JP7488756B2 - 継手 - Google Patents

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Description

本開示は、継手に関する。
高架橋道路の路面の雨水等を排除するために、路肩部に排水枡およびその流出口に接続される排水管が設けられる(例えば、特許文献1参照)。排水管は地上まで設置され、地下排水管等に接続される。排水枡は橋梁の床版(コンクリート製)に埋め込まれて設置されている。雨水等は、路面から排水枡に流入収集され、排水管を非満管流で流下していく。
一方、サイフォン現象を誘発させ満管流を発生させることによって雨水の排水効率を向上させる高排水ドレン部材が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2018-131823号公報 特開2020-020195号公報
上述した高架橋道路において、排水流量を増加させるために、例えば、特許文献2に示すような高排水ドレン部材を排水枡内に設けることが考えられる(排水能力向上)。
特許文献2に示すような高排水ドレン部材を高架橋道路の排水枡に設ける場合、排水枡の下部から排水枡内に貫通する排水管等の上端に高排水ドレン部材を配置することが考えられる。
従来、排水管の径としては呼び径150mmまたは200mmが普及しており、排水管が接続される排水枡の流出口径も同様である。このような既設の排水枡に、上記の高排水ドレン部材を設けるためには、排水枡の流出口内の鉛直方向に、満管流用の排水管(呼び径75mmまたは100mm)を貫通させて、排水枡流出口の内径と満管流用の排水管外径とのクリアランスをキャップやソケットで繋ぎ、モルタルや合成樹脂製充填剤で裏込めし、止水および管の固定が行われる。
ところで、排水枡が金属製等の場合は、排水桝の流出口が腐食し改修が必要な場合がある。
しかしながら、満管流用の排水管に対して改修を行う場合は、モルタル等で固定するための強度が残存せず、排水枡内を貫通させる排水管の固定方法が課題となる。
本開示は、高排水のドレン部材を用いた排水枡に対して容易に改修を行うことが可能な継手を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の開示の継手は、排水枡に配置されたサイフォン現象の発生を誘発する排水部材と、排水枡の下側に配置された排水管とを繋ぐ継手であって、管状部と、フランジ部と、を備える。管状部は、排水部材に接続される第1開口部と、排水管に接続される第2開口部と、を有する。フランジ部は、排水枡に対して管状部を固定するために、管状部に繋がっており、管状部の周囲に配置されている。
これにより、排水枡の流出口を改修する場合に、フランジ部をコンクリート床版の底下端面等に固定することによって、サイフォン現象の発生を誘発する排水部材と排水管とを繋ぐ管状部を、排水枡に対して固定することができる。
このように、フランジ部を用いて排水部材を配置する排水部を固定することができるため、満管流用の排水部材を用いた排水枡に対して容易に改修を行うことができる。
第2の開示の継手は、第1の開示の継手であって、側面部と、底面部と、を更に備える。側面部は、フランジ部から第2開口部に向かい管状部の側面に沿って形成されている。底面部は、側面部から管状部まで形成されている。
これにより、フランジ部と管状部を繋ぐことができる。また、側面部および底面部で管状部を覆うことにより、フランジ部に対して管状部を安定して固定することができる。
第3の開示の継手は、第1または第2の開示の継手であって、フランジ部は、管状部の外側面から外側に向かって形成されている。
これにより、排水枡に流れ込んだ雨水のうち管状部の外側に流れ込んだ雨水を、フランジ部を底面とした排水枡内の空間に貯めることができる。
第4の開示の継手は、第1または第2の開示の継手であって、フランジ部は、管状部の外側面から所定の間隔を空けて、管状部の外側に向かって形成されている。
これにより、排水枡に流れ込んだ雨水のうち管状部の外側に流れ込んだ雨水を、継手の側面部と底面部で囲まれた空間に貯めることができる。
第5の開示の継手は、第1~第4のいずれかに開示の継手であって、フランジ部の第1開口部側の面に配置されたゴム状の弾性体を更に備える。
これにより、フランジ部と、フランジ部を固定する対象物との間の止水性を確保することができる。
第6の開示の継手は、第1~第5のいずれかに開示の継手であって、管状部のフランジ部よりも第1開口部側の外周面に形成された目盛りを更に備える。
これにより、目盛りに合わせて適切な位置で管状部を切断することによって、排水枡の内部の適切な高さ位置に排水部材を配置することができる。
第7の開示の継手は、第1~6のいずれかに開示の継手であって、排水枡は、高架橋に配置される。フランジ部は、高架橋の橋梁床版に固定される。
これにより、高架橋に配置される排水枡に対して改修を行うことができる。
本開示によれば、高排水のドレン部材を用いた排水枡に対して容易に改修を行うことが可能な継手を提供することができる。
本開示の継手を用いた改修を行う前の排水システムを橋梁に設置した状態を示す図。 本開示の継手を用いた改修を行う前の排水システムの構成を示す模式断面図。 図2の金属蓋と排水枡部を示す分解斜視図。 図2のサイフォンドレン部材を示す斜視図。 図2のサイフォンドレン部材を示す斜視断面図。 図5の正面図。 (a)図2の配管接続構造の分解図、(b)図7(a)のキャップを底面側から視た斜視図。 (a)本開示にかかる実施の形態の継手の上面図、(b)本開示にかかる実施の形態の継手の半断面図。 本開示にかかる実施の形態の継手を用いた排水システムの改修を説明するための図。 本開示にかかる実施の形態の継手を用いた排水システムの改修を説明するための図。 本開示にかかる実施の形態の継手を用いた排水システムの改修を説明するための図。 本開示にかかる実施の形態の継手を用いた排水システムの改修を説明するための図。 本開示にかかる実施の形態の変形例における継手を示す断面図。 図13に示す継手を用いて改修した状態を示す図。
以下に、本開示の実施の形態に係る排水システムの改修の際に用いられる継手について図面に基づいて説明する。
はじめに、本開示の継手が用いられていない改修前の排水システム1について説明した後、本開示の継手を用いた改修について説明する。
(改修前の排水システム1の概要)
図1は、排水システム1を橋梁に設置した状態を示す図である。図に示すように、排水システム1は、橋梁200の側溝に沿って複数配置されている。橋梁200に降った雨水が排水システム1に流れ込み、橋梁200外に排水される。
図2は、排水システム1の構成を示す模式断面図である。
図2に示すように、排水システム1は、金属蓋10と、排水枡部20(排水桝の一例)と、サイフォンドレン部材30(排水部材の一例)と、接続構造80と、排水配管90(排水管の一例)と、を備える。
(金属蓋10)
図3は、金属蓋10と排水枡部20の分解斜視図である。
金属蓋10は、金属製の複数の孔を有する蓋である。複数の孔は雨の流入を妨げなければどのような形状でも良く、例えば、グレーチングのように網目状に形成されていても良いし、長方形の孔が複数開けられていても良い。金属蓋10は、排水枡部20に支持されており、金属蓋10から雨水が排水枡部20に流れ込む。金属蓋10は、本実施の形態では一例として四角形状であるが、これに限らず四角以外の多角形、丸、または楕円であってもよい。
(排水枡部20)
排水枡部20は、上枡21と、下枡22と、高さ調整部23と、を有している。上枡21は、金属製であり、金属蓋10の周囲に配置される枠体である。上枡21の内側が排水枡部20の開口部20aに対応し、金属蓋10が配置される。
上枡21は、側壁41と、蓋載置部42と、を有する。側壁41は、金属蓋10の周囲を囲むように形成されている。蓋載置部42は、側壁41の下端から内側に向かって側壁41に対して概ね垂直に形成されている。蓋載置部42に金属蓋10が載置される。
下枡22は、例えばFRP製であり、側壁51と、上枡支持部52と、絞り部53と、接続部54と、を有する。
側壁51は、上枡21の周囲を囲むように形成されている。上枡支持部52は、側壁51の下端から内側に向かって側壁51に対して概ね垂直に形成されている。上枡支持部52に、上枡21が支持される。上枡支持部52と蓋載置部42には、下枡22に対する上枡21の高さ位置を調整する高さ調整部23が設けられている。
絞り部53は、外観が円筒形状であり、上枡支持部52の下方に設けられている。絞り部53の上端である絞り上部53cは後述する接続部54によって上枡支持部52と接続されている。
絞り部53の下部53aは、コンクリート床版201の底下端面201aから下方に突出している。絞り部53の下端53bは開放されており、後述する接続構造80のキャップ83によって塞がれている。キャップ83の底面83aが止水面を構成する。
また、絞り部53は、図2に示すように左右方向において開口部20aの中央よりも左右の一方よりに配置されている。
接続部54は、上枡支持部52と絞り部53とを接続する。接続部54は、上枡支持部52の内側の端から絞り部53の上端までを接続する。接続部54は、開口部20aと平行な断面積が上枡支持部52から絞り部53に向かって除々に小さくなるように形成されている。
高さ調整部23は、下枡22に対する上枡21の高さ位置を調整する。高さ調整部23は、ボルト61と、ナット62と、を有する。ボルト61は、上枡支持部52に形成された貫通孔に挿入されている。ボルト61は、上枡支持部52に対して略垂直に配置されている。ボルト61のヘッド61aが、上枡21の蓋載置部42に下方から当接している。ナット62は、貫通孔と同軸になるように上枡支持部52に固定されている。ナット62には、ボルト61が挿通されている。ボルト61のナット62への捻じ込み量を変更することによって、上枡21の下枡22に対する高さを変更することができる。高さ調整部23は、上枡支持部52の対向する長辺と対向する短辺の全てに設けられていてもよいし、どちらか一方のみに設けられていてもよい。
ここで、図2に示すように、下枡22の上端までコンクリート床版201が設けられ、コンクリート床版201の上部に舗装202が設けられている。舗装202の上端と、上枡21の上端の位置は概ね一致している。舗装202の厚さにあわせるように、高さ調整部23によって下枡22に対する上枡21の位置を調整することができる。
(サイフォンドレン部材30)
サイフォンドレン部材30(排水部材の一例)は、サイフォンドレン部材30と接続構造80を介して接続されている排水配管90(後述する)に排水される水にサイフォン現象の発生を誘発する。サイフォンドレン部材30は、排水枡部20に流入した雨水の排水能力を向上させるための高排水機能を有する排水部材である。
図4は、サイフォンドレン部材30を示す斜視図である。図5は、サイフォンドレン部材30の斜視断面図である。図6は、図5の正面図である。
サイフォンドレン部材30は、硬質塩化ビニル樹脂やポリカーボネート、ABS、AES等の合成樹脂を用いて射出成形によって作成することができる。なお、合成樹脂に限るものではなく、鋳型を用いた鋳鉄製であってもよい。
サイフォンドレン部材30は、蓋部材31と、装着筒32と、複数の縦リブ33と、を有する。
蓋部材31は、板状であり、円盤状に形成されている。装着筒32は筒状に形成されている。蓋部材31と装着筒32の各々の中心軸は、共通軸上に配置され、鉛直方向に一致している。この共通軸をドレン軸Oとし、ドレン軸O方向に沿うサイフォンドレン部材30の装着筒32を下側とし、蓋部材31側を上側とする。また、サイフォンドレン部材30をドレン軸O方向から視た平面視においてドレン軸Oに直交する方向を径方向とし、ドレン軸O周りに周回する方向を周方向とする。
装着筒32は、落し口部34を形成する筒部71と、筒部71の上端から径方向の外側に延びる板状の鍔部72と、を有する。筒部71と鍔部72が連設される内面側の接続部分32aは、テーパー面或いは曲面に形成されたベルマウス形状に形成されている。接続部分32aが曲面である場合、ドレン軸Oと平行な方向の断面の曲率半径は5mm~20mmであるほうが好ましい。
落し口部34は、雨水を排水する部分であり、落し口部34の上端の開口(筒部71の上端の内側ともいえる)を排水口34aとする。排水口34aは、鍔部72の内側ともいえる。排水口34aから蓋部材31までの鉛直方向における距離は、鍔部72から蓋部材31までの鉛直方向における距離と概ね同じである。ドレン軸Oに沿った方向において排水口34aと鍔部72の位置が概ね一致する。
落し口部34の開口34bは、排水口34aよりも下側であって、径が一定の部分を示し、開口34bの開口径がR1(図6参照)として示されている。また、開口径がR1の開口34bの面積を、落し口部34の開口面積とする。なお、開口径R1は筒部71の内径に相当し、落し口部34の開口面積は、筒部71の内径を直径とする面積に相当する。また、接続部分32aによって、開口34bから排水口34aに向かって除々に径が大きくなっている。
また、本実施の形態では。サイフォンドレン部材30の中心軸であるドレン軸Oが鉛直方向に一致しているため、蓋部材31の面積と落し口部34の開口面積は、それぞれ鉛直方向に直交する面に対する蓋部材31の投影面積および落し口部34の開口の投影面積に相当する。なお、本実施の形態では、蓋部材31の外径寸法と鍔部72の外径寸法は略同一に形成されている。
サイフォンドレン部材30は、後述するが、接続構造80においてソケット81を介して縦管82と接続されている。
図4および図5に示すように、蓋部材31の外周縁31aと、鍔部72の外周縁72aの間に形成される部分が、雨水が落し口部34の排水口34aに流入する流入開口30aとなる(図5の矢印B参照)。流入開口30aの面積は、落し口部34の開口34bの開口面積(径R1の部分)よりも大きい面積となるよう、蓋部材31の大きさや高さ形状が調整される。
複数の縦リブ33は、図5に示すように、装着筒32の鍔部72の上面72dと、蓋部材31の下面31cの外周部とを連結している。蓋部材31は、複数の縦リブ33によって下方から支持され、図6に示すように、装着筒32から所定高さH1を確保した位置で支持されている。複数の縦リブ33は、流入開口30aに設けられ、平面視において径方向に沿って形成され、周方向に対して交差して形成されている。縦リブ33は、流入開口30aから落し口部34に流入する雨水を整流する機能を有している。本実施の形態では、縦リブ33は、6つ形成されており、6つの縦リブ33は、ドレン軸Oを中心として等間隔の角度(約60度間隔)で設けられているが、これに限られるものではない。
蓋部材31は、鉛直方向の上方から視て落し口部34の開口34bを塞ぐように配置されている。また、蓋部材31の面積は落し口部34の開口34bの開口面積(径R1の部分)より大きく設定されている。なお、本実施の形態では蓋部材31の中心と落し口部34の開口の中心が鉛直方向に一致しているが、蓋部材31と落し口部34がともに傾いて斜めに配置されている場合には、蓋部材31の蓋面積が落し口部34の開口面積と同じ面積とすると、鉛直方向から視て落し口部34の開口34bを塞ぐことができず、蓋部材31と落し口部34の間に空気が入る隙間(渦流による空気芯)が生じることになる。
そのため、鉛直方向に直交する面に対する蓋部材31の投影面積が落し口部34の開口34bの投影面積より大きく設定されているほうが好ましい。
蓋部材31の蓋直径R2または最小幅寸法は、落し口部34の開口径R1(開口34bの径R1)より大きく、かつ開口径R1の245%以下である。さらに、蓋部材31の鍔部72の外周縁72aからの高さをH1、開口径をR1とした場合に、R1/H1の値が1.3~8.0の範囲を満たし、H1が10~60mmの範囲を満たし、開口面積は30cm以上190cm以下であるほうが好ましい。
なお、図4に示すように、蓋部材31の上面31bには、上方に突出し、周方向に間隔を空けて配置された把持リブ35が設けられている。把持リブ35は、サイフォンドレン部材30を接続構造80の縦管82に接続する際に作業者によって把持される。
(サイフォンドレン部材の排水枡部における位置)
次に、サイフォンドレン部材30の排水枡部20の内側における位置について述べる。
本実施の形態では、図2に示すように、サイフォンドレン部材30の排水口34aがキャップ83の底面83aよりも高い位置に配置されている。
これにより、図2に示すように、鍔部72から底面83aまでの間に空間Sが形成される。この空間S(図2のドット部分参照)がゴミ溜め部として機能し、雨水とともに流れ込む異物が空間Sに溜められる。
また、本実施の形態では排水口34aが絞り部53の上端である絞り上部53c(位置P1で示す)よりも上方に位置するようにサイフォンドレン部材30が配置されている。これにより、絞り部53の全体をゴミ溜め部として機能させることができる。更に、絞り部53のような狭い箇所に手を挿入して把持リブ35を把持する必要がなく、サイフォンドレン部材30と排水配管90の接続を行いやすくなる。
橋梁200に降った雨水は、図2に示すように金属蓋10から接続部54に沿って絞り部53に流れ込む(矢印A参照)。雨水とともに流れ込む異物は空間Sに溜められ、水位が鍔部72を超えると、超えた分の雨水が排水口34aに流れ込み、後述する縦管82から排水される。このとき、サイフォンドレン部材30によってサイフォン現象が誘発され、細い配管であっても効率よく雨水を排水することができる。
また、空間Sにたまったゴミを定期的に取り除くことによって、高圧洗浄の頻度を少なくすることができ、点検・清掃にかかるコストを低減することができる。
(接続構造80、排水配管90)
図7(a)は、図2の接続構造80の分解図である。図7(b)は、キャップ83の底面から視た斜視図である。
接続構造80は、サイフォンドレン部材30と排水配管90を接続する。接続構造80は、ソケット81と、縦管82と、キャップ83と、ソケット84と、を有する。
ソケット81は、塩化ビニル管の継手であり、図2に示すように上方からサイフォンドレン部材30の筒部71が差し込まれる。縦管82は、塩化ビニル管であり、ソケット81に下方から差し込まれる。この縦管82の長さを調整することにより、サイフォンドレン部材30の高さ位置を変更することができる。例えば、ソケット81の両端の内側に雌ネジが形成され、筒部71の下端の外周および縦管82の上端の外周に雄ネジが形成される。ソケット81と筒部71が螺合し、ソケット81と縦管82が螺合することによって、ソケット81を介して筒部71と縦管82を接続することができる。
キャップ83は、塩化ビニル管の継手である。キャップ83は、絞り部53の下端がキャップ83の内側に挿入されるように配置される。キャップ83には、図7(b)に示すように底面83aの中央に縦管82の外径+1mmの穴83bが形成されている。穴83bには、縦管82が挿通される。なお、本実施の形態では、キャップ83の底面83aが、止水面を形成する。例えば、キャップ83の内側には雌ネジが形成され、絞り部53の下部53aの外周には雄ネジが形成される。絞り部53にキャップ83が螺合することによって、キャップ83を絞り部53に取り付けることができる。
キャップ83は、図2に示すように、コンクリート床版201の底下端面201aから下方に突出した絞り部53の下部53aに配置されている。
ソケット84は、塩化ビニル管の継手であり、縦管82と排水配管90を接続する。ソケット84は、位置決めとキャップ83の支えとして配置されている。縦管82は、ソケット84に上方から挿入されている。排水配管90は、塩化ビニル管であり、ソケット84に下方から挿入されている。例えば、ソケット84の両端の内側に雌ネジが形成され、縦管82の下端の外周および排水配管90の上端の外周に雄ネジが形成される。ソケット84と縦管82を螺合し、ソケット84と排水配管90を螺合することによって、ソケット84を介して縦管82と排水配管90を接続することができる。
また、キャップ83の上端と絞り部53の間は、図2に示すように、シリコンシーラント(積水化学社製)88が全周にわたって塗布されてシールされている。さらに、ソケット84とキャップ83の間は、シリコンシーラント(積水化学社製)89が全周にわたって塗布されてシールされている。
(継手100)
次に、上述した排水システム1を改修する際に用いられる継手100について説明する。図8(a)は、継手100の上面図である。図8(b)は、継手100の中心軸Qを基準とする半断面図である。
継手100は、例えば塩化ビニルを材料として用いることができる。継手100は、管状部110と、フランジ部120と、側部130と、底部140と、を有している。
管状部110は、両端が開口した筒形状である。管状部110は、サイフォンドレン部材30と接続される第1開口部110aと、排水配管90と接続される第2開口部110bと、を有する。
フランジ部120は、板状であり、管状部110の外周面110cから外側に向かって伸びている。フランジ部120は、外周面110cに対して垂直に形成されている。フランジ部120は、図8(a)に示すように、外形が矩形状に形成されている。フランジ部120は、管状部110と繋がっている。フランジ部120の四角には、貫通孔120aが形成されている。貫通孔120aにボルト等が挿入されて、フランジ部120をコンクリート床版201の底下端面201aに固定することができる。なお、フランジ部120の外形は、矩形状に限らなくてもよく、円板状又は多角形状であってもよい。また、貫通孔120aは、少なくとも3つ以上設けられている方が好ましい。
フランジ部120の第1開口部110a側の面には、板状のゴム等によって形成された弾性体160が設けられている。これによってフランジ部120と、底下端面201aとの間で止水することができる。
側部130は、筒状であって、管状部110の外側に配置されている。側部130は、管状部110の周囲の全周に亘って形成されている。側部130は、フランジ部120の第2開口部110b側の面から第2開口部110b側に向かって外周面110cに沿って配置されている。側部130は、第2開口部110bの位置までは形成されていない。
底部140は、側部130の第2開口部110b側の端と、外周面110cとを繋ぐ。底部140は、板状であり、外周面110cから外側に向かって円環状に形成されている。
管状部110の外周面110cのフランジ部120よりも第1開口部110a側の部分には、等間隔に形成された目盛り150が設けられている。この目盛り150は、サイフォンドレン部材30を配置する高さを調整する際に管状部110を切断するために設けられている。目盛り150は、線状または点状に印刷や刻印等によって示されており、中心軸Qに沿って配置されている。
また、管状部110のうち、フランジ部120よりも第1開口部110a側の部分を、第1管状部分111とする。管状部110のうちフランジ部120から底部140までの部分を、第2管状部分112とする。管状部110のうち底部140から第2開口部110b側に部分を、第3管状部分113とする。第1管状部分111の外形寸法をφDuとし、側部130の外形寸法をφDとすると、φDu<φDに設定されている。側部130の管状部110に沿った長さは、コンクリート床版201から突出している排水枡部20の下部53aの長さ以上に設定されている。また、第1管状部分111と第2管状部分112と第3管状部分113は、それらの内径φdがほぼ等しく、内径差10mm以内に設定されている。また、第3管状部分113の外形寸法をφDbとすると、φDu≦φDb、φD>φDbと設定されている。
なお、第1管状部分111、第2管状部分112および第3管状部分113は、内径および外径が一定の筒状であってもよい。
(改修方法)
図9は、排水システム1を改修する際の下枡22を示す図である。コンクリート床版201の底下端面201aより下方の下枡22の下部53aが腐食等している場合、図10に示すように、腐食している下部53aが切り取られる。図10において、切り取られた下部53aが点線で示されている。
次に、図11に示すように、下方から、継手100の管状部110が下枡22の内側に挿し込まれる。
挿し込まれた後に、フランジ部120が下方よりコンクリート床版201の底下端面201aに当接され、図8(a)に示す貫通孔120aからボルト等を挿入することによって、フランジ部120がコンクリート床版201に固定される。
そして、図12に示すように、ソケット81を用いて、管状部110の第1管状部分111とサイフォンドレン部材30が接続される。
また、図12に示すように、ソケット84を用いて、管状部110の第3管状部分113と排水配管90が接続される。図12では、継手100を用いた排水システムを2として示す。
以上のように、継手100を用いてサイフォンドレン部材30と排水配管90を接続することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施の形態では、フランジ部120が管状部110の外周面110cから配置されているが、図13に示す継手101のように、外周面110cから所定の間隔を空けて配置されていてもよい。
図13に示す継手101では、フランジ部121が、側部130の第1開口部110a側の端130aから外側に向かって形成されている。このような構成の場合、雨水は側部130および底部140で囲まれた空間に溜まるため、止水面は底部140となる。なお、フランジ部121の内側の端は、側部130の端130aよりも管状部110側に突出していてもよい。
(B)
上記実施の形態では、下枡22の下部53aを切り取っているが、図13に示す継手101を用いた場合、側部130の内径が絞り部53の外径よりも大きく、側部130の長さが、絞り部53のコンクリート床版201から突出している長さよりも長い場合、切りとらなくてもよい。
これは、図14に示すように、側部130と管状部110の間の空間に、絞り部53の下部53aが挿入されるため、絞り部53を切り取らなくても継手101を設置することができるためである。
(C)
上記実施の形態では、排水枡部20では、上枡21と下枡22に分けられているが上枡21と下枡22が一体的に構成されていてもよい。この場合、高さ調整部23が設けられていなくてもよい。例えば、図2の下枡22に直接金属蓋10が配置されるような構成であってもよい。
(D)
上記実施の形態では、上枡21が金属製であり、下枡22がFRP製であると述べたが、これに限られるものではない。上枡21がFRP製であってもよいし、下枡22が金属製であってもよい。
また、金属蓋10が設けられているが、金属製でなくてもよく、例えばFRP製であってもよい。
(E)
上記実施の形態では、ソケット81を介して継手100の管状部110にサイフォンドレン部材30が接続されているが、これに限らなくても良い。例えば、管状部110の第1管状部分111とサイフォンドレン部材30の筒部71のいずれか一方を他方に直接挿し込んでもよい。さらに第1管状部分111と筒部71を接着等で接続してもよい。
また、継手100と排水配管90は、ソケット84を用いて接続しているが、これに限らず、継手100と排水配管90のいずれか一方を他方に直接挿し込んでもよい。さらに継手100と排水配管90を接着等によって接続してもよい。
(F)
上記実施の形態では、絞り部53は、図2に示すように左右方向において開口部20aの中央よりも左右の一方よりに配置されているが、これに限らなくても良い。例えば、開口部20aは中央に配置されてもよい。
30 :サイフォンドレン部材
90 :排水配管
100 :継手
110 :管状部
110a :第1開口部
110b :第2開口部
120 :フランジ部

Claims (6)

  1. 排水枡に配置されたサイフォン現象の発生を誘発する排水部材と、前記排水枡の下側に配置された排水管とを繋ぐ継手であって、
    前記排水部材に接続される第1開口部と、前記排水管に接続される第2開口部と、を有する管状部と、
    前記排水枡に対して前記管状部を固定するために、前記管状部と繋がっており、前記管状部の周囲に配置されたフランジ部と、
    前記フランジ部から前記第2開口部に向かい前記管状部の側面に沿って形成された側面部と、
    前記側面部から前記管状部まで形成された底面部と、を備えた、
    継手。
  2. 前記フランジ部は、前記管状部の外側面から外側に向かって形成されている、
    請求項1に記載の継手。
  3. 排水枡に配置されたサイフォン現象の発生を誘発する排水部材と、前記排水枡の下側に配置された排水管とを繋ぐ継手であって、
    前記排水部材に接続される第1開口部と、前記排水管に接続される第2開口部と、を有する管状部と、
    前記排水枡に対して前記管状部を固定するために、前記管状部と繋がっており、前記管状部の周囲に配置されたフランジ部と、を備え、
    前記フランジ部は、前記管状部の外側面から所定の間隔を空けて、前記管状部の外側に向かって形成されている、
    手。
  4. 排水枡に配置されたサイフォン現象の発生を誘発する排水部材と、前記排水枡の下側に配置された排水管とを繋ぐ継手であって、
    前記排水部材に接続される第1開口部と、前記排水管に接続される第2開口部と、を有する管状部と、
    前記排水枡に対して前記管状部を固定するために、前記管状部と繋がっており、前記管状部の周囲に配置されたフランジ部と、
    前記フランジ部の前記第1開口部側の面に配置されたゴム状の弾性体と、を備えた、
    手。
  5. 排水枡に配置されたサイフォン現象の発生を誘発する排水部材と、前記排水枡の下側に配置された排水管とを繋ぐ継手であって、
    前記排水部材に接続される第1開口部と、前記排水管に接続される第2開口部と、を有する管状部と、
    前記排水枡に対して前記管状部を固定するために、前記管状部と繋がっており、前記管状部の周囲に配置されたフランジ部と、
    前記管状部の前記フランジ部よりも前記第1開口部側の外周面に形成された目盛りと、を備えた、
    手。
  6. 前記排水枡は、高架橋に配置され、
    前記フランジ部は、前記高架橋の橋梁床版に固定される、
    請求項1~のいずれか1項に記載の継手。
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