次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであり、部材ないし部分の縦横の寸法や縮尺は実際のものとは異なることに留意すべきである。従って、具体的な寸法や縮尺は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
また、以下に示す実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
〔構成〕
図1乃至図26は、本実施の形態を示す図である。
まず、本実施の形態の構成を説明する。
以下、容器としてガラス製のびんを生産する場合を例に挙げて説明する。
図1は、本実施の形態に係る容器検査システム1を適用するびん生産工場の一例を示すブロック図である。また、図2は、本実施の形態に係るびんの標準検査ラインの一例を示す図であり、図3は、本実施の形態に係る容器検査システム1の一構成例を示すブロック図である。
最初に、本実施の形態に係る容器検査システム1を適用するびん生産工場300におけるびんの製造工程について説明する。
このびん生産工場300では、図1に示すように、まず、ガラスの原料をガラス溶解窯301にて1400[℃]程度の熱で溶解し、この溶解したガラス原料をフォアハース302にて温度調整(例えば1100[℃]に調整)する。この温度調整されたガラス溶融体は、シヤブレード321によって順次びん一本分のゴブ322にカットされる。このゴブ322は製びん機303の各金型331に供給される。
ここで、本実施の形態の製びん機303は、図1に示すように、セクション1~12及びセクションごとのキャビティA~Dで区分けされた製びん位置にそれぞれ金型331を配置可能に構成されており、最大で「12(セクション)×4(キャビティ)=48」個の金型331を用いて並列にびんの製造を行うことが可能となっている。なお、セクション数が12及びキャビティ数が4の製びん機を例に挙げたが、この構成に限らず、他のセクション数及びキャビティ数の製びん機を用いる構成としてもよい。
各金型331は、モールド金型であって、製造するびんの種類ごとに異なる形状に形成されており、びん口を成形する口型及び大まかな形を作る粗型から構成される第1の金型と、びんを最終の形に仕上げる底型及び仕上型から構成されるびん形状をした第2の金型とを有している。製びん機303は、供給されたゴブ322を第1の金型にてパリソンと呼ばれるびんの原形に成形し、このパリソンを第2の金型に移して、第2の金型にて高圧空気でびん形状に膨らませることでびん成形体HB(Hot Bottle)を成形する。
本実施の形態では、底型又は仕上型によって、各びん成形体HBの表面(例えば底部や裾部の表面)には、その製造に用いられた金型の識別情報である型番を示す凹凸形状(以下、「CID(Cavity Identification Device)マーク」と称す)が形成される。このCIDマークは、金型ごとに異なる形状に形成されており、型番読取装置150(図3を参照)にてCIDマークを読み取り、読み取ったCIDマークの情報を解析することで金型ごとに固有の型番を得るようにしている。なお、底部に型番を示す凹凸形状を設ける構成に限らず、この底部の凹凸形状に加えて、又はこれとは別にびんの裾部分に数字による型番を設ける構成としてもよい。また、成形時にびんに型番を識別するための識別情報を設ける構成としたが、この構成に限らず、成形後に例えばレーザ刻印等によってびんに識別情報を設ける構成としてもよい。
本実施の形態において、びんを製造する金型を識別する情報(以下、「型番情報」と称す)としては、金型の型番の情報に加えて、金型の配置位置を示すセクション番号(1~12)及びキャビティ種別(A~D)の情報がある。例えば、型番21の金型がセクション1のキャビティBに配置されている場合、後述するカレントモールド画面にて、これらの関係が管理用サーバ100のデータベースに登録される。そして、型番21の金型で製造されたびんの表面には「21」が型番として得られるように構成されたCIDマークが形成される。型番を示すCIDマークは、びん1本1本に形成され、びんに形成されたCIDマークの示す型番から、そのびんが、どの場所(セクション及びキャビティ)の、どの金型から製造されたかが解るようになっている。
金型331によって成形された高温状態のびん成形体HBは、搬送路308に沿って徐冷窯304へと搬送され、徐冷窯304にてゆっくりと時間をかけて冷却される。
また、本実施の形態では、製造された複数のびん成形体HBの一部が抜き取られて、図2に示す電子秤10によってその質量が人手により検査(測定)される。
一方、徐冷窯304で冷却されたびん成形体CB(Cold Bottle:以下、単に「びん」と称す)は、搬送路308に沿って検査棟305へと搬送される。
検査棟305は、検査装置等306と、包装機307とが設置された棟である。本実施の形態において、検査装置等306には、図2に示すように、寸法測定機11と、強度検査機13とが配置されている。加えて、複数種類の欠点を検査する総合検査装置15と、びんの外観を検査する外観検査機17と、目視検査による検査結果を通知する目視検査結果通知機19とが配置されている。
本実施の形態では、複数ラインあるびんの製造ラインの各ラインにおいて、強度検査機13及び総合検査装置15の組で構成される検査ラインを、複数ライン(図2の例では2ライン)備えている。そして、これら複数の検査ラインによって並行してびんの強度及び欠点の検査が行われる。また、本実施の形態では、各検査ラインを、「流れ」と称し、例えば、検査ラインが3ラインある場合は、それぞれのラインを流れ1、流れ2、流れ3として区別している。
寸法測定機11は、びんの各部分の寸法を測定するものであり、複数の検査ステーションを備えている。各検査ステーションにはステーション毎に異なった測定項目を割付けることができ、パラメータで設定された測定動作を行う。測定結果のデータは、寸法データ収集用端末108(図3を参照)へと送信される。
強度検査機13は、送られてきたびんの種類が予め設定された検査対象のびんの種類である場合に、各びんの側壁部及び底部に圧力を加えて側壁部及び底部の強度を検査するものである。強度検査機13は、強度検査に耐えられたびんを総合検査装置15に搬送し、強度検査に耐えられなかったびんを廃棄する。
ここで、各検査ラインの強度検査機13の入口側、即ち各検査ラインの入口には単独検査機排除数センサ21aが配置され、各検査ラインの強度検査機13の出口側、即ち総合検査装置15の入口側には単独検査機排除数センサ21bが配置されている。単独検査機排除数センサ21aは、検査ラインの入口を通過するびんを検知し、単独検査機排除数センサ21bは強度検査機13を通過したびんを検知するセンサである。これらセンサのOFF(非検知)状態からON(検知)状態への変化は、カウントデータ処理装置109(図3を参照)によってカウントされる。単独検査機排除数センサ21aの非検知状態から検知状態への変化のカウント数(以下、「検知数」と称す)から、単独検査機排除数センサ21bの検知数を減算することで、強度検査機13で排除されたびんの本数が計算できる。また、単独検査機排除数センサ21bの検知数は、総合検査装置15に入るびんの本数となる。
総合検査装置15は、複数種類の欠点についてその有無を種類ごとに順に検査する複数の検査機15a、15b、15c・・・を備えており、例えば、15aは口部傷検査機、15bは異物検査機、15cは肉厚検査機・・・というように、各検査機により異なる内容の検査が行われる。総合検査装置15に送り込まれたびんは例えば反時計回りに間欠的に回転しステーションを移動しながら、各検査機15a、15b、15c・・・の順で順次検査されていく。各検査機15a、15b、15c・・・は、検査装置本体から送られるタイミング信号に基づくタイミングで検査を行い、良否信号を検査装置本体に送り返す。タイミング信号は本体が反時計回りに回転し、ステーションを移動させるごとに所定のタイミングで発するパルスである。
図2の例では、第1ステーションには検査機15a、第2ステーションには検査機15b、第3ステーションには検査機15cが備えられている。なお、1つのステーションに複数の検査機を設けることもできる。検査を終了したびんは振り分け装置(不図示)に送り込まれ、良品又は不良品に振り分けられる。
振り分け装置は、びんを移動させるコンベアの上にガイドによって区分けされた良品用の搬送路310及び不良品用の搬送路(不図示)を有する。不良品用の搬送路は、良品用の搬送路310から分岐している。また、不良品用の搬送路の末端にはカレットシュート(不図示)が設けられている。検査装置本体は、それぞれのびんについての各検査機からの良否信号を総合し、そのびんについての総合判定信号(良品(OK)又は不良品(NG))を振り分け装置に送る。振り分け装置は、検査装置本体からの総合判定信号に基づき、不良品の排除又は良品の搬送路310への誘導を行う。振り分け装置によって搬送路310へと誘導されたびんは、搬送路310に沿って外観検査機17へと搬送される。
また、不良品用の搬送路の傍には、総合検査機排除数センサ23が設けられており、搬送路を搬送されるびんが検知され、その検知数がカウントデータ処理装置109にてカウントされる。
総合検査装置15には、型番読取装置150が組み込まれており、検査装置本体は、各検査機の検査結果の情報を、型番ごと及び欠点の種類ごとに、各型番情報及び各欠点の種類の情報に対応付けて欠点データ処理装置107(図3を参照)へと送信する。
外観検査機17は、びんの外観を検査し、外観に欠点が見つかったびんを不良品として排除し、欠点の見つからなかったびんを良品として搬送路310に沿って目視検査場へと搬送する。この外観検査機17によって排除されるびんは、単独検査機排除数センサ21cによって検知され、その検知数が、カウントデータ処理装置109にてカウントされる。
以下、単独検査機排除数センサ21a~21cを、総じて「単独検査機排除数センサ21」と称する。
目視検査場では、目視検査員によるびんの目視検査が行われ、欠点が見つかった場合は、目視検査結果通知機19にて、見つかった欠点の種類に対応するボタンが押下されることで、見つかった欠点の情報がデータ収集用端末103(図3を参照)へと送信される。また、欠点の見つかったびんは不良品として排除される。この排除されるびんは、目視検査結果通知機19によって検知され、その検知数が、カウントデータ処理装置109にてカウントされる。
一方、目視検査にて、良品と判定されたびんは、包装機307へと搬送される。包装機307へと搬送されたびんは例えば千本単位で包装され、包装されたびんは倉庫に保管される。その後、倉庫に保管されたびんが、トラックによってお得意先へと出荷される。
また、包装機307の入口には、包装前通過数センサ25が設けられており、包装機307へと送られるびんが検知され、その検知数が、カウントデータ処理装置109にてカウントされる。
次に、本実施の形態に係る容器検査システム1の構成について説明する。
容器検査システム1は、上記説明した各種測定機及び検査機によって、製びん機303で製造されたびんの測定及び検査を行い、これら測定結果及び検査結果の情報に基づいて統計量を算出し、算出した統計量の情報を各種端末へと出力するシステムである。
この容器検査システム1は、図3に示すように、検査システム管理用サーバ100(以下、単に「管理用サーバ100」と称す)と、成形側端末101と、品質検査側端末102と、データ収集用端末103とを備える。加えて、オフィス端末104と、ゲートウェイ端末105と、本社ホスト106と、欠点データ処理装置107と、寸法データ収集用端末108と、カウントデータ処理装置109とを備える。
電子秤10、管理用サーバ100、成形側端末101、品質検査側端末102、データ収集用端末103、オフィス端末104、ゲートウェイ端末105、欠点データ処理装置107、寸法データ収集用端末108及びカウントデータ処理装置109は、それぞれHUB120を介してイントラネット199に接続されている。また、本社ホスト106は、インターネット198を介して、ゲートウェイ端末105に接続されている。
管理用サーバ100は、データ収集用端末103を介して取得した、製造されたびんに係る各種データを管理すると共に、各種データの集計情報を含む統計情報をシステム利用者の利用する各種端末に提供するサーバである。加えて、成形側端末101においてびんの製造に用いる金型の型番情報の設定、ピックアップコードセッティングなどを行う機能や、品質検査側端末102においてリジェクトセッティングを行う機能等を提供するなど、許可した端末に対して各種設定を行う機能を提供するサーバである。
具体的に、本実施の形態の管理用サーバ100は、上記各種の機能をWebシステムにて各端末に提供する。本実施の形態において、各端末の表示装置に表示される初期画面には、金型の型番情報ごとに集計された情報に基づく第1統計情報を表示するための「CID(1)メニュー」、金型に係る各種設定を行うための「CID(2)設定メニュー」を選択するタブが表示される。加えて、カウントデータ処理装置109によって収集されたカウントデータ基づく第2統計情報を表示するための「CS(1)メニュー」、生産予定やロス分析等に係る各種設定を行うための「CS(2)設定メニュー」、電子秤10や寸法測定機11などの各種計量器の測定結果を表示するための「計量器メニュー」を選択するタブが表示される(例えば図16を参照)。ここで、CSは、「Counting System」の略である。
本実施の形態に係る各メニューの項目は、CID(1)メニューであれば、代表的な項目として、例えば、品質モニタリング警報の一覧を表示する項目(表記は「品質モニタリング」)と、欠点の発生状況を示す情報を表示する項目(表記は「ワースト5」)とがある。加えて、型番読取装置150の読取状況の情報を表示する項目(表記は「モールドリード」)と、ピックアップ別検出率の経時変化を表示する項目(表記は「欠点別経時変化」)とがある(例えば図16を参照)。
また、CID(2)設定メニューであれば、代表的な項目として、例えば、「型番割り」についての設定を行うリジェクトセッティングの項目(表記は「リジェクトセッティング」)がある。ここで、「型番割り」は、検査機で排除できない欠点を有するびん、検査機で排除できなかった欠点を有するびんが発生した場合や、金型起因の欠点が発生した場合に、該当の金型について選択的に全数排除を行う処理である。具体的に、該当する金型で製造されたびんを、設定時間の間だけ全数排除する処理である。
加えて、CID(2)設定メニューの代表的な項目として、例えば、びんの製造に用いる金型の設定を行うための項目(表記は「カレントモールド」)と、製品ごと(びんの種類ごと)に発生する可能性のある欠点を検出する検査機を設定するピックアップコードセッティングを行う項目(表記は「ピックアップコード」)とがある(例えば図20を参照)。
また、CS(1)メニューであれば、代表的な項目として、図示省略するが、例えば、ライン別の歩留りの推移を表示する「ライン別歩留り推移」の項目があり、計量器メニューであれば、代表的な項目として、びんの質量の推移を表示するための「びん質量推移」の項目と、びんの寸法の推移を表示するための「びん寸法推移(AMG)」の項目とがある。
成形側端末101は、製造ラインごとに製びん機303の傍に設置された端末であり、びん生産工場で勤務するオペレーターのうち成形に係る仕事を行う成形担当の利用する端末である。成形側端末101では、管理用サーバ100が提供する各種データの統計情報の表示や、製びん機303の金型331の交換を行った場合の型番情報の管理用サーバ100のデータベースへの登録等を行うことが可能となっている。
品質検査側端末102は、製造ラインごとに設置されるとともに、冷却窯304から出たびんが検査棟305内に設置される端末である。品質検査側端末102は、びん生産工場で勤務するオペレーターのうち品質保証に係る仕事を行う品質検査担当の利用する端末である。品質検査側端末102では、管理用サーバ100が提供する各種データの統計情報の表示や、リジェクトセッティングによって型番割りを行う金型331の型番情報の管理用サーバ100のデータベースへの登録等を行うことが可能となっている。
データ収集用端末103は、電子秤10で測定された質量データと、寸法データ収集用端末108で収集された寸法データとを収集する機能を有する端末である。加えて、一定時間(例えば、10分ごと)ごとに、欠点データ処理装置107で各一定時間に収集及び集計された欠点の検査結果の情報を収集するとともに、カウントデータ処理装置109で各一定時間(例えば10分間)に収集及び集計されたカウント情報を収集する機能を有する端末である。さらに、データ収集用端末103は、収集した各種データを、一定時間間隔の集計データとして管理用サーバ100のデータベースに登録する機能と、この一定時間間隔の集計データを用いて各種ワークテーブルを作成する機能とを有している。
加えて、データ収集用端末103は、成形側端末101で後述するカレントモールド画面を介して登録された、交換された金型の型番情報や、品質検査側端末102で後述するリジェクトセッティング画面を介して設定された金型の型番情報を取得し、取得した型番情報を欠点データ処理装置107に送信する(書き込む)機能を有している。
オフィス端末104は、びん生産工場内のオフィスに設置された端末であり、型番情報の登録等は行えないが、管理用サーバ100が提供する各種データの統計情報の表示を行うことが可能な端末である。
ゲートウェイ端末105は、管理用サーバ100と、本社ホスト106とをインターネット198を介して接続する機能を有した端末である。
本社ホスト106は、本社に設置されたホストコンピュータであり、本社の社員が利用する各端末からの要求に応じて、ゲートウェイ端末105を介して、管理用サーバ100が提供する各種データの統計情報の各端末への出力処理を制御する機能を有している。
欠点データ処理装置107は、総合検査装置15からの型番情報ごと且つ欠点の種類ごとの検査結果の情報(以下、「欠点検査情報」と称す)を収集するとともに、データ収集用端末103からの要求に応じて一定時間の間に収集された欠点検査情報の集計情報をデータ収集用端末103に送信する機能を有している。
ここで、本実施の形態の総合検査装置15は、最大100個の検査機を搭載可能となっている。各検査機は、「ピックアップ」と呼ばれ、本実施の形態では、例えば、検査機が60個あるとした場合に、それぞれに、独立なピックアップNoが1~60まで対応付けられる。
そして、本実施の形態の欠点データ処理装置107の有する記憶装置には、ピックアップNo1~60にそれぞれ対応する60個のアドレスから構成されるアドレス空間が設けられている。ピックアップNo1~60に対応するアドレスは、各種欠点を検査する検査機の欠点検査情報に基づく欠点検出本数及び排除本数の出力番地を示すアドレスである。各ピックアップNoには、製品ごとに、上記ピックアップコードセッティングの項目においてオペレーターによって選択された各欠点の種類が1種類ずつ紐付けられ、総合検査装置15からの欠点検査情報を、各ピックアップNoに対応する欠点の種類ごと且つ型番情報ごとに対応するアドレスに書き込んでいく。
具体的に、型番情報ごとに各種欠点の検出数のカウント数を含む欠点検査情報がピックアップNo順にソートされて各ピックアップNoに対応するアドレスに書き込まれる。なお、各アドレスに書き込まれた欠点検査情報は、例えば、一定時間が経過してデータ収集用端末103に送信されるごとにクリアされる。
さらに、欠点データ処理装置107は、データ収集用端末103によって書き込まれた、上記リジェクトセッティングで設定されたリジェクト設定情報に基づいて、振り分け装置を制御し、設定された開始時刻から設定された型番割時間の間、設定された型番情報の金型で製造されたびんを全数排除する処理(型番割り)を実行する機能を有している。加えて、型番割りによって排除したびんの排除本数(型番割排除本数)の情報を型番情報ごとに収集するとともに、データ収集用端末103からの要求に応じて一定時間の間に収集された型番割排除本数の情報をデータ収集用端末103に送信する機能を有している。
寸法データ収集用端末108は、寸法測定機11で測定されたびんの各部の寸法情報を収集し、データ収集用端末103からの要求に応じて、収集した寸法情報をデータ収集用端末103に送信する機能を有している。
カウントデータ処理装置109は、単独検査機排除数センサ21a~21c、総合検査機排除数センサ23、目視検査排除数センサ24及び包装前通過数センサ25で検知されたびんの検知数をカウントし、そのカウント数情報を収集する機能を有している。そして、データ収集用端末103からの要求に応じて、一定時間の間に収集されたカウント数(検知数)の集計情報をデータ収集用端末103に送信する機能を有している。
〔管理用サーバ100のハードウェア構成〕
次に、管理用サーバ100のハードウェア構成を説明する。
図4は、管理用サーバ100のハードウェア構成の一例を示す図である。
管理用サーバ100は、図4に示すように、制御プログラムに基づいて演算及びシステム全体を制御するCPU(Central Processing Unit)30と、所定領域に予めCPU30の制御プログラム等を格納しているROM(Read Only Memory)32と、ROM32等から読み出したデータやCPU30の演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAM(Random Access Memory)34と、外部装置に対してデータの入出力を媒介するI/F(InterFace)38とで構成されており、これらは、データを転送するための信号線であるバス39で相互に且つデータ授受可能に接続されている。なお、I/F38には、ネットワークアダプタの機能も含まれている。
I/F38には、外部装置として、ヒューマンインターフェースとしてデータの入力が可能なキーボードやマウス等からなる入力装置40と、データやテーブル等をファイルとして格納する記憶装置42と、画像信号に基づいて画面を表示する表示装置44と、イントラネット199に接続するための信号線とが接続されている。
なお、成形側端末101、品質検査側端末102、データ収集用端末103、オフィス端末104、ゲートウェイ端末105及び寸法データ収集用端末108は、上記管理用サーバ100と同様に据え置き型を想定した端末から構成されている。
また、欠点データ処理装置107及びカウントデータ処理装置109は、シーケンサー(PLC(Programmable Logic Controller)とも呼ばれる)から構成されている。即ち、欠点データ処理装置107及びカウントデータ処理装置109は、プロセッサを備えた小型のコンピュータから構成された装置である。
〔各種テーブルについて〕
次に、管理用サーバ100の記憶装置42に記憶される各種テーブルについて説明する。
本実施の形態において、各種テーブルの各レコードは、主に、データ収集用端末103を介して収集された各種収集データや、成形側端末101及び品質検査側端末102を介して設定された各種設定データに基づいて管理用サーバ100にて登録又は更新が行われる。即ち、本実施の形態では、管理用サーバ100がデータベースサーバとしての機能も有している。
図5は、CID設定データ履歴(製品情報/型番設定etc)テーブル400、CID定時データ履歴(認識本数/排除本数etc)テーブル410、CID定時データ履歴(認識本数/排除本数etc)_30分ワークテーブル410_1及び欠点マスタテーブル415のデータ構造を示す図である。
管理用サーバ100の記憶装置42には、図5(a)、(b)及び(d)に示す、CID設定データ履歴(製品情報/型番設定etc)テーブル400、CID定時データ履歴(認識本数/排除本数etc)テーブル410及び欠点マスタテーブル415が記憶されている。
CID設定データ履歴(製品情報/型番設定etc)テーブル400は、びんの製造に使用された金型の情報を管理するテーブルである。
CID設定データ履歴(製品情報/型番設定etc)テーブル400には、図5(a)に示すように、主キー情報として設定される項目ごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、主キー情報として、工場を示す情報(例えば、T1=第1工場、T2=第2工場、T3=第3工場)、ガラス溶解窯の窯No、製造ラインのラインNo及びテーブルの更新を管理するためのCID更新No1が登録されている。加えて、これら主キー情報ごとに、更新日時、製品コード、製品名称、回転数、最大セクション数、最大キャビティ数、型番保護最小時間、1A~12A型番設定日時、1A~12A型番(現)、1A~12A型番(旧)の情報が登録されている。さらに、1B~12B型番設定日時、1B~12B型番(現)、1B~12B型番(旧)、1C~12C型番設定日時、1C~12C型番(現)、1C~12C型番(旧)、1D~12D型番設定日時、1D~12D型番(現)、1D~12D型番(旧)、オプション1~12型番及びその他の情報が登録されている。
ここで、上記CID更新No1は、例えば、テーブルを更新したときの西暦日付、時間(24時間表記)の情報を含む情報である。他のテーブルのCID更新Noについても同様である。また、上記回転数は、生産速度(BPM(Bottle Per Minute))であり、最大セクション数及び最大キャビティ数は、製造ラインで使用する製びん機303の最大セクション数及び最大キャビティ数である。ここで、びんの製造においては、型番の摩耗や不具合等によって、製造途中で金型331の変更が行われる。変更時点では、変更前の金型で製造されたびんがライン上に残っているため、変更後の金型で製造されるびんと合わせてライン上に2種類の金型331にて製造されたびんが混在する期間が発生する。本実施の形態では、混在している期間中は、変更前の金型331の情報を保持するようにしている。即ち、上記型番保護最小時間は、混在する期間が終了するまで変更前の金型331の情報を保持する時間となる。
また、上記1A~12A型番設定日時は、後述するカレントモールド画面において設定された、セクション1~12のキャビティAにそれぞれ配置された金型の型番の設定日時であり、上記1A~12A型番(現)は、製びん機303のセクション1~12のキャビティAに現在配置されている金型の型番であり、上記1A~12A型番(旧)は、1A~12A型番(現)の金型の変更前(一世代前)の金型の型番である。このことは、上記セクション1~12のキャビティB~Dについても同様である。また、上記オプション1~12型番は、金型(現)及び金型(旧)として登録されている金型以外の別の金型で製造されたびんがラインに流れている場合に登録される別の金型の型番情報である。
CID定時データ履歴(認識本数/排除本数etc)テーブル410は、金型の型番情報ごとに製造されたびんの総合検査装置15で認識された本数の情報、総合検査装置15で不良品と判定されて排除された本数の情報等を管理するテーブルである。
CID定時データ履歴(認識本数/排除本数etc)テーブル410には、図5(b)に示すように、主キー情報として設定される項目ごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、主キー情報として、工場、窯No、ラインNo、収集日時、流れ、セクション、キャビティ、型番、CID読込及びその他の情報が登録されている。加えて、これら主キー情報ごとに、更新日時、更新端末名、代表更新No、製品コード、口型、認識本数、型番割排除本数、排除本数、現型番、旧型番及びその他の情報が登録されている。
上記CID読込は、型番読取装置150による型番の読取状態を示す情報である。例えば、「0=正常、1=モールドエラー、2=コードエラー」などの情報が登録される。また、上記認識本数は、総合検査装置15によって検査を行ったびんの型番情報ごとの本数であり、上記排除本数は、総合検査装置15によって不良品と判定されて排除されたびんの型番情報ごとの本数である。また、上記型番割排除本数は、型番割りによって排除されたびんの型番情報ごとの本数である。
なお、CID定時データ履歴(認識本数/排除本数etc)テーブル410は、収集開始時刻から一定時間ごとに、一定時間が経過する間に収集及び集計された情報から構成されている。例えば、一定時間が「10分」であり、収集開始時刻が10:00である場合は、10:00~10:10、10:10~10:20、10:20~10:30・・・と10分ごとに、各10分の間に収集及び集計された情報から構成される。以下、一定時間を「10分」として説明する。
また、本実施の形態の管理用サーバ100は、各種統計情報の表示処理を行うにあたって、最新10分、最新30分、前1時間、前2時間、当シフト、前シフト、当日、前日のうちから任意の期間を選択し、選択した期間についての統計情報を表示する処理を行うようになっている。管理用サーバ100は、この期間ごとの表示処理を行うために、30分、1時間、シフト(例えば8時間)及び日(24時間)の各期間に対するワークテーブルを生成するように構成されている。これらワークテーブルは、記憶装置42に記憶され、例えば一定時間(例えば10分)ごとに新たなレコードが生成され、生成されたレコードが追加されるようになっている。このことは、以降説明する他のワークテーブルについても同様となる。
以下、CID定時データ履歴(認識本数/排除本数etc)テーブル410のワークテーブルについて、30分のワークテーブルを例に挙げて説明する。
CID定時データ履歴(認識本数/排除本数etc)_30分ワークテーブル410_1(以下、「30分ワークテーブル410_1)と略記する)は、図5(c)に示すように、管理用サーバ100において、CID定時データ履歴(認識本数/排除本数etc)テーブル410の時系列に連続する30分ぶんの3つのレコードに基づいて生成されるワークテーブルである。例えば、収集日時の時刻が10:20である場合は、収集時刻が10:00、10:10、10:20の3つのレコードに基づいてレコードが生成される。具体的に、30分ワークテーブル410_1は、認識本数、排除本数、型番割排除本数が上記3つのレコードに登録された数値の合計値となったレコードから構成されたテーブルとなる。その他の収集日時及び更新日時以外の情報は3つのレコードと共通となる。
同様に、管理用サーバ100では、認識本数、排除本数及び型番割排除本数について、1時間分の合計値、シフト分の合計値及び1日分の合計値がそれぞれ登録されたCID定時データ履歴(認識本数/排除本数etc)_1時間、シフト及び1日ワークテーブル410_2、410_3及び410_4が生成され、これら生成されたワークテーブルが記憶装置42に記憶される。これら各ワークテーブルは、30分ワークテーブル410_1と同様に前回の収集日時から10分経過するごとに新たなレコードが追加される。
欠点マスタテーブル415は、検査を行う欠点の情報を管理するテーブルである。
欠点マスタテーブル415には、図5(d)に示すように、主キー情報として設定される項目ごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、主キー情報として、欠点コードが登録されている。加えて、この主キー情報ごとに、欠点名(短縮)、検査機名、欠点名及び削除フラグの情報が登録されている。
図6は、CID定時データ履歴(欠点情報)テーブル420、CID定時データ履歴(欠点情報)_30分ワークテーブル420_1、CID定時データ履歴(ピックアップ情報)テーブル430及びCID定時データ履歴(ピックアップ情報)_30分ワークテーブル430_1のデータ構造を示す図である。
管理用サーバ100の記憶装置42には、図6(a)及び(c)に示す、CID定時データ履歴(欠点情報)テーブル420及びCID定時データ履歴(ピックアップ情報)テーブル430が記憶されている。
CID定時データ履歴(欠点情報)テーブル420は、金型の型番情報ごとに製造されたびんに発生した欠点の情報を管理するテーブルである。
CID定時データ履歴(欠点情報)テーブル420には、図6(a)に示すように、主キー情報として設定される項目ごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、主キー情報として、工場、窯No、ラインNo、収集日時、流れ、セクション、キャビティ、型番、CID読込及び欠点コードの情報が登録されている。加えて、これら主キー情報ごとに、欠点No、更新日時、更新端末名、代表更新No、製品コード、欠点名称、欠点検出本数及びその他の情報が登録されている。
上記欠点コードは、欠点の種類を示す情報であり、上記欠点Noは欠点コードの示す種類の欠点に付されたNoであり、上記欠点検出本数は、主キー情報の型番の金型で製造されたびんのうち欠点コードの示す種類の欠点が検出されたびんの本数である。
なお、CID定時データ履歴(欠点情報)テーブル420は、CID定時データ履歴(認識本数/排除本数etc)テーブル410と同様に、収集開始時刻から一定時間ごとに、一定時間が経過する間に収集及び集計された情報から構成されている。以下、一定時間を「10分」として説明する。
管理用サーバ100は、CID定時データ履歴(欠点情報)テーブル420についても、30分、1時間、シフト及び日のワークテーブルを生成するようになっている。以下、CID定時データ履歴(欠点情報)テーブル420の30分のワークテーブルを例に挙げて説明する。
CID定時データ履歴(欠点情報)_30分ワークテーブル420_1(以下、「30分ワークテーブル420_1」と略記する)は、図6(b)に示すように、管理用サーバ100において、CID定時データ履歴(欠点情報)テーブル420の最新の収集日時のレコードを含む時系列に連続する30分ぶんの3つのレコードに基づいて生成されるワークテーブルである。30分ワークテーブル420_1では、欠点検出本数が、30分ぶんの3つのレコードに登録された数値の合計値となったレコードから構成されたテーブルとなる。その他の収集日時及び更新日時以外の情報は3つのレコードと共通となる。
同様に、管理用サーバ100では、欠点検出本数について、1時間分の合計値、シフト分の合計値及び1日分の合計値がそれぞれ登録されたCID定時データ履歴(欠点情報)_1時間、シフト及び1日ワークテーブル420_2、420_3及び420_4が生成され、これら生成されたワークテーブルが記憶装置42に記憶される。これら各ワークテーブル420_1~420_4は、上記各ワークテーブル410_1~410_4と同様に、前回の収集日時から10分経過するごとに新たなレコードが追加されるようになっている。
CID定時データ履歴(ピックアップ情報)テーブル430は、金型の型番情報ごとに発生する設定されたピックアップの情報を管理するテーブルである。
CID定時データ履歴(ピックアップ情報)テーブル430には、図6(c)に示すように、主キー情報として設定される項目ごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、主キー情報として、工場、窯No、ラインNo、収集日時、流れ、セクション、キャビティ、型番、CID読込及びピックアップNoの情報が登録されている。加えて、これら主キー情報ごとに、更新日時、更新端末名、代表更新No、製品コード、ピックアップ欠点コード、ピックアップ欠点名称、ピックアップ欠点検出本数、その他の情報が登録されている。
上記ピックアップNoは、後述するピックアップコードセッティング画面にて設定された製品(びんの種類)ごとに設定された欠点の種類に紐づけられた番号(例えば1~60)である。上述した欠点データ処理装置107で管理されるピックアップNoに対応している。上記ピックアップ欠点コード、ピックアップ欠点名称及びピックアップ欠点検出本数は、設定された欠点に対する欠点コード、欠点名称及び欠点検出本数である。
管理用サーバ100は、CID定時データ履歴(ピックアップ情報)テーブル430についても、30分、1時間、シフト及び日のワークテーブルを生成するようになっている。以下、CID定時データ履歴(ピックアップ情報)テーブル430の30分のワークテーブルを例に挙げて説明する。
CID定時データ履歴(ピックアップ情報)_30分ワークテーブル430_1(以下、「30分ワークテーブル430_1と略記する)は、図6(d)に示すように、管理用サーバ100において、CID定時データ履歴(ピックアップ情報)テーブル430の最新の収集日時のレコードを含む時系列に連続する30分ぶんの3つのレコードに基づいて生成されるワークテーブルである。30分ワークテーブル430_1では、ピックアップ欠点検出本数が、30分ぶんの3つのレコードに登録された数値の合計値となったレコードから構成されたテーブルとなる。その他の収集日時及び更新日時以外の情報は3つのレコードと共通となる。
同様に、管理用サーバ100では、ピックアップ欠点検出本数について、1時間分の合計値、シフト分の合計値及び1日分の合計値がそれぞれ登録されたCID定時データ履歴(ピックアップ情報)_1時間、シフト及び1日ワークテーブル430_2、430_3及び430_4が生成され、生成されたワークテーブルが記憶装置42に記憶される。これら各ワークテーブル430_1~430_4は、上記各ワークテーブル410_1~410_4と同様に、前回の収集日時から10分経過するごとに新たなレコードが追加されるようになっている。
図7は、CIDピックアップ設定履歴テーブル440、CID設定データ履歴(ピックアップコード設定)テーブル450、CID型番変更履歴テーブル460及びCID型番割りデータ履歴テーブル470のデータ構造を示す図である。
管理用サーバ100の記憶装置42には、図7(a)~(d)に示す、CIDピックアップ設定履歴テーブル440、CID設定データ履歴(ピックアップコード設定)テーブル450、CID型番変更履歴テーブル460及びCID型番割りデータ履歴テーブル470が記憶されている。
CIDピックアップ設定履歴テーブル440は、上記ピックアップコードセッティングの項目で設定された情報を管理するテーブルである。
CIDピックアップ設定履歴テーブル440には、図7(a)に示すように、主キー情報として設定される項目ごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、主キー情報として、工場、窯No、ラインNo、更新日時及びピックアップコードの情報が登録されている。加えて、この主キー情報ごとに、製品名称、ステーションコード、欠点コード及び重大欠点区分の情報が登録されている。
上記ピックアップコードは上記ピックアップNoであり、上記ステーションコードは総合検査装置15のステーションNoであり、上記重大欠点区分は、重大欠点として設定されているか否かを示すフラグ情報であり、例えば、「0」が通常の欠点を示し、「1」が重大欠点を示す。重大欠点は、例えば、容器としての機能(密封性、衝撃耐久性等)を損なうような欠点等の容器に与える影響が極めて大きい欠点である。そのため、重大欠点が検出されたびんが1本でもある場合に、万が一検査機で排除されない場合も考慮して、早急に対処する必要がある。加えて、金型に起因する欠点である場合は、リジェクトセッティングによって、その金型で製造されたびんを全数排除するといった対処も行う。
CID設定データ履歴(ピックアップコード設定)テーブル450は、ピックアップコードセッティングの設定情報を管理するテーブルである。
CID設定データ履歴(ピックアップコード設定)テーブル450には、図7(b)に示すように、主キー情報として設定される項目ごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、主キー情報として、工場、窯No、ラインNo、CID更新No5及びピックアップコードの情報が登録されている。加えて、これら主キー情報ごとに、更新日時、ステーションコード、欠点コード、欠点名称及びその他の情報が登録されている。
CID型番変更履歴テーブル460は、金型の型番情報ごとに金型の変更を管理するテーブルである。
CID型番変更履歴テーブル460には、図7(c)に示すように、主キー情報として設定される項目ごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、主キー情報として、工場、窯No、ラインNo、型番及び型番変更日時の情報が登録されている。加えて、これら主キー情報ごとに、更新日時、更新端末名、代表更新No、セクション、キャビティ、その他の情報が登録されている。
CID型番割りデータ履歴テーブル470は、型番割りの情報(以下、「型番割情報」と称す)を管理するテーブルである。
CID型番割りデータ履歴テーブル470には、図7(d)に示すように、主キー情報として設定される項目ごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、主キー情報として、工場、窯No、ラインNo、収集日時及びSEQの情報が登録されている。加えて、これら主キー情報ごとに、更新日時、更新端末名、代表更新No、製品コード、型番割STATUS、実行待ち時間(トータル分)、実行時間(トータル分)、型番割り開始日時、型番割り終了日時、セクション、キャビティ、型番、欠点名称、コメント、型番割本数、その他の情報が登録されている。
上記収集日時は、型番割りが終了した日時の情報であり、上記SEQは、工場/窯/ライン/日付内でシーケンシャルにもつ数値である。また、上記型番割STATUSは、型番割りの実行状態を示す情報であり、実行待ちを示す「REQUEST=1」、実行中を示す「DOING=2」、実行完了を示す「COMPLETE=3」、実行開始を示す「START=4」などがある。上記実行待ち時間(トータル分)は、型番割りが実行されるまでの待ち時間であり、上記実行時間(トータル分)は、型番割りの実行時間である。
ここで、型番割りの実行中は、オペレーターが欠点の要因を取り除く作業を行うようになっており、要因が取り除けた場合は、設定した時間が経過後に型番割りが終了する。一方、予め設定した時間内で原因が取り除けないときは、型番割りを延長することができる。そのため、実際にかかったトータルの実行待ち時間及び実行時間が登録される。
なお、CID型番割りデータ履歴テーブル470には、型番割りを行う可能性のある金型の型番割情報も登録されている。具体的に、本実施の形態では型番割りを行う金型の登録数に上限(例えば15個)が設定されている。即ち、この型番割情報は、型番割りを行う金型の同時登録上限数を超えて登録された金型の型番割情報である。例えば、異なる2台の端末から同時刻に登録が行われて、これらの登録数が型番割りを行う金型の登録上限数を超えた場合に、登録できずに溢れた分が未登録の型番割情報として登録される。
未登録の型番割情報の一部は、後述するリジェクトセッティング画面605の未登録型番割情報表示領域223に表示される情報でもあり、型番割りを行う金型の登録数が登録上限数を下回っているときに、この画面にて本登録の操作を行うことで型番割りを実行することができるようになっている。
図8は、CID設定データ履歴(警報設定)テーブル480、CID定時データ履歴(警報情報)テーブル490、びん質量データ履歴テーブル500及びCS定時データ履歴(ライン別歩留り)テーブル510のデータ構造を示す図である。
管理用サーバ100の記憶装置42には、図8(a)~(d)に示す、CID設定データ履歴(警報設定)テーブル480、CID定時データ履歴(警報情報)テーブル490、びん質量データ履歴テーブル500及びCS定時データ履歴(ライン別歩留り)テーブル510が記憶されている。
CID設定データ履歴(警報設定)テーブル480は、欠点の検出内容(例えば検出率、検出本数など)に対する警報の設定情報を管理するテーブルである。
CID設定データ履歴(警報設定)テーブル480には、図8(a)に示すように、主キー情報として設定される項目ごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、主キー情報として、工場、窯No、ラインNo、CID更新No2及び欠点コードの情報が登録されている。加えて、これら主キー情報ごとに、表示順、更新日時、重大欠点区分(1:重大欠点/0:欠点)、欠点検出率上限、欠点検出率下限及びその他の情報が登録されている。
上記表示順は、警報設定画面での欠点の表示順を示す情報であり、上記欠点検出率上限及び欠点検出率下限は、警報の発生条件を決める情報である。
CID定時データ履歴(警報情報)テーブル490は、発生条件を満たすことによって発生した警報の発生状況の情報を管理するテーブルである。
CID定時データ履歴(警報情報)テーブル490には、図8(b)に示すように、主キー情報として設定される項目ごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、主キー情報として、工場、窯No、ラインNo、収集日時、セクション、キャビティ、型番、CID読込、警報種別、欠点コード及びその他の情報が登録されている。加えて、これら主キー情報ごとに、代表更新No、欠点名称、警報回数、メッセージ内容、備考及びその他の情報が登録されている。
なお、CID定時データ履歴(警報情報)テーブル490は、CID定時データ履歴(認識本数/排除本数etc)テーブル410と同様に、収集開始時刻から一定時間ごとに、一定時間が経過する間に収集及び集計された情報から構成されている。以下、一定時間を「10分」として説明する。
そして、図示省略するが、管理用サーバ100では、CID定時データ履歴(認識本数/排除本数etc)テーブル410と同様に、CID定時データ履歴(警報情報)テーブル490についてもワークテーブルが生成される。具体的に、警報回数について、30分ぶんの合計値、1時間分の合計値、シフト分の合計値及び1日分の合計値がそれぞれ登録されたレコードを有するCID定時データ履歴(警報情報)_30分、1時間、シフト及び日ワークテーブル490_1、490_2、490_3及び490_4が記憶装置42に記憶されている。これら各ワークテーブル490_1~490_4は、上記各ワークテーブル410_1~410_4と同様に、前回の収集日時から10分経過するごとに新たなレコードが追加されるようになっている。
びん質量データ履歴テーブル500は、抜き取りで測定したびんの質量の情報を管理するテーブルである。
びん質量データ履歴テーブル500には、図8(c)に示すように、主キー情報として設定される項目ごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、主キー情報として、工場、窯No、ラインNo、収集日時及びSEQの情報が登録されている。加えて、これら主キー情報ごとに、代表更新No、標準質量、上限質量、下限質量、びん質量、その他の情報が登録されている。
CS定時データ履歴(ライン別歩留り)テーブル510は、ライン別のびん製造の歩留りの情報を管理するテーブルである。
CS定時データ履歴(ライン別歩留り)テーブル510には、図8(d)に示すように、主キー情報として設定される項目ごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、主キー情報として、工場、窯No、ラインNo、型替順位及び収集日時の情報が登録されている。加えて、これら主キー情報ごとに、代表更新No、勤務名、製品コード、製品名称、規格質量、回転数、目標歩留り、分数、落下数及び冷出数の情報が登録されている。
上記落下数は、歩留りの分母(マシン回転数(BPM)×マシン稼働時間(分))であり、上記冷出数は、歩留りの分子であり、包装前通過数センサ25のびん検知のカウント値(検知数)である。
なお、CS定時データ履歴(ライン別歩留り)テーブル510は、上記CID定時データ履歴(認識本数/排除本数etc)テーブル410等と同様に、収集開始時刻から一定時間(例えば10分)ごとに、一定時間が経過する間に収集及び集計された情報から構成されている。
なお、記憶装置42に記憶されているテーブルは、上記説明したものに限らず、図示省略するが、他にも、寸法測定データ履歴テーブル、更新No管理テーブルなどが記憶装置42に記憶されている。
〔動作〕
次に、本実施の形態の動作を説明する。
システム利用者が、成形側端末101、品質検査側端末102、データ収集用端末103、オフィス端末104、本社の端末などで、容器検査システム1にて収集された情報に基づく統計情報等を表示するWebシステムを起動することで、上記した5つのメニューを選択するタブが表示された画面が表示される(例えば図16を参照)。以下、成形側端末101、品質検査側端末102、データ収集用端末103及びオフィス端末104を区別しない場合に、単に「利用者端末」と称する。
また、本実施の形態では、システム利用者は、利用者端末においてWebブラウザを起動し、容器検査システム1の専用のURLにアクセスすることで、上記5つのメニューが表示された起動画面が利用者端末の表示装置に表示される。
〔CID(1)初期画面表示処理〕
初めに、システム利用者が利用者端末を介してCID(1)メニューの各項目(図16を参照)のタブを選択した場合に、管理用サーバ100にて実行される初期画面の表示動作について説明する。
図9は、CID(1)初期画面表示処理を示すフローチャートであり、図16は、欠点のワースト5の一覧の表示情報と重大欠点のワースト5の一覧の表示情報とを含む表示画面の初期画面の一例を示す図である。また、図17は、表示条件設定画面の一例を示す図であり、図18は、品質モニタリング警報一覧画面の一例を示す図である。
管理用サーバ100のCPU30は、MPU(Micro-Processing Unit)等からなり、ROM32の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図9のフローチャートに示すCID(1)初期画面表示処理を実行する。
CID(1)初期画面表示処理は、CPU30において実行されると、図9に示すように、まず、ステップS100に移行する。
ステップS100では、利用者端末からの情報に基づいて、CID(1)メニュー中から「ワースト5」の項目が選択されたか否かを判定し、選択されたと判定した場合(Yes)は、ステップS102に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS114に移行する。
ステップS102に移行した場合は、抽出日時(現在の日時)の情報を取得して、ステップS104に移行する。
ステップS104では、記憶装置42に記憶されているCID定時データ履歴(認識本数/排除本数etc)_30分ワークテーブル410_1の最新のレコードに基づいて、工場、窯No、ラインNo及び製品コードごとに、認識本数、排除本数及び型番割排除本数の合計値の情報を取得する。その後、ステップS106に移行する。
ステップS106では、記憶装置42に記憶されているCID定時データ履歴(欠点情報)_30分ワークテーブル420_1の最新のレコードに基づいて、工場、窯No、ラインNo及び製品コードごとに欠点検出率又は欠点検出本数(後述する選択ラジオボタン81の設定によって変わる)の合計値が降順で1位~X位(Xは5以上の自然数)までの欠点コードと、欠点コードごとの欠点検出本数の合計値の情報とを取得する。加えて、工場、窯No、ラインNo、製品コード、セクション、キャビティ及び欠点コードごとに欠点検出本数の合計値の情報を取得する。
さらに、ステップS106では、CID定時データ履歴(認識本数/排除本数etc)_30分ワークテーブル410_1の最新のレコードに基づいて、工場、窯No、ラインNo、製品コード及びセクションごとに認識本数の合計値の情報を取得するとともに、工場、窯No、ラインNo、製品コード、セクション、キャビティ及び欠点コードごとに認識本数の合計値の情報を取得する。
さらにまた、ステップS106では、記憶装置42に記憶されているCID定時データ履歴(欠点情報)_30分ワークテーブル420_1の最新のレコード及びCIDピックアップ設定履歴テーブル440に基づいて、工場、窯No、ラインNo、製品コード、セクション、キャビティ及び重大欠点として設定された欠点の欠点コードごとに欠点検出本数の合計値の情報を取得するとともに、欠点検出本数の合計値が降順で1位~X位までの重大欠点の欠点コードを取得する。その後、ステップS108に移行する。
ステップS108では、ステップS106で取得した情報と同様の情報を、最新の30分ワークテーブルの収集日時よりも30分前の収集日時の各ワークテーブルに基づいて取得して、ステップS110に移行する。
ステップS110では、記憶装置42に記憶されている最新のCID型番割りデータ履歴テーブル470に基づいて、工場、窯No、ラインNo、型番割STATUS(実行中の状態)及び製品コードごとに、セクション、キャビティ及び型番の情報を取得する。その後、ステップS112に移行する。
ステップS112では、ステップS104~S110で取得した情報に基づいて、全欠点のワースト5及び重大欠点のワースト5を表示するワースト5画面の初期画面(最新30分が選択された画面)を表示するための情報を要求元の利用者端末へと送信する。その後、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
これにより、利用者端末には、例えば、図16に示すように、最新30分のタブが選択されたときの欠点のワースト5の一覧の表示情報と重大欠点のワースト5の一覧の表示情報とを含む表示画面600(以下、「ワースト5画面600」と称す)が初期画面として表示される。
〔ワースト5画面600の説明〕
ワースト5画面600は、成形担当に対してどの金型でどのような欠点が発生しているのかを知らせる画面であり、発生している欠点を早期に修正し、歩留りを上げる事を目的としている。検査機で排除されているデータであるので、検出率の高い欠点や検出数の多い欠点から対応する事で、歩留りを向上させることができる。
ワースト5画面600は、図16に示すように、ブラウザの表示領域の上部に「CID(1)」、「CID(2)設定」等の各メニューを選択するタブ(以下、「メインメニュータブ」と称す)が表示され、その下に、選択状態のCID(1)メニューの各項目を選択するタブが表示されている。図16の例では、「ワースト5」の項目が選択された状態となっている。
各項目タブの左下に表示された「ワースト5+重大欠点」の文字の下側には、データ収集を行った最新の収集日時の情報を表示する領域である最新収集日時表示領域80が設けられており、最新収集日時表示領域80の右側には、欠点の統計情報等を含む欠点情報の表示内容を選択するための選択ラジオボタン81が表示されており、表示する統計情報として「検出率」と「本数」とを選択できるようになっている。
最新収集日時表示領域80及び選択ラジオボタン81の下側には、表示する欠点情報等を生成する情報の収集期間を選択する期間選択ボタン群82が表示されている。本実施の形態において、期間選択ボタン群82には、最新10分ボタン、最新30分ボタン、前1時間ボタン、前2時間ボタン、当シフトボタン、前シフトボタン、当日ボタン、前日ボタンといったように各期間を選択するボタンがあり、利用者端末の入力装置によって、これらのうちから1つを選択することでシステム利用者(例えば成形担当)の所望の期間を選択できるようになっている。
最新10分は、最新収集日時で収集された10分の収集期間を示し、最新30分、前1時間、前2時間は、最新収集日時の10分を含む過去30分、1時間、2時間の収集期間を示す。また、当シフトは、当シフト期間(8時間)内の開始から最新収集日時までの収集期間を示し、前シフトは、1つ前のシフト(8時間)の収集期間を示す。また、当日は、当日期間(24時間)内の開始から最新収集日時までの収集期間を示し、前日は、当日に対する前日の収集期間(過去24時間)を示す。
なお、図16に示す例では、最新30分ボタンが押下された状態となっている。即ち、最新収集日時の10分を含む過去30分に収集された情報に基づいた欠点情報等が表示された状態となっている。
期間選択ボタン群82の下には、左から順に、検査本数表示領域83、排除本数表示領域84、排除率表示領域85及び型番割排除数表示領域86が設けられている。図16の例では、「検査本数=1234本」、「排除本数=12本」、「排除率=1.23%」、「型番割排除数=0本」が表示されている。
ここで、検査本数は総合検査装置15で検査が行われたびんの総検査本数を示し、排除本数は、総合検査装置15にて不良品と判定されて排除されたびんの総排除本数を示す。また、排除率は、「総排除本数÷総検査本数×100」で計算される値を示し、型番割排除数は、型番割りによって排除されたびんの総排除本数を示す。
各表示領域83~86の下には、欠点一覧87が表示され、欠点一覧87の下には重大欠点一覧88が表示され、重大欠点一覧88の下には現在の型番割覧89が表示されている。
欠点一覧87は、総合検査装置15で行った全ての欠点の検査について、抽出条件(例えば検出率の降順で1~X位まで)に従って抽出された欠点情報を一覧表示する表示覧である。欠点情報としては、「欠点の名称(例えば、欠点a、欠点b等)」、「セクション・キャビティ(例えば4A、6A等)」、「欠点」及び「セクション・キャビティ」ごとの「総検出率」又は「総本数」、並びに「欠点」ごとの「総検出率」又は「総本数」が表示される。表示順としては、欠点ごとの総検出率の降順で初期画面には1位~5位の欠点情報が上から順に表示される。欠点一覧87の右端には垂直スクロールバーが設けられており、利用者端末の入力装置にて垂直スクロールバーを下にスクロールすることで、6位~X位(例えば10位)までの欠点情報を表示することができるようになっている。
重大欠点一覧88は、総合検査装置15で行った全ての重大欠点の検査について、抽出条件(例えば本数の降順で1~X位まで)に従って抽出された欠点情報を一覧表示する表示覧である。重大欠点一覧88では、欠点情報を表示する欠点が重大欠点であることと、選択ラジオボタン81で「検出率」が選択されていても本数のみを表示することとが、欠点一覧87と異なる。他の検出情報の内容やスクロールにより6位~X位までを表示できる構成などは欠点一覧87と同様となっている。このように、本数のみを表示する理由は、オペレーターに重大欠点の発生状況を理解しやすくするためである。
また、本実施の形態においては、欠点一覧87及び重大欠点一覧88の「欠点の名称」及び「セクション・キャビティ」にはリンクが張られており、利用者端末の入力装置(例えばマウス)にて、これらを選択(例えばクリック)することでピックアップ検出率の経時変化画面を表示できるようになっている。
また、欠点一覧87及び重大欠点一覧88の左側に表示された「↓、-、↑」は、順位の変動を示す表記であり、最新の1つ前(前回)の収集期間の全欠点又は重大欠点の「総検出率」又は「総本数」の順位に対する最新の収集期間の順位の変化を示している。「↓」は前回よりも順位が下がったことを示し、「-」は前回と同じ順位であることを示し、「↑」は前回よりも順位が上がったことを示す。図16の例では「最新30分」のボタンが選択されているので、最新30分の収集日時が例えば10:00である場合、この収集情報による順位と、これよりも30分前の収集日時である9:30の収集情報による順位との順位変動が表示される。
現在の型番割覧89は、現在、型番割りが発生している金型の型番を、「セクション・キャビティ」毎に表示する覧である。
即ち、本実施の形態においては、同じ画面内に、欠点及び重大欠点の発生率や発生本数の順位情報に加えて、型番割りの発生状況も表示するようになっている。
図9に戻って、ステップS100において、「ワースト5」の項目が選択されずにステップS114に移行した場合は、利用者端末からの情報に基づいて、CID(1)メニュー中から「欠点別経時変化」の項目が選択されたか否かを判定し、選択されたと判定した場合(Yes)は、ステップS116に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS124に移行する。
ステップS116に移行した場合は、最新のCID設定データ履歴(製品情報/型番設定etc)テーブル400に基づいて、工場、窯No及びラインNoごとの製品情報を取得して、ステップS118に移行する。
ステップS118では、記憶装置42に記憶されている最新のCID設定データ履歴(ピックアップコード設定)テーブル450に基づいて、工場、窯No及びラインNoごとのピックアップ設定情報(ピックアップコード、ステーションコード、欠点コード、欠点名称などの情報)を取得する。その後、ステップS120に移行する。
ステップS120では、記憶装置42に記憶されている最新のCID設定データ履歴(警報設定)テーブル480に基づいて、工場、窯No及びラインNoごとの欠点コード、欠点名称、表示順及び欠点検出率上限を取得する。その後、ステップS122に移行する。
ステップS122では、ステップS114~S120で取得した情報に基づいて、ピックアップ別検出率の表示条件設定画面を表示するための情報を要求元の利用者端末へと送信する。その後、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
これにより、利用者端末には、例えば、図17に示すように、表示条件設定画面601が表示される。
〔表示条件設定画面601の説明〕
表示条件設定画面601は、図17に示すように、ブラウザの表示領域の上部にメインメニュータブが表示され、その下に、選択状態のCID(1)メニューの各項目を選択するタブが表示されている。図17の例では、「欠点別経時変化」の項目が選択された状態となっている。
各項目タブの左下に表示された「ピックアップ別検出率の経時変化」の文字の下側には、「表示条件」の文字が記載された表示条件タブ91が表示され、表示条件タブ91の右側には「グラフ」の文字が記載されたグラフタブ92が表示されている。
表示条件タブ91は、表示条件設定画面601を選択表示するタブであり、グラフタブ92は、後述するピックアップ別検出率の経時変化のグラフ画面608を選択表示するタブである。図17では、表示条件タブ91が選択状態となっており、表示条件設定画面601が表示された状態となっている。
表示条件タブ91の下には、開始日時を設定するためのドロップダウンリスト93が表示されている(以下、ドロップダウンリストを「DDL」と略称する)。DDL93の右側にはセクションを設定するためのDDL94が表示され、DDL93の下には表示間隔を設定するためのDDL95が表示され、その右側にはキャビティを設定するためのDDL96が表示されている。加えて、DDL95の下には率計算間隔を設定するためのDDL97が表示され、その右側には流れを設定するためのDDL98が表示され、DDL97の下にはグラフの種類を設定するためのDDL99が表示されている。DDL99の下側には、欠点名称を選択するためのDDL200が表示され、DDL200の右側には、グラフ表示ボタン201が表示されている。
各DDLでは、設定したい内容をドロップダウンリストから選択することで、各種の設定を行うことができる。具体的に、DDL93では、グラフ表示の開始日時を設定することができ、DDL94では、グラフ表示するセクション(例えば、セクションNo、全表示、平均など)を設定することができ、DDL95では、グラフ表示する横軸の期間(例えば、10時間、24時間など)を設定することができる。また、DDL96では、グラフ表示するキャビティ(例えばA~D等)を設定することができ、DDL97では、グラフ表示する横軸の時間間隔(例えば、10分、30分、1時間など)を設定することができ、DDL98では、グラフ表示する流れ(例えば、全表示、平均など)を設定することができる。また、DDL99では、欠点の種類ごとの欠点検出率をグラフ表示するか、ピックアップ(検査機)ごとの欠点検出率をグラフ表示するかを設定することができる。
ここで、「欠点の種類ごと」と、「ピックアップごと」とでグラフを分けるのは、同じ種類の欠点を、複数の「ピックアップ」で狙う場合があるからである。例えば、欠点aを、ピックアップNo1、4及び5に対応する3つの「ピックアップ」で狙ったとする。この場合、No1、4及び5のいずれか1つで欠点aを検出できれば、そのびんは、「欠点a」により排除した、というカウントになる。このカウントから算出される欠点aの検出率が欠点ごとの欠点検出率となる。一方、ピックアップNo1、4及び5のうち例えばNo1のみが欠点aを検出した場合、No1の欠点aの検出がカウントされ、このカウントから算出されるNo1の欠点aの検出率がピックアップごとの欠点検出率となる。
また、DDL200では、DDL99で設定された「欠点」または「ピックアップ」のグラフの表示種類に応じて、それぞれの名称がリストに表示され、そのなかからグラフ表示する欠点の種類又はピックアップを選択して設定することができる。例えば、グラフ種類としてピックアップが設定されている場合は、名称として、例えば、ピックアップNo、ステーションコード及び欠点名の組のリストが表示される。また、グラフ種類として欠点が設定されている場合は、欠点No、ステーションコード及び欠点名の組のリストが表示される。
グラフ表示ボタン201は、利用者端末の入力装置を介して選択されることで、設定された表示条件をセッションに保存し、その条件で検出率の経時変化グラフを作成し、グラフ画面を表示する処理を実行するためのボタンである。
図9に戻って、ステップS114において、「欠点別経時変化」の項目が選択されずにステップS124に移行した場合は、利用者端末からの情報に基づいて、CID(1)メニュー中から「品質モニタリング警報一覧」の項目が選択されたか否かを判定し、選択されたと判定した場合(Yes)は、ステップS126に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS130に移行する。
ステップS126に移行した場合は、記憶装置42に記憶されたCID定時データ履歴(警報情報)テーブル490及びそのワークテーブル490_1~490_4のいずれか1つに基づいて、選択された収集期間の警報情報を取得する。その後、ステップS128に移行する。
ステップS128では、ステップS126で取得した情報に基づいて、品質モニタリング警報一覧画面を表示するための情報を要求元の利用者端末へと送信する。その後、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
これにより、利用者端末には、例えば、図18に示すように、品質モニタリング警報一覧画面700が表示される。
〔品質モニタリング警報一覧画面700の説明〕
品質モニタリング警報一覧画面700は、図18に示すように、設定した期間内(図18の例では当日)において、警報の発生時刻、欠点の名称、各欠点に対する警報内容、警報内容ごとの発生率及び発生回数、対応する金型の型番情報、並びに前回及び今回の発生率の一覧が表示された画面である。
なお、品質モニタリング警報一覧画面700についても、ワースト5画面600と同様に、警報に係る情報の収集期間を当日以外にも設定できるようになっている。
図9に戻って、ステップS124において、「品質モニタリング警報一覧」の項目が選択されずにステップS130に移行した場合は、利用者端末からの情報に基づいて、CID(1)メニュー中からその他の項目が選択されたか否かを判定し、選択されたと判定した場合(Yes)は、ステップS132に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ステップS132に移行した場合は、記憶装置42に記憶された、その他の項目に係るテーブルから、その他の項目に必要な情報を取得して、ステップS134に移行する。
ステップS134では、ステップS132で取得した情報に基づいて、その他の項目の初期画面を表示するための情報を要求元の利用者端末へと送信する。その後、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
これにより、利用者端末の表示装置には、その他の項目の初期画面が表示される。
〔CID(2)初期画面表示処理〕
次に、システム利用者が利用者端末を介してCID(2)設定メニューの各項目(図19を参照)のタブを選択した場合に、管理用サーバ100にて実行される初期画面の表示動作について説明する。
図10は、CID(2)初期設定画面表示処理を示すフローチャートである。また、図19(a)は、仕上型用のカレントモールド画面602の一例を示す図であり、(b)は、口型用のカレントモールド画面603の一例を示す図である。また、図20は、ピックアップコードセッティング画面の一例を示す図であり、図21は、リジェクトセッティング画面の一例を示す図である。
CPU30は、ROM32の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図10のフローチャートに示すCID(2)初期設定画面表示処理を実行する。
CID(2)初期設定画面表示処理は、CPU30において実行されると、図10に示すように、まず、ステップS200に移行する。
ステップS200では、利用者端末からの情報に基づいて、CID(2)設定メニュー中から「ピックアップコード」の項目が選択されたか否かを判定し、選択されたと判定した場合(Yes)は、ステップS202に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS208に移行する。
ステップS202では、記憶装置42に記憶されている欠点マスタテーブル415に基づいて、欠点コード及び欠点名称の情報を取得して、ステップS204に移行する。
ステップS204では、記憶装置42に記憶されているCID設定データ履歴(ピックアップコード設定)テーブル450及びCID設定データ履歴(警報設定)テーブル480に基づいて、工場、窯No、ラインNo及び最新のCID更新No5ごとに、ピックアップコード、ステーションコード、欠点コード及び重大欠点区分の情報を取得する。その後、ステップS206に移行する。
ステップS206では、ステップS202~S204で取得した情報に基づいて、ピックアップコードセッティング画面を表示するための情報を要求元の利用者端末へと送信する。その後、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
これにより、利用者端末には、例えば、図20に示すように、ピックアップコードセッティング画面604の初期画面が表示される。
〔ピックアップコードセッティング画面604の説明〕
ピックアップコードセッティング画面604は、図20に示すように、ブラウザの表示領域の上部にメインメニュータブが表示され、その下に、選択状態のCID(2)設定メニューの各項目を選択するタブが表示されている。図20の例では、「ピックアップコード」の項目が選択された状態となっている。
各項目タブの左下に表示された「ピックアップコードセッティング」の文字の下側には、参照した製品の表示領域69が表示され、表示領域69の下側には矩形の領域であるピックアップコード設定領域60(以下、「pu設定領域60」と略記する)が表示されている。
pu設定領域60は、横方向に4つの領域に区分されており、各区分領域の左端にはピックアップNoの表示領域であるpu表示領域60aが設けられ、左の区分領域から右の区分領域に向かって順に、縦方向に1~15、16~30、31~45、46~60の連番のピックアップNoがそれぞれ表示されている。加えて、各区分領域のpu表示領域60aの各ピックアップNoの右側にはステーション表示領域60bが表示されており、各ピックアップNoに対して設定された欠点コードに対応するステーションコードを設定及び表示できるようになっている。さらに、各区分領域の各ステーション表示領域60bの右側には、欠点コード(dft)の表示領域である欠点コード表示領域60cが表示されており、各ピックアップNoに対して欠点コードを設定及び表示できるようになっている。なおさらに、各区分領域の各欠点コード表示領域60cの右側には、欠点コード表示領域60cに設定された各欠点コードの欠点に対して重大欠点か否かを設定及び表示するチェックボックス60dが表示されている。このチェックボックス60dにチェックを入れることで欠点コード表示領域60cに設定された欠点に対して重大欠点の属性を付与することができるようになっている。
pu設定領域60の右側で且つ画面の右端には、現在設定されている欠点の欠点コード及び欠点名称の一覧である欠点一覧表64が表示されており、欠点一覧表64の左側には、pu表示領域60aで選択したピックアップNoの番号を表示する領域である選択Pu表示領域65が表示されている。選択Pu表示領域65の下側には、欠点一覧表64で選択した欠点の欠点コードを選択Pu表示領域65に表示されている選択Puの欠点コード表示領域60cに設定するための設定ボタン66(<<と表記されたボタン)が表示されている。設定ボタン66の下側で且つ画面の下端には、過去データボタン67が表示されており、過去データボタン67の右側には、登録ボタン68が表示されている。
過去データボタン67は、過去に設定されたピックアップコードの一覧が表示された過去データ画面を表示(例えばポップアップ表示)するためのボタンである。また、登録ボタン68は、製品名設定画面を表示(例えばポップアップ表示)するためのボタンである。
表示領域69は、ピックアップコードの設定作業において参照した製品の製品名を表示する領域である。過去データ画面で過去のピックアップコードセッティングデータを参照してピックアップコードを設定した場合に、過去のピックアップコードセッティングデータの製品名が表示される。
図10に戻って、ステップS200において、「ピックアップコード」の項目が選択されずにステップS208に移行した場合は、利用者端末からの情報に基づいて、CID(2)設定メニュー中から「リジェクトセッティング」の項目が選択されたか否かを判定し、選択されたと判定した場合(Yes)は、ステップS210に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS218に移行する。
ステップS210に移行した場合は、記憶装置42に記憶されている最新のCID設定データ履歴(製品情報/型番設定etc)テーブル400に基づいて、工場、窯No及びラインNoごとに、製品コード、最大セクション数及び最大キャビティ数の情報を取得する。その後、ステップS212に移行する。
ステップS212では、記憶装置42に記憶されている欠点マスタテーブル415に基づいて、欠点コード及び欠点名称(短縮)の情報を取得する。その後、ステップS214に移行する。
ステップS214では、記憶装置42に記憶されているCID型番割りデータ履歴テーブル470に基づいて、工場、窯No及びラインNoごとに、実行待ち時間(トータル分)、セクション、キャビティ、型番、実行時間(トータル分)、欠点名称、コメント、型番割り開始日時、型番割り終了日時、型番割STATUS、収集日時及びSEQの情報を取得する。加えて、記憶装置42に記憶されているCID型番割りデータ履歴テーブル470に基づいて、同様に未登録の金型の型番割情報を取得する。その後、ステップS216に移行する。
ステップS216では、ステップS210~S214で取得した情報に基づいて、リジェクトセッティング画面を表示するための情報を要求元の利用者端末へと送信する。その後、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
これにより、利用者端末には、図21に示す、リジェクトセッティング画面605が表示される。
〔リジェクトセッティング画面605の説明〕
リジェクトセッティング画面605は、基本的には検査機で排除できない又はできていない欠点が発生した場合や金型起因の欠点が発生した場合に、これら欠点の発生したびん及び発生する可能性のあるびんを確実に排除できるように該当の金型を登録するための設定画面である。登録を行うことによって、特定の金型で製造されたびんを一定時間強制的に全数排除する型番割りの機能を実施することができる。即ち、型番割りは、不良品を流出させないようにする品質重視の機能である。
リジェクトセッティング画面605での型番割りを行う金型の登録は品質検査担当が行い、例えば、欠点の状況をペンタブのメッセージシステムで成形担当に連絡する。成形担当は、修正アクションを行いペンタブのメッセージシステムで品質検査担当に連絡する。品質検査担当は修正されたびんを確認し欠点が修正されていれば、登録の解除を行う。一方、修正されていない場合は、型番割りを行う時間を延長し再度成形担当にフィードバックを行う。
成形担当でのアクションの優先度は、最優先が型番割りを行っている金型へのアクションとなり、次点でワースト5画面600で確認された欠点の発生率が多い金型へのアクションとなる。
リジェクトセッティング画面605は、図21に示すように、ブラウザの表示領域の上部にメインメニュータブが表示され、その下に、選択状態のCID(2)設定メニューの各項目を選択するタブが表示されている。図21の例では、「リジェクトセッティング」の項目が選択された状態となっている。
各項目タブの左下に表示された「リジェクトセッティング」の文字の下側には、型番割情報一覧表示領域221が表示され、型番割情報一覧表示領域221の下側には型番割入力領域222が表示され、型番割入力領域222の下側には未登録型番割情報表示領域223が表示されている。
未登録型番割情報表示領域223の下側の左右中央よりやや左寄りの位置には、↑ボタン224が表示され、↑ボタン224の右側には、×ボタン225が表示され、×ボタン225の右側で且つ画面右端には、登録ボタン226が表示されている。
型番割情報一覧表示領域221は、本実施の形態において、リクエストタイム、セクション・キャビティ(SC)、型番、型番割時間、欠点名、コメント及び実行時間の一覧を表示する領域である。ここで、リクエストタイムは、型番割りの開始時刻を示し、型番割時間は、型番割りを実行する時間を示し、実行時間は、型番割りを実際に実行した時間を示す。なお、本実施の形態では、リクエストタイムは、開始時刻までの時間(例えば、40分後に開始する場合は40分)を入力するように構成されており、1分ごとにカウントダウンするように構成されている。なお、分数に限らず、例えば開始時刻までの秒数を入力し、1秒ごとにカウントダウンする構成としてもよい。
また、型番割入力領域222は、リクエストタイム、セクション・キャビティ(SC)、型番、型番割時間、欠点名、コメントを入力する領域である。なお、SCと型番はいずれか一方のみを入力すればよい。また、型番割入力領域222への入力によって設定されるリクエストタイム、セクション・キャビティ(SC)、型番、型番割時間、欠点名及びコメントの情報が、リジェクト設定情報となる。
ここで、リジェクト設定情報の入力では、例えば、キャビティ単位、セクション単位でのリジェクト設定情報の入力が可能となっている。具体的に、キャビティ単位であれば全セクションのキャビティのうち指定したキャビティに配置されている全ての金型について一括でリジェクト設定情報を設定して一括でこれらの型番割情報を登録することが可能となっている。また、セクション単位であれば、全セクションのうち指定したセクションの全てのキャビティに配置されてる金型について一括でリジェクト設定情報を設定して一括でこれらの型番割情報を登録することが可能となっている。但し、上限数を超えた分は、未登録の型番割情報として登録される。このとき、異なる2台の端末から同時に登録があった場合のみ溢れた分を未登録の型番割情報として登録する構成としてもよい。
また、型番割入力領域222には、型番割情報一覧表示領域221に表示されたリジェクト設定情報のうち選択された行に表示されたリジェクト設定情報を表示し、その内容を修正することが可能となっている。
具体的に、管理用サーバ100は、選択行のリジェクト設定情報について型番割りが実行中(型番割STATUS=2)であれば、その型番割時間を短縮又は延長する修正を受け付ける。また、選択行のリジェクト設定情報について型番割りが実行される前(型番割STATUS=1)であれば、リクエストタイム、型番割時間等の修正も受け付ける。
なお、新規登録行か否かの判断は、例えば、リクエストタイムの入力欄がブランクとなっているか否かで判断する。即ち、管理用サーバ100は、リクエストタイムの入力欄がブランクとなっている場合は、空白の行が選択されていると判定して、セクション・キャビティ(SC)、型番を含む全てのリジェクト設定情報の入力を受け付ける。
そして、管理用サーバ100は、修正後や新規入力後に、登録ボタン226が押下されることで、CID型番割りデータ履歴テーブル470に登録された型番割情報の該当部分を、修正されたリジェクト設定情報の内容に更新する。または、新規入力されたリジェクト設定情報に基づいて、新規の型番割情報をCID型番割りデータ履歴テーブル470に登録する。
また、未登録型番割情報表示領域223は、未登録のリジェクト設定情報を表示する領域である。即ち、CID型番割りデータ履歴テーブル470に登録された、未登録の型番割情報に対応するリジェクト設定情報が表示される領域である。
また、↑ボタン224は、未登録型番割情報表示領域223に表示されているリジェクト設定情報を選択した状態で押下することで、管理用サーバ100に、選択した未登録のリジェクト設定情報を、型番割入力領域222に入力する処理を実行させる役割を有するボタンである。
また、×ボタン225は、未登録型番割情報表示領域223に表示されているリジェクト設定情報を選択した状態で押下することで、管理用サーバ100に、利用者端末に確認メッセージを表示させる処理を実行させるとともに、利用者端末側でOKが選択された場合に選択した未登録のリジェクト設定情報を削除する処理を実行させる役割を有するボタンである。これにより、このリジェクト設定情報に対応する、CID型番割りデータ履歴テーブル470に登録された未登録の型番割情報が削除される。
登録ボタン226は、型番割入力領域222にリジェクト設定情報が入力された状態で押下することで、管理用サーバ100に、入力された値をチェックさせ、OKであれば確認メッセージを表示後に、このリジェクト設定情報に対応する型番割情報をCID型番割りデータ履歴テーブル470に登録する処理を実行させる役割を有するボタンである。
リジェクトセッティング画面605でCID型番割りデータ履歴テーブル470に登録され、型番割情報一覧表示領域221に表示された型番割りを実行する金型のリジェクト設定情報は、データ収集用端末103を介して欠点データ処理装置107へと送信される。
欠点データ処理装置107は、データ収集用端末103を介して受信したリジェクト設定情報に基づいて、リクエストタイムの示す開始時刻になると、該当の金型で製造されたびんを全数排除する型番割りの処理を開始し、設定された型番割時間が経過した時点で型番割りの処理を終了する。
また、リジェクトセッティング画面605は、所定時間(例えば10秒)毎に更新表示されるようになっている。これにより、例えば、表示されている実行時間が更新される。
図10に戻って、ステップS208において、「リジェクトセッティング」の項目が選択されずにステップS218に移行した場合は、利用者端末からの情報に基づいて、CID(2)設定メニュー中から「カレントモールド」の項目が選択されたか否かを判定し、選択されたと判定した場合(Yes)は、ステップS220に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS224に移行する。
ステップS220に移行した場合は、記憶装置42に記憶されている最新のCID設定データ履歴(製品情報/型番設定etc)テーブル400に基づいて、製品名称、回転数、最大セクション数、最大キャビティ数、現型番、旧型番、型番設定日時、オプション型番及び型番保護最小時間の情報を取得する。その後、ステップS222に移行する。
ステップS222では、ステップS220で取得した情報に基づいて、カレントモールド画面を表示するための情報を要求元の利用者端末へと送信する。その後、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
これにより、利用者端末には、図19(a)に示す仕上型用のカレントモールド画面602又は図19(b)に示す口型用のカレントモールド画面603が表示される。
〔カレントモールド画面602及び603の説明〕
仕上型用のカレントモールド画面602は、仕上型の型番情報(現在の型番、変更前の型番及びオプション型番の型番情報)を表示するとともに、金型の交換時に、新たな金型の型番情報の設定、オプション型番の型番情報の設定、型番保護期間の設定等をする画面である。
変更前の型番情報(旧金型の型番情報)は、金型を交換したのちに、既に生産したびんを区別して取り扱うために使用される。即ち、交換後は変更前(一世代前)の金型(旧金型)と変更後の金型(現金型)とで製造したびんがライン上に混ざって存在するため、これらを一世代前の旧金型の型番情報と突き合わせて区別する(セクション・キャビティが同じため製びん機303での場所が特定できる)。また、型番保護期間は、旧金型の型番情報を保持する期間である。本実施の形態では、旧金型の認識本数及び欠点検出本数と、現金型の認識本数及び欠点検出本数とは、型番保護期間(例えば120分)が経過するまでの間は合算してカウントされる。この型番保護期間は、例えば、旧金型で製造されたびんの欠点の検査が全て終了するまでの時間以上の時間に設定される。
即ち、管理用サーバ100は、型番保護期間の間は、欠点データ処理装置107にて収集される、現金型及び旧金型の型番情報に対応する各種欠点の検出本数のカウント数(欠点検出本数)を合算する。加えて、総合検査装置15によって検査を行ったびんの型番情報ごとの本数(認識本数)についても、現金型及び旧金型の型番情報に対応する認識本数を合算する。そして、合算した欠点検出本数及び認識本数に基づいて統計情報を算出する。
仕上型用のカレントモールド画面602は、図19(a)に示すように、ブラウザの表示領域の上部にメインメニュータブが表示され、その下に、選択状態のCID(2)設定メニューの各項目を選択するタブが表示されている。図19(a)の例では、「カレントモールド」の項目が選択された状態となっている。
各項目タブの右下に表示された回転数の文字の下には、FM(仕上型)とNR(口型)とを選択する選択ラジオボタン56が表示され、選択ラジオボタン56よりも下側には、現金型及び旧金型一覧が行列に区切られて表示されている。選択ラジオボタン56は、図19(a)の例では、FM(仕上型)が選択されている。
現金型及び旧金型一覧は、一番上の行に、表示領域の左端の列から右端の列に向かってセクションNo1~12が各列に1つずつ順に表示されており、このセクションNoの表示行の下側に、各セクションNoの列に対応させてキャビティAの現金型の型番(1A現型番~12A現型番(1~12はセクションNo))の設定及び表示を行う行である1A~12A現型番表示・設定領域51Aが表示されている。1A~12A現型番表示・設定領域51Aの表示行の下側には、各現型番の列に対応させてキャビティAの現型番に対する旧金型の型番(1A旧型番~12A旧型番)の表示行である1A~12A旧型番表示領域52Aが表示されている。
同様に、1A~12A旧型番表示領域52Aの下側には1B~12B現型番表示・設定領域51Bが表示され、1B~12B現型番表示・設定領域51Bの下側には1B~12B旧型番表示領域52Bが表示されている。同様に、1B~12B旧型番表示領域52Bの下側には1C~12C現型番表示・設定領域51Cが表示され、1C~12C現型番表示・設定領域51Cの下側には1C~12C旧型番表示領域52Cが表示されている。同様に、同様に、1C~12C旧型番表示領域52Cの下側には1D~12D現型番表示・設定領域51Dが表示され、1D~12D現型番表示・設定領域51Dの下側には1D~12D旧型番表示領域52Dが表示されている。
なお、あるセクション・キャビティの金型が交換されて、仕上型用のカレントモールド画面602を介して、交換後の金型の型番が現型番として登録されると、旧型番は、管理用サーバ100によって自動設定される。具体的に、交換前(一世代前)の金型の型番が旧型番に自動で設定される。
但し、管理用サーバ100は、現金型が、現在登録されている旧金型の型番の型番保護期間の経過前に交換された場合は、現在登録されている旧型番を変更せずに、一世代前の金型(交換前の現金型)の型番をオプション型番として登録する。オプション型番として登録しておくことで、この型番の金型で製造されたびんが型番割りによって排除されないようにすることができる。
ここで、型番割りでは、型番読取装置150による型番の読み間違いにより本来破棄すべき型番の金型で製造されたびんが破棄されないで通過する事を避ける為に、型番割り中は、読み取った型番が、現在使用されている(ライン上を流れている)型番として登録されているか否かを確認し、登録されていない場合は破棄する仕組みになっている。即ち、型番割り中は、型番割りの対象として指定された型番以外にも、現型番、旧型番又はオプション型番として登録されていない型番の金型で製造されたびんについて全数排除するようになっている。
1D~12D旧型番表示領域52Dの下側には、オプション金型の型番(1~20)を設定及び表示するオプション型番表示・設定領域53が表示され、オプション金型表示・設定領域53の下側には、型番保護期間の設定領域である保護期間設定領域54が表示され、保護期間設定領域54の右側には登録ボタン55が表示されている。
上記型番保護期間は、上述した型番保護最小時間と同じであり、変更前の金型及び変更後の金型で製造されたびんがライン上で混在する期間に、変更前の金型で製造されたびんを保護する期間である。
また、本実施の形態の容器検査システム1では、型番割りが実行されているときに、現金型及び旧金型としてCID設定データ履歴(製品情報/型番設定etc)テーブル400に登録されていない金型で製造されたびんは排除されるようになっている。そのため、本実施の形態では、このような状態でラインを流れる良品のびんを排除しないために、該当するびんの金型をオプション金型としてCID設定データ履歴(製品情報/型番設定etc)テーブル400に登録することで該当するびんが排除されないように保護することができるようになっている。
また、上記1A~12A現型番表示・設定領域51A、1B~12B現型番表示・設定領域51B、1C~12C現型番表示・設定領域51C及び1D~12D現型番表示・設定領域51Dには、製びん機303の各セクション及び各キャビティで示される位置に配置された金型の型番を入力することができるようになっている。加えて、上記保護期間設定領域54には、型番保護期間(例えば、120分)を入力することができるようになっている。これら情報の入力後に、上記登録ボタン55を押下することで、管理用サーバ100によって、入力した内容がCID設定データ履歴(製品情報/型番設定etc)テーブル400に登録されるようになっている。
なお、仕上型用のカレントモールド画面602を介してCID設定データ履歴(製品情報/型番設定etc)テーブル400に登録された型番情報は、データ収集用端末103を介して、欠点データ処理装置107に送信される。
一方、口型用のカレントモールド画面603は、仕上型と同様に、口型の型番情報(現型番、旧型番)を表示するとともに、口型の交換時に、新たな口型の型番情報の設定、型番保護期間の設定等をする画面である。
口型用のカレントモールド画面603は、図19(b)に示すように、図19(a)の仕上型用のカレントモールド画面602において、選択ラジオボタン56がNR(口型)を選択した状態となっている。加えて、1A~12A、1B~12B、1C~12C及び1D~12D現型番表示・設定領域51A、51B、51C及び51Dに代えて、現口型のセクション及びキャビティごとの型番の設定及び表示を行う領域である1A~12A、1B~12B、1C~12C及び1D~12D現口型表示・設定領域57A、57B、57C及び57Dが表示された構成となっている。以下、1A~12A、1B~12B、1C~12C及び1D~12Dを、「1A~12D」と略記する。
さらに、1A~12D旧型番表示領域52A、52B、52C及び52Dに代えて、旧口型のセクション及びキャビティごとの型番を表示する領域である、1A~12D旧口型表示領域58A、58B、58C及び58Dが表示された構成となっている。なお、口型用のカレントモールド画面603では、オプション型番表示・設定領域53が非表示となっている。
また、上記1A~12D現口型表示・設定領域57A、57B、57C及び57Dには、製びん機303の各セクション及び各キャビティで示される位置に配置された口型の型番を入力することができるようになっている。加えて、上記保護期間設定領域54には、口型の型番保護期間を入力することができるようになっている。これら情報の入力後に、上記登録ボタン55を押下することで、入力した内容がCID設定データ履歴(製品情報/型番設定etc)テーブル400に登録されるようになっている。
図10に戻って、ステップS218において、「カレントモールド」の項目が選択されずにステップS224に移行した場合は、利用者端末からの情報に基づいて、CID(2)設定メニュー中からその他の項目が選択されたか否かを判定し、選択されたと判定した場合(Yes)は、ステップS226に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ステップS226に移行した場合は、記憶装置42に記憶された、その他の項目に係るテーブルから、その他の項目に必要な情報を取得して、ステップS228に移行する。
ステップS228では、ステップS226で取得した情報に基づいて、その他の項目の初期画面を表示するための情報を要求元の利用者端末へと送信する。その後、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
これにより、利用者端末の表示装置には、その他の項目の初期画面が表示される。
〔欠点情報表示処理〕
次に、ワースト5画面を介して行われる欠点に係る各種欠点情報の表示処理の動作について説明する。
ここで、図11は、欠点情報表示処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
CPU30は、ROM32の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図11のフローチャートに示す欠点情報表示処理を実行する。
欠点情報表示処理は、CPU30において実行されると、図11に示すように、まず、ステップS300に移行する。
ステップS300では、利用者端末からの情報に基づいて、期間選択ボタン群82のうち最新10分、最新30分、前1時間、前2時間、当シフト、前シフト、当日及び前日ボタンのうちいずれか1つが選択されたか否かを判定する。そして、選択されたと判定した場合(Yes)は、ステップS302に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS314に移行する。
ここで、以降のステップS302~S310の処理は、各種情報の取得に、選択された期間に対応するCID定時データ履歴テーブル又はそのワークテーブルを用いる点が異なるのみで、上記ステップS102~S110と同様の処理となるため説明を省略する。
なお、最新10分ボタンが選択された場合は、例えば、ステップS304であれば、最新のCID定時データ履歴(認識本数/排除本数etc)テーブル410に基づいて情報を取得する。一方、最新10分以外の他の期間が選択された場合は、各ワークテーブル410_1~410_4のうち、選択された期間に対応するワークテーブルに基づいて情報を取得する。
ステップS312では、ステップS304~S310で取得した情報に基づいて、選択された各期間に対応する全欠点及び重大欠点のワースト5画面を表示するための情報を要求元の利用者端末へと送信する。その後、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
これにより、利用者端末には、選択された期間に対応する全欠点の欠点情報の一覧(1位~X位まで)及び重大欠点の欠点情報の一覧(1位~X位まで)が表示されたワースト5画面が表示される。このとき、選択ラジオボタン81で「検出率」が選択されている場合、欠点一覧87には、欠点の種類ごとに総検出率で降順にソートされた順番で1位~X位までの欠点情報が表示される。一方、重大欠点一覧88は、選択ラジオボタン81で「検出率」が選択されていても、重大欠点の種類ごとに総検出本数で降順にソートされた順番で1位~X位までの欠点情報が表示される。但し、欠点一覧87及び重大欠点一覧88は、初期表示時において、画面内に表示されるのは1位~5位まで(ワースト5)となっている。右端の垂直スクロールバーを下にスクロールすることで6位~X位までの欠点情報を表示することができる。
一方、選択ラジオボタン81で「本数」が選択されている場合、欠点一覧87及び重大欠点一覧88には、欠点及び重大欠点の種類ごとに検出率の表示を総検出本数の表示に変更した欠点情報が検出率を表示したときの順位のまま1位~X位まで表示される。
一方、ステップS300において、収集期間が選択されずにステップS314に移行した場合は、選択ラジオボタン81の選択内容が変更されたか否かを判定し、変更されたと判定した場合(Yes)は、ステップS316に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS322に移行する。
ステップS316に移行した場合は、利用者端末からの情報に基づいて、検出率が選択されたか否かを判定し、選択されたと判定した場合(Yes)は、ステップS318に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS320に移行する。
ステップS318に移行した場合は、欠点一覧87について検出率を表示し且つ本数を非表示にしたワースト5画面を表示するための情報を要求元の利用者端末に送信する。その後、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
これにより、利用者端末の表示装置には、欠点一覧87について、総検出率で降順にソートされた欠点情報が表示される。この欠点情報の表示内容としては、具体的に、欠点の名称(即ち、欠点の種類を示す名称)、セクション・キャビティ、欠点の名称及びセクション・キャビティごとの検出率、並びに欠点の名称ごとの総検出率が表示され、本数及び総検出本数は非表示となる。
一方、本数が選択されてステップS320に移行した場合は、欠点一覧87について本数を表示し、且つ検出率を非表示にしたワースト5画面を表示するための情報を要求元の利用者端末に送信する。その後、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
これにより、利用者端末の表示装置には、欠点一覧87について、検出率の表示を総検出本数の表示に変更した欠点情報が検出率を表示したときの順位のまま表示される。この欠点情報の表示内容としては、具体的に、欠点の名称、セクション・キャビティ、欠点及びセクション・キャビティごとの検出本数、並びに欠点ごとの総検出本数が表示され、検出率及び総検出率は非表示となる。
また、ステップS314において、選択ラジオボタン81の選択内容が変更されずにステップS322に移行した場合は、利用者端末からの情報に基づいて、ワースト5画面中の「欠点」のリンクが選択されたか否かを判定する。そして、選択されたと判定した場合(Yes)は、ステップS324に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS326に移行する。
ステップS324に移行した場合は、選択されている収集期間に対応する表示条件に従って、選択された欠点に対するピックアップ別検出率の経時変化のグラフ画面を表示するための情報を要求元の利用者端末に送信する。その後、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ここで、「欠点」のリンクは、各欠点名称に張られたリンクを示す。即ち、本実施の形態では、欠点名称を利用者端末の入力装置で選択(マウス等でクリック)することで、選択した欠点のピックアップ別検出率の経時変化のグラフ画面へと遷移することができるようになっている。
また、本実施の形態において、表示条件としては、収集期間の設定が「最新10分」、「最新30分」、「前1時間」、「前2時間」及び「当シフト」の場合、例えば、「開始日時:最新収集日時」、「表示間隔:10時間」、「率計算間隔:10分」、「グラフ種類:欠点」、「欠点コード:該当行の欠点コード」、「セクション:全て」、「キャビティ:全て」、「流れ:平均」の表示条件でピックアップ別検出率の経時変化のグラフ画面が表示される。また、収集日時が「当日」の場合、上記表示条件のうち、「表示間隔」が「24時間」、「率計算間隔」が「30分」となり、「前シフト」の場合、上記表示条件のうち、「開始日時」が「当シフトの-10分」となる。また、収集日時が「前日」の場合、上記表示条件のうち、「開始日時」が「当日の-10分」、「表示間隔」が「24時間」、「率計算間隔」が「30分」となる。
なお、上記表示条件については、以下の「セクション・キャビティ」のリンクが選択された場合についても同様となる。
一方、ステップS322で「欠点」のリンクが選択されずにステップS326に移行した場合は、利用者端末からの情報に基づいて、「セクション・キャビティ」のリンクが選択されたか否かを判定する。そして、選択されたと判定した場合(Yes)は、ステップS328に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了し元の処理に復帰する。
ステップS328に移行した場合は、選択されている収集期間に対応する表示条件に従って、選択された「セクション・キャビティ」に対するピックアップ別検出率の経時変化のグラフ画面を表示するための情報を要求元の利用者端末に送信する。その後、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ここで、「セクション・キャビティ」のリンクは、各「セクション・キャビティ」に張られたリンクを示す。即ち、本実施の形態では、「セクション・キャビティ」を入力装置で選択(マウス等でクリック)することで、選択した「セクション・キャビティ」のピックアップ別検出率の経時変化のグラフ画面へと遷移することができるようになっている。
ここで、図23は、グラフ種類としてピックアップが選択されている場合の、ピックアップ別検出率の経時変化のグラフ画面の一例を示す図である。
グラフ画面608は、図23に示すように、上側の表示条件タブ91及びグラフタブ92までの表示内容が表示条件設定画面601と同様となっている。表示条件タブ91の下側に、最新収集日時の表示領域211が表示され、表示領域211の右隣に表示条件として設定された欠点名称の表示領域212が表示されている。図23の例では、表示領域211には「2013/9/12(木) 04:00」が表示され、表示領域212には「欠点s」が表示されている。表示領域212の右側で且つグラフタブ92の下側には、スケールを再設定するためのDDL213が表示され、DDL213の右隣には、グラフ内にプロットを表示するか否かのチェックボックス214が表示されている。チェックボックス214の右隣には、表示ボタン215が表示されている。
表示領域211及び212、DDL213並びにチェックボックス214の下側には、ピックアップ別検出率の経時変化のグラフ216が表示されており、図23の例では、グラフ216中に検出率の時点データのリスト217が表示された状態となっている。
グラフ216は、表示条件設定画面601で設定された表示条件と、上部のDDL213で設定されたスケールと、チェックボックス214のチェック内容とに基づいて表示されるグラフであり、折れ線グラフとなっている。グラフ216において、縦軸が欠点(図23の例では欠点s)の検出率、横軸が時間となっている。
グラフ216では、表示間隔については「10時間」が設定されており、セクション及びキャビティの表示条件については「全体」が設定されている。
DDL213にてスケールを再設定し、チェックボックス214のチェック内容を再設定してから表示ボタン215が押下されることで、設定された内容でグラフ216が再表示される。なお、図示省略するが、チェックボックス214にチェックが入っている場合は、グラフ216内にプロットが表示される。
また、図示省略するが、グラフ216は、グラフ種類として欠点が設定されている場合、その欠点の警報設定上限値が赤線で表示されるようになっている。
リスト217は、利用者端末の入力装置によって、グラフ216の表示領域が選択(マウス等でクリック)されたときに、その時点での検出率を表示したものである。
〔表示条件設定処理及び経時変化画面表示処理〕
次に、表示条件設定画面601を介して行われる表示条件設定処理及び経時変化画面表示処理の動作について説明する。
ここで、図12は、表示条件設定処理及び経時変化画面表示処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
CPU30は、ROM32の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図12のフローチャートに示す表示条件設定処理及び経時変化画面表示処理を実行する。
表示条件設定処理及び経時変化画面表示処理は、CPU30において実行されると、図12に示すように、まず、ステップS350に移行する。
ステップS350では、利用者端末からの情報に基づいて、ピックアップ別検出率の経時変化のグラフについて、以下の複数の表示条件の設定項目(DDL93~99、200)のうちいずれか1つが選択されたか否かを判定する。そして、選択されたと判定した場合(Yes)は、ステップS352に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS358に移行する。
ステップS352に移行した場合は、選択された項目のリストを表示して、ステップS356に移行する。
ステップS356では、リストから選択された条件(例えば、表示間隔10時間、率計算間隔10分など)を設定して一連の処理を終了し、元の処理に復帰する。
一方、ステップS350において、DDLが選択されずにステップS358に移行した場合は、利用者端末からの情報に基づいて、「グラフ表示ボタン201」が押下されたか否かを判定し、押下されたと判定した場合(Yes)は、ステップS360に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS350に移行する。
ステップS360に移行した場合は、表示条件が全て設定されているか否かを判定し、全て設定されていると判定した場合(Yes)は、設定された条件をセッションに保存して、ステップS362に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS350に移行する。
ステップS362に移行した場合は、記憶装置42に記憶されている表示条件に関連するテーブルに基づいて、設定された表示条件に対応する情報を取得し、取得した情報に基づいて設定された表示条件に対応するピックアップ別検出率の経時変化のグラフ画面を生成する。そして、生成したグラフ画面を表示するための情報を要求元の利用者端末に送信する。その後、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ここで、表示条件をセッションに保存しておくことで、次回、欠点別経時変化の項目が選択されたときに、表示条件設定画面601に移行することなく保存された表示条件で経時変化グラフを作成し、そのグラフ画面を表示する処理を実行するようになっている。
これにより、利用者端末の表示装置には、例えば、図23に示すようなピックアップ別検出率の経時変化のグラフ画面608が表示される。
〔ピックアップコード設定処理〕
次に、ピックアップコードセッティング画面604を介して行われるピックアップコード設定処理の動作について説明する。ここで、ピックアップコードセッティング画面604における以下に説明する各種設定を、品質検査側端末102にて行う場合の動作を説明する。
ここで、図13は、ピックアップコード設定処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。また、図22(a)は、過去データ画面606の一例を示す図であり、(b)は、製品名設定画面607の一例を示す図である。
CPU30は、ROM32の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図13のフローチャートに示すピックアップコード設定処理を実行する。
ピックアップコード設定処理は、CPU30において実行されると、図13に示すように、まず、ステップS400に移行する。
ステップS400では、品質検査側端末102からの情報に基づいて、ピックアップNoが選択されたか否かを判定し、選択されたと判定した場合(Yes)は、ステップS402に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS408に移行する。
ステップS402に移行した場合は、欠点一覧表64から欠点が選択されたか否かを判定し、選択されたと判定した場合(Yes)は、ステップS404に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS408に移行する。
ステップS404に移行した場合は、品質検査側端末102からの情報に基づいて、設定ボタン66(「<<」と表記)が押下されたか否かを判定し、押下されたと判定した場合(Yes)は、ステップS406に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ステップS406に移行した場合は、選択された欠点コードを、選択されたピックアップNoに対して設定するとともに、この欠点コードをステーション表示領域60bに表示するための情報を要求元の品質検査側端末102に送信する。その後、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
これにより、品質検査側端末102の表示装置に表示された、選択されたピックアップNoに対応するステーション表示領域60bに、選択された欠点コードが表示される。
一方、ステップS402において欠点が選択されずにステップS408に移行した場合は、重大欠点のチェックボックス60dがチェックされたか否かを判定し、チェックされたと判定した場合(Yes)は、ステップS410に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了し元の処理に復帰する。
ステップS410に移行した場合は、チェックボックス60dがチェック状態(例えば重大フラグ=1)の場合は非チェック状態(例えば重大フラグ=0)に設定し、非チェック状態の場合はチェック状態に設定する。その後、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
また、ステップS400において、ピックアップNoが選択されずにステップS412に移行した場合は、品質検査側端末102の入力装置を介して過去データボタン67が押下されたか否かを判定する。そして、押下されたと判定した場合(Yes)は、ステップS414に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS418に移行する。
ステップS414に移行した場合は、記憶装置42に記憶されているCID設定データ履歴(ピックアップコード設定)テーブル450に基づいて、工場、窯No及びラインNoごとに、予め設定された最大数(例えば300件)の過去に設定されたピックアップコード設定の情報(製品名称、更新日時)を取得して、ステップS416に移行する。
ステップS416では、ステップS414で取得した情報に基づいて、過去のピックアップコードセッティングデータ(以下、「過去データ」と称す)の一覧が表示された過去データ画面を表示するための情報を要求元の品質検査側端末102に送信する。その後、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
これにより、例えば、図22(a)に示すような、過去データ画面606(初期画面)が、品質検査側端末102の表示装置に表示される。
〔過去データ画面606の説明〕
ここで、過去データ画面606は、過去に設定されたピックアップコードセッティングデータ(過去データ)のタイトル(製品名称)一覧を表示した画面であり、任意の過去データに対応する製品名称を一覧表から選択して、現在の製品のピックアップコードの設定に利用することができる。また、製品名を入力することで絞り込み検索を行うこともできるようになっている。即ち、過去に製造した同じ製品又は似たような製品の過去データを利用することでピックアップコードの設定にかかる負荷を軽減することを目的としている。
過去データ画面606は、図22(a)に示すように、ウィンドウの表示領域の上部に「ピックアップコードセッティング:過去データ」の文字が表示され、その下側に、検索対象の製品名を入力且つ表示する検索製品名入力領域70が表示されている。図22(a)の例では、検索対象の製品名として「製品A」が表示されている。
検索製品名入力領域70の右側には表示ボタン71が表示され、検索製品名入力領域70の下側には過去データに対応する製品名及び更新日時の一覧である過去データ一覧72が表示されている。図22(a)の例では、一覧の一番上に製品名として「製品B」が、更新日として「2013/09/10 10:12」が表示されている。また、過去データ一覧72の右端には垂直スクロールバーが設けられており、品質検査側端末102の入力装置にて、垂直スクロールバーを下にスクロールすることで、画面に表示されていない過去データを表示することができるようになっている。例えば、最大で300件までの過去データを表示できるようになっている。
ここで、上記表示ボタン71は、検索製品名入力領域70に入力されている製品名で絞り込み検索をかけるためのボタンである。この検索によって索出された過去データの一覧が過去データ一覧72に表示される。
過去データ一覧72の下側には、左から順に削除ボタン73、選択ボタン74及び戻るボタン75が表示されている。
ここで、削除ボタン73は、過去データ一覧72で選択されている行の過去データを削除するためのボタンである。また、選択ボタン74は、過去データ一覧72で選択されている行の過去データをピックアップコードセッティング画面604に反映するためのボタンである。また、戻るボタン75は、過去データ画面606からピックアップコードセッティング画面604に戻るためのボタンである。
図13に戻って、ステップS412において、過去データボタン67が押下されずにステップS418に移行した場合は、品質検査側端末102からの情報に基づいて、登録ボタン68が押下されたか否かを判定する。そして、押下されたと判定した場合(Yes)は、ステップS420に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ステップS420に移行した場合は、ピックアップコードセッティング画面604にて入力された情報の内容をチェックし、内容に問題がない(OK)と判定した場合(Yes)は、ステップS422に移行し、そうでない(NG)と判定した場合(No)は、エラーメッセージを表示する。その後、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ステップS422に移行した場合は、重大欠点の設定処理を行って、ステップS424に移行する。
重大欠点の設定処理は、ピックアップNo1~60にそれぞれ設定された欠点コードのなかに、同一の欠点コードがN個(Nは2以上の自然数)ある場合で且つN個のうちいずれかM個(MはN>Mの自然数)の重大欠点のチェックボックス60dがチェック状態となっており、(N-M)個が非チェック状態となっている場合に、同じ欠点コードに対する非チェック状態のチェックボックス60dを全てチェック状態とする処理となる。
ステップS424では、製品名設定画面を表示するための情報を要求元の品質検査側端末102に送信して、一連の処理を終了し元の処理に復帰する。
これにより、例えば、図22(b)に示すような、製品名設定画面607が、品質検査側端末102の表示装置に表示される。
〔製品名設定画面607の説明〕
ここで、製品名設定画面607は、ピックアップコード設定をした登録対象の製品の製品名を設定する画面である。
製品名設定画面607は、図22(b)に示すように、ウィンドウの表示領域の上部に、製品名を選択及び表示するためのDDLであるDDL76が表示されている。DDL76の下側には、左端から順番に、登録ボタン77、過去データ登録ボタン78及び戻るボタン79が表示されている。
登録ボタン77は、現在のピックアップコードセッティングデータを新規にCID設定データ履歴(ピックアップコード設定)テーブル450に登録するためのボタンである。また、過去データ登録ボタン78は、現在のピックアップコードセッティングデータを過去データとしてCID設定データ履歴(ピックアップコード設定)テーブル450に登録するためのボタンである。また、戻るボタン79は、製品名設定画面607からピックアップコードセッティング画面604に戻るためのボタンである。
〔過去データ設定処理〕
次に、過去データ画面606を介して行われる過去データ設定処理の動作について説明する。
ここで、図14は、過去データ設定処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
CPU30は、ROM32の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図14のフローチャートに示す過去データ設定処理を実行する。
過去データ設定処理は、CPU30において実行されると、図14に示すように、まず、ステップS450に移行する。
ステップS450では、品質検査側端末102からの情報に基づいて、表示ボタン71が押下されたか否かを判定し、押下されたと判定した場合(Yes)は、ステップS452に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS456へと移行する。
ここで、検索製品名入力領域70に製品名称が入力されていない状態で表示ボタン71が押下された場合はエラーを表示する。
ステップS452に移行した場合は、管理用サーバ100の記憶装置42に記憶されているCID設定データ履歴(ピックアップコード設定)テーブル450に基づいて、工場、窯No、ラインNo及び検索製品名入力領域70に入力されている製品名称ごとに、過去データの情報(製品名称、更新日時)を取得して、ステップS454に移行する。
ステップS454では、ステップS452で取得した情報に基づいて、絞り込み検索によって索出した過去データの一覧を過去データ一覧72に表示するための情報を要求元の品質検査側端末102に送信して、一連の処理を終了し元の処理に復帰する。
これにより、品質検査側端末102の表示装置に表示されている過去データ画面606の過去データ一覧には、絞り込み検索によって索出された過去データの製品名及び更新日時の一覧が表示される。
一方、ステップS450において、表示ボタン71が押下されずにステップS456に移行した場合は、品質検査側端末102からの情報に基づいて、選択ボタン74が押下されたか否かを判定する。そして、選択ボタン74が押下されたと判定した場合(Yes)は、ステップS458に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS462に移行する。
ステップS458に移行した場合は、選択された製品の過去データを取得して、ステップS460に移行する。
ステップS460では、取得した過去データをピックアップコードセッティング画面604に反映し、過去データ画面606を閉じるとともに、過去データの反映されたピックアップコードセッティング画面604を表示するための情報を品質検査側端末102に送信する。その後、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
これにより、品質検査側端末102の表示装置において、過去データ画面606が閉じられるとともに、選択した過去データの反映されたピックアップコードセッティング画面604が表示される。
また、ステップS456において、選択ボタン74が押下されずにステップS462に移行した場合は、品質検査側端末102からの情報に基づいて、削除ボタン73が押下されたか否かを判定する。そして、押下されたと判定した場合(Yes)は、ステップS464に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS466に移行する。
ステップS464に移行した場合は、管理用サーバ100の記憶装置42に記憶されているCID設定データ履歴(ピックアップコード)テーブル450から、選択された製品名称に対応する過去データ(レコード)を削除する。その後、一連の処理を終了し元の処理に復帰する。
また、ステップS462において、削除ボタン73が押下されずにステップS466に移行した場合は、品質検査側端末102からの情報に基づいて、戻るボタン75が押下されたか否かを判定する。そして、押下されたと判定した場合(Yes)は、ステップS468に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ステップS468に移行した場合は、過去データ画面606を閉じてピックアップコードセッティング画面604を表示するための情報を品質検査側端末102に送信する。その後、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
これにより、品質検査側端末102の表示装置において、過去データ画面606が閉じられるとともに、ピックアップコードセッティング画面604が表示される。
〔ピックアップコードセッティングデータ登録処理〕
次に、製品名設定画面607を介して行われるピックアップコードセッティングデータ登録処理の動作について説明する。
ここで、図15は、ピックアップコードセッティングデータ登録処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
CPU30は、ROM32の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図15のフローチャートに示すピックアップコードセッティングデータ登録処理を実行する。
ピックアップコードセッティングデータ登録処理は、CPU30において実行されると、図15に示すように、まず、ステップS480に移行する。
ステップS480では、品質検査側端末102からの情報に基づいて、登録ボタン77が押下されたか否かを判定し、押下されたと判定した場合(Yes)は、ステップS482に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS486へと移行する。
ここで、製品名称が選択されていない又は入力されていない状態で登録ボタン77が押下された場合はエラーを表示する。
ステップS482に移行した場合は、ピックアップコードセッティング画面604で入力された情報の内容をチェックして、内容に問題が無い(OK)と判定した場合(Yes)は、ステップS484に移行し、そうでない(NG)と判定した場合(No)は、エラーメッセージを表示する。その後、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ステップS484に移行した場合は、ピックアップコードセッティングデータの新規登録処理を実行して、一連の処理を終了し元の処理に復帰する。
具体的に、登録処理のロジックに対して渡す引数の設定を行う。例えば、ピックアップNo1~60にそれぞれ対応するステーションコード、欠点コード及び重大欠点の引数と、新規登録を示す引数とを含む引数の配列データを生成し、生成した配列データを登録処理用のビジネスロジックに引き渡す。これにより、ピックアップコードセッティング画面604で入力されたピックアップコードセッティングデータがCID設定データ履歴(ピックアップコード設定)テーブル450に登録される。
一方、ステップS480において、登録ボタン77が押下されずにステップS486に移行した場合は、品質検査側端末102からの情報に基づいて、過去データ登録ボタン78が押下されたか否かを判定する。そして、押下されたと判定した場合(Yes)は、ステップS488に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS492に移行する。
ステップS488に移行した場合は、ピックアップコードセッティング画面604で入力された情報の内容をチェックして、内容に問題が無い(OK)と判定した場合(Yes)は、ステップS490に移行し、そうでない(NG)と判定した場合(No)は、エラーメッセージを表示する。その後、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ステップS490に移行した場合は、ピックアップコードセッティングデータを過去データとしてCID設定データ履歴(ピックアップコード設定)テーブル450に登録する過去データ登録処理を実行して、一連の処理を終了し元の処理に復帰する。
例えば、ピックアップNo1~60にそれぞれ対応するステーションコード、欠点コード及び重大欠点の引数と、過去データとしての登録を示す引数とを含む引数の配列データを生成し、生成した配列データを登録処理用のビジネスロジックに引き渡す。これにより、ピックアップコードセッティング画面604で入力されたピックアップコードセッティングデータが過去データとしてCID設定データ履歴(ピックアップコード設定)テーブル450に登録される。
また、ステップS486において、過去データ登録ボタン78が押下されずにステップS492に移行した場合は、品質検査側端末102からの情報に基づいて、戻るボタン79が押下されたか否かを判定する。そして、押下されたと判定した場合(Yes)は、ステップS494に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ステップS494に移行した場合は、製品名設定画面607を閉じてピックアップコードセッティング画面604を表示するための情報を品質検査側端末102に送信する。その後、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
これにより、品質検査側端末102の表示装置において、製品名設定画面607が閉じられるとともに、ピックアップコードセッティング画面604が表示される。
ここで、図24は、びん質量の経時変化を示す壜質量推移画面701の一例を示す図であり、図25は、ライン別の歩留りの推移を示すライン別歩留り推移画面702の一例を示す図であり、図26は、モールドリード(型番読取り)の集計結果を示すモールドリード画面703の一例を示す図である。
本実施の形態の容器検査システム1では、上記説明した統計情報以外にも、図24に示す壜質量推移画面701、図24に示すライン別歩留り推移画面702及び図26に示すモールドリード画面703を表示することができる。他にも、図示省略するが、びん寸法の推移を示す画面、ロス分析グラフ画面、モールドヒストリー画面(型番の設定履歴画面)などを表示することができる。
壜質量推移画面701は、管理用サーバ100の記憶装置42に記憶されているびん質量データ履歴テーブル500(図8(c)を参照)に基づいて生成される画面である。この壜質量推移画面701は、図24に示すように、縦軸がびんの質量を示し、横軸が時間を示すグラフ画面である。図24に示す例では、標準質量が1234.0[g]に設定され、上限質量が2222.2[g]に設定され、下限質量が1111.1[g]に設定されている。
グラフ中には、これら標準質量、上限質量及び下限質量の数値が示されているとともに、測定された質量がプロットされている。また、グラフの左側には、標準質量、上限質量及び下限質量の数値が表示され、これらの下側には、平均質量(図24の例では1212.1)と標準偏差(図24の例では123.4)とが表示されている。
この壜質量推移画面701から、びんの質量が許容範囲内に収まっているか否かを把握することができる。
また、ライン別歩留り推移画面702は、管理用サーバ100の記憶装置42に記憶されているCS定時データ履歴(ライン別歩留り)テーブル510(図8(d)を参照)に基づいて生成される画面である。このライン別歩留り推移画面702は、図25に示すように、ライン別の歩留りの時間推移を示す表を表示する画面である。
図25中の上部に表示された「窯1・ライン1」~「窯1・ライン5」、「窯2・ライン1」~「窯2・ライン4」、「窯3・ライン1」~「窯3・ライン3」は、窯No及びラインNoを示しており、例えば、窯No1のラインNo1であれば、「窯1・ライン1」となる。表の左端には、上から順に07-08、08-09、09-10・・・といったように1時間ごとの時刻範囲が順に記載されている。これら各時刻範囲に対してラインごとの歩留りの割合(%)が表示されている。
図25に示す例では、歩留りの割合が例えば88[%]未満の箇所を例えば赤色で表示するなど色を変えて表示しており、このライン別歩留り推移画面702から、歩留りの悪いラインをすぐに把握できるようになっている。
また、モールドリード画面703は、管理用サーバ100の記憶装置42に記憶されているCID定時データ履歴(認識本数/排除本数etc)テーブル410(図5(b)を参照)に登録されているCID読込情報に基づいて生成される画面である。このモールドリード画面703は、図26に示すように、左側に、金型のセクション及びキャビティごと且つ流れごとの型番が正常に読み取られたびんの総本数が表形式で表示されている。この表の右側には、流れごとの正常に読み取られたびんの総本数と、読み取りエラーの発生率と、発生したエラーの種類ごとの検出数と、全流れに対する正常に読み取られたびんの総本数と、読み取りエラーの発生率と、発生したエラーの種類ごとの検出数とが表形式で表示されている。
このモールドリード画面703から、型番読取装置150によるびんに記された金型の型番の読取状況を把握することができる。
〔対応関係〕
本実施の形態において、管理用サーバ100が、仕上型用及び口型用のカレントモールド画面602及び603において設定された仕上型及び口型の現型番の情報に基づいて、これらの現型番の情報をCID設定データ履歴(製品情報/型番設定etc)テーブル400に登録する処理は、発明1の型管理情報登録手段に対応している。
また、本実施の形態において、管理用サーバ100が、現型番に対応する金型が交換された場合に、仕上型用及び口型用のカレントモールド画面602及び603において設定された仕上型及び口型の現型番の情報及び型番保護期間の情報に基づいて、交換後の現型番の情報に対応付けて、その一世代前の旧型番の情報をCID設定データ履歴(製品情報/型番設定etc)テーブル400に登録する処理は、発明1の型管理情報登録手段に対応している。
また、本実施の形態において、型番保護期間に基づいた型番保護最小時間は、発明2乃至4の旧型保護時間に対応し、管理用サーバ100が、仕上型用及び口型用のカレントモールド画面602及び603にて設定された型番保護期間に基づいて、型番保護最小時間をCID設定データ履歴(製品情報/型番設定etc)テーブル400に登録する処理は、発明2及び4の旧型保護時間設定手段に対応する。
また、本実施の形態において、仕上型用及び口型用のカレントモールド画面602及び603を介して、交換後の金型の型番が現型番として登録されたときに、管理用サーバ100が、一世代前(交換前)の金型の型番を旧型番として登録する処理は、発明2及び4の旧型管理情報削除手段に対応している。
また、本実施形態において、データ収集用端末103及び欠点データ処理装置107における、総合検査装置15によって検査された欠点の検査結果の情報(欠点の検査数等)を型番情報に対応付けて収集するとともに、型番の交換後に、型番保護期間が経過するまでの間、現型番と旧型番の欠点の検査結果の情報を合算して収集する機能は、発明5及び6の欠点検査情報収集手段に対応している。
また、本実施の形態において、管理用サーバ100が、欠点の総検出本数や総検出率等の統計情報を算出するとともに、型番の交換後に、型番保護期間が経過するまでの間、現型番と旧型番の合算された検査結果の情報に基づいて欠点の総検出本数や総検出率等の統計情報を算出する機能は、発明6の欠点統計量算出手段に対応している。
また、ステップS100~S112及びS300~S312は、発明6の欠点情報出力手段に対応している。
〔本実施の形態の効果〕
次に、本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態では、管理用サーバ100は、利用端末に表示された仕上型用及び口型用のカレントモールド画面602及び603を介して設定された、仕上型及び口型の現型番の情報に基づいて、これらの現型番の情報をCID設定データ履歴(製品情報/型番設定etc)テーブル400に登録するようにした。加えて、仕上型用及び口型用のカレントモールド画面602及び603にて設定された型番保護期間に基づいて、型番保護最小時間をCID設定データ履歴(製品情報/型番設定etc)テーブル400に登録するようにした。さらに、現型番に対応する金型が交換された場合に、仕上型用及び口型用のカレントモールド画面602及び603において設定された仕上型及び口型の現型番の情報及び型番保護期間の情報に基づいて、交換後の現型番の情報に対応付けて、その一世代前の旧型番の情報をCID設定データ履歴(製品情報/型番設定etc)テーブル400に登録するようにした。
このような構成であれば、現金型が交換されて、交換前後の金型で製造されたびんが混在した状態でも、びんから読み取れる型番と現金型の型番及び旧金型の型番とから、金型が交換されたことを確認できるとともに、製造されたびんが交換前後のどちらの金型から製造されたものかを特定することができる。
また、本実施の形態では、管理用サーバ100は、型番保護期間が経過するまでは、旧金型の型番を保持して、この型番に対応する一世代前の金型で製造されたびんが型番割りによって排除されないように保護することができる。加えて、交換後の金型が、現在登録されている旧型番の型番保護期間の経過前に交換となった場合に、登録されている旧型番(二世代前となる旧型番)を変更せずに、交換前の現型番(一世代前となる型番)をオプション型番として登録するようにしたので、型番割りが実施されたときに、一世代前及び二世代前の金型で製造されたびんを双方とも保護することができる。
また、本実施の形態では、型番保護期間を、旧金型で製造されたびんについて欠点の検査がすべて終了するまでの時間以上の時間に設定したので、欠点の検査が終了する前に型番の保護期間が切れるといったことを防止することができる。
また、本実施の形態では、金型を交換して交換後の金型の型番を現型番として登録したタイミングで、旧型番を一世代前の旧金型の型番に自動で変更する構成としたので、一世代前の金型の型番を確実に保持(登録)することができる。
また、本実施の形態では、管理用サーバ100は、型番保護期間の間は、現金型の型番及び旧金型の型番にそれぞれ対応する金型で製造されたびんの欠点の検査結果情報を合算して収集するようにした。加えて、合算して収集された検査結果情報に基づいて統計情報を算出するようにした。
このような構成であれば、交換後の金型に対応する検査結果情報のみで統計情報を算出した場合と比較して、異常値(外れ値)の発生を低減することができる。
また、本実施の形態では、管理用サーバ100は、利用者端末に表示されたリジェクトセッティング画面605を介して設定された、欠点が検出されたびんを製造した金型のうちから選択された、びんの全数排除を行う対象の金型を識別するための型番、セクション、キャビティの情報を含むリジェクト設定情報に基づいて、これらの情報を含む型番割情報をCID型番割りデータ履歴テーブル470に登録するようにした。加えて、設定されたリジェクト設定情報に基づいて、登録された型番、セクション及びキャビティに対応する金型で製造されたびんについて、このびんを全数排除する型番割りの処理を実行するようにした。
このような構成であれば、欠点が検出されたびんを製造した金型について、選択的にその金型で製造されたびんの全数排除を行うことが可能となる。これにより、登録した金型で製造された欠点を有するびんを確実に排除することができる。
また、本実施の形態では、リジェクトセッティング画面605において、型番割りの実行時間である型番割時間を設定し、設定した型番割時間の間だけ型番割りを実行するようにした。
このような構成であれば、型番割りを行う期間を設定できるので、型番割りを行っている期間中に欠点の要因を解消して、期間終了後に全数排除を停止することができる。これにより、欠点対応中の型で製造される容器について、欠点を有する容器を確実に排除することができる。
また、本実施の形態では、リジェクトセッティング画面605において、型番割時間の間に欠点が解消されない金型について、型番割時間を延長できるようにした。
これにより、対応が済んでいない金型で製造されたびんについて、欠点を有するびんを確実に排除することができる。
また、本実施の形態では、リジェクトセッティング画面605において、リクエストタイムを設定できるようにした。
これにより、型番割りを行う開始時刻を設定することができるので、型番割りを行うタイミングを調整することができる。
また、本実施の形態では、リジェクトセッティング画面605において、型番割りを行う金型の登録要求が登録上限数を超えてあった場合に、溢れた分の金型の型番割情報を、未登録の型番割情報としてCID型番割りデータ履歴テーブル470に登録するとともに、この未登録の金型のリジェクト設定情報を、リジェクトセッティング画面605の未登録型番割情報表示領域223に表示するようにした。加えて、未登録型番割情報表示領域223に表示されているリジェクト設定情報のうちから所望のリジェクト設定情報を選択して、選択したリジェクト設定情報に対応する型番割情報を、型番割りを実行する金型の型番割情報としてCID型番割りデータ履歴テーブル470に登録(本登録)するようにした。そして、この登録した型番割情報に対応する金型で製造されたびんについて型番割りを実行するようにした。または、未登録型番割情報表示領域223に表示されているリジェクト設定情報のうちから所望のリジェクト設定情報を選択して、選択したリジェクト設定情報に対応する未登録の型番割情報を、CID型番割りデータ履歴テーブル470から削除するようにした。
このような構成であれば、型番割りを行う可能性のある登録上限数を超えた金型の型番割情報を仮登録することができるので、上限数を超えた金型の型番割情報を保持することができる。また、時間の経過で欠点が解消する金型もあることから、仮登録した金型で製造された欠点の検出状態等の状況に応じて、型番割りを行うか否かを判断することができる。これにより、仮登録した金型で製造されるびんを警戒しつつ無用な型番割りの実行を止めることができる。
また、本実施の形態では、管理用サーバ100は、データ収集用端末103を介して、総合検査装置15で検査された各種欠点について、欠点の種類ごと且つ型番情報ごとに、びんの認識本数の情報と、欠点の検出本数の情報と、びんの排除数の情報とを含む欠点検査情報を収集するようにした。加えて、製造するびんに発生する可能性のある複数種類の欠点のうち、注目すべき欠点(優先して対処すべき重大な欠点)について、重大欠点であることを示す属性を付与するようにした。そして、属性を付与した重大欠点について収集した欠点検査情報の統計情報である第1の欠点情報を算出し、算出した第1の欠点情報を、利用者端末からの要求に応じて、利用者端末に対して出力するようにした。具体的に、型番情報ごとの各種重大欠点の総検出本数の情報と、製品ごとの各種重大欠点の総検出本数の情報とを含む重大欠点の第1の欠点情報の一覧である重大欠点一覧88が表示されるワースト5画面を、利用者端末の表示装置に表示出力するようにした(図16を参照)。
この構成であれば、重大欠点の型番情報ごとの総検出本数及び製品ごとの総検出本数の情報を確認することで、優先して対処すべき重大欠点の発生状況を容易に把握することができる。
また、本実施の形態では、総合検査装置15で検査された全て種類の欠点について収集された欠点検査情報の統計情報である第2の欠点情報を算出し、算出した第2の欠点情報を、第1の欠点情報と対比させて、利用者端末に対して出力するようにした。具体的に、型番情報ごとの各種欠点の総検出本数の情報と、製品ごとの各種欠点の総検出本数の情報とを含む第2の欠点情報の一覧である欠点一覧87が重大欠点一覧88と対比させて表示されるワースト5画面を、利用者端末の表示装置に表示出力するようにした。
この構成であれば、重大欠点だけの統計量では把握できない他の欠点が要因の金型の不良等を把握することができる。
また、本実施の形態では、最新10分、最新30分、前1時間、前2時間、当シフト、前シフト、当日及び前日のそれぞれ異なる収集期間のうちから任意の1期間を選択して、選択した期間に収集された欠点検査情報に基づいて第1の欠点情報及び第2の欠点情報を算出するようにした。加えて、算出した第1の欠点情報及び第2の欠点情報を利用者端末からの要求に応じて、利用者端末の表示装置に表示出力するようにした(図16を参照)。
この構成であれば、それぞれ異なる長さの複数種類の収集期間に収集された欠点の検出数の情報に対応する第1の欠点情報及び第2の欠点情報を表示出力することができるので、複数の期間の欠点の検出数を対比検討することで、例えば期間の長さによっては見逃してしまう欠点の検出数の特異な変化等を把握することが可能となる。
また、本実施の形態では、総合検査装置15で検査された全て種類の欠点について、統計情報として欠点の種類ごとの検出率の情報である第3の欠点情報を算出し、算出した第2の欠点情報を、第1の欠点情報と対比させて、利用者端末に対して出力するようにした。具体的に、型番情報ごとの各種欠点の検出率の情報と、製品ごとの各種欠点の検出率の情報とを含む第3の欠点情報の一覧である欠点一覧87が重大欠点一覧88と対比させて表示されるワースト5画面を、利用者端末の表示装置に表示出力するようにした(図16を参照)。なお、第2の欠点情報(総検出本数)と、第3の欠点情報(検出率)とは、選択ラジオボタン81によって、切り替えて表示するようにした。
この構成であれば、欠点の検出本数に加えて、欠点の検出率から対処すべき欠点の発生状況を把握することができる。
また、本実施の形態では、最新10分、最新30分、前1時間、前2時間、当シフト、前シフト、当日及び前日のそれぞれ異なる収集期間のうちから任意の1期間を選択して、選択した期間に収集された欠点検査情報に基づいて第3の欠点情報を算出するようにした。加えて、算出した第3の欠点情報を利用者端末からの要求に応じて、利用者端末の表示装置に表示出力するようにした(図16を参照)。
この構成であれば、それぞれ異なる長さの複数種類の収集期間に収集された欠点検査情報に基づく欠点の統計量の情報に対応する第3の欠点情報(検出率)を表示出力することができるので、複数の期間の欠点の検出率を対比検討することで、例えば期間の長さによっては見逃してしまう欠点の検出率の特異な変化等を把握することが可能となる。
また、本実施の形態では、欠点一覧87については、第2の欠点情報又は第3の欠点情報を、製品ごとの総検出率が降順で1~X位(例えば10位)までに入る欠点について順位順に並べて表示するようにした。加えて、重大欠点一覧88について、第1の欠点情報を、製品ごとの総検出数が降順で1~X位(例えば10位)までに入る重大欠点について順位順に並べて表示するようにした。
この構成であれば、検出数の多い順に重大欠点の種類を把握したり、検出率の高い順に欠点の種類を把握したりすることができるので、対処すべき欠点をより把握し易くすることができる。
また、本実施の形態では、過去に製造した同じ製品又は似たような製品の重大欠点の付与情報を含むピックアップコードセッティングデータの過去データを利用(参照)できるようにしたので、重大欠点の属性を付与する作業を含むピックアップコードセッティングにかかる負荷を軽減することができる。
また、本実施の形態では、総合検査装置15や外観検査機17の検査を良品で抜けたにもかかわらず目視検査で欠点が検出されたびんや、金型起因の欠点が検出されたびんについて、これらの製造に用いられた金型で製造されたびんを全数排除する型番割りを行うようにした。そして、型番割りを行っている金型の型番情報を、ワースト5画面にて欠点一覧87及び重大欠点一覧88とともに表示するようにした。
この構成であれば、例えば、金型起因の欠点や検査機を掻い潜る欠点などのやっかいな欠点を有するびんを製造した金型の情報及び欠点の種類の情報を把握することができるので、かかる欠点について最優先に対処することができる。
また、本実施の形態では、欠点一覧87及び重大欠点一覧88の各欠点の順位の横に、期間選択ボタン群82で選択した期間の1つ前の期間に対する順位変動を示す情報(↓、-、↑のいずれか1つ)を表示するようにした。
この構成であれば、選択された収集期間の1つ前の収集期間に対する順位変動が解るので、急激に順位を上げている欠点や、ずっと同じ順位にい続けている欠点などを把握することが可能となる。
〔変形例〕
なお、上記実施の形態においては、ガラスびんの生産工場に本発明を適用する例を説明したが、ガラスびんに限らず、例えばペットボトルや缶等の他の容器に適用してもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例においては、欠点検出情報の統計量として、総検出数及び検出率を表示する構成を例に挙げて説明したが、この構成に限らず、他の統計量を表示する構成としてもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例においては、管理用サーバ100が、旧型番を自動で設定する構成としたが、この構成に限らず、例えば、仕上型用及び口型用のカレントモールド画面602及び603を介して係員が手入力した型番を旧型番として登録する構成としてもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例においては、欠点一覧87において、総検出数と検出率とを切り替えて表示する構成としたが、この構成に限らず、両者を同時に表示する構成としてもよい。
また、上記実施の形態及び変形例においては、欠点一覧87において、検出率のラジオボタンが選択されているときに、総検出率でソートをした順位で1~X位までの欠点の検出率の情報を表示する構成とし、この状態で検出数のラジオボタンが選択された場合でも、この順位を変えずに検出率の情報を検出数の情報に変更して表示する構成とした。この構成に限らず、例えば、検出数のラジオボタンが選択された場合に、総検出数でソートし直した順位で欠点の検出数の情報を表示する構成としてもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例においては、イントラネット199からなるネットワークシステムに適用した場合について説明したが、これに限らず、例えば、イントラネット199と同一方式により通信を行ういわゆるインターネットに適用してもよい。もちろん、イントラネット199と同一方式により通信を行うネットワークに限らず、任意の通信方式のネットワークに適用することができる。
また、上記実施の形態及びその変形例において、図9乃至図15のフローチャートに示す処理を実行するにあたってはいずれも、ROMに予め格納されているプログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAMに読み込んで実行するようにしてもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例において、AI(Artificial Intelligence)により、総合検査装置15等の検査機の検査結果に対して行うべきアクションの推奨を行う構成とすることが可能である。AIを用いた構成として、例えば、次の構成を採用することができる。
〔構成1〕 この構成は、AIにより排除すべき容器に関する情報を提示する構成である。例えば、AIは、型番読取装置150で読み取った型番と、総合検査装置15等の検査機の検査結果と、容器検査システム1を構成する装置又は人が容器(びん)を排除(又は非排除)した結果とが対応づけられた学習データに基づいて学習を行う。学習したAIは、型番読取装置150で読み取った型番及び検査機の検査結果を入力し、入力した型番及び検査結果に適合する1又は複数の排除(又は非排除)すべき容器に関する情報(例えば装置又は人への指示情報)を出力する。ここで、適合とは、例えば、学習結果からみて、入力した型番及び検査結果に対して、排除(又は非排除)すべき容器を決定するための妥当な情報(例えば、学習された複数の「装置又は人が容器を排除(又は非排除)した結果」から得られる排除(又は非排除)すべき容器に関する情報のうち入力した型番及び検査結果に応じて分類される情報をいう。以下、妥当の意味については同様である。)が挙げられる。そして、AIが出力した排除(又は非排除)すべき容器に関する情報を提示する。
〔構成2〕 この構成は、AIにより再検査(又は非再検査)すべき容器に関する情報(例えば装置又は人への指示情報)を提示する構成である。例えば、AIは、型番読取装置150で読み取った型番と、総合検査装置15等の検査機の検査結果と、容器検査システム1を構成する装置又は人が容器(びん)を再検査(又は非再検査)した結果とが対応づけられた学習データに基づいて学習を行う。学習したAIは、型番読取装置150で読み取った型番及び検査機の検査結果を入力し、入力した型番及び検査結果に適合する1又は複数の再検査(又は非再検査)すべき容器に関する情報(例えば装置又は人への指示情報)を出力する。ここで、適合とは、例えば、学習結果からみて、入力した型番及び検査結果に対して、再検査(又は非再検査)すべき容器を決定するための妥当な「再検査(又は非再検査)すべき容器に関する情報」が挙げられる。そして、AIが出力した再検査(又は非再検査)すべき容器に関する情報を提示する。
〔構成3〕 この構成は、AIにより保守(又は非保守)すべき金型に関する情報(例えば装置又は人への指示情報)を提示する構成である。例えば、AIは、型番読取装置150で読み取った型番と、総合検査装置15等の検査機の検査結果と、容器検査システム1を構成する装置又は人が金型を保守(又は非保守)した結果とが対応づけられた学習データに基づいて学習を行う。学習したAIは、型番読取装置150で読み取った型番及び検査機の検査結果を入力し、入力した型番及び検査結果に適合する1又は複数の保守(又は非保守)すべき金型に関する情報(例えば装置又は人への指示情報)を出力する。ここで、適合とは、例えば、学習結果からみて、入力した型番及び検査結果に対して、保守(又は非保守)すべき金型を決定するための妥当な情報が挙げられる。そして、AIが出力した保守(又は非保守)すべき金型に関する情報を提示する。
〔構成4〕 この構成は、AIにより交換(又は非交換)すべき金型に関する情報(例えば装置又は人への指示情報)を提示する構成である。例えば、AIは、型番読取装置150で読み取った型番と、総合検査装置15等の検査機の検査結果と、容器検査システム1を構成する装置又は人が金型を交換(又は非交換)した結果とが対応づけられた学習データに基づいて学習を行う。学習したAIは、型番読取装置150で読み取った型番及び検査機の検査結果を入力し、入力した型番及び検査結果に適合する1又は複数の交換(又は非交換)すべき金型に関する情報(例えば装置又は人への指示情報)を出力する。ここで、適合とは、例えば、学習結果からみて、入力した型番及び検査結果に対して、交換(又は非交換)すべき金型を決定するための妥当な情報が挙げられる。そして、AIが出力した交換(又は非交換)すべき金型に関する情報を提示する。
〔構成5〕 この構成は、AIにより、ワースト5画面600の重大欠点一覧88に表示される重大欠点の統計量(例えば総検出本数)の情報を含む欠点情報(第1の欠点情報)を提示する構成である。例えば、AIは、型番読取装置150で読み取った型番と、総合検査装置15の検査結果と、第1の欠点情報とが対応づけられた学習データに基づいて学習を行う。学習したAIは、型番読取装置150で読み取った型番及び検査機の検査結果を入力し、入力した型番及び検査結果に適合する1又は複数の第1の欠点情報を出力する。ここで、適合とは、例えば、学習結果からみて、入力した型番及び検査結果に対して、ワースト5画面600の重大欠点一覧88に表示すべき欠点情報を決定する上で妥当な第1の欠点情報が挙げられる。そして、AIが出力した第1の欠点情報を提示する。
〔構成6〕 この構成は、AIにより、ワースト5画面600の欠点一覧87に表示される全欠点の統計量(例えば総検出本数)の情報を含む欠点情報(第2の欠点情報)を提示する構成である。例えば、AIは、型番読取装置150で読み取った型番と、総合検査装置15の検査結果と、第2の欠点情報とが対応づけられた学習データに基づいて学習を行う。学習したAIは、型番読取装置150で読み取った型番及び検査機の検査結果を入力し、入力した型番及び検査結果に適合する1又は複数の第2の欠点情報を出力する。ここで、適合とは、例えば、学習結果からみて、入力した型番及び検査結果に対して、ワースト5画面600の欠点一覧87に表示すべき欠点情報を決定する上で妥当な第2の欠点情報が挙げられる。そして、AIが出力した第2の欠点情報を提示する。
〔構成7〕 この構成は、AIにより、ワースト5画面600の欠点一覧87に表示される全欠点の統計量(総検率)の情報を含む欠点情報(第3の欠点情報)を提示する構成である。例えば、AIは、型番読取装置150で読み取った型番と、総合検査装置15の検査結果と、第3の欠点情報とが対応づけられた学習データに基づいて学習を行う。学習したAIは、型番読取装置150で読み取った型番及び検査機の検査結果を入力し、入力した型番及び検査結果に適合する1又は複数の第3の欠点情報を出力する。ここで、適合とは、例えば、学習結果からみて、入力した型番及び検査結果に対して、ワースト5画面600の欠点一覧87に表示する欠点情報を決定する上で妥当な第3の欠点情報が挙げられる。そして、AIが出力した第3の欠点情報を提示する。