JPH01316693A - 高濃度トリチウム共存重水の回収方法およびその装置 - Google Patents
高濃度トリチウム共存重水の回収方法およびその装置Info
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- JPH01316693A JPH01316693A JP63149494A JP14949488A JPH01316693A JP H01316693 A JPH01316693 A JP H01316693A JP 63149494 A JP63149494 A JP 63149494A JP 14949488 A JP14949488 A JP 14949488A JP H01316693 A JPH01316693 A JP H01316693A
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Landscapes
- Drying Of Gases (AREA)
- Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉
この発明は、重水系機器内に残留するトリチウム共存重
水を高濃度で回収するための方法と、この方法を実施す
るための装置に関するものである。
水を高濃度で回収するための方法と、この方法を実施す
るための装置に関するものである。
この発明は特に、重水を減速材として用いる原子炉施設
および重水精製施設等の高濃度のトリチウム共存重水を
取扱う施設の設備開放点検作業において、トリチウム被
爆線量を低減し、さらには高濃度垂水を回収するために
有用である。
および重水精製施設等の高濃度のトリチウム共存重水を
取扱う施設の設備開放点検作業において、トリチウム被
爆線量を低減し、さらには高濃度垂水を回収するために
有用である。
〈従来の技術〉
高濃度のトリチウム共存重水を取扱う設備の分解点検作
業は、トリチウムのa洩による作業被爆を防止するため
、重水系機器、例えば重水循環ポンプ等の内部に残留す
るトリチウム共イf重水を乾燥ガス等で蒸発除去したの
ち開放する方法が従来からとられている。
業は、トリチウムのa洩による作業被爆を防止するため
、重水系機器、例えば重水循環ポンプ等の内部に残留す
るトリチウム共イf重水を乾燥ガス等で蒸発除去したの
ち開放する方法が従来からとられている。
第4図はかような従来の方法を説明するものであって、
クリーンハウス40内で重水系機器41に乾燥ガスを送
気し、機器内に残留しているトリチウム共存重水42を
蒸発さぜる。トリチウム共存重水蒸気を含む乾殻排ガス
は、局所排風機43または室内換気により外気(クリー
ンハウス内の空気)と共に吸引され、大型脱湿器44に
送られる。この大型脱湿器44においては、例えばモレ
キュラーシーブ(合成ゼオライト)等によって重水蒸気
が吸着され、排ガス45のみが一般換気系46から吸引
された換気排ガスとともに排気v147から放出される
。一方、大型脱湿器44で吸着されたのち脱着されるト
リチウム共存垂水蒸気は凝縮させて回収し、収集タンク
48に集められた凝縮重水49はトリチウム濃度を側室
され、放出管理目標値を考慮して液体廃棄物として放水
口50から放出される。
クリーンハウス40内で重水系機器41に乾燥ガスを送
気し、機器内に残留しているトリチウム共存重水42を
蒸発さぜる。トリチウム共存重水蒸気を含む乾殻排ガス
は、局所排風機43または室内換気により外気(クリー
ンハウス内の空気)と共に吸引され、大型脱湿器44に
送られる。この大型脱湿器44においては、例えばモレ
キュラーシーブ(合成ゼオライト)等によって重水蒸気
が吸着され、排ガス45のみが一般換気系46から吸引
された換気排ガスとともに排気v147から放出される
。一方、大型脱湿器44で吸着されたのち脱着されるト
リチウム共存垂水蒸気は凝縮させて回収し、収集タンク
48に集められた凝縮重水49はトリチウム濃度を側室
され、放出管理目標値を考慮して液体廃棄物として放水
口50から放出される。
〈発明が解決しようとする課題〉
上記したごとき従来の方法においては、トリチウム共存
重水蒸気を含む乾燥排ガスは、外気と一緒に大型脱湿器
44で処理されるため、回収H8重水49は外気中の水
分により稀釈され、その結果、回収凝縮重水の垂水濃度
は0.1〜0,01%といった低濃度になってしまう、
そのためトリチウムを含む回収凝縮垂水からの重水やト
リチウムの回収再利用は不可能となり、環境に放出せざ
るを得なかった。また、この回収凝縮重水49を重水精
製装置により処理する場合には、装置の負荷を増大させ
ることになる。
重水蒸気を含む乾燥排ガスは、外気と一緒に大型脱湿器
44で処理されるため、回収H8重水49は外気中の水
分により稀釈され、その結果、回収凝縮重水の垂水濃度
は0.1〜0,01%といった低濃度になってしまう、
そのためトリチウムを含む回収凝縮垂水からの重水やト
リチウムの回収再利用は不可能となり、環境に放出せざ
るを得なかった。また、この回収凝縮重水49を重水精
製装置により処理する場合には、装置の負荷を増大させ
ることになる。
さらに、大型脱湿器44で使用するモレキュラシーブの
量は、重水系機器内の残留重水とクリーンハウス内の空
気中水分とを吸着するに足る量を使用しなければならな
いから、大量のモレキュラシーブが必要となる。
量は、重水系機器内の残留重水とクリーンハウス内の空
気中水分とを吸着するに足る量を使用しなければならな
いから、大量のモレキュラシーブが必要となる。
そこでこの発明は、重水系機器内に残留する高濃度のト
リチウム共存垂水を乾燥ガスで蒸発、除去し、これを回
収するに際して、上述した従来の方法に比べてモレキュ
ラシーブの使用量を大巾に低減できるとともに、トリチ
ウム共存重水を稀釈することなく高濃度のままで回収す
ることができる方法を提供することを目的としてなされ
たものである。
リチウム共存垂水を乾燥ガスで蒸発、除去し、これを回
収するに際して、上述した従来の方法に比べてモレキュ
ラシーブの使用量を大巾に低減できるとともに、トリチ
ウム共存重水を稀釈することなく高濃度のままで回収す
ることができる方法を提供することを目的としてなされ
たものである。
この発明のもう1つの目的は、上記したこの発明の方法
を効果的に実施するための装置を提供することである。
を効果的に実施するための装置を提供することである。
く課題を解決するための手段〉
本発明者等は、重水系機器内を密閉状態として乾燥ガス
を循環させて機器内に残留するトリチウム共存重水を蒸
発させ、このトリチウム共存重水蒸気を含む乾燥ガスの
みをモレキュラシーブに通すことによって、上記の目的
を達成できることを見出し、この発明を完成させたもの
である。
を循環させて機器内に残留するトリチウム共存重水を蒸
発させ、このトリチウム共存重水蒸気を含む乾燥ガスの
みをモレキュラシーブに通すことによって、上記の目的
を達成できることを見出し、この発明を完成させたもの
である。
すなわちこの発明による高濃度トリチウム共存重水の回
収方法は、重水系搬器内を密閉状態として乾燥ガスを循
環させて該機器内に残留しているトリチウム共存重水を
蒸発させ、該トリチウム共存重水の蒸気を含む循環ガス
をモレキュラシーブに通すことによって該循環ガス中の
トリチウム共存重水蒸気を該モレキュラシーブに吸着さ
せ、次いで該モレキュラシーブを加熱して吸着されたト
リチウム共存重水蒸気を放出せしめ、放出させた蒸気を
コンデンサにより凝縮して回収することを特徴とするも
のである。
収方法は、重水系搬器内を密閉状態として乾燥ガスを循
環させて該機器内に残留しているトリチウム共存重水を
蒸発させ、該トリチウム共存重水の蒸気を含む循環ガス
をモレキュラシーブに通すことによって該循環ガス中の
トリチウム共存重水蒸気を該モレキュラシーブに吸着さ
せ、次いで該モレキュラシーブを加熱して吸着されたト
リチウム共存重水蒸気を放出せしめ、放出させた蒸気を
コンデンサにより凝縮して回収することを特徴とするも
のである。
また上記した方法を実施するためのこの発明による装置
は、トリチウム共存重水がその内部に残留している重水
系機器と接続されて密閉循環系を形成する循環系配管と
、該機器内および該fIyA系配管内に乾燥ガスを循環
させるブロアと、該循環系配管内に配置されたモレキュ
ラシーブを含むカラムと、脱着操作時に該カラム内のモ
レキュラシーブを加熱するヒータと、脱着操作時に該カ
ラムからの脱着物を該循環系配管から分岐してコンデン
サへ導く分岐配管と、該コンデンサからの凝縮物を回収
する回収タンクとからなることを特徴とするものである
。
は、トリチウム共存重水がその内部に残留している重水
系機器と接続されて密閉循環系を形成する循環系配管と
、該機器内および該fIyA系配管内に乾燥ガスを循環
させるブロアと、該循環系配管内に配置されたモレキュ
ラシーブを含むカラムと、脱着操作時に該カラム内のモ
レキュラシーブを加熱するヒータと、脱着操作時に該カ
ラムからの脱着物を該循環系配管から分岐してコンデン
サへ導く分岐配管と、該コンデンサからの凝縮物を回収
する回収タンクとからなることを特徴とするものである
。
さら呻この発明による装置の別な実施態様においては、
吸着装置と再生回収装置とを別個のユニットとして分離
独立させることができる。
吸着装置と再生回収装置とを別個のユニットとして分離
独立させることができる。
すなわちこの発明による分離独立型の装置は、トリチウ
ム共存重水がその内部に残留している垂水系機器と接続
されて密閉循環系を形成する第1の循環系配管と、該機
器内および該第1循環系配管内に乾燥ガスを循環させる
ブロアと、該第1fjii環系配管内に着脱自在に配置
されなモレキュラシーブを含むカラムとからなる吸着装
置ユニット;およびモレキュラシーブを含むカラムが着
脱自在に配置できる密閉循環系を形成する第2の循環系
配管と、該第2循環系配管内に配置されたブロアと、該
カラム内のモレキュラシーブを加熱してモレキュラシー
ブの吸着物を脱着させるヒータと、該カラムからの脱着
物を凝縮するコンデンサと、該コンデンサからの凝縮物
を回収する回収タンクとからなる再生回収装置ユニット
:からなり、該吸着装置ユニット内で吸着処理したモレ
キュラシーブカラムを取出して該再生回収ユニット内に
装着できるようにしたことを特徴とするものである。
ム共存重水がその内部に残留している垂水系機器と接続
されて密閉循環系を形成する第1の循環系配管と、該機
器内および該第1循環系配管内に乾燥ガスを循環させる
ブロアと、該第1fjii環系配管内に着脱自在に配置
されなモレキュラシーブを含むカラムとからなる吸着装
置ユニット;およびモレキュラシーブを含むカラムが着
脱自在に配置できる密閉循環系を形成する第2の循環系
配管と、該第2循環系配管内に配置されたブロアと、該
カラム内のモレキュラシーブを加熱してモレキュラシー
ブの吸着物を脱着させるヒータと、該カラムからの脱着
物を凝縮するコンデンサと、該コンデンサからの凝縮物
を回収する回収タンクとからなる再生回収装置ユニット
:からなり、該吸着装置ユニット内で吸着処理したモレ
キュラシーブカラムを取出して該再生回収ユニット内に
装着できるようにしたことを特徴とするものである。
く作 用〉
上記したごときこの発明によれば、重水系機器は密閉循
環系配管と接続されるため、機器内に残留していたトリ
チウム共存重水の蒸気を含む乾燥ガスのみをモレキュラ
シーブに通すことができ、外気(クリーンハウス内の空
気)が混入することがない。
環系配管と接続されるため、機器内に残留していたトリ
チウム共存重水の蒸気を含む乾燥ガスのみをモレキュラ
シーブに通すことができ、外気(クリーンハウス内の空
気)が混入することがない。
その結果、トリチウム共存重水の蒸気を吸着しうる量の
モレキュラシーブを使用すればよいことになる。さらに
凝縮重水は外気中の水分により稀釈されることなく、高
濃度で回収することができる。
モレキュラシーブを使用すればよいことになる。さらに
凝縮重水は外気中の水分により稀釈されることなく、高
濃度で回収することができる。
〈実施例〉
以下図面に示す実施例を参照してこの発明をさらに詳述
する。第1図はこの発明の装置の実施例を示すものであ
って、循環系配管1はその配管内にブロア2とモレキュ
ラシーブを含むカラム3a、 3bとを有し、循環系配
管1の入口1aおよび出口1bは重水系機器(図示せず
)と接続され、密閉循環系が形成されるようになってい
る。
する。第1図はこの発明の装置の実施例を示すものであ
って、循環系配管1はその配管内にブロア2とモレキュ
ラシーブを含むカラム3a、 3bとを有し、循環系配
管1の入口1aおよび出口1bは重水系機器(図示せず
)と接続され、密閉循環系が形成されるようになってい
る。
本実施例では循環系配管1内に2本のモレキュラシーブ
力ラム3a、 3bを並列に配置し、各カラムの下方の
循環系配管1を接続配管4で接続し、弁V1. V2.
V3. V4. V5の開閉操作によって2本のカラ
ム3a、 3bへの循環ガスの流れを変えられるように
なっている。また各カラム3a、 3bには、それぞれ
必要に応じてカラムを加熱できるヒーター5a、 5b
が設けられている。各カラムの上方の循環系配管1から
はそれぞれ分岐配管f3a、 6bが分岐し、これらは
合流して配管7となってコンデンサ8を介して回収タン
ク9へ接続されている。また、本実施例では、モレキュ
ラシーブカラム上流の循環系配管1に除湿用コンデンサ
10が・配置されており、このコンデンサ10からの凝
縮物配管11はコンデンサ8の下流で配管7と合流する
0回収タンク9の頂部には逃し弁12が設けられている
。
力ラム3a、 3bを並列に配置し、各カラムの下方の
循環系配管1を接続配管4で接続し、弁V1. V2.
V3. V4. V5の開閉操作によって2本のカラ
ム3a、 3bへの循環ガスの流れを変えられるように
なっている。また各カラム3a、 3bには、それぞれ
必要に応じてカラムを加熱できるヒーター5a、 5b
が設けられている。各カラムの上方の循環系配管1から
はそれぞれ分岐配管f3a、 6bが分岐し、これらは
合流して配管7となってコンデンサ8を介して回収タン
ク9へ接続されている。また、本実施例では、モレキュ
ラシーブカラム上流の循環系配管1に除湿用コンデンサ
10が・配置されており、このコンデンサ10からの凝
縮物配管11はコンデンサ8の下流で配管7と合流する
0回収タンク9の頂部には逃し弁12が設けられている
。
この装置の動作を説明すると、先ず循環系配管1の入口
1aおよび出口1bを重水系機器に接続して密閉循環系
を形成し、この配管1内に乾燥ガスを循環させる。乾燥
ガスとしては、湿分濃度の低い窒素ガスや原子力発電所
内計装用空気等を使用することができる。乾燥ガスの循
環によって、重水系機器内に残留するトリチウム共存重
水は蒸発され、その蒸気は乾燥ガスとともにブロア2に
より循環されて先ず除湿用コンデンサ10を通り、ここ
で循環ガス中の水分を凝縮除去して、モレキュラシーブ
カラム3a、 3bへ送られる循環ガス中の湿分を予偏
的に除去し、モレキュラシーブに対する負荷を低減する
。循環ガスは次いでモレキュラシーブカラム3a、 3
bへ送られる。ここで弁Vl、 V2. V3. V4
. V5の開閉操作を行うことによって、カラム3aで
は循環ガス中のトリチウム共存重水蒸気(以下重水蒸気
と略記する)のモレキュラシーブによる吸着がなされ、
カラム3bではモレキュラシーブに吸着された重水蒸気
の脱着がなされるように、循環ガスの流れを制御する。
1aおよび出口1bを重水系機器に接続して密閉循環系
を形成し、この配管1内に乾燥ガスを循環させる。乾燥
ガスとしては、湿分濃度の低い窒素ガスや原子力発電所
内計装用空気等を使用することができる。乾燥ガスの循
環によって、重水系機器内に残留するトリチウム共存重
水は蒸発され、その蒸気は乾燥ガスとともにブロア2に
より循環されて先ず除湿用コンデンサ10を通り、ここ
で循環ガス中の水分を凝縮除去して、モレキュラシーブ
カラム3a、 3bへ送られる循環ガス中の湿分を予偏
的に除去し、モレキュラシーブに対する負荷を低減する
。循環ガスは次いでモレキュラシーブカラム3a、 3
bへ送られる。ここで弁Vl、 V2. V3. V4
. V5の開閉操作を行うことによって、カラム3aで
は循環ガス中のトリチウム共存重水蒸気(以下重水蒸気
と略記する)のモレキュラシーブによる吸着がなされ、
カラム3bではモレキュラシーブに吸着された重水蒸気
の脱着がなされるように、循環ガスの流れを制御する。
このとき脱着が行われるカラム3bのヒータ5bは加熱
状態とされている。
状態とされている。
カラム3aのモレキュラシーブが重水蒸気をその飽和状
態近くまで吸着し、カラム3bのモレキュラシーブが再
生された時点で、再度弁操作を行って、カラム3bで吸
着が、カラム3aで脱着がなされるように、循環ガスの
流れを制御する。モレキュラシーブカラムで重水蒸気を
吸着除去された循環ガスは、乾燥ガスとして再度循環系
配管出口1bから重水系機器へ循環される。一方、モレ
キュラシーブからの脱着物は分岐配管6aまなは6bか
ら配管7を経てコンデンサ8へ送られ、ここで重水蒸気
が凝縮され、凝縮重水は回収タンク9に貯められ、排ガ
スは逃し弁12から排出される。なお、図示したように
この装置全体を1つのユニットとしてまとめ、車輪13
を取付けることによって運搬可能にすることもできる。
態近くまで吸着し、カラム3bのモレキュラシーブが再
生された時点で、再度弁操作を行って、カラム3bで吸
着が、カラム3aで脱着がなされるように、循環ガスの
流れを制御する。モレキュラシーブカラムで重水蒸気を
吸着除去された循環ガスは、乾燥ガスとして再度循環系
配管出口1bから重水系機器へ循環される。一方、モレ
キュラシーブからの脱着物は分岐配管6aまなは6bか
ら配管7を経てコンデンサ8へ送られ、ここで重水蒸気
が凝縮され、凝縮重水は回収タンク9に貯められ、排ガ
スは逃し弁12から排出される。なお、図示したように
この装置全体を1つのユニットとしてまとめ、車輪13
を取付けることによって運搬可能にすることもできる。
第2図はこの発明の装置の別な実施例であって、装置全
体を吸着装置ユニット2oと再生回収ユニット30とに
分離したタイプである。吸着装置ユニット20は、第1
の循環系配管21と、ブロア22と、モレキュラシーブ
を含むカラム23とを有し、第11環系配管の入口21
aおよび出口21bは重水系機器(図示せず)と接続さ
れて密閉循環系が形成される点は、第1図の実施例と同
様である。しかしながら第2図の分離タイプの装置の場
合には、カプラ24.24によってモレキュラシーブカ
ラム23が着脱自在に第11環系配管21内に設置でき
るようになっている。一方、再生回収装置ユニット30
は、第2のfli!!環系配管31内にブロア32と、
ヒータ35を備えた再熱用ドラム36と、コンデンサ3
8と、回収タンク39とが配置され、再熱用ドラム36
とコンデンサ38との間の循環系配管31内に、カプラ
34.34によってモレキュラシーブカラム33が着脱
自在に設置できるようになっている。
体を吸着装置ユニット2oと再生回収ユニット30とに
分離したタイプである。吸着装置ユニット20は、第1
の循環系配管21と、ブロア22と、モレキュラシーブ
を含むカラム23とを有し、第11環系配管の入口21
aおよび出口21bは重水系機器(図示せず)と接続さ
れて密閉循環系が形成される点は、第1図の実施例と同
様である。しかしながら第2図の分離タイプの装置の場
合には、カプラ24.24によってモレキュラシーブカ
ラム23が着脱自在に第11環系配管21内に設置でき
るようになっている。一方、再生回収装置ユニット30
は、第2のfli!!環系配管31内にブロア32と、
ヒータ35を備えた再熱用ドラム36と、コンデンサ3
8と、回収タンク39とが配置され、再熱用ドラム36
とコンデンサ38との間の循環系配管31内に、カプラ
34.34によってモレキュラシーブカラム33が着脱
自在に設置できるようになっている。
かような分離タイプの装置の動作を説明する。
先ず吸着装置ユニット20の第1循環系配管21の入口
21aと出口21bを重水系機器に接続して密閉循環系
を形成し、この配管21内に乾熱ガスを循環させて、重
水系機器内に残留するトリチウム共存重水を蒸発させ、
この重水蒸気を含む循環ガスをカラム23に通すことに
よって重水蒸気をカラム23内のモレキュラシーブに吸
着させる。
21aと出口21bを重水系機器に接続して密閉循環系
を形成し、この配管21内に乾熱ガスを循環させて、重
水系機器内に残留するトリチウム共存重水を蒸発させ、
この重水蒸気を含む循環ガスをカラム23に通すことに
よって重水蒸気をカラム23内のモレキュラシーブに吸
着させる。
重水蒸気を吸着除去された循環ガスは、乾燥ガスとして
再度循環系配管出口21bから重水系機器へ循環される
。従ってこの吸着装置ユニット20では、もっばら垂水
蒸気の吸着操作のみが行われる。
再度循環系配管出口21bから重水系機器へ循環される
。従ってこの吸着装置ユニット20では、もっばら垂水
蒸気の吸着操作のみが行われる。
かくして重水蒸気を吸着したモレキュラシーブカラム2
3は吸着装置ユニット20から取外すされ、次いでこれ
を再生回収装置ユニット30内の第2循環系配管内にカ
ラム33として装着し、このカラム33内のモレキュラ
シーグに吸着されている重水蒸気を脱着せしめてトリチ
ウム共存重水を回収する。すなわち、モレキュラシーブ
カラム33を第2循環系配管内に挿着したのちブロア3
2を作動させて第2循環系配管31内に循環ガスを循環
させる。この循環ガスは、再熱用ドラム36を通過する
ときにヒータ35で加熱され、加熱された循環ガスがカ
ラム33を通過する際に重水蒸気が脱着し、この重水蒸
気はコンデンサ38で凝縮されて回収タンク39にて回
収され、循環ガスのみが循環系配管31内を循環する。
3は吸着装置ユニット20から取外すされ、次いでこれ
を再生回収装置ユニット30内の第2循環系配管内にカ
ラム33として装着し、このカラム33内のモレキュラ
シーグに吸着されている重水蒸気を脱着せしめてトリチ
ウム共存重水を回収する。すなわち、モレキュラシーブ
カラム33を第2循環系配管内に挿着したのちブロア3
2を作動させて第2循環系配管31内に循環ガスを循環
させる。この循環ガスは、再熱用ドラム36を通過する
ときにヒータ35で加熱され、加熱された循環ガスがカ
ラム33を通過する際に重水蒸気が脱着し、この重水蒸
気はコンデンサ38で凝縮されて回収タンク39にて回
収され、循環ガスのみが循環系配管31内を循環する。
第2図に示したように、再生回収装置ユニット30は固
定式とし、吸着装置ユニット20のみに車輪26を取付
けて可搬式とすることによって、可搬式吸着装置ユニッ
ト20のみを自在に運搬でき、重水系機器や設備の一部
からのトリチウム共存重水の回収も可能となる。
定式とし、吸着装置ユニット20のみに車輪26を取付
けて可搬式とすることによって、可搬式吸着装置ユニッ
ト20のみを自在に運搬でき、重水系機器や設備の一部
からのトリチウム共存重水の回収も可能となる。
第3図はこの発明の重水回収装置100の使用状態を示
しており、クリーンハウス40内に重水系機器41と重
水回収装ziooとを収納し、重水回収装置の循環系配
管101を重水系機器41と接続して密閉循環系を形成
し、この発明の方法によるトリチウム共存重水の回収を
行っている。
しており、クリーンハウス40内に重水系機器41と重
水回収装ziooとを収納し、重水回収装置の循環系配
管101を重水系機器41と接続して密閉循環系を形成
し、この発明の方法によるトリチウム共存重水の回収を
行っている。
第3図かられかるようにこの発明によれば、重水回収装
置100内のモレキュラシーブの必要量は重水系機器内
残留重水42を吸着するのに要する量だけでよい、これ
に対して第4図に示したような従来方法によって重水系
機器内残留重水42を回収しようとすると、大型脱湿器
44で使用するモレキュラシーブの必要量は、重水系機
器内残留重水42だけでなく、それに加えてクリーンハ
ウス40内空気の水分を吸着するに要するモレキュラシ
ーブ量が必要となる。具体的に、現在運転されている大
型脱湿器の実績を基にしてモレキュラシーブ量を比較す
ると、この発明の重水回収装置(第3図、100)にお
けるモレキュラシーブ必要量は、大型脱湿器(第4図、
44)での必要量の約1710となる。
置100内のモレキュラシーブの必要量は重水系機器内
残留重水42を吸着するのに要する量だけでよい、これ
に対して第4図に示したような従来方法によって重水系
機器内残留重水42を回収しようとすると、大型脱湿器
44で使用するモレキュラシーブの必要量は、重水系機
器内残留重水42だけでなく、それに加えてクリーンハ
ウス40内空気の水分を吸着するに要するモレキュラシ
ーブ量が必要となる。具体的に、現在運転されている大
型脱湿器の実績を基にしてモレキュラシーブ量を比較す
ると、この発明の重水回収装置(第3図、100)にお
けるモレキュラシーブ必要量は、大型脱湿器(第4図、
44)での必要量の約1710となる。
また第3図かられかるように、この発明においてはクリ
ーンハウス40内空気中水分によって回収重水が稀釈さ
れることがないから、例えば重水濃度数10%程度の高
濃度の重水としてトリチウムを回収でき、回収した重水
をさらに重水精製装置200で9969%程度の高重水
濃度に精製する場合にも、重水精製装置200の負荷を
低減することができる。
ーンハウス40内空気中水分によって回収重水が稀釈さ
れることがないから、例えば重水濃度数10%程度の高
濃度の重水としてトリチウムを回収でき、回収した重水
をさらに重水精製装置200で9969%程度の高重水
濃度に精製する場合にも、重水精製装置200の負荷を
低減することができる。
〈発明の効果〉
以上説明したところかられかるようにこの発明によれば
、トリチウム共存重水が残留している重水系機器内を密
閉状態とじて乾熱ガスを循環させ、残留トリチウム共存
重水を蒸発除去し、モレキュラシーブに吸着させて回収
するようにしたから、回収作業に伴うトリチウム放出量
を実質的に零にでき、乾煤ガスの供給も不要となる。
、トリチウム共存重水が残留している重水系機器内を密
閉状態とじて乾熱ガスを循環させ、残留トリチウム共存
重水を蒸発除去し、モレキュラシーブに吸着させて回収
するようにしたから、回収作業に伴うトリチウム放出量
を実質的に零にでき、乾煤ガスの供給も不要となる。
さらに、外気中の水分がモレキュラシーブに吸着される
ことがないから、回収されるトリチウム共存重水は稀釈
されることなく重水系機器内に残留しているものと同じ
濃度で回収できることになる。その結果、トリチウムの
放出量も低減でき、さらには重水精製装置のようなグレ
ードアップ装置の負荷も低減できる。
ことがないから、回収されるトリチウム共存重水は稀釈
されることなく重水系機器内に残留しているものと同じ
濃度で回収できることになる。その結果、トリチウムの
放出量も低減でき、さらには重水精製装置のようなグレ
ードアップ装置の負荷も低減できる。
またモレキュラシーブの必要量も、重水系機器内に残留
しているトリチウム共存重水を吸着しうるだけの量でよ
く、使用量の低減化が図れる。その結果、放射性廃棄物
となる使用済みモレキュラシーブの発生量を減少させる
ことができる。
しているトリチウム共存重水を吸着しうるだけの量でよ
く、使用量の低減化が図れる。その結果、放射性廃棄物
となる使用済みモレキュラシーブの発生量を減少させる
ことができる。
第1図はこの発明の装置の実施例を示す説明図、第2図
はこの発明の装置野の別な実施例を示す説明図、第3図
はこの発明の装置の使用方法の説明図、第4図は従来の
重水回収方法を示す説明図である。 1 、21.31・・・循環系配管、2 、22.32
・・・ブロア、3a、 3b、 23.33・・・モレ
キュラシーブカラム、5a、 5b、 35−・・ヒー
タ、6a、 6b・・・分岐配管、8゜38・・・コン
デンサ、9.39・・・回収タンク、20・・・吸着装
置ユニット、30・・・再生回収装置ユニット。
はこの発明の装置野の別な実施例を示す説明図、第3図
はこの発明の装置の使用方法の説明図、第4図は従来の
重水回収方法を示す説明図である。 1 、21.31・・・循環系配管、2 、22.32
・・・ブロア、3a、 3b、 23.33・・・モレ
キュラシーブカラム、5a、 5b、 35−・・ヒー
タ、6a、 6b・・・分岐配管、8゜38・・・コン
デンサ、9.39・・・回収タンク、20・・・吸着装
置ユニット、30・・・再生回収装置ユニット。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、重水系機器内を密閉状態として乾燥ガスを循環させ
て該機器内に残留しているトリチウム共存重水を蒸発さ
せ、該トリチウム共存重水の蒸気を含む循環ガスをモレ
キュラシーブに通すことによって該循環ガス中のトリチ
ウム共存重水蒸気を該モレキュラシーブに吸着させ、次
いで該モレキュラシーブを加熱して吸着されたトリチウ
ム共存重水蒸気を脱着せしめ、脱着させた蒸気をコンデ
ンサにより凝縮して回収することを特徴とする高濃度ト
リチウム共存重水の回収方法。 2、トリチウム共存重水がその内部に残留している重水
系機器と接続されて密閉循環系を形成する循環系配管と
、該機器内および該循環系配管内に乾燥ガスを循環させ
るブロアと、該循環系配管内に配置されたモレキュラシ
ーブを含むカラムと、脱着操作時に該カラム内のモレキ
ュラシーブを加熱するヒータと、脱着操作時に該カラム
からの脱着物を該循環系配管から分岐してコンデンサへ
導く分岐配管と、該コンデンサからの凝縮物を回収する
回収タンクとからなることを特徴とする高濃度トリチウ
ム共存重水の回収装置。 3、請求項2に記載の装置を1つのユニットとしてまと
め、車輪を取付けて運搬可能としたことを特徴とする高
濃度トリチウム共存重水の回収装置。 4、トリチウム共存重水がその内部に残留している重水
系機器と接続されて密閉循環系を形成する第1の循環系
配管と、該機器内および該第1循環系配管内に乾燥ガス
を循環させるブロアと、該第1循環系配管内に着脱自在
に配置されたモレキュラシーブを含むカラムとからなる
吸着装置ユニット、および モレキュラシーブを含むカラムが着脱自在に配置できる
密閉循環系を形成する第2の循環系配管と、該第2循環
系配管内に配置されたブロアと、該カラム内のモレキュ
ラシーブを加熱してモレキュラシーブの吸着物を脱着さ
せるヒータと、該カラムからの脱着物を凝縮するコンデ
ンサと、該コンデンサからの凝縮物を回収する回収タン
クとからなる再生回収装置ユニットからなり、該吸着装
置ユニット内で吸着処理したモレキュラシーブカラムを
取出して該再生回収ユニット内に装着できるようにした
ことを特徴とする高濃度トリチウム共存重水の回収装置
。 5、請求項4に記載の吸着装置ユニットに車輪を取付け
て運搬可能としたことを特徴とする高濃度トリチウム共
存重水の回収装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63149494A JPH0631830B2 (ja) | 1988-06-17 | 1988-06-17 | 高濃度トリチウム共存重水の回収方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63149494A JPH0631830B2 (ja) | 1988-06-17 | 1988-06-17 | 高濃度トリチウム共存重水の回収方法およびその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01316693A true JPH01316693A (ja) | 1989-12-21 |
JPH0631830B2 JPH0631830B2 (ja) | 1994-04-27 |
Family
ID=15476376
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63149494A Expired - Lifetime JPH0631830B2 (ja) | 1988-06-17 | 1988-06-17 | 高濃度トリチウム共存重水の回収方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0631830B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003103134A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-08 | Toshiba Corp | Sf6ガス捕集装置およびその方法 |
KR100736020B1 (ko) * | 2006-06-08 | 2007-07-06 | 한국원자력연구원 | 순도가 향상된 저등급 중수증기의 회수방법 |
CN104318969A (zh) * | 2014-11-19 | 2015-01-28 | 清华大学 | 一种高温气冷堆含氚废水优化收集系统及收集工艺 |
CN112503397A (zh) * | 2020-11-12 | 2021-03-16 | 中核核电运行管理有限公司 | 一种含氚重水的传输装置 |
-
1988
- 1988-06-17 JP JP63149494A patent/JPH0631830B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003103134A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-08 | Toshiba Corp | Sf6ガス捕集装置およびその方法 |
KR100736020B1 (ko) * | 2006-06-08 | 2007-07-06 | 한국원자력연구원 | 순도가 향상된 저등급 중수증기의 회수방법 |
CN104318969A (zh) * | 2014-11-19 | 2015-01-28 | 清华大学 | 一种高温气冷堆含氚废水优化收集系统及收集工艺 |
CN112503397A (zh) * | 2020-11-12 | 2021-03-16 | 中核核电运行管理有限公司 | 一种含氚重水的传输装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0631830B2 (ja) | 1994-04-27 |
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