JP7499100B2 - ガス処理装置および方法 - Google Patents

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Description

本開示は、放射性希ガスを処理するガス処理装置および方法に関するものである。
原子炉設備は、フィルタベント装置を備えている。フィルタベント装置は、過酷事故(シビアアクシデント)の発生時に、原子炉格納容器内の水蒸気を含むガスをフィルタを経由して外部に放出することで、原子炉格納容器の破損を防止するものである。フィルタベント装置は、フィルタにより核分裂生成物の放出を抑制することができる。このようなフィルタベント装置としては、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。
特開2020-041956号公報
上述した特許文献1は、前段フィルタ装置により取り込んだ空気から放射性セシウムや放射性ヨウ素を捕集し、後段フィルタによりキセノンやクリプトンを吸着するものである。ところが、過酷事故の発生直後は、キセノンやクリプトンを含んだ多量の放射性希ガスが発生する。後段フィルタは、キセノンやクリプトンを吸着する量に限界があり、多量の放射性希ガスを吸着するためには、装置が大型化してしまうという課題がある。
本開示は、上述した課題を解決するものであり、放射性希ガスを適正に処理すると共に装置の大型化を抑制するガス処理装置および方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本開示のガス処理装置は、放射性希ガスを含む放射性ガスが流れるガスラインに設けられて前記放射性希ガスを吸着する吸着部と、前記吸着部に吸着された前記放射性希ガスを脱離させて濃縮する濃縮部と、前記濃縮部で濃縮された前記放射性希ガスを貯留する貯留部と、を備える。
また、本開示のガス処理方法は、放射性ガスに含まれる放射性希ガスを吸着塔に吸着させる工程と、前記放射性希ガスを吸着させる吸着塔を切り替える工程と、前記吸着塔に吸着された前記放射性希ガスを脱離させて濃縮して貯留する工程と、を有する。
本開示のガス処理装置および方法によれば、放射性希ガスを適正に処理することができると共に、装置の大型化を抑制することができる。
図1は、第1実施形態のガス処理装置を表す概略構成図である。 図2は、ガス処理装置の作動を表す概略図である。 図3は、第2実施形態のガス処理装置を表す概略構成図である。 図4は、ガス処理方法を表す説明図である。 図5は、ガス処理手順を説明するための概略図である。 図6は、ガス処理手順を説明するための概略図である。 図7は、ガス処理手順を説明するための概略図である。 図8は、ガス処理手順を説明するための概略図である。 図9は、ガス処理手順を説明するための概略図である。 図10は、ガス処理手順を説明するための概略図である。 図11は、ガス処理手順を説明するための概略図である。 図12は、ガス処理手順を説明するための概略図である。 図13は、ガス処理手順を説明するための概略図である。 図14は、ガス処理手順を説明するための概略図である。 図15は、ガス処理手順を説明するための概略図である。
以下に図面を参照して、本開示の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。また、実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
[第1実施形態]
<ガス処理装置>
図1は、第1実施形態のガス処理装置を表す概略構成図である。
第1実施形態において、図1に示すように、原子力発電プラント10は、原子炉を有す。本実施形態にて、原子炉は、加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)である。但し、原子炉は、加圧水型原子炉に限らず、沸騰水型原子炉(BWR:Boiling Water Reactor)などであってもよい。
原子炉格納容器11は、内部に加圧水型原子炉12と、複数(図示は1個)の蒸気発生器13とが格納される。加圧水型原子炉12と蒸気発生器13は、高温側送給配管14および低温側送給配管15を介して連結される。高温側送給配管14は、加圧器16が設けられ、低温側送給配管15は、一次系冷却水ポンプ17が設けられる。
原子炉格納容器11は、フィルタベント装置20とガス処理装置30とが連結される。フィルタベント装置20とガス処理装置30との間に除湿塔21が設けられる。
フィルタベント装置20は、原子炉格納容器11に接続される。例えば、過酷事故が発生したとき、原子炉格納容器11内に多量の放射性ガスが発生する。フィルタベント装置20は、原子炉格納容器11からの放射性ガスの放出と処理を行う。フィルタベント装置20には、放射性ガスが導入される。放射性ガスには、空気、蒸気、セシウム、ヨウ素、放射性微粒子、放射性希ガスなどが含まれる。フィルタベント装置20は、放射性ガスを水中で散気した後にフィルタを通過させることで、放射性ガスからセシウム、ヨウ素、放射性微粒子を捕集して除去する。
ガス処理装置30には、フィルタベント装置20で処理された放射性ガスが導入される。フィルタベント装置20で処理された放射性ガスには、空気、水蒸気、放射性希ガスなどが含まれる。放射性希ガスには、キセノン(Xe-133)、クリプトン(Kr-85)などが含まれる。ガス処理装置30では、まず、除湿塔21により放射性ガスから水蒸気を除去した後、放射性ガスから放射性希ガスを吸着して除去し、濃縮して貯留する。その間、濃縮した放射性希ガスは、最終処分の準備が整うまで貯留される。
原子炉格納容器11には、ガスラインL1を介してフィルタベント装置20が連結される。フィルタベント装置20には、ガスラインL2を介してガス処理装置30が連結される。ガス処理装置30は、吸着部31と、濃縮部32と、貯留部33とを備える。
ガスラインL2は、下流側が複数(本実施形態では、3本)の分岐ラインL3,L4,L5に連結される。吸着部31は、複数(本実施形態では、3個)の吸着塔41,42,43を有する。分岐ラインL3,L4,L5は、下流側が各吸着塔41,42,43の入口部に連結される。吸着塔41,42,43は、図示しないが、例えば、タンクなどの容器内に吸着剤が充填された一種のフィルタを有する。吸着剤は、例えば、ゼオライト系の吸着剤であり、モルデナイトが好適である。吸着塔41,42,43は、放射性ガスが通過することで、放射性ガスに含まれる放射性希ガスとしてのキセノンやクリプトンなどを選択的に吸着する。一方、吸着塔41,42,43は、放射性ガスが選択的に吸着されている間に、吸着されなかった空気が通過する。分岐ラインL3,L4,L5には、開閉弁(導入切替弁)44,45,46が設けられる。
吸着塔41,42,43は、出口部に分岐ラインL6,L7,L8が接続される。分岐ラインL6,L7,L8は、下流側が1本のガスラインL9に連結される。分岐ラインL6,L7,L8には、開閉弁47,48,49が設けられる。ガスラインL9には、下流側に煙突50が連結される。
分岐ラインL3,L4,L5には、開閉弁44,45,46より下流側、つまり、吸着塔41,42,43側にそれぞれ分岐ライン(濃縮ライン)L11,L12,L13が連結される。分岐ラインL11,L12,L13は、下流側が1本のガスラインL14に連結される。分岐ラインL11,L12,L13には、開閉弁(分離切替弁)51,52,53が設けられる。ガスラインL14には、真空ポンプ(吸引力付与部)54が設けられる。真空ポンプ54は、吸着塔41,42,43の入口部に吸引力を付与可能である。
ガスラインL14には、下流側に貯留部33を構成するガスタンク55が連結される。ガスタンク55は、圧力タンクであることが好ましい。ガスタンク55とガスラインL2とは、循環ラインL15により連結される。循環ラインL15は、下流側がガスラインL2におけるフィルタベント装置20と開閉弁44,45,46との間に連結される。循環ラインL15には、循環ポンプ56が設けられる。
分岐ラインL6,L7,L8には、開閉弁47,48,49より上流側、つまり、吸着塔41,42,43側に分岐ラインL16,L17,L18が連結される。分岐ラインL16,L17,L18には、上流側がガスラインL19に連結される。分岐ラインL16,L17,L18には、開閉弁57,58,59が設けられる。ガスラインL19には、上流側に空気処理装置60が連結される。ガスラインL19には、供給ポンプ(圧力付与部)61が設けられる。空気処理装置60は、外部の空気を取り込んで脱着工程時に脱着を促進させる。供給ポンプ61は、空気処理装置60で乾燥された空気をガスラインL19および分岐ラインL16,L17,L18,L6,L7,L8を介して吸着塔41,42,43の出口部に圧力を付与可能である。
濃縮部32は、吸着部31(吸着塔41,42,43)に吸着された放射性希ガスを脱離させて濃縮するものである。すなわち、3個の吸着塔41,42,43を吸着用、常圧復帰用、再生用として使用する。例えば、吸着塔41を吸着用として使用し、吸着塔42を常圧復帰用として使用し、吸着塔43を再生用として使用する。つまり、吸着塔41を吸着用とし、放射性希ガスを吸着する。吸着塔42を常圧復帰用とし、次に吸着用として使用するための準備を行う。吸着塔43を再生用とし、吸着した放射性希ガスを脱離させて濃縮することで再生する。
そのため、濃縮部32は、分岐ラインL11,L12,L13、ガスラインL14、開閉弁51,52,53、真空ポンプ54から構成される。また、濃縮部32は、上記構成に加えて、分岐ラインL16,L17,L18、ガスラインL19、開閉弁57,58,59、空気処理装置60、供給ポンプ61から構成される。
貯留部33は、濃縮部32で濃縮された放射性希ガスを貯留する。すなわち、吸着塔41,42,43が再生用として使用されるとき、吸着塔41,42,43に吸着された放射性希ガスを脱離させ、貯留部33としてのガスタンク55に送られる。ガスタンク55は、吸着塔41,42,43から送られる放射性希ガスを貯留することで、放射性希ガスが濃縮される。
なお、第1実施形態では、吸着部31を3個の吸着塔41,42,43により構成したが、この構成に限定されるものではない。例えば、吸着部31を2個の吸着塔により構成し、1個の吸着塔を吸着用として使用し、1個の吸着塔を常圧復帰用および再生用として使用する。また、吸着部31を4個以上の吸着塔により構成し、吸着用、常圧復帰用、再生用として使用する吸着塔を複数設けてもよい。
<ガス処理方法>
ここで、ガス処理装置30の作動によるガス処理方法について説明する。図2は、ガス処理装置の作動を表す概略図である。
第1実施形態のガス処理方法は、放射性ガスに含まれる放射性希ガスを吸着塔41,42,43に吸着させる工程と、放射性希ガスを吸着させる吸着塔41,42,43を切り替える工程と、吸着塔41,42,43に吸着された放射性希ガスを脱離させて濃縮して貯留する工程とを有する。
図2に示すように、吸着部31は、吸着塔41を吸着用として使用する。そのため、分岐ラインL3,L6の開閉弁44,47を開放し、分岐ラインL4,L5,L7,L8の開閉弁45,46,48,49を閉止する。
原子力発電プラント10で過酷事故が発生すると、フィルタベント装置20が作動する。フィルタベント装置20は、原子炉格納容器11から放射性ガスを放出して処理する。フィルタベント装置20は、原子炉格納容器11からガスラインL1を通して放射性ガスが導入され、放射性ガスに含まれるセシウム、ヨウ素、放射性微粒子を除去する。フィルタベント装置20で処理された放射性ガスは、除湿塔21にて水分を低下させた後、ガス処理装置30に導入される。
フィルタベント装置20で処理された放射性ガスは、除湿塔21により水蒸気が除去された後、ガスラインL2から分岐ラインL3を通って吸着塔41に導入される。吸着塔41は、放射性ガスに含まれる放射性希ガス(キセノン、クリプトン)を選択的に吸着して除去する。吸着塔41は、放射性希ガスが選択的に吸着されている間に、吸着されなかった空気などを通過させ、空気などは、分岐ラインL6およびガスラインL9を通して煙突50から大気に放出される。
そして、吸着塔41に吸着した放射性希ガスの吸着量が所定量に到達すると、吸着用として使用する吸着塔を切り替える。すなわち、吸着部31は、吸着塔42を吸着用として使用する。そのため、分岐ラインL3,L6の開閉弁44,47を閉止し、分岐ラインL4,L7の開閉弁45,48を開放する。すると、フィルタベント装置20で処理された放射性ガスは、ガスラインL2から分岐ラインL4を通って吸着塔42に導入される。吸着塔42は、放射性ガスに含まれる放射性希ガス(キセノン、クリプトン)を吸着して除去する。吸着塔42は、放射性希ガスが除去された空気などを通過させ、空気などは、分岐ラインL7およびガスラインL9を通して煙突50から大気に放出される。その後、吸着塔42に吸着した放射性希ガスの吸着量が所定量に到達すると、吸着用として使用する吸着塔を吸着塔43に切り替える。
一方、吸着塔41に放射性ガスが導入されて放射性希ガスの吸着処理を行っているとき、吸着塔43に放射性希ガスが吸着されている場合、吸着塔43の再生処理を行う。すなわち、吸着部31は、吸着塔43を再生用として使用する。そのため、分岐ラインL13の開閉弁53を開放し、分岐ラインL11,L12の開閉弁51,52を閉止する。そして、真空ポンプ54を駆動する。また、分岐ラインL16,L17,L18の開閉弁57,58,59を閉止すると共に、供給ポンプ61を停止する。
すると、真空ポンプ54の真空圧(吸引力)がガスラインL14および分岐ラインL13を通して吸着塔43の入口部に作用する。吸着塔43は、入口部に作用する吸引力により吸着した放射性希ガスを脱離する。吸着塔43から脱離された放射性希ガスは、分岐ラインL13およびガスラインL14を通して貯留部33のガスタンク55に送られて貯留される。
また、吸着塔43の再生処理が開始されてから所定時間が経過した後、分岐ラインL18の開閉弁59を開放し、供給ポンプ61を駆動する。すると、供給ポンプ61により空気処理装置60で乾燥された空気がガスラインL19および分岐ラインL18,L8を介して吸着塔43の出口部に供給される。吸着塔43は、出口部に供給される空気の圧力により逆洗され、吸着した放射性希ガスの脱離が促進される。
吸着塔43における再生処理が完了すると、分岐ラインL13の開閉弁53を閉止し、真空ポンプ54を停止する。また、分岐ラインL18の開閉弁59を閉止し、供給ポンプ61を停止する。ここで、吸着塔42は、常圧復帰用として使用される。
なお、吸着塔41を吸着用として使用し、吸着塔43を再生用として使用しているとき、吸着塔42は、再生処理が完了した常圧復帰用として使用されている。
吸着部31は、3個の吸着塔41,42,43を順次吸着用として使用し、続いて、再生用として使用することで、放射性希ガスがガスタンク55に濃縮された状態で貯留される。
また、必要に応じて循環ポンプ56を作動し、ガスタンク55に貯留された放射性希ガスを循環ラインL15からガスラインL2に戻し、吸着部31の吸着塔41,42,43に吸着させる。循環ラインL15は、ガスタンク55に貯留された放射性希ガス濃度が薄い場合、循環ポンプ56を作動させることにより、循環ラインL15を介して吸着部31の吸着塔入口に放射性希ガスを循環させ、再度吸・脱着を行うことにより、更に高濃度の希ガスをガスタンク55に貯留させることができる。
[第2実施形態]
<ガス処理装置>
図3は、第2実施形態のガス処理装置を表す概略構成図である。なお、上述した第1実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第2実施形態において、図3に示すように、ガス処理装置30Aは、第1実施形態のガス処理装置30と同様に、フィルタベント装置20(図1参照)の下流側に配置される。
ガス処理装置30Aは、放射性ガスから放射性希ガス(キセノン、クリプトン)を吸着して除去し、濃縮して貯留する。ガス処理装置30Aは、ガスラインL2の下流側に連結される。ガス処理装置30Aは、吸着部31Aと、濃縮部32Aと、貯留部33(図1参照)とを備える。
ガスラインL2は、下流側が複数(本実施形態では、5本)に分岐する分岐ラインL21,L22,L23,L24,L25に連結される。吸着部31Aは、複数(本実施形態では、5個)の吸着塔71,72,73,74,75を有する。分岐ラインL21,L22,L23,L24,L25は、下流側が各吸着塔71,72,73,74,75の入口部に連結される。吸着塔71,72,73,74,75は、図示しないが、例えば、タンクなどの容器内に吸着剤が充填された一種のフィルタを有する。吸着剤は、例えば、ゼオライト系の吸着剤であり、モルデナイトが好適である。吸着塔71,72,73,74,75は、放射性ガスが通過することで、放射性ガスに含まれる放射性希ガスとしてのキセノンやクリプトンなどを選択的に吸着する。一方、吸着塔71,72,73,74,75は、放射性ガスに含まれる放射性希ガスが選択的に吸着されている間に,吸着されなかった空気が通過する。分岐ラインL21,L22,L23,L24,L25には、開閉弁(導入切替弁)76,77,78,79,80が設けられる。
吸着塔71,72,73,74,75には、出口部に分岐ラインL26,L27,L28,L29,L30が接続される。分岐ラインL26,L27,L28,L29,L30は、下流側が1本のガスラインL9に連結される。
吸着塔71,72,73,74,75には、入口部に第1分岐ライン(濃縮ライン)L31,L32,L33,L34,L35の一端部が連結される。第1分岐ラインL31,L32,L33,L34,L35には、他端部に連結ライン(濃縮ライン)L36が連結される。そのため、吸着塔71,72,73,74,75は、入口部が第1分岐ラインL31,L32,L33,L34,L35および連結ラインL36により連通する。そして、L31,L32,L33,L34,L35には、開閉弁(分離濃縮切替弁)81,82,83,84,85が設けられる。
吸着塔71,72,73,74,75は、入口部に第2分岐ライン(濃縮ライン)L41,L42,L43,L44,L45の一端部が連結される。第2分岐ラインL41,L42,L43,L44,L45は、他端部に連結ライン(濃縮ライン)L46が連結される。そのため、吸着塔71,72,73,74,75は、入口部が第2分岐ラインL41,L42,L43,L44,L45および連結ラインL46により連通する。そして、L41,L42,L43,L44,L45は、開閉弁(分離濃縮切替弁)86,87,88,89,90が設けられる。
なお、図示しないが、第1分岐ラインL31,L32,L33,L34,L35および第2分岐ラインL41,L42,L43,L44,L45には、真空ポンプ(吸引力付与部)が設けられている。そして、連結ラインL36,L46は、ガスラインL14に連結され、ガスラインL14には、下流側に貯留部33を構成するガスタンク55(いずれも図1参照)が連結される。また、第1分岐ラインL31,L32,L33,L34,L35および連結ラインL36だけとし、第2分岐ラインL41,L42,L43,L44,L45および連結ラインL36をなくしてもよい。さらに、第3分岐ラインおよび連結ラインを設けてもよい。
なお、分岐ラインL26,L27,L28,L29,L30に、第1実施形態と同様に、分岐ライン、ガスライン、開閉弁、空気処理装置、供給ポンプ(圧力付与部)を設けてもよい。
濃縮部32Aは、吸着部31A(吸着塔71,72,73,74,75)に吸着された放射性希ガスを脱離させて濃縮するものである。すなわち、5個の吸着塔71,72,73,74,75を、例えば、一次吸着塔、二次吸着塔、最終吸着塔として使用する。吸着塔71を一次吸着塔として使用し、吸着塔72を二次吸着塔として使用し、吸着塔75を最終吸着塔として使用する。つまり、吸着塔71を一次吸着塔とし、放射性希ガスを含む放射性ガスを導入する。吸着塔72を二次吸着塔とし、吸着塔71に吸着された放射性ガスを脱離させて吸着塔72に吸着させて濃縮する。吸着塔75を最終吸着塔とし、吸着塔72から脱離された放射性ガスを吸着すると共に吸着した放射性ガスを脱離して貯留部33に供給する。なお、吸着塔73,74は、一次吸着塔や二次吸着塔として使用してもよいし、三次吸着塔や四次吸着塔として使用してもよい。
そのため、濃縮部32Aは、第1分岐ラインL31,L32,L33,L34,L35、連結ラインL36、開閉弁81,82,83,84,85、第2分岐ラインL41,L42,L43,L44,L45、連結ラインL46、開閉弁(分離濃縮切替弁)86,87,88,89,90、真空ポンプ(図示略)から構成される。
なお、第2実施形態では、吸着部31Aを5個の吸着塔71,72,73,74,75により構成したが、この構成に限定されるものではない。例えば、吸着部31Aを3個の吸着塔により構成したり、吸着部31Aを6個以上の吸着塔により構成したりしてもよい。
<ガス処理方法>
ここで、ガス処理装置30Aの作動によるガス処理方法について説明する。図4は、ガス処理方法を表す説明図、図5から図15は、ガス処理手順を説明するための概略図である。
第2実施形態のガス処理方法は、放射性ガスに含まれる放射性希ガスを吸着塔71,72,73,74,75に吸着させる工程と、放射性希ガスを吸着させる吸着塔71,72,73,74,75を切り替える工程と、吸着塔71,72,73,74,75に吸着された放射性希ガスを脱離させて濃縮して貯留する工程とを有する。
なお、以下の説明にて、開閉弁76,77,78,79,80,81,82,83,84,85,86,87,88,89,90の開閉操作に関する説明は省略する。また、吸着塔71,72,73,74,75の濃度とは、予め設定された所定時間における吸着回数である。
図3から図5に示すように、ステップ1にて、フィルタベント装置20(図1参照)で処理された放射性ガスは、ガスラインL2および分岐ラインL25から吸着塔75に導入される。吸着塔75は、放射性ガスに含まれる放射性希ガスを吸着し、放射性希ガスが除去された空気などは、分岐ラインL30からガスラインL9に排出される。ここで、吸着塔75は、放射性希ガスの濃度「1」となる。
図3および図4、図6に示すように、ステップ2にて、放射性ガスは、ガスラインL2および分岐ラインL21から吸着塔71に導入される。吸着塔71は、放射性ガスに含まれる放射性希ガスを吸着し、放射性希ガスが除去された空気などは、分岐ラインL26からガスラインL9に排出される。ここで、吸着塔71は、放射性希ガスの濃度「1」となる。
図3および図4、図7に示すように、ステップ3にて、放射性ガスは、ガスラインL2および分岐ラインL22から吸着塔72に導入される。吸着塔72は、放射性ガスに含まれる放射性希ガスを吸着し、放射性希ガスが除去された空気などは、分岐ラインL27からガスラインL9に排出される。ここで、吸着塔72は、放射性希ガスの濃度「1」となる。また、吸着塔71は、吸着している放射性希ガスを脱離し、第1分岐ラインL31、連結ラインL36、第1分岐ラインL35により吸着塔75に送り出し、吸着塔75は、放射性希ガスを吸着する。ここで、吸着塔71は、放射性希ガスの濃度「0」となり、吸着塔75は、放射性希ガスの濃度「2」となる。
図3および図4、図8に示すように、ステップ4にて、放射性ガスは、ガスラインL2および分岐ラインL21から吸着塔71に導入される。吸着塔71は、放射性ガスに含まれる放射性希ガスを吸着し、放射性希ガスが除去された空気などは、分岐ラインL26からガスラインL9に排出される。ここで、吸着塔71は、放射性希ガスの濃度「1」となる。
図3および図4、図9に示すように、ステップ5にて、放射性ガスは、ガスラインL2および分岐ラインL23から吸着塔73に導入される。吸着塔73は、放射性ガスに含まれる放射性希ガスを吸着し、放射性希ガスが除去された空気などは、分岐ラインL28からガスラインL9に排出される。ここで、吸着塔73は、放射性希ガスの濃度「1」となる。また、吸着塔71は、吸着している放射性希ガスを脱離し、第1分岐ラインL31、連結ラインL36、第1分岐ラインL32により吸着塔72に送り出し、吸着塔72は、放射性希ガスを吸着する。ここで、吸着塔71は、放射性希ガスの濃度「0」となり、吸着塔72は、放射性希ガスの濃度「2」となる。
図3および図4、図10に示すように、ステップ6にて、放射性ガスは、ガスラインL2および分岐ラインL22から吸着塔71に導入される。吸着塔71は、放射性ガスに含まれる放射性希ガスを吸着し、放射性希ガスが除去された空気などは、分岐ラインL26からガスラインL9に排出される。ここで、吸着塔71は、放射性希ガスの濃度「1」となる。また、吸着塔72は、吸着している放射性希ガスを脱離し、第1分岐ラインL32、連結ラインL36、第1分岐ラインL35により吸着塔75に送り出し、吸着塔75は、放射性希ガスを吸着する。ここで、吸着塔72は、放射性希ガスの濃度「0」となり、吸着塔75は、放射性希ガスの濃度「4」となる。
図3および図4、図11に示すように、ステップ7にて、放射性ガスは、ガスラインL2および分岐ラインL22から吸着塔72に導入される。吸着塔72は、放射性ガスに含まれる放射性希ガスを吸着し、放射性希ガスが除去された空気などは、分岐ラインL27からガスラインL9に排出される。ここで、吸着塔72は、放射性希ガスの濃度「1」となる。また、吸着塔71は、吸着している放射性希ガスを脱離し、第1分岐ラインL31、連結ラインL36、第1分岐ラインL33により吸着塔73に送り出し、吸着塔73は、放射性希ガスを吸着する。ここで、吸着塔71は、放射性希ガスの濃度「0」となり、吸着塔73は、放射性希ガスの濃度「2」となる。
図3および図4、図12に示すように、ステップ8にて、放射性ガスは、ガスラインL2および分岐ラインL21から吸着塔71に導入される。吸着塔71は、放射性ガスに含まれる放射性希ガスを吸着し、放射性希ガスが除去された空気などは、分岐ラインL26からガスラインL9に排出される。ここで、吸着塔71は、放射性希ガスの濃度「1」となる。
図3および図4、図13に示すように、ステップ9にて、放射性ガスは、ガスラインL2および分岐ラインL24から吸着塔74に導入される。吸着塔74は、放射性ガスに含まれる放射性希ガスを吸着し、放射性希ガスが除去された空気などは、分岐ラインL29からガスラインL9に排出される。ここで、吸着塔74は、放射性希ガスの濃度「1」となる。また、吸着塔71は、吸着している放射性希ガスを脱離し、第1分岐ラインL31、連結ラインL36、第1分岐ラインL32により吸着塔72に送り出し、吸着塔72は、放射性希ガスを吸着する。ここで、吸着塔71は、放射性希ガスの濃度「0」となり、吸着塔72は、放射性希ガスの濃度「2」となる。
図3および図4、図14に示すように、ステップ10にて、放射性ガスは、ガスラインL2および分岐ラインL21から吸着塔71に導入される。吸着塔71は、放射性ガスに含まれる放射性希ガスを吸着し、放射性希ガスが除去された空気などは、分岐ラインL26からガスラインL9に排出される。ここで、吸着塔71は、放射性希ガスの濃度「1」となる。また、吸着塔72は、吸着している放射性希ガスを脱離し、第1分岐ラインL32、連結ラインL36、第1分岐ラインL33により吸着塔73に送り出し、吸着塔73は、放射性希ガスを吸着する。ここで、吸着塔72は、放射性希ガスの濃度「0」となり、吸着塔73は、放射性希ガスの濃度「4」となる。
図3および図4、図15に示すように、ステップ11にて、放射性ガスは、ガスラインL2および分岐ラインL22から吸着塔72に導入される。吸着塔72は、放射性ガスに含まれる放射性希ガスを吸着し、放射性希ガスが除去された空気などは、分岐ラインL27からガスラインL9に排出される。ここで、吸着塔72は、放射性希ガスの濃度「1」となる。また、吸着塔71は、吸着している放射性希ガスを脱離し、第1分岐ラインL31、連結ラインL36、第1分岐ラインL34により吸着塔74に送り出し、吸着塔74は、放射性希ガスを吸着する。ここで、吸着塔71は、放射性希ガスの濃度「0」となり、吸着塔74は、放射性希ガスの濃度「2」となる。さらに、吸着塔73は、吸着している放射性希ガスを脱離し、第2分岐ラインL43、連結ラインL46、第2分岐ラインL45により吸着塔75に送り出し、吸着塔75は、放射性希ガスを吸着する。ここで、吸着塔73は、放射性希ガスの濃度「0」となり、吸着塔75は、放射性希ガスの濃度「6」となる。
ここで、例えば、吸着塔75が放射性希ガスを吸着可能な放射性希ガスの濃度が「6」に設定されていると、ここで、吸着塔75は、吸着している放射性希ガスを脱離し、第1分岐ラインL35(または、第2分岐ラインL45)およびガスラインL14により貯留部33のガスタンク55に送られて貯留される。ここで、吸着塔71は、放射性希ガスの濃度「0」となり、再び放射性希ガスを吸着可能となる。
[本実施形態の作用効果]
第1の態様に係るガス処理装置は、放射性希ガスを含む放射性ガスが流れるガスラインL2に設けられて放射性希ガスを吸着する吸着部31,31Aと、吸着部31,31Aに吸着された放射性希ガスを脱離させて濃縮する濃縮部32,32Aと、濃縮部32,32Aで濃縮された放射性希ガスを貯留する貯留部33とを備える。
第1の態様に係るガス処理装置は、吸着部31,31Aが放射性希ガスを吸着し、濃縮部32,32Aが放射性希ガスを濃縮し、貯留部33が濃縮された放射性希ガスを貯留することとなる。そのため、放射性希ガスを適正に処理することができる。また、貯留部33は、濃縮された高濃度の放射性希ガスを貯留することとなり、小型化が可能となり、装置の大型化を抑制することができる。
本実施形態のガス処理装置30,30Aは、フィルタベント装置では取り除くことができない放射性希ガスを回収することができるものであり、住民避難を最小限にすることができる。
第2の態様に係るガス処理装置は、吸着部31は、ガスラインL2に並列に設けられる複数の吸着塔41,42,43と、複数の吸着塔41,42,43への放射性ガスの導入を切り替える導入切替弁としての開閉弁44,45,46とを有し、濃縮部32は、複数の吸着塔41,42,43が吸着した放射性ガスを脱離させて貯留部33に供給して濃縮する濃縮ラインとしての分岐ラインL11,L12,L13およびガスラインL14と、複数の吸着塔41,42,43からの放射性ガスの脱離を切り替える脱離切替弁としての開閉弁51,52,53とを有する。これにより、複数の吸着塔41,42,43を切り替えることで、連続して放射性ガスの吸着処理を行うことができると共に、連続して放射性ガスの濃縮処理を行うことができ、作業性の向上を図ることができる。
第3の態様に係るガス処理装置は、濃縮部32は、濃縮ラインとしてのガスラインL14に設けられて複数の吸着塔41,42,43の入口側に吸引力を付与する吸引力付与部としての真空ポンプ54を有する。これにより、吸着塔41,42,43からの放射性ガスの脱離を容易に行うことができる。
第4の態様に係るガス処理装置は、濃縮部32は、複数の吸着塔41,42,43の出口側に圧力を付与する圧力付与部としての供給ポンプ61を有する。これにより、吸着塔41,42,43からの放射性ガスの脱離処理を促進することができる。
第5の態様に係るガス処理装置は、吸着部31Aは、ガスラインL2に並列に設けられる複数の吸着塔71,72,73,74,75を有し、濃縮部32Aは、複数の吸着塔71,72,73,74,75の間に設けられて一方の吸着塔に吸着された放射性ガスを脱離させて他方に吸着塔に吸着させて濃縮する濃縮ラインとしての第1分岐ラインL31,L32,L33,L34,L35および第2分岐ラインL41,L42,L43,L44,L45および連結ラインL36,L46と、複数の吸着塔71,72,73,74,75の間で放射性ガスを脱離させる吸着塔と放射性ガスを吸着させて濃縮する吸着塔とを切り替える脱離濃縮切替弁としての開閉弁81,82,83,84,85,86,87,88,89,90とを有する。これにより、複数の吸着塔71,72,73,74,75を切り替えることで、連続して放射性ガスの吸着処理を行うことができると共に、連続して放射性ガスの濃縮処理を行うことができ、作業性の向上を図ることができる。
第6の態様に係るガス処理装置は、複数の吸着塔71,72,73,74,75は、ガスラインL2から導入される放射性ガスに含まれる放射性希ガスを吸着する一次吸着塔と、一次吸着塔から脱離された放射性ガスを吸着する二次吸着塔とを有する。これにより、複数の吸着塔71,72,73,74,75を用いて放射性ガスを高濃度に濃縮処理することができる。
第7の態様に係るガス処理装置は、複数の吸着塔71,72,73,74,75は、一次吸着塔および二次吸着塔から脱離された放射性ガスを吸着すると共に吸着した放射性ガスを脱離して貯留部33に供給する最終吸着塔を有する。これにより、最終吸着塔により放射性ガスを高濃度に濃縮処理することができる。
第8の態様に係るガス処理装置は、貯留部33に貯留された放射性ガスを吸着部31,31Aに戻す循環ラインL15が設けられる。これにより、放射性ガスを高濃度に濃縮処理することができる。
第9の態様に係るガス処理方法は、放射性ガスに含まれる放射性希ガスを吸着塔41,42,43,71,72,73,74,75部に吸着させる工程と、放射性ガスを吸着させる吸着塔41,42,43,71,72,73,74,75を切り替える工程と、吸着塔41,42,43,71,72,73,74,75に吸着された放射性希ガスを脱離させて濃縮して貯留する工程とを有する。これにより、放射性希ガスを適正に処理することができると共に、装置の大型化を抑制することができる。
10 原子力発電プラント
11 原子炉格納容器
12 加圧水型原子炉
13 蒸気発生器
14 高温側送給配管
15 低温側送給配管
16 加圧器
17 一次系冷却水ポンプ
20 フィルタベント装置
30,30A ガス処理装置
31,31A 吸着部
32,32A 濃縮部
33 貯留部
41,42,43,71,72,73,74,75 吸着塔
44,45,46,76,77,78,79,80 開閉弁(導入切替弁)
47,48,49,57,58,59 開閉弁
50 煙突
51,52,53 開閉弁(分離切替弁)
54 真空ポンプ(吸引力付与部)
55 ガスタンク
56 循環ポンプ
60 空気処理装置
61 供給ポンプ(圧力付与部)
81,82,83,84,85,86,87,88,89,90 開閉弁(分離濃縮切替弁)
L1,L2,L9,L19 ガスライン
L3,L4,L5,L6,L7,L8,L16,L17,L18,L21,L22,L23,L24,L25,L26,L27,L28,L29,L30 分岐ライン
L11,L12,L13 分岐ライン(濃縮ライン)
L14 ガスライン(濃縮ライン)
L31,L32,L33,L34,L35 第1分岐ライン(濃縮ライン)
L41,L42,L43,L44,L45 第2分岐ライン(濃縮ライン)
L15 循環ライン
L36,L46 連結ライン(濃縮ライン)

Claims (7)

  1. 放射性希ガスを含む放射性ガスが流れるガスラインに設けられて前記放射性希ガスを吸着する吸着部と、
    前記吸着部に吸着された前記放射性希ガスを脱離させて濃縮する濃縮部と、
    前記濃縮部で濃縮された前記放射性希ガスを貯留する貯留部と、
    を備え、
    前記濃縮部は、前記吸着部の入口側に吸引力を付与する吸引力付与部と、前記吸着部の出口側に圧力を付与する圧力付与部を有し、
    前記吸着部の再生処理を行うとき、前記吸引力付与部を駆動し、所定時間が経過した後に前記圧力付与部を駆動する、
    ガス処理装置。
  2. 前記吸着部は、前記ガスラインに並列に設けられる複数の吸着塔と、前記複数の吸着塔への前記放射性ガスの導入を切り替える導入切替弁とを有し、前記濃縮部は、前記複数の吸着塔が吸着した前記放射性ガスを脱離させて前記貯留部に供給して濃縮する濃縮ラインと、前記複数の吸着塔からの前記放射性ガスの脱離を切り替える脱離切替弁とを有する、
    請求項1に記載のガス処理装置。
  3. 前記吸着部は、前記ガスラインに並列に設けられる複数の吸着塔を有し、前記濃縮部は、前記複数の吸着塔の間に設けられて一方の前記吸着塔に吸着された前記放射性ガスを脱離させて他方に前記吸着塔に吸着させて濃縮する濃縮ラインと、前記複数の吸着塔の間で前記放射性ガスを脱離させる前記吸着塔と前記放射性ガスを吸着させて濃縮する前記吸着塔とを切り替える脱離濃縮切替弁とを有する、
    請求項1に記載のガス処理装置。
  4. 前記複数の吸着塔は、前記ガスラインから導入される前記放射性ガスに含まれる放射性希ガスを吸着する一次吸着塔と、前記一次吸着塔から脱離された前記放射性ガスを吸着する二次吸着塔とを有する、
    請求項3に記載のガス処理装置。
  5. 前記複数の吸着塔は、前記一次吸着塔および前記二次吸着塔から脱離された前記放射性ガスを吸着すると共に吸着した前記放射性ガスを脱離して前記貯留部に供給する最終吸着塔を有する、
    請求項4に記載のガス処理装置。
  6. 前記貯留部に貯留された前記放射性ガスを前記吸着部に戻す循環ラインが設けられる、
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のガス処理装置。
  7. 放射性ガスが含まれる放射性希ガスを吸着塔に吸着させる工程と、
    前記放射性希ガスを吸着させる吸着塔を切り替える工程と、
    前記吸着塔に吸着された前記放射性希ガスを脱離させて濃縮して貯留する工程と、
    を有し、
    前記吸着塔の再生処理を行うとき、前記吸着塔の入口側に吸引力を付与し、所定時間が経過した後に前記吸着塔の出口側に圧力を付与する、
    ガス処理方法。
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