JP7487848B2 - 容器の閉栓装置 - Google Patents

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Description

本開示は、容器本体と、蓋部と、容器本体と蓋部とを接続するヒンジ部とを有する容器を閉栓する技術に関する。
従来、ポリメラーゼ連鎖反応(Polymerase Chain Reaction、以下「PCR」ともいう)等を用いて検体に含まれる遺伝子等の成分を解析する解析装置が存在する。このような解析装置において検体の解析に用いられる試薬は、予め容器に封入されて供給される場合がある。
試薬が封入される容器としては、一般的に、容器本体と、蓋部と、容器本体と蓋部とを接続するヒンジ部とが一体的に形成された樹脂製の容器(マイクロチューブ)が広く用いられている。たとえば、特開2006-317384号公報には、試薬が封入されたマイクロチューブを試薬キットとして提供することが開示されている。
特開2006-317384号公報
マイクロチューブにおいては上述のように容器本体と蓋部とがヒンジ部を介して繋がっており、ヒンジ部を回転中心として蓋部を容器本体に向けて回転変位させることによって容器を閉栓することができる。試薬キットを大量に生産するためには、容器本体に試薬を入れた状態で容器の閉栓動作を効率的に行なうことが望ましい。また、試薬キットの生産時に限られず、検体の成分解析を解析装置内で全自動で行なう場合には、解析装置内において容器の閉栓動作を効率的に行なうことが望ましい。
しかしながら、この種の容器においては、容器の閉栓動作が適切に行なわれない場合には、容器の閉栓不良が生じることが想定される。具体的には、この種の容器においては、蓋部の裏面に凸部が設けられており、この凸部が容器本体に挿入されて容器本体に嵌合することによって、閉栓される。そのため、閉栓動作中に蓋部の凸部が容器本体の開口部の縁と干渉してしまうと、凸部を容器本体に挿入させることができず、容器を適切に閉栓できなくなることが想定される。このような閉栓不良を避けるために手動で注意深く閉栓作業を行なうことも可能ではあるが、この場合、試薬キットの生産効率が低下し、試薬キットを大量に生産できなくなることが懸念される。
本開示は上記の問題を解決するためになされたものであり、本開示の目的は、容器本体と、蓋部と、容器本体と蓋部とを接続するヒンジ部を有する容器を効率的に閉栓することである。
本開示に係る閉栓装置は、容器本体と、蓋部と、容器本体と蓋部とを接続するヒンジ部とを有する容器の閉栓装置であって、少なくとも1つの容器の容器本体を保持する保持部材と、容器本体が保持部材に保持された容器の開状態の蓋部に閉方向の力を付与することによって蓋部を容器本体に向けてヒンジ部の周りに回転変位させて容器を閉栓する変位部材と、変位部材による蓋部の回転変位中に蓋部の先端部と接触する位置に配置され、回転変位中の蓋部の先端部に接触することによって蓋部の回転径方向の変位を規制するガイド部材とを備える。
上記の閉栓装置によれば、変位部材による蓋部の回転変位中において、蓋部の回転径方向の変位をガイド部材によって規制することができる。そのため、回転変位中に蓋部の位置が蓋部の先端側にずれてしまうことが抑制される。これにより容器の閉栓不良が抑制される。その結果、容器を効率的に閉栓することができる。
本開示によれば、容器本体と、蓋部と、容器本体と蓋部とを接続するヒンジ部を有する容器を効率的に閉栓することができる。
市販されている8連チューブの外観を示す図である。 試薬キットの外観を模式的に示す図である。 蓋部の凸部が容器本体の開口部の縁と干渉した状態を示す図である。 閉栓装置の外観図である。 閉栓動作を開始する時の閉栓装置および容器の状態を示す図である。 閉栓動作中の閉栓装置および容器の状態を示す図である。 閉栓動作中のシャフト部および容器の状態をL軸方向から視た図である。 図7におけるVIII-VIII断面を示す図である。 シャフト部の先端部の断面形状を示す図である。 閉栓装置をZ軸方向から視た図である。 閉栓装置をY軸方向から視た図である。 閉栓装置をX軸方向から視た図である。
以下に、本実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では図中の同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さないものとする。
<容器の構成>
本実施の形態による閉栓装置は、容器本体と、蓋部と、容器本体と蓋部とを接続するヒンジ部とを有する容器を閉栓するための装置である。そこで、まず、閉栓される対象となる容器の構成について説明する。
図1は、一般的に市販されている8連チューブの外観を示す図である。市販の8連チューブは、8つの容器(チューブ)50が1次元状に繋がって一体となった樹脂成型品である。
各容器50は、容器本体51と、蓋部52と、ヒンジ部53とを有する。容器本体51と蓋部52とはヒンジ部53を介して繋がっており、このヒンジ部53を回転中心として蓋部52を容器本体51に向けて回転変位させることによって容器50を閉栓することができる。図1に示すように、8連チューブの市販時においては、8つの容器本体51が1次元状に連結され、各容器50の蓋部52が開いた状態(開栓状態)で提供される。
たとえば、図1に示すような市販の8連チューブを中央でカットして4連チューブにし、4連チューブの4つの容器に検体分析に必要な試薬をそれぞれ封入することによって、4つの試薬容器を1セットとする試薬キットを生産することができる。
図2は、試薬キットの外観を模式的に示す図である。この試薬キットは、図2に示すように、互いに異なる試薬が封入された4つの試薬容器50a,50b,50c,50dが梱包材に梱包された状態で提供される。図2に示すように、試薬キットの提供時においては、各容器50の蓋部52は閉じられた状態(閉栓状態)である。ヒンジ部53は、閉栓状態において折れ曲がった状態となる。このヒンジ部53の折れ曲がり点が蓋部52を閉じる際の回転中心となる。
各容器50の蓋部52の先端には略三角形状の鍔部52aが設けられており、この鍔部52aを用いて蓋部52を開閉することができる。また、各容器50の蓋部52の裏面には図1あるいは後述の図3に示すように凸部52bが設けれており、この凸部52bが容器本体51に挿入されて容器本体51に嵌合することによって容器50は閉栓される。
以下では、容器本体51の高さ方向に沿う方向を「Z軸方向」、容器本体51の連結方向を「X軸方向」、Z軸方向およびX軸方向に直交する方向を「Y軸方向」とも称する。なお、開栓状態においてヒンジ部53から蓋部52の先端部(鍔部52a)に向かう方向に沿う方向を「L軸方向」とするとき、図1に示すように、L軸方向は、Z軸方向に直交し、かつ、X軸方向およびY軸方向に対して傾斜している。
<容器の閉栓装置>
上述のような市販チューブを用いて試薬キットを生産する際には、まず開栓状態の容器50に試薬を入れ、その後に容器50を閉栓する必要がある。また、試薬キットの生産時に限られず、PCR等を用いて検体の成分解析を解析装置内で全自動で行なう場合には、解析装置内において容器の閉栓動作を効率的に行なうことが望ましい。
しかしながら、容器50の閉栓動作が適切に行なわれない場合には、容器50の閉栓不良が生じることが想定される。具体的には、上述のように、容器50は、蓋部52の裏面に設けられた凸部52bが容器本体51に挿入されて容器本体51に嵌合することによって、閉栓される。容器50の閉栓動作が適切に行なわれない場合には、蓋部52の凸部52bが容器本体51の開口部の縁と干渉し、容器50を適切に閉栓できなくなる場合がある。
図3は、蓋部52の凸部52bが容器本体51の開口部の縁と干渉した状態を示す図である。容器50を閉栓する際には、蓋部52をヒンジ部53の折れ曲がり点を回転中心として閉方向に回転変位させることになる。この際、蓋部52が鍔部52a側に押されると、容器本体51の位置に対して蓋部52の位置が鍔部52a側にずれてしまう。これにより蓋部52の凸部52bの先端が容器本体51の開口部の縁と干渉してしまうと、凸部52bを容器本体51に嵌合させることができなくなる。
本実施の形態による閉栓装置1は、上記のような閉栓不良を防止するための構成を備えている。
図4は、本実施の形態による閉栓装置1の外観図である。閉栓装置1は、平板2と、保持部材10と、レール11と、回転部材(変位部材)20と、モータM1と、ガイド部材30とを備える。
レール11は、X軸方向に延在する状態で平板2上に固定される。保持部材10は、4連の容器50の容器本体51を保持可能に構成される。なお、保持部材10が保持可能な容器50の数は1つであってもよい。保持部材10は、容器本体51の形状に合わせた凹部を有する。保持部材10の凹部に容器本体51が挿入されることによって、容器本体51が保持部材10に保持される。保持部材10は、レール11に沿ってX軸方向にスライド可能に構成される。なお、本実施の形態においては、保持部材10をレール11に沿ってX軸方向に直線移動させるための操作を作業者が手動で行なうことを想定している。
モータM1は、回転軸C1を回転中心として回転するロータを備える。モータM1は、回転軸C1がLZ平面(L軸およびZ軸を含む平面)に直交する状態で、平板2上に固定される。
回転部材20は、基部21と、シャフト部22とを含む。基部21は、モータM1のロータに接続され、モータM1の駆動により回転軸C1を回転中心として回転する。シャフト部22は、回転軸C1に対して偏心された状態で基部21に接続され、回転軸C1と平行に延在する円柱形状を有する。シャフト部22は、モータM1の駆動により、回転軸C1周りを公転する。シャフト部22の回転角は、モータM1の駆動により任意に調整される。シャフト部22の先端部22aは、容器50の閉栓動作時に蓋部52に接触して蓋部52に閉方向の力を付与する。シャフト部22の先端部22aの直径は、蓋部52のサイズに合わせて、基端部分の直径よりも小さい値に設定されている。
なお、本実施の形態においては、シャフト部22をモータM1の駆動によって回転させているが、モータM1の駆動に代えて、ユーザの手動操作でシャフト部22を回転させるような機構を設けるようにしてもよい。
シャフト部22は、保持部材10に保持された開状態の蓋部52に閉方向の力を付与することによって、蓋部52を容器本体51に向けてヒンジ部53の周りに回転変位させて容器50を閉栓させる。
図5は、閉栓装置1が容器50の閉栓動作を開始する時の閉栓装置1および容器50の状態を示す図である。閉栓動作の開始時においては、保持部材10をレール11に沿ってスライドさせることによって、開状態の容器50の蓋部52の下面にシャフト部22の先端部22aが当接する位置まで容器50を移動させる。図5に示す状態においては、蓋部52の下面にシャフト部22の先端部22aが当接している。この状態でシャフト部22が反時計まわりに公転することによって、ヒンジ部53を回転中心として蓋部52が容器本体51に向けて回転変位する。
図6は、閉栓動作中の閉栓装置1および容器50の状態を示す図である。閉栓動作中においては、シャフト部22が回転軸C1周りに公転することによって、ヒンジ部53が折れ曲がり、蓋部52が容器本体51に向けてヒンジ部53の折れ曲がり点を回転中心として回転変位する。この際の蓋部52の回転軸C2(ヒンジ部53の折れ曲がり点)がシャフト部22の回転軸C1とほぼ同軸上に存在するように、回転部材20の寸法および配置が予め調整されている。図6に示す状態においては、蓋部52が開状態から90°程度回転変位している。図6に示す状態から、シャフト部22が更に反時計まわりに公転することによって、蓋部52が容器本体51に当接し閉栓される。
ガイド部材30は、平板2上に固定される。ガイド部材30の配置および形状は、閉栓動作による蓋部52の回転変位中に蓋部52の鍔部52aと接触するように調整されている。
図7は、閉栓動作中のシャフト部22および容器50の状態をL軸方向から視た図である。図8は、図7におけるVIII-VIII断面を示す図である。
ガイド部材30には溝部31が形成されている。溝部31は、略三角形状の鍔部52aに合うように、略V字状に形成される。溝部31は、閉栓動作中における蓋部52の回転軌道に沿って延在する曲面を有する。閉栓動作中において、蓋部52の鍔部52aが略V字状の溝部31に接触することによって、蓋部52の回転軸方向(回転軸C2に沿う方向)の変位および回転径方向(回転軸C2と直交する方向)の変位が規制される。
具体的には、鍔部52aが回転軸方向において略V字状の溝部31に挟み込まれることによって、閉栓動作中における蓋部52の回転軸方向の変位が規制される。溝部31の幅は、蓋部52が閉方向に変位するほど徐々に狭くなるように形成される。すなわち、図7に示すように、溝部31における容器本体51から最も離れた部分(以下「入口部分」ともいう)の幅をW1、溝部31における容器本体51に最も近い部分(以下「出口部分」ともいう)の幅をW3、溝部31における入口部分と出口部分との間の部分の幅をW2とすると、幅W1>幅W2>幅W3の関係が成立するように溝部31の幅が形成されている。
溝部31の幅が上記のように形成されることによって、鍔部52aが溝部31に入り込む時点においては鍔部52aが溝部31に入り込み易くしつつ、蓋部52が容器本体51に近づくに従って徐々に鍔部52aの回転軸方向の位置を容器本体51の開口位置に合せることができる。
さらに、鍔部52aが溝部31に接触することによって、閉栓動作中における蓋部52の回転径方向の変位が規制される。閉栓動作中の蓋部52の回転軸C2(ヒンジ部53の折れ曲がり点)から溝部31までの距離は、蓋部52が閉方向に変位するほど短くなるように形成される。すなわち、図8に示すように、蓋部52の回転軸C2から溝部31の入口部分付近までの距離をD1、蓋部52の回転軸C2から溝部31の出口部分付近までの距離をD3、蓋部52の回転軸C2から溝部31における入口部分と出口部分との間の部分までの距離をD2とすると、距離D1>距離D2>距離D3の関係が成立するように溝部31の曲面が形成されている。
溝部31の曲面が上記のように形成されることによって、鍔部52aが溝部31に入り込む時点においては鍔部52aを溝部31に入り込み易くしつつ、鍔部52aが容器本体51に近づくに従って、鍔部52aに対してヒンジ部53に近づく方向(図8の矢印A1に示す方向)の力を付与して蓋部52をヒンジ部53側に徐々に変位させることができる。容器50は樹脂製でありヒンジ部53も比較的柔らかいため、このような蓋部52の変位が可能である。これにより、蓋部52の回転径方向の変位(先端方向への変位)が規制され、蓋部52の位置が鍔部52a側にずれてしまうことが抑制される。その結果、蓋部52の凸部52bの先端が容器本体51の開口部の縁と干渉することなく、凸部52bを容器本体51に適切に嵌合させることができる。
なお、図8に示す状態からさらにシャフト部22の先端部22aが更に公転すると、鍔部52aが溝部31から出るため、蓋部52はガイド部材30による拘束から解放される。この際、蓋部52の凸部52bは既に容器本体51の開口に嵌合し始めている状態であるため、この状態からシャフト部22のみによって蓋部52に閉方向の力を加えたとしても、蓋部52を問題なく閉じることができる。
以上のように、本実施の形態による閉栓装置1は、容器50の容器本体51を保持する保持部材10と、保持部材10に保持された容器50の開状態の蓋部52に閉方向の力を付与することによって蓋部52を容器本体51に向けてヒンジ部53の周りに回転変位させて容器50を閉栓する回転部材20と、回転部材20による蓋部52の回転変位中(閉栓動作中)に蓋部52の先端部である鍔部52aと接触することによって蓋部52の回転径方向の変位を規制するガイド部材30とを備える。
上記構成によれば、蓋部52の閉栓動作中に蓋部52の凸部52bが容器本体51の開口部の縁と干渉しないように、閉栓動作中の蓋部52の回転径方向の変位をガイド部材30によって規制することができる。そのため、閉栓動作中に蓋部52の位置が鍔部52a側にずれることが抑制され、蓋部52の凸部52bの先端が容器本体51の開口部の縁と干渉することが抑制される。その結果、閉栓動作中における閉栓不良を抑制して、容器50を効率的に閉栓することができる。
特に、本実施の形態によるガイド部材30は、閉栓動作による蓋部52の回転変位中に蓋部52の鍔部52aの軌道に沿って延在する溝部31(曲面部)を備えている。そして、回転変位中における蓋部52の回転中心からガイド部材30の溝部31(曲面部)までの距離は、蓋部52が閉方向に変位するほど短い。これにより、鍔部52aが溝部31に入り込む時点においては鍔部52aを溝部31に入り込み易くしつつ、鍔部52aが容器本体51に近づくに従って徐々に鍔部52aの回転径方向の位置を容器本体51の開口位置に合せることができる。
さらに、本実施の形態によるガイド部材30の溝部31は、回転変位中における蓋部52の鍔部52aを回転軸方向に挟み込むように形成されている。これにより、鍔部52aの回転軸方向の位置をガイド部材30によって容器本体51の開口位置に適切に合せることができる。
特に、本実施の形態による溝部31の幅は、蓋部52が閉方向に変位するほど狭くなるように形成されている。これにより、鍔部52aが溝部31に入り込む時点においては鍔部52aが溝部31に入り込み易くしつつ、蓋部52が容器本体51に近づくに従って徐々に鍔部52aの回転軸方向の位置を容器本体51の開口位置に合せることができる。
<変形例1>
上述の実施の形態においてはシャフト部22の先端部22aが円柱形状を有する例を示したが、シャフト部22の先端部22aの形状を変更してもよい。
図9は、本変形例1によるシャフト部22の先端部22bの断面形状を示す図である。本変形例1によるシャフト部22の先端部22bは、蓋部52と当接する部分が、蓋部52の鍔部52aまで全体的に当接するように延在している。これにより、回転変位中の蓋部52の鍔部52aが溝部31との接触で生じる摩擦力によって変形してしまうことを抑制することができる。
<変形例2>
上述の実施の形態においては保持部材10をレール11に沿ってX軸方向に直線移動させるための操作を作業者が手動で行なうことを想定していたが、保持部材10のX軸方向の直線移動を自動的に行えるように変形してもよい。
図10は、本変形例2による閉栓装置1AをZ軸方向から視た図である。図11は、本変形例2による閉栓装置1AをY軸方向から視た図である。図12は、本変形例2による閉栓装置1AをX軸方向から視た図である。
本変形例2による閉栓装置1Aは、上述の閉栓装置1の保持部材10を保持部材10Aに変更し、さらに、上述の閉栓装置1に対してモータM2、ベルトBL、操作装置60、制御装置70、電源装置80、および検出装置90を追加したものである。閉栓装置1Aのその他の構成は、上述の閉栓装置1と同じであるため、ここでの詳細な説明は繰返さない。
保持部材10Aは、4連の容器50をX軸方向に4組並べて保持可能に構成される。保持部材10Aは、環状のベルトBLの所定箇所に接続されている。
モータM2は、保持部材10をレール11に沿ってX軸方向に直線移動させるためのアクチュエータである。モータM2の回転軸は、ベルトBLが掛けられたプーリに接続されている。モータM2の駆動によりベルトBLが回転することによって保持部材10がX軸方向に直線移動する。
電源装置80は、閉栓装置1Aの各部を作動するのに必要な電力を閉栓装置1Aの各部に供給する。操作装置60は、電源スイッチ61、インジケータ62、スタートスイッチ63を有する。
制御装置70は、モータM1,M2を含む閉栓装置1Aの各部を予め定められた手順に従って自動的に制御する。ユーザが、所定の初期位置にある保持部材10Aに開栓状態の容器50をセットして操作装置60の電源スイッチ61およびスタートスイッチ63を操作すると、インジケータ62が点灯し、閉栓装置1Aによる閉栓動作が開始される。閉栓動作が開始されると、制御装置70は、モータM2を駆動して回転部材20のシャフト部22が蓋部52に接触する位置まで保持部材10Aをスライドさせ、その後、モータM1を駆動して回転部材20による容器50の閉栓を行なう。制御装置70は、このような閉栓動作を保持部材10Aにセットされた容器50のすべてに対して順次行なう。そして、すべての容器50が閉栓されると、モータM2を駆動して保持部材10Aを初期位置に戻す。
ユーザが、初期位置に戻った保持部材10Aから閉栓状態の容器50を取り出し、次の容器50を保持部材10Aにセットしてスタートスイッチ63を操作すると、閉栓装置1Aは再び上述の閉栓動作を開始する。
閉栓動作によって容器50が閉栓されたか否かは、検出装置90によって検出される。検出装置90は、図示しない弾性体に付勢されたプレート91と、プレート91の変位を検出するフォトセンサ92とを有する。ある容器50の閉栓動作を行なったにも関わらずその容器50の蓋部52が適切に閉じられずに開状態であると、次の容器50を閉栓するために保持部材10Aをスライドする際に、開状態の蓋部52がプレート91に当接してプレート91が図10において実線で示す初期位置から破線で示す位置に変位し、そのプレート91の初期位置からの変位がフォトセンサ92によって検出される。これにより、閉栓動作によって容器50が適切に閉栓させているか否かを検出することができる。
閉栓動作によって容器50が閉栓されていないことが検出装置90によって検出されると、制御装置70は、以降の閉栓動作を停止し、インジケータ62を点滅させて閉栓異常が発生していることをユーザに報知する。
以上のように、本変形例2による閉栓装置1Aは、容器50の蓋部52をヒンジ部53の周りに回転変位させるためのモータM1と、保持部材10Aをレール11の沿って変位させるためのモータM1と、モータM1,M2を自動的に制御する制御装置70とを備える。そのため、容器50の閉栓動作および保持部材10Aの直線移動を自動的に行なうことができる。
また、本変形例2による閉栓装置1Aは、回転部材20による蓋部52の回転変位によって容器50が閉栓されたことを検出する検出装置90を備える。そのため、たとえば閉栓動作によって容器50が閉栓されていないことが検出装置90によって検出された場合には、その旨をユーザに早期に報知する等の適切な処置を講ずることができる。
<変形例3>
上述の実施の形態においてはガイド部材30に略V字状の溝部31を形成することによって蓋部52の回転軸方向の変位および回転径方向の変位を規制したが、ガイド部材30は、少なくとも蓋部52の回転径方向の変位を規制するものであればよい。すなわち、ガイド部材30は、必ずしも略V字状の溝部31を有することに限定されるものではなく、少なくとも閉栓動作による回転変位中の蓋部52の鍔部52aに接触することによって蓋部52の回転径方向の変位を規制するように形成されていればよい。
<変形例4>
上述の実施の形態および変形例1~4による閉栓装置が、PCR等を用いて検体の成分解析を全自動で行なう解析装置に備えられていてもよい。これにより、解析装置内において容器50の閉栓動作を効率的に行なうことができる。
[態様]
上述した実施の形態およびその変形例は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
(第1項) 一態様に係る閉栓装置は、容器本体と、蓋部と、容器本体と蓋部とを接続するヒンジ部とを有する容器の閉栓装置であって、少なくとも1つの容器の容器本体を保持する保持部材と、容器本体が保持部材に保持された容器の開状態の蓋部に閉方向の力を付与することによって蓋部を容器本体に向けてヒンジ部の周りに回転変位させて容器を閉栓する変位部材と、変位部材による蓋部の回転変位中に蓋部の先端部と接触する位置に配置され、回転変位中の蓋部の先端部に接触することによって蓋部の回転径方向の変位を規制するガイド部材とを備える。
第1項に記載の閉栓装置によれば、変位部材による蓋部の回転変位中において、蓋部の回転径方向の変位をガイド部材によって規制することができる。そのため、回転変位中に蓋部の位置が蓋部の先端側にずれてしまうことが抑制される。これにより容器の閉栓不良が抑制される。その結果、容器を効率的に閉栓することができる。
(第2項) 第1項に記載の閉栓装置においては、ガイド部材は、回転変位中における蓋部の先端部の軌道に沿って延在する曲面部を有する。回転変位中における蓋部の回転中心から曲面部までの距離は、蓋部が閉方向に変位するほど短い。
第2項に記載の閉栓装置によれば、蓋部の先端部が容器本体に近づくに従って徐々に蓋部をヒンジ部の方向に変位させることができる。これにより、回転変位中に蓋部の位置が蓋部の先端側にずれてしまうことを適切に抑制することができる。
(第3項) 第2項に記載の閉栓装置においては、曲面部は、回転変位中における蓋部の先端部を蓋部の回転軸方向に挟み込む溝部によって形成される。
第3項に記載の閉栓装置によれば、蓋部の先端部の回転軸方向の位置をガイド部材によって容器本体の開口位置に適切に合せることができる。
(第4項) 第3項に記載の閉栓装置においては、溝部の幅は、蓋部が閉方向に変位するほど狭くなるように形成される。
第4項に記載の閉栓装置によれば、蓋部が容器本体に近づくに従って徐々に蓋部の回転軸方向の位置を容器本体の開口位置に合せることができる。
(第5項) 第1~4項のいずれかに記載の閉栓装置においては、変位部材は、蓋部に接触した状態で回転軸周りを公転することによって蓋部をヒンジ部の周りに回転変位させるシャフト部を有する。
第5項に記載の閉栓装置によれば、シャフト部を蓋部に接触させた状態で回転軸周りに公転させることによって容器を閉栓することができる。
(第6項) 第1~5項のいずれかに記載の閉栓装置においては、保持部材は、複数の容器を保持するように構成される。閉栓装置は、変位部材によって閉栓される容器を順次切り替えるように保持部材の位置をスライドさせるレールをさらに備える。
第6項に記載の閉栓装置によれば、保持部材の位置をレールに沿ってスライドさせて閉栓される容器を順次切り替えることによって、複数の容器をより効率的に閉栓することができる。
(第7項) 第6項に記載の閉栓装置においては、蓋部をヒンジ部の周りに回転変位させる第1モータ、および保持部材をレールに沿って変位させる第2モータの少なくとも一方をさらに備える。
第7項に記載の閉栓装置によれば、容器の閉栓動作および保持部材のレールに沿う移動の少なくとも一方をモータの駆動力によって行なうことができる。
(第8項) 第7項に記載の閉栓装置においては、第1モータおよび第2モータの少なくとも一方を自動的に制御する制御装置をさらに備える。
第7項に記載の閉栓装置によれば、容器の閉栓動作および保持部材のレールに沿う移動の少なくとも一方を自動的に行なうことができる。
(第9項) 第1~8項のいずれかに記載の閉栓装置においては、変位部材による蓋部の回転変位によって容器が閉栓されたことを検出する検出装置をさらに備える。
第9項に記載の閉栓装置によれば、変位部材の回転変位によって容器が閉栓されていないことを自動的に検出することができる。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1,1A 閉栓装置、2 平板、10,10A 保持部材、11 レール、20 回転部材、21 基部、22 シャフト部、22a,22b 先端部、30 ガイド部材、31 溝部、50 容器、50a,50b,50c,50d 試薬容器、51 容器本体、52 蓋部、52a 鍔部、52b 凸部、53 ヒンジ部、60 操作装置、61 電源スイッチ、62 インジケータ、63 スタートスイッチ、70 制御装置、80 電源装置、90 検出装置、91 プレート、92 フォトセンサ、BL ベルト、C1,C2 回転軸、M1,M2 モータ。

Claims (9)

  1. 容器本体と、蓋部と、前記容器本体と前記蓋部とを接続するヒンジ部とを有する容器の閉栓装置であって、
    少なくとも1つの前記容器の前記容器本体を保持する保持部材と、
    前記容器本体が前記保持部材に保持された容器の開状態の蓋部に閉方向の力を付与することによって前記蓋部を前記容器本体に向けて前記ヒンジ部の周りに回転変位させて前記容器を閉栓する変位部材と、
    前記変位部材による前記蓋部の回転変位中に前記蓋部の先端部と接触する位置に配置され、回転変位中の前記蓋部の先端部に接触することによって前記蓋部の回転径方向の変位を規制するガイド部材とを備える、容器の閉栓装置。
  2. 前記ガイド部材は、回転変位中における前記蓋部の先端部の軌道に沿って延在する曲面部を有し、
    回転変位中における前記蓋部の回転中心から前記曲面部までの距離は、前記蓋部が閉方向に変位するほど短い、請求項1に記載の容器の閉栓装置。
  3. 前記曲面部は、回転変位中における前記蓋部の先端部を前記蓋部の回転軸方向に挟み込む溝部によって形成される、請求項2に記載の容器の閉栓装置。
  4. 前記溝部の幅は、前記蓋部が閉方向に変位するほど狭くなるように形成される、請求項3に記載の容器の閉栓装置。
  5. 前記変位部材は、前記蓋部に接触した状態で回転軸周りを公転することによって前記蓋部を前記ヒンジ部の周りに回転変位させるシャフト部を有する、請求項1~4のいずれかに記載の容器の閉栓装置。
  6. 前記保持部材は、複数の前記容器を保持するように構成され、
    前記変位部材によって閉栓される容器を順次切り替えるように前記保持部材の位置をスライドさせるレールをさらに備える、請求項1に記載の容器の閉栓装置。
  7. 前記蓋部を前記ヒンジ部の周りに回転変位させる第1モータ、および前記保持部材を前記レールに沿って変位させる第2モータの少なくとも一方をさらに備える、請求項6に記載の容器の閉栓装置。
  8. 前記第1モータおよび前記第2モータの少なくとも一方を自動的に制御する制御装置をさらに備える、請求項7に記載の容器の閉栓装置。
  9. 前記変位部材による前記蓋部の回転変位によって前記容器が閉栓されたことを検出する検出装置をさらに備える、請求項1に記載の容器の閉栓装置。
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