは、基板処理装置と、制御装置とを備える。前記基板処理装置は、用力を使用して基板を処理する。前記制御装置は、枚数情報と、レシピ情報と、用力情報とに基づいて、前記基板処理装置の動作の内容を規定する複数のブロックを時系列に沿って配置し、前記基板処理装置の動作を時系列に沿って規定するスケジュールを作成する。前記枚数情報は、前記基板処理装置に処理させる前記基板の枚数を示す。前記レシピ情報は、前記基板処理装置の動作の手順を規定する。前記用力情報は、前記基板処理装置の動作の手順に含まれる各行動において使用される前記用力の使用量を示す。前記スケジュールは、前記用力の使用量が互いに異なる第1スケジュールと第2スケジュールとを含む。前記制御装置は、スケジュール作成時入力データと、第1学習済モデルとに基づいて前記第1スケジュールを作成する。前記制御装置は、前記スケジュール作成時入力データと、前記第1学習済モデルと異なる第2学習済モデルとに基づいて前記第2スケジュールを作成する。前記スケジュール作成時入力データは、前記枚数情報と、前記レシピ情報と、前記用力情報とを含む。前記第1学習済モデルは、学習時入力データに基づいて、前記第1スケジュールの終了時刻がより早くなるように重み付け係数を調整する強化学習を実行して構築される。前記学習時入力データは、前記枚数情報と、前記レシピ情報と、前記用力情報とを含む。前記第2学習済モデルは、前記学習時入力データに基づいて、前記第2スケジュールの前記用力の使用量のピーク値がより小さくなるように、あるいは、前記第2スケジュールの前記用力の使用量の総量がより少なくなるように重み付け係数を調整する強化学習を実行して構築される。
ある実施形態において、前記第2スケジュールは、前記第1スケジュールと比べて終了時刻が遅い。
ある実施形態において、前記第2スケジュールは、前記第1スケジュールと比べて、前記用力の使用量のピーク値が小さい。
ある実施形態において、前記第2スケジュールは、前記第1スケジュールと比べて、前記用力の使用量の総量が少ない。
ある実施形態において、前記用力は、処理液、電力、及びガスのうちの少なくとも1つを含む。
ある実施形態において、前記基板処理装置は、前記基板を処理する基板処理部を備える。前記スケジュール作成時入力データ及び前記学習時入力データは、前記基板処理部の位置を示す情報を更に含む。
ある実施形態において、前記第2スケジュールは、前記第1スケジュールと比べて、前記基板処理装置による複数の前記基板の処理開始のタイミングを分散させる。
ある実施形態において、前記基板処理装置は、基板処理部と、薬液キャビネットとを備える。前記基板処理部は、第1薬液を用いて第1基板を処理する。前記基板処理部は、第2薬液を用いて第2基板を処理する。前記薬液キャビネットは、前記基板処理部に供給する前記第1薬液及び前記第2薬液を排他的に貯留する。前記第2スケジュールは、前記第1スケジュールと比べて、前記薬液キャビネットにおいて前記第1薬液と前記第2薬液とが切り替わる回数が少ない。
ある実施形態において、前記基板処理装置は、薬液を用いて基板を処理する第1基板処理部及び第2基板処理部を備える。前記基板処理装置は、第1薬液キャビネットと、第2薬液キャビネットとを更に備える。前記第1薬液キャビネットは、前記第1基板処理部に供給する前記薬液を貯留する。前記第2薬液キャビネッは、前記第2基板処理部に供給する前記薬液を貯留する。前記第2スケジュールは、前記第1薬液キャビネットから前記第1基板処理部に第1薬液を供給させる。前記第2スケジュールは、前記第2薬液キャビネットから前記第2基板処理部に第2薬液を供給させる。
ある実施形態において、前記第2薬液は、前記第1薬液と種類が異なる。
ある実施形態において、前記第2薬液は、前記第1薬液と温度又は濃度が異なる。
ある実施形態において、前記基板処理装置は、前記基板を処理する複数の基板処理部を備える。前記第2スケジュールは、前記第1スケジュールと比べて少ない数の前記基板処理部に前記基板を処理させる。
ある実施形態において、前記基板処理装置は、前記基板を処理する基板処理部を備える。前記第2スケジュールは、前記第1スケジュールと比べて、前記基板処理部が前記基板を処理しない期間が短い。
ある実施形態において、前記基板処理装置は、前記基板を処理する基板処理部を備える。前記基板処理部は、一定時間が経過すると、前記基板を処理していない期間に特定の処理を実行する。前記第2スケジュールは、前記一定時間が経過した前記基板処理部に継続して前記基板の処理を実行させる。
ある実施形態において、前記基板処理装置は、基板処理部と、薬液キャビネットとを備える。前記基板処理部は、薬液を用いて前記基板を処理する。前記薬液キャビネットは、前記基板処理部に供給する前記薬液を貯留する。前記基板処理装置は、一定時間が経過すると、前記薬液キャビネットに貯留されている前記薬液の交換処理を実行する。前記第2スケジュールは、前記一定時間の経過後に前記基板処理部に継続して前記基板の処理を実行させる。
ある実施形態において、前記基板処理装置は、前記基板を搬送する搬送部を備える。前記第2スケジュールは、前記第1スケジュールと比べて、前記搬送部の動作回数が少ない。
ある実施形態において、前記基板処理装置は、複数のタワーを備える。前記複数のタワーはそれぞれ、前記基板を処理する複数の基板処理部を含む。前記第2スケジュールは、前記複数のタワーのうちの特定のタワーに含まれる前記基板処理部に前記基板を処理させる。
ある実施形態において、前記基板処理装置は、薬液を貯留する複数の薬液キャビネットを備える。前記第2スケジュールは、前記複数の薬液キャビネットのうちの特定の薬液キャビネットに貯留されている前記薬液により前記基板を処理させる。
ある実施形態において、前記スケジュールは、前記用力の使用量が異なる複数のスケジュールを含む。前記制御装置は、前記複数のスケジュールのそれぞれの終了時刻を取得する。前記制御装置は、前記複数のスケジュールのうちから、前記終了時刻が許容範囲内の時刻であって、前記用力の使用量の総量が最も少なくなるスケジュールを選択する。
本発明の他の局面によれば、スケジュール作成方法は、基板処理装置の動作の内容を規定する複数のブロックを時系列に沿って配置して、前記基板処理装置の動作を時系列に沿って規定するスケジュールを作成する。前記基板処理装置は、用力を使用して基板を処理する。前記スケジュールは、前記用力の使用量が互いに異なる第1スケジュールと第2スケジュールとを含む。当該スケジュール作成方法は、前記第1スケジュールと前記第2スケジュールとのうちの少なくとも一方を作成するスケジュール作成工程を含む。前記第1スケジュールは、スケジュール作成時入力データと、第1学習済モデルとに基づいて作成される。前記第2スケジュールは、前記スケジュール作成時入力データと、前記第1学習済モデルと異なる第2学習済モデルとに基づいて作成される。前記スケジュール作成時入力データは、枚数情報と、レシピ情報と、用力情報とを含む。前記枚数情報は、前記基板処理装置に処理させる前記基板の枚数を示す。前記レシピ情報は、前記基板処理装置の動作の手順を規定する。前記用力情報は、前記基板処理装置の動作の手順に含まれる各行動において使用される前記用力の使用量を示す。前記第1学習済モデルは、学習時入力データに基づいて、前記第1スケジュールの終了時刻がより早くなるように重み付け係数を調整する強化学習を実行して構築される。前記学習時入力データは、前記枚数情報と、前記レシピ情報と、前記用力情報とを含む。前記第2学習済モデルは、前記学習時入力データに基づいて、前記第2スケジュールの前記用力の使用量のピーク値がより小さくなるように、あるいは、前記第2スケジュールの前記用力の使用量の総量がより少なくなるように重み付け係数を調整する強化学習を実行して構築される。
ある実施形態において、前記第2スケジュールは、前記第1スケジュールと比べて終了時刻が遅い。
ある実施形態において、前記第2スケジュールは、前記第1スケジュールと比べて、前記用力の使用量のピーク値が小さい。
ある実施形態において、前記第2スケジュールは、前記第1スケジュールと比べて、前記用力の使用量の総量が少ない。
ある実施形態において、前記用力は、処理液、電力、及びガスのうちの少なくとも1つを含む。
ある実施形態において、前記基板処理装置は、前記基板を処理する基板処理部を備える。前記スケジュール作成時入力データ及び前記学習時入力データは、前記基板処理部の位置を示す情報を更に含む。
ある実施形態において、前記第2スケジュールは、前記第1スケジュールと比べて、前記基板処理装置による複数の前記基板の処理開始のタイミングを分散させる。
ある実施形態において、前記基板処理装置は、基板処理部と、薬液キャビネットとを備える。前記基板処理部は、第1薬液を用いて第1基板を処理する。前記基板処理部は、第2薬液を用いて第2基板を処理する。前記薬液キャビネットは、前記基板処理部に供給する前記第1薬液及び前記第2薬液を排他的に貯留する。前記第2スケジュールは、前記第1スケジュールと比べて、前記薬液キャビネットにおいて前記第1薬液と前記第2薬液とが切り替わる回数が少ない。
ある実施形態において、前記基板処理装置は、薬液を用いて基板を処理する第1基板処理部及び第2基板処理部を備える。前記基板処理装置は、第1薬液キャビネットと、第2薬液キャビネットとを更に備える。前記第1薬液キャビネットは、前記第1基板処理部に供給する前記薬液を貯留する。前記第2薬液キャビネットは、前記第2基板処理部に供給する前記薬液を貯留する。前記第2スケジュールは、前記第1薬液キャビネットから前記第1基板処理部に第1薬液を供給させる。前記第2スケジュールは、前記第2薬液キャビネットから前記第2基板処理部に第2薬液を供給させる。
ある実施形態において、前記第2薬液は、前記第1薬液と種類が異なる。
ある実施形態において、前記第2薬液は、前記第1薬液と温度又は濃度が異なる。
ある実施形態において、前記基板処理装置は、前記基板を処理する複数の基板処理部を備える。前記第2スケジュールは、前記第1スケジュールと比べて少ない数の前記基板処理部に前記基板を処理させる。
ある実施形態において、前記基板処理装置は、前記基板を処理する基板処理部を備える。前記第2スケジュールは、前記第1スケジュールと比べて、前記基板処理部が前記基板を処理しない期間が短い。
ある実施形態において、前記基板処理装置は、前記基板を処理する基板処理部を備える。前記基板処理部は、一定時間が経過すると、前記基板を処理していない期間に特定の処理を実行する。前記第2スケジュールは、前記一定時間が経過した前記基板処理部に継続して前記基板の処理を実行させる。
ある実施形態において、前記基板処理装置は、基板処理部と、薬液キャビネットとを備える。前記基板処理部は、薬液を用いて前記基板を処理する。前記薬液キャビネットは、前記基板処理部に供給する前記薬液を貯留する。前記基板処理装置は、一定時間が経過すると、前記薬液キャビネットに貯留されている前記薬液の交換処理を実行する。前記第2スケジュールは、前記一定時間の経過後に前記基板処理部に継続して前記基板の処理を実行させる。
ある実施形態において、前記基板処理装置は、前記基板を搬送する搬送部を備える。前記第2スケジュールは、前記第1スケジュールと比べて、前記搬送部の動作回数が少ない。
ある実施形態において、前記基板処理装置は、複数のタワーを備える。前記複数のタワーはそれぞれ、前記基板を処理する複数の基板処理部を含む。前記第2スケジュールは、前記複数のタワーのうちの特定のタワーに含まれる前記基板処理部に前記基板を処理させる。
ある実施形態において、前記基板処理装置は、薬液を貯留する複数の薬液キャビネットを備える。前記第2スケジュールは、前記複数の薬液キャビネットのうちの特定の薬液キャビネットに貯留されている前記薬液により前記基板を処理させる。
ある実施形態において、前記スケジュールは、前記用力の使用量が異なる複数のスケジュールを含む。前記スケジュール作成工程は、前記複数のスケジュールを作成する工程と、前記複数のスケジュールのそれぞれの終了時刻を取得する工程と、前記複数のスケジュールのうちから、前記終了時刻が許容範囲内の時刻であって、前記用力の使用量の総量が最も少なくなるスケジュールを選択する工程とを含む。
本発明の更に他の局面によれば、記録媒体は、コンピュータに実行させるスケジュール作成プログラムを記録した非一時的コンピュータ読取可能記録媒体である。前記スケジュール作成プログラムは、上記のスケジュール作成方法に従って前記コンピュータに演算を実行させる。
本発明の更に他の局面によれば、スケジュール作成プログラムは、コンピュータによって実行される。当該スケジュール作成プログラムは、上記のスケジュール作成方法に従って前記コンピュータに演算を実行させる。
本発明に係る基板処理システム、スケジュール作成方法、記録媒体、及び、スケジュール作成プログラムによれば、用力の使用量を抑えることができる。
学習装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態1に係る基板処理システムに含まれる基板処理装置の構成の一例を模式的に示す平面図である。 本発明の実施形態1に係る基板処理システムに含まれる基板処理装置の構成の一例を模式的に示す側面図である。 用力情報の一例を示す図である。 強化学習の処理の流れを示すシーケンス図である。 第1スケジュールの第1例を示す図である。 第2スケジュールの一例を示す図である。 (a)及び(b)は、第2スケジュールの他例を示す図である。 第1スケジュールの第2例を示す図である。 (a)及び(b)は、第3スケジュールの第1例を示す図である。 (a)は、第1スケジュールの第3例を示す図である。(b)は、第3スケジュールの第2例を示す図である。 (a)は、第1スケジュールの第4例を示す図である。(b)は、第4スケジュールの第1例を示す図である。 (a)は、第1スケジュールの第5例を示す図である。(b)は、第4スケジュールの第2例を示す図である。 本発明の実施形態1に係る基板処理システムに含まれる制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態1に係る基板処理システムに含まれる基板処理装置の動作モードとスケジュール作成プログラムとの関係を示すモード情報を示す図である。 モード選択画面を示す図である。 スケジュールを作成する際の処理の流れを示すシーケンス図である。 本発明の実施形態2に係る基板処理システムに含まれる表示部に表示される確認画面を示す図である。 本発明の実施形態2に係る基板処理システムに含まれる制御部が実行する処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態3に係る基板処理システムに含まれる表示部に表示される確認画面を示す図である。 本発明の実施形態3に係る基板処理システムに含まれる制御部が実行する処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態4に係る基板処理システムに含まれる表示部に表示されるモード選択画面を示す図である。 本発明の実施形態5に係る基板処理システムに含まれる制御部が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図面(図1~図23)を参照して本発明の基板処理システム、スケジュール作成方法、記録媒体、及び、スケジュール作成プログラムに係る実施形態を説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。なお、説明が重複する箇所については、適宜説明を省略する場合がある。また、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
本発明の実施形態における「基板」には、半導体ウエハ、フォトマスク用ガラス基板、液晶表示用ガラス基板、プラズマ表示用ガラス基板、FED(Field Emission Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、及び光磁気ディスク用基板などの各種基板を適用可能である。以下では主として、円盤状の半導体ウエハの処理に用いられる基板処理システム、スケジュール作成方法、記録媒体、及び、スケジュール作成プログラムを例に本発明の実施形態を説明するが、上に例示した各種の基板の処理にも同様に適用可能である。また、基板の形状についても各種のものを適用可能である。
[実施形態1]
まず、図1及び図2を参照して、学習装置100を説明する。図1は、学習装置100の構成を示すブロック図である。図2は、本実施形態の基板処理システム1000に含まれる基板処理装置200の構成の一例を模式的に示す平面図である。
図2に示すように、本実施形態の基板処理システム1000は、基板処理装置200と、制御装置300とを備える。図1に示す学習装置100は、強化学習により、スケジュール作成プログラムを作成する。スケジュール作成プログラムは、基板処理装置200の動作を時系列に沿って規定するスケジュールSKを作成するためのプログラムである。スケジュール作成プログラムには、強化学習により構築された学習済モデルが含まれる。
具体的には、学習装置100は、機械学習モデルMを含む。学習装置100は、機械学習モデルMを用いてスケジュールSKを作成する。機械学習モデルMは、強化学習モデルである。例えば、機械学習モデルMは、深層強化学習モデルであり得る。学習装置100は、繰り返しスケジュールSKを作成して、学習済モデルを構築する。
強化学習の環境は、基板処理装置200であり、学習装置100は、基板処理装置200の構成を示す情報を記憶する。強化学習の行動主体は、基板処理装置200の各構成要素であり、強化学習の行動は、基板処理装置200の各構成要素の行動である。
詳しくは、学習装置100は、基板処理装置200の構成の概略を示す概略構成情報を記憶する。具体的には、図2に示すように、基板処理装置200は、複数のロードポートLPと、インデクサーロボットIRと、受渡部PASSと、センターロボットCRと、複数の基板処理部MCと、少なくとも1つの薬液キャビネットCCとを備える。本実施形態において、薬液キャビネットCCは、第1薬液キャビネットCC1と、第2薬液キャビネットCC2とを含む。概略構成情報は、複数のロードポートLPのうちの一つと、インデクサーロボットIRと、受渡部PASSと、センターロボットCRと、複数の基板処理部MCとを示す。強化学習の行動主体は、インデクサーロボットIRと、センターロボットCRと、複数の基板処理部MCとを含み、強化学習の行動は、インデクサーロボットIRの行動と、センターロボットCRの行動と、複数の基板処理部MCの行動とを含む。なお、概略構成情報には、基板処理部MCの位置を示す情報は含まれない。また、概略構成情報には、基板処理部MCと薬液キャビネットCCとの接続関係を示す情報は含まれない。
図2に示す制御装置300は、図1に示す学習装置100により作成されたスケジュール作成プログラムを記憶する。制御装置300は、複数のロードポートLPのうちのいずれか1つに基板収容容器Cがドッキングすると、スケジュール作成プログラムに基づいてスケジュールSKを作成する。スケジュールSKは、ロードポートLPにドッキングした基板収容容器Cに収容されている複数枚の基板Wに対して基板処理を実行する際の基板処理装置200の動作を時系列に沿って規定する。具体的には、スケジュールSKは、インデクサーロボットIRの行動と、センターロボットCRの行動と、複数の基板処理部MCの行動とを時系列に沿って規定する。
なお、以下の説明において、ロードポートLPにドッキングした基板収容容器Cに収容されている複数枚の基板Wに対して基板処理を行うことを、「今回のプロジェクトPJ」と記載する場合がある。
図1を参照して、学習装置100を更に説明する。図1に示すように、学習装置100は、入力部101と、表示部102と、記憶部103と、演算処理部104とを備える。
入力部101は、作業者が操作するユーザーインターフェース装置である。入力部101は、作業者の操作に応じた指示(制御信号)を演算処理部104に入力する。また、入力部101は、作業者の操作に応じたデータを演算処理部104に入力する。入力部101は、キーボード及びマウスを含み得る。入力部101は、表示部102の表示面に重畳されるタッチセンサを含んでもよい。表示部102の表示面にタッチセンサが重畳されることにより、グラフィカルユーザーインターフェースが構成されてもよい。
例えば、作業者は、入力部101を操作して、現在の装置の状態と、開始する処理の内容(今回のプロジェクトPJの内容)と、用力情報RSと、追加の報酬とを演算処理部104に入力することができる。
現在の装置の状態は、基板処理装置200の各構成要素の現在の状態を示す。例えば、現在の装置の状態は、インデクサーロボットIRの現在の状態と、センターロボットCRの現在の状態と、複数の基板処理部MCの現在の状態とを示す。作業者は、現在の装置の状態として、任意の状態を仮定して入力する。基板処理装置200の内部に基板Wが残留している状態を仮定する場合、現在の装置の状態には、基板処理装置200内に残留している基板Wの位置が更に含まれる。例えば、インデクサーロボットIRが基板Wを把持している場合、現在の装置の状態には、基板WがインデクサーロボットIRに把持されていることを示す情報が含まれる。
開始する処理の内容(今回のプロジェクトPJの内容)は、枚数情報と、レシピ情報とを含む。枚数情報は、基板処理装置200に処理させる基板Wの枚数を示す。具体的には、ロードポートLPにドッキングした基板収容容器Cに収容されている基板Wの枚数を示す。作業者は、枚数情報として、任意の枚数を仮定して入力する。
レシピ情報は、基板Wに対する基板処理装置200の動作の手順を規定する。詳しくは、今回のプロジェクトPJにおける基板処理装置200の動作の手順を規定する。作業者は、開始する処理の内容として、任意の内容を仮定して入力する。
より具体的には、レシピ情報は、プロセスレシピ、プレレシピ、ポストレシピ、及びフローレシピを含む。プロセスレシピは、基板処理レシピRと、薬液レシピKCとを含む。
基板処理レシピRは、基板Wに対する処理の内容を規定する。具体的には、基板処理レシピRは、基板Wに対する処理の手順と、それらの処理の条件とを含む。薬液レシピKCは、薬液キャビネットCCの動作の内容を規定する。具体的には、薬液レシピKCは、薬液キャビネットCCが実行する処理の手順と、薬液キャビネットCCに貯留させる薬液の条件とを含む。
プレレシピは、基板処理部MCによる前処理の内容を規定する。前処理は、今回のプロジェクトPJの開始時に実行される。例えば、前処理は、プリディスペンス処理を含む。プリディスペンス処理は、ノズル22(図3参照)に薬液を供給する配管の内部に存在している薬液をノズル22から排出させる処理を示す。
ポストレシピは、後処理の内容を規定する。後処理は、今回のプロジェクトPJの終了時に実行される。例えば、後処理は、チャンバー2a(図3参照)内を洗浄する処理を含む。後処理は、基板Wを保持するチャックピンを洗浄する処理や、チャンバー2a内のその他の部品(例えば、処理カップ)を洗浄する処理を含んでもよい。
フローレシピは、プロセスレシピに従った制御(プロセスレシピ制御)、プレレシピに従った制御(プレレシピ制御)、及びポストレシピに従った制御(ポストレシピ制御)の実行順序及び実行回数を規定する。
用力情報RSは、用力の使用量を示す。例えば、用力情報RSは、処理液の使用量、電力の使用量、及びガスの使用量のうちの少なくとも1つを示す。作業者は、用力情報RSとして、基板処理装置200が実行可能な各行動において使用される用力の使用量を示す情報を入力してもよい。あるいは、作業者は、用力情報RSとして、今回のプロジェクトPJにおいて使用される用力の使用量を入力してもよい。具体的には、作業者は、基板処理装置200の動作の手順に含まれる各行動において使用される用力の使用量を入力してもよい。
追加の報酬は、学習装置100がスケジュールSKに対して与えた報酬に追加される。詳しくは、作業者は、学習装置100を用いて複数のスケジュール作成プログラムを作成する。複数のスケジュール作成プログラムはそれぞれ、用力の使用量が異なるスケジュールSKを作成する。作業者は、用力の使用量が互いに異なる複数のスケジュールSKが複数のスケジュール作成プログラムによって作成されるように、報酬を追加する。以下、学習装置100がスケジュールSKに対して与えた報酬を、「初期報酬」と記載する場合がある。また、初期報酬に追加の報酬を加えた報酬を、「最終報酬」と記載する場合がある。
なお、入力部101は、リムーバブルメディアにアクセス可能なインターフェースを更に含み得る。リムーバブルメディアは、例えば、SDカードのようなメモリカードや、USBメモリや、CD(コンパクトディスク)又はDVDのような光ディスクを含む。インターフェースは、メモリカードが差し込まれるスロットや、USB端子や、光ディスクからデータを読み取る読取装置を含む。USB端子には、メモリカードリーダのUSBケーブルが接続されてもよい。
表示部102は、各種の画面又は画像を表示する。例えば、表示部102は、作業者が学習装置100を操作するための画面を表示する。また、表示部102は、機械学習モデルMから出力されたスケジュールSKを表示する。作業者は、表示部102に表示されたスケジュールSKを確認して、追加の報酬を入力する。表示部102は、例えば、液晶表示装置又は有機EL(electroluminescence)表示装置のような表示装置を含む。
記憶部103は、主記憶装置を有する。主記憶装置は、例えば、半導体メモリである。記憶部103は、補助記憶装置を更に有する。補助記憶装置は、例えば、半導体メモリ及びハードディスクドライブの少なくも一方を含む。記憶部103はリムーバブルメディアを含んでもよい。
記憶部103は、各種のコンピュータプログラム及び各種のデータを記憶する。各種のデータは、図1及び図2を参照して説明した概略構成情報を含む。各種のコンピュータプログラムは、機械学習用のプログラムを含む。機械学習用のプログラムは、機械学習モデルMを含む。より具体的には、機械学習用のプログラムは、強化学習用のプログラムを含む。強化学習のアルゴリズムは、特に限定されるものではないが、例えば、Q学習、SARSA法、方策勾配法、Actor-Critic法、又はモンテカルロ法に準拠するアルゴリズムであり得る。強化学習のアルゴリズムは、学習済モデルとして、予測モデルを構築する。予測モデルは、図5を参照して説明する「次に実行可能な各行動の評価値(Q値)」を予測する。
予測モデルは、例えば、ニューラルネットワークを含む。ニューラルネットワークは、入力層、単数又は複数の中間層、及び、出力層を含む。具体的には、ニューラルネットワークは、ディープニューラルネットワーク(DNN:Deep Neural Network)、再帰型ニューラルネットワーク(RNN:Recurrent Neural Network)、畳み込みニューラルネットワーク(CNN:Convolutional Neural Network)、又は、量子ニューラルネットワーク(QNN:Quantum Neural Network)であり、ディープラーニングを行う。例えば、ディープニューラルネットワークは、入力層、複数の中間層(隠れ層)、及び、出力層を含む。
演算処理部104は、プロセッサーを含む。演算処理部104は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、又は、MPU(Micro Processing Unit)を含む。あるいは、演算処理部104は、汎用演算機、専用演算器、GPU(Graphics Processing Unit)、NPU(Neural Network Processing Unit)、又は、量子コンピュータを含み得る。専用演算器は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)を含む。
演算処理部104は、記憶部103に記憶されている各種プログラム及び各種データに基づいて、各種の処理を実行する。例えば、演算処理部104は、強化学習用のプログラムに基づいてスケジュールSKを作成する。具体的には、演算処理部104は、機械学習モデルMを用いてスケジュールSKを作成し、作成したスケジュールSKの報酬(初期報酬)を取得する。演算処理部104は、スケジュールSKの作成を繰り返して、学習済モデル(予測モデル)を構築する。この結果、学習済モデル(予測モデル)を含むスケジュール作成プログラムが生成される。
ここで、図2及び図3を参照して、基板処理装置200の構成を説明する。図3は、本実施形態の基板処理システム1000に含まれる基板処理装置200の構成の一例を模式的に示す側面図である。既に説明したように、基板処理装置200は、複数のロードポートLPと、インデクサーロボットIRと、受渡部PASSと、センターロボットCRと、複数の基板処理部MCと、第1薬液キャビネットCC1と、第2薬液キャビネットCC2とを備える。
ロードポートLPには基板収容容器Cがドッキングする。詳しくは、複数のロードポートLPの一部に、未処理の基板Wを収容する基板収容容器Cがドッキングする。残りのロードポートLPには、空の基板収容容器Cがドッキングする。空の基板収容容器Cには、処理後の基板Wが収容される。基板収容容器Cは複数枚の基板Wを積層状態で収容する。具体的には、複数枚の基板Wは、基板収容容器C内で、水平姿勢で互いに間隔を開けて鉛直方向に積層される。ここで、水平姿勢とは、基板Wの厚み方向が鉛直方向に沿う状態を示す。基板収容容器Cは、例えば、FOUP(Front Opening Unified Pod)であってもよいし、SMIF(Standard Mechanical Inter Face)ポッドであってもよいし、OC(Open Cassette)であってもよい。
インデクサーロボットIRは、未処理の基板Wを基板収容容器Cから受渡部PASSに搬送し、処理後の基板Wを受渡部PASSから基板収容容器Cに搬送する。インデクサーロボットIRは、「搬送部」の一例である。具体的には、インデクサーロボットIRは、基台部8と、多関節アーム9と、2つのハンド10A、10Bとを含む。
基台部8は、多関節アーム9の基端部を支持する。より詳しくは、基台部8は、アーム回動機構と、アーム昇降機構とを有する。アーム回転機構は、多関節アーム9を鉛直軸線まわりに回動させる。アーム昇降機構は、多関節アーム9を昇降させる。したがって、多関節アーム9は、基台部8に対して回動自在である。また、多関節アーム9は、基台部8に対して昇降自在である。
多関節アーム9は、水平方向に屈伸自在である。具体的には、多関節アーム9は、複数のアーム部と、複数の関節部と、複数の個別回動機構とを有する。各関節部には2本のアーム部が接続する。アーム部はそれぞれ、接続している関節部に対して回動自在である。個別回動機構は関節部に設けられて、対応するアーム部を水平面に沿って回動させる。
ハンド10A、10Bは、多関節アーム9の先端部に支持される。多関節アーム9は、ハンド10A、10Bを鉛直軸線まわりに個別に回転させるハンド回転機構と、ハンド10A、10Bを水平方向に個別に進退させるハンド進退機構とを更に有する。したがって、ハンド10A、10Bは、多関節アーム9に対して個別に回動自在である。また、ハンド10A、10Bは、多関節アーム9に対して個別に進退自在である。
ハンド10A、10Bはそれぞれ1枚の基板Wを把持する。なお、ハンド10A、10Bは上下に重なるように配置されてもよいが、図2では、明瞭化のために、ハンド10A、10Bを紙面に平行な方向(水平方向)にずらしている。
続いて、受渡部PASSについて説明する。受渡部PASSは、基板Wを支持する複数の棚(図示せず)を有する。詳しくは、受渡部PASSは、未処理の基板Wを支持する少なくとも1つの棚(図示せず)と、処理後の基板Wを支持する少なくとも1つの棚(図示せず)とを有する。本実施形態では、受渡部PASSは、未処理の基板Wを支持する2つの棚(図示せず)と、処理後の基板Wを支持する2つの棚(図示せず)とを有する。
続いて、センターロボットCRについて説明する。センターロボットCRは、未処理の基板Wを受渡部PASSから基板処理部MCに搬送し、処理後の基板Wを基板処理部MCから受渡部PASSに搬送する。センターロボットCRは、「搬送部」の一例である。具体的には、センターロボットCRは、基台部11と、多関節アーム12と、2つのハンド13A、13Bとを含む。
基台部11は、多関節アーム12の基端部を支持する。より詳しくは、基台部11は、アーム回動機構と、アーム昇降機構とを有する。アーム回転機構は、多関節アーム12を鉛直軸線まわりに回動させる。アーム昇降機構は、多関節アーム12を昇降させる。したがって、多関節アーム12は、基台部11に対して回動自在である。また、多関節アーム12は、基台部11に対して昇降自在である。
多関節アーム12は、水平方向に屈伸自在である。具体的には、多関節アーム12は、複数のアーム部と、複数の関節部と、複数の個別回動機構とを有する。各関節部には2本のアーム部が接続する。アーム部はそれぞれ、接続している関節部に対して回動自在である。個別回動機構は関節部に設けられて、対応するアーム部を水平面に沿って回動させる。
ハンド13A、13Bは、多関節アーム12の先端部に支持される。多関節アーム12は、ハンド13A、13Bを鉛直軸線まわりに個別に回転させるハンド回転機構と、ハンド13A、13Bを水平方向に個別に進退させるハンド進退機構とを更に有する。したがって、ハンド13A、13Bは、多関節アーム12に対して個別に回動自在である。また、ハンド13A、13Bは、多関節アーム12に対して個別に進退自在である。
ハンド13A、13Bはそれぞれ1枚の基板Wを把持する。なお、ハンド13A、13Bは上下に重なるように配置されてもよいが、図2では、明瞭化のために、ハンド13A、13Bを紙面に平行な方向(水平方向)にずらしている。
続いて、基板処理部MCについて説明する。図2及び図3に示す基板処理装置200は、枚葉式の装置であり、基板処理部MCはそれぞれ基板Wを1枚ずつ処理する。本実施形態において、基板処理部MCは、処理液を基板Wに供給して基板Wを処理する。処理液は、基板Wに接触する液体である限り、特に限定されない。本実施形態において、処理液は、薬液と、リンス液とを含む。
薬液は、例えば、希フッ酸(DHF)、フッ酸(HF)、フッ硝酸(フッ酸と硝酸(HNO3)との混合液)、バファードフッ酸(BHF)、フッ化アンモニウム、HFEG(フッ酸とエチレングリコールとの混合液)、燐酸(H3PO4)、硫酸、酢酸、硝酸、塩酸、アンモニア水、過酸化水素水、有機酸(例えば、クエン酸、シュウ酸)、有機アルカリ(例えば、TMAH:テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド)、硫酸過酸化水素水混合液(SPM)、アンモニア過酸化水素水混合液(SC1)、塩酸過酸化水素水混合液(SC2)、イソプロピルアルコール(IPA)、界面活性剤、又は、腐食防止剤である。
リンス液は、例えば、純水(例えば、脱イオン水)、炭酸水、電解イオン水、水素水、オゾン水、又は、希釈濃度(例えば、10ppm~100ppm程度)の塩酸水である。
図3に示すように、基板処理部MCは、例えば、チャンバー2aと、スピンチャック21と、ノズル22とを備えてもよい。チャンバー2aは、略箱形状を有し、スピンチャック21、及びノズル22を収容する。また、チャンバー2aは、チャンバー2a内に搬送された基板Wを収容する。スピンチャック21は、1枚の基板Wを水平姿勢で保持して回転させる。ノズル22は、スピンチャック21に保持された基板Wに向けて処理液を吐出する。ノズル22は、回転中の基板Wに向けて処理液を吐出してもよい。また、ノズル22は、基板Wに向けてガスを供給してもよい。
図2及び図3に示すように、複数の基板処理部MCは、平面視においてセンターロボットCRを取り囲むように配置された複数のタワーTWを形成する。本実施形態では、複数のタワーTWは、第1タワーTW1~第4タワーTW4(4つのタワーTW)を含む。各タワーTWは、上下に積層された複数の基板処理部MC(ここでは、3つの基板処理部MC)を含む。
続いて、薬液キャビネットCCについて説明する。薬液キャビネットCCは、薬液を収容する。薬液キャビネットCCは、基板処理部MCに薬液を供給する。具体的には、図2に示すように、第1薬液キャビネットCC1は、第1タワーTW1及び第2タワーTW2を構成する基板処理部MCに薬液を供給する。第2薬液キャビネットCC2は、第3タワーTW3及び第4タワーTW4を構成する基板処理部MCに薬液を供給する。
詳しくは、薬液キャビネットCCには、配管P1が接続される。配管P1は、基板処理装置200が設置されている工場の用力設備から薬液キャビネットCCまで薬液を流通させる。また、薬液が水溶液である場合、薬液キャビネットCCには、配管P2が更に接続される。配管P2は、基板処理装置200が設置されている工場の用力設備から薬液キャビネットCCまで純水(例えば、脱イオン水)を流通させる。基板処理装置200は、配管P1に配置された開閉バルブ(図示せず)を更に備える。制御装置300は、開閉バルブの開閉状態を制御して、薬液キャビネットCCへの薬液の供給と薬液の供給停止とを制御する。また、薬液が水溶液である場合、基板処理装置200は、配管P2に配置された開閉バルブ(図示せず)を更に備える。制御装置300は、開閉バルブの開閉状態を制御して、薬液キャビネットCCへの純水の供給と純水の供給停止とを制御する。
図3に示すように、薬液キャビネットCCは、貯留部3と、温度調節ユニット4と、ポンプ5とを備えてもよい。貯留部3は、薬液を貯留する。温度調節ユニット4は、薬液の温度を調節する。ポンプ5は、薬液を基板処理部MCに送り出す。
続いて、基板処理装置200について更に説明する。図3に示すように、基板処理装置200は、排液配管6と、開閉バルブ7とを更に備えてもよい。排液配管6の一端は貯留部3に接続される。開閉バルブ7は排液配管6に配置される。
制御装置300は、開閉バルブ7の開閉状態を制御する。例えば、制御装置300は、貯留部3内の薬液を新液に交換する際に、開閉バルブ7の開閉状態を制御する。
具体的には、制御装置300は、開閉バルブ7を閉状態から開状態へ遷移させて、貯留部3内の薬液を排液配管6を介して排出させる。貯留部3が空になると、制御装置300は、開閉バルブ7を開状態から閉状態へ遷移させる。その後、制御装置300は、図2に示す配管P1に設置されている開閉バルブ(図示せず)を閉状態から開状態へ遷移させる。この結果、工場の用力設備から貯留部3へ薬液が供給される。薬液が水溶液である場合、制御装置300は、更に、図2に示す配管P2に設置されている開閉バルブ(図示せず)を閉状態から開状態へ遷移させる。この結果、工場の用力設備から貯留部3へ純水が供給される。
続いて、図1~図4を参照して、基板処理装置200の各構成要素の行動と、用力情報RSとを説明する。図4は、用力情報RSの一例を示す図である。図4に示すように、用力情報RSは、基板処理装置200の各構成要素の行動と、用力の種類と、用力の使用量とを関連付ける。
まず、基板処理装置200の各構成要素の行動について説明する。図4に示すように、基板処理装置200の各構成要素の行動は、例えば、行動AC1~AC10を含み得る。
行動AC1は、インデクサーロボットIRが基板収容容器Cから未処理の基板Wを搬出する行動を示す。行動AC2は、インデクサーロボットIRが受渡部PASSに未処理の基板Wを搬入する行動を示す。行動AC3は、センターロボットCRが受渡部PASSから未処理の基板Wを搬出する行動を示す。行動AC4は、センターロボットCRが基板処理部MC内に未処理の基板Wを搬入する行動を示す。行動AC5は、センターロボットCRが基板処理部MCから処理後の基板Wを搬出する行動を示す。行動AC6は、センターロボットCRが受渡部PASSに処理後の基板Wを搬入する動作を示す。行動AC7は、インデクサーロボットIRが受渡部PASSから処理後の基板Wを搬出する行動を示す。行動AC8は、インデクサーロボットIRが基板収容容器Cに処理後の基板Wを搬入する行動を示す。行動AC9は、基板処理部MCがレシピAに基づいて基板Wを処理する行動を示す。行動AC10は、基板処理部MCがレシピBに基づいて基板Wを処理する行動を示す。
なお、基板処理部MCは、レシピAに基づいて基板Wを処理する際に、薬液A及びリンス液を用いる。また、基板処理部MCは、レシピBに基づいて基板Wを処理する際に、薬液B、リンス液、及び窒素ガスを用いる。
続いて、用力情報RSについて説明する。用力情報RSは、基板処理装置200の各構成要素の行動単位で用力の種類及び使用量を示す。つまり、用力情報RSは、各行動で使用される用力の種類及び使用量を示す。図4に示すように、インデクサーロボットIR及びセンターロボットCRが使用する用力は、電力である(行動AC1~AC8)。基板処理部MCがレシピAに基づいて基板Wを処理する際に使用する用力は、電力、薬液A、及びリンス液である(行動AC9)。基板処理部MCがレシピBに基づいて基板Wを処理する際に使用する用力は、電力、薬液B、リンス液、及び窒素ガスである(行動AC10)。用力情報RSは、例えば、リムーバブルメディアから演算処理部104に入力されてもよい。
ここで、スケジュールSKの作成方法について説明する。演算処理部104は、基板処理装置200の動作の内容を規定する複数のブロックBLを時系列に沿って配置することにより、スケジュールSKを作成する。ブロックBLは、基板処理装置200の各構成要素の行動に対応する。例えば、演算処理部104は、図4に示す行動AC1~AC10に対応する各ブロックBLを時系列に沿って配置することにより、スケジュールSKを作成する。具体的には、演算処理部104は、タイムテーブルに各ブロックBLを配置する。ここで説明しように、ブロックBLは、各構成要素の行動に対応する。したがって、用力情報RSは、用力の使用量をブロックBLごとに示している。
続いて、図1~図5を参照して、強化学習の処理の流れを説明する。図5は、強化学習の処理の流れを示すシーケンス図である。演算処理部104は、現在の装置の状態と、開始する処理の内容(今回のプロジェクトPJの内容)と、用力情報RSとを含む学習時入力データに基づいて強化学習を実行して学習済モデルを構築する。図5に示すように、強化学習では、ステップS1~ステップS12の処理が繰り返し実行される。
詳しくは、演算処理部104は、現在の装置の状態と、開始する処理の内容(今回のプロジェクトPJの内容)とに基づいて、今回のプロジェクトPJに必要な全行動のリストを作成する(ステップS1)。本実施形態において、全行動のリストには、インデクサーロボットIRの全行動と、センターロボットCRの全行動と、基板処理部MCの全行動とが含まれる。ここで、全行動には、今回のプロジェクトPJが完了するまでの全ての行動が含まれる。例えば、今回のプロジェクトPJにおいて、基板収容容器Cに収容されているN枚の基板Wを処理する場合、インデクサーロボットIRの全行動には、N個の行動AC1(図4参照)が含まれる。
演算処理部104は、全行動のリストの作成後、現在の装置の状態と、全行動のリストとを参照して、次に実行可能な行動のリストを作成する(ステップS2)。以下、次に実行可能な行動のリストを、「次行動のリスト」と記載する場合がある。
例えば、インデクサーロボットIRが搬送する対象の基板Wが基板収容容器Cに収容されており、インデクサーロボットIRが基板Wを把持しておらず、インデクサーロボットIRが搬送する対象の基板Wが受渡部PASSに載置されていない状態において、全行動のリストに行動AC1、AC2、AC7、AC8(図4参照)が含まれている場合、演算処理部104は、次に実行可能な行動として、行動AC1、AC2、AC7、AC8のうち、行動AC1のみを取得する。
演算処理部104は、次行動のリストの作成時に、用力情報RSを参照して、次に実行可能な各行動で使用される用力の種類及び使用量を取得する。以下、次に実行可能な各行動で使用される用力の種類及び使用量を、「次行動の用力」と記載する場合がある。
次行動のリストの作成後、演算処理部104は、次に実行可能な各行動と、現在の装置の状態と、次行動の用力と含む入力データに対して前処理を実行する(ステップS3)。前処理により、入力データの特徴量が抽出される。例えば、前処理は、次元削減処理や畳み込み処理を含む。
演算処理部104は、前処理後の入力データをニューラルネットワークモデルに入力する(ステップS4)。この結果、ニューラルネットワークモデルから、次に実行可能な各行動のQ値が出力される。ニューラルネットワークモデルは、機械学習モデルM(強化学習モデル)の一例である。ニューラルネットワークモデルが学習を繰り返すことにより、予測モデル(学習済モデル)が構築される。なお、図5に示すように、ニューラルネットワークモデルは、入力層と、特徴抽出層(中間層)と、結合層(中間層)と、出力層とを含んでもよい。特徴抽出層では、予め定められた複数の評価項目に対応する特徴量が抽出される。結合層では、各評価項目のQ値が結合される。
演算処理部104は、ニューラルネットワークモデルから出力されたQ値に対して後処理を実行して、次に実行可能な各行動の評価値を算出する(ステップS5)。評価値には、複数の評価項目のQ値が反映される。
演算処理部104は、次に実行可能な行動のうちから、次に実行する行動を確定する(ステップS6)。演算処理部104は、例えば、ε(イプシロン)-greedy法に基づいて、次に実行する行動を確定してもよい。この場合、学習初期は、次に実行する行動がランダムに選択される。具体的には、ε(イプシロン)の値が所定値より大きい場合に、演算処理部104は、次に実行する行動をランダムに選択する。ε(イプシロン)の値が所定値以下になると、演算処理部104は、次に実行可能な行動の中で評価値が最も大きい行動を、次に実行する行動として選択する。
演算処理部104は、次に実行する行動を確定すると、確定した行動に対応するブロックBLを時系列に沿ってタイムテーブルに配置して、タイムテーブルを更新する。この結果、確定した行動が実行済みの行動となる。
タイムテーブルを更新すると、演算処理部104は、現在の装置の状態を、確定した行動の実行後の状態に更新する(ステップS7)。また、演算処理部104は、タイムテーブルを更新すると、今回のプロジェクトPJに必要な全行動のリストから実行済みの行動を削除して、全行動のリストを更新する(ステップS8)。
演算処理部104は、今回のプロジェクトPJに必要な全行動のリストから全ての行動が削除されるまで、ステップS1~ステップS8の一連の処理を繰り返す。この結果、スケジュールSKが作成される(ステップS9)。演算処理部104は、作成したスケジュールSKを表示部102に表示させる。
また、演算処理部104は、作成したスケジュールSKに与える報酬(初期報酬)を算出する(ステップS10)。具体的には、演算処理部104は、後処理(ステップS5)において算出された評価値に基づいて初期報酬を算出する。
作業者は、表示部102に表示されたスケジュールSKを確認し、入力部101を操作して追加の報酬を入力する。その結果、演算処理部104により最終報酬が算出される(ステップS11)。追加の報酬は、今回作成するスケジュール作成プログラムの用途に基づいて作業者が入力する。例えば、作業者は、ニューラルネットワークモデルにおいてQ値を算出するために設定された評価項目に沿って、追加の報酬の値を決定してもよい。
最終報酬の算出後、演算処理部104は、最終報酬に基づいてニューラルネットワークモデルの重み付け係数を調整する(ステップS12)。この結果、ニューラルネットワークモデルにおいてQ値を算出するために設定された評価項目の重み付け係数が調整される。具体的には、演算処理部104は、後処理(ステップS5)において算出される各行動の評価値が最終報酬と一致する値となるように、評価項目の重み付け係数を調整する。
演算処理部104は、重み付け係数の調整後、ステップS1~ステップS12の処理を実行して、重み付け係数を再度調整する。具体的には、演算処理部104は、後処理(ステップS5)において算出される各行動の評価値が初期報酬と一致する値となるまで、ステップS1~ステップS12の処理を繰り返す。
続いて、図1~図5を参照して、機械学習モデルMに与える評価項目について説明する。図5に示す例において、機械学習モデルMに与える評価項目は、ニューラルネットワークモデルにおいてQ値を算出するために設定される評価項目である。機械学習モデルMに与える評価項目は、スケジュール作成プログラムの用途に応じて変更される。
詳しくは、作業者は、学習装置100を用いて、複数のスケジュール作成プログラムを生成する。複数のスケジュール作成プログラムはそれぞれ、用力の使用量が異なるスケジュールSKを作成する。本実施形態では、作業者は、学習装置100を用いて、第1スケジュール作成プログラム~第4スケジュール作成プログラムを生成する。
第1スケジュール作成プログラムは、スループット優先のスケジュールSKを作成するプログラムである。第2スケジュール作成プログラムは、用力のピークを分散させるスケジュールSKを作成するプログラムである。第3スケジュール作成プログラムは、第1スケジュール作成プログラム及び第2スケジュール作成プログラムよりも用力の使用量が少なくなるスケジュールSKを作成するプログラムである。第4スケジュール作成プログラムは、第3スケジュール作成プログラムよりも用力の使用量が少なくなるスケジュールSKを作成するプログラムである。
以下、第1スケジュール作成プログラムが作成するスケジュールSKを、「第1スケジュールSK1」と記載する場合がある。同様に、第2スケジュール作成プログラム~第4スケジュール作成プログラムが作成するスケジュールSKをそれぞれ、「第2スケジュールSK2」~「第4スケジュールSK4」と記載する場合がある。
第1スケジュール作成プログラムの作成時の評価項目は、スループットのみである。したがって、スケジュールSKの終了時刻が早期の時刻であるほど、評価値及び報酬(初期報酬)は大きくなる。なお、第1スケジュール作成プログラムを作成する際に、作業者は、追加の報酬を入力しなくてもよい。
第2スケジュール作成プログラムの作成時の評価項目は、スループットと、用力の使用量のピークとを含む。作業者は、用力の使用量のピークが分散しているほど、追加の報酬の値を大きくする。この結果、用力の使用量のピークに対する重み付け係数が大きくなり、用力の使用量のピークが分散しているほど、評価値及び報酬(初期報酬)が大きくなる。したがって、第2スケジュールSK2は、第1スケジュールSK1と比べて、用力の使用量のピーク値が小さくなる。なお、演算処理部104は、用力の使用量のピークに対する重み付け係数が大きくなるほど、スループットに対する重み付け係数を小さくしてもよい。
第3スケジュール作成プログラムの作成時の評価項目は、スループットと、インデクサーロボットIRによる基板Wの搬送回数と、センターロボットCRによる基板Wの搬送回数とを含む。以下、インデクサーロボットIRによる基板Wの搬送回数と、センターロボットCRによる基板Wの搬送回数を、「搬送部の搬送回数」と記載する場合がある。
作業者は、搬送部の搬送回数が少ないほど、追加の報酬の値を大きくする。この結果、搬送部の搬送回数に対する重み付け係数が大きくなり、搬送部の搬送回数が少ないほど、評価値及び報酬(初期報酬)が大きくなる。したがって、第3スケジュールSK3は、第1スケジュールSK1と比べて、インデクサーロボットIR及びセンターロボットCRの動作回数が少なくなる。インデクサーロボットIR及びセンターロボットCRによる基板Wの搬送回数を削減することにより、電力の使用量を抑制することができる。なお、演算処理部104は、搬送部の搬送回数に対する重み付け係数が大きくなるほど、スループットに対する重み付け係数を小さくしてもよい。
第3スケジュール作成プログラムの作成時の評価項目は、薬液キャビネットCCにおいて薬液が切り替わる回数を更に含んでもよい。以下、薬液キャビネットCCにおいて薬液が切り替わる回数を、「薬液切り替わり回数」と記載する場合がある。
作業者は、薬液切り替わり回数が少ないほど、追加の報酬の値を大きくする。この結果、薬液切り替わり回数に対する重み付け係数が大きくなり、薬液切り替わり回数が少ないほど、評価値及び報酬(初期報酬)が大きくなる。薬液切り替わり回数を削減することにより、薬液の使用量を抑制することができる。したがって、第3スケジュールSK3は、第1スケジュールSK1と比べて、用力の使用量を抑制することができる。なお、演算処理部104は、薬液切り替わり回数に対する重み付け係数が大きくなるほど、スループットに対する重み付け係数を小さくしてもよい。
第4スケジュール作成プログラムの作成時の評価項目は、スループットと、並行ユニットの数とを含む。ここで、並行ユニットは、今回のプロジェクトPJにおいて基板Wを処理する基板処理部MCの数を示す。
作業者は、今回のプロジェクトPJにおいて使用する基板処理部MCの数が少ないほど、追加の報酬の値を大きくする。この結果、並行ユニットの数に対する重み付け係数が大きくなり、並行ユニットの数が少ないほど、評価値及び報酬(初期報酬)が大きくなる。したがって、第4スケジュールSK4は、第1スケジュールSK1と比べて少ない数の基板処理部MCに基板Wを処理させる。使用する基板処理部MCの数を削減することにより、プレレシピ及びポストレシピに基づく前処理と後処理とを実行する基板処理部MCの数が削減されるため、電力の使用量や純水の使用量を抑制することができる。なお、演算処理部104は、並行ユニットの数に対する重み付け係数が大きくなるほど、スループットに対する重み付け係数を小さくしてもよい。
第4スケジュール作成プログラムの作成時の評価項目は、基板処理部MCが基板Wの処理を実行していない期間の長さを含んでもよい。以下、基板処理部MCが基板Wの処理を実行していない期間の長さを、「基板処理部MCの休止期間」と記載する場合がある。
作業者は、基板処理部MCの休止期間が一定時間より短い場合に、追加の報酬を与える。この結果、基板処理部MCの休止期間に対する重み付け係数が大きくなり、基板処理部MCの休止期間が一定時間より短い場合に、評価値及び報酬(初期報酬)が大きくなる。したがって、第4スケジュールSK4では、第1スケジュールSK1と比べて、基板処理部MCの休止期間が一定時間より短くなり易い。基板処理部MCの休止期間を一定時間より短くすることにより、用力の使用量を削減することができる。
詳しくは、制御装置300は、ある基板処理部MCの休止期間が一定時間以上になると、その基板処理部MCに対して、ダミー基板の処理を実行させる。その結果、用力の使用量が増加する。したがって、基板処理部MCの休止期間を一定時間より短くすることにより、ダミー基板を処理する回数を削減して、用力の使用量を抑制することができる。なお、演算処理部104は、基板処理部MCの休止期間に対する重み付け係数が大きくなるほど、スループットに対する重み付け係数を小さくしてもよい。
第4スケジュール作成プログラムの作成時の評価項目は、チャンバー2a内の洗浄処理の回数を含んでもよい。以下、チャンバー2a内の洗浄処理を、「チャンバー洗浄」と記載する場合がある。チャンバー洗浄は、「特定の処理」の一例である。
詳しくは、基板処理部MCは、第1所定時間(一定時間)ごとにチャンバー洗浄を繰り返す。具体的には、基板処理部MCは、前回のチャンバー洗浄から第1所定時間が経過した後、基板Wの処理を実行していない期間に、次のチャンバー洗浄を実行する。したがって、基板処理部MCは、前回のチャンバー洗浄から第1所定時間が経過した後であっても、基板Wの処理を継続して実行している間は、次のチャンバー洗浄を実行しない。よって、前回のチャンバー洗浄から第1所定時間が経過した基板処理部MCによる基板Wの処理が継続しているか否かにより、チャンバー洗浄の回数を判定することができる。以下、前回のチャンバー洗浄から第1所定時間が経過した基板処理部MCを、「洗浄対象の基板処理部MC」と記載する場合がある。
作業者は、洗浄対象の基板処理部MCによる基板Wの処理が継続して実行されている場合に、追加の報酬を与える。この結果、チャンバー洗浄回数に対する重み付け係数が大きくなり、チャンバー洗浄回数が少ないほど、評価値及び報酬(初期報酬)が大きくなる。したがって、第4スケジュールSK4では、第1スケジュールSK1と比べて、チャンバー洗浄回数が削減される。チャンバー洗浄が実行されると、用力の使用量が増加するため、チャンバー洗浄回数を削減することにより、用力の使用量を抑制することができる。なお、演算処理部104は、チャンバー洗浄回数に対する重み付け係数が大きくなるほど、スループットに対する重み付け係数を小さくしてもよい。
続いて、第4スケジュール作成プログラムの作成時の評価項目について更に説明する。第4スケジュール作成プログラムの作成時には、評価項目を更に追加することができる。詳しくは、学習時入力データに、基板処理部MCと薬液キャビネットCCとの接続関係を示す情報、基板処理部MCが所属するタワーTWの情報、及び、基板処理部MCの位置情報のいずれかを含めることにより、評価項目を追加することができる。
すなわち、学習時入力データに基板処理部MCと薬液キャビネットCCとの接続関係が含まれる場合、評価項目に、薬液交換回数が追加されてもよい。詳しくは、制御装置300は、第2所定時間(一定時間)が経過する度に、薬液交換処理を実行する。薬液交換処理は、薬液キャビネットCC内の薬液を新液に交換する処理を示す。以下、前回の薬液交換処理から第2所定時間が経過した薬液キャビネットCCを、「薬液交換対象の薬液キャビネットCC」と記載する場合がある。また、薬液交換対象の薬液キャビネットCCに接続している基板処理部MCを、「薬液交換対象の基板処理部MC」と記載する場合がある。
具体的には、制御装置300は、薬液交換対象の薬液キャビネットCCに接続している基板処理部MCが基板Wの処理を実行していない期間に、薬液交換対象の薬液キャビネットCC内の薬液を新液に交換する。したがって、前回の薬液交換処理から第2所定時間が経過した後であっても、薬液交換対象の基板処理部MCが基板Wの処理を継続している間は、次の薬液交換処理は実行されない。よって、薬液交換対象の基板処理部MCが基板Wの処理を継続しているか否かにより、薬液交換回数を判定することができる。
作業者は、薬液交換対象の基板処理部MCが基板Wの処理を継続している場合に、追加の報酬を与える。この結果、薬液交換回数に対する重み付け係数が大きくなり、薬液交換回数が少ないほど、評価値及び報酬(初期報酬)が大きくなる。したがって、第4スケジュールSK4は、第1スケジュールSK1と比べて、薬液交換回数が削減される。薬液交換処理が実行されると、用力の使用量が増加するため、薬液交換回数を削減することにより、用力の使用量を抑制することができる。なお、演算処理部104は、薬液交換回数に対する重み付け係数が大きくなるほど、スループットに対する重み付け係数を小さくしてもよい。
また、学習時入力データに基板処理部MCと薬液キャビネットCCとの接続関係が含まれる場合、特定の薬液キャビネットCCのみが使用されているか否かを評価の項目に追加してもよい。具体的には、第1薬液キャビネットCC1と第2薬液キャビネットCC2とのうちの一方のみが使用されているか否かを評価の項目に追加してもよい。
特定の薬液キャビネットCCのみが使用されているか否かは、特定の薬液キャビネットCCに貯留されている薬液のみによって基板Wが処理されているか否かを判定することにより、評価することができる。つまり、特定の薬液キャビネットCCに接続されている基板処理部MCのみにより基板Wが処理されているか否かを判定することにより、評価することができる。
具体的には、特定の薬液キャビネットCCのみが使用されているか否かは、第1薬液キャビネットCC1と第2薬液キャビネットCC2とのうちの一方に貯留されている薬液のみによって基板Wが処理されているか否かを判定することにより、評価することができる。つまり、第1薬液キャビネットCC1と第2薬液キャビネットCC2とのうちの一方に接続している基板処理部MCのみにより基板Wが処理されているか否かを判定することにより、評価することができる。
この場合、作業者は、第1薬液キャビネットCC1と第2薬液キャビネットCC2とのうちの一方に貯留されている薬液のみによって基板Wが処理されている場合に、追加の報酬を与える。換言すると、作業者は、第1薬液キャビネットCC1と第2薬液キャビネットCC2とのうちの一方に接続している基板処理部MCのみにより基板Wが処理されている場合に、追加の報酬を与える。この結果、特定の薬液キャビネットCCのみが使用されている場合に評価値及び報酬(初期報酬)が大きくなる。第1薬液キャビネットCC1と第2薬液キャビネットCC2とのうちの一方のみを使用することで、用力の使用量を抑制することができる。したがって、第4スケジュールSK4は、第1スケジュールSK1と比べて、用力の使用量を抑制することができる。なお、演算処理部104は、特定の薬液キャビネットCCの使用に対する重み付け係数が大きくなるほど、スループットに対する重み付け係数を小さくしてもよい。
また、学習時入力データに基板処理部MCが所属するタワーTWの情報が含まれる場合、特定のタワーTWのみが使用されているか否かを評価の項目に追加してもよい。具体的には、4つのタワーTW(第1タワーTW1~第4タワーTW4)のうちの特定のタワーTWに含まれる基板処理部MCのみにより基板Wが処理されているか否かを評価の項目に追加してもよい。
この場合、作業者は、特定のタワーTWに含まれる基板処理部MCのみにより基板Wが処理されている場合に、追加の報酬を与える。この結果、特定のタワーTWのみが使用されている場合に、評価値及び報酬(初期報酬)が大きくなる。4つのタワーTWのうちの特定のタワーTWのみを使用することで、用力の使用量を削減することができる。したがって、第4スケジュールSK4は、第1スケジュールSK1と比べて、用力の使用量を抑制することができる。なお、演算処理部104は、特定のタワーTWの使用に対する重み付け係数が大きくなるほど、スループットに対する重み付け係数を小さくしてもよい。
また、学習時入力データに基板処理部MCの位置情報が含まれる場合、上下方向の位置がより低い基板処理部MCのみにより基板Wが処理されているか否かを評価の項目に追加してもよい。
この場合、作業者は、より低い位置の基板処理部MCのみにより基板Wが処理されている場合に、追加の報酬の値を大きくする。この結果、より低い位置の基板処理部MCのみが使用されているほど、評価値及び報酬(初期報酬)が大きくなる。より低い位置の基板処理部MCのみを使用することで、温度調節ユニット4やポンプ5へ供給する電力量を抑制することができる。したがって、第4スケジュールSK4は、第1スケジュールSK1と比べて、用力の使用量を抑制することができる。なお、演算処理部104は、使用する基板処理部MCの位置に対する重み付け係数が大きくなるほど、スループットに対する重み付け係数を小さくしてもよい。
続いて、図6~図13を参照して、第1スケジュールSK1~第4スケジュールSK4の一例を説明する。なお、図6~図13において、「W」は、2枚の基板Wを同時に搬送する行動を示す。「P」は、センターロボットCRが基板処理部MC内に基板Wを搬入する行動を示す。「X」は、センターロボットCRが把持している基板Wと、基板処理部MC内の基板Wとを入れ替える行動を示す。「WX」は、受渡部PASSにおいて、未処理の2枚の基板Wと処理後の2枚の基板Wとを入れ替える行動を示す。「G」は、センターロボットCRが基板処理部MC内から基板Wを搬出する行動を示す。
図6は、第1スケジュールSK1の第1例を示す図である。図7は、第2スケジュールSK2の一例を示す図である。図8(a)及び図8(b)は、第2スケジュールSK2の他例を示す図である。図6、図7、図8(a)及び図8(b)では、基板処理部MCが基板Wに薬液を供給して基板Wを処理する基板処理区間PRを「ハッチング」で示している。また、図6、図7、図8(a)及び図8(b)では、今回のプロジェクトPJの終了時の基板Wの搬送経路を省略している。
図6、図7、図8(a)及び図8(b)に示す例では、4つの基板処理部MC(第1基板処理部MC1~第4基板処理部MC4)を用いて基板Wが処理される。なお、図6、図7、図8(a)及び図8(b)に示す第1スケジュールSK1及び第2スケジュールSK2を作成する際に、基板処理部MCと薬液キャビネットCCとの接続関係を示す情報、基板処理部MCが所属するタワーTWを示す情報、及び、基板処理部MCの位置情報は入力されていない。
図6に示すように、第1スケジュールSK1ではスループットが優先されるため、第1基板処理部MC1~第4基板処理部MC4の基板処理区間PRが重なり易くなる。その結果、図6に示す例では、3つの基板処理区間PRが重なり、薬液の使用量のピーク値が大きくなる(時刻t10~時刻t12、時刻t20~時刻t22)。
一方、図7に示すように、第2スケジュールSK2は、用力の使用量のピークの分散が優先されるため、第1スケジュールSK1と比べて、第1基板処理部MC1~第4基板処理部MC4の基板処理区間PRが重なり難い。
具体的には、第2スケジュールSK2は、第1スケジュールSK1と比べて、基板Wの処理開始のタイミングが分散する。例えば、図6に示すように、第1スケジュールSK1では、時刻t7、時刻t8、時刻10、及び時刻t11から基板処理区間PRが始まっているのに対し、図7に示すように、第2スケジュールSK2では、時刻t7、時刻t8、時刻t11、及び時刻t12から基板処理区間PRが始まっている。
この結果、第2スケジュールSK2は、第1スケジュールSK1と比べて、薬液の使用量のピーク値が小さくなる。例えば、図7に示す例では、最大でも2つの基板処理区間PRが重なるのみであり(時刻t8~時刻t15、時刻t18~時刻t25)、3つの基板処理区間PRが重なる第1スケジュールSK1と比べて、薬液の使用量のピーク値が小さくなる。
なお、図6及び図7に示すように、第2スケジュールSK2は、スループットを最優先にしていないため、第1スケジュールSK1と比べて、今回のプロジェクトPJの終了時刻が遅くなる。
続いて、図8(a)及び図8(b)を参照して、第2スケジュールSK2の他例を説明する。図8(a)及び図8(b)では、基板処理部MC内で基板Wが待機している期間(待機期間WT)を「ドットハッチング」で示している。なお、図8(b)の第2スケジュールSK2は、図8(a)の第2スケジュールSK2の続きを示している。
図8に示す例では、図7に示す第2スケジュールSK2と比べて、基板Wの処理開始のタイミング(基板処理区間PRの開始タイミング)が更に分散している。具体的には、図8に示す例では、基板処理区間PRの重なりが発生しない。その結果、図8に示す第2スケジュールSK2では、図7に示す第2スケジュールSK2と比べて、薬液の使用量のピーク値が更に減少する。
しかし、図8に示す第2スケジュールSK2では、待機期間WTが発生する。また、基板処理部MC内に基板Wが搬入されていない空期間VTが発生する。その結果、スループットが大幅に低下して、今回のプロジェクトPJの終了時刻が大幅に遅くなる。この場合、作業者は、薬液の使用量のピークに対する重み付け係数が小さくなるように追加の報酬の値を調整する。その結果、待機期間WTや空期間VTが発生し難い第2スケジュール作成プログラムを生成することができる。
続いて、図9、図10(a)及び図10(b)を参照して、第3スケジュールSK3を説明する。図9は、第1スケジュールSK1の第2例を示す図である。図10(a)及び図10(b)は、第3スケジュールSK3の第1例を示す図である。図9、図10(a)及び図10(b)において、「S」は、1枚の基板Wを搬送する行動を示す。また、図9、図10(a)及び図10(b)では、待機期間WTを「ドットハッチング」で示している。なお、図10(b)の第3スケジュールSK3は、図10(a)の第3スケジュールSK3の続きを示している。
図9、図10(a)及び図10(b)に示す例では、5つの基板処理部MC(第1基板処理部MC1~第5基板処理部MC5)を用いて基板Wが処理される。なお、図9、図10(a)及び図10(b)に示す第1スケジュールSK1及び第3スケジュールSK3を作成する際に、基板処理部MCと薬液キャビネットCCとの接続関係を示す情報、基板処理部MCが所属するタワーTWを示す情報、及び、基板処理部MCの位置情報は入力されていない。
図9に示すように、スループットを優先した場合、ロードポートLP及びセンターロボットCRが1枚の基板Wを搬送する期間が発生する(例えば、時刻t7~時刻t10)。これに対し、図10(a)及び図10(b)に示すように、第3スケジュールSK3では、搬送部の搬送回数が優先されるため、ロードポートLP及びセンターロボットCRは常に2枚の基板Wを同時搬送する。
図9、図10(a)及び図10(b)に示すように、2枚の基板Wの同時搬送を優先することにより、インデクサーロボットIR及びセンターロボットCRの動作回数が少なくなる。したがって、第3スケジュールSK3は、第1スケジュールSK1と比べて、電力の使用量を抑制することができる。
但し、第3スケジュールSK3では、スループットが最優先されず、2枚の基板Wを同時に搬送する行動の数が多いほど、評価値及び報酬(初期報酬)が大きくなるため、第1スケジュールSK1よりも待機期間WTが発生し易くなる。例えば、第4基板処理部MC4では、時刻t18~時刻t24が待機期間WTとなる。
続いて、図11(a)及び図11(b)を参照して、第3スケジュールSK3を説明する。図11(a)は、第1スケジュールSK1の第3例を示す図である。図11(b)は、第3スケジュールSK3の第2例を示す図である。なお、図11(a)及び図11(b)に示す第1スケジュールSK1及び第3スケジュールSK3を作成する際に、基板処理部MCと薬液キャビネットCCとの接続関係を示す情報、基板処理部MCが所属するタワーTWを示す情報、及び、基板処理部MCの位置情報は入力されていない。
図11(a)及び図11(b)に示す例では、プロセスレシピが、第1基板処理レシピR1、第2基板処理レシピR2、第1薬液レシピKC1、及び第2薬液レシピKC2を含む。その結果、プロセスレシピに基づいて、第1基板処理レシピR1及び第1薬液レシピKC1による基板処理と、第2基板処理レシピR2及び第2薬液レシピKC2による基板処理とが実行される。
具体的には、第1基板処理レシピR1による基板処理には、第1薬液が使用される。第1基板処理レシピR1による基板処理の実行前には、第1薬液レシピKC1に基づき、第1薬液が薬液キャビネットCCに貯留される。第2基板処理レシピR2による基板処理には、第2薬液が使用される。第2基板処理レシピR2による基板処理の実行前には、第2薬液レシピKC2に基づき、第2薬液が薬液キャビネットCCに貯留される。第2薬液は、例えば、第1薬液と種類が異なってもよい。あるいは、第2薬液は、第1薬液と温度又は濃度が異なってもよい。なお、以下の説明において、第1基板処理レシピR1による基板処理を、「第1基板処理」と記載する場合がある。また、第2基板処理レシピR2による基板処理を、「第2基板処理」と記載する場合がある。
図11(a)及び図11(b)に示すように、第1基板処理は、第1基板処理部MC1及び第2基板処理部MC2により実行される。第2基板処理は、第3基板処理部MC3及び第4基板処理部MC4により実行される。
図11(a)に示すように、第1スケジュールSK1では、第1基板処理、第2基板処理、第1基板処理、第2基板処理の順序で基板処理が実行される。このため、第1基板処理から第2基板処理への切り替えが2回発生し、その度に、薬液レシピKCが第1薬液レシピKC1から第2薬液レシピKC2に切り替わる。また、第2基板処理から第1基板処理への切り替えが1回発生する。このとき、薬液レシピKCが第2薬液レシピKC2から第1薬液レシピKC1に切り替わる。
薬液レシピKCが第1薬液レシピKC1から第2薬液レシピKC2に切り替わると、薬液キャビネットCC内の薬液を第1薬液から第2薬液へ切り替える処理が発生する。また、薬液レシピKCが第2薬液レシピKC2から第1薬液レシピKC1に切り替わると、薬液キャビネットCC内の薬液を第2薬液から第1薬液へ切り替える処理が発生する。よって、図11(a)に示す第1スケジュールSK1では、薬液切り替わり回数が3回になる。
これに対し、第3スケジュールSK3では、薬液切り替わり回数が少ないほど、評価値及び報酬(初期報酬)が大きくなる。その結果、図11(b)に示すように、第1スケジュールSK1と比べて、薬液切り替わり回数が少なくなる。具体的には、薬液切り替わり回数を削減することが優先された結果、基板処理の順序の入れ替えが発生する。例えば、図11(b)に示す第3スケジュールSK3では、第1基板処理、第1基板処理、第2基板処理、第2基板処理の順序で基板処理が実行される。そのため、第1基板処理から第2基板処理への切り替えを1回実行すればよく、第1スケジュールSK1と比べて、薬液切り替わり回数が削減される。このように、第3スケジュールSK3は、第1スケジュールSK1と比べて、用力の使用量を抑制することができる。
なお、本実施形態では、基板処理装置200は2つの薬液キャビネットCC(第1薬液キャビネットCC1、第2薬液キャビネットCC2)を備える。したがって、第3スケジュールSK3を作成する際に、基板処理部MCと薬液キャビネットCCとの接続関係を示す情報を入力して、第1薬液キャビネットCC1に第1薬液を貯留させて、第2薬液キャビネットCC2に第2薬液を貯留させてもよい。この場合、第1薬液キャビネットCC1から薬液(第1薬液)が供給される基板処理部MCに第1基板処理を実行させ、第2薬液キャビネットCC2から薬液(第2薬液)が供給される基板処理部MCに第2基板処理を実行させることで、薬液切り替わり回数を削減することができる。
続いて、図12(a)及び図12(b)を参照して、第4スケジュールSK4を説明する。図12(a)は、第1スケジュールSK1の第4例を示す図である。図12(b)は、第4スケジュールSK4の第1例を示す図である。なお、図12(a)及び図12(b)に示す第1スケジュールSK1及び第4スケジュールSK4を作成する際に、基板処理部MCと薬液キャビネットCCとの接続関係を示す情報、基板処理部MCが所属するタワーTWを示す情報、及び、基板処理部MCの位置情報は入力されていない。
図12(a)及び図12(b)に示す例では、プレレシピ及びポストレシピに基づいて前処理及び後処理が実行される。図12(a)に示すように、第1スケジュールSK1では、第1基板処理部MC1~第4基板処理部MC4が前処理及び後処理を実行する。これに対し、第4スケジュールSK4では、並行ユニットの数が少ないほど評価値及び報酬(初期報酬)が大きくなるため、並行ユニットの数が削減される。
例えば、図12(b)に示す第4スケジュールSK4では、第1基板処理部MC1~第4基板処理部MC4のうち、第1基板処理部MC1及び第2基板処理部MC2のみが基板処理を実行する。したがって、第1基板処理部MC1~第4基板処理部MC4のうち、第1基板処理部MC1及び第2基板処理部MC2のみが前処理及び後処理を実行する。その結果、第1スケジュールSK1と比べて、用力の使用量が抑制される。
続いて、図13(a)及び図13(b)を参照して、第4スケジュールSK4を説明する。図13(a)は、第1スケジュールSK1の第5例を示す図である。図13(b)は、第4スケジュールSK4の第2例を示す図である。なお、図13(b)に示す第4スケジュールSK4を作成する際には、基板処理部MCが所属するタワーTWを示す情報、及び、基板処理部MCの位置情報が入力される。
図13(a)及び図13(b)に示す例では、第1基板処理部MC1~第4基板処理部MC4は同じタワーTWに所属しており、下から上に向けて、第1基板処理部MC1、第2基板処理部MC2、第3基板処理部MC3、第4基板処理部MC4の順に並んでいる。
図13(a)に示すように、第1スケジュールSK1では、第1基板処理部MC1~第4基板処理部MC4が基板処理を実行する。これに対し、第4スケジュールSK4では、より低い位置の基板処理部MCのみが使用されているほど、評価値及び報酬(初期報酬)が大きくなる。そのため、図13(b)に示す第4スケジュールSK4では、第1基板処理部MC1~第4基板処理部MC4のうち、第1基板処理部MC1及び第2基板処理部MC2のみが基板処理を実行する。その結果、第1スケジュールSK1と比べて、用力の使用量が抑制される。
続いて、図2及び図3を参照して、本実施形態の基板処理システム1000を更に説明する。制御装置300は、基板処理装置200の各構成要素の動作を制御する。例えば、制御装置300は、ロードポートLP、インデクサーロボットIR、センターロボットCR、複数の基板処理部MC、及び薬液キャビネットCCの動作を制御する。また、制御装置300は、ロードポートLPを介して、基板収容容器Cの動作を制御する。
具体的には、制御装置300は、学習装置100により作成されたスケジュール作成プログラムを記憶する。制御装置300は、スケジュール作成プログラムに基づいて、スケジュールSKを作成し、作成したスケジュールSKに基づいて基板処理装置200の各構成要素の動作を制御する。
より詳しくは、制御装置300は、学習装置100により作成された複数のスケジュール作成プログラムを記憶している。制御装置300は、複数のスケジュール作成プログラムに基づいて、互いに用力の使用量が異なる複数のスケジュールSKを作成することができる。本実施形態では、制御装置300は、図1~図13を参照して説明した第1スケジュール作成プログラム~第4スケジュール作成プログラムを記憶する。例えば、制御装置300は、第1スケジュール作成プログラムに基づいて、第1スケジュールSK1を作成する。
続いて、図2、図3及び図14に基づいて、本実施形態の基板処理システム1000に含まれる制御装置300を説明する。図14は、本実施形態の基板処理システム1000に含まれる制御装置300の構成を示すブロック図である。
図14に示すように、制御装置300は、入力部301と、表示部302と、記憶部303と、制御部304とを備える。
入力部301は、ユーザが操作するユーザーインターフェース装置である。入力部301は、ユーザの操作に応じた指示(制御信号)を制御部304に入力する。また、入力部301は、ユーザの操作に応じたデータを制御部304に入力する。入力部301は、キーボード及びマウスを含み得る。入力部301は、表示部302の表示面に重畳されるタッチセンサを含んでもよい。表示部302の表示面にタッチセンサが重畳されることにより、グラフィカルユーザーインターフェースが構成されてもよい。また、入力部301は、リムーバブルメディアにアクセス可能なインターフェースを更に含んでもよい。
例えば、ユーザは、入力部301を操作して、基板処理装置200の動作モードを選択する。また、ユーザは、入力部301を操作して、用力情報RSを入力する。用力情報RSは、リムーバブルメディアから制御部304に入力されてもよい。
表示部302は、各種の画面又は画像を表示する。例えば、表示部302は、基板処理装置200の動作モードを選択するための画面を表示する。また、表示部302は、スケジュール作成プログラムに基づいて作成されたスケジュールSKを表示してもよい。表示部302は、例えば、液晶表示装置又は有機EL表示装置のような表示装置を含む。
記憶部303は、主記憶装置を有する。主記憶装置は、例えば、半導体メモリである。記憶部303は、補助記憶装置を更に有する。補助記憶装置は、例えば、半導体メモリ及びハードディスクドライブの少なくも一方を含む。記憶部303はリムーバブルメディアを含んでいてもよい。
記憶部303は、各種のコンピュータプログラム及び各種のデータを記憶する。各種のコンピュータプログラムは、第1スケジュール作成プログラム~第4スケジュール作成プログラムを含む。各種のデータは、複数のレシピ情報を含む。具体的には、記憶部303は、複数のレシピ情報をレシピ識別情報と関連付けて記憶している。また、各種のデータは、用力情報RSを含む。具体的には、入力部301を介して入力された用力情報RSが記憶部103に記憶される。
制御部304は、プロセッサーを含む。制御部304は、例えば、CPU又はMPUを含む。あるいは、制御部304は、汎用演算機、専用演算器、GPU、NPU、又は量子コンピュータを含み得る。専用演算器は、例えば、ASICを含む。
制御部304は、記憶部303に記憶されている各種プログラム及び各種データに基づいて、各種の処理を実行する。例えば、制御部304は、第1スケジュール作成プログラムに基づいて、第1スケジュールSK1を作成する。具体的には、ロードポートLPに基板収容容器Cがドッキングすると、制御部304に、基板処理装置200から、現在の装置の状態を示す情報が入力される。更に、基板収容容器Cから基板処理装置200を介して制御部304に枚数情報とレシピ識別情報とが入力される。制御部304は、基板収容容器Cから読み出されたレシピ識別情報に関連付けられたレシピ情報を特定する。そして、制御部304は、現在の装置の状態と、特定したレシピ情報と、用力情報RSと、スケジュール作成プログラムとに基づいて、スケジュールSKを作成する。
詳しくは、制御部304は、スケジュール作成プログラムに含まれる学習済モデルに対して、現在の装置の状態を示す情報と、特定したレシピ情報と、用力情報RSとを含むスケジュール作成時入力データを入力する。その結果、学習済モデルからスケジュールSKが出力される。学習済モデルは、基板処理装置200の動作の内容を規定する複数のブロックBLを時系列に沿って配置してスケジュールSKを作成する。
なお、スケジュール作成時入力データは、基板処理部MCと薬液キャビネットCCとの接続関係を示す情報、基板処理部MCが所属するタワーTWを示す情報、及び、基板処理部MCの位置情報のいずれかを更に含んでもよい。これらの情報は、記憶部303に予め記憶されてもよいし、ユーザが入力部301を操作して入力してもよい。
続いて、図15を参照して、基板処理装置200の動作モードを説明する。図15は、本実施形態の基板処理システム1000に含まれる基板処理装置200の動作モードとスケジュール作成プログラムとの関係を示すモード情報MPを示す図である。モード情報MPは、記憶部303に記憶される。
図15に示すように、本実施形態において、基板処理装置200の動作モードは、標準モードと、ピーク分散モードと、節約モード(弱)と、節約モード(強)とを含む。標準モードは、第1スケジュール作成プログラムに関連付けられる。ピーク分散モードは、第2スケジュール作成プログラムに関連付けられる。節約モード(弱)は、第3スケジュール作成プログラムに関連付けられる。節約モード(強)は、第4スケジュール作成プログラムに関連付けられる。
図15に示すように、第1スケジュール作成プログラムは、第1学習済モデルを含む。第1学習済モデルは、第1スケジュール作成プログラムの作成時に構築された予測モデルである。同様に、第2スケジュール作成プログラム~第4スケジュール作成プログラムはそれぞれ第2学習済モデル~第4学習済モデルを含む。第2学習済モデル~第4学習済モデルはそれぞれ、第2スケジュール作成プログラム~第4スケジュール作成プログラムの作成時に構築された予測モデルである。
続いて、図14~図16を参照して、モード選択画面G1を説明する。図16は、モード選択画面G1を示す図である。図16に示すように、表示部302は、モード選択画面G1を表示する。例えば、制御部304は、ロードポートLPに基板収容容器Cがドッキングすると、モード選択画面G1を表示部302に表示させる。モード選択画面G1は、ユーザが基板処理装置200の動作モードを選択するための画面である。
本実施形態において、モード選択画面G1は、第1選択ボタンB1~第4選択ボタンB4と、確定ボタンB5とを表示する。第1選択ボタンB1は、標準モードを選択するためのソフトボタンである。第2選択ボタンB2は、ピーク分散モードを選択するためのソフトボタンである。第3選択ボタンB3は、節約モード(弱)を選択するためのソフトボタンである。第4選択ボタンB4は、節約モード(強)を選択するためのソフトボタンである。確定ボタンB5は、選択された動作モードを確定するためのソフトボタンである。
ユーザは、入力部301を操作して、第1選択ボタンB1~第4選択ボタンB4のいずれかを押下した後、確定ボタンB5を押下することにより、基板処理装置200の動作モードを、標準モード、ピーク分散モード、節約モード(弱)及び、節約モード(強)のうちのいずれかに設定することができる。
具体的には、ユーザが、入力部301を操作して、第1選択ボタンB1~第4選択ボタンB4のいずれかを押下した後、確定ボタンB5を押下すると、制御部304は、モード情報MPを参照して、選択された動作モードに関連付けられたスケジュール作成プログラムに基づいてスケジュールSKを作成する。例えば、ユーザが、入力部301を操作して、第1選択ボタンB1を押下した後、確定ボタンB5を押下すると、制御部304は、第1スケジュール作成プログラムに基づいて第1スケジュールSK1を作成する。
続いて、図17を参照して、スケジュールSKを作成する際の処理の流れを説明する。図17は、スケジュールSKを作成する際の処理の流れを示すシーケンス図である。
制御部304は、スケジュールSKを作成する際に、現在の装置の状態と、開始する処理の内容(今回のプロジェクトPJの内容)と、用力情報RSとを含むスケジュール作成時入力データと、モード選択画面G1を介して選択されたスケジュール作成プログラムとに基づいてスケジュールSKを作成する。詳しくは、図17に示すように、スケジュールSKを作成する際には、ステップS21~ステップS29の処理が実行される。
ステップS21~ステップS29の各処理は、図5を参照して説明したステップS1~ステップS9の処理と略同様であるため、ここでの詳しい説明は割愛する。但し、ステップS26の処理では、次に実行する行動として、次に実行可能な行動の中で評価値が最も大きい行動が選択される。
図17に示すニューラルネットワークモデルは、学習済モデル(予測モデル)である。ニューラルネットワークモデルの重み付け係数は、図1~図13を参照して説明したように、スケジュール作成モデルの用途に応じて調整済みである。例えば、第1スケジュール作成プログラムに含まれるニューラルネットワークモデルの重み付け係数は、スループットが優先されるように調整されている。したがって、ユーザが標準モードを選択した場合、スループットが優先されたスケジュールSK(第1スケジュールSK1)が作成される。
以上、図1~図17を参照して本発明の実施形態1を説明した。本実施形態によれば、基板処理装置200の動作モードを選択するだけで、用力の使用量を抑えることができる。したがって、基板処理装置200の各種設定値(各種パラメータ)の値を調整して用力の使用量を抑える場合と比べて、作業者の手間を省くことができる。
更に、本実施形態によれば、用力の使用量を段階的に選択することができる。したがって、外的要因に応じて用力の使用量を段階的に変更することができるため、ユーザの利便性が向上する。
[実施形態2]
続いて、図1~図19を参照して、本発明の実施形態2を説明する。但し、実施形態1と異なる事項を説明し、実施形態1と同じ事項についての説明は割愛する。実施形態2は、スケジュールSKが作成された後に制御部304が実行する処理が実施形態1と異なる。
図18は、本実施形態の基板処理システム1000に含まれる表示部302に表示される確認画面G2を示す図である。制御部304は、スケジュールSKを作成した後、確認画面G2を表示部302に表示させる。図18に示すように、確認画面G2は、スケジュールSKの終了時刻D1と、確定ボタンB11と、戻るボタンB12とを表示する。
スケジュールSKの終了時刻D1は、今回のプロジェクトPJの終了時刻を示す。確定ボタンB11は、スケジュールSKを確定するためのソフトボタンである。戻るボタンB12は、モード選択画面G1に戻るためのソフトボタンである。
図19は、本実施形態の基板処理システム1000に含まれる制御部304が実行する処理の流れを示すフローチャートである。図19に示す処理は、モード選択画面G1において基板処理装置200の動作モードが選択されることにより開始する。
図19に示すように、制御部304は、モード選択画面G1において基板処理装置200の動作モードが選択されると、スケジュールSKを作成する(ステップS31)。
制御部304は、スケジュールSKを作成すると、確認画面G2を表示部302に表示させる(ステップS32)。
確認画面G2を表示部302に表示させた後、制御部304は、ユーザが入力部301を操作して押下したソフトボタンが、確定ボタンB11であるのか、戻るボタンB12であるのかを判定する(ステップS33)。例えば、ユーザは、確認画面G2を視認してスケジュールSKの終了時刻D1を確認し、終了時刻D1が許容範囲内の時刻である場合、入力部301を操作して確定ボタンB11を押下してもよい。また、ユーザは、終了時刻D1が許容範囲外の時刻である場合、入力部301を操作して、戻るボタンB12を押下してもよい。
制御部304は、ユーザが確定ボタンB11を押下した場合(ステップS33のA)、基板処理装置200に基板Wの処理を開始させる(ステップS34)。この結果、図19に示す処理が終了する。このとき、制御部304は、作成したスケジュールSKに基づいて基板処理装置200の動作を制御する。
一方、制御部304は、ユーザが戻るボタンB12を押下した場合(ステップS33のB)、表示部302にモード選択画面G1を表示させて(ステップS35)、図19に示す処理を終了する。
以上、図1~図19を参照して、本発明の実施形態2を説明した。本実施形態によれば、ユーザは、スケジュールSKの終了時刻が許容範囲外の時刻である場合、スケジュールSKの終了時刻が許容範囲内の時刻となるように、基板処理装置200の動作モードの選択をやり直すことができる。したがって、ユーザの利便性が向上する。
[実施形態3]
続いて、図1~図17、図20及び図21を参照して、本発明の実施形態3を説明する。但し、実施形態1、2と異なる事項を説明し、実施形態1、2と同じ事項についての説明は割愛する。実施形態3は、スケジュールSKが作成された後に制御部304が実行する処理が実施形態1、2と異なる。
図20は、本実施形態の基板処理システム1000に含まれる表示部302に表示される確認画面G3を示す図である。制御部304は、スケジュールSKを作成した後、確認画面G3を表示部302に表示させる。図20に示すように、確認画面G3は、メッセージM1と、スケジュールSKの終了時刻D11と、確定ボタンB21と、戻るボタンB22とを表示する。
確認画面G3は、メッセージM1を更に含む点で、図18に示す確認画面G2と異なる。メッセージM1は、スケジュールSKの終了時刻D11が許容終了時刻を超えていることを通知する。換言すると、メッセージM1は、スケジュールSKの終了時刻D11が許容範囲外の時刻であることを通知する。ユーザは、確認画面G3を視認して、スケジュールSKの終了時刻D11が許容範囲外の終了時刻であることを確認することができる。許容終了時刻は、予め記憶部303に記憶されている。詳しくは、ユーザが、入力部301を操作して、許容終了時刻を入力する。
図21は、本実施形態の基板処理システム1000に含まれる制御部304が実行する処理の流れを示すフローチャートである。図21に示す処理は、モード選択画面G1において基板処理装置200の動作モードが選択されることにより開始する。
図21に示すように、制御部304は、モード選択画面G1において基板処理装置200の動作モードが選択されると、スケジュールSKを作成する(ステップS41)。
制御部304は、スケジュールSKを作成すると、スケジュールSKの終了時刻が許容終了時刻を超えるか否かを判定する(ステップS42)。
制御部304は、スケジュールSKの終了時刻が許容終了時刻を超えると判定した場合(ステップS42のYes)、確認画面G3を表示部302に表示させる(ステップS43)。
確認画面G3を表示部302に表示させた後、制御部304は、ユーザが入力部301を操作して押下したソフトボタンが、確定ボタンB21であるのか、戻るボタンB22であるのかを判定する(ステップS44)。例えば、ユーザは、終了時刻D11が許容範囲外の時刻であるものの、基板処理の実行を希望する場合、入力部301を操作して、確定ボタンB21を押下してもよい。あるいは、ユーザは、終了時刻D11が許容範囲外の時刻であるため、入力部301を操作して、戻るボタンB22を押下してもよい。
制御部304は、ユーザが確定ボタンB21を押下した場合(ステップS44のA)、基板処理装置200に基板Wの処理を開始させる(ステップS45)。この結果、図21に示す処理が終了する。このとき、制御部304は、作成したスケジュールSKに基づいて基板処理装置200の動作を制御する。あるいは、制御部304は、スケジュールSKの終了時刻が許容終了時刻を超えないと判定した場合(ステップS42のNo)、基板処理装置200に基板Wの処理を開始させる(ステップS45)。
一方、制御部304は、ユーザが戻るボタンB22を押下した場合(ステップS44のB)、表示部302にモード選択画面G1を表示させて(ステップS46)、図21に示す処理を終了する。
以上、図1~図17、図20及び図21を参照して、本発明の実施形態3を説明した。本実施形態によれば、ユーザは、スケジュールSKの終了時刻が許容範囲外の時刻である場合、スケジュールSKの終了時刻が許容範囲内の時刻となるように、基板処理装置200の動作モードの選択をやり直すことができる。したがって、ユーザの利便性が向上する。
[実施形態4]
続いて、図1~図15、図17、及び図22を参照して、本発明の実施形態4を説明する。但し、実施形態1~3と異なる事項を説明し、実施形態1~3と同じ事項についての説明は割愛する。実施形態4は、スケジュールSKを作成する際に制御部304が実行する処理が実施形態1~3と異なる。
図22は、本実施形態の基板処理システム1000に含まれる表示部302に表示されるモード選択画面G4を示す図である。例えば、制御部304は、ロードポートLPに基板収容容器Cがドッキングすると、モード選択画面G4を表示部302に表示させる。
詳しくは、制御部304は、ロードポートLPに基板収容容器Cがドッキングすると、第1スケジュール作成プログラム~第4スケジュール作成プログラムに基づいて、第1スケジュールSK1~第4スケジュールSK4を作成し、第1スケジュールSK1~第4スケジュールSK4のそれぞれの終了時刻を取得する。制御部304は、第1スケジュールSK1~第4スケジュールSK4のそれぞれの終了時刻を取得した後、モード選択画面G4を表示部302に表示させる。
図22に示すように、モード選択画面G4は、第1選択ボタンB31~第4選択ボタンB34と、確定ボタンB35と、終了時刻通知欄TSとを表示する。モード選択画面G4は、終了時刻通知欄TSを更に含む点で、図16に示すモード選択画面G1と異なる。終了時刻通知欄TSは、基板処理装置200が標準モードで動作した場合のスケジュールSKの終了時刻と、基板処理装置200がピーク分散モードで動作した場合のスケジュールSKの終了時刻と、基板処理装置200が節約モード(弱)で動作した場合のスケジュールSKの終了時刻と、基板処理装置200が節約モード(強)で動作した場合のスケジュールSKの終了時刻とを通知する。換言すると、終了時刻通知欄TSは、第1スケジュールSK1~第4スケジュールSK4のそれぞれの終了時刻を通知する。
以上、図1~図15、図17、及び図22を参照して、本発明の実施形態4を説明した。本実施形態によれば、モード選択画面G4に各動作モードの終了時刻が表示されるため、ユーザは、各動作モードの終了時刻を確認した上で、動作モードを選択することができる。したがって、ユーザの利便性が向上する。
[実施形態5]
続いて、図1~図15、図17、及び図23を参照して、本発明の実施形態5を説明する。但し、実施形態1~4と異なる事項を説明し、実施形態1~4と同じ事項についての説明は割愛する。実施形態5は、スケジュールSKを作成する際に制御部304が実行する処理が実施形態1~4と異なる。
図23は、本実施形態の基板処理システム1000に含まれる制御部304が実行する処理の流れを示すフローチャートである。例えば、制御部304は、ロードポートLPに基板収容容器Cがドッキングすると、図23に示す処理を開始する。
制御部304は、図23に示す処理を開始すると、第1スケジュール作成プログラム~第4スケジュール作成プログラムに基づいて、第1スケジュールSK1~第4スケジュールSK4を作成し(ステップS51)、第1スケジュールSK1~第4スケジュールSK4のそれぞれの終了時刻を取得する(ステップS52)。
制御部304は、第1スケジュールSK1~第4スケジュールSK4のそれぞれの終了時刻を取得した後、第1スケジュールSK1~第4スケジュールSK4のうちから、終了時刻が許容範囲内の時刻であって、用力の使用量の総量が最も少なくなるスケジュールSKを選択する(ステップS53)。
制御部304は、スケジュールSKを選択すると、基板処理装置200に基板Wの処理を開始させて(ステップS54)、図23に示す処理を終了する。このとき、制御部304は、ステップS53において選択したスケジュールSKに基づいて基板処理装置200の動作を制御する。
以上、図1~図15、図17、及び図23を参照して、本発明の実施形態5を説明した。本実施形態によれば、終了時刻が許容範囲内のスケジュールSK(動作モード)のうちから、用力の使用量の総量が最も少なくなるスケジュールSK(動作モード)が選択される。したがって、用力の使用量を抑えることができる。更に、本実施形態によれば、基板処理装置200の動作モードを選択する操作をユーザがすることなく、用力の使用量の総量が最も少なくなる動作モードが選択される。したがって、ユーザの利便性が向上する。
以上、図面(図1~図23)を参照して本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施できる。また、上記の実施形態に開示される複数の構成要素は適宜改変可能である。例えば、ある実施形態に示される全構成要素のうちのある構成要素を別の実施形態の構成要素に追加してもよく、又は、ある実施形態に示される全構成要素のうちのいくつかの構成要素を実施形態から削除してもよい。
図面は、発明の理解を容易にするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚さ、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の構成は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、図1~図23を参照して説明した実施形態では、基板処理装置200はエッチング処理又は洗浄処理を行うが、基板処理はエッチング処理及び洗浄処理に限定されない。例えば、基板処理は、ブラシ洗浄処理、感光膜塗布処理、現像処理、アニール処理、又は描画処理であってもよい。
また、図1~図23を参照して説明した実施形態では、基板処理システム1000は、4種類のスケジュール作成プログラム(第1スケジュール作成プログラム~第4スケジュール作成プログラム)を記憶したが、互いに用力の使用量が異なるスケジュールSKを作成できる限り、スケジュール作成プログラムの種類は4種類に限定されない。基板処理システム1000は、互いに用力の使用量が異なる2つ、3つ、又は5つ以上スケジュールSKを記憶してもよい。
また、図1~図23を参照して説明した実施形態では、基板処理装置200は枚葉式であったが、基板処理装置200はバッチ式であってもよい。
また、図1~図23を参照して説明した実施形態では、基板処理装置200は2つの薬液キャビネットCCを備えたが、基板処理装置200は、1つ、又は3つ以上の薬液キャビネットCCを備えてもよい。
本発明は、基板を処理する装置に有用であり、産業上の利用可能性を有する。
200 :基板処理装置
300 :制御装置
1000 :基板処理システム
CC :薬液キャビネット
CC1 :第1薬液キャビネット
CC2 :第2薬液キャビネット
CR :センターロボット
D1 :終了時刻
D11 :終了時刻
IR :インデクサーロボット
KC :薬液レシピ
KC1 :第1薬液レシピ
KC2 :第2薬液レシピ
M :機械学習モデル
MC :基板処理部
MC1 :第1基板処理部
MC2 :第2基板処理部
MC3 :第3基板処理部
MC4 :第4基板処理部
MC5 :第5基板処理部
PJ :プロジェクト
PR :基板処理区間
R :基板処理レシピ
R1 :第1基板処理レシピ
R2 :第2基板処理レシピ
RS :用力情報
SK :スケジュール
SK1 :第1スケジュール
SK2 :第2スケジュール
SK3 :第3スケジュール
SK4 :第4スケジュール
TW :タワー
TW1 :第1タワー
TW2 :第2タワー
TW3 :第3タワー
TW4 :第4タワー
W :基板

Claims (44)

  1. 用力を使用して基板を処理する基板処理装置と、
    前記基板処理装置に処理させる前記基板の枚数を示す枚数情報と、前記基板処理装置の動作の手順を規定するレシピ情報と、前記基板処理装置の動作の手順に含まれる各行動において使用される前記用力の使用量を示す用力情報とに基づいて、前記基板処理装置の動作の内容を規定する複数のブロックを時系列に沿って配置し、前記基板処理装置の動作を時系列に沿って規定するスケジュールを作成する制御装置と
    を備え、
    前記スケジュールは、前記用力の使用量が互いに異なる第1スケジュールと第2スケジュールとを含み、
    前記制御装置は、前記枚数情報と、前記レシピ情報と、前記用力情報とを含むスケジュール作成時入力データと、第1学習済モデルとに基づいて前記第1スケジュールを作成し、前記スケジュール作成時入力データと、前記第1学習済モデルと異なる第2学習済モデルとに基づいて前記第2スケジュールを作成し、
    前記第1学習済モデルは、前記枚数情報と、前記レシピ情報と、前記用力情報とを含む学習時入力データに基づいて、前記第1スケジュールの終了時刻がより早くなるように重み付け係数を調整する強化学習を実行して構築され、
    前記第2学習済モデルは、前記学習時入力データに基づいて、前記第2スケジュールの前記用力の使用量のピーク値がより小さくなるように、あるいは、前記第2スケジュールの前記用力の使用量の総量がより少なくなるように重み付け係数を調整する強化学習を実行して構築される、基板処理システム。
  2. 前記第2スケジュールは、前記第1スケジュールと比べて終了時刻が遅い、請求項1に記載の基板処理システム。
  3. 前記第2スケジュールは、前記第1スケジュールと比べて、前記用力の使用量のピーク値が小さい、請求項1又は請求項2に記載の基板処理システム。
  4. 前記第2スケジュールは、前記第1スケジュールと比べて、前記用力の使用量の総量が少ない、請求項1又は請求項2に記載の基板処理システム。
  5. 前記用力は、処理液、電力、及びガスのうちの少なくとも1つを含む、請求項1又は請求項2に記載の基板処理システム。
  6. 前記基板処理装置は、前記基板を処理する基板処理部を備え、
    前記スケジュール作成時入力データ及び前記学習時入力データは、前記基板処理部の位置を示す情報を更に含む、請求項1又は請求項2に記載の基板処理システム。
  7. 前記第2スケジュールは、前記第1スケジュールと比べて、前記基板処理装置による複数の前記基板の処理開始のタイミングを分散させる、請求項1又は請求項2に記載の基板処理システム。
  8. 前記基板処理装置は、
    第1薬液を用いて第1基板を処理し、第2薬液を用いて第2基板を処理する基板処理部と、
    前記基板処理部に供給する前記第1薬液及び前記第2薬液を排他的に貯留する薬液キャビネットと
    を備え、
    前記第2スケジュールは、前記第1スケジュールと比べて、前記薬液キャビネットにおいて前記第1薬液と前記第2薬液とが切り替わる回数が少ない、請求項1又は請求項2に記載の基板処理システム。
  9. 前記第2薬液は、前記第1薬液と種類が異なる、請求項8に記載の基板処理システム。
  10. 前記第2薬液は、前記第1薬液と温度又は濃度が異なる、請求項8に記載の基板処理システム。
  11. 前記基板処理装置は、
    薬液を用いて前記基板を処理する第1基板処理部及び第2基板処理部と、
    前記第1基板処理部に供給する前記薬液を貯留する第1薬液キャビネットと、
    前記第2基板処理部に供給する前記薬液を貯留する第2薬液キャビネットと
    を備え、
    前記第2スケジュールは、前記第1薬液キャビネットから前記第1基板処理部に第1薬液を供給させ、前記第2薬液キャビネットから前記第2基板処理部に第2薬液を供給させる、請求項1又は請求項2に記載の基板処理システム。
  12. 前記第2薬液は、前記第1薬液と種類が異なる、請求項11に記載の基板処理システム。
  13. 前記第2薬液は、前記第1薬液と温度又は濃度が異なる、請求項11に記載の基板処理システム。
  14. 前記基板処理装置は、前記基板を処理する複数の基板処理部を備え、
    前記第2スケジュールは、前記第1スケジュールと比べて少ない数の前記基板処理部に前記基板を処理させる、請求項1又は請求項2に記載の基板処理システム。
  15. 前記基板処理装置は、前記基板を処理する基板処理部を備え、
    前記第2スケジュールは、前記第1スケジュールと比べて、前記基板処理部が前記基板を処理しない期間が短い、請求項1又は請求項2に記載の基板処理システム。
  16. 前記基板処理装置は、前記基板を処理する基板処理部を備え、
    前記基板処理部は、一定時間が経過すると、前記基板を処理していない期間に特定の処理を実行し、
    前記第2スケジュールは、前記一定時間が経過した前記基板処理部に継続して前記基板の処理を実行させる、請求項1又は請求項2に記載の基板処理システム。
  17. 前記基板処理装置は、
    薬液を用いて前記基板を処理する基板処理部と、
    前記基板処理部に供給する前記薬液を貯留する薬液キャビネットと
    を備え、
    前記基板処理装置は、一定時間が経過すると、前記薬液キャビネットに貯留されている前記薬液の交換処理を実行し、
    前記第2スケジュールは、前記一定時間の経過後に前記基板処理部に継続して前記基板の処理を実行させる、請求項1又は請求項2に記載の基板処理システム。
  18. 前記基板処理装置は、前記基板を搬送する搬送部を備え、
    前記第2スケジュールは、前記第1スケジュールと比べて、前記搬送部の動作回数が少ない、請求項1又は請求項2に記載の基板処理システム。
  19. 前記基板処理装置は、複数のタワーを備え、
    前記複数のタワーはそれぞれ、前記基板を処理する複数の基板処理部を含み、
    前記第2スケジュールは、前記複数のタワーのうちの特定のタワーに含まれる前記基板処理部に前記基板を処理させる、請求項1又は請求項2に記載の基板処理システム。
  20. 前記基板処理装置は、薬液を貯留する複数の薬液キャビネットを備え、
    前記第2スケジュールは、前記複数の薬液キャビネットのうちの特定の薬液キャビネットに貯留されている前記薬液により前記基板を処理させる、請求項1又は請求項2に記載の基板処理システム。
  21. 前記スケジュールは、前記用力の使用量が異なる複数のスケジュールを含み、
    前記制御装置は、
    前記複数のスケジュールのそれぞれの終了時刻を取得し、
    前記複数のスケジュールのうちから、前記終了時刻が許容範囲内の時刻であって、前記用力の使用量の総量が最も少なくなるスケジュールを選択する、請求項1又は請求項2に記載の基板処理システム。
  22. 基板処理装置の動作の内容を規定する複数のブロックを時系列に沿って配置して、前記基板処理装置の動作を時系列に沿って規定するスケジュールを作成するスケジュール作成方法であって、
    前記基板処理装置は、用力を使用して基板を処理し、
    前記スケジュールは、前記用力の使用量が互いに異なる第1スケジュールと第2スケジュールとを含み、
    前記スケジュール作成方法は、前記第1スケジュールと前記第2スケジュールとのうちの少なくとも一方を作成するスケジュール作成工程を含み、
    前記第1スケジュールは、前記基板処理装置に処理させる前記基板の枚数を示す枚数情報と、前記基板処理装置の動作の手順を規定するレシピ情報と、前記基板処理装置の動作の手順に含まれる各行動において使用される前記用力の使用量を示す用力情報とを含むスケジュール作成時入力データと、第1学習済モデルとに基づいて作成され、
    前記第2スケジュールは、前記スケジュール作成時入力データと、前記第1学習済モデルと異なる第2学習済モデルとに基づいて作成され、
    前記第1学習済モデルは、前記枚数情報と、前記レシピ情報と、前記用力情報とを含む学習時入力データに基づいて、前記第1スケジュールの終了時刻がより早くなるように重み付け係数を調整する強化学習を実行して構築され、
    前記第2学習済モデルは、前記学習時入力データに基づいて、前記第2スケジュールの前記用力の使用量のピーク値がより小さくなるように、あるいは、前記第2スケジュールの前記用力の使用量の総量がより少なくなるように重み付け係数を調整する強化学習を実行して構築される、スケジュール作成方法。
  23. 前記第2スケジュールは、前記第1スケジュールと比べて終了時刻が遅い、請求項22に記載のスケジュール作成方法。
  24. 前記第2スケジュールは、前記第1スケジュールと比べて、前記用力の使用量のピーク値が小さい、請求項22又は請求項23に記載のスケジュール作成方法。
  25. 前記第2スケジュールは、前記第1スケジュールと比べて、前記用力の使用量の総量が少ない、請求項22又は請求項23に記載のスケジュール作成方法。
  26. 前記用力は、処理液、電力、及びガスのうちの少なくとも1つを含む、請求項22又は請求項23に記載のスケジュール作成方法。
  27. 前記基板処理装置は、前記基板を処理する基板処理部を備え、
    前記スケジュール作成時入力データ及び前記学習時入力データは、前記基板処理部の位置を示す情報を更に含む、請求項22又は請求項23に記載のスケジュール作成方法。
  28. 前記第2スケジュールは、前記第1スケジュールと比べて、前記基板処理装置による複数の前記基板の処理開始のタイミングを分散させる、請求項22又は請求項23に記載のスケジュール作成方法。
  29. 前記基板処理装置は、
    第1薬液を用いて第1基板を処理し、第2薬液を用いて第2基板を処理する基板処理部と、
    前記基板処理部に供給する前記第1薬液及び前記第2薬液を排他的に貯留する薬液キャビネットと
    を備え、
    前記第2スケジュールは、前記第1スケジュールと比べて、前記薬液キャビネットにおいて前記第1薬液と前記第2薬液とが切り替わる回数が少ない、請求項22又は請求項23に記載のスケジュール作成方法。
  30. 前記第2薬液は、前記第1薬液と種類が異なる、請求項29に記載のスケジュール作成方法。
  31. 前記第2薬液は、前記第1薬液と温度又は濃度が異なる、請求項29に記載のスケジュール作成方法。
  32. 前記基板処理装置は、
    薬液を用いて前記基板を処理する第1基板処理部及び第2基板処理部と、
    前記第1基板処理部に供給する前記薬液を貯留する第1薬液キャビネットと、
    前記第2基板処理部に供給する前記薬液を貯留する第2薬液キャビネットと
    を備え、
    前記第2スケジュールは、前記第1薬液キャビネットから前記第1基板処理部に第1薬液を供給させ、前記第2薬液キャビネットから前記第2基板処理部に第2薬液を供給させる、請求項22又は請求項23に記載のスケジュール作成方法。
  33. 前記第2薬液は、前記第1薬液と種類が異なる、請求項32に記載のスケジュール作成方法。
  34. 前記第2薬液は、前記第1薬液と温度又は濃度が異なる、請求項32に記載のスケジュール作成方法。
  35. 前記基板処理装置は、前記基板を処理する複数の基板処理部を備え、
    前記第2スケジュールは、前記第1スケジュールと比べて少ない数の前記基板処理部に前記基板を処理させる、請求項22又は請求項23に記載のスケジュール作成方法。
  36. 前記基板処理装置は、前記基板を処理する基板処理部を備え、
    前記第2スケジュールは、前記第1スケジュールと比べて、前記基板処理部が前記基板を処理しない期間が短い、請求項22又は請求項23に記載のスケジュール作成方法。
  37. 前記基板処理装置は、前記基板を処理する基板処理部を備え、
    前記基板処理部は、一定時間が経過すると、前記基板を処理していない期間に特定の処理を実行し、
    前記第2スケジュールは、前記一定時間が経過した前記基板処理部に継続して前記基板の処理を実行させる、請求項22又は請求項23に記載のスケジュール作成方法。
  38. 前記基板処理装置は、
    薬液を用いて前記基板を処理する基板処理部と、
    前記基板処理部に供給する前記薬液を貯留する薬液キャビネットと
    を備え、
    前記基板処理装置は、一定時間が経過すると、前記薬液キャビネットに貯留されている前記薬液の交換処理を実行し、
    前記第2スケジュールは、前記一定時間の経過後に前記基板処理部に継続して前記基板の処理を実行させる、請求項22又は請求項23に記載のスケジュール作成方法。
  39. 前記基板処理装置は、前記基板を搬送する搬送部を備え、
    前記第2スケジュールは、前記第1スケジュールと比べて、前記搬送部の動作回数が少ない、請求項22又は請求項23に記載のスケジュール作成方法。
  40. 前記基板処理装置は、複数のタワーを備え、
    前記複数のタワーはそれぞれ、前記基板を処理する複数の基板処理部を含み、
    前記第2スケジュールは、前記複数のタワーのうちの特定のタワーに含まれる前記基板処理部に前記基板を処理させる、請求項22又は請求項23に記載のスケジュール作成方法。
  41. 前記基板処理装置は、薬液を貯留する複数の薬液キャビネットを備え、
    前記第2スケジュールは、前記複数の薬液キャビネットのうちの特定の薬液キャビネットに貯留されている前記薬液により前記基板を処理させる、請求項22又は請求項23に記載のスケジュール作成方法。
  42. 前記スケジュールは、前記用力の使用量が異なる複数のスケジュールを含み、
    前記スケジュール作成工程は、
    前記複数のスケジュールを作成する工程と、
    前記複数のスケジュールのそれぞれの終了時刻を取得する工程と、
    前記複数のスケジュールのうちから、前記終了時刻が許容範囲内の時刻であって、前記用力の使用量の総量が最も少なくなるスケジュールを選択する工程と
    を含む、請求項22又は請求項23に記載のスケジュール作成方法。
  43. コンピュータに実行させるスケジュール作成プログラムを記録した非一時的コンピュータ読取可能記録媒体であって、
    前記スケジュール作成プログラムは、請求項22又は請求項23に記載のスケジュール作成方法に従って前記コンピュータに演算を実行させる、記録媒体。
  44. コンピュータによって実行されるスケジュール作成プログラムであって、
    請求項22又は請求項23に記載のスケジュール作成方法に従って前記コンピュータに演算を実行させる、スケジュール作成プログラム。
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