JP7496516B2 - インダクタ - Google Patents

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Description

本開示は、インダクタに関する。
電気エネルギーを磁気エネルギーとして蓄える受動素子であるインダクタは、電源電圧の昇降圧や直流電流の平滑化を目的として、例えばDC-DCコンバータ装置等に用いられる。例えば、回路基板上にリフロー方式で接合可能な表面実装型のインダクタも開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011-249770号公報
従来のインダクタでは、外部素子との接続信頼性に欠ける場合がある。本開示は、上記に鑑みて、より接続信頼性の高いインダクタを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係るインダクタは、磁性材料を含み、側面を有する立体形状の磁心と、金属材料を含み、前記磁心に埋設された埋設部、及び、前記磁心から露出した端部を有するコイル素子と、金属材料を含み、前記コイル素子の前記端部を挟んで前記磁心とは反対側に配置された電極部材と、前記コイル素子の前記端部及び前記電極部材を接合する導電性の接合材と、を備え、前記電極部材は、前記磁心の前記側面に沿って配置される側板であって、前記側面に沿う第一の方向において長尺状に前記側板の両主面を連通する長孔からなる第一方向スリットが設けられた側板を有し、前記コイル素子の前記端部は、前記第一の方向に沿って前記側面上を延び、かつ、前記両主面の連通方向において前記第一方向スリットに重なっており、前記接合材は、前記第一方向スリットの内側に配置されている。
本開示によれば、より高い接続信頼性を有するインダクタを提供できる。
図1は、比較例に係るインダクタの断面図である。 図2は、実施の形態に係るインダクタの斜視図である。 図3は、実施の形態に係る第一方向スリットの周辺構成の第一別例を示す斜視図である。 図4は、実施の形態に係る第一方向スリットの周辺構成の第二別例を示す第一の斜視図である。 図5は、実施の形態に係る第一方向スリットの周辺構成の第二別例を示す第二の斜視図である。 図6は、実施の形態に係る第一方向スリットの周辺構成の第二別例を示す平面図である。 図7は、実施の形態に係る第一方向スリットの周辺構成の第三別例を示す斜視図である。 図8は、実施の形態に係るインダクタの製造方法を示すフローチャートである。
(本開示に至る経緯)
前述したように、近年、多くの電子機器にインダクタが使用されている。特に、インダクタは、回路基板に実装されて使用されることがあり、回路基板上のランドへの実装を前提とした表面実装型のインダクタなども開発されている。
例えば、図1は、比較例に係る表面実装型のインダクタ100xの断面図である。図1に示すインダクタ100xは、特許文献1のインダクタと類似しており、コイル素子20xと、コイル素子20xを囲む磁心10xと、コイル素子20xに接続された電極部材30xと、を備えている。コイル素子20xは、磁心10xに埋設された埋設部21xと、磁心10xの側面から外部へと突出して露出した端部22xと、を有する。コイル素子20xの端部22xは、磁心10xの側面に沿うように折れ曲がり、底面(紙面下側の辺に沿う面)に向かって延びている。
電極部材30xは、コイル素子20xの端部22xの外側に重なるように、磁心10xの側面上に配置され、さらに、磁心10xの底面に沿うように折り曲げられている。電極部材30xと端部22xとは、図示しない接合材によって接合されている。ここで、端部22xと電極部材30xとは、磁心10xの底面に沿うように折り曲げる前に接合材によって接合され、接合の後に磁心10xの底面に沿うように折り曲げられている。このため、端部22xと電極部材30xとを折り曲げた後では、外側の電極部材30xによって接合の状態を視覚的に確認することができなくなる。したがって、例えば、接合材の不足や、これに起因して、折り曲げ加工時に接合部分にクラックが生じたり、接合部分が外れたりする等の接合状態の異常を発見できなくなる場合がある。
インダクタ100xを使用する場合に、コイル素子20xと電極部材30xとの接合に上記のような異常がある場合、コイル素子20xへの電力供給が十分行われずに想定される性能が得られないこと、及び、接合箇所の電気抵抗が上昇して異常な発熱などの不具合を生じることが予想される。
そこで本開示では、上記に鑑みて、より高い接続信頼性を有するインダクタについて説明する。具体的には、本開示に係るインダクタは、磁性材料を含み、側面を有する立体形状の磁心と、金属材料を含み、磁心に埋設された埋設部、及び、磁心から露出した端部を有するコイル素子と、金属材料を含み、コイル素子の端部を挟んで磁心とは反対側に配置された電極部材と、コイル素子の端部及び電極部材を接合する導電性の接合材と、を備える。電極部材は、磁心の側面に沿って配置される側板であって、側面に沿う第一の方向において長尺状に側板の両主面を連通する長孔からなる第一方向スリットが設けられた側板を有し、コイル素子の端部は、第一の方向に沿って側面上を延び、かつ、両主面の連通方向において第一方向スリットに重なっており、接合材は、第一方向スリットの内側に配置されている。
第一方向スリットが存在することにより、コイル素子の端部と電極部材との位置合わせ、及び、コイル素子の端部と電極部材との接合状態が視認可能となる。これにより、コイル素子の端部と電極部材との接合における異常の発生が抑制され、より高い接続信頼性が担保される。
以下、実施の形態について、図面を参照しながらより具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置、接続形態、ステップ及びステップの順序等は一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図には、互いに直交する3方向を意味するX軸、Y軸、及びZ軸を示し、必要に応じてこれらの軸及び当該軸に沿う軸方向を説明のために用いる。以下の説明では、Z軸方向を第一の方向、X軸方向を第二の方向と表現する場合がある。なお、各軸は、説明のために付されたものであり、インダクタが使用される方向及び姿勢を限定するものではない。
(実施の形態)
[構成]
実施の形態におけるインダクタについて、図2を参照して説明する。
図2は、実施の形態に係るインダクタの斜視図である。図2では、実施の形態に係るインダクタ100の外部から見える構成を実線で示している。また、図2では、インダクタ100の磁心10を透過した場合に見える構成を破線で示している。なお、図2の(a)はインダクタ100の全体を示しており、図2の(b)は第一方向スリット31の周囲を拡大した拡大図を示している。また、図2の(a)では、説明のために図2の(b)にドットハッチングで示すような接合材40の図示を省略しているが、図2の(a)には図2の(b)と同様の位置に、同様の接合材40があるものとして説明する。
図2に示すように、実施の形態に係るインダクタ100は、磁心10と、コイル素子20と、電極部材30と、接合材40と、を備える。
インダクタ100は、一例として、直方体状の圧粉磁心であり、磁心10の形状によって、およその外形が決定されている。なお、磁心10は、成形によって任意の形状に形成できる。つまり、磁心10の成形時における形状によって、任意の形状のインダクタ100を実現できる。本実施の形態のインダクタ100は、X軸方向の寸法が4mm以上12mm以下、Y軸方向の寸法が4mm以上12mm以下、Z軸方向の寸法が2mm以上8mm以下である磁心10によって構成される。
磁心10は、インダクタ100の外殻部分であり、コイル素子20の一部を覆っている。磁心10は、例えば、金属磁性体粉末及び樹脂材料等からなる圧粉磁心である。なお、磁心10は、磁性材料を用いて形成されていればよく、フェライトなどが用いられてもよく、その他であってもよい。金属磁性体粉末には、Fe-Si-Al系、Fe-Si系、Fe-Si-Cr系、又はFe-Si-Cr-B系等、所定の元素組成を有する粒子状材料が用いられる。また、樹脂材料には、シリコーン等、金属磁性体粉末の粒子間を絶縁しつつ、これらを結着することで一定の形状を保持可能な材料が選択される。
磁心10は、例えば直方体状の形状であり、底面13、底面13に繋がる4つの側面、及び、4つの側面に繋がり底面13に背向する天面14を有している。4つの側面は、X軸方向に互いに背向する2つの側面11と、Y軸方向に互いに背向する2つの側面12とによって構成されている。4つの側面11、12のそれぞれは、底面13に直交する平坦面を有している。なお、側面11と側面12とが交差し、かつ、天面14側(Z軸方向プラス側)の角部には、側面11、側面12、及び天面14のいずれの面からも磁心10の内部に向けて凹となる切欠き部15が設けられている。切欠き部15は、2つの側面11及び2つの側面12の組み合わせのそれぞれに対応して、4つ形成されている。切欠き部15の機能については、電極部材30の説明と併せて後述する。
コイル素子20は、埋設部21と、埋設部に接続された複数の端部22と、を有している。本実施の形態のコイル素子20は、1つの埋設部21と、2つの端部22と、によって構成されている。コイル素子20は、アルミニウム、銅、銀、及び金等の金属材料、ならびに金属と他の物質とから成る合金等から選択された材料によって実現される。埋設部21、及び端部22は、同じ材料からなる1つの部材を加工して形成された、各々の部位に対して付された呼称である。
端部22は、磁心10に覆われず、磁心10の側面12から露出する部位である。端部22は、例えば、0.1~0.2mm程度の厚みを有する平板状に展伸され、側面12に沿って底面13側へと(つまり、Z軸方向に沿って)延びており、底面13に到達するよりも以前に途切れている。つまり、端部22は、コイル素子20のうちの側面12上に配置された部位である。
埋設部21は、磁心10によって覆われる部位である。埋設部21は、長尺状の材料が巻回されており、コイルとして機能する。埋設部21の巻回数には特に限定はなく、例えば、0.5ターン、10ターン、又は100ターン等、インダクタ100に要求される性能、及び、磁心10の大きさなどの制約に合わせ、適宜選択される。埋設部21は、例えば、銅線が曲げられることで形成される。埋設部21を構成する銅線の断面は、直径0.16~1.40mmなどの円形であり、銅線の断面(横断面)のアスペクト比は、1:1である。
埋設部21は、巻回された巻回軸がZ軸方向に沿うように配置されている。埋設部21は、巻回によって形成された曲線部分と、曲線部分及び上記の端部22を接続する直線部分とを有している。埋設部21の直線部分は、端部22が配置された磁心10の側面12に向かってY軸方向に延びて、端部22に接続されている。
電極部材30は、側板36と、底板34と、係止部33と、を有する。電極部材30は、アルミニウム、銅、銀、及び金等の金属材料、ならびに金属と他の物質とから成る合金等から選択された材料によって実現される。電極部材30は、2つの端部22のそれぞれに対応して、インダクタ100のY軸方向における両側のそれぞれに1つずつ設けられる。ここでは、2つの電極部材30のうちの一方について説明するが、2つの電極部材30は、他方についても同様の説明が適用される同一構成である。側板36、底板34、及び係止部33は、同じ材料からなる1つの部材を加工して形成された、各々の部位に対して付された呼称である。
側板36は、磁心10の側面12に対応して当該側面12に沿うように設けられる部位である。側板36は、コイル素子20の端部22に重なるようにして配置され、後述する接合によって端部22と固定される。側板36には、端部22に重なる部分において、端部22の厚みを吸収することで、端部22とは重ならない部分が磁心10の側面12に対向するように構成されている。
より具体的には、側板36は、磁心10の側面12との間にコイル素子20の端部22が介在しない、側板36と側面12とが対向する第一の領域32aを有する。また、側板36は、上記の第一の領域32aとは異なる第二の領域32bであって、コイル素子20の端部22を介して、側板36と側面12とが対向する第二の領域32bを有する。すなわち、側板36の第二の領域32bは、コイル素子20の端部22に対向している。第二の領域32bは、第一の領域32aに対して、側面12から離れる方向にずれて配置されており、第一の領域32a及び第二の領域32bによって、側面12から離れる方向に凹となる凹部32が形成されている。
図中に示すように、本実施の形態における凹部32は、2つの第一の領域32aに、X軸方向に挟まれた第二の領域32bによって形成されている。また、凹部32は、端部22のZ軸方向マイナス側が閉じられ、Z軸方向プラス側が開放されたポケット形状である。また、凹部32に端部22を収容することで、電極部材30は、凹部32を介してXZ平面内での移動が抑制される。具体的には、電極部材30にZ軸プラス方向の力が加えられた際には、端部22が凹部32の内部空間におけるZ軸マイナス側の面に引っ掛かるため、電極部材30の移動が抑制される。また、電極部材30にX軸方向の力が加えられた際には、端部22が凹部32の内部空間におけるZ軸方向両側の面にそれぞれ引っ掛かるため、電極部材30の移動が抑制され、磁心10への電極部材30の位置合わせが容易となる。
第二の領域32bの磁心10側の面(以下、凹部32の底ともいう)に端部22が接触又は近接するように電極部材30が配置されることで、凹部32の内部空間に端部22が収容される。なお、凹部32の深さ(Y軸方向における内部空間の大きさ)は、例えば、0.1~0.6mmであり、端部22の厚みに合わせて、端部22の大部分を収容可能なように適切な深さが選択される。一例として、本実施の形態に係る側板36は、0.2mmの深さの凹部32を有する。凹部32に端部22が収容されることで、側板36と側面12との間のデッドスペースが縮小され、コンパクトなインダクタ100を実現できる。また、電極部材30の側板36がコイル素子20の端部22及び側面12に接触することで、電極部材30と磁心10との物理的な接続が安定する。
側板36には、第一方向スリット31が形成されている。第一方向スリット31は、Z軸方向(第一の方向)に長尺状の長孔からなり、側板36のY軸方向プラス側及びマイナス側の両主面を連通している。第一方向スリット31は、側板36の両主面を連通することで、凹部32の底に達している。つまり、第一方向スリット31は、凹部32の底に設けられている。
また、図中では、Y軸方向に平行な方向である、側板36の両主面の連通方向において、第一方向スリット31に、端部22が重なっている。より詳しくは、側板36のY軸方向プラス側の主面に端部22が接触する場合、当該端部22によって第一方向スリット31が塞がれる。また、側板36のY軸方向プラス側の主面に端部22が近接する場合、当該端部22によって、連通方向における第一方向スリット31の大きな孔はなくなり、端部22からXZ平面に沿う方向にわずかな隙間が残る。第一方向スリット31については、後述にてさらに詳しく説明する。
底板34は、磁心10の底面13に対応して設けられる部位である。底板34は、磁心10の側面12と底面13との境界に対応する位置で側板36と一体化され、底面13に沿って、磁心10の中心方向に延びて設けられている。例えば、インダクタ100が回路基板に実装される際、底板34は、接合材40とは別の接合材を介して回路基板上のランドに接続される。このとき、側板36には、ランドへの接続に用いられた接合材によるフィレットが形成される。
係止部33は、側板36が延びるXZ平面に交差して、底板34と平行な方向に突出する突起部位である。係止部33は、電極部材30がXZ平面内において移動することを抑制する機能を有する。係止部33は、側板36から磁心10側に向かって突出し、上記した磁心10の切欠き部15に係止される。係止部33は、電極部材30に対して2つ設けられており、それぞれ1つの切欠き部15に係止される。上記した磁心10に設けられた4つの切欠き部15は、2つの電極部材30に設けられた2つずつの係止部33がそれぞれ係止されるために使用される。
以下、1つの電極部材30に設けられた2つの係止部33に着目して説明する。2つの係止部33の一方は、電極部材30が取り付けられている側面12に対応する2つの切欠き部15に係止される。このとき、2つの切欠き部15が形成されることで、2つの側面11のそれぞれからX軸方向に凹んだ磁心10の幅は、2つの係止部33の間隔に対応している。
したがって、電極部材30にX軸プラス方向の力が加えられた際には2つの係止部33の一方が2つの切欠き部15の一方におけるX軸プラス側の面に引っ掛かるため、電極部材30の移動が抑制される。また、電極部材30にX軸マイナス方向の力が加えられた際には2つの係止部33の他方が2つの切欠き部15の他方におけるX軸マイナス側の面に引っ掛かるため、電極部材30の移動が抑制される。このようにして、係止部33が切欠き部15に係止されることで、電極部材30のX軸方向において移動することが抑制される。
また、切欠き部15が形成されることで、天面14からZ軸方向に凹んだ磁心10の高さは、係止部33と底板34との間隔に対応している。したがって、電極部材30にZ軸マイナス方向の力が加えられた際には2つの係止部33が2つの切欠き部15におけるZ軸マイナス側の面に引っ掛かるため、電極部材30の移動が抑制される。なお、電極部材30にZ軸プラス方向の力が加えられた際には底板34が底面13に引っ掛かるため、電極部材30の移動が抑制される。このようにして、係止部33が存在することにより、電極部材30のXZ平面内での移動が抑制されるため、上記の凹部32と端部22との接触による移動制限と併せて磁心10への電極部材30の位置合わせが容易となる。
切欠き部15と係止部33との関係により、例えば、接合材40がない状態であっても、電極部材30の移動が部分的に抑制される。なお、切欠き部15及び係止部33は、磁心10に対する電極部材30のY軸方向マイナス側への移動を抑制する構成であってもよい。具体的には、切欠き部15のZ軸マイナス側の面が、Y軸方向マイナス側よりもプラス側のほうが底面13側に近くなるように構成され、係止部33がこれに対応するようにZ軸方向マイナス側に曲げられていればよい。
なお、上記の切欠き部15を設けず、例えば、磁心10のZ軸方向における中腹などに設けられた陥入部に突起部を挿入して電極部材30の移動を制限することも可能である。ただし、この場合、磁心10の中腹に導電性の部材が存在することとなる。このため、インダクタ100を使用する際に磁束が部分的に遮られ、インダクタ100の磁気特性が悪化する場合がある。このため、切欠き部15を設けて係止部33を係止させることが有効である。
接合材40は、はんだ又は銀ろう等、溶融が可能、かつ、コイル素子20及び電極部材30への濡れ性の高い導電性材料である。接合材40は、第一方向スリット31内に配置されている。接合材40は、冷却によって凝固し、側板36及び端部22の濡れ面どうしを接合し、電気的に導通状態にする。ここで、接合材40が十分に供給されていた場合、図中に示すように、第一方向スリット31が接合材40によって満たされる。
例えば、インダクタ100を製造する際に、電極部材30を端部22に接合するより前に、第一方向スリット31と電極部材30との重なり合いの様子を観察したうえで、適切な位置関係で接合材40による接合を行うことができる。また、接合後にも、接合の異常の有無を視覚的に確認することができる。これにより、上記に説明したような、端部22と電極部材30との接合不良が抑制される。
また、接合材40の供給量が少ない場合であっても、液状の接合材40が、はじめに端部22と第一方向スリット31の内側面(Y軸方向に沿う面)との間にフィレットを形成するため、正常に接合されているか否かを、接合後に視覚的に判別できる。このように、第一方向スリット31が設けられていることによって、端部22と電極部材30との位置合わせを視覚的に確認したうえで接合を行うことができ、接合に関与する端部22と電極部材30との濡れ面を拡大でき、接合後の接合状態を視覚的に確認できる。また、第一方向スリット31の長手方向と、端部22が延びる方向とが一致している。これにより、端部22と第一方向スリット31との重なり合いを、より広範にわたって確認できる。よって、より高い接続信頼性を有するインダクタ100を実現することができる。
以下、第一方向スリット31の周辺構成の別例について、図3~図7を参照して説明する。図3は、実施の形態に係る第一方向スリットの周辺構成の第一別例を示す斜視図である。図3では、図2の(b)と同様の視点における第一方向スリット31aを有するインダクタ100が示されている。
図3に示すように、第一方向スリット31aは、Z軸方向プラス側に開口している。言い換えると、第一方向スリット31aをなす長孔は、Y軸方向から見た平面視において、Z軸方向における側板36と外部との境界部に開口する開口部31bを有しており、外部と一体化されている。
例えば、インダクタ100の底板34側を重力方向下側に向けて配置した後、接合材40を開口部31bから供給すれば、接合材40は重力方向下側に向かって流れ、自然に第一方向スリット31aが満たされる。また、第一方向スリット31aは、開環されている。このため、接合材40が表面張力によって電極部材30の環に膜を張るようにしてY軸方向プラス側へと流れ込まず、端部22に接触しない可能性を低減することができる。よって、より容易に接合材40を供給でき、より高い信頼性で端部22と電極部材30との接合を実現できる。
また、図4は、実施の形態に係る第一方向スリットの周辺構成の第二別例を示す第一の斜視図である。図4では、図2の(b)と同様の視点における第一方向スリット31及び第二方向スリット35を有するインダクタ100が示されている。
図4に示すように、第二方向スリット35は、Z軸方向と交差するX軸方向(第二の方向)に長尺状の長孔からなり、側板36のY軸方向プラス側及びマイナス側の両主面を連通している。また、第二方向スリット35は、第一方向スリット31と一体化されており、第二方向スリット35の長手方向における略中央に第一方向スリット31が配置されている。第二方向スリット35が形成されることで、Y軸方向マイナス側の開口が大きくなるので、接合材40の供給が容易となる。
例えば、インダクタ100の底板34側を重力方向下側に向けて配置した後、接合材40を供給した場合、接合材40が第一方向スリット31に沿って重力方向下側に向かって流れる。ここで、接合材40の供給量が多すぎた場合に、第一方向スリット31のみでは接合材40が側板36のY軸方向マイナス側の主面にあふれ出して流れ出てしまう。第二方向スリット35がある場合、第一方向スリット31のZ軸方向マイナス側の端に到達した接合材40は、順次第二方向スリット35に沿ってX軸方向の両側へと流れるため、上記のように接合材40があふれ出すことを抑制できる。なお、図中では、2つの第二方向スリット35が設けられたインダクタ100の例が示されているが、第二方向スリット35の数に特に限定はなく、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。また、第二方向スリット35の大きさにも特に限定はなく、長手方向又は短手方向の長さがより短い又はより長い第二方向スリット35が設けられてもよい。
一方で、接合材40の供給量が少なすぎた場合について、図5及び図6を参照して説明する。図5は、実施の形態に係る第一方向スリットの周辺構成の第二別例を示す第二の斜視図である。また、図6は、実施の形態に係る第一方向スリットの周辺構成の第二別例を示す平面図である。なお、図6の(a)はインダクタ100をZ軸方向プラス側から見た平面図を、(b)はインダクタ100をY軸方向マイナス側から見た平面図を、互いの位置関係を一点鎖線で繋いでそれぞれ示している。
図5に示すように、接合材40の供給量が少なすぎた場合においても、第一方向スリット31及び第二方向スリット35の内側面(Y軸方向に沿う面)と端部22との間で、効率的に濡れ面が形成されて接合材40が分配されるため、電極部材30と端部22との電気的接触に関わる面積が大きく維持される。
また、図5及び図6に示すように、第二方向スリット35には、Y軸方向から見た平面視において、端部22と重ならない非閉塞領域35aが設けられている。非閉塞領域35aにおいては、端部22と電極部材30との接触如何に関わらず、第二方向スリット35から凹部32の内部空間にアクセス可能となっている。このため、非閉塞領域35aに到達した接合材40は、凹部32の内部空間にも流れ込む。例えば、図6の(b)に破線で示す接合材40のように、内部空間に流れ込んだ接合材40は、凹部32の内部空間においても端部22と電極部材30とを接合する。これにより、端部22と電極部材30との接続信頼性がより向上される。
図7は、実施の形態に係る第一方向スリットの周辺構成の第三別例を示す斜視図である。図7では、図2の(b)と同様の視点における第一方向スリット31a及び第二方向スリット35を有するインダクタ100が示されている。図7に示すように、上記に説明した第一別例及び第二別例の特徴は、相反することなく組み合わせることができる。すなわち、開口部31bから接合材40を供給可能な第一方向スリット31aを有し、第一方向スリット31aを満たす接合材40が、第二方向スリット35へと流れ込み、また、非閉塞領域35aを介して凹部32の内部空間にも流れ込むインダクタ100が実現される。
この場合のインダクタ100は、上記の図2を用いて説明した第一方向スリット31を介して視覚的に確認可能な構成による端部22と電極部材30との接続信頼性に関する特徴に加えて、容易に接合材40を供給でき、自然とXZ平面内及びY軸方向にわたって広範かつ立体的に接合材40が展開されるので、高い接続信頼性を有する。
なお、本実施の形態のインダクタ100は、磁心10と電極部材30との間に接着性を有する樹脂を介在したものであってもよい。具体的には、磁心10の側面12と電極部材30の第一の領域32aとの間、及び、磁心10の底面13と電極部材30の底板34との間に、接着性の樹脂を介在させてもよい。接着性の樹脂としては熱硬化性のエポキシ樹脂系やシリコーン樹脂系の樹脂が好適に挙げられる。これによれば、上記した効果と同様の効果に加えて、磁心10と電極部材30との物理的接続性を向上することができるので、電気的及び物理的により安定した、接続信頼性の高いインダクタ100を実現することができる。
[製造方法]
次に、上記したインダクタ100の製造方法について図8を参照して説明する。図8は、実施の形態に係るインダクタの製造方法を示すフローチャートである。
インダクタ100の製造方法では、はじめに、加圧成型による磁心10の成型が行われる(ステップS101)。この磁心10の成型は、あらかじめ加工を行うことで埋設部21の巻回及び端部22の展伸がなされたコイル素子20を内包させるようにして、圧粉磁心を加圧成型することで実施される。ステップS101の後、磁心10から露出した端部22を側面12に沿うように折り曲げる工程(ステップS102)が実施される。その後、2つの側面12のそれぞれに対応するように電極部材30が配置され(ステップS103)、位置合わせが行われる。
このとき、第一方向スリット31を介することで端部22と電極部材30との位置を確認し、電極部材30と端部22との位置が正常であるか否かを判定する(ステップS104)。電極部材30と端部22との位置が正常でないと判定された場合(ステップS104でNo)、ステップS103に戻り、再度電極部材30の配置を行う。
電極部材30と端部22との位置が正常であると判定された場合(ステップS104でYes)、接合材40を第一方向スリット31内に供給し、端部22と電極部材30との接合を行う(ステップS105)。以上のようにして、端部22と電極部材30との位置が正常であることが担保された状態でこれらの接合が行われるため、より信頼性の高いインダクタ100が作製される。
なお、本実施の形態のインダクタ100の製造方法において、磁心10と電極部材30との間に未硬化状態の接着性を有する樹脂を介在させる工程、及び、この接着性の樹脂を硬化させる工程を含んでいてもよい。具体的には、磁心10と電極部材30との間に未硬化状態の接着性を有する樹脂を介在させる工程は、電極部材を配置する工程(ステップ103)と同時に行うことができる。また、接着性の樹脂を硬化させる工程は、電極部材30と端部22との位置が正常であると判定された(ステップS104でYes)後で、電極部材および端部を接合する(ステップ105)の前に行うことができる。これによれば、上記した効果と同様の効果に加えて、磁心10と電極部材30との物理的接続性を向上することができるので、電気的及び物理的により安定した、接続信頼性の高いインダクタ100を実現することができる。
[効果等]
以上説明したように、本実施の形態に係るインダクタ100は、磁性材料を含み、側面12を有する立体形状の磁心10と、金属材料を含み、磁心10に埋設された埋設部21、及び、磁心10から露出した端部22を有するコイル素子20と、金属材料を含み、コイル素子20の端部22を挟んで磁心10とは反対側に配置された電極部材30と、コイル素子20の端部22及び電極部材30を接合する導電性の接合材40と、を備え、電極部材30は、磁心10の側面12に沿って配置される側板36であって、側面12に沿う第一の方向において長尺状に側板36の両主面を連通する長孔からなる第一方向スリット31が設けられた側板36を有し、コイル素子20の端部22は、第一の方向に沿って側面12上を延び、かつ、両主面の連通方向において第一方向スリット31に重なっており、接合材40は、第一方向スリット31の内側に配置されている。
このようなインダクタ100では、第一方向スリット31を介して電極部材30とコイル素子20の端部22との位置が正常であるか否かを判断できる。この電極部材30と端部22との位置の判断は、接合材40の供給前後の両方において行うことができる。例えば、接合材40の供給前に電極部材30と端部22との位置の判断を行えることで、接合材40による電極部材30と端部22との接合の精度を向上できる。また、例えば、接合材40の供給後に電極部材30と端部22との位置の判断を行えることで、接合材40による電極部材30と端部22との接合が正常に完了していることを確認できる。このように、第一方向スリット31によって、接合の前後において接合の精度を向上するための確認を行うことができる。
また、第一方向スリット31の内側面と、端部22の電極部材30側の主面との境界部分に接合材40の濡れ面が形成される。例えば、第一方向スリット31を満たすほどの十分量の接合材40が供給されていなくても、上記の濡れ面において電極部材30と端部22とが接合される。このように、少量の接合材40であっても十分に電極部材30と端部22との接合を行うことができる。つまり、接合材40の供給量のばらつきによらず、安定して電極部材30と端部22とが接合される。これらの効果により、正確かつ安定して電極部材30と端部22とが接合され、電気的に接続されているので、より高い接続信頼性を有するインダクタ100が実現される。
また、例えば、磁心10の立体形状は、側面12と交差する底面13を有し、電極部材30は、底面13に沿って配置される底板34であって、側板36と接続された底板34を有してもよい。
これによれば、磁心10と電極部材30とが側面12及び側面12に交差する底面13で接触する。磁心10と電極部材30とが三次元的に接触するため、ぐらつきなどの位置関係の変化が生じにくくなる。したがって、磁心10に一部が埋設されることで固定されているコイル素子20と電極部材30との位置関係も変化しにくくなるので、コイル素子20と電極部材30との接続安定性が向上される。また、インダクタ100が実装される回路基板上のランドに接触する接触面積を拡大することができる。よって、より高い接続信頼性を有するインダクタ100が実現される。
また、例えば、側板36は、側板36の平面視において磁心10の側面12に対向する第一の領域32aと、コイル素子20の端部22に対向する第二の領域32bと、を有し、第一の領域32a及び第二の領域32bは、第二の領域32bが第一の領域32aに対して磁心10の側面12から離れる方向に凹となる凹部32であって、凹部32内にコイル素子20の端部22を収容する凹部32を形成しており、第一方向スリット31は、凹部32の底に形成されていてもよい。
これによれば、凹部32によって形成される内部空間に端部22が収容され、磁心10よりも外方に突出する端部22に電極部材30が重なる構成であっても、第一の領域32aにおいては、磁心10と電極部材30とがコイル素子20の端部22を介さずに接触することができる。このため、デッドスペースレスでコンパクトなインダクタ100が実現できる。また、磁心10と電極部材30とがコイル素子20の端部22を介さずに接触可能となることで、磁心10に対して、電極部材30のぐらつきなどの位置関係の変化が生じにくくなる。したがって、磁心10に一部が埋設されることで固定されているコイル素子20と電極部材30との位置関係も変化しにくくなるので、コイル素子20と電極部材30との接続安定性が向上される。なお、磁心10の側面12に端部22を収容する凹部32を形成することで上記と同様の効果を奏することもできる。
また、例えば、第一方向スリット31をなす長孔は、側板36の平面視において、側板36の境界部に開口していてもよい。
これによれば、開口によって形成される開口部31bから、第一方向スリット31a内に接合材40を供給することができる。接合材40の供給が容易となることで、接合材40の供給エラーを低減することができる。つまり、接合材40の供給エラーによって発生する、接続が不良なインダクタを減少させることができるので、より高い接続信頼性を有するインダクタ100を実現することができる。
また、例えば、側板36には、第一の方向と交差する第二の方向に長尺状に側板36の両主面を連通する長孔からなり、第一方向31スリットと一体化された第二方向スリット35が少なくとも一つ設けられ、接合材40は、第一方向スリット31及び第二方向スリット35の内側に配置されていてもよい。
これによれば、第一方向スリット31及び第二方向スリット35の内側面と、端部22の電極部材30側の主面との境界部分に接合材40の濡れ面が形成される。例えば、第一方向スリット31及び第二方向スリット35を満たすほどの十分量の接合材40が供給されていなくても、上記の濡れ面において電極部材30と端部22とが接合される。このように、少量の接合材40であっても十分に電極部材30と端部22との接合を行うことができる。また、第一方向スリット31を満たすよりも多量の接合材40が供給された場合も、第二方向スリット35に接合材40が流れ込むため、第一方向スリット31及び第二方向スリット35から接合材40があふれ出ることによる接続不良を抑制できる。このように、接合材40の供給量のばらつきによらず、安定して電極部材30と端部22とが接合される。よって、より高い接続信頼性を有するインダクタ100が実現される。
また、例えば、第二方向スリット35の少なくとも一部は、コイル素子20の端部22と重ならない非閉塞領域35aを有してもよい。
これによれば、非閉塞領域35aを介して第二方向スリット35と凹部32の内部空間とがつながっているため、接合材40が内部空間側にも流れ込む。このため、端部22のうち、側板36と対向する面と交差する部分において、側板36の内部空間側の主面との境界部分に接合材40の濡れ面が形成され、この濡れ面において電極部材30と端部22とが接合される。よって、接合材40を第一方向スリット31から供給するのみで、より広い領域にわたって電極部材30と端部22とが接合されるため、容易により高い接続信頼性を有するインダクタ100が実現される。
また、例えば、磁心10の立体形状は、側面12と交差する天面14を有し、天面14と側面12とが交差する交差線上には、天面14及び側面12から磁心10の内部に向けて凹となる切欠き部15が設けられ、電極部材30は、側板36から天面14に沿う方向に向けて突出し、切欠き部15に係止される係止部33を有してもよい。
これによれば、切欠き部15に係止部33が係止されることで、磁心10に対する電極部材30の相対移動が抑制される。接合材40が供給される前に、磁心10と電極部材30との相対位置が安定されるため、より適切な位置関係で接合材40による接合が行える。また、接合材40が供給された後においても、磁心10に対して、電極部材30のぐらつきなどの位置関係の変化が生じにくくなる。つまり、磁心10に一部が埋設されることで固定されているコイル素子20と電極部材30との位置関係も変化しにくくなるので、コイル素子20と電極部材30との接続安定性が向上される。
また、磁心10の中腹に設けられた陥入部に電極部材30から突出する突起部を挿入して同様の効果を奏する構成に比べ、磁心10内の磁束を遮る領域が縮小されるので、磁気特性の劣化を抑制できる点で優れている。また、係止部33は、インダクタ100が実装される回路基板から、磁心10がZ軸方向プラス側に向かって脱落することを抑制するので、実装後の使用時におけるインダクタ100の耐震性能の向上にも寄与している。
(その他の実施の形態等)
以上、本開示の実施の形態等に係るインダクタ等について説明したが、本開示は、この実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記したインダクタを用いた電気製品又は電気回路についても、本開示に含まれる。電気製品としては、上述したインダクタを備えた電源装置や、当該電源装置を備える各種機器等が挙げられる。
また、本開示は、この実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
本開示に係るインダクタは、各種装置及び機器等に用いられるインダクタとして有用である。
10、10x 磁心
11、12 側面
13 底面
14 天面
15 切欠き部
20、20x コイル素子
21、21x 埋設部
22、22x 端部
30、30x 電極部材
31、31a 第一方向スリット
31b 開口部
32 凹部
32a 第一の領域
32b 第二の領域
33 係止部
34 底板
35 第二方向スリット
35a 非閉塞領域
36 側板
40 接合材
100、100x インダクタ

Claims (7)

  1. 磁性材料を含み、側面を有する立体形状の磁心と、
    金属材料を含み、前記磁心に埋設された埋設部、及び、前記磁心から露出した端部を有するコイル素子と、
    金属材料を含み、前記コイル素子の前記端部を挟んで前記磁心とは反対側に配置された電極部材と、
    前記コイル素子の前記端部及び前記電極部材を接合する導電性の接合材と、を備え、
    前記電極部材は、前記磁心の前記側面に沿って配置される側板であって、前記側面に沿う第一の方向において長尺状に前記側板の両主面を連通する長孔からなる第一方向スリットが設けられた側板を有し、
    前記コイル素子の前記端部は、前記第一の方向に沿って前記側面上を延び、かつ、前記両主面の連通方向において前記第一方向スリットに重なっており、
    前記接合材は、前記第一方向スリットの内側に配置されている、
    インダクタ。
  2. 前記磁心の前記立体形状は、前記側面と交差する底面を有し、
    前記電極部材は、前記底面に沿って配置される底板であって、前記側板と接続された底板を有する、
    請求項1に記載のインダクタ。
  3. 前記側板は、前記側板の平面視において前記磁心の前記側面に対向する第一の領域と、前記コイル素子の前記端部に対向する第二の領域と、を有し、
    前記第一の領域及び前記第二の領域は、前記第二の領域が前記第一の領域に対して前記磁心の側面から離れる方向に凹となる凹部であって、前記凹部内に前記コイル素子の前記端部を収容する凹部を形成しており、
    前記第一方向スリットは、前記凹部の底に形成されている、
    請求項1又は2に記載のインダクタ。
  4. 前記第一方向スリットをなす前記長孔は、前記側板の平面視において、前記側板の境界部に開口している、
    請求項1~3のいずれか一項に記載のインダクタ。
  5. 前記側板には、前記第一の方向と交差する第二の方向に長尺状に前記側板の両主面を連通する長孔からなり、前記第一方向スリットと一体化された第二方向スリットが少なくとも一つ設けられ、
    前記接合材は、前記第一方向スリット及び前記第二方向スリットの内側に配置されている、
    請求項1~4のいずれか一項に記載のインダクタ。
  6. 前記第二方向スリットの少なくとも一部は、前記コイル素子の前記端部と重ならない非閉塞領域を有する、
    請求項5に記載のインダクタ。
  7. 前記磁心の前記立体形状は、前記側面と交差する天面を有し、
    前記天面と前記側面とが交差する交差線上には、前記天面及び前記側面から前記磁心の内部に向けて凹となる切欠き部が設けられ、
    前記電極部材は、前記側板から前記天面に沿う方向に向けて突出し、前記切欠き部に係止される係止部を有する、
    請求項1~6のいずれか一項に記載のインダクタ。
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