JP7310023B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

開示の実施形態は、記録装置に関する。
記録装置の1つとして、ヘッドから液体や液滴を吐出することにより、画像等の記録を行うインクジェット記録方式を利用したインクジェットプリンタやインクジェットプロッタが知られている。前述のインクジェット方式の記録装置に関して、安定した吐出性能を確保することを目的とした技術が提案されている。
特開2016-159514号公報
実施形態の一態様に係る記録装置は、所定の回転軸まわりに回転可能であり、内部で液体を循環させつつ、液体を吐出する液体吐出部と、印刷方向に沿って往復移動しながら液滴を吐出するように液体吐出部の動作を制御する制御部とを備える。制御部は、液体吐出部の内部を循環する液体の正圧側から印刷が開始されるように、液体吐出部の位置及び姿勢を制御する。
図1は、実施形態に係る液体吐出システムの概要を示す模式図である。 図2は、実施形態に係る液体吐出システムの概要を示す模式図である。 図3は、実施形態に係る液体吐出ヘッドの外観構成の模式的に示す斜視図である。 図4は、実施形態に係る液体吐出ヘッドの平面図である。 図5は、実施形態に係る液体吐出ヘッドの内部の流路を模式的に示す図である。 図6は、実施形態に係る液体吐出システムの概略的なハードウェア構成例を示す図である。 図7は、実施形態に係る液体吐出システムが備える各部の機能構成の一例を示すブロック図である。 図8は、実施形態に係るヘッド制御用データの概要を示す図である。 図9は、実施形態に係る液体吐出ヘッドの動作制御の概要(その1)を示す図である。 図10は、実施形態に係る液体吐出ヘッドの反転方法(その1)を示す図である。 図11は、実施形態に係る液体吐出ヘッドの反転方法(その2)を示す図である。 図12は、実施形態に係る液体吐出ヘッドの動作制御の概要(その2)を示す図である。 図13は、実施形態に係る制御ユニットにより実行される処理手順の一例を示すフローチャートである。 図14は、変形例に係る液体吐出システムの概略的な構成を示す模式図である。 図15は、変形例に係る制御ユニットにより実行される処理手順の一例を示すフローチャートである。 図16は、変形例に係る液体吐出システムの概要を示す図である。
以下、本願が開示する記録装置の実施形態を、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態により、本願に係る発明が限定されるものではない。
以下の実施形態では、本願が開示する記録装置の一例として、インクジェット方式で液体(又は液滴)を吐出する液体吐出ヘッドがロボットアームに搭載された液体吐出システムについて説明する。本願が開示する記録装置は、インクジェット記録方式を利用したインクジェットプリンタやインクジェットプロッタの他、インクジェット方式で液体(又は液滴)を吐出する各種装置に適用できる。
<<液体吐出システムの概要>>
図1及び図2を用いて、実施形態に係る液体吐出システムの概要について説明する。図1及び図2は、実施形態に係る液体吐出システムの概要を示す模式図である。
図1又は図2に示すように、液体吐出システム1は、制御ユニット100と、ロボットアーム200と、液体吐出ヘッド300と、循環装置400とを備える。
制御ユニット100は、例えば、ロボットアーム200に内蔵される。なお、制御ユニット100は、ロボットアーム200からは独立した外部装置に搭載され、ロボットアーム200と通信可能に接続されてもよい。制御ユニット100は、ロボットアーム200の動作を制御する指令をロボットアーム200に出力する。これにより、制御ユニット100は、ロボットアーム200を介して、ロボットアーム200の最先端部に取り付けられた液体吐出ヘッド300(及び循環装置400)の位置及び姿勢を制御する。
制御ユニット100は、ロボットアーム200により、液体吐出ヘッド300(及び循環装置400)を移動させることができる。これにより、制御ユニット100は、液体吐出ヘッド300(及び循環装置400)の位置を変更できる。また、制御ユニット100は、ロボットアーム200により、液体吐出ヘッド300(及び循環装置400)を所定の回転軸(例えば、Y軸やZ軸)まわりに回転させることができる。これにより、制御ユニット100は、液体吐出ヘッド300(及び循環装置400)の向きや角度などの姿勢を変更できる。
ロボットアーム200は、制御ユニット100からの指令に従って、液体吐出ヘッド300の位置及び姿勢等を変化させるように動作する。ロボットアーム200は、例えば室内又は室外の水平な床面に載置される基台5に組み付けられる。なお、ロボットアーム200は、基台5の上を移動可能な構成であってもよい。ロボットアーム200は、曲げ伸ばし、及び回転自在に組み付けられた複数の部品により構成される。ロボットアーム200は、液体吐出ヘッド300にとって必要となる移動や姿勢などの変更が可能な自由度を備えていれば、図1や図2に示す構成に特に限定されるものではない。
液体吐出ヘッド300は、内部で液体を循環させつつ、液体を吐出する、いわゆる循環型のインクジェットヘッドである。液体吐出ヘッド300は、印刷(記録)を行う対象物Bの略水平な作業面SF_Bや、対象物Bの略垂直な作業面SF_Bに対して、液体を吐出する液体吐出部として機能する。液体吐出ヘッド300は、循環装置400とともにロボットアーム200の最先端部に取り付けられる。
循環装置400は、液体吐出ヘッド300との間を循環する液体の循環圧力を制御することにより、液体吐出ヘッド300に液体を供給する。循環装置400は、液体吐出ヘッド300とともに、ロボットアーム200の最先端部に取り付けられる。循環装置400は、液体吐出ヘッド300と一体となって位置や姿勢が変更される。
ところで、液体吐出ヘッド300に供給される液体の循環圧力は、ロボットアーム200による液体吐出ヘッド300の位置や姿勢の変化の影響を受ける。特に、液体の吐出量が多い場合に、循環圧力に対する影響が大きくなり、吐出抜けが発生する場合がある。このような問題点に鑑み、本願は、吐出抜けの発生を抑制し、記録する画像の品質を保つことができる液体吐出システム1を提案する。
<<液体吐出ヘッドの構成例>>
図3~図5を用いて、実施形態に係る液体吐出ヘッド300について説明する。図3は、実施形態に係る液体吐出ヘッドの外観構成の模式的に示す斜視図である。図4は、実施形態に係る液体吐出ヘッドの平面図である。図5は、実施形態に係る液体吐出ヘッドの内部の流路を模式的に示す図である。
図3に示すように、液体吐出ヘッド300は、箱型の部材310と平板形状の部材320とを含む筐体を備えている。液体吐出ヘッド300の筐体には、循環装置400からヘッド内部に液体を供給するための第1の流路RTと、ヘッド内部で回収された液体を循環装置400に送り出す返すための第2の流路RTとが設置されている。図4又は図5に示すように、液体吐出ヘッド300の部材320は、第1の流路RTを通じてヘッド内部に液体が供給される供給口Pinと、第2の流路RTを通じてヘッド内部から液体が排出される排出口Poutとを有する。
図3に示すように、液体吐出ヘッド300は、供給リザーバ301と、供給マニホールド302と、回収マニホールド303と、回収リザーバ304と、素子305とを有している。
供給リザーバ301は、液体吐出ヘッド300の長手方向(Y軸方向)に伸びた細長い形状を有し、供給マニホールド302と繋がっている。供給リザーバ301は、内部に流路を有する。図4又は図5に示すように、第1の流路RT及び供給口Pinを通じて供給リザーバ301に供給され、供給リザーバ301の流路に貯留された液体は、供給マニホールド302へと送り出される。
供給マニホールド302は、液体吐出ヘッド300の短手方向(X軸方向)に回収リザーバ304の手前まで延伸した細長い形状を有する。供給マニホールド302は、供給リザーバ301が有する流路及び素子305に連通した流路を内部に有する。図4又は図5に示すように、供給リザーバ301から供給マニホールド302へと送り出された液体は、供給マニホールド302から素子305へと送り出される。
回収マニホールド303は、液体吐出ヘッド300の短手方向(X軸方向)に供給リザーバ301の手前まで延伸した細長い形状を有する。回収マニホールド303は、回収リザーバ304が有する流路及び素子305と連通した流路を内部に有する。図4又は図5に示すように、素子305(吐出孔305h)から外部へ吐出されなかった液体は、回収マニホールド303へと送り出される。
回収リザーバ304は、液体吐出ヘッド300の長手方向(Y軸方向)に伸びた細長い形状を有し、回収マニホールド303と繋がっている。回収リザーバ304は、内部に流路を有する。図4又は図5に示すように、回収マニホールド303から回収リザーバ304に送り出され、回収リザーバ304の流路に貯留された液体は、排出口Pout及び第2の流路RTを通じて、循環装置400へと送り返される。
素子305は、吐出孔305hを有する。素子305は、例えば、図示しない圧力室で生成された負圧によって供給マニホールド302から液体を吸引し、吸引した液体を図示しない圧力室で生成された正圧によって吐出孔305hから対象物Bに向かって吐出させる。
<<液体吐出システムのハードウェア構成例>>
続いて、実施形態に係る液体吐出システムの概略的な構成について説明する。図6は、実施形態に係る液体吐出システムの概略的なハードウェア構成例を示す図である。なお、図6は、液滴吐出システムのハードウェア構成の一例を概略的に示すものであり、図6に示す例には特に限定される必要はない。なお、図6に示す例において、矢印はデータ又は信号の流れを表し、実線は物理的な接続関係を表している。
図6に示すように、液体吐出システム1は、各種センサを備える。具体的には、液体吐出システム1は、カメラ21と、距離センサ22と、姿勢センサ23と、加速度センサ24と、方位センサ25とを備える。
カメラ21は、印刷(記録)を行う対象物B(作業面SF_Bや作業面SF_B)を撮影する機能を有する。カメラ21は、ロボットアーム200の任意の位置に取り付けられる。液体吐出システム1は、設置位置が異なるカメラ21を複数台備えてもよい。カメラ21は、撮影した画像を制御ユニット100に出力する。また、カメラ21は、広角カメラであってもよい。この場合、制御ユニット100は、広角カメラが撮影した液体吐出システム1の上方を画像から抽出点を抽出する。そして、制御ユニット100は、抽出した特徴点を仮想視点として、対象物B(作業面SF_Bや作業面SF_B)の記録(印刷)状況を俯瞰した俯瞰画像を生成することもできる。これにより、制御ユニット100は、記録(印刷)の状況を判断できる。
距離センサ22は、記録(印刷)を行う対象物B(作業面SF_Bや作業面SF_B)と液体吐出ヘッド300との距離を検出する。距離センサ22は、ToF(Time of Flight)センサや、深度マップあるいは深度画像などを取得する深度センサ(深度カメラともいう)等により実現できる。距離センサ22は、記録(印刷)を行う対象物B(作業面SF_Bや作業面SF_B)と液体吐出ヘッド300との距離を検出可能な循環装置400の任意の位置に設けられる。距離センサ22は、検出結果を制御ユニット100に出力する。制御ユニット100は、距離センサ22により検出された距離に基づいて、対象物B(作業面SF_Bや作業面SF_B)と液体吐出ヘッド300との相対的な位置関係に応じた動作を実行できる。
姿勢センサ23は、液体吐出ヘッド300の姿勢を検出する。姿勢センサ23は、例えば3軸又は9軸のジャイロセンサにより実現できる。姿勢センサ23は、液体吐出ヘッド300の姿勢、例えばロール(Roll)、ピッチ(Pitch)、ヨー(Yaw)を検出する。姿勢センサ23は、循環装置400の任意の位置に設けられる。すなわち、液体吐出システム1では、循環装置400の姿勢を液体吐出ヘッド300の姿勢として検出する。姿勢センサ23は、検出結果を制御ユニット100に出力する。制御ユニット100は、姿勢センサ23により検出された姿勢に基づいて、液体吐出ヘッド300の姿勢を特定できる。
加速度センサ24は、液体吐出ヘッド300に加わる加速度を検出する。加速度センサ24は、循環装置400の任意の位置に取り付けられる。すなわち、液体吐出システム1では、循環装置400に加わる加速度を液体吐出ヘッド300に加わる加速度として検出する。加速度センサ24は、検出結果を制御ユニット100に出力する。制御ユニット100は、加速度センサ24の検出結果と、後述する方位センサ25の検出結果とに基づいて、例えば、液体吐出ヘッド300の印刷開始時の位置に対する現在位置を算出できる。
方位センサ25は、液体吐出ヘッド300が向く方位(向き)を検出する。方位センサ25は、例えば、地磁気センサにより実現できる。方位センサ25は、循環装置400の任意の位置に取り付けられる。すなわち、液体吐出システム1では、循環装置400の向きを液体吐出ヘッド300の向きとして検出する。方位センサ25は、検出結果を制御ユニット100に出力する。制御ユニット100は、方位センサ25の検出結果に基づいて、液体吐出ヘッド300の印刷開始時の向きに対する現在の向きを算出できる。
なお、上述した姿勢センサ23、加速度センサ24及び方位センサ25は、IMU(Inertial Measurement Unit)により実装されていてもよい。また、液体吐出システム1は、図6に例示する以外の超音波センサや温度センサ、人感センサなどの他のセンサを備えていてもよい。
また、液体吐出システム1は、ロボットアーム200を駆動させるための駆動機構を備える。この駆動機構は、例えば、ロボットアーム200を構成するリンク(骨部)やジョイント(関節部分)、エンドエフェクタを含む可動部31と、可動部31を駆動するためのアクチュエータ32と、モータの回転角(の位置)を検出するエンコーダ33とを含む。また、駆動機構は、上述した各種のセンサなどと協働した動作を実現することにより、液体吐出ヘッド300の位置及び姿勢などを適切に制御する。可動部31のエンドエフェクタは、液体吐出ヘッド300及び循環装置400に接続される。エンコーダ33は、光学式や磁気式などの任意の検出方式のエンコーダを用いることができる。なお、ロボットアーム200を構成するリンクは、シリアルリンクであってもよいし、パラレルリンクであってもよい。
また、液体吐出システム1は、吐出ポンプ34と、吸引ポンプ35と、液体吐出ヘッド300とを備える。
吐出ポンプ34は、第1の流路RT及び供給口Pinを通じて、タンク(図示略)に貯留された液体を液体吐出ヘッド300に送給する。吐出ポンプ34は、タンクに貯留された液体を液体吐出ヘッド300に送り出すための正圧を発生させる。吐出ポンプ34は、例えば、予め設定された一定の供給圧力で、タンクに貯留された液体を液体吐出ヘッド300に送出できる。
吸引ポンプ35は、排出口Pout及び第2の流路RTを通じて、液体吐出ヘッド300から吐出されずにヘッド内部において回収された液体をタンクに送給する。吸引ポンプ35は、ヘッド内部において回収された液体を吸引して、タンクに送り返すための負圧を発生させる。吸引ポンプ35は、例えば、予め設定された一定の回収圧力で、液体吐出ヘッド300から吸引した液体をタンク201に送出できる。
吐出ポンプ34及び吸引ポンプ35は、ギアポンプなどの回転ポンプや、ダイヤフラムポンプなど容積式ポンプにより実装できる。
また、液体吐出システム1は、システムの動作を統括的に制御するコントローラ10を備える。コントローラ10は、信号処理回路11と、CPU(Central Processing Unit)12と、DRAM(Dynamic Random Access Memory)13、フラッシュROM(Read Only Memory)14、USB(Universal Serial Bus)コネクタ15と、無線通信部16とが内部バス17を介して相互に接続された構成を備える。なお、液体吐出システム1は、図2には示していないが、カメラ21や、アクチュエータ42や、吐出ポンプ34や、吸引ポンプ35との間でデータを入出力するための各種インターフェイスを備える。また、液体吐出システム1は、液体吐出システム1が備える各部に電力を供給するバッテリなどを備えてもよい。
上述した各種のセンサや、アクチュエータ32や、エンコーダ33や、吐出ポンプ34や、吸引ポンプ35は、信号処理回路11と接続されている。信号処理回路11は、上述の各種センサから供給される各センサデータやポンプデータ、外部端末40から受信する制御信号等を順次取り込み、これらのデータを、それぞれ内部バス17を介してDRAM13内の所定位置に順次格納する。
DRAM13に格納された各センサデータやポンプデータ等は、CPU12が液体吐出システム1の動作制御を行う際に利用される。また、これらのデータは、必要に応じて、無線通信部16を介し、サーバ等の外部装置へ送信される。なお、無線通信部16は、Bluetooth(登録商標)やWiFi(登録商標)などの無線LAN(Local Area Network)や移動体通信網等の所定のネットワークを介して、外部装置や外部端末40等と通信を行なうための通信機能を備える。
CPU12は、例えば、液体吐出システム1に対する電源の投入時、USBコネクタ15に接続された外部メモリ50に格納された制御プログラムを読み出し、読み出した制御プログラムをDRAM13に格納する。また、CPU12は、フラッシュROM14に格納された制御用データ(印刷制御用データや姿勢制御用データ)を読み出し、読み出した制御用データをDRAM13に格納する。
また、CPU12は、上述のように信号処理回路11よりDRAM13に順次格納される各センサデータやポンプデータ、制御用データ等に基づいて、液体吐出システム1の動作制御を実行する。例えば、CPU12は、DRAM13に順次格納される各センサデータや制御用データに基づいて、液体吐出ヘッド300の位置や姿勢等を特定する。液体吐出ヘッド300の位置や姿勢等を特定した結果に基づいて、アクチュエータ42に与える制御指令を生成する。CPU12は、生成した制御指令を、信号処理回路11を介して、アクチュエータ42に出力する。また、CPU12は、DRAM13に順次格納される制御用データに基づいて、吐出ポンプ34及び吸引ポンプ35に与える制御指令を生成する。CPU12は、生成した制御指令を、信号処理回路11を介して、吐出ポンプ34及び吸引ポンプ35に出力する。
このようにして、液体吐出システム1は、CPU12等のハードウェアと制御プログラム等の所定のプログラムとの協働により、システムの動作を統括的に制御する。
<<液体吐出システム1が備える各部の機能構成例>>
以下、実施形態に係る液体吐出システム1が備える各部の機能構成例について説明する。図7は、実施形態に係る液体吐出システムが備える各部の機能構成の一例を示すブロック図である。なお、図7は、液体吐出システム1が備える各部の機能構成の一例を機能ブロックで示すものであり、実施形態に係る液体吐出システム1の各種機能を実現できる構成であれば、図7に示す例に特に限定される必要はない。また、図7は、実施形態に係る液体吐出システム1が備える各部の機能を表しており、一般的なその他の構成要素についての記載を省略している。また、図7に示す液体吐出システム1が備える各部の各構成要素は機能概念的なものであり、図7に示す例に限定されるものではなく、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。例えば、各機能ブロックの分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することが可能である。なお、図7に示す例において、細い実線はデータ又は信号の流れを表し、太い実線は物理的な接続関係を表している。
図7に示すように、液体吐出システム1が備える制御ユニット100は、入出力IF(Inter Face)部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
入出力IF部110は、ロボットアーム200や循環装置400との間で各種データを入出力するための各種インターフェイスである。
記憶部120は、例えば、図6に示すDRAM13及びフラッシュROM14などの半導体メモリ素子や、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置などにより構成される。記憶部120は、例えば、制御部130により実行される各種処理を実現するためのプログラム及びデータ等を記憶できる。記憶部120が記憶するプログラムには、制御部130の各部に対応する処理機能を実現するための制御プログラムが含まれる。記憶部120が記憶するプログラムには、OS(Operating System)や各種アプリケーションプログラムが含まれる。
図7に示すように、記憶部120は、印刷制御用データ記憶部121とヘッド制御用データ記憶部122とを有する。
印刷制御用データ記憶部121は、対象物Bの印刷(記録)を制御するための印刷制御用データを記憶する。印刷制御用データは、対象物B1のサイズや形状などに関する情報、印刷プロパティの設定情報、印刷開始位置や印刷終了位置の情報、及び吐出ポンプ34や吸引ポンプ35の圧力の目標値の情報などを含む。
ヘッド制御用データ記憶部122は、液体吐出ヘッド300の位置や姿勢を制御するためのヘッド制御用データを記憶する。ヘッド制御用データは、対象物B(作業面SF_Bや作業面SF_B)に対する液体吐出ヘッド300の姿勢に関する設定情報を含む。図8は、実施形態に係るヘッド制御用データの概要を示す図である。
図8に示すように、ヘッド制御用データは、相互に対応付けられた「ヘッドの移動姿勢」の項目と「ヘッドの向き」の項目を有する。「ヘッドの移動姿勢」の項目には、対象物B(作業面SF_Bや作業面SF_B)に対して印刷(記録)を行う際の液体吐出ヘッド300の移動姿勢が設定される。「ヘッドの向き」の項目には、印刷方向に沿って往復移動する液体吐出ヘッド300の往路及び復路の各々について液体吐出ヘッド300の向きを決定するための供給口Pin及び排出口Poutの位置関係が設定される。
図8に示す例では、移動姿勢が「略水平」で、移動が「往路」である場合、液体吐出ヘッド300の向きを決定するための情報として、印刷方向(ヘッド移動方向)に直交する方向に対し、供給口Pin:「左」で、排出口Pout:「右」となるような相対的な位置関係が設定される。一方、移動姿勢が「略水平」で、移動が「復路」である場合、液体吐出ヘッド300の向きを決定するための情報として、印刷方向(ヘッド移動方向)に直交する方向に対し、供給口Pin:「右」で排出口Pout:「左」となるような相対的な位置関係が設定される。これにより、液体吐出ヘッド300の移動姿勢が略水平である場合、液体吐出ヘッド300の内部を循環する液体の正圧側(圧力が高い側)から常に印刷が開始される。ここで、正圧側とは、液体吐出ヘッド300に対して液体が供給される供給側であり、液体吐出ヘッド300の内部を循環する液体の上流側であるともいえる。なお、図8に示す印刷方向と、供給口Piと、排出口Poutとの間の相対的な位置関係は、液体吐出ヘッド300の内部構造や液体の循環方向に応じて決定されるものであり、液体吐出ヘッド300の内部構造や液体の循環方向が異なれば、当然のことながら、図8に示す印刷方向と、供給口Piと、排出口Poutとの間の相対的な位置関係も変更される。
また、図8に示す例では、移動姿勢が「略垂直」で、移動が「往路」である場合、印刷方向(ヘッド移動方向)に直交する方向に対し、液体吐出ヘッド300の向きを決定するための情報として、供給口Pin:「上」で、排出口Pout:「下」となるような相対的な位置関係が設定される。一方、移動姿勢が「略垂直」で、移動が「復路」である場合、液体吐出ヘッド300の向きを決定するための情報として、印刷方向(ヘッド移動方向)に直交する方向に対し、供給口Pin:「下」で、排出口Pout:「上」となるような相対的な位置関係が設定される。これにより、液体吐出ヘッド300の移動方向が略垂直である場合であっても、液体吐出ヘッド300の内部を循環する液体の正圧側(供給側)から常に印刷が開始される。なお、図7に示す例では、往路および復路のそれぞれについてヘッドの向きを決定するための情報が設定されるが、往路に対応するヘッドの向きのみを設定し、復路では180度反転することが設定されていてもよい。
制御部130は、図5に示すコントローラ10(信号処理回路11やCPU12、DRAM13など)により実現される。制御部130が実行する各種処理は、例えば、CPU12などのプロセッサによってDRAM13などの内部メモリから読み込まれた制御プログラムに記述された命令が、内部メモリを作業領域として実行されることにより実現される。CPU12などのプロセッサが内部メモリから読み込むプログラムには、OSやアプリケーションプログラムが含まれる。なお、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
<<制御部による動作制御の具体例>>
以下、制御部130による動作制御の具体例について説明する。図9は、実施形態に係る液体吐出ヘッドの動作制御の概要(その1)を示す図である。図10は、実施形態に係る液体吐出ヘッドの反転方法(その1)を示す図である。図11は、実施形態に係る液体吐出ヘッドの反転方法(その2)を示す図である。図9には、印刷時の液体吐出ヘッド300の動作を示す模式図9-1と、液体吐出ヘッド300の平面拡大図9-2とを示している。図9に示す例では、液体吐出ヘッド300が間隔をあけて印刷を行っているようにみえるが、液体吐出ヘッド300の動作の様子を分かりやすく示すためのものである。つまり、印刷方法に応じて、印刷領域に対して隙間なく印刷されるように液体吐出ヘッド300の位置及び姿勢が制御されてもよいし、印刷領域に対して印刷箇所を一部オーバーラップさせながら印刷されるように液体吐出ヘッド300の位置及び姿勢が制御されてもよい。
制御部130は、ロボットアーム200を介して、印刷方向PDに沿って往復移動しながら液体を吐出するように液体吐出ヘッド300の動作を制御する。制御部130は、液体吐出ヘッド300の内部を循環する液体の正圧側から印刷が開始されるように、ロボットアーム200の動作及び液体吐出ヘッド300の位置及び姿勢を制御する。すなわち、制御部130は、圧力の高い供給リザーバ301側の素子305が配列されている側から対象物B(作業面SF_Bや作業面SF_B)に対する印刷が常に開始されるように、液体吐出ヘッド300の向きを調整する。
具体的には、図9の模式図9-1に示すように、制御部130は、ヘッド制御用データを参照し、液体吐出ヘッド300の移動姿勢が略水平である場合(XY平面に対して略水平である場合)、往路OWでの印刷開始から印刷完了まで、印刷方向PDに直交する方向(X軸方向)に対し、供給口Pin:「左」で、排出口Pout:「右」となるように液体吐出ヘッド300の向きを制御する。また、図9の平面拡大図9-2に示すように、制御部130は、液体吐出ヘッド300の向きを制御する際、素子305の配列方向が印刷方向PDに直交する方向(X軸方向)と平行になるように調整する。
往路OWの印刷(1ラインの印刷)が完了すると、制御部130は、ヘッド制御用データを参照し、次の印刷予定ラインである復路HWの印刷開始から印刷完了まで、印刷方向PDに直交する方向(X軸方向)に対し、供給口Pin:「右」で、排出口Pout:「左」となるように液体吐出ヘッド300の向きを反転させる。制御部130は、往路OWと復路HWとの間で印刷するラインに隙間が生じないように、所定の回転軸まわりに円弧状に180度移動させることにより、液体吐出ヘッド300の向きを反転させる。例えば、図10に示すように、制御部130は、排出口Poutを回転軸AXとして、液体吐出ヘッド300を左回りに180度円弧状に移動させることができる。その際に、往路OWと復路HWとの間で印刷するラインに隙間が生じないように、液体吐出ヘッド300の向きを反転させる。また、図11に示すように、制御部180は、液体吐出ヘッド300の位置を変えることなく、その場で180度反転させることにより、液体吐出ヘッド300の向きを反転させてもよい。この場合、制御部130は、液体吐出ヘッド300の向きを反転させた後、次の印刷予定ラインの印刷開始位置まで液体吐出ヘッド300を移動させる。なお、制御部130は、往路OWの印刷が完了した後、液体吐出ヘッド300が復路の印刷開始まで退避するメンテナンス領域MA上で液体吐出ヘッド300の向きを反転させる。
また、往路OWの場合と同様に、制御部130は、液体吐出ヘッド300の向きを制御する際、素子305の配列方向が印刷方向PDに直交する方向(X軸方向)と平行になるように調整する。また、制御部130は、復路HWの印刷(1ラインの印刷)が完了すると、ヘッド制御用データを参照し、次の印刷予定ラインである往路OWの印刷開始から印刷完了まで、印刷方向PDに直交する方向(X軸方向)に対し、供給口Pin:「左」で、排出口Pout:「右」となるように液体吐出ヘッド300の向きを反転させる。この場合、制御部130は、供給口Pinを回転軸AXとして、液体吐出ヘッド300を右回りに180度円弧状に移動させることにより、液体吐出ヘッド300の向きを反転させることができる。また、制御部130は、液体吐出ヘッド300の位置を変えることなく、その場で180度反転させることにより、液体吐出ヘッド300の向きを反転させてもよい。
図9に示す例において、制御部130は、対象物Bの作業面SF_Bに対して全てのラインの印刷が完了するまで、1ライン(往路または復路)の印刷が完了する都度、液体吐出ヘッド300の向きを反転させる動作を繰り返し実行する。このようにして、制御部130は、液体吐出ヘッド300が対象物Bの作業面SF_Bに対して略水平な移動姿勢で往復移動しながら印刷を実行する際、液体吐出ヘッド300の内部を循環する液体の正圧側(圧力が高い側)から常に印刷が開始されるように液体吐出ヘッド300の向きを制御する。これにより、制御部130は、略水平な移動姿勢での印刷時の吐出抜けの発生を抑制し、記録する画像の品質を保つことができる。
図12は、実施形態に係る液体吐出ヘッドの動作制御の概要(その2)を示す図である。図12には、印刷時の液体吐出ヘッド300の動作を示す模式図12-1と、液体吐出ヘッド300の平面拡大図12-2とを示している。図12に示すように、制御部130は、液体吐出ヘッド300の移動姿勢が略垂直である場合(YZ平面に対して略水平である場合)も、図9に示す例と同様に、液体吐出ヘッド300の内部を循環する液体の正圧側から印刷が開始されるように、液体吐出ヘッド300の位置及び姿勢を制御する。
すなわち、制御部130は、ヘッド制御用データを参照し、液体吐出ヘッド300の移動姿勢が略垂直である場合(YZ平面に対して略水平である場合)、液体吐出ヘッド300による往路OWでの印刷開始から印刷完了まで、印刷方向PDに直交する方向(Z軸方向)に対し、供給口Pin:「上」で、排出口Pout:「下」となるように液体吐出ヘッド300の向きを制御する。また、制御部130は、液体吐出ヘッド300の向きを制御する際、素子305の配列方向が印刷方向PDに直交する方向(Z軸方向)と平行になるように調整する。
往路OWの印刷(1ラインの印刷)が完了すると、制御部130は、ヘッド制御用データを参照し、折り返しの復路HWでの印刷開始から印刷完了まで、印刷方向PDに直交する方向(Z軸方向)に対し、供給口Pin:「下」で、排出口Pout:「上」となるように液体吐出ヘッド300の向きを反転させる。反転の方法は、上述の図10や図11に示す例と同様である。なお、制御部130は、往路OWの印刷が完了した後、液体吐出ヘッド300が復路の印刷開始まで退避するメンテナンス領域MA上で液体吐出ヘッド300の向きを反転させる。
また、往路OWの場合と同様に、制御部130は、液体吐出ヘッド300の向きを制御する際、素子305の配列方向が印刷方向PDに直交する方向(X軸方向)と平行になるように調整する。
図12に示す場合も、制御部130は、対象物Bの作業面SF_Bに対して全てのラインの印刷が完了するまで、1ライン(往路または復路)の印刷が完了する都度、液体吐出ヘッド300の向きを反転させる動作を繰り返し実行する。このようにして、制御部130は、液体吐出ヘッド300が対象物Bの作業面SF_Bに対して略垂直な移動姿勢で往復移動しながら印刷を実行する際、液体吐出ヘッド300の内部を循環する液体の正圧側(圧力が高い側)から常に印刷が開始されるように液体吐出ヘッド300の向きを制御する。これにより、制御部130は、略垂直な移動姿勢での印刷時の吐出抜けの発生を抑制し、記録する画像の品質を保つことができる。
図7に戻り、液体吐出システム1が備える循環装置400は、センサ部410を有する。センサ部410は、図6に示す距離センサ22や、姿勢センサ23や、加速度センサ24や、方位センサ25により実現できる。センサ部410は、検出結果を制御ユニット100に出力する。センサ部410による検出結果には、記録(印刷)を行う対象物B(作業面SF_Bや作業面SF_B)と液体吐出ヘッド300との距離や、液体吐出ヘッド300の姿勢や、液体吐出ヘッド300に加わる加速度や、液体吐出ヘッド300が向く方位(向き)などを含む。
また、循環装置400は、図3に示す吐出ポンプ34及び吸引ポンプ35を有する。循環装置400は、液体吐出ヘッド300との間を循環する液体の循環圧力を制御することにより、液体吐出ヘッド300に液体を供給する。液体吐出ヘッド300に対して、液体を供給する。
<<制御ユニットによる処理手順例>>
以下、図13を用いて、液体吐出システム1において制御ユニット100が実行する処理手順の一例を説明する。図13は、実施形態に係る制御ユニットにより実行される処理手順の一例を示すフローチャートである。図13に示す処理手順は、制御ユニット100が有する制御部130により実現される。
図13に示すように、制御部130は、記憶部120から印刷制御用データ及びヘッド制御用データを読み込む(ステップS101)。
また、制御部130は、循環装置400から取得するセンサ部410の検出結果(距離情報)に基づいて、印刷対象物である対象物Bとの位置関係を特定する(ステップS102)。
また、制御部130は、印刷制御用データと、ステップS102で特定した位置関係に基づいて、液体吐出ヘッド300を所定の印刷開始位置に位置付ける(ステップS103)。
また、制御部130は、循環装置400から取得するセンサ部410の検出結果(姿勢や方位)に基づいて、液体吐出ヘッド300の位置及び姿勢を特定する(ステップS104)。
また、制御部130は、ヘッド内を循環する液体の正圧側(圧力の高い側)が印刷開始側となるように、液体吐出ヘッド300の向きを調整する(ステップS105)。
液体吐出ヘッド300の向きを調整した後、制御部130は、印字動作の実行及び制御を行う(ステップS106)。
制御部130は、1ライン(往路又は復路)の印刷が完了したか否かを判定する(ステップS107)。
制御部130は、1ライン(往路又は復路)の印刷が完了していないと判定した場合(ステップS107;No)、上述のステップS106の処理手順に戻り、印字動作の制御を継続する。
一方、制御部130は、1ライン(往路又は復路)の印刷が完了したと判定した場合(ステップS107;Yes)、全てのラインの印刷が完了したか否かを判定する(ステップS108)。
制御部130は、全てのラインの印刷が完了したと判定した場合(ステップS108;Yes)、液体吐出ヘッド300を所定の退避位置に退避させ(ステップS109)、図13に示す処理手順を終了する。
一方、制御部130は、全てのラインの印刷が完了していないと判定した場合(ステップS108;No)、液体吐出ヘッド300の向きを反転させ(ステップS110)、上述のステップS106の処理手順に戻り、印字動作の実行及び制御を行う。
<<変形例>>
(リフレッシュ処理について)
上述の実施形態において、1ラインの印刷が完了する都度、液体吐出ヘッド300の吐出面(吐出孔305hを有する面)をクリーニングするリフレッシュ処理を実行してもよい。図14は、変形例に係る液体吐出システムの概略的な構成を示す模式図である。
図14に示すように、液体吐出システム1は、ワイパーブレード500を備える。制御ユニット100は、液体吐出ヘッド300の向きを反転させる際に、液体の吐出面をワイピングするように、ワイパーブレード500の動作を制御する。
また、液体吐出システム1は、ワイピング以外の方法で、リフレッシュ処理を実行してもよい。例えば、制御ユニット100は、液体吐出ヘッド300の向きを反転させる際に、捨て印字(フラッシング)してもよい。あるいは、制御ユニット100、液体吐出ヘッド300をメニスカス揺動させながら液体吐出ヘッド300の向きを反転させてもよい。なお、上述した各リフレッシュ処理は、上述のメンテナンス領域MAで実行してもよい。
以下、変形例に係る制御ユニット100が実行する処理手順の一例を説明する。図15は、変形例に係る制御ユニットにより実行される処理手順の一例を示すフローチャートである。図15に示す処理手順は、制御ユニット100が有する制御部130により実現される。なお、変形例に係る制御ユニット100により実行される処理手順は、図15に示すステップS208の処理手順を有する点が、上述の実施形態に係る制御ユニット100により実行される処理手順(図13参照)とは相違する。以下、上述の実施形態との相違点について説明する。
図15に示すように、制御部130は、1ライン(往路又は復路)の印刷が完了したと判定した場合(ステップS207;Yes)、液体吐出ヘッド300の吐出面のリフレッシュ処理を実行する(ステップS208)。
リフレッシュ処理後、制御部130は、全てのラインの印刷が完了したか否かを判定し(ステップS209)、後段の処理を実行する。
なお、制御部130は、リフレッシュ処理として液体吐出ヘッド300をメニスカス揺動させる場合、ステップS209の処理手順の後にリフレッシュ処理を実行してもよい。
(印刷時の姿勢について)
本願が開示する液体吐出システム1は、上述した実施形態のように、略水平な作業面SF_Bに対して略水平な姿勢を維持しながら印刷を実行したり、略垂直な作業面SF_Bに対して略垂直な姿勢を維持しながら印刷を実行したりする以外にも、印刷対象物に応じて、様々な姿勢を維持しながら印刷を実行できる。図16は、変形例に係る液体吐出システムの概要を示す図である。
図16に示すように、変形例に係る液体吐出システム1において、制御ユニット100の制御部130は、印刷対象物である対象物B2の略水平な作業面SF_Bや略垂直な作業面SF_Bだけでなく、曲面である作業面SF_Bに対しても、液体吐出ヘッド300の位置及び姿勢を柔軟に変更しながら液体DPを吐出して、印刷を実行できる。この場合にも、制御部130は、液体吐出ヘッド300の内部を循環する液体の正圧側(圧力が高い側)から印刷が開始されるように、液体吐出ヘッド300の位置及び姿勢を制御する。
上述の実施形態及び変形例では、液体吐出システム1がロボットアームを備え、制御ユニット100が、ロボットアーム200を通じて、ロボットアーム200の最先端部に取り付けられた液体吐出ヘッド300の位置及び姿勢を制御する例を説明した。上述の実施形態及び変形例に係る液体吐出システム1の制御は、インクジェット記録方式を利用したインクジェットプリンタやインクジェットプロッタの他、インクジェット方式で液体(又は液滴)を吐出する各種装置に適用できる。この場合、インクジェット記録方式を利用したインクジェットプリンタ等の各種装置は、1ラインの印刷が完了する都度、液体吐出ヘッド30の向きを反転させる機構を備えればよい。また、ラインの印刷が完了する都度、液体吐出ヘッド30の向きを反転させる例示をしたが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、制御ユニット100は、ラインの印刷が完了する都度、液体吐出ヘッド30を流れる液体の循環方向を逆にしてもよい。具体的には、制御ユニット100は、往路OWの印刷が完了した後、循環圧力を制御し、正圧を負圧すればよい。それにより、液体吐出ヘッド300の内部を循環する液体の正圧側(圧力が高い側)から印刷が開始されるようになる。
添付の請求項に係る技術を完全かつ明瞭に開示するために特徴的な実施形態に関し記載してきた。しかし、添付の請求項は、上記の実施形態に限定されるべきものでなく、本明細書に示した基礎的事項の範囲内で当該技術分野の当業者が創作しうるすべての変形例及び代替可能な構成により具現化されるべきである。
1 液体吐出システム
5 基台
10 コントローラ
11 信号処理回路
12 CPU
13 DRAM
14 フラッシュROM
15 USBコネクタ
16 無線通信部
17 内部バス
21 カメラ
22 距離センサ
23 姿勢センサ
24 加速度センサ
25 方位センサ
31 可動部
32 アクチュエータ
33 エンコーダ
34 吐出ポンプ
35 吸引ポンプ
100 制御ユニット
110 入出力IF
120 記憶部
121 印刷制御用データ記憶部
122 ヘッド制御用データ記憶部
130 制御部
200 ロボットアーム
300 液体吐出ヘッド
301 供給リザーバ
302 供給マニホールド
303 回収マニホールド
304 回収リザーバ
305 素子
400 循環装置
410 センサ部

Claims (11)

  1. 所定の回転軸まわりに回転可能であり、内部で液体を循環させつつ、液体を吐出する液体吐出部と、
    印刷方向に沿って往復移動しながら液体を吐出するように前記液体吐出部の動作を制御する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記液体吐出部の内部を循環する液体の正圧側から印刷が開始されるように、前記液体吐出部の位置及び姿勢を制御する
    記録装置。
  2. 内部で液体を循環させつつ、液体を吐出する液体吐出部と、
    前記液体吐出部を印刷方向に沿って往復移動させるロボットアームと、
    前記ロボットアームを介して、印刷方向に沿って往復移動しながら液体を吐出するように前記液体吐出部の動作を制御する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記液体吐出部の内部を循環する液体の正圧側から印刷が開始されるように、前記液体吐出部または前記ロボットアームを制御する
    記録装置。
  3. 前記制御部は、
    前記液体吐出部が印刷対象物に対して略水平な姿勢を維持するように制御する
    請求項1に記載の記録装置。
  4. 前記制御部は、
    前記液体吐出部が印刷対象物に対して略垂直な姿勢を維持するように制御する
    請求項1に記載の記録装置。
  5. 前記制御部は、
    往復移動の往路または復路の移動が完了する都度、前記液体吐出部の向きを反転させる
    請求項3又は4に記載の記録装置。
  6. 前記制御部は、
    前記液体吐出部を円弧状に移動させて前記液体吐出部の向きを反転させる
    請求項5に記載の記録装置。
  7. 前記制御部は、
    前記液体吐出部を回転させて前記液体吐出部の向きを反転させる
    請求項5に記載の記録装置。
  8. 前記制御部は、
    前記液体吐出部の向きを反転させる際に、前記液体の吐出面をリフレッシュする
    請求項5~7のいずれか1つに記載の記録装置。
  9. 前記吐出面をワイピングするワイピング機構をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記液体吐出部の向きを反転させる際に、前記液体の吐出面をワイピングする
    請求項8に記載の記録装置。
  10. 前記制御部は、
    前記液体吐出部の向きを反転させる際に、捨て印字を行う
    請求項8に記載の記録装置。
  11. 前記制御部は、
    前記液体吐出部をメニスカス揺動させながら前記液体吐出部の向きを反転させる
    請求項8に記載の記録装置。
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