JP7485326B2 - ヒンジ装置並びに各種機器 - Google Patents

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Description

本発明は、とくに複写機の装置本体の上部の手前側に設置されている操作パネルを当該装置本体に対して開閉可能に取り付ける際に用いて好適なヒンジ装置並びにこのヒンジ装置を用いた各種機器に関する。
複写機の装置本体の上部手前側に設置されている操作パネルは、例えば特許文献1に記載されているように、一般的には装置本体に固定設置されており、その設置位置を変位できるようには構成されていない。
しかしながら、その設置位置はユーザーが成人で健常者を想定して所定の高さに固定されているため、車椅子に乗っているユーザーや、背丈の及ばない子供たちが操作パネルを操作しようとする場合、操作パネルに手が届かないか、操作パネルが見えにくいといった問題があり、そういった弱者に配慮した操作パネルが求められている。
このような場合、操作パネルを装置本体に対して開閉させるところのフリクションワッシャーと皿バネを用いる公知構成のチルトヒンジ装置が考えられるが、この従来公知のチルトヒンジ装置は、操作パネルをその閉成状態からの引き起こして開く開成操作時と、開いた操作パネルを元位置に戻す閉成操作時において、同じフリクショントルクを創出する。しかしながら、装置本体に対して開閉させる操作パネルは、当該操作パネルを装置本体に対して引き起こす開成操作時には閉成操作時よりも軽い操作力で操作でき、任意の開閉角度で安定停止できることが望まれる。このような要望に答えることのできるヒンジとして、特許文献2に示したカールタイプのヒンジ装置が存在している。このカールタイプのヒンジ装置は、操作パネルを引き起こして開く際には、押し倒して閉じる際よりも低いフリクショントルクが創出されることから、上記した操作パネルを装置本体に対して開閉させるヒンジとしては望ましいことになるが、本発明は、さらに開成操作時のフリクショントルクを閉成時のフリウショントルクよりもさらに低くすることができるカールタイプのヒンジ装置並びにこのヒンジ装置を用いた複写機が望まれたことから開発された。
特開2011-141308号公報 特開2002-98134号公報
従って、本発明の目的は、例えば複写機の操作パネルなどの開閉体を装置本体などの被開閉体に対して手前側へ引き起こして開き、車いすに乗った人や背丈の及ばない子供たちが、操作パネルを見易くすることができ、かつ、操作パネルを装置本体から引き起こして開く際には、押し倒して閉じる際のフリクショントルクよりもさらに軽い操作力で操作できるように改良されたカールタイプのヒンジ装置並びにこのヒンジ装置を用いた複写機を提供せんとするにある。
また、本発明に係るヒンジ装置は、上記した複写機の操作パネルのヒンジ装置に限らず、本発明に係る機能を持つことが求められている、或は上記した機能を有することが有用性を増す、家具、洋式便器、実験装置、事務機器、その他の各種機器の被開閉体に対して開閉される開閉体のヒンジ装置にもそのまま適用できることから、そのような各種機器に用いることのできるヒンジ装置並びにこのヒンジ装置を用いた各種機器を提供することもその目的としている。
したがって、以下の説明では、もっぱら複写機の操作パネルのヒンジ装置としてその実施形態を説明するが、本発明は複写機の操作パネルのものに限定されず、同じような技術的課題を持つ他の下駄箱などの家具や、洋式便器などの蓋体を開閉するヒンジ装置としての用途も考えられることから、本願特許請求の範囲では複写機の装置本体を被開閉体の一例とし、操作パネルを開閉体の一例として記載している。
本発明の目的を実現するために請求項1に記載のヒンジ装置は、被開閉体に対して開閉体を上下方向へ開閉可能に連結するヒンジ装置であって、前記ヒンジ装置を一対のヒンジ装置で構成すると共に、少なくともそのうちの一つのヒンジをカールタイプのヒンジ装置で構成し、前記カールタイプのヒンジ装置は、前記被開閉体側に取り付けられる被開閉体取付板とこの被開閉体取付板から折り曲げた側板を有する取付部材と、前記開閉体側に取り付けられる開閉体取付部とこの開閉体取付部に設けられたところのその一側端部に突出部を有するカール部を有する支持部材と、前記取付部材の前記側板に設けたヒンジシャフト取付孔へ挿入固定される固定部と、この固定部に続いて設けられた挿入部と、この挿入部に続いて設けられたその半径方向に突出するストッパー部と、このストッパー部に続いて設けられた前記カール部に回転可能に圧入される圧入部を有するところの、前記取付部材と前記支持部材を連結するヒンジシャフトと、前記支持部材を前記開閉体の開成方向へ付勢するために、前記ヒンジシャフトの前記挿入部に環巻きされて前記取付部材と前記支持部材の間に弾設されたトーションスプリングとで構成し、前記カール部はその巻込先端側と前記取付部材の取付部との間に軸方向に延びる間隙が設けられると共に、弾性が付与されており、前記カール部とそこに圧入された前記ヒンジシャフトとの前記圧入部との間には粘性オイルが充填されると共に、前記トーションスプリングは、その一端部を前記取付部材の前記側板に係合させ、その他端部を前記支持部材に設けた係合部と係合させることにより、前記ストッパー部と前記突出部が互いに係合する方向へ引っ張る引張力を持つように前記支持部材と前記取付部材の間に弾設されていることを特徴とする。
本発明の請求項に係る各種機器は、請求項1に記載のヒンジ装置を用いたことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、取付部材を被開閉体に取り付け、支持部材を開閉体側に取付けて開閉体を開閉させると、ヒンジシャフトの圧入部とカール部の間に発生するフリクショントルクが回転方向に応じて異なる大きさで作用する上に、トーションスプリングの弾性変形に伴う反力がフリクショントルクに加算されて開閉操作に対する抵抗となる。したがって、開閉体を開成位置から閉成位置へ閉じる際には、圧入部とカール部の間に発生するフリクショントルクが大きいことに加えて、トーションスプリングが巻き込まれることから、開閉体の閉成操作に対する抵抗が大きくなる。これに対し、開閉体を閉成位置から開成位置へ開く際には、圧入部とカール部の間に発生するフリクショントルクが小さくなることに加えて、トーションスプリングの反発力がアシスト方向に働くことから、開閉体は単なるカールヒンジに比べて、軽い操作力で開くことができ、かつ、操作パネルに対する手指によるタッチ操作時においては、容易に変位することがないものである。さらに、取付部材と支持部材との間に、フリクショントルクに加えて粘性オイルによる粘性ダンパートルクを付加できた上で、長年使用しても操作時における異音発生を防止できるものである。
また、請求項1に係る発明によれば、カール部と圧入部との間に発生するフリクショントルクが開閉に応じて異なる一定値であるのに対して、トーションスプリングが発生させる付勢力のトルクは開成位置から閉成位置まで次第に大きくなる。そして、このような角度位置に応じた付勢力のトルクの変化は、トーションスプリングの特性を選択することで自在に変更可能である。したがって、開閉体の重量や用途に応じてトーションスプリングの特性を選択することによって、開閉体を引き起こす際の軽さと開閉体を押し倒す際の大きな抵抗とのバランスを最適化できる。
請求項に係る発明によれば、請求項1に記載のヒンジ装置を用いるので、各種機器において、被開閉体に対して開閉体を開閉させる際の操作性の向上図ることができるものである。

本発明に係るヒンジ装置を用いた各種機器の一例である複写機の斜視図である。 本発明に係るヒンジ装置を取り付けた操作パネルを斜め上方から見た拡大斜視図である。 図2に示した状態において、操作パネルを想像線で示して見た平面図である。 図1に示した右側のヒンジ装置の動作を説明する説明図である。 図2に示した右側のカールタイプのヒンジ装置単体の斜視図である。 図3に示した右側のカールタイプのヒンジ装置の平面図である。 図3に示した左側のカールタイプのヒンジ装置の斜視図である。 図3に示した左側のカールタイプのヒンジ装置の平面図である。 図5、図6に示した右側のカールタイプのヒンジ装置の分解斜視図である。 図9に示した右側のカールタイプのヒンジ装置のヒンジシャフトを示し、(a)はその側面図、(b)はその正面図である。 図9に示した右側のカールタイプのヒンジ装置の支持部材を示し、(a)はその斜視図、(b)はその正面図、(c)は(b)のA-A断面を含む側面図である。 図5と図6に示した右側のカールタイプのヒンジ装置のフリクショントルクの説明図であり、(a)は開成位置、(b)は閉成位置である。 実施の形態2のヒンジ装置を取り付けた操作パネルの平面図である。 図13に示した右側のカールタイプのヒンジ装置の構成の説明図である。(a)は平面図、(b)は側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の説明では、被開閉体を複写機の装置本体とし、この装置本体に対して引き起こしたり押し倒したりして開閉される操作パネルを開閉体として説明するが、本発明の実施形態は、このものに限定されず、上述したように、他の下駄箱や洋式便器、その他の被開閉体に用いられる上下方向へ開閉される蓋体などの開閉体にも適用することができるものである。この理由により、特許請求の範囲では、本体側を被開閉体と記載し、操作パネル側を開閉体と記載している。
(実施の形態1)
図1に示すように、各種機器の一例である複写機1は、被開閉体の一例である装置本体2と、この装置本体2の上部後端部に、図示してない原稿圧着板開閉装置を介して開閉可能に取り付けられた原稿圧着板3とを有している。装置本体2の上面の手前(操作者)側には、開閉体の一例である操作パネル4が設置されている。ヒンジ装置5は、装置本体2に対して操作パネル4を上下方向へ開閉可能に連結している。
図2、図3、図4に示すように、本発明に係るヒンジ装置5は、一対のヒンジ装置5A、5Bで構成されている。このうち右側のカールタイプのヒンジ装置5Aは、取付部材11の被開閉体取付部11aを操作パネル4の右側に位置させて、装置本体2の上面2aに取付ネジ11nを介して取り付けられる。そして、カールタイプのヒンジ装置5Aは、支持部材12の開閉体取付部12aを操作パネル4の下面4aの右端に取付ネジ12nを介して取り付けられる。一方、左側のカールタイプのヒンジ装置5Bは、取付部材21の被開閉体取付部21aを操作パネル4の左側に位置させて、装置本体2の上面2aに取付ネジ21nを介して取り付けられる。そして、カールタイプのヒンジ装置5Bは、支持部材22の開閉体取付部22aを操作パネル4の下面4aの左端に取付ネジ22nを介して取り付けられる。
図5、図6、図7、図8に示すように、実施の形態1では、カールタイプのヒンジ装置5A、5Bは、左右対称に形成された実質的に同一部品を用いてそれぞれ組み立てられている。このため、右側のカールタイプのヒンジ装置5Aの各部材に付した10番台の符号の数値の一桁目の数字を共通にした20番台の符号を左側のカールタイプのヒンジ装置5Bの各部材に付している。そして、以下の説明では、右側のカールタイプのヒンジ装置5Aの10番台の符号を読み替えて左側のカールタイプのヒンジ装置5Bの構造を理解できるものとみなして、左側のカールタイプのヒンジ装置5Bの各部の詳細な構成については、カールタイプのヒンジ装置5Aのものと重複する説明を省略している。カールタイプのヒンジ装置5A、5Bは、実質的に同じ構成であるので、右側のカールタイプのヒンジ装置5Aについて説明し、左側のカールタイプのヒンジ装置5Bの詳しい説明は省略している。
図4に示すように、カールタイプのヒンジ装置5Aは、取付部材11に固定されたヒンジシャフト13の周りで、支持部材12を回転させることにより、操作パネル4を、開成位置P2と閉成位置P1との間で開閉させる。
図5、図6、図9に示すように、カールタイプのヒンジ装置5Aは、装置本体2側に取り付けられる取付部材11と、操作パネル4側に取り付けられる支持部材12と、取付部材11の側に固定される固定部13eと、支持部材12の側に設けたカール部12cに圧入される圧入部13aと、を有し、操作パネル4の開閉操作に伴いカール部12cが回転するように成すと共に取付部材11と支持部材12を連結するヒンジシャフト13と、支持部材12を操作パネル4の開成方向へ付勢するために、ヒンジシャフト13に環巻きされて取付部材11と支持部材12の間に弾設されたトーションスプリング14とで構成している。
取付部材11の被開閉体取付部11aには、カールタイプのヒンジ装置5Aを装置本体2に取り付ける際に取付ネジ(11n:図4)が挿入される取付孔11dが形成されている。一方、支持部材12の開閉体取付部12aには、カールタイプのヒンジ装置5Aを操作パネル4に取り付ける際に取付ネジ(12n:図4)が挿入される取付孔12dが形成されている。
取付部材11の側板部11bは、被開閉体取付部11aの一側部から直角に立ち上げられると共に側板部11bの長手方向の一端部側に軸受部11cが形成され、軸受部11cの中央に扁平な開口形状の軸受孔11eが形成されている。
取付部材11の被開閉体取付部11aの長手方向の他端部に折曲げ挿入片11gが設けられている。折曲げ挿入片11gは、被開閉体取付部11aを装置本体2へ取り付ける際に、装置本体2に形成された図示しない凹所(図4参照)へ落とし込むことにより、カールタイプのヒンジ装置5Aの位置決め及び取付強度に寄与している。
図10(a)に示すように、ヒンジシャフト13は、変形取付軸部である固定部13eと、固定部13eに続いて設けられた挿通部13cと、挿通部13cに続いて設けられたストッパー部13fと、ストッパー部13fに続いて設けられた圧入部13aとで構成される。図9に示すように、取付部材11の軸受部11cの軸受孔11eに固定部13eを挿入してヒンジシャフト13が固定されている。
図10(b)に示すように、変形取付軸部である固定部13eは、取付部材11の軸受孔11eの開口形状に適合させて、いわゆるダブルDカットが形成されている。ヒンジシャフト13は、固定部13eを取付部材11の軸受孔11eへ挿入して貫通した先端側を打撃してかしめる(塑性変形させる)ことにより、取付部材11に固定されている。
ヒンジシャフト13は、オイルが塗布された圧入部13aを有する。オイルは油膜を形成して金属材料の直接接触を回避することにより、静止摩擦係数を低下させ、取付部材11の回転開始を円滑にする。圧入部13aには平行なオイル溝13b,13b,13bが形成されている。オイル溝13b,13b,13bは、オイルを保持して、カール部12cの内周面とヒンジシャフト13の圧入部13aとの当接面へ毛細管現象によりオイルを安定供給して油切れを起こさないようになっている。さらに、このオイルはヒンジ装置5を長年使用の後においてもカール部12cと圧入部13aとの間で、異音が発生するのを防止している。
なお、実施例1では、カール部12cとヒンジシャフト13の圧入部13aとの間に粘性の低い通常のオイルを充填したが、通常のオイルよりも粘性の高い粘性オイルを充填してもよい。これにより、取付部材11と支持部材12との間に粘性オイルによる粘性ダンパートルクを作用させることができる。
図11(a)、(b)に示すように、支持部材12は、円筒状のカール部12cと階段状の開閉体取付部12aと板状の梁部12bとが一体に形成されている。カール部12cと開閉体取付部12aとは、板状の梁部12bによって連結されている。支持部材12は、板状の弾性体材料の一例である鋼板をカール曲げ加工、及びプレス加工して外観を一体的に形成した後に全体が浸炭処理されている。
カール部12cは、カール曲げ加工により鋼板の一端側を円筒状に曲げて形成されている。開閉体取付部12a及び梁部12bは、カール部12cが形成された鋼板の他端側をプレス加工により階段状に曲げて形成されている。このとき、プレス加工に伴って開閉体取付部12aの取付孔12dが形成され、梁部12bと開閉体取付部12aの折り曲げ部分の補強がされている。梁部12bの補強は、リブ状の突条部12m、折り曲げ部分の角に形成された三角形の突出部12p、12oを含む。
図11(c)に示すように、カール部12cの内径dは、図10(a)に示すヒンジシャフト13の圧入部13aの直径Dよりも小さい。このため、カール部12cにヒンジシャフト13の圧入部13aを位置決めて回転軸線方向に圧入すると、カール部12cが弾性変形して拡径し、隙間12gが拡大して、カール部12cが外側から圧入部13aを締め付ける。その結果、カール部12cの内周面と圧入部13aの当接面に圧力がかかって摩擦力が発生し、ヒンジシャフト13と支持部材12の相対回転に伴ってフリクショントルクが発生する。
図12(a)に示すように、フリクショントルク発生部15は、ヒンジシャフト13に対する支持部材12の回転時にフリクショントルクを発生させる。フリクショントルク発生部15は、支持部材12のカール部12cがヒンジシャフト13の圧入部13aを弾性的に押圧して回転することにより、カール部12cの内周面と圧入部13aとが摩擦してフリクショントルクを発生する。カールタイプのヒンジ装置5Aは、操作パネル4を持ち上げる過程のフリクショントルクが、押し下げる過程のフリクショントルクよりも小さくなっている。
カール部12cのカール方向は、開閉体取付部12aを持ち上げる矢印R1の回転方向のフリクショントルクが、開閉体取付部12aを押し下げる矢印R2の回転方向のフリクショントルクよりも小さくなるように設定されている。開閉体取付部12aを持ち上げて、支持部材12を矢印R1方向に回転させると、フリクショントルクで回転に逆らう支持部材12がカール部12cの巻き付きを緩める方向にカール部12cを変形させる。このため、カール部12cの直径がわずかに拡大してカール部12cが圧入部13aを締め付ける力が低下してフリクショントルクが小さくなる。
一方、開閉体取付部12aを押し下げて、支持部材12を矢印R2方向に回転させると、フリクショントルクで回転に逆らう支持部材12がカール部12cの巻き付きを強める方向にカール部12cを変形させる。このため、カール部12cの直径がわずかに縮小してカール部12cが圧入部13aを締め付ける力が増加してフリクショントルクが大きくなる。
カールタイプのヒンジ装置5Aの場合、フリクショントルク発生部15単体では、押し下げ方向のフリクショントルク=1.8Nmに対して、持ち上げ方向のフリクショントルク=-1.2Nmである。そして、この数値レベルでは、操作パネル4の開閉時に快適な操作感を得るためには、操作パネル4を押し下げる際のフリクショントルクが物足りなく、操作パネル4を持ち上げる方向のフリクショントルクは過大であることが指摘された。そこで、実施の形態1のヒンジ装置5では、取付部材11と支持部材12との間に操作パネル4を持ち上げる方向の付勢力を作用するトーションスプリング14を設けている。
図5、図6、図9に示すように、カールタイプのヒンジ装置5Aは、閉成位置P1から開成位置P2まで操作パネル4がフリーストップとなる範囲で操作パネル4を持ち上げる方向の付勢力を作用するトーションスプリング14を有する。トーションスプリング14は、一端部14bを取付部材11の係合部11fに係合し、他端部14cを支持部材12の係合部12fに係合し、コイル部14aにヒンジシャフト13に挿通させて設けられている。
図15(a)、(b)に示すように、トーションスプリング14は、閉成位置P1から開成位置P2まで、操作パネル4がフリーストップとなる範囲の全域で操作パネル4を持ち上げる方向の付勢力を作用する。実施の形態1のカールタイプのヒンジ装置5Aでは、閉成位置P1におけるトーションスプリング14の出力トルクを-0.2Nに設定している。
その結果、フリクショントルク発生部15のフリクショントルクと、トーションスプリング14のアシストトルクとの合計トルクとしての操作トルクは、押し下げ方向の操作トルク=1.8Nm+0.2Nm=2.0Nmに対して、持ち上げ方向の操作トルク=1.2Nm-0.2Nm=1.0Nmとなった。そして、このレベルであれば、操作パネル4を押し下げる際のフリクショントルクが十分であり、操作パネル4を持ち上げる方向のフリクショントルクが過大ではなく、操作パネル4の開閉時に快適な操作感が得られることが確認された。すなわち、操作パネル4を装置本体2に対して引き起こす場合には、軽い操作力で引き起こすことができるが、操作パネル4を押し倒す場合には、カールタイプのヒンジ装置5Aが発生させる大きなフリクショントルクに加えて、トーションスプリング14が発生させる付勢力のトルクにも逆らうことになる。このため、複写機1の操作パネル4を手指でタッチ操作したり、押し倒した際に操作パネル4が容易に変位してしまうことを避けることができるものである。
そして、このような開閉で非対称の抵抗力に支持されて、操作パネル4が自重で落下することなく任意の角度位置で位置保持されるフリーストップが実現されている。ヒンジ装置5は、開成位置P2と閉成位置P1の間の全範囲でフリーストップであって、任意の角度位置で操作パネル4を保持可能である。
図10(b)に示すように、ヒンジシャフト13のストッパー部13hは、ヒンジシャフト13の周面から約120度の開き角度で扇型に突出している。ストッパー部13hの周方向の両端面が、支持部材12の回転範囲を規制する規制面13i、13jとなっている。図5、図6に示す回転規制機構16は、ヒンジシャフト13の周りで支持部材12を回転させた時に、支持部材12の回転範囲を規制する。回転規制機構16は、ヒンジシャフト13から半径方向に突出させたストッパー部13hを、カール部12cの端部から回転軸線方向に突出させた突出部12hに係合させることにより、操作パネル4の開成位置P2でカール部12cの回転範囲を規制する。回転規制機構16は、カールタイプのヒンジ装置5Aに元々存在するヒンジシャフト13とカール部12cの構造を利用して、カールタイプのヒンジ装置5Aにコンパクトに組み込まれている。
回転規制機構16は、操作パネル4の開成位置P2でカール部12cの回転範囲を規制するので、操作パネル4が開成位置P2を超えて不必要に開かれることがない。トーションスプリング14は、操作パネル4の開成位置P2において、ストッパー部13hに対して突出部12hを突き当てる方向に支持部材12を付勢しているので、トーションスプリング14の付勢力を用いて操作パネル4を開成位置P2に再現性高く安定に保持できる。操作パネル4は、開成位置P2で安定し、外からの揺れや振動、或は操作パネル4の操作時に手指で少し押した程度では、変位しない。したがって、操作パネル4の操作性が向上する。
図12(a)に示すように、回転規制機構16は、ヒンジシャフト13のストッパー部13hと、支持部材12の突出部12hと、で構成される。ストッパー部13hの一端の規制面13jは、支持部材12の回転に伴って突出部12hの規制面12jに当接して、支持部材12の開成方向の回転範囲を規制する。規制面13jが規制面12jに当接した状態で、操作パネル4は開成位置P2に位置決められている。そして、このとき、トーションスプリング14は、最も弾性変形が小さく出力トルクが小さい状態であるが、規制面13jに規制面12jを押し付けるように支持部材12を付勢している。
一方、図12(b)に示すように、ヒンジシャフト13の規制面13iは、支持部材12の規制面12iに当接して支持部材12の閉成方向の回転範囲を規制可能である。しかし、カールタイプのヒンジ装置5Aでは、規制面13iが規制面12iに当接する少し手前で操作パネル4が装置本体2に当接して閉成位置P1に位置決められる。操作パネル4を閉成位置P1にしたとき、規制面13iと規制面12iの間には隙間がある。カールタイプのヒンジ装置5Aでは、操作パネル4を閉成位置P1で強く押え付ける操作がされる可能性があるため、このときの操作トルクを装置本体2へ逃がすことにより、操作トルクがヒンジシャフト13のストッパー部13hに集中して過剰な力がかからないようにしている。
図9に示すように、ヒンジシャフト13の挿通部13cは、トーションスプリング14のコイル部14aを挿通して、緩く保持している。そして、ヒンジシャフト13のストッパー部13hは、トーションスプリング14のコイル部14aの内径よりも大きく形成されている。このため、トーションスプリング14のコイル部14aは、ヒンジシャフト13の固定部13eに固定された取付部材11の軸受部11cの内壁面と、ストッパー部13fの側面と、によって回転軸線方向の移動を規制されている。
上述したように、本発明に係るヒンジ装置5は、これを構成するヒンジ装置5A、5Bが共にカールタイプのものであって、左右の違いがあるのみで、その構成は同じである。したがって、ヒンジ装置5Aと5Bは、装置本体2側に取り付けられる取付部材11、21と、操作パネル4側に取り付けられる支持部材12、22と、取付部材11、21と支持部材12、22のいずれか一方の側に固定される固定部13e、23eと、いずれか他方の側に設けたカール部12c、22cに圧入される圧入部13a、23aを有し、操作パネル4の開閉操作に伴いカール部12c、22cか或は圧入部13a、23aが回転するように成すと共に、取付部材11、21と支持部材12、22を連結するヒンジシャフト13、23と、支持部材12、22を操作パネル4の開成方向へ付勢するために、ヒンジシャフト13、23に環巻きされて取付部材11、21と支持部材12、22の間に弾設されたトーションスプリング14、24とで構成されている。
このため、装置本体2に対して操作パネル4を回転させると、圧入部13a、23aとカール部12c、22cの間に発生するフリクショントルクが回転方向に応じて異なる大きさで作用する。そして、トーションスプリング14、24の弾性変形に伴う反力がフリクショントルクに加算されて回転操作に対する抵抗となる。操作パネル4を閉成位置P1から開成位置P2へ回転する際には、圧入部13a、23aとカール部12c、22cの間に発生するフリクショントルクが小さいことに加えて、トーションスプリング14、24の弾性変形が大きくて付勢力が大きいため、操作パネル4の回転操作に対する抵抗が小さくなる。一方、操作パネル4を開成位置P2から閉成位置P1へ回転する際には、圧入部13a、23aとカール部12c、22cの間に発生するフリクショントルクが大きいことに加えて、トーションスプリング14、24の弾性変形が小さくて付勢力が小さいため、操作パネル4の回転操作に対する抵抗が大きくなる。
したがって、操作パネル4の開閉操作において、従来にない特徴的な操作感(手応え)を実現することができる。すなわち、操作パネル4を軽く引き起こして利用できる一方で、一度引き起こした操作パネル4は強固に開成位置P2を保持して利用中に誤って押し倒され難い。このため、操作パネル4が不必要に閉じられ難い。
ところで、ヒンジ装置5は、操作パネル4を装置本体2に対して開閉操作すると、操作パネル4の回転方向に応じて異なる負荷トルクを発生させる。カールタイプのヒンジとトーションスプリング14、24の組み合せは、このような回転方向に応じて異なる負荷トルクのヒンジ装置5を、ワンウェイクラッチやラチェット機構を用いて設計する場合よりも少ない部品点数とシンプルな組み立て構造で実現することができる。
また、ヒンジ装置5は、カール部12c、22cと圧入部13a、23aとの間に発生するフリクショントルクが開閉に応じて異なる一定値であるのに対して、トーションスプリング14、24が発生させる付勢力のトルクは開成位置P2から閉成位置P1まで次第に大きくなる。そして、このような角度位置に応じた付勢力のトルクの変化は、トーションスプリング14、24の特性を選択することで自在に変更可能である。
したがって、操作パネル4の重量や用途に応じてトーションスプリング14、24の特性を選択することによって、引き起こす際の軽さと押し倒す際の大きな抵抗とのバランスを最適化できる。
上述したように、ヒンジ装置5は、ヒンジシャフト13、23にはその半径方向に突出させたストッパー部13h、23hを設け、カール部12c、22cの端部軸方向にはストッパー部13h、23hと支持部材12、22の回転角度によって当接する突出部12h、22hが設けられている。
したがって、操作パネル4の回転範囲を規制する機構を、カールタイプのヒンジ装置5A、5Bに元々存在するヒンジシャフト13、23とカール部12c、22cの構造を利用してコンパクトに実現できる。
上述したように、ヒンジ装置5は、トーションスプリング14、24が、ストッパー部13h、23hと突出部12h、22hが互いに係合する方向へ引っ張る引張力を持つように支持部材12、22と取付部材11、21の間に弾設されている。したがって、トーションスプリング14、24の付勢力を用いて、ストッパー部13h、23hと突出部12h、22hが互いに係合する回転位置に取付部材11、21と支持部材12、22とが保持されるので、操作パネル4の回転位置を、ストッパー部13h、23hと突出部12h、22hが互いに係合する回転位置で再現性高く安定に保持できる。
上述したように、ヒンジ装置5は、カール部12c、22cとこのカール部12c、22cに圧入されるヒンジシャフト13、23の圧入部13a、23aとの間には、粘性オイルが充填されている。したがって、取付部材11、21と支持部材12、22との間に、フリクショントルクに加えて粘性オイルによる粘性ダンパートルクを付加できる。
上述したように、複写機1は、ヒンジ装置5を用いて操作パネル4を開閉可能にしている。したがって、複写機1において、装置本体2に対して操作パネル4を回転させる操作の作業性を改善できる。
カールタイプのヒンジ装置5A、5Bは、ストッパー部13h、23hが、ヒンジシャフト13、23に挿通されたコイル部14a、24aの回転軸線方向の位置を規制している。また、取付部材11、21が、ヒンジシャフト13、23が固定された側板部11b、21bとこの側板部11b、21bの下辺を直角に曲げて形成された被開閉体取付部11a、21aとを有し、側板部11b、21bとカール部12c、22cとの間に位置させてコイル部14a、24aがヒンジシャフト13、23の挿通部13c、23cに挿通されている。このため、カールタイプのヒンジ装置5A、5Bは、既存の回転規制機構16、26の一部分を利用してヒンジシャフト13、23に対するトーションスプリング14、24の位置決めを実現できる。また、既存の取付部材11、21の一部分を利用してヒンジシャフト13、23に対するトーションスプリング14、24の位置決めを実現できる。
カールタイプのヒンジ装置5A、5Bは、支持部材12、22が、板状の弾性体材料の一端側を円筒状に曲げて形成されたカール部12c、22cと、この板状の弾性体材料の他端側を階段状に曲げて形成された開閉体取付部12a、22aと、を有する。そして、カール部12c、22cと開閉体取付部12a、22aとは、板状の梁部12b、22bによって連結されている。このため、カールタイプのヒンジ装置5A、5Bは、板状の梁部12b、13bによってカール部12c、22cの軸方向長さ全体に荷重を分散させて、カール部12c、22cと圧入部13a、23aのフリクショントルクを安定させることができる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、図5、図6、図9に示すように、ヒンジシャフト13と23が、取付部材11と21に固定される固定部13e23eと支持部材12、22のカール部12c、22cに圧入される圧入部13a、23aとを有し、操作パネル4の開閉操作に伴ってカール部12c、22cが回転する実施の形態を説明した。これに対して、実施の形態2では、図13、図14に示すように、ヒンジシャフト33と44が、支持部材32と42に固定される固定部33eと43eが取付部材31、41のカール部31c、41cに圧入される圧入部33a、43aとを有し、操作パネル4の開閉操作に伴ってヒンジシャフト33、43が回転するものである。
即ち、図13、図14に示すように、実施の形態2では、図1に示すヒンジ装置5に置き換えてヒンジ装置6が装備されている。ヒンジ装置6は、一対のカールタイプのヒンジ装置6A、6Bで構成されている。これらのカールタイプのヒンジ装置6A、6Bは、左右対称に形成された実質的に同一部品を用いてそれぞれ組み立てられている。このため、右側のカールタイプのヒンジ装置6Aの各部材に付した30番台の符号の数値の一桁目の数字を共通にした40番台の符号を左側のカールタイプのヒンジ装置6Bの各部材に付している。そして、右側のカールタイプのヒンジ装置6Aの符号を読み替えて左側のカールタイプのヒンジ装置6Bの構造を理解できるものとみなして、左側のカールタイプのヒンジ装置6Bの説明を一部省略している。また、実施の形態2のカールタイプのヒンジ装置6Aは、上記の相違点を除くと、実施の形態1のカールタイプのヒンジ装置5Aとほぼ同一の構成である。このため、図13、図14では、実施の形態1のカールタイプのヒンジ装置5Aの各部材に付した10番台の符号の数値の一桁目の数字を共通にした30番台の符号を実施の形態2のカールタイプのヒンジ装置6Aの各部材に付している。そして、実施の形態1のカールタイプのヒンジ装置5Aの符号を読み替えて実施の形態2のカールタイプのヒンジ装置6Aの構造を理解できるものとみなして、実施の形態2のカールタイプのヒンジ装置6Aの説明を一部省略している。
カールタイプのヒンジ装置6Aは、支持部材32と、支持部材32に固定されたヒンジシャフト33と、ヒンジシャフト33に対して回転可能に取り付けた取付部材31と、ヒンジシャフト33の回転時にフリクショントルクを発生させるフリクショントルク発生部35と、取付部材31に対するヒンジシャフト33の回転範囲を規制する回転規制機構36と、で構成されている。
操作パネル4の下面4aに、取付ネジ12nを用いて支持部材32の開閉体取付部32aが固定されている。支持部材32の側板部32bは、開閉体取付部32aの一側部から直角に立ち上げられている。側板部32bの長手方向の一端部側に軸受孔32eが形成されている。一方、装置本体2の上面2aに、取付ネジ11nを用いて取付部材31の被開閉体取付部31aが固定されている。取付部材31の長手方向の一端部に円筒状のカール部31cが形成されている。ヒンジシャフト33は、支持部材32の軸受孔32eに挿入される変形取付軸部である固定部33eと、取付部材31のカール部31cに圧入される圧入部33aと、を有する。
以上の説明では、左右のカールタイプのヒンジ装置5A、5Bのトーションスプリング14、24を同一形状、同一特性のものとして説明した。しかし、カールタイプのヒンジ装置5A、5Bのトーションスプリング14、24を巻き数の異なるものや、弾性係数の異なるものや、初期弾性変形量を異ならせたものとしてもよい。左右のカールタイプのヒンジ装置5A、5Bのフリクショントルク発生部15、25が閉成位置P1で出力するフリクショントルクの差を埋め合わせるようにカールタイプのヒンジ装置5A、5Bのトーションスプリング14、24の弾性係数の組み合せを選択してもよい。すなわち、カールタイプヒンジから独立したトーションスプリング14、24は、ヒンジ装置5の用途や負荷条件に応じて動作特性の多くのバリエーションを可能にする。1種類のカールタイプヒンジを使用してトーションスプリングを異ならせることで、回転操作に対する操作抵抗やアシスト力を幅広く変化させることができる。トーションスプリングの弾性係数と巻き数とを異ならせ、開成位置P2での初期弾性変形量を異ならせることによって、ヒンジ装置の様々な用途や使用条件に柔軟に対応することができる。
以上の説明では、カールタイプのヒンジ装置5A、5Bとヒンジ装置6A、6Bをそれぞれ実質的に同一のものとして説明したが、両者の構造又は特性を異ならせてもよい。ヒンジ装置5とヒンジ装置6を構成するそれぞれ二つのヒンジの一方をフリーストップとして他方をフリーストップでないものとしてもよい。また、それぞれの両方をカールタイプのヒンジ装置とする場合であっても、その一方にのみトーションスプリングを設けて、他方には設けない組合せとしてもよい。カールタイプのヒンジ装置5A、5Bと6A、6Bの少なくとも一方にダンパ装置を組み込んでもよい。一方のヒンジ装置をカールタイプであってトーションスプリングを有するヒンジ装置とする一方で、他方のヒンジ装置は、単なるフリクションワッシャーと皿バネを用いたチルトヒンジ装置としてもよい。チルトヒンジ装置は、トーションスプリングを有するものであってもよい。
以上の説明では、各種機器の一例として、上記したように、複写機1を例示し、被開閉体の一例として装置本体2を例示し、開閉体の一例として操作パネル4を例示した。しかし、本発明はこれらのものに限定されない。その他にも例えば、家具や下駄箱などの各種機器の本体を被開閉体とし、この被開閉体に対し上下方向に開閉させる開閉体としての蓋体などの開閉用にも適用できるものである。
以上詳細に説明したように、本発明に係るヒンジ装置は、複写機の操作パネルを始めとし、下駄箱などの家具や洋式便器の本体を構成する被開閉体に対して上下方向に開閉する扉や蓋などの開閉体のヒンジ装置として好適に用いることができるものである。
1 複写機
2 装置本体(被開閉体)
4 操作パネル(開閉体)
5 ヒンジ装置
5A カールタイプのヒンジ装置
5B カールタイプのヒンジ装置
6A カールタイプのヒンジ装置
6B カールタイプのヒンジ装置
11、21、31、41 取付部材
11a、21a、31a、41a 被開閉体取付部
11b、21b、31b、41b 側板部
12、22、32、42 支持部材
12a、22a、32a、42a 開閉体取付部
12b、22b 梁部
12c、22c、31c、41c カール部
12h、22h 突出部
12i、22i 規制面
12j、22j 規制面
13、23、33、43 ヒンジシャフト
13a、23a、33a、43a 圧入部
13b、23b、33b、43b オイル溝
13c、23c33c、43c 挿通部
13e、23e、33e、43e 固定部
13h、23h、33h、43h ストッパー部
13i、23i 規制面
13j、23j 規制面
14、24、34、44 トーションスプリング
14a、24a コイル部
14b、24b、34b、43b 一端部
14c、24c、34c、43c 他端部
15、25、35、45 フリクショントルク発生部
16、26、36、46 回転規制機構
P1 閉成位置
P2 開成位置

Claims (2)

  1. 被開閉体に対して開閉体を上下方向へ開閉可能に連結するヒンジ装置であって、
    前記ヒンジ装置を一対のヒンジ装置で構成すると共に、少なくともそのうちの一つのヒンジをカールタイプのヒンジ装置で構成し、
    前記カールタイプのヒンジ装置は、
    前記被開閉体側に取り付けられる被開閉体取付板とこの被開閉体取付板から折り曲げた側板を有する取付部材と、
    前記開閉体側に取り付けられる開閉体取付部とこの開閉体取付部に設けられたところのその一側端部に突出部を有するカール部を有する支持部材と、
    前記取付部材の前記側板に設けたヒンジシャフト取付孔へ挿入固定される固定部と、この固定部に続いて設けられた挿入部と、この挿入部に続いて設けられたその半径方向に突出するストッパー部と、このストッパー部に続いて設けられた前記カール部に回転可能に圧入される圧入部を有するところの、前記取付部材と前記支持部材を連結するヒンジシャフトと、
    前記支持部材を前記開閉体の開成方向へ付勢するために、前記ヒンジシャフトの前記挿入部に環巻きされて前記取付部材と前記支持部材の間に弾設されたトーションスプリングとで構成し、
    前記カール部はその巻込先端側と前記取付部材の取付部との間に軸方向に延びる間隙が設けられると共に、弾性が付与されており、前記カール部とそこに圧入された前記ヒンジシャフトとの前記圧入部との間には粘性オイルが充填されると共に
    前記トーションスプリングは、その一端部を前記取付部材の前記側板に係合させ、その他端部を前記支持部材に設けた係合部と係合させることにより、前記ストッパー部と前記突出部が互いに係合する方向へ引っ張る引張力を持つように前記支持部材と前記取付部材の間に弾設されていることを特徴とする、
    ヒンジ装置。
  2. 請求項1に記載のヒンジ装置を用いたことを特徴とする、各種機器。
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