JP7492131B2 - 発光装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本開示は、発光装置の製造方法に関するものである。
絶縁基板の表面上に配設されたLEDチップと、蛍光体を含有する透明な蛍光体板と、LEDチップの上面と蛍光体板の下面とを接着固定する透明な接着部材と、LEDチップおよび蛍光体板を囲む光反射性の微粒子を含有する反射層とを備える発光装置の製造方法が開示されている(特許文献1参照)。
特開2015-079805号公報
本開示に係る一実施形態は、接着剤塗布の作業性に優れ、接着剤に配置した絶縁性部材のズレが生じにくい発光装置の製造方法を提供することを課題とする。
本開示の一実施形態に係る発光装置の製造方法は、第1面を有する絶縁性の基台と接着剤を準備する準備工程と、前記第1面に前記接着剤を塗布する塗布工程と、塗布された前記接着剤に絶縁性部材を配置する配置工程と、前記接着剤を硬化して前記基台と前記絶縁性部材を接着する接着工程と、を含み、前記準備工程において、前記接着剤は第1ナノ粒子を含有し、前記第1ナノ粒子の少なくとも一部は凝集しており、レオメーターにて25℃で測定した前記接着剤の粘度は、せん断速度1s-1のとき6.0Pa・s以上30.0Pa・s以下であり、かつ、せん断速度100s-1のとき2.5Pa・s以上7.0Pa・s以下であり、せん断速度1s-1のときの粘度とせん断速度100s-1のときの粘度の差が2.0Pa・s以上である。
本開示の一実施形態に係る発光装置の製造方法によれば、接着剤塗布の作業性に優れ、接着剤に配置した絶縁性部材のズレが生じにくい発光装置を製造できる。
第1実施形態に係る発光装置の製造方法で製造された発光装置の構成を模式的に示す平面図である。 図1の発光装置のIIA-IIA線における長手方向の断面図である。 図1の発光装置のIIB方向から見た短手方向の側面図である。 第1実施形態に係る発光装置の製造方法の流れを示すフローチャートである。 第1実施形態に係る発光装置の製造方法の準備工程において、準備された基台及び接着剤を模式的に示す半導体発光装置の短手方向の断面図である。 第1実施形態に係る発光装置の製造方法の塗布工程において、基台の第1面に接着剤が塗布された半導体発光素子を模式的に示す半導体発光素子の短手方向の断面図である。 第1実施形態に係る発光装置の製造方法の配置工程において、接着剤に絶縁性部材を配置する状態を模式的に示す半導体発光素子の短手方向の断面図である。 第1実施形態に係る発光装置の製造方法の接着工程において、接着剤で覆われると共に絶縁性部材と接着した基台を模式的に示す半導体発光素子の短手方向の断面図である。 基台を絶縁性部材側から見た状態を模式的に示す平面図である。 第1実施形態に係る発光装置の製造方法の個片化工程において、個片化された発光装置を模式的に示す発光装置の短手方向の断面図である。 第2実施形態に係る発光装置の製造方法で製造された発光装置の構成を模式的に示す長手方向の断面図である。 接着剤の粘度を測定する手順を示す説明図である。 発光装置の評価において、絶縁性部材のズレを表す指標を示す説明図である。
実施形態に係る発光装置及び発光装置の製造方法を、以下に図面を参照しながら説明する。但し、以下に示す形態は、本実施形態の技術思想を具現化するための発光装置を例示するものであって、以下に限定するものではない。また、実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさ、位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。また、以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており詳細説明を適宜省略する。
[第1実施形態]
<発光装置>
第1実施形態に係る発光装置の製造方法で製造された発光装置について説明する。
図1は、第1実施形態に係る発光装置の製造方法で製造された発光装置の構成を模式的に示す平面図である。図2Aは、図1の発光装置のIIA-IIA線における長手方向の断面図である。図2Bは、図1の発光装置のIIB方向から見た短手方向の側面図である。
図1、図2A及び図2Bに示すように、発光装置1は、第1面13を有する絶縁性の基台11と、第1面13に塗布された第1ナノ粒子を含有する接着剤40と、接着剤40を介して基台11に接着された絶縁性部材30と、を備えている。そして、基台11は、半導体発光素子10の絶縁性の基板である。また、半導体発光素子は、絶縁性の基板(基台11)に半導体12が積層されている。さらに、第1面13は、絶縁性の基板(基台11)の表面である。また、発光装置1は、絶縁性部材30が透光性部材であることが好ましい。さらに、発光装置1は、半導体発光素子10を実装する支持部材20を備えることが好ましい。
発光装置1は、図面では、接着剤40を介して2つの基台11(2つの半導体発光素子10のそれぞれの絶縁性の基板)に2つの絶縁性部材30(透光性部材)が接着された構成を記載したが、1つの基台11(1つの半導体発光素子10の絶縁性の基板)に1つの絶縁性部材30(透光性部材)が接着された構成、3つ以上の基台11(3つ以上の半導体発光素子10の絶縁性の基板)それぞれに3つ以上の絶縁性部材30(透光性部材)が接着された構成であってもよい。また、発光装置1は、基台11(半導体発光素子の絶縁性の基板)の光取出し面となる第1面13を上面側に配置する上面発光型発光装置、あるいは、第1面13を側面側に配置する側面発光型発光装置のいずれであってもよい。以下では、上面発光型発光装置を例にとって、各構成を説明する。
(基台)
基台11は、半導体発光素子10の絶縁性の基板であり、その平面視形状は特に限定されないが、長方形状であることが好ましい。半導体発光素子10は、電圧を印加することで自ら発光する素子であり、基台11に積層された半導体12からなる。半導体12は、基台11の光取出し面と反対側の面に極性の異なる一対の電極16,16を有する。
半導体12は、公知のものを利用でき、例えば、発光ダイオードやレーザーダイオードを用いるのが好ましい。また、半導体12は、任意の波長のものを選択することができる。例えば、青色、緑色の半導体12としては、窒化物系半導体(InAlGa1-X-YN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)、GaPを用いたものを用いることができる。さらに、赤色の半導体12としては、窒化物系半導体の他にもGaAlAs、AlInGaPなどを用いることができる。
極性の異なる一対の電極16,16は、p側電極とn側電極とすることができ、これらの数は特に限定されない。すなわち、p側電極とn側電極とは少なくとも1つずつあればよく、p側電極とn側電極とが同数でなくてもよい。一対の電極16,16は、金、銀、錫、白金、ロジウム、チタン、アルミニウム、タングステン、パラジウム、ニッケル又はこれらの合金等で構成することができる。基台11は、サファイア、窒化ガリウム、窒化アルミニウム、シリコン、炭化珪素、ガリウム砒素、ガリウム燐、インジウム燐、硫化亜鉛、酸化亜鉛、セレン化亜鉛、ダイヤモンド等で構成することができる。
(支持部材)
支持部材20は、少なくとも1つ以上の半導体発光素子10を実装し、半導体発光素子10と外部とを電気的に接続する。支持部材20は、平板状の基材21及び基材21の表面及び/又は内部(貫通孔)に配置された配線22を備えて構成されている。また、基材21の内部(貫通孔)は配線22の他、導電性または絶縁性の部材で充填された充填部材23を備えていてもよい。支持部材20は、配線22と半導体発光素子10の電極16,16とを導電性接着部材50を介して接続することによって、半導体12と電気的に接続する。なお、支持部材20の配線22は、半導体発光素子10の電極16,16の構成、大きさに応じて形状、大きさ等の構造が設定される。
図1、図2A及び図2Bに示すように、配線22は、平面視において長方形状である半導体発光素子10の短手方向に沿って直線状に形成され、電極16,16と接続する2つの電極接続部と、平面視において絶縁性部材30の周縁に沿うように枠状に形成され、電極接続部と接続する2つの枠状部と、平面視において支持部材20の長辺に沿って直線状に形成され、2つの電極接続部及び枠状部を連結する連結部と、からなることが好ましい。また、配線22において、2つの電極接続部及び枠部は左右対称に形成されていることが好ましい。
支持部材20の基材21は、絶縁性材料を用いることが好ましく、かつ、半導体発光素子10から出射される光や外光などを透過しにくい材料を用いることが好ましく、ある程度の強度を有する材料を用いることが好ましい。具体的には、基材21は、アルミナ、窒化アルミニウム、ムライト等のセラミックス、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、BTレジン(ビスマレイミド トリアジン レジン)、ポリフタルアミド等の樹脂で構成することができる。
配線22は、銅、鉄、ニッケル、タングステン、クロム、アルミニウム、銀、金、チタン、パラジウム、ロジウム又はこれらの合金等で構成することができる。また、配線22の表層には、導電性接着部材50の濡れ性及び/又は光反射性等の観点から、銀、白金、アルミニウム、ロジウム、金又はこれらの合金等の層が設けられていてもよい。
導電性接着部材50は、金、銀、銅等のバンプ、銀、金、銅、プラチナ、アルミニウム、パラジウム等の金属粉末と樹脂バインダを含む金属ペースト、錫-ビスマス系、錫-銅系、錫-銀系、金-錫系等の半田、低融点金属等のろう材のうちのいずれか1つを用いることができる。
(絶縁性部材)
絶縁性部材30は、半導体発光素子10の基台11の第1面13に接着剤40を介して設けられる。絶縁性部材30は、基台11と接着していればよいが、基台11の第1面13を全て包含するように、基台11の第1面13よりも大きく形成されていることが好ましい。つまり、絶縁性部材30の下面周縁は、平面視において基台11の第1面13周縁よりも外側に位置することが好ましい。絶縁性部材30の下面が基台11の第1面13よりも大きな面積で形成されることにより、半導体発光素子10から出射される光をロスなく絶縁性部材30に入射することができる。
絶縁性部材30は、無機物に蛍光体粒子が付着された第1透光性部材、蛍光体粒子を固めた第2透光性部材、又は、樹脂に蛍光体粒子が含有された第3透光性部材であることが好ましい。
第1透光性部材において蛍光体粒子が付着する無機物としては、ガラス、サファイア等が挙げられる。また、第3透光性部材において蛍光体粒子が含有される樹脂としては、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、TPX(ポリメチルペンテン)樹脂、ポリノルボルネン樹脂、又はこれらの変性樹脂若しくはハイブリッド樹脂が挙げられる。なかでも耐熱性、電気絶縁性に優れ、柔軟性のあるシリコーン樹脂を含むことが好ましい。樹脂に含有される蛍光体粒子の濃度は、例えば、50質量%以上200質量%以下程度である。
蛍光体粒子としては、セリウムで賦活されたイットリウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体(YAG:Ce)、セリウムで賦活されたルテチウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体(LAG:Ce)、ユウロピウム及び/又はクロムで賦活された窒素含有アルミノ珪酸カルシウム系蛍光体(CaO-Al-SiO:Eu)、ユウロピウムで賦活されたシリケート系蛍光体((Sr,Ba)SiO:Eu)、βサイアロン蛍光体、CASN系蛍光体(CaAlSiN:Eu)、SCASN系蛍光体((Sr,Ca)AlSiN:Eu)等の窒化物系蛍光体、KSF系蛍光体(KSiF:Mn)、硫化物系蛍光体、量子ドット蛍光体が挙げられる。
絶縁性部材30は、第1透光性部材、第2透光性部材及び第3透光性部材の1種を単層で、又は第1透光性部材、第2透光性部材及び第3透光性部材のうち2種以上を積層して構成してもよい。また、第1透光性部材、第2透光性部材及び第3透光性部材に含有される蛍光体粒子の劣化を抑制するために、これらの上面に、ガラスやサファイア等の無機物、又は樹脂からなる保護層を設けることもできる。
(接着剤)
接着剤40は、基台11と絶縁性部材30との間にあって基台11の第1面13から側面までを覆い、基台11と絶縁性部材30とを接着する。接着剤40は、第1ナノ粒子を含有し、好ましくは第1ナノ粒子を含有する樹脂からなる。
図2Bに示すように、第1ナノ粒子を含有する接着剤40は、側面視において、基台11の側面を覆う接着剤40の下辺41が、基台11の隣接する側面同士の角部から、側面の中央に向かって凸状に湾曲していることが好ましい。また、図2Aに示すように、第1ナノ粒子を含有する接着剤40は、断面視において、基台11の側面を覆う接着剤40の外面42が、絶縁性部材30から基台11の側面側に凹状に湾曲していることが好ましい。
発光装置1の接着剤40において、第1ナノ粒子の含有量が0.1質量%以上20質量%以下であることが好ましい。第1ナノ粒子の含有量が0.1質量%以上20質量%以下であると、第1ナノ粒子の光散乱作用により、発光装置1での光束が向上する。また、第1ナノ粒子の量が多いために生じる接着剤40の白濁が抑制される。なお、発光装置1の接着剤40の第1ナノ粒子の濃度は、後述する準備工程における硬化前の接着剤40の第1ナノ粒子の濃度よりも高くなっている。これは、接着剤40を硬化する過程において、硬化前の接着剤40に含まれる成分が揮発することが要因として挙げられる。
第1ナノ粒子を含有する樹脂としては、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、シリコーン変性エポキシ樹脂又は有機シリコーン樹脂を用いることができる。ここで、具体的な有機シリコーン樹脂としては、ジメチルシリコーン樹脂、フェニルシリコーン樹脂等が挙げられる。
(各部材の屈折率)
発光装置1は、基台11の第1屈折率、接着剤40の第2屈折率、絶縁性部材30の第3屈折率が、以下の関係であることが好ましい。
(第1屈折率)>(第2屈折率)>(第3屈折率)
また、第1屈折率が1.65より大きく1.80より小さいことが好ましく、第2屈折率は1.52以上1.65以下が好ましく、第3屈折率は1.40より大きく1.52より小さいことが好ましい。ここで、第1屈折率、第2屈折率及び第3屈折率は、NaランプD線からの波長(589nm)の光に対する屈折率を意味する。このような屈折率を発光装置1が有することで、基台11と接着剤40との境界面、及び、接着剤40と絶縁性部材30との境界面での全反射が少なくなるため、発光装置1での光束が増加し、光取出し性が向上できる。
<発光装置の製造方法>
第1実施形態に係る発光装置の製造方法について説明する。
図3は、第1実施形態に係る発光装置の製造方法の流れを示すフローチャートである。図4Aは、第1実施形態に係る発光装置の製造方法の準備工程において、準備された基台及び接着剤を模式的に示す半導体発光素子の短手方向の断面図である。図4Bは、第1実施形態に係る発光装置の製造方法の塗布工程において、基台の第1面に接着剤が塗布された半導体発光素子を模式的に示す半導体発光素子の短手方向の断面図である。図4Cは、第1実施形態に係る発光装置の製造方法の配置工程において、接着剤に絶縁性部材を配置する状態を模式的に示す半導体発光素子の短手方向の断面図である。図4Dは、第1実施形態に係る発光装置の製造方法の接着工程において、接着剤で覆われると共に絶縁性部材と接着した基台を模式的に示す半導体発光素子の短手方向の断面図である。図4Eは、基台を絶縁性部材側から見た状態を模式的に示す平面図である。図4Fは、第1実施形態に係る発光装置の製造方法の個片化工程において、個片化された発光装置を模式的に示す発光装置の短手方向の断面図である。
図3に示すように、第1実施形態に係る発光装置の製造方法は、第1面13を有する絶縁性の基台11と接着剤40を準備する準備工程S1と、第1面13に接着剤40を塗布する塗布工程S2と、塗布された接着剤40に絶縁性部材30を配置する配置工程S3と、接着剤を硬化して基台と絶縁性部材を接着する接着工程S4と、を含む。また、発光装置の製造方法は、接着工程S4の終了後に被覆工程S5と個片化工程S6を含んでもよい。なお、発光装置の構成については、図1、図2A及び図2Bを参照する。以下、各工程について説明する。
(準備工程)
図4Aに示すように、準備工程S1は、光取出し面となる第1面13を有する絶縁性の基台11と接着剤40を準備する工程である。ここで、基台11は、第1面13を有する絶縁性の基板であり、基台11に半導体12が積層している。
準備工程S1では、基台11の第1面13と対向する面側に一対の電極16,16を有する複数の半導体12を、基材21の表面と内部とに配線22を有する支持部材20に電気的に接続する工程である。半導体12と支持部材20との接続は、公知の方法で行い、例えば、半田等の導電性接着部材50を介して電極16,16と配線22とを電気的に接続する。
接着剤40を準備する工程では、樹脂皿101内に接着剤40を準備する。接着剤40は、第1ナノ粒子を含有し、第1ナノ粒子の少なくとも一部は凝集しており、以下の粘度特性を有する。粘度特性は、レオメーター(図6参照)にて25℃で測定した接着剤40の粘度が、せん断速度1s-1のとき6.0Pa・s以上30.0Pa・s以下であり、かつ、せん断速度100s-1のとき2.5Pa・s以上7.0Pa・s以下であり、せん断速度1s-1のときの粘度とせん断速度100s-1のときの粘度の差が2.0Pa・s以上である。本明細書において、せん断速度1s-1を低せん断速度、せん断速度100s-1を高せん断速度と称することがある。また、せん断速度1s-1のときの粘度とせん断速度100s-1のときの粘度の差は、2.0Pa・s以上27.5Pa・s以下であることが好ましい。
接着剤40の低せん断速度の粘度が特定されることによって、配置工程S3のように接着剤40にかかる応力が小さい工程において、接着剤40に配置した絶縁性部材30のズレが生じない。また、接着剤40の高せん断速度の粘度が特定されることによって、塗布工程S2及び接着工程S4のように接着剤40にかかる応力が大きい工程において、接着剤40の塗布作業性、いわゆるスタンピング性が優れる。また、低せん断速度の粘度及び高せん断速度が上記範囲であることにより、接着剤40によって形成されるフィレットが正常なものとなる。さらに、接着剤40のチクソ性を調整することによって、絶縁性部材30のズレ、接着剤40のスタンピング性、及び、接着剤40のフィレット形成性がさらに向上する。なお、本明細書におけるチクソ性とは、低せん断速度での粘度と高せん断速度での粘度の比のことである。
接着剤40は、第1ナノ粒子を含有する。第1ナノ粒子は、接着剤40の粘度特性を均一にするため、接着剤40中に分散されていることが好ましい。また、第1ナノ粒子の粒径は、1次粒径で3nm以上200nm以下であることが好ましい。なお、分散された第1ナノ粒子の少なくとも一部は、凝集している。その際、第1ナノ粒子の凝集後の2次粒径は、数10nm以上数500nm以下となる。また、第1及び第2ナノ粒子の粒径は、平均粒径(例えばD50)により定義することができる。粒径は、レーザ回折・散乱法、画像解析法(走査型電子顕微鏡(SEM)、透過型電子顕微鏡(TEM))、動的光散乱法、X線小角散乱法などにより測定することができる。
第1ナノ粒子の添加量は、接着剤40の粘度特性を所定範囲内とするために、接着剤40に対して0.1phr(樹脂100gに対して0.1g添加する)以上5phr以下であることが好ましい。接着剤40において、第1ナノ粒子は、粘度特性が調整しやすいため、シリカが好ましい。
また、接着剤40は、第1ナノ粒子に加えて、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム又はセルロースからなる少なくとも一種の第2ナノ粒子が含有されていてもよい。接着剤40は、第1ナノ粒子を含有、又は、第1ナノ粒子及び第2ナノ粒子を含有することによって、接着工程S4での接着剤40の樹脂垂れが抑制され基台11と絶縁性部材30との接着強度が向上すると共に、不要な光散乱が抑制され光取出し性が向上するという効果を奏することができる。
接着剤40は、溶剤を含有することが好ましい。接着剤40は、第1ナノ粒子を添加することで粘度が上がり、主として低せん断速度ときの粘度が上がるため、配置工程S3において、接着剤40に配置した絶縁性部材30のズレを抑制することができる。一方、接着剤40への第1ナノ粒子の添加により高せん断速度のときの粘度も低せん断速度のときの粘度と同時に上昇してしまうため、接着剤40の塗布作業性(スタンピング性)に影響が出る懸念があるが、溶剤を含有させることにより高せん断速度のときの粘度上昇を抑えることができる。
溶剤は、沸点が200℃以上300℃以下であることが好ましい。また、溶剤は、無機溶剤、有機溶剤のいずれでもよいが、作業性を考慮して有機溶剤が好ましい。さらに、有機溶剤は、作業性を考慮して高沸点有機溶剤が好ましい。溶剤は、樹脂に溶解可能なものであれば特に制限されないが、具体的には、ブチルカルビトールアセテート、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル又は炭化水素系溶剤の少なくとも一種が挙げられる。溶剤の添加量は、接着剤40の粘度特性を所定範囲内とするために、接着剤40に対して0phr以上5.0phr以下が好ましく、0.1phr以上4.0phr以下とすることがより好ましい。また、接着剤40は、さらに樹脂を含有することが好ましい。樹脂としては、前記した有機シリコーン樹脂等が用いられる。
準備工程S1における接着剤40の粘度調整は、あらかじめ実験計画法を用いて算出したプロファイルから、必要な粘度特性に対して、必要な樹脂量、第1ナノ粒子及び溶剤の添加量を算出して行う。
(塗布工程)
図4Bに示すように、塗布工程S2は、基台11の第1面13に接着剤40を塗布する工程である。そして、接着剤40の第1面13への塗布方法は、公知の方法で行い、例えば、ダイボンダーのスタンプピン102で行う。
(配置工程)
図4Cに示すように、配置工程S3は、塗布された接着剤40に絶縁性部材30を配置する。絶縁性部材30の配置方法は、公知の方法で行い、例えば、ダイボンダーのコレット103で絶縁性部材30を接着剤40側に降下させて、接着剤40を押圧する。なお、複数の絶縁性部材30の各々を接着剤40側に降下させて、複数の接着剤40の各々を押圧してもよいし、1つの絶縁性部材30を接着剤40側に降下させて、複数の接着剤40の各々を押圧してもよい。
(接着工程)
図4D、図4Eに示すように、接着工程S4は、接着剤40を硬化して基台11と絶縁性部材30とを接着する工程である。
接着工程S4では、接着剤40を硬化することによって、半導体発光素子10(基台11)の側面にフィレットが形成される。また、フィレットの形状は、接着剤40の粘度特性を所定範囲内に制御することによって形成される。また、接着剤40によって形成されるフィレットの形状の制御は、例えば、スタンプピン102での塗布であれば、スキージの開度を調節して塗布される接着剤量を調節する必要がある。接着剤40の硬化については、加熱乾燥、自然乾燥等の従来公知の方法で行う。
図2Bに示すように、フィレット形状としては、側面視において、半導体発光素子10(基台11)の側面を覆う接着剤40の下辺41は、半導体発光素子10の下辺に達しないように形成されると共に、半導体発光素子10の側面同士の角部から側面の中央に向かって凸状に湾曲している形状であることが好ましい。また、フィレット形状は、断面視において、側面を覆う接着剤40の外面42が、絶縁性部材30から半導体発光素子10の側面側に凹状に湾曲している形状であることが好ましい。このようなフィレット形状によって、半導体発光素子10(基台11)と絶縁性部材30との接着強度が向上する。
(被覆工程)
被覆工程S5は、接着工程S4の後に、半導体発光素子10、接着剤40及び絶縁性部材30を覆う被覆部材60を形成する工程である。被覆工程S6は、トランスファ成形、射出成形、圧縮成形、ポッティング等により液状状態の被覆部材60を、半導体発光素子10、接着剤40及び絶縁性部材30を覆うように充填する。絶縁性部材30の上面が被覆部材60で覆われた場合は、被覆部材60を除去する。これにより、絶縁性部材30を被覆部材60から露出させる。被覆部材60を除去する方法としては、公知の方法を用いることができる。例えば、研削、ブラストが挙げられる。その後、被覆部材60を加熱乾燥、自然乾燥等により硬化させる。
被覆部材60は、反射性物質を含有する光反射性の部材であることが好ましい。被覆部材60は、上方への光取出し効率の観点から、半導体発光素子10の発光ピーク波長における光反射率が、70%以上であることが好ましく、80%以上であることがより好ましく、90%以上であることがよりいっそう好ましい。さらに、被覆部材60は、白色であることが好ましい。よって、被覆部材60は、母材樹脂中に反射性物質として白色顔料を含有してなることが好ましい。被覆部材60の母材樹脂は、例えばシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、又はこれらの変性樹脂が挙げられる。白色顔料は、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム等を用いることができる。
(個片化工程)
個片化工程S6は、レーザ照射あるいはブレード等の工具により半導体発光素子10及び絶縁性部材30の間の切断線CL(図4E、図4F参照)に沿って、支持部材20及び被覆部材60を切断して、発光装置1を作製する工程である。なお、配置工程S3において複数の半導体発光素子10に対して1つの絶縁性部材30を配置する場合には、個片化工程S6は、絶縁性部材30、被覆部材60及び支持部材20を切断して発光装置1を作製する工程である。
[第2実施形態]
第2実施形態に係る発光装置の製造方法で製造された発光装置について説明する。
図5は、第2実施形態に係る発光装置の製造方法で製造された発光装置の構成を示す断面図である。
<発光装置>
図5に示すように、発光装置1Bは、基台11がセラミックス基板71であり、絶縁性部材30が半導体発光素子の絶縁性の基板であること以外は、第1実施形態に係る発光装置の製造方法で製造された発光装置1と同様の構成である。
また、発光装置1Bは、接着剤40を介して基台11に接着された絶縁性部材30の周囲に配置された枠状樹脂73と、枠状樹脂73の枠内に配置された絶縁性部材30を枠内に封止する封止樹脂74と、を備えることが好ましい。
基台11は、セラミックス基板71と、その周囲に固着されたガラスエポキシ樹脂等の樹脂からなる樹脂基板72と、からなる。また、基台11においては、セラミックス基板71の上面には接着剤40を介して絶縁性部材30(半導体発光素子の絶縁性の基板)が配置され、樹脂基板72の上面には配線22が配置される。
第2実施形態における半導体発光素子は、絶縁性部材30(絶縁性の基板)に半導体12が積層されており(図2A、図2B参照)、絶縁性部材30側が接着剤40を介して基台11に接着されている。また、半導体発光素子は、半導体12の絶縁性部材30(絶縁性の基板)とは反対側の面に電極16,16(図2A、図2B参照)を有し、その電極16,16は銀線等からなるワイヤ75で配線22に電気的に接続されている。
枠状樹脂73は、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂等からなり、配線22を覆うように配置される。また、封止樹脂74は、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂等からなり、蛍光体粒子を含有することが好ましい。
<発光装置の製造方法>
第2実施形態に係る発光装置の製造方法は、被覆工程S5を含み、個片化工程S6を行わないこと以外は、第1実施形態に係る発光装置の製造方法と同様である。
(被覆工程)
被覆工程S5では、半導体発光素子の電極16,16と、基台11(樹脂基板72)に設けられた配線22とをワイヤ75で電気的に接続し、配線22を覆うように枠状樹脂73を形成し、枠状樹脂73の枠内に配置された半導体発光素子を封止するように封止樹脂74を形成する。
本開示の実施例1~5及び比較例1~3においては、被覆工程及び個片化工程を行わず、接着工程までを行って、その効果を確認した。本実施例では、説明のために、実施例1~5に係る製造過程の発光装置及び比較例1~3の製造過程の発光装置と称することがある。
また、本明細書において製造過程の発光装置とは、以下のような状態を示す。支持部材の配線に基台(絶縁性の基板)を備える複数の半導体発光素子をフェイスダウンで半田接合した。半田接合された複数の半導体発光素子の基台の光取出し面に、予め粘度を調整した接着剤を塗布し、塗布された接着剤の上に複数の絶縁性部材(透光性部材)を配置した。絶縁性部材を半導体発光素子側に押圧した後、熱硬化により接着剤を硬化させて半導体発光素子と絶縁性部材とを接着した。
実施例1~5に係る製造過程の発光装置及び比較例1~3の製造過程の発光装置の各構成要素の詳細は、以下のとおりである。
(支持部材)
BTレジン基材の表面と内部とに配線を有する支持部材を用いた。
(半導体発光素子)
サファイア基板に448~450nmに発光ピーク波長を有する窒化物系半導体を積層した矩形の青色LEDを用いた。
(絶縁性部材)
KSF系蛍光体、βサイアロンを含有するフェニルシリコーン樹脂を用いた。
(接着剤)
1次粒径が12nmのナノシリカ、高沸点炭化水素系溶剤を添加したフェニルシリコーン樹脂を用いた。ナノシリカ及び溶剤の添加量、接着剤の粘度を表1に示す。なお、コーンプレート112は平面視が直径40mmの円形で、接着剤40と接する面の円の中心から外周までの傾斜角度が2度のものを使用した。
(接着剤の粘度測定方法)
図6に示すように、レオメーター110(TA Instruments製 DHR-3)を用いて、以下の手順で接着剤40の粘度を測定した。その結果を表1に示す。
(1)25℃に温調したプレート111に接着剤40をのせる。
(2)コーンプレート112を温調したプレート111の上面から102μmの高さまで下して、接着剤40を挟み込む。
(3)コーンプレート112からはみ出た余分の接着剤40をかきとる。
(4)粘度測定するギャップ52μmまでコーンプレート112を下す。
(5)せん断速度1s-1でトルク(粘度)が安定した時間の粘度値を取得する。トルクの安定は、10s毎の測定を繰り返して、最新の3回のトルク値のバラつきが5%以内で安定したとみなす。最大120sまで測定するが、仮にトルクが40sで安定すれば、40sの粘度値を取得する。
(6)せん断速度100s-1でトルク(粘度)が安定した時間の粘度値を取得する。トルクの安定は、10s毎の測定を繰り返して、最新の3回のトルク値のバラつきが5%以内で安定したとみなす。最大120sまで測定するが、仮にトルクが40sで安定すれば、40sの粘度値を取得する。
(7)取得されたせん断速度1s-1の粘度値と、せん断速度100s-1の粘度値と、の差を算出する。
<特性の評価>
実施例1~5及び比較例1~3について、それぞれ32個の絶縁性部材のズレ、フィレット出来栄えを以下の基準で評価し、その結果を表1に示す。なお、接着剤の塗布の際の作業性(スタンピング性)についても以下の基準で評価し、その結果を表1に示す。
(絶縁性部材30のズレ)
実施例1~5及び比較例1~3について、それぞれ32個の絶縁性部材の外観及び絶縁性部材のズレを、目視及びNicon製CNC(Computer Numerical Control)画像測定システムNEXIV(型番VMZ-R6555)にて測定し、評価した。
図7に示すように、外観については、平面視において、絶縁性部材30が傾いて隣接する絶縁性部材30に接触又は接触しそうになっているものを「×:不良」とし、そうでないものを「〇:良好」とした。
NEXIVでの測定については、長方形状の絶縁性部材30の長手方向の側面が隣り合うように並んだ32個の製造過程の発光装置について、両端に位置する製造過程の発光装置の中心を結ぶ直線を基準線Lとし、この基準線Lと32個の絶縁性部材30の短手方向の側面とがなす角度(θ)をそれぞれ測定し、測定ばらつきを示す標準偏差(σ)が0.5以上を「×:不良」、0.4以内を「〇:良好」とした。
(フィレット出来栄え)
実施例1~5及び比較例1~3について、硬化後の接着剤のフィレットを観察し、評価した。樹脂垂れが観察されないもの、フィレットが絶縁性部材30から半導体発光素子の側面側に凹状に湾曲して形成されているものを「〇:良好」とし、樹脂垂れが観察されたもの、フィレットが半導体発光素子の側面に形成されていないものを「×:不良」とした。
(スタンピング性)
実施例1~5及び比較例1~3において、接着剤の塗布の作業性について評価した。図4Bに示すように、スタンプピン102で樹脂皿101(図4A参照)から一定量の接着剤40を取る際の作業性が悪いものを「×:不良」、作業性がよいものを「〇:良好」とした。また、スタンプピン102で一定量の接着剤40を基台11に塗布する際の作業性が悪いものを「×:不良」、作業性がよいものを「〇:良好」とした。
Figure 0007492131000001
表1に示すように、実施例1~5は、接着剤の粘度特性が所定範囲内であるため、絶縁性部材のズレ、スタンピング性及びフィレット出来栄えにおいて優れるものであった。これに対し、比較例1、2は、1S-1の粘度特性が下限値未満であるため、絶縁性部材のズレにおいて劣っていた。比較例3は、1S-1及び100S-1の粘度特性が上限値を超えるため、スタンピング性及びフィレット出来栄えにおいて劣っていた。
1 発光装置
1B 発光装置
10 半導体発光素子
11 基台
12 半導体
13 第1面
16 電極
20 支持部材
21 基材
22 配線
23 充填部材
30 絶縁性部材
40 接着剤
41 下辺
42 外面
50 導電性接着部材
60 被覆部材
71 セラミックス基板
72 樹脂基板
73 枠状樹脂
74 封止樹脂
75 ワイヤ
101 樹脂皿
102 スタンプピン
103 ゴレット
110 レオメーター
111 プレート
112 コーンプレート
S1 準備工程
S2 塗布工程
S3 配置工程
S4 接着工程
S5 被覆工程
S6 個片化工程

Claims (10)

  1. 第1面を有し、かつ前記第1面と対向する面側に半導体が積層された絶縁性の基台と、前記基台の第1面に塗布する接着剤を準備する準備工程と、
    前記基台の第1面に前記接着剤を塗布する塗布工程と、
    前記基台に塗布された前記接着剤に透光性の絶縁性部材を配置する配置工程と、
    前記接着剤を硬化させて前記基台と前記絶縁性部材を接着する接着工程と、を含み、
    前記準備工程において、前記接着剤は第1ナノ粒子を含有し、前記第1ナノ粒子の少なくとも一部は凝集しており、レオメーターにて25℃で測定した前記接着剤の粘度は、せん断速度1s-1のとき6.0Pa・s以上30.0Pa・s以下であり、かつ、せん断速度100s-1のとき2.5Pa・s以上7.0Pa・s以下であり、せん断速度1s-1のときの粘度とせん断速度100s-1のときの粘度の差が2.0Pa・s以上である発光装置の製造方法。
  2. 第1面を有する絶縁性の基台と、前記基台の第1面に塗布する接着剤とを準備する準備工程と、
    前記基台の第1面に前記接着剤を塗布する塗布工程と、
    前記基台に塗布された前記接着剤に、半導体が積層された絶縁性部材を配置する配置工程と、
    前記接着剤を硬化させて前記基台と前記絶縁性部材の前記半導体が積層された面とは反対側の面とを接着する接着工程と、を含み、
    前記準備工程において、前記接着剤は第1ナノ粒子を含有し、前記第1ナノ粒子の少なくとも一部は凝集しており、レオメーターにて25℃で測定した前記接着剤の粘度は、せん断速度1s -1 のとき6.0Pa・s以上30.0Pa・s以下であり、かつ、せん断速度100s -1 のとき2.5Pa・s以上7.0Pa・s以下であり、せん断速度1s -1 のときの粘度とせん断速度100s -1 のときの粘度の差が2.0Pa・s以上である発光装置の製造方法。
  3. 前記準備工程における前記接着剤は、溶剤が含有されている請求項1又は請求項2に記載の発光装置の製造方法。
  4. 前記溶剤は、沸点が200℃以上300℃以下である請求項3に記載の発光装置の製造方法。
  5. 前記溶剤は、ブチルカルビトールアセテート、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル又は炭化水素系溶剤の少なくとも一種である請求項3又は請求項4に記載の発光装置の製造方法。
  6. 前記第1ナノ粒子は、前記接着剤中に分散されている請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の発光装置の製造方法。
  7. 前記第1ナノ粒子の粒径は、1次粒径で3nm以上200nm以下である請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の発光装置の製造方法。
  8. 前記第1ナノ粒子は、シリカである請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の発光装置の製造方法。
  9. 前記準備工程において、前記第1ナノ粒子の添加量は、前記接着剤に対して0.1phr以上5.0phr以下である請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の発光装置の製造方法。
  10. 前記準備工程において、前記接着剤は、前記第1ナノ粒子に加えて、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム又はセルロースからなる少なくとも一種の第2ナノ粒子が含有されている請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の発光装置の製造方法。
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