JP7486631B1 - 情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】適切な樹脂部品の加工業者をより効率的に選定することが可能な情報処理装置を提供する。【解決手段】情報処理装置は、樹脂部品の3次元データを取得するデータ取得部と、標準設定情報と、複数の加工業者の各々によって設定された業者設定情報とを記憶する記憶部とを備える。情報処理装置は、3次元データから得られる前記樹脂部品の加工に関する工数情報と各業者設定情報とに基づいて、複数の加工業者の各々についての樹脂部品の第1見積価格を算出する第1見積価格算出部と、工数情報と標準設定情報とに基づいて、樹脂部品の第2見積価格を算出する第2見積価格算出部と、各加工業者の第1見積価格と第2見積価格との比較結果に基づいて、樹脂部品の加工を依頼する候補となる候補加工業者を選定する選定部とをさらに備える。【選択図】図4

Description

本開示は、情報処理装置に関する。
従来、部品の加工業者への製造委託を支援する技術が知られている。例えば、特許第6462945号(特許文献1)に係る装置は、部品の図面データの分析を行ない、当該部品の加工可能性を判定し、当該部品を加工可能な複数の加工業者による当該部品の販売価格を算出する。装置は、当該部品の見積価格をさらに算出して端末に送信する。装置が端末から当該見積価格での発注指示を受信すると受注を確定する。受注が確定したら、装置は、当該部品を加工可能な複数の加工業者の少なくとも一部に、当該部品の受注確認を送信する。装置が受注通知を受信できた場合、製造委託先が決定する。
特許第6462945号
多数の加工業者の中から製造委託する加工業者を選定する際には、多くの時間と手間を要する。そのため、加工業者の効率的な選定が望まれており、特許文献1では、多数の加工業者からの業者選定の工数を増大させないことが検討されているが、当該業者選定の方式には改善の余地があると考えられる。
本開示のある局面における目的は、適切な樹脂部品の加工業者をより効率的に選定することが可能な情報処理装置を提供することである。
ある実施の形態に従う情報処理装置は、樹脂部品の3次元データを取得するデータ取得部と、標準設定情報と、複数の加工業者の各々によって設定された業者設定情報とを記憶する記憶部とを備える。業者設定情報は、対応する加工業者によって設定された、加工工程における各作業の単位時間当たりの費用と、各作業の作業時間を算出するための基礎情報とを含む。標準設定情報は、各作業の単位時間当たりの標準費用と各作業の標準作業時間を算出するための標準基礎情報とを含む。情報処理装置は、3次元データから得られる樹脂部品の加工に関する工数情報と各業者設定情報とに基づいて、複数の加工業者の各々についての樹脂部品の第1見積価格を算出する第1見積価格算出部と、工数情報と標準設定情報とに基づいて、樹脂部品の第2見積価格を算出する第2見積価格算出部と、各加工業者の第1見積価格と第2見積価格との比較結果に基づいて、樹脂部品の加工を依頼する候補となる候補加工業者を選定する選定部とをさらに備える。
好ましくは、情報処理装置は、3次元データを解析して、工数情報を抽出する抽出部をさらに備える。
好ましくは、基礎情報は、標準基礎情報と加工業者が定めた係数とに基づいて設定される。
好ましくは、第1見積価格算出部は、工数情報と基礎情報とに基づいて、樹脂部品の加工に要する各作業の第1作業時間を算出し、各作業について、当該作業の第1作業時間と当該作業の単位時間当たりの費用とを乗算することにより、第1見積価格に含まれる当該作業の作業費用を算出する。
好ましくは、業者設定情報は、各作業の作業時間の合計時間に対応して設定された納期情報を含む。情報処理装置は、複数の加工業者の各々について、各作業の第1作業時間の合計時間と納期情報とに基づいて、樹脂部品を出荷できる出荷期間を算出する期間算出部をさらに備える。
好ましくは、情報処理装置は、第2見積価格に基づく最終見積価格と、候補加工業者における出荷期間とを顧客に提示する提示部をさらに備える。
好ましくは、選定部は、各加工業者の第1見積価格のうち、第2見積価格よりも低い第1見積価格に対応する加工業者を、価格優先の候補加工業者として選定する。
好ましくは、選定部は、各加工業者の第1見積価格のうち、第2見積価格よりも低い複数の第1見積価格を特定し、当該特定された複数の第1見積価格を有する複数の加工業者を特定し、特定された複数の加工業者のうち、最も短い出荷期間を有する加工業者を、価格優先の候補加工業者として選定する。
好ましくは、選定部は、各加工業者の出荷期間のうちの最も短い出荷期間を有する加工業者を、納期優先の候補加工業者として選定する。
好ましくは、情報処理装置は、納期優先の候補加工業者における、第1見積価格に基づく最終見積価格と出荷期間とを顧客に提示する提示部をさらに備える。
好ましくは、データ取得部は、リング形状の樹脂部品の寸法を含む寸法関連情報を取得する。第1見積価格算出部は、寸法関連情報と各業者設定情報とに基づいて、複数の加工業者の各々についてのリング形状の樹脂部品の第3見積価格を算出する。第2見積価格算出部は、寸法関連情報と、標準設定情報とに基づいて、リング形状の樹脂部品の第4見積価格を算出する。選定部は、各加工業者の第3見積価格と第4見積価格との比較結果に基づいて、リング形状の樹脂部品の製造を依頼する候補となる候補加工業者を選定する。
他の実施の形態に従う情報処理装置は、リング形状の樹脂部品の寸法を含む寸法関連情報を取得するデータ取得部と、標準設定情報と、複数の加工業者の各々によって設定された業者設定情報とを記憶する記憶部とを備える。業者設定情報は、対応する加工業者によって設定された、加工に関する各作業の単位時間当たりの費用と、各作業の作業時間を算出するための基礎情報とを含む。標準設定情報は、各作業の単位時間当たりの標準費用と各作業の作業時間を算出するための標準基礎情報とを含む。情報処理装置は、寸法関連情報と各業者設定情報とに基づいて、複数の加工業者の各々についてのリング形状の樹脂部品の第1見積価格を算出する第1見積価格算出部と、寸法関連情報と標準設定情報とに基づいて、リング形状の樹脂部品の第2見積価格を算出する第2見積価格算出部と、各加工業者の第1見積価格と第2見積価格との比較結果に基づいて、リング形状の樹脂部品の製造を依頼する候補となる候補加工業者を選定する選定部とを備える。
好ましくは、基礎情報は、標準基礎情報と加工業者が定めた係数とに基づいて設定される。
本開示によると、適切な樹脂部品の加工業者をより効率的に選定することができる。
情報処理システムの全体構成を説明するための図である。 情報処理システムの動作概要の一例を説明するための図である。 情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 情報処理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 図面データの入力画面の一例を示す図である。 見積方法を選択するための選択画面の一例を示す図である。 業者設定情報の設定方式を説明するための画面例である。 費用レートの設定入力画面の一例を示す図である。 CAM作業時間に関する設定入力画面の一例を示す図である。 段取り時間に関する設定入力画面の一例を示す図である。 旋削用の加工工具に関する設定入力画面の一例を示す図である。 穴用の加工工具に関する設定入力画面の一例を示す図である。 金額調整係数の設定入力画面の一例を示す図である。 納期回答テーブルの設定入力画面の一例を示す図である。 素材の在庫テーブルの画面例を示す図である。 寸法入力画面の一例を示す図である。 費用レートおよびCAM作業時間の設定入力画面の一例を示す図である。 段取り時間および加工時間に関する設定入力画面の一例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<全体構成>
図1は、情報処理システム1000の全体構成を説明するための図である。図1を参照して、情報処理システム1000は、情報処理サーバ(装置)10と、顧客端末装置(以下、単に「顧客端末」とも称する。)20と、加工業者端末装置(以下、単に「業者端末」とも称する。)30A~30Cとを含む。
情報処理装置10は、ネットワークを介して、顧客端末20および業者端末30A~30C(以下、「業者端末30」と総称する。)と通信可能に構成される。本実施の形態では、顧客端末20を使用する事業者は、例えば、樹脂部品を用いた製品を製造する製造業者である。業者端末30を使用する事業者は、例えば、原材料から樹脂部品の加工(製造)を行なう加工業者である。情報処理装置10を使用する事業者は、例えば、製造業者と複数の加工業者との間に介在し、樹脂部品の販売を行なう販売業者である。
顧客端末20は、対象となる所望の樹脂部品(以下、「対象樹脂部品」とも称する。)の見積依頼を情報処理装置10に送信する。情報処理装置10は、各業者端末30から事前に得た各種設定情報を用いて対象樹脂部品の見積価格を算出し、当該見積依頼に対する見積回答を顧客端末20に提供する。
情報処理装置10、顧客端末20および業者端末30は、典型的には、汎用的なコンピュータアーキテクチャに従う構造を有しており、予めインストールされたプログラムをプロセッサが実行することで、後述する各種の処理を実現する。情報処理装置10、顧客端末20および業者端末30の各々は、例えば、パーソナルコンピュータであるが、以下に説明する機能および処理を実行可能な装置であればよい。
<動作概要>
図2は、情報処理システム1000の動作概要の一例を説明するための図である。図2を参照して、業者端末30は、業者設定情報を情報処理装置10に送信する(シーケンスSQ12)。例えば、加工業者は、業者端末30を用いて情報処理装置10が提供する業者設定情報の入力用のウェブページにアクセスし、樹脂部品の加工に関する業者設定情報を入力することにより、情報処理装置10に業者設定情報を送信する。
情報処理装置10は、各業者端末30から受信した業者設定情報を内部メモリに記憶する(シーケンスSQ14)。業者設定情報は、加工に関する各設定項目について加工業者が設定した設定値を含む。業者設定情報は、当該加工業者における樹脂部品の業者見積価格を算出する際に用いられる。
顧客端末20は、見積依頼を情報処理装置10に送信する(シーケンスSQ16)。例えば、製造業者は、顧客端末20を用いて、情報処理装置10が提供する見積依頼用のウェブページにアクセスし、見積依頼を入力する。見積依頼の入力には、製造業者による対象樹脂部品の部品データの入力が含まれる。典型的には、部品データは、対象樹脂部品の図面データ(例えば、3次元CADデータ)である。図面データの送信は、例えば、ウェブページ上で図面データをアップロードすることによって行われる。あるいは、図面データは、顧客端末20から情報処理装置10へ電子メールの添付ファイルとして送信されてもよい。
部品データは、樹脂部品の3次元形状が特定できるデータであればよい。例えば、対象樹脂部品がリング形状の樹脂部品(例えば、バックアップリング)である場合には、部品データは対象樹脂部品の寸法データ(例えば、対象樹脂部品の内径、幅、厚さ、材質、数量等)であってもよい。また、部品データは、複数の2次元の図面データを含んでいてもよい。この場合、複数の2次元の図面データから3次元データへの変換が行なわれる。
情報処理装置10は、受信した部品データを解析する(シーケンスSQ18)。部品データが3次元CADデータである場合、情報処理装置10は、CAM(Computer Aided Manufacturing)ソフトウェアを用いて3次元CADデータを解析して、工作機械での加工に必要な工数に関する工数情報を抽出する。部品データが2次元の図面データである場合、情報処理装置10は、当該部品データを3次元CADデータに変換して上記工数情報を抽出する。なお、部品データが、対象樹脂部品の寸法データである場合には、シーケンスSQ18の処理は不要である。
情報処理装置10は、各加工業者の対象樹脂部品の業者見積価格を算出する(シーケンスSQ20)。具体的には、情報処理装置10は、シーケンスSQ18で抽出された工数情報と、各加工業者により設定された業者設定情報とに基づいて、各加工業者の業者見積価格を算出する。あるいは、情報処理装置10は、対象樹脂部品の寸法データと各業者設定情報とに基づいて、各加工業者の業者見積価格を算出する。
情報処理装置10は、対象樹脂部品の標準見積価格を算出する(シーケンスSQ22)。具体的には、情報処理装置10は、抽出された工数情報と、標準設定情報とに基づいて、標準見積価格を算出する。あるいは、情報処理装置10は、対象樹脂部品の寸法データと標準設定情報とに基づいて、標準見積価格を算出する。標準設定情報は、加工業者以外の者(例えば、販売業者、情報処理装置10の提供者、情報処理装置10のユーザ等)によって設定される。以下では、説明の容易化のため、標準設定情報は、例えば、販売業者によって設定されるものとする。標準設定情報は、情報処理装置10の内部メモリに記憶されている。標準設定情報は、各設定項目について販売業者が設定した設定値を含む。
情報処理装置10は、各加工業者の業者見積価格と標準見積価格とを比較することにより、対象樹脂部品の加工を依頼する候補となる候補加工業者を選定する(シーケンスSQ24)。候補加工業者の選定方式の詳細については後述する。
情報処理装置10は、標準見積価格または候補加工業者の見積価格に販売業者の所定利益を付加した最終見積価格を含む見積回答を顧客端末20に送信する(シーケンスSQ26)。例えば、顧客端末20のディスプレイには、見積回答が表示される。
なお、加工業者は、自身が保有している設備等を考慮して、業者端末30を用いてウェブページに適宜アクセスして、業者設定情報を更新できる。販売業者は、各加工業者の業者設定情報等を参照して、適宜、必要に応じて標準設定情報の見直しを行なってもよいし、各加工業者の業者設定情報等を参照せずに、独自に標準設定情報の見直しを行なってもよい。また、標準設定情報を販売業者等の加工業者以外の者が変更することにより、選定対象となる加工業者の数を絞ったり、逆に増加させたりすることができ、選定対象となる加工業者の数を適宜選択することができる。
本実施の形態に従う情報処理システム1000によると、事前に取得した各加工業者の業者設定情報と、内部メモリに記憶されている標準設定情報とに基づいて、樹脂部品の加工を依頼する候補加工業者を選定できる。そのため、従来のような、樹脂部品の図面データを加工業者に送信し、各加工業者からの見積書を検討し、必要に応じて価格等の交渉を行なう等の煩雑な作業を削減できる。したがって、適切な樹脂部品の加工業者をより効率的に選定することができる。また、顧客の見積依頼の受注から見積回答を行なうまでの期間を大幅に短縮することができる。
<ハードウェア構成>
(情報処理装置)
図3は、情報処理装置10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図3を参照して、情報処理装置10は、プロセッサ101と、メモリ103と、ディスプレイ105と、入力装置107と、入出力インターフェイス(I/F)109と、通信インターフェイス(I/F)111とを含む。これらの各部は、互いにデータ通信可能に接続される。
プロセッサ101は、典型的には、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Multi Processing Unit)等といった演算処理部である。プロセッサ101は、メモリ103に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、情報処理装置10の各部の動作を制御する。より詳細にはプロセッサ101は、当該プログラムを実行することによって、情報処理装置10の各機能を実現する。
メモリ103は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read-Only Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスクなどによって実現される。メモリ103は、プロセッサ101によって実行されるプログラム、顧客端末20から受信した部品データ、標準設定情報、および業者端末30から受信した業者設定情報等を記憶する。なお、情報処理装置10は、メモリ103に加えて、情報処理装置10からアクセス可能な記憶装置を有していてもよい。この場合、記憶装置は、メモリ103に記憶される上記データあるいは他のデータを記憶してもよい。
ディスプレイ105は、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等である。ディスプレイ105は、情報処理装置10と一体的に構成されてもよいし、情報処理装置10とは別個に構成されてもよい。
入力装置107は、情報処理装置10に対する操作入力を受け付ける。入力装置107は、例えば、キーボード、ボタン、マウスなどによって実現される。入出力インターフェイス109は、プロセッサ101と外部装置との間のデータ伝送を仲介する。
通信インターフェイス111は、情報処理装置10と顧客端末20および業者端末30との間のデータ伝送を仲介する。通信インターフェイス111を介した通信は、インターネット、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、イーサネット(登録商標)ネットワーク、有線ネットワークまたは無線ネットワーク等、あるいは、これらの組み合わせを用いて行なわれる。
(顧客端末および業者端末)
顧客端末20および業者端末30は、例えば、プロセッサと、メモリと、情報処理装置10と各種データを送受信するための通信インターフェイスと、ユーザからの指示を受け付けるための操作インターフェイスと、各種情報を表示するためのディスプレイとを含む。顧客端末20および業者端末30のハードウェア構成は、情報処理装置10と同様のハードウェア構成であってもよい。
<情報処理装置の機能構成>
図4は、情報処理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。図4を参照して、情報処理装置10は、主な機能構成として、データ取得部150と、抽出部152と、業者見積価格算出部156と、標準見積価格算出部158と、期間算出部160と、選定部162と、提示部164とを含む。これらの各機能構成は、例えば、情報処理装置10のプロセッサ101がメモリ103に格納されたプログラムを実行することによって実現される。これらの機能の一部または全部はハードウェアで実現されるように構成されていてもよい。情報処理装置10は、メモリ103によって実現される設定情報記憶部154をさらに含む。
データ取得部150は、対象樹脂部品の部品データを取得する。ある局面では、データ取得部150は、対象樹脂部品の形状を表わす3次元データを顧客端末20から取得(受信)する。他の局面では、データ取得部150は、リング形状の対象樹脂部品の寸法データを顧客端末20から取得する。以下の説明では、リング形状の対象樹脂部品を特に「対象リング樹脂部品」とも称する。なお、データ取得部150は、対象樹脂部品の部品データを他の装置等から取得するように構成されていてもよい。
抽出部152は、対象樹脂部品の3次元データを解析して、対象樹脂部品の加工に関する工数情報を抽出する。具体的には、抽出部152は、既知のCAM(Computer Aided Manufacturing)ソフトウェアを用いて対象樹脂部品の3次元データを解析して、対象樹脂部品の加工に関する工数情報を抽出する。工数情報は、対象樹脂部品の加工に必要な素材の品番、素材の必要数量、素材価格、CAM作業時間(例えば、工作機械に加工工程をプログラム入力する作業時間)、段取り種類、段取り回数、加工工具の種類、加工工具を用いる際の加工時間等が含まれる。
設定情報記憶部154は、複数の加工業者の各々によって設定された業者設定情報と、販売業者によって設定された標準設定情報とを記憶する。業者設定情報は、加工工程における各作業(例えば、CAM作業、段取り作業、加工作業等)の単位時間(例えば、1時間)当たりの費用、各作業の作業時間を算出するための基礎情報とを含む。
基礎情報は、CAM作業時間、段取り種類(例えば、素材チャック、MC段取り等)ごとの段取り時間、旋削用の加工工具(例えば、外径バイト、内径バイト等)ごとの送り速度(すなわち、切削工具を移動させる速度)、穴加工用の加工工具(例えば、ドリル、タップ、ザグリ)による作業時間、金額調整係数等の各種情報を含む。
業者設定情報は、各作業の作業時間の合計時間に対応して設定された納期情報をさらに含む。納期情報は、合計時間ごと(例えば、1時間ごと)に設定される、加工開始までの期間、加工に要する期間、加工後の検査および出荷梱包期間等の情報を含む。
標準設定情報は、加工工程における各作業(例えば、CAM作業、段取り作業、加工作業等)の単位時間(例えば、1時間)当たりの標準費用と、各作業の標準作業時間を算出するための標準基礎情報とを含む。基礎情報と標準基礎情報とは、設定する主体が異なる以外は同様である。具体的には、基礎情報は、加工業者によって設定された上記の各種情報を含み、標準基礎情報は、販売業者によって設定された上記の各種情報を含む。なお、基礎情報は、標準基礎情報と加工業者が定めた係数とに基づいて設定されてもよい。例えば、基礎情報に含まれるCAM作業時間は、標準基礎情報に含まれる標準CAM作業時間に加工業者が定めた係数を乗じたものであってもよい。あるいは、基礎情報に含まれる各段取り種類の1回当たりの作業時間は、標準基礎情報に含まれる各段取り種類の1回当たりの標準作業時間に加工業者が定めた係数を乗じたものであってもよい。また、標準基礎情報は、基礎情報に基づいて販売業者が定めた計算方法により算出されてもよく、基礎情報を参照せず販売業者によって独自に算出されてもよい。
業者見積価格算出部156は、工数情報と各業者設定情報とに基づいて、複数の加工業者の各々についての対象樹脂部品の業者見積価格を算出する。具体的には、業者見積価格算出部156は、工数情報と基礎情報とに基づいて、対象樹脂部品の加工に要する各作業の作業時間を算出する。業者見積価格算出部156は、各作業について、当該作業の作業時間と当該作業の単位時間当たりの費用とを乗ずることにより、業者見積価格に含まれる当該作業の作業費用を算出する。
他の局面では、業者見積価格算出部156は、寸法データと各業者設定情報とに基づいて、複数の加工業者の各々についての対象リング樹脂部品の業者見積価格を算出する。具体的には、業者見積価格算出部156は、寸法データと基礎情報とに基づいて対象リング樹脂部品の加工に要する各作業の作業時間を算出し、各作業時間と各作業の単位時間当たりの費用とを乗ずることにより、業者見積価格に含まれる各作業の作業費用を算出する。
標準見積価格算出部158は、工数情報と標準設定情報とに基づいて、対象樹脂部品の標準見積価格を算出する。具体的には、標準見積価格算出部158は、工数情報と標準基礎情報とに基づいて、対象樹脂部品の加工に要する各作業の標準作業時間を算出する。標準見積価格算出部158は、各作業について、当該作業の標準作業時間と当該作業の単位時間当たりの標準費用とを乗ずることにより、標準見積価格に含まれる当該作業の標準作業費用を算出する。
他の局面では、標準見積価格算出部158は、寸法データと標準設定情報とに基づいて、対象リング樹脂部品の標準見積価格を算出する。標準見積価格算出部158は、寸法データと標準基礎情報とに基づいて、各作業の標準作業時間を算出し、各標準作業時間と各作業の単位時間当たりの標準費用とを乗ずることにより、標準見積価格に含まれる各作業の標準作業費用を算出する。
期間算出部160は、複数の加工業者の各々について、各作業の作業時間の合計時間と納期情報とに基づいて、対象樹脂部品を出荷できる出荷期間を算出する。
選定部162は、各加工業者の業者見積価格と標準見積価格との比較結果に基づいて、対象樹脂部品(あるいは、対象リング樹脂部品)の加工を依頼する候補となる候補加工業者を選定する。ある局面では、選定部162は、各加工業者の業者見積価格のうち、標準見積価格よりも低い業者見積価格に対応する加工業者を、価格優先の候補加工業者として選定する。
他の局面では、選定部162は、各加工業者の業者見積価格のうち、標準見積価格よりも低い複数の業者見積価格を特定する。続いて、選定部162は、当該特定された複数の業者見積価格を有する複数の加工業者を特定する。そして、選定部162は、特定された複数の加工業者のうち、最も短い出荷期間を有する加工業者を、価格優先の候補加工業者として選定する。さらに他の局面では、選定部162は、各加工業者の出荷期間のうちの最も短い出荷期間を有する加工業者を、納期優先の候補加工業者として選定する。
提示部164は、標準見積価格または選定された候補加工業者における業者見積価格に基づく最終見積価格と、候補加工業者における出荷期間とを顧客に提示する。具体的には、提示部164は、最終見積価格および出荷期間を示す表示情報を顧客端末20に送信する。
<図面データを用いた見積処理>
顧客から取得した図面データを用いた見積処理について説明する。
(図面データ入力)
図5は、図面データの入力画面の一例を示す図である。図5を参照して、図面入力画面200は、顧客端末20のディスプレイに表示される。典型的には、顧客端末20は、情報処理装置10が提供する所定のウェブページにアクセスすることにより、図面入力画面200をディスプレイに表示する。顧客端末20のユーザ(例えば、製造業者)は、対象樹脂部品の図面データをアップロードする。ここでは、図面データは、3次元CADデータであるとする。
さらに、製造業者は、各種情報(例えば、図面番号、対象樹脂部品の数量、材質、充填剤、公差等級等)を適宜入力した後、確定ボタン(図示しない)を選択することにより見積依頼を実行する。これにより、情報処理装置10は、各種情報が付加された図面データを取得する。
(見積方法の選択)
図6は、見積方法を選択するための選択画面の一例を示す図である。図6を参照して、選択画面210は、情報処理装置10のディスプレイに表示される。典型的には、情報処理装置10のユーザ(例えば、販売業者)は、顧客端末20からの見積依頼を受け付けると、対象樹脂部品の部品データの種類(例えば、図面データ、寸法データ)に応じた見積方法を選択する。ここでは、対象樹脂部品の部品データが図面データ(すなわち、3次元データ)で提供されているとする。したがって、販売業者は、ボタン212を選択して、図面データを用いた見積処理を開始する。
情報処理装置10は、ユーザの指示に従って、対象樹脂部品の3次元データを解析して、対象樹脂部品の加工に関する工数情報を抽出する。具体的には、対象樹脂部品の素材費用、対象樹脂部品の加工プログラムを作成するためのCAM作業時間、対象樹脂部品の加工に関する段取り種類、段取り回数、加工工具の種類、加工工具を用いる際の加工時間等が抽出される。
対象樹脂部品の見積価格は、抽出された工数情報に含まれる対象樹脂部品の素材費用と、対象樹脂部品の加工に必要な各作業の作業費用と、管理費用との合計費用である。各作業の作業費用および管理費用を算出するためには、上記工数情報と、各加工業者によって設定された業者設定情報とが必要となる。以下、業者設定情報の設定方式について説明する。
(業者設定情報の設定)
図7は、業者設定情報の設定方式を説明するための画面例である。図7を参照して、設定画面220は、業者端末30のディスプレイに表示される。典型的には、業者端末30は、情報処理装置10が提供する所定のウェブページにアクセスすることにより、設定画面220をディスプレイに表示する。業者端末30のユーザ(例えば、加工業者)は、樹脂部品の加工に関する業者設定情報を入力(登録)する。
加工業者は、加工工程における各作業(例えば、CAM作業、段取り作業、加工作業等)の単位時間(例えば、1時間)当たりの費用レートを入力する場合には詳細ボタン222を選択する。
加工業者は、リング形状の樹脂部品(例えば、バックアップリング)の加工に関する業者設定情報を入力する場合には詳細ボタン224を選択し、旋盤を用いた旋削加工に関する業者設定情報を入力する場合には詳細ボタン226を選択し、マシニングセンタによるミーリング加工に関する業者設定情報を入力する場合には詳細ボタン228を選択する。なお、加工業者が、それぞれの加工に対する自動見積を希望するか否かを選択するためのボタンが用意されていてもよい。例えば、加工業者は、自社の設備保有の有無および工程の混雑具合等を鑑みて、旋盤加工については自動見積を希望するが、マシニング加工については自動見積を希望しない等の設定を行なうことができる。
図面データを用いた自動見積には、旋削加工に関する業者設定情報およびミーリング加工に関する業者設定情報の少なくとも一方が用いられる。旋削加工に関する業者設定情報およびミーリング加工に関する業者設定情報の設定方式は概ね同様であるため、以下では、旋削加工に関する業者設定情報の設定方式について説明する。
図8は、費用レートの設定入力画面の一例を示す図である。図7の設定画面220の詳細ボタン226が選択されると、各種情報を設定するための選択画面Kが表示される。選択画面Kにおいて費用レート設定用のボタンを選択することにより図8の画面230が表示される。画面230において、加工業者は、加工工程の各作業(例えば、CAM作業、ミーリング段取り作業、ミーリング加工作業、旋削段取り作業、旋削加工作業、穴加工作業)における単位時間当たりの費用レートを入力する。図8の例では、各作業について、1時間当たりXXXX円の費用レートが入力されている。
図9は、CAM作業時間に関する設定入力画面の一例を示す図である。上記選択画面KにおいてCAM作業時間設定用のボタンを選択することにより、図9の設定入力画面240が表示される。設定入力画面240において、加工業者は、CAM作業時間の補正率を入力する。具体的には、当該補正率は、CAM作業に要する標準的な時間(以下、「CAM作業標準時間」とも称する。)に対する比率を示している。CAM作業標準時間は、情報処理装置10が樹脂部品の3次元データを解析することにより抽出される工数情報に含まれるCAM作業時間に相当する。工数情報に含まれるCAM作業時間は、販売業者によって設定された算出式(例えば、加工工程数および加工要素の個数に基づく算出式)によって算出される。
図9の例では、補正率として“120%”が入力されている。対象樹脂部品の工数情報に含まれるCAM作業標準時間が“50分”であった場合、加工業者が対象樹脂部品を加工する際のCAM作業時間は、“50分×120%=60分”と算出される。
業者設定情報の基礎情報は、加工業者により入力される上記補正率を含む。なお、上記補正率の代わりにCAM作業時間が直接入力される構成である場合、基礎情報は当該CAM作業時間を含む。
図10は、段取り時間に関する設定入力画面の一例を示す図である。上記選択画面Kにおいて段取り時間設定用のボタンを選択することにより、図10の設定入力画面250が表示される。設定入力画面250において、加工業者は、各段取り種類の1回あたりの作業時間を入力する。図10の例では、段取り種類“素材チャック(/素材数)”の1回当たりの作業時間として“50分”が入力され、段取り種類“MC段取り(/MC加工面)”の1回当たりの作業時間として“25分”が入力され、段取り種類“特殊段取り”の1回当たりの作業時間として“180分”が入力されている。
情報処理装置10(抽出部152)によって抽出される工数情報には、対象樹脂部品の加工に必要な段取り種類と、その段取り回数とが含まれる。そのため、工数情報に、段取り種類“素材チャック(/素材数)”の段取り回数“2回”が含まれる場合、段取り時間は、“2×50分=100分”と算出される。各段取り種類の段取り時間の合計値が、対象樹脂部品の加工に必要な段取りの総時間となる。
業者設定情報の基礎情報は、加工業者により入力される各段取り種類の1回あたりの作業時間を含む。また、標準設定情報の標準基礎情報は、販売業者によって設定される、各段取り種類の1回あたりの標準作業時間を含む。例えば、段取り種類“素材チャック(/素材数)”の1回当たりの標準作業時間として“60分”が設定されているとする。この場合、図10の例における加工業者は、標準作業時間よりも短い時間(すなわち、50分)で“素材チャック(/素材数)”に係る段取り作業を行なうことを意味する。
図11は、旋削用の加工工具に関する設定入力画面の一例を示す図である。上記選択画面Kにおいて旋削用の加工工具設定用のボタンを選択することにより、図11の設定入力画面260が表示される。設定入力画面260において、加工業者は、素材材質が“PTFE(polytetrafluoroethylene)”である場合における各加工工具の送り速度を入力する。図11の例では、加工工具“外径バイト荒”、“外径バイト仕上”、“内径バイト荒”の送り時間として“100mm/min”が入力されている。
抽出部152によって抽出される工数情報には、対象樹脂部品の加工に必要な旋削用の加工工具と、その加工工具による作業時間(加工時間)とが含まれる。工数情報に含まれる各加工工具による加工時間は、販売業者によって設定された各加工工具の標準送り速度に基づいて算出される。
例えば、加工工具“外径バイト荒”の標準送り速度が“45mm/min”として設定されており、抽出された工数情報に、加工工具“外径バイト荒”での加工時間“0.6分”が含まれていたとする。これは、加工工具“外径バイト荒”による標準送り速度“45mm/min”での加工時間が“0.6分”であることを意味する。そのため、加工業者が加工工具“外径バイト荒”を使用して加工を行なう際の加工時間は、“0.6分×45/100=0.27分”と算出される。旋削用の各加工工具の加工時間の合計値が、対象樹脂部品の旋削加工に必要な総加工時間となる。
業者設定情報の基礎情報は、加工業者により入力される各加工工具の送り速度を含む。また、標準設定情報の標準基礎情報は、販売業者によって設定される各加工工具の標準送り速度を含む。上記の例では、加工業者によって入力された加工工具“外径バイト荒”の送り速度(例えば、100mm/min)は、標準送り速度(例えば、45mm/min)よりも速いことが理解される。
図12は、穴用の加工工具に関する設定入力画面の一例を示す図である。上記選択画面Kにおいて穴用の加工工具設定用のボタンを選択することにより、図12の設定入力画面270が表示される。設定入力画面270において、加工業者は、素材材質が“PTFE”である場合に、各加工工具を用いた穴1個当たりの加工に要する時間を入力する。図12の例では、加工工具“ドリル”、“タップ”、“ザグリ”を用いた穴1個当たりに要する時間として“15分”が入力されている。
抽出部152によって抽出される工数情報には、対象樹脂部品の加工に必要な穴用の加工工具と、その加工工具による穴加工回数とが含まれる。そのため、工数情報に、穴加工工具“ザグリ”の穴加工回数“2回”が含まれる場合、加工時間は“2×15分=30分”と算出される。各穴加工工具の加工時間の合計値が、対象樹脂部品の穴加工に必要な総加工時間となる。
業者設定情報の基礎情報は、加工業者により入力される各穴加工工具による1個あたりの加工時間を含む。また、標準設定情報の標準基礎情報は、販売業者によって設定される各穴加工工具による穴1個当たりの標準加工時間を含む。例えば、穴加工工具“ザグリ”の標準加工時間として“30分”が設定されているとする。この場合、図12の例における加工業者は、標準加工時間よりも短い時間(すなわち、15分)で“ザグリ”に係る穴加工作業を行なうことを示している。
図13は、金額調整係数の設定入力画面の一例を示す図である。上記選択画面Kにおいて金額調整係数の設定用のボタンを選択することにより、図13の設定入力画面280が表示される。設定入力画面280において、加工業者は、管理費の係数を入力する。具体的には、この係数は、梱包資材、検査工数等を費用計算するために、段取り費用および加工費用の合計費用に対して上乗せされる管理費を算出するための係数である。例えば、合計費用が“X円”であり、係数が“5%”である場合、管理費は“X円×5%”となる。
業者設定情報の基礎情報は、加工業者により入力される係数を含む。また、標準設定情報の標準基礎情報は、販売業者によって設定される標準係数を含む。
図14は、納期回答テーブルの設定入力画面の一例を示す図である。図14を参照して、上記選択画面Kにおいて納期回答テーブルの設定用のボタンを選択することにより、図14の設定入力画面290が表示される。設定入力画面290において、加工業者は、総作業時間に応じて、加工開始までの期間と、加工後の検査および出荷梱包期間とを入力する。なお、加工にかかる期間が入力される構成であってもよい。
総作業時間は、上述した各作業の作業時間(例えば、CAM作業時間、総段取り時間、旋削の総加工時間、および穴加工の総加工時間)の合計時間である。図14の例では、総作業時間が60分ごとに区分されている。例えば、総作業時間が1~60分である場合、加工開始までの期間が“8日”、加工にかかる期間が“1日”、加工後の検査および出荷梱包期間が“1日”である。そのため、総作業時間が1~60分である場合、加工業者が対象樹脂部品を出荷できる出荷期間(例えば、加工業者が対象樹脂部品の発注を受けてから対象樹脂部品を出荷するまでの期間)は、“10日”である。同様に、例えば、総作業時間が241~360分である場合、出荷期間は“18日”である。
業者設定情報は、総作業時間に対応して設定された納期情報(例えば、納期回答テーブル)を含む。
(見積価格の算出方式)
対象樹脂部品の3次元データを解析することにより抽出された工数情報と、各加工業者によって設定された業者設定情報とを用いた、各加工業者の対象樹脂部品の見積価格の算出方式について説明する。
情報処理装置10(業者見積価格算出部156)は、工数情報と基礎情報とに基づいて、対象樹脂部品の加工に要する各作業の作業時間を算出する。具体的には、業者見積価格算出部156は、工数情報に含まれるCAM標準作業時間(例えば、50分)と、基礎情報に含まれる補正率(例えば、図9の“120%”)とに基づいて、CAM作業時間(例えば、60分)を算出する。
業者見積価格算出部156は、算出したCAM作業時間と、業者設定情報に含まれるCAM作業の費用レート(例えば、図8の“XXXX円/hr”)とを乗ずることにより、CAM作業費用を算出する。同様に、標準見積価格算出部158は、CAM標準作業時間と、標準基礎情報に含まれるCAM作業の標準費用レートとに基づいて、CAM作業標準費用を算出する。
業者見積価格算出部156は、工数情報に含まれる段取り種類の段取り回数(例えば、素材チャック(/素材数)が2回)と、基礎情報に含まれる当該段取り種類の1回あたりの作業時間(例えば、図10の“50分”)とに基づいて、当該段取り種類の作業時間(例えば、100分)を算出する。同様に、標準見積価格算出部158は、工数情報に含まれる段取り種類の段取り回数と、標準基礎情報に含まれる当該段取り種類の1回あたりの作業時間とに基づいて、当該段取り種類の標準作業時間を算出する。
業者見積価格算出部156は、各段取り種類の作業時間の合計値を総段取り時間として算出する。業者見積価格算出部156は、総段取り時間と業者設定情報に含まれる旋削段取り作業の費用レート(例えば、図8の“XXXX円/hr”)とを乗ずることにより、段取り費用を算出する。同様に、標準見積価格算出部158は、各段取り種類の標準作業時間の合計値(すなわち、総段取り標準時間)と旋削段取り作業の標準費用レートとを乗ずることにより、段取り標準費用を算出する。
業者見積価格算出部156は、工数情報に含まれる旋削用の加工工具(例えば、外径バイト荒)の加工時間(例えば、標準送り速度が“45mm/min”で“0.6分”)と、基礎情報に含まれる当該加工工具の送り速度(例えば、図11の“100mm/min”)とに基づいて、当該加工工具の加工時間(例えば、0.27分)を算出する。業者見積価格算出部156は、各加工工具の加工時間の合計値を旋削用の総加工時間として算出する。
業者見積価格算出部156は、総加工時間と業者設定情報に含まれる旋削加工作業の費用レート(例えば、図8の“XXXX円/hr”)とを乗ずることにより、旋削加工費用を算出する。同様に、標準見積価格算出部158は、各加工工具の加工標準時間の合計値(すなわち、旋削用の総加工標準時間)と旋削加工作業の標準費用レートとを乗ずることにより、旋削加工標準費用を算出する。
業者見積価格算出部156は、工数情報に含まれる穴用の加工工具(例えば、ザグリ)による穴加工回数(例えば、2回)と、基礎情報に含まれる当該加工工具による1個当たりの穴加工の加工時間(例えば、図12の“15分”)とに基づいて、当該加工工具の加工時間(例えば、30分)を算出する。業者見積価格算出部156は、各加工工具の加工時間の合計値を穴加工用の総加工時間として算出する。
業者見積価格算出部156は、総加工時間と業者設定情報に含まれる穴加工作業の費用レート(例えば、図8の“XXXX円/hr”)とを乗ずることにより、穴加工費用を算出する。同様に、標準見積価格算出部158は、各加工工具の加工標準時間の合計値(すなわち、穴加工用の総加工標準時間)と穴加工作業の標準費用レートとを乗ずることにより、穴加工標準費用を算出する。
業者見積価格算出部156は、段取り費用、旋削加工費用および穴加工費用の合計費用に係数(例えば、図13の“5%”)を乗ずることにより管理費用を算出する。同様に、標準見積価格算出部158は、段取り標準費用、旋削加工標準費用および穴加工標準費用の合計費用に標準係数を乗ずることにより管理標準費用を算出する。
業者見積価格算出部156は、工数情報に含まれる対象樹脂部品の素材費用、各作業の作業費用(すなわち、CAM作業費用、段取り費用、旋削加工費用、穴加工費用)および管理費用の合計費用を、加工業者における対象樹脂部品の見積価格として算出する。
標準見積価格算出部158は、工数情報に含まれる対象樹脂部品の素材費用、各作業の標準作業費用(すなわち、CAM標準作業費用、段取り標準費用、旋削加工標準費用、穴加工標準費用)および管理標準費用の合計費用を、対象樹脂部品の標準見積価格として算出する。
(出荷期間の算出方式)
次に、加工業者における対象樹脂部品の出荷期間の算出方式について説明する。情報処理装置10(期間算出部160)は、対象樹脂部品を加工に要する総作業時間と納期情報(例えば、図14の納期回答テーブル)とに基づいて、対象樹脂部品の出荷期間を算出する。例えば、総作業時間が150分である場合、期間算出部160は、納期回答テーブルを参照して、加工開始までの期間が“10日”、加工にかかる期間が“1日”、加工後の検査および出荷梱包期間が“1日”であると判断し、出荷期間を“12日”として算出する。
上記出荷期間の算出方式は、対象樹脂部品の素材の在庫がある場合を前提としたものであり、対象樹脂部品の素材の在庫がない場合には上記出荷期間の算出方式は若干異なる。
図15は、素材の在庫テーブルの画面例を示す図である。図15を参照して、画面300は、情報処理装置10のディスプレイに表示される。画面300に示す在庫テーブルは、項目として、素材の品目コード、外径、内径、高さ、在庫数量、および価格を含む。
期間算出部160は、在庫テーブルと、工数情報に含まれる、対象樹脂部品の加工に必要な素材の品番および必要数量とを比較して、当該素材の在庫の有無を判断する。当該素材の在庫がある場合には、期間算出部160は、上記算出方式により対象樹脂部品の出荷期間を算出する。当該素材の在庫がない場合には、期間算出部160は、納期回答テーブルに入力された“加工開始までの期間”に関わらず、“加工開始までの期間”を固定期間(例えば、45日)とする。
例えば、当該素材の在庫があり、かつ総作業時間が150分である場合、期間算出部160は、上記のように出荷期間を“12日”として算出する。一方、当該素材の在庫がなく、かつ総作業時間が150分である場合、期間算出部160は、加工開始までの期間が“45日”、加工にかかる期間が“1日”、加工後の検査および出荷梱包期間が“1日”であると判断し、出荷期間を“47日”として算出する。
<寸法データを用いた見積処理>
(寸法データの入力)
顧客端末20は、情報処理装置10が提供する所定のウェブページにアクセスすることにより、対象リング樹脂部品の寸法データの入力画面をディスプレイに表示する。製造業者は、寸法データを入力した後、確定ボタン(図示しない)を選択することにより見積依頼を実行する。情報処理装置10は、顧客端末20において入力された寸法データを取得する。
(見積方法の選択)
図6を参照して、販売業者は、顧客端末20からの見積依頼を受け付けると、選択画面210においてボタン214を選択して、対象樹脂部品の寸法データ(例えば、対象樹脂部品の内径、幅、厚さ、材質、数量等)を用いた見積処理を開始する。
図16は、寸法入力画面の一例を示す図である。図6の選択画面210のボタン214が選択されると、寸法入力画面310に遷移する。寸法入力画面310において、販売業者は、顧客端末20から取得した寸法データに基づいて、対象樹脂部品の内径、幅、厚さ、材質、数量を入力する。なお、寸法入力画面310において、顧客端末20の製造業者が直接これらの情報を入力するように構成されていてもよい。
対象リング樹脂部品の見積価格は、対象樹脂部品の素材費用と、対象樹脂部品の加工に必要な各作業の作業費用と、管理費用との合計費用である。対象樹脂部品の素材費用は、事前に用意された素材価格表から算出される。各作業の作業費用および管理費用を算出するためには、上記寸法データと、各加工業者によって設定された業者設定情報とが必要となる。以下、業者設定情報の設定方式について説明する。
(業者設定情報の設定)
図17は、費用レートおよびCAM作業時間の設定入力画面の一例を示す図である。例えば、図7の設定画面220において、加工業者は、リング形状の樹脂部品の加工に関する業者設定情報を入力するために詳細ボタン224を選択すると、各種情報を設定するための選択画面Yが表示される。選択画面Yにおいて費用レートおよびCAM作業時間の設定用のボタンを選択することにより、図17の設定入力画面320が表示される。
設定入力画面320において、加工業者は、加工工程の各作業(例えば、CAM作業、旋削段取り作業、旋削加工作業)における単位作業時間当たりの費用レートを入力する。図17の例では、各作業について、1時間当たりXXXX円の費用レートが入力されている。さらに、加工業者は、CAM作業時間を入力する。図17の例では、CAM作業時間として“50分”が入力されている。
業者設定情報の基礎情報は、加工業者により入力されるCAM作業時間を含む。標準設定情報の標準基礎情報は、販売業者によって設定されるCAM作業標準時間を含む。
図18は、段取り時間および加工時間に関する設定入力画面の一例を示す図である。上記選択画面Yにおいて段取り時間および加工時間の設定用のボタンを選択することにより、図18の設定入力画面330が表示される。
設定入力画面330において、加工業者は、各段取り種類の1回あたりの作業時間を入力する。図18の例では、段取り種類“セッティング(/見積)”の1回当たりの作業時間として“50分”が入力され、段取り種類“素材チャック(/素材本数)”の1回当たりの作業時間として“70分”が入力されている。
さらに、加工業者は、発注数量別の加工時間を入力する。対象リング樹脂部品の内径および発注数量に応じて、1個当たりの加工時間を入力する。例えば、内径が50mm未満であって、かつ発注数量が101~1000個までの場合、1個当たりに要する加工時間として“***分”が入力されている。
業者設定情報の基礎情報は、加工業者により入力される各段取り種類の1回あたりの作業時間を含む。標準設定情報の標準基礎情報は、販売業者によって設定される、各段取り種類の1回あたりの標準作業時間を含む。また、業者設定情報の基礎情報は、加工業者により入力される発注数量別の加工時間を含む。標準設定情報の標準基礎情報は、販売業者によって設定される発注数量別の加工時間を含む。
続いて、選択画面Yにおいて金額調整係数を設定するためのボタンを選択することにより、図13と同様の画面が表示される。当該画面において、加工業者は、管理費の係数を入力する。業者設定情報の基礎情報は、加工業者により入力される係数を含む。標準設定情報の標準基礎情報は、販売業者によって設定される標準係数を含む。
また、各種情報を設定するための選択画面Yにおいて納期回答テーブルを設定するためのボタンを選択することにより、図14と同様の画面が表示される。当該画面において、加工業者は、総作業時間に応じた各種期間を入力する。業者設定情報は、総作業時間に対応して設定された納期情報(例えば、納期回答テーブル)を含む。
(見積価格の算出方式)
対象リング樹脂部品の寸法データと、各加工業者によって設定された業者設定情報とを用いた、各加工業者の対象リング樹脂部品の見積価格の算出方式について説明する。
情報処理装置10(業者見積価格算出部156)は、寸法データと業者設定情報とに基づいて、対象リング樹脂部品の加工に要する各作業の作業時間を算出する。具体的には、業者見積価格算出部156は、基礎情報に含まれるCAM作業時間(例えば、50分)と、CAM作業の費用レート(例えば、図17の“XXXX円/hr”)とを乗ずることにより、CAM作業費用を算出する。同様に、標準見積価格算出部158は、CAM標準作業時間とCAM作業の標準費用レートとに基づいて、CAM作業標準費用を算出する。
業者見積価格算出部156は、寸法データに含まれる“厚さ”および“数量”に基づいて必要な素材長さを算出し、当該素材長さおよび用意できる素材の最大長さに基づいて、必要な素材本数を計算する。
図18を参照すると、“セッティング”の段取り時間は1回の見積当たり50分であり、“素材チャック”の段取り時間は1本当たり70分である。総段取り時間は、“50分+(素材本数×70分)”で算出される。業者見積価格算出部156は、総段取り時間と旋削段取り作業の費用レート(例えば、図17の“XXXX円/hr”)とを乗ずることにより、段取り費用を算出する。同様に、標準見積価格算出部158は、総段取り標準時間と旋削段取り作業の標準費用レートとに基づいて、段取り標準費用を算出する。
業者見積価格算出部156は、内径(例えば、100mm)および発注数量(例えば、2015個)に応じた加工時間を判断する。総加工時間は、“***分×2015”で算出される。業者見積価格算出部156は、総加工時間と旋削加工作業の費用レート(例えば、図17の“XXXX円/hr”)とを乗ずることにより、旋削加工費用を算出する。同様に、標準見積価格算出部158は、総加工標準時間と旋削加工作業の標準費用レートとに基づいて、旋削加工標準費用を算出する。
業者見積価格算出部156は、段取り費用および旋削加工費用の合計費用に係数(例えば、図13の“5%”)を乗ずることにより管理費用を算出する。同様に、標準見積価格算出部158は、段取り標準費用および旋削加工標準費用の合計費用に標準係数を乗ずることにより管理標準費用を算出する。
業者見積価格算出部156は、対象リング樹脂部品の素材費用、各作業の作業費用(すなわち、CAM作業費用、段取り費用、旋削加工費用)および管理費用の合計費用を、加工業者における対象リング樹脂部品の見積価格として算出する。
標準見積価格算出部158は、対象リング樹脂部品の素材費用、各作業の標準作業費用(すなわち、CAM標準作業費用、段取り標準費用、旋削加工標準費用)および管理標準費用の合計費用を、対象リング樹脂部品の標準見積価格として算出する。
(出荷期間の算出方式)
加工業者における対象リング樹脂部品の出荷期間の算出方式は、図15を用いて説明した内容と同様であるため、その詳細な説明は繰り返さない。
<加工業者の選定>
加工業者A,B,C,D,Eにおける対象樹脂部品の業者見積価格が、それぞれ4560円、5230円、3260円、3700円および4250円と算出されたとする。また、対象樹脂部品の標準見積価格が、4250円と算出されたとする。また、加工業者A,B,C,D,Eにおける対象樹脂部品の出荷期間は、それぞれ20日、10日、30日、15日、40日と算出されたとする。
情報処理装置10(選定部162)は、各加工業者A~Eの業者見積価格のうち、標準見積価格よりも低い業者見積価格に対応する加工業者を選定する。ここでは、加工業者C,Dが選定される。さらに、選定部162は、加工業者C,Dの出荷期間のうちの最も短い出荷期間を有する加工業者(すなわち、加工業者D)を、価格優先の候補加工業者として選定する。この場合、情報処理装置10(提示部164)は、標準見積価格(例えば、4250円)に販売業者の所定利益を付加した最終見積価格と、価格優先の候補加工業者の出荷期間(例えば、15日)とを顧客端末20に送信する。
また、選定部162は、各加工業者A~Eの出荷期間のうちの最も短い出荷期間を有する加工業者(すなわち、加工業者B)を、納期優先の候補加工業者として選定する。この場合、提示部164は、選定された納期優先の候補加工業者における業者見積価格(例えば、5230円)に販売業者の所定利益を付加した最終見積価格と、出荷期間(例えば、10日)とを顧客端末20に送信する。
<利点>
本実施の形態によると、事前に取得した各加工業者の業者設定情報に基づいて各加工業者の業者見積価格が算出され、販売業者によって設定された標準設定情報に基づいて標準見積価格が算出される。そして、標準見積価格と各加工業者の業者見積価格との比較結果に基づいて、対象樹脂部品の加工を依頼する候補加工業者が自動的に選定される。したがって、従来よりも加工業者の選定に係る作業を大幅に削減でき、迅速な加工業者の選定が可能となる。その結果、顧客の見積依頼の受注から見積回答を行なうまでの期間を大幅に短縮することができる。
なお、上述した特許文献1は、部品の加工業者への製造委託における工数を軽減することを検討しているが、各加工業者の業者見積価格と標準見積価格とを比較して候補加工業者を選定するという構成を開示していない。本実施の形態では、当該構成を採用することにより、標準見積価格を考慮した適切な業者見積価格を有する候補加工業者を選定することができる。
<その他の実施の形態>
(1)上述した実施の形態では、抽出部152が対象樹脂部品の3次元データを解析して、対象樹脂部品の加工に関する工数情報を抽出する構成について説明したが、当該構成に限られない。例えば、知識や経験が豊富な熟練者が対象樹脂部品の3次元データを確認し、対象樹脂部品の加工に関する工数情報を取得(抽出)する構成であってもよい。
(2)上述した実施の形態において、コンピュータを機能させて、上述のフローチャートで説明したような制御を実行させるプログラムを提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、二次記憶装置、主記憶装置およびメモリカードなどの一時的でないコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
プログラムは、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本実施の形態にかかるプログラムに含まれ得る。また、本実施の形態にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本実施の形態にかかるプログラムに含まれ得る。
(3)上述の実施の形態として例示した構成は、本発明の構成の一例であり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、一部を省略する等、変更して構成することも可能である。また、上述した実施の形態において、その他の実施の形態で説明した処理や構成を適宜採用して実施する場合であってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 情報処理装置、20 顧客端末、30A~30C 業者端末、101 プロセッサ、103 メモリ、105 ディスプレイ、107 入力装置、109 入出力インターフェイス、111 通信インターフェイス、150 データ取得部、152 抽出部、154 設定情報記憶部、156 業者見積価格算出部、158 標準見積価格算出部、160 期間算出部、162 選定部、164 提示部、1000 情報処理システム。

Claims (14)

  1. 樹脂部品の3次元データを取得するデータ取得部と、
    販売業者によって設定された標準設定情報と、複数の加工業者の各々によって設定された業者設定情報とを記憶する記憶部とを備え、
    前記業者設定情報は、対応する加工業者によって設定された、加工工程における各作業の単位時間当たりの費用と、前記各作業の作業時間を算出するための基礎情報とを含み、
    前記標準設定情報は、前記各作業の単位時間当たりの標準費用と前記各作業の標準作業時間を算出するための標準基礎情報とを含み、
    前記3次元データから得られる前記樹脂部品の加工に関する工数情報と各前記業者設定情報とに基づいて、前記複数の加工業者の各々についての前記樹脂部品の第1見積価格を算出する第1見積価格算出部と、
    前記工数情報と前記標準設定情報とに基づいて、前記樹脂部品の第2見積価格を算出する第2見積価格算出部と、
    各前記加工業者の前記第1見積価格と前記第2見積価格との比較結果に基づいて、前記樹脂部品の加工を依頼する候補となる候補加工業者を選定する選定部と、
    前記第2見積価格に基づく最終見積価格を顧客に提示する提示部とをさらに備え、
    前記第1見積価格算出部は、
    前記工数情報と前記基礎情報とに基づいて、前記樹脂部品の加工に要する前記各作業の第1作業時間を算出し、
    前記各作業について、当該作業の前記第1作業時間と当該作業の単位時間当たりの費用とを乗算することにより、前記第1見積価格に含まれる当該作業の作業費用を算出し、
    前記業者設定情報は、前記各作業の作業時間の合計時間に対応して、前記加工業者により設定された納期情報を含み、
    前記複数の加工業者の各々について、前記各作業の前記第1作業時間の合計時間と前記納期情報と前記樹脂部品の在庫の有無とに基づいて、前記樹脂部品を出荷できる出荷期間を算出する期間算出部をさらに備え、
    前記納期情報は、前記加工業者が前記樹脂部品の発注を受けてから前記樹脂部品の加工開始までの第1期間と、前記樹脂部品の加工に要する第2期間と、前記樹脂部品の加工後の検査および出荷梱包の第3期間とを含み、
    前記期間算出部は、前記樹脂部品の在庫がない場合には、前記加工業者により設定された前記第1期間に関わらず、前記第1期間を固定期間に設定する、情報処理装置。
  2. 前記3次元データを解析して、前記工数情報を抽出する抽出部をさらに備える、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記基礎情報は、前記標準基礎情報と前記加工業者が定めた係数とに基づいて設定される、請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記提示部は、前記候補加工業者における前記出荷期間を顧客にさらに提示する、請求項に記載の情報処理装置。
  5. 前記選定部は、各前記加工業者の前記第1見積価格のうち、前記第2見積価格よりも低い前記第1見積価格に対応する加工業者を、価格優先の前記候補加工業者として選定する、請求項1または2に記載の情報処理装置。
  6. 前記選定部は、
    各前記加工業者の前記第1見積価格のうち、前記第2見積価格よりも低い複数の前記第1見積価格を特定し、
    当該特定された複数の前記第1見積価格を有する複数の加工業者を特定し、
    特定された前記複数の加工業者のうち、最も短い前記出荷期間を有する加工業者を、価格優先の前記候補加工業者として選定する、請求項に記載の情報処理装置。
  7. 前記選定部は、各前記加工業者の前記出荷期間のうちの最も短い前記出荷期間を有する加工業者を、納期優先の前記候補加工業者として選定する、請求項に記載の情報処理装置。
  8. 前記提示部は、前記納期優先の前記候補加工業者における、前記第1見積価格に基づく最終見積価格と前記出荷期間とを顧客にさらに提示する、請求項に記載の情報処理装置。
  9. 前記データ取得部は、リング形状の樹脂部品の寸法を含む寸法関連情報を取得し、
    前記第1見積価格算出部は、前記寸法関連情報と各前記業者設定情報とに基づいて、前記複数の加工業者の各々についての前記リング形状の樹脂部品の第3見積価格を算出し、
    前記第2見積価格算出部は、前記寸法関連情報と、前記標準設定情報とに基づいて、前記リング形状の樹脂部品の第4見積価格を算出し、
    前記選定部は、各前記加工業者の前記第3見積価格と前記第4見積価格との比較結果に基づいて、前記リング形状の樹脂部品の製造を依頼する候補となる候補加工業者を選定する、請求項1または2に記載の情報処理装置。
  10. 樹脂部品の3次元データを取得するデータ取得部と、
    販売業者によって設定された標準設定情報と、複数の加工業者の各々によって設定された業者設定情報とを記憶する記憶部とを備え、
    前記業者設定情報は、対応する加工業者によって設定された、加工工程における各作業の単位時間当たりの費用と、前記各作業の作業時間を算出するための基礎情報とを含み、
    前記標準設定情報は、前記各作業の単位時間当たりの標準費用と前記各作業の標準作業時間を算出するための標準基礎情報とを含み、
    前記3次元データから得られる前記樹脂部品の加工に関する工数情報と各前記業者設定情報とに基づいて、前記複数の加工業者の各々についての前記樹脂部品の第1見積価格を算出する第1見積価格算出部と、
    前記工数情報と前記標準設定情報とに基づいて、前記樹脂部品の第2見積価格を算出する第2見積価格算出部と、
    各前記加工業者の前記第1見積価格と前記第2見積価格との比較結果に基づいて、前記樹脂部品の加工を依頼する候補となる候補加工業者を選定する選定部とをさらに備え、
    前記選定部は、各前記加工業者における前記樹脂部品を出荷できる出荷期間のうちの最も短い出荷期間を有する加工業者を、前記候補加工業者として選定し、
    前記候補加工業者における、前記第1見積価格に基づく最終見積価格と前記出荷期間とを顧客に提示する提示部をさらに備え、
    前記第1見積価格算出部は、
    前記工数情報と前記基礎情報とに基づいて、前記樹脂部品の加工に要する前記各作業の第1作業時間を算出し、
    前記各作業について、当該作業の前記第1作業時間と当該作業の単位時間当たりの費用とを乗算することにより、前記第1見積価格に含まれる当該作業の作業費用を算出し、
    前記業者設定情報は、前記各作業の作業時間の合計時間に対応して、前記加工業者により設定された納期情報を含み、
    前記複数の加工業者の各々について、前記各作業の前記第1作業時間の合計時間と前記納期情報と前記樹脂部品の在庫の有無とに基づいて、前記出荷期間を算出する期間算出部をさらに備え、
    前記納期情報は、前記加工業者が前記樹脂部品の発注を受けてから前記樹脂部品の加工開始までの第1期間と、前記樹脂部品の加工に要する第2期間と、前記樹脂部品の加工後の検査および出荷梱包の第3期間とを含み、
    前記期間算出部は、前記樹脂部品の在庫がない場合には、前記加工業者により設定された前記第1期間に関わらず、前記第1期間を固定期間に設定する、情報処理装置。
  11. 前記3次元データを解析して、前記工数情報を抽出する抽出部をさらに備える、請求項10に記載の情報処理装置。
  12. 前記基礎情報は、前記標準基礎情報と前記加工業者が定めた係数とに基づいて設定される、請求項10または11に記載の情報処理装置。
  13. 前記提示部は、前記第2見積価格に基づく最終見積価格を顧客にさらに提示する、請求項10または11に記載の情報処理装置。
  14. 前記データ取得部は、リング形状の樹脂部品の寸法を含む寸法関連情報を取得し、
    前記第1見積価格算出部は、前記寸法関連情報と各前記業者設定情報とに基づいて、前記複数の加工業者の各々についての前記リング形状の樹脂部品の第3見積価格を算出し、
    前記第2見積価格算出部は、前記寸法関連情報と、前記標準設定情報とに基づいて、前記リング形状の樹脂部品の第4見積価格を算出し、
    前記選定部は、各前記加工業者の前記第3見積価格と前記第4見積価格との比較結果に基づいて、前記リング形状の樹脂部品の製造を依頼する候補となる候補加工業者を選定する、請求項10または11に記載の情報処理装置。
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