本願は、少なくとも上記技術的課題の1つを解決することを目的とする。
そのため、本願の第1態様の目的は、液体処理装置を提供する。
本願の第2態様の目的は、熱交換装置を提供する。
本願の第3態様の目的は、熱交換ボックスを提供する。
本願の第4態様の目的は、第3態様の熱交換ボックスを有する液体加熱器具を提供する。
本願の第5態様の目的は、液体加熱器具を提供する。
本願の第6態様の目的は、液体加熱器具の制御方法を提供する。
本願の第7態様の目的は、液体加熱器具の制御装置を提供する。
本願の第8態様の目的は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。
上記目的を実現するために、本願の第1態様の技術的手段は、液体供給流路と、液体排出流路と、熱交換装置と、加熱アセンブリとを含む液体処理装置を提供する。熱交換装置は、液体供給流路及び液体排出流路と連通し、熱交換装置内に入った液体を熱交換した後に液体排出流路に輸送することができ、加熱アセンブリは、液体供給アセンブリ及び/又は熱交換装置に対応して設けられるか、又は加熱アセンブリ内に液体供給流路と熱交換装置との間に接続された加熱流路が設けられる。
本願に係る液体処理装置は、液体供給流路と、加熱アセンブリと、液体排出流路と、熱交換装置とを含み、液体供給流路は、ユーザ自宅の水道管を介して給水を行えるようにユーザ自宅の水道管などの外部水源に直接接続されてもよい。もちろん、液体供給流路は、給液タンクを介して給水するように内蔵又は外付けの給液タンクに接続されてもよい。一方、液体供給流路は、熱交換装置及び加熱アセンブリから独立した部材内の1つの流路であってもよく、もちろん、熱交換装置内部の1つの内蔵流路であってもよい。加熱アセンブリは、加熱するためのものであり、具体的には、加熱アセンブリは、液体供給流路内の水を加熱するために、液体供給流路に対応して液体供給流路内又は液体供給流路外に設けられてもよく、又は加熱アセンブリは、熱交換装置内の水を加熱するために、熱交換装置に対応して熱交換装置内又は熱交換装置外に設けられてもよい。もちろん、加熱アセンブリを、加熱流路を含む構造として設け、熱交換装置が加熱流路を介して液体供給流路と連通できるように加熱アセンブリを液体供給流路と熱交換装置との間に接続してもよく、この場合、液体供給流路から入った水は、まず加熱流路に入り、加熱流路内にて加熱した後に熱交換装置に入り、熱交換装置を介して熱交換した後に液体排出流路から流出することができる。当該態様において、液体供給流路は、加熱アセンブリ及び熱交換装置から独立して設けられた部材内の流路であってもよく、もちろん、加熱アセンブリ内部の加熱流路と連通する内蔵流路であってもよい。一方では熱交換装置は、液体排出流路に対応して設けられ、液体排出流路内の液体を適切な温度に冷却した後に排出できるように液体排出流路内の液体を冷却することができ、他方では熱交換装置を加熱アセンブリと液体排出流路との間に設け、熱交換装置を加熱流路及び液体排出流路と連通させてもよく、これにより、加熱装置によって加熱された温水は、熱交換装置を介して冷却された後に、液体排出流路内に輸送され、液体排出流路から排出されることができる。ここでの液体排出流路は、熱交換装置の外部部材内に独立して設けられた流路であってもよく、もちろん、熱交換装置内部の1つの内蔵流路であってもよい。このような構造により、沸騰温度未満の温水(例えば25℃-70℃の水)を提供する必要がある場合に、加熱アセンブリにより水を比較的高温に加熱し、水の沸騰温度に加熱してもよく、そして水を比較的高温まで加熱した後、比較的高温の水を液体排出流路に輸送し、液体排出流路内にて熱交換装置を利用して冷却するか、又は加熱アセンブリにより水を加熱した後、加熱後の水を熱交換装置に直接輸送し、熱交換装置を介して冷却した後に液体排出流路に輸送し、液体排出流路を介して排出し、ユーザが飲用できるようにする。このような構造により、比較的高温の水を、熱交換装置を介してユーザが指定した温度又はユーザが直接飲用しやすい温度などの比較的低温に冷却し、その後、比較的低温に冷却された水を、液体排出流路の水出口を介して排出することができ、この方式では、比較的低温の水を提供する場合に、まず、加熱アセンブリを介して水を比較的高温に加熱することで、高温滅菌又は高温消毒を達成することができ、したがって、加熱により水中の細菌や微生物を死滅させることができ、これにより、指定温度の水を提供する場合に、水中の細菌などを予め除去することができ、それによって製品が比較的低温の温水などを提供する際の清潔性、衛生性を確保することができる。
また、本願の1つの可能な設計に係る液体処理装置は、次の追加の技術的特徴を有することもできる。
1つの可能な設計において、液体処理装置は、液体供給アセンブリと、液体排出アセンブリとをさらに含み、液体供給流路は、液体供給アセンブリ内に設けられ、液体排出流路は、液体排出アセンブリ内に設けられる。
当該設計において、液体処理装置は、液体供給アセンブリと、液体排出アセンブリとをさらに含み、液体供給アセンブリは、水源に接続され、熱交換装置又は加熱流路に給水するために用いられ、液体排出アセンブリは、熱交換装置出口の水を排出するために用いられる。このような液体処理装置には、独立した液体供給アセンブリ、熱交換装置及び液体排出アセンブリが設けられ、これにより、製品全体の各部品を比較的簡略化できるため、製品の加工が容易になる。もちろん、別の態様において、液体供給アセンブリと液体排出アセンブリとを独立して設けなくてもよく、この場合、液体供給流路、液体排出流路、加熱アセンブリ及び熱交換装置を、給水、加熱、熱交換及び給湯を一体化した統合部材として統合してもよい。もちろん、さらに別の態様において、熱交換装置、液体排出流路及び液体供給流路を一体化して設けるが、加熱アセンブリを独立した部材に設けてもよい。もちろん、加熱アセンブリ及び液体供給流路を一体化して設けてもよく、この場合、熱交換装置と液体排出流路は、一体のものであってもよく、それぞれ独立した部材であってもよい。
1つの可能な設計において、加熱アセンブリ内に、加熱流路が設けられ、加熱流路が液体供給流路と熱交換装置との間に接続された場合、加熱アセンブリと液体供給アセンブリは、別体式構造であり、加熱アセンブリと熱交換装置は、別体式構造であり、加熱アセンブリが液体供給アセンブリに対応して設けられた場合、加熱アセンブリは、液体供給流路内に設けられ、加熱アセンブリが熱交換装置に対応して設けられた場合、加熱アセンブリは、熱交換装置内に設けられる。
当該設計において、加熱アセンブリを、加熱流路を含む構造として設け、熱交換装置が加熱流路を介して液体供給流路と連通できるように加熱アセンブリを液体供給流路と熱交換装置との間に接続してもよく、この場合、液体供給流路から入った水は、まず加熱流路に入り、加熱流路内にて加熱された後に熱交換装置に入り、熱交換装置を介して熱交換された後に液体排出流路から流出することができる。この場合、加熱アセンブリと熱交換装置及び給液装置とは、別体式構造であってもよく、即ち、加熱アセンブリは、熱交換装置及び給液装置とは相互に独立した構造であってもよく、もちろん、別の態様において、加熱アセンブリと熱交換装置及び給液装置とは、一体式構造であってもよく、例えば一体式に組み立てられた構造、又は一体加工成形された構造であってもよい。なお、さらに別の態様において、加熱アセンブリを熱交換装置内に直接設けてもよく、この場合、熱交換装置内にて液体の加熱を直接実現することができ、もちろん、液体供給流路内にて液体の加熱を直接実現できるように加熱アセンブリを液体供給流路内に直接設けてもよい。加熱アセンブリが熱交換装置内又は液体供給流路内に設けられた場合、加熱アセンブリと熱交換装置又は液体供給流路は、一体式構造であってもよく、別体式構造であってもよい。
熱交換流路内に入った液体を熱交換した後に液体排出流路に輸送できるように熱交換装置内に熱交換流路を設けてもよく、もちろん、熱交換装置内に非熱交換流路を設けてもよく、この場合、非熱交換流路内に入った液体は、冷却を経ずに液体排出流路に直接輸送されることができる。即ち、ここでは、熱交換装置は、水を冷却させる熱交換機能を有するが、熱交換装置内に入った液体が必ず熱交換を経た後に液体排出流路に輸送することを示すのではなく、即ち、熱交換装置内を通過した液体は、熱交換を経ずに直接流出することが可能である。
1つの可能な設計において、熱交換装置は、第1の熱交換流路と、第2の熱交換流路とを含み、第2の熱交換流路は、液体供給流路及び液体排出流路と連通し、第1の熱交換流路は、第2の熱交換流路内の液体を冷却するために第2の熱交換流路と熱交換することができる。
当該設計において、熱交換装置に第1の熱交換流路と第2の熱交換流路とを内蔵するとともに、第2の熱交換流路を液体供給流路及び液体排出流路に接続して導通させてもよく、このように、加熱アセンブリによって加熱された水などの液体は、第2の熱交換流路内にて第1の熱交換流路と熱交換冷却した後に液体排出アセンブリを介して排出されることができる。加熱アセンブリによって加熱された高温液体が第2の熱交換流路を流れる時の温度は、第1の熱交換流路内の冷却液の温度よりも高く、これにより、第1の熱交換流路は、第1の熱交換流路と第2の熱交換流路との間の熱交換を実現するために第2の熱交換流路内の水などの液体の熱を絶えず吸収することができ、これにより、第1の熱交換流路と第2の熱交換流路との間の熱交換により、第2の熱交換流路内の水などの液体の冷却を実現することができる。このような構造により、熱交換原理を利用して加熱装置によって加熱された水などの液体を冷却することができ、このような冷却方式は、構造が簡単で、実現しやすく、したがって製品の構造を簡略化し、製品のコストを低下させることができる。もちろん、他の冷却方式で冷却を実現してもよく、例えば扇風機を設けて空冷を行ってもよく、この場合、熱交換装置は、空冷装置などであってもよい。
1つの可能な設計において、加熱アセンブリ内に加熱流路が設けられた場合、第2の熱交換流路は、加熱流路を介して液体供給流路と連通し、加熱アセンブリが熱交換流路内に設けられた場合、加熱アセンブリは、第2の熱交換流路内に設けられる。
当該設計において、加熱アセンブリ内に加熱流路が設けられた場合、第2の熱交換流路は、加熱流路を介して液体供給流路と連通することができ、これにより、水などの液体を、液体供給流路、加熱流路を順次通過して第2の熱交換流路内に入らせることができ、一方、加熱アセンブリが熱交換装置内に設けられた場合、第2の熱交換流路内の水を直接加熱するように加熱アセンブリを第2の熱交換流路内に設けてもよく、この場合、第2の熱交換流路の前半部を加熱に用い、後半部を水などの液体の熱交換冷却に用いることができる。
1つの可能な設計において、第1の熱交換流路の入口は、液体供給流路と連通し、第2の熱交換流路が加熱流路を介して液体供給流路と連通する場合、第1の熱交換流路の出口は、加熱流路の入口と連通するか、又は液体供給流路と連通する。
当該設計において、第1の熱交換流路は、一方では液体供給流路と加熱流路の入口とを連通することができるが、加熱流路の出口は、第2の熱交換流路に接続され、そのため、本願では、液体供給流路-第1の熱交換流路-加熱流路と第2の熱交換流路は、順次端から端まで接続され、これにより、液体供給流路から入った水などの液体は、まず熱交換装置の第1の熱交換流路を通過し、次いで、第1の熱交換流路から加熱流路に入り、その後、加熱流路から第2の熱交換流路に入り、第2の熱交換流路と第1の熱交換流路とが熱交換した後、液体排出流路の出口から流出される。このような設置により、液体供給流路に入った低温液体、即ち加熱されていない液体を利用して加熱後に第2の熱交換流路内に入った液体を冷却することができ、したがって冷却液を別途設ける必要もなく、冷却循環回路を単独で設ける必要もなく、製品内部の液体流路構造を合理的に設置するだけで、冷却コストを低下させることができる。なお、第1の熱交換流路と第2の熱交換流路との熱交換後に、第1の熱交換流路内の液体が第2の熱交換流路内の水などの液体の熱を吸収するので、昇温するが、昇温後の冷却液体は、加熱流路内に直接入って加熱されることができ、このように、加熱流路内にて加熱する時に、沸騰まで加熱するのに必要な熱を減少させることができる。即ち、このような構造により、加熱前の水を用いて加熱後の水などの液体を冷却することができるとともに、熱を吸収した冷却液体を加熱流路内に直接輸送してユーザが希望する水に加熱することができ、このように、加熱後の水の余分な熱を十分に利用することができるので、製品の熱利用率を向上させることができる。
別の設計において、第1の熱交換流路の入口は、液体供給流路と連通した後、第1の熱交換流路の出口が加熱流路の入口と連通するのではなく、液体供給流路と直接連通してもよく、このように、液体供給流路内の液体を加熱できるように液体供給流路から第1の熱交換流路内に入った液体を第2の熱交換流路と熱交換した後、第1の熱交換流路を介して液体供給流路に戻らせ、これにより、加熱流路内に入った液体の温度を向上させ、第1の熱交換流路内の熱の回収利用を実現することができる。1つの可能な設計において、液体供給流路に、液体供給流路内の液体を先に貯液タンク内に入らせることができるように貯液タンクを接続してもよく、そして第1の熱交換流路の出入口を貯液タンクに接続し、加熱流路の入口も貯液タンクに接続してもよく、このように、一方では、貯液タンクは、第2の熱交換流路の冷却を実現するために第1の熱交換流路と共に冷却循環回路を構成することができ、他方では、貯液タンクは、熱の再利用を実現するために第1の熱交換流路にて吸熱した温水を用いて加熱流路内に入る液体を加熱することができる。
1つの可能な設計において、熱交換装置は、冷却循環回路を構成するように、第1の熱交換流路の入口と第1の熱交換流路の出口とに接続された貯液タンクをさらに含む。
当該設計において、貯液タンクを付加的に設け、貯液タンクを介して第1の熱交換流路と共に回路を形成してもよく、液体排出流路内の水などの液体の冷却を実現するために冷却能力を常に提供することができるようにする。このような構造により、冷却循環回路を液体供給アセンブリ、加熱アセンブリ及び液体排出アセンブリからなる液体流路から独立させることができ、これにより、冷却循環回路と液体流路をそれぞれ独立して動作させることができ、それによって、冷却循環回路を単独でオン又はオフにすることができ、このように、液体処理装置が動作する時に、実際の需要に応じて冷却循環回路をオンにするかどうかを決定することができ、冷却循環回路をオンにしない場合、加熱後の水は、対応の温度の温水、例えば沸騰した水を直接排出することができ、冷却循環回路をオンにする場合、先に水を、例えば沸騰するなどの比較的高温に加熱し、比較的低温に冷却してから排出することができる。このような構造により、製品は、水を加熱して直接排出することができ、先に水を加熱し、冷却してから排出することもでき、これにより製品の機能を拡張し、製品の多元化を達成することができ、したがって製品がユーザの様々な需要をよりよく満たすことができる。
1つの可能な設計において、加熱アセンブリ内に加熱流路が設けられた場合、貯液タンクは、液体供給流路と連通し、加熱流路は、液体供給流路に直接接続され、又は加熱流路の入口は、貯液タンクを介して液体供給流路に接続されるように貯液タンクに接続される。
当該設計において、加熱アセンブリ内に、加熱流路が設けられ、かつ加熱流路は、液体供給流路と熱交換装置との間に接続され、熱交換装置が加熱流路を介して液体供給流路と連通する場合、貯液タンクを加熱流路の入口と液体供給流路との間に接続することができるようにし、これにより、一方では液体供給アセンブリを介して貯液タンク内に冷却液を添加することができ、他方では第1の熱交換流路と第2の熱交換流路との熱交換後の熱を、第1の熱交換流路を介して貯液タンク内に戻らせ、そして貯液タンク内の液体を加熱することができ、加熱流路も貯液タンクに接続されることに鑑み、これにより貯液タンク内にて冷却熱交換後の熱を用いて加熱流路内に入る水などの液体を予め加熱することができ、これにより熱交換による熱を十分に利用することができる。別の態様において、液体供給流路を介して貯液タンク及び加熱流路に同時に給水できるように加熱流路と貯液タンクとを共に液体供給流路に直接接続してもよく、この場合、液体供給流路に入った低温液体で冷却することができるが、第1の熱交換流路の熱交換による熱を再利用することができない。しかし、どちらの態様も、冷却循環流路を液体流路から独立させることができ、したがって液体流路の影響を受けることなく、冷却循環流路を独立してオン又はオフにすることができる。
1つの可能な設計において、貯液タンクは、液体供給流路と連通し、加熱流路の入口は、貯液タンクを介して液体供給流路に接続されるように貯液タンクに接続される。貯液タンクと液体供給流路との間に、第1のポンプ輸送装置が設けられ、及び/又は加熱流路の入口と貯液タンクとの間に、第2のポンプ輸送装置が設けられ、及び/又は第1の熱交換流路と貯液タンクとの間に、第3のポンプ輸送装置が設けられる。
当該設計において、貯液タンクを加熱流路の入口と液体供給流路との間に接続することができ、このように、一方では液体供給アセンブリの液体供給流路を介して貯液タンク内に冷却液を添加することができ、他方では第1の熱交換流路と第2の熱交換流路との熱交換後の熱を、第1の熱交換流路を介して貯液タンク内に戻らせ、そして貯液タンク内の液体を加熱することができ、加熱流路も貯液タンクに接続されることに鑑み、これにより貯液タンク内にて冷却熱交換後の熱を用いて加熱流路内に入る水などの液体を予め加熱することができ、これにより熱交換による熱を十分に利用することができる。この態様の場合、貯液タンクと液体供給流路との間に、液体供給流路内の液体が第1のポンプ輸送装置により貯液タンク内にポンプ輸送されるように第1のポンプ輸送装置が設けられるとともに、加熱流路の入口と貯液タンクとの間に、貯液タンク内の液体が第2のポンプ輸送装置により加熱流路内にポンプ輸送されるように第2のポンプ輸送装置が設けられてもよく、第1の熱交換流路と貯液タンクとの間に、貯液タンク内の液体が第3のポンプ輸送装置により第1の熱交換流路内にポンプ輸送されるように第3のポンプ輸送装置が設けられ、この設置は、一方では第3のポンプ輸送装置を介して第1の熱交換流路内の流量を制御することができ、これにより熱交換装置の冷却効果を制御することができる。なお、第1の熱交換流路のオン又はオフを実現するために、第3のポンプ輸送装置をオフにしてもよく、これにより第3のポンプ輸送装置を介して冷却機能のオン又はオフを制御することができる。なお、上記3つのポンプ輸送装置を設けることにより、液体の流動圧力をより大きくし、流速をより速くすることができる。同時に、それぞれのポンプ輸送装置を介して流量を調整することによって、液体流量を制御する効果を得ることができる。
1つの可能な設計において、液体処理装置は、貯液タンク内に設けられ、貯液タンク内の液体の温度を収集するための温度収集素子をさらに含む。
当該設計において、温度収集素子は、貯液タンク内の液体の温度に基づいて第1の熱交換流路の冷却液の流量を制御し、さらに冷却強度を制御できるように貯液タンク内の液体の温度を収集するために用いられる。
1つの可能な設計において、加熱アセンブリ内に、加熱流路が設けられ、第2の熱交換流路が加熱流路を介して液体供給流路と連通する場合、液体処理装置は、三方弁をさらに含み、三方弁の入口は、加熱流路の出口に接続され、三方弁の第1の出口は、第2の熱交換流路に接続される。液体排出アセンブリは、分岐流路をさらに含み、分岐流路の一端は、三方弁の第2の出口に接続され、分岐流路の他端は、液体排出流路に接続される。
当該設計において、加熱アセンブリ内に、加熱流路が設けられ、かつ加熱流路は、液体供給流路と熱交換装置との間に接続され、熱交換装置が加熱流路を介して液体供給流路と連通する場合に、加熱流路の出口を三方弁の入口と連通することができるようにし、三方弁の第1の出口を第1の熱交換流路の入口に接続するとともに、三方弁の第2の出口を、分岐流路を介して液体排出流路に接続してもよく、このように、加熱流路によって加熱された水は、第1の出口を介して熱交換流路内に入って熱交換冷却を行った後に液体排出流路から排出されるか、熱交換装置を介さずに、直接第2の出口と分岐流路を介して液体排出流路から直接排出される。このように、一方では加熱流路によって加熱された水を、分岐流路を介して液体排出流路から直接排出することができ、他方では、三方弁の入口と第2の出口との間を遮断し、三方弁の入口を第1の出口と連通させることができ、このように、加熱流路によって加熱された水を直接熱交換装置内に入らせ、第1の熱交換流路と熱交換してから排出させることができる。三方弁を設けることにより、比較的高温の水、例えば熱湯を提供できるように加熱流路によって加熱された水を冷却せずに直接排出させることができ、同時に、ユーザが希望する温度の低温液体を提供できるように加熱流路によって加熱された水を冷却した後に排出することができる。三方弁の設置は、熱湯提供機能と温水提供機能の間の切替を実現することができ、それによって熱湯段と温水段の間の切替をより便利にする。
ここでの分岐流路は、熱交換装置の一部となるように熱交換装置内に内蔵されてもよく、この場合、水などの液体の熱交換冷却は、3本の流路を有する熱交換装置を介して行うことができる。
液体排出アセンブリは、液体排出流路の出口に接続された液体排出ノズルをさらに含む。液体排出ノズルを設けることにより、製品の給湯位置、給湯高さなどを調整することができ、このように、ユーザが水などの液体を受けとる時により便利にすることができる。
1つの可能な設計において、第1の熱交換流路は、往復屈曲の屈曲流路であり、及び/又は第2の熱交換流路は、往復屈曲の屈曲流路である。
当該設計において、第1の熱交換流路及び/又は第2の熱交換流路は、往復屈曲の屈曲流路になるように構成されてもよく、これにより第1の熱交換流路及び/又は第2の熱交換流路の長さを延長させ、熱交換装置の熱交換効果を向上させることができる。1つの可能な設計において、屈曲流路は、蛇行流路であるか、又は屈曲流路は、複数の端から端まで互いに接続するS形流路からなるか、又は屈曲流路は、複数の端から端まで互いに接続するN形流路からなる。
1つの可能な設計において、第1の熱交換流路の入口と第2の熱交換流路の入口は、熱交換装置の同じ側に設けられ、第1の熱交換流路の出口と第2の熱交換流路の出口は、熱交換装置の同じ側に設けられる。
当該設計において、第1の熱交換流路の入口の温度が第1の熱交換流路の出口の温度よりも低く、即ち第1の熱交換流路の入口から出口までの温度が徐々に高くなるため、熱交換効率は、徐々に低下し、第2の熱交換流路の入口の温度は、第2の熱交換流路の出口の温度よりも高くなる。そのため、第1の熱交換流路の入口と第2の熱交換流路の入口を熱交換装置の同じ側に設けてもよく、例えば両方とも右側に設けられ、同時に、第1の熱交換流路の出口と第2の熱交換流路の出口を熱交換装置の同じ側に設けてもよく、例えば両方とも左側に設けられ、これにより、第1の熱交換流路と第2の熱交換流路内の液体の流れ方向を一致させ、即ち冷却液の入口方向と第2の熱交換流路内の温水の入口方向とを一致させ、かつ冷却液の出口方向と第2の熱交換流路内の温水の出口方向も一致させ、上記設置により、最も冷たい冷却液は、最も熱い温水と熱交換することができ、これにより、熱交換速度及び冷却速度をより速くすることができ、したがって製品の熱交換冷却効率を向上させることができる。反対に、第1の熱交換流路と第2の熱交換流路の出入口方向とが一致しなければ、第2の熱交換流路の入口の液体は、第1の熱交換流路出口の液体と熱交換し、第2の熱交換流路の出口の液体は、第1の熱交換流路入口の液体と熱交換し、このような設置により相互に熱交換する液体の温度が比較的近いため、熱交換効率が悪くなり、それによって製品冷却効果の低下を招く。
1つの可能な設計において、熱交換装置は、外筐と、外筐内に設けられた熱伝導隔壁とを含み、第1の熱交換流路と第2の熱交換流路は、熱伝導隔壁の両側に設けられる。外筐には、第1の熱交換流路に対応して第1の熱交換流路と連通する第1の入口と、第1の熱交換流路と連通する第1の出口とが設けられ、外筐には、第2の熱交換流路に対応して第2の熱交換流路と連通する第2の入口と、第2の熱交換流路と連通する第2の出口とが設けられる。
当該設計において、熱交換装置は、外筐と、熱伝導隔壁とを含み、外筐は、密閉空間を形成するために用いられ、熱伝導隔壁は、外筐の内部空間を2つの部分に区画するために用いられ、これにより外筐内に相互に独立した2つの流路を形成することができる。具体的に使用される場合には、熱伝導隔壁によって区画された2つの流路のうちの一方を第1の熱交換流路として用い、他方を第2の熱交換流路として用いることができる。このような構造の熱交換装置内の第1の熱交換流路と第2の熱交換流路は、熱伝導隔壁を介して区画され、したがって2つの流路間の熱伝導をより便利で効率的にすることができ、また、このような構造の熱交換装置の構造も比較的簡単で加工可能であり、したがって製品のコストを低下させることができる。また、外筐に第1の熱交換流路に対応して出入口が設けられるとともに、外筐に第2の熱交換流路に対応して出入口が設けられてもよく、このように、熱交換装置外部の液体を、対応する出入口を介して第1の熱交換流路と第2の熱交換流路内に入らせることができる。
1つの可能な設計において、外筐は、第1の筐体と、第1の筐体に取り付けられた第2の筐体と、第1の筐体と第2の筐体との接続部に取り付けられた熱伝導隔壁と、熱伝導隔壁と第1の筐体との間に設けられ、熱伝導隔壁と第1の筐体との間を密封させるための第1の密封リングと、熱伝導隔壁と第2の筐体との間に設けられ、熱伝導隔壁と第2の筐体との間を密封させるための第2の密封リングとを含む。
当該設計において、第1の筐体と第2の筐体を介して密閉の空間を形成し、そして、熱伝導隔壁を介してその内部に2つの流路を区画してもよく、このような設置により、熱交換装置の外筐を複数の部材に分割し、これにより各部材を比較的簡略化させ、加工難度を低下させ、加工コストを低下させることができる。取り付ける時に、熱伝導隔壁を第1の筐体と第2の筐体との接続部に取り付けてもよく、即ち、熱伝導隔壁の一部を第1の筐体内に取り付け、熱伝導隔壁の他の部分を第2の筐体内に取り付ける。かつ1つの可能な設計において、第1の密封リングを介して第1の筐体と熱伝導隔壁との間の密封を実現できるように第1の筐体と熱伝導隔壁との間に第1の密封リングを設けてもよく、同時に、第2の密封リングを介して第2の筐体と熱伝導隔壁との間の密封を実現できるように第2の筐体と熱伝導隔壁との間に第2の密封リングを設けてもよい。第1の密封リングと第2の密封リングとの設置により、第1の筐体、第2の筐体の接続部の漏水を防止することができる。
別の具体的な技術的手段において、外筐は、第1の筐体と、第1の筐体に取り付けられた第2の筐体と、第1の筐体と第2の筐体との接続部に取り付けられ、第1の筐体と第2の筐体を密封接続させるための第3の密封リングとを含み、熱伝導隔壁は、第1の筐体内又は第2の筐体内に取り付けられる。
当該設計において、第1の筐体と第2の筐体を介して密閉の空間を形成し、そして、熱伝導隔壁を介してその内部に2つの流路を区画してもよく、取り付ける時に、第1の筐体と第2の筐体との間の密封を実現するために、熱伝導隔壁を第1の筐体内又は第2の筐体内に取り付け、第3の密封リングを第1の筐体と第2の筐体との接続部に取り付けることができる。このような設置により、熱交換装置の外筐を複数の部材に分割し、これにより各部材を比較的簡略化させ、加工難度を低下させ、加工コストを低下させることができる。第3の密封リングの設置により、第1の筐体と第2の筐体との間を密封させることができ、これにより第1の筐体、第2の筐体の接続部の漏水を防止することができる。
1つの可能な設計において、第1の入口と第2の入口は、外筐の同じ側に位置し、第1の出口と第2の出口は、外筐の同じ側に位置する。
当該設計において、第1の入口と第2の入口が外筐の同じ側に位置し、第1の出口と第2の出口が外筐の同じ側に位置することは、第1の熱交換流路と第2の熱交換流路内の液体の流れ方向を一致させ、即ち、冷却液の入口方向と第2の熱交換流路内の温水の入口方向とを一致させ、及び冷却液の出口方向と第2の熱交換流路内の温水の出口方向も一致させ、上記設置により、最も冷たい冷却液は、最も熱い温水と熱交換することができ、これにより、冷却速度をより速くすることができ、したがって製品の冷却効率を向上させることができる。反対に、第1の熱交換流路と第2の熱交換流路の出入口方向とが一致しなければ、第2の熱交換流路の入口の液体は、第1の熱交換流路出口の液体と熱交換し、第2の熱交換流路の出口の液体は、第1の熱交換流路入口の液体と熱交換し、このような設置により相互に熱交換する液体の温度が比較的近いため、熱交換効率が悪くなり、それによって製品冷却効果の低下を招く。
1つの可能な設計において、第1の筐体及び/又は第2の筐体の外表面に、放熱フィンが設けられる。
当該設計において、放熱フィンを介して放熱することができ、これにより、熱交換装置の放熱効率を向上させることができる。放熱フィンは、第1の筐体に設けられてもよいし、第2の筐体に設けられてもよいし、もちろん、第1の筐体及び第2の筐体に放熱フィンを同時に設けてもよい。
1つの可能な設計において、第1の筐体の内表面に、複数の第1のバリアリブが設けられ、複数の第1のバリアリブは、第1の筐体と熱伝導隔壁との間の流路を往復屈曲の屈曲流路に画定する。
当該設計において、第1の熱交換流路又は第2の熱交換流路を、第1のバリアリブを利用して往復屈曲の屈曲流路に画定できるように第1の筐体の内表面に第1のバリアリブを設けてもよく、これにより、第1の熱交換流路又は第2の熱交換流路の長さを延長させ、第1の熱交換流路又は第2の熱交換流路中の液体の流動速度を落とすことができ、したがって熱交換効率を向上させ、冷却効果を向上させることができる。第1のバリアリブは、第1の熱交換流路の横方向に沿って設けられ、複数の第1のバリアリブは、軸方向に沿って間隔を空けて配設され、これにより、第1の熱交換流路を軸方向に沿って複数の部分に区画することができるとともに、各第1のバリアリブ前後の空間を連通できるように第1のバリアリブに、又は第1のバリアリブと熱伝導隔壁との接続部に、又は第1のバリアリブと第1の筐体との接続部に隙間を設けてもよい。
1つの可能な設計において、第2の筐体の内表面に、複数の第2のバリアリブが設けられ、複数の第2のバリアリブは、第2の筐体と熱伝導隔壁との間の流路を往復屈曲の屈曲流路に画定する。
当該設計において、第1の熱交換流路又は第2の熱交換流路を、第2のバリアリブを利用して往復屈曲の屈曲流路に画定できるように第2の筐体の内表面に第2のバリアリブを設けてもよく、これにより、第1の熱交換流路又は第2の熱交換流路の長さを延長させ、第1の熱交換流路又は第2の熱交換流路中の液体の流動速度を落とすことができ、したがって熱交換効率を向上させ、冷却効果を向上させることができる。第2のバリアリブは、第1の熱交換流路の横方向に沿って設けられ、複数の第2のバリアリブは、軸方向に沿って間隔を空けて配設され、これにより、第1の熱交換流路を軸方向に沿って複数の部分に区画することができるとともに、各第2のバリアリブ前後の空間を連通できるように第2のバリアリブに、又は第2のバリアリブと熱伝導隔壁との接続部に、又は第2のバリアリブと第2の筐体との接続部に隙間を設けてもよい。
1つの可能な設計において、液体処理装置は、液体供給流路に接続された給液タンクと、液体供給流路又は加熱流路に設けられた第4のポンプ輸送装置とをさらに含む。
当該設計において、液体供給流路は、一方ではユーザ自宅の水道管に接続されてもよく、このように、ユーザ自宅の水道管などを介して直接給水することができるが、1つの可能な設計において、給液タンクを介して液体供給流路に給水するように給液タンクを設けてもよく、給液タンクを設けることで、水の貯蔵を実現することができ、したがって製品を水道管から遠く離れた場所に設けることができ、製品の使用位置と設置位置をより柔軟で便利にする。同時に、第4のポンプ輸送装置を介して加熱流路内への水の流量を制御することによって、給湯温度の制御を実現できるように液体供給流路又は加熱流路に第4のポンプ輸送装置を設けてもよい。
1つの可能な設計において、熱交換装置は、冷却装置を含み、冷却装置は、冷却ボックスと、冷却ボックス内に設けられた冷却液とを含み、液体排出流路の少なくとも一部は、冷却液内に取り付けられ、又は熱交換装置は、液体排出流路に対応して設けられた空冷装置である。
当該設計において、冷却装置を設け、冷却装置内に冷却液を設け、液体排出流路の一部又は全部を冷却液内に取り付けてもよく、これにより、冷却液を介して液体排出流路内の液体を冷却することができ、ここでの冷却液は、水であってもよく、もちろん、冷却液は、別の吸熱が良好な液体からなるものであってもよい。別の設計において、熱交換装置は、空冷装置として設けられてもよく、これにより空冷装置を介して液体排出流路を冷却することができる。
多重冷却を実現するために、上記熱交換装置、空冷装置及び冷却液付きの冷却ボックスからなる冷却装置を併用して液体排出流路内の液体を冷却してもよく、もちろん、上記1つの冷却方式のみを採用して冷却してもよい。
1つの可能な設計において、液体処理装置は、回路基板アセンブリをさらに含み、回路基板アセンブリは、電力を供給するための電源ボードと、製品の動作を制御するための制御ボードとを含んでもよい。
さらに、液体処理装置は、筐体ケース、筐体ケース内に取り付けられた加熱アセンブリ、回路基板アセンブリ、液体供給アセンブリ及び給液タンクなどを含み、筐体ケースは、具体的には、台座とケース蓋とからなってもよい。
1つの可能な設計において、液体処理装置は、具体的には、即熱式電気ケトル、コーヒーポット、豆乳機、ジューサなどの製品であってもよく、もちろん、液体処理装置は、即熱式電気ケトル、コーヒーポット、豆乳機、ジューサ以外の他の製品、例えばミキサー、ヘルスポットなどであってもよい。
本願の第2態様の技術的手段は、液体処理装置に用いられる熱交換装置を提供し、熱交換装置は、第1の熱交換流路と、第2の熱交換流路とを含み、第1の熱交換流路は、第2の熱交換流路内の液体を冷却するために、第2の熱交換流路と熱交換することができる。
本願に係る熱交換装置は、液体処理装置内に用いることができ、具体的には、熱交換装置には、第1の熱交換流路と第2の熱交換流路とを内蔵し、第2の熱交換流路は、加熱アセンブリと液体排出アセンブリとの間に接続され、第1の熱交換流路は、具体的に、第2の熱交換流路内の液体を熱交換冷却できるように第2の熱交換流路と熱交換するために用いられてもよい。
当該設計において、液体処理装置は、液体供給アセンブリと、液体排出アセンブリと、液体供給アセンブリと液体排出アセンブリとの間に接続された加熱アセンブリとを含み、第2の熱交換流路は、加熱アセンブリと液体排出アセンブリとの間に接続される。
このような構造により、加熱アセンブリによって加熱された水などの液体は、第2の熱交換流路内にて第1の熱交換流路と熱交換冷却した後に液体排出アセンブリを介して排出されることができる。加熱アセンブリによって加熱された高温液体が第2の熱交換流路を流れる時の温度は、第1の熱交換流路内の冷却液の温度よりも高く、これにより、第1の熱交換流路は、第1の熱交換流路と第2の熱交換流路との間の熱交換を実現するために第2の熱交換流路内の水などの液体の熱を絶えず吸収することができ、これにより、第1の熱交換流路と第2の熱交換流路との間の熱交換により、第2の熱交換流路内の水などの液体の冷却を実現することができる。このような構造により、熱交換原理を利用して加熱装置によって加熱された水などの液体を冷却することができ、このような冷却方式は、構造が簡単で、実現しやすく、したがって製品の構造を簡略化し、製品のコストを低下させることができる。もちろん、他の冷却方式で冷却を実現してもよく、例えば扇風機を設けて空冷を行ってもよく、この場合、熱交換装置は、空冷装置などであってもよい。
1つの可能な設計において、熱交換装置は、冷却循環回路を構成するように、第1の熱交換流路の入口と第1の熱交換流路の出口とに接続された貯液タンクをさらに含む。
当該設計において、貯液タンクを付加的に設け、貯液タンクを介して第1の熱交換流路と共に回路を形成してもよく、液体排出流路内の水などの液体の冷却を実現するために冷却能力を常に提供することができるようにする。このような構造により、冷却循環回路を液体供給アセンブリ、加熱アセンブリ及び液体排出アセンブリからなる液体流路から独立させることができ、これにより、冷却循環回路と液体流路をそれぞれ独立して動作させることができ、それによって、冷却循環回路を単独でオン又はオフにすることができ、このように、液体処理装置が動作する時に、実際の需要に応じて冷却循環回路をオンにするかどうかを決定することができ、冷却循環回路をオンにしない場合、加熱後の水は、対応の温度の温水、例えば沸騰した水を直接排出することができ、冷却循環回路をオンにする場合、先に水を、例えば沸騰するなどの比較的高温に加熱し、比較的低温に冷却してから排出することができる。このような構造により、製品は、水を加熱して直接排出することができ、先に水を加熱し、冷却してから排出することもでき、これにより製品の機能を拡張し、製品の多元化を実現することができ、したがって製品がユーザの様々な需要をよりよく満たすことができる。
さらに、液体処理装置は、貯液タンク内に設けられ、貯液タンク内の液体の温度を収集するための温度収集素子をさらに含む。
当該設計において、温度収集素子は、貯液タンク内の液体の温度に基づいて第1の熱交換流路の冷却液の流量を制御し、さらに冷却強度を制御できるように貯液タンク内の液体の温度を収集するために用いられる。
1つの可能な設計において、第1の熱交換流路の入口と第2の熱交換流路の入口は、熱交換装置の同じ側に設けられ、第1の熱交換流路の出口と第2の熱交換流路の出口は、熱交換装置の同じ側に設けられる。
当該設計において、第1の熱交換流路の入口の温度が第1の熱交換流路の出口の温度よりも低く、即ち第1の熱交換流路の入口から出口までの温度が徐々に高くなるため、熱交換効率は、徐々に低下し、第2の熱交換流路の入口の温度は、第2の熱交換流路の出口の温度よりも高くなる。そのため、第1の熱交換流路の入口と第2の熱交換流路の入口を熱交換装置の同じ側に設けてもよく、例えば両方とも右側に設けられ、同時に、第1の熱交換流路の出口と第2の熱交換流路の出口を熱交換装置の同じ側に設けてもよく、例えば両方とも左側に設けられ、このように、第1の熱交換流路と第2の熱交換流路内の液体の流れ方向を一致させ、即ち冷却液の入口方向と第2の熱交換流路内の温水の入口方向とを一致させ、かつ冷却液の出口方向と第2の熱交換流路内の温水の出口方向も一致させ、上記設置により、最も冷たい冷却液は、最も熱い温水と熱交換することができ、これにより、熱交換速度及び冷却速度をより速くすることができ、したがって製品の熱交換冷却効率を向上させることができる。反対に、第1の熱交換流路と第2の熱交換流路の出入口方向とが一致しなければ、第2の熱交換流路の入口の液体は、第1の熱交換流路出口の液体と熱交換し、第2の熱交換流路の出口の液体は、第1の熱交換流路入口の液体と熱交換し、このような設置により相互に熱交換する液体の温度が比較的近いため、熱交換効率が悪くなり、それによって製品冷却効果の低下を招く。
1つの可能な設計において、熱交換装置は、外筐と、外筐内に設けられた熱伝導隔壁とを含み、第1の熱交換流路と第2の熱交換流路は、熱伝導隔壁の両側に設けられる。外筐には、第1の熱交換流路に対応して第1の熱交換流路と連通する第1の入口と、第1の熱交換流路と連通する第1の出口とが設けられ、外筐には、第2の熱交換流路に対応して第2の熱交換流路と連通する第2の入口と、第2の熱交換流路と連通する第2の出口とが設けられる。
当該設計において、熱交換装置は、外筐と、熱伝導隔壁とを含み、外筐は、密閉空間を形成するために用いられ、熱伝導隔壁は、外筐の内部空間を2つの部分に区画するために用いられ、これにより外筐内に相互に独立した2つの流路を形成することができる。具体的に使用される場合には、熱伝導隔壁によって区画された2つの流路のうちの一方を第1の熱交換流路として用い、他方を第2の熱交換流路として用いることができる。このような構造の熱交換装置内の第1の熱交換流路と第2の熱交換流路は、熱伝導隔壁を介して区画され、したがって2つの流路間の熱伝導をより便利で効率的にすることができ、また、このような構造の熱交換装置の構造も比較的簡単で加工可能であり、したがって製品のコストを低下させることができる。また、外筐に第1の熱交換流路に対応して出入口が設けられるとともに、外筐に第2の熱交換流路に対応して出入口が設けられてもよく、これにより、熱交換装置外部の液体を、対応する出入口を介して第1の熱交換流路と第2の熱交換流路内に入らせることができる。
1つの可能な設計において、外筐は、第1の筐体と、第1の筐体に取り付けられた第2の筐体と、第1の筐体と第2の筐体との接続部に取り付けられた熱伝導隔壁と、熱伝導隔壁と第1の筐体との間に設けられ、熱伝導隔壁と第1の筐体との間を密封させるための第1の密封リングと、熱伝導隔壁と第2の筐体との間に設けられ、熱伝導隔壁と第2の筐体との間を密封させるための第2の密封リングとを含む。
当該設計において、第1の筐体と第2の筐体を介して密閉の空間を形成し、そして、熱伝導隔壁を介してその内部に2つの流路を区画してもよく、このような設置により、熱交換装置の外筐を複数の部材に分割し、これにより各部材を比較的簡略化させ、加工難度を低下させ、加工コストを低下させることができる。取り付ける時に、熱伝導隔壁を第1の筐体と第2の筐体との接続部に取り付けてもよく、即ち、熱伝導隔壁の一部を第1の筐体内に取り付け、熱伝導隔壁の他の部分を第2の筐体内に取り付ける。かつ1つの可能な設計において、第1の密封リングを介して第1の筐体と熱伝導隔壁との間の密封を実現できるように第1の筐体と熱伝導隔壁との間に第1の密封リングを設けてもよく、同時に、第2の密封リングを介して第2の筐体と熱伝導隔壁との間の密封を実現できるように第2の筐体と熱伝導隔壁との間に第2の密封リングを設けてもよい。第1の密封リングと第2の密封リングとの設置により、第1の筐体、第2の筐体の接続部の漏水を防止することができる。
別の具体的な技術的手段において、外筐は、第1の筐体と、第1の筐体に取り付けられた第2の筐体と、第1の筐体と第2の筐体との接続部に取り付けられ、第1の筐体と第2の筐体を密封接続させるための第3の密封リングとを含み、熱伝導隔壁は、第1の筐体内又は第2の筐体内に取り付けられる。
当該設計において、第1の筐体と第2の筐体を介して密閉の空間を形成し、そして、熱伝導隔壁を介してその内部に2つの流路を区画してもよく、取り付ける時に、第1の筐体と第2の筐体との間の密封を実現するために、熱伝導隔壁を第1の筐体内又は第2の筐体内に取り付け、第3の密封リングを第1の筐体と第2の筐体との接続部に取り付けることができる。このような設置により、熱交換装置の外筐を複数の部材に分割し、したがって各部材を比較的簡略化させ、加工難度を低下させ、加工コストを低下させることができる。第3の密封リングの設置により、第1の筐体と第2の筐体との間を密封させることができ、したがって第1の筐体、第2の筐体の接続部の漏水を防止することができる。
1つの可能な設計において、第1の入口と第2の入口は、外筐の同じ側に位置し、第1の出口と第2の出口は、外筐の同じ側に位置する。
当該設計において、第1の入口と第2の入口が外筐の同じ側に位置し、第1の出口と第2の出口が外筐の同じ側に位置することは、第1の熱交換流路と第2の熱交換流路内の液体の流れ方向を一致させ、即ち、冷却液の入口方向と第2の熱交換流路内の温水の入口方向とを一致させ、及び冷却液の出口方向と第2の熱交換流路内の温水の出口方向も一致させ、上記設置により、最も冷たい冷却液は、最も熱い温水と熱交換することができ、これにより、冷却速度をより速くすることができ、したがって製品の冷却効率を向上させることができる。反対に、第1の熱交換流路と第2の熱交換流路の出入口方向とが一致しなければ、第2の熱交換流路の入口の液体は、第1の熱交換流路出口の液体と熱交換し、第2の熱交換流路の出口の液体は、第1の熱交換流路入口の液体と熱交換し、このような設置により相互に熱交換する液体の温度が比較的近いため、熱交換効率が悪くなり、それによって製品冷却効果の低下を招く。
1つの可能な設計において、第1の筐体及び/又は第2の筐体の外表面に、放熱フィンが設けられる。
当該設計において、放熱フィンを介して放熱することができ、これにより、熱交換装置の放熱効率を向上させることができる。放熱フィンは、第1の筐体に設けられてもよいし、第2の筐体に設けられてもよいし、もちろん、第1の筐体及び第2の筐体に放熱フィンを同時に設けてもよい。
1つの可能な設計において、第1の筐体の内表面に、複数の第1のバリアリブが設けられ、複数の第1のバリアリブは、第1の筐体と熱伝導隔壁との間の流路を往復屈曲の屈曲流路に画定する。
当該設計において、第1の熱交換流路又は第2の熱交換流路を、第1のバリアリブを利用して往復屈曲の屈曲流路に画定できるように第1の筐体の内表面に第1のバリアリブを設けてもよく、これにより、第1の熱交換流路又は第2の熱交換流路の長さを延長させ、第1の熱交換流路又は第2の熱交換流路中の液体の流動速度を落とすことができ、したがって熱交換効率を向上させ、冷却効果を向上させることができる。第1のバリアリブは、第1の熱交換流路の横方向に沿って設けられ、複数の第1のバリアリブは、軸方向に沿って間隔を空けて配設され、このように、第1の熱交換流路を軸方向に沿って複数の部分に区画することができるとともに、各第1のバリアリブ前後の空間を連通できるように第1のバリアリブに、又は第1のバリアリブと熱伝導隔壁との接続部に、又は第1のバリアリブと第1の筐体との接続部に隙間を設けてもよい。
1つの可能な設計において、第2の筐体の内表面に、複数の第2のバリアリブが設けられ、複数の第2のバリアリブは、第2の筐体と熱伝導隔壁との間の流路を往復屈曲の屈曲流路に画定する。
当該設計において、第1の熱交換流路又は第2の熱交換流路を、第2のバリアリブを利用して往復屈曲の屈曲流路に画定できるように第2の筐体の内表面に第2のバリアリブを設けてもよく、これにより、第1の熱交換流路又は第2の熱交換流路の長さを延長させ、第1の熱交換流路又は第2の熱交換流路中の液体の流動速度を落とすことができ、したがって熱交換効率を向上させ、冷却効果を向上させることができる。第2のバリアリブは、第1の熱交換流路の横方向に沿って設けられ、複数の第2のバリアリブは、軸方向に沿って間隔を空けて配設され、このように、第1の熱交換流路を軸方向に沿って複数の部分に区画することができるとともに、各第2のバリアリブ前後の空間を連通できるように第2のバリアリブに、又は第2のバリアリブと熱伝導隔壁との接続部に、又は第2のバリアリブと第2の筐体との接続部に隙間を設けてもよい。
本願の第3態様の技術的手段は、液体加熱器具に用いられる熱交換ボックスを提供し、熱交換ボックスは、ボックス部と、熱伝導隔壁とを有し、第1の熱交換流路と第2の熱交換流路は、ボックス部及び熱伝導隔壁によって囲まれて成り、第1の熱交換流路と第2の熱交換流路は、熱伝導隔壁によって隔てられ、かつ第2の熱交換流路内の媒体と第1の熱交換流路内の媒体との間に熱伝導を供するように構成されている。
本願に係る熱交換ボックスは、第1の熱交換流路と第2の熱交換流路が、ボックス部及び熱伝導隔壁によって囲まれて成り、第1の熱交換流路と第2の熱交換流路が、熱伝導隔壁によって隔てられ、このように熱交換ボックスの構造が簡単で、レイアウトが合理的で、製品の一体性がより良くなり、冷、熱流体の間は、熱伝導隔壁を介して熱交換を行い、熱流体を適切な温度まで迅速に冷却することができるし、冷流体を予備加熱することができ、冷流体を加熱する時、沸騰するまで加熱するのに必要なエネルギーを減少させ、エネルギー消費を低下させ、そして熱伝導隔壁の高熱伝導性を利用して冷、熱流体間の熱伝導速度を加速させ、熱交換時間を短縮させ、熱交換ボックスの熱交換効果を向上させることができ、同時に、第1の熱交換流路と第2の熱交換流路は、熱伝導隔壁によって隔てられ、冷、熱流体の間に隔壁方式の熱交換が形成され、それによって第2の熱交換流路内の媒体と第1の熱交換流路内の媒体との間の熱交換を実現するとともに、混合せず、熱流体が冷流体に汚染されないことを保証し、熱流体の安全性を向上させる。
また、本願に係る上記実施例における熱交換ボックスは、次の追加の技術的特徴を有することもできる。
1つの可能な設計において、ボックス部は、ボックス蓋を含み、ボックス蓋は、熱伝導隔壁に被せられて熱伝導隔壁に密封接続され、第1の熱交換流路又は第2の熱交換流路は、ボックス蓋及び熱伝導隔壁によって囲まれて成る。
当該設計において、ボックス蓋は、熱伝導隔壁に被せられて熱伝導隔壁に密封接続され、まず、ボックス蓋は、第1の熱交換流路又は第2の熱交換流路を形成するように熱伝導隔壁に被せられ、このように、同じ寸法仕様下で、熱伝導面積の増加に有利であり、熱交換ボックスの熱交換効果がより高くなり、また、ボックス蓋は、熱伝導隔壁に密封接続される場合、第1の熱交換流路又は第2の熱交換流路の液漏れ及び第1の熱交換流路内の媒体と第2の熱交換流路の媒体との間の混合を防止し、それによって、熱流体が冷流体に汚染されないことを保証し、熱流体の安全性及び衛生性を向上させる。
1つの可能な設計において、ボックス蓋は、ポケット部を有し、ポケット部は、一端に開口を有するチャンバ本体であり、ポケット部内には導流リブが分布され、熱伝導隔壁は、ポケット部の開口をカバーする。
当該設計において、ボックス蓋がポケット部を有することは、第1の熱交換流路又は第2の熱交換流路の容積の増大、熱交換効率の向上に有利であり、かつポケット部内には導流リブが分布され、導流リブにより流体を導流することによって、第1の熱交換流路又は第2の熱交換流路内の流体の流動径路を延長させ、流体の流動速度を落とさせ、冷、熱流体の熱交換をより十分にする。
1つの可能な設計において、ボックス部は、2つのボックス蓋を含み、2つのボックス蓋の間には、熱伝導隔壁が分布され、2つのボックス蓋は、熱伝導隔壁に接続されてグリップされ、又は2つのボックス蓋のうちの少なくとも1つは、熱伝導隔壁に接続される。
当該設計において、理解できるように、2つのボックス蓋が熱伝導隔壁に接続されてグリップされ、又は2つのボックス蓋のうちの少なくとも1つが熱伝導隔壁に接続されることは、第1の熱交換流路が2つのボックス蓋のうちの一方及び熱伝導隔壁によって囲まれて成り、第2の熱交換流路が2つのボックス蓋のうちの他方及び熱伝導隔壁によって囲まれて成り、2つのボックス蓋が接続されるとともに、熱伝導隔壁の取り付けと固定を実現し、製品の構造が簡単で、組立が容易で、組立速度の向上に有利であり、取り付け時間を短縮させる。
1つの可能な設計において、2つのボックス蓋のうちの1つに、嵌込部が設けられ、別の1つに、収容部が設けられ、嵌込部は、2つのボックス蓋の間を位置決めするように収容部内に嵌入され、及び/又は2つのボックス蓋のうちの1つに、係止具が設けられ、別の1つに、係止溝が設けられ、係止具は、係止溝に係止され、及び/又は2つのボックス蓋のうちの1つに、突出部が設けられ、突出部に、第1の孔が設けられ、2つのボックス蓋のうちの別の1つに、第2の孔が設けられ、第2の孔は、第1の孔に対応して設けられ、接続部材は、第1の孔及び第2の孔内に穿設され、2つのボックス蓋をロックする。
当該設計において、嵌込部が収容部内に嵌入されることは、組立操作が便利である利点を有し、2つのボックス蓋間の迅速で便利な位置決め及び予備固定を行うことに便利であり、製品の組立利便性を向上させ、かつ嵌込部が収容部内に嵌入されることによって位置決めし、2つのボックス蓋間の結合精度が高くなり、第2の熱交換流路及び第1の熱交換流路の密封性の向上に有利である。
2つのボックス蓋のうちの1つに、係止具が設けられ、別の1つに、係止溝が設けられ、係止具が係止溝に係止され、係止具が係止溝に係止されることは、構造が簡単で、取り付けが便利である利点を有し、製品の組立効率を向上させることができ、同時に2つのボックス蓋の接続信頼性を効果的に保証することができる。
接続部材が第1の孔及び第2の孔内に穿設され、2つのボックス蓋をロックすることは、構造が簡単で、取り付けが便利で、2つのボックス蓋の接続信頼性を保証し、製品のコストを低減する。
1つの可能な設計において、ボックス部は、ボックス胴体を含み、熱交換ボックスは、間隔分布された複数の熱伝導隔壁を有し、ボックス胴体は、隣接する2つの熱伝導隔壁にそれぞれ密封接続され、そして隣接する2つの熱伝導隔壁と共に、第1の熱交換流路又は第2の熱交換流路に囲まれる。
当該設計において、ボックス胴体は、隣接する2つの熱伝導隔壁にそれぞれ密封接続され、そして隣接する2つの熱伝導隔壁と共に、第1の熱交換流路又は第2の熱交換流路に囲まれ、構造が比較的簡単で、組立が比較的便利で、制作コストの低減に有利であり、かつ2つの熱伝導隔壁は、両側から伝熱し、第1の熱交換流路内の媒体又は第2の熱交換流路内の媒体の熱交換効果をさらに向上させる。
1つの可能な設計において、ボックス胴体は、両端貫通の環状体であり、環状体に導流リブが設けられ、かつ環状体上の導流リブは、環状体によって囲まれて成る領域に分布され、環状体の両側には、それぞれ熱伝導隔壁が配置され、かつ両側の熱伝導隔壁は、環状体両端の開口をカバーする。
当該設計において、ボックス胴体が両端貫通の環状体であることは、同じ寸法でより大きな容積を得るのに有利であり、環状体に導流リブが設けられ、導流リブにより流体を導流することによって、第1の熱交換流路又は第2の熱交換流路内の流体の流動径路を延長させ、流体の流動速度を落とさせ、熱交換効果を向上させる。
1つの可能な設計において、ボックス部は、2つのボックス蓋と、少なくとも1つのボックス胴体とを含み、2つのボックス蓋の間には、熱伝導隔壁及びボックス胴体が分布され、かつ2つのボックス蓋は、熱伝導隔壁及びボックス胴体に接続されてグリップされ、又は2つのボックス蓋のうちの少なくとも1つは、熱伝導隔壁及びボックス胴体に接続される。
当該設計において、2つのボックス蓋が熱伝導隔壁及びボックス胴体に接続されてグリップされ、又は2つのボックス蓋のうちの少なくとも1つが熱伝導隔壁及びボックス胴体に接続されることは、ボックス胴体を介して第1の熱交換流路又は第2の熱交換流路の容積を増加させ、より多くの冷流体を用いて熱流体と熱交換することによって、熱流体が十分に熱交換されることを保証し、さらに熱交換効率を向上させる。
1つの可能な設計において、隣接するボックス蓋とボックス胴体との間、又は隣接するボックス胴体とボックス胴体との間に、挿嵌結合位置決めが形成され、及び/又はボックス胴体に、接続部材が通過するための貫通孔が設けられる。
当該設計において、隣接するボックス蓋とボックス胴体との間、又は隣接するボックス胴体とボックス胴体との間に、挿嵌結合位置決めが形成されることは、組立操作が便利である利点を有し、2つのボックス蓋間の迅速で便利な位置決め及び予備固定を行うことに便利であり、製品の組立利便性を向上させ、かつ嵌込部が収容部内に嵌入されることによって位置決めし、2つのボックス蓋とボックス胴体との間の結合精度が高くなり、第1の熱交換流路及び第2の熱交換流路の密封性の向上に有利である。
ボックス胴体に、接続部材が通過するための貫通孔が設けられることは、2つのボックス蓋を接続装着するとともに、ボックス胴体を接続固定し、2つのボックス蓋とボックス胴体という三者の接続安定性及び組立精度を強化し、液漏れのリスクを低減し、製品の信頼性及び密封性をさらに向上させる。
1つの可能な設計において、熱交換ボックスは、密封リングを有し、密封リングは、ボックス部及び熱伝導隔壁に当接され、ボックス部及び熱伝導隔壁に密封接続され、又はボックス部と熱伝導隔壁との間には、シーリング層が形成され、かつシーリング層は、ボックス部と熱伝導隔壁とを接着固定する。
当該設計において、密封リングは、ボックス部及び熱伝導隔壁に当接され、ボックス部及び熱伝導隔壁に密封接続されることは、さらにボックス部と熱伝導隔壁との間の密封性を両立させることができ、ボックス部と熱伝導隔壁との間に漏れが生じにくく、第1の熱交換流路内の媒体と第2の熱交換流路内の媒体との間の乱流を効果的に防止することができる。
ボックス部と熱伝導隔壁との間には、シーリング層が形成されることは、ボックス部と熱伝導隔壁との間の密封性を保証するとともに、シーリング層を利用してボックス部と熱伝導隔壁とを接着固定し、さらにボックス部と熱伝導隔壁の位置ズレを防止し、ボックス部と熱伝導隔壁の接続の信頼性を向上させる。
1つの可能な設計において、ボックス部と熱伝導隔壁のうちの少なくとも1つに、凹状溝が設けられ、密封リング又はシーリング層の少なくとも一部は、凹状溝内に嵌入され、及び/又は密封リング又はシーリング層は、熱伝導隔壁の縁部に沿って囲んで配置される。
当該設計において、密封リング又はシーリング層の少なくとも一部は、凹状溝内に嵌入され、凹状溝を介して密封リング又はシーリング層の取り付け部を提供し、これにより、密封リング又はシーリング層の移動を防止し、密封リング又はシーリング層の位置ズレによる密封不良問題を回避することができ、密封リング又はシーリング層の位置精度を向上させ、それによって密封リング又はシーリング層とボックス部及び熱伝導隔壁との接続の密封結合の正確性を向上させ、密封の信頼性をさらに向上させる。
密封リング又はシーリング層が熱伝導隔壁の縁部に沿って囲んで配置されることは、密封の信頼性を保証するとともに、密封リング又はシーリング層が第1の熱交換流路内の媒体又は第2の熱交換流路内の媒体を汚染することを回避し、安全性及び衛生性を向上させる。
1つの可能な設計において、熱交換ボックスのボックス部と熱伝導隔壁のうちの少なくとも1つには乱流構造が構成される。
当該設計において、乱流構造により流体の乱流度を増大させ、流体の速度を遅くし、それによって流体と熱伝導隔壁との間の対流熱交換係数を増大させ、熱交換量を増大させ、かつ乱流構造は、媒体を擾乱することができ、このように、第1の熱交換流路内部及び第2の熱交換流路内部温度をより均一にすることができ、熱交換効果はより保障されている。
1つの可能な設計において、熱伝導隔壁には、凸部構造及び/又は凹部構造が構成され、凸部構造及び/又は凹部構造は、熱伝導隔壁上の乱流構造として形成される。
当該設計において、熱伝導隔壁には、凸部構造及び/又は凹部構造が構成されることは、熱伝導隔壁の構造が簡単で、加工が便利で、コスト低減に有利であり、かつ凸部構造及び/又は凹部構造により熱伝導隔壁の表面積を増加させることによって、2つの媒体流路の熱伝導面積をさらに増加させ、熱交換を向上させる。
1つの可能な設計において、熱交換ボックス内は、熱伝導隔壁を介して複数の空間に区画形成され、空間内には、導流リブが分布され、かつ導流リブは、空間内にて屈曲形状の流路を区画する。
当該設計において、導流リブは、空間内にて屈曲形状の流路を区画することは、第1の熱交換流路又は第2の熱交換流路内の流体の流動径路を延長させ、流体の流動速度を落とさせ、第1の熱交換流路内の媒体と第2の熱交換流路内の媒体の熱交換をより十分にし、熱交換効果を向上させる。
1つの可能な設計において、導流リブに、1つ又は複数の第1の乱流リブが設けられ、かつ第1の乱流リブは、流路内に突出され、及び/又は導流リブと熱伝導隔壁との間に間隔を有し、及び/又は熱交換ボックスのボックス部は、封止障壁を有し、空間は、封止障壁及び熱伝導隔壁によって囲まれて成り、封止障壁に、1つ又は複数の第2の乱流リブが設けられ、かつ第2の乱流リブは、流路内に突出され、及び/又は導流リブは、空間内にて蛇行の流路を区画する。
当該設計において、導流リブに、1つ又は複数の第1の乱流リブが設けられることは、導流と同時に、さらに流体の流動速度を落とさせ、熱交換効果を向上させる。
封止障壁に、1つ又は複数の第2の乱流リブが設けられることは、導流と同時に、さらに流体の流動速度を落とさせ、熱交換効果を向上させる。
導流リブは、空間内にて蛇行の流路を区画することは、さらに第1の熱交換流路又は第2の熱交換流路内の流体の流動径路を延長させ、第1の熱交換流路内の媒体と第2の熱交換流路内の媒体の熱交換をより十分にし、熱交換効果を向上させる。
1つの可能な設計において、熱伝導隔壁両側の第1の熱交換流路と第2の熱交換流路との間の位置は相対するように設けられ、又は熱伝導隔壁両側の第1の熱交換流路と第2の熱交換流路との間は、錯流分布される。
当該設計において、熱伝導隔壁両側の第1の熱交換流路と第2の熱交換流路との間の位置が相対するように設けられることは、第1の熱交換流路と第2の熱交換流路とが投影方向に互いに対応することとして理解されてもよく、これにより、熱交換ボックス内部の構造レイアウトがより合理的で、第1の熱交換流路と第2の熱交換流路を十分に利用することに有利であり、第1の熱交換流路と第2の熱交換流路との間の熱伝導面積がより大きく、熱交換がより効率的である。
第1の熱交換流路と第2の熱交換流路との間が錯流分布されることは、第1の熱交換流路と第2の熱交換流路との間の熱交換効率がより高くなる。
別の実施例において、第1の熱交換流路と第2の熱交換流路との間に並流熱交換を形成してもよい。
上記いずれか1つの技術的手段において、熱交換ボックスは、第1の連通口、第2の連通口、第3の連通口、第4の連通口を有し、第2の熱交換流路は、第1の連通口と第2の連通口とを導通し、第1の熱交換流路は、第3の連通口と第4の連通口とを導通し、第1の連通口と第3の連通口との間の位置は相対するように設けられ、及び/又は第2の連通口と第4の連通口との間の位置は相対するように設けられる。
上記いずれか1つの技術的手段において、熱伝導隔壁は、金属部材であり、及び/又は熱交換ボックスのボックス部は、導熱部材であり、及び/又は熱交換ボックスのボックス部の表面に、フィンが設けられる。
本態様において、熱伝導隔壁は、金属部材であり、例えば、熱伝導隔壁は、アルミ板又はステンレス鋼板であり、このように、熱伝導隔壁は、熱伝導性能良好、低コストの利点を有する。
熱交換ボックスのボックス部が導熱部材であることは、熱交換ボックスが外部と熱交換できるようにし、熱交換ボックスの温度をさらに低下させることに有利であり、それによって熱流体をより速く放熱することができ、熱交換効率を向上させる。
熱交換ボックスのボックス部表面にフィンが設けられることによって、熱交換ボックスと外部との熱交換の能力をさらに向上させる。
本願の第4態様の技術的手段は、液体排出ノズルと、給液タンクと、液体排出ノズル及び給液タンクに接続された水路システムとを含む液体加熱器具を提供し、上記いずれか1つの技術的手段における熱交換ボックスは、水路システムの一部として形成される。
本願の上記実施例に係る液体加熱器具は、上記いずれか1つの技術的手段における熱交換ボックスを設けることによって、上記全ての有益な技術的効果を備えるもので、ここで説明を省略する。
1つの可能な設計において、水路システムは、1つの熱交換ボックスを有するか、又は複数の熱交換ボックスを有する。複数の熱交換ボックスの第1の熱交換流路の間は、直列接続され、かつ複数の熱交換ボックスの第2の熱交換流路の間は、直列接続される。
当該設計において、水路システムが1つの熱交換ボックスを有することは、熱流体の熱交換信頼性を保証するとともに、水路システムの構造がより簡略化になり、製品の組立難度の低減及び製品のコンパクト化の実現に有利である。
複数の熱交換ボックスの第1の熱交換流路の間が直列接続され、かつ複数の熱交換ボックスの第2の熱交換流路の間が直列接続されることは、熱交換ボックスを追加することにより、流体の流動径路を延長させ、冷、熱流体を十分に熱交換する。
1つの可能な設計において、水路システムの少なくとも一部の位置は、給液タンクの最高水位位置よりも高い。
当該設計において、水路システムの少なくとも一部の位置が給液タンクの最高水位位置よりも高いことは、水が接続具原理のため液体排出ノズルから直接流出することを効果的に防止し、製品の信頼性を向上させる。
1つの可能な設計において、熱交換ボックスの第1の連通口、第2の連通口、第3の連通口及び第4の連通口のうちの少なくとも1つの位置は、給液タンクの最高水位位置よりも高く、及び/又は熱交換ボックスは、垂直配置又は水平配置又は斜めに配置される。
当該設計において、熱交換ボックスの第1の連通口、第2の連通口、第3の連通口及び/又は第4の連通口の位置を制御することにより、給液タンクの最高水位位置よりも高いことを保証しやすく、組立がより簡単で、組立難度を下げ、水が接続具原理のため液体排出ノズルから直接流出することを効果的に防止し、製品の信頼性を向上させる。
1つの可能な設計において、水路システムは、加熱アセンブリと、配水箱とをさらに有し、配水箱は、給液タンク及び熱交換ボックスの第2の熱交換流路に接続され、かつ給液タンクは、配水箱を介して第2の熱交換流路に給水し、配水箱は、第2の熱交換流路及び加熱アセンブリに接続され、かつ第2の熱交換流路は、配水箱を介して加熱アセンブリに給水し、第1の熱交換流路は、加熱アセンブリ及び液体排出ノズルに接続される。
本態様において、配水箱は、給液タンク及び熱交換ボックスの第2の熱交換流路に接続され、給液タンク内の冷水が配水箱を介して第2の熱交換流路内に排出され、冷水が第2の熱交換流路内にて第1の熱交換流路内の温水と十分に熱交換され、温水を適切な温度に冷却することを実現するとともに、冷水を予備加熱処理し、配水箱は、第2の熱交換流路及び加熱アセンブリに接続され、即ち配水箱と第2の熱交換流路は、循環回路を形成し、第2の熱交換流路内にて熱交換された後の冷水が配水箱を介して加熱アセンブリに流れ、予備加熱処理された冷水を加熱アセンブリで加熱し、加熱アセンブリの電力及び加熱時間の減少、加熱アセンブリのエネルギー消費の低減に有利であり、製品をより省エネルギーにし、第1の熱交換流路は、加熱アセンブリ及び液体排出ノズルに接続され、加熱アセンブリによって加熱された温水が第1の熱交換流路及び液体排出ノズルを介して排出され、配水箱を介して第2の熱交換流路及び加熱アセンブリへの給水を同時に実現し、第2の熱交換流路の循環水を受け、このように、水路システムにおける各部材間の配管の接続をより容易にし、製品内部の接続配管がより簡潔で、乱れないようにする。
1つの可能な設計において、水路システムは、配水箱から第2の熱交換流路に流れるように液体を駆動する第1のポンプを有し、及び/又は水路システムは、配水箱から加熱アセンブリに流れるように液体を駆動する第2のポンプを有し、及び/又は水路システムの配水箱、加熱アセンブリ、第1のポンプと第2のポンプのうちの1つ又は複数の少なくとも一部の位置は、給液タンクの最高水位位置よりも高い。
当該設計において、配水箱から第2の熱交換流路に流れるように液体を駆動する第1のポンプを設けることは、流体の流動高効率性と信頼性を向上させ、流体の詰まり問題を回避し、熱交換ボックスの熱交換高効率を確保することができる。
配水箱から加熱アセンブリに流れるように液体を駆動する第2のポンプを設けることは、流体の流動高効率性と信頼性を向上させ、流体の詰まり問題と加熱アセンブリの空だきのリスクを回避し、製品の安全性を向上させることができる。
本願の第5態様の技術的手段は、液体排出ノズル、熱交換ボックス、流れパラメータ調整部材及び加熱アセンブリを有する水路システムと、水路システムに接続され、水路システムに対して温度を測定する温度測定システムと、温度測定システム、加熱アセンブリ及び流れパラメータ調整部材に接続され、温度測定システムによってフィードバックされる温度情報に基づいて加熱アセンブリの加熱電力及び/又は水路システム内の液体流れパラメータを制御する制御アセンブリとを含む液体加熱器具を提供する。熱交換ボックスは、第1の熱交換流路と、第2の熱交換流路とを有し、第1の熱交換流路は、第2の熱交換流路と熱交換し、加熱アセンブリは、入水口と、水出口とを有し、入水口は、第1の熱交換流路と連通し、第2の熱交換流路は、水出口及び液体排出ノズルに接続され、流れパラメータ調整部材は、水路システム内の液体流れパラメータを調整するのに適する。
本願に係る液体加熱器具は、加熱アセンブリによって加熱された後に排出される水を熱交換ボックスで熱交換処理した後、液体排出ノズルに沿って液体加熱器具から排出してユーザの使用に供することができ、熱交換ボックスの熱交換処理により、液体加熱器具が異なる温度段の水を提供し、ユーザの異なる温度の給湯需要を満たすことができ、そして、非沸騰段で水を指定温度に加熱して複数段の温度の給湯を提供する関連技術に比べて、本設計は、加熱後に熱交換冷却の構造を採用し、滅菌効果がより良く、ユーザの給湯温度需要と食用安全需要を両立させ、かつ熱交換ボックスの第1の熱交換流路内にて熱交換昇温後の水を加熱アセンブリに供給することができ、製品の熱回収を実現し、製品の動作エネルギー効率を向上させる。また、本構造では、水路システムに対して温度を測定する温度測定システムを設け、そして制御アセンブリが水路システムの温度情報に基づいて加熱アセンブリの加熱電力及び/又は水路システム内の液体流れパラメータをタイムリーに調整させ、水路システムの温度制御調整を形成することは、製品の給湯温度の安定性と正確性を向上させることができ、製品の実際の給湯温度が給湯温度の需要をより満たし、製品の使用体験を向上させることができる。
また、本願に係る液体加熱器具は、次の追加の技術的特徴を有することもできる。
1つの可能な設計において、温度測定システムは、第1の温度測定素子を含み、第1の温度測定素子は、入水口の温度を収集し、収集結果に基づいて相応の信号を発して応答し、制御アセンブリは、第1の温度測定素子に接続され、制御アセンブリは、少なくとも第1の温度測定素子からの信号に基づいて、加熱アセンブリの加熱電力及び/又は入水口の液体流れパラメータを制御する。
当該設計において、加熱アセンブリが吸収するのは、第1の熱交換流路からの熱交換された水である可能性があるため、温度が比較的高くかつリアルタイムに変化し、第1の温度測定素子を設けることにより加熱アセンブリの入水口の水温を収集し、これに従って加熱アセンブリの加熱電力及び/又は入水口の液体流れパラメータ(例えば流量、流速など)を制御し、このように、加熱アセンブリの熱供給量と受熱エネルギー需要との間の適合性をよりよくすることができ、加熱アセンブリの液体に対する滅菌効果をよりよく保証することができ、例えば、加熱アセンブリ内の水が沸騰するまで加熱されることをよりよく保証し、食用安全性を向上させ、そして熱交換ボックス内の熱交換効率をより正確にし、それによって液体排出ノズルの給湯温度の正確性と安定性を実現する。
1つの可能な設計において、温度測定システムは、第2の温度測定素子を含み、第2の温度測定素子は、水出口の温度を収集し、収集結果に基づいて相応の信号を発して応答し、制御アセンブリは、第2の温度測定素子に接続され、制御アセンブリは、少なくとも第2の温度測定素子からの信号に基づいて、加熱アセンブリの加熱電力及び/又は入水口の液体流れパラメータを制御する。
当該設計において、加熱アセンブリが吸収するのは、第1の熱交換流路からの熱交換された水である可能性があるため、温度が比較的高くかつリアルタイムに変化し、第2の温度測定素子を設けることにより加熱アセンブリの水出口の水温を収集し、これに従って加熱アセンブリの加熱電力及び/又は入水口の液体流れパラメータ(例えば流量、流速など)を制御し、このように、加熱アセンブリの熱供給量と受熱エネルギー需要との間の適合性をよりよくすることができ、加熱アセンブリの液体に対する滅菌効果をよりよく保証することができ、例えば、加熱アセンブリ内の水が沸騰するまで加熱されることをよりよく保証し、食用安全性を向上させ、そして熱交換ボックス内の熱交換効率をより正確にし、それによって液体排出ノズルの給湯温度の正確性と安定性を実現する。
1つの可能な設計において、制御アセンブリに第1の比較器が設けられ、第1の比較器の一方の入力端は、水出口の温度を取得するために第2の温度測定素子の出力端に接続され、第1の比較器の他方の入力端は、予め設定される温度閾値にアクセスされ、水出口の温度は、予め設定される温度閾値を超えず、第1の比較器の出力信号は、加熱アセンブリの加熱電力を増加させるか、及び/又は入水口の流速を低下させるように構成され、及び/又は制御アセンブリに第2の比較器が設けられ、第2の比較器の一方の入力端は、水出口の温度を取得するために第2の温度測定素子の出力端に接続され、第2の比較器の他方の入力端は、沸騰温度にアクセスされ、水出口の温度は、少なくとも沸騰温度であり、第2の比較器の出力信号は、加熱アセンブリの加熱電力を低下させるか、及び/又は入水口の流速を上昇させるように構成される。
比較器は、2つの入力端を有し、2つの入力端からの信号を比較し、比較結果を出力するために用いられることが理解できる。
当該設計において、第1の比較器は、第2の温度測定素子の水出口からの温度を予め設定される温度閾値と比較し、そして水出口の温度が予め設定される温度閾値以下であれば、第1の比較器は、加熱アセンブリから排出される液体の温度を相応に上昇させ、滅菌需要をよりよく満たし、食用安全性を向上させるように信号を発して加熱アセンブリの加熱電力の増大をトリガするか、及び/又は流れパラメータ調整部材をトリガして入水口の流速を低下させる。水出口の温度が予め設定される温度閾値よりも高い場合、第1の比較器は、加熱アセンブリの加熱電力を現状維持するか、及び/又は入水口の流速を現状維持するように信号出力を行わず、もちろん、水出口の温度が予め設定される温度閾値よりも高い場合、第1の比較器の出力信号が加熱アセンブリの加熱電力の低下をトリガするか、及び/又は流れパラメータ調整部材をトリガして入水口の流速を増大させるように設計してもよい。
第2の比較器は、第2の温度測定素子の水出口からの温度を沸騰温度と比較し、水出口の温度が長時間にわたって沸騰温度以上であれば、第2の比較器は、信号を発して加熱アセンブリの加熱電力の減少をトリガするか、及び/又は流れパラメータ調整部材をトリガして入水口の流速を増大させ、滅菌需要を満たすとともに、製品の省エネルギー排出削減を実現することができ、水出口の温度が沸騰温度よりも低い場合、第2の比較器は、加熱アセンブリの加熱電力を現状維持するか、及び/又は入水口の流速を現状維持するように信号出力を行わず、もちろん、水出口の温度が沸騰温度よりも低い場合、第2の比較器の出力信号が加熱アセンブリの加熱電力の上昇をトリガするか、及び/又は流れパラメータ調整部材をトリガして入水口の流速を低下させるように設計してもよい。
1つの可能な設計において、予め設定される温度閾値は、90℃~100℃であり、及び/又は沸騰温度は、90℃~100℃である。
当該設計において、予め設定される温度閾値を90℃~100℃に設定することは、加熱アセンブリ内の水温を実質的に90℃~100℃に維持させることができ、良好な滅菌効果を有し、食用安全性を向上させる。
沸騰温度を90℃~100℃に設定することは、様々な標高での使用ニーズを満たすことができ、製品の使用環境に関連して製品をさらに正確に制御し、滅菌需要を満たすとともに、製品の省エネルギー排出削減をよりよく達成することができる。
1つの可能な設計において、温度測定システムは、第3の温度測定素子を含み、第3の温度測定素子は、液体排出ノズルの温度を収集し、収集結果に基づいて相応の信号を発して応答し、制御アセンブリは、第3の温度測定素子に接続され、制御アセンブリは、少なくとも第3の温度測定素子からの信号に基づいて、第1の熱交換流路内の液体流れパラメータを制御する。
当該設計において、液体排出ノズル温度を収集し、これに従って第1の熱交換流路内の液体流量、流速などのパラメータを調整し、当該フィードバック調整は、より高い応答の適時性を有し、液体排出ノズルの水温を迅速に目標値に調整することができ、製品の給湯温度をより正確に安定させ、かつ当該構造は、同時に液体排出ノズルの給湯流量が需要を満たすことを保証し、給湯流量をより安定させることができる。
1つの可能な設計において、液体加熱器具は、目標温度指令又は目標レベル指令を取得するように構成される指令受信素子をさらに含み、制御アセンブリは、指令受信素子に接続され、制御アセンブリは、少なくとも第3の温度測定素子の液体排出ノズルからの温度及び指令受信素子からの目標温度指令又は目標レベル指令に基づいて、第1の熱交換流路内の流速を制御する。
当該設計において、制御アセンブリは、液体排出ノズルの温度及び目標水温指令又は目標レベル指令に基づいて第1の熱交換流路内の流速を制御する。例えば、液体排出ノズルの温度が目標水温指令又は目標レベル指令によって指示される温度よりも低い場合、第1の熱交換流路内の流速を低下させ、このように、第2の熱交換流路内の冷却速度は、それに応じて小さくなり、液体排出ノズルの温度は、目標水温指令又は目標レベル指令によって指示される温度に迅速に上昇することができる。液体排出ノズルの温度が目標水温指令又は目標レベル指令によって指示される温度よりも高い場合、第1の熱交換流路内の流速を上昇させ、これにより、第2の熱交換流路内の冷却速度は、それに応じて大きくなり、液体排出ノズルの温度は、目標水温指令又は目標レベル指令によって指示される温度に迅速に冷却することができる。当該フィードバック調整は、より高い応答の適時性と正確性を有し、液体排出ノズルの水温を迅速に目標値に調整し、製品の給湯温度をより正確に安定させることができる。
1つの可能な設計において、温度測定システムは、第4の温度測定素子を含み、第4の温度測定素子は、第1の熱交換流路の給水温度を収集し、収集結果に基づいて相応の信号を発して応答し、制御アセンブリは、第4の温度測定素子に接続され、制御アセンブリは、少なくとも第4の温度測定素子からの信号に基づいて、第1の熱交換流路内の液体流れパラメータを制御する。
当該設計において、第1の熱交換流路内の水温が液体排出ノズルの給湯温度に影響を与える可能性があり、第1の熱交換流路の給水温度を収集し、これに従って異なる第1の熱交換流路水流制御プログラムを呼び出すことで、液体排出ノズルの給湯温度の安定をよりよく保証することができる。
1つの可能な設計において、液体加熱器具は、制御アセンブリに接続された第5の温度測定素子をさらに含み、第5の温度測定素子は、周囲温度を収集し、収集された周囲温度を制御アセンブリにフィードバックする。
当該設計において、第5の温度測定素子を設けて周囲温度を収集して制御アセンブリにフィードバックすることは、制御アセンブリが周囲温度に基づいて空気へ伝達する熱を予測することができ、周囲放熱速度に合わせて水路システムの各温度測定点の測定精度をより正確に判断、校正することができ、それによって水路システムの温度制御調整をより正確にし、そして液体排出ノズルの給湯温度をより正確に予測し、実際の給湯温度がユーザの目標希望温度をより満たすことができる。
1つの可能な設計において、流れパラメータ調整部材は、第1の熱交換流路に接続され、制御アセンブリに電気的に接続された第1のポンプ、及び/又は入水口に接続され、制御アセンブリに電気的に接続された第2のポンプを含み、制御アセンブリは、第1の熱交換流路内の液体流れパラメータを制御するために第1のポンプの動作パラメータを調整し、入水口の液体流れパラメータを制御するために第2のポンプの動作パラメータを調整する。
当該設計において、第1のポンプ及び/又は第2のポンプを設けることは、水路システム内の液体に対する駆動を実現し、水路システムの駆動力需要を満たし、かつ制御アセンブリは、第1のポンプ及び/又は第2のポンプを制御することにより、第1の熱交換流路の給水流量、給水流速などの液体流れパラメータ及び/又は加熱アセンブリの給水流量、給水流速などの液体流れパラメータをよりよく制御することができ、これにより、熱交換ボックス内の熱交換効率をより正確に制御することができ、それによって液体排出ノズルの給湯温度をより正確に制御することができ、そして加熱アセンブリの給水流量、給水流速を加熱アセンブリの加熱効率によりよく適合させることができ、滅菌効果がより保障され、液体排出ノズルの給湯温度の調整制御がより正確になるとともに、製品の省エネルギー排出削減を実現する。
1つの可能な設計において、水路システムは、配水箱をさらに有し、流れパラメータ調整部材の第1のポンプは、配水箱に接続され、液体が第1の熱交換流路と配水箱との間に流れるように駆動するのに適し、及び/又は流れパラメータ調整部材の第2のポンプは、配水箱に接続され、液体が配水箱から入水口へ流れるように駆動するのに適する。
当該設計において、配水箱を設けて水流を中継及び割り当てをすることは、水路システム内にて水流のより良い割り当てを実現することができ、より合理的に、順序的に冷、温水を調整制御し、水路システム内各位置の水温の割り当てと流量調整制御を良好的に実現し、液体排出ノズルの給湯温度がより正確であることを保証することができるし、製品の熱回収をよりよくし、製品をさらに省エネルギーにすることができる。
本願の第6態様の技術的手段は、上記いずれか1つの技術的手段における液体加熱器具に用いられる液体加熱器具の制御方法を提供し、液体加熱器具の制御方法は、水路システムの温度を測定するステップと、収集された水路システムの温度に基づいて、加熱アセンブリの加熱電力及び/又は水路システム内の液体流れパラメータを制御するステップとを含む。
本願に係る液体加熱器具の制御方法は、水路システムの温度を測定し、制御アセンブリが水路システムの温度状況に応じて加熱アセンブリの加熱電力及び/又は水路システム内の液体流れパラメータをタイムリーに調整させ、水路システム温度調整制御を形成し、製品の給湯温度の安定性と正確性を向上させることができ、製品の実際の給湯温度が給湯温度の需要をより満たし、製品の使用体験を向上させ、かつ応答速度が速く、制御精度が高い利点を有し、即熱式液体加熱製品の改良に有利である。
1つの可能な設計において、水路システムの温度を測定することは、具体的には、水路システムにおける加熱アセンブリの入水口の温度を収集することを含み、収集された水路システムの温度に基づいて、加熱アセンブリの加熱電力及び/又は水路システム内の液体流れパラメータを制御することは、具体的には、少なくとも入水口の温度に基づいて、電力パラメータ及び第1の流量パラメータを生成し、加熱アセンブリの加熱電力を電力パラメータに制御し、及び入水口の流量を第1の流量パラメータに制御することを含む。
当該設計において、加熱アセンブリの入水口温度を収集し、エネルギー保存則に従って、液体排出ノズルの給湯温度需要及び/又は滅菌温度需要に関連して、加熱アセンブリの給水温度に基づいて、加熱アセンブリの加熱電力と水路システム内の液体流れパラメータを実質的に推定することができ、加熱アセンブリの加熱負荷をエネルギー出力と実質的に一致させ、それによって加熱アセンブリの動作高効率性を保証し、加熱アセンブリの液体に対する滅菌効果をよりよく保証することができる。例えば、加熱アセンブリ内の水を沸騰するまで加熱することをよりよく保証し、食用安全性を向上させ、そして液体排出ノズル温度を液体排出ノズルの給湯温度需要前後に迅速に到達させことができ、これにより、液体排出ノズルの給湯即時性がよりよく、かつ液体排出ノズルの給湯温度安定性もよりよくなり、そして製品の熱交換ボックス内の熱交換効率をより正確にし、それによって液体排出ノズルの給湯温度の正確性と安定性を実現する。
1つの可能な設計において、水路システムの温度を測定することは、具体的には、水路システムにおける加熱アセンブリの水出口の温度を収集することを含み、収集された水路システムの温度に基づいて、加熱アセンブリの加熱電力及び/又は水路システム内の液体流れパラメータを制御することは、具体的には、水出口の温度が目標給湯温度範囲外であれば、加熱アセンブリの加熱電力及び/又は入水口の流量を、水出口の温度が目標給湯温度範囲を満たすように調整することを含む。
当該設計において、水出口の温度を収集し、水出口の温度に基づいて加熱アセンブリの加熱電力及び/又は水路システム内の液体流れパラメータをフィードバック調整することは、水出口の温度を目標給湯温度範囲内により正確に調整することができ、このように、液体排出ノズルの給湯温度をより正確にすることができ、製品の滅菌効果がより保障され、そして熱交換ボックスの熱交換高効率性と正確性を保証するのにより有利である。
例えば、水出口の温度が目標給湯温度範囲よりも低い場合、水出口の温度をある程度上昇させて目標給湯温度範囲に入らせることができるように加熱アセンブリの加熱電力を適切に増大してもよく、及び/又は加熱アセンブリの入水口の流量(又は流速)を低下してもよい。又は例えば、水出口の温度が目標給湯温度範囲よりも高い場合、水出口の温度をある程度低下させて目標給湯温度範囲に入らせることができるように加熱アセンブリの加熱電力を適切に小さくしてもよく、及び/又は加熱アセンブリの入水口の流量(又は流速)を増加させてもよい。
1つの可能な設計において、水路システムの温度を測定することは、具体的には、水路システムにおける加熱アセンブリの水出口の温度を収集することを含み、収集された水路システムの温度に基づいて、加熱アセンブリの加熱電力及び/又は水路システム内の液体流れパラメータを制御することは、具体的には、水出口の温度が予め設定される温度閾値を超えていなければ、加熱アセンブリの加熱電力を増大させるか、及び/又は入水口の流速を低下させることを含む。
当該設計において、水出口の温度が予め設定される温度閾値以下であれば、加熱アセンブリの加熱電力を増大させるか、及び/又は入水口の流速又は流量を低下させるように制御し、加熱アセンブリから排出される液体の温度がそれに応じて上昇し、滅菌需要をよりよく満たし、食用安全性を向上させる。水出口の温度が予め設定される温度閾値よりも高い場合、加熱アセンブリの加熱電力を現状維持してもよく、及び/又は入水口の流速を現状維持してもよく、もちろん、水出口の温度が予め設定される温度閾値よりも高い場合、加熱アセンブリの加熱電力を低下させてもよく、及び/又は流れパラメータ調整部材をトリガして入水口の流速を増大させてもよい。
1つの可能な設計において、水路システムの温度を測定することは、具体的には、水路システムにおける加熱アセンブリの水出口の温度を収集することを含み、収集された水路システムの温度に基づいて、加熱アセンブリの加熱電力及び/又は水路システム内の液体流れパラメータを制御することは、具体的には、第1の予め設定される時間の長さ内の水出口の温度が少なくとも沸騰温度であれば、加熱アセンブリの加熱電力を低下させるか、及び/又は入水口の流速を増大させることを含む。
当該設計において、第1の予め設定される時間の長さの時間範囲内で収集された水出口の温度が少なくとも沸騰温度であれば、加熱アセンブリの加熱電力を低下させるか、及び/又は入水口の流速を増大させるように制御し、滅菌需要を満たすとともに、制御の省エネルギー排出削減を実現することができる。水出口の温度が沸騰温度よりも低い場合、加熱アセンブリの加熱電力を現状維持してもよく、及び/又は入水口の流速を現状維持してもよく、もちろん、水出口の温度が沸騰温度よりも低い場合、加熱アセンブリの加熱電力を上昇させるか、及び/又は入水口の流速を低下させるように設計してもよい。
1つの可能な設計において、予め設定される温度閾値は、90℃~100℃であり、及び/又は沸騰温度は、90℃~100℃である。
当該設計において、予め設定される温度閾値を90℃~100℃に設定することは、加熱アセンブリ内の水温を実質的に90℃~100℃に維持させることができ、良好な滅菌効果を有し、食用安全性を向上させる。
沸騰温度を90℃~100℃に設定することは、様々な標高での使用ニーズを満たすことができ、製品の使用環境に関連して製品をさらに正確に制御し、滅菌需要を満たすとともに、製品の省エネルギー排出削減をよりよく達成することができる。
1つの可能な設計において、水路システムの温度を測定することは、具体的には、水路システムにおける加熱アセンブリの入水口の温度を収集することを含み、収集された水路システムの温度に基づいて、加熱アセンブリの加熱電力及び/又は水路システム内の液体流れパラメータを制御することは、具体的には、第2の予め設定される時間の長さ内の入水口の温度が上昇傾向にあれば、加熱アセンブリの加熱電力を低下させるか、及び/又は入水口の流量を増大させることを含む。
当該設計において、第2の予め設定される時間の長さの時間範囲内で収集された入水口の温度が上昇傾向にあれば、又は収集された入水口の温度が持続的に上昇すれば、加熱アセンブリの加熱電力を低下させるか、及び/又は入水口の流量を増大させることによって、加熱アセンブリの給湯温度の安定性をよりタイムリーに制御し、加熱アセンブリの給湯温度が大きく変動する問題の発生を防止し、これにより、液体排出ノズル温度が相応により安定して正確になり、製品の温度制御調整歪みの問題を防止し、液体排出ノズル温度の正確な調整により有利であり、こうすることによって、熱交換ボックスの熱交換負荷及び温度変動性もより小さくなり、熱交換ボックスの高効率安定運行を維持するのにより有利である。
1つの可能な設計において、水路システムの温度を測定することは、具体的には、水路システムにおける液体排出ノズルの温度を収集することを含み、収集された水路システムの温度に基づいて、加熱アセンブリの加熱電力及び/又は水路システム内の液体流れパラメータを制御することは、具体的には、液体排出ノズルの温度が目標温度指令又は目標レベル指令に対応する目標給湯温度よりも高ければ、水路システムの第1の熱交換流路内の流量を増大させ、液体排出ノズルの温度が目標温度指令又は目標レベル指令に対応する目標給湯温度よりも低ければ、第1の熱交換流路内の流量を低下させることを含む。
当該設計において、液体排出ノズル温度を収集し、これに従って第1の熱交換流路内の液体流量、流速などのパラメータを調整し、当該フィードバック調整は、より高い応答の適時性を有し、液体排出ノズルの水温を迅速に目標値に調整することができ、製品の給湯温度をより正確に安定させ、かつ当該構造は、同時に液体排出ノズルの給湯流量が需要を満たすことを保証し、給湯流量をより安定させることができる。
1つの可能な設計において、液体加熱器具の制御方法は、水路システムの第1の熱交換流路の給水温度を収集するステップと、目標温度指令又は目標レベル指令に対応する目標給湯温度と第1の熱交換流路の給水温度とに基づいて第2の流量パラメータを生成し、第1の熱交換流路の流量を第2の流量パラメータに制御するステップとをさらに含む。
当該設計において、第1の熱交換流路の給水温度を収集し、これに従って第1の熱交換流路の流量を調整することは、第1の熱交換流路の給水温度を介して第1の熱交換流路の水流量負荷をより正確に推定することができ、このように、第1の熱交換流路の給水温度に基づいて第1の熱交換流路の水流量を制御することにより、熱交換ボックスの熱量入力と出力との整合性を向上させることができ、このように製品の給湯初期に比較的高い精度の給湯温度が得られ、即熱給湯の効果がよりよく、かつ液体排出ノズル温度の変動も効果的に制御され、液体排出ノズルの水温の安定性もよりよくなる。
1つの可能な設計において、液体加熱器具の制御方法は、周囲温度を収集するステップと、周囲温度に基づいて、第1の補正パラメータ及び/又は第2の補正パラメータを生成するステップと、加熱アセンブリの加熱電力を増大させるか、又は第1の補正パラメータを減少させるように制御するか、及び/又は水路システム内の液体流れパラメータを増大させるか、又は第2の補正パラメータを減少させるように制御するステップとをさらに含む。
当該設計において、周囲温度を収集し、周囲温度に基づいて加熱電力及び/又は水路システムの液体流れパラメータを補正することで、周囲温度要因による給湯温度誤差を低減させ、給湯温度の正確性を向上させることができる。
本願の第5態様の技術的手段は、プロセッサと、プロセッサの実行可能な指令を記憶するためのメモリとを含む液体加熱器具の制御アセンブリを提供し、プロセッサは、上記いずれか1つの技術的手段における液体加熱器具の制御方法のステップを実現するように、メモリに記憶された実行可能な指令を実行するために用いられる。
本願の上記技術的手段に係る液体加熱器具の制御アセンブリは、上記いずれか1つの技術的手段における液体加熱器具の制御方法を実行することによって、上記液体加熱器具の制御方法全ての有益な技術的効果を備えるもので、ここで説明を省略する。
本願の第6態様の技術的手段は、コンピュータプログラムが記憶されるコンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータプログラムは、プロセッサによってロードされて実行されるのに適し、かつコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記いずれか1つの技術的手段における液体加熱器具の制御方法のステップを実現させる。
本願の上記実施例に係るコンピュータ可読記憶媒体は、上記いずれか1つの技術的手段における液体加熱器具の制御方法を実行することによって、上記液体加熱器具の制御方法全ての有益な技術的効果を備えるもので、ここで説明を省略する。
本願の付加的な態様及び利点は、以下の説明によって明確になり、又は本願を実施することで理解できる。
本願の上記及び/又は付加的な態様及び利点は、以下の図面を参照した実施例の説明から明確になり、容易に理解することができる。
本願の上述した目的、特徴及び利点をよりよく理解するために、次に図面及び具体的な実施形態と結び付けて本願を一層詳細に説明する。なお、矛盾がない限り、本願の実施例及び実施例の特徴を互いに組み合わせることができる。
次の説明で本願の十分な理解のために多くの詳細が記載されているが、本願はここで説明されるものと異なる形態で実施されてもよく、本願の保護範囲は以下に開示される具体例に限定されない。
次に、図1から図90を参照して本願のいくつかの実施例に係る液体処理装置、熱交換装置、熱交換ボックス、液体加熱器具、液体加熱器具の制御方法、液体加熱器具の制御装置及びコンピュータ可読記憶媒体を説明する。
図1から図7に示すように、本願の第1態様のいくつかの実施例に係る液体処理装置は、液体供給流路と、加熱アセンブリ2と、液体排出流路32と、熱交換装置4とを含み、具体的には、熱交換装置4は、液体供給流路及び液体排出流路32と連通し、熱交換装置4内に入った液体を熱交換した後に液体排出流路32に輸送することができ、加熱アセンブリ2は、液体供給流路及び/又は熱交換装置4に対応して設けられるか、又は加熱アセンブリ2内に液体供給流路と熱交換装置4との間に接続された加熱流路が設けられる。
本願の実施例に係る液体処理装置は、液体供給流路と、加熱アセンブリ2と、液体排出流路32と、熱交換装置4とを含み、液体供給流路は、ユーザ自宅の水道管を介して給水を行えるようにユーザ自宅の水道管などの外部水源に直接接続されてもよい。液体供給流路は、外部部材内の1つの流路であり、もちろん、熱交換装置4内部の1つの内蔵流路であってもよい。もちろん、液体供給流路は、給液タンク5を介して給水するように内蔵又は外付けの給液タンク5に接続されてもよい。加熱アセンブリ2は、加熱するためのものであり、具体的には、加熱アセンブリ2は、液体供給流路内の水を加熱するために、液体供給流路に対応して液体供給流路内又は液体供給流路外に設けられてもよく、又は加熱アセンブリ2は、熱交換装置4内の水を加熱するために、熱交換装置4に対応して熱交換装置4内又は熱交換装置4外に設けられてもよい。もちろん、加熱アセンブリ2を、加熱流路を含む構造として設け、熱交換装置4が加熱流路を介して液体供給流路と連通できるように加熱アセンブリ2を液体供給流路と熱交換装置4との間に接続してもよく、この場合、液体供給流路から入った水は、まず加熱流路に入り、加熱流路内にて加熱した後に熱交換装置4に入り、熱交換装置4を介して熱交換した後に液体排出流路32から流出することができる。このような実施例において、液体供給流路は、加熱アセンブリ2及び熱交換装置4から独立して設けられた部材内の流路であってもよく、もちろん、加熱アセンブリ2内部の加熱流路と連通する内蔵流路であってもよい。一方では熱交換装置4は、液体排出流路32に対応して設けられ、液体排出流路32内の液体を適切な温度に冷却した後に排出できるように液体排出流路32内の液体を冷却することができ、他方では熱交換装置4を加熱アセンブリ2と液体排出流路32との間に設け、熱交換装置4を加熱流路及び液体排出流路32と連通させてもよく、このように、加熱装置によって加熱された温水は、熱交換装置4を介して冷却した後に、液体排出流路32内に輸送され、液体排出流路32から排出されることができる。ここでの液体排出流路32は、熱交換装置4の外部部材内に独立して設けられた流路であってもよく、もちろん、熱交換装置4内部の1つの内蔵流路であってもよい。このような構造により、沸騰温度未満の温水(例えば25℃-70℃の水)を提供する必要がある場合に、加熱アセンブリ2により水を比較的高温に加熱し、水を沸騰温度に加熱することができ、そして水を比較的高温まで加熱した後、比較的高温の水を液体排出流路32に輸送し、液体排出流路32内にて熱交換装置4を利用して冷却するか、又は加熱アセンブリ2により水を加熱した後、加熱後の水を熱交換装置4に直接輸送し、熱交換装置4を介して冷却した後に液体排出流路32に輸送し、液体排出流路32を介して排出し、ユーザが飲用できるようにする。このような構造により、比較的高温の水を、熱交換装置4を介してユーザが指定した温度又はユーザが直接飲用しやすい温度などの比較的低温に冷却し、そして比較的低温に冷却された水を、液体排出流路32の水出口を介して排出することができ、この方式では、比較的低温の水を提供する場合に、まず、加熱アセンブリ2を介して水を比較的高温に加熱することで、高温滅菌又は高温消毒を達成することができ、したがって、加熱により水中の細菌や微生物を死滅させることができ、これにより、指定温度の水を提供する場合に、水中の細菌などを予め除去することができ、それによって製品から提供される比較的低温の温水などの清潔性、衛生性を確保することができる。
いくつかの実施例において、図1から図18に示すように、液体処理装置は、液体供給アセンブリ1と、液体排出アセンブリ3とをさらに含み、液体供給流路は、液体供給アセンブリ1内に設けられ、液体排出流路32は、液体排出アセンブリ3内に設けられる。
これらの実施例において、液体処理装置は、液体供給アセンブリ1と、液体排出アセンブリ3とをさらに含み、液体供給アセンブリ1は、水源に接続され、熱交換装置4又は加熱流路に給水するために用いられ、液体排出アセンブリ3は、熱交換装置4出口の水を排出するために用いられる。このような液体処理装置には、独立した液体供給アセンブリ1、熱交換装置4及び液体排出アセンブリ3が設けられ、このように、製品全体の各部品を比較的簡略化させるため、製品の加工が容易になる。もちろん、別の態様において、液体供給アセンブリ1と液体排出アセンブリ3とを独立して設けなくてもよく、この場合、液体供給流路、液体排出流路32、加熱アセンブリ2及び熱交換装置4を、給水、加熱、熱交換及び給湯を一体化した整体部材にマッシュアップしてもよい。もちろん、さらに別の態様において、熱交換装置4、液体排出流路32及び液体供給流路を一体化して設けるが、加熱アセンブリ2を独立した部材に設けてもよい。もちろん、加熱アセンブリ2及び液体供給流路を一体化して設けてもよく、この場合、熱交換装置4と液体排出流路32は、一体のものであってもよく、それぞれ独立した部材であってもよい。
いくつかの実施例において、加熱アセンブリ2内に、加熱流路が設けられ、加熱流路が液体供給流路と熱交換装置4との間に接続された場合、加熱アセンブリ2と液体供給アセンブリ1とは、別体式構造であり、加熱アセンブリ2と熱交換装置4とは、別体式構造であり、加熱アセンブリ2が液体供給アセンブリ1に対応して設けられた場合、加熱アセンブリ2は、液体供給流路内に設けられ、加熱アセンブリ2が熱交換装置4に対応して設けられた場合、加熱アセンブリ2は、熱交換装置4内に設けられる。
これらの実施例において、加熱アセンブリ2を、加熱流路を含む構造に設け、熱交換装置4が加熱流路を介して液体供給流路と連通できるように加熱アセンブリ2を液体供給流路と熱交換装置4との間に接続してもよく、この場合、液体供給流路から入った水は、まず加熱流路に入り、加熱流路内にて加熱した後に熱交換装置4に入り、熱交換装置4を介して熱交換した後に液体排出流路32から流出することができる。この場合、加熱アセンブリ2と熱交換装置4及び給液装置とは、別体式構造であってもよく、即ち、加熱アセンブリ2は、熱交換装置4及び給液装置とは相互に独立した構造であってもよく、もちろん、別の態様において、加熱アセンブリ2と熱交換装置4及び給液装置とは、一体式構造であってもよく、例えば一体式に組み立てられた構造、又は一体加工成形された構造であってもよい。なお、さらに別の態様において、加熱アセンブリ2を熱交換装置4内に直接設けてもよく、この場合、熱交換装置4内にて液体の加熱を直接実現することができ、もちろん、加熱アセンブリ2を液体供給流路内に直接設けてもよく、液体供給流路内にて液体の加熱を直接実現できるようにする。加熱アセンブリ2が熱交換装置4内又は液体供給流路内に設けられた場合、加熱アセンブリ2と熱交換装置4又は液体供給流路は、一体式構造であってもよく、別体式構造であってもよい。
熱交換流路内に入った液体を熱交換した後に、液体排出流路32に輸送できるように熱交換装置4内に熱交換流路を設けてもよく、もちろん、熱交換装置4内に非熱交換流路を設けてもよく、この場合、非熱交換流路内に入った液体は、冷却を経ずに液体排出流路32に直接輸送されることができる。即ち、ここでは、熱交換装置4は、水を冷却させる熱交換機能を有するが、熱交換装置4内に入った液体が必ず熱交換を経た後に液体排出流路32に輸送することを示すのではなく、即ち、熱交換装置4内を通過した液体は、熱交換を経ずに直接流出することが可能である。
いくつかの実施例において、図8と図9に示すように、熱交換装置4は、第1の熱交換流路40と、第2の熱交換流路42とを含み、第2の熱交換流路42は、液体供給流路と液体排出流路32と連通し、第1の熱交換流路40は、第2の熱交換流路42内の液体を冷却するために第2の熱交換流路42と熱交換することができる。
これらの実施例において、熱交換装置4には、第1の熱交換流路40と第2の熱交換流路42とを内蔵するとともに、第2の熱交換流路42を液体供給流路及び液体排出流路32に接続して導通させてもよく、このように、加熱アセンブリ2によって加熱された水などの液体は、第2の熱交換流路42内にて第1の熱交換流路40と熱交換冷却した後に液体排出アセンブリ3を介して排出されることができる。加熱アセンブリ2によって加熱された高温液体が第2の熱交換流路42を流れる時の温度は、第1の熱交換流路40内の冷却液の温度よりも高く、このように、第1の熱交換流路40は、第1の熱交換流路40と第2の熱交換流路42との間の熱交換を実現するために、第2の熱交換流路42内の水などの液体の熱を絶えず吸収することができ、これにより、第1の熱交換流路40と第2の熱交換流路42との間の熱交換により、第2の熱交換流路42内の水などの液体の冷却を実現することができる。このような構造により、熱交換原理を利用して加熱装置によって加熱された水などの液体を冷却することができ、このような冷却方式は、構造が簡単で、実現しやすく、したがって製品の構造を簡略化し、製品のコストを低下させることができる。もちろん、他の冷却方式で冷却を実現してもよく、例えば扇風機を設けて空冷を行ってもよく、この場合、熱交換装置4は、空冷装置などであってもよい。
さらに、加熱アセンブリ2内に加熱流路が設けられた場合、第2の熱交換流路42は、加熱流路を介して液体供給流路と連通し、加熱アセンブリ2が熱交換流路内に設けられた場合、加熱アセンブリ2は、第2の熱交換流路42内に設けられる。
これらの実施例において、加熱アセンブリ2内に加熱流路が設けられた場合、第2の熱交換流路42は、加熱流路を介して液体供給流路と連通することができ、このように、水などの液体を、液体供給流路、加熱流路を順次通過して第2の熱交換流路42内に入らせることができ、一方、加熱アセンブリ2が熱交換装置4内に設けられた場合、第2の熱交換流路42内の水を直接加熱するように加熱アセンブリ2を第2の熱交換流路42内に設けてもよく、この場合、第2の熱交換流路42の前半部を加熱に用い、後半部を水などの液体の熱交換冷却に用いることができる。
いくつかの実施例において、第1の熱交換流路40の入口は、液体供給流路と連通し、第2の熱交換流路42が加熱流路を介して液体供給流路と連通する場合、第1の熱交換流路40の出口は、加熱流路の入口と連通するか、又は液体供給流路と連通する。
これらの実施例において、第1の熱交換流路40は、一方では液体供給流路と加熱流路の入口とを連通することができるが、加熱流路の出口は、第2の熱交換流路42に接続され、そのため、本願では、液体供給流路-第1の熱交換流路40-加熱流路と第2の熱交換流路42は、順次端から端まで接続され、このように、液体供給流路から入った水などの液体は、まず熱交換装置4の第1の熱交換流路40を通過し、次いで、第1の熱交換流路40から加熱流路に入り、その後、加熱流路から第2の熱交換流路42に入り、第2の熱交換流路42にて第1の熱交換流路40と熱交換した後、液体排出流路32の出口から流出される。このような設置により、液体供給流路に入った低温液体、即ち加熱されていない液体を利用して加熱後に第2の熱交換流路42内に入った液体を冷却することができ、したがって冷却液を別途設ける必要もなく、冷却循環回路を単独で設ける必要もなく、製品内部の液体流路構造を合理的に設置するだけで、冷却コストを低下させることができる。なお、第1の熱交換流路40と第2の熱交換流路42との熱交換後に、第1の熱交換流路40内の液体が第2の熱交換流路42内の水などの液体の熱を吸収するので、昇温するが、昇温後の冷却液体は、加熱流路内に直接入って加熱することができ、このように、加熱流路内にて加熱する時に、沸騰まで加熱するのに必要な熱を減少させることができる。即ち、このような構造により、加熱前の水を用いて加熱後の水などの液体を冷却することができるとともに、熱を吸収した冷却液体を加熱流路内に直接輸送してユーザが希望する水に加熱することができ、このように、加熱後の水の余分な熱の十分な利用を実現することができるので、製品の熱利用率を向上させることができる。
別の態様において、第1の熱交換流路40の入口は、液体供給流路と連通した後、第1の熱交換流路40の出口が加熱流路の入口と連通するのではなく、液体供給流路と直接連通してもよく、このように、液体供給流路内の液体を加熱できるように液体供給流路から第1の熱交換流路40内に入った液体を第2の熱交換流路42と熱交換した後、第1の熱交換流路40を介して液体供給流路に戻らせ、これにより、加熱流路内に入った液体の温度を向上させ、第1の熱交換流路40内の熱の回収利用を実現することができる。一可能な実施例において、液体供給流路に、液体供給流路内の液体を先に貯液タンク44内に入らせることができるように貯液タンク44を接続してもよく、そして第1の熱交換流路40の出入口を貯液タンク44に接続し、加熱流路の入口も貯液タンク44に接続してもよく、このように、一方では、貯液タンク44は、第2の熱交換流路42の冷却を実現するために第1の熱交換流路40と共に冷却循環回路を構成することができ、他方では、貯液タンク44は、熱の再利用を実現するために第1の熱交換流路40にて吸熱した温水を用いて加熱流路内に入る液体を加熱することができる。
いくつかの実施例において、図6と図7に示すように、熱交換装置4は、冷却循環回路を構成するように、第1の熱交換流路40の入口と第1の熱交換流路40の出口とに接続された貯液タンク44をさらに含む。
これらの実施例において、貯液タンク44を付加的に設け、貯液タンク44を介して第1の熱交換流路40と共に回路を形成してもよく、液体排出流路32内の水などの液体の冷却を実現するために冷却能力を常に提供することができるようにする。このような構造により、冷却循環回路を液体供給アセンブリ1、加熱アセンブリ2及び液体排出アセンブリ3からなる液体流路から独立させることができ、このように、冷却循環回路と液体流路をそれぞれ独立して動作させることができ、それによって、冷却循環回路を単独でオン又はオフにすることができ、このように、液体処理装置が動作する時に、実際の需要に応じて冷却循環回路をオンにするかどうかを決定することができ、冷却循環回路をオンにしない場合、加熱後の水は、対応の温度の温水、例えば沸騰した水を直接排出することができ、冷却循環回路をオンにする場合、先に水を、例えば沸騰する比較的高温に加熱し、比較的低温に冷却してから排出することができる。このような構造により、製品は、水を加熱して直接排出することができ、先に水を加熱し、冷却してから排出することもでき、これにより製品の機能を拡張し、製品の多元化を実現することができ、したがって製品がユーザの様々な需要をよりよく満たすことができる。
いくつかの実施例において、図6と図7に示すように、加熱アセンブリ2内に加熱流路が設けられた場合、貯液タンク44は、液体供給流路と連通し、加熱流路は、液体供給流路に直接接続され、又は加熱流路の入口は、貯液タンク44を介して液体供給流路に接続されるように貯液タンク44に接続される。
これらの実施例において、加熱アセンブリ2内に、加熱流路が設けられ、かつ加熱流路は、液体供給流路と熱交換装置4との間に接続され、熱交換装置4が加熱流路を介して液体供給流路と連通する場合、貯液タンク44を加熱流路の入口と液体供給流路との間に接続することができるようにし、このように、一方では液体供給アセンブリ1を介して貯液タンク44内に冷却液を添加することができ、他方では第1の熱交換流路40と第2の熱交換流路42との熱交換後の熱を、第1の熱交換流路40を介して貯液タンク44内に戻らせ、そして貯液タンク44内の液体を加熱することができ、加熱流路も貯液タンク44に接続されることに鑑み、これにより貯液タンク44内にて冷却熱交換後の熱を用いて加熱流路内に入る水などの液体を予め加熱することができ、これにより熱交換による熱を十分に利用することができる。別の態様において、液体供給流路を介して貯液タンク44及び加熱流路に同時に給水できるように加熱流路と貯液タンク44とを同時に液体供給流路に直接接続してもよく、この場合、液体供給流路に入った低温液体で冷却することができるが、第1の熱交換流路40の熱交換による熱を再利用することができない。しかし、どちらの態様も、冷却循環流路を液体流路から独立させることができ、したがって液体流路の影響を受けることなく、冷却循環流路を独立してオン又はオフにすることができる。
さらに、図6と図7に示すように、貯液タンク44は、液体供給流路と連通し、加熱流路の入口は、貯液タンク44を介して液体供給流路に接続されるように貯液タンク44に接続される。貯液タンク44と液体供給流路との間に、第1のポンプ輸送装置が設けられ、及び/又は加熱流路の入口と貯液タンク44との間に、第2のポンプ輸送装置が設けられ、及び/又は第1の熱交換流路40と貯液タンク44との間に、第3のポンプ輸送装置が設けられる。
これらの実施例において、貯液タンク44を加熱流路の入口と液体供給流路との間に接続することができ、このように、一方では液体供給アセンブリ1の液体供給流路を介して貯液タンク44内に冷却液を添加することができ、他方では第1の熱交換流路40と第2の熱交換流路42との熱交換後の熱を、第1の熱交換流路40を介して貯液タンク44内に戻らせ、そして貯液タンク44内の液体を加熱することができ、加熱流路も貯液タンク44に接続されることに鑑み、これにより貯液タンク44内にて冷却熱交換後の熱を用いて加熱流路内に入る水などの液体を予め加熱することができ、これにより熱交換による熱を十分に利用することができる。この態様の場合、貯液タンク44と液体供給流路との間に、液体供給流路内の液体が第1のポンプ輸送装置により貯液タンク44内にポンプ輸送されるように第1のポンプ輸送装置が設けられるとともに、加熱流路の入口と貯液タンク44との間に、貯液タンク44内の液体が第2のポンプ輸送装置により加熱流路内にポンプ輸送されるように第2のポンプ輸送装置が設けられてもよく、第1の熱交換流路40と貯液タンク44との間に、貯液タンク44内の液体が第3のポンプ輸送装置により第1の熱交換流路40内にポンプ輸送されるように第3のポンプ輸送装置が設けられ、この設置は、一方では第3のポンプ輸送装置を介して第1の熱交換流路40内の流量を制御することができ、これにより熱交換装置4の冷却効果を制御することができる。なお、第1の熱交換流路40のオン又はオフを実現するために、第3のポンプ輸送装置をオフにしてもよく、これにより第3のポンプ輸送装置を介して冷却機能のオン又はオフを制御することができる。なお、上記3つのポンプ輸送装置を設けることにより、液体の流動圧力をより大きくし、流速をより速くすることができる。同時に、それぞれのポンプ輸送装置を介して流量を調整することによって、液体流量を制御する効果を得ることができる。
いくつかの実施例において、液体処理装置は、貯液タンク44内に設けられ、貯液タンク44内の液体の温度を収集するための温度収集素子をさらに含む。
これらの実施例において、温度収集素子は、貯液タンク44内の液体の温度に基づいて第1の熱交換流路40の冷却液の流量を制御し、さらに冷却強度を制御できるように貯液タンク44内の液体の温度を収集するために用いられる。
いくつかの実施例において、加熱アセンブリ2内に、加熱流路が設けられ、第2の熱交換流路42が加熱流路を介して液体供給流路と連通する場合、液体処理装置は、三方弁をさらに含み、三方弁の入口は、加熱流路の出口に接続され、三方弁の第1の出口は、第2の熱交換流路42に接続される。液体排出アセンブリ3は、分岐流路をさらに含み、分岐流路の一端は、三方弁の第2の出口に接続され、分岐流路の他端は、液体排出流路32に接続される。
これらの実施例において、加熱アセンブリ2内に、加熱流路が設けられ、かつ加熱流路は、液体供給流路と熱交換装置4との間に接続され、熱交換装置4が加熱流路を介して液体供給流路と連通する場合に、加熱流路の出口を三方弁の入口と連通することができるようにし、三方弁の第1の出口を第1の熱交換流路40の入口に接続するとともに、三方弁の第2の出口を、分岐流路を介して液体排出流路32に接続することができ、このように、加熱流路によって加熱された水は、第1の出口を介して熱交換流路内に入って熱交換冷却を行った後に液体排出流路32から排出されるか、熱交換装置4を介さずに、直接第2の出口と分岐流路を介して液体排出流路32から直接排出される。このように、一方では加熱流路によって加熱された水を、分岐流路を介して液体排出流路32から直接排出することができ、他方では、三方弁の入口と第2の出口との間を遮断し、三方弁の入口を第1の出口と連通させることができ、このように、加熱流路によって加熱された水を直接熱交換装置4内に入らせ、第1の熱交換流路40と熱交換してから排出させることができる。三方弁を設けることにより、比較的高温の水、例えば熱湯を提供できるように加熱流路によって加熱された水を冷却せずに直接排出させることができ、同時に、ユーザが希望する温度の低温液体を提供できるように加熱流路によって加熱された水を冷却した後に排出することができる。三方弁の設置は、熱湯提供機能と温水提供機能の間の切替を実現することができ、それによって熱湯段と温水段の間の切替をより便利にする。
ここでの分岐流路は、熱交換装置4の一部となるように熱交換装置4内に内蔵されてもよく、この場合、水などの液体の熱交換冷却は、3本の流路を有する熱交換装置4を介して行うことができる。
一可能な実施例において、液体排出アセンブリ3は、液体排出流路32の出口に接続された液体排出ノズル34をさらに含む。液体排出ノズル34を設けることにより、製品の給湯位置、給湯高さなどを調整することができ、このように、ユーザが水などの液体を受けとる時により便利にすることができる。
いくつかの実施例において、図15と図16に示すように、第1の熱交換流路40は、往復屈曲の屈曲流路であり、及び/又は第2の熱交換流路42は、往復屈曲の屈曲流路である。
これらの実施例において、第1の熱交換流路40及び/又は第2の熱交換流路42は、往復屈曲の屈曲流路になるように構成されてもよく、これにより第1の熱交換流路40及び/又は第2の熱交換流路42の長さを延長させ、熱交換装置4の熱交換効果を向上させることができる。一可能な実施例において、屈曲流路は、蛇行流路であるか、又は屈曲流路は、複数の端から端まで互いに接続するS形流路からなるか、又は屈曲流路は、複数の端から端まで互いに接続するN形流路からなる。
いくつかの実施例において、第1の熱交換流路40の入口と第2の熱交換流路42の入口は、熱交換装置4の同じ側に設けられ、第1の熱交換流路40の出口と第2の熱交換流路42の出口は、熱交換装置4の同じ側に設けられる。
これらの実施例において、第1の熱交換流路40の入口の温度が第1の熱交換流路40の出口の温度よりも低く、即ち第1の熱交換流路40の入口から出口までの温度が徐々に高くなるため、熱交換効率は、徐々に低下し、第2の熱交換流路42の入口の温度は、第2の熱交換流路42の出口の温度よりも高くなる。そのため、第1の熱交換流路40の入口と第2の熱交換流路42の入口を熱交換装置4の同じ側に設けてもよく、例えば両方とも右側に設けられ、同時に、第1の熱交換流路40の出口と第2の熱交換流路42の出口を熱交換装置4の同じ側に設けてもよく、例えば両方とも左側に設けられ、このように、第1の熱交換流路40と第2の熱交換流路42内の液体の流れ方向を一致させ、即ち冷却液の入口方向と第2の熱交換流路42内の温水の入口方向とを一致させ、かつ冷却液の出口方向と第2の熱交換流路42内の温水の出口方向も一致させ、上記設置により、最も冷たい冷却液は、最も熱い温水と熱交換することができ、これにより、熱交換速度及び冷却速度をより速くすることができ、したがって製品の熱交換冷却効率を向上させることができる。反対に、第1の熱交換流路40と第2の熱交換流路42の出入口方向とが一致しなければ、第2の熱交換流路42の入口の液体は、第1の熱交換流路40出口の液体と熱交換し、第2の熱交換流路42の出口の液体は、第1の熱交換流路40入口の液体と熱交換し、このような設置により相互に熱交換する液体の温度が比較的近いため、熱交換効率が悪くなり、それによって製品冷却効果の低下を招く。
いくつかの実施例において、図8から図14に示すように、熱交換装置4は、外筐46と、外筐46内に設けられた熱伝導隔壁48とを含み、第1の熱交換流路40と第2の熱交換流路42は、熱伝導隔壁48の両側に設けられる。外筐46には、第1の熱交換流路40に対応して第1の熱交換流路40と連通する第1の入口と、第1の熱交換流路40と連通する第1の出口とが設けられ、外筐46には、第2の熱交換流路42に対応して第2の熱交換流路42と連通する第2の入口と、第2の熱交換流路42と連通する第2の出口とが設けられる。
これらの実施例において、熱交換装置4は、外筐46と、熱伝導隔壁48とを含み、外筐46は、密閉空間を形成するために用いられ、熱伝導隔壁48は、外筐46の内部空間を2つの部分に区画するために用いられ、これにより外筐46内に相互に独立した2つの流路を形成することができる。具体的に使用される場合には、熱伝導隔壁48によって区画された2つの流路のうちの一方を第1の熱交換流路40として用い、他方を第2の熱交換流路42として用いることができる。このような構造の熱交換装置4内の第1の熱交換流路40と第2の熱交換流路42は、熱伝導隔壁48を介して区画され、したがって2つの流路間の熱伝導をより便利で効率的にすることができ、また、このような構造の熱交換装置4の構造も比較的簡単で加工可能であり、したがって製品のコストを低下させることができる。また、外筐46に第1の熱交換流路40に対応して出入口が設けられるとともに、外筐46に第2の熱交換流路42に対応して出入口が設けられてもよく、このように、熱交換装置4外部の液体を、対応する出入口を介して第1の熱交換流路40と第2の熱交換流路42内に入らせることができる。
いくつかの実施例において、図10、図11、図12、図13、図14、図15、図16、図17と図18に示すように、外筐46は、図15から図18に示す第1の筐体462と、第1の筐体462に取り付けられた第2の筐体464と、第1の筐体462と第2の筐体464との接続部に取り付けられた熱伝導隔壁48と、熱伝導隔壁48と第1の筐体462との間に設けられ、熱伝導隔壁48と第1の筐体462との間を密封させるための第1の密封リング466と、熱伝導隔壁48と第2の筐体464との間に設けられ、熱伝導隔壁48と第2の筐体464との間を密封させるための第2の密封リング468とを含む。
これらの実施例において、第1の筐体462と第2の筐体464を介して密閉の空間を形成し、そして、熱伝導隔壁48を介してその内部に2つの流路を区画してもよく、このような設置により、熱交換装置4の外筐46を複数の部材に分割し、したがって各部材を比較的簡略化させ、加工難度を低下させ、加工コストを低下させることができる。取り付ける時に、熱伝導隔壁48を第1の筐体462と第2の筐体464との接続部に取り付けてもよく、即ち、熱伝導隔壁48の一部を第1の筐体462内に取り付け、熱伝導隔壁48の他の部分を第2の筐体464内に取り付ける。かつ一可能な実施例において、第1の密封リング466を介して第1の筐体462と熱伝導隔壁48との間の密封を実現できるように第1の筐体462と熱伝導隔壁48との間に第1の密封リング466を設けてもよく、同時に、第2の密封リング468を介して第2の筐体464と熱伝導隔壁48との間の密封を実現できるように第2の筐体464と熱伝導隔壁48との間に第2の密封リング468を設けてもよい。第1の密封リング466と第2の密封リング468との設置により、第1の筐体462、第2の筐体464の接続部の漏水を防止することができる。
上記別の可能な実施例において、図10から図18に示すように、外筐46は、図15から図18に示す第1の筐体462と、第1の筐体462に取り付けられた第2の筐体464と、第1の筐体462と第2の筐体464との接続部に取り付けられ、第1の筐体462と第2の筐体464を密封接続させるための第3の密封リング(未図示)とを含み、熱伝導隔壁48は、第1の筐体462内又は第2の筐体464内に取り付けられる(当該実施例では未図示)。
これらの実施例において、第1の筐体462と第2の筐体464を介して密閉の空間を形成し、そして、熱伝導隔壁48を介してその内部に2つの流路を区画してもよく、このような設置により、熱交換装置4の外筐46を複数の部材に分割し、したがって各部材を比較的簡略化させ、加工難度を低下させ、加工コストを低下させることができる。第3の密封リングの設置により、第1の筐体462と第2の筐体464との間を密封させることができ、したがって第1の筐体462、第2の筐体464の接続部の漏水を防止することができる。
いくつかの実施例において、第1の入口と第2の入口は、外筐46の同じ側に位置し、第1の出口と第2の出口は、外筐46の同じ側に位置する。
これらの実施例において、第1の入口と第2の入口が外筐46の同じ側に位置し、第1の出口と第2の出口が外筐46の同じ側に位置することは、第1の熱交換流路40と第2の熱交換流路42内の液体の流れ方向を一致させ、即ち、冷却液の入口方向と第2の熱交換流路42内の温水の入口方向とを一致させ、及び冷却液の出口方向と第2の熱交換流路42内の温水の出口方向も一致させ、上記設置により、最も冷たい冷却液は、最も熱い温水と熱交換することができ、これにより、冷却速度をより速くすることができ、したがって製品の冷却効率を向上させることができる。反対に、第1の熱交換流路40と第2の熱交換流路42の出入口方向とが一致しなければ、第2の熱交換流路42の入口の液体は、第1の熱交換流路40出口の液体と熱交換し、第2の熱交換流路42の出口の液体は、第1の熱交換流路40入口の液体と熱交換し、このような設置により相互に熱交換する液体の温度が比較的近いため、熱交換効率が悪くなり、それによって製品冷却効果の低下を招く。
いくつかの実施例において、第1の筐体462及び/又は第2の筐体464の外表面に、放熱フィンが設けられる。
これらの実施例において、放熱フィンを介して放熱することができ、これにより、熱交換装置4の放熱効率を向上させることができる。放熱フィンは、第1の筐体462に設けられてもよいし、第2の筐体464に設けられてもよいし、もちろん、第1の筐体462及び第2の筐体464に放熱フィンを同時に設けてもよい。
いくつかの実施例において、図15と図16に示すように、第1の筐体462の内表面に、複数の第1のバリアリブ4622が設けられ、複数の第1のバリアリブ4622は、第1の筐体462と熱伝導隔壁48との間の流路を往復屈曲の屈曲流路に画定する。
これらの実施例において、第1の熱交換流路40又は第2の熱交換流路42を、第1のバリアリブ4622を利用して往復屈曲の屈曲流路に画定できるように第1の筐体462の内表面に第1のバリアリブ4622を設けてもよく、これにより、第1の熱交換流路40又は第2の熱交換流路42の長さを延長させ、第1の熱交換流路40又は第2の熱交換流路42中の液体の流動速度を落とすことができ、したがって熱交換効率を向上させ、冷却効果を向上させることができる。第1のバリアリブ4622は、第1の熱交換流路40の横方向に沿って設けられ、複数の第1のバリアリブ4622は、軸方向に沿って間隔を空けて配設され、このように、第1の熱交換流路40を軸方向に沿って複数の部分に区画することができるとともに、各第1のバリアリブ4622前後の空間を連通できるように第1のバリアリブ4622に、又は第1のバリアリブ4622と熱伝導隔壁48との接続部に、又は第1のバリアリブ4622と第1の筐体462との接続部に隙間を設けてもよい。
いくつかの実施例において、図8に示すように、第2の筐体464の内表面に、複数の第2のバリアリブ4642が設けられ、複数の第2のバリアリブ4642は、第2の筐体464と熱伝導隔壁48との間の流路を往復屈曲の屈曲流路に画定する。
これらの実施例において、第1の熱交換流路40又は第2の熱交換流路42を、第2のバリアリブ4642を利用して往復屈曲の屈曲流路に画定できるように第2の筐体464の内表面に第2のバリアリブ4642を設けてもよく、これにより、第1の熱交換流路40又は第2の熱交換流路42の長さを延長させ、第1の熱交換流路40又は第2の熱交換流路42中の液体の流動速度を落とすことができ、したがって熱交換効率を向上させ、冷却効果を向上させることができる。第2のバリアリブ4642は、第1の熱交換流路40の横方向に沿って設けられ、複数の第2のバリアリブ4642は、軸方向に沿って間隔を空けて配設され、このように、第1の熱交換流路40を軸方向に沿って複数の部分に区画することができるとともに、各第2のバリアリブ4642前後の空間を連通できるように第2のバリアリブ4642に、又は第2のバリアリブ4642と熱伝導隔壁48との接続部に、又は第2のバリアリブ4642と第2の筐体464との接続部に隙間を設けてもよい。
いくつかの実施例において、図1、図2、図3、図4、図5と図6に示すように、液体処理装置は、液体供給流路に接続された給液タンク5と、液体供給流路又は加熱流路に設けられた第4のポンプ輸送装置6とをさらに含む。
これらの実施例において、液体供給流路は、一方ではユーザ自宅の水道管に接続されてもよく、このように、ユーザ自宅の水道管などを介して直接給水することができるが、一可能な実施例において、給液タンク5を介して液体供給流路に給水するように給液タンク5を設けてもよく、給液タンク5を設けることで、水の貯蔵を実現することができ、したがって製品を水道管から遠く離れた場所に設けることができ、製品の使用位置と設置位置をより柔軟で便利にする。同時に、第4のポンプ輸送装置6を介して加熱流路内への水の流量を制御することによって、給湯温度の制御を実現できるように液体供給流路又は加熱流路に第4のポンプ輸送装置6を設けてもよい。
いくつかの実施例において、熱交換装置4は、冷却装置を含み、冷却装置は、冷却ボックスと、冷却ボックス内に設けられた冷却液とを含み、液体排出流路32の少なくとも一部は、冷却液内に取り付けられ、又は熱交換装置4は、液体排出流路32に対応して設けられた空冷装置である。
これらの実施例において、冷却装置を設け、冷却装置内に冷却液を設け、液体排出流路32の一部又は全部を冷却液内に取り付けてもよく、これにより、冷却液を介して液体排出流路32内の液体を冷却することができ、ここでの冷却液は、水であってもよく、もちろん、冷却液は、別の吸熱が良好な液体からなるものであってもよい。別の態様において、熱交換装置4は、空冷装置として設けられてもよく、これにより空冷装置を介して液体排出流路32を冷却することができる。
多重冷却を実現するために、上記熱交換装置4、空冷装置及び冷却液付きの冷却ボックスからなる冷却装置を併用して液体排出流路32内の液体を冷却してもよく、もちろん、上記1つの冷却方式のみを採用して冷却してもよい。
一可能な実施例において、図1から図6に示すように、液体処理装置は、回路基板アセンブリ7をさらに含み、回路基板アセンブリ7は、電力を供給するための電源ボードと、製品の動作を制御するための制御ボードとを含んでもよい。
さらに、図1から図6に示すように、液体処理装置は、筐体ケース8、筐体ケース8内に取り付けられた加熱アセンブリ2、回路基板アセンブリ7、液体供給アセンブリ1及び給液タンク5などを含み、筐体ケース8は、具体的には、台座とケース蓋とからなってもよい。
一可能な実施例において、液体処理装置は、具体的には、即熱式電気ケトル、コーヒーポット、豆乳機、ジューサなどの製品であってもよく、もちろん、液体処理装置は、即熱式電気ケトル、コーヒーポット、豆乳機、ジューサ以外の他の製品、例えばミキサー、ヘルスポットなどであってもよい。
図8から図18に示すように、本願の第2態様の実施例は、図1から図7に示す液体処理装置に用いられる熱交換装置4を提供し、図1から図7に示すように、液体処理装置は、液体供給アセンブリ1と、液体排出アセンブリ3と、液体供給アセンブリ1と液体排出アセンブリ3との間に接続された加熱アセンブリ2とを含み、図8から図18に示すように、熱交換装置4は、第1の熱交換流路40と、第2の熱交換流路42とを含み、第2の熱交換流路42は、加熱アセンブリ2と液体排出アセンブリ3との間に接続され、第1の熱交換流路40は、第2の熱交換流路42内の液体を冷却するために、第2の熱交換流路42と熱交換することができる。
本願の実施例に係る熱交換装置4は、液体処理装置内に用いられることができ、具体的には、熱交換装置4には、第1の熱交換流路40と第2の熱交換流路42とを内蔵し、第2の熱交換流路42は、加熱アセンブリ2と液体排出アセンブリ3との間に接続され、第1の熱交換流路40は、具体的に、第2の熱交換流路42内の液体を熱交換冷却できるように第2の熱交換流路42と熱交換するために用いられてもよい。このような構造により、加熱アセンブリ2によって加熱された水などの液体は、第2の熱交換流路42内にて第1の熱交換流路40と熱交換冷却した後に液体排出アセンブリ3を介して排出されることができる。加熱アセンブリ2によって加熱された高温液体が第2の熱交換流路42を流れる時の温度は、第1の熱交換流路40内の冷却液の温度よりも高く、このように、第1の熱交換流路40は、第1の熱交換流路40と第2の熱交換流路42との間の熱交換を実現するために、第2の熱交換流路42内の水などの液体の熱を絶えず吸収することができ、これにより、第1の熱交換流路40と第2の熱交換流路42との間の熱交換により、第2の熱交換流路42内の水などの液体の冷却を実現することができる。このような構造により、熱交換原理を利用して加熱装置によって加熱された水などの液体を冷却することができ、このような冷却方式は、構造が簡単で、実現しやすく、したがって製品の構造を簡略化し、製品のコストを低下させることができる。もちろん、他の冷却方式で冷却を実現してもよく、例えば扇風機を設けて空冷を行ってもよく、この場合、熱交換装置4は、空冷装置などであってもよい。
いくつかの実施例において、図6と図7に示すように、熱交換装置4は、冷却循環回路を構成するように、第1の熱交換流路40の入口と第1の熱交換流路40の出口とに接続された貯液タンク44をさらに含む。
これらの実施例において、貯液タンク44を付加的に設け、貯液タンク44を介して第1の熱交換流路40と共に回路を形成してもよく、液体排出流路32内の水などの液体の冷却を実現するために冷却能力を常に提供することができるようにする。このような構造により、冷却循環回路を液体供給アセンブリ1、加熱アセンブリ2及び液体排出アセンブリ3からなる液体流路から独立させることができ、このように、冷却循環回路と液体流路をそれぞれ独立して動作させることができ、それによって、冷却循環回路を単独でオン又はオフにすることができ、このように、液体処理装置が動作する時に、実際の需要に応じて冷却循環回路をオンにするかどうかを決定することができ、冷却循環回路をオンにしない場合、加熱後の水は、対応の温度の温水、例えば沸騰した水を直接排出することができ、冷却循環回路をオンにする場合、先に水を、例えば沸騰する比較的高温に加熱し、比較的低温に冷却してから排出することができる。このような構造により、製品は、水を加熱して直接排出することができ、先に水を加熱し、冷却してから排出することもでき、これにより製品の機能を拡張し、製品の多元化を実現することができ、したがって製品がユーザの様々な需要をよりよく満たすことができる。
さらに、液体処理装置は、貯液タンク44内に設けられ、貯液タンク44内の液体の温度を収集するための温度収集素子をさらに含む。
これらの実施例において、温度収集素子は、貯液タンク44内の液体の温度に基づいて第1の熱交換流路40の冷却液の流量を制御し、さらに冷却強度を制御できるように貯液タンク44内の液体の温度を収集するために用いられる。
いくつかの実施例において、図15と図16に示すように、第1の熱交換流路40は、往復屈曲の屈曲流路であり、及び/又は第2の熱交換流路42は、往復屈曲の屈曲流路である。
これらの実施例において、第1の熱交換流路40及び/又は第2の熱交換流路42は、往復屈曲の屈曲流路になるように構成されてもよく、これにより第1の熱交換流路40及び/又は第2の熱交換流路42の長さを延長させ、熱交換装置4の熱交換効果を向上させることができる。一可能な実施例において、屈曲流路は、蛇行流路であるか、又は屈曲流路は、複数の端から端まで互いに接続するS形流路からなるか、又は屈曲流路は、複数の端から端まで互いに接続するN形流路からなる。
いくつかの実施例において、第1の熱交換流路40の入口と第2の熱交換流路42の入口は、熱交換装置4の同じ側に設けられ、第1の熱交換流路40の出口と第2の熱交換流路42の出口は、熱交換装置4の同じ側に設けられる。
これらの実施例において、第1の熱交換流路40の入口の温度は、第1の熱交換流路40の出口の温度よりも低く、即ち第1の熱交換流路40の入口から出口までの温度が徐々に高くなるため、熱交換効率は、徐々に低下し、第2の熱交換流路42の入口の温度は、第2の熱交換流路42の出口の温度よりも高くなる。そのため、第1の熱交換流路40の入口と第2の熱交換流路42の入口を熱交換装置4の同じ側に設けてもよく、例えば両方とも右側に設けられ、同時に、第1の熱交換流路40の出口と第2の熱交換流路42の出口を熱交換装置4の同じ側に設けてもよく、例えば両方とも左側に設けられ、このように、第1の熱交換流路40と第2の熱交換流路42内の液体の流れ方向を一致させ、即ち冷却液の入口方向と第2の熱交換流路42内の温水の入口方向とを一致させ、かつ冷却液の出口方向と第2の熱交換流路42内の温水の出口方向も一致させ、上記設置により、最も冷たい冷却液は、最も熱い温水と熱交換することができ、これにより、熱交換速度及び冷却速度をより速くすることができ、したがって製品の熱交換冷却効率を向上させることができる。反対に、第1の熱交換流路40と第2の熱交換流路42の出入口方向とが一致しなければ、第2の熱交換流路42の入口の液体は、第1の熱交換流路40出口の液体と熱交換し、第2の熱交換流路42の出口の液体は、第1の熱交換流路40入口の液体と熱交換し、このような設置により相互に熱交換する液体の温度が比較的近いため、熱交換効率が悪くなり、それによって製品冷却効果の低下を招く。
いくつかの実施例において、図8から図14に示すように、熱交換装置4は、外筐46と、外筐46内に設けられた熱伝導隔壁48とを含み、第1の熱交換流路40と第2の熱交換流路42は、熱伝導隔壁48の両側に設けられる。外筐46には、第1の熱交換流路40に対応して第1の熱交換流路40と連通する第1の入口と、第1の熱交換流路40と連通する第1の出口とが設けられ、外筐46には、第2の熱交換流路42に対応して第2の熱交換流路42と連通する第2の入口と、第2の熱交換流路42と連通する第2の出口とが設けられる。
これらの実施例において、熱交換装置4は、外筐46と、熱伝導隔壁48とを含み、外筐46は、密閉空間を形成するために用いられ、熱伝導隔壁48は、外筐46の内部空間を2つの部分に区画するために用いられ、これにより外筐46内に相互に独立した2つの流路を形成することができる。具体的に使用される場合には、熱伝導隔壁48によって区画された2つの流路のうちの一方を第1の熱交換流路40として用い、他方を第2の熱交換流路42として用いることができる。このような構造の熱交換装置4内の第1の熱交換流路40と第2の熱交換流路42は、熱伝導隔壁48を介して区画され、したがって2つの流路間の熱伝導をより便利で効率的にすることができ、また、このような構造の熱交換装置4の構造も比較的簡単で加工可能であり、したがって製品のコストを低下させることができる。また、外筐46に第1の熱交換流路40に対応して出入口が設けられるとともに、外筐46に第2の熱交換流路42に対応して出入口が設けられてもよく、このように、熱交換装置4外部の液体を、対応する出入口を介して第1の熱交換流路40と第2の熱交換流路42内に入らせることができる。
いくつかの実施例において、図10から図18に示すように、外筐46は、図15から図18に示す第1の筐体462と、第1の筐体462に取り付けられた第2の筐体464と、第1の筐体462と第2の筐体464との接続部に取り付けられた熱伝導隔壁48と、熱伝導隔壁48と第1の筐体462との間に設けられ、熱伝導隔壁48と第1の筐体462との間を密封させるための第1の密封リング466と、熱伝導隔壁48と第2の筐体464との間に設けられ、熱伝導隔壁48と第2の筐体464との間を密封させるための第2の密封リング468とを含む。
これらの実施例において、第1の筐体462と第2の筐体464を介して密閉の空間を形成し、そして、熱伝導隔壁48を介してその内部に2つの流路を区画してもよく、このような設置により、熱交換装置4の外筐46を複数の部材に分割し、したがって各部材を比較的簡略化させ、加工難度を低下させ、加工コストを低下させることができる。取り付ける時に、熱伝導隔壁48を第1の筐体462と第2の筐体464との接続部に取り付けてもよく、即ち、熱伝導隔壁48の一部を第1の筐体462内に取り付け、熱伝導隔壁48の他の部分を第2の筐体464内に取り付ける。かつ一可能な実施例において、第1の密封リング466を介して第1の筐体462と熱伝導隔壁48との間の密封を実現できるように第1の筐体462と熱伝導隔壁48との間に第1の密封リング466を設けてもよく、同時に、第2の密封リング468を介して第2の筐体464と熱伝導隔壁48との間の密封を実現できるように第2の筐体464と熱伝導隔壁48との間に第2の密封リング468を設けてもよい。第1の密封リング466と第2の密封リング468との設置により、第1の筐体462と第2の筐体464の接続部の漏水を防止することができる。
上記別の可能な実施例において、図10から図18に示すように、外筐46は、図15から図18に示す第1の筐体462と、第1の筐体462に取り付けられた第2の筐体464と、第1の筐体462と第2の筐体464との接続部に取り付けられ、第1の筐体462と第2の筐体464を密封接続させるための第3の密封リング(未図示)とを含み、熱伝導隔壁48は、第1の筐体462内又は第2の筐体464内に取り付けられる(当該実施例では未図示)。
これらの実施例において、第1の筐体462と第2の筐体464を介して密閉の空間を形成し、そして、熱伝導隔壁48を介してその内部に2つの流路を区画してもよく、このような設置により、熱交換装置4の外筐46を複数の部材に分割し、したがって各部材を比較的簡略化させ、加工難度を低下させ、加工コストを低下させることができる。第3の密封リングの設置により、第1の筐体462と第2の筐体464との間を密封させることができ、したがって第1の筐体462、第2の筐体464の接続部の漏水を防止することができる。
いくつかの実施例において、第1の入口と第2の入口は、外筐46の同じ側に位置し、第1の出口と第2の出口は、外筐46の同じ側に位置する。
これらの実施例において、第1の入口と第2の入口が外筐46の同じ側に位置し、第1の出口と第2の出口が外筐46の同じ側に位置することは、第1の熱交換流路40と第2の熱交換流路42内の液体の流れ方向を一致させ、即ち、冷却液の入口方向と第2の熱交換流路42内の温水の入口方向とを一致させ、及び冷却液の出口方向と第2の熱交換流路42内の温水の出口方向も一致させ、上記設置により、最も冷たい冷却液は、最も熱い温水と熱交換することができ、これにより、冷却速度をより速くすることができ、したがって製品の冷却効率を向上させることができる。反対に、第1の熱交換流路40と第2の熱交換流路42の出入口方向とが一致しなければ、第2の熱交換流路42の入口の液体は、第1の熱交換流路40出口の液体と熱交換し、第2の熱交換流路42の出口の液体は、第1の熱交換流路40入口の液体と熱交換し、このような設置により相互に熱交換する液体の温度が比較的近いため、熱交換効率が悪くなり、それによって製品冷却効果の低下を招く。
いくつかの実施例において、第1の筐体462及び/又は第2の筐体464の外表面に、放熱フィンが設けられる。
これらの実施例において、放熱フィンを介して放熱することができ、これにより、熱交換装置4の放熱効率を向上させることができる。放熱フィンは、第1の筐体462に設けられてもよいし、第2の筐体464に設けられてもよいし、もちろん、第1の筐体462及び第2の筐体464に放熱フィンを設けてもよい。
いくつかの実施例において、図15と図16に示すように、第1の筐体462の内表面に、複数の第1のバリアリブ4622が設けられ、複数の第1のバリアリブ4622は、第1の筐体462と熱伝導隔壁48との間の流路を往復屈曲の屈曲流路に画定する。
これらの実施例において、第1の熱交換流路40又は第2の熱交換流路42を、第1のバリアリブ4622を利用して往復屈曲の屈曲流路に画定できるように第1の筐体462の内表面に第1のバリアリブ4622を設けてもよく、これにより、第1の熱交換流路40又は第2の熱交換流路42の長さを延長させ、第1の熱交換流路40又は第2の熱交換流路42中の液体の流動速度を落とすことができ、したがって熱交換効率を向上させ、冷却効果を向上させることができる。第1のバリアリブ4622は、第1の熱交換流路40の横方向に沿って設けられ、複数の第1のバリアリブ4622は、軸方向に沿って間隔を空けて配設され、このように、第1の熱交換流路40を軸方向に沿って複数の部分に区画することができるとともに、各第1のバリアリブ4622前後の空間を連通できるように第1のバリアリブ4622に、又は第1のバリアリブ4622と熱伝導隔壁48との接続部に、又は第1のバリアリブ4622と第1の筐体462との接続部に隙間を設けてもよい。
いくつかの実施例において、図8に示すように、第2の筐体464の内表面に、複数の第2のバリアリブ4642が設けられ、複数の第2のバリアリブ4642は、第2の筐体464と熱伝導隔壁48との間の流路を往復屈曲の屈曲流路に画定する。
これらの実施例において、第1の熱交換流路40又は第2の熱交換流路42を、第2のバリアリブ4642を利用して往復屈曲の屈曲流路に画定できるように第2の筐体464の内表面に第2のバリアリブ4642を設けてもよく、これにより、第1の熱交換流路40又は第2の熱交換流路42の長さを延長させ、第1の熱交換流路40又は第2の熱交換流路42中の液体の流動速度を落とすことができ、したがって熱交換効率を向上させ、冷却効果を向上させることができる。第2のバリアリブ4642は、第1の熱交換流路40の横方向に沿って設けられ、複数の第2のバリアリブ4642は、軸方向に沿って間隔を空けて配設され、このように、第1の熱交換流路40を軸方向に沿って複数の部分に区画することができるとともに、各第2のバリアリブ4642前後の空間を連通できるように第2のバリアリブ4642に、又は第2のバリアリブ4642と熱伝導隔壁48との接続部に、又は第2のバリアリブ4642と第2の筐体464との接続部に隙間を設けてもよい。
図19、図20と図22に示すように、本願の第3態様の実施例に係る熱交換ボックス10は、液体加熱器具20に用いられ、液体加熱器具20としては、例えば、湯沸かしポット(電気ポット)、ウォーターサーバなどが挙げられ、熱交換ボックス10は、ボックス部110と、熱伝導隔壁48とを有し、第2の熱交換流路42(具体的には、図面における第2の熱交換流路42及び/又は第1の流路42a及び/又は第2の流路42bを参照して理解することができ、説明を容易にするために、42a及び42bを区別して説明しない後のセクションでは、いずれも第2の熱交換流路42として理解され得る。しかし、理解できるように、第2の熱交換流路42のさらなる定義に関しては、矛盾しない限り、第1の流路42a及び/又は第2の流路42bに適用され得る)と第1の熱交換流路40は、ボックス部110及び熱伝導隔壁48によって囲まれて成り、第2の熱交換流路42と第1の熱交換流路40は、熱伝導隔壁48によって隔てられ、かつ第2の熱交換流路42内の媒体と第1の熱交換流路40内の媒体との間に熱伝導を供するように構成されている。
本願の上記実施例に係る熱交換ボックス10は、第2の熱交換流路42と第1の熱交換流路40が、ボックス部110及び熱伝導隔壁48によって囲まれて成り、第2の熱交換流路42と第1の熱交換流路40が、熱伝導隔壁48によって隔てられ、このように熱交換ボックス10の構造が簡単で、レイアウトが合理的で、製品の一体性がより良くなり、冷、熱流体の間は、熱伝導隔壁48を介して熱交換を行い、熱流体を適切な温度まで迅速に冷却することができるし、冷流体を予備加熱することができ、冷流体を加熱する時、沸騰するまで加熱するのに必要なエネルギーを減少させ、エネルギー消費を低下させ、そして熱伝導隔壁48の高熱伝導性を利用して冷、熱流体間の熱伝導速度を加速させ、熱交換時間を短縮させ、熱交換ボックス10の熱交換効果を向上させることができ、同時に、第2の熱交換流路42と第1の熱交換流路40は、熱伝導隔壁によって隔てられ、冷、熱流体の間に隔壁方式の熱交換が形成され、それによって第2の熱交換流路42内の媒体と第1の熱交換流路40内の媒体との間の熱交換を実現するとともに、混合せず、熱流体が冷流体に汚染されないことを保証し、熱流体の安全性を向上させる。
本願の一実施例において、図26、図27と図28に示すように、ボックス部110は、ボックス蓋(具体的には、図面における第2の筐体464及び/又は第1の筐体462を参照して理解されたい)を含み、ボックス蓋は、熱伝導隔壁48に被せられて熱伝導隔壁48に密封接続され、第2の熱交換流路42又は第1の熱交換流路40は、ボックス蓋及び熱伝導隔壁48によって囲まれて成る。まず、ボックス蓋は、第2の熱交換流路42又は第1の熱交換流路40を形成するように熱伝導隔壁48に被せられ、このように、同じ寸法仕様下で、熱伝導面積の増加に有利であり、熱交換ボックス10の熱交換効果がより高くなり、なお、ボックス蓋は、熱伝導隔壁48に密封接続され、第2の熱交換流路42又は第1の熱交換流路40の液漏れ及び第2の熱交換流路42内の媒体と第1の熱交換流路40の媒体との間の混合を防止し、それによって、熱流体が冷流体に汚染されないことを保証し、熱流体の安全性及び衛生性を向上させる。
図29に示すように、第2の筐体464及び/又は第1の筐体462は、ポケット部1111を有し、ポケット部1111は、一端に開口を有するチャンバ本体であり、ポケット部1111内には導流リブ170が分布され、熱伝導隔壁48は、ポケット部1111の開口をカバーする。
第2の筐体464及び/又は第1の筐体462がポケット部1111を有することは、第2の熱交換流路42又は第1の熱交換流路40の容積の増大、熱交換効率の向上に有利であり、かつポケット部1111内には導流リブ170が分布され、導流リブ170により流体を導流することによって、第2の熱交換流路42又は第1の熱交換流路40内の流体の流動径路を延長させ、流体の流動速度を落とさせ、冷、熱流体の熱交換をより十分にする。
例示的に、図30に示すように、第2の筐体464及び/又は第1の筐体462は、側壁及び底壁を有し、側壁及び底壁は、開口を有するチャンバ本体を囲んで画定し、底壁には、複数の導流リブ170が分布され、流体は、ポケット部1111内にて導流リブ170に沿って流れ、それによって流体の流動径路を延長させ、流体が熱交換ボックス10内にてより長い時間滞在することができ、それによって熱交換をより十分にし、熱交換効果がよりよくなる。
本願の一実施例において、図20、図38、図39と図40に示すように、ボックス部110は、2つのボックス蓋を含み、具体的な例として、第2の筐体464及び/又は第1の筐体462、第2の筐体464と第1の筐体462との間には、熱伝導隔壁48が分布され、第2の筐体464及び第1の筐体462は、熱伝導隔壁48に接続されてグリップされる。理解できるように、第2の熱交換流路42が第2の筐体464及び第1の筐体462のうちの一方及び熱伝導隔壁48によって囲まれて成り、第1の熱交換流路40が第2の筐体464及び第1の筐体462のうちの他方及び熱伝導隔壁48によって囲まれて成り、第2の筐体464が第1の筐体462に接続されるとともに、熱伝導隔壁48の取り付けと固定を実現し、製品の構造が簡単で、組立が容易で、組立速度の向上に有利であり、取り付け時間を短縮させる。
例示的に、図22、図23と図24に示すように、第2の筐体464のポケット部1111の開口は、第1の筐体462のポケット部1111の開口と対向し、図25に示すように、熱伝導隔壁48は、第2の筐体464と第1の筐体462との間に位置し、第2の筐体464と第1の筐体462とによってグリップされ、理解できるように、熱伝導隔壁48は、対向する2つの側壁を有し、第2の熱交換流路42は、熱伝導隔壁48の一方の側壁及び第2の筐体464によって囲まれて成り、第1の熱交換流路40は、熱伝導隔壁48の他方の側壁及び第1の筐体462によって囲まれて成る。
もちろん、別の実施例において、第2の筐体464と第1の筐体462のうちの少なくとも1つが熱伝導隔壁48に接続されるように設計されてもよく、このように、熱伝導隔壁48の固定効果がよりよく、熱伝導隔壁48が取り付け過程において位置ズレしにくい。
いくつかの実施例において、図29に示すように、第2の筐体464と第1の筐体462のうちの1つに、嵌込部1112aが設けられ、別の1つに、収容部1112bが設けられ、嵌込部1112aは、第2の筐体464と第1の筐体462との間を位置決めするように収容部1112b内に嵌入される。例えば、図26、図27と図28に示すように、嵌込部1112aは、第2の筐体464及び/又は第1の筐体462の周辺に形成されたラグを含み、収容部1112bは、ラグに適合する収容槽を含み、ラグは、第2の筐体464及び第1の筐体462が予備位置決めされるように収容槽内に挿入される。
嵌込部1112aが収容部1112b内に嵌入されることは、組立操作が便利である利点を有し、第2の筐体464と第1の筐体462との間の迅速で便利な位置決め及び予備固定を行うことに便利であり、製品の組立利便性を向上させ、かつ嵌込部1112aが収容部1112b内に嵌入されることによって位置決めし、第2の筐体464と第1の筐体462との間の結合精度が高くなり、第2の熱交換流路42及び第1の熱交換流路40の密封性の向上に有利である。
いくつかの実施例において、図42、図43と図44に示すように、第2の筐体464及び第1の筐体462のうちの1つに、係止具1113aが設けられ、別の1つに、係止溝1113bが設けられ、係止具1113aは、係止溝1113bに係止される。詳細には、係止具1113aは、第2の筐体464及び/又は第1の筐体462の周辺に設けられ、第2の筐体464及び/又は第1の筐体462の開口に向かって延在し、係止具1113aは、第2の筐体464が第1の筐体462に接続固定されるように係止溝1113b内に突出される。係止具1113aと係止溝1113bが係止することは、構造が簡単で、取り付けが便利である利点を有し、製品の組立効率を向上させることができ、同時に2つのボックス蓋の接続信頼性を効果的に保証することができる。
例示的に、第2の筐体464(第1の筐体462)は、底壁と、側壁とを有し、底壁は、側壁に移行接続され、係止具1113aは、接続アームを有し、接続アームは、第2の筐体464の側壁に設けられ、接続アームの一部が第2の筐体464の側壁に当接し、第2の筐体464と第1の筐体462とは、接続アームの別の部分が第1の筐体462の側壁に当接するようにカバーされ、このように、接続アームは、第2の筐体464の側壁と第1の筐体462の側壁を同時に当接して止め、第2の筐体464と第1の筐体462の位置ズレを回避する。
いくつかの実施例において、図42、図43と図44に示すように、第2の筐体464及び第1の筐体462のうちの1つに、突出部が設けられ、突出部に、第1の孔1114aが設けられ、第2の筐体464及び第1の筐体462のうちの別の1つに、第2の孔1114bが設けられ、第2の孔1114bは、第1の孔1114aに対応して設けられ、接続部材(例えばネジ、ボルト)は、第1の孔1114a及び第2の孔1114bに穿設され、第2の筐体464及び第1の筐体462をロックする。構造が簡単で、取り付けが便利で、第2の筐体464及び第1の筐体462の接続信頼性を保証し、製品のコストを低減する。
一具体例において、図29に示すように、第2の筐体464の周辺に突出部を有し、突出部には、突出する嵌込部1112aが形成され、嵌込部1112aには、第1の孔1114aが形成され、第1の筐体462の周辺に突出部を有し、突出部には、収容部1112b(例えば収容槽)が形成され、収容部1112bの底壁には、第2の孔1114bが形成され、嵌込部1112aは、収容部1112b内に嵌挿され、かつ第1の孔1114aと第2の孔1114bとがドッキングされ、接続部材により第1の孔1114a及び第2の孔1114bを順次穿設し、それによって第2の筐体464と第1の筐体462とが接続固定される。
本願の一実施例において、図31と図32に示すように、ボックス部110は、ボックス胴体112を含み、熱交換ボックス10は、間隔分布された複数の熱伝導隔壁48を有し、ボックス胴体112は、隣接する2つの熱伝導隔壁48にそれぞれ密封接続され、そして隣接する2つの熱伝導隔壁48と共に、第2の熱交換流路42又は第1の熱交換流路40に囲む。構造が比較的簡単で、組立が比較的便利で、制作コストの低減に有利であり、かつ2つの熱伝導隔壁48は、両側から伝熱し、第2の熱交換流路42内の媒体又は第1の熱交換流路40内の媒体の熱交換効果をさらに向上させる。
さらに、図34、図35と図36に示すように、ボックス胴体112は、両端貫通の環状体1121であり、環状体1121に導流リブ170が設けられ、かつ環状体1121上の導流リブ170は、環状体1121によって囲まれて成る領域に分布され、環状体1121の両側には、それぞれ熱伝導隔壁48が配置され、かつ両側の熱伝導隔壁48は、環状体1121両端の開口をカバーする。ボックス胴体112が両端貫通の環状体1121であることは、同じ寸法でより大きな容積を得るのに有利であり、環状体1121に導流リブ170が設けられ、導流リブ170により流体を導流することによって、第2の熱交換流路42又は第1の熱交換流路40内の流体の流動径路を延長させ、流体の流動速度を落とさせ、熱交換効果を向上させる。
本願の一実施例において、図31、図32と図33に示すように、ボックス部110は、2つのボックス蓋と、少なくとも1つのボックス胴体112とを含み、2つのボックス蓋の間には、熱伝導隔壁48及びボックス胴体112が分布され、かつ2つのボックス蓋は、熱伝導隔壁48及びボックス胴体112に接続されてグリップされる。
例示的に、ボックス部110は、第2の筐体464、第1の筐体462及び1つのボックス胴体112を含み、第2の筐体464の開口は、第1の筐体462の開口と対向し、ボックス胴体112は、第2の筐体464と第1の筐体462との間に位置し、熱交換ボックス10は、そのうちの1つの熱伝導隔壁48が第2の筐体464とボックス胴体112との間に位置し、別の熱伝導隔壁48が第1の筐体462とボックス胴体112との間に位置する2つの熱伝導隔壁48を有し、このように、第1の流路42aは、第2の筐体464及び熱伝導隔壁48によって囲まれて成り、第2の流路42bは、第1の筐体462及び熱伝導隔壁48によって囲まれて成り、第1の熱交換流路40は、2つの熱伝導隔壁48及びボックス胴体112によって囲まれて成り、第1の流路42aと第2の流路42b内に設けられて冷流体流通に供し、第1の熱交換流路40が熱流体流通に供し、このように、第1の流路42aと第2の流路42bとが同時に第1の熱交換流路40と熱交換され、第1の熱交換流路40の冷却速度をさらに向上させる。
さらに、図34、図35と図36に示すように、第2の筐体464に第1の導通口11aと第3の導通口12aとが設けられ、第1の流路42aは、第1の導通口11aと第3の導通口12aを導通し、第1の筐体462に第2の導通口11bと第4の導通口12bとが設けられ、第2の流路42bは、第2の導通口11bと第4の導通口12bを導通し、ボックス胴体112に第3の連通口13と第4の連通口14とが設けられ、第1の熱交換流路40は、第3の連通口13と第4の連通口14を導通し、第1の導通口11a、第3の導通口12aは、第2の筐体464の底壁に設けられ、第2の導通口11b、第4の導通口12bは、第1の筐体462の底壁に設けられ、第3の連通口13と第4の連通口14は、ボックス胴体112の側壁に設けられ、このように、各連通口の配管接続を容易にする。
又は、ボックス部110は、第2の筐体464、第1の筐体462及び1つのボックス胴体112を含んでもよく、第2の筐体464の開口は、第1の筐体462の開口と対向し、ボックス胴体112は、第2の筐体464と第1の筐体462との間に位置し、熱交換ボックス10は、第2の筐体464とボックス胴体112との間に位置する1つの熱伝導隔壁48を有し、ボックス胴体112は、第1の筐体462と連通し、第2の熱交換流路42は、第2の筐体464及び熱伝導隔壁48によって囲まれて成り、第1の熱交換流路40は、熱伝導隔壁48、第1の筐体462及びボックス胴体112によって囲まれて成り、第2の熱交換流路42内に設けられて熱流体流通に供し、第1の熱交換流路40が冷流体流通に供し、第1の熱交換流路40の容積が第2の熱交換流路42の容積よりも大きいため、即ち熱交換ボックス10内の冷流体の含有量が熱流体の含有量よりも大きいため、より多くの冷流体で熱流体と熱交換されることによって、熱流体が十分に熱交換されることを保証する。
もちろん、別の実施例において、第2の筐体464と第1の筐体462のうちの少なくとも1つが熱伝導隔壁48及びボックス胴体112に接続されるように設計されてもよく、このように、熱伝導隔壁48及びボックス胴体112の固定効果がよりよく、熱伝導隔壁48及びボックス胴体112が取り付け過程において位置ズレしにくい。
さらに、隣接するボックス蓋とボックス胴体112との間、又は隣接するボックス胴体112とボックス胴体112との間に、挿嵌結合位置決めが形成される。組立操作が便利である利点を有し、2つのボックス蓋間の迅速で便利な位置決め及び予備固定を行うことに便利であり、製品の組立利便性を向上させ、かつ嵌込部1112aが収容部1112b内に嵌入されることによって位置決めし、2つのボックス蓋とボックス胴体112との間の結合精度が高くなり、第2の熱交換流路42及び第1の熱交換流路40の密封性の向上に有利である。
例えば、図34と図35に示すように、第2の筐体464の周辺に突出部を有し、突出部には、突出する嵌込部1112a(例えばラグ)が形成され、第1の筐体462の周辺に突出部を有し、突出部には、収容部1112b(例えば収容槽)が形成され、ボックス胴体112の周辺に突出部を有し、突出部は、対向する両側を有し、突出部上の第2の筐体464に向かう一側には嵌込部1112aと適合する収容部1112bが形成され、突出部上の第1の筐体462に向かう一側には収容部1112bと適合する嵌込部1112aが形成され、このように、第2の筐体464がボックス胴体112に接続される時、第2の筐体464の嵌込部1112aは、ボックス胴体112の収容部1112bに挿嵌結合位置決めされ、第1の筐体462がボックス胴体112に接続される時、第1の筐体462の収容部1112bは、ボックス胴体112の嵌込部1112aに挿嵌結合位置決めされ、それによって第2の筐体464、第1の筐体462及びボックス胴体112の位置決めを実現する。
さらに、ボックス胴体112に、接続部材が通過するための貫通孔1122が設けられる。このように、2つのボックス蓋を接続装着するとともに、ボックス胴体112を接続固定し、2つのボックス蓋とボックス胴体112という三者の接続安定性及び組立精度を強化し、液漏れのリスクを低減し、製品の信頼性及び密封性をさらに向上させる。
例えば、図34と図35に示すように、第2の筐体464の周辺に突出部を有し、突出部には、突出する嵌込部1112a(例えばラグ)が形成され、嵌込部1112aには、第1の孔1114aが形成され、第1の筐体462の周辺に突出部を有し、突出部には、収容部1112b(例えば収容槽)が形成され、収容部1112bの底壁には、第2の孔1114bが形成され、ボックス胴体112の周辺に突出部を有し、突出部は、対向する両側を有し、突出部上の第2の筐体464に向かう一側には嵌込部1112aと適合する収容部1112bが形成され、突出部上の第1の筐体462に向かう一側には収容部1112bと適合する嵌込部1112aが形成され、かつボックス胴体112の突出部には貫通する貫通孔1122が形成され、このように、第2の筐体464がボックス胴体112に接続される時、第2の筐体464の嵌込部1112aは、ボックス胴体112の収容部1112bに挿嵌結合位置決めされ、第1の筐体462がボックス胴体112に接続される時、第1の筐体462の収容部1112bは、ボックス胴体112の嵌込部1112aに挿嵌結合位置決めされ、同時に、第1の孔1114a、第2の孔1114b及び貫通孔1122がドッキングされ、接続部材により第1の孔1114a、第2の孔1114b及び貫通孔1122を順次穿設し、それによって第2の筐体464、第1の筐体462及びボックス胴体112が接続固定される。
本願の一実施例において、図25と図36に示すように、熱交換ボックス10は、密封リング120(例えばゴムリング又はシリコンリング)を有し、密封リング120は、ボックス部110及び熱伝導隔壁48に当接され、ボックス部110及び熱伝導隔壁48に密封接続され、それによって、さらにボックス部110と熱伝導隔壁48との間の密封性を両立させることができ、ボックス部110と熱伝導隔壁48との間に漏れが生じにくく、第2の熱交換流路42内の媒体と第1の熱交換流路40内の媒体との間の乱流を効果的に防止することができる。
さらなる実施例において、図30に示すように、ボックス部110と熱伝導隔壁48との間には、シーリング層130(例えばシリコンケトンゴム)が形成され、かつシーリング層130は、ボックス部110と熱伝導隔壁48とを接着固定する。このように、ボックス部110と熱伝導隔壁48との間の密封性を保証するとともに、シーリング層130を利用してボックス部110と熱伝導隔壁48とを接着固定し、さらにボックス部110と熱伝導隔壁48の位置ズレを防止し、ボックス部110と熱伝導隔壁48の接続の信頼性を向上させる。
さらに、図29に示すように、ボックス部110と熱伝導隔壁48のうちの少なくとも1つに、凹状溝140が設けられ、密封リング120又はシーリング層130の少なくとも一部は、凹状溝140内に嵌入される。凹状溝140を介して密封リング120又はシーリング層130の取り付け部を提供し、このように、密封リング120又はシーリング層130の移動を防止し、密封リング120又はシーリング層130の位置ズレによる密封不良問題を回避することができ、密封リング120又はシーリング層130の位置精度を向上させ、それによって密封リング120又はシーリング層130とボックス部110及び熱伝導隔壁48との接続の密封結合の正確性を向上させ、密封の信頼性をさらに向上させる。
いくつかの実施例において、密封リング120又はシーリング層130は、熱伝導隔壁48の縁部に沿って囲んで配置される。このように、密封の信頼性を保証するとともに、密封リング120又はシーリング層130が第2の熱交換流路42内の媒体又は第1の熱交換流路40内の媒体を汚染することを回避し、安全性及び衛生性を向上させる。
本願の一実施例において、図37、図38と図41に示すように、熱交換ボックス10のボックス部110と熱伝導隔壁48のうちの少なくとも1つには乱流構造150が構成される。乱流構造150により媒体の流速を遅くし、第2の熱交換流路42内の媒体と第1の熱交換流路40内の媒体とをより十分に熱交換し、熱交換効果を向上させることができ、かつ乱流構造150は、媒体を擾乱することができ、このように、第2の熱交換流路42内部及び第1の熱交換流路40内部温度をより均一にすることができ、熱交換効果はより保障されている。
説明に値するのは、図30に示すように、乱流構造150は、流体の流れ方向に沿って配置されるように設計されてもよいし、流体の流れ方向に相互傾斜されるように設計されてもよく、一具体例において、図46に示すように、乱流構造150が流体の流れ方向に対して垂直されるように設計し、このように、乱流効果はよりよくなる。
いくつかの実施例において、図47、図51、図52と図53に示すように、熱伝導隔壁48には、凸部構造151a及び/又は凹部構造151bが構成され、凸部構造151a及び/又は凹部構造151bは、熱伝導隔壁48上の乱流構造150として形成される。熱伝導隔壁48の構造が簡単で、加工が便利で、コスト低減に有利であり、かつ凸部構造151a及び/又は凹部構造151bにより熱伝導隔壁48の表面積を増加させることによって、2つの媒体流路の熱伝導面積をさらに増加させ、熱交換を向上させる。
例示的に、図54と図55に示すように、熱伝導隔壁48上の一部の局部領域は、外側に突出して複数の凸部構造151aが形成され、別の部分の局部領域は、内側に凹んで複数の凹部構造151bが形成され、隣接する凸部構造151aの間には、凹部構造151bが形成され、又は凸部構造151aと凹部構造151bとが交互分布され、それによって熱伝導隔壁48を略波浪状又は蛇行状としている。
さらなる実施例において、図56と図57に示すように、熱伝導隔壁48に乱流構造150として形成された複数の突出するリブが設けられ、乱流する役割を果たすとともに、リブを用いて熱伝導隔壁48の強度及び剛性を強化させ、さらに、熱伝導隔壁48の2つの対向する側面には、リブがそれぞれ設けられ、このように、熱伝導隔壁48の両側に位置する流体は、いずれもリブによって攪乱されることができ、熱交換効果がよりよく、さらに、図40に示すように、リブは細長棒状を呈し、複数のリブが熱伝導隔壁48上に並んで間隔を置いて分布され、このように、リブが同時に特定の導流作用を有し、熱伝導隔壁48の機能がより豊かになる。
いくつかの実施例において、図45と図46に示すように、熱交換ボックス10内は、熱伝導隔壁48を介して複数の空間に区画形成され、ここで、複数の空間の数は、2つ以上を含み、空間内には、導流リブ170が分布され、かつ導流リブ170は、空間内にて屈曲形状の流路160を区画する。このように、第2の熱交換流路42又は第1の熱交換流路40内の流体の流動径路を延長させ、流体の流動速度を落とさせ、第2の熱交換流路42内の媒体と第1の熱交換流路40内の媒体の熱交換をより十分にし、熱交換効果を向上させる。
いくつかの実施例において、図51と図52に示すように、導流リブ170に、1つ又は複数の第1の乱流リブ152が設けられ、かつ第1の乱流リブ152は、流路160内に突出され、このように、導流リブ170が導流と同時に、さらに流体の流動速度を落とさせ、熱交換効果を向上させる。
いくつかの実施例において、導流リブ170と熱伝導隔壁48との間に、間隔を有し、このように、より大きな熱交換面積を得ることができ、熱交換効率を向上させる。
例示的に、導流リブ170は、ボックス部110に設けられ、具体的には、導流リブ170は、第2の筐体464及び/又は第1の筐体462に設けられ、第2の筐体464及び/又は第1の筐体462は、底壁及び側壁を有し、熱伝導隔壁48は、第2の熱交換流路42又は第1の熱交換流路40が熱伝導隔壁48、底壁及び側壁によって囲まれて成るように底壁から間隔を置いて分布され、かつ側壁に当接される。底壁には、複数の導流リブ170が分布され、かつ導流リブ170の高さは、側壁の高さよりも低く、導流リブ170と熱伝導隔壁48との間の隙間にて流体を流通させることができ、それによって、より大きな熱伝導面積を得て、流体を熱伝導隔壁48とより十分に接触させて熱交換することができる。
いくつかの実施例において、図30に示すように、熱交換ボックス10のボックス部110は、封止障壁113を有し、空間は、封止障壁113及び熱伝導隔壁48によって囲まれて成り、封止障壁113に、1つ又は複数の第2の乱流リブ153が設けられ、かつ第2の乱流リブ153は、流路160内に突出され、導流と同時に、流体の流動速度をさらに落とさせ、熱交換効果を向上させる。
いくつかの実施例において、図26と図29に示すように、導流リブ170は、空間内にて蛇行の流路160を区画する。さらに第2の熱交換流路42又は第1の熱交換流路40内の流体の流動径路を延長させ、第2の熱交換流路42内の媒体と第1の熱交換流路40内の媒体の熱交換をより十分にし、熱交換効果を向上させる。
本願の一実施例において、図22と図23に示すように、熱伝導隔壁48両側の第2の熱交換流路42と第1の熱交換流路40との間の位置が相対するように設けられ、第2の熱交換流路42と第1の熱交換流路40とが投影方向に互いに対応することとして理解されてもよく、このように、熱交換ボックス10内部の構造レイアウトがより合理的で、第2の熱交換流路42と第1の熱交換流路40を十分に利用することに有利であり、第2の熱交換流路42と第1の熱交換流路40との間の熱伝導面積がより大きく、熱交換がより効率的である。
熱伝導隔壁48両側の第2の熱交換流路42と第1の熱交換流路40との間は、錯流分布され、このように、第2の熱交換流路42と第1の熱交換流路40との間の熱交換効率がより高くなる。
もちろん、別の実施例において、具体的な需要に応じて、第2の熱交換流路42と第1の熱交換流路40との間に並流熱交換を形成するように設計してもよい。
本願の一実施例において、図48、図49と図50に示すように、熱交換ボックス10は、第1の連通口11、第2の連通口12、第3の連通口13、第4の連通口14を有し、図51と図52に示すように、第2の熱交換流路42は、第1の連通口11と第2の連通口12とを導通し、第1の熱交換流路40は、第3の連通口13と第4の連通口14とを導通し、第1の連通口11と第3の連通口13との間の位置は相対するように設けられ、及び/又は第2の連通口12と第4の連通口14との間の位置は相対するように設けられる。
本願の一実施例において、熱伝導隔壁48は、金属部材であり、例えば、熱伝導隔壁48は、アルミ板又はステンレス鋼板であり、このように、熱伝導隔壁48は、熱伝導性能良好、低コストの利点を有する。
本願の一実施例において、熱交換ボックス10のボックス部110は、導熱部材であり、例えば、ボックス部110は、熱伝導機能を有する材質からなるものであり、例示的に、ボックス部110は、アルミ板又はステンレス鋼板からなるものであり、熱交換ボックス10が外部と熱交換できるようにし、熱交換ボックス10の温度をさらに低下させることに有利であり、それによって熱流体をより速く放熱することができ、熱交換効率を向上させる。
本願の一実施例において、図34に示すように、熱交換ボックス10のボックス部110表面にフィン180が設けられ、それによって熱交換ボックス10と外部との熱交換の能力をさらに向上させる。
本願の第4態様の実施例は、図59、図60と図63に示すように、液体排出ノズル34と、給液タンク5と、液体排出ノズル34及び給液タンク5に接続された水路システムとを含む液体加熱器具20を提供し、上記いずれか1つの技術的手段における熱交換ボックス10は、水路システムの一部として形成される。
本願の上記実施例に係る液体加熱器具20は、上記いずれか1つの技術的手段における熱交換ボックス10を設けることによって、上記全ての有益な技術的効果を備えるもので、ここで説明を省略する。
詳細には、図61、図62と図63に示すように、液体加熱器具20は、筐体ケース8、回路基板アセンブリ、水蒸気分離ボックスアセンブリ230などをさらに有する。筐体ケース8は、給液タンク5、水路システムを収容するために用いられ、回路基板アセンブリは、電源アセンブリ221及び制御アセンブリ222を含み、水蒸気分離ボックスアセンブリ230は、加熱過程において生成された水蒸気を分離するために用いられる。
本願の一実施例において、図64に示すように、水路システムは、1つの熱交換ボックス10を有し、詳細には、熱交換ボックス10は、第1の媒体流路と、第2の媒体流路とを有し、第1の媒体流路は、冷水流通に用いられ、第2の媒体流路は、温水流通に用いられ、熱交換ボックス10は、第1の連通口11、第2の連通口12、第3の連通口13、第4の連通口14を有し、第2の熱交換流路42は、第1の連通口11と第2の連通口12とを導通し、冷水が第1の連通口11から第2の熱交換流路42内に流入し、第2の連通口12に沿って流出し、第1の熱交換流路40は、第3の連通口13と第4の連通口14とを導通し、温水が第4の連通口14から第1の熱交換流路40内に流入し、第3の連通口13に沿って流出し、給液タンク5は、冷水を供給するために第1の連通口11と連通し、液体排出ノズル34は、冷却後の温水を流出させるように第3の連通口13と連通する。
上記実施例と異なる点は、本実施例の水路システムが複数の熱交換ボックス10を有し、複数の熱交換ボックス10の第2の熱交換流路42の間が直列接続され、かつ複数の熱交換ボックス10の第1の熱交換流路40の間が直列接続される点である。熱交換ボックス10を増加させることにより、流体の流動径路を延長させ、冷、熱流体を十分に熱交換することができる。
本願の一実施例において、水路システムの少なくとも一部の位置は、給液タンク5の最高水位位置よりも高く、接続具原理のため液体排出ノズル34から直接流出することを効果的に防止し、製品の信頼性を向上させる。
さらに、熱交換ボックス10の第1の連通口11、第2の連通口12、第3の連通口13及び第4の連通口14のうちの少なくとも1つの位置は、給液タンク5の最高水位位置よりも高く、熱交換ボックス10の第1の連通口11、第2の連通口12、第3の連通口13及び/又は第4の連通口14の位置を制御することにより、給液タンク5の最高水位位置よりも高いことを保証しやすく、組立がより簡単で、組立難度を下げ、水が接続具原理のため液体排出ノズルから直接流出することを効果的に防止し、製品の信頼性を向上させる。
いくつかの実施例において、図63と図65に示すように、熱交換ボックス10は、垂直配置される。
いくつかの実施例において、図66に示すように、熱交換ボックス10は、水平配置される。
いくつかの実施例において、熱交換ボックス10は、斜めに配置される。
本願の一実施例において、水路システムは、加熱アセンブリ2と、配水箱212とをさらに有し、配水箱212は、給液タンク5及び熱交換ボックス10の第2の熱交換流路42に接続され、かつ給液タンク5は、配水箱212を介して第2の熱交換流路42に給水し、配水箱212は、第2の熱交換流路42及び加熱アセンブリ2に接続され、かつ第2の熱交換流路42は、配水箱212を介して加熱アセンブリ2に給水し、第1の熱交換流路40は、加熱アセンブリ2及び液体排出ノズル34に接続される。
詳細的に例示によれば、図67に示すように、配水箱212は、第1の収容室と、第2の収容室とを有し、第1の収容室は、給液タンク5及び第2の熱交換流路42が配水箱212を介して連通するように給液タンク5及び第2の熱交換流路42と連通し、それによって給液タンク5内の冷水を第1の収容室内に排出し、第1の収容室を介して第2の熱交換流路42に排出することを実現し、給液タンク5からの冷水が第2の熱交換流路42内にて第1の熱交換流路40の温水と十分に熱交換され、第1の熱交換流路40内の温水を適切な温度に冷却することを実現し、第2の熱交換流路42内の冷水が予備加熱され、第2の熱交換流路42は、第1の収容室及び第2の収容室と連通し、即ち第1の収容室、第2の収容室と第2の熱交換流路42は、循環回路を形成し、第2の熱交換流路42内の水を十分に熱交換した後に第2の収容室に還流させ、加熱アセンブリ2は、第2の収容室と連通し、加熱アセンブリ2が冷水を沸騰するまで十分に加熱し、冷水が予備加熱処理されているため、加熱アセンブリ2の加熱時間及び加熱電力の減少、製品のエネルギー消費の低減に有利であり、製品をより省エネルギーにし、第1の熱交換流路40は、液体排出ノズル34と連通し、それによって十分に熱交換された後の温水が最終的に液体排出ノズル34を介して流出される。
さらに、第1の収容室と第2の収容室との間は、相互接続され、このように、第1の収容室は、第2の収容室に補水を行うことができ、第2の熱交換流路42からの水の不足を回避し、第2の収容室には十分な水を有して加熱アセンブリ2に供することを保証し、加熱アセンブリ2の空だきを回避し、製品の安定性を向上させることができる。
さらに、第1の収容室と第2の収容室との間には、第1の収容室から第2の収容室に向かって導通し、第2の収容室から第1の収容室に向かって遮断するように制御する。このように、予備加熱された冷水が第1の収容室に還流し、第1の収容室内の冷水と熱交換することを回避することができ、一方では、予備加熱された冷水が急速に冷却し、熱損失を生じることを回避し、他方では、第1の収容室内の冷水の昇温を回避し、第1の収容室内の冷水が第2の熱交換流路42に流入した後、第2の熱交換流路42の冷水と第1の熱交換流路40の温水との間に十分な温度差を持たせ、熱交換量を保証し、熱交換効果を向上させる。
いくつかの実施例において、水路システムは、配水箱212から第2の熱交換流路42に流れるように液体を駆動する第1のポンプ213(例えばウォータポンプ)を有し、詳細には、第1のポンプ213は、配水箱212の第1の収容室及び第2の熱交換流路42と連通し、かつ第1の収容室から第2の熱交換流路42に流れるように冷水を駆動するように構成される。このように、流体の流動高効率性と信頼性を向上させ、流体の詰まり問題を回避し、熱交換ボックス10の熱交換高効率を確保することができる。
いくつかの実施例において、水路システムは、配水箱212から加熱アセンブリ2に流れるように液体を駆動する第2のポンプ214(例えばウォータポンプ)を有し、詳細には、第2のポンプ214は、配水箱212の第2の収容室及び第2の熱交換流路42と連通し、かつ第2の熱交換流路42から第2の収容室に流れるように冷水を駆動するように構成される。このように、流体の流動高効率性と信頼性を向上させ、流体の詰まり問題と加熱アセンブリ2の空だきのリスクを回避し、製品の安全性を向上させることができる。
水路システムの配水箱212、加熱アセンブリ2、第1のポンプ213及び第2のポンプ214のうちの1つ又は複数の少なくとも一部の位置は、給液タンク5の最高水位位置よりも高い。このように、水路システムと液体排出ノズル34、給液タンク5とが連通器を形成することを防止し、水が液体排出ノズル34から直接流出することを回避し、製品の信頼性を向上させる。
本願の一具体例において、図19から図67に示すように、熱交換ボックス10は、ボックス蓋(具体的には、第2の筐体464及び/又は第1の筐体462を含む)、ボックス胴体112及び熱伝導隔壁48を有する。
詳細には、熱交換ボックス10は、第2の筐体464、第1の筐体462及び少なくとも1つのボックス胴体112を有し、第2の筐体464は、第1の筐体462に対向して間隔を置いて分布され、ボックス胴体112は、第2の筐体464と第1の筐体462との間に位置し、隣接する第2の筐体464、第1の筐体462とボックス胴体112の間には、熱伝導隔壁48が設けられ、第2の筐体464は、第1の筐体462に接続され、ボックス胴体112及び熱伝導隔壁48をグリップする。第2の熱交換流路42は、ボックス蓋及び熱伝導隔壁48によって囲まれて成り、第1の熱交換流路40は、2つの熱伝導隔壁48及びボックス胴体112によって囲まれて成り、第1の熱交換流路40の両側には、それぞれ第2の熱交換流路42が分布され、第2の熱交換流路42は、冷水を流通するために用いられ、第1の熱交換流路40は、温水を流通するために用いられ、第2の熱交換流路42内の冷水と第1の熱交換流路40内の温水との間は、熱伝導隔壁48を介して熱交換される。このように、冷水及び温水を、熱伝導隔壁48を介して分離し、冷水及び温水を、熱伝導隔壁48を介して熱交換させることによって、温水をユーザが希望する温度まで迅速に冷却することができるし、冷水を加熱し、加熱アセンブリ2に入る時にその沸騰するまで加熱するのに必要なエネルギーを減少させることができる。
第2の熱交換流路42と第1の熱交換流路40とが投影方向に互いに対応しており、それによって第2の熱交換流路42と第1の熱交換流路40をより十分に利用して熱交換面積を増大させる。
第2の熱交換流路42の入口方向は、第1の熱交換流路40の出口方向と一致し、即ち、第2の熱交換流路42と第1の熱交換流路40は、逆流分布され、このように、逆流熱交換の方式を用いてより低い温度の給湯温度を得ることができる。
さらに、ボックス蓋と熱伝導隔壁48との間及びボックス胴体112と熱伝導隔壁48との間は、それぞれ密封接続され、冷、温水間のストリーム及び熱交換ボックス10の漏れを回避し、温水の飲用安全性及び衛生性を向上させる。
ある実施例において、熱交換ボックス10は、密封リング120を有し、密封リング120は、ボックス蓋と熱伝導隔壁48との間に位置し、密封ボックス蓋と熱伝導隔壁48との間の隙間に当接し、及び密封リング120は、ボックス胴体112と熱伝導隔壁48との間に位置し、密封ボックス胴体112と熱伝導隔壁48との間の隙間に当接する。
別の実施例において、熱交換ボックス10は、シーリング層130を有し、シーリング層130は、ボックス蓋と熱伝導隔壁48との間に位置し、ボックス蓋と熱伝導隔壁48とを接着固定し、及びシーリング層130は、ボックス胴体112と熱伝導隔壁48との間に位置し、ボックス胴体112と熱伝導隔壁48とを接着固定する。
さらに、ボックス蓋に環状を呈する凹状溝140が設けられ、密封リング120及び/又はシーリング層130の少なくとも一部は、密封リング120及び/又はシーリング層130の位置ズレを回避し、密封の信頼性を保証するために、凹状溝140内に嵌入される。
さらに、熱交換ボックス10内は、熱伝導隔壁48を介して複数の空間に区画形成され、空間内には、導流リブ170が分布され、かつ導流リブ170は、水流の流動距離を延長させるために、空間内にて屈曲形状の水流流路160を区画する。
いくつかの実施例において、導流リブ170は、ボックス蓋に設けられ、詳細には、ボックス蓋は、ポケット部1111を有し、ポケット部1111は、一端に開口を有するチャンバ本体であり、ポケット部1111内には導流リブ170が分布され、熱伝導隔壁48は、ポケット部1111の開口をカバーし、さらに、導流リブ170は、ボックス蓋に設けられ、かつ熱伝導隔壁48との間には一定の隙間を有し、ボックス蓋及び熱伝導隔壁48の組立を容易にし、熱交換面積を増大させる。
いくつかの実施例において、導流リブ170は、ボックス胴体112に設けられ、詳細には、ボックス胴体112は、両端貫通の環状体1121であり、環状体1121に導流リブ170が設けられ、かつ環状体1121上の導流リブ170は、環状体1121によって囲まれて成る領域に分布され、環状体1121の両側には、それぞれ熱伝導隔壁48が配置され、かつ両側の熱伝導隔壁48は、環状体1121両端の開口をカバーし、さらに、導流リブ170は、ボックス胴体112に設けられ、かつ熱伝導隔壁48との間には一定の隙間を有し、ボックス胴体112及び熱伝導隔壁48の組立を容易にし、熱交換面積を増大させる。
いくつかの実施例において、導流リブ170は、熱伝導隔壁48に設けられ、詳細には、熱伝導隔壁48は、対向する2つの側面を有し、各側面には、複数の導流リブ170が分布される。
さらに、水流流路160に乱流構造150が設けられ、乱流構造150により水の乱流度を増大させ、それによって水と熱伝導隔壁48との間の対流熱交換係数を増大させ、熱交換量を増大させる。
乱流構造150は、水の流れ方向に沿って設計されてもよいし、水の流れ方向に相互傾斜してもよく、さらに別の具体例において、乱流構造150が水の流れ方向に対して垂直されるように設計し、このように、より優れた乱流効果を得る。
いくつかの実施例において、乱流構造150は、乱流リブを含み、乱流リブは、ボックス蓋及び/又はボックス胴体112に設けられ、第2の熱交換流路42及び/又は第1の熱交換流路40に突出される。
いくつかの実施例において、乱流構造150は、熱伝導隔壁48に設けられ、このように、乱流を増加させることができ、熱伝導隔壁48の表面積を増加させ、さらに第2の熱交換流路42と第1の熱交換流路40との間の熱交換面積を増加させることができる。
具体的には、熱伝導隔壁48には、凸部構造151a及び/又は凹部構造151bが構成され、凸部構造151a及び/又は凹部構造151bは、熱伝導隔壁48上の乱流構造150として形成される。又は、熱伝導隔壁48には複数のリブ板構造が構成されるように設計してもよく、リブ板構造は、熱伝導隔壁48上の乱流構造150として形成される。
上記いずれか1つの実施例において、熱伝導隔壁48は、アルミ板又はステンレス鋼板を含む。
上記いずれか1つの実施例において、ボックス蓋とボックス胴体112は、高熱伝導材料からなる。さらに、ボックス蓋の外部にフィン180が設けられ、フィン180を介して外部との熱交換を増加させる。
本願は、上記熱交換ボックス10を有する液体加熱器具20をさらに提供し、例示的に、液体加熱器具20としては、ポット、湯沸かしポット、ウォーターサーバ、浄水機などが挙げられる。
以下、液体加熱器具20が即熱式電気ケトルであることを例にして、液体加熱器具20は、液体排出ノズル34と、給液タンク5と、液体排出ノズル34及び給液タンク5に接続された水路システムとを含み、熱交換ボックス10は、水路システムの一部として形成される。
詳細には、水路システムは、水を迅速に加熱可能な加熱アセンブリ2、ウォータポンプ、回路基板アセンブリ(例示的に、回路基板アセンブリは、電源アセンブリ221及び制御アセンブリ222を含む)、配水箱212を有する。給湯配管には、熱交換ボックス10が直列接続される。さらに、熱交換ボックス10は、プレート式熱交換ボックス10である。
本願に係る即熱式電気ケトルは、その熱交換ボックス10が、第2の熱交換流路42と、第1の熱交換流路40とを含み、詳細には、配水箱212が、第1の収容室と、第2の収容室とを有し、第1の収容室は、給液タンク5及び第2の熱交換流路42が配水箱212を介して連通するように給液タンク5及び第2の熱交換流路42と連通し、それによって給液タンク5内の冷水を第1の収容室内に排出し、第1の収容室を介して第2の熱交換流路42に排出することを実現し、給液タンク5からの冷水が第2の熱交換流路42内にて第1の熱交換流路40の温水と十分に熱交換され、第1の熱交換流路40内の温水を適切な温度に冷却することを実現し、第2の熱交換流路42内の冷水が予備加熱され、第2の熱交換流路42は、第1の収容室及び第2の収容室と連通し、即ち第1の収容室、第2の収容室と第2の熱交換流路42は、循環回路を形成し、第2の熱交換流路42内の水を十分に熱交換した後に第2の収容室に還流させ、加熱アセンブリ2は、第2の収容室と連通し、加熱アセンブリ2が冷水を沸騰するまで十分に加熱し、冷水が予備加熱処理されているため、加熱アセンブリ2の加熱時間及び加熱電力の減少、製品のエネルギー消費の低減に有利であり、製品をより省エネルギーにし、第1の熱交換流路40は、液体排出ノズル34と連通し、それによって十分に熱交換された後の温水が最終的に液体排出ノズル34を介して流出される。
要約すると、本実施例において、給液タンク5-配水箱212の第1の収容室-第2の熱交換流路42-配水箱212の第2の収容室は、水路システムの給水管路を形成し、配水箱212の第2の収容室-加熱アセンブリ2-第1の熱交換流路40-液体排出ノズル34は、水路システムの給湯管路を形成し、配水箱212を介して第2の熱交換流路42及び加熱アセンブリ2に同時に給水し、第2の熱交換流路42の循環水を受けることを実現し、このように、水路システムにおける各部材間の配管の接続をより容易にし、製品内部の接続配管がより簡潔で、乱れないようにする。
さらに、熱交換ボックス10の少なくとも一部が給液タンク5の最高水位位置よりも高く、詳細には、熱交換ボックス10の給湯連通口が給液タンク5の最高水位よりも高く、給液タンク5内の水が接続具原理のため熱交換ボックス10の給湯連通口から直接流出しないことを保証する。
いくつかの実施例において、熱交換ボックス10の位置が給液タンク5の最高水位よりも低い場合、熱交換ボックス10の連通口に接続された配管の一部が給液タンク5の最高水位よりも高いよう設計される。
いくつかの実施例において、熱交換ボックス10は、製品内に垂直配置され、さらなる実施例において、熱交換ボックス10は、製品内に水平配置される。
ウォータポンプは、配水箱212から第2の熱交換流路42に流れるように液体を駆動する第1のポンプ213と、配水箱212から加熱アセンブリ2に流れるように液体を駆動する第2のポンプ214とを含み、第1のポンプ213は、配水箱212内の水を還流可能な非逆止ポンプである。
本願の上記実施例に係る熱交換ボックス及び液体加熱器具は、熱交換ボックス内には第1の媒体流路と第2の媒体流路とが形成され、第1の媒体流路と第2の媒体流路は、導熱板によって隔てられ、このように熱交換ボックスの構造が簡単で、レイアウトが合理的で、製品の一体性がより良くなり、冷、熱流体の間は、導熱板を介して熱交換を行い、熱流体を適切な温度まで迅速に冷却することができるし、冷流体を予備加熱することができ、冷流体を加熱する時、沸騰するまで加熱するのに必要なエネルギーを減少させ、エネルギー消費を低下させ、そして導熱板の高熱伝導性を利用して冷、熱流体間の熱伝導速度を加速させ、熱交換時間を短縮させ、熱交換ボックスの熱交換効果を向上させることができ、同時に、第1の媒体流路と第2の媒体流路は、導熱板によって隔てられ、冷、熱流体の間に隔壁方式の熱交換が形成され、それによって第1の媒体流路内の媒体と第2の媒体流路内の媒体との間の熱交換を実現するとともに、混合せず、熱流体が冷流体に汚染されないことを保証し、熱流体の安全性を向上させる。
図72に示すように、本願の第5態様の実施例は、水路システム30と、温度測定システム70と、制御アセンブリ222とを含む液体加熱器具を提供する。
具体的には、図72に示すように、水路システム30は、液体排出ノズル34、熱交換ボックス10、流れパラメータ調整部材320及び加熱アセンブリ2を有し、熱交換ボックス10は、第1の熱交換流路40と、第2の熱交換流路42とを有し、第1の熱交換流路40は、第2の熱交換流路42と熱交換し、加熱アセンブリ2は、入水口331と、水出口332とを有し、入水口331は、第1の熱交換流路40と連通し、第2の熱交換流路42は、水出口332及び液体排出ノズル34に接続され、流れパラメータ調整部材320は、水路システム30内の液体流れパラメータを調整するのに適する。
水路システム30の1つの動作状況では、加熱アセンブリ2は水を加熱し、加熱アセンブリ2によって加熱された水は、水出口332を介して第2の熱交換流路42に排出され、第2の熱交換流路42を流れた後に液体排出ノズル34に沿って排出してユーザの使用に供する。第1の熱交換流路40が第2の熱交換流路42と熱交換するため、加熱アセンブリ2によって加熱された後に排出される水が第2の熱交換流路42を流れる過程において、第1の熱交換流路40内の物質と熱交換することができ、このように、加熱アセンブリ2によって加熱された後の水が液体排出ノズル34に沿って排出される前に効果的に冷却することができ、液体加熱器具が異なる温度段の水を提供し、ユーザの異なる温度の給湯需要を満たすことができる。また、本構造では、水中の大部分の細菌を除去し、食用安全需要を満たすために、加熱アセンブリ2によって水を特定の温度に加熱することができる。非沸騰段で水を指定温度に加熱して複数段の温度の給湯を提供する関連技術に比べて、本設計は、ユーザの異なる温度段の水温需要を満たすとともに、滅菌効果が保障されており、ユーザの給湯温度需要と食用安全需要を両立させ、かつ熱交換ボックス10の第1の熱交換流路40内にて熱交換昇温後の水が加熱アセンブリ2に供給することができ、製品の熱回収を実現し、製品の動作エネルギー効率を向上させる。
さらに、図72に示すように、温度測定システム70は、水路システム30に接続され、水路システム30の温度を測定する。制御アセンブリ222は、チップ、回路基板などであってもよく、制御アセンブリ222は、具体的には、マイクロプロセッサであってもよく、制御アセンブリ222は、温度測定システム70、加熱アセンブリ2及び流れパラメータ調整部材320に接続され、かつ制御アセンブリ222は、温度測定システム70によってフィードバックされる温度情報に基づいて、加熱アセンブリ2の加熱電力及び/又は水路システム30内の液体流れパラメータを制御するのに適する。このように、水路システム温度調整制御を形成し、製品の給湯温度の安定性と正確性を向上させることができ、製品の実際給湯温度が給湯温度の需要をより満たし、製品の使用体験を向上させる。
いくつかの実施例において、図73に示すように、温度測定システム70は、第1の温度測定素子710を含み、第1の温度測定素子710は、入水口331の温度を収集し、収集結果に基づいて相応の信号を発して応答し、制御アセンブリ222は、第1の温度測定素子710に接続され、制御アセンブリ222は、少なくとも第1の温度測定素子710からの信号に基づいて、加熱アセンブリ2の加熱電力及び/又は入水口331の液体流れパラメータ(例えば流量、流速など)を制御する。加熱アセンブリ2が吸収するのは、第1の熱交換流路40からの熱交換された水である可能性があるため、温度が比較的高くかつリアルタイムに変化し、第1の温度測定素子710を設けることにより加熱アセンブリ2の入水口331の水温を収集し、これに従って加熱アセンブリ2の加熱電力及び/又は入水口331の液体流れパラメータ(例えば流量、流速など)を制御し、このように、加熱アセンブリ2の熱供給量と受熱エネルギー需要との間の適合性をよりよくすることができ、加熱アセンブリ2の液体に対する滅菌効果をよりよく保証することができ、例えば、加熱アセンブリ2内の水が沸騰するまで加熱されることをよりよく保証し、食用安全性を向上させ、そして熱交換ボックス10内の熱交換効率をより正確にし、それによって液体排出ノズル34の給湯温度の正確性と安定性を実現する。
例示によれば、第1の温度測定素子710は、加熱アセンブリ2の入水口331に設けられ、そして入水口331内の水温を収集するために一部が入水口331内に突入されるか、又は、入水口331の管温に基づき入水口331内の水温を反映するために入水口331外に位置して入水口331の管温を収集する。このように、入水口331の水温に基づき加熱アセンブリ2の加熱電力及び/又は入水口331の液体流れパラメータを制御することにより、より正確な温度制御を実現することができ、それによって液体排出ノズル34の給湯温度の正確性と安定性をよりよく実現する。
例示によれば、水路システム30における加熱アセンブリ2の上流位置にポンプ(具体的には、図面77における第2のポンプ214を参照して理解することができる)又は弁を設けてもよく、具体的には例えば、入水口331に接続されたポンプ又は弁が設けられるか、又は管路を介してポンプ又は弁を入水口331に中央に接続する。制御アセンブリ222は、ポンプの動作パラメータ(例えば流量、回転数、周波数など)又は弁の開放度を調整することにより、入水口331の流量、流速などの液体流れパラメータを制御し、かつポンプ又は弁を入水口331の上流位置に設けることにより、加熱アセンブリ2によって加熱された後の高温水が当該ポンプ又は弁を通過することなく、それによってポンプ又は弁の使用寿命をよりよく保障する。もちろん、別の実施例において、必要に応じてポンプ又は弁を水路システム30における加熱アセンブリ2の下流側に設けてもよく、同様に、入水口331の流量、流速などの液体流れパラメータを調整する目的を達成することができる。
いくつかの実施例において、図73に示すように、温度測定システム70は、第2の温度測定素子720を含み、第2の温度測定素子720は、水出口332の温度を収集し、収集結果に基づいて相応の信号を発して応答し、制御アセンブリ222は、第2の温度測定素子720に接続され、制御アセンブリ222は、少なくとも第2の温度測定素子720からの信号に基づいて、加熱アセンブリ2の加熱電力及び/又は入水口331の液体流れパラメータ(例えば流量、流速など)を制御する。加熱アセンブリ2が吸収するのは、第1の熱交換流路40からの熱交換された水である可能性があるため、温度が比較的高くかつリアルタイムに変化し、第2の温度測定素子720を設けることにより加熱アセンブリ2の水出口332の水温を収集し、これに従って加熱アセンブリ2の加熱電力及び/又は入水口331の液体流れパラメータ(例えば流量、流速など)を制御し、このように、加熱アセンブリ2の熱供給量と受熱エネルギー需要との間の適合性をよりよくすることができ、加熱アセンブリ2の液体に対する滅菌効果をよりよく保証することができ、例えば、加熱アセンブリ2内の水が沸騰するまで加熱されることをよりよく保証し、食用安全性を向上させ、そして熱交換ボックス10内の熱交換効率をより正確にし、それによって液体排出ノズル34の給湯温度の正確性と安定性を実現する。
例示によれば、第2の温度測定素子720は、加熱アセンブリ2の水出口332に設けられ、そして水出口332内の水温を収集するために一部が水出口332内に突入されるか、又は、水出口332の管温に基づき水出口332内の水温を反映するために水出口332外に位置して水出口332の管温を収集する。このように、水出口332の水温に基づき加熱アセンブリ2の加熱電力及び/又は入水口331の液体流れパラメータを制御することにより、より正確な温度制御を実現することができ、それによって液体排出ノズル34の給湯温度の正確性と安定性をよりよく実現する。
さらに、図74に示すように、制御アセンブリ222に第1の比較器510が設けられ、第1の比較器510の一方の入力端は、水出口332の温度を取得するために第2の温度測定素子720の出力端に接続され、第1の比較器510の他方の入力端は、予め設定される温度閾値にアクセスされ、水出口332の温度は、予め設定される温度閾値を超えず、第1の比較器510の出力信号は、加熱アセンブリ2の加熱電力を増加させるか、及び/又は入水口331の流速を低下させるように構成される。
具体的には例えば、水出口332の温度が予め設定される温度閾値以下であれば、第1の比較器510は、加熱アセンブリ2から排出される液体の温度を相応に上昇させ、滅菌需要をよりよく満たし、食用安全性を向上させるように信号を発して加熱アセンブリ2の加熱電力の増大をトリガするか、及び/又は流れパラメータ調整部材320をトリガして入水口331の流速を低下させる。水出口332の温度が予め設定される温度閾値よりも高い場合、第1の比較器510は、加熱アセンブリ2の加熱電力を現状維持するか、及び/又は入水口331の流速を現状維持するように信号出力を行わず、もちろん、水出口332の温度が予め設定される温度閾値よりも高い場合、第1の比較器510の出力信号が加熱アセンブリ2の加熱電力の低下をトリガするか、及び/又は流れパラメータ調整部材320をトリガして入水口331の流速を増大させるように設計してもよい。
予め設定される温度閾値は、90℃~100℃であり、さらに、標高1000m未満の場所での使用に適した製品の場合、さらに予め設定される温度閾値を95℃~100℃に設定する。このように、製品の滅菌効果はより保障される。
理解できるように、予め設定される温度閾値は、加熱対象液体(例えば、水)の沸騰温度であってもよく、沸騰温度よりも略低い温度であってもよい。本態様における予め設定される温度閾値の具体的な数値は、上記の実施例で説明された90℃~100℃及び95℃~100℃に制限されるものではなく、実際には、当業者であれば、具体的な滅菌需要に応じて、予め設定される温度閾値の具体的な数値を柔軟に調整することができ、ここでは一々例を挙げて説明しないが、本設計の概念から逸脱することなく、いずれも本態様の保護範囲内に含まれることを理解すべきである。
さらに、図75に示すように、制御アセンブリ222に第2の比較器520が設けられ、第2の比較器520の一方の入力端は、水出口332の温度を取得するために第2の温度測定素子720の出力端に接続され、第2の比較器520の他方の入力端は、沸騰温度にアクセスされ、水出口332の温度は、少なくとも沸騰温度であり、第2の比較器520の出力信号は、加熱アセンブリ2の加熱電力を低下させるか、及び/又は入水口331の流速を上昇させるように構成される。
具体的には例えば、水出口332の温度が長時間にわたって沸騰温度(例えば100℃)以上であれば、第2の比較器520は、信号を発して加熱アセンブリ2の加熱電力の減少をトリガするか、及び/又は流れパラメータ調整部材320をトリガして入水口331の流速を増大させ、滅菌需要を満たすとともに、製品の省エネルギー排出削減を実現することができ、水出口332の温度が沸騰温度よりも低い場合、第2の比較器520は、加熱アセンブリ2の加熱電力を現状維持するか、及び/又は入水口331の流速を現状維持するように信号出力を行わず、もちろん、水出口332の温度が沸騰温度よりも低い場合、第2の比較器520の出力信号が加熱アセンブリ2の加熱電力の上昇をトリガするか、及び/又は流れパラメータ調整部材320をトリガして入水口の流速を低下させるように設計してもよい。
例えば、沸騰温度は、90℃~100℃であり、このように、製品の滅菌効果はより保障される。本態様における沸騰温度の具体的な数値は、上記の実施例で説明された90℃~100℃に制限されるものではなく、実際には、当業者であれば、環境気圧及び具体的な沸騰温度要求に応じて、上記の沸騰温度の具体的な数値を柔軟に調整することができ、ここでは一々例を挙げて説明しないが、本設計の概念から逸脱することなく、いずれも本態様の保護範囲内に含まれることを理解すべきである。
いくつかの実施例において、図73に示すように、温度測定システム70は、第3の温度測定素子730を含み、第3の温度測定素子730は、液体排出ノズル34の温度を収集し、収集結果に基づいて相応の信号を発して応答し、制御アセンブリ222は、第3の温度測定素子730に接続され、制御アセンブリ222は、少なくとも第3の温度測定素子730からの信号に基づいて、第1の熱交換流路40内の液体流れパラメータ(例えば、流量、流速など)を制御する。当該フィードバック調整は、より高い応答の適時性を有し、液体排出ノズル34の水温を迅速に目標値に調整することができ、製品の給湯温度をより正確に安定させる。
例示によれば、第3の温度測定素子730は、液体排出ノズル34に設けられ、そして液体排出ノズル34内の水温を収集するために一部が液体排出ノズル34内に突入されるか、又は、液体排出ノズル34の管温に基づき液体排出ノズル34内の水温を反映するために液体排出ノズル34外に位置して液体排出ノズル34の管温を収集する。このように、液体排出ノズル34の水温に基づき第1の熱交換流路40内の液体流れパラメータを制御することにより、より正確な温度制御を実現することができ、それによって液体排出ノズル34の給湯温度の正確性と安定性をよりよく実現する。
さらに、液体加熱器具は、目標温度指令又は目標レベル指令を取得するように構成される指令受信素子をさらに含み、制御アセンブリ222は、指令受信素子に接続され、制御アセンブリ222は、少なくとも第3の温度測定素子730の液体排出ノズル34からの温度及び指令受信素子からの目標温度指令又は目標レベル指令に基づいて、第1の熱交換流路40内の流速を制御する。
具体的には例えば、液体排出ノズル34の温度が目標水温指令又は目標レベル指令によって指示される温度よりも低い場合、第1の熱交換流路40内の流速を低下させ、このように、第2の熱交換流路42内の冷却速度は、それに応じて小さくなり、液体排出ノズル34の温度は、目標水温指令又は目標レベル指令によって指示される温度に迅速に上昇することができる。液体排出ノズル34の温度が目標水温指令又は目標レベル指令によって指示される温度よりも高い場合、第1の熱交換流路40内の流速を上昇させ、このように、第2の熱交換流路42内の冷却速度は、それに応じて大きくなり、液体排出ノズル34の温度は、目標水温指令又は目標レベル指令によって指示される温度に迅速に冷却することができる。当該フィードバック調整は、より高い応答の適時性と正確性を有し、液体排出ノズル34の水温を迅速に目標値に調整し、製品の給湯温度をより正確に安定させることができる。
より詳細には、指令受信素子は、例えば信号インタフェースであり、液体加熱器具操作パネル又は端末機器からの目標温度指令又は目標レベル指令を受信するのに適する。
より詳細には、水路システム30における第1の熱交換流路40の上流位置又は下流位置にポンプ(具体的には、図面77における第1のポンプ213を参照して理解することができる)又は弁を設けてもよく、例えば、第1の熱交換流路40に接続されたポンプ又は弁が設けられるか、又は管路を介してポンプ又は弁を第1の熱交換流路40に中央に接続する。具体的には例えば、ポンプ又は弁は、第1の熱交換流路40に直列接続されるか、又は、弁は、第1の熱交換流路40と並列して第1の熱交換流路40の流量又は流速のバイパス調整を形成する。このように、制御アセンブリ222は、ポンプの動作パラメータ(例えば流量、回転数、周波数など)又は弁の開放度を調整することにより、第1の熱交換流路40の流速を制御し、制御アセンブリ222による第1の熱交換流路40の流速を調整する目的を達成することができる。
いくつかの実施例において、温度測定システム70は、第4の温度測定素子740を含み、第4の温度測定素子740は、第1の熱交換流路40の給水温度を収集し、収集結果に基づいて相応の信号を発して応答し、制御アセンブリ222は、第4の温度測定素子740に接続され、制御アセンブリ222は、少なくとも第4の温度測定素子740からの信号に基づいて、第1の熱交換流路40の流れパラメータを制御する。
例示によれば、第4の温度測定素子740は、第1の熱交換流路40の給水端位置に設けられ、そして第1の熱交換流路40内の水温を収集するために一部が第1の熱交換流路40内に突入されるか、又は、第1の熱交換流路40の管温に基づき第1の熱交換流路40内の水温を反映するために第1の熱交換流路40外に位置して第1の熱交換流路40の管温を収集する。このように、第1の熱交換流路40の水温に基づき第1の熱交換流路40内の液体流れパラメータ(例えば、流量、流速、流体温度など)を制御することにより、より正確な温度制御を実現することができ、それによって液体排出ノズル34の給湯温度の正確性と安定性をよりよく実現する。
例えば、加熱アセンブリ2の水出口332の温度及び目標水温指令又は目標レベル指令に基づいて、熱交換ボックス10の熱交換負荷量を算出して得ることができ、本態様は、第1の熱交換流路40の給水温度を収集し、第1の熱交換流路40の給水温度に基づいて、第1の熱交換流路40内の流量、流速、流体温度などのパラメータを調整することにより、熱交換ボックス10の熱交換能力が必要な熱交換負荷量に達するように対応制御することができ、それによって液体排出ノズル34の温度が目標水温指令又は目標レベル指令要求を満たすように制御することを実現し、そして液体排出ノズル34の温度を良好な安定性に維持させることができ、かつこのように、熱交換ボックス10の高エネルギー効率運行の維持にも有利であり、それによって製品のエネルギー効率を向上させる。
例示によれば、水路システム30内の第1の熱交換流路40の上流位置又は下流位置にポンプ(具体的には、図面77における第1のポンプ213を参照して理解することができる)又は弁を設けてもよく、ポンプの動作パラメータ(例えば流量、回転数、周波数など)又は弁の開放度を制御することにより、第1の熱交換流路40内の流速、流量を制御し、制御アセンブリ222による第1の熱交換流路40の流速、流量を調整する目的を達成することができる。例えば、特定の熱交換負荷量下で、低い第1の熱交換流路40の給水温度を収集した場合、第1の熱交換流路40内の流量又は流速が減少するように制御してもよく、それによって熱交換供給状況と熱交換負荷量との間の適合性がより良くなり、液体排出ノズル34の温度がユーザの需要を満たすように制御し、液体排出ノズル34の温度を安定させることができる。特定の熱交換負荷量下で、高い第1の熱交換流路40の給水温度を収集した場合、第1の熱交換流路40の給水温度を低下させるために、第1の熱交換流路40内の流量又は流速が増大するように、又は第1の熱交換流路40の給水源を切り替えるように制御してもよく、それによって熱交換供給量と熱交換負荷量との間の適合性がより良くなり、液体排出ノズル34の温度がユーザの需要を満たすように制御し、液体排出ノズル34の温度を安定させることができる。このような設計により、第1の熱交換流路40の給水温度、流量、流速などと熱交換負荷量との適合性がより良くなり、第1の熱交換流路40と第2の熱交換流路42との間で効率的な熱交換を維持することができ、こうすることによって、製品の駆動力需要を一定の程度で節約し、製品の省エネルギー排出削減を実現することができ、また、第1の熱交換流路40と第2の熱交換流路42との間の熱交換面積需要を一定の程度で減少し、製品のコンパクト化にも有利である。
いくつかの実施例において、図76に示すように、液体加熱器具は、制御アセンブリ222に接続された第5の温度測定素子80をさらに含み、第5の温度測定素子80は、周囲温度を収集し、収集された周囲温度を制御アセンブリ222にフィードバックする。このように、制御アセンブリ222は、周囲温度に基づいて空気へ伝達する熱を予測することができ、周囲放熱速度に合わせて水路システム30の各温度測定点の測定精度をより正確に判断、校正することができ、それによって水路システム30の温度制御調整をより正確にし、そして液体排出ノズル34の給湯温度をより正確に予測し、実際の給湯温度がユーザの目標希望温度をより満たすことができる。
例えば、目標給湯温度が周囲温度よりも高くかつ温度差が比較的大きい場合、温度差による給湯温度の正確性の影響を考慮して、給湯温度を略向上させてもよく、例えば、給湯温度を0.1℃~1℃上昇させて、ユーザが実際に受け取った温水の温度と目標給湯温度との間の温度差をより小さくすることができる。
さらに例えば、周囲温度が比較的低い場合、周囲温度により加熱アセンブリ2の水出口332から液体排出ノズル34までのこの過程における放熱量を予測することができ、それによって熱交換ボックス10の熱交換負荷をより正確に予測することができ、熱交換ボックス10の温水に対するより正確な放熱冷却を実現する。
いくつかの実施例において、図77に示すように、流れパラメータ調整部材320は、第1のポンプ213を含む。第1のポンプ213は、第1の熱交換流路40に接続され、制御アセンブリ222に無線又は有線で電気的に接続され、制御アセンブリ222は、第1の熱交換流路40内の液体流れパラメータを制御するために第1のポンプ213の動作パラメータを調整する。第1のポンプ213を利用して第1の熱交換流路40内の液体流れパラメータを調整することで、熱交換ボックス10内の熱交換効率をより正確に制御することができ、それによって液体排出ノズル34の給湯温度をより正確に制御することができ、そして加熱アセンブリ2の給水流量、給水流速を加熱アセンブリ2の加熱効率によりよく適合させることができ、滅菌効果がより保障され、液体排出ノズル34の給湯温度の調整制御がより正確になるとともに、製品の省エネルギー排出削減を実現する。
いくつかの実施例において、図77に示すように、流れパラメータ調整部材320は、第2のポンプ214を含む。第2のポンプ214は、入水口331に接続され、制御アセンブリ222に無線又は有線で電気的に接続され、制御アセンブリ222は、入水口331の液体流れパラメータを制御するために第2のポンプ214の動作パラメータを調整する。第2のポンプ214を利用して入水口331の液体流れパラメータを調整することで、熱交換ボックス10内の熱交換効率をより正確に制御することができ、それによって液体排出ノズル34の給湯温度をより正確に制御することができ、そして加熱アセンブリ2の給水流量、給水流速を加熱アセンブリ2の加熱効率によりよく適合させることができ、滅菌効果がより保障され、液体排出ノズル34の給湯温度の調整制御がより正確になるとともに、製品の省エネルギー排出削減を実現する。
いくつかの実施例において、図77に示すように、水路システムは、配水箱212をさらに有し、流れパラメータ調整部材320の第1のポンプ213は、配水箱212に接続され、液体が第1の熱交換流路40と配水箱212との間に流れるように駆動するのに適し、このように、第1のポンプ213は、液体が配水箱212と第1の熱交換流路40との間に流れる駆動力を提供することができ、このように、第1の熱交換流路40と第2の熱交換流路42との間に強制熱交換を形成し、熱交換効率がより高く、かつ熱交換量の制御可能性もより良くなり、このように、液体排出ノズル34の水温と温度安定性をより正確に制御することができる。
さらに、図77に示すように、水路システムは、配水箱212をさらに有し、流れパラメータ調整部材320の第2のポンプ214は、配水箱212に接続され、液体が配水箱212から入水口331へ流れるように駆動するのに適する。このように、第2のポンプ214は、液体が配水箱212と加熱アセンブリ2の入水口331との間に流れる駆動力を提供することができ、加熱アセンブリ2の給水流量、給水流速を加熱アセンブリ2の加熱効率によりよく適合させることができ、滅菌効果がより保障され、また、油圧駆動作用を利用して、水路システム30の駆動力需要と流量調整需要を満たすことができ、さらに第2の熱交換流路42内の流量と流速の制御を実現し、それによって液体排出ノズル34の給湯効率需要をよりよく保証し、かつ液体排出ノズル34の水温と温度安定性をより正確に制御する。
水路システム30が配水箱212を利用して水流を中継及び割り当てをすることは、水路システム30内にて水流のより良い割り当てを実現することができ、より合理的に、順序的に冷、温水を調整制御し、水路システム30内各位置の水温の割り当てと流量調整制御を良好的に実現し、液体排出ノズル34の給湯温度がより正確であることを保証することができるし、製品の熱回収をよりよくし、製品をさらに省エネルギーにすることができる。
いくつかの具体例において、図77に示すように、水路システム30は、配水箱212と、給液タンク5とを有する。配水箱212は、接続口の間の導通及び水流の割り当ての役割を果たす。例えば、配水箱212は、第1の接続口、第2の接続口、第3の接続口及び第4の接続口を有し、第1の接続口は、第1のポンプ213と連通し、第2の接続口は、第2のポンプ214と連通し、第3の接続口は、給液タンク5と連通し、第4の接続口は、第1の熱交換流路40と連通する。配水箱212の内部には、第1のチャンバ及び第2のチャンバが形成され、第1のチャンバは、第1のポンプ213と給液タンク5とを導通し、第2のチャンバは、第2のポンプ214と第1の熱交換流路40とを導通する。第1のチャンバと第2のチャンバとの間には、第1のチャンバから第2のチャンバに向かって導通を形成してもよく、例えば、逆止め弁又は一定の位置高さを有する導通孔/流路によって実現されてもよい。これは、給液タンク5の加熱アセンブリ2への給水が可能であるだけでなく、第1の熱交換流路40と加熱アセンブリ2との間の接続(即ち、配水箱212を介して実現した第1の熱交換流路40と加熱アセンブリ2との間の中央接続)も実現し、第1の熱交換流路40から排出された水が加熱アセンブリ2に入って加熱され、それによって熱回収を実現し、製品の省エネルギー性を向上させることができる。また、第1のチャンバと第2のチャンバとの間は、第2のチャンバから第1のチャンバに向かって遮断され、このように、第2のチャンバ内の温水が第1のチャンバに戻ることなく、製品の熱損失を減少させ、製品の省エネルギー性を向上させることができる。
製品の1つの動作状況では、給液タンク5から供給された水は、第1のチャンバに入り、第1のポンプ213は、第1のチャンバ内の水を駆動して第1の熱交換流路40に入らせ、第1の熱交換流路40から排出された後、配水箱212の第2のチャンバに戻らせる。第2のポンプ214は、第2のチャンバ内の水を駆動して加熱アセンブリ2に入らせる。第1のチャンバから第2のチャンバに向かって導通を形成することができるので、第2のチャンバから加熱アセンブリ2に輸送される水は、給液タンク5から供給される水であってもよく、第1の熱交換流路40から排出される水であってもよく、給液タンク5から供給される水と第1の熱交換流路40から排出される水との組み合わせであってもよい。
いくつかの実施例において、第1の温度測定素子710、第2の温度測定素子720、第3の温度測定素子730、第4の温度測定素子740及び第5の温度測定素子80は、温度センサである。例えば、第1の温度測定素子710、第2の温度測定素子720、第3の温度測定素子730、第4の温度測定素子740及び第5の温度測定素子80は、サーミスタ温度センサ、熱電対温度センサのうちの1つ又は複数の組み合わせである。
具体例:
図68から図77に示すように、本具体例は、液体加熱器具、例えば即熱式電気ケトル(湯沸かし)を提供する。即熱式電気ケトル(湯沸かし)内には水路システム30が形成され、水路システム30には温度測定システム70が接続され、温度測定システム70は、水路システム30内の水の温度をリアルタイムで検出し、水温を制御する効果を達成するためにチップ(即ち、制御アセンブリ222、制御ボードとも呼ぶ)が加熱アセンブリ2の加熱電力又はウォータポンプ(即ち、流れパラメータ調整部材320)の流速を制御させるに用いられる。
より具体的には、即熱式電気ケトル(湯沸かし)は、より具体的には、冷却モジュール(即ち、熱交換ボックス10)を備えた即熱式電気ケトルである。即熱式電気ケトル(湯沸かし)は、水を迅速に加熱可能な加熱アセンブリ2、ウォータポンプ、水を貯留するのに適する給液タンク5、回路基板アセンブリ(例えば、電源アセンブリ221及び制御ボードを含む)、給水管路及び給湯管路をさらに有し、給水管路は、加熱アセンブリ2の上流側に設けられ、給湯管路は、加熱アセンブリ2の下流側に設けられる。給湯管路には、1つの冷却モジュール(即ち、熱交換ボックス10)が直列接続される。水路システム30には、複数の温度測定素子がさらに設けられる。
より具体的には、図77に示すように、加熱アセンブリ2は、加熱チャンバ333、加熱チャンバ333の給水用の入水口331及び加熱チャンバ333の排水用の水出口332を有し、加熱チャンバ333内には、加熱部材334が設けられ、制御アセンブリ222は、加熱部材334に接続され、加熱部材334の加熱電力の調整を可能にするように加熱アセンブリ2の電力を制御する。入水口331には、第1の温度測定素子710が設けられ、水出口332には、第2の温度測定素子720が設けられ、第1の温度測定素子710は、加熱アセンブリ2の給水温度t1を収集し、第2の温度測定素子720は、加熱アセンブリ2の給湯温度t2を収集する。
図71と図77に示すように、冷却モジュールは、第1の熱交換流路40と、第2の熱交換流路42とを有する。第1の熱交換流路40の入口は、第1のポンプ213を介して配水箱212と連通する。第1の熱交換流路40の出口は、配水箱212及び第2のポンプ214を介して加熱アセンブリ2の入水口331と連通する。加熱アセンブリ2の入水口331の給水は、第1の熱交換流路40の排給湯の吸収であり、温度が比較的高くかつリアルタイムに変化し、加熱アセンブリ2によって加熱された後の水が沸騰した水であることを保証する必要があるため、第1の温度測定素子710を設けて入水口331の位置をリアルタイムに測温し、第2のポンプ214又は加熱電力を制御して給湯温度の安定化を達成させることができる。
さらに、図73に示すように、第2の温度測定素子720によって収集されたt2の目標温度T2は、90℃~100℃であり、一般的に、標高が1000m未満の場合、目標温度T2をさらに95℃~100℃とする。t2が目標温度T2よりも低い場合、加熱電力を増大させるか、又は第2のポンプ214の流速を低下させることにより、t2の温度を向上させる。t2が長期にわたって100℃であれば、加熱電力を減少させるか、又は第2のポンプ214流速を増大させることにより、t2の温度を低下させる。
さらに、図73に示すように、温度測定システム70は、第3の温度測定素子730をさらに含み、第3の温度測定素子730は、液体排出ノズル34に設けられ、液体排出ノズル34の実際給湯の温度t3を検出するために用いられ、t3の目標温度T3は、ユーザが選択された温度段である。t3が目標温度T3に達しない場合、第1の熱交換流路40内の流速を調整するように第1のポンプ213を制御することにより、t3の温度を調整する。
さらに、図73に示すように、温度測定システム70は、第4の温度測定素子740をさらに含み、第4の温度測定素子740は、第1の熱交換流路40の上流位置に設けられ、例えば、水が第1の熱交換流路40に入る前の流路内に、冷却水給水の温度t4を検出するための第4の温度測定素子740が設けられる。t4の水温は、冷却後の給湯温度t3に影響を与える可能性があるため、t4の温度状況に応じて異なる冷却水水流制御プログラムを呼び出すことで、給湯温度の安定を保証することができる。
さらに、図76に示すように、水路システム30外には、空気の温度t5を検出するための第5の温度測定素子80をさらに有し、空気の温度に基づいて、空気へ伝達する熱量を予測することができ、それによって給湯水温をより正確に予測する。
図68から図77に示すように、以下、製品の構造を結び付けながら、製品の特徴をさらに詳細に記述する。液体加熱器具は、水路システム30、温度測定システム70、制御アセンブリ222、筐体ケース8、給液タンク5などを有する。
図68、図69と図70に示すように、筐体ケース8には、給湯ヘッド610が設けられ、液体加熱器具は、少なくとも一部が給湯ヘッド610内に収容された給湯部材310を有し、液体排出ノズル34は、給湯部材310に設けられ、ユーザが給湯ヘッド610位置を介して受水することを容易にする。
より詳細には、図71に示すように、給湯部材310は、液体排出ノズル34、排気管311、入口及びチャンバ本体313などを含む。チャンバ本体313は、液体排出ノズル34、排気管311及び入口312と連通する。水及び水蒸気は、入口312からチャンバ本体313に入り、液体排出ノズル34は、チャンバ本体313内の水をきれいに排出することを容易にするためにチャンバ本体313の底部に形成される。排気管311は、チャンバ本体313の内底面から凸に設けられ、かつ排気管311のチャンバ本体313の内底面から離れた一端に吸気口が形成され、吸気口の位置は、液体排出ノズル34及び入口312の位置よりも高く、排気管311の水漏れを防止する。
図71に示すように、熱交換ボックス10は、同様のプレート式熱交換器である。熱交換ボックス10は、第1の熱交換流路40と、第2の熱交換流路42とを有し、第1の熱交換流路40と第2の熱交換流路42との間は、導熱板によって隔てられ、第1の熱交換流路40と第2の熱交換流路42との間の効率的な熱交換を実現することができる。もちろん、本態様は、これに限定されず、別の実施形態において、熱交換ボックス10は、管型熱交換器、例えばシェルアンドチューブ式熱交換器又はスリーブ式熱交換器などとして設けられてもよい。
図71と図77に示すように、流れパラメータ調整部材320は、第1のポンプ213と、第2のポンプ214とを含み、第1のポンプ213と第2のポンプ214は、相応に、配水箱212と第1の熱交換流路40との間及び配水箱212と加熱アセンブリ2との間で流量と流速などを駆動、調整する。
加熱アセンブリ2は、加熱チャンバ333と、加熱部材334(例えば発熱管など)とを有し、加熱部材334の少なくとも一部は、加熱チャンバ333内に収容され、加熱チャンバ333内の水を加熱する。加熱チャンバ333の上部には、沸騰室335が設けられ、加熱チャンバ333内にて加熱されて生じた蒸気は、沸騰室335内に分布され、沸騰室335上の気孔に沿って排出される。加熱チャンバ333又は沸騰室335には、加熱チャンバ333の給水及び排水のための入水口331及び/又は水出口332が設けられる。
筐体ケース8の下部に、配水箱212が設けられた底蓋アセンブリ340が設けられ、第1のポンプ213と第2のポンプ214は、配水箱212上に分布される。
制御アセンブリ222は、制御ボードを含み、給液タンク5は、制御ボードの側方に位置し、筐体ケース8内の制御ボードの下部に収容空間が形成され、熱交換ボックス10、加熱アセンブリ2、流れパラメータ調整部材320などは、収容空間に収容される。
本具体例は、温度測定システム70によって検出された各点の温度に基づいて、加熱電力及びポンプのポンプ流速、流量などを制御し、それによって沸騰水の温度及び給湯の温度を制御し、製品の滅菌効果を満たしつつ、ユーザの異なる給湯温度需要及び給湯温度安定性を満たし、製品の使用体験を向上させることを実現する。
製品の1つの動作状況では、加熱アセンブリ2の入水口331の第1の温度測定素子710及び水出口332の第2の温度測定素子720は、対応する位置に対して測温を行い、加熱アセンブリ2の水出口332の給湯温度が設定温度範囲外であれば、例えば、加熱アセンブリ2の水出口332の給湯温度が予め設定される温度閾値(例えば90℃~100℃)を超えていなければ、加熱アセンブリ2の水出口332の給湯温度が設定温度範囲内に入るように第2のポンプ214の流量/流速又は加熱アセンブリ2の加熱電力を調整する。このように、液体排出ノズル34から排出される水が沸騰されて良好な滅菌効果が得られることを保証し、使用安全性を向上させることができる。
製品の別の動作状況では、液体排出ノズル34の第3の温度測定素子730は、給湯温度状況を決定するために、対応する位置に対して測温を行い、液体排出ノズル34の温度をユーザが選択した目標温度に制御することができるように、少なくとも第3の温度測定素子730によって検出された実際の温度に基づいて、第1の熱交換流路40内の液体流れパラメータを調整する(例えば、第1のポンプ213を制御することにより、第1の熱交換流路40内の流量、流速などを調整する)。さらに、第1の熱交換流路40の給水位置に第4の温度測定素子740を設けて測温を行い、第4の温度測定素子740によって収集された第1の熱交換流路40の給水温度に関連して第1のポンプ213をさらに制御して、第1の熱交換流路40内の流量又は流速などのパラメータを調整し、それによって液体排出ノズル34の給湯温度をさらに微細化制御することができ、液体排出ノズル34の給湯温度もより安定させることができる。また、第5の温度測定素子80を設けて周囲温度を収集し、空気温度を決定することにより、各環節の測温正確性と制御正確性をよりよく保証することができ、それによって給湯温度の正確性と安定性をよりよく保証することができる。
図80に示すように、本願の第6態様の実施例は、上記第1態様のいずれか1つの実施例における液体加熱器具に用いられる液体加熱器具の制御方法を提供する。該液体加熱器具の制御方法は、
水路システムの温度を測定するステップS1302と、
収集された水路システムの温度に基づいて、加熱装置の加熱電力及び/又は水路システム内の液体流れパラメータを制御するステップS1304とを含む。
本願の上記実施例に係る液体加熱器具の制御方法は、水路システムの温度を測定し、制御装置が水路システムの温度状況に応じて加熱装置の加熱電力及び/又は水路システム内の液体流れパラメータをタイムリーに調整させ、水路システム温度調整制御を形成し、製品の給湯温度の安定性と正確性を向上させることができ、製品の実際の給湯温度が給湯温度の需要をより満たし、製品の使用体験を向上させ、かつ応答速度が速く、制御精度が高い利点を有し、即熱式液体加熱製品の改良に有利である。
図81は、本願の一実施例の液体加熱器具の制御方法のフローチャートを示す。本実施例の液体加熱器具の制御方法は、具体的には、
水路システムにおける加熱装置の入水口の温度を収集するステップS1402と、
少なくとも入水口の温度に基づいて、電力パラメータ及び第1の流量パラメータを生成し、加熱装置の加熱電力を電力パラメータに制御し、及び入水口の流量を第1の流量パラメータに制御するステップS1404とを含む。
具体的に例示によれば、製品を制御して液体を100℃に加熱して良好な滅菌を実現する必要がある動作状況では、加熱装置の入水口の温度が45℃であることを収集すると、この入水口の温度が45℃である情報に基づいて、昇温需要が55℃(即ち100℃と45℃との差)であることを得ることができ、このように、エネルギー保存則に従ってこの昇温需要に基づき、適切な加熱装置の電力パラメータと入水口の第1の流量パラメータを推定することができ、加熱装置の電力を電力パラメータに調整し、入水口の流量を第1の流量パラメータに調整することにより、滅菌需要を満たしつつ、水出口の給湯量需要を保障し、そして、発熱装置の給湯温度をこの目標設定滅菌温度(例えば100℃)に常に実質的に制御し、発熱装置の給湯温度の変動量があまり大きくなく、それによって水出口の給湯温度の変動量もあまり大きくなく、熱交換装置の熱交換もより効率的である。
もちろん、本態様は、これに限定されず、製品を制御して水出口の温度50℃に制御して滅菌を必要としない動作状況では、加熱装置の入水口の温度が20℃であることを収集すると、この入水口の温度が20℃である情報に基づいて、昇温需要が30℃(即ち50℃と20℃との差)であることを得ることができ、このように、エネルギー保存則に従ってこの昇温需要に基づき、適切な加熱装置の電力パラメータと入水口の第1の流量パラメータを推定することができ、加熱装置の電力を電力パラメータに調整し、入水口の流量を第1の流量パラメータに調整することにより、水出口の給湯量需要と温度需要を満たしつつ、そして、発熱装置の給湯温度をこの目標設定給湯温度(例えば50℃)に常に実質的に制御し、発熱装置の給湯温度の変動量があまり大きくなく、それによって水出口の給湯温度の変動量もあまり大きくない。
図82は、本願の一実施例の液体加熱器具の制御方法のフローチャートを示す。本実施例の液体加熱器具の制御方法は、具体的には、
水路システムにおける加熱装置の水出口の温度を収集するステップS1502と、
水出口の温度が目標給湯温度範囲外であれば、加熱装置の加熱電力及び/又は入水口の流量を、水出口の温度が目標給湯温度範囲を満たすように調整するステップS1504とを含む。
例えば、水出口の温度が目標給湯温度範囲(例えば目標給湯温度範囲は、滅菌目標温度範囲であり、より具体的には、例えば、この滅菌目標温度範囲は、90℃~100℃で、さらに92℃~97℃で、その上さらに94℃~95℃であってもよく、又は例えば目標給湯温度範囲は、給湯目標温度範囲であり、より具体的には、例えば、この給湯目標温度範囲は、30℃~100℃で、さらに60℃~90℃、その上さらに65℃~85℃であってもよく、この数値範囲は、製品の機能又はユーザの需要に応じて具体的に設定してもよい)よりも低い場合、水出口の温度をある程度で上昇させて目標給湯温度範囲を満たすように、適切に加熱装置の加熱電力を増大させるか、及び/又は加熱装置の入水口の流量(又は流速)を低下させることができ、又は、例えば、水出口の温度が目標給湯温度範囲よりも高い場合、水出口の温度をある程度低下させて目標給湯温度範囲を満たすように、適切に加熱装置の加熱電力を低減させるか、及び/又は加熱装置の入水口の流量(又は流速)を増大させることができる。
図83は、本願の一実施例の液体加熱器具の制御方法のフローチャートを示す。本実施例の液体加熱器具の制御方法は、具体的には、
水路システムにおける加熱装置の水出口の温度を収集するステップS1602と、
水出口の温度が予め設定される温度閾値を超えていなければ、加熱装置の加熱電力を増大させるか、及び/又は入水口の流速を低下させるステップS1604とを含む。
さらに例示的に、予め設定される温度閾値は、90℃~100℃である。このように、加熱装置内の水温を実質的に90℃~100℃に維持させることができ、良好な滅菌効果を有し、食用安全性を向上させる。
さらに、標高1000m未満の位置での使用に適した製品の場合、さらに予め設定される温度閾値を95℃~100℃に設定する。このように、製品の滅菌効果はより保障される。
本態様は、加熱装置の水出口の温度を収集することにより、加熱電力及び/又は入水口の流速又は流量をフィードバック調整し、滅菌効果及び水出口温度の安定をよりよく向上させることができる。
もちろん、本態様における予め設定される温度閾値の具体的な数値は、上記の実施例で説明された90℃~100℃、95℃~100℃などに制限されるものではなく、実際には、当業者であれば、具体的な滅菌需要に応じて、予め設定される温度閾値の具体的な数値を柔軟に調整することができ、ここでは一々例を挙げて説明しないが、本設計の概念から逸脱することなく、いずれも本態様の保護範囲内に含まれることを理解すべきである。
図84は、本願の一実施例の液体加熱器具の制御方法のフローチャートを示す。本実施例の液体加熱器具の制御方法は、具体的には、
水路システムにおける加熱装置の水出口の温度を収集するステップS1702と、
第1の予め設定される時間の長さ内の水出口の温度が少なくとも沸騰温度であれば、加熱装置の加熱電力を低下させるか、及び/又は入水口の流速を増大させるステップS1704とを含む。
さらに例示的に、沸騰温度は、90℃~100℃である。様々な標高での使用ニーズを満たすことができ、製品の使用環境に関連して製品をさらに正確に制御し、滅菌需要を満たすとともに、製品の省エネルギー排出削減をよりよく達成することができる。さらに、沸騰温度は、95℃~100℃である。
本態様における沸騰温度の具体的な数値は、上記の実施例で説明された90℃~100℃に制限されるものではなく、実際には、当業者であれば、環境気圧及び具体的な沸騰温度要求に応じて、上記の沸騰温度の具体的な数値を柔軟に調整することができ、ここでは一々例を挙げて説明しないが、本設計の概念から逸脱することなく、いずれも本態様の保護範囲内に含まれることを理解すべきである。
本態様は、第1の予め設定される時間の長さ(第1の予め設定される時間の長さの値は、例えば、3s~500s、さらに10s~400s、さらに15s~200sである)内での加熱装置の水出口の温度を収集することにより、加熱電力及び/又は入水口の流速又は流量をフィードバック調整し、例えば、出口の温度が長期にわたって100℃であれば、加熱電力を減少させるか、又は第2のポンプの流速を増大させることにより、水出口の温度を低下させ、製品の長期間高出力運行を防止し、このように、部材のメンテナンス及び省エネルギー排出削減に有利である。
図85は、本願の一実施例の液体加熱器具の制御方法のフローチャートを示す。本実施例の液体加熱器具の制御方法は、具体的には、
水路システムにおける加熱装置の入水口の温度を収集するステップS1802と、
第2の予め設定される時間の長さ内の入水口の温度が上昇傾向にあれば、加熱装置の加熱電力を低下させるか、及び/又は入水口の流量を増大させるステップS1804とを含む。
理解できるように、本態様における加熱装置の給水は、少なくとも部分的に第1の媒体流路からの排水であるため、熱交換装置の熱交換量の変化に基づき、第1の媒体流路の排水温度は、それに応じて変化する可能性があり、さらに加熱装置の給水温度変化を招く。本態様において、第2の予め設定される時間の長さ(第2の予め設定される時間の長さの値は、例えば2s~300s、さらに5s~200s、さらに6s~30sである)内で加熱装置の入水口が持続的に昇温することを収集すれば、加熱装置の加熱電力を低下させるか、及び/又は入水口の流量を増大させ、このように、加熱装置の給湯温度の安定性をよりタイムリーに制御し、加熱装置の給湯温度が大きく変動する問題の発生を防止することができ、このように、水出口温度が相応により安定と正確になり、製品の温度制御調整歪みの問題を防止し、水出口温度の正確調整に有利であり、こうすることによって、熱交換装置の熱交換負荷及び温度変動性もより小さくなり、熱交換装置の高効率安定運行を維持するのに有利である。
図86は、本願の一実施例の液体加熱器具の制御方法のフローチャートを示す。本実施例の液体加熱器具の制御方法は、具体的には、
水路システムにおける水出口の温度を収集するステップS1902と、
水出口の温度が目標温度指令又は目標レベル指令に対応する目標給湯温度よりも高ければ、水路システムの第1の媒体流路内の流量を増大させ、水出口の温度が目標温度指令又は目標レベル指令に対応する目標給湯温度よりも低ければ、第1の媒体流路内の流量を低下させるステップS1904とを含む。
例示によれば、製品が受信した目標温度指令又は目標レベル指令に対応する目標給湯温度が60℃であり、収集された水出口の温度が58℃であれば、第1の媒体流路内の流量を低下させ、このように、第2の媒体流路の第1の媒体流路への放熱量が減少され、水出口の温度を60℃まで急速に上昇させることができ、収集された水出口の温度が65℃であれば、第1の媒体流路内の流量を増大させ、このように、第2の媒体流路の第1の媒体流路への放熱量が増大され、水出口の温度を60℃まで急速に低下させることができる。もちろん、収集された水出口の温度が60℃であれば、第1の媒体流路内の流量を現在の流量に維持すればよい。当該フィードバック調整は、より高い応答の適時性を有し、水出口の水温を迅速に目標値に調整することができ、製品の給湯温度をより正確に安定させ、かつ当該構造は、同時に水出口の給湯流量が需要を満たすことを保証し、給湯流量をより安定させることができる。
図87は、本願の一実施例の液体加熱器具の制御方法のフローチャートを示す。本実施例の液体加熱器具の制御方法は、具体的には、
水路システムの第1の媒体流路の給水温度を収集するステップS2002と、
目標温度指令又は目標レベル指令に対応する目標給湯温度と第1の媒体流路の給水温度とに基づいて第2の流量パラメータを生成し、第1の媒体流路の流量を第2の流量パラメータに制御するステップS2004とを含む。
例示によれば、製品が受信した目標温度指令又は目標レベル指令に対応する目標給湯温度が55℃の動作状況で、第1の媒体流路の給水温度が20℃であることを収集すれば、エネルギー保存則及び熱交換装置の熱交換効率に基づいて、加熱装置から排出される水を55℃に冷却するのに必要な熱交換量を推定することができ、この必要な熱交換量と第1の媒体流路の給水温度が20℃であることに基づいて、第1の媒体流路に必要な第2の流量パラメータを推定することができ、第1の媒体流路の流量を第2の流量パラメータに制御することにより、制御の即熱性がよりよく、かつ給湯温度をより安定させることができ、冷たくなったり熱くなったりすることなく、製品の使用体験をよりよく保証し、応答の適時性が良く、制御がより正確であるという利点を有する。
図88は、本願の一実施例の液体加熱器具の制御方法のフローチャートを示す。本実施例の液体加熱器具の制御方法は、具体的には、
周囲温度を収集するステップS2102と、
周囲温度に基づいて、第1の補正パラメータ及び/又は第2の補正パラメータを生成するステップS2104と、
加熱装置の加熱電力を増大させるか、又は第1の補正パラメータを減少させるように制御するか、及び/又は水路システム内の液体流れパラメータを増大させるか、又は第2の補正パラメータを減少させるように制御するステップS2106とを含む。
周囲温度を収集し、周囲温度に基づいて加熱電力及び/又は水路システムの液体流れパラメータを補正することで、周囲温度要因による給湯温度誤差を低減させ、給湯温度の正確性を向上させることができる。
例えば、周囲温度が2℃であり、必要な給湯温度が80℃であることを収集する場合、これに従って受水過程において排出される水の環境への放熱量を推定することができ、これに従って第1の補正パラメータ及び/又は第2の補正パラメータを提供する。例えば、加熱電力を第1の補正パラメータ(1つの予め設定される補正値/比例係数であってもよく、予め設定される曲線又は予め設定される式から算出された値であってもよく、理解できるように、異なる精度要求の場合、この補正値/比例係数、予め設定される曲線と予め設定される式は、柔軟に設計してもよく、ここでは特別要求及び限定されない)だけ増加させ、又は、第1の媒体流路の水量を第2の補正パラメータ(1つの予め設定される補正値/比例係数であってもよく、予め設定される曲線又は予め設定される式から算出された値であってもよく、理解できるように、異なる精度要求の場合、この補正値/比例係数、予め設定される曲線と予め設定される式は、柔軟に設計してもよく、ここでは特別要求及び限定されない)だけ減少させる。温水の放熱損失を適切に補うために実際排水温度が80℃よりも略高くなり、このように、ユーザが得た温水の温は80℃に近く、使用体験はより良く、例えば、ユーザの抽出需要をより正確に満たすことができる。
もちろん、本実施例は、上記の例に限定されず、実際には、周囲温度に基づいて、加熱装置の加熱電力をフィードバック調整すること、及び/又は水路システム内の液体流れパラメータ(具体的には、第1の媒体流路の流量/流速、加熱装置の入水口の流量を調整することなど)を制御することは、上記いずれか1つの実施例に組み込まれて実施されてもよく、このように、そのうちの制御パラメータ対象が良好な補償を得ることができ、それによって、制御誤差を低減し、制御精度を向上させる。ここでは一々例を挙げて説明しないが、本設計の概念から逸脱することなく、いずれも本態様の保護範囲内に含まれる。
もちろん、本設計の液体加熱器具の制御方法も上記いずれか1つの実施例に限定されず、矛盾しない限り、上記任意の実施例の間を組み合わせることができることを理解されたい。詳細な例示として、以下に記載される。
いくつかの具体例において、図89に示すように、液体加熱器具の制御方法は、
水路システムにおける加熱装置の入水口と水出口の温度を収集するステップS2202と、
少なくとも入水口の温度に基づいて、電力パラメータ及び第1の流量パラメータを生成し、加熱装置の加熱電力を電力パラメータに制御し、及び入水口の流量を第1の流量パラメータに制御するステップS2204と、
水出口の温度が目標給湯温度範囲外であれば、加熱装置の加熱電力及び/又は入水口の流量を、水出口の温度が目標給湯温度範囲を満たすように調整するステップS2206とを含む。
このように、入水口の温度に基づいて電力パラメータ及び第1の流量パラメータを推定し、加熱装置の加熱電力を電力パラメータに制御し、入水口の流量を第1の流量パラメータに制御することにより、加熱装置によって加熱された水の温度と所要の加熱後の水温との偏差が大きくなく、滅菌効果を有する水を基本的に得ることができ、衛生安全性が良く、かつ加熱装置の動作効率を両立させ、製品の省エネルギーを実現することができる。その後、水出口の温度を収集し、水出口の温度に基づいてフィードバック調整を行うことにより、水出口の温度を、目標給湯温度範囲を満たすようにさらに微細化制御し、このように、滅菌効果がより保障され、水の品質保障がより良くなり、かつ製品の省エネルギー性もさらに最適化できる。
いくつかの具体例において、図90に示すように、液体加熱器具の制御方法は、
水路システムの第1の媒体流路の給水温度を収集するステップS2302と、
目標温度指令又は目標レベル指令に対応する目標給湯温度と第1の媒体流路の給水温度とに基づいて、第2の流量パラメータを生成し、第1の媒体流路の流量を第2の流量パラメータに制御するステップS2304と、
水路システムにおける水出口の温度を収集するステップS2306と、
水出口の温度が目標温度指令又は目標レベル指令に対応する目標給湯温度よりも高ければ、水路システムの第1の媒体流路内の流量を増大させ、水出口の温度が目標温度指令又は目標レベル指令に対応する目標給湯温度よりも低ければ、第1の媒体流路内の流量を低下させるステップS2308とを含む。
このように、まず、第1の媒体流路の給水温度に基づいて、第1の媒体流路の第2の流量パラメータを推定し、第1の媒体流路の流量を第2の流量パラメータに制御する。このように、製品の即熱性がより良く、かつ給湯温度をより安定させることができ、冷たくなったり熱くなったりすることなく、製品の使用体験をよりよく保証し、応答の適時性が良く、制御がより正確であるという利点を有する。そして、水出口の温度に基づいて、第1の媒体流路内の流量をフィードバック調整し、当該フィードバック調整は、より高い応答の適時性を有し、水出口の水温を目標値により迅速に、より微細に調整することができ、製品の給湯温度をより正確に安定させ、かつ当該構造は、同時に水出口の給湯流量が需要を満たすことを保証し、給湯流量をより安定させることができる。
図78に示すように、本願の第7態様の実施例は、プロセッサ521と、プロセッサの実行可能な指令を記憶するためのメモリ522とを含む液体加熱器具の制御アセンブリ222を提供し、プロセッサ521は、上記いずれか1つの実施例における液体加熱器具の制御方法のステップを実現するように、メモリ522に記憶された実行可能な指令を実行するために用いられる。
本願の上記実施例に係る液体加熱器具の制御装置は、上記いずれか1つの技術的手段における液体加熱器具の制御方法を実行することによって、上記液体加熱器具の制御方法全ての有益な技術的効果を備えるもので、ここで説明を省略する。
図79に示すように、本願の第8態様の実施例に係るコンピュータ可読記憶媒体90には、コンピュータプログラムが記憶されている。コンピュータプログラムは、プロセッサによってロードされて実行されるのに適し、かつコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記いずれか1つの実施例における液体加熱器具の制御方法のステップを実現させる。
本願の上記実施例に係るコンピュータ可読記憶媒体は、上記いずれか1つの技術的手段における液体加熱器具の制御方法を実行することによって、上記液体加熱器具の制御方法全ての有益な技術的効果を備えるもので、ここで説明を省略する。
当業者であれば分かるように、本願の実施例は、方法、機器(システム)、又はコンピュータプログラム製品として提供することができる。したがって、本願は、完全なハードウェアの実施例、完全なソフトウェアの実施例又はソフトウェアとハードウェアを組み合わせた実施例の形態を採用してもよい。そして、本願は、コンピュータ利用可能なプログラムコードを含む1つ又は複数のコンピュータ利用可能な記憶媒体(磁気ディスクメモリ、CD-ROM、光学メモリなどを含むが、それらに限定されない)上で実施されたコンピュータプログラム製品の形態を採用してもよい。本願は、本願の実施例による方法、機器(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明される。フローチャート及び/又はブロック図における各フロー及び/又はブロック、ならびにフローチャート及び/又はブロック図におけるフロー及び/又はブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム指令によって実現されてもよいことを理解されたい。これらのコンピュータプログラム指令を、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組込みプロセッサ、又は他のプログラマブルデータ処理機器のプロセッサに提供することによって、1つの機械を生成することができ、それによって、コンピュータ、又は他のプログラマブルデータ処理機器のプロセッサによって実行される指令は、フローチャートの1つ又は複数のフロー、及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックにおいて指定された機能を実現するための装置を生成する。これらのコンピュータプログラム指令は、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理機器を案内して特定の方式で作動させることができるコンピュータ可読メモリに記憶されてもよい。それによって、このコンピュータ可読メモリに記憶された指令は、フローチャートの1つ又は複数のフロー、及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックにおいて指定された機能を実現する指令装置を含む製造品を生成する。
これらのコンピュータプログラム指令は、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理機器にロードされてもよい。それによって、コンピュータ又は他のプログラマブル機器で、一連の操作ステップを実行させて、コンピュータによって実現される処理を生成することにより、コンピュータ又は他のプログラマブル機器で実行された指令は、フローチャートの1つのフロー又は複数のフロー、及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックにおいて指定された機能を実現するためのステップを提供する。
なお、請求項において、括弧の間に位置する任意の参照記号は、特許請求の範囲を限定するものとして解釈されてはならない。「含む」という単語は、請求項に記載されていない構成要素又はステップの存在を排除しない。構成要素に先立つ冠詞「一」又は(1つの)の使用は、複数のかかる構成要素の存在を排除しない。本願は、いくつかの異なる構成要素を含むハードウェア及び適切にプログラムされたコンピュータによって実装されてもよい。幾つかの手段を列挙するデバイスに係る請求項において、これらの手段の幾つかは、一のハードウェア及び同一アイテムのハードウェアにより具現され得る。単語の第1、第2などの使用は、何の順序を意味するものではない。これらの単語を名称と解釈することができる。
なお、本願の説明において、「上」、「下」、「内」、「外」などの用語が示す方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づき、本願を便利に又は簡単に説明するためのものであり、指定された装置又は部品が特定の方位を有し、特定の方位で構造され操作されると指示又は暗示するものではないので、本願を限定するものと理解してはいけない。
本願の説明では、明確な規定と限定がない限り、「連結する」、「接続する」、「固定する」などの用語の意味は広義に理解されるべきである。例えば、「接続する」とは固定接続や、取り外し可能な接続や、或いは一体的な接続や、電気的な接続が可能である。直接的に接続することや、その間に媒体を介して間接的に接続することも可能である。当業者であれば、具体的な場合に応じて本願における上記用語の具体的な意味を理解することができる。
本明細書の説明で、用語「一実施例」、「いくつかの実施例」、「具体例」などが用いられる場合に、当該実施例又は例で説明する特定の特徴、構造、材料又は利点が本願の少なくとも一実施例又は例に含まれることが意図される。本明細書で、前記用語に関する例示的な記述は必ずしも同じ実施例又は例が対象になるとは限らない。しかも、説明される特定の特徴、構造、材料又は利点を任意の1つ又は複数の実施例又は例において適切な形態で組み合わせることができる。
上述したのが本願の好ましい実施例に過ぎず、本願を限定するためのものではなく、当業者にとっては、本願に様々な変更や変化が可能である。本願の趣旨を逸脱せず補正や、同等な置き換え、改良などが行われる場合、そのいずれも本願の保護範囲に含まれる。