JP2023152740A - 排水構造 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、排水構造に関する。
橋梁の側溝に配置されて橋梁に降った雨水を橋梁外に排水する排水システムがある。この種の排水システムには、雨水が上部の開口部から流れ込んで下部の絞り部に流れる排水枡部と、排水枡部の内側に上端が位置する配管とを有し、排水枡部の絞り部に配管を連結する構造のものがある(例えば、特許文献1参照)。
しかし、上記の構造は、枡と管との連結を容易化する観点において、改善の余地が残されている。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、枡と管との連結を容易化することができる排水構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
「1」本発明に係る排水構造の一態様は、下部に筒状の絞り部を有する枡と、前記枡内に配置される整流部材と、上端に前記整流部材が設けられると共に前記絞り部から下方に延出して、前記整流部材で整流された水を排水する管と、前記絞り部に前記管を連結する連結部材と、を備え、前記連結部材は、内側に前記絞り部が配置される第1筒状部と、前記第1筒状部の内周部よりも窄まった内周部を有して内側に前記管が配置される第2筒状部と、前記第1筒状部と前記第2筒状部とを繋ぐ接続部と、を有する。
「1」本発明に係る排水構造の一態様は、下部に筒状の絞り部を有する枡と、前記枡内に配置される整流部材と、上端に前記整流部材が設けられると共に前記絞り部から下方に延出して、前記整流部材で整流された水を排水する管と、前記絞り部に前記管を連結する連結部材と、を備え、前記連結部材は、内側に前記絞り部が配置される第1筒状部と、前記第1筒状部の内周部よりも窄まった内周部を有して内側に前記管が配置される第2筒状部と、前記第1筒状部と前記第2筒状部とを繋ぐ接続部と、を有する。
上述の排水構造の態様であれば、連結部材の第1筒状部の内周部の内側に枡の絞り部を配置して第1筒状部と絞り部とを連結すると共に、連結部材の第2筒状部の内側に管を配置して、第2筒状部と管とを連結すれば、枡と管とを連結することができる。よって、枡と管との連結を容易化することができる。例え、枡の絞り部と管との径差が大きい場合であっても、絞り部と管とを容易に連結することができる。
「2」上記態様において、前記絞り部の外周部と前記第1筒状部の内周部との隙間に配置され、前記隙間の大きさに応じて変形して前記隙間を止水する止水部材を備えていても良い。
この場合には、絞り部の外周部と第1筒状部の内周部との隙間を止水部材で止水することができる。しかも、この止水部材は、絞り部の外周部と第1筒状部の内周部との隙間の大きさに応じて変形する。よって、例え、絞り部の外周部の大きさに違いがある枡に対しても止水部材が変形してこの違いを吸収することができる。したがって、絞り部の外周部の大きさに違いがあっても一種類の連結部材と一種類の止水部材とで絞り部と管とを連結することができるため、コスト増を抑制することができる。例えば、枡は、その材質によって絞り部の外周部の大きさが異なることがある。また、鉄製の既設された枡の絞り部の場合、経時的に錆等が生じてその外周部の大きさに変化を生じてしまうことがある。これらのような場合であっても、一種類の連結部材と一種類の止水部材とで絞り部と管とを連結することができる。
「3」上記態様において、前記止水部材は、環状の弾性シール部材であってもよい。
この場合には、止水部材が環状の弾性シール部材であることから、絞り部の外周部と第1筒状部の内周部との隙間に止水部材を容易に配置することができる。よって、施工性が向上する。したがって、枡と管との連結をさらに容易化することができる。
「4」上記態様において、前記連結部材は、弾性シール部材であってもよい。
この場合には、第1筒状部と第2筒状部とを、それぞれの内側に配置される部品の外周部の大きさに応じて適宜弾性変形させることができる。よって、例え、内側に配置される部品の外周部の大きさに違いがあっても連結部材が変形してこの違いを吸収することができる。したがって、第1筒状部の内側に配置される部品或いは第2筒状部の内側に配置される部品の外周部の大きさに違いがあっても一種類の連結部材で絞り部と管とを連結することができるため、コスト増を抑制することができる。
「5」上記態様において、前記第1筒状部の外周部に設けられて前記第1筒状部を締め付ける第1バンド部材と、前記第2筒状部の外周部に設けられて前記第2筒状部を締め付ける第2バンド部材と、を備えていても良い。
この場合には、第1バンド部材が第1筒状部を締め付けると共に、第2バンド部材が第2筒状部を締め付けるため、第1筒状部の内周部と、第2筒状部の内周部との両方に、より高い止水性をもたせることができる。よって、より高い止水性を得ることができる。
「6」上記態様において、前記絞り部内には、前記管との間に、隙間を埋める充填剤が充填されていても良い。
この場合には、排水後に枡内に水が残ることがほぼなくなるため、配管に吸引孔を設けたりする必要がなくなる。
「7」本発明に係る排水構造の別の態様は、下部に筒状の絞り部を有する枡と、前記枡内に配置される整流部材と、上端に前記整流部材が設けられると共に前記絞り部から下方に延出して、前記整流部材で整流された水を排水する管と、を備え、前記絞り部内には、前記管との間に、隙間を埋める充填剤が充填されている。
この場合には、排水後に枡内に水が残ることがほぼなくなるため、配管に吸引孔を設けたりする必要がなくなる。
「8」上記態様において、内側に前記管が配置される筒状部と、前記筒状部から径方向外側に広がって前記管と前記絞り部との間を閉塞すると共に設置部に固定されるフランジ部と、を有する閉塞部材を備えていても良い。
この場合には、簡素な構造で管と絞り部との間を閉塞することができる。
本発明によれば、枡と管との連結を容易化することができる。
[第1実施形態]
以下、図1~図12を参照し、本発明の第1実施形態に係る排水構造について説明する。
<構成>
(排水構造の概要)
図1は、第1実施形態の排水構造1を橋梁に設置した状態を示す図である。図1に示すように、第1実施形態の排水構造1は、橋梁200の側溝に沿って複数配置されている。橋梁200に降った雨水(水)が排水構造1に流れ込み、橋梁200外に排水される。
以下、図1~図12を参照し、本発明の第1実施形態に係る排水構造について説明する。
<構成>
(排水構造の概要)
図1は、第1実施形態の排水構造1を橋梁に設置した状態を示す図である。図1に示すように、第1実施形態の排水構造1は、橋梁200の側溝に沿って複数配置されている。橋梁200に降った雨水(水)が排水構造1に流れ込み、橋梁200外に排水される。
図2は、第1実施形態の排水構造1の構成を示す模式断面図である。
図2に示すように、排水構造1は、金属蓋10と、排水枡部20(枡)と、ドレン部材(整流部材)30と、配管80(管)と、ごみ除け部材90と、集水管100と、連結部材110と、止水部材130と、第1バンド部材140と、第2バンド部材150と、支持部材160とを備える。
図2に示すように、排水構造1は、金属蓋10と、排水枡部20(枡)と、ドレン部材(整流部材)30と、配管80(管)と、ごみ除け部材90と、集水管100と、連結部材110と、止水部材130と、第1バンド部材140と、第2バンド部材150と、支持部材160とを備える。
(金属蓋)
金属蓋10は、金属製の複数の孔を有する蓋である。複数の孔は雨の流入を妨げなければどのような形状でも良く、例えば、グレーチングのように網目状に形成されていても良いし、長方形の孔が複数開けられていても良い。金属蓋10は、排水枡部20に支持されており、金属蓋10から雨水が排水枡部20に流れ込む。金属蓋10は、第1実施形態では一例として四角形状であるが、これに限らず四角以外の多角形、丸、または楕円であってもよい。
金属蓋10は、金属製の複数の孔を有する蓋である。複数の孔は雨の流入を妨げなければどのような形状でも良く、例えば、グレーチングのように網目状に形成されていても良いし、長方形の孔が複数開けられていても良い。金属蓋10は、排水枡部20に支持されており、金属蓋10から雨水が排水枡部20に流れ込む。金属蓋10は、第1実施形態では一例として四角形状であるが、これに限らず四角以外の多角形、丸、または楕円であってもよい。
(排水枡部)
排水枡部20は、上枡21と、下枡22と、高さ調整部23とを有している。上枡21は、金属製であり、金属蓋10の周囲に配置される枠体である。上枡21の内側が排水枡部20の開口部20aに対応し、金属蓋10が配置される。
排水枡部20は、上枡21と、下枡22と、高さ調整部23とを有している。上枡21は、金属製であり、金属蓋10の周囲に配置される枠体である。上枡21の内側が排水枡部20の開口部20aに対応し、金属蓋10が配置される。
上枡21は、側壁41と、蓋載置部42とを有する。側壁41は、金属蓋10の周囲を囲むように形成されている。蓋載置部42は、側壁41の下端から内側に向かって側壁41に対して概ね垂直に形成されている。蓋載置部42に金属蓋10が載置される。
下枡22は、例えばFRP製であり、側壁51と、上枡支持部52と、絞り部53と、接続部54とを有する。
側壁51は、上枡21の周囲を囲むように形成されている。上枡支持部52は、側壁51の下端から内側に向かって側壁51に対して概ね垂直に形成されている。上枡支持部52に、上枡21が支持される。上枡支持部52と蓋載置部42には、下枡22に対する上枡21の高さ位置を調整する高さ調整部23が設けられている。
絞り部53は、上枡支持部52の下方に設けられている。絞り部53は、筒状であり、具体的には円筒状である。絞り部53の上部である絞り上部53aは後述する接続部54によって上枡支持部52と接続されている。また、絞り部53は、左右方向において開口部20aの中央よりも左右の一方よりに配置されている。排水枡部20には、この絞り部53内に配管80が挿通されている。配管80の上端80aの開口端には円筒状の受口81が設けられている。配管80は、受口81を除く部分が主体部83となっている。主体部83は、円筒状であり、その外径が受口81の外径よりも小径であって、その内径が受口81の内径よりも小径である。配管80については後で詳しく説明する。
接続部54は、上枡支持部52と絞り部53とを接続する。接続部54は、上枡支持部52の内側の端から絞り部53の上端までを接続する。接続部54は、開口部20aに対して垂直な方向の断面積が上枡支持部52から絞り部53に向かって除々に小さくなるように形成されている。
高さ調整部23は、下枡22に対する上枡21の高さ位置を調整する。高さ調整部23は、ボルト61と、ナット62とを有する。ボルト61は、上枡支持部52に形成された貫通孔に挿入されている。ボルト61は、上枡支持部52に対して略垂直に配置されている。ボルト61のヘッド61aが、上枡21の蓋載置部42に下方から当接している。ナット62は、貫通孔と同軸になるように上枡支持部52に固定されている。ナット62には、ボルト61が挿通されている。ボルト61のナット62への捻じ込み量を変更することによって、上枡21の下枡22に対する高さを変更することができる。高さ調整部23は、上枡支持部52の対向する長辺と対向する短辺の全てに設けられていてもよいし、どちらか一方のみに設けられていてもよい。
ここで、下枡22の上端までコンクリート201が設けられ、コンクリート201の上部に舗装202が設けられている。舗装202の上端と、上枡21の上端の位置は概ね一致している。舗装202の厚さにあわせるように、高さ調整部23によって下枡22に対する上枡21の位置を調整することができる。排水枡部20は、その絞り部53の下部がコンクリート201の下面から下方に延出している。
以上により、排水枡部20は、その下部に、上部よりも開口面積が狭くなるように絞られた筒状の絞り部53を有している。
(ドレン部材)
ドレン部材30は、排水枡部20内に配置されている。ドレン部材30は、排水枡部20の絞り部53に挿通される配管80の上端に設けられている。ドレン部材30は、排水枡部20内から配管80に雨水を流すことになり、その際に雨水の流れを整流する。すなわち、ドレン部材30は、接続されている配管80に排水される雨水にサイフォン現象の発生を誘発する。ドレン部材30は、排水枡部20に流入した雨水の排水能力を向上させるための高排水機能を有する排水部材である。なお、第1実施形態に係るドレン部材30は一例であり、ドレン部材30としては、配管80に流入する水を整流可能な他の形態を適宜採用することができる。
ドレン部材30は、排水枡部20内に配置されている。ドレン部材30は、排水枡部20の絞り部53に挿通される配管80の上端に設けられている。ドレン部材30は、排水枡部20内から配管80に雨水を流すことになり、その際に雨水の流れを整流する。すなわち、ドレン部材30は、接続されている配管80に排水される雨水にサイフォン現象の発生を誘発する。ドレン部材30は、排水枡部20に流入した雨水の排水能力を向上させるための高排水機能を有する排水部材である。なお、第1実施形態に係るドレン部材30は一例であり、ドレン部材30としては、配管80に流入する水を整流可能な他の形態を適宜採用することができる。
図3は、ドレン部材30を示す斜視図である。図4は、ドレン部材30の斜視断面図である。図5は、図4の正面図である。
ドレン部材30は、硬質塩化ビニル樹脂やポリカーボネート、ABS、AES等の合成樹脂を用いて射出成形によって作成することができる。なお、合成樹脂に限るものではなく、鋳型を用いた鋳鉄製であってもよい。
ドレン部材30は、蓋部材31と、装着筒32と、複数の縦リブ33とを有する。
蓋部材31は、板状であり、円盤状に形成されている。装着筒32は筒状に形成されている。蓋部材31と装着筒32の各々の中心軸は、共通軸上に配置され、鉛直方向に一致している。この共通軸をドレン軸Oとし、ドレン軸O方向に沿うドレン部材30の装着筒32を下側とし、蓋部材31側を上側とする。また、ドレン部材30をドレン軸O方向から視た平面視においてドレン軸Oに直交する方向を径方向とし、ドレン軸O周りに周回する方向を周方向とする。
装着筒32は、落し口部34を形成する筒状、具体的には円筒状の筒部71と、筒部71の上端から径方向の外側に延びる板状の鍔部72とを有する。筒部71と鍔部72が連設される内面側の接続部分32aは、テーパー面或いは曲面に形成されたベルマウス形状に形成されている。接続部分32aが曲面である場合、ドレン軸Oと平行な方向の断面の曲率半径は5mm~20mmであるほうが好ましい。
落し口部34は、雨水を排水する部分であり、落し口部34の上端の開口(筒部71の上端の内側ともいえる)を排水口34aとする。排水口34aは、鍔部72の内側ともいえる。排水口34aから蓋部材31までの距離は、鍔部72から蓋部材31までの距離と概ね同じである。ドレン軸Oに沿った方向において排水口34aと鍔部72の位置が概ね一致する。
落し口部34の開口34bは、排水口34aよりも下側であって、径が一定の部分を示し、開口34bの開口径がR1(図5参照)として示されている。また、開口径がR1の開口34bの面積を、落し口部34の開口面積とする。なお、開口径R1は筒部71の内径に相当し、落し口部34の開口面積は、筒部71の内径を直径とする面積に相当する。
また、接続部分32aによって、開口34bから排水口34aに向かって除々に径が大きくなっている。
また、接続部分32aによって、開口34bから排水口34aに向かって除々に径が大きくなっている。
また、実施形態では、ドレン部材30の中心軸であるドレン軸Oが鉛直方向に一致しているため、蓋部材31の面積と落し口部34の開口面積は、それぞれ鉛直方向に直交する面に対する蓋部材31の投影面積及び落し口部34の開口の投影面積に相当する。なお、実施形態では、蓋部材31の外径寸法と鍔部72の外径寸法は略同一に形成されている。
ドレン部材30は、例えば、筒部71を配管80(図2参照)の内側に上方から差し込むことによって配置される。
図3及び図4に示すように、蓋部材31の外周縁31aと、鍔部72の外周縁72aの間に形成される部分が、雨水が落し口部34の排水口34aに流入する流入開口30aとなる(図4の矢印B参照)。流入開口30aの面積は、落し口部34の開口34bの開口面積(径R1の部分)よりも大きい面積となるよう、蓋部材31の大きさや高さ形状が調整される。
複数の縦リブ33は、図4に示すように、装着筒32の鍔部72の上面72dと、蓋部材31の下面31cの外周部とを連結している。蓋部材31は、複数の縦リブ33によって下方から支持され、図4、図5に示すように、装着筒32から所定高さH1を確保した位置で支持されている。複数の縦リブ33は、流入開口30aに設けられ、平面視において径方向に沿って形成され、周方向に対して交差して形成されている。縦リブ33は、流入開口30aから落し口部34に流入する雨水を整流する機能を有している。すなわち、ドレン部材30は、配管80の上端80a(双方、図2参照)に配置され、配管80に流入する雨水を整流することができる。
実施形態では、縦リブ33は、6つ形成されており、6つの縦リブ33は、ドレン軸Oを中心として等間隔の角度(約60度間隔)で設けられているが、これに限られるものではない。
実施形態では、縦リブ33は、6つ形成されており、6つの縦リブ33は、ドレン軸Oを中心として等間隔の角度(約60度間隔)で設けられているが、これに限られるものではない。
蓋部材31は、鉛直方向の上方から視て落し口部34の開口34bを塞ぐように配置されている。また、蓋部材31の面積は落し口部34の開口34bの開口面積(径R1の部分)より大きく設定されている。なお、実施形態では蓋部材31の中心と落し口部34の開口の中心が鉛直方向に一致しているが、蓋部材31と落し口部34がともに傾いて斜めに配置されている場合には、蓋部材31の蓋面積が落し口部34の開口面積と同じ面積とすると、鉛直方向から視て落し口部34の開口34bを塞ぐことができず、蓋部材31と落し口部34の間に空気が入る隙間(渦流による空気芯)が生じることになる。
そのため、鉛直方向に直交する面に対する蓋部材31の投影面積が落し口部34の開口34bの投影面積より大きく設定されているほうが好ましい。
蓋部材31の蓋直径R2または最小幅寸法は、落し口部34の開口径R1(開口34bの径R1)より大きく、かつ開口径R1の245%以下である。さらに、蓋部材31の鍔部72の外周縁72aからの高さをH1、開口径をR1とした場合に、R1/H1の値が1.3~8.0の範囲を満たし、H1が10~60mmの範囲を満たし、開口面積は30cm2以上190cm2以下であるほうが好ましい。
なお、蓋部材31の上面31b(図3参照)には、上方に突出し、周方向に間隔を空けて配置された把持リブ35が設けられている。把持リブ35は、ドレン部材30を配管80(図2参照)に接続する際に作業者によって把持される。
図2に示すように、ドレン部材30は、その排水口34a(図4も参照)が絞り部53の絞り上部53aよりも高い位置に配置されている。
(連結部材)
図6は、第1実施形態の排水構造1の要部の構成を示す断面図である。
図7は、連結部材110を示す平面図である。図8は、連結部材110を示す断面図である。
図6は、第1実施形態の排水構造1の要部の構成を示す断面図である。
図7は、連結部材110を示す平面図である。図8は、連結部材110を示す断面図である。
図6に示すように、配管80は、排水枡部20の絞り部53内に配置されると共に、絞り部53から下方に延出する。連結部材110は、排水枡部20の絞り部53に、この配管80の絞り部53よりも下方に延出する部分を連結する。
連結部材110は、EPDM等の弾性シール材料からなる弾性シール部材である。図7及び図8に示すように、連結部材110は、第1筒状部111と、第2筒状部112と、接続部113と、第1フランジ部114と、第2フランジ部115とを有している。連結部材110は、第1筒状部111と、第2筒状部112と、接続部113と、第1フランジ部114と、第2フランジ部115とが、継ぎ目なく一体に成形されている。
第1筒状部111は、筒状、具体的には円筒状である。図6に示すように、第1筒状部111の内径は、排水枡部20の絞り部53の外径よりも所定値大きく設定されている。言い換えれば、第1筒状部111の内周部111aの内径は、絞り部53の外周部53bの外径よりも所定値大きく設定されている。
第2筒状部112は、筒状、具体的には円筒状である。第2筒状部112の内径は、第1筒状部111の内径よりも小径である。言い換えれば、第2筒状部112の内周部112aの内径は、第1筒状部111の内周部111aの内径よりも小径である。第2筒状部112の外径は、第1筒状部111の外径よりも小径である。言い換えれば、第2筒状部112の外周部112bの外径は、第1筒状部111の外周部111bの外径よりも小径である。
第2筒状部112の中心軸線と、第1筒状部111の中心軸線とは、同一直線上に配置されている。この直線の方向において、第1筒状部111と第2筒状部112とは位置をずらしている。第2筒状部112は、第1筒状部111の内周部111aよりも窄まった内周部112aを有している。
第2筒状部112の内径は、配管80の連結部材110が取り付けられる主体部83の外径に対し同等以下に設定されている。言い換えれば、第2筒状部112の内周部112aの内径は、配管80の主体部83の外周部83aの外径に対し同等以下である。
接続部113は、板状、具体的には有孔の平板状である。接続部113は、第1筒状部111の中心軸線の方向における第2筒状部112側の端縁部の全周と、第2筒状部112の中心軸線の方向における第1筒状部111側の端縁部の全周とを繋いでいる。
第1フランジ部114は、円環状である。第1フランジ部114は、第1筒状部111の中心軸線の方向における接続部113とは反対側の端部の外周部111bの全周から、第1筒状部111の径方向における外方に突出している。
第2フランジ部115は、円環状である。第2フランジ部115は、第2筒状部112の中心軸線の方向における接続部113とは反対側の端部の外周部112bの全周から、第2筒状部112の径方向における外方に突出している。
連結部材110は、第1筒状部111の径方向の内側に、排水枡部20の絞り部53が、互いに軸方向の位置を重ね合わせるように配置される。その際に、絞り部53の下部である絞り下部53cの下端が接続部113に当接する。また、連結部材110は、第1筒状部111の径方向の内側及び第2筒状部112の径方向の内側に、配管80が軸方向の位置を重ね合わせるように配置される。
(止水部材)
図9は、止水部材130を示す断面図である。
止水部材130は、EPDM等の弾性シール材料からなる弾性シール部材である。止水部材130は、全体が継ぎ目なく一体に成形されている。
図9は、止水部材130を示す断面図である。
止水部材130は、EPDM等の弾性シール材料からなる弾性シール部材である。止水部材130は、全体が継ぎ目なく一体に成形されている。
止水部材130は、無端の環状である。止水部材130は、円形に整えられた状態で、その内周部130aが円筒状をなし、その外周部130bが、中心軸線の方向に沿って徐々に縮径するテーパ状をなす。止水部材130は、円形に整えられた状態で、内周部130aの中心軸線と外周部130bの中心軸線とが一致する。止水部材130は、この中心軸線を含む平面で切断した際の断面がくさび形をなす。
図6に示すように、止水部材130は、排水枡部20の絞り部53の外周部53bと、連結部材110の第1筒状部111の内周部111aとの隙間に配置される。その際に、止水部材130は、外周部130bの小径側が大径側よりも連結部材110の接続部113側に位置する向きとされる。止水部材130は、絞り部53の外周部53bと、第1筒状部111の内周部111aとの隙間の大きさに応じて径方向に弾性変形してこの隙間を閉塞して止水する。これにより、連結部材110と止水部材130とが絞り部53の絞り下部53cの開口を閉塞させる。止水部材130が絞り部53と第1筒状部111との隙間に配置される際に第1筒状部111も適宜弾性変形する。
(第1バンド部材)
第1バンド部材140は、無端の環状となっており、拡径及び縮径が可能となっている。第1バンド部材140は、金属製であり、具体的にはステンレス鋼材製である。第1バンド部材140は、ドライバー等の工具で拡縮可能な汎用のステンレスホースバンドである。
第1バンド部材140は、無端の環状となっており、拡径及び縮径が可能となっている。第1バンド部材140は、金属製であり、具体的にはステンレス鋼材製である。第1バンド部材140は、ドライバー等の工具で拡縮可能な汎用のステンレスホースバンドである。
第1バンド部材140は、連結部材110の第1筒状部111の外周部111bに設けられて第1筒状部111を径方向外側から径方向内側に向けて締め付ける。これにより、第1筒状部111の内周部111aと、止水部材130の外周部130bとを密着させると共に、止水部材130の内周部130aと、排水枡部20の絞り部53の外周部53bとを密着させる。この状態では、各密着部分の摩擦力により、第1バンド部材140と、連結部材110の第1筒状部111と、止水部材130と、排水枡部20の絞り部53とが固定状態になる。
(第2バンド部材)
第2バンド部材150は、無端の環状となっており、拡径及び縮径が可能となっている。第2バンド部材150は、金属製であり、具体的にはステンレス鋼材製である。第2バンド部材150は、ドライバー等の工具で拡縮可能な汎用のステンレスホースバンドである。第2バンド部材150は、第1バンド部材140よりも小径である。
第2バンド部材150は、無端の環状となっており、拡径及び縮径が可能となっている。第2バンド部材150は、金属製であり、具体的にはステンレス鋼材製である。第2バンド部材150は、ドライバー等の工具で拡縮可能な汎用のステンレスホースバンドである。第2バンド部材150は、第1バンド部材140よりも小径である。
第2バンド部材150は、連結部材110の第2筒状部112の外周部112bに設けられて第2筒状部112を径方向外側から径方向内側に向けて締め付ける。これにより、第2筒状部112の内周部112aと、配管80の主体部83の外周部83aとを密着させる。この状態では、各密着部分の摩擦力により、第2バンド部材150と、連結部材110の第2筒状部112と、配管80とが固定状態になる。
(配管)
配管80は、ドレン部材30で整流された水を排水する。配管80は、少なくとも連結部材110が装着される主体部83が、筒状、具体的には円筒状であり、塩化ビニル等の合成樹脂材料からなっている。実施形態の排水構造1に用いられる配管80としては、例えば口径が75A~125Aのものを用いることができる。なお、配管80は、口径75A~125Aに限定するものではない。配管80は、連結部材の110の第2筒状部112に挿通されることにより第2筒状部112を上下方向に貫通している。すなわち、配管80は、連結部材の110の接続部113に対して概ね垂直に配置されており、その上端80aが排水枡部20内(具体的には、概ね絞り部53の内側)に位置している。なお配管80は、その下流側において、継手を介して他の配管(横管や縦管)等に接続される。配管80を流れた水は、前述の継手や他の配管を流れた後、公共枡等に排水される。
配管80は、ドレン部材30で整流された水を排水する。配管80は、少なくとも連結部材110が装着される主体部83が、筒状、具体的には円筒状であり、塩化ビニル等の合成樹脂材料からなっている。実施形態の排水構造1に用いられる配管80としては、例えば口径が75A~125Aのものを用いることができる。なお、配管80は、口径75A~125Aに限定するものではない。配管80は、連結部材の110の第2筒状部112に挿通されることにより第2筒状部112を上下方向に貫通している。すなわち、配管80は、連結部材の110の接続部113に対して概ね垂直に配置されており、その上端80aが排水枡部20内(具体的には、概ね絞り部53の内側)に位置している。なお配管80は、その下流側において、継手を介して他の配管(横管や縦管)等に接続される。配管80を流れた水は、前述の継手や他の配管を流れた後、公共枡等に排水される。
配管80の上端80aの受口81には、例えば、ドレン部材30の筒部71が内側に上方から差し込まれている。なお、上端80aに受口81を設ける例について説明するが、受口81を設けなくてもよい。また、受口81は、例えば、配管80に接合されたソケット等の継手であってもよく、配管80の端部が拡径加工された構成であってもよい。
配管80の主体部83には、連結部材の110の接続部113よりも上方の位置に吸引孔82が配置されている。吸引孔82は、主体部83を径方向に貫通している。吸引孔82は、絞り部53の内側の雨水を配管80の内側に案内する水抜き孔である。吸引孔82は、例えば、連結部材の110の接続部113よりも上方で、かつ接続部113に近接した位置に配置されている。吸引孔82は、絞り部53における1/2の高さ位置よりも下方に配置され、好ましくは、絞り部53における1/4の高さ位置よりも下方に配置されている。吸引孔82は、例えば、配管80に1個、或いは配管80の周方向に複数個が等間隔に設けられている。
ここで、雨水が絞り部53内に流れて吸引孔82の位置まで溜まることにより、ドレン部材30から配管80に雨水が流れ込む前に、吸引孔82を塞ぐ(吸引孔82を空気に中に露出させない)ことが可能である。よって、ドレン部材30を経て配管80に雨水が流れ込む際に、吸引孔82から配管80に空気を吸い込まないようにできる。これにより、ドレン部材30は、接続されている配管80に排水される雨水にサイフォン現象の発生を誘発させることが可能になる。
また、吸引孔82は、連結部材の110の接続部113に近接した位置に配置されている。よって、比較的空気が入り難い位置に吸引孔82を配置できる。これにより、吸引孔82から空気が入ることを抑えることができ、ドレン部材30によるサイフォン現象の発生を誘発させることが可能になる。
ところで、配管80の主体部83において、ドレン部材30と吸引孔82との間に他の吸引孔82を設けることも考えられる。しかし、他の吸引孔82から空気が入りやすくなるため、ドレン部材30と吸引孔82との間に他の吸引孔82を設けることは好ましくない。特に、絞り部53内に集水管100(後述する)を設ける場合には、連結部材の110の接続部113に近接した位置のみに吸引孔82を配置することが好ましい。
(ごみ除け部材)
排水枡部20内には、吸引孔82の上方にごみ除け部材90が設けられている。
ごみ除け部材90は、有孔の円板状であり、例えば、ドレン部材30の鍔部72に設けられている。よって、ごみ除け部材90は、ドレン部材30の流入開口30a(図4も参照)の直下に設置されている。ごみ除け部材90は、絞り部53の軸方向において絞り上部53aの上端部と位置を重ね合わせている。ごみ除け部材90は、その外径が絞り部53の内径、すなわち絞り部53の内周部53dの内径よりも若干小径となっている。これにより、ごみ除け部材90は、全周にわたって、絞り部53の内周部53dとの間に若干の隙間を有する。
排水枡部20内には、吸引孔82の上方にごみ除け部材90が設けられている。
ごみ除け部材90は、有孔の円板状であり、例えば、ドレン部材30の鍔部72に設けられている。よって、ごみ除け部材90は、ドレン部材30の流入開口30a(図4も参照)の直下に設置されている。ごみ除け部材90は、絞り部53の軸方向において絞り上部53aの上端部と位置を重ね合わせている。ごみ除け部材90は、その外径が絞り部53の内径、すなわち絞り部53の内周部53dの内径よりも若干小径となっている。これにより、ごみ除け部材90は、全周にわたって、絞り部53の内周部53dとの間に若干の隙間を有する。
なお、実施形態では、ごみ除け部材90をドレン部材30の鍔部72に設ける例について説明するが、これに限定しない。例えば、ごみ除け部材90を流入開口30aの下方で、かつ流入開口30aのなるべく近くに設置することが可能な他の個所に設けてもよい。例えば、ドレン部材30の鍔部72に対して下方に、前記高さH1に相当する距離、離れた位置を基準位置としたとき、ごみ除け部材90が、鍔部72よりも下方で、かつ、前記基準位置よりも上方に配置されていてもよい。
ごみ除け部材90は、例えば、板材で形成されている。ごみ除け部材90の外径は、排水枡部20の絞り部53の内径よりも小径となっている。ごみ除け部材90は、ごみ除け部材90と絞り部53との間に吸引孔82の直径よりも小さい幅の隙間を形成する。なお、ごみ除け部材90を網材で形成こともできる。その場合には、例えば、網材の網穴(網目)を吸引孔82の直径よりも小さく設定する。
これにより、雨水とともに排水枡部20内に流れ込んだごみ(主に土砂)のうち、吸引孔82が詰まるサイズや形状のごみをごみ除け部材90で雨水から除去できる。よって、ごみ除け部材90の下方に流れ込んだ雨水が吸引孔82を通過しても、吸引孔82にごみが吸い込まれて吸引孔82がごみで詰まることを防ぐことができる。
また、ごみ除け部材90は、ドレン部材30の流入開口30a(図4も参照)の直下に設置されている。これにより、ごみ除け部材90で雨水から除去されたごみは、ドレン部材30のサイフォン現象(サイフォン作用)により雨水とともに流入開口30a等を経て配管80に排出される。
なお、ごみ除け部材90をドレン部材30の上方に設けることも考えられるが、大半のごみはドレン部材30のサイフォン現象で雨水とともに排出される。このため、ごみ除け部材90をドレン部材30の上方に設けない方が好ましい。すなわち、ごみ除け部材90をドレン部材30の流入開口30aの高さに近づけた方がごみを流入開口30aから吸い込み易く好ましい。
(集水管)
さらに、絞り部53内には、吸引孔82の上方に集水管100が設けられている。よって、集水管100は、絞り部53内において吸引孔82の上方に連通されている。集水管100は、路面下の雨水を絞り部53に流す管である。路面下の雨水を集水管100から絞り部53に流すことにより、例えば、絞り部53に流れた路面下の雨水を吸引孔82から配管80に流して排出することができる。集水管100は、吸引孔82の上方で、かつ吸引孔82からある程度離した位置に接続されている。例えば、集水管100と吸引孔82との上下方向の距離は、絞り部53の上下方向の大きさの1/4以上であってもよい。
さらに、絞り部53内には、吸引孔82の上方に集水管100が設けられている。よって、集水管100は、絞り部53内において吸引孔82の上方に連通されている。集水管100は、路面下の雨水を絞り部53に流す管である。路面下の雨水を集水管100から絞り部53に流すことにより、例えば、絞り部53に流れた路面下の雨水を吸引孔82から配管80に流して排出することができる。集水管100は、吸引孔82の上方で、かつ吸引孔82からある程度離した位置に接続されている。例えば、集水管100と吸引孔82との上下方向の距離は、絞り部53の上下方向の大きさの1/4以上であってもよい。
このように、集水管100を吸引孔82の上方に接続させた。よって、集水管100から絞り部53内に雨水を流すことにより、吸引孔82の位置まで雨水を溜めやすくできる。これにより、例えば、ドレン部材30から配管80に雨水が流れ込む前に、集水管100から流れる雨水で吸引孔82を一層良好に塞ぐことができる。よって、ドレン部材30を経て配管80に雨水が流れ込む際に、吸引孔82から配管80に空気を吸い込まないようにできる。これにより、ドレン部材30によるサイフォン現象の発生を誘発させることが可能になる。
ここで、集水管100から絞り部53内に流れる雨水には空気が含まれていることが考えられる。そこで、集水管100を吸引孔82から、ある程度離した位置に接続させた。これにより、集水管100から絞り部53内に雨水が流れる際に、雨水に含まれている空気を吸引孔82から配管80に吸い込まないようにできる。
このように、吸引孔82から配管80に空気を吸い込まないようにすることにより、配管80内を流れる雨水に空気を含まないようできる。したがって、ドレン部材30を経た雨水を配管80に流す際に、ドレン部材30のサイフォン現象を早期に発生させることができ、雨水を配管80に高流量の状態で流すことができる。
(支持部材)
支持部材160は、金属製であり、コンクリート201に取り付けられて配管80を支持する。支持部材160は、図示は略すが、配管80を支持する部分が一対の半円筒状をなしており、配管80を径方向外側から挟んで支持する。
支持部材160は、金属製であり、コンクリート201に取り付けられて配管80を支持する。支持部材160は、図示は略すが、配管80を支持する部分が一対の半円筒状をなしており、配管80を径方向外側から挟んで支持する。
<作用>
図2に示すように、橋梁200(図1参照)に降った雨水は、金属蓋10から接続部54に沿って絞り部53に流れ込む(矢印A参照)。さらに、路面下の雨水は集水管100を経て絞り部53に流れ込む。路面下の雨水が絞り部53に流れ込むことにより、ドレン部材30から配管80に雨水が流れ込む前に、集水管100から流れる雨水で吸引孔82を塞ぐことができる。
図2に示すように、橋梁200(図1参照)に降った雨水は、金属蓋10から接続部54に沿って絞り部53に流れ込む(矢印A参照)。さらに、路面下の雨水は集水管100を経て絞り部53に流れ込む。路面下の雨水が絞り部53に流れ込むことにより、ドレン部材30から配管80に雨水が流れ込む前に、集水管100から流れる雨水で吸引孔82を塞ぐことができる。
絞り部53内の水位が吸引孔82よりも上方に達すると、吸引孔82から配管80内に水が流入する。
絞り部53に流れ込んだ雨水の水位が鍔部72を超えると、超えた分の雨水が排水口34aに流れ込み、配管80から排水される。このとき、集水管100から流れる雨水で吸引孔82が塞がれている。これにより、ドレン部材30によってサイフォン現象が誘発され、配管80に効率よく雨水を排水することができる。
絞り部53に流れ込んだ雨水の水位が鍔部72を超えると、超えた分の雨水が排水口34aに流れ込み、配管80から排水される。このとき、集水管100から流れる雨水で吸引孔82が塞がれている。これにより、ドレン部材30によってサイフォン現象が誘発され、配管80に効率よく雨水を排水することができる。
また、排水枡部20内に流れ込んだごみのうち、吸引孔82が詰まるサイズや形状のごみをごみ除け部材90で雨水から除去できる。よって、吸引孔82がごみで詰まることを防ぐことができる。
さらに、ごみ除け部材90で雨水から除去されたごみは、ドレン部材30のサイフォン現象(サイフォン作用)により雨水とともに流入開口30a等を経て配管80に排出される。よって、排水構造1のメンテナンスをなくすこと、或いはメンテナンスの回数を減らすことができる。その結果、いわゆるセルフクリーニング性能により点検・清掃にかかるコストを低減することができる。
<施工例>
上記排水構造1を施工する施工例について説明する。
図10は、排水構造1の施工例を説明する断面図である。
コンクリート201に新設で埋設された排水枡部20、及び、コンクリート201に既設で埋設されていて古い配管類が取り外された状態の排水枡部20は、いずれも、絞り部53の絞り下部53cがコンクリート201よりも下方に突出している。
上記排水構造1を施工する施工例について説明する。
図10は、排水構造1の施工例を説明する断面図である。
コンクリート201に新設で埋設された排水枡部20、及び、コンクリート201に既設で埋設されていて古い配管類が取り外された状態の排水枡部20は、いずれも、絞り部53の絞り下部53cがコンクリート201よりも下方に突出している。
絞り部53の絞り下部53cの外周部53bに止水部材130を装着する。その際に、止水部材130は、下側ほど外周部131bの外径が小さくなる向きとされる。絞り部53に装着された止水部材130は径方向外方に弾性変形して絞り下部53cの外周部53bに密着する。
他方で、配管80に、連結部材110を、その第2筒状部112において装着しておく。その際に、第2筒状部112は径方向外方に弾性変形して配管80の主体部83の外周部83aに密着する。また、配管80に、ドレン部材30を装着し、ドレン部材30にごみ除け部材90を装着する。この状態で、連結部材110は、その軸方向において第2筒状部112よりも第1筒状部111がドレン部材30側に位置する向きとなる。
この状態の配管80を、ドレン部材30を先頭にして、排水枡部20の絞り部53に下方から挿入する。そして、連結部材110の第1筒状部111を、絞り下部53cの外周部53bに装着されている止水部材130に被せるように嵌合させる。
そして、各部の位置調整を行いつつ、第1筒状部111の外周部111bに仮装着されていた第1バンド部材140を締め付けると共に、第2筒状部112の外周部112bに仮装着されていた第2バンド部材150を締め付ける。その後、支持部材160を配管80に連結させる。
以上説明したように、第1実施形態の排水構造1は、内側に排水枡部20の絞り部53が配置される第1筒状部111と、第1筒状部111の内周部111aよりも窄まった内周部112aを有して内側に配管80が配置される第2筒状部112と、第1筒状部111と第2筒状部112とを繋ぐ接続部113とを有する連結部材110を備えている。このため、連結部材110の第1筒状部111の内周部111aの内側に排水枡部20の絞り部53を配置して第1筒状部111と絞り部53とを連結すると共に、連結部材110の第2筒状部112の内側に配管80を配置して、第2筒状部112と配管80とを連結すれば、排水枡部20と配管80とを連結することができる。よって、排水枡部20と配管80との連結を容易化することができる。例え、排水枡部20の絞り部53と配管80との径差が大きい場合であっても、絞り部53と配管80とを容易に連結することができる。
また、第1実施形態の排水構造1は、絞り部53の外周部53bと第1筒状部111の内周部111aとの隙間に配置され、この隙間の大きさに応じて変形して、この隙間を止水する止水部材130を備えている。このため、絞り部53の外周部53bと第1筒状部111の内周部111aとの隙間を止水部材130で止水することができる。しかも、この止水部材130は、絞り部53の外周部53bと第1筒状部111の内周部111aとの隙間の大きさに応じて変形する。よって、例え、絞り部53の外周部53bの大きさに違いがある排水枡部20に対しても止水部材130が変形してこの違いを吸収することができる。したがって、絞り部53の外周部53bの大きさに違いがあっても一種類の連結部材110と一種類の止水部材130とで絞り部53と配管80とを連結することができるため、コスト増を抑制することができる。例えば、排水枡部20は、その材質によって絞り部53の外周部53bの大きさが異なることがある。また、鉄製の既設された排水枡部20の絞り部53の場合、経時的に錆等が生じてその外周部の大きさに変化を生じてしまうことがある。これらのような場合であっても、一種類の連結部材110と一種類の止水部材130とで絞り部53と配管80とを連結することができる。
また、第1実施形態の排水構造1は、止水部材130が、環状の弾性シール部材である。このため、絞り部53の外周部53bと第1筒状部111の内周部111aとの隙間に止水部材130を容易に配置することができる。よって、施工性が向上する。したがって、排水枡部20と配管80との連結をさらに容易化することができる。
また、第1実施形態の排水構造1は、連結部材110が弾性シール部材である。このため、第1筒状部111と第2筒状部112とを、それぞれの内側に配置される部品である止水部材130の外周部及び配管80の外周部の大きさに応じて適宜弾性変形させることができる。よって、例え、内側に配置される止水部材130の外周部及び配管80の外周部の大きさに違いがあっても連結部材110が変形してこの違いを吸収することができる。したがって、第1筒状部111の内側に配置される止水部材130の外周部或いは第2筒状部112の内側に配置される配管80の外周部の大きさに違いがあっても一種類の連結部材110で絞り部53と配管80とを連結することができるため、コスト増を抑制することができる。なお、連結部材110が弾性シール部材であることから、絞り部53の外周部53bと第1筒状部111の内周部111aとの隙間が小さければ、止水部材130を設けなくても良い。この場合、絞り部53の外周部53bと第1筒状部111の内周部111aとを接触させることになる。止水部材130を設ける場合、連結部材110は、必ずしも弾性シール部材でなくても良い。
また、第1実施形態の排水構造1は、第1筒状部111の外周部111bに設けられて第1筒状部111を締め付ける第1バンド部材140と、第2筒状部112の外周部112bに設けられて第2筒状部112を締め付ける第2バンド部材150とを備えている。このため、第1筒状部111の内周部111aと、第2筒状部112の内周部112aとの両方に、より高い止水性をもたせることができる。よって、より高い止水性を得ることができる。
また、第1実施形態の排水構造1は、図2に示すように、配管80の上端80aを排水枡部20内の連結部材110の接続部113の上方に配置した。さらに、接続部113の上方に位置する上端80aに吸引孔82を配置した。よって、例えば、排水枡部20内に流れ込む雨水が少量で水位がドレン部材30の下方に位置する場合、或いは雨が止んで水位がドレン部材の下方に位置する場合、排水枡部20内に流れ込んだ水を、吸引孔82を経て配管80に流すことができる。これにより、排水枡部20内に流れ込んだ少量の雨水が、排水枡部20内においてドレン部材30内の下方の空間に溜まらないようにでき、例えば美観面を良好に確保できる。
一方、排水枡部20内に流れ込む雨水が多量で水位がドレン部材30の上方に位置する場合、雨水が絞り部53内に流れて吸引孔82を塞ぐことが可能である。これにより、ドレン部材30は、接続されている配管80に排水される雨水にサイフォン現象の発生を誘発させることが可能になり、雨水の排水能力を高めることができる。
さらに、路面下の雨水が集水管100を経て絞り部53に流れ込むことにより、集水管100から流れる雨水で吸引孔82を一層良好に塞ぐことができる。これにより、ドレン部材30にサイフォン現象の発生を誘発させることが一層良好に可能になり、雨水の排水能力を一層高めることができる。
ここで、例えば、ドレン部材30から配管80への雨水の排水中において、雨水の流入条件により雨水の水位がドレン部材30の蓋部材31よりも下方に位置することも考えられる。このため、ドレン部材30から吸い込んだ空気が雨水とともに配管80に入ることが考えられる。この場合には、例えば、配管80内の空気(すなわち、空間)に吸引孔82から雨水を流すことが可能である。これにより、排水枡部20内に流れ込んだ多量の雨水の排水能力をより一層高めることができる。
ここで、第1実施形態の排水構造1は、以下の変形例1及び変形例2のように一部を変更することが可能である。
{変形例1}
図11は、排水構造1の変形例1の要部の構成を示す断面図である。
図11に示すように、配管80に吸引孔82を設けるのではなく、連結部材110の接続部113に吸引孔170を設ける。そして、この吸引孔170に配管171の一端を繋ぐ。この配管171の他端を、例えば配管80内に合流させる。このように構成すれば、ドレン部材30を介した排水後に、連結部材110の接続部113上に残る水をほぼなくすことができる。
図11は、排水構造1の変形例1の要部の構成を示す断面図である。
図11に示すように、配管80に吸引孔82を設けるのではなく、連結部材110の接続部113に吸引孔170を設ける。そして、この吸引孔170に配管171の一端を繋ぐ。この配管171の他端を、例えば配管80内に合流させる。このように構成すれば、ドレン部材30を介した排水後に、連結部材110の接続部113上に残る水をほぼなくすことができる。
この変形例1においても、ドレン部材30及びごみ除け部材90が取り付けられた状態の配管80を、上記の施工例と同様にして、排水枡部20の絞り部53に下方から挿入して連結する。
{変形例2}
図12は、排水構造1の変形例2の要部の構成を示す断面図である。
図12に示すように、ドレン部材30の鍔部72を連結部材110の接続部113に直接載置させる。その場合、連結部材110は、その第2筒状部112が、配管80の受口81の外周部81aに装着される。このように構成すれば、排水後に、排水枡部20及び連結部材110内に水が残ることがほぼなくなるため、配管80に吸引孔82を設ける必要がなくなる。また、吸引孔82が不要になるため、その詰まりを防止するためのごみ除け部材90も不要になる。勿論、この構成の場合でも、絞り部53の絞り上部53a或いはその上方に、ごみ除け部材を設けても良い。
図12は、排水構造1の変形例2の要部の構成を示す断面図である。
図12に示すように、ドレン部材30の鍔部72を連結部材110の接続部113に直接載置させる。その場合、連結部材110は、その第2筒状部112が、配管80の受口81の外周部81aに装着される。このように構成すれば、排水後に、排水枡部20及び連結部材110内に水が残ることがほぼなくなるため、配管80に吸引孔82を設ける必要がなくなる。また、吸引孔82が不要になるため、その詰まりを防止するためのごみ除け部材90も不要になる。勿論、この構成の場合でも、絞り部53の絞り上部53a或いはその上方に、ごみ除け部材を設けても良い。
この変形例2においても、ドレン部材30が取り付けられた状態の配管80を、上記の施工例と同様にして、排水枡部20の絞り部53に下方から挿入して連結する。
なお、第1実施形態の排水構造1において、ドレン部材30が取り付けられる前の配管80を上記した施工例と同様にして、排水枡部20の絞り部53に連結し、その後、ドレン部材30及びごみ除け部材90を、排水枡部20の上側から開口部20aを介して、配管80に取り付けるようにしても良い。
この場合、ごみ除け部材90を絞り部53に下方から挿入する場合に必要な絞り部53とごみ除け部材90との間の隙間が不要となるため、ごみ除け部材90は、絞り部53の内周部53dに接していても良くなる。このように接していれば、ごみ除け部材90と排水枡部20との間をごみが通過することを一層抑制することができる。なお、このように接していても、ごみ除け部材90と排水枡部20との間には、微小な隙間があって水を通過させることできる。
また、この場合、ごみ除け部材90を絞り部53よりも上側に配置すれば、絞り部53の内径よりも大きなごみ除け部材90をドレン部材30に取り付けることが可能となる。この場合も、ごみ除け部材90を排水枡部20の内面に接するように拡げることが可能である。
[第2実施形態]
以下、主に図13~図15を参照し、本発明の第2実施形態の排水構造について第1実施形態との相違部分を中心に説明する。
以下、主に図13~図15を参照し、本発明の第2実施形態の排水構造について第1実施形態との相違部分を中心に説明する。
図13は、第2実施形態の排水構造1Aの要部の構成を示す部分断面図である。
排水構造1Aは、連結部材110にかえて、連結部材110Aを備える。また、排水構造1Aは、配管80に加えて配管80A(管)を備える。
排水構造1Aは、連結部材110にかえて、連結部材110Aを備える。また、排水構造1Aは、配管80に加えて配管80A(管)を備える。
(連結部材)
連結部材110Aは、連結部材110と同様に、排水枡部20の絞り部53に配管80を連結する。
連結部材110Aは、連結部材110と同様に、排水枡部20の絞り部53に配管80を連結する。
連結部材110Aは、壁部材510と、キャップ部材520と、補強部材530と、ソケット部材540と、を有している。
壁部材510は、塩化ビニル等の合成樹脂材料からなっている。壁部材510は、筒状、具体的には円筒状である。
壁部材510は、塩化ビニル等の合成樹脂材料からなっている。壁部材510は、筒状、具体的には円筒状である。
キャップ部材520は、塩化ビニル等の合成樹脂材料からなっている。
キャップ部材520は、壁部521と、底部522とを有している。
壁部521は、筒状、具体的には円筒状である。
底部522は、板状、具体的には有孔の平板状である。底部522は、壁部521の軸方向の一端から径方向に内方に広がっている。
キャップ部材520は、壁部521と、底部522とを有している。
壁部521は、筒状、具体的には円筒状である。
底部522は、板状、具体的には有孔の平板状である。底部522は、壁部521の軸方向の一端から径方向に内方に広がっている。
壁部材510は、キャップ部材520の壁部521の径方向の内側に嵌合されて、キャップ部材520の底部522に当接している。壁部材510は、全周にわたってキャップ部材520の壁部521に接着されている。
補強部材530は、FRP等の強化型合成樹脂材料からなっている。
補強部材530は、壁部531と、底部532と、第2筒状部112Aとを有している。
補強部材530は、壁部531と、底部532と、第2筒状部112Aとを有している。
壁部531は、筒状、具体的には円筒状である。
底部532は、板状、具体的には有孔の平板状である。底部532は、壁部531の軸方向の一端から径方向に内方に広がっている。
底部532は、板状、具体的には有孔の平板状である。底部532は、壁部531の軸方向の一端から径方向に内方に広がっている。
第2筒状部112Aは、筒状、具体的には円筒状である。第2筒状部112Aは、底部532の内周縁部から壁部531とは反対側に延出している。
第2筒状部112Aの内径は、壁部531の内径よりも小径である。第2筒状部112Aの外径は、壁部531の外径よりも小径である。
第2筒状部112Aの中心軸線と、壁部531の中心軸線とは、同一直線上に配置されている。この直線の方向において、壁部531と第2筒状部112Aとは位置をずらしている。
第2筒状部112Aの内径は、壁部531の内径よりも小径である。第2筒状部112Aの外径は、壁部531の外径よりも小径である。
第2筒状部112Aの中心軸線と、壁部531の中心軸線とは、同一直線上に配置されている。この直線の方向において、壁部531と第2筒状部112Aとは位置をずらしている。
キャップ部材520は、壁部521において補強部材530の壁部531の径方向の内側に嵌合され、底部522において補強部材530の底部532に当接している。補強部材530は、全周にわたってキャップ部材520に接着されている。
ソケット部材540は、EPDM等の弾性シール材料からなる弾性シール部材である。
ソケット部材540は、壁部541と、中間接続部542と、壁部543とを有している。
ソケット部材540は、壁部541と、中間接続部542と、壁部543とを有している。
壁部541は、筒状、具体的には円筒状である。
中間接続部542は、環状、具体的には円環状である。中間接続部542は、壁部541の軸方向の一端から径方向に外方に広がっている。
中間接続部542は、環状、具体的には円環状である。中間接続部542は、壁部541の軸方向の一端から径方向に外方に広がっている。
壁部543は、筒状、具体的には円筒状である。壁部543は、中間接続部542の外周縁部から壁部541とは反対側に延出している。
壁部543の内径は、壁部541の内径よりも大径である。壁部543の外径は、壁部541の外径よりも大径である。
壁部543の中心軸線と、壁部541の中心軸線とは、同一直線上に配置されている。この直線の方向において、壁部541と壁部543とは位置をずらしている。
壁部543の内径は、壁部541の内径よりも大径である。壁部543の外径は、壁部541の外径よりも大径である。
壁部543の中心軸線と、壁部541の中心軸線とは、同一直線上に配置されている。この直線の方向において、壁部541と壁部543とは位置をずらしている。
ソケット部材540は、その壁部543が、壁部材510の軸方向のキャップ部材520とは反対側の端部の径方向の外側に嵌合され、中間接続部542が、壁部材510の軸方向のキャップ部材520とは反対側の端面に当接する。この状態で、ソケット部材540の壁部541の内周面と壁部材510の内周面とは同一の円筒面に配置される。
連結部材110Aは、壁部材510と、キャップ部材520の壁部521と、補強部材530の壁部531と、ソケット部材540とが、第1筒状部111Aを構成している。連結部材110Aは、キャップ部材520の底部522と、補強部材530の底部532とが、接続部113Aを構成している。
第1筒状部111Aは、筒状、具体的には円筒状である。第1筒状部111Aの内径は、排水枡部20の絞り部53の外径よりも所定値大きく設定されている。言い換えれば、第1筒状部111Aの壁部541の内周部541aの内径は、絞り部53の外周部53bの外径よりも所定値大きく設定されている。
第2筒状部112Aは、筒状、具体的には円筒状である。第2筒状部112Aの内径は、第1筒状部111Aの内径よりも小径である。言い換えれば、第2筒状部112Aの内周部112Aaの内径は、第1筒状部111Aの壁部541の内周部541aの内径よりも小径である。
第2筒状部112Aの中心軸線と、第1筒状部111Aの中心軸線とは、同一直線上に配置されている。この直線の方向において、第1筒状部111Aと第2筒状部112Aとは位置をずらしている。第2筒状部112Aは、第1筒状部111Aの壁部541の内周部541aよりも窄まった内周部112Aaを有している。
第2筒状部112Aの内径は、配管80の主体部83の外径と同等に設定されている。言い換えれば、第2筒状部112Aの内周部112Aaの内径は、配管80の主体部83の外周部83aの外径と同等である。
接続部113Aは、板状、具体的には有孔の平板状である。接続部113Aは、第1筒状部111Aの中心軸線の方向における第2筒状部112A側の端縁部の全周と、第2筒状部112Aの中心軸線の方向における第1筒状部111A側の端縁部の全周とを繋いでいる。
連結部材110Aは、第2筒状部112Aの径方向の内側に、配管80が配置される。連結部材110Aは、第2筒状部112Aが、その内周部112Aaにおいて配管80の主体部83の外周部83aに嵌合される。その際に、連結部材110Aは、接続部113Aの軸方向における第1筒状部111A側の端部が受口81の拡径部分に当接するまで嵌合される。この状態で、連結部材110Aは、接続部113Aの内周部が配管80に全周にわたって樹脂溶接等で接着される。
このように配管80に固定された連結部材110Aは、第1筒状部111Aの径方向の内側に、排水枡部20の絞り部53が、互いに軸方向の位置を重ね合わせるように配置される。配管80には、このとき、受口81の接続部113Aよりも若干上側に吸引孔82が設けられる。
止水部材130は、排水枡部20の絞り部53の外周部53bと、連結部材110Aの第1筒状部111Aの壁部541の内周部541aとの隙間に配置される。止水部材130は、絞り部53の外周部53bと、第1筒状部111Aの壁部541の内周部541aとの隙間の大きさに応じて径方向に弾性変形してこの隙間を閉塞して止水する。これにより、連結部材110Aと止水部材130とが絞り部53の絞り下部53cの開口を閉塞させる。
配管80Aは、塩化ビニル等の合成樹脂材料からなっている。配管80Aは、筒状、具体的には円筒状である。配管80Aは、配管80の受口81の径方向内側に嵌合する。配管80Aの軸方向における配管80とは反対側に第1実施形態と同様のドレン部材30が装着される。配管80Aは、ドレン部材30で整流された水を配管80とで排水する。
ここで、上記排水構造1Aを施工する施工例について説明する。
絞り部53の外周部53bに止水部材130を装着する。絞り部53に装着された止水部材130は、径方向外方に弾性変形して絞り部53の外周部53bに密着する。
絞り部53の外周部53bに止水部材130を装着する。絞り部53に装着された止水部材130は、径方向外方に弾性変形して絞り部53の外周部53bに密着する。
他方で、配管80に、連結部材110Aを、その第2筒状部112Aにおいて溶接等で接着しておく。そして、配管80の受口81に配管80Aを取り付け、配管80Aに第1実施形態と同様のドレン部材30を取り付け、ドレン部材30に第1実施形態と同様のごみ除け部材90を取り付ける。この状態で、連結部材110Aは、その軸方向において第2筒状部112Aよりも第1筒状部111Aがドレン部材30側に位置する向きとなる。
この状態の配管80,80Aを、ドレン部材30を先頭にして、排水枡部20の絞り部53内に下方から挿入する。そして、連結部材110Aのソケット部材540の壁部541を、絞り部53の外周部53bに装着されている止水部材130に被せるように嵌合させる。
ここで、第1実施形態と同様の第1バンド部材140を壁部541の外周部に巻き付けて、第1バンド部材140で壁部541を径方向内方に締め付けても良い。
以上説明したように、第2実施形態の排水構造1Aは、内側に排水枡部20の絞り部53が配置される第1筒状部111Aと、第1筒状部111Aの壁部541の内周部541aよりも窄まった内周部112Aaを有して内側に配管80が配置される第2筒状部112Aと、第1筒状部111Aと第2筒状部112Aとを繋ぐ接続部113Aとを有する連結部材110Aを備えている。また、第2実施形態の排水構造1Aは、絞り部53の外周部53bと第1筒状部111Aの壁部541の内周部541aとの隙間に配置され、この隙間の大きさに応じて変形して、この隙間を止水する止水部材130を備えている。また、第2実施形態の排水構造1Aは、連結部材110Aのソケット部材540が弾性シール部材である。これらにより、排水構造1Aは、第1実施形態の排水構造1と同様の効果を奏することができる。
ここで、第2実施形態の排水構造1Aは、以下の変形例3及び変形例4のように一部を変更することが可能である。
{変形例3}
図14は、排水構造1Aの変形例3の要部の構成を示す断面図である。
図14に示すように、連結部材110Aに壁部材510及びソケット部材540を設けずに、キャップ部材520の壁部521と補強部材530の壁部531とで第1筒状部111Aを構成する。この場合、壁部521の内周部が第1筒状部111Aの内周部111Aaとなる。そして、絞り部53の絞り下部53cの下端を接続部113Aに当接させて、絞り部53の外周部53bと、第1筒状部111Aの内周部111Aaとの間に、これらの隙間を止水するように、エポキシ樹脂等からなる止水用シーラント等の止水部材130Aを全周にわたって塗布する。
図14は、排水構造1Aの変形例3の要部の構成を示す断面図である。
図14に示すように、連結部材110Aに壁部材510及びソケット部材540を設けずに、キャップ部材520の壁部521と補強部材530の壁部531とで第1筒状部111Aを構成する。この場合、壁部521の内周部が第1筒状部111Aの内周部111Aaとなる。そして、絞り部53の絞り下部53cの下端を接続部113Aに当接させて、絞り部53の外周部53bと、第1筒状部111Aの内周部111Aaとの間に、これらの隙間を止水するように、エポキシ樹脂等からなる止水用シーラント等の止水部材130Aを全周にわたって塗布する。
この変形例3においても、ドレン部材30が取り付けられた状態の配管80A,80を、上記の施工例と同様にして、排水枡部20の絞り部53に下方から挿入して連結する。
{変形例4}
図15は、排水構造1Aの変形例4の要部の構成を示す断面図である。
図15に示すように、排水枡部20の絞り部53内に円筒状のカラー550を配置する。このカラー550は、塩化ビニル等の合成樹脂材料からなる。そして、このカラー550の径方向内側に止水モルタルあるいは発泡ウレタン等の経時的に固化する充填剤551を充填する。その際に、連結部材110Aの接続部113Aの上に、接続部113Aから絞り上部53aの上端よりも若干下側まで充填剤551を充填する。このように、絞り部53内に、絞り部53と配管80,80Aとの隙間であるカラー550と配管80,80Aと隙間を埋める充填剤551が充填される構成にすれば、排水後に、排水枡部20内に水が残ることがほぼなくなるため、配管80に吸引孔82を設ける必要がなくなる。
図15は、排水構造1Aの変形例4の要部の構成を示す断面図である。
図15に示すように、排水枡部20の絞り部53内に円筒状のカラー550を配置する。このカラー550は、塩化ビニル等の合成樹脂材料からなる。そして、このカラー550の径方向内側に止水モルタルあるいは発泡ウレタン等の経時的に固化する充填剤551を充填する。その際に、連結部材110Aの接続部113Aの上に、接続部113Aから絞り上部53aの上端よりも若干下側まで充填剤551を充填する。このように、絞り部53内に、絞り部53と配管80,80Aとの隙間であるカラー550と配管80,80Aと隙間を埋める充填剤551が充填される構成にすれば、排水後に、排水枡部20内に水が残ることがほぼなくなるため、配管80に吸引孔82を設ける必要がなくなる。
この変形例4において、カラー550の径方向内側に止水モルタルあるいは発泡ウレタン等の充填剤551を充填する場合、カラー550の上部開口から充填剤551を接続部113A上に充填する。あるいは、連結部材110Aの接続部113Aに、接続部113Aを上下に貫通する貫通孔を形成し、この貫通孔に下方から充填用のノズルを挿入して、このノズルを介して、カラー550の径方向内側に充填剤551を充填する。この場合、充填剤551の充填後に、貫通孔を塞ぐように例えばシールシートを接続部113Aの下面に貼り付ける。
なお、この変形例4において、絞り部53内にカラー550を設けずに、止水モルタルあるいは発泡ウレタン等の充填剤551を直接絞り部53内に充填しても良い。
この変形例4においても、ドレン部材30が取り付けられた状態の配管80A,80を、上記の施工例と同様にして、排水枡部20の絞り部53に下方から挿入して連結する。
{変形例5}
図16は、排水構造1Aの変形例5の要部の構成を示す断面図である。
この変形例5では、絞り部53の絞り下部53cおよびカラー550の下面を、コンクリート201の下面と面一としている。そして、カラー550と配管80Aとの間の下部開口を閉塞するように閉塞部材570を取り付ける。閉塞部材570は、ゴム板等の止水板571と、止水板571よりも剛性が高く止水板571を支持する金属材等の支持部材572とを有している。
図16は、排水構造1Aの変形例5の要部の構成を示す断面図である。
この変形例5では、絞り部53の絞り下部53cおよびカラー550の下面を、コンクリート201の下面と面一としている。そして、カラー550と配管80Aとの間の下部開口を閉塞するように閉塞部材570を取り付ける。閉塞部材570は、ゴム板等の止水板571と、止水板571よりも剛性が高く止水板571を支持する金属材等の支持部材572とを有している。
止水板571は、有孔円板状であり、外径が絞り部53の外径よりも大径であり、内径が配管80Aの外径よりも大径である。
支持部材572は、有孔円板状の支持部575と、支持部575の内周部から支持部575の軸方向一側に突出する円筒状の筒状部576とを有している。支持部575の外径は、止水板571の外径と同等である。筒状部576は、外径が、止水板571の内径よりも小径であり、内径が配管80Aの外径とほぼ同径である。
止水板571は、支持部材572と同軸状に配置されて支持部575の筒状部576が突出する側の面に接着されている。これにより、閉塞部材570は、支持部575と止水板571とが、筒状部576から径方向外側に広がるからなるフランジ部577を構成する。
このような閉塞部材570が、筒状部576が支持部575よりも上側に突出する向きで、筒状部576を配管80Aの外周部に嵌合させて、止水板571をコンクリート201の下面に当接させる。この状態で、閉塞部材570は、フランジ部577すなわち支持部575および止水板571を上下に貫通する図示略の取付穴に挿通される取付ボルトで、設置部位であるコンクリート201に取り付けられる。これにより、閉塞部材570は、止水板571がコンクリート201の下面に密着することになり、筒状部576が配管80Aに嵌合する。すると、閉塞部材570は、カラー550と配管80Aとの間の下部開口を閉塞することになる。言い換えれば、閉塞部材570は、筒状部576の内側に配管80Aが配置されると共に、筒状部576から径方向外側に広がるフランジ部577が、絞り部53と配管80Aとの隙間であるカラー550と配管80Aと隙間を閉塞すると共に設置部位であるコンクリート201に固定される。
そして、カラー550の径方向内側に止水モルタルあるいは発泡ウレタン等の経時的に固化する充填剤551を充填する。その際に、閉塞部材570の支持部575および止水板571の上に、支持部575および止水板571から絞り上部53aの上端よりも若干下側まで充填剤551を充填する。このように、絞り部53内に、絞り部53と配管80Aとの隙間であるカラー550と配管80Aと隙間を埋める充填剤551が充填される構成すれば、排水後に、排水枡部20内に水が残ることがほぼなくなるため、配管80Aに吸引孔82を設ける必要がなくなる。
この適用例においても、カラー550の径方向内側に止水モルタルあるいは発泡ウレタン等の充填剤551を充填する場合、カラー550の上部開口から充填剤551を閉塞部材570上に充填する。あるいは、閉塞部材570の支持部575および止水板571に、支持部575および止水板571を上下に貫通する貫通孔を形成し、この貫通孔に下方から充填用のノズルを挿入して、このノズルを介して、カラー550の径方向内側に充填剤551を充填する。この場合、充填剤551の充填後に、貫通孔を塞ぐように例えばシールシートを支持部575の下面に貼り付ける。
なお、この適用例において、絞り部53内にカラー550を設けずに、止水モルタルあるいは発泡ウレタン等の充填剤551を直接絞り部53内に充填しても良い。また、閉塞部材570において、止水板571を、支持部575の筒状部576が突出する側とは反対側の面に接着し、筒状部576が支持部575よりも下側に突出する向きで、筒状部576を配管80Aの外周部に嵌合させて、止水板571をコンクリート201の下面に当接させるようにしても良い。
[第3実施形態]
以下、主に図17を参照し、本発明の第3実施形態の排水構造について第2実施形態との相違部分を中心に説明する。
以下、主に図17を参照し、本発明の第3実施形態の排水構造について第2実施形態との相違部分を中心に説明する。
図17は、第3実施形態の排水構造1Bの要部の構成を示す部分断面図である。
図17に示すように、排水構造1Bは、連結部材110Aにかえて、連結部材110Bを備える。
図17に示すように、排水構造1Bは、連結部材110Aにかえて、連結部材110Bを備える。
(連結部材)
連結部材110Bは、連結部材110Aと同様に、排水枡部20の絞り部53に配管80を連結する。
連結部材110Bは、連結部材110Aのソケット部材540にかえて、伸縮継手560を有している。
伸縮継手560は、EPDM等の弾性シール材料からなる弾性シール部材である。
伸縮継手560は、第1取付部561と、第2取付部562と、伸縮部563とを有している。伸縮継手560は、第1取付部561と、第2取付部562と、伸縮部563とが継ぎ目なく一体に成形されている。
連結部材110Bは、連結部材110Aと同様に、排水枡部20の絞り部53に配管80を連結する。
連結部材110Bは、連結部材110Aのソケット部材540にかえて、伸縮継手560を有している。
伸縮継手560は、EPDM等の弾性シール材料からなる弾性シール部材である。
伸縮継手560は、第1取付部561と、第2取付部562と、伸縮部563とを有している。伸縮継手560は、第1取付部561と、第2取付部562と、伸縮部563とが継ぎ目なく一体に成形されている。
第1取付部561は、筒状、具体的には円筒状である。
第2取付部562は、筒状、具体的には円筒状である。
第1取付部561と第2取付部562とは、それぞれの内径が同径であり、それぞれの外径も同径である。
第2取付部562は、筒状、具体的には円筒状である。
第1取付部561と第2取付部562とは、それぞれの内径が同径であり、それぞれの外径も同径である。
伸縮部563は、全体として環状、具体的には円環状である。伸縮部563は、軸方向の両端側から中央側に位置するほど外径及び内径がいずれも大径となる。言い換えれば、伸縮部563は、径方向外方に膨出する形状である。
第1取付部561の中心軸線と、第2取付部562の中心軸線とは、同一直線上に配置されている。この直線の方向において、第1取付部561と第2取付部562とは位置をずらしており、これらの間に伸縮部563が設けられている。
伸縮継手560は、その第2取付部562が、壁部材510の軸方向のキャップ部材520とは反対側の端部の径方向の外側に嵌合されている。伸縮継手560は、伸縮部563及び第1取付部561が、壁部材510の軸方向において壁部材510よりもキャップ部材520とは反対側に延出している。
連結部材110Bは、壁部材510と、キャップ部材520の壁部521と、補強部材530の壁部531と、伸縮継手560とが、第1筒状部111Bを構成している。
第1筒状部111Bは、第1取付部561の内径が、排水枡部20の絞り部53の外径よりも所定値大きく設定されている。言い換えれば、第1筒状部111Bの第1取付部561の内周部561aの内径は、絞り部53の外周部53bの外径よりも所定値大きく設定されている。
止水部材130は、排水枡部20の絞り部53の外周部53bと、連結部材110Bの第1筒状部111Bの第1取付部561の内周部561aとの隙間に配置される。止水部材130は、絞り部53の外周部53bと、第1取付部561の内周部561aとの隙間の大きさに応じて径方向に弾性変形してこの隙間を閉塞して止水する。これにより、連結部材110Bと止水部材130とが絞り部53の絞り下部53cの開口を閉塞させる。
ここで、上記排水構造1Bを施工する施工例について説明する。
絞り部53の絞り下部53cの外周部53bに止水部材130を装着する。その際に、止水部材130は、下側ほど外周部131bの外径が小さくなる向きとされる。絞り部53に装着された止水部材130は径方向外方に弾性変形して絞り下部53cの外周部53bに密着する。
絞り部53の絞り下部53cの外周部53bに止水部材130を装着する。その際に、止水部材130は、下側ほど外周部131bの外径が小さくなる向きとされる。絞り部53に装着された止水部材130は径方向外方に弾性変形して絞り下部53cの外周部53bに密着する。
他方で、配管80に、連結部材110Bを、その第2筒状部112Aにおいて樹脂溶接等で接着しておく。そして、配管80に配管80Aを取り付け、配管80Aに第1実施形態と同様のドレン部材30を取り付け、ドレン部材30に第1実施形態と同様のごみ除け部材90を取り付ける。この状態で、連結部材110Bは、その軸方向において第2筒状部112Aよりも第1筒状部111Bがドレン部材30側に位置する向きとなる。
この状態の配管80,80Aを、ドレン部材30を先頭にして、排水枡部20の絞り部53内に下方から挿入する。そして、連結部材110Bの第1筒状部111Bを構成する伸縮継手560の第1取付部561を、絞り下部53cの外周部53bに装着されている止水部材130に被せるように嵌合させる。
ここで、第3実施形態において、第1実施形態の第1バンド部材140を第1取付部561の外周部に巻き付けて、この第1バンド部材140で第1取付部561を径方向内方に締め付けても良い。また、もう一つの第1バンド部材140を、第2取付部562の外周部に巻き付けて、この第1バンド部材140で第2取付部562を径方向内方に締め付けても良い。
以上説明したように、第3実施形態の排水構造1Bは、内側に排水枡部20の絞り部53が配置される第1筒状部111Bと、第1筒状部111Bの第1取付部561の内周部561aよりも窄まった内周部112Aaを有して内側に配管80が配置される第2筒状部112Aと、第1筒状部111Bと第2筒状部112Aとを繋ぐ接続部113Aとを有する連結部材110Bを備えている。また、第3実施形態の排水構造1Bは、絞り部53の外周部53bと第1筒状部111Bの第1取付部561の内周部561aとの隙間に配置され、この隙間の大きさに応じて変形して、この隙間を止水する止水部材130を備えている。また、第3実施形態の排水構造1Bは、連結部材110Bの伸縮継手560が弾性シール部材である。これらにより、排水構造1Bは、第1及び第2実施形態の排水構造1,1Aと同様の効果を奏することができる。
加えて、第3実施形態の排水構造1Bは、伸縮継手560の第1取付部561が絞り部53に装着され、伸縮継手560の第2取付部562が壁部材510に装着され、これらの間の伸縮部563は、これらに装着されていない。よって、伸縮部563が伸縮することによって、排水枡部20と配管80とに生じる振動等を吸収することができる。
なお、第2及び第3実施形態の排水構造1A,1Bにおいて、ドレン部材30が取り付けられる前の配管80,80Aを、上記した施工例と同様にして、排水枡部20の絞り部53に連結し、その後、ドレン部材30及びごみ除け部材90を、排水枡部20の上側から開口部20aを介して、配管80Aに取り付けるようにしても良い。或いは、ドレン部材30及び配管80Aが取り付けられる前の配管80を、上記した施工例と同様にして、排水枡部20の絞り部53に連結し、その後、配管80A、ドレン部材30及びごみ除け部材90を、排水枡部20の上側から開口部20aを介して、配管80に取り付けるようにしても良い。
これらの場合、ごみ除け部材90を絞り部53に下方から挿入する場合に必要な絞り部53とごみ除け部材90との間の隙間が不要となるため、ごみ除け部材90は、絞り部53の内周部53dに接していても良くなる。
また、これらの場合、ごみ除け部材90を絞り部53よりも上側に配置すれば、絞り部53の内径よりも大きなごみ除け部材90をドレン部材30に取り付けることが可能となる。この場合も、ごみ除け部材90を排水枡部20の内面に接するように拡げることが可能である。
これらの場合、ごみ除け部材90を絞り部53に下方から挿入する場合に必要な絞り部53とごみ除け部材90との間の隙間が不要となるため、ごみ除け部材90は、絞り部53の内周部53dに接していても良くなる。
また、これらの場合、ごみ除け部材90を絞り部53よりも上側に配置すれば、絞り部53の内径よりも大きなごみ除け部材90をドレン部材30に取り付けることが可能となる。この場合も、ごみ除け部材90を排水枡部20の内面に接するように拡げることが可能である。
ここで、第1~第3実施形態の排水構造1,1A,1Bを、以下の変形例6~変形例8のように一部を変更することが可能である。
{変形例6}
図18は、排水構造1,1A,1Bの変形例6に備えたドレン部材及びごみ除け部材を示す分解断面図である。図19は、排水構造1,1A,1Bの変形例6に備えたドレン部材及びごみ除け部材を示す断面図である。
変形例6は、ドレン部材30をドレン部材30Cに変更したものである。図18に示すように、変形例6のドレン部材30Cは、上記したドレン部材30の装着筒32の筒部71の外周部にオネジ71aが形成されたドレン部材本体610と、これとは別体の装着部材620とを有している。
図18は、排水構造1,1A,1Bの変形例6に備えたドレン部材及びごみ除け部材を示す分解断面図である。図19は、排水構造1,1A,1Bの変形例6に備えたドレン部材及びごみ除け部材を示す断面図である。
変形例6は、ドレン部材30をドレン部材30Cに変更したものである。図18に示すように、変形例6のドレン部材30Cは、上記したドレン部材30の装着筒32の筒部71の外周部にオネジ71aが形成されたドレン部材本体610と、これとは別体の装着部材620とを有している。
ドレン部材本体610の鍔部72には、その軸方向において蓋部材31とは反対側に突出する凸状部72eが形成されている。凸状部72eは、円環状であり、鍔部72の径方向における中間位置から内側に形成されている。
装着部材620は、筒状、具体的には円筒状の筒部621と、筒部621の軸方向の一端から径方向の外側に延びる板状の鍔部622とを有する。筒部621の内周部にはメネジ621aが形成されている。鍔部622には、その軸方向の筒部621とは反対側の端部に凹状部622aが形成されている。凹状部622aは、円環状であり、鍔部622の径方向における中間位置から内側に形成されている。
そして、ドレン部材本体610のオネジ71aを、装着部材620のメネジ621aに螺合させることで、これらが連結されてドレン部材30Cとなる。その際に、ドレン部材本体610の筒部71を、有孔で円板状のごみ除け部材90の径方向内側に挿入し、鍔部72の凸状部72eを、ごみ除け部材90の径方向中央の孔90aと装着部材620の凹状部622aとに嵌合させる。そして、ドレン部材本体610の鍔部72と、装着部材620の鍔部622とで、ごみ除け部材90を挟持する。これにより、図19に示すように、ごみ除け部材90がドレン部材30Cに位置決めされて一体に取り付けられる。ドレン部材30Cは、装着部材620の筒部621が配管80の受口81或いは配管80Aの上端部に嵌合される。
この変形例6においても、ドレン部材30C及びごみ除け部材90が取り付けられた状態の第1実施形態の配管80、或いは、ドレン部材30C及びごみ除け部材90が取り付けられた状態の第2或いは第3実施形態の配管80A,80を、第1或いは第2或いは第3実施形態の施工例と同様にして、排水枡部20の絞り部53に下方から挿入して連結する。
ここで、この変形例6において、ドレン部材30C及びごみ除け部材90が取り付けられる前の第1実施形態の配管80、或いは、ドレン部材30C及びごみ除け部材90が取り付けられる前の第2或いは第3実施形態の配管80A,80を、第1或いは第2或いは第3実施形態の施工例と同様にして、排水枡部20の絞り部53に下方から挿入して連結し、その後、ごみ除け部材90が予め取り付けられた状態のドレン部材30Cを、排水枡部20の上側から開口部20aを介して、第1実施形態の配管80、或いは、第2或いは第3実施形態の配管80Aに取り付けるようにしても良い。或いは、ドレン部材30及び配管80Aが取り付けられる前の配管80を、第2或いは第3実施形態の施工例と同様にして、排水枡部20の絞り部53に連結し、その後、配管80A及びごみ除け部材90が予め取り付けられた状態のドレン部材30Cを、排水枡部20の上側から開口部20aを介して、配管80に取り付けるようにしても良い。
これらのいずれの場合も、ごみ除け部材90は、絞り部53の内周部53dに接していても良くなる。
また、これらのいずれの場合も、ごみ除け部材90を絞り部53よりも上側に配置すれば、絞り部53の内径よりも大きなごみ除け部材90をドレン部材30Cに取り付けることが可能となる。この場合も、ごみ除け部材90を排水枡部20の内面に接するように拡げることが可能である。
これらのいずれの場合も、ごみ除け部材90は、絞り部53の内周部53dに接していても良くなる。
また、これらのいずれの場合も、ごみ除け部材90を絞り部53よりも上側に配置すれば、絞り部53の内径よりも大きなごみ除け部材90をドレン部材30Cに取り付けることが可能となる。この場合も、ごみ除け部材90を排水枡部20の内面に接するように拡げることが可能である。
{変形例7}
図20は、排水構造1,1A,1Bの変形例7に備えたドレン部材を示す断面図である。
変形例7は、ドレン部材30をドレン部材30Dに変更したものである。
図20に示すように、変形例7のドレン部材30Dは、上記したドレン部材30の装着筒32の鍔部72を径方向外方に拡げた鍔部72Dを有している。鍔部72Dは、ドレン部材30Dと継ぎ目なく一体に形成されている。鍔部72Dの外径は、ごみ除け部材90の外径と同等になっている。これにより、鍔部72Dが、ごみ除け部材90と同様にごみの吸引孔82側への移動を抑制する。
図20は、排水構造1,1A,1Bの変形例7に備えたドレン部材を示す断面図である。
変形例7は、ドレン部材30をドレン部材30Dに変更したものである。
図20に示すように、変形例7のドレン部材30Dは、上記したドレン部材30の装着筒32の鍔部72を径方向外方に拡げた鍔部72Dを有している。鍔部72Dは、ドレン部材30Dと継ぎ目なく一体に形成されている。鍔部72Dの外径は、ごみ除け部材90の外径と同等になっている。これにより、鍔部72Dが、ごみ除け部材90と同様にごみの吸引孔82側への移動を抑制する。
この変形例7においても、ドレン部材30Dが取り付けられた状態の第1実施形態の配管80、或いは、ドレン部材30Dが取り付けられた状態の第2或いは第3実施形態の配管80A,80を、第1或いは第2或いは第3実施形態の施工例と同様にして、排水枡部20の絞り部53に下方から挿入して連結する。これにより、ドレン部材30Dの鍔部72Dがごみの吸引孔82側への移動を抑制する。
ここで、この変形例7において、ドレン部材30Dが取り付けられる前の第1実施形態の配管80、或いは、ドレン部材30Dが取り付けられる前の第2或いは第3実施形態の配管80A,80を、第1或いは第2或いは第3実施形態の施工例と同様にして、排水枡部20の絞り部53に下方から挿入して連結し、その後、ドレン部材30Dを、排水枡部20の上側から開口部20aを介して、第1実施形態の配管80、或いは、第2或いは第3実施形態の配管80Aに取り付けるようにしても良い。或いは、ドレン部材30D及び配管80Aが取り付けられる前の配管80を、上記した第2或いは第3実施形態の施工例と同様にして、排水枡部20の絞り部53に連結し、その後、配管80A及びドレン部材30Dを、排水枡部20の上側から開口部20aを介して、配管80に取り付けるようにしても良い。
これらのいずれの場合も、ドレン部材30Dの鍔部72Dは、絞り部53の内周部53dに接していても良くなる。
また、これらのいずれの場合も、鍔部72Dを絞り部53よりも上側に配置すれば、絞り部53の内径よりも大きな鍔部72Dとすることが可能となる。この場合も、鍔部72Dを排水枡部20の内面に接するように拡げることが可能である。
これらのいずれの場合も、ドレン部材30Dの鍔部72Dは、絞り部53の内周部53dに接していても良くなる。
また、これらのいずれの場合も、鍔部72Dを絞り部53よりも上側に配置すれば、絞り部53の内径よりも大きな鍔部72Dとすることが可能となる。この場合も、鍔部72Dを排水枡部20の内面に接するように拡げることが可能である。
{変形例8}
図21は、排水構造1,1A,1Bの変形例8に備えたドレン部材及びごみ除け部材を示す断面図である。図22は、排水構造1,1A,1Bの変形例8に備えたドレン部材及びごみ除け部材を示す平面図である。図23は、排水構造1,1A,1Bの変形例8に備えたドレン部材を示す平面図である。図24は、排水構造1,1A,1Bの変形例8に備えたごみ除け部材を示す平面図である。
変形例8は、ドレン部材30をドレン部材30Eに、ごみ除け部材90をごみ除け部材90Eに、それぞれ変更したものである。
図21及び図22に示すように、変形例8のドレン部材30Eは、上記したドレン部材30の蓋部材31の外径を小径にした蓋部材31Eを有している。図23に示すように、蓋部材31Eの外径は、鍔部72の外径よりも小径であり、複数の縦リブ33の外接円の直径よりも小径となっている。複数の縦リブ33の外接円の直径は、鍔部72の外径と同等になっている。
図21は、排水構造1,1A,1Bの変形例8に備えたドレン部材及びごみ除け部材を示す断面図である。図22は、排水構造1,1A,1Bの変形例8に備えたドレン部材及びごみ除け部材を示す平面図である。図23は、排水構造1,1A,1Bの変形例8に備えたドレン部材を示す平面図である。図24は、排水構造1,1A,1Bの変形例8に備えたごみ除け部材を示す平面図である。
変形例8は、ドレン部材30をドレン部材30Eに、ごみ除け部材90をごみ除け部材90Eに、それぞれ変更したものである。
図21及び図22に示すように、変形例8のドレン部材30Eは、上記したドレン部材30の蓋部材31の外径を小径にした蓋部材31Eを有している。図23に示すように、蓋部材31Eの外径は、鍔部72の外径よりも小径であり、複数の縦リブ33の外接円の直径よりも小径となっている。複数の縦リブ33の外接円の直径は、鍔部72の外径と同等になっている。
図24に示すように、ごみ除け部材90Eは、有孔の円板状である。ごみ除け部材90Eの外径は、ごみ除け部材90の外径と同等になっている。ごみ除け部材90Eの内径は、図21及び図22に示すように、鍔部72の外径よりも小径であって、蓋部材31Eの外径よりも大径になっている。図24に示すように、ごみ除け部材90Eの内周部には、径方向外方に凹む凹部90Eaが、ドレン部材30Eの縦リブ33と同数設けられている。
ごみ除け部材90Eは、ドレン部材30Eに、ドレン部材30Eの軸方向における蓋部材31E側から配置される。そして、ごみ除け部材90Eは、複数の凹部90Eaが、複数の縦リブ33に嵌合された後、図21に示すように、装着筒32の鍔部72に載置される。そして、必要により、ごみ除け部材90Eがドレン部材30Eに接着されて固定される。
この変形例8においても、ドレン部材30E及びごみ除け部材90Eが取り付けられた状態の第1実施形態の配管80、或いは、ドレン部材30E及びごみ除け部材90Eが取り付けられた状態の第2或いは第3実施形態の配管80A,80を、第1或いは第2或いは第3実施形態の施工例と同様にして、排水枡部20の絞り部53に下方から挿入して連結する。これにより、ドレン部材30Eに取り付けられたごみ除け部材90Eがごみの吸引孔82側への移動を抑制する。
ここで、この変形例8において、ドレン部材30E及びごみ除け部材90Eが取り付けられる前の第1実施形態の配管80、或いは、ドレン部材30E及びごみ除け部材90Eが取り付けられる前の第2或いは第3実施形態の配管80A,80を、第1或いは第2或いは第3実施形態の施工例と同様にして、排水枡部20の絞り部53に下方から挿入して連結し、その後、ドレン部材30E及びごみ除け部材90Eを、排水枡部20の上側から開口部20aを介して、第1実施形態の配管80、或いは、第2或いは第3実施形態の配管80Aに取り付けるようにしても良い。或いは、ドレン部材30E、ごみ除け部材90E及び配管80Aが取り付けられる前の配管80を、第2或いは第3実施形態の施工例と同様にして、排水枡部20の絞り部53に連結し、その後、配管80A、ドレン部材30E及びごみ除け部材90Eを、排水枡部20の上側から開口部20aを介して、配管80に取り付けるようにしても良い。或いは、ごみ除け部材90Eが取り付けられる前のドレン部材30E及び第1実施形態の配管80、或いは、ごみ除け部材90Eが取り付けられる前のドレン部材30E及び第2或いは第3実施形態の配管80A,80を、第1或いは第2或いは第3実施形態の施工例と同様にして、排水枡部20の絞り部53に下方から挿入して連結し、その後、ごみ除け部材90Eを、排水枡部20の上側から開口部20aを介して、ドレン部材30Eに取り付けるようにしても良い。
これらのいずれの場合も、ごみ除け部材90Eは、絞り部53の内周部53dに接していても良くなる。
また、これらのいずれの場合も、ごみ除け部材90Eを絞り部53よりも上側に配置すれば、絞り部53の内径よりも大きなごみ除け部材90Eをドレン部材30Eに取り付けることが可能となる。この場合も、ごみ除け部材90Eを排水枡部20の内面に接するように拡げることが可能である。
これらのいずれの場合も、ごみ除け部材90Eは、絞り部53の内周部53dに接していても良くなる。
また、これらのいずれの場合も、ごみ除け部材90Eを絞り部53よりも上側に配置すれば、絞り部53の内径よりも大きなごみ除け部材90Eをドレン部材30Eに取り付けることが可能となる。この場合も、ごみ除け部材90Eを排水枡部20の内面に接するように拡げることが可能である。
{変形例9}
ここで、ドレン部材30,30C,30D,30Eの装着筒32に対して、蓋部材31と複数の縦リブ33とを、図25~図27に示す変形例9のように別体の着脱部材700として、この着脱部材700を装着筒32(図4参照)に着脱可能に取り付けるようにしても良い。図25は、変形例9に係る着脱部材700を示す斜視図である。図26は、変形例9に係る着脱部材700を中心軸線を含む縦断面で切断した状態を示す斜視図である。図27は、変形例9に係る着脱部材700を示す図26の矢視Cより見た断面図である。
ここで、ドレン部材30,30C,30D,30Eの装着筒32に対して、蓋部材31と複数の縦リブ33とを、図25~図27に示す変形例9のように別体の着脱部材700として、この着脱部材700を装着筒32(図4参照)に着脱可能に取り付けるようにしても良い。図25は、変形例9に係る着脱部材700を示す斜視図である。図26は、変形例9に係る着脱部材700を中心軸線を含む縦断面で切断した状態を示す斜視図である。図27は、変形例9に係る着脱部材700を示す図26の矢視Cより見た断面図である。
着脱部材700において、蓋部材31は、上下方向に沿ったドレン軸Oを中心線とする円板である。
着脱部材700において、複数の縦リブ33は、蓋部材31の下面に、ドレン軸Oの周囲に等角度間隔を置いて固定された板材である。図示の例では、縦リブ33は、6枚が設けられており、これら6枚の縦リブ33が、ドレン軸Oを中心として約60度間隔で設けられている。ただし、縦リブ33の枚数及び配置間隔は、この例のみに限られるものではない。
各縦リブ33は、互いに同一形状を有している。各縦リブ33は、蓋部材31の下面に接続された上辺700aと、上辺700aの真下に配置された下辺700bと、これら上辺700a及び下辺700b間を接続する内辺700c及び外辺700dと、を有する。
各上辺700aは、蓋部材31の下面を底面視した場合に、ドレン軸Oを中心とする半径方向に沿って配置されている。そして、これら上辺700aのうちでドレン軸Oに最も近い端部に対して内辺700cが接続されている。逆に、各上辺700aのうちでドレン軸Oから最も遠い端部に対して外辺700dが接続されている。各内辺700c及び各外辺700dは、ドレン軸Oに対して平行である。そして、各内辺700cは、各外辺700dよりも長い。
上辺700a、内辺700c、外辺700dは、全て直線形状であるが、下辺700bは凹曲線形状となっている。したがって、円周状に等角度間隔で配置された各縦リブ33の下辺700bが外接する面を考えた場合、この面は、ドレン軸Oに沿って上から下に向かって先細りとなる略逆円錐台形状をなす。着脱部材700は、各縦リブ33の下辺700bにおいて、装着筒32(図4参照)の鍔部72の上面72dに当接する。
着脱部材700には、各縦リブ33の最下端位置からさらに真下に向かって延在し、着脱部材700を装着筒32(図4参照)に取り付けた際に、嵌合部701の側面が装着筒32の筒部71の内周面に当接するように、嵌合部701が各縦リブ33に固定されている。嵌合部701は、各縦リブ33のそれぞれに固定された樹脂製の棒状部品であり、弾性を有する。着脱部材700を底面視した場合に、各嵌合部701が環状に配置され、そしてこれら嵌合部701の外側面に接する外接面の径が、装着筒32(図4参照)の筒部71の内径よりも若干大きめになっている。そのため、嵌合部701を装着筒32の筒部71に嵌め込むことで、着脱部材700を、装着筒32に対して着脱自在に固定可能としている。
上記構成を有する着脱部材700を装着筒32(図4参照)の筒部71に嵌め込むことで、各縦リブ33の側面と蓋部材31の下面と装着筒32の鍔部72の上面72dとによって区画される6つの流入開口が形成される。各縦リブ33は、これら流入開口から装着筒32に流入する雨水を整流する機能を有する。また、蓋部材31は、これら流入開口から装着筒32に流入する雨水に空気が混ざり込むことを防ぐ。このように、これら縦リブ33及び蓋部材31の組み合わせにより、雨水を、空気の取り込みを抑制しつつ整流してから装着筒32に流し込むことができ、排水性能を向上させることができる。
蓋部材31の上面には、上方に突出し、周方向において互いに等角度間隔を空けて配置された複数の把持リブ702が固定されている。これら把持リブ702は、着脱部材700を装着筒32(図4参照)の筒部71に嵌め込む際に、作業者によって把持される部分である。
なお、装着筒32(図4参照)に着脱可能に取り付けられる着脱部材としては、以下の変形例10~変形例16を採用することも可能である。
{変形例10}
図28は、変形例10に係る着脱部材730を示す断面図である。
この変形例10に係る着脱部材730は、蓋部材731と、蓋部材731の周囲に設けられる縦リブ732と、を有する。
図28は、変形例10に係る着脱部材730を示す断面図である。
この変形例10に係る着脱部材730は、蓋部材731と、蓋部材731の周囲に設けられる縦リブ732と、を有する。
蓋部材731は、円板状であり、下枡22(図2参照)内から配管80への空気の入り込みを抑制することにより、サイフォン効果を高める部品である。
縦リブ732は、下枡22内(図2参照)から流れる水を整流して、空気を取り込む渦を生じさせにくくしてサイフォン現象を誘発する部材である。縦リブ732は、ドレン軸Oを含む面に沿って、ドレン軸Oから放射状に延びる板部である。縦リブ732は、ドレン軸Oから放射状に、均等な間隔で、複数枚が設けられている。
各縦リブ732は、互いに同一形状を有する平板である。各縦リブ732は、蓋部材731の下面に接続された上辺732aと、上辺732aの真下に配置された下辺732bと、これら上辺732a及び下辺732b間を接続する内辺732c及び外辺732dと、を有する。
各上辺732aは、蓋部材731の下面を底面視した場合に、ドレン軸Oを中心とする径方向に沿って配置されている。そして、これら上辺732aのうちでドレン軸Oに最も近い端部に対して内辺732cが接続されている。逆に、各上辺732aのうちでドレン軸Oから最も遠い端部に対して外辺732dが接続されている。各内辺732cび各外辺732dは、ドレン軸Oに対して平行である。そして、各内辺732cは、各外辺732dよりも長い。なお、図示の例では、下辺732bが、ドレン軸Oに近付くにつれて下方に下がるように傾斜した直線形状としているが、側面視で上方に凹む曲線形状としてもよい。
各縦リブ732の下辺732bのそれぞれに、装着筒32(図4参照)に嵌合する嵌合部701が固定されている。すなわち、各縦リブ732の最下端位置からさらに真下に向かって延在し、着脱部材730を装着筒32に取り付けた際に、嵌合部701の側面が装着筒32の筒部71の内周面に当接するように、これら嵌合部701が縦リブ732に固定されている。
蓋部材731を底面視した場合に、各嵌合部701が環状に配置され、そしてこれら嵌合部701の外側面に接する外接面の径が、装着筒32(図4参照)の筒部71の内径よりも若干大きめになっている。そのため、嵌合部701を装着筒32の筒部71に嵌め込むことで、着脱部材730を、装着筒32に対して着脱自在に固定可能としている。
以上説明の着脱部材730を装着筒32(図4参照)に取り付けることで、着脱部材730は、各縦リブ732の下辺732bにおいて、装着筒32の鍔部72の上面72dに当接する。これにより、各縦リブ33の側面と蓋部材731の下面と装着筒32の鍔部72の上面72dとによって区画されて、装着筒32(図4参照)内に通じる複数の流入開口が形成される。そして、この着脱部材730においても、装着筒32に流れ込む前に雨水を整流できる。加えて、蓋部材731により、排水する雨水への空気の取り込みをより効果的に抑制する。このように、整流されてかつ空気の取り込みが抑制された雨水は、装着筒32及び配管80(図2参照)を介してスムーズに排水される。
{変形例11}
図29は、変形例11に係る着脱部材740を示す側面図である。また、図30は、同着脱部材740の斜視図である。
この変形例11に係る着脱部材740は、例えば樹脂により形成され、ドレン軸Oを中心として周方向複数位置に配置された羽根741と、これら羽根741の径方向内側端に連結された内側筒部742及び漏斗部743とを有する。内側筒部742は上下方向に長い円管形状を有する。漏斗部743は、内側筒部742の上端に連なって一体に固定された逆円錐台形状の管材であり、その下端から上端に向かって拡径している。
図29は、変形例11に係る着脱部材740を示す側面図である。また、図30は、同着脱部材740の斜視図である。
この変形例11に係る着脱部材740は、例えば樹脂により形成され、ドレン軸Oを中心として周方向複数位置に配置された羽根741と、これら羽根741の径方向内側端に連結された内側筒部742及び漏斗部743とを有する。内側筒部742は上下方向に長い円管形状を有する。漏斗部743は、内側筒部742の上端に連なって一体に固定された逆円錐台形状の管材であり、その下端から上端に向かって拡径している。
各羽根741は、互いに同一形状を有する平板である。各羽根741は、漏斗部743の上端外周縁から等角度間隔で水平方向に延在する上辺741aと、上辺741aの最外周端から下方に向かって延在する外辺741bと、外辺741bの下端からドレン軸Oに向かって延在する下辺741cと、を有する。各下辺741cは、側面視で上方に凹む曲線形状を有する。
各羽根741の下辺741cそれぞれに、前記嵌合部701が固定されている。すなわち、各羽根741の最下端位置からさらに真下に向かって延在し、その側面が装着筒32(図4参照)の筒部71の内周面に当接するように、嵌合部701が羽根741に固定されている。したがって、本変形例11においても、漏斗部743を底面視した場合に、各嵌合部701が環状に配置され、そしてこれら嵌合部701の外側面に接する外接面の径が、装着筒32の筒部71の内径よりも若干大きめになっている。そのため、嵌合部701を装着筒32の内周部に嵌め込むことで、着脱部材740を、装着筒32に対して着脱自在に固定可能としている。
以上説明の着脱部材740を装着筒32(図4参照)に取り付けることで、着脱部材740は、各羽根741の下辺741cにおいて、装着筒32の鍔部72の上面72dに当接する。これにより、各羽根741の側面と装着筒32の鍔部72の上面72dによって区画される6つの流入開口が形成される。加えて、内側筒部742及び漏斗部743を上下方向に貫く開口も形成される。
そして、この着脱部材740においても、雨水が装着筒32(図4参照)に流れ込む前に、各羽根741の側面間に形成された流入開口を通すことで、雨水を整流させる。このように、整流されて渦流の発生が抑制された雨水は、装着筒32及び配管80(図2参照)を介してスムーズに排水される。
{変形例12}
図31は、変形例12に係る着脱部材750を示す斜視図である。
この変形例12に係る着脱部材750は、略リング状のベース部751と、ベース部751の内側に立設した略円錐台形状の立設部752と、を有している。また、着脱部材750は、立設部752のドレン軸Oを通る断面に沿って180度位相で、立設部752の外表面から外側に向かって延在する一対の外側フィン753を有している。また、着脱部材750は、立設部752のドレン軸Oを通る断面に沿って180度位相で、立設部752の内表面から中心方向に向かって延在する一対の内側フィン754も有する。内側フィン754は1枚でもよい。そして、着脱部材750を底面視した場合、外側フィン753の延在方向と内側フィン754の延在方向とが互いに直交している。なお、着脱部材750は、鋳物から一体的に形成することもでき、あるいはプレス成形した各パーツを、溶接により接合して形成することもできる。
図31は、変形例12に係る着脱部材750を示す斜視図である。
この変形例12に係る着脱部材750は、略リング状のベース部751と、ベース部751の内側に立設した略円錐台形状の立設部752と、を有している。また、着脱部材750は、立設部752のドレン軸Oを通る断面に沿って180度位相で、立設部752の外表面から外側に向かって延在する一対の外側フィン753を有している。また、着脱部材750は、立設部752のドレン軸Oを通る断面に沿って180度位相で、立設部752の内表面から中心方向に向かって延在する一対の内側フィン754も有する。内側フィン754は1枚でもよい。そして、着脱部材750を底面視した場合、外側フィン753の延在方向と内側フィン754の延在方向とが互いに直交している。なお、着脱部材750は、鋳物から一体的に形成することもでき、あるいはプレス成形した各パーツを、溶接により接合して形成することもできる。
立設部752は、環状の根元部752aと、円形の頂面752bと、根元部752aの上面と頂面752bの外周とを連結する複数の縦桟752cとを有する。頂面752bの中央には、円形開口752dが形成されているが、これを省略してもよい。
立設部752の根元部752aの外周と、ベース部751の内周とは、ドレン軸Oを中心として放射方向に延在する複数の放射桟751aにより連結されている。
外側フィン753は、それぞれベース部751に対して直交して配置される板材であり、ドレン軸Oを含む縦断面内にある放射桟751aの上面と、同縦断面内に有る縦桟752cの外側面と、立設部752の頂面752bの上面に接合している。外側フィン753の上縁753aは水平であり、外側フィン753の側縁753bは、対応する放射桟751aと略平行である。
内側フィン754は、それぞれベース部751に対して直交して配置される矩形板状を有する。内側フィン754は、根元部752aの内周と、対応する縦桟752cの内側面の一部とに接合しており、さらに端部同士を互いに突き合わせるように配置されている。一対の内側フィン754の端部間には隙間が形成されているが、内側フィン754を単一の矩形板から形成して、根元部752aの直径にわたるように配置してもよい。
内側フィン754は、外側フィン753に対して90度位相で配置されている。ただし、かかる配置に限られず、内側フィン754を含む断面と、外側フィン753を含む断面とが互いに交差していればよい。
ベース部751の下面に対し、この下面から下方に向かって突出するように、複数本の前記嵌合部701が固定されている。すなわち、着脱部材750を装着筒32(図4参照)に取り付けた際に、各嵌合部701の側面が装着筒32の筒部71の内周面に当接するように、嵌合部701がベース部751に固定されている。したがって、本変形例12においても、ベース部751を底面視した場合に、各嵌合部701が環状に配置され、そしてこれら嵌合部701の外側面に接する外接面の径が、装着筒32の筒部71の内径よりも若干大きめになっている。そのため、嵌合部701を装着筒32の筒部71に嵌め込むことで、着脱部材750を、装着筒32に対して着脱自在に固定可能としている。
以上説明の着脱部材750を装着筒32(図4参照)に取り付けることで、複数の流入開口が形成される。すなわち、ベース部751と立設部752のそれぞれに形成された多数の開口の全てが、装着筒32(図4参照)に通じる流入開口となる。
そして、この着脱部材750においても、雨水が装着筒32(図4参照)に流れ込む前に、各流入開口を通すことで雨水を整流させる。これに加え、外側フィン753及び内側フィン754によって雨水をさらに効果的に整流させる。このように整流されて渦流の発生が抑制された雨水は、装着筒32及び配管80(図2参照)を介してスムーズに排水される。
{変形例13}
図32は、変形例13に係る着脱部材760を示す平面図である。より具体的には、上記変形例12における外側フィン753をアレンジしたものである。なお、図32において、符号Fは、平面視で下枡22(図2参照)を見たときの長辺方向を示す。
図32は、変形例13に係る着脱部材760を示す平面図である。より具体的には、上記変形例12における外側フィン753をアレンジしたものである。なお、図32において、符号Fは、平面視で下枡22(図2参照)を見たときの長辺方向を示す。
この変形例13に係る着脱部材760では、外側フィン753の枚数をさらに増やし、そしてこれら外側フィン753を、平面視で互いに平行をなすように配置している。その他構成は、上記変形例12に同じであるので、その重複説明を省略する。
この着脱部材760を装着筒32(図4参照)を介して配管80(図2参照)に固定する際には、各外側フィン753が下枡22の長辺方向Fと平行をなすように配置する。平面視した下枡22内において装着筒32に向かう雨水の流れ方向は、長辺方向Fに沿う方向の成分が多いので、この長辺方向Fに各外側フィン753の方向を揃えることで、装着筒32に流れ込む雨水をより効果的に整流させることができる。したがって、渦流の発生をより効果的に抑制してスムーズに雨水を排水できる。
{変形例14}
図33は、変形例14に係る着脱部材770を示す断面図である。
この変形例14に係る着脱部材770は、環状のフランジ部771と、フランジ部771から上方に延びるとともに、ドレン軸Oの周囲に互いに等角度間隔で配置された複数のリブ772と、を備える。フランジ部771の上面よりも上方、かつ、リブ772の上縁よりも下方には、第1空間770Dが形成されている。
図33は、変形例14に係る着脱部材770を示す断面図である。
この変形例14に係る着脱部材770は、環状のフランジ部771と、フランジ部771から上方に延びるとともに、ドレン軸Oの周囲に互いに等角度間隔で配置された複数のリブ772と、を備える。フランジ部771の上面よりも上方、かつ、リブ772の上縁よりも下方には、第1空間770Dが形成されている。
第1空間770Dは、ドレン軸Oに直交する方向のうちの一方向である第1方向に沿って着脱部材770を貫通する空間である。ここで、第1方向は、着脱部材770に向かって雨水が流れ込む横方向である。この着脱部材770は、前記蓋部材31に相当する構成を有しておらず、第1空間770Dは、着脱部材770の側方のみならず、上方に対しても周囲空間と繋がっている。
フランジ部771の下面に対し、この下面から下方に向かって突出するように、複数本の前記嵌合部701が固定されている。すなわち、着脱部材770を装着筒32(図4参照)に取り付けた際に、各嵌合部701の側面が装着筒32の筒部71の内周面に当接するように、嵌合部701がフランジ部771の下面に固定されている。したがって、本変形例14においても、フランジ部771を底面視した場合に、各嵌合部701が環状に配置され、そしてこれら嵌合部701の外側面に接する外接面の径が、装着筒32の内径よりも若干大きめになっている。そのため、嵌合部701を装着筒32の筒部71に嵌め込むことで、着脱部材770を、装着筒32に対して着脱自在に固定可能としている。
以上説明の着脱部材770を装着筒32(図4参照)に取り付けることで、第1空間770Dが、装着筒32内に通じる。
そして、この着脱部材770においても、雨水が装着筒32に流れ込む前に、各リブ772によって雨水を整流させる。このように整流されて渦流の発生が抑制された雨水は、装着筒32及び配管80(図2参照)を介してスムーズに排水される。
そして、この着脱部材770においても、雨水が装着筒32に流れ込む前に、各リブ772によって雨水を整流させる。このように整流されて渦流の発生が抑制された雨水は、装着筒32及び配管80(図2参照)を介してスムーズに排水される。
{変形例15}
図34は、変形例15に係る着脱部材780を示す断面図である。
この変形例15に係る着脱部材780は、上記変形例14におけるリブ772の形状をアレンジして第1空間770Dの範囲を下方に向かって拡張したものである。具体的には、変形例14では互いにドレン軸Oの位置で一体化していた4枚のリブ772を互いに分離し、それにより各リブ772で周囲が囲まれた第1空間770Dを形成している。この第1空間770Dは、リブ772の上下に亘って位置している。その他構成は、上記変形例14に同じであるので、その重複説明を省略する。
図34は、変形例15に係る着脱部材780を示す断面図である。
この変形例15に係る着脱部材780は、上記変形例14におけるリブ772の形状をアレンジして第1空間770Dの範囲を下方に向かって拡張したものである。具体的には、変形例14では互いにドレン軸Oの位置で一体化していた4枚のリブ772を互いに分離し、それにより各リブ772で周囲が囲まれた第1空間770Dを形成している。この第1空間770Dは、リブ772の上下に亘って位置している。その他構成は、上記変形例14に同じであるので、その重複説明を省略する。
以上説明の着脱部材780を装着筒32(図4参照)に取り付けることで、第1空間770Dが、装着筒32内に通じる流入開口となる。
そして、この着脱部材780においても、雨水が装着筒32内に流れ込む前に、各リブ772によって雨水を整流させる。このように整流されて渦流の発生が抑制された雨水は、装着筒32及び配管80(図2参照)を介してスムーズに排水される。
そして、この着脱部材780においても、雨水が装着筒32内に流れ込む前に、各リブ772によって雨水を整流させる。このように整流されて渦流の発生が抑制された雨水は、装着筒32及び配管80(図2参照)を介してスムーズに排水される。
{変形例16}
図35は、変形例16に係る着脱部材790を中心軸線を含む縦断面で切断した状態を示す縦断面図である。また、図36は、同着脱部材790の斜視図である。
この変形例16に係る着脱部材790は、図25に示した着脱部材700から縦リブ33を取り除き、その代わりに支持部材791及びフランジ792を備えた形態である。
図35は、変形例16に係る着脱部材790を中心軸線を含む縦断面で切断した状態を示す縦断面図である。また、図36は、同着脱部材790の斜視図である。
この変形例16に係る着脱部材790は、図25に示した着脱部材700から縦リブ33を取り除き、その代わりに支持部材791及びフランジ792を備えた形態である。
フランジ792は、平面視で環状をなす部品である。そして、図35に示すようにドレン軸Oを含む縦断面で見た場合、フランジ792は、装着筒32(図4参照)の鍔部72の上面72dに面する下面792aが凹曲面形状となっている。一方、同断面で見た場合におけるフランジ792の上面792bは上方に向かう凸曲面形状となっている。そして、上面792bには、ドレン軸Oを中心として互いに等角度間隔を置いて複数の支持部材791が立設されている。これら支持部材791の各上端は、蓋部材31の下面に接合されている。これにより、蓋部材31は、フランジ792の上方に、所定の間隔を開けて同軸に配置されている。
フランジ792の下面792aに対し、この下面792aから下方に向かって突出するように、複数本の前記嵌合部701が固定されている。すなわち、着脱部材790を装着筒32(図4参照)に取り付けた際に、各嵌合部701の側面が装着筒32の筒部71の内周面に当接するように、嵌合部701がフランジ792の下面792aに固定されている。したがって、本変形例16においても、フランジ792を底面視した場合に、各嵌合部701が環状に配置され、そしてこれら嵌合部701の外側面に接する外接面の径が、装着筒32の内径よりも若干大きめになっている。そのため、嵌合部701を装着筒32の筒部71に嵌め込むことで、着脱部材790を、装着筒32に対して着脱自在に固定可能としている。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
前記実施形態では、排水枡部20内において吸引孔82の上方にごみ除け部材90を設けた例について説明したが、ごみ除け部材90を設けなくてもよい。
前記実施形態では、絞り部53内で、かつ吸引孔82の上方に集水管100を設けた例について説明したが、集水管100を設けなくてもよい。
例えば、ドレン部材30、30Eの蓋部材31、31Eに中心軸方向に貫通孔を設けてもよい。
前記実施形態では、絞り部53内で、かつ吸引孔82の上方に集水管100を設けた例について説明したが、集水管100を設けなくてもよい。
例えば、ドレン部材30、30Eの蓋部材31、31Eに中心軸方向に貫通孔を設けてもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1,1A,1B…排水構造、20…排水枡部(枡)、30,30C,30D,30E…ドレン部材(整流部材)、80,80A…配管(管)、110,110A,110B…連結部材、111,111A,111B…第1筒状部、112,112A…第2筒状部、113,113A,113B…接続部、130,130A…止水部材、140…第1バンド部材、150…第2バンド部材。
Claims (8)
- 下部に筒状の絞り部を有する枡と、
前記枡内に配置される整流部材と、
上端に前記整流部材が設けられると共に前記絞り部から下方に延出して、前記整流部材で整流された水を排水する管と、
前記絞り部に前記管を連結する連結部材と、を備え、
前記連結部材は、
内側に前記絞り部が配置される第1筒状部と、
前記第1筒状部の内周部よりも窄まった内周部を有して内側に前記管が配置される第2筒状部と、
前記第1筒状部と前記第2筒状部とを繋ぐ接続部と、を有することを特徴とする排水構造。 - 前記絞り部の外周部と前記第1筒状部の内周部との隙間に配置され、前記隙間の大きさに応じて変形して前記隙間を止水する止水部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の排水構造。
- 前記止水部材は、環状の弾性シール部材であることを特徴とする請求項2に記載の排水構造。
- 前記連結部材は、弾性シール部材であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の排水構造。
- 前記第1筒状部の外周部に設けられて前記第1筒状部を締め付ける第1バンド部材と、
前記第2筒状部の外周部に設けられて前記第2筒状部を締め付ける第2バンド部材と、を備えることを特徴とする請求項4に記載の排水構造。 - 前記絞り部内には、前記管との間に、隙間を埋める充填剤が充填されていることを特徴とする請求項1に記載の排水構造。
- 下部に筒状の絞り部を有する枡と、
前記枡内に配置される整流部材と、
上端に前記整流部材が設けられると共に前記絞り部から下方に延出して、前記整流部材で整流された水を排水する管と、
を備え、
前記絞り部内には、前記管との間に、隙間を埋める充填剤が充填されていることを特徴とする排水構造。 - 内側に前記管が配置される筒状部と、
前記筒状部から径方向外側に広がって前記管と前記絞り部との間を閉塞すると共に設置部に固定されるフランジ部と、
を有する閉塞部材を備えることを特徴とする請求項7に記載の排水構造。
Applications Claiming Priority (2)
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JP2022054976 | 2022-03-30 | ||
JP2022054976 | 2022-03-30 |
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JP2023026259A Pending JP2023152740A (ja) | 2022-03-30 | 2023-02-22 | 排水構造 |
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2023
- 2023-02-22 JP JP2023026259A patent/JP2023152740A/ja active Pending
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