JP7491790B2 - インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の調整方法 - Google Patents

インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の調整方法に関する。
インクジェット記録に関する技術が提案されている。例えば、特許文献1は、印刷装置を開示する。印刷装置は、多関節ロボットを用いて被印刷体とプリントヘッドとの相対位置を変化させながら印刷を行う。印刷装置は、ロボット制御手段と、複数の移動量測定手段と、距離算出手段と、モータと、エンコーダと、プリント制御手段とを備える。ロボット制御手段は、多関節ロボットの移動方向及び移動量を制御する。複数の移動量測定手段は、多関節ロボットの移動軸毎に設けられ、それぞれの移動軸に沿った移動量を測定する。距離算出手段は、複数の移動量測定手段で測定された複数の移動量に基づいて、多関節ロボットの作業点の3次元空間上の移動距離を算出する。モータは、距離算出手段で算出された作業点の移動距離に応じた回転量で回転する。エンコーダは、モータの回転量に応じたパルス信号を出力する。プリント制御手段は、印刷図形の形状情報と印刷指示情報とパルス信号とに基づいて、プリントヘッドによる印刷動作を制御する。印刷指示情報は、被印刷体における印刷位置情報を含む。被印刷体は、半球状の基材である。作業点は、多関節ロボットの手首部に支持される治具の先端部とされる。手首部は、治具を介して基材を支持する。
特開2017-19213号公報
インクジェット記録装置は、記録媒体の表面への柄の記録時、記録媒体の表面に対してインクジェットヘッドを相対移動させる。インクジェットヘッドは、この相対移動中に複数のノズルからインクを吐出する。インクジェットヘッドは、駆動素子を備える。インクの吐出は、インクを吐出させるノズルに対応する駆動素子に駆動信号を印可して行われる。駆動信号は、所定の周波数のパルス信号である。記録媒体の表面に対してインクジェットヘッドが相対移動中、インクを適切な吐出位置で特定のノズルから吐出させるためには、吐出位置への特定のノズルの到達に合わせてこの特定のノズル用の駆動素子に駆動信号を印加する必要がある。
柄の記録時、記録媒体の表面に対するインクジェットヘッドの相対移動を移動ロボットによって行うとする。移動ロボットは、この相対移動を予め設定された移動速度で予め設定された移動経路に沿って行う。発明者は、柄が記録される記録媒体の表面の特定の範囲では、実際の移動速度が設定上の移動速度と相違することがあることを知っている。例えば、記録媒体の表面が3次元形状の表面を有し、その一部に曲率の大きな範囲を含むとする。移動ロボットは、曲率の小さな範囲に対応する移動経路の経路部分では、記録媒体の表面に対してインクジェットヘッドを設定上の移動速度で相対移動させる。これに対して、移動ロボットは、曲率の大きな範囲に対応する移動経路の経路部分では、記録媒体の表面に対してインクジェットヘッドを設定上の移動速度より遅い速度で相対移動させることがある。
実際の移動速度と設定上の移動速度との相違は、吐出位置ずれの原因となる。例えば、実際の移動速度が設定上の移動速度より遅くなる場合、特定のノズルがインクを吐出すべき吐出位置に到達するタイミングが遅延する。特定のノズル用の駆動素子への駆動信号の印加が予め設定されたタイミングで行われると、この吐出されたインクは、想定とは異なる位置に着弾する。
本発明は、柄の記録時、記録媒体の表面とインクジェットヘッドとの相対移動の移動速度に対応させた周波数の駆動信号を出力することができる、インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の調整方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面は、ノズルから記録媒体の表面にインクを吐出するインクジェットヘッドと、前記記録媒体の表面に対して前記インクジェットヘッドを予め設定された移動経路に沿って相対移動させる移動ロボットと、制御装置と、を備え、前記インクジェットヘッドは、駆動信号の印加に伴い前記ノズルから前記インクを吐出させるエネルギーを発生する駆動素子を含み、前記移動ロボットは、前記記録媒体の表面に対して前記インクジェットヘッドを第一移動速度で相対移動させ、前記記録媒体の表面に対して前記インクジェットヘッドを前記第一移動速度とは異なる第二移動速度で相対移動させ、前記制御装置は、前記駆動信号を生成する信号情報を記憶し、前記信号情報によって示される前記駆動信号を出力し、前記駆動信号は、前記第一移動速度に対応する第一周波数の第一信号部分と、前記第二移動速度に対応する第二周波数の第二信号部分と、を含み、前記信号情報は、前記第一信号部分を生成する第一周波数情報と、前記第二信号部分を生成する第二周波数情報と、を含む、インクジェット記録装置である。
このインクジェット記録装置によれば、柄の記録時、駆動信号を生成するために複雑な演算処理を実行する必要がなく、予め記憶させた信号情報から駆動信号を生成することができる。駆動信号の生成に伴う処理負荷を低減することができる。
本発明の他の側面は、インクジェット記録装置のインクジェットヘッドのノズルから吐出されるインクによって柄が記録される記録媒体の表面に対して前記インクジェットヘッドを相対移動させる移動ロボットを駆動し、前記記録媒体の表面に対して前記インクジェットヘッドを前記記録媒体の表面への柄の記録時に予め設定された移動経路に沿って相対移動させ、前記移動ロボットから一定の周期で出力される、前記記録媒体の表面と前記インクジェットヘッドとの相対位置に対応する位置情報を順次取得する、取得工程と、駆動信号の印加に伴い前記ノズルから前記インクを吐出させるエネルギーを発生する前記インクジェットヘッドの駆動素子に印加される前記駆動信号を生成する信号情報を記憶する、記憶工程と、を含み、前記記憶工程は、前記記録媒体の表面に対して前記インクジェットヘッドが第一移動速度で相対移動する場合に出力される前記第一移動速度に対応する第一周波数の前記駆動信号の第一信号部分を生成する第一周波数情報と、前記記録媒体の表面に対して前記インクジェットヘッドが前記第一移動速度とは異なる第二移動速度で相対移動する場合に出力される前記第二移動速度に対応する第二周波数の前記駆動信号の第二信号部分を生成する第二周波数情報と、を含む前記信号情報を記憶する、インクジェット記録装置の調整方法である。
このインクジェット記録装置の調整方法によれば、駆動信号を生成する信号情報を予め記憶することができる。柄の記録時、予め記憶させた信号情報から駆動信号を生成することができる。柄の記録時、駆動信号を生成するために複雑な演算処理を実行する必要がなく、予め記憶させた信号情報から駆動信号を生成することができる。駆動信号の生成に伴う処理負荷を低減することができる。記録媒体が表面形状の異なる新たな記録媒体となる場合、表面形状の相違に起因する移動経路の変更に対応させてインクジェット記録装置を調整することができる。この調整方法は、インクジェット記録装置を新たな表面形状の記録媒体への柄の記録に適宜対応させることができる。
本発明によれば、柄の記録時、記録媒体の表面とインクジェットヘッドとの相対移動の移動速度に対応させた周波数の駆動信号を出力することができる、インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の調整方法を得ることができる。
インクジェット記録装置の概略構成の一例を示す斜視図である。 インクジェットヘッドの概略構成の一例を示す平面図である。 インクジェットヘッドの概略構成の一例を示す部分断面図である。切断位置は、図1,2のC-C線に対応する。第一状態は、圧電素子及び振動板が未変形である状態を示す。第二状態は、圧電素子及び振動板が変形している状態を示す。 記録媒体の表面に対するインクジェットヘッドの相対移動の移動経路を示す正面図である。図1の記録媒体を第二座標軸方向の第四側から見た状態に対応する。第一支持具とインクジェットヘッドの一部とを切断して示す。 記録媒体の表面に対するインクジェットヘッドの相対移動の移動経路を示す平面図である。図1の記録媒体を第三座標軸方向の第五側から見た状態に対応する。 駆動信号の概略構成の一例を示す図である。
本発明を実施するための実施形態について図面を用いて説明する。本発明は、以下に記載の構成に限定されるものではなく、同一の技術的思想において種々の構成を採用することができる。例えば、以下に示す構成の一部は、省略し又は他の構成に置換してもよい。本発明は、他の構成を含んでもよい。図面は、所定の構成を模式的に示す。ハッチングは切断面を示す。一点鎖線は中心線であり、二点鎖線は想像線である。破線はかくれ線である。
<インクジェット記録装置10>
インクジェット記録装置10について図1~6を参照して説明する。実施形態では、インクジェット記録装置10を特定するための方向を、第一座標軸方向、第二座標軸方向、第三座標軸方向及び積層方向という。第二座標軸方向は、第一座標軸方向に直交する。第三座標軸方向は、第一座標軸方向及び第二座標軸方向の両方向に直交する。第一座標軸方向及び第二座標軸方向を水平方向とし、第三座標軸方向を鉛直方向とする。第一座標軸方向の一方側を「第一側」といい、第一座標軸方向の他方側を「第二側」という。第二座標軸方向の一方側を「第三側」といい、第二座標軸方向の他方側を「第四側」という。第三座標軸方向の一方側を「第五側」といい、第三座標軸方向の他方側を「第六側」という。第三座標軸方向の第五側を鉛直方向の上側とし、第三座標軸方向の第六側を鉛直方向の下側とする。積層方向の一方側を「第七側」といい、積層方向の他方側を「第八側」という。
インクジェット記録装置10は、記録媒体90に柄を記録する(図1,5参照)。実施形態では、記録媒体90は、3次元形状の表面を有する。インクジェット記録装置10は、この3次元形状の表面に柄を記録する。但し、インクジェット記録装置10は、各種形状の記録媒体90に柄を記録することができる。図1,5で記録媒体90の表面の一部に付した模様は、記録済みの柄に対応する。
柄の記録に複数色のインクを用いることで、インクジェット記録装置10は、記録媒体90にフルカラーの柄を記録することができる。インク色の例としては、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックが挙げられる。但し、柄の記録には、これらとは異なる色のインクを用いてもよい。インク色数は、3色以下又は5色以上としてもよい。実施形態は、インク色を区別することなく説明する。
インクジェット記録装置10は、載置台15と、第一支持具16と、第二支持具17と、インクジェットヘッド20と、インク経路50と、移動ロボット60と、制御装置70とを備える(図1参照)。図1では、インクジェットヘッド20の図示は簡略化する。
載置台15には、記録媒体90が載せ置かれる(図1参照)。載置台15は、柄の記録時、記録媒体90を一定の位置に支持する。インクジェット記録装置10は、載置台15上の一定の位置に支持された記録媒体90の表面に柄を記録する。第一支持具16には、インクジェットヘッド20が搭載される。即ち、第一支持具16は、インクジェットヘッド20を支持する。
インクジェットヘッド20は、ノズル21から記録媒体90の表面にインクを吐出する。実施形態では、インクジェットヘッド20は、4個のノズル21を含む(図2参照)。4個のノズル21が設けられるインクジェットヘッド20の面を「第一端面22」という(図3,4参照)。柄の記録時、第一端面22は、記録媒体90の表面と対向する(図1,4参照)。インクジェットヘッド20は、本体部23と、振動板35と、複数の駆動素子40と、複数の信号線45と、複数の信号線46と、複数の拘束部47とを備える(図2参照)。
インクジェットヘッド20では、本体部23及び振動板35は、一体的な構成とされる。振動板35は、1個の本体部23と複数の駆動素子40とに対して1枚設けられる。インクジェットヘッド20では、ノズル21、駆動素子40及び拘束部47は、同じ数だけ設けられる。即ち、複数の拘束部47は、1個の駆動素子40に対して1個設けられる。上述した通り、インクジェットヘッド20は、4個のノズル21を含む。この場合、インクジェットヘッド20は、4個の駆動素子40を備える。4個の駆動素子40は、同様の構成を有する。
本体部23は、第一端面22を含む(図3参照)。4個のノズル21は、第一端面22に等間隔で直線的に配列される(図2参照)。但し、このようなノズル21の数及び配置は例示である。ノズル21の数及び配置は、諸条件を考慮して適宜決定される。実施形態では、第一端面22とは反対側となる本体部23の面を「第二端面24」という(図2,3参照)。
本体部23は、供給口25と、内部流路26とを含む(図2,3参照)。供給口25は、インク経路50の第二インク流路54に接続される。第二インク流路54を流れたインクは、供給口25を通過してインクジェットヘッド20内に流入する。インク経路50及び第二インク流路54については後述する。内部流路26は、供給口25と複数のノズル21とを繋ぐ。供給口25から流入したインクは、内部流路26を流れて複数のノズル21に到達する。
内部流路26は、本流部27と、複数の支流部28とを含む(図3参照)。本流部27は、供給口25から連続した流路である。本流部27は、複数のノズル21の配列方向に沿って形成される。供給口25から流入したインクは、本流部27を流れる。複数の支流部28は、本流部27から分岐した流路である。複数の支流部28は、複数のノズル21にそれぞれ繋がる。本流部27から流入したインクは、支流部28をそれぞれ流れて各ノズル21に到達する。
支流部28は、圧力室29と、第一流路部32と、第二流路部33とを含む(図3参照)。即ち、1組の圧力室29、第一流路部32及び第二流路部33は、1本の支流部28を形成する。圧力室29は、流入口30と、流出口31とを含む。流入口30は、圧力室29へのインクの入口となる。流出口31は、圧力室29からのインクの出口となる。流入口30から流入したインクは、圧力室29を流れて流出口31から流出する。本体部23では、内部流路26の一部は、第二端面24で開口する。即ち、圧力室29は、第二端面24で開口する。
第一流路部32は、本流部27と流入口30とに繋がる。即ち、第一流路部32は、本流部27と圧力室29とを繋ぐ。本流部27から流入したインクは、第一流路部32を流れて圧力室29に流入する。第二流路部33は、流出口31とノズル21とに繋がる。即ち、第二流路部33は、圧力室29とノズル21とを繋ぐ。圧力室29から流出したインクは、第二流路部33を流れてノズル21に到達する。
振動板35は、本体部23の第二端面24に設けられる(図2,3参照)。例えば、振動板35は、第二端面24に貼り付けられる。振動板35は、第二端面24上で開口する圧力室29を被覆する(図3参照)。振動板35は、本体部23と共に内部流路26の壁面の一部を形成する。即ち、振動板35は、本体部23と共に圧力室29の壁面を形成する。例えば、振動板35は、導電材料製のシート材により形成される。振動板35を形成する導電材料の例としては、ステンレスが挙げられる。
駆動素子40は、駆動信号Dの印加に伴いノズル21からインクを吐出させるエネルギーを発生する(図3,6参照)。駆動素子40の例としては、圧電素子及びヒータが挙げられる。インクジェットヘッド20は、駆動素子40として圧電素子を採用する(図3参照)。圧電素子では、複数の内部電極及び圧電層が積層方向に積層される。圧電素子は、積層方向に変形する。実施形態では、駆動素子40は、圧電素子であるとする。駆動素子40としては、公知の圧電素子を採用することができる。従って、駆動素子40としての圧電素子に関するこの他の説明は省略する。インクジェット記録装置10が図1の状態で且つインクジェットヘッド20が図4,5の第一座標軸方向の中央に示す位置にあるとする。この場合、積層方向は、第三座標軸方向に一致する。積層方向の第七側は、第三座標軸方向の第五側に一致し、積層方向の第八側は、第三座標軸方向の第六側に一致する。
複数の駆動素子40は、第二端面24とは反対側となる振動板35の第三端面36に設けられる(図2,3参照)。複数の駆動素子40は、ヘッド駆動部75及びスイッチ部76内の複数のスイッチにそれぞれ電気的に接続される(図2参照)。複数の駆動素子40は、駆動信号Dの印可に伴い積層方向に変形する(図3,6参照)。
信号線45,46は、複数の駆動素子40と同じ数だけ設けられる。換言すれば、1組の信号線45,46が1個の駆動素子40に対して設けられる。信号線45は、ヘッド駆動部75と駆動素子40とに電気的に接続される。信号線45は、ヘッド駆動部75と駆動素子40とを電気的に接続する(図2参照)。信号線46は、駆動素子40とスイッチ部76内のスイッチとに電気的に接続される。信号線46は、駆動素子40とスイッチ部76内のスイッチとを電気的に接続する(図2参照)。信号線45,46には、駆動信号Dが流れる。ヘッド駆動部75から出力された駆動信号Dは、複数組の信号線45,46のうち、次の信号線45,46に流れる。前述の信号線45,46は、閉結状態のスイッチと駆動素子40とを繋ぐ信号線46及びこの駆動素子40とヘッド駆動部75とを繋ぐ信号線45の組み合わせである。
複数の拘束部47は、複数の駆動素子40にそれぞれ設けられる(図2,3参照)。拘束部47は、振動板35とは反対側となる駆動素子40の第四端面41に接する。複数の拘束部47は、本体部23と一体的にされる。複数の拘束部47は、例えば、本体部23の外縁部に固定される。
インク経路50は、メインタンク51と、サブタンク52と、第一インク流路53と、第二インク流路54とを含む(図1参照)。メインタンク51は、インクを貯留する。サブタンク52は、次のインクを貯留する。前述のインクは、メインタンク51から供給され、インクジェットヘッド20に供給される。第一インク流路53は、メインタンク51とサブタンク52とを接続する。第二インク流路54は、サブタンク52とインクジェットヘッド20とを接続する。
インクは、サブタンク52内から第二インク流路54に流出する。更に、インクは、第二インク流路54を流れ、供給口25を通過してインクジェットヘッド20内に流入する。その後、インクは、上述した通り、内部流路26を流れる。ノズル21からインクが吐出されることでサブタンク52内のインクが減少する。サブタンク52内のインク量が下限値未満又は以下となった場合、メインタンク51に貯留されたインクが第一インク流路53を介してサブタンク52に供給される。
サブタンク52は、第二支持具17に搭載される。即ち、第二支持具17は、サブタンク52を支持する。図1では、第二支持具17は一部を省略し、サブタンク52を搭載する部分を示す。第二支持具17は、移動ロボット60のロボットアームの所定の位置又は第一支持具16の所定の位置に取り付けてもよい。但し、このようなサブタンク52の設置構造及び第二支持具17の取付位置は例示である。サブタンク52の設置構造及び第二支持具17の取付位置は、諸条件を考慮して適宜決定される。第二支持具17が移動ロボット60のロボットアームに取り付けられる場合、第一インク流路53は、移動ロボット60の駆動に伴う第二支持具17の移動に対応可能な状態で設けられる。
インクジェット記録装置10は、移動ロボット60として、垂直多関節ロボットを採用する(図1参照)。移動ロボット60の軸数は、第一軸A1、第二軸A2、第三軸A3、第四軸A4、第五軸A5及び第六軸A6の6軸である。垂直多関節ロボットは、既に実用化され公知である。従って、移動ロボット60の構造に関する説明は省略する。
移動ロボット60は、記録媒体90の表面に対してインクジェットヘッド20を相対移動させる(図4,5参照)。この場合、この相対移動は、第一移動及び第二移動を含む。第一移動は、記録媒体90の表面とインクジェットヘッド20との相対位置の変更である。第二移動は、記録媒体90の表面とインクジェットヘッド20との相対姿勢を一定とする。柄の記録時、移動ロボット60が記録媒体90の表面に対してインクジェットヘッド20を相対移動させる場合、移動ロボット60は、記録媒体90の表面に対して第一端面22を一定の間隔及び角度(向き)で対向させる。
第一支持具16は、移動ロボット60のロボットアームの先端に取り付けられる(図1参照)。更に、インクジェットヘッド20は、上述した通り、第一支持具16に搭載される。従って、移動ロボット60によるこの相対移動は、第一支持具16を移動させることで行われる。換言すれば、移動ロボット60は、柄の記録時、インクジェットヘッド20の姿勢を変更させつつ、インクジェットヘッド20の第一座標軸方向の位置(x)、第二座標軸方向の位置(y)及び第三座標軸方向の位置(z)を変更する。
移動ロボット60は、移動ロボット60の駆動時に動作するロボットアームの基準点Bの位置情報(x,y,z)を一定の周期Tで出力する。基準点Bの例としては、ロボットアームの先端が挙げられる(図1参照)。但し、基準点Bは、これとは異なる位置であってもよい。基準点Bは、諸条件を考慮して適宜決定される。図1,5で第一支持具16の次の部分に付した黒丸は、基準点Bを示す。前述の部分は、ロボットアームの先端への取付位置である。位置情報(x,y,z)は、基準点Bの第一座標軸方向の位置(x)、第二座標軸方向の位置(y)及び第三座標軸方向の位置(z)を示す。更に、位置情報は、基準点Bの向き(姿勢)を示してもよい。周期Tは、60msec程度とされる。基準点Bの位置情報(x,y,z)の出力に関し、公知の多関節ロボットも、移動ロボット60と同様、所定の位置の位置情報を出力する。従って、これに関するこの他の説明は省略する。
インクジェットヘッド20の位置は、第一支持具16に対して固定される。第一支持具16の位置は、ロボットアームの先端に対して固定される。柄の記録時、記録媒体90の位置は、載置台15に対して固定される。従って、基準点Bの位置情報(x,y,z)は、記録媒体90の表面とインクジェットヘッド20との相対位置に対応する。
制御装置70は、インクジェット記録装置10で実行される各種の動作を制御する。制御装置70は、接続インターフェース71と、コントローラ72と、ヘッド駆動部75と、スイッチ部76とを備える(図1参照)。実施形態では、接続インターフェース71を「接続I/F71」と記載する。接続I/F71は、通信用のインターフェースを含む。
制御装置70は、接続I/F71を介して外部装置及び移動ロボット60と接続され、外部装置及び移動ロボット60と通信する。外部装置の例としては、パーソナルコンピュータが挙げられる。外部装置は、インクジェット記録装置10に柄データ及び開始指示を出力する。柄データは、記録媒体90の表面に記録される柄に対応する。柄データは、外部装置でアプリケーションプログラムを用いて生成される。開始指示は、インクジェット記録装置10での柄の記録の開始を指示する。移動ロボット60から一定の周期Tで出力される位置情報(x,y,z)は、接続I/F71を介して制御装置70に入力される。移動ロボット60からの位置情報(x,y,z)は、接続I/F71からコントローラ72に順次出力される。図1では、外部装置及び通信ケーブルの図示は省略する。通信ケーブルは、移動ロボット60と接続I/F71とを接続する。
コントローラ72は、制御機器である。コントローラ72は、演算装置73と、記憶装置74とを含む。演算装置73は、演算処理を実行する。演算装置73は、接続I/F71を介して位置情報(x,y,z)を順次取得する。演算装置73は、位置情報(x,y,z)を処理対象として調整処理を実行する。これに伴い、インクジェット記録装置10の調整方法が実行される。実施形態では、インクジェット記録装置10の調整方法を単に「調整方法」という。調整方法については後述する。
記憶装置74は、プログラムを記憶する。プログラムの例としては、調整処理のプログラムが挙げられる。記憶装置74は、演算装置73がプログラムを実行する際の記憶領域となる。この記憶領域には、処理の実行途中に所定のデータが記憶される。コントローラ72としては、公知のプログラマブルコントローラを採用することができる。従って、コントローラ72に関するこの他の説明は省略する。
ヘッド駆動部75は、複数の駆動素子40に電気的に接続されたヘッド駆動回路である。ヘッド駆動部75は、駆動信号Dを出力する。ヘッド駆動部75から出力された駆動信号Dは、複数の駆動素子40のうちの所定の駆動素子40に印加される。駆動信号Dは、所定の電圧値のパルス信号である。スイッチ部76は、複数の駆動素子40にそれぞれ電気的に接続されたスイッチ回路である。スイッチ部76は、複数の駆動素子40の一部又は全部に対応したスイッチを含む。例えば、1個のインクジェットヘッド20に4個の駆動素子40が設けられているとする。1個のスイッチ部76に含まれるスイッチが2個である場合、スイッチ部76は、1個のインクジェットヘッド20に対して2個設けられる。1個のスイッチ部76に含まれるスイッチが4個である場合、スイッチ部76は、1個のインクジェットヘッド20に対して1個設けられる。
<インク吐出>
ノズル21からのインク吐出について図3を参照して説明する。柄の記録時、コントローラ72は、駆動信号Dの出力を制御する。コントローラ72は、信号情報から駆動信号Dを生成する。信号情報は、調整方法のための調整処理によって記憶装置74に記憶される。調整方法及び調整処理については後述する。この制御に応じてヘッド駆動部75は、信号情報によって示される駆動信号Dを出力する。更に、コントローラ72は、柄データに従い吐出信号を生成する。生成された吐出信号は、スイッチ部76に入力される。吐出信号は、所定の電圧値のパルス信号である。スイッチ部76では、入力された吐出信号に応じて内蔵されたスイッチのうちの所定のスイッチが閉結される。
スイッチ部76に内蔵された所定のスイッチが閉結されたタイミングでヘッド駆動部75から駆動信号Dが出力されると、振動板35上の複数の駆動素子40のうちの次の駆動素子40に駆動信号Dが印加される。前述の駆動素子40は、閉結されたスイッチに信号線46を介して接続される。駆動信号Dが印加された駆動素子40は、積層方向に変形する(図3の「第二状態」参照)。但し、駆動素子40は、積層方向の第七側で拘束部47と接する。そのため、駆動素子40が変形する方向は、積層方向の第八側となる。駆動信号Dが印加された駆動素子40が積層方向の第八側に変形することで、この駆動素子40と接する振動板35の部分が駆動素子40の変形量に応じた量だけ積層方向の第八側に変形する。これに伴い、振動板35の変形する部分を内壁とする圧力室29の容積がこの部分の変形量に応じた量だけ縮小する。圧力室29の容積の縮小に伴う圧力は、縮小した圧力室29内のインクに作用する。これにより、圧力室29に第二流路部33を介して繋がるノズル21では、インクが吐出される。図3の第二状態でノズル21の近傍の黒丸は、ノズル21から吐出されたインクを示す。
駆動素子40は、閉結されたスイッチの開放及び駆動信号Dの未出力の一方又は両方に伴い変形前の状態に戻る(図3の「第一状態」参照)。駆動素子40は、この駆動素子40が信号線46を介して接続されたスイッチ部76のスイッチの閉結と駆動信号Dの印加が一致する度に繰り返して変形する。スイッチの閉結は、吐出信号の入力に伴い行われる。駆動素子40の変形が繰り返されると、繰り返して変形する駆動素子40に対応した振動板35の部分も繰り返して変形する。その結果、次のノズル21では、インクが繰り返して吐出される。前述のノズル21は、振動板35の変形する部分を内壁とする圧力室29に第二流路部33を介して繋がる。
<調整方法>
調整方法について図1,4~6を参照して説明する。記録媒体90の表面に対するインクジェットヘッド20の相対移動に関し、この説明では、図1,4,5に基づく次の態様を例とする。前述の態様では、載置台15は記録媒体90を一定の位置に支持し、且つ移動ロボット60はインクジェットヘッド20を移動させる。調整方法の実行に先立ち、柄を記録する記録媒体90を対象として移動ロボット60に対するティーチングが行われる。このティーチングは、柄の記録時の移動経路を設定する。更に、ティーチングは、インクジェットヘッド20が移動経路を移動する際、第一端面22が記録媒体90の表面と一定の間隔及び角度(向き)で対向する状態に設定する。柄の記録時、移動ロボット60は、ティーチングによって設定された動作を実行する。
実施形態では、移動経路は、位置P0を始点とし、位置P1,P2,P3,P4,P5,P6を順次通り、位置P7を終点とする(図5参照)。インクジェットヘッド20は、位置P0~P1への移動時、位置P2~P3への移動時、位置P4~P5への移動時及び位置P6~P7への移動時、記録媒体90の表面にインクを吐出する(図1,5参照)。インクジェットヘッド20は、位置P1~P2への移動時、位置P3~P4への移動時及び位置P5~P6への移動時、インクを吐出しない(図1,5参照)。位置P1~P2への移動時、位置P3~P4への移動時及び位置P5~P6への移動時、スイッチ部76に内蔵されたスイッチは、何れも閉結されない。
移動ロボット60は、位置P0~P1への移動時及び位置P4~P5への移動時、インクジェットヘッド20を第一座標軸方向の第二側から中央にかけて第三座標軸方向の第六側から第五側に移動させ、その後、インクジェットヘッド20を第一座標軸方向の中央から第一側にかけて第三座標軸方向の第五側から第六側に移動させる(図4,5参照)。移動ロボット60は、位置P2~P3への移動時及び位置P6~P7への移動時、インクジェットヘッド20を第一座標軸方向の第一側から中央にかけて第三座標軸方向の第六側から第五側に移動させ、その後、インクジェットヘッド20を第一座標軸方向の中央から第二側にかけて第三座標軸方向の第五側から第六側に移動させる(図4,5参照)。移動ロボット60は、位置P1~P2への移動時、位置P3~P4への移動時及び位置P5~P6への移動時、インクジェットヘッド20を第三座標軸方向に移動させることなく第二座標軸方向の第三側から第四側に移動させる(図5参照)。
調整方法は、取得工程と、記憶工程とを含む。取得工程は、移動ロボット60を駆動し、インクジェットヘッド20を移動経路に沿って移動させ、移動ロボット60から一定の周期Tで出力される位置情報(x,y,z)を順次取得する。記憶工程は、駆動信号Dを生成する信号情報を記憶する。信号情報は、複数の周波数情報を含む。実施形態では、取得工程の実行のために演算装置73が実行する処理を「取得処理」といい、記憶工程の実行のために演算装置73が実行する処理を「記憶処理」という。
演算装置73は、調整処理のプログラムを起動し、調整処理を開始する。これにより、調整方法が開始する。調整処理を開始させた演算装置73は、取得処理を実行する。これにより、取得工程が実行される。演算装置73は、移動ロボット60に対してティーチングによって設定された動作の開始指令を出力する。移動ロボット60は、開始指令に従い動作を開始し、インクジェットヘッド20を移動経路に沿って移動させる。移動ロボット60は、位置情報(x,y,z)を一定の周期Tで出力する。
演算装置73は、接続I/F71を介して位置情報(x,y,z)を順次取得し、取得された位置情報(x,y,z)を記憶装置74に順次記憶する。実施形態では、複数の位置情報(x,y,z)を区別する場合、位置情報(x,y,z)(i=1,2,3,・・・m-1,m)という。「i」は取得順を示し、「1,2,3・・・・・・m-1,m」の順で取得される。演算装置73は、インクジェットヘッド20が位置P0~P7に移動するまで取得処理を繰り返して実行する。取得工程は、取得処理の終了に伴い終了する。
次に、演算装置73は、記憶処理を実行する。これにより、記憶工程が実行される。演算装置73は、位置情報(x,y,z),(x,y,z)と、位置情報(x,y,z),(x,y,z)と、・・・位置情報(xm-1,ym-1,zm-1),(x,y,z)との全ての組み合わせを処理対象とする。実施形態では、演算装置73は、位置情報(x,y,z),(x,y,z)、位置情報(x,y,z),(x,y,z)、・・・及び位置情報(xm-1,ym-1,zm-1),(x,y,z)の順で処理対象とする1組の位置情報(x,y,z)を選択する。処理対象とする1組の位置情報(x,y,z)は、接続I/F71を介して取得された位置情報(x,y,z)で連続する2つの位置情報(x,y,z)である。演算装置73は、処理対象とする1組の位置情報(x,y,z)の2点間を補間する。例えば、演算装置73は、前述の2点間を線形補間する。実施形態では、補間は線形補間であるとし、この線形補間では処理対象とする1組の位置情報(x,y,z)の2点間をN等分する。分割数としての「N」は、周期Tと同一値としてもよい。例えば、「T=60msec」である場合、「N=60」としてもよい。この場合、演算装置73は、この線形補間によって1msec毎の位置情報(x,y,z)を取得する。但し、このような分割数は例示である。例えば、分割数は、「N=2T」としてもよく、又は「N=0.5T」としてもよい。分割数は、諸条件を考慮して適宜決定される。
演算装置73は、次の式(1)から移動速度Vを取得する。式(1)中、Lは、位置情報(x,y,z)から位置情報(x,y,z)に至る区間の距離(mm)であり、次の式(2)により求められる。位置情報(x,y,z),(x,y,z)は、次の複数の位置情報(x,y,z)で連続する2つの位置情報(x,y,z)である。前述の複数の位置情報(x,y,z)は、接続I/F71を介して取得された位置情報(x,y,z)と、線形補間によって取得された位置情報(x,y,z)とを含む。更に、演算装置73は、次の式(3)から周波数F(Hz)を取得する。式(3)中、Rは、記録媒体90の表面に記録される柄の解像度(dpi)である。周波数Fは、移動速度Vに対応する。
V=L/(T/N) ・・・(1)
Figure 0007491790000001
F=V×R/25.4 ・・・(3)
演算装置73は、上述した2つの位置情報(x,y,z),(x,y,z)の全ての組み合わせを処理対象とする。演算装置73は、処理対象とする全ての位置情報(x,y,z),(x,y,z)について距離L、移動速度V及び周波数Fを取得する。実施形態では、演算装置73は、位置P0に近い順に処理対象とする1組の位置情報(x,y,z),(x,y,z)を選択する。
記憶処理で演算装置73は、位置情報(x,y,z),(x,y,z)と、位置情報(x,y,z),(x,y,z)と、・・・位置情報(xm-1,ym-1,zm-1),(x,y,z)との各組み合わせについて式(1),(2),(3)からN個/組の周波数Fを取得する。
演算装置73は、周波数Fが取得された場合、周波数情報を記憶する。周波数情報は、取得された周波数Fの駆動信号Dの信号部分を生成する。実施形態では、周波数Fは、位置P0に近い順に1組の位置情報(x,y,z),(x,y,z)を処理対象として順次取得される。演算装置73は、周波数Fの取得順に対応させてこの周波数Fの駆動信号Dの信号部分を生成する周波数情報を順次記憶する。今回記憶される周波数情報から生成される駆動信号Dの信号部分は、今回分の周波数Fの取得時に処理対象とされた位置情報(x,y,z),(x,y,z)の区間を今回分の移動速度Vで移動するタイミングで出力される。演算装置73は、位置情報(x,y,z)~(x,y,z)の全てで位置情報(x,y,z),(x,y,z)から周波数Fが取得されるまで周波数情報の記憶を繰り返し実行する。その後、演算装置73は、記憶処理を終了する。記憶処理の終了に伴い調整処理が終了する。記憶工程は記憶処理の終了に伴い終了し、これにより、調整方法が終了する。
記憶処理(記憶工程)で実行される複数の周波数情報を含む信号情報の記憶は、ハードウェア的には記憶装置74に対して行われる。これに対して、この記憶は、ソフトウェア的には調整処理のプログラムに対して行われる。移動速度Vは、式(2)から明らかな通り、単位時間「T/N」当たりの移動距離(上述の「距離L」参照)を示すから、式(3)から取得される周波数Fは、単位時間「T/N」継続して出力される信号部分の周波数を示す。従って、記憶処理(記憶工程)で順次記憶される複数の周波数情報は、移動ロボット60がインクジェットヘッド20の移動を開始した後の経過時間に関連する。
例えば、移動経路中の位置P0~P1、位置P2~P3、位置P4~P5及び位置P6~P7が記録媒体90の表面に沿った同じ形状の経路部分であり、次の2つの領域S1と次の1つの領域S2とを含むとする(図4,5参照)。領域S1は、位置P0~P1、位置P2~P3、位置P4~P5及び位置P6~P7の各経路部分で第一座標軸方向の第一側及び第二側を形成する。領域S2は、前述の経路部分で第一座標軸方向の中央部分を形成する。領域S1,S2を比較した場合、領域S2の曲率は、領域S1の曲率より大きくなる。換言すれば、領域S2の曲率半径は、領域S1の曲率半径より小さくなる。説明の簡略化のため、移動ロボット60は、領域S1ではインクジェットヘッド20を第一移動速度V1で定速移動させ、領域S2ではインクジェットヘッド20を第二移動速度V2で定速移動させるとする。第二移動速度V2は、第一移動速度V1より低速である。
この場合、周波数Fは、領域S1内の全ての区間(上述の「位置情報(x,y,z),(x,y,z)」参照)では第一周波数で一定となり、領域S2内の全ての区間(上述の「位置情報(x,y,z),(x,y,z)」参照)では第二周波数で一定となる(図6参照)。即ち、移動ロボット60が領域S1においてインクジェットヘッド20を第一移動速度V1で移動させる場合、第一移動速度V1に対応する第一周波数の第一信号部分D1を駆動素子40に印加することができる。移動ロボット60が領域S2においてインクジェットヘッド20を第二移動速度V2で移動させる場合、第二移動速度V2に対応する第二周波数の第二信号部分D2を駆動素子40に印加することができる。
<実施形態の効果>
実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)インクジェット記録装置10は、インクジェットヘッド20と、移動ロボット60と、制御装置70とを備える(図1参照)。インクジェットヘッド20は、ノズル21から記録媒体90の表面にインクを吐出する。移動ロボット60は、記録媒体90の表面に対してインクジェットヘッド20を予め設定された移動経路に沿って相対移動させる(図4,5参照)。インクジェットヘッド20は、駆動素子40を含む。駆動素子40は、駆動信号Dの印加に伴いノズル21からインクを吐出させるエネルギーを発生する(図3参照)。
移動ロボット60は、記録媒体90の表面に対してインクジェットヘッド20を第一移動速度V1で相対移動させ、記録媒体90の表面に対してインクジェットヘッド20を第二移動速度V2で相対移動させる(図4,5参照)。第二移動速度V2は第一移動速度V1とは異なる。制御装置70は、駆動信号Dを生成する信号情報を記憶し、信号情報によって示される駆動信号Dを出力する(図6参照)。駆動信号Dは、第一信号部分D1と、第二信号部分D2とを含む。第一信号部分D1は、第一移動速度V1に対応する第一周波数である。第二信号部分D2は、第二移動速度V2に対応する第二周波数である。第二移動速度V2は第一移動速度V1とは異なるから、第二周波数も第一周波数とは異なる。信号情報は、第一周波数情報と、第二周波数情報とを含む。第一周波数情報は、第一信号部分D1を生成する。第二周波数情報は、第二信号部分D2を生成する。
そのため、柄の記録時、駆動信号Dを生成するために複雑な演算処理を実行する必要がなく、予め記憶させた信号情報から駆動信号Dを生成することができる。駆動信号Dの生成に伴う処理負荷を低減することができる。柄の記録時、記録媒体90の表面とインクジェットヘッド20との相対移動の移動速度Vに対応させた周波数Fの駆動信号Dを出力することができる。
(2)調整方法は、取得工程と、記憶工程とを含む。取得工程は、移動ロボット60を駆動し、記録媒体90の表面に対してインクジェットヘッド20を移動経路に沿って相対移動させ、移動ロボット60から一定の周期Tで出力される位置情報(x,y,z)を順次取得する。移動経路は、記録媒体90の表面への柄の記録時に予め設定される(図4,5参照)。位置情報(x,y,z)は、記録媒体90の表面とインクジェットヘッド20との相対位置に対応する。記憶工程は、信号情報を記憶する。信号情報は、駆動素子40に印可される駆動信号Dを生成する(図6参照)。信号情報は、第一周波数情報と、第二周波数情報とを含む。第一周波数情報は、第一周波数の駆動信号Dの第一信号部分D1を生成する。第一周波数の第一信号部分D1は、記録媒体90の表面に対してインクジェットヘッド20が第一移動速度V1で相対移動する場合に出力される(図4~6参照)。第一周波数は、第一移動速度V1に対応する。第二周波数情報は、第二周波数の駆動信号Dの第二信号部分D2を生成する。第二周波数の第二信号部分D2は、記録媒体90の表面に対してインクジェットヘッド20が第二移動速度V2で相対移動する場合に出力される(図4~6参照)。第二周波数は、第二移動速度V2に対応する。
そのため、駆動信号Dを生成する信号情報を予め記憶することができる。柄の記録時、予め記憶させた信号情報から駆動信号Dを生成することができる。柄の記録時、駆動信号Dを生成するために複雑な演算処理を実行する必要がなく、予め記憶させた信号情報から駆動信号Dを生成することができる。駆動信号Dの生成に伴う処理負荷を低減することができる。記録媒体90が表面形状の異なる新たな記録媒体90となる場合、表面形状の相違に起因する移動経路の変更に対応させてインクジェット記録装置10を調整することができる。この調整方法は、インクジェット記録装置10を新たな表面形状の記録媒体への柄の記録に適宜対応させることができる。この点を考慮すると、この調整方法は、新たな表面形状の記録媒体への柄の記録に対応可能な新たなインクジェット記録装置10の製造方法ということもできる。柄の記録時、記録媒体90の表面とインクジェットヘッド20との相対移動の移動速度Vに対応させた周波数Fの駆動信号Dを出力することができる。
<変形例>
実施形態は、次のようにすることもできる。以下に示す変形例のうちの幾つかの構成は、適宜組み合わせて採用することもできる。以下では、上記とは異なる点を説明することとし、同様の点についての説明は適宜省略する。
(1)インクジェット記録装置10では、接続I/F71、コントローラ72、ヘッド駆動部75及びスイッチ部76は、制御装置70としてまとめられている(図1参照)。制御装置70のこれら各部は、制御ボックスのような単一の筐体内に設けられていなくてもよい。例えば、スイッチ部76は、インクジェットヘッド20に近い位置に設けられていてもよい。
(2)制御装置70は、コントローラ72を備える(図1参照)。コントローラ72は、単一の制御機器であってもよく、又は複数の制御機器の組み合わせであってもよい。この他、コントローラ72は、1以上の制御機器と1以上の制御回路との組み合わせであってもよい。コントローラ72の構成は、諸条件を考慮して適宜決定される。
(3)記録媒体90の表面とインクジェットヘッド20との相対移動の移動速度Vの変化に関し、実施形態では、次の態様を例示した(図4~6参照)。前述の態様では、この移動速度Vは、移動経路中の位置P0~P1、位置P2~P3、位置P4~P5及び位置P6~P7で「第一移動速度V1~第二移動速度V2~第一移動速度V1」へと同様に変化する。
インクジェット記録装置10は、各種の表面形状を有する記録媒体を柄の記録対象とする。例えば、記録媒体が球体又は半球体であり、球体の球面又は半球体の半球面に柄を記録することがある。この場合、ティーチングによって設定された移動経路が第一経路部分及び第二経路部分を含むことがある。第一経路部分の例としては、球体の赤道位置を含む円周部分が挙げられる。第二経路部分の例としては、第一経路部分より極側寄りの円周部分が挙げられる。記録媒体の表面に対するインクジェットヘッド20の相対移動の移動速度Vは、第一経路部分では一定の第一移動速度V1となることがあり、第二経路部分では一定の第二移動速度V2となることがある。
調整処理及び調整方法によれば、上記同様、第一経路部分及び第二経路部分を含む移動経路での移動速度Vの変化に対応する信号情報を記憶装置74に記憶することができる。柄の記録時、記憶装置74に記憶された信号情報から駆動信号Dを生成し、これを出力することができる。インクジェット記録装置10は、各種の表面形状を有する記録媒体に適切なインク吐出を行うことができる。
(4)信号情報は、位置P0~P7の移動経路の全体分をまとめた単一のデータであってもよく、又は複数のデータ部分の組み合わせであってもよい。信号情報が複数のデータ部分の組み合わせである場合、信号情報は、移動経路の経路部分に対応させて分割させた複数のデータ部分の組み合わせであってもよい。
例えば、実施形態の移動経路(図4,5参照)に基づけば、信号情報は、位置P0~P1、位置P1~P2、位置P2~P3、位置P3~P4、位置P4~P5、位置P5~P6、位置P6~P7に対応する7つのデータ部分の組み合わせであってもよい。上述した通り、インクジェットヘッド20は、位置P1~P2への移動時、位置P3~P4への移動時及び位置P5~P6への移動時、インクを吐出しない(図1,5参照)。調整方法の記憶工程(調整処理の記憶処理)は、位置P1~P2、位置P3~P4及び位置P5~P6の位置情報(x,y,z)を処理対象から除外してもよい。この場合、信号情報は、位置P0~P1、位置P2~P3、位置P4~P5、位置P6~P7に対応する4つのデータ部分の組み合わせであってもよい。この他、上述した変形例の第一経路部分及び第二経路部分に基づけば、信号情報は、第一経路部分に対応するデータ部分及び第二経路部分に対応するデータ部分の組み合わせ、又はこれらのデータ部分を含む複数のデータ部分の組み合わせであってもよい。
調整方法の記憶工程(調整処理の記憶処理)は、信号情報として複数のデータ部分を記憶する。複数のデータ部分は、対応する経路部分に関連付けられてもよい。柄の記録時、コントローラ72は、移動ロボット60から一定の周期Tで出力される位置情報(x,y,z)に従い対応するデータ部分を特定し、このデータ部分から駆動信号Dを生成する。
10 インクジェット記録装置、 15 載置台、 16 第一支持具
17 第二支持具、 20 インクジェットヘッド、 21 ノズル
22 第一端面、 23 本体部、 24 第二端面、 25 供給口
26 内部流路、 27 本流部、 28 支流部、 29 圧力室、 30 流入口
31 流出口、 32 第一流路部、 33 第二流路部、 35 振動板
36 第三端面、 40 駆動素子、 41 第四端面、 45,46 信号線
47 拘束部、 50 インク経路、 51 メインタンク、 52 サブタンク
53 第一インク流路、 54 第二インク流路、 60 移動ロボット
70 制御装置、 71 接続インターフェース(接続I/F)
72 コントローラ、 73 演算装置、 74 記憶装置、 75 ヘッド駆動部
76 スイッチ部、 90 記録媒体、 A1 第一軸、 A2 第二軸
A3 第三軸、 A4 第四軸、 A5 第五軸、 A6 第六軸、 B 基準点
D 駆動信号、 D1 第一信号部分、 D2 第二信号部分
P0,P1,P2,P3,P4,P5,P6,P7 位置、 S1,S2 領域
V 移動速度, V1 第一移動速度、 V2 第二移動速度

Claims (2)

  1. ノズルから記録媒体の表面にインクを吐出するインクジェットヘッドと、
    前記記録媒体の表面に対して前記インクジェットヘッドを予め設定された移動経路に沿って相対移動させる移動ロボットと、
    制御装置と、を備え、
    前記インクジェットヘッドは、駆動信号の印加に伴い前記ノズルから前記インクを吐出させるエネルギーを発生する駆動素子を含み、
    前記移動ロボットは、
    前記記録媒体の表面に対して前記インクジェットヘッドを第一移動速度で相対移動させ、
    前記記録媒体の表面に対して前記インクジェットヘッドを前記第一移動速度とは異なる第二移動速度で相対移動させ、
    前記制御装置は、
    前記駆動信号を生成する信号情報を記憶し、
    前記信号情報によって示される前記駆動信号を出力し、
    前記駆動信号は、
    前記第一移動速度に対応する第一周波数の第一信号部分と、
    前記第二移動速度に対応する第二周波数の第二信号部分と、を含み、
    前記信号情報は、
    前記第一信号部分を生成する第一周波数情報と、
    前記第二信号部分を生成する第二周波数情報と、を含む、インクジェット記録装置。
  2. インクジェット記録装置のインクジェットヘッドのノズルから吐出されるインクによって柄が記録される記録媒体の表面に対して前記インクジェットヘッドを相対移動させる移動ロボットを駆動し、前記記録媒体の表面に対して前記インクジェットヘッドを前記記録媒体の表面への柄の記録時に予め設定された移動経路に沿って相対移動させ、前記移動ロボットから一定の周期で出力される、前記記録媒体の表面と前記インクジェットヘッドとの相対位置に対応する位置情報を順次取得する、取得工程と、
    駆動信号の印加に伴い前記ノズルから前記インクを吐出させるエネルギーを発生する前記インクジェットヘッドの駆動素子に印加される前記駆動信号を生成する信号情報を記憶する、記憶工程と、を含み、
    前記記憶工程は、前記記録媒体の表面に対して前記インクジェットヘッドが第一移動速度で相対移動する場合に出力される前記第一移動速度に対応する第一周波数の前記駆動信号の第一信号部分を生成する第一周波数情報と、前記記録媒体の表面に対して前記インクジェットヘッドが前記第一移動速度とは異なる第二移動速度で相対移動する場合に出力される前記第二移動速度に対応する第二周波数の前記駆動信号の第二信号部分を生成する第二周波数情報と、を含む前記信号情報を記憶する、インクジェット記録装置の調整方法。
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